JP6669607B2 - トンネル内消火栓設備の点検システム - Google Patents

トンネル内消火栓設備の点検システム Download PDF

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Description

本発明は、トンネル内で上下に分離配置された消火栓設備の点検を行うトンネル内消火栓設備の点検システムに関する。
従来、高速道路や自動車専用道路などのトンネル内に設置する消火栓装置は、開閉自在な消火栓扉を備えた筐体の消火栓収納部に、先端にノズルを装着したホースとバルブ類が収納され、また、開閉自在な消火器扉を備えた消火器収納部に例えば2本の消火器が収納されている。
このような消火栓装置は、トンネル内に設けた監視員通路に面した壁面に沿って例えば50メートル間隔で設置されている。監視員通路は路面に対し1メートル程度高くした壁面通路として設けられ、トンネル内の車両通行を妨げることなく且つ安全にトンネル内に設置している消火栓装置を含む各種の機器の点検を行うことを可能としている。
火災を伴う車両事故が発生した場合には、事故車両の運転者等の利用者は、消火栓装置の消火栓扉を開いてノズル付きのホースを引き出し、消火栓弁開閉レバーを操作することで消火ポンプ設備を起動して放水することにより消火作業を行うことができる。
また、トンネル消火栓装置は、半年又は1年に一度、定期点検が実施される。消火栓装置の点検作業は、放水圧力を自動調整する機能が問題なく働き、所定の消火性能を満足しているかどうか確認するため、トンネル内の通行を規制した状態でノズル付きホースを引き出して実際に放水する放水点検を行い、ホースに異常がないか確認すると共に、放水圧力が基準を満たしているかを確認する放水点検を行う。点検終了後には、ホース内の水抜きをしながらホースを巻き上げて装置内に収納している。
特開2008−055024号公報 特開2009−285126号公報
ところで、シールド工法により構築されたトンネルは円筒形のトンネル壁面により覆われ、床版により仕切られることで道路が設けられており、消火栓装置をホース収納部とバルブ類収納部に分離し、ホース収納部を監視員通路側に設置すると共にバルブ収納部を床版下側の管理用通路に設置した分離構造のものが提案されている。
しかしながら、トンネル内で上下に分離配置された消火栓設備を点検する場合には、監視員通路側と管理用通路側にそれぞれ点検員がつき、両者の間で連絡を取り合いながら点検作業を進める必要があるが、監視員通路側と管理用通路側の間は床版で仕切られて互いに連絡の取りようがなく、例えば、トランシーバ等を使用しても、床版により電波が遮られて通信接続することができない。
また、点検の際には、防災受信盤が設置された監視センター側と連絡を取りながら点検作業を進める必要があり、非常電話用の電話ジャックは監視員通路側に設置されたホース収納部側にしか設けられておらず、管理用通路側の電話ジャックは消火栓装置とは関係ない場所に設置されており、監視センターと連絡を取りながら点検作業を行うにも支障を来たす問題がある。
本発明は、トンネル内で上下に分離配置された消火栓設備の点検を効率良く行うことを可能とするトンネル内消火栓設備の点検システムを提供することを目的とする。
(トンネル内消火栓設備の点検システム)
本発明は、トンネル内消火栓設備の点検システムに於いて、
ノズル付きのホースが収納されたホース収納部と、ノズル付きのホースに対する消火用水の供給を制御するバルブ類収納部とが分離された消火栓設備と、
ホース収納部側に配置され、携帯電話機を着脱可能な第1電話ジャックと、
バルブ類収納部側に配置され、携帯電話機を着脱可能な第2電話ジャックと、
監視センターの防災受信盤に配置されたセンター側電話機と
第1電話ジャックに接続された携帯電話機、第2電話ジャックに接続された携帯電話機及び防災受信盤のセンター側電話機の間で2者間通話又は3者間以上の通話を行わせる非常電話設備と、
が設けられたことを特徴とする。
(VoIP電話設備)
非常電話設備を、第1電話ジャックを接続したゲートウェイ装置、第2電話ジャックを接続したゲートウェイ装置、センター側電話機を接続したゲートウェイ装置、及び電話番号管理サーバを、電話回線を介して相互に接続したVoIP電話設備とする。
(接続の表示)
