JP6674418B2 - 回転電機及びその製造方法 - Google Patents

回転電機及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6674418B2
JP6674418B2 JP2017143638A JP2017143638A JP6674418B2 JP 6674418 B2 JP6674418 B2 JP 6674418B2 JP 2017143638 A JP2017143638 A JP 2017143638A JP 2017143638 A JP2017143638 A JP 2017143638A JP 6674418 B2 JP6674418 B2 JP 6674418B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator core
connecting member
inertance
bolts
electric machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017143638A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019030036A (ja
Inventor
松浦 秀俊
秀俊 松浦
健太郎 畠山
健太郎 畠山
高迅 藤永
高迅 藤永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2017143638A priority Critical patent/JP6674418B2/ja
Publication of JP2019030036A publication Critical patent/JP2019030036A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6674418B2 publication Critical patent/JP6674418B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、回転電機及びその製造方法に関する。
近年、電気自動車又はハイブリッド自動車のように、モータ等の回転電機を動力源として備えた車両が開発されている。このような回転電機のステータは、ボルト締結によってハウジングに固定されるのが一般的である。
特許文献1には、ボルト締結によってハウジングに固定されるステータホルダを含むモータが記載されている。このステータホルダは、第一円筒部が嵌合された第二円筒部と、この第二円筒部に設けられたフランジ部とを有し、フランジ部に締結用ボルトを通すための締結部が形成された構成である。
特開2013−255303号公報
回転電機では、ステータとロータとの間の磁気反力(ラジアル荷重及びトルク変動(トルクリップル))による円環振動等にステータが共振し、ステータの振動がハウジングに伝達される。
回転電機を動力源として備える車両においては、回転電機のステータから、このステータが固定されるハウジングに伝わる振動を低減させることが、車両の振動及び音に関わる快適性を向上させる上で重要となる。
特許文献1に記載のモータは、ステータの共振を抑制する機構がボルトのみである。このため、ボルト自体の強度と剛性によってハウジングに伝わる振動の大きさが左右される。
しかし、ボルト自体の強度又は剛性を制御することは容易ではない。また、ボルト自体の強度又は剛性を制御して共振を抑制しようとすると、モータの種類毎に異なるボルトが必要となり、部品管理が煩雑となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ステータの共振を低コストにて抑制することのできる回転電機とその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための構成は、以下の(1)〜()に示すとおりである。
(1) ハウジング(例えば後述する実施形態のハウジング60)と、円環状のステータコア(例えば後述する実施形態のステータコア13)と、前記ステータコアの外周部に前記ステータコアの周方向に沿って配置され、前記ステータコアを軸方向に貫通する複数の貫通孔(例えば後述する実施形態の貫通孔13H)と、前記複数の貫通孔の各々に挿通され、前記ステータコアと前記ハウジングを固定する複数のボルト(例えば後述する実施形態のボルト70)と、前記複数のボルトのうちの少なくとも2つのボルトからなるボルト群を連結し、前記ボルト群を構成する各ボルトにより、前記ステータコアと共に前記ハウ
ジングに固定される連結部材(例えば後述する実施形態の連結部材30)と、を備え、前記連結部材は、前記ステータコアのイナータンスにピークが現れる電磁加振力の周波数帯において、前記ステータコアのイナータンスよりも低いイナータンスを有し、前記連結部材は、更に、前記ステータコアの軸方向に垂直な平板部(例えば後述する実施形態の平板部30F)と、前記平板部から前記軸方向に突出する突出部(例えば後述する実施形態の突出部30R)と、を有し、前記突出部は、前記ハウジングと前記ステータコアの外周面との間に突出し、前記突出部が前記連結部材の剛性を調整する剛性調整部を構成している回転電機。
ハウジング(例えば後述する実施形態のハウジング60)と、円環状のステータコア(例えば後述する実施形態のステータコア13)と、前記ステータコアの外周部に前記ステータコアの周方向に沿って配置され、前記ステータコアを軸方向に貫通する複数の貫通孔(例えば後述する実施形態の貫通孔13H)と、前記複数の貫通孔の各々に挿通され、前記ステータコアと前記ハウジングを固定する複数のボルト(例えば後述する実施形態のボルト70)と、前記複数のボルトのうちの少なくとも2つのボルトからなるボルト群を連結し、前記ボルト群を構成する各ボルトにより、前記ステータコアと共に前記ハウ
