JP6672682B2 - 加工装置 - Google Patents
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Description
この加工装置によれば、主軸ユニットが装置ベースに着脱可能として搭載されていることで、装置ベースに搭載している主軸ユニットによってワークを加工している間に、別の主軸ユニットについて次の型番のワークのための調整を行うことができる。そして、ワークの段替えを行う際、装置ベースに対して主軸ユニットの入れ替えを行うことで、次の型番のワークに対して迅速に加工を再開することが可能となる。
この構成によれば、クランプによる被ガイド部の固定が解除されている状態で、主軸ユニットを、蟻溝を有しているレール部に沿って移動させることができ、主軸ユニットの入れ替えが容易となる。また、クランプにより被ガイド部がレール部に固定されている状態で、主軸ユニットは装置ベースに固定された状態となり、ワークに対する加工が可能となる。
この構成によれば、浮上機構によって主軸ユニットの被ガイド部を蟻溝内で浮上させ、浮上する主軸ユニットを支持するボール支持部がレール部に転がり接触することで、主軸ユニットをレール部に沿って容易に移動させることができ、主軸ユニットの入れ替え作業がより一層容易となる。
この構成によれば、装置ベースに搭載している主軸ユニットによってワークを加工している間に、段替え台車に載る別の主軸ユニットについて、次の型番のワークのための調整を行うことができる。そして、段替えの際に、段替え台車を装置ベースに対して位置決めした状態で固定することで、装置ベースに搭載されていた主軸ユニットを段替え台車に移し替えることができ、また、段替え台車に搭載されていた調整済みの別の主軸ユニットを装置ベースに移し替えることができ、段替え作業が容易となる。
この構成によれば、主軸ユニットを装置ベースに対して着脱する際に、第1コネクタと第2コネクタとを着脱すればよく、段替えの作業性が良い。
〔加工装置1の全体について〕
図1は、本発明の加工装置1の実施の一形態の一部を示す斜視図である。この加工装置1は、ワークWを研削加工するための装置(研削盤)である。
主軸ユニット10は、装置ベース50が有するベース台52上に搭載されている。主軸ユニット10は、複数の部材が組み立てられて成るフレーム体20を有しており、この主軸ユニット10に含まれる構成部材(下記のロール11,12、コネクタユニット24等)は、このフレーム体20に支持されている。
以上より、本実施形態の主軸ユニット10は、2ロール1シュー方式の主軸機構を備えたものとなる。
装置ベース50は、床上に固定の装置架台51と、この装置架台51上に固定のベース台52とを有している。ベース台52は、その上部において水平状となって設けられている支持板53を有している。この支持板53上に、主軸ユニット10の他、モータ15が搭載されている。砥石2、及びこの砥石2を駆動させる駆動部(図示せず)を含む砥石ユニットは、主軸ユニット10と別体となっており、この砥石ユニットは、ベース台52上に搭載されていてもよいが、本実施形態では装置架台51上に搭載されている。
本実施形態のクランプ56は、クランプボルトからなり、ガイド54bをレール板54aに対して締め付け可能であり、また、この締め付けを解除することができる機能を有している。
そして、クランプ56による締め付けを解除すれば、レール部54(ベース台52)に対する被ガイド部22(主軸ユニット10)の固定を解除することができる。
装置ベース50から離脱させる対象は、主軸ユニット10であり、図2に示すように、モータ15は装置ベース50(ベース台52)に残った状態である。なお、モータ15のプーリ17と、上回転軸13(図1参照)及び下回転軸14とを繋ぐ(図外の)駆動ベルトについては、主軸ユニット10を装置ベース50から離脱させる際に取り外される。また、主軸ユニット10をレール部54に沿って移動させる際、モータ15(プーリ17)と干渉するのを防ぐために、本実施形態では、レバー57を操作することで、モータ15を搭載しているモータ台18を退避させることができる。