第1電話ジャック、第2電話ジャックのいずれかに携帯電話機が接続されたことを、防災受信盤にて報知する接続の表示とする。
(消火栓設備における接続の表示)
消火栓設備はトンネル長手方向に沿って所定間隔で複数設置されており、複数の消火栓設備におけるホース収納部側の第1電話ジャック又はバルブ類収納部側の第2電話ジャックのいずれかへの携帯電話機の接続を、センター側電話機と接続するゲートウェイ装置が監視し、監視結果をホース収納部または及びバルブ類収納部にて通知する消火栓設備における接続の表示とする。
(ゲートウェイ機能付きの携帯電話機)
非常電話設備を、第1電話ジャック、第2電話ジャック、センター側電話機を接続したゲートウェイ装置、及び電話番号管理サーバを、電話回線を介して相互に接続したVoIP電話設備とし、
第1電話ジャック又は第2電話ジャックに接続される携帯電話機にゲートウェイ装置の機能が設けられる。
(基本的な効果)
本発明は、トンネル内消火栓設備の点検システムに於いて、ノズル付きのホースが収納されたホース収納部と、ノズル付きのホースに対する消火用水に供給を制御するバルブ類収納部とが分離された消火栓設備と、ホース収納部側に配置され、携帯電話機を着脱可能な第1電話ジャックと、バルブ類収納部側に配置され、携帯電話機を着脱可能な第2電話ジャックと、監視センターの防災受信盤に配置されたセンター側電話機と、第1電話ジャックに接続された携帯電話機、第2電話ジャックに接続された携帯電話機及び防災受信盤のセンター側電話機の間で2者間通話又は3者間以上の通話を行わせる非常電話設備とが設けられたため、トンネル内で上下に分離配置された消火栓設備を点検する場合、分離配置された設備部分に設けられている第1及び第2電話ジャックの各々に携帯電話機を接続して呼出し操作を行うことで、上下に分離配置された消火栓設備の間の通話接続が確立され、相互に連絡を取りながら所定の手順に従って効率良く点検作業を進めることを可能とする。
また、上下に分離された消火栓設備の点検場所の各々と監視センターの間については、上下に分かれた点検場所に第1及び第2電話ジャックの各々に接続している携帯電話機と監視センターの防災受信盤に設けられているセンター側電話機との間の3者通話が確立されることで、上下に分離された消火栓設備の点検場所と監視センター側との間で連絡を取り合いながら、適切に消火栓設備の点検作業を進めることを可能とする。
また、複数の消火栓設備が配置された場合において、各消火栓設備間においても通話可能となるので、消火栓設備間で連携した作業を行う際の助けとなる。
(VoIP電話設備による効果)
また、非常電話設備を、第1電話ジャックを接続したゲートウェイ装置、第2電話ジャックを接続したゲートウェイ装置、センター側電話機を接続したゲートウェイ装置、及び電話番号管理サーバを、電話回線を介して相互に接続したVoIP電話設備としたため、上下2箇所に分かれた点検場所及び監視センターとの間の2者間通話または3者間以上の通話は、センター側電話機又は携帯電話機の呼出し操作に基づく電話番号を電話番号管理サーバに対する問合せで相手側のIPアドレスを取得し、相手側のゲートウェイ装置に呼出し信号を送信して相手先の電話機を呼出して通話接続し、通話中は、電話機からの音声信号をゲートウェイ装置で圧縮符号化後にIPパケットに変換して電話回線に送信し、これを受け取り側のゲートウェイ装置で受信して音声信号に戻して相手型電話機から出力させることで、通話連絡を十分な品質で行うことが可能となる。
また、音声信号をIPパケットに変換してデジタル伝送していることから、例えば、数キロメートルを超えるような長いトンネルであっても、減衰量の大きいアナログ音声伝送に比較して十分な通話品質を維持した明瞭な通話を可能とする。
(接続の表示による効果)
また、第1電話ジャック、第2電話ジャックのいずれかに携帯電話機が接続されたことを、防災受信盤にて報知する接続の表示とするようにしたため、消火栓設備側での携帯電話機のジャック接続を、防災受信盤側での接続の表示により簡単に確認可能とする。
(消火栓設備における接続の表示による効果)
消火栓設備はトンネル長手方向に沿って所定間隔で複数設置されており、複数の消火栓設備におけるホース収納部側の第1電話ジャック又はバルブ類収納部側の第2電話ジャックのいずれかへの携帯電話機の接続を、センター側電話機と接続するゲートウェイ装置が監視し、監視結果をホース収納部または及びバルブ類収納部にて通知する消火栓設備における接続の表示とするようにしたため、消火栓設備における携帯電話機のジャック接続が正常に行われているか否かを接続表示の有無により簡単に確認可能とする。
