JP7297229B2 - 鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造及び開口補強筋 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造及び開口補強筋に関する。
鉄筋コンクリートスラブは、互いに平行な複数の主筋からなる主筋群と前記主筋に直交する複数の配力筋からなる配力筋群とを有している。また、前記鉄筋コンクリートスラブに開口部が設けられる場合、主に前記鉄筋コンクリートスラブの強度低下やひび割れの発生を防止しようとするため、前記開口部の周囲に開口補強筋が設置される。ここで、前記開口部とは、前記鉄筋コンクリートスラブの上面から下面までを貫通する貫通孔のことをいい、開孔と称される場合もある。また、前記開口部は、通常、スリーブ等を設置した状態でコンクリートが打設され、その後、スリーブ等が取り外されることによって形成される。
例えば、図11に示されるように、鉄筋コンクリートスラブRCSに開口部OPが設けられる場合、開口部OPを設けるために切断される主筋51と同量の開口補強筋(以下「縦補強筋」という)55が主筋51に平行に設けられ、開口部OPを設けるために切断される配力筋52と同量の開口補強筋(以下「横補強筋」という)56が配力筋52に平行に設けられ、及び、主筋51及び配力筋52に対して傾斜した開口補強筋(以下「斜め補強筋」という)57が開口部OPの隅角部の近傍であって且つ下端筋と上端筋との間に設けられるのが一般的である。
また、開口部を有する鉄筋コンクリートスラブにおいて、コンクリート打設時の前記開口部近傍でのコンクリートの充填性の低下による強度低下を防止するため、前記開口補強筋を前記斜め補強筋のみで構成することによって前記開口部近傍における鉄筋の密集度を低下させることも提案されている(特許文献1参照)。
特開2013-112999号公報
前者の場合、前記開口補強筋の数が多く、前記開口補強筋(特に、前記斜め補強筋)の設置作業に手間がかかるという課題がある。また、後者の場合、前者に比べて前記開口補強筋の数は少なくなるが、前記斜め補強筋のそれぞれを設置する必要があるため、依然として前記開口補強筋の設置作業に手間がかかる。
そこで、本発明は、従来に比べて配筋作業性を向上させることのできる鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造及び開口補強筋を提供することを目的とする。
本発明の一側面によると、鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造が提供される。この鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造は、鉄筋コンクリートスラブの開口部を囲繞する囲繞補強筋を含む。前記囲繞補強筋は、鋼棒を折り曲げて平面視で八角形状に形成されており、その一対の縦辺部が前記鉄筋コンクリートの主筋に平行となり、かつ、その一対の横辺部が前記鉄筋コンクリートの配力筋に平行となるように設置される。
前記囲繞補強筋は、前記一対の縦辺部が前記開口部を挟む二つの主筋上に配置されて前記二つの主筋に取り付けられると共に前記一対の横辺部が前記開口部を挟む二つの配力筋の内側に配置されて前記二つの配力筋に取り付けられるか、又は、前記一対の縦辺部が前記二つの主筋の内側に配置されて前記二つの主筋に取り付けられると共に前記一対の横辺部が前記二つの配力筋上に配置されて前記二つの配力筋に取り付けられる。
あるいは、前記開口部を挟むと共にそれぞれが前記主筋に平行な一対の縦補強筋をさらに含み、前記囲繞補強筋は、前記一対の縦辺部が前記一対の縦補強筋上に配置されて前記一対の縦補強筋に取り付けられると共に前記一対の横辺部が前記開口部を挟む二つの配力筋の内側に配置されて前記二つの配力筋に取り付けられるか、又は、前記一対の縦辺部が前記一対の縦補強筋の内側に配置されて前記一対の縦補強筋に取り付けられると共に前記一対の横辺部が前記二つの配力筋上に配置されて前記二つの配力筋に取り付けられる。
あるいは、前記開口部を挟むと共にそれぞれが前記配力筋に平行な一対の横補強筋をさらに含み、前記囲繞補強筋は、前記一対の縦辺部が前記開口部を挟む二つ主筋上に配置されて前記二つの主筋に取り付けられると共に前記一対の横辺部が前記一対の横補強筋の内側に配置されて前記一対の横補強筋に取り付けられるか、又は、前記一対の縦辺部が前記二つの主筋の内側に配置されて前記二つの主筋に取り付けられると共に前記一対の横辺部が前記一対の横補強筋上に配置されて前記一対の横補強筋に取り付けられる。
あるいは、前記開口部を挟むと共にそれぞれが前記主筋に平行な一対の縦補強筋と、前記開口部を挟むと共にそれぞれが前記配力筋に平行な一対の横補強筋と、をさらに含み、前記囲繞補強筋は、前記一対の縦辺部が前記一対の縦補強筋上に配置されて前記一対の縦補強筋に取り付けられると共に前記一対の横辺部が前記一対の横補強筋の内側に配置されて前記一対の横補強筋に取り付けられるか、又は、前記一対の縦辺部が前記一対の縦補強筋の内側に配置されて前記一対の縦補強筋に取り付けられると共に前記一対の横辺部が前記一対の横補強筋上に配置されて前記一対の横補強筋に取り付けられる。
本発明の他の側面によると、鉄筋コンクリートスラブの開口部の周囲に設けられる開口補強筋が提供される。この開口補強筋は、鋼棒を折り曲げて平面視で八角形状に形成されており、前記開口部を囲繞し、一対の縦辺部が前記鉄筋コンクリートスラブの前記開口部を挟む二つの主筋又は前記主筋に平行な一対の第1の鉄筋に取り付けられ、かつ、一対の横辺部が前記鉄筋コンクリートスラブ前記開口部を挟む二つの配力筋又は前記配力筋に平行な一対の第2の鉄筋に取り付けられるように構成されている。そして、前記一対の縦辺部が前記二つの主筋上若しくは前記一対の第1の鉄筋上に配置されると共に前記一対の横辺部が前記二つの配力筋の内側もしくは前記一対の第2の鉄筋の内側に配置されるか、又は、前記一対の縦辺部が前記二つの主筋の内側若しくは前記一対の第1の鉄筋の内側に配置されると共に前記一対の横辺部が前記二つの配力筋上若しくは前記一対の第2の鉄筋上に配置される。
