JP6674003B2 - コンバイン - Google Patents

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本発明は、走行機体に搭載されていて穀粒を貯留するグレンタンクと、そのグレンタンクの重量を検出するロードセルとを備えて、グレンタンク内の穀物重量を検出可能に構成されているコンバインに関する。
上記のようにグレンタンクの重量を検出するロードセルを備えたコンバインとしては、下記の特許文献1に示されているように、グレンタンクの下部と機体フレームとの間にロードセルを介装して、グレンタンクの重量を検出するように構成したものが知られている。
特開平10−164967号公報(段落番号〔0009〕、〔0010〕、図1)
上記のように、グレンタンクの重量が作用している部位と機体フレームとの間でロードセルによる重量検出を行う構造のものでは、グレンタンク内の穀粒重量を任意の時点で検出することができる。
したがって、例えば、グレンタンク内の穀粒量を、グレンタンク内部の適所に設けた光センサや感圧センサなどによって、満杯等の所定レベルに達したことを検出するように構成された構造のものに比べて、収穫作業中の任意の時点で重量を検知することができる便利さに加え、所定レベルの検知前まで、もしくは所定レベルの検知後にも収穫作業を続けた場合でも、最終的に収容されている穀物重量を正確に検知し得る点で有用である。
しかしながら、このようにグレンタンクの重量を検出する構造のものでは、グレンタンクの重量がロードセルに対して安定的に作用する状態が保たれていないと検出精度の信頼性が損なわれる場合がある。
本発明の目的は、ロードセルを用いてグレンタンク重量を検出する際に、グレンタンクの重量が安定的に作用するようにして穀物重量の検出精度が低減することを回避できるようにすることにある。
決手段1にかかる発明では、機体フレーム上に搭載され穀物貯留用のグレンタンクと、
台板と、前記台板上に固定される円筒状の本体部と、を有し、前記グレンタンクが載置されて、前記グレンタンクに貯留された穀粒の重量を計測するロードセルと、が備えられ
前記グレンタンクは、前後方向での一端側の上下軸心回りでの揺動により、前記機体フレーム上に位置する作業姿勢位置と前記一端側から離れた位置の他端側が前記機体フレームの横外方に位置する非作業姿勢位置とに亘って位置変更可能に構成され、
前記機体フレームに、機体前後方向に沿って配設された主フレームが、前記作業姿勢位置における前記グレンタンクの下方に備えられ、
ブラケットが、前記主フレームに対して横内側に位置し、かつ、前記主フレームに連結された状態で設けられ、
前記ロードセルを前記ブラケットと前記主フレームとに亘る状態で載置支持する載置支持部が、前記ブラケットと前記主フレームとで構成されている
コンバインの全体側面図である。 コンバインの全体平面図である。 機体フレームとグレンタンクとの位置関係を示す正面図である。 機体フレームとグレンタンクとの位置関係を示す平面図である。 台座ブラケットとロードセルとの位置関係を示す平面図である。 重量検出部を示す縦断正面図である。 重量検出部を示す正面図である。 重量検出部を図7におけるVIII-VIII線で示す方向からみた一部切り欠き矢視図である 支え脚部とガイド脚部との位置関係を示す説明図である。 ガイド脚部と重量検出部とを示す正面図である。 重量検出部とグレンタンクの動作方向との関係を示す平面図である。 重量検出部の機体フレーム側の部材を示す分解斜視図である。 機体フレーム側とグレンタンク側との重量検出部を示す斜視図である。 ロードセルの別実施形態を示す断面図である。
以下、図面に基づいて、本発明に係るコンバインの実施形態について説明する。
〔全体構成〕
図1及び図2に示すように、コンバインは、自脱型に構成されている。
このコンバインの機体フレーム1が、左右一対のクローラ走行装置2によって支持されて自走式に構成されているとともに、機体フレーム1上には、運転キャビン3、脱穀装置4、グレンタンク5、排ワラ処理装置7等が装備されている。そして、その機体フレーム1の前部に対して、後端側を揺動支点として前端側を上下揺動可能に刈取部8が備えられている。このように構成されたコンバインでは、収穫対象の植立穀稈を刈り取って機体後方に向けて搬送し、脱穀装置4で脱穀・選別処理して、選別回収された穀粒をグレンタンク5に貯留し、排ワラは排ワラ処理装置7で細断処理して圃場へ排出するように構成されている。
運転キャビン3の底部側に運転座席30の載置台を兼ねるエンジンボンネット31が配設され、このエンジンボンネット31内にエンジン9が内装されている。このエンジン9の駆動力が、図示しないミッションケースを介して左右の駆動スプロケット20から左右のクローラベルト21に各別に伝達されるように構成してある。
したがって、左右の駆動スプロケット20の等速同方向回転によって、前進、又は後進での直進走行が行われ、左右の駆動スプロケット20の不等速での同方向回転、もしくは互いに逆方向での回転によって旋回走行が行われる。
