JP6671444B1 - 建築用の構造材、及び、建築物 - Google Patents

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【課題】圧縮及び引張の両方の外力に対して破損し難い構成を有する建築用の構造材、及び、建築物、を提供する。【解決手段】本発明に係る建築用の構造材は、炭素繊維強化プラスチック製の筒状の第1長尺部材と、前記第1長尺部材の内部に挿通されている金属製の第2長尺部材と、を備え、前記第1長尺部材及び前記第2長尺部材は、互いに重なる重複領域の軸方向の両端部において機械的に接合されており、かつ、前記重複領域の前記軸方向の中央部において接合されていない。【選択図】図2

Description

本発明は、建築用の構造材、及び、建築物、に関する。
従来から、建築用の構造材としては、木材、鋼材などからなる柱、梁などが知られている。特許文献1には、運輸機械、電気機器、医療機器、一般機械、その他の機器等に使用される管状複合体として、繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastic:略して以下、「FRP」という。)製の管内に、金属管を収容した状態で一体化された管状構造物が開示されている。特許文献1には、この管状構造物が建築用の構造材として利用し得ることが記載されている。
特開2008−307842号公報
特許文献1に記載の管状構造物では、FRP製の管と、金属管と、が軸方向の全域に亘って接合されて一体化されている。そのため、特許文献1に記載の管状構造物では、軸方向の圧縮及び引張の両方の外力に対して、FRP製の管と金属管とが共に耐力を発揮することから、FRP製の管と金属管との接合箇所である界面が破損し易いという問題がある。
そこで本発明は、上記問題に鑑み、圧縮及び引張の両方の外力に対して破損し難い構成を有する建築用の構造材、及び、建築物、を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様としての建築用の構造材は、炭素繊維強化プラスチック製の筒状の第1長尺部材と、前記第1長尺部材の内部に挿通されている金属製の第2長尺部材と、を備え、前記第1長尺部材及び前記第2長尺部材は、互いに重なる重複領域の軸方向の両端部において機械的に接合されており、かつ、前記重複領域の前記軸方向の中央部において接合されていない。
本発明の1つの実施形態として、前記第2長尺部材は筒状部材であることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記第2長尺部材はアルミニウム製であることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記第1長尺部材及び前記第2長尺部材は、前記第1長尺部材の周壁に形成されている第1孔と前記第2長尺部材の周壁に形成されている第2孔と、に挿通されている挿通部材により、機械的に接合されていることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記挿通部材はリベットであり、前記第1長尺部材及び前記第2長尺部材はリベット接合されていることが好ましい。
本発明の第2の態様としての建築物は、上記建築用の構造材を用いて軸組みされた架構を備える。
本発明の第3の態様としての建築物は、上記建築用の構造材を用いて格子状に形成された屋根構造体を備える。
本発明によれば、圧縮及び引張の両方の外力に対して破損し難い構成を有する建築用の構造材、及び、建築物、を提供することができる。
本発明の一実施形態としての建築用の構造材を示す図である。 図1に示す構造材の一部を拡大して示す拡大図である。 図1に示す構造材の軸方向と直交する断面を示す断面図である。 図1に示す構造材の、第1長尺部材の中心軸線を含む軸方向に平行な断面の一部を示す断面図である。 図1に示す構造材を用いて格子状に形成された屋根構造体を備える、本発明の一実施形態としての建築物を示す図である。 図5に示す屋根構造体の一部を鉛直方向上方から見た平面図である。