ジングに固定される連結部材(例えば後述する実施形態の連結部材30)と、を備え、前記連結部材は、前記ステータコアのイナータンスにピークが現れる電磁加振力の周波数帯において、前記ステータコアのイナータンスよりも低いイナータンスを有し、前記連結部材は、更に、前記軸方向に貫通する孔部(例えば後述する実施形態の孔部30H)又は切欠き部を有し、前記孔部又は前記切欠き部が前記連結部材の剛性を調整する剛性調整部構成している回転電機。
) ハウジングと、円環状のステータコアと、前記ステータコアの外周部に前記ステータコアの周方向に沿って配置され、前記ステータコアを軸方向に貫通する複数の貫通孔と、前記複数の貫通孔の各々に挿通され、前記ステータコアと前記ハウジングを固定する複数のボルトと、前記複数のボルトのうちの少なくとも2つのボルトからなるボルト群を連結し、前記ボルト群を構成する各ボルトにより、前記ステータコアと共に前記ハウジングに固定される連結部材と、を備える回転電機の製造方法であって、前記ステータコアの形状を決定する第一工程(例えば後述する実施形態のステップS1)と、前記第一工程で決定された形状の前記ステータコアのイナータンスを求める第二工程(例えば後述する実施形態のステップS2)と、前記第二工程で求めた前記ステータコアのイナータンスにピークが現れる電磁加振力の周波数帯において、前記ステータコアのイナータンスよりも低いイナータンスを有する前記連結部材の形状を決定する第三工程(例えば後述する実施形態のステップS3〜ステップS7)と、を含む回転電機の製造方法。
) ()記載の回転電機の製造方法であって、前記第三工程では、予め決められた基準形状の連結部材に、前記ステータコアの軸方向に貫通する孔部又は切欠き部を追加することで、前記低いイナータンスを実現する回転電機の製造方法。
(1)の回転電機によれば、例えば、ボルト群を構成する2本のボルトに対し互いに逆方向に移動しようとする力が加わる場合でも、この2本のボルトが連結されていることでこの2本のボルトの移動が抑制される。この結果、ステータコアの共振を抑制することができる。また、特定の周波数帯の電磁加振力に対するステータコアのイナータンスと、連結部材のイナータンスとが打ち消し合うように作用することで、ステータコアの共振を抑制することができる。また、連結部材が剛性調整部を備える構成のため、連結部材の剛性の調整が容易となり、ステータコアの共振の抑制を容易に行うことができる。また、連結部材の剛性を突出部によって容易に調整することができる。また、突出部と他の部材との干渉を容易に防ぐことができる。
(2)の回転電機によれば、ステータコアの径方向へのボルトの相対位置変動を効果的に抑制することができ、ステータコアの共振を抑制することができる。
(3)の回転電機によれば、ボルト群の各ボルトのステータコアの周方向における相対位置変動を連結部材によって抑制することができる。このため、ステータコアの共振を抑制することができる。
(4)の回転電機によれば、連結部材の凸部とステータコアに取り付けられるステータコイルのコイルエンドとの間にステータコイルの冷却液が流れる流路を確保することができる。このため、ステータコイルの冷却性能を向上させることができる。
(5)の回転電機によれば、ボルトの締結力によって連結部材の移動が抑制されるため、ボルトの相対位置変動を更に抑制することができる。また、ボルトの締結力によって連結部材がステータコアに対して押し付けられるため、ステータコアの強度を向上させて、ステータコアの振動を更に抑制することができる。
)の回転電機によれば、連結部材が剛性調整部を備える構成のため、連結部材の剛性の調整が容易となり、ステータコアの共振の抑制を容易に行うことができる。
)の回転電機によれば、連結部材の剛性を突出部によって容易に調整することができる。
)の回転電機によれば、突出部と他の部材との干渉を容易に防ぐことができる。
)の回転電機によれば、連結部材の剛性を孔部又は切欠き部によって容易に調整することができる。
)の回転電機の製造方法によれば、ステータコアのイナータンスに基づいて連結部材の形状が決定される。このため、例えば共振する可能性のある特定の周波数帯の電磁加振力に対するステータコアのイナータンスが低くなるよう連結部材の形状を決定することで、ステータコアの共振を抑制することができる。
)の回転電機の製造方法によれば、基準形状に対する孔部又は切欠き部の追加によって連結部材の設計が行われるため、連結部材の設計が容易となる。また、実際に連結部材を製造する際には、基準形状の連結部材を量産しておき、この連結部材に孔部又は切欠き部を追加するだけで、回転電機の機種毎に適した連結部材を製造することができる。したがって回転電機の製造コストを抑えることができる。
本発明の一実施形態である回転電機の概略構成を示す軸方向から見た正面模式図である。 図1に示す回転電機におけるステータの斜視図である。 回転電機の軸方向に沿った図1に示すIII−III線の断面模式図である。 図2に示すステータの一端側のコイルエンドの部分拡大正面図である。 図2に示すステータの他端側のコイルエンドの部分拡大斜視図である。 図2に示すステータのステータコイルにおける1つのコイルセグメント群の斜視図である。 図1に示す回転電機の変形例を説明するための図であり、図3に対応する図である。 図1に示す回転電機の別の変形例の回転電機の概略構成を示す平面模式図である。 回転電機のステータコアの軸方向に沿った図8に示すIX−IX線の断面模式図である。 図8に示す回転電機の冷却液の流れを説明する模式図である。 図1に示す回転電機の更に別の変形例である回転電機の概略構成を示す平面模式図である。 図1に示す回転電機の製造方法における設計工程を説明するためのフローチャートである。 (a)は、回転電機のステータコア及び連結部材のイナータンスの一例を示す図である。(b)は、(a)に示す特性を持つステータコアと連結部材を組み合わせた部品のイナータンスの一例を示す図である。