前記運転キャビン3内には、運転座席30の前方位置に操縦パネル32が配設され、運転座席30の左横側方にサイドパネル33が配設されている。前方の操縦パネル32に表示装置34、ならびに前後左右に操作可能な操縦レバー35が装備され、サイドパネル33に走行速度を変速可能な変速操作具36、及び後述するオーガ50の起伏操作と旋回操作を行うことが可能なオーガ操作具37が装備されている。
前記表示装置34は、車速やエンジン回転数、及び燃料残量等の他に、グレンタンク5に収容された穀物の重量や後述する内部品質計測装置57での計測結果等を表示可能に構成されている。
前記操縦レバー35は、前後方向の揺動操作で刈取部8の昇降操作を行え、左右方向の揺動操作で機体の操向操作を行えるように構成されている。そして、その操縦レバー35の握り部近くに、指で操作可能な指操作式のスイッチ(図示せず)を装備させてあり、その指操作式のスイッチの操作に基づく制御指令を周知の姿勢変更機構に出力して、水平面に対する機体フレーム1の姿勢を変更可能に構成してある。
図示は省略するが、エンジン9の駆動力は、前述したように左右のクローラ走行装置2に伝達される他、その走行用の伝動系から分岐した動力が刈取搬送用の伝動系を介して刈取部8に伝達され、さらに、エンジン9からの動力が脱穀装置4に伝達される一方、そこから分岐した動力が排ワラ処理装置7に伝達されるように伝動系が構成されている。
〔脱穀装置〕
脱穀装置4は、刈取部8から搬送された刈取穀稈の株元側を図示しないフィードチェーンにより挟持して搬送しながら、扱室内で回転駆動される扱胴(図示せず)により穂先側を扱き処理して脱穀し、扱胴の下部に備えられた選別機構(図示せず)により穀粒とワラ屑等の塵埃とに選別し、単粒化した穀粒を回収してグレンタンク5に搬送し、塵埃は機外へ排出するように構成してある。又、脱穀処理後の排ワラは排ワラ処理装置7で細断処理されるように構成してある。
図2に示すように、脱穀装置4の底部に一番物回収スクリュー40が備えられ、この一番物回収スクリュー40により穀粒を機体横幅方向に沿ってグレンタンク5側に横送り搬送するように構成されている。脱穀装置4とグレンタンク5との間には、一番物回収スクリュー40と図示しないベベルギア伝動機構により連動連結される状態で搬送装置としてのスクリューコンベア式の揚穀装置41が備えられている。
そして、図1及び図2に示されているように、一番物回収スクリュー40で横送りされた穀粒は、揚穀装置41によって上方に搬送され、その揚穀装置41の上端部に形成された吐出口42から、グレンタンク5の左側壁部5Aの上部に形成された供給口(図示せず)を通してグレンタンク5の内部へ搬送するように構成されている。
前記揚穀装置41は、図示しないが、円筒状の筒内にスクリュー軸を内装し、かつスクリュー軸の上端部に穀粒をグレンタンク5内に向けて跳ね飛ばす回転羽根が設けられ、穀粒を極力広範囲に拡散させて、均した状態でグレンタンク5内に貯留させることができるように構成されている。
〔グレンタンク〕
図1乃至図3に示されているように、グレンタンク5は、前記揚穀装置41に対向する機体内方側の左側壁部5Aと、機体外方側の右側壁部5Bとが、作業姿勢位置で機体前後方向に沿う前後方向に長い箱状に形成されている。そして、作業姿勢位置で機体後方側に位置する後側壁部5Dよりも後方側に設けた上下軸心y1を回動中心として左右揺動可能に構成されている。
このように後方側の上下軸心y1から離れる前方側が左右揺動可能に設けられることによって、グレンタンク5は、長手方向が機体前後方向に沿い左側壁部5Aが機体内方側に向く作業姿勢位置と、前方側の前側壁部5Cが右横外方側に向けられて機体内方側が開放されるメンテナンス位置(非作業姿勢位置に相当する)とに姿勢変更可能に構成されている。
図1に示すように、グレンタンク5の底部側の下部に穀粒を機体後方側に向けて搬送する搬出用底スクリュー51が備えられ、グレンタンク5の機体後部側に、搬出用底スクリュー51とベベルギア伝動機構(図示せず)を介して連動連結される状態で、搬送終端部から穀粒を揚上搬送する縦送りスクリューコンベア52が備えられている。縦送りスクリューコンベア52の上部には、揚上搬送された穀粒を横送り搬送して先端の排出口53Aから排出する横送りスクリューコンベア53の基端部が水平軸心x1周りで上下揺動自在にベベルギア伝動機構(図示せず)を介して連動連結されている。
上記の搬出用底スクリュー51、縦送りスクリューコンベア52、及び、横送りスクリューコンベア53によって穀粒搬出用のオーガ50が構成されている。そして、このオーガ50により、グレンタンク5内に貯留されている穀粒が排出口53Aから外部に排出されるように構成されている。
縦送りスクリューコンベア52は、減速機付きの電動モータ54の作動により上下軸心y1周りで回動操作可能に構成され、横送りスクリューコンベア53は油圧シリンダ55により基端部の水平軸心x1周りで上下揺動操作可能に構成されている。したがって、サイドパネル33に設けたオーガ操作具37の操作に基づいて、横送りスクリューコンベア53を旋回操作並びに昇降操作させて、排出口53Aの位置を変更させることができる。これにより、機外の運搬用トラックの荷台の位置等に対応させて穀粒の吐出位置を変更して排出させることができる。