以下、本発明に係る、建築用の構造材、及び、建築物、の実施形態について図面を参照して説明する。各図において共通する部材・部位には同一の符号を付している。
図1は、本発明に係る建築用の構造材の一実施形態としての構造材100を示す図である。図2は、図1の構造材100の一部(図1の破線で囲まれる範囲)を拡大して示す拡大図である。図2に示すように、構造材100は、炭素繊維強化プラスチック(Carbon Fiber Reinforced Plastic:略して以下、「CFRP」という。)製の筒状の第1長尺部材1と、この第1長尺部材1の内部に挿通されている金属製の第2長尺部材2と、を備えている。図2では、説明の便宜上、第1長尺部材1の一部を取り除き、第2長尺部材2の一部を示している。
以下、第1長尺部材1の軸方向を単に「軸方向A」と記載する。また、第1長尺部材1の径方向を単に「径方向B」と記載する。更に、第1長尺部材1の周方向を単に「周方向C」と記載する。
図1、図2に示すように、構造材100では、第1長尺部材1及び第2長尺部材2が互いに重なる重複領域ORが形成されている。具体的に、本実施形態の構造材100では、第1長尺部材1及び第2長尺部材2の軸方向Aの長さが略等しい。更に、本実施形態の構造材100では、第1長尺部材1及び第2長尺部材2が、軸方向A全域で径方向Bに重なっている。つまり、本実施形態の構造材100では、第1長尺部材1及び第2長尺部材2の軸方向A全域により、重複領域ORが形成されている。
但し、第1長尺部材1の軸方向Aの端部が、第2長尺部材2の軸方向Aの端部よりも突出していてもよい。また、第2長尺部材2の軸方向Aの端部が、第1長尺部材1の軸方向Aの端部よりも突出していてもよい。
図2に示すように、第1長尺部材1及び第2長尺部材2は、重複領域ORの軸方向Aの端部11それぞれにおいて機械的に接合されている。更に、第1長尺部材1及び第2長尺部材2は、重複領域ORの軸方向Aの中央部12において接合されていない。
なお、重複領域ORの軸方向Aの端部11とは、重複領域ORの軸方向Aの全長の1/4の領域を意味する。また、重複領域ORの軸方向Aの中央部12とは、重複領域ORの軸方向Aの両方の端部11に挟まれる領域を意味する。
このような構成とすることで、構造材100に対して軸方向Aに圧縮力が作用した場合に、第1長尺部材1及び第2長尺部材2が軸方向Aの端部のみで接合されているため、金属製の第2長尺部材2が優先的に圧縮力に対して耐力を発揮することができ、CFRP製の第1長尺部材1に作用する圧縮力を抑制することができる。なお、金属製の第2長尺部材2の座屈は、第1長尺部材1に当接することで抑制される。具体的に、第2長尺部材2が、軸方向Aの圧縮力により座屈しそうになっても、第2長尺部材2が第1長尺部材1の内壁に当接することで、第2長尺部材2の座屈変形が防がれる。更に、第1長尺部材1及び第2長尺部材2が機械的に接合されているため、両者が例えば接着剤や溶接等で接合されている場合と比較して、両者の接合箇所に作用するせん断力に対する耐力を向上させ易い。したがって、軸方向Aの圧縮力に対して、金属製の第2長尺部材2が優先的に耐力を発揮すると共に、第1長尺部材1と第2長尺部材2との接合箇所が破損し難い構造材100を実現することができる。
また、構造材100に対して軸方向Aに引張力が作用した場合に、第1長尺部材1及び第2長尺部材2が軸方向Aの端部のみで接合されているため、CFRP製の第1長尺部材1が優先的に引張力に対して耐力を発揮することができ、金属製の第2長尺部材2に作用する引張力を抑制することができる。更に、第1長尺部材1及び第2長尺部材2が機械的に接合されているため、両者が例えば接着剤や溶接等で接合されている場合と比較して、両者の接合箇所に作用するせん断力に対する耐力を向上させ易い。したがって、軸方向Aの引張力に対して、CFRP製の第1長尺部材1が優先的に耐力を発揮すると共に、第1長尺部材1と第2長尺部材2との接合箇所が破損し難い構造材100を実現することができる。
以上のように、構造材100は、上記構成を備えることで、圧縮及び引張の両方の外力に対して破損し難くなる。