八角形状に形成された前記囲繞補強筋又は前記開口補強筋の四つの斜辺部は、従来の斜め補強筋としての機能を有する。したがって、本発明によれば、従来の斜め補強筋を省略し又は削減することが可能となる。また、前記囲繞補強筋又は前記開口補強筋は、従来の斜め補強筋に比べて、その配置が容易である。このため、従来に比べて配筋作業性を向上させることができる。
第1実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造を示す要部概略図である。 前記第1実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造において用いられる開口補強筋としての囲繞補強筋の平面図である。 前記第1実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造に対応する従来の鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造の一例を示す図である。 第2実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造を示す要部概略図である。 前記第2実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造に対応する従来の鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造の一例を示す図である。 第3実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造を示す要部概略図である。 前記第3実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造において用いられる開口補強筋としての囲繞補強筋の平面図である。 前記第3実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造に対応する従来の鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造の一例を示す図である。 第4実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造を示す要部概略図である。 前記第4実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造に対応する従来の鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造の一例を示す図である。 従来の従来の鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造を説明するための図である。
本発明は、鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造及び開口補強筋を提供する。本発明による鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造は、鉄筋コンクリートスラブの開口部の周囲に設けられる開口補強筋として、前記開口部を囲繞する八角形状(好ましくは正八角形状)の囲繞補強筋を含む。前記囲繞補強筋は、前記鉄筋コンクリートスラブの下端筋側及び上端筋側のそれぞれに設けられる。もちろん、前記開口部補強構造は、必要に応じて、前記囲繞補強筋に加えて、主筋に平行な縦補強筋及び/又は配力筋に平行な横補強筋も前記開口補強筋として含み得る。
前記囲繞補強筋は、例えばあらかじめ所定の長さに切断された鋼棒(異形鋼棒を含む。以下同じ)を八角形状に折り曲げ、その後、前記鋼棒の両端部を突き合わせ溶接などによって接合して形成され得る。そして、前記囲繞補強筋は、前記開口部を囲繞し、その一対の縦辺部が前記鉄筋コンクリートスラブの主筋に平行となり、かつ、その一対の横辺部が前記鉄筋コンクリートスラブの配力筋に平行となるように設置される。具体的には、前記囲繞補強筋は、前記開口部を形成するためのスリーブを囲繞し、前記主筋に平行となり、かつ、前記配力筋に平行となるように配置され、前記鉄筋コンクリートスラブの他の鉄筋に取り付けられる。前記他の鉄筋は、主筋(下端主筋又は上端主筋)、配力筋(下端配力筋又は上端配力筋)、主筋に平行な縦補強筋、配力筋に平行な横補強筋などである。前記囲繞補強筋の前記他の鉄筋への取り付けは、基本的には、鉄筋結束機などを利用して(すなわち、結束によって)行われる。そして、コンクリート打設後に前記スリーブが外されることによって前記開口部が形成される。
前記他の鉄筋に取り付けられた(結束された)前記囲繞補強筋の四つの斜辺部は、従来の斜め補強筋としての機能を有する。したがって、前記囲繞補強筋が前記開口補強筋として用いられることにより、従来の斜め補強筋を省略し又は削減することが可能となる。また、前記囲繞補強筋は、従来の斜め補強筋に比べて、その配置や前記他の鉄筋への取り付け(結束)などが容易である。このため、本発明によれば、補強不十分になることを防止しつつ、従来に比べて前記開口補強筋の設置作業の手間を大幅に軽減することができる。
以下、本発明による鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造のいくつかの実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態では、前記鉄筋コンクリートスラブの上端筋と下端筋とのうち主に下端筋側の構成について説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造を示す要部概略図であり、コンクリート打設前の下端筋側の構成を示している。鉄筋コンクリートスラブRCSは、互いに平行な複数の主筋1からなる主筋群G1と、主筋1に直交する複数の配力筋2からなる配力筋群G2と、を有する。ここでは下端筋側の構成であるので、配力筋群G2が主筋群G1の上側に設けられている。