図1に示すように、グレンタンク5の後側壁部5Dの下部には、搬出用底スクリュー51と縦送りスクリューコンベア52とを連動連結する図示しないベベルギア伝動機構を内装するベベルギヤケース56が連結されている。このベベルギヤケース56は、グレンタンク5の後方に突出して露出する搬出用底スクリュー51の後端部並びに縦送りスクリューコンベア52の始端部を支持している。さらに、ベベルギヤケース56には、その底部から下方に向けて延出する円筒状の支軸部56Aが一体形成されている。
機体フレーム1にはベベルギヤケース56の支軸部56Aを相対回転可能に支持する軸支部1Cが備えられている。この軸支部1Cには、上下向きの支軸となるベベルギヤケース56の支軸部56Aが枢支され、グレンタンク5は支軸部56Aを支点にした左右方向への揺動操作が可能となるように機体フレーム1に支持される構成となっている。
つまり、支軸部56Aの中心は前記縦送りスクリューコンベア52の上下軸心y1と同一位置であり、グレンタンク5の前記支軸部56Aを支点にした左右方向への揺動は、上下軸心y1周りの揺動作動となる。
このような構成から、グレンタンク5は、その後端に位置するベベルギヤケース56の支軸部56Aを支点にして機体前部側を左右方向に揺動変位させることにより、機体内方側に引退して左側壁部5Aが脱穀装置4に隣接して供給口が揚穀装置41の吐出口42に連通する作業姿勢位置と、横側外方に張り出して前部側が脱穀装置4から離間してエンジン9の後方及び脱穀装置4の右側方を開放するメンテナンス位置とにわたって位置変更可能に構成されている(図2参照)。
但し、グレンタンク5の搬出用底スクリュー51の前端部には、エンジン9からの動力を搬出用底スクリュー51に伝える伝動状態と遮断する伝動遮断状態とに切り換え自在なベルトテンション式の排出クラッチ43が備えられるので、グレンタンク5を作業姿勢位置からメンテナンス位置に切り換えるときは、予めこの排出クラッチ43を伝動遮断状態に切り換えたのち、伝動ベルト44を取り外しておくことになる。
また、グレンタンク5の前側壁部5Cの上部には、脱穀処理して揚穀装置41から供給される穀粒の一部をサンプリングして、サンプリングされた穀粒の内部品質を計測する光学式の内部品質計測手段としての内部品質計測装置57が備えられている。内部品質計測装置57は、近赤外光の吸収スペクトルを利用した成分分析方法を用いて内部品質を計測する周知のものである。この内部品質計測装置57では、近赤外光を穀粒に当てて、その透過光の分光分析に基づいて吸収スペクトルを解析し、穀粒に含まれる、水分、タンパク質、アミロース等の成分量を判別して、それらに基づいて食味を計測するように構成されている。
〔重量検出部〕
このコンバインには、グレンタンク5に貯留された穀粒の重量を計測するための重量検出部6が機体フレーム1上に設けられている。
重量検出部6は、図3乃至図7に示すように、グレンタンク5に貯留された穀粒の重量を計測するためのロードセル60が、作業姿勢位置に位置するグレンタンク5の荷重を受け止めて重量を計測可能であるように機体フレーム1に備えられている。
この重量検出部6には、上記のロードセル60を機体フレーム1に載置するための載置構造としての、縦向きフレーム12(主フレームに相当する)や台座ブラケット13が設けられるとともに、ロードセル60の受圧面63Aにグレンタンク5側の重量が作用するように案内する可動案内部材70(案内部材に相当する)が設けられる。また、グレンタンク5には、その重量をロードセル60に負荷させるための支え脚部80、及びグレンタンク5の機体フレーム1上での揺動移動を円滑に行わせるためのガイド脚部90が設けられる。
ロードセル60が配設される機体フレーム1上の位置は、作業姿勢位置に位置しているグレンタンク5の底部の下方に相当する位置であり、かつ、グレンタンク5の下部側に設けてある支え脚部80を介してグレンタンク5の重量が作用する位置である。つまり、図3及び図4に示すように、機体フレーム1上におけるロードセル60の配設位置が、作業姿勢位置に位置するグレンタンク5の重心Gに対して左右方向で近接した位置であるように定めてある。
具体的には、作業姿勢位置に位置する状態のグレンタンク5の正面視における投影図の図心と同一位置、もしくはその近くに、ロードセル60の中心を通る前後方向の仮想鉛直面yF(図3及び図4における線分yF参照)が位置するように、機体フレーム1上におけるロードセル60の位置を定めてある。
このように、ロードセル60が、左右方向でグレンタンク5の正面視における投影図の図心と同一位置、もしくはその近くに位置することにより、実際のグレンタンク5の重心位置Gも、そのグレンタンク5内における穀粒の貯留量によってもある程度の変動はあるが、ほぼロードセル60の中心を通る前記仮想鉛直面yFに近い位置にあり、ロードセル60によるグレンタンク5の重量が、左右バランスの良い状態で精度良く検出され易い構造となっている。