(ゲートウェイ機能付きの携帯電話機による効果)
また、非常電話設備を、第1電話ジャック、第2電話ジャック、センター側電話機を接続したゲートウェイ装置、及び電話番号管理サーバを、電話回線を介して相互に接続したVoIP電話設備とし、第1電話ジャック又は第2電話ジャックに接続される携帯電話機にゲートウェイ装置の機能が設けられたため、第1及び第2電話ジャックに接続される携帯電話機にゲートウェイ装置の機能が設けられたことで、分離配置された消火栓装置側の第1及び第2電話ジャックに対応してゲートウェイ装置を設ける必要がなくなり、VoIP電話設備の構成を簡単にして設備コストを低減可能とする。
トンネル内に設置された消火栓設備を示した説明図 トンネル防災設備の概要を示した説明図 消火栓設備に対する点検システムの概要を示した説明図 消火設備側の電話ジャックに接続して使用される携帯電話機を示した説明図 ゲートウェイ機能を備えた携帯電話機が使用される消火栓設備に対する点検システムの概要を示した説明図
[トンネル内消火設備の概要]
図1は自動車専用道路のトンネル内に設置された消火栓設備を示した説明図である。図1に示すように、シールド工法により構築されたトンネル10内は円筒形のトンネル壁面12により覆われ、床版18により仕切られることで道路15が設けられており、この例にあっては、道路15は1方向2車線としている。
床版18で仕切られた道路15の左側のトンネル壁面12に沿って監視員通路14が設けられ、監視員通路14の下側の内部空間はダクト22として利用され、電線管等が敷設される。
道路15が形成された床版18の下側はトンネル横方向に複数の区画に仕切られており、例えば、監視員通路14の下に位置する区画は、管理用通路20として使用され、また、管理用通路20はトンネル内での火災発生時には、緊急避難通路として使用される。管理用通路20には給水本管24が敷設されている。
消火栓設備16は、ホース収納部26とバルブ類収納装置28に分離されている。ホース収納部26は、監視員通路14の路面上に取付口が開口された消火栓埋込部が設けられ、そこに配置されている。バルブ類収納装置28は、ホース収納部26の下側となる管理用通路20に配置され、給水本管24から分岐した分岐管が引き込まれ、また、ホース収納部26に消火用水を供給する給水配管が立ち上げられている。
トンネル内でホース収納部26とバルブ類収納装置28が分離配置された消火栓設備16は、トンネル長手方向の50メートルおきに設置されている。
消火栓設備16のホース収納部26は、監視員通路14上に、例えば消火栓扉を備えた保守扉が路面板として配置されており、道路15側又は監視員通路14側から通路上の消火栓扉を開き、内部に収納しているノズル付きのホースを引き出して消火作業を行うことが可能である。
[トンネル防災設備の概要]
図2はトンネル防災設備の概要を示した説明図である。図2に示すように、トンネル10の内部には、トンネル長手方向に、ホース収納部26とバルブ類収納装置28が分離配置された消火栓設備16が50メートル間隔で設置されている。
ホース収納部26にはノズル付きホースが収納されており、監視員通路の路面側に設けられた消火栓扉を開いてノズルを取り出すことでホースを引き出すことができる。また、開放した消火栓扉の内部には起動押釦が設けられており、起動押釦を操作するとバルブ類収納装置20側に配置されている遠隔消火栓弁の開制御が行われ、給水本管からの消火用水がホースに供給され、ノズルからの放水で消火作業が可能となる。
また、ホース収納部26側には通報装置パネルが配置されており、赤色表示灯、発信機及び応答ランプが設けられ、赤色表示灯は常時点灯し、消火栓設備16の設置場所が遠方から分かるようにしている。火災時には、発信機を押して押し釦スイッチをオンすると、発信信号が監視室の火災受信機に送信されて火災警報が出され、これに伴い応答信号が火災受信機から送られて、応答ランプが点灯される。
バルブ類収納装置28には、図1の給水本管24から分岐した分岐管が接続され、続いて、放水制御機構として、電動弁を用いた遠隔消火栓弁、自動調圧弁、自動排水弁、メンテナンス装置が順次接続され、メンテナンス装置2次側から取り出された配管が監視員通路14の内部空間に立ち上げられ、ホース収納部26に収納されたホースの付け根に連結されている。
