JP6668618B2 - 電子顕微鏡観察用の試料保持チップ - Google Patents

電子顕微鏡観察用の試料保持チップ Download PDF

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Description

本発明は、電子顕微鏡観察用の試料保持チップに関する。
電子顕微鏡を用いた試料の観察は、一般的には、観察対象の試料が真空等の特殊な空間に曝される。ここで、試料とは、生体細胞、生体組織等、観察対象となるものをいう。一方、近年では、メカノバイオロジー(Mechanobiology)と呼ばれる技術分野において、生体細胞、生体組織等をそのまま観察したいという要求がある。しかしながら、電子顕微鏡での観察の際に試料を真空中に曝すと、細胞等は、液体成分が揮発していくことで変質し、また測定環境の汚染につながってしまうという問題がある。
上記問題を防ぐために、例えば、試料を保持する薄膜の試料を保持する面は大気圧雰囲気で、反対側の面が真空雰囲気とし、この反対側の面から薄膜を介して、試料観察のために電子線を照射することにより、試料を真空に曝すことなく、試料を観察する技術が、特許文献1に開示されている。
特開2012−227170号公報
ところで、この特許文献1に開示されている電子顕微鏡観察用の試料保持チップ95は、図16に示すように、基板98の上に薄膜90が配置されるという構造となっている。生体細胞などの試料を観察するに際し、電子顕微鏡観察用の試料保持チップは、試料検査装置に設置される。ところが、上記のように、基板98の表面に薄膜90が配置されていることから、電子顕微鏡観察用の試料保持チップ95が、試料検査装置に設置されるまでの間の作業時に、薄膜90がどこかにあたり破損してしまう場合があるといった問題がある。
本発明は、上記のような従来技術に伴う課題を解決しようとするものであって、その目的とするところは、薄膜が破損するのを抑制するところにある。
本発明の一実施形態によると、第1開口面を有する第1の面と前記第1開口面と開口部を通してつながる第2開口面を有する第2の面とを有する基板と、前記第1の面と前記第2の面との内側で前記開口部を塞ぎ、前記開口部の側壁に配置され、電子線に対して透過性を有する薄膜と、を備える電子顕微鏡観察用の試料保持チップが提供される。
本実施形態によると、薄膜が破損するのを抑制することができる。また、試料の保持性を向上することができる。
前記薄膜が、前記第1開口面と前記第2開口面との間に配置されてもよい。
本実施形態によると、薄膜が破損するのをより抑制することができる。また、試料の保持性を向上することができる。
前記薄膜が、前記第1開口面と前記第2開口面との間で、前記開口部の側壁にある突出部に支持されてもよい。
本実施形態によると、薄膜が破損するのをより抑制することができる。また、試料の保持性をより向上することができる。
前記薄膜の前記第2の面側の面が、前記第2の開口面に配置されてもよい。
本実施形態によると、薄膜が破損するのを抑制することができる。また、試料の保持性を向上することができる。
前記薄膜が、さらに前記第1の面に配置されてもよい。
本実施形態によると、試料の保持性をより向上することができる。
本発明の一実施形態によると、電子顕微鏡観察用の試料保持チップを、第1チャンバーと第2チャンバーとの間を仕切るように配置し、前記第2チャンバーよりも前記第1チャンバーを減圧し、前記試料保持チップの薄膜上で、前記薄膜の第2チャンバー側に配置された試料に、前記第1チャンバー側から電子線を照射し、前記電子線の照射により前記試料から発生する二次電子を検出すること、を含む試料検査方法が提供される。
本実施形態によると、試料を真空に曝すことなく、試料を観察することができる。
本発明の一実施形態によると、第1チャンバーと、第2チャンバーと、前記第2チャンバーを減圧するための真空ポンプと、電子顕微鏡観察用の試料保持チップと、前記試料保持チップの薄膜上で前記薄膜の第2チャンバー側に配置された試料に、前記第1チャンバー側から電子線を照射する電子源を含む電子銃と、前記電子線の照射により試料から発生する二次電子を検出する信号検出器と、を備え、前記試料保持チップが、第1チャンバーと第2チャンバーとの間を仕切るように着脱可能に設置されることを特徴とする試料検査装置が提供される。
本実施形態によると、試料を真空に曝すことなく、試料を観察することができる。
本発明に係る電子顕微鏡観察用の試料保持チップによれば、薄膜が破損するのを抑制することができる。
また、本発明に係る電子顕微鏡観察用の試料保持チップによれば、試料の保持性を向上することができる。