主筋1及び配力筋2には同径の鋼棒が用いられ、主筋1のピッチと配力筋2のピッチとは等しく設定されている。したがって、隣り合う二つの主筋1の内寸(内側の寸法)=隣り合う二つの配力筋2の内寸であり、隣り合う二つの主筋1の外寸(外側の寸法)=隣り合う二つの配力筋2の外寸である。具体的には、本実施形態において、主筋1の直径及び配力筋2の直径は約10mm(D10)であり、主筋1のピッチ及び配力筋2のピッチは200mm(@200)であり、隣り合う二つの主筋1の内寸(隣り合う二つの配力筋2の内寸)≒190mmであり、隣り合う二つの主筋1の外寸(隣り合う二つの配力筋2の外寸)≒210mmである。なお、隣り合う二つの主筋1(配力筋2)の内寸を「Sa」とし、隣り合う二つの主筋1(配力筋2)の外寸を「Sb」とする。
本実施形態において、鉄筋コンクリートスラブRCSには、上面から下面までを貫通する円形の開口部(以下「第1開口部」という)が設けられる。このため、図1に示されるように、第1開口部を形成するためのスリーブ3が設置される。すなわち、スリーブ3が占める領域が第1開口部に相当する。
スリーブ3の外径(=第1開口部の径)d1は、隣り合う二つの主筋1の内寸(=隣り合う二つの配力筋2の内寸)Saよりも小さく設定される。具体的には、本実施形態において、スリーブ3の外径(=第1開口部の径)d1は150mmであり、スリーブ3は隣り合う二つの主筋1と隣り合う二つの配力筋2とによって囲まれる矩形(正方形)領域内に設置されている。つまり、本実施形態において、スリーブ3は主筋1及び配力筋2が切断されることなく設置される。換言すれば、第1開口部は主筋1及び配力筋2が切断されることなく形成される。
また、本実施形態においては、前記開口補強筋として第1開口部を囲繞する囲繞補強筋4が用いられる。囲繞補強筋4は、主筋1及び配力筋2よりも大径の鋼棒を用いて形成されている。具体的には、囲繞補強筋4の直径は約13mm(D13)である。
図2は、囲繞補強筋4の平面図である。図2に示されるように、囲繞補強筋4は、平面視で正八角形状に形成されており、一対の縦辺部4a、4bと、一対の横辺部4c、4dと、四つの斜辺部4e~4hと、を有する。また、囲繞補強筋4は、対向する二つの辺部の内寸A1がスリーブ3の外径d1よりも大きく、かつ、対向する二つの辺部の外寸B1が隣り合う二つの主筋1の外寸(=隣り合う二つの配力筋2の外寸)Sbとほぼ等しくなるように形成されている。
囲繞補強筋4は、スリーブ3(すなわち、第1開口部)を囲繞し、一対の縦辺部4a、4bが主筋1に平行となり、かつ、一対の横辺部4c、4dが配力筋2に平行となるように配置される。そして、囲繞補強筋4は、一対の縦辺部4a、4bがスリーブ3(第1開口部)のすぐ外側に位置する二つの主筋1a、1bに取り付けられ、一対の横辺部4c、4dがスリーブ3(第1開口部)のすぐ外側に位置する二つの配力筋2a、2bに取り付けられる。具体的には、本実施形態において、スリーブ3(第1開口部)のすぐ外側に位置する二つの配力筋2a、2bが互いの間隔を広げるように変形され、一対の縦辺部4a、4bは二つの主筋1a、1b上に配置されて二つの主筋1a、1bに結束され、一対の横辺部4c、4dは二つの配力筋2a、2bの内側に配置されて二つの配力筋2a、2bに結束される。なお、必要に応じて、スリーブ3(第1開口部)のすぐ外側に位置する二つの主筋1a、1bも互いの間隔を広げるように変形され得る。
なお、上端筋側の場合、主筋群G1が配力筋群G2の上側に設けられる。このため、上端筋側の場合、スリーブ3(第1開口部)のすぐ外側に位置する二つの主筋が互いの間隔を広げるように変形され、囲繞補強筋4は、一対の横辺部4c、4dがスリーブ3(第1開口部)のすぐ外側に位置する二つの配力筋の上に配置されて当該二つの配力筋に結束され、一対の縦辺部4a、4bがスリーブ3(第1開口部)のすぐ外側に位置する二つの主筋の内側に配置されて当該二つの主筋に結束される。上端筋の場合も、必要に応じて、スリーブ3(第1開口部)のすぐ外側に位置する二つの配力筋2a、2bも互いの間隔を広げるように変形され得る。
図3は、第1実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造に対応する従来の鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造の一例を示す図である。第1実施形態と共通する要素については同一の符号を用いてその説明は省略する。図3に示されるように、従来の開口部補強構造においては前記開口補強筋として八つの斜め補強筋7が用いられていた。八つの斜め補強筋7は、所定の長さを有し、主筋1及び配力筋2に対して傾斜しており、下端筋と上端筋との間においてスリーブ3(第1開口部)を囲むように設置される。この場合、作業者は、前記開口補強筋(八つの斜め補強筋7)を設けるため、所定の長さに切断された8本の鋼棒のそれぞれを主筋1及び配力筋2に対して傾斜させて適切な位置に配置すると共に、8本の鋼棒のそれぞれを主筋1及び/又は配力筋2に結束する必要がある。このため、前記開口補強筋の設置作業に手間がかかる。
これに対し、第1実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造では、8本の鋼棒を斜め補強筋7として設置することに代えて、下端筋側及び上端筋側のそれぞれにスリーブ3(第1開口部)を囲繞する囲繞補強筋4を設置すればよい。囲繞補強筋4の設置(配置及び結束)は、8本の鋼棒(すなわち、斜め補強筋7)の設置に比べて容易である。したがって、第1実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造(図1)によれば、従来の鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造(図3)に比べて、開口補強筋の設置作業の手間が大幅に軽減され、配筋作業性が向上する。
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造を示す要部概略図であり、コンクリート打設前の下端筋側の構成を示している。第1実施形態(図1)と共通する要素については同一の符号を用いてその説明は省略する。第1実施形態(図1)と第2実施形態(図4)との主な相違は、次のとおりである。すなわち、第1実施形態においては一つの第1開口部が設けられ又は複数の第1開口部が互いに十分な間隔をあけて設けられる。このため、第1開口部は主筋1及び配力筋2が切断されることなく形成される。これに対し、第2実施形態においては二つの第1開口部が近接して設けられ、二つの第1開口部のうちの一方の第1開口部は主筋1及び配力筋2が切断されることなく形成されるが、他方の第1開口部は配力筋2が切断されることによって形成される。