また、トンネル10内には、消火栓設備16以外の非常用設備として、火災による炎を検知するため火災検知器が25メートル又は50メートル間隔で設けられ、火災通報のために手動通報装置や非常電話が設けられ、火災の消火や延焼防止のために消火栓装置が設けられ、更にトンネル躯体やダクト内を火災から防護するために水噴霧ヘッドから消火用水を散水させる水噴霧装置などが設置されるが、図示は省略されている。
一方、監視センター等には防災受信盤32が設置されており、防災受信盤32からはトンネル10に対し伝送路30が引き出され、トンネル10内に設置された消火栓設備16の電装機器やそれ以外の非常設備の機器が接続されている。伝送路30はFTTH等の光ファイバー伝送路や同軸伝送路が使用され、例えばIPパケット等を用いたデジタル伝送が行われる。
また、防災受信盤32に対しては、消火ポンプ設備34、ダクト用の冷却ポンプ設備35、換気設備36、警報表示板設備38、ラジオ再放送設備40、テレビ監視設備42、照明設備44及びIG子局設備45等を設けており、IG子局設備45をデータ伝送回線で接続する点を除き、それ以外の設備はP型信号回線により防災受信盤32に個別に接続されている。
ここで、換気設備36は、トンネル内の天井側に設置されているジェットファンの運転による高い吹き出し風速によってトンネル内の空気にエネルギーを与えて、トンネル長手方向に喚起の流れを起こす設備である。
警報表示板設備38は、トンネル内の利用者に対して、トンネル内の異常を、電光表示板に表示して知らせる設備である。ラジオ再放送設備40は、トンネル内で運転者等が道路管理者からの情報を受信できるようにするための設備である。テレビ監視設備42は、火災の規模や位置を確認したり、水噴霧設備の作動、避難誘導を行う場合のトンネル内の状況を把握するための設備である。
照明設備44はトンネル内の照明機器を駆動して管理する設備である。更に、IG子局設備45は、防災受信盤32と外部に設けた上位設備である遠方監視制御設備48とをネットワーク46を経由して結ぶ通信設備である。
[消火栓設備の点検システム]
図3は消火栓設備に対する点検システムの概要を示した説明図、図4は消火設備側の電話ジャックに接続して使用される携帯電話機を示した説明図である。
図3に示すように、トンネル10内に設置された消火栓設備16の点検システムとして、上下に分離配置されたホース収納部26とバルブ類収納装置28の間、および防災受信盤10が配置された監視センターとの間で、消火栓設備16の点検作業を行う点検員が相互に連絡を取り合うために使用する非常電話設備が設けられている。
本実施形態の非常電話設備は、デジタル電話設備として知られたVoIP電話設備(ボイス・オーバー・インターネット・プロトコル電話設備)が設置される。
本実施形態のVoIP電話設備は、消火栓設備16の監視員通路14側に設置されたホース収納部26側に電話ジャック(第1電話ジャック)60が配置され、ゲートウェイ装置56を介して伝送路30に接続され、また、管理用通路20側に配置されたバルブ類収納装置28側に電話ジャック(第2電話ジャック)62が配置され、ゲートウェイ装置58を介して伝送路30に接続されている。
ホース収納部26及びバルブ類収納装置28に設けられた電話ジャック60,62に対しては、消火栓設備16の点検を行う場合、点検員が携帯している図4に示す携帯電話機70が接続される。
携帯電話機70は受話部72、送話部74及び操作部76を備え、カールコード78の先端に電話プラグ80が接続されており、電話プラグ80を図3に示した消火栓設備16側の電話ジャック60,62に差し込むことで通話に使用できる。
再び図3を参照するに、監視センターに設置された防災受信盤32にはセンター側電話機52が設けられ、ゲートウェイ装置54を介して伝送路30に接続されている。また、監視センター側には電話番号管理サーバ50が配置され、伝送路30に接続されている。
このように本実施形態のVoIP電話設備は、電話番号管理サーバ50、ゲートウェイ装置54,56,58、携帯電話機70が接続される電話ジャック60,62で構成されており、点検を行う消火栓設備16の電話ジャック60,62の各々に携帯電話機70を接続した状態で、電話ジャック60,62の各々に接続された携帯電話機70及び防災受信盤32のセンター側電話機52との間で、2者間通話或いは3者間以上の通話を行うことを可能としている。