第1実施形態に係る試料検査装置の模式図である。 図1において電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38が設置された付近を拡大した図である。 図2における電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38を拡大した図(上面図)ある。 図3の試料保持チップのA−A断面図である。 図3の試料保持チップの製造工程を示す断面図である。 第2実施形態に係る電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38Aの断面図である。 図6の試料保持チップの製造工程を示す断面図である。 第3実施形態に係る電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38Bの断面図である。 図8の試料保持チップ38Bの製造工程を示す断面図である。 第1実施形態に係る電子顕微鏡観察用の試料保持チップに試料を保持したときの断面図である。 第1実施形態に係る電子顕微鏡観察用の試料保持チップに試料を保持したときの断面図である。 第2実施形態に係る電子顕微鏡観察用の試料保持チップに試料を保持したときの断面図である。 第3実施形態に係る電子顕微鏡観察用の試料保持チップに試料を保持したときの断面図である。 第3実施形態に係る電子顕微鏡観察用の試料保持チップに試料を保持したときの断面図である。 第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態それぞれの変形例を示す断面図である。 従来の電子顕微鏡観察用の試料保持チップ95の断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下に示す実施形態は本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号(数字の後にA、Bなどを付しただけの符号)を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なったり、構成の一部が図面から省略されたりする場合がある。
<第1実施形態>
[走査電子顕微鏡の構造]
図1は、本発明の第1実施形態に係る走査電子顕微鏡10の概略の構造を示す図である。本実施形態における大気圧電子顕微鏡10は、主要な構成として、電子銃12、真空室14、ロードロック室16(第1チャンバー)、試料観察室(第2チャンバー)18、除振台20を備える。電子銃12、真空室14、ロードロック室16、試料観察室18には、それぞれ真空ポンプ22a〜22cが接続され、各室内の真空保持が可能となっている。なお、真空ポンプ22a〜22cは、各室にそれぞれ割り当てても良いし、複数室で真空ポンプを共用しても良い。
図1において、電子銃12には、電磁弁28aを介して真空ポンプ22aが接続される。したがって、電磁弁28aを開いて減圧することにより、電子銃12の筐体(鏡筒)内を真空状態にすることが可能である。真空に保持された電子銃12の内部においては、電子源24から出力された一次電子線(荷電粒子線)26が、収束レンズ28により収束され、上方(試料の設置された方向)に向かって出射される。電子銃12の筐体の出力端には、試料からの二次電子(反射電子)を受ける電子線検出器30が配置される。ただし、電子線検出器30を配置する位置は、図1に示す位置に限定されるものではなく、二次電子を受けることが可能な位置であればどこであっても良い。
真空室14には、電磁弁28bを介して真空ポンプ22bが接続される。したがって、電磁弁28bを開いて減圧することにより、真空室14の内部を真空状態とすることが可能である。なお、図1では、真空ポンプ22a及び真空ポンプ22bを別々の真空ポンプとして記載しているが、両者を共通の1台の真空ポンプで代用することも可能である。また、真空室14は、除振台20に支持されることにより外部からの振動が装置全体に伝達されないような構造となっている。
真空室14の上方には、ロードロック室16が配置される。ロードロック室16には、電磁弁28cを介して真空ポンプ22cが接続される。したがって、電磁弁28cを開いて減圧することにより、ロードロック室16を真空状態にすることが可能である。
真空室14とロードロック室16との間には、開閉バルブ32が配置される。開閉バルブ32は、手動又は自動で開閉可能なバルブであり、真空室14とロードロック室16とを仕切る部材として機能する。すなわち、開閉バルブ32が開くと真空室14とロードロック室16とが連通し、開閉バルブ32が閉じると真空室14とロードロック室16とは個別のチャンバーとして機能することになる。
このように構成されたロードロック室16は、試料交換の際に、後述する試料ステージ34と電子銃12との間に、真空状態又は大気圧状態のいずれかの空間を形成するためのチャンバーである。つまり、試料観察時は、ロードロック室16を真空状態に保持して開閉バルブ32を開けることにより、ロードロック室16と真空室14とを同一の真空状態とする。他方、試料交換時は、開閉バルブ32を閉めてロードロック室16を大気圧状態に保持することにより、ロードロック室16と後述する試料観察室18とを同一の大気圧状態とする。