そして、図4に示すように、平面視においては、前記ロードセル60の位置は、グレンタンク5の揺動支点である上下軸心y1から離れた遠い位置で、かつ作業姿勢位置にあるグレンタンク5の前端近くであるから、この点でも検出精度の向上を期待し得る。つまり、ロードセル60の位置がグレンタンク5の揺動支点である上下軸心y1から離れた遠い位置であると、ロードセル60に対応するグレンタンク5の部位も必然的に上下軸心y1から遠く離れて位置し、そのロードセル60に対応する部位での、穀物重量によるグレンタンク5自体の撓み変形量が比較的大きくなる傾向がある。
したがって、例えば、ロードセル60の位置がグレンタンク5の揺動支点の近くで、グレンタンク5自体の重量による撓み変形量が極少ない傾向にあるような構造のものに比べると、グレンタンク5自体の重量当たりの変形量の割合が大きくなる傾向を利用して、グレンタンク5の重量をロードセル60で精度良く検出し易くなる。
機体フレーム1は、左右一対のクローラ走行装置2,2におけるトラックフレーム22,22を支持するように、機体前後方向に沿って配設された左右一対の足回り支持フレーム10,10と、その足回り支持フレーム10,10の上側に横架された状態で機体左右方向に沿って配設された複数本の横向きフレーム11(横フレームに相当する)と、その横向きフレーム11と同一平面上で機体前後方向に沿って配設された複数本の縦向きフレーム12(主フレームに相当する)とを備えて、平面視格子状に形成されている。
〔ロードセルの設置構造〕
機体フレーム1上におけるロードセル60の設置構造について説明する。
作業姿勢位置に位置する状態のグレンタンク5の下側に相当する箇所で、グレンタンク5の下側に位置する右側の縦向きフレーム12と横向きフレーム11との交差箇所のうちで、前記グレンタンク5の上下軸心y1から離れたグレンタンク5の前端近く箇所の下方に位置させて台座ブラケット13を設けてある。
この台座ブラケット13は、縦向きフレーム12の機体内方側で、かつ横向きフレーム11の機体後方側に相当する箇所に設けられ、縦向きフレーム12及び横向きフレーム11の上面と面一であるように形成された上面13aを備えて、縦向きフレーム12及び横向きフレーム11の夫々に溶接固定されている。
台座ブラケット13は、板金製材料の折り曲げ加工によって構成したものであり、前記縦向きフレーム12及び横向きフレーム11の上面と面一な上面13aと、機体後方側へ向く後面13b及び機体左方向へ向く横面13cとを備えている。そして、後面13bの右端縁が縦向きフレーム12の左横側面に溶接固定され、横面13cの前端縁が横向きフレーム11の後側面に溶接固定されている。
また、この台座ブラケット13は、縦向きフレーム12及び横向きフレーム11の下面側と、前記足回り支持フレーム10の上面側とにわたって設けられた板金材料製の床板14の上面側に載置された状態で、その床板14の上面に対しても下端縁側を溶接固定してある。
台座ブラケット13の上面13aは、図5に示すように、縦向きフレーム12の上面との協働でロードセル60を載置させるに十分な広さの面積を有している。つまり、この台座ブラケット13と縦向きフレーム12の上面とで、ロードセル60を載置支持するための載置構造を構成している。
そして、台座ブラケット13の上面側には、図5及び図6に示すように、3本の円柱状ピンからなる位置決め体15(位置決め部に相当する)が上面13aを貫通する状態で立設されている。この位置決め体15に対して、ロードセル60の下部に固定されている台板61に形成された係合孔61aが嵌り込むことによって、機体フレーム1に対するロードセル60の水平方向での取付位置が規定されるように構成されている。
ロードセル60は、図5及び図6に示すように、前記台座ブラケット13と縦向きフレーム12の上面とにわたって載置され、下端の台板61の上部に円筒状の本体部62が一体的に固定されている。前記台板61に形成した係合孔61aを台座ブラケット13に固定の位置決め体15に嵌合させることによって機体フレーム1上に位置固定される。
前記本体部62の上面側の中央に凸部63が突出形成され、その凸部63の上面が受圧面63Aを構成している。この受圧面63Aは、その中央部が僅かに膨出した球面状に形成されていて、中心位置で上方からの荷重を受け易いように構成されている。
受圧面63Aが形成された凸部63には、下向き円筒状に形成されたキャップ部材64を、そのキャップ部材64の円筒状の部分が凸部63の外周側に相対摺動可能に嵌合する状態で上方側から被せてある。キャップ部材64の上面64a及び下面64bは、互いに平行な平坦面に形成されており、上面64aが後述する可動案内部材70の下面に下側から接するように構成され、下面64bが受圧面63Aに上側から接するように構成されている。
このように作業姿勢位置にあるグレンタンク5の機体前部側の荷重が、可動案内部材70を介してロードセル60によって受け止められるように構成されている。ロードセル60で計測されたグレンタンク5の重量の計測結果が図示しない制御装置に入力され、制御装置に格納された所定プログラムに基づいて、グレンタンク5に貯留されている穀粒の重量が演算されるように構成されている。
