JP6671581B1 - 施術用椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】背骨矯正の施術者が、患者の背骨の矯正を少ない力で行える手段を提供する。【解決手段】施術用椅子1は、椅子本体11、右側踏み台12R、左側踏み台12L、右側調整機構13R、左側調整機構13L、コントローラ14を備える。患者Aは座面111の上に座り、左右の足を右側踏み台12R及び左側踏み台12Lの上に置く。施術者Xは、コントローラ14に対する操作を行い、右側踏み台12R及び左側踏み台12Lの上面の高さ方向における位置を変化させながら、患者Aの背後から患者Aの背部に対する触診及び視診を行い、患者Aの背骨の矯正を少ない力で行える姿勢を探索する。患者Aの背骨の矯正を少ない力で行える姿勢が見つかれば、その姿勢の患者Aに対し、施術者Xは背後から背骨の矯正のための施術を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、背骨矯正の施術者が用いる器具に関する。
例えば、特許文献1には、治療段階を終えた疾病や外傷の後遺症をもつ人に対して、身体機能の減退を防止し、また、その回復を図るために、その人の左右の脚部を上下方向に往復運動させる医療器具が記載されている。
また、特許文献2には、体力の衰えた高齢者や怪我・病気のために通常歩行が困難な人に対して、筋力強化や機能回復を図るために、その人が車椅子に乗った状態で足を上下・前後・左右の少なくとも一つの方向に動かす機能を備えた車椅子が記載されている。
特開平10−179659号公報 特開2011−177340号公報
背骨、骨盤等の矯正の施術者として長年の経験を有する本願発明者は、椅子に座った患者の足を股関節周りに移動させながら患者の背部に対する触診及び視診の少なくとも一方を行うことで、患者の背骨を少ない力で矯正できる患者の姿勢を見つけ出せることを発見した。なお、背骨の矯正において要する力が少ない程、望ましい位置に背骨が矯正されやすく、望ましい結果が得られる。以下、本願において「少ない力で矯正できる患者の姿勢」という場合、患者の足の位置がその姿勢からずれると、その患者の背骨の矯正に要する力が増える状態の姿勢を意味する。
上記の状況を鑑みて、本発明は、背骨矯正の施術者が、患者の背骨の矯正を少ない力で行える手段を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、患者の背後から手で前記患者の背部に力を加えて前記患者に背骨矯正の施術を行う施術者から当該施術を受ける前記患者が座るための施術用椅子であって、 前記患者が臀部を載せ置くための座面と、 前記座面に臀部を載せ置いた状態の前記患者の右足の足裏が上面に接した状態で前記患者の右足を下方から支持する右側踏み台と、 前記座面に臀部を載せ置いた状態の前記患者の左足の足裏が上面に接した状態で前記患者の左足を下方から支持する左側踏み台と、 前記施術者の操作に応じて、前記右側踏み台の上面の高さ方向における位置と、前記左側踏み台の上面の高さ方向における位置とを調整する調整機構と を備え、 前記座面に臀部を載せ置いた状態の前記患者の背部に対し前記患者の背後にいる前記施術者が前記患者の背部に対し行う触診及び視診の少なくとも一方を妨げる構造物を有さない 施術用椅子を、第1の態様として提案する。
第1の態様に係る施術用椅子によれば、背骨矯正の施術者は快適な状態で、施術用椅子に対し操作を行い、患者の足を上下方向に移動させながら患者の背部に対し触診及び視診の少なくとも一方を行い、患者の背骨を少ない力で矯正できる患者の姿勢を発見し、その姿勢を保っている患者に対し背骨を矯正するための施術を少ない力で行うことができる。
また、本発明は、上記の第1の態様に係る施術用椅子であって、前記調整機構は、電力により前記右側踏み台と前記左側踏み台とを移動させる駆動力を生じる駆動装置を有し、前記施術者の操作を受け付け、当該操作に応じて前記駆動装置に運転の開始及び終了を指示するコントローラを備える、という構成の施術用椅子を、第の態様として提案する。
