JP6674929B2 - 柱梁接合部柱フープ筋幅止め具 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄筋コンクリート構造の複数階の階床を有する建物を建築するためにコンクリートを打設する際に、柱と梁が交差する柱梁接合部の柱筋に柱フープ筋を配筋するために使用される幅止め具に関するものである。
複数階の階床を有する建物を鉄筋コンクリート工法により建築する場合、最初に基礎のコンクリート打ちを行なった後、その上に垂直方向に柱筋を組み立て、それに柱フープ筋を水平方向に取り付け、床スターラップ筋が配筋された後に床部分のコンクリート打ちを行なう。
次に、柱筋に柱フープ筋を水平方向に取り付け、柱形成用の型枠を配設して柱のコンクリート打ちを行なう。
その後、二階梁形成用の凹部が形成されている型枠が組み立てられ、その型枠上で二階梁の鉄筋構造の組み立てを行なう。
この梁の鉄筋構造は、垂直方向の柱筋と交差する水平方向の梁上筋及び梁下筋を主筋とし、柱筋の部分を除いた部分は、梁上筋、梁下筋、これらの梁上筋と梁下筋の間に柱筋と平行に張られる梁スターラップ筋、梁上筋と梁下筋の間にこれらと平行に張られる腹筋、腹筋の上に被せて腹筋同士の間隔を保つために取り付けられる幅止め筋とで構成され、柱と梁が直角に交差する部分である柱梁接合部の柱筋の外周部分には柱梁接合部柱フープ筋が水平方向に取り付けられる。
この梁の鉄筋構造の組み立ては、鉄筋工事の配筋作業の作業者が凹部をなす二階梁形成用の型枠上で、梁下筋受け桟木と馬を用いて行なう。すなわち、型枠の凹部をまたぐように型枠上に梁下筋受け桟木を配置した状態で、梁下筋を柱筋を介して配筋し、次に型枠上に馬を設置した状態で梁上筋を柱筋を介して配筋する。このように梁上筋を馬で、梁下筋を梁下筋受け桟木で支持した状態で梁スターラップ筋を垂直方向に配筋し、一旦梁下筋受け桟木を除き梁下筋を凹部内に落とし込んだ状態で水平方向に腹筋を幅止め筋を用いて組み立てる。
また、柱梁接合部の梁上筋と梁下筋の間の柱筋の外周部分には、複数本の柱梁接合部柱フープ筋を水平方向に取り付ける。
このようにして組み立てが終わった後に馬を取り除き、梁の鉄筋構造を型枠の凹部の中に落し込む。次に、型枠の凹部にコンクリートを打設して梁の鉄筋コンクリート構造が構築される。これより上階の鉄筋コンクリート構造も同様にして構築される。
このような梁の鉄筋構造の構成及び型枠内への設置を行なうと、柱梁接合部の柱フープ筋は、型枠上における梁の鉄筋構造の形成中は、複数本の柱フープ筋が梁下筋上に重なった状態にあり、梁の鉄筋構造を型枠の凹部に落し込む段階では、複数本の柱フープ筋が梁下筋とともに型枠の凹部内の底部に重なった状態にある。そして、この重なった状態の柱梁接合部柱フープ筋を作業者が一つ一つ所定の位置まで移動させて、柱筋の周りに等間隔に配置して固定する作業が行なわれる。
しかし、この作業は型枠内の凹部内における作業となるので、鉄筋工事の配筋作業の作業者にとって凹部は型枠で囲まれているため作業が極めてやりにくく、そのために多大の手間と時間を必要とし、かつ、柱梁接合部柱フープ筋が傾いたり、間隔がバラバラになったりして、本来、水平で等間隔に柱梁接合部柱フープ筋を固定すべきものを適切に作業することは困難であった。
そこで、この作業を容易にすることを目的として、鉄筋を弾性的に係合させる開口部を有し底部に該鉄筋係合用の空間を有する複数個の係合体と、該複数個の各係合体間を接続し前記鉄筋を所定間隔に維持する柔軟性を有する間隔片とよりなる幅止め具で、前記係合体が、底部円弧状のV字型構造体よりなり、該V字型構造体を構成する一対の対辺の自由端の内側には柱フープ筋の外れ防止用の端面折り曲げ部を有し、挿入された状態における鉄筋が前記開口部に係止可能になっており、前記係合体は前記V字型構造体の前記対辺の1つによって前記間隔片と接続してなり、該幅止め具の一端部に位置する前記V字型構造体は前記底部が該幅止め具の端末の位置にくる状態で接続され、他の複数個の係合体は前記一端部に位置する係合体と前記底部が逆の方向に位置する状態で接続されている幅止め具が提供されている(特許文献1を参照)。
この幅止め具を用いることにより、作業者が型枠上で柱梁接合部柱フープ筋を配置することが可能になったが、この幅止め具を用いて組み立てられた柱梁接合部柱フープ筋をすだれ状に型枠内に垂下させる際に、係合体が周囲の鉄筋組立体にひっかかり、所定の位置まで垂下させることができずに、上から鉄棒などを用いてひっかかりを除いて柱梁接合部柱フープ筋を落とし込む作業が必要になる場合が生ずることがあった。