尚、図示しないが機体フレーム1に対してグレンタンク5を揺動可能に支持する支持箇所においては、グレンタンク5が上下方向に少しだけ移動可能なように上下方向に融通があり、その融通を利用してロードセル60にグレンタンク5の荷重が作用し易くなるように構成してある。したがって、グレンタンク5の荷重をそのままロードセル60で受け止めることができ、貯留される穀粒の重量を計測可能な構成となっている。
また、このような融通を特に設けずに、穀物重量の変化に伴うグレンタンク5自体の変形でロードセル60に重量が作用するようにしたものであっても差し支えない。
〔案内部材〕
グレンタンク5の下部に備える支え脚部80をロードセル60の受圧面63Aに向けて案内する可動案内部材70(案内部材に相当する)について説明する。
この可動案内部材70は、図6乃至図8、及び図11に示すように、グレンタンク5がメンテナンス位置から作業姿勢位置に向けて回動するに伴って、グレンタンク5の下端部となる支え脚部80を受け止め支持しながらロードセル60での重量計測が可能な受圧面63Aの上方に相当する所定位置まで案内するためのものである。
図6乃至図8に示されるように、可動案内部材70は、板金製材料の折り曲げ加工によって構成してあり、前記受圧面63Aの上側に相当する箇所に平坦部71を備えている。
そして、グレンタンク5が機体外方側のメンテナンス位置から機体内方側の作業姿勢位置に向けて回動するに伴って、そのグレンタンク5を持ち上げ側に案内するように、グレンタンク5の前記作業姿勢位置側への移動方向で該可動案内部材70の平坦部71よりも手前側(移動方向の上手側)に前方側ほど高くなる外側傾斜面72(傾斜面に相当する)が備えられている。
また、この可動案内部材70には、グレンタンク5が作業姿勢位置からメンテナンス位置側へ戻り移動する際にもグレンタンク5を持ち上げ側に案内するように、グレンタンク5のメンテナンス位置側への移動方向で、前記平坦部71よりも手前側(戻り移動方向での上手側)に前方側ほど高くなる内側傾斜面73(傾斜面に相当する)が備えられている。
つまり、可動案内部材70の上面には、グレンタンク5の移動方向で平坦部71の前後に、グレンタンク5を平坦部71に向けて持ち上げ側に案内するための傾斜面である、外側傾斜面72と内側傾斜面73とが振り分けて形成されている。
上記の傾斜面のうち、機体外方側位置でグレンタンク5のメンテナンス位置から作業姿勢位置側への移動を案内する外側傾斜面72は、内側傾斜面73よりも、その始端位置が平坦部71から移動方向の前後方向でも上下方向でも離れた位置にある。したがって、内側傾斜面73に比べて平坦部71から遠く、かつ下方側の位置から支え脚部80の案内が可能であるように構成されている。
また、外側傾斜面72の傾斜は、内側傾斜面73に比べて移動方向での距離が長く、より緩やかな傾斜角度に形成されている。これは、作業姿勢位置からメンテナンス位置側への戻り移動は少し強く引き出さなければ簡単に動き難いようにするとともに、メンテナンス位置から機体内方側の作業姿勢位置に向けての移動は、グレンタンク5の回動を停止させる直前の動きであるためにゆっくりとした動きでの回動が行われ易くするためである。
この可動案内部材70におけるグレンタンク5の移動方向に対しての左右両側(機体フレーム1上では前後の両側)には、平坦部71及び外側傾斜面72の左右両側から下向きに折り曲げ形成された脚部74が延設されていて、この脚部74の下部が、機体フレーム1に取り付けた軸支部材75に対して機体前後方向に沿う揺動軸心z1周りで揺動可能に枢支されている。
前記軸支部材75の機体フレーム1に対する取付構造は、機体フレーム1を構成する縦向きフレーム12の上面よりも下方側で、機体横外側の横側面に対して平面視チャンネル状の固定ブラケット16が溶接固定されていて、その固定ブラケット16に、取付ボルト16aを介して着脱可能に連結固定されるように構成されたものである。
また、軸支部材75と可動案内部材70とを機体前後方向に沿う前記揺動軸心z1周りで揺動可能に枢支する支点軸76は、図7及び図8に示すように、軸支部材75と可動案内部材70とにわたって設けた挿抜可能な頭付きピンによって構成されている。
この支点軸76は、軸支部材75の左右両側の側板75aに形成された枢支孔75bと、軸支部材75の側板75aの横外側に位置する可動案内部材70の脚部74に形成された融通孔部74aとにわたって挿通され、可動案内部材70の脚部74の外側でβピン76aによって抜け止めされている。
この軸支部材75と可動案内部材70とを枢支連結する支点軸76と、可動案内部材70の脚部74に形成された融通孔部74aとが、可動案内部材70の平坦部71を確実に支え脚部80の平坦部83に面接触状態に接当させるための揺動支点機構77を構成している。
つまり、可動案内部材70が支点軸76の揺動軸心z1周りでのみ揺動可能であるように構成するのではなく、その支点軸76の軸径よりも上下方向での孔寸法が大きい融通孔部74aが、可動案内部材70側の脚部74に形成されていることにより、可動案内部材70の支点軸76に対する枢着箇所に上下方向での融通が生じることになる。この上下方向での融通が生じる枢支構造によって、揺動支点機構77が構成され、機体前後方向に沿う前記揺動軸心z1に対して可動案内部材70が所定範囲内で上下位置変化することを許すように構成されている。