の態様に係る施術用椅子によれば、施術者は右側踏み台及び左側踏み台の上面の高さ方向における位置を調整するために自分の力を用いる必要がないため、患者の背骨を少ない力で矯正できる患者の姿勢の発見のための触診又は視診に集中できる。
また、本発明は、上記の第1又は2の態様に係る施術用椅子であって、前記調整機構は、前記施術者の操作に応じて、前記右側踏み台の上面の高さ方向における位置の移動の方向と、前記左側踏み台の上面の高さ方向における位置の移動の方向とを変更する、という構成の施術用椅子を、第の態様として提案する。
の態様に係る施術用椅子によれば、施術者は、例えば患者の足の位置を上昇又は下降させながら触診又は視診を行い、いったん、患者の姿勢が、背骨を少ない力で矯正できる姿勢になった後、その姿勢でなくなったことを察知した場合、足の位置を、それまでの移動方向と逆の方向に移動させて、患者の背骨を少ない力で矯正できる姿勢に戻すことができる。
また、本発明は、上記の第1乃至第のいずれかの態様に係る施術用椅子であって、前記調整機構は、前記右側踏み台の上面の高さ方向における位置と、前記左側踏み台の上面の高さ方向における位置とを個別に調整する、という構成の施術用椅子を、第の態様として提案する。
の態様に係る施術用椅子によれば、患者の背骨を少ない力で矯正できる姿勢における患者の左右の足の高さが異なる場合であっても、施術者はその姿勢を発見することができる。
また、本発明は、上記の第1乃至第のいずれかの態様に係る施術用椅子であって、前記右側踏み台と前記左側踏み台の各々は、前記調整機構により上面の高さ方向における位置が調整されるとき、上面が上に移動する程、水平方向における位置が前記座面に近づく、という構成の施術用椅子を、第の態様として提案する。
の態様に係る施術用椅子によれば、患者の足の高さ方向における位置が変化しても、患者は臀部が座面に接する位置を移動する必要がない。
一実施形態に係る施術用椅子を左側から見た図。 一実施形態に係る施術用椅子を前側から見た図。 一実施形態に係る施術用椅子が備える調整機構の構成を示した図。 一実施形態に係る施術用椅子が備えるコントローラの外観を示した図。 一変形例に係る施術用椅子を左側から見た図。 一変形例に係る施術用椅子を左側から見た図。
[実施形態]
以下に本発明の一実施形態に係る施術用椅子1を説明する。施術用椅子1は、患者がその上に座り、背骨矯正の施術者によって、背後から背骨の矯正を受けるために用いられる。
図1は、施術用椅子1を左側から見た図である。図1には、施術用椅子1に加え、施術用椅子1に座っている患者Aと、患者Aに対し施術を行う施術者Xも示されている。なお、本願における左右、上下、前後は、本願に係る施術用椅子に座った患者からみた左右、上下、前後を意味する。図2は、施術用椅子1を前側から見た図である。
施術用椅子1は、椅子本体11、右側踏み台12R、左側踏み台12L、右側調整機構13R、左側調整機構13L、コントローラ14を備える。
椅子本体11は、床から所定の高さにおいて患者Aが臀部を載せ置くための座面111を形成する構造物である。なお、図1においては、椅子本体11は座板と、座板を下方から支持する4本の脚、すなわち、右前脚112R、左前脚112L、右後脚113R、左後脚113Lで構成されるが、椅子本体11の構成はこれに限られない。例えば、椅子本体11の脚が1本であってもよい。また、椅子本体11の形状が、座板と脚の区別がない箱形状であってもよい。
以下、右前脚112Rと左前脚112Lを前脚112と総称する。
右側踏み台12Rは椅子本体11の前面の右側に、上面が概ね水平となるように配置され、上面に患者Aの右足の足裏が接した状態で患者Aの右足を下方から支持する構造物である。右側踏み台12Rは右側調整機構13Rにより上下方向に移動する。
