JP2020153081A - 柱の補強構造 - Google Patents

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周平 阿部
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Abstract

【課題】 既存柱にも適用が可能であり、効率よく柱を補強することが可能な柱の補強構造を提供する。【解決手段】 柱の補強構造1は、柱3と補強横部材11等から構成される。柱3は、縦材5と、縦材5の間に斜めに配置される斜材7とを有する。柱3は、例えば複数のトラスによって構成される組立柱である。柱3の長手方向に所定の間隔で、柱3の外面には補強横部材11が配置される。補強横部材11は、柱の3の全長にわたって略一定の間隔で柱3の幅方向に配置される。補強横部材11は、一対の縦材5にまたがるように縦材5の間に配置され、補強横部材11の端部が縦材5に接合される。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば耐震補強のための柱の補強構造に関するものである。
地震による構造体の倒壊等を防ぐため、柱等の構造体に対しては、所定以上の耐震強度が要求されている。しかし、現在の耐震基準となる前に建設された構造体には、現在のような厳しい耐震強度が要求されていなかったため、古い構造体は、現在の耐震基準を満たしていない場合がある。
しかし、柱等の構造体のすべてを新たに再構築するのは時間もコストもかかる。このため、既存の柱を補強する方法がとられる。
このような既存の柱を補強する方法としては、既存柱の柱脚部の周囲にコンクリートを打設して、鉄筋コンクリート根巻き部を構築する方法がある(例えば特許文献1)。
また、鋼材柱の外周を鋼板で覆い、鋼材柱と鋼板との間に鉄筋が配置されてグラウト材が充填された補強構造がある(例えば特許文献2)。
特開平10−018424号公報 特許第5757510号公報
しかし、特許文献1のように、柱脚部の補強を行ったのみでは、柱の座屈を抑制することはできない。例えば、トラス柱やラチス柱などの組立柱では、柱脚部を補強しても、上下方向に強い荷重が付与されると、柱の座屈の恐れがあり、座屈に対しても補強が必要である。
しかし、特許文献2のように、全体を鋼板とグラウト材で覆う方法は、構造が大掛かりとなり、柱が大型化するため、周囲のスペースが狭くなる。また、例えば組立柱のような柱に適用すると、鋼板等によって完全に組立柱が埋設されるため、視界が遮られ、既存柱の向こう側を視認することができなくなる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、既存柱にも適用が可能であり、効率よく柱を補強することが可能な柱の補強構造を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、本発明は、柱の補強構造であって、前記柱は、縦材と、前記縦材同士を連結する斜材とを有する組立柱であり、前記柱の長手方向に所定の間隔で、前記縦材の間に補強横部材が固定されることを特徴とする柱の補強構造である。
前記補強横部材と前記縦材との固定部には、前記補強横部材とは一体又は別体でスペーサが配置され、前記補強横部材と前記柱との間には隙間が形成されることが望ましい。
前記補強横部材は、前記柱の長手方向に対する前記斜材のピッチに対して、略1/2のピッチで配置されることが望ましい。
前記補強横部材が、前記柱の外周面の4面に配置されることが望ましい。
本発明によれば、組立柱を外周側から効率良く補強することができ、柱の外周をコンクリートや鋼板等で覆うことがないため、視界を遮ることもない。
また、スペーサによって、柱と補強横部材との間に隙間が形成されるため、柱の外周部に配管等が設置される場合でも、補強横部材と配管等とが干渉することがない。
また、柱の長手方向に対する斜材のピッチに対して、補強横部材を、略1/2のピッチで配置することで、斜材のみによって支持される縦材の支持ピッチを1/2とすることができる。このため、座屈長さを短くすることができ、座屈の発生を抑制することができる。
また、補強横部材を柱の外周面の4面に配置することで、柱の全ての方向に対する座屈による変形を防止することができる。
本発明によれば、既存柱にも適用が可能であり、効率よく柱を補強することが可能な柱の補強構造を提供することができる。
柱の補強構造1を示す斜視図。 柱の補強構造1を示す正面図。 柱の補強構造1を示す平面図。 柱の補強構造1aを示す平面図。
以下、本発明の実施の形態にかかる柱の補強構造1について説明する。図1は、柱の補強構造1を示す斜視図であり、図2は、柱の補強構造1の正面図である。なお、図1、図2においては、柱の一面のみを示し、他の面の図示を省略する。
柱の補強構造1は、柱3と補強横部材11等から構成される。柱3は、縦材5と、縦材5の間に斜めに配置される斜材7とを有する。柱3は、例えば複数のトラスによって構成される組立柱である。すなわち、柱3は、4本の縦材5(図では2本のみ示す)が配置され、それぞれの縦材5の間に、縦材5同士を連結するように複数の斜材7が配置される。
柱3が組立柱であるため、補強横部材11が取り付けられた柱3の背面側も視認することができる。なお、柱の補強構造1は、既設の柱3に対する補強であってもよく、柱3を新設する際に適用されてもよい。
柱3の長手方向に所定の間隔で、柱3の外面には補強横部材11が配置される。補強横部材11は、柱3の幅方向に、柱3の全長にわたって略一定の間隔で配置される。補強横部材11は、一対の縦材5にまたがるように縦材5の間に配置され、補強横部材11の端部が縦材5に接合される。