ロードロック室16の上方には、試料ステージ34を介して試料観察室18が設けられている。試料観察室18には、電磁弁28dを介して真空ポンプ22cが接続される。したがって、電磁弁28dを開いて減圧することにより、試料観察室18を真空状態にすることが可能である。なお、図1では真空ポンプ22cをロードロック室16と試料観察室18とで共用しているが、それぞれについて個別に真空ポンプを設ける構成としても構わない。
試料ステージ34の中央付近には、一次電子線26を通過させるための開口部36が設けられ、その開口部36に観察対象となる試料を保持した電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38が設置される。つまり、電子銃12から出力された一次電子線26は、試料ステージ34の開口部36を通過して電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38に保持された試料に当たり、二次電子を発生させる。なお、開口部36に電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38を配置する方法は様々な方法を取り得るが、その点については後述する。
本実施形態の走査電子顕微鏡10において、観察対象となる試料は、通常は大気圧下で観察される。ただし、本実施形態では試料観察室18に対して真空ポンプ22cが接続されているため、必要に応じて真空状態で観察することも可能である。
試料観察室18の上部には、電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38を設置するための扉40が設けられている。この扉40は、試料観察室18の上部に限らず、側部に設けても良い。本実施形態では、試料観察室18を密閉空間とする目的で扉40を設けているが、大気圧下での観察を前提とした場合、扉40を開けた状態で試料を観察しても良いし、扉40を設けない構造としても良い。ただし、真空状態での観察を考慮した場合、公知のOリング(オーリング)等を介して密封性の高い扉40を設けることが望ましい。
なお、試料ステージ34は、水平移動可能なXYステージとして構成することが好ましい。この場合、真空保持したロードロック室16の真空が破れないように、例えば、磁性流体シールやマグネットカップリングシール等の公知の機構を用いてXYステージを駆動すれば良い。また、例えば試料観察室18の底面を試料ステージ34として利用することにより、試料ステージ34を試料観察室18に固定されたステージとしても良い。
上述した真空室14、ロードロック室16及び試料観察室18は、それぞれ電磁弁28e〜28gを介してパージガスタンク42に接続される。パージガスとしては、一般的な窒素を用いれば良いが、アルゴンガスなど他のガスを用いることも可能である。真空状態に保持された真空室14、ロードロック室16及び試料観察室18を大気圧に開放する際には、各真空ポンプとの間に存在する電磁弁28a〜28dを閉じた状態で少しずつパージガスを各室内へ導入すれば良い。
次に、開口部36に電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38を配置する方法について具体的に説明する。図2は、図1において電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38が設置された付近を拡大した図である。特に、図2(a)は、試料ステージ34に対して、電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38を直接設置する構成を示し、図2(b)は、試料ステージ34に対して、電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38を保持した試料ホルダ44を設置する構成を示す。図2(a)及び図2(b)において、符号43は、電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38上に保持した観察対象物である試料を、符号46は、液体を、それぞれ示している。
図2(a)において、電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38は、基本的に、基板48と薄膜50とで構成される。基板48の中央付近には、開口部52が設けられ、その開口部52を覆うように薄膜50が設けられる。試料43及び液体6は、薄膜50の上に保持する。いずれにしても、下方から照射される一次電子線26が開口部52及び薄膜50を通過して試料43に到達し、発生した二次電子が再び薄膜50及び開口部52を通過して電子線検出器30に到達するため、開口部52に接する薄膜50上に試料43が位置するように保持する。