左側踏み台12Lは椅子本体11の前面の左側に、上面が概ね水平となるように配置され、上面に患者Aの左足の足裏が接した状態で患者Aの左足を下方から支持する構造物である。左側踏み台12Lは左側調整機構13Lにより上下方向に移動する。
なお、本願における「右側足踏み台又は左側足踏み台に足裏が接する状態」とは、右側足踏み台又は左側足踏み台と足裏が直接接触する状態に加え、靴下やスリッパ等の履物を介して右側足踏み台又は左側足踏み台と足裏が接する状態も含む。
右側踏み台12Rと左側踏み台12Lは同じ構成を備える。従って、以下、右側踏み台12Rと左側踏み台12Lを区別しない場合、それらを踏み台12と総称する。
右側調整機構13Rは、椅子本体11の右前脚112R内に配置され、コントローラ14を用いた施術者Xの操作に応じて、右側踏み台12Rを上昇又は下降し、右側踏み台12Rの上面の高さ方向における位置を施術者Xが望む位置に調整し、その位置で右側踏み台12Rを保持する機構である。
左側調整機構13Lは、椅子本体11の左前脚112L内に配置され、コントローラ14を用いた施術者Xの操作に応じて、左側踏み台12Lを上昇又は下降し、左側踏み台12Lの上面の高さ方向における位置を施術者Xが望む位置に調整し、その位置で左側踏み台12Lを保持する機構である。
右側調整機構13Rと左側調整機構13Lは同じ構成を備える。従って、以下、右側調整機構13Rと左側調整機構13Lを区別しない場合、それらを調整機構13と総称する。
図3は、調整機構13の構成を示した図である。図3においては、調整機構13に加え、調整機構13により上面の高さ方向における位置の調整が行われる踏み台12と、調整機構13を収容している前脚112も示されている。
調整機構13は、ボールネジ131、軸受132、軸受133、ナット134、モータ135を備える。ボールネジ131は円柱状の部材であり、側面にナット134の中空部の側面に切られたネジと螺合するネジが切られている。軸受132と軸受133はボールネジ131を軸周りに回転自在に保持する部材である。なお、ボールネジ131の上下方向の位置は軸受132及び軸受133により固定されている。
ナット134はボールネジ131と螺合し、ボールネジ131の回転に伴い上下方向に移動する。例えば、ボールネジ131が上から見て時計回りに回転するとナット134は上昇し、ボールネジ131が上から見て反時計回りに回転するとナット134は下降する。ナット134には踏み台12が取り付けられている。従って、ボールネジ131の軸周りの回転に伴い、ナット134を介して踏み台12が上下方向に移動する。
なお、ボールネジ131の側面のうち、ネジが切られている領域は軸受132より概ねナット134の高さだけ下の位置から、軸受133より概ねナット134の高さだけ上の位置までの領域である。従って、ナット134はボールネジ131の上から見た時計回りの回転に伴い上昇し軸受132のすぐ下まで達した後は、さらにボールネジ131が回転してもその位置に留まる。また、ナット134はボールネジ131の上から見た反時計回りの回転に伴い下降し軸受133のすぐ上まで達した後は、さらにボールネジ131が回転してもその位置に留まる。
モータ135はボールネジ131を回転させることにより、踏み台12を上下方向に移動させる駆動力を生じる駆動装置である。モータ135は図示せぬ電源ユニットから電力の供給を受けて運転し、ボールネジ131を回転させる。
図4は、コントローラ14の外観を示した図である。コントローラ14は、モータ135に電力を供給する図示せぬ電源ユニットに接続されており、電源ユニットがモータ135に供給する電力量と電力の極性を制御する。なお、コントローラ14と電源ユニットは、信号線により有線接続されていてもよいし、コントローラ14と電源ユニットが無線通信ユニットを有し、無線により通信接続されてもよい。