本実施形態においては、図4に示されるように、鉄筋コンクリートスラブRCSに二つの第1開口部を形成するため、第1実施形態におけるスリーブ3と同形状の第1、第2スリーブ3A、3Bが設置される。前記一方の第1開口部を形成するための第1スリーブ3Aは、第1実施形態におけるスリーブ3と同様に、隣り合う二つの主筋1と隣り合う二つの配力筋2とによって囲まれる矩形(正方形)領域内に設置される。すなわち、第1スリーブ3Aは主筋1及び配力筋2が切断されることなく設置される。但し、前記他方の第1開口部を形成するための第2スリーブ3Bは配力筋2cが切断されることによって設置される(第2スリーブ3Bを設置するために配力筋2cが切断される)。
また、本実施形態においては、前記開口補強筋として、配力筋2に平行な一対の横補強筋6、6と、前記一方の第1開口部を囲繞する第1囲繞補強筋4Aと、前記他方の第1開口部を囲繞する第2囲繞補強筋4Bと、が用いられる。第1、第2囲繞補強筋4A、4Bは、第1実施形態における囲繞補強筋4(図2)と同じものである。横補強筋6は、主筋1及び配力筋2よりも大径の鋼棒で形成されており、囲繞補強筋4、4A、4Bと同様にその直径は約13mm(D13)である。
一対の横補強筋6、6は、所定の長さを有しており、主筋群G1の上側において第2スリーブ3B(前記他方の第1開口部)を挟んで設置される。具体的には、一対の横補強筋6、6は、配力筋2に平行であり、第2スリーブ3B(前記他方の第1開口部)を挟み、かつ、その内寸が第2囲繞補強筋4B(=囲繞補強筋4)の対向する二つの辺部の外寸B1とほぼ等しくなるように配置され、それぞれが複数の主筋1に取り付けされる(結束される)。
第1囲繞補強筋4Aは、第1実施形態における囲繞補強筋4と同様に設置される。すなわち、第1囲繞補強筋4Aは、第1スリーブ3A(前記一方の第1開口部)を囲繞し、一対の縦辺部4a、4bが主筋1に平行となり、かつ、一対の横辺部4c、4dが配力筋2に平行となるように配置される。そして、第1囲繞補強筋4Aは、一対の縦辺部4a、4bが第1スリーブ3A(前記一方の第1開口部)のすぐ外側に位置する二つの主筋1a、1bに取り付けられ、一対の横辺部4c、4dが第1スリーブ3A(前記一方の第1開口部)のすぐ外側に位置する二つの配力筋2a、2bに取り付けられる。本実施形態においても、第1スリーブ3A(前記一方の第1開口部)のすぐ外側に位置する二つの配力筋2a、2bが互いの間隔を広げるように変形され、一対の縦辺部4a、4bは二つの主筋1a、1b上に配置されて二つの主筋1a、1bに結束され、一対の横辺部4c、4dは二つの配力筋2a、2bの内側に配置されて二つの配力筋2a、2bに結束される。なお、必要に応じて、第1スリーブ3A(前記一方の第1開口部)のすぐ外側に位置する二つの主筋1a、1bも互いの間隔を広げるように変形され得る。
第2囲繞補強筋4Bは、第2スリーブ3B(前記他方の第1開口部)を囲繞し、一対の縦辺部4a、4bが主筋1に平行となり、かつ、一対の横辺部4c、4dが配力筋2に平行となるように配置される。そして、第2囲繞補強筋4Bは、一対の縦辺部4a、4bが第2スリーブ3B(前記他方の第1開口部)のすぐ外側に位置する二つの主筋1a、1bに取り付けられ、一対の横辺部4c、4dが一対の横補強筋6、6に取り付けられる。具体的には、一対の縦辺部4a、4bは二つの主筋1a、1b上に配置されて二つの主筋1a、1bに結束され、一対の横辺部4c、4dは一対の横補強筋6、6の内側に配置されて一対の横補強筋6、6に結束される。なお、必要に応じて、第2スリーブ3B(前記他方の第1開口部)のすぐ外側に位置する二つの主筋1a、1bが互いの間隔を広げるように変形され得る。
なお、上端筋側の場合には、例えば次のように構成される。一対の横補強筋6、6は、配力筋2に平行であり、第2スリーブ3B(前記他方の第1開口部)を挟み、かつ、その外寸が第2囲繞補強筋4Bの対向する二つの辺部の外寸B1とほぼ等しくなるように配置され、それぞれが主筋1の配筋時に複数の主筋1と結束される。第1スリーブ3A(前記一方の第1開口部)のすぐ外側に配置される二つの主筋が互いの間隔を広げるように変形され、第1囲繞補強筋4Aは、一対の横辺部4c、4dが第1スリーブ3A(前記一方の第1開口部)のすぐ外側に位置する二つの配力筋の上に配置されて当該二つの配力筋に結束され、一対の縦辺部4a、4bが第1スリーブ3A(前記一方の第1開口部)のすぐ外側に配置される二つの主筋に結束される。第2囲繞補強筋4Bは、一対の横辺部4c、4dが一対の横補強筋6、6上に配置されて一対の横補強筋6、6に結束され、一対の縦辺部4a、4bが第2スリーブ3B(前記他方の第1開口部)のすぐ外側に配置される二つの主筋に結束される。
図5は、第2実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造に対応する従来の鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造の一例を示す図である。第2実施形態と共通する要素については同一の符号を用いてその説明は省略する。図5に示されるように、従来の開口補強構造においては、前記開口補強筋として、一対の横補強筋6、6と、八つの第1斜め補強筋8Aと、四つの第2斜め補強筋8Bと、が用いられていた。八つの第1斜め補強筋8Aは、所定の長さを有し、主筋1及び配力筋2に対して傾斜しており、下端筋と上端筋との間において第1スリーブ3A(前記一方の第1開口部)及び第2スリーブ3B(前記他方の第1開口部)を囲むように設置される。四つの第2斜め補強筋8Bは、第1斜め補強筋8Aよりも長い所定の長さを有し、主筋1及び配力筋2に対して傾斜しており、下端筋と上端筋との間において第1スリーブ3A(前記一方の第1開口部)と第2スリーブ3B(前記他方の第1開口部)との間に設置される。この場合、作業者は、八つの第1斜め補強筋8A及び四つの第2斜め補強筋8Bを設けるため、所定の長さに切断された12本の鋼棒のそれぞれを主筋1及び配力筋2に対して傾斜させて適切な位置に配置すると共に、12本の鋼棒のそれぞれを主筋1及び/又は配力筋2に結束する必要がある。このため、前記開口補強筋の設置作業に手間がかかる。