以上のように構成された電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38は、試料ステージ34に設けられた凹部54に嵌め込むように設置される。これによって、試料観察室18とロードロック室16は仕切られる。凹部54には、Oリング等の公知のシール部材を設けておくことが望ましい。電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38の下方は、ロードロック室16である。このロードロック室16は、真空室14を真空状態に維持したまま、試料保持チップ38を取り出すために設けられる。
このとき、凹部54の位置を精度良く形成しておくことにより、電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38を設置すれば常に同じ位置に試料43を保持することが可能となる。そのため、試料観察の際に一次電子線26の位置決めを容易に行うことができ、操作性の高い走査電子顕微鏡を実現することができる。また、図2(a)の構成とすることにより、作製した電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38をそのまま試料ステージ34に載せるだけで観察可能であり、その点も操作性に大きく寄与している。
図2(b)において、電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38は、まず試料ホルダ44に設置され、その上で試料ホルダ44ごと試料ステージ34に設置される。この場合、試料ステージ34には、試料ホルダ44に合わせたサイズの凹部56が精度良く形成されており、試料ホルダ44は、その凹部56に嵌め込むように設置される。図2(b)の場合においても、凹部56には、Oリング等の公知のシール部材を設けておくことが望ましい。
図2(b)の構成とすることにより、電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38のサイズが非常に小さい場合においても、適度なサイズを有する試料ホルダ44に設置してから試料ステージ34に設置すれば良いため、電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38の取扱いが容易となる。したがって、図2(a)と同様に、試料観察の際に一次電子線26の位置決めを容易に行うことができるとともに、電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38の設置操作においても操作性を向上させることができる。
[電子顕微鏡観察用の試料保持チップの構成]
本実施形態に係る電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38の構成を図3及び図4を用いて説明する。図3は、本実施形態に係る電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38の上面図であり、図4は、図3の試料保持チップ38のA−A断面図である。ここで、図4の上下左右を基準として、基板48の下の面を第1の面57、基板48の上の面を第2の面58という。また、薄膜50よりも下側にある開口部を開口部52といい、薄膜50よりも上側にある開口部を開口部53という。第1の面57と同一平面上で、開口部52上にある面を第1開口面、第2の面58と同一平面状で、開口部53上にある面を第2開口面という。
電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38の基板48の中央付近には、開口部52及び開口部53が設けられ、その開口部52及び開口部53を塞ぐように薄膜50が設けられる。
基板48は、例えば、シリコン基板である。基板48は、可視光線に対して透過性を有する基板であってもよい。薄膜50は、例えば、窒化シリコン膜である。薄膜の膜厚は、10nm以上200nm以下、好ましくは、15nm以上50nm以下であってもよい。開口部52の側壁にある突出部59は、第1の面57及び第2の面58と平行であってもよいが、平行に限定されることなく、第1の面57に対して傾きがあってもよく、薄膜50を支持さえすればよい。
開口部52及び開口部53は、その内壁が、それぞれ第1の面57及び第2の面58に対して、傾き(テーパ形状)をもって形成される。すなわち、第1の面57に対して傾きをもって形成された開口部が、開口部52で、第2の面58に対して傾きをもって形成された開口部が、開口部53である。本実施形態では、開口部内における傾きが一定なものとして、図示しているが、開口部内において傾きの程度が一定でなく、変化してもよい。