コントローラ14は、電源スイッチ141、切替スイッチ142、上昇ボタン143、下降ボタン144、速度スライダー145を備える。なお、コントローラ14が備えるこれらの操作子は、物理的な操作子であってもよいし、例えばタッチスクリーンに表示された仮想的な操作子であってもよい。
電源スイッチ141は、施術者Xが、電源ユニットとモータ135との間の電力供給経路の接続及び切断を行うための操作を受け付けるスイッチである。施術者Xにより電源スイッチ141がONにされれば、電源ユニットとモータ135との間の電力供給経路が接続され、モータ135が運転可能な状態となる。また、施術者Xにより電源スイッチ141がOFFにされれば、電源ユニットとモータ135との間の電力供給経路が切断され、モータ135が運転不可能な状態となる。
切替スイッチ142は、施術者Xが、上昇ボタン143又は下降ボタン144の操作により移動させる踏み台12の対象を、右側踏み台12Rのみ、左側踏み台12Lのみ、それらの両方(連動)の間で切り替えるための操作を受け付けるスイッチである。施術者Xにより切替スイッチ142が「右」にされれば、右側踏み台12Rのみが上下方向に移動可能な状態となる。施術者Xにより切替スイッチ142が「左」にされれば、左側踏み台12Lのみが上下方向に移動可能な状態となる。施術者Xにより切替スイッチ142が「連動」にされれば、右側踏み台12Rと左側踏み台12Lが連動して上下方向に移動可能な状態となる。
上昇ボタン143は、施術者Xが、切替スイッチ142により選択されている踏み台12を上昇させるための操作を受け付けるボタンである。上昇ボタン143が施術者Xにより押下されると、切替スイッチ142により選択されている踏み台12に応じたモータ135が運転を開始し、対象の踏み台12が上昇する。施術者Xが上昇ボタン143の押下を止めると、切替スイッチ142により選択されている踏み台12に応じたモータ135が運転を終了し、対象の踏み台12の上昇が止まる。
下降ボタン144は、施術者Xが、切替スイッチ142により選択されている踏み台12を下降させるための操作を受け付けるボタンである。下降ボタン144が施術者Xにより押下されると、切替スイッチ142により選択されている踏み台12に応じたモータ135が運転を開始し、対象の踏み台12が下降する。施術者Xが下降ボタン144の押下を止めると、切替スイッチ142により選択されている踏み台12に応じたモータ135が運転を終了し、対象の踏み台12の下降が止まる。
速度スライダー145は、施術者Xが、上昇ボタン143又は下降ボタン144を押下している間の踏み台12の移動速度を調整するための操作を受け付けるボタンである。速度スライダー145のノブの位置に応じた速度でモータ135がボールネジ131を回転し、踏み台12がその回転の速度に応じた速度で上昇又は下降する。
上述した構成を備える施術用椅子1の使用方法を以下に述べる。まず、施術者Xはコントローラ14の電源スイッチ141をONにし、切替スイッチ142で「連動」を選択した後、下降ボタン144を長押しして、右側踏み台12Rと左側踏み台12Lを下限位置まで下降させた後、下降ボタン144から指を離す。
続いて、患者Aは座面111の上に座り、右足を右側踏み台12Rの上に、また、左足を左側踏み台12Lの上に載せる。続いて、施術者Xは、コントローラ14の速度スライダー145を必要に応じて右または左に移動し、右側踏み台12Rと左側踏み台12Lの移動速度を調整した後、患者Aの背後に立ち、又は施術用椅子1とは異なる椅子に座って、患者Aの背部に対する触診及び視診を開始する。その状態で、施術者Xは上昇ボタン143を押下し、右側踏み台12R及び左側踏み台12Lを上昇させながら、患者Aの背骨を少ない力で矯正できる患者Aの姿勢の発見を試みる。
施術者Xは、必要に応じて上昇ボタン143の押下を止めて下降ボタン144を押下し、右側踏み台12R及び左側踏み台12Lを下降させたり、再び上昇ボタン143を押下し、右側踏み台12R及び左側踏み台12Lを上昇させたりしながら、患者Aの背骨を少ない力で矯正できる患者Aの姿勢を探索する。