これに対し、第2実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造では、12個の鋼棒を第1、第2斜め補強筋8A、8Bとして設置することに代えて、下端筋側及び上端筋側のそれぞれに第1スリーブ3A(前記一方の第1開口部)を囲繞する第1囲繞補強筋4A及び第2スリーブ3B(前記他方の第1開口部)を囲繞する第2囲繞補強筋4Bを設置すればよい。第1、第2囲繞補強筋4A、4Bの設置は、12個の鋼棒(すなわち、第1、第2斜め補強筋8A、8B)の設置に比べて容易である。したがって、第2実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造(図4)によれば、従来の鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造(図5)に比べて、開口補強筋の設置作業の手間が大幅に軽減され、配筋作業性が向上する。
なお、第2実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造において、前記他方の第1開口部は配力筋2が切断されることよって形成される。しかし、これに限られるものではない。前記他方の第1開口部は主筋1が切断されることによって形成されてもよい。この場合においては、一対の横補強筋6、6に代えて、主筋1に平行な一対の縦補強筋が用いられる。前記一対の縦補強筋は、所定の長さを有し、配力筋群G2の下側において第2スリーブ3B(前記他方の第1開口部)を挟んで設置される。そして、第2囲繞補強筋4Bは、第2スリーブ3B(前記他方の第1開口部)を囲繞し、一対の縦辺部4a、4bが主筋1に平行となり、かつ、一対の横辺部4c、4dが配力筋2に平行となるように配置され、一対の縦辺部4a、4bが前記一対の縦補強筋に取り付けられ、一対の横辺部4c、4dが第2スリーブ3B(前記他方の第1開口部)のすぐ外側に位置する二つの配力筋に取り付けられる。
また、第2実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口補強構造において、前記一方の第1開口部又は前記他方の第1開口部に近接する追加の第1開口部がさらに設けられてもよい。この場合、前記追加の第1開口部を形成されるために主筋1及び配力筋2のいずれが切断されるかに応じて、前記追加の第1開口部を囲繞する囲繞補強筋と、配力筋2に平行であり且つ前記追加の第1開口部を挟んで配置される一対の横補強筋又は主筋1に平行であり且つ前記追加の第1開口部を挟んで配置される一対の横補強筋と、が前記開口補強筋として適宜追加される。
[第3実施形態]
図6は、第3実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造を示す要部概略図であり、コンクリート打設前の下端筋側の構成を示している。第1実施形態(図1)と共通する要素については同一の符号を用いてその説明は省略する。第1実施形態(図1)と第3実施形態(図6)との主な相違は、次のとおりである。すなわち、第1実施形態において、鉄筋コンクリートスラブRCSには主筋1及び配力筋2が切断されることなく形成される第1開口部が設けられる。これに対し、第3実施形態において、鉄筋コンクリートスラブRCSには第1開口部よりも開口面積の大きい開口部(以下「第2開口部」という)が設けられ、第2開口部は主筋1及び配力筋が切断されることによって形成される。
本実施形態においては、図6に示されるように、鉄筋コンクリートスラブRCSに第2開口部を形成するためのスリーブ13が設置される。すなわち、スリーブ13が占める領域が第2開口部に相当する。
スリーブ13の外径(すなわち、第2開口部の径)d2は、隣り合う二つの主筋1の外寸(=隣り合う二つの配力筋2の外寸)Sbよりも大きく設定される。具体的には、本実施形態において、スリーブ13の外径(=第2開口部の径)d2は300mmであり、スリーブ13を設置するために、主筋1a、1b及び配力筋2a、2bが切断される。つまり、本実施形態において、スリーブ13は主筋1a、1b及び配力筋2a、2bが切断されることによって設置される。換言すれば、第2開口部は主筋1a、1b及び配力筋2a、2bが切断されることよって形成される。
また、本実施形態においては、前記開口補強筋として、主筋1に平行な一対の縦補強筋15、15と、配力筋2に平行な一対の横補強筋16、16と、第2開口部を囲繞する囲繞補強筋14と、が用いられる。囲繞補強筋14、縦補強筋15及び横補強筋16は、主筋1及び配力筋2よりも大径の鋼棒で形成されている。具体的には、囲繞補強筋14、縦補強筋15及び横補強筋16の直径は約13mm(D13)である。
図7は、囲繞補強筋14の平面図である。図7に示されるように、囲繞補強筋14は、第1実施形態における囲繞補強筋4と同様、平面視で正八角形状に形成されており、一対の縦辺部14a、14bと、一対の横辺部14c、14dと、四つの斜辺部14e~14hと、を有する。また、囲繞補強筋14は、対向する二つの辺部の内寸A2がスリーブ13の外径d2よりも大きく形成されている。なお、対向する二つの辺部の外寸は「B2」とする。
一対の縦補強筋15、15は、所定の長さを有しており、配力筋群G2の下側においてスリーブ13(第2開口部)を挟んで設置される。具体的には、一対の縦補強筋15、15は、主筋1に平行であり、スリーブ13(第2開口部)を挟み、かつ、その外寸が囲繞補強筋14の対向する二つの辺部の外寸B2とほぼ等しくなるように配置され、それぞれが配力筋2の配筋時に複数の配力筋2と結束される。
一対の横補強筋16、16は、所定の長さを有しており、主筋群G1の上側においてスリーブ13(第2開口部)を挟んで設置される。具体的には、一対の横補強筋16、16は、配力筋2に平行であり、スリーブ13(第2開口部)を挟み、かつ、その内寸が囲繞補強筋14の対向する二つの辺部の外寸B2とほぼ等しくなるように配置され、それぞれが複数の主筋1に取り付けられる(結束される)。