そして、このような場合には、鉄棒などによる落し込みの作業によって柱梁接合部柱フープ筋が係合体から外れる恐れがあった。このため、係合体の開口部の弾性作用を強化して、柱梁接合部柱フープ筋の係合体からの外れを押さえるために、開口部の大きさを小さくすれば、柱梁接合部柱フープ筋の挿入が困難となり、弾性作用の強化のためには、柱梁接合部柱フープ筋の外径とほぼ同じ内径を有する係合体を使用する必要があった。
そのために、柱梁接合部柱フープ筋のサイズ別に幅止め具の肉厚を変える必要があり、使用する柱梁接合部柱フープ筋のサイズの種類だけ幅止め具を用意する必要があった。
そこで、柱梁接合部柱フープ筋との係合が確実で、施工作業中に脱落する恐れはなく、サイズの種類が異なる柱梁接合部柱フープ筋にも全く同様に使用することができるようにすることを目的として、鉄筋を挿入するための開口部を有し該鉄筋を保持するための空間を有する複数個の係合体と、該複数個の係合体間を接続し前記鉄筋を所定間隔に維持する柔軟性を有する間隔片とよりなり、前記係合体の開口部を構成する両端のうち自由端に連続して設けられている延長片と、該延長片の先端部に設けられており前記間隔片と係合して前記開口部にブリッジを構成する係合手段とを有する幅止め具が提供されている(特許文献2を参照)。
特公平3−61813号公報 特開平8−28052号公報
しかし、特許文献2に記載の発明にかかる幅止め具によれば、サイズが異なる柱梁接合部柱フープ筋との係合は可能になり、使用する柱梁接合部柱フープ筋のサイズの種類だけ幅止め具を用意する必要はなくなったが、柱梁接合部柱フープ筋を係合体の開口内に挿入した後に固定されていない状態の延長片を曲げて係合手段を間隔片に係合させなければならないという手間が一々発生するために、鉄筋工事の配筋作業の作業者が現場で柱梁接合部柱フープ筋を短時間で容易に係合することが困難であるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、サイズが異なる柱梁接合部柱フープ筋との係合が可能で、鉄筋工事の作業者が短時間で容易に係合することができる柱梁接合部柱フープ筋幅止め具を提供することである。
上記の課題を解決するために請求項1記載の発明は、下階の床及び柱の鉄筋コンクリートの打設を行なった後、その上階の梁打設用の型枠を設置して上階の床及び柱の鉄筋コンクリートを打設し、同様にして順次上階を構築する鉄筋コンクリート工法における柱と梁が直角に交差する部分である柱梁接合部の柱筋の外周部分に水平方向に取り付けられる複数の柱梁接合部柱フープ筋を保持するための柱梁接合部柱フープ筋幅止め具であって、前記柱梁接合部柱フープ筋を嵌入して保持するための嵌入口と空間を有する複数個の係合部と、前記複数個の係合部の間を所定の等間隔で垂直方向に連結する連結部とから構成されており、前記係合部は略V字形構造体をなしておりV字の内側の底部に近い部分は底部に向かって段階的に円弧半径が小さくなる複数の円弧状に形成され、前記略V字形構造体を構成する一対の対辺の両端部分は略U字形に内側に折り曲げられて形成されており、前記略V字形構造体を構成する一対の対辺の1つが前記連結部と結合していることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記連結部は柔軟性を有する同一幅の帯状で形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記係合部の前記嵌入口が向いている方向は前記連結部の伸長方向と平行であり、上端に位置する前記係合部の前記嵌入口は下方を向き、上端以外の前記係合部の前記嵌入口は上方を向いていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記略V字形構造体を構成する一対の対辺の両端部分の間にある前記嵌入口は紐状に形成され、前記嵌入口の中央部分には前記柱梁接合部柱フープ筋を嵌入する際に容易に切れるように切り欠きが形成されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記略V字形構造体を構成する一対の対辺の両