また、可動案内部材70は、図9及び図10に実線で図示するように、ロードセル60の上部に備えられる受圧面63Aに対して上方から覆う状態に位置する荷重受け止め状態と、図10に仮想線で図示するように、ロードセル60の上方を開放するように上方外方に退避する退避状態とに切り換え自在に設けられている。このようにロードセル60の上方を開放すると、可動案内部材70の脱着作業を要さずにロードセル60の脱着を行うことも可能である。
〔支え脚部〕
グレンタンク5の下部に設けられる支え脚部80について説明する。
図2及び図4に示すように、支え脚部80は、グレンタンク5の上下軸心y1が存在する一端側から離れた箇所で、グレンタンク5の下部に設けられている。この支え脚部80は、グレンタンク5の作業姿勢位置で図6及び図7に示すように可動案内部材70の上面に乗り、ロードセル60の受圧面63Aに対してグレンタンク5側の重量を伝えるものである。
図6乃至図8に示すように、支え脚部80は、グレンタンク5の作業姿勢位置で可動案内部材70の平坦部71との対向箇所に位置する平坦部83を備えた載置部材81と、可動案内部材70に案内される被案内体82とを備えて構成されている。
載置部材81は、上下方向に沿う面を有した縦辺部81aと水平方向に沿う面を有した横辺部81bとを備えて断面L字状に形成され、その横辺部81bの下面に、可動案内部材70の平坦部71と面接触する平坦部83が形成されている。
そして、載置部材81の縦辺部81aに、ローラで構成された被案内体82が、可動案内部材70の揺動軸心z1と平行な前後方向の回転軸心z2周りで回転自在に装着されている。つまり、載置部材81が、グレンタンク5に対する被案内体82の取付部材としての役割を兼ねるように、載置部材81と取付部材とが一体に構成されている。
ローラによって構成される被案内体82は、その下端(ローラの最下端位置)が、載置部材81の平坦部83よりも下方に位置する状態で取り付けられている。このため、ローラが可動案内部材70に案内されている状態では載置部材81の平坦部83が可動案内部材70に対して接触せず、ローラが可動案内部材70の上面から外れた状態で載置部材81の平坦部83が可動案内部材70の平坦部71に面接触するように、被案内体82と載置部材81の平坦部83との相対高さ位置を設定して構成されている。
また、ローラによって構成される被案内体82は、グレンタンク5がメンテナンス位置などの非作業状態にある状態で、その下端(ローラの最下端位置)が可動案内部材70の平坦部71よりも下方に位置するように設けられている。したがって、グレンタンク5の作業姿勢位置側への移動にともなって可動案内部材70と接触し、グレンタンク5を持ち上げ側に案内するように構成されている。
支え脚部80には、グレンタンク5の下部に対する被案内体82の下端の相対高さ位置を調節するためのアジャスト機構84が備えられている。
このアジャスト機構84は、グレンタンク5に対する横辺部81bの上下方向での相対位置移動を許すための上下方向の長孔によって構成される融通部84aと、グレンタンク5の下向き面に対して上端を押し当て可能なアジャストボルト84bとによって構成されている。
前記融通部84aが被案内体82をグレンタンク5に取り付けるための取付部材であるところの載置部材81の縦辺部81aに設けられ、アジャストボルト84bの取付部84cが前記横辺部81bに設けられている。
支え脚部80は、グレンタンク5の底部側の下部で機体内方側の斜面に装備されたものであるが、この支え脚部80における被案内体82の下端の相対高さ位置を調節するアジャスト機構84等の配設を行い易いように、グレンタンク5の下部に、断面形状で中央部が山形に膨出する形状の取付座板85を、グレンタンク5の前後方向(上下軸心y1に対する遠近方向)での全長にわたって設けてある。これによって、グレンタンク5の底部側の斜面部分に、グレンタンク5自体の形状を変更せずに、上下方向に沿う面と水平方向に沿う面とを現出することができる。またこの取付座板85はグレンタンク5の底部側を補強する補強部材としての役割をも果たすことができる。
〔ガイド脚部〕
グレンタンク5の下部に設けられるガイド脚部90について説明する。
図10及び図12に示すように、グレンタンク5の前側壁部5Cの下部には、その前側壁部5Cに沿って板状の支持部材5Eが設けられ、その支持部材5Eの機体内方側の下端部に、ガイド脚部90が設けられている。
ガイド脚部90は、支持部材5Eの前面側に接当する取付板部91と、その取付板部91の下縁に沿って支持部材5Eの機体内方側の端縁よりも内方側へ突出するように設けられた橇状のストッパー片92と、前記取付板部91に設けたボス部91aに軸支されたローラによって構成される被案内体93とを備えて構成されている。
このガイド脚部90のストッパー片92は、図10に示すように、横下方への延出部分がグレンタンク5の作業姿勢位置で機体フレーム1側の当たり部17に接当し、それ以上のグレンタンク5の機体内方側への移動を阻止する機能がある。