図1は、本発明の一実施形態である回転電機100の概略構成を示す軸方向から見た平面模式図である。図2は、図1に示す回転電機100におけるステータの斜視図である。図3は、回転電機100の軸方向に沿った図1に示すIII−III線の断面模式図である。
回転電機100は、所謂インナーロータ型の回転電機であり、複数の鋼板の積層体によって構成された円環状のステータコア13、及びステータコア13に取り付けられた複数のコイルセグメント群20からなるステータコイル15を有するステータ10と、ステータ10を収容する有底筒状のハウジング60と、ステータコア13とハウジング60を固定するための複数(図1の例では6つ)のボルト70と、6つのボルト70のうちの連続して並ぶ5つのボルト70からなるボルト群を連結する連結部材30と、ステータコア13の内周部に配置されたロータ40と、を備える。
ハウジング60は、樹脂又は金属等によって形成され、図1の例では外形が略直方体の部材である。ハウジング60の内部には、ステータ10の軸方向における一端側の表面60aから他端側の底面60b(図3参照)に向かって円柱状の中空部60c(図3参照)が形成されている。図3に示すように、ハウジング60の底面60bには段差部分60dが形成されている。
ステータコア13は、その外周部に、ステータコア13の径方向外側に向かって膨らむ複数(図1の例では6つ)のボルト締結部13Tを有する。この6つのボルト締結部13Tは、ステータコア13の周方向に沿って等間隔に配置されている。
ボルト締結部13Tは、ハウジング60に対し、ボルト70によってステータコア13を固定するために設けられた部位である。ボルト締結部13Tには、ステータコア13の軸方向に沿ってステータコア13を貫通する円柱状の貫通孔13Hが形成されている。貫通孔13Hの形状は、ボルト70の軸部70bを通すことができる柱状であればよく、角柱状等であってもよい。
図3に示すように、これら各貫通孔13Hにはボルト70の軸部70bが挿通され、このボルト70の軸部70bが、ハウジング60の底面60bの段差部分60dに形成されたネジ穴に螺合されている。
ステータコア13には、その内周部においてステータコア13の軸方向に貫通する複数のスロット14が形成され、このスロット14が周方向に所定の間隔で配置される。この複数のスロット14にステータコイル15が取り付けられている。
ステータコア13の軸方向におけるステータコイル15の一端側のコイルエンド15aは、該軸方向におけるステータコア13の一端側の端面13aから該軸方向に突出している。
また、ステータコア13の軸方向におけるステータコイル15の他端側のコイルエンド15bは、該軸方向におけるステータコア13の他端側の端面13bから該軸方向に突出している。
連結部材30は、ステータコア13の周方向に沿って延びる円弧状(図1の例ではC字状)且つ板状の部材である。
連結部材30は、例えばボルト70と同程度又はボルト70よりも高い剛性を持つアルミニウム等の金属又は樹脂等の材料で構成されている。
連結部材30は、ボルト70を通すためのステータコア13の軸方向に貫通する5つの孔部30a(図3参照)を有している。
この5つ孔部30aの各々は、図1中の最も上側にあるボルト締結部13Tを起点にし、ステータコア13の周方向に沿って反時計回りに数えた計5つのボルト締結部13Tの各々の貫通孔13Hと重なるように配置されている。
この5つのボルト締結部13Tにおいては、図3に示すように、ボルト70の軸部70bが連結部材30の孔部30a及び貫通孔13Hに挿通されている。この5つのボルト締結部13Tの貫通孔13Hに挿通されたボルト70が上記のボルト群を構成する。
残り1つのボルト締結部13Tにおいては、ボルト70の軸部70bが貫通孔13Hに直接挿通されている。そして、これら6つのボルト70の各々の軸部70bは、ハウジング60の段差部分60dのネジ穴に螺合されている。
連結部材30は、ボルト群を構成する5つのボルト70の各々のボルトヘッド70aとステータコア13とによって挟持されている。ボルト群の各ボルト70のボルト締結軸力は、連結部材30及びステータコア13を介してハウジング60に伝えられる。このように、連結部材30とステータコア13は、ボルト群を構成する5つのボルト70によってハウジング60に共締めされている。
連結部材30は、所望の強度及び剛性を持つ材料によって上記のボルト群を連結することで、このボルト群を構成する各ボルト70の相対位置変動(ステータコア13の軸方向に垂直な面内における相対位置の変動)を抑制する。
ボルト群を構成する各ボルト70の相対位置変動とは、ボルト群を構成する5つのボルト70のうちの任意のボルト70のボルトヘッド70aと、この任意のボルト70以外の他の4つのボルト70の各々のボルトヘッド70aとの間の距離の変動のことを言う。
なお、連結部材30による相対位置変動の抑制効果を高めるために、連結部材30の孔部30aの直径はなるべく小さいことが好ましい。
例えば、連結部材30の孔部30aの直径は、ステータコア13の貫通孔13Hの直径よりも小さく、ボルト70の軸部70bの直径よりも大きいことが好ましい。
次に、ステータコア13のスロット14に取り付けられたステータコイル15について図4〜図6を参照しながら説明する。