端部分で略U字形に内側に折り曲げられて形成されている部分の内、前記連結部側ではない部分のU字の底部の厚みは前記連結部側の部分のU字の底部の厚みよりも薄いことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、前記略V字形構造体を構成する一対の対辺の両端部分で略U字形に内側に折り曲げられて形成されている部分の内、前記連結部側の部分のU字の内側には折れ曲がりをある程度規制する補強部が形成されていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、前記略V字形構造体を構成する一対の対辺の両端部分で略U字形に内側に折り曲げられて形成されている部分の嵌入口側の端部は、端に近づくほど厚みが薄く形成されていることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、前記係合部と前記連結部とをプラスチックで一体成型したことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、前記略V字形構造体の底部の外側は前記柱梁接合部柱フープ筋を嵌入する際に作業者が痛みを感じないように角をなくした形状に形成されていることを特徴とする。
本発明にかかる柱梁接合部柱フープ筋幅止め具によれば、サイズが異なる柱梁接合部柱フープ筋との係合が可能で、鉄筋工事の配筋作業の作業者が現場で柱梁接合部の柱フープ筋を短時間で容易かつ確実に係合することができ、作業性が良く配筋作業の効率を大幅に向上させることが可能である。
柱梁接合部柱フープ筋幅止め具を側面から見た図である。 柱梁接合部柱フープ筋幅止め具を背面から見た図である。 柱梁接合部柱フープ筋幅止め具の係合部を側面から見た拡大図である。
以下、本発明を実施するための形態について図を用いて詳しく説明する。
本実施例における柱梁接合部柱フープ筋幅止め具(以下、幅止め具と称する)は、鉄筋コンクリート構造の複数階の階床を有する建物を建築する際に、下階の床及び柱の鉄筋コンクリートの打設を行なった後、その上階の梁打設用の型枠を設置して上階の床及び柱の鉄筋コンクリートを打設し、同様にして順次上階を構築して行く鉄筋コンクリート工法において使用されるものである。

柱梁接合部柱フープ筋は、鉄筋コンクリート工法において柱と梁が直角に交差する部分である柱梁接合部の柱筋の外周部分に水平方向に取り付けられるものであり、柱と接合される上階の梁を構成する鉄筋の梁上筋と梁下筋を柱の柱筋と組合わせ、型枠上の梁形成用の凹部に橋架された梁下筋受け桟木で梁下筋を配筋し、型枠上に設置された馬で梁上筋を保持して、梁下筋が配筋された後で梁上筋が配筋される前に、柱筋の周りに所定の間隔を隔てて連結された梁形成用の型枠上において、梁下筋受け桟木で梁下筋、馬で梁上筋を支持した状態で梁上筋及び梁下筋の間に取り付けられる。
図1は幅止め具を側面から見た図であり、図2は幅止め具を背面から見た図である。本実施例における幅止め具は、複数の柱梁接合部柱フープ筋を保持して、柱梁接合部柱フープ筋を平行かつ所定の間隔で維持するために用いられるものであり、図1及び図2に示されている通り、柱梁接合部柱フープ筋を嵌入して保持するための嵌入口4と空間を有する複数個の係合部1と、複数個の係合部1の間を所定の等間隔で垂直方向に連結する連結部2とから構成されている。
係合部1は略V字形構造体3をなしており、略V字形構造体3を構成する一対の対辺の両端部分は略U字形に内側に折り曲げられて形成されている。そのため、柱梁接合部柱フープ筋が係合部1に嵌入しやすくなっていると共に、一旦嵌入された柱梁接合部柱フープ筋が係合部1から外れることを防止するようになっており、係止された状態が維持されるようになっている。略V字形構造体3を構成する一対の対辺の両端部分は略U字形に内側に折り曲げられて形成されているために、柱梁接合部柱フープ筋を係合部1に嵌入する時に該部分に力が加わり収縮することによって、嵌入前の嵌入口4の間隔より大きな柱梁接合部柱フープ筋を係合部1に嵌入することが可能になっていると共に、一旦柱梁接合部柱フープ筋を嵌入した後は折り曲げられた該部分が収縮状態から元の状態に戻るために係合部1内に嵌入された柱梁接合部柱フープ筋が係合部1に係止された状態が維持される外れ防止用の役割を担っている。