本実施形態の加工装置1は、前記のような装置ベース50に対する主軸ユニット10の着脱(載せ替え)を容易とするために、浮上機構35(図1参照)を更に備えている。浮上機構35は、蟻溝55内で被ガイド部22をエアにより浮上させるための機構である。本実施形態では、浮上機構35は主軸ユニット10側に設けられている。つまり、浮上機構35は、主軸ユニット10が有するフレーム体20の基板21に設けられている。浮上機構35は、矩形状である基板21の四隅部に配置されている。なお、この浮上機構35のための加圧エアを発生させる給気ユニット(図示せず)は、装置ベース50側に設けられており、この給気ユニットと浮上機構35とはエア配管で繋がっている。
前記のとおり、主軸ユニット10は装置ベース50に対して着脱可能となっている(図1及び図2参照)。そして、主軸ユニット10には、ワークWに対する上ロール11等の位置を管理するための電気品としてセンサ26が搭載されているのに対して、このセンサ26のための電源側装置59(図5参照)は装置ベース50側に設けられている。そこで、センサ26と電源側装置59とを繋ぐ電気配線はコネクタ構造J1を有している。なお、電源側装置59には、センサ26へ電力を供給しかつこのセンサ26からの信号を受けるための電源アダプターやコントロールボックス等が含まれる。なお、前記電気品は、センサ26以外であってもよく、又は、センサ26以外のものが更に含まれていてもよい。
そこで、浮上機構35と前記給気ユニットとを繋ぐエア配管はコネクタ構造J2(図7参照)を有している。このコネクタ構造J2は(電気線とエア配管とで異なるが)図5及び図6と同様の接続構造を有しており、図7に示すように、着脱可能となる一対のエア用の第1コネクタ(第1エア用コネクタ)67と第2コネクタ(第2エア用コネクタ)27とを有している。
そこで、油圧シリンダ25と前記油圧ユニットとを繋ぐ油圧配管はコネクタ構造J3(図7参照)を有している。このコネクタ構造J3は(電気線と油圧配管とで異なるが)図5と同様の接続構造を有しており、図7に示すように、着脱可能となる一対の作動油用の第1コネクタ(第1油圧用コネクタ)68と第2コネクタ(第1油圧用コネクタ)28とを有している。
図8は、段替え台車70の説明図である。加工装置1は、車輪80を有していることで自走可能となる段替え台車70を備えている。
装置ベース50上に搭載されている第1の主軸ユニット10によってワークWの加工を行っている間に、段替え台車70上に搭載する第2の主軸ユニット30に対して、型番が異なる次のワークWへの段替えのために、上下ロール11,12等の各構成部材の位置や傾き等の配置調整が行われる。なお、配置調整の際には、カバー18は外される。
図3に示すように、段替え台車70は、レール部54に沿って移動させることで装置ベース50から離脱させた第1の主軸ユニット10を搭載可能であると共に、これとは別である第2の主軸ユニット30も搭載可能である。
なお、主軸ユニット10,30は(ロール11,12等の各構成部材の配置は調整されることで異なるが)同じ構成であり、第1の主軸ユニット10を、前記のとおり、蟻溝55を有するレール部54に沿って移動させることで装置ベース50から離脱させることができ、そして、第2の主軸ユニット30についても、前記レール部54に沿って移動させることで装置ベース50上の所定位置に搭載させることができる。
以上のような構成を備えている加工装置1によれば、装置ベース50に搭載している第1の主軸ユニット10によってワークWを加工している間に、これとは別であって段替え台車70に載っている第2の主軸ユニット30について、次の型番のワークWのために上下ロール11,12等の各構成部材の位置や傾き等の配置調整を行うことができる。そして、段替えを行う際に、位置決め機構72及び固定機構75によって段替え台車70を装置ベース50に対して位置決めした状態で固定し、装置ベース50に搭載されていた第1の主軸ユニット10を段替え台車70に移し替えることができ、また、段替え台車70に搭載されていた調整済みの第2の主軸ユニット30を装置ベース50に移し替えることができ、段替え作業が容易となる。
このようにワークWの段替えを行う際、装置ベース50に対して主軸ユニット10,30の入れ替えを行うことで、次の型番のワークWに対して迅速に加工を再開することが可能となる。