図4は、図2に示すステータ10のコイルエンド15aの部分拡大正面図である。図5は、図2に示すステータ10のコイルエンド15bの部分拡大斜視図である。図6は、図2に示すステータ10のステータコイル15における1つのコイルセグメント群20の斜視図である。
ステータコイル15は、図6に示す略U字状のコイルセグメント23が、4本ごとに1列に整列されて束とされた複数のコイルセグメント群20から構成されている。
コイルセグメント23は、互いに平行に延設される一対の脚部21a、21bと、脚部21aと脚部21bを一方の端部で接続する連結部22と、を有した断面長方形状の平角線50からなる。
コイルセグメント群20の各コイルセグメント23の一方の脚部21aは、図4に示すように、特定のスロット14の径方向内側の部分に挿入される。このコイルセグメント群20の各コイルセグメント23の他方の脚部21bは、上記の特定のスロット14から所定数のスロット分離れた位置にある別のスロット14の径方向外側の部分に挿入される。
このようにして複数のコイルセグメント群20がステータコア13のスロット14に挿入されると、本実施形態では8本のコイルセグメント23が1つのスロット14内に配置される。
また、図4に示すように、ステータコア13の軸方向の一端側では、複数のコイルセグメント群20の連結部22が周方向に連続し、且つ、周方向で隣り合う連結部22同士が該軸方向から見て部分的に重なるように配置されることでコイルエンド15aが形成される。
さらに、図5に示すように、ステータコア13の軸方向の他端側では、スロット14から突出した脚部21a、21bがステータコア13の周方向に折り曲げられて、同相のコイルと接合されることでコイルエンド15bが形成される。
本実施形態では、最内径側に位置するコイルセグメント23の脚部21aがステータコア13の周方向の一方側に折り曲げられ、この最内径側に位置するコイルセグメント23の外径側に位置する2つのコイルセグメント23の脚部21a、21aは該周方向の他方側に折り曲げられ、さらに外径側に位置する2つのコイルセグメント23の脚部21a、21bは該周方向の一方側に折り曲げられている。
以上のように構成された回転電機100では、ボルト群の5つのボルト70が連結部材30によって連結されてこれら5つのボルト70の相対位置変動が抑制される。
このため、例えば、ボルト群を構成する2本のボルト70に対し互いに逆方向に移動しようとする力が加わる場合でも、この2本のボルト70が連結されていることでこの2本のボルト70間の距離変動が抑制される。この結果、ステータコア13の共振を抑制することができる。
また、回転電機100によれば、連結部材30によって共振が抑制されるため、ボルト70としては汎用性の高いものを採用することができ、回転電機100の製造コストを低減することができる。
また、回転電機100では、図1に示すように、ステータコア13の内周部に配置されるロータ40の回転軸RJを挟んで対向配置される少なくとも2つのボルト70が連結部材30によって連結されている。
このため、ステータコア13の径方向へのボルト70の相対位置変動を効果的に抑制することができる。この結果、ステータコア13の共振を更に抑制することができる。
また、回転電機100の連結部材30は、ステータコア13の周方向に沿って延びる円弧状となっており、該周方向に沿って並ぶ5つのボルト70を連結している。
このため、この5つのボルト70の各々のステータコア13の周方向における相対位置変動を効果的に抑制することができる。この結果、ステータコア13の共振を更に抑制することができる。
また、この円弧状の構成によれば、ステータコア13の内周部に配置されるロータ40又はステータコイル15と、連結部材30との干渉を容易に防ぐことができる。したがって、連結部材30を既存の回転電機に適用することが容易となり、製造コストを低減することができる。
また、回転電機100では、連結部材30がステータコア13の端面13aとボルトヘッド70aの間にあり、連結部材30とステータコア13が5つのボルト70によって共締めされている。
この5つのボルト70のボルト締結軸力によって、連結部材30がステータコア13に対し軸方向に押し付けられるため、この押し付け力によってステータコア13の強度を向上させることができる。
このようにステータコア13の強度が増すことで、更なる共振の抑制が可能となる。また、この押し付け力によって連結部材30の振動を抑制することができ、更なる共振の抑制が可能となる。
なお、連結部材30は、図1中の全てのボルト70を連結する円環状の部材であってもよい。この構成によれば、ステータコア13の共振を更に強固に抑制することができる。また、この構成によれば、連結部材30によるステータコア13への押し付け力が増加するため、ステータコア13の強度を更に向上させることができる。
また、連結部材30は、6つのボルト70のうちの少なくとも2つのボルト70からなるボルト群を連結するものであればよい。
例えば、図1中の最も上側のボルト70と、このボルト70に対し回転軸RJを挟んで対向するボルト70とが連結される構成であってもよい。この場合には、連結部材30の平面形状は、円弧状ではなく、ステータコイル15及びロータ40と干渉しないように2つのボルト70間を架橋する直線又は曲線形状とすることもできる。
または、連結部材30の平面形状は円弧状としたまま、図1中の最も上側のボルト70から周方向の反時計回りに数えて2つ、3つ、又は4つのボルト70からなるボルト群が連結される構成であってもよい。
図1に示すように6つのボルト70がステータコア13の周方向に沿って等間隔に配置される構成では、図1中の上側半分の3つのボルト70からなる第一グループがほぼ同じように振動し、図1中の下側半分の3つのボルト70からなる第二グループがほぼ同じように振動し、第一グループと第二グループは異なる方向に振動することがある。