このため、鉄筋工事の配筋作業の作業者は、柱梁接合部柱フープ筋を幅止め具の係合部1の嵌入口4から手で押し込んで係合部1に嵌入するだけで、柱梁接合部柱フープ筋と幅止め具を係合することが可能であるため、柱梁接合部柱フープ筋用の幅止め具として作業性が良く、柱梁接合部柱フープ筋を容易に取り付けることができる。なお、略U字形に内側に折り曲げられて形成されている部分は、一旦嵌入した後は折り曲げられた部分が収縮状態から元の状態に戻る必要があるので、略U字形に内側に折り曲げられている部分の長さは略V字形構造体3を構成する一対の対辺の長さの半分以下である。略U字形に内側に折り曲げられている部分の長さが長すぎると、嵌入した後に折り曲げられた部分が収縮状態から元の状態に戻ることができないためである。
図3は、幅止め具の係合部1を側面から見た拡大図であり、本図に示されている係合部1は複数個ある係合部1の中でも幅止め具の下端に位置する係合部1である。本実施例における幅止め具の係合部1は略V字形構造体3をなしており、V字部分はサイズが異なる複数の径の柱フープ筋が嵌入できるように、図3に示されている通り、V字の内側の底部に近い部分は底部に向かって段階的に円弧半径が小さくなる複数の円弧状に形成されている。例えば、16mm、13mm、10mmの3種類のサイズの鉄筋を係合部1で適確に保持できるようにするために、底部に向かって3段階で漸次円弧半径が小径となる円弧状にV字の底部に近い部分は形成されることになる。
図1及び図2において、幅止め具の係合部1の数は3個で示されているが、この数に限られるものではなく、複数個であればいくつでも良い。例えば、必要な柱梁接合部柱フープ筋の数に合わせて6個、9個など様々な数で係合部1を構成することが可能であり、各係合部1の間は連結部2で連結して構成される。
また、作業の際に作業者の手指が触れる略V字形構造体3の底部の外側は、柱梁接合部柱フープ筋を嵌入する際に作業者が痛みを感じないように角をなくした形状に形成されている。作業者が柱梁接合部柱フープ筋を係合部1に嵌入する場合、作業者は柱梁接合部柱フープ筋と係合部1の外側に同時に手指の力を加えて嵌入することになるが、その際に作業者の手指が痛くならないようになっており、作業者にかかる負荷が低減する。
係合部1の嵌入口4が向いている方向は、図1に示されている通り、連結部2の伸長方向と平行であり、上端に位置する係合部1の嵌入口4は下方を向き、上端以外の係合部1の嵌入口4は上方を向いている。なお、幅止め具は、柱筋と平行方向に伸長されて使用されるので、垂直方向に伸長されて使用される。
略V字形構造体3を構成する一対の対辺の両端部分の間にある嵌入口4は、紐状に形成され、嵌入口4の中央部分には柱梁接合部柱フープ筋を嵌入する際に容易に切れるように切り欠きが形成されている。
嵌入口4が紐状に形成されていることにより、幅止め具を実際に使用する前に多数の幅止め具を同じ場所で保管している際にも幅止め具同士が絡み合うことなくまとめておくことができ、使用する際には多数の幅止め具の中から一つの幅止め具だけを容易に取り出すことが可能になっている。
そして、嵌入口4の中央部分に切り欠きが形成されていることにより、柱梁接合部柱フープ筋を嵌入する際に紐状に形成されている嵌入口4は切り欠き部分が切れて容易に開口するので、柱梁接合部柱フープ筋を大きな抵抗を感じることなく係合部1の中に入れることが可能である。
嵌入口4の間隔の大きさは、作業者が柱梁接合部柱フープ筋を係合部1の中に一旦入れた後は、係合部1から外れて出ることがないように係合する対象である柱梁接合部柱フープ筋の外径より小である。
なお、係合する対象の柱梁接合部柱フープ筋のサイズは、一つに限られるものではなく複数のサイズであってもよく、嵌入口4の間隔の大きさは、その中の最小のサイズの柱梁接合部柱フープ筋の外径より小であれば良い。これにより、作業の現場において使用する柱梁接合部柱フープ筋のサイズに合った幅止め具を複数の種類の幅止め具の中から選択するという作業は不要となり、作業性が向上する。
図3に示されている通り、略V字形構造体3を構成する一対の対辺の両端部分で略U字形に内側に折り曲げられて形成されている部分の内、連結部2側ではない部分のU字の底部の厚みは連結部2側の部分のU字の底部の厚みよりも薄い。これは、柱梁接合部柱フープ筋を嵌入する際に連結部2側ではないU字の部分が十分に折り曲がって容易に嵌入することができるようにするためである。