この構成によれば、クランプ56による被ガイド部22の固定が解除されている状態で、主軸ユニット10を、蟻溝55を有しているレール部54に沿って移動させることができ、主軸ユニット10の入れ替えが容易となる。また、クランプ56により被ガイド部22がレール部54に固定されている状態で、主軸ユニット10(30)は装置ベース50に固定された状態となり、ワークWに対する研削加工が可能となる。
また、図5及び図6により説明したように、コネクタ構造(J1)を採用することで、主軸ユニット10側と装置ベース50側との間の電気配線等の接続及び接続解除の作業も容易となる。
以上より、段替えのための加工装置1の停止時間(段替え時間)が短縮化され、生産性の向上に繋がる。
つまり、本発明は、支持されたワークを回転させる主軸を含む主軸ユニットを備えている加工装置に適用できる。特に加工されるワークの段替えに応じて主軸ユニットが有する部材の調整が必要な場合に有効に適用することができる。例えば2シュー1でマグネットチャックやダイヤフラムチャックを備える装置、又はそれ以外の様々な装置に適用可能である。また、これに限らず、ワークに加工を施す部材(工具)を回転させる主軸ユニットを備えている加工装置に適用してもよい。例えば、旋盤、フライス盤、ボール盤、砥石車を用いた研削盤等が挙げられる。つまり、前記実施形態では、研削を行う加工装置について説明したが、本発明は、研磨、切削等のその他の加工を行う加工装置に適用してもよい。また、ワークは前記実施形態に記載のものに限られず、それ以外であってもよい。
12:下ロール 13:上回転軸 14:下回転軸
15:モータ(駆動源) 16:支持部材 22:被ガイド部
26:センサ(電気品) 29:第2コネクタ 30:第2の主軸ユニット
35:浮上機構 41:ボール支持部 49a,48b:電気配線
50:装置ベース 54:レール部 55:蟻溝
56:クランプ 59:電源側装置 69:第1コネクタ
70:段替え台車 72:位置決め機構 75:固定機構
W:ワーク
Claims (4)
- ワークを回転させる主軸又はワークに加工を施す部材を回転させる主軸を含む主軸ユニットと、前記主軸ユニットを搭載している装置ベースと、を備え、
前記主軸ユニットは、前記装置ベースに着脱可能として搭載されていて、
前記装置ベースは、蟻溝を有しているレール部と、クランプと、を有し、
前記主軸ユニットは、前記蟻溝の形状に対応した凸形状を有し前記レール部に沿って移動可能である被ガイド部を有し、
前記クランプは、前記被ガイド部が前記レール部の所定位置にある状態で当該被ガイド部を当該レール部に固定可能であると共に、当該固定を解除可能とする構成を有していて、
前記蟻溝内で前記被ガイド部をエアにより浮上させるための浮上機構を更に備え、
前記浮上機構は、浮上する前記被ガイド部を支持しつつ前記レール部に対して転がり接触するボール支持部を更に有している、加工装置。 - 前記主軸ユニットは、前記ワークに接触することで当該ワークを回転させるためのロール、当該ロールと一体回転する前記主軸としての回転軸、及び当該ワークを支持する支持部材を含み、
前記装置ベースは、前記主軸ユニット、前記回転軸を回転させる駆動源、及び前記ワークに接触させる砥石を搭載している、請求項1に記載の加工装置。 - 前記主軸ユニットを搭載可能であり自走する段替え台車と、前記装置ベースに対する前記段替え台車の位置決めを行うための位置決め機構と、前記装置ベースに対して前記段替え台車を固定するための固定機構と、を更に備えている、請求項1又は2に記載の加工装置。
- 前記装置ベースは、電源側装置と、当該電源側装置と電気配線を介して繋がっている第1コネクタと、を有し、
前記主軸ユニットは、前記第1コネクタに対して着脱可能である第2コネクタと、当該第2コネクタと電気配線を介して繋がっている電気品と、を有している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の加工装置。
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