囲繞補強筋14は、スリーブ13(第2開口部)を囲繞し、一対の縦辺部14a、14bが主筋1に平行となり、かつ、一対の横辺部14c、14dが配力筋2に平行となるように配置され、一対の縦辺部14a、14bが一対の縦補強筋15、15に取り付けられ、一対の横辺部14c、14dが一対の横補強筋16、16に取り付けられる。具体的には、一対の縦辺部14a、14bは一対の縦補強筋15、15上に配置されて一対の縦補強筋15、15に結束され、一対の横辺部14c、14dは一対の横補強筋16、16の内側に配置されて一対の横補強筋16、16に結束される。
なお、上端筋の場合には、例えば次のように構成される。一対の縦補強筋15、15は、主筋1に平行であり、スリーブ13(第2開口部)を挟み、かつ、その内寸が囲繞補強筋14の対向する二つの辺部の外寸B2とほぼ等しくなるように配置され、それぞれが複数の配力筋2に取り付けられる(結束される)。一対の横補強筋16、16は、配力筋2に平行であり、スリーブ13(第2開口部)を挟み、かつ、その外寸が囲繞補強筋14の対向する二つの辺部の外寸B2とほぼ等しくなるように配置され、それぞれが主筋1の配筋時に複数の主筋1と結束される。囲繞補強筋14は、一対の横辺部14c、14dが一対の横補強筋16、16上に配置されて一対の横補強筋16、16に結束され、一対の縦辺部14a、14bが一対の縦補強筋15、15の内側に配置されて一対の縦補強筋15、15に結束される。
図8は、第3実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造に対応する従来の鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造の一例を示す図である。第3実施形態と共通する要素については同一の符号を用いてその説明は省略する。図8に示されるように、従来の開口部補強構造においては、前記開口補強筋として、一対の縦補強筋15、15と、一対の横補強筋16、16と、八つの斜め補強筋17と、が用いられていた。八つの斜め補強筋17は、所定の長さを有し、主筋1及び配力筋2に対して傾斜しており、下端筋と上端筋との間においてスリーブ13(第2開口部)を囲むように設置される。したがって、作業者は、八つの補強筋17を設けるために、所定の長さに切断された8本の鋼棒のそれぞれを主筋1及び配力筋2に対して傾斜させて適切な位置に配置すると共に、8本の鋼棒のそれぞれを主筋1、配力筋2、縦補強筋15及び/又は横補強筋16に結束する必要がある。このため、前記開口補強筋の設置作業に手間がかかる。
これに対し、第3実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造では、8本の鋼棒を斜め補強筋17として設置することに代えて、下端筋側及び上端筋側のそれぞれにスリーブ13(前記第2開口部)を囲繞する囲繞補強筋14を設置すればよい。したがって、第3実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造(図6)によれば、従来の鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造(図8)に比べて、開口補強筋の設置作業の手間が大幅に軽減され、配筋作業性が向上する。
[第4実施形態]
図9は、第4実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造を示す要部概略図であり、コンクリート打設前の下端筋側の構成を示している。第3実施形態(図6)と共通する要素については同一の符号を用いてその説明は省略する。第3実施形態(図6)と第4実施形態(図9)との主な相違は、次のとおりである。すなわち、第3実施形態においては一つの第2開口部が設けられ又は複数の第2開口部が互いに十分な間隔を開けて設けられる。これに対し、第4実施形態においては二つの第2開口部が近接して設けられる。
本実施形態においては、図9に示されるように、鉄筋コンクリートスラブRCSに二つの第2開口部を形成するため、第3実施形態におけるスリーブ13と同形状の第1、第2スリーブ13A、13Bが設置される。二つの第2開口部のうちの一方の第2開口部を形成するための第1スリーブ13Aは、第3実施形態におけるスリーブ13と同様、主筋1a、1b及び配力筋2a、2bが切断されることによって設置され、他方の第2開口部を形成するための第2スリーブ13Bは、主筋1a、1b及び配力筋2c、2dが切断されることによって設置される。換言すれば、前記一方の第2開口部は主筋1a、1b及び配力筋2a、2bが切断されることよって形成され、前記他方の第2開口部は主筋1a、1b及び配力筋2c、2dが切断されることによって形成される。
また、本実施形態においては、前記開口補強筋として、主筋1に平行な一対の縦補強筋25、25と、配力筋2に平行な一対の第1横補強筋16A、16Aと、配力筋2に平行な一対の第2横補強筋16B、16Bと、前記一方の第2開口部を囲繞する第1囲繞補強筋14Aと、前記他方の第2開口部を囲繞する第2囲繞補強筋14Bと、が用いられる。第1、第2囲繞補強筋14A、14Bは、第3実施形態における囲繞補強筋14と同じものであり、第1、第2横補強筋16A、16Bは、第3実施形態における横補強筋16と同じものである。縦補強筋25は、第3実施形態における縦補強筋15よりも長く形成されている。
一対の縦補強筋25、25は、配力筋群G2の下側において、第1スリーブ13A(前記一方の第2開口部)及び第2スリーブ13B(前記他方の第2開口部)を挟んで設置される。具体的には、一対の縦補強筋25、25は、主筋1に平行であり、第1、第2スリーブ13A、13B(二つの第2開口部)を挟み、かつ、その外寸が第1、第2囲繞補強筋14A、14B(=囲繞補強筋14)の対向する二つの辺部の外寸B2とほぼ等しくなるように配置され、それぞれが配力筋2の配筋時に複数の配力筋2と結束される。
一対の第1横補強筋16A、16Aは、主筋群G1の上側において、第1スリーブ13A(前記一方の第2開口部)を挟んで設置される。具体的には、一対の第1横補強筋16A、16Aは、配力筋2に平行であり、第1スリーブ13A(前記一方の第2開口部)を挟み、かつ、その内寸が第1囲繞補強筋14A(=囲繞補強筋14)の対向する二つの辺部の外寸B2とほぼ等しくなるように配置され、それぞれが複数の主筋1に取り付けされる(結束される)。