施術者Xは、患者Aの背骨を少ない力で矯正できる患者Aの姿勢を発見すると、続いて、切替スイッチ142を「右」に切り替えた後、上昇ボタン143又は下降ボタン144を押下して、右側踏み台12Rのみを上昇又は下降させる。これにより、先に発見した姿勢よりもさらに少ない力で患者Aの背骨を矯正できる姿勢を探索する。
上記の探索を終えると、施術者Xは、続いて、切替スイッチ142を「左」に切り替えた後、上昇ボタン143又は下降ボタン144を押下して、左側踏み台12Lのみを上昇又は下降させる。これにより、先に発見した姿勢よりもさらに少ない力で患者Aの背骨を矯正できる姿勢を探索する。なお、この例では右側踏み台12Rの上昇又は下降による望ましい姿勢の探索を先に行い、続いて、左側踏み台12Lの上昇又は下降による望ましい姿勢の探索を行うものとしたが、それらの順序が逆でもよい。
施術者Xは、上記の探索により患者Aが背骨の矯正のための施術を受けるための望ましい姿勢を発見したら、コントローラ14の電源スイッチ141をOFFにして、その姿勢における右側踏み台12R及び左側踏み台12Lの位置を維持する。施術者Xは、その状態で患者Aに対し背後から背骨の矯正のための施術を行う。
施術用椅子1によれば、施術者Xは患者Aの背骨を少ない力で矯正できる患者Aの姿勢を容易に発見できる。また、施術用椅子1によれば、患者Aの姿勢が望ましい状態で保持されるため、施術者Xは患者Aに対し少ない力で背骨を矯正するための施術を行うことができる。
[変形例]上述した実施形態に係る施術用椅子1は本発明の実施の一例であって、本発明の技術的思想に基づく限り、施術用椅子1は様々に変形されてよい。以下にそれらの変形の例を示す。
(1)上述した実施形態において、施術用椅子1の右側踏み台12Rと左側踏み台12Lは連動して上下に移動することも、それらが個別に上下に移動することもできる。これに代えて、右側踏み台12Rと左側踏み台12Lが常に連動して上下に移動してもよい。その場合、右側踏み台12Rと左側踏み台12Lが一体の構造物で構成されてもよい。また、その場合、施術用椅子1は右側調整機構13Rと左側調整機構13Lを個別に備える必要はなく、1つの調整機構13を備えればよい。また、施術用椅子1は、右側踏み台12Rと左側踏み台12Lの各々に応じたモータ135を備える必要はない。
(2)上述した実施形態において、右側踏み台12R及び左側踏み台12Lの移動方向は概ね鉛直方向である。右側踏み台12R及び左側踏み台12Lの移動方向が、鉛直方向に対し傾斜した方向であってもよい。図5はこの変形例に係る施術用椅子1を左側から見た図である。図5(A)及び(B)に示す施術用椅子1は、右側踏み台12R及び左側踏み台12Lの上面の高さ方向における位置が上に移動する程、それらの上面の水平方向における位置が座面111に近づく。ただし、図5(A)の施術用椅子1においては、右側踏み台12Rと左側踏み台12Lの移動経路は直線であり、図5(B)の施術用椅子1においては、右側踏み台12Rと左側踏み台12Lの移動経路は湾曲(上に凸)している。
(3)上述した実施形態において、椅子本体11の座面111は完全にフラットである。施術用椅子1は、座面111に臀部を載せ置いた状態の患者Aの背部に対し施術者Xが触診及び視診の少なくとも一方を行い、患者Aの背骨を矯正するための施術を少ない力で行える患者Aの姿勢を探索した後、患者Aがその姿勢を維持している状態で患者Aに対し施術を行うための器具である。従って、本発明に係る施術用椅子は、上記の触診及び視診と、その後の施術を妨げる構造物(例えば、背もたれ等)を備えないことが望ましい。