したがって、このような振動特性を持つ回転電機においては、第一グループに属する少なくとも1つのボルト70と、第二グループに属する少なくとも1つのボルト70とを連結部材30によって連結することで、第一グループに対する第二グループの相対位置の変動を効果的に抑制して、ステータコア13の共振を抑制することができる。
上述してきた連結部材30によるステータコア13の共振抑制効果を高めるために、予め決められた特定の周波数帯の電磁加振力に対する連結部材30のイナータンスが、この特定の周波数帯の電磁加振力に対するステータコア13のイナータンスよりも小さくなっていることが好ましい。
この構成によれば、特定の周波数帯の電磁加振力に対するステータコア13のイナータンスと、連結部材30のイナータンスとが打ち消し合うように作用する。このため、特定の周波数帯の電磁加振力によるステータコア13の共振を抑制することができる。
図7は、図1に示す回転電機100の変形例である回転電機100Aを説明するための図であり、図3に対応する図である。図7において図3と同じ構成には同一符号が付されている。
図7に示す回転電機100Aは、連結部材30が連結部材30Aに変更された点を除いては、図1の回転電機100と同じ構成である。
連結部材30Aは、ステータコア13の軸方向から見た平面形状は連結部材30と同じであるが、ステータコア13の軸方向に沿った断面形状が連結部材30とは異なる。
図7に示すように、連結部材30Aは、ステータコア13の軸方向に垂直な平板部30Fと、平板部30Fの径方向外側の端部からハウジング60の底面60bに向かって軸方向に突出し、ハウジング60とステータコア13の外周面との間に配置された突出部30Rと、を備える。
突出部30Rは、平板部30Fの径方向外側の端部の一部の領域に1つ又は複数設けられていてもよいし、平板部30Fの径方向外側の端部の全ての領域に周方向に沿って1つだけ設けられていてもよい。
この突出部30Rは、連結部材30Aの剛性を調整するための剛性調整部として機能する。
図7に示す回転電機100Aによれば、連結部材30Aの突出部30Rの軸方向の長さ又は径方向の幅の少なくとも一方を調整することで、連結部材30Aの剛性を容易に調整することが可能になる。連結部材30Aの剛性を調整することで、上述したような特定の振動周波数帯の電磁加振力に対するイナータンスを容易に調整することができる。
このため、回転電機100Aによれば、機種に合わせた連結部材30Aの設計を容易に行うことができ、製造コストを低減することができる。
また、回転電機100Aでは、突出部30Rがステータコア13の外周面とハウジング60との間に配置されている。ステータコア13の外周面とハウジング60との間は、スペースに余裕がある場合が多い。このため、この構成によれば、突出部30Rと他の部材との干渉を容易に防ぐことができる。
なお、図7に示す連結部材30Aの突出部30Rは、平板部30Fからハウジング60の底面60bと反対側(ステータコア13から離れる方向とも言う)に向かって軸方向に突出する構成であってもよい。この構成であっても、連結部材30Aの剛性の調整は容易となる。
図8は、図1に示す回転電機100の変形例である回転電機100Bの概略構成を示す平面模式図である。図9は、回転電機100Bのステータコア13の軸方向に沿った図8に示すIX−IX線の断面模式図である。
図8及び図9において、図1と同じ構成には同一符号が付されている。図8には、回転電機100Bが自動車等に搭載される場合において重力の加わる重力方向Zが示されている。
回転電機100Bは、連結部材30が連結部材30Bに変更された点と、2つの冷却液供給部80が追加された点を除いては、図1の回転電機100と同じ構成である。
冷却液供給部80は、ハウジング60の内壁に固定されており、ステータコイル15のコイルエンド15aに向けて油等の冷却液を吐出する。
連結部材30Bは、ステータコア13の軸方向から見た平面形状は連結部材30と同じであるが、ステータコア13の軸方向に沿った断面形状が連結部材30とは異なる。
連結部材30Bは、ステータコア13の軸方向に垂直な平板部32と、該軸方向においてステータコア13から離れる方向に向かって突出し、且つステータコア13の周方向に沿って延びる4つの凸部31と、を備える。
図8の例では、凸部31は、連結部材30Bによって連結されたボルト群を構成する5つのボルト70のうちステータコア13の周方向に隣り合う2つのボルト70同士の間に設けられている。
この回転電機100Bの冷却液供給部80から吐出された冷却液は、図10において太線矢印で示すように、4つの凸部31の各々とコイルエンド15aとの間に形成される流路に沿って流れて重力方向Zに移動する。そして、この冷却液は、図10中の下方にある2つの凸部31の隙間からハウジング60内に放出される。
このように、回転電機100Bによれば、凸部31が冷却液をガイドする機能を果たすことで、重力方向Zの下方に位置するコイルエンド15aの冷却を十分に行うことができる。この結果、コイルエンド15a全体を冷却することができ、冷却性能を向上させることができる。
また、連結部材30Bの凸部31は、連結部材30Bの表面積を増やす効果もあるため、この効果によって冷却性能を向上させることができる。
なお、連結部材30Bにおいて、4つの凸部31のうち、コイルエンド15aの重力方向Zの下端部に沿った2つの凸部31(図8中の最も下にあるボルト70に隣接する2つの凸部31)の一方又は両方を除く凸部31を省略してもよい。