一対の第2横補強筋16B、16Bは、主筋群G1の上側において、第2スリーブ13B(前記他方の第2開口部)を挟んで設置される。具体的には、一対の第2横補強筋16B、16Bは、配力筋2に平行であり、第2スリーブ13B(前記他方の第2開口部)を挟み、かつ、その内寸が第2囲繞補強筋14B(=囲繞補強筋14)の対向する二つの辺部の外寸B2とほぼ等しくなるように配置され、それぞれが複数の主筋1に取り付けされる(結束される)。
第1囲繞補強筋14Aは、第1スリーブ13A(前記一方の第2開口部)を囲繞し、一対の縦辺部14a、14bが主筋1に平行となり、かつ、一対の横辺部14c、14dが配力筋2に平行となるように配置され、一対の縦辺部14a、14bが一対の縦補強筋25、25に取り付けられ、一対の横辺部14c、14dが一対の第1横補強筋16A、16Aに取り付けられる。具体的には、一対の縦辺部14a、14bは一対の縦補強筋25、25上に配置されて一対の縦補強筋25、25に結束され、一対の横辺部14c、14dは一対の第1横補強筋16A、16Aの内側に配置されて一対の第1横補強筋16A、16Aに結束される。
第2囲繞補強筋14Bは、第2スリーブ13B(前記他方の第2開口部)を囲繞し、一対の縦辺部14a、14bが主筋1に平行となり、かつ、一対の横辺部14c、14dが配力筋2に平行となるように配置され、一対の縦辺部14a、14bが一対の縦補強筋25、25に取り付けられ、一対の横辺部14c、14dが一対の第2横補強筋16B、16Bに取り付けられる。具体的には、一対の縦辺部14a、14bは一対の縦補強筋25、25上に配置されて一対の縦補強筋25、25に結束され、一対の横辺部14c、14dは一対の第2横補強筋16B、16Bの内側に配置されて一対の第2横補強筋16B、16Bに結束される。
なお、上端筋の場合には、例えば次のように構成される。一対の縦補強筋25、25は、主筋1に平行であり、第1、第2スリーブ13A、13B(二つの第2開口部)を挟み、かつ、その内寸が第1、第2囲繞補強筋14A、14B(=囲繞補強筋14)の対向する二つの辺部の外寸B2とほぼ等しくなるように配置され、それぞれが複数の配力筋2に取り付けられる(結束される)。一対の第1横補強筋16A、16Aは、配力筋2に平行であり、第1スリーブ13A(前記一方の第2開口部)を挟み、かつ、その外寸が第1囲繞補強筋14A(=囲繞補強筋14)の対向する二つの辺部の外寸B2とほぼ等しくなるように配置され、それぞれが主筋1の配筋時に複数の主筋1と結束される。一対の第2横補強筋16B、16Bは、配力筋2に平行であり、第2スリーブ13B(前記他方の第2開口部)を挟み、かつ、その外寸が第2囲繞補強筋14B(=囲繞補強筋14)の対向する二つの辺部の外寸B2とほぼ等しくなるように配置され、それぞれが主筋1の配筋時に複数の主筋1と結束される。さらに、第1囲繞補強筋14Aは、第1スリーブ13A(前記一方の第2開口部)を囲繞すると共に、一対の横辺部14c、14dが一対の第1横補強筋16A、16A上に配置されて一対の第1横補強筋16A、16Aに結束され、一対の縦辺部14a、14bが一対の縦補強筋25、25の内側に配置されて一対の縦補強筋25、25に結束される。第2囲繞補強筋14Bは、第2スリーブ13B(前記他方の第2開口部)を囲繞すると共に、一対の横辺部14c、14dが一対の第2横補強筋16B、16B上に配置されて一対の第2横補強筋16B、16Bに結束され、一対の縦辺部14a、14bが一対の縦補強筋25、25の内側に配置されて一対の縦補強筋25、25に結束される。
図10は、第4実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造に対応する従来の鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造の一例を示す図である。第4実施形態と共通する要素については同一の符号を用いてその説明は省略する。図10に示されるように、従来の開口補強構造においては、前記開口補強筋として、一対の縦補強筋25、25と、一対の第1横補強筋16A、16Aと、一対の第2横補強筋16B、16Bと、八つの第1斜め補強筋18Aと、四つの第2斜め補強筋18Bと、が用いられていた。八つの第1斜め補強筋18Aは、所定の長さを有し、主筋1及び配力筋2に対して傾斜しており、下端筋と上端筋との間において第1スリーブ13A(前記一方の第2開口部)及び第2スリーブ13B(前記他方の第2開口部)を囲むように設置される。四つの第2斜め補強筋18Bは、第1斜め補強筋18Aよりも長い所定の長さを有し、主筋1及び配力筋2に対して傾斜しており、下端筋と上端筋との間において第1スリーブ13A(前記一方の第2開口部)と第2スリーブ13B(前記他方の第1開口部)との間に設置される。したがって、作業者は、八つの第1斜め補強筋18A及び四つの第2斜め補強筋18Bを設けるため、所定の長さに切断された12本の鋼棒のそれぞれを主筋1及び配力筋2に対して傾斜させて適切な位置に配置すると共に、12本の鋼棒のそれぞれを主筋1、配力筋2、縦補強筋25、第1横補強筋16A及び/又は第2横補強筋16Bに結束する必要がある。このため、前記開口補強筋の設置作業に手間がかかる。
これに対し、第4実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造では、12本の鋼棒を第1、第2斜め補強筋18A、18Bとして設置することに代えて、下端筋側及び上端筋側のそれぞれに第1スリーブ13A(前記一方の第2開口部)を囲繞する第1囲繞補強筋14A及び第2スリーブ13B(前記他方の第2開口部)を囲繞する第2囲繞補強筋14Bを設置すればよい。第1、第2囲繞補強筋14A、14Bの設置は、12個の鋼棒(すなわち、第1、第2斜め補強筋18A、18B)の設置に比べて容易である。したがって、第4実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造(図9)によれば、従来の鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造(図10)に比べて、開口補強筋の設置作業の手間が大幅に軽減され、配筋作業性が向上する。