このガイド脚部90は、支え脚部80との位置関係では、図4に示すように、グレンタンク5の作業姿勢位置で、支え脚部80よりも機体前後方向で前記上下軸心y1から遠い側に配設され、かつ支え脚部80よりも機体左右方向での機体外方側寄り箇所に配設されている。
したがって、ガイド脚部90の被案内体93が機体フレーム1に乗った状態でグレンタンク5を揺動作動させる際には、上下軸心y1との間の長いスパンを確保して、グレンタンク5の重心Gからの距離を長くし、グレンタンク5の重量がガイド脚部90の被案内体93に作用する比率をできるだけ軽くすることができる。
そして、グレンタンク5の作業姿勢位置では、支え脚部80がガイド脚部90よりも機体前後方向で前記上下軸心y1に近い側に位置するので、その支え脚部80がグレンタンク5の重心Gに近い位置でグレンタンク5の重量をロードセル60に負荷させやすくなる。
また、ガイド脚部90よりも機体左右方向での機体内方側寄り箇所に配設される支え脚部80は、作業姿勢位置にあるグレンタンク5の左右方向でも、ガイド脚部90よりも重心Gの近くに位置して、グレンタンク5の重量をロードセル60に負荷させやすくなる。
ガイド脚部90は、グレンタンク5がメンテナンス位置から作業姿勢位置に向けて移動する際に、未だグレンタンク5が作業姿勢位置に到達する前で、支え脚部80の被案内体82が可動案内部材70の上面に乗り上げる前に、機体フレーム1に乗り上がり可能に構成されている。
つまり、図9に示すように、機体フレーム1側には、ガイド脚部90に備えた被案内体93を、主フレームを構成する縦向きフレーム12の上面側へ案内する固定案内部材18(ガイド脚部90に対する案内部材に相当する)が設けられており、この固定案内部材18には機体内方側ほど高くなる傾斜面が形成されている。
そして、ガイド脚部90側の被案内体93と、支え脚部80側の被案内体82とは、図9に示すように、それぞれの被案内体82,93の中心点同士を結ぶ仮想線分a,b,cが上方側ほど機体内方側へ傾斜した線分で示されている。
つまり、ガイド脚部90側の被案内体93の所定距離だけ上方位置で、かつ所定距離だけ支え脚部80側の被案内体82が機体内方側に位置するように、それぞれの位置を設定してある。
このようにガイド脚部90側の被案内体93と支え脚部80側の被案内体82との相対位置を設定したことによって、図9の線分aの位置では、ガイド脚部90側の被案内体93が固定案内部材18の傾斜面に乗って案内され、支え脚部80側の被案内体82は可動案内部材70の平坦部71にも、外側傾斜面72及び内側傾斜面73の何れにも接触せず、案内されていない。
この状態では、グレンタンク5の重量はガイド脚部90のみで機体フレーム1側に支えられ、支え脚部80はロードセル60に対しては何らの荷重も付与する状態ではない。つまり、グレンタンク5がメンテナンス位置から作業姿勢位置に向けて移動する際に、支え脚部80がロードセル60の受圧面63Aの上側の可動案内部材70に乗るよりも先に、ガイド脚部90側の被案内体93が機体フレーム1の一部である固定案内部材18の傾斜面に乗っている状態である。
図9の線分bの位置では、ガイド脚部90側の被案内体93が固定案内部材18の傾斜面に案内されて縦向きフレーム12の上面近くに達し、支え脚部80側の被案内体82は可動案内部材70の外側傾斜面72に乗り始めた状態である。
この状態では、支え脚部80側の被案内体82が可動案内部材70を介して僅かにロードセル60に重量を付与し始めている可能性はあるが、まだ大部分がガイド脚部90側の被案内体93を介して固定案内部材18の傾斜面に作用している。
ガイド脚部90側の被案内体93がさらに固定案内部材18の傾斜面に案内されて縦向きフレーム12の上面に乗り上がると、少し遅れて支え脚部80側の被案内体82が可動案内部材70の平坦部71に乗り上がる。このときガイド脚部90側の被案内体93は縦向きフレーム12の上面から離れて、支え脚部80側の被案内体82にグレンタンク5の荷重が作用する状態で、支え脚部80側の被案内体82が可動案内部材70の平坦部71上を移動する。
支え脚部80側の被案内体82が図9の線分cの位置に達したでは、支え脚部80側の被案内体82が可動案内部材70の平坦部71から外れ、ガイド脚部90側の被案内体93も機体フレーム1から離れた位置にある。
これは支え脚部80側の被案内体82が可動案内部材70の外側傾斜面72によって持ち上げ案内され、かつ、可動案内部材70の平坦部71を通り過ぎて、支え脚部80の載置部材81の平坦部83と可動案内部材70の平坦部71とが面接触した状態である。この状態では、支え脚部80側の被案内体82とガイド脚部90側の被案内体93との何れもが宙に浮いた状態である。
この位置がグレンタンク5の作業姿勢位置であり、支え脚部80の載置部材81の平坦部83と可動案内部材70の平坦部71と面接触して安定した状態で、グレンタンク5の重量がロードセル60によって計測される状態である。
〔別実施形態の1〕
図14に示すように、ロードセル60のキャップ部材64の外周側にドーナツ型の軟質ゴム等の姿勢保持部材65を設けて、キャップ部材64がこじれたり、外れたりすることのないように構成してもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の2〕