更に、金属製の第2長尺部材2は、温度変化によって伸びる又は縮む性質がある。これに対して、CFRP製の第1長尺部材1は、熱膨張率が第2長尺部材2よりも小さいため、第2長尺部材2と比較して、温度変化によって伸び・縮みし難い。そのため、第1長尺部材1及び第2長尺部材2が接合されていることで、第2長尺部材2の伸び・縮みを第1長尺部材1により抑制できる。
以下、本実施形態の構造材100の更なる詳細について説明する。
図3は、構造材100の軸方向Aと直交する断面を示す断面図である。図4は、構造材100の、第1長尺部材1の中心軸線Oを含む軸方向Aに平行な断面の一部を示す断面図である。図3、図4は、第1長尺部材1及び第2長尺部材2の接合箇所を含む位置での断面を示している。接合箇所の詳細は後述する。
図3、図4に示すように、本実施形態の第2長尺部材2は筒状部材である。図3に示すように、本実施形態の構造材100では、第2長尺部材2の外径r2が、第1長尺部材1の内径r1よりも若干小さいが、略同心円状に配置されている。具体的に、本実施形態の第2長尺部材2の外径r2は、第1長尺部材1の内径r1の96%〜99%の範囲とされている。
したがって、本実施形態では、第1長尺部材1の軸方向Aは、第2長尺部材2の軸方向と略一致しており、ひいては構造材100の軸方向と略一致している。また、本実施形態では、第1長尺部材1の径方向Bは、第2長尺部材2の径方向と略一致しており、ひいては構造材100の径方向と略一致している。更に、本実施形態では、第1長尺部材1の周方向Cは、第2長尺部材2の周方向と略一致しており、ひいては構造材100の周方向と略一致している。
本実施形態の第2長尺部材2はアルミニウム製である。第2長尺部材2をアルミニウム製とすることで、棒状の構造材100を軽量化できる。但し、第2長尺部材2を、鋼材等の別の材料により形成してもよい。
図3、図4に示すように、第1長尺部材1及び第2長尺部材2は、第1長尺部材1の周壁に形成されている第1孔1aと第2長尺部材2の周壁に形成されている第2孔2aと、に挿通されている挿通部材3により、機械的に接合されている。より具体的に、第1長尺部材1及び第2長尺部材2は、挿通部材3により、第1長尺部材1及び第2長尺部材2の軸方向A及び周方向Cの相対的な移動を防止されている。このような構成とすれば、簡易な構成で、第1長尺部材1及び第2長尺部材2を機械的に接合できる。
本実施形態の挿通部材3はリベットである。第1長尺部材1及び第2長尺部材2は、挿通部材3としてのリベットにより、リベット接合されている。第1長尺部材1及び第2長尺部材2をリベットによりリベット接合することで、第1長尺部材1及び第2長尺部材2を簡単に、機械的に接合できる。なお、本実施形態の挿通部材3はリベットであるが、例えば、ボルトにより挿通部材3を構成してもよい。かかる場合には、挿通部材3としてのボルトを第1長尺部材1及び第2長尺部材2に固定するボルトを利用することができる。なお、挿通部材3としてのリベットやボルトは、鋼材により形成可能である。
図1、図3に示すように、本実施形態の構造材100では、重複領域ORの軸方向Aの両方の端部11で、第1長尺部材1及び第2長尺部材2が挿通部材3により機械的に接合されている。より具体的に、本実施形態の構造材100では、重複領域ORの軸方向Aの各端部11で、周方向Cに等間隔を空けて配置された4つの挿通部材3としてのリベットにより、第1長尺部材1及び第2長尺部材2が接合されている。挿通部材3の周方向Cにおける数や配置間隔は、本実施形態で示す構成に限られない。挿通部材3を周方向Cに3つ以下、5つ以上としてもよい。また、周方向Cにおける挿通部材3の配置間隔についても、等間隔でなくてもよい。
また、挿通部材3は、重複領域ORの軸方向Aの各端部11で、軸方向Aの異なる位置に複数配置されてもよい。このようにすれば、重複領域ORの軸方向Aの各端部11における第1長尺部材1及び第2長尺部材2の接合強度を、より高めることができる。重複領域ORの軸方向Aの各端部11で、軸方向Aの異なる位置に複数の挿通部材3を配置する場合には、軸方向Aで異なる位置に配置された挿通部材3の周方向Cの位置を、異ならせることが好ましい。このようにすることで、重複領域ORの軸方向Aの各端部11において、第1孔1a及び第2孔2aの周方向Cの位置を分散できる。そのため、重複領域ORの軸方向Aの各端部11で、第1長尺部材1及び第2長尺部材2の周方向Cの位置による強度のばらつきを抑制できる。