なお、第4実施形態に係る鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造において、前記他方の第2開口部が主筋1c、1d及び配力筋2a、2bが切断されることによって形成される場合には、一対の縦補強筋25、25、一対の第1横補強筋16A、16A及び一対の第2横補強筋16B、16Bに代えて、一対の第1縦補強筋、一対の第2縦補強筋及び一対の横補強筋が用いられる。前記一対の第1縦補強筋は、主筋1に平行であり、第1スリーブ13A(前記一方の第2開口部)を挟んで設置され、前記一対の第2縦補強筋は、主筋1に平行であり、第2スリーブ13B(前記他方の第2開口部)を挟んで設置され、前記一対の横補強筋は、配力筋2に平行であり、第1スリーブ13A(前記一方の第2開口部)及び第2スリーブ13B(前記他方の第2開口部)を挟んで設置される。
以上、本発明の実施形態及びその変形例について説明したが、本発明は上述の実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて更なる変形や変更が可能である。
1…主筋
2…配力筋
3,3A,3B,13,13A,13B…スリーブ
4,4A,4B,14,14A,14B…囲繞補強筋
4a,4b,14a,14b…縦辺部
4c,4d,14c,14d…横辺部
4e~4h,14e~14h…斜辺部
6,16,16A,16B…横補強筋
15,25…縦補強筋

Claims (6)

  1. 鉄筋コンクリートスラブの開口部を囲繞する囲繞補強筋を含み、
    前記囲繞補強筋は、鋼棒を折り曲げて平面視で八角形状に形成され、その一対の縦辺部が前記鉄筋コンクリートスラブの主筋に平行となり、かつ、その一対の横辺部が前記鉄筋コンクリートスラブの配力筋に平行となるように設置され、
    前記囲繞補強筋は、前記一対の縦辺部が前記開口部を挟む二つの主筋上に配置されて前記二つの筋に取り付けられると共に前記一対の横辺部が前記開口部を挟む二つの配力筋の内側に配置されて前記二つの配力筋に取り付けられるか、又は、前記一対の縦辺部が前記二つの主筋の内側に配置されて前記二つの主筋に取り付けられると共に前記一対の横辺部が前記二つの配力筋上に配置されて前記二つの配力筋に取り付けられる、
    筋コンクリートスラブの開口部補強構造。
  2. 鉄筋コンクリートスラブの開口部を囲繞する囲繞補強筋を含み、
    前記囲繞補強筋は、鋼棒を折り曲げて平面視で八角形状に形成され、その一対の縦辺部が前記鉄筋コンクリートスラブの主筋に平行となり、かつ、その一対の横辺部が前記鉄筋コンクリートスラブの配力筋に平行となるように設置され、
    前記開口部を挟むと共にそれぞれが前記主筋に平行な一対の縦補強筋をさらに含み、
    前記囲繞補強筋は、前記一対の縦辺部が前記一対の縦補強筋上に配置されて前記一対の縦補強筋に取り付けられると共に前記一対の横辺部が前記開口部を挟む二つの配力筋の内側に配置されて前記二つの配力筋に取り付けられるか、又は、前記一対の縦辺部が前記一対の縦補強筋の内側に配置されて前記一対の縦補強筋に取り付けられると共に前記一対の横辺部が前記二つの配力筋上に配置されて前記二つの配力筋に取り付けられる、
    筋コンクリートスラブの開口部補強構造。
  3. 鉄筋コンクリートスラブの開口部を囲繞する囲繞補強筋を含み、
    前記囲繞補強筋は、鋼棒を折り曲げて平面視で八角形状に形成され、その一対の縦辺部が前記鉄筋コンクリートスラブの主筋に平行となり、かつ、その一対の横辺部が前記鉄筋コンクリートスラブの配力筋に平行となるように設置され、
    前記開口部を挟むと共にそれぞれが前記配力筋に平行な一対の横補強筋をさらに含み、
    前記囲繞補強筋は、前記一対の縦辺部が前記開口部を挟む二つ主筋上に配置されて前記二つの主筋に取り付けられると共に前記一対の横辺部が前記一対の横補強筋の内側に配置されて前記一対の横補強筋に取り付けられるか、又は、前記一対の縦辺部が前記二つの主筋の内側に配置されて前記二つの主筋に取り付けられると共に前記一対の横辺部が前記一対の横補強筋上に配置されて前記一対の横補強筋に取り付けられる、
    筋コンクリートスラブの開口部補強構造。
  4. 鉄筋コンクリートスラブの開口部を囲繞する囲繞補強筋を含み、
    前記囲繞補強筋は、鋼棒を折り曲げて平面視で八角形状に形成され、その一対の縦辺部が前記鉄筋コンクリートスラブの主筋に平行となり、かつ、その一対の横辺部が前記鉄筋コンクリートスラブの配力筋に平行となるように設置され、
    前記開口部を挟むと共にそれぞれが前記主筋に平行な一対の縦補強筋と、
    前記開口部を挟むと共にそれぞれが前記配力筋に平行な一対の横補強筋と、
    をさらに含み、
    前記囲繞補強筋は、前記一対の縦辺部が前記一対の縦補強筋上に配置されて前記一対の縦補強筋に取り付けられると共に前記一対の横辺部が前記一対の横補強筋の内側に配置されて前記一対の横補強筋に取り付けられるか、又は、前記一対の縦辺部が前記一対の縦補強筋の内側に配置されて前記一対の縦補強筋に取り付けられると共に前記一対の横辺部が前記一対の横補強筋上に配置されて前記一対の横補強筋に取り付けられる、
    筋コンクリートスラブの開口部補強構造。
  5. 前記囲繞補強筋は、前記主筋及び前記配力筋よりも大径の鋼棒で形成されている、請求項1~4のいずれか一つに記載の鉄筋コンクリートスラブの開口部補強構造。
  6. 鉄筋コンクリートスラブの開口部の周囲に設けられる開口補強筋であって、
    鋼棒を折り曲げて平面視で八角形状に形成され、
    前記開口部を囲繞し、一対の縦辺部が前記鉄筋コンクリートスラブの前記開口部を挟む二つの主筋又は前記主筋に平行な一対の第1の鉄筋に取り付けられ、かつ、一対の横辺部が前記鉄筋コンクリートスラブの前記開口部を挟む二つの配力筋又は前記配力筋に平行な一対の第2の鉄筋に取り付けられるように構成されており、
    前記一対の縦辺部が前記二つの主筋上若しくは前記一対の第1の鉄筋上に配置されると共に前記一対の横辺部が前記二つの配力筋の内側若しくは前記一対の第2の鉄筋の内側に配置されるか、又は、前記一対の縦辺部が前記二つの主筋の内側若しくは前記一対の第1の鉄筋の内側に配置されると共に前記一対の横辺部が前記二つの配力筋上若しくは前記一対の第2の鉄筋上に配置される、
    開口補強筋。
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