本実施形態によれば、薄膜50が、第1開口面と第2開口面との間で、開口部52及び開口部53を塞ぐように配置されることにより、薄膜50のうち観察対象物である試料が保持される部分が、基板48の内部に配置されることになる。そのため、作業員が作業時等に、ピンセット等を薄膜50のうち観察対象物である試料が保持される部分にあてるといった事態、試料保持チップ38をテーブル等において、試料を試料保持チップ38に乗せるとき、薄膜50がテーブル等に接触して破損するといった事態、この接触によって薄膜50が破損しなくとも、キズ等が入ると、試料保持チップ38を真空チャンバーに入れて真空処理をするときに、そのキズ等を起点として、薄膜50が破損するといった事態などが起きにくくなり、薄膜50が破損するのを抑制することができる。
<比較例>
ここで、本発明に係る電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38のような構造を有さない構造について、図16を用いて説明する。従来の電子顕微鏡観察用の試料保持チップ95では、図16に示すように、本実施形態と異なり、薄膜90が、基板98の上にある。そのため、作業員が作業時等に、ピンセット等を薄膜90のうち観察対象物である試料が保持される部分にあてるといった事態が起きてしまう場合がある。
[電子顕微鏡観察用の試料保持チップの製造工程]
本実施形態に係る電子顕微鏡観察用の試料保持チップの製造工程について、図5を用いて説明する。
まず、図5(a)に示す基板45を準備する。基板45は、シリコン基板である。基板45の厚さを100μm以下とすると、製造時の取り扱いや完成後の取り扱いが難しくなり、基板45の破損のおそれがある。また、基板45の厚さを900μm以上とすると、上下からエッチングする処理時間が長くなるため、厚みの分だけコストが高くなる。そこで、基板45の厚さは、好ましくは、100μm以上900μm以下であるとよい。この例では、基板45の厚さは、300μmである。
次に、基板45に熱酸化膜を形成する。その後、フォトリソグラフィ技術を用いて、開口部53領域に対応する領域の熱酸化膜を除去する。なお、膜の除去のためには、ドライエッチングおよびウェットエッチングのいずれも適用可能であり、特に明示しない限り以下の説明においても同様である。次に、開口部53を形成するために、結晶異方性エッチングを行う。開口部53の形成方法としては、ドライエッチング、結晶異方性エッチング以外のウェットエッチングであってもよい。すなわち、熱酸化膜をマスクとして、TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液)により、基板45をエッチングし、開口部53を形成する(図5(b))。ここで、基板45をエッチングした後の基板を基板47と呼ぶことにする。
続いて、基板47の上側の面、開口部53の側壁及び底面を覆うように、薄膜50を形成する(図5(c))。この例では、薄膜50は、窒化シリコンである。この例では、薄膜50は、CVD(Chemical Vapor Deposition)法によって成膜しているが、この方法に限定されず、反応性スパッタ法であってもよい。
続いて、基板47の第1の面(図5の下側の面)をエッチングして、開口部52を形成し、電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38が完成する(図5(d))。ここで、基板47の第1の面をエッチングした後の基板を基板48と呼ぶことにする。エッチングの方法としては、基板47の第2の面をエッチングした方法と同様であるため、ここでは記載を省略する。
<第2実施形態>
本実施形態に係る電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38Aの構成を、図6を用いて説明する。図6は、本実施形態に係る試料保持チップの断面図である。
電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38Aの基板48Aの中央付近には、開口部53Aが設けられ、その開口部53Aを塞ぐように薄膜50Aが設けられる。
基板48Aは、例えば、シリコン基板である。基板48Aは、可視光線に対して透過性を有する基板であってもよい。薄膜50Aは、例えば、窒化シリコン膜である。薄膜の膜厚は、10nm以上200nm以下、望ましくは、15nm以上50nm以下であってもよい。
開口部53Aは、その内壁が、第2の面58Aに対して傾き(テーパ形状)をもって形成されている。片面エッチングのみになると、基板が厚くなる分、エッチング形状がテーパ形状になるため、57A面と同一平面の薄膜50Aが狭くなり、反対に、58A面上の薄膜50Aが広くなる。薄膜50Aが狭くなると、観察面積が狭くなる。本実施形態では、開口部内における傾きが一定なものとして、図示しているが、開口部内において、傾きの程度が一定でなく変化してもよい。
本実施形態によれば、薄膜50Aの第1の面側の面が、第1の開口面に配置されて開口部53Aを塞ぐように配置される。そのため、作業員が作業時等に、ピンセット等を薄膜50Aのうち観察対象物である試料が保持される部分にあてるといった事態、試料保持チップ38Aをテーブル等において、試料を試料保持チップ38Aに乗せるとき、薄膜50Aがテーブル等に接触して破損するといった事態、この接触によって薄膜50Aが破損しなくとも、キズ等が入ると、試料保持チップ38Aを真空チャンバーに入れて真空処理をするときに、そのキズ等を起点として、薄膜50A破損するといった事態などが起きにくくなり、薄膜50Aが破損するのを抑制することができる。