(2者間通話)
VoIP電話設備による通話制御は、相手電話機を呼出す呼出し制御と、音声データの送受信制御で構成される。
例えば電話ジャック60,62の各々に、点検員Aと点検員Bが携帯電話機70を接続した場合を例にとって通話制御を説明すると次のようになる。なお、点検員A,Bが使用する携帯電話機を70A,70Bとする。
例えば点検員Aは自己の携帯電話機70Aにより相手先となる点検員Bの携帯電話機70Bの電話番号をダイヤルする。携帯電話機70Aからのダイヤル信号を受けたゲートウェイ装置56は電話番号管理サーバ50に相手先のIPアドレスを問い合わせる。
電話番号管理サーバ50はゲートウェイ装置60からの問い合わせて対し相手先となるゲートウェイ装置62のIPアドレスを回答する。電話番号管理サーバ50からIPアドレスの回答を受けたゲートウェイ装置60は、回答として受けたIPアドレスを宛先として呼出信号を送信する。この呼出信号はゲートウェイ装置62で受信され、点検員Bの携帯電話機70Bの呼出しが始まる。呼出しを受けた点検員Bは携帯電話機70Bのフックアップ操作を行うことで呼出しが完了し、通話接続状態となる。
このようなVoIP電話設備による呼出制御の例としては、マルチメディア会議用として開発されたSIP(セッション・イニシエーション・プロトコル)やLAN内のデータ端末間通信用に開発されたH.323等が使用される。
点検員A,Bが各々の携帯電話機70A,70Bを用いて通話を行うと、例えば携帯電話機70Aからの音声信号はゲートウェイ装置60で圧縮符号化された後にIPパケットに変換され、伝送路30に送信される。携帯電話機70B側のゲートウェイ装置62は伝送路30から自分宛のIPパケットを受けて音声信号に戻し、携帯電話機70Bから音声を出力させ、点検員Bはこれを聞くことができる。
(3者間以上の通話)
VoIP電話設備の3者間以上の通話は、点検員A,Bの携帯電話機70A,70Bの通話中に、例えば、点検員Aが携帯電話機70Aからセンター側電話機52の電話番号をダイヤルして呼び出すことで、携帯電話機70A,70B及びセンター側電話機52による3者間以上の通話を行うことができる。
また、別の3者間以上の通話として、多数者通話を行う特定の電話番号を定めて置き、この電話番号にダイヤルして通話接続することで、同じ電話番号にダイヤルした複数の電話機の間での通話接続を可能とする。この3者間以上の通話は所謂会議電話機能を利用したものである。
(点検システムのメリット)
このように消火栓設備16の分離配置されたホース収納部26とバルブ類収納装置28に設けられている電話ジャック60,62の各々に携帯電話機70を接続して呼出し操作を行うことで、上下に分離配置された消火栓設備の間の通話接続が確立され、相互に連絡を取りながら所定の手順に従って効率良く点検作業を進めることができる。
更に、防災受信盤32に設けられているセンター側電話機52を加えた3者通話が確立されることで、上下に分離された消火栓設備16の点検場所と監視センター側との間で連絡を取り合いながら、適切に消火栓設備の点検作業を進めることができる。
[ゲートウェイ機能を備えて携帯電話機を用いる点検システム]
図5はゲートウェイ機能を備えた携帯電話機が使用される消火栓設備に対する点検システムの概要を示した説明図である。
図5に示すように、本実施形態の点検システムに設けられたVoIP電話設備は、消火栓設備16の監視員通路14側に設置されたホース収納部26側に電話ジャック(第1電話ジャック)60が配置され、伝送路30を例えば光ファイバー伝送路としていることから、光変換器84を介して伝送路30に接続される。また、管理用通路20側に配置されたバルブ類収納装置28側に電話ジャック(第2電話ジャック)62が配置され、同様に、光変換器86を介して伝送路30に接続されている。
電話ジャック60,62に対しては、ゲートウェイ機能82を備えた携帯電話機70が点検の際に接続される。このように携帯電話機70にゲートウェイ機能が設けられているため、図3に示したように消火栓設備の分離部分の各々にゲートウェイ装置60,62を設ける必要がなくなり、VoIP電話設備の設備構成が簡単となり、設備コストを大幅に低減することができる。