そして、略V字形構造体3を構成する一対の対辺の両端部分で略U字形に内側に折り曲げられて形成されている部分の嵌入口4側の端部は、端に近づくほど厚みが薄く形成されている。一つの係合部1に嵌入口4側の端部は2箇所あるが、2箇所共に端に近づくほど厚みが薄く形成されている。これも、柱梁接合部柱フープ筋を嵌入する際に、略U字形に内側に折り曲げられて形成されている部分が適切に折り曲がって容易に嵌入することができるようにするためである。
また、柱梁接合部柱フープ筋が嵌入された際に、略V字形構造体3を構成する一対の対辺の両端部分で略U字形に内側に折り曲げられて形成されている部分が折り曲げられて略V字形構造体3の内側に当たる部分の厚みは、略V字形構造体3の底部に近い部分よりも薄く形成されている。これは、略U字形に内側に折り曲げられている部分が十分に折り曲がることを可能にすると共に、柱梁接合部柱フープ筋が嵌入する際に邪魔にならないようにするためである。一方、略U字形に内側に折り曲げられている部分が当たらない、より略V字形構造体3の底部に近い部分は、確実に柱梁接合部柱フープ筋を保持できるように強度を強くするため厚みを厚く形成している。
略V字形構造体3を構成する一対の対辺の両端部分で略U字形に内側に折り曲げられて形成されている部分の内、連結部1側の部分のU字の内側には、図3に示されている通り、柱梁接合部柱フープ筋を嵌入する際の折れ曲がりをある程度規制する補強部5が形成されている。補強部5は略U字形に内側に折り曲げられて形成されている部分の内側、特にU字の底部の内側の一部を板状に形成してU字の内側を閉塞することによってより強度を補強しており、反対側の略U字形に内側に折り曲げられて形成されている部分と比較すると嵌入時に折り曲がる量は小さくなる。ただし、折り曲がる量は小さくても、柱梁接合部柱フープ筋を嵌入する際にある程度は折り曲がるように、板状に形成されている補強部5は略U字形に内側に折り曲げられて形成されている部分全てを閉塞するようには形成されず、図3に示されている通り、嵌入口4側のU字の直線部分は半分以下しか閉塞しないように形成されている。なお、略U字形に内側に折り曲げられて形成されている部分の内、連結部2と結合している側とは反対側の略U字形の部分は、柱梁接合部柱フープ筋が嵌入された際に十分に折り曲がるように、U字の内側には補強部5が形成されていない。
連結部2は柔軟性を有する同一幅の帯状で形成され、係合部1は略V字形構造体3を構成する一対の対辺の1つが連結部2と結合している。そして、連結部2は複数個の係合部1の間を所定の等間隔で垂直方向に連結している。また、同じ幅止め具に設けられている各係合部1は、図1及び図2に示されている通り、全て連結部2の同じ側で略V字形構造体3を構成する一対の対辺の1つと結合しており、複数ある係合部1の一部が他の係合部1と異なり連結部2の反対側と結合しているということはない。例えば、図3のように同じ幅止め具に3個の係合部1が構成されている場合に、上端と中間の2個の係合部1が正面側に形成されているにもかかわらず、下端の係合部1のみが背面側に形成されているということはない。
幅止め具の複数の係合部1を連結する連結部2は、紐状ではなく帯状となっており、引張強度が高くなっている。また、幅止め具の全ての係合部1に鉄筋を嵌入した場合でも十分な強度を保持している。この連結部2の帯状の幅は、図2に示されている通り、係合部1の幅と等しい長さとなっている。
連結部2を帯状にしたことにより、作業中に係合部1が左右にずれることがなくなるだけでなく、係合部1間が垂直方向に等間隔に維持される。仮に連結部2が帯状ではなく紐状だった場合は、連結部2を伸長した時に各係合部1が一線上に並ばずに不規則に左右にずれた状態になりやすく、結果として係合部1間を等間隔に並べることが困難であるという欠点がある。係合部1間、即ち柱フープ筋間が等間隔に並んでいない場合は、作業者が桟木などを用いて上方から柱フープ筋を押して係合部1間を等間隔に並べ直すなどの余計な手間が発生し、連結部2が帯状だった場合と比較して作業効率が悪くなる。
また、作業前に幅止め具を保管している状態においても、連結部2が帯状である方が紐状である場合と比較すると、幅止め具同士が絡むことが少なく保管もしやすい。