この構成であっても、コイルエンド15aの重力方向Zの下端部に沿った1つ又は2つの凸部31によって、重力方向Zの下方に位置するコイルエンド15aの冷却を十分に行うことができ、冷却性能を向上させることができる。
図11は、図1に示す回転電機100の変形例である回転電機100Cの概略構成を示す平面模式図である。図11において、図8と同じ構成には同一符号が付されている。
回転電機100Cは、連結部材30Bが連結部材30Cに変更された点を除いては、図8の回転電機100Bと同じ構成である。
連結部材30Cは、ステータコア13の軸方向に貫通する少なくとも1つ(図11の例では2つ)の孔部30Hが追加された点を除いては、連結部材30Bと同じ構成である。
連結部材30Cに設けられた孔部30Hは、連結部材30Cの剛性を調整するための剛性調整部として機能する。
図11に示す回転電機100Cによれば、連結部材30Cの孔部30Hの外径又は孔部30Hの総数の少なくとも一方を調整することで、連結部材30Cの剛性を容易に調整することが可能になる。
連結部材30Cの剛性を調整することで、上述したような特定の振動周波数帯の電磁加振力に対するイナータンスを容易に調整することができる。
このため、回転電機100Cによれば、機種に合わせた連結部材30Cの設計を容易に行うことができ、製造コストを低減することができる。
また、回転電機100Cによれば、孔部30Hによって剛性調整部が構成されるため、剛性を調整するために他の部材との干渉を考慮する必要がない。このため、回転電機の機種によらずに、連結部材30Cの設計を容易に行うことができる。
なお、連結部材30Cは、孔部30Hに代えて切欠き部が設けられた構成であってもよい。この切欠き部によっても連結部材30Cの剛性の調整は可能であるため、孔部30Hを設ける場合と同等の効果が得られる。
また、連結部材30Cには4つの凸部31が設けられているが、この4つの凸部31は必須ではなく省略されてもよい。
次に、図1に示す回転電機100の製造方法を説明する。回転電機100の製造方法は、ステータコア13及び連結部材30を設計する設計工程を含む。以下では、この設計工程の具体例について説明する。
図12は、図1に示す回転電機100の製造方法における設計工程を説明するためのフローチャートである。
この設計工程は、コンピュータ(例えば、CAE(computer aided engineering))を用いて行われる。なお、ステータコア13の材質と連結部材30の材質については予め決められているものとして説明する。
図13(a)は、回転電機100のステータコア13及び連結部材30のイナータンスの一例を示している。図13(b)は、図13(a)に示す特性を持つステータコアと連結部材を組み合わせた部品のイナータンスの一例を示している。
まず、作業者は、CAEによってステータコア13の形状を決定する(ステップS1)。ステップS1は第一工程を構成する。
次に、作業者は、ステップS1で決定された形状のステータコアのイナータンスをCAE解析によって求める(ステップS2)。
このステップS2では、少なくとも、特定の周波数帯の電磁加振力に対する該ステータコアの第一のイナータンスが求められる。ステップS2は第二工程を構成する。
次に、作業者は、ステップS2で求められたステータコアのイナータンスに基づいて、以下のステップS3〜ステップS7の処理により、連結部材30の形状を決定する。ステップS3〜ステップS7は第三工程を構成する。
まず、作業者は、連結部材30の上記特定の周波数帯の電磁加振力に対する第二のイナータンスが、ステータコアの上記第一のイナータンスよりも低くなるように、連結部材30の形状を作成する(ステップS3)。
ステップS1で決定された形状のステータコアのイナータンスが図13(a)のグラフI1に示すものであり、特定の周波数帯が周波数帯F1と周波数帯F2の2つの周波数帯である場合を想定する。この場合には、連結部材が図13(a)のグラフI2に示すイナータンスを持つように、ステップS3において連結部材の形状が作成される。
次に、作業者は、ステップS1で決定した形状のステータコア及びステップS3で作成した形状の連結部材を組み合わせた部品(ASSY)のイナータンスをCAE解析により求める(ステップS4)。
図13(a)に示すグラフI1の特性を持つステータコアと、図13(a)に示すグラフI2の特性を持つ連結部材とを組み合わせた部品のイナータンスは、図13(b)に示すグラフI3のようになる。グラフI3において周波数帯F1,F2に対応するイナータンスは、グラフI1において周波数帯F1,F2に対応するイナータンスよりも低くなる。
次に、作業者は、上記特定の周波数帯の電磁加振力に対する上記部品の第三のイナータンスが予め決めた許容値以下となるか否かを判定する(ステップS5)。
作業者は、第三のイナータンスが許容値を超えている場合(ステップS5:NO)には、ステップS3で作成した連結部材の形状を修正して(ステップS6)、ステップS4に処理を戻す。
ここでの連結部材の形状の修正は、連結部材の上記特定の周波数帯の電磁加振力に対する第二のイナータンスが、ステータコアの上記第一のイナータンスよりも低くなるという条件を満たすように行う。
また、ここでの連結部材の形状の修正方法としては、例えば、図7で説明した剛性調整部としての突出部30Rを追加する方法、突出部30Rの長さ又は幅を変更する方法、図11で説明した剛性調整部としての孔部30H又は切欠き部を追加する方法、孔部30H又は切欠き部の大きさ又は数を変更する方法等がある。
作業者は、第三のイナータンスが許容値以下となるまでステップS6の処理を繰り返し、第三のイナータンスが許容値以下となった場合(ステップS5:YES)には、その時点で作成された連結部材の形状を最終的な形状として決定し(ステップS7)、設計工程を終了する。