[消火栓設備の点検]
消火栓設備16を点検する場合には、監視員通路14側から点検対象とする消火栓設備16のホース収納部26に点検員が1人つき、また管理用通路20の点検対象とする消火栓設備16のバルブ類収納装置28に別の点検員がつき、それぞれ電話ジャック60,62に携帯電話機70を接続し、何れか一方のダイヤル操作により他方を呼出して通話状態とし、互いに連絡を取りながら点検作業を進める。
この点検作業は、例えば、管理用通路20のバルブ類収納装置28の扉を開き、装置内に配置されているメンテナンス装置に放水試験用の試験治具を装着し、準備が整ったならば、ホース収納部26側の点検員に連絡して起動押釦を操作させ、これにより遠隔消火栓弁を開放させ、メンテナンス装置に装着した試験治具から放水させ、ホース収納部26側の点検員は放水圧力が基準を満たしているかを確認する放水点検を行う。
調圧の微調整が必要な場合は、床版下のバルブ類収納装置28に収納された自動調圧弁のニードルを操作して調圧する。その際に、電話で応答する必要がある。
また、ホース収納部26側の点検員は点検終了時に消火栓レバーを復旧するが、その際、バルブ類収納装置28側の点検員は正常に自動排水されることを確認する。
その際に、電話応答する必要がある。
また、ホース収納部26側の点検員は、ホース収納部26を監視員通路14上に露出させ、この状態で必要な点検を行う。更に、バルブ類収納装置28側の点検員も装置に内蔵されているバルブ類の点検作業を行う。
一方、点検時に異常が生じた際には、監視員通路14側と床版下部の管理用通路20側で応答しながら各機器の状態を確認する。その際に、電話応答する必要がある。
このような監視員通路14及び管理用通路20における分離配置された消火栓設備16の点検作業により、道路15側に消火栓扉を開く必要や、道路側から操作する必要もないため、消火栓設備の点検で車両の通行に対し車線規制等の交通規制を行う必要がなく、交通規制しなくとも安全に点検作業ができる。
また、消火栓の点検を行う場合、ホース収納部26側の点検員がノズルを取り出して、消火栓レバーを操作した際に、防災受信盤32側の点検員は、消火栓の動作を示す表示灯が正常に点滅することを確認する。点灯から点滅への切替有無を確認する際に、ホース収納部26側の点検員と防災受信盤32側の点検員で電話応答する必要がある。
一方、ホース収納部26への通水を遮断して、バルブ類収納装置28だけでテスト放水等によって点検する場合、バルブ類収納装置28側の点検員と防災受信盤32側の点検員で応答しながら各機器の状態を確認する。その際に、電話応答する必要がある。
[本発明の変形例]
上記の実施形態は、監視員通路側にホース収納部を分離配置しているが、床板を挟んで第1電話ジャックと第2電話ジャックを構成するならば、ホース収納部と一体に消火器収納部と給水栓収納部を配置するようにしても良い。
また、図2及び図3に示すように伝送路は監視員通路側と管理用通路間で迂回せずに直接接続される方が、上下の消火栓装置を対応させる点において簡単である。しかし、伝送路を消火栓設備毎に床板と交差させる構成は施工上の手間となる虞がある。そのため、伝送路を適切な場所で分離し、監視員通路側の幹線と管理用通路側の幹線により構成し、各幹線に対し電話ジャックより伝送路を接続する構成も考えられる。このような伝送路の構成においても、VoIP電話設備による音声長距離伝送を可能にしていることから、床板を挟んだ消火栓設備において「電話ジャック1〜幹線接合部」及び「幹線接合部〜電話ジャック2」間の距離があっても通話が可能となる。
また、消火栓設備の第1電話ジャック、第2電話ジャックのいずれかに携帯電話機が接続されたことを、防災受信盤による接続の表示として報知するようにしても良い。これにより消火栓設備側で携帯電話機のジャック接続を、防災受信盤側での接続の表示により簡単に確認可能とする。
また、トンネル長手方向に沿って所定間隔で設置された複数の消火栓設備におけるホース収納部側の第1電話ジャック又はバルブ類収納部側の第2電話ジャックのいずれかへの携帯電話機の接続をセンター側電話機と接続するゲートウェイ装置が監視し、監視結果をホース収納部または及びバルブ類収納部にて通知する消火栓設備における接続の表示とするようにしても良い。これにより消火栓設備における携帯電話機のジャック接続が正常に行われているか否かを接続表示の有無により簡単に確認可能とする。