しかしながら、その条件を満たす限り、座面111は完全にフラットである必要はない。例えば、座面111が、その上に座る患者の臀部の形状にフィットするように、凹凸を有していてもよい。図6は、そのような変形例に係る施術用椅子1を左側から見た図である。図6の施術用椅子1においては、座面111が後端に近づくにつれて上昇し、座面111の上に座る患者の臀部に沿うように湾曲(下に凸)している。図6の構成の施術用椅子1によれば、座面111の上に座る患者Aが座面111から後方に滑り落ちにくい。
(4)上述した実施形態において、調整機構13にはモータ135により軸周りに回転するボールネジ131とナット134の組み合わせによる方式が採用されている。調整機構13の方式はこれに限られない。例えば、調整機構13として、モータにより駆動される油圧ポンプによってシリンダ内に作動油を吐出し、または、シリンダから作動油を吸い込むことにより、シリンダからのピストンの突出量(ストローク)を変化させる油圧アクチュエータが採用されてもよい。また、調整機構13として、モータにより回転するギアとそのギアによって上下動されるチェーンの組み合わせによる方式が採用されてもよい。
(5)上述した実施形態において、調整機構13はモータに例示される駆動装置により駆動される。調整機構13の駆動は駆動装置により行われなくてもよい。例えば、施術者Xが手でハンドルを回転させることによって発生させる駆動力が右側踏み台12R及び左側踏み台12Lの移動に用いられてもよい。
(6)上述した実施形態の説明のために用いた施術用椅子1の具体的な形状、部材の数、サイズ等は例示であって、様々に変更されてよい。
本発明に係る施術用椅子は、接骨院、整体院、矯正サロン等において利用され得る。
1…施術用椅子、11…椅子本体、12…踏み台、13…調整機構、14…コントローラ、111…座面、112…前脚、131…ボールネジ、132…軸受、133…軸受、134…ナット、135…モータ、141…電源スイッチ、142…切替スイッチ、143…上昇ボタン、144…下降ボタン、145…速度スライダー。

Claims (5)

  1. 患者の背後から手で前記患者の背部に力を加えて前記患者に背骨矯正の施術を行う施術者から当該施術を受ける前記患者が座るための施術用椅子であって、
    前記患者が臀部を載せ置くための座面と、
    前記座面に臀部を載せ置いた状態の前記患者の右足の足裏が上面に接した状態で前記患者の右足を下方から支持する右側踏み台と、
    前記座面に臀部を載せ置いた状態の前記患者の左足の足裏が上面に接した状態で前記患者の左足を下方から支持する左側踏み台と、
    前記施術者の操作に応じて、前記右側踏み台の上面の高さ方向における位置と、前記左側踏み台の上面の高さ方向における位置とを調整する調整機構と
    を備え、
    前記座面に臀部を載せ置いた状態の前記患者の背部に対し前記患者の背後にいる前記施術者が前記患者の背部に対し行う触診及び視診の少なくとも一方を妨げる構造物を有さない
    施術用椅子。
  2. 前記調整機構は、電力により前記右側踏み台と前記左側踏み台とを移動させる駆動力を生じる駆動装置を有し、
    前記施術者の操作を受け付け、当該操作に応じて前記駆動装置に運転の開始及び終了を指示するコントローラを備える
    請求項1に記載の施術用椅子。
  3. 前記調整機構は、前記施術者の操作に応じて、前記右側踏み台の上面の高さ方向における位置の移動の方向と、前記左側踏み台の上面の高さ方向における位置の移動の方向とを変更する
    請求項1又は2に記載の施術用椅子。
  4. 前記調整機構は、前記右側踏み台の上面の高さ方向における位置と、前記左側踏み台の上面の高さ方向における位置とを個別に調整する
    請求項1乃至のいずれか1項に記載の施術用椅子。
  5. 前記右側踏み台と前記左側踏み台の各々は、前記調整機構により上面の高さ方向における位置が調整されるとき、上面が上に移動する程、水平方向における位置が前記座面に近づく
    請求項1乃至のいずれか1項に記載の施術用椅子。
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