以降は、この設計工程で決定された形状のステータコア及び連結部材が製造され、他の部品と共に組み立てられて回転電機100が製造される。
以上のような製造方法によれば、ステータコアのイナータンスに基づいて連結部材の形状が決定されるため、例えば共振する可能性のある特定の周波数帯の電磁加振力に対するステータコアのイナータンスが低くなるよう連結部材を設計することで、ステータコアの共振を効果的に抑制することができる。
なお、以上の製造方法のステップS3では、メモリに記憶されている予め決められた連結部材の基準形状を読み込み、この基準形状を編集することで、連結部材の形状を作成してもよい。
基準形状は、例えば図1に示す連結部材30のような形状であり、具体的には、ステータコアの軸方向に垂直な平板部を有し且つ該ステータコアの周方向に沿って延びる円弧状又は円環状の形状である。
この場合、ステップS3において、作業者は、この基準形状を読み込んだ後、この基準形状の連結部材に、ステータコアの軸方向に貫通する孔部又は切欠き部を追加することで、連結部材の上記第二のイナータンスを調整すればよい。
また、ステップS6において、作業者は、基準形状を編集して作成された形状の連結部材に、ステータコアの軸方向に貫通する孔部又は切欠き部を追加したり、孔部又は切欠き部の数を減らしたりすることで、連結部材の上記第二のイナータンスを調整すればよい。
このように、基準形状を編集して連結部材の形状を作成することで、設計工程に要する時間を短縮することができる。
また、設計工程の後に連結部材を製造する際には、量産されている基準形状の連結部材に孔部又は切欠き部を追加するだけで、この設計工程で設計した形状の連結部材を製造することができる。したがって回転電機の製造コストを抑えることができる。
なお、図12においてステップS4〜ステップS7の工程は省略してもよい。この場合には、ステップS3で作成された形状が連結部材の形状として決定される。ASSYのイナータンスによって連結部材の形状の修正を行わない場合でも、ステータコアのイナータンスと連結部材のイナータンスとが打ち消し合う効果は得ることが可能である。
ここまで説明してきた連結部材30,30A,30B,30Cは、いずれも、ボルト群の各ボルト70のボルトヘッド70aとステータコア13の間に配置されており、この各ボルト70の軸部70b同士を連結している。しかし、これらの連結部材は、ボルト群の各ボルト70のボルトヘッド70a同士を連結する構成であってもよい。例えば、ボルト群の各ボルト70のボルトヘッド70aに接着又は溶着等によって固定されてこれらを連結する構成であってもよい。
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。例えば、ステータコア13は、鋼板の積層体ではなく、圧粉磁心によって構成されたものであってもよい。
100,100A,100B,100C 回転電機
10 ステータ
13 ステータコア
13T ボルト締結部
13H 貫通孔
15 ステータコイル
30,30A,30B,30C 連結部材
30F 平板部
30R 突出部(剛性調整部)
30H 孔部(剛性調整部)
31 凸部
32 平板部
40 ロータ
RJ 回転軸
60 ハウジング
70 ボルト
70a ボルトヘッド
70b 軸部
80 冷却液供給部
F1,F2 特定の周波数帯
I1 ステータコアのイナータンスを示すグラフ
I2 連結部材のイナータンスを示すグラフ
I3 ステータコアと連結部材のASSYのイナータンスを示すグラフ

Claims (4)

  1. ハウジングと、
    円環状のステータコアと、
    前記ステータコアの外周部に前記ステータコアの周方向に沿って配置され、前記ステータコアを軸方向に貫通する複数の貫通孔と、
    前記複数の貫通孔の各々に挿通され、前記ステータコアを前記ハウジングに固定する複数のボルトと、
    前記複数のボルトのうちの少なくとも2つのボルトからなるボルト群を連結し、前記ボルト群を構成する各ボルトにより、前記ステータコアと共に前記ハウジングに固定される連結部材と、
    を備え、
    前記連結部材は、前記ステータコアのイナータンスにピークが現れる電磁加振力の周波数帯において、前記ステータコアのイナータンスよりも低いイナータンスを有し
    前記連結部材は、更に、前記ステータコアの軸方向に垂直な平板部と、前記平板部から前記軸方向に突出する突出部と、を有し、
    前記突出部は、前記ハウジングと前記ステータコアの外周面との間に突出し、
    前記突出部が前記連結部材の剛性を調整する剛性調整部を構成している回転電機。
  2. ハウジングと、
    円環状のステータコアと、
    前記ステータコアの外周部に前記ステータコアの周方向に沿って配置され、前記ステータコアを軸方向に貫通する複数の貫通孔と、
    前記複数の貫通孔の各々に挿通され、前記ステータコアを前記ハウジングに固定する複数のボルトと、
    前記複数のボルトのうちの少なくとも2つのボルトからなるボルト群を連結し、前記ボルト群を構成する各ボルトにより、前記ステータコアと共に前記ハウジングに固定される連結部材と、
    を備え、
    前記連結部材は、前記ステータコアのイナータンスにピークが現れる電磁加振力の周波数帯において、前記ステータコアのイナータンスよりも低いイナータンスを有し、
    前記連結部材は、更に、前記軸方向に貫通する孔部又は切欠き部を有し、
    前記孔部又は前記切欠き部が前記連結部材の剛性を調整する剛性調整部構成している回転電機。