また、消火栓設備は分離されたホース収納部とバルブ類収納部において、互いに呼出しやすくするよう短縮ボタンや専用の呼出スイッチを設けるようにしても良い。また、受信盤への呼出についても同様に短縮ボタンや専用の呼出スイッチを設けるようにしても良い。上記のような簡易の呼出を可能とすることで、点検で互いに連絡を取る頻度の高い場所同士での通話が簡単に行えるようになる。
また、防災受信盤側での接続の表示は、リストによる表示としても良い。また、消火栓設備は分離されたホース収納部とバルブ類収納部において、接続の表示は互いに対応する機器の接続表示のみとしても良い。これは接続表示灯という形にしても良い。上記のように互いに対応する機器の接続表示のみとすることで、限られた空間のうち、点検で互いに連絡を取る頻度の高い場所同士で通話可能か確認することができるようになる。
また、上記の実施形態で示した消火栓設備のホース類や消火栓弁等のバルブ類、通報装置の構成及び配置、その他の構成については任意であり、適宜の構成を採用して良い。
また、本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:トンネル
12:トンネル壁面
14:監視員通路
15:道路
16:消火栓設備
18:床版
20:管理用通路
22:ダクト
24:給水本管
26:ホース収納部
28:バルブ類収納装置
30:伝送路
32:防災受信盤
50:電話番号管理サーバ
52:センター側電話機
54,56,58:ゲートウェイ装置
60,62:電話ジャック
64:子扉
70:携帯電話機
80:電話プラグ
82:ゲートウェイ機能
84,86:光変換器

Claims (5)

  1. ノズル付きのホースが収納されたホース収納部と、前記ノズル付きのホースに対する消火用水に供給を制御するバルブ類収納部とが分離された消火栓設備と、
    前記ホース収納部側に配置され、携帯電話機を着脱可能な第1電話ジャックと、
    前記バルブ類収納部側に配置され、携帯電話機を着脱可能な第2電話ジャックと、
    監視センターの防災受信盤に配置されたセンター側電話機と
    前記第1電話ジャックに接続された前記携帯電話機、前記第2電話ジャックに接続された前記携帯電話機及び前記防災受信盤のセンター側電話機の間で2者間通話又は3者間以上の通話を行わせる非常電話設備と、
    が設けられたことを特徴とするトンネル内消火栓設備の点検システム。
  2. 請求項1記載のトンネル内消火栓設備の点検システムに於いて、
    前記非常電話設備を、前記第1電話ジャックを接続したゲートウェイ装置、前記第2電話ジャックを接続したゲートウェイ装置、前記センター側電話機を接続したゲートウェイ装置、及び電話番号管理サーバを、電話回線を介して相互に接続したVoIP電話設備としたことを特徴とするトンネル内消火栓設備の点検システム。
  3. 請求項1記載のトンネル内消火栓設備の点検システムに於いて、
    前記第1電話ジャック、前記第2電話ジャックのいずれかに前記携帯電話機が接続されたことを、前記防災受信盤にて報知することを特徴とするトンネル内消火栓設備の点検システム。
  4. 請求項3記載のトンネル内消火栓設備の点検システムに於いて、
    前記消火栓設備はトンネル長手方向に沿って所定間隔で複数設置されており、前記複数の消火栓設備における前記ホース収納部側の前記第1電話ジャック又は前記バルブ類収納部側の前記第2電話ジャックのいずれかへの前記携帯電話機の接続を前記センター側電話機と接続するゲートウェイ装置が監視し、前記監視結果を前記ホース収納部または及び前記バルブ類収納部にて通知することを特徴とするトンネル内消火栓設備の点検システム。
  5. 請求項1記載のトンネル内消火栓設備の点検システムに於いて、
    前記非常電話設備を、前記第1電話ジャック、前記第2電話ジャック、前記センター側電話機を接続したゲートウェイ装置、及び電話番号管理サーバを、電話回線を介して相互に接続したVoIP電話設備とし、
    前記第1電話ジャック又は前記第2電話ジャックに接続される前記携帯電話機にゲートウェイ装置の機能が設けられたことを特徴とするトンネル内消火栓設備の点検システム。
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