更に、重複領域ORの軸方向Aの一端部11での挿通部材3の周方向Cにおける位置、及び、重複領域ORの軸方向Aの他端部11での挿通部材3の周方向Cのおける位置、についても異ならせることが好ましい。このようにすることで、重複領域ORの軸方向Aの一端部11における第1孔1a及び第2孔2aの周方向Cでの位置と、重複領域ORの軸方向Aの他端部11における第1孔1a及び第2孔2aの周方向Cでの位置と、を異ならせることができる。そのため、第1長尺部材1及び第2長尺部材2の部材強度が、第1孔1a及び第2孔2aによって周方向Cに周期的に低下することを抑制し、第1長尺部材1及び第2長尺部材2の周方向Cの位置による部材強度の変動を抑制できる。
以上のように、本実施形態の構造材100では、圧縮力に対してCFRP製の第1長尺部材1が、アルミニウム製の第2長尺部材2を補剛し、耐力を向上させることができる。また、CFRP製の第1長尺部材1により、アルミニウム製の第2長尺部材2の座屈を拘束できる。引張力に対しては、CFRP製の第1長尺部材1により、他の特殊な技術等を用いることなく、十分な耐力を確保することができる。そして、FCRP製の第1長尺部材1と、アルミニウム製の第2長尺部材2と、を一部のみで機械的に接合することで、電食や部材間の剥離を抑制できる。なお、アルミニウム製の第2長尺部材2は、長期荷重を負担し、過大な荷重の負荷された際には、塑性変形することでエネルギーを吸収できる。また、アルミニウム製の第2長尺部材2によれば、CFRP製の第1長尺部材1の面座屈を防止できる。更に、CFRPは、鉄の5倍の強度で、比重は1/5である。また、熱膨張係数についても1μ/℃である。このようなCFRPで第1長尺部材1が形成されているため、アルミニウム製の第2長尺部材2の軸方向Aの熱伸びを規制できる。
以下、本実施形態の建築用の構造材100を用いた建築物の一例について説明する。
図5は、構造材100を用いて格子状に形成された屋根構造体50を備える建築物200を示す図である。図5に示す建築物200はドームであるが、建築物200はドームに限られない。図6は、図5に示す屋根構造体50の一部を鉛直方向上方から見た平面図である。
図5、図6に示す建築物200としてのドームでは、屋根201の屋根構造体50が、構造材100により形成されている。具体的に、屋根201は、複数の構造材100を用いて形成された格子シェル状の屋根構造体50を備える。本実施形態の屋根構造体50は、2層構造であるが、1層構造であってもよい。
図6に示すように、屋根構造体50は、複数の構造材100同士が連結されることで形成されており、全体として格子シェル状の外形を有している。
本実施形態では、軸方向Aの全長が20mの複数の構造材100を、平面視で格子状に配列し、平面視での構造材100の交点で、構造材100同士を連結する連結部材101により連結する。連結部材101としては、例えば、複数の構造材100同士を連結するクランプを用いることができる。これにより、屋根構造体50の各層における単位ユニットが構成されている。格子シェル状の屋根構造体50の1つの層は、この20m四方の各層の単位ユニットを、面内方向で連結させていくことで形成される。単位ユニット同士は、構造材100の端部同士を連結部材101で連結させていくことで連結される。なお、本実施形態では、全長20mの構造材100による形成された20m四方の層を各層の単位ユニットとしているが、寸法は20mに限られず、建築物に応じて種々の寸法の単位ユニットとすることができる。但し、図5、図6に示すように、構造材100を用いて格子シェル状の屋根構造体50を形成する場合には、ここで例示する20mのような、各構造材100の軸方向Aの長さを長尺にして、自重により撓み易い構成とすることが好ましい。このようにすれば、屋根構造体50により形成される湾曲面を、各構造材100を撓ませて単位ユニットを湾曲させることで実現できる。