幅止め具を構成する係合部1と連結部2とをプラスチックで一体成型して製造しても良い。ただし、係合部1と連結部2とを一体成型したものに限られるものではない。なお、プラスチックで一体成型して製造する際に、幅止め具を金型から離型させるには突き出しピンを当接させ押圧することによって行うが、その際に突き出しピンが適切に当接できるように帯状である連結部2の中で突き出しピンが当接する箇所のみ部分的に厚みを厚く形成しても良い。
また、幅止め具の材質としては、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ナイロンなどのプラスチック材を用いても良い。
1 係合部
2 連結部
3 略V字形構造体
4 嵌入口
5 補強部

Claims (9)

  1. 下階の床及び柱の鉄筋コンクリートの打設を行なった後、その上階の梁打設用の型枠を設置して上階の床及び柱の鉄筋コンクリートを打設し、同様にして順次上階を構築する鉄筋コンクリート工法における柱と梁が直角に交差する部分である柱梁接合部の柱筋の外周部分に水平方向に取り付けられる複数の柱梁接合部柱フープ筋を保持するための柱梁接合部柱フープ筋幅止め具であって、
    前記柱梁接合部柱フープ筋を嵌入して保持するための嵌入口と空間を有する複数個の係合部と、
    前記複数個の係合部の間を所定の等間隔で垂直方向に連結する連結部とから構成されており、
    前記係合部は略V字形構造体をなしておりV字の内側の底部に近い部分は底部に向かって段階的に円弧半径が小さくなる複数の円弧状に形成され、前記略V字形構造体を構成する一対の対辺の両端部分は略U字形に内側に折り曲げられて形成されており、前記略V字形構造体を構成する一対の対辺の1つが前記連結部と結合していることを特徴とする柱梁接合部柱フープ筋幅止め具。
  2. 前記連結部は柔軟性を有する同一幅の帯状で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の柱梁接合部柱フープ筋幅止め具。
  3. 前記係合部の前記嵌入口が向いている方向は前記連結部の伸長方向と平行であり、上端に位置する前記係合部の前記嵌入口は下方を向き、上端以外の前記係合部の前記嵌入口は上方を向いていることを特徴とする請求項1または2に記載の柱梁接合部柱フープ筋幅止め具。
  4. 前記略V字形構造体を構成する一対の対辺の両端部分の間にある前記嵌入口は紐状に形成され、前記嵌入口の中央部分には前記柱梁接合部柱フープ筋を嵌入する際に容易に切れるように切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の柱梁接合部柱フープ筋幅止め具。
  5. 前記略V字形構造体を構成する一対の対辺の両端部分で略U字形に内側に折り曲げられて形成されている部分の内、前記連結部側ではない部分のU字の底部の厚みは前記連結部側の部分のU字の底部の厚みよりも薄いことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の柱梁接合部柱フープ筋幅止め具。
  6. 前記略V字形構造体を構成する一対の対辺の両端部分で略U字形に内側に折り曲げられて形成されている部分の内、前記連結部側の部分のU字の内側には折れ曲がりをある程度規制する補強部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の柱梁接合部柱フープ筋幅止め具。
  7. 前記略V字形構造体を構成する一対の対辺の両端部分で略U字形に内側に折り曲げられて形成されている部分の嵌入口側の端部は、端に近づくほど厚みが薄く形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の柱梁接合部柱フープ筋幅止め具。
  8. 前記係合部と前記連結部とをプラスチックで一体成型したことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の柱梁接合部柱フープ筋幅止め具。
  9. 前記略V字形構造体の底部の外側は前記柱梁接合部柱フープ筋を嵌入する際に作業者が痛みを感じないように角をなくした形状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の柱梁接合部柱フープ筋幅止め具。
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