  3. ハウジングと、円環状のステータコアと、前記ステータコアの外周部に前記ステータコアの周方向に沿って配置され、前記ステータコアを軸方向に貫通する複数の貫通孔と、前記複数の貫通孔の各々に挿通され、前記ステータコアを前記ハウジングに固定する複数のボルトと、前記複数のボルトのうちの少なくとも2つのボルトからなるボルト群を連結し、前記ボルト群を構成する各ボルトにより、前記ステータコアと共に前記ハウジングに固定される連結部材と、を備える回転電機の製造方法であって、
    前記ステータコアの形状を決定する第一工程と、
    前記第一工程で決定された形状の前記ステータコアのイナータンスを求める第二工程と、
    前記第二工程で求めた前記ステータコアのイナータンスにピークが現れる電磁加振力の周波数帯において、前記ステータコアのイナータンスよりも低いイナータンスを有する前記連結部材の形状を決定する第三工程と、を含む回転電機の製造方法。
  4. 請求項記載の回転電機の製造方法であって、
    前記第三工程では、予め決められた基準形状の連結部材に、前記ステータコアの軸方向に貫通する孔部又は切欠き部を追加することで、前記低いイナータンスを実現する回転電機の製造方法。
JP2017143638A 2017-07-25 2017-07-25 回転電機及びその製造方法 Active JP6674418B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017143638A JP6674418B2 (ja) 2017-07-25 2017-07-25 回転電機及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017143638A JP6674418B2 (ja) 2017-07-25 2017-07-25 回転電機及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019030036A JP2019030036A (ja) 2019-02-21
JP6674418B2 true JP6674418B2 (ja) 2020-04-01

Family

ID=65476781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017143638A Active JP6674418B2 (ja) 2017-07-25 2017-07-25 回転電機及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6674418B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7365789B2 (ja) * 2019-05-16 2023-10-20 株式会社マキタ 電動作業機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019030036A (ja) 2019-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4706397B2 (ja) 回転電機の回転子およびその製造方法
JP5257038B2 (ja) 回転電機
US9496765B2 (en) Motor and vibration reduction system for a motor
JP6637927B2 (ja) 回転電機のステータ
US20040245863A1 (en) Outer stator for linear compressor motors
JP6546972B2 (ja) 回転電機用ロータ、回転電機用電磁鋼板および電動車両
JP6674418B2 (ja) 回転電機及びその製造方法
US7459810B2 (en) Stator of linear motor
JP2015006083A (ja) 固定子、固定子の製造方法
US11349362B2 (en) Rotor
JP6758359B2 (ja) 回転電機
JP2007252076A (ja) 3相磁石式発電機
US20220029503A1 (en) Permanent magnet machine
US20130015740A1 (en) Rotor Assembly for an Electric Machine
KR20170034554A (ko) 모터 하우징과 고정자 코어 고정구조
JP5720591B2 (ja) 回転電機のステータ
CN111585364B (zh) 旋转电机的定子
JP5343656B2 (ja) モータのステータコア組付体
JP2013017334A (ja) 回転電機
JP6910414B2 (ja) 回転電機
WO2023224014A1 (ja) ステータ及び回転電機
WO2020137319A1 (ja) 回転機の固定子鉄心及びそれを搭載する装置
WO2020137589A1 (ja) 回転機の構造体及びそれを搭載する装置
US11233434B2 (en) Rotor
CN112003410B (zh) 机壳组件、机壳、分块定子总成组件、定子总成及电机

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190409

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190924

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200306

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6674418

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150