本実施形態の屋根構造体50は、格子状の単位ユニットを面内方向で連結していくことで形成された2つの層(内層50a及び外層50b)と、2つの層を連結する連結部材50cと、で構成されている。連結部材50cとしては、上述した連結部材101と同様、例えば、複数の構造材100同士を連結するクランプを用いることができる。本実施形態では、内層50aを構成する構造材100が、外層50bを構成する構造材100と、屋根の内外方向である屋根厚み方向において完全に重なる位置には配置されていない。換言すれば、図6に示すように、屋根構造体50を、屋根厚み方向で見た場合に、内層50aを構成する構造材100は、外層50bを構成する構造材100と、交差するように延在している。このような構成とすれば、内層50a及び外層50bの一方の面剛性のばらつきを、他方により補完する構成を実現し易い。つまり、屋根構造体50全体として面外剛性を高めることができる。なお、図6において、内層50aは、上下方向に延在し、左右方向に所定ピッチで配置された複数の構造材100と、左右方向に延在し、上下方向に所定ピッチで配置された複数の構造材100と、により矩形のグリッドが形成されている層である。また、図6において、外層50bは、上下方向に対して左右方向の一方側に傾斜して延在し、この延在方向と直交する方向に所定ピッチで配置された複数の構造材100と、上下方向に対して左右方向の他方側に傾斜して延在し、この延在方向と直交する方向に所定ピッチで配置された複数の構造材100と、により矩形のグリッドが形成されている層である。換言すれば、内層50aを構成する構造材100の延在方向は、外層50bを構成する構造材100の延在方向と異なっている。図6に示す例では、内層50aを構成する構造材100の延在方向は、外層50bを構成する構造材100の延在方向に対して45度傾斜しているが、この傾斜角度は45度に限られるものではない。
本発明に係る建築用の構造材は、上述した実施形態に記載した具体的な構成に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変形・変更が可能である。例えば、図5、図6では、建築用の構造材100を用いて格子状に形成された屋根構造体50を備える建築物200を示したが、建築用の構造材100を用いて軸組みされた架構を備える建物などの建築物としてもよい。
本発明は、建築用の構造材、及び、建築物、に関する。
1:第1長尺部材
1a:第1孔
2: 第2長尺部材
2a:第2孔
3:挿通部材
11:重複領域の軸方向の端部
12:重複領域の軸方向の中央部
50:屋根構造体
50a:内層
50b:外層
50c:連結部材
100:建築用の構造材
101:連結部材
200:建築物
201:屋根
A:第1長尺部材の軸方向
B:第1長尺部材の径方向
C:第1長尺部材の周方向
O:第1長尺部材の中心軸線
r1:第1長尺部材の内径
r2:第2長尺部材の外径
OR:重複領域

Claims (5)

  1. 炭素繊維強化プラスチック製の筒状の第1長尺部材と、
    前記第1長尺部材の内部に挿通されている金属製の第2長尺部材と、を備え、
    前記第1長尺部材及び前記第2長尺部材は、互いに重なる重複領域の軸方向の両端部において機械的に接合されており、かつ、前記重複領域の前記軸方向の中央部において接合されておらず、
    前記第2長尺部材は筒状部材であり、
    前記第1長尺部材及び前記第2長尺部材は、前記第1長尺部材の周壁に形成されている第1孔と前記第2長尺部材の周壁に形成されている第2孔と、に挿通されている挿通部材により、機械的に接合されている、建築用の構造材。
  2. 前記第2長尺部材はアルミニウム製である、請求項1に記載の建築用の構造材。
  3. 前記挿通部材はリベットであり、
    前記第1長尺部材及び前記第2長尺部材はリベット接合されている、請求項1又は2に記載の建築用の構造材。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の建築用の構造材を用いて軸組みされた架構を備える建築物。
  5. 請求項1〜のいずれか1つに記載の建築用の構造材を用いて格子状に形成された屋根構造体を備える建築物。
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