ここで、補強横部材11と柱3(縦材5)との間には、スペーサ13が配置される。すなわち、柱3の縦材5と補強横部材11との固定部にはスペーサ13が配置され、補強横部材11は、スペーサ13を介して縦材5と接合される。なお、スペーサ13は、補強横部材11と一体であってもよいし、別体であってもよい。
このように、柱3と補強横部材11の間にスペーサ13を配置することで、補強横部材11と柱3との間に、スペーサ13の厚みに応じた隙間を形成することができる。柱3と補強横部材11との間に隙間を形成することで、柱3の外周に配管等を配置する場合でも、配管等と補強横部材11とが干渉することがない。
ここで、図2に示すように、柱3の長手方向に対する斜材7のピッチをP1とし、補強横部材11のピッチをP2とする。なお、斜材7のピッチとは、それぞれの縦材5に対して、斜材7が接合される間隔である。すなわち、図示した例では、おおよそ、2本の斜材7の端部同士の広い方の間隔である。
補強横部材11は、斜材7と縦材5との接合部以外の部位に接合される。例えば、図示した例では、それぞれの補強横部材11は、斜材7と縦材5との接合位置から均等な位置に接合される。すなわち、補強横部材11と斜材7のそれぞれの長手方向の中央部が、補強横部材11と斜材7との交差部となる。
なお、補強横部材11と斜材7との交差部において、スペーサ13を介して補強横部材11と斜材7とを接合してもよい。
ここで、斜材7は、縦材5を補強し、柱3の座屈を防止するための補強部材として機能する。このため、縦材5は、斜材7の接合間隔で支持される。すなわち、それぞれの縦材5の座屈長さは、斜材7のピッチP1に応じて決定される。
これに対し、P1の1/2のピッチP2で補強横部材11を設置することで、縦材5の座屈長さは、補強横部材11の接合間隔に応じた長さとなる。このため、補強横部材11によって、縦材5の座屈長さを、斜材7のみの場合と比較して1/2とすることができる。この際、補強横部材11を、斜材7と縦材5との接合部から均等にずらすことで、効率よく縦材5を補強することができる。
図3は、柱の補強構造1の平面図である。前述したように、柱3は、略矩形であり、図示した例では、柱3は、略正方形の断面形状である。この場合、補強横部材11は、柱3の外周面の4面にそれぞれ配置される。また、前述したように、柱3と補強横部材11との間には、スペーサ13の厚みに応じた隙間9が形成される。
柱3に圧縮力が付与され、柱3が座屈する際には、柱3は、少なくとも一方の方向に膨らむように変形する。しかし、柱3の外周部には補強横部材11が配置され、柱3の変形が抑制される。このように、柱3の各方向に補強横部材11が配置されることで、柱3は、いずれの方向に対しても変形が抑制される。このため、柱3の座屈が抑制される。
なお、柱3の4面の全てに補強横部材11を配置する例を示したが、本発明はこれには限られない。図4は、柱の補強構造1aを示す平面図である。柱の補強構造1aでは、柱3が、略正方形ではなく長方形となる。この場合には、柱3の長辺側の外周部に、補強横部材11を配置してもよい。すなわち、短辺側の外周部には補強横部材11を配置せず、長辺側の互いに対向する位置にのみ補強横部材11を配置してもよい。
柱3が長方形である場合には、柱3の断面係数によって、柱3は長辺の中心を中立軸とした曲がりに対して、短辺の中心を中立軸とした方向へ曲がりやすい。このため、柱3の曲がりやすい方向に対してのみ補強横部材11を配置することで、効率よく柱3の変形を抑制し、座屈を抑制することができる。
以上、本実施の形態によれば、柱3の外周部に補強横部材11を配置することで、柱3が圧縮力を受けた際に、柱3が座屈することを効率良く抑制することができる。
また、柱3と補強横部材11の間にスペーサ13を配置することで、補強横部材11と柱3との間に隙間9を形成することができる。このため、柱3の外周に配管等を配置する場合でも、配管等と補強横部材11とが干渉することがない。
また、補強横部材11のピッチP2を、斜材7のピッチP1の1/2とすることで、縦材5の座屈長さを補強前に対して1/2とすることができる。この際、補強横部材11を、斜材7と縦材5との接合部から均等にずらすことで、効率良く縦材5を補強することができる。
このように、本実施形態の補強横部材11は、既設の柱3に対しても容易に取り付けることが可能である。また、柱の全体を覆うものと比較して、施工が容易であり、柱3が組立柱の場合には、補強横部材11を配置しても、ほとんど視界を遮ることがない。
また、個々の補強横部材11は軽量であるため、取り扱いも容易である。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a………柱の補強構造
3………柱
5………縦材
7………斜材
9………隙間
11………補強横部材
13………スペーサ

Claims (4)

  1. 柱の補強構造であって、
    前記柱は、縦材と、前記縦材同士を連結する斜材とを有する組立柱であり、
    前記柱の長手方向に所定の間隔で、前記縦材の間に補強横部材が固定されることを特徴とする柱の補強構造。
  2. 前記補強横部材と前記縦材との固定部には、前記補強横部材とは一体又は別体でスペーサが配置され、前記補強横部材と前記柱との間には隙間が形成されることを特徴とする請求項1記載の柱の補強構造。
  3. 前記補強横部材は、前記柱の長手方向に対する前記斜材のピッチに対して、略1/2のピッチで配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の柱の補強構造。
  4. 前記補強横部材が、前記柱の外周面の4面に配置されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の柱の補強構造。
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