グレンタンク5の重量をロードセル60に伝える支え脚部80の被案内体82、もしくはグレンタンク5の重量を機体フレーム1との間で支持するガイド脚部90の被案内体93としては、前述したローラによって構成されるものに限らず、単なる摺動可能な接当片など、適宜の構造を採用すればよい。
また、支え脚部80は、必ずしも載置部材81と被案内体82との組み合わせで構成される物に限らず、平坦部83を備えた載置部材81のみで構成されたものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の3〕
実施の形態では、支え脚部80の載置部材81と被案内体82とを一体に構成した構造を示したが、これに限らず、例えば載置部材81と被案内体82とを別々の部材で構成して、別々の箇所に取り付けるよう構成してもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の4〕
実施の形態では、支え脚部80の被案内体82の下端が載置部材81の平坦部83よりも下方に位置するように位置設定した構造のものを示したが、これに限らず、例えば被案内体82の下端が載置部材81の平坦部83と同等、もしくは平坦部83よりも上方に位置するように構成してもよい。
この場合、グレンタンク5の揺動移動方向の前後で被案内体82の通過跡と同じ軌跡を載置部材81が移動するのではなく、被案内体82の通過跡からグレンタンク5の揺動移動方向での左右方向などに外れた軌跡で載置部材81が移動し、案内部材70の平坦部71と外側傾斜面72及び内側傾斜面73とが、互いに移動軌跡の異なる被案内体82と載置部材81とに合わせて、グレンタンク5の揺動移動方向での前後方向ではなく左右方向に離れて配設されるように構成するなどの工夫が必要である。
要は、グレンタンク5の揺動移動方向での移動中には載置部材81ではなく被案内体82が案内部材70によって持ち上げ案内され、グレンタンク5が作業姿勢位置に達すると、被案内体82に対する案内部材70の持ち上げ案内が解除され、載置部材81の平坦部83と案内部材70の平坦部71とが面接触するように構成されるものであればよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の5〕
実施の形態では、アジャスト機構84でグレンタンク5に対する被案内体82の相対高さを変更する構造のものを示したが、被案内体82に代えて載置部材81のグレンタンク5に対する相対高さを変更する構造、もしくは被案内体82と載置部材81との夫々のグレンタンク5に対する相対高さを変更する構造を採用してもよい。
〔別実施形態の6〕
実施の形態では、案内部材70の揺動軸心z1側に揺動支点機構77を備え、その揺動支点機構77として上下方向に長い融通孔部74aを備えた構造のものを示したが、融通孔部74aは、上下方向のみならず水平方向にも融通のあるものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の7〕
実施の形態では、ロードセル60の位置決めを行う手段として、台座ブラケット13に3本の円柱状ピンからなる位置決め体15を立設した構造のものを示したが、これに限られるものではない。例えば、2本以上の複数本の円柱状ピンを立設したり、角柱状などの円柱状ではない異径の凸部を突設して位置決めするように構成してもよい。
また、ピンや凸部ではなく孔部や凹部を台座ブラケット13に形成して、ロードセル60側から下向きに突出さえたピンや突起部が台座ブラケット13側の孔部や凹部に嵌り込むような構造であってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
本発明は、自脱型のコンバインに限らずグレンタンク5を備える普通型のコンバインにも適用できる。
1 機体フレーム
5 グレンタンク
12 縦向きフレーム(主フレーム)
13 台座ブラケット(ブラケット)
60 ロードセル
61 台板
62 本体部
y1 上下軸心

Claims (1)

  1. 機体フレーム上に搭載される穀物貯留用のグレンタンクと、
    台板と、前記台板上に固定される円筒状の本体部と、を有し、前記グレンタンクが載置されて、前記グレンタンクに貯留された穀粒の重量を計測するロードセルと、が備えられ
    前記グレンタンクは、前後方向での一端側の上下軸心回りでの揺動により、前記機体フレーム上に位置する作業姿勢位置と前記一端側から離れた位置の他端側が前記機体フレームの横外方に位置する非作業姿勢位置とに亘って位置変更可能に構成され、
    前記機体フレームに、機体前後方向に沿って配設された主フレームが、前記作業姿勢位置における前記グレンタンクの下方に備えられ、
    ブラケットが、前記主フレームに対して横内側に位置し、かつ、前記主フレームに連結された状態で設けられ、
    前記ロードセルを前記ブラケットと前記主フレームとに亘る状態で載置支持する載置支持部が、前記ブラケットと前記主フレームとで構成されているコンバイン。
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