[電子顕微鏡観察用の試料保持チップの製造工程]
まず、図7(a)に示す基板45Aを準備する。基板45Aは、シリコン基板である。そして、基板45Aに、薄膜55を形成する。この例では、薄膜55は、金属膜である。金属膜を成膜する場合、CVD法、PVD法、塗布法、メッキ法であってもよい。また、これらの方法を組み合わせてもよい。薄膜55は、金属膜でなくてもよく、後述のエッチングに対するストッパーの役割を果たせるものであればよい。
開口部53Aを形成するプロセスについては、図5(b)で説明したプロセスと同様である。すなわち、基板45Aに熱酸化膜を形成し、フォトリソグラフィ技術を用いて、開口部53A領域に対応する領域の熱酸化膜を除去し、残った熱酸化膜をマスクとして、TMAHにより結晶異方性エッチングを行い、開口部53Aを形成する。
薄膜50Aを形成するプロセスも、図5(c)で説明したプロセスと同様である。すなわち、基板47Aの上側の面である58A、開口部53Aの側壁及び底面を覆うように、薄膜50Aを形成する(図7(c))。
続いて、薄膜56をエッチングして、電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38Aが完成する(図7(d))。
本実施形態では、第1実施形態と後述の第3実施形態と異なり、基板45AをTMAHにより結晶異方性エッチングする回数が1回少ないため、より簡便なプロセスで電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38Aを製造することができる。
<第3実施形態>
本実施形態に係る電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38Bの構成を、図8を用いて説明する。図8は、本実施形態に係る試料保持チップの断面図である。
電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38Bの基板48Bの中央付近には、開口部52B及び開口部53Bが設けられている。開口部72を塞ぐように薄膜50Bが設けられる。
基板48Bは、例えば、シリコン基板である。基板48Bは、可視光線に対して透過性を有する基板であってもよい。薄膜50Bは、例えば、窒化シリコン膜である。薄膜の膜厚は、10nm以上200nm以下、望ましくは、15nm以上50nm以下であってもよい。
開口部52B及び開口部53Bは、その内壁が、それぞれ第1の面57B及び第2の面58Bに対して、傾き(テーパ形状)をもって形成される。すなわち、第1の面57Bに対して傾きをもって形成された開口部が、開口部52Bで、第2の面58Bに対して傾きをもって形成された開口部が、開口部53Bである。本実施形態では、開口部内における傾きが一定なものとして、図示しているが、開口部内において傾きの程度が一定でなく、変化してもよい。
本実施形態によれば、薄膜50Bが、第1開口面と第2開口面との間で、開口部52B及び開口部53Bを塞ぐように配置されることにより、薄膜50Bのうち観察対象物である試料が保持される部分が、基板48Bの内部に配置されることになる。そのため、作業員が作業時等に、ピンセット等を薄膜50のうち観察対象物である試料が保持される部分にあてるといった事態、試料保持チップ38Bをテーブル等において、試料を試料保持チップ38Bに乗せるとき、薄膜50Bがテーブル等に接触して破損するといった事態、この接触によって薄膜50Bが破損しなくとも、キズ等が入ると、試料保持チップ38Bを真空チャンバーに入れて真空処理をするときに、そのキズ等を起点として、薄膜50Bが破損するといった事態などが起きにくくなり、薄膜50Bが破損するのを抑制することができる。
[電子顕微鏡観察用の試料保持チップの製造工程]
本実施形態に係る電子顕微鏡観察用の試料保持チップの製造工程について、図9を用いて説明する。図9(a)から図9(d)までのプロセスは、図5(a)から図5(d)までのプロセスと大部分が重複する。重複する部分についての記述は、省略し、異なる点のみ説明する。
図9(d)のプロセスは、図5(d)のプロセスと同様であるが、エッチングによって、露出される部分が異なる。すなわち、基板47Bの第1の面を結晶異方性エッチングによりエッチングするが、薄膜50Bのうち、開口部52Bの側壁にある部分の一部が露出されるまでエッチングをする。他方、図5(d)のプロセスでは、図9(d)のプロセスと異なり、薄膜50の一部が、露出し、さらに一部が、基板48の突出部に支持される程度にまでしかエッチングされない。
<電子顕微鏡観察用の試料保持チップに試料を保持した場合>
図10乃至図14は、それぞれ第1実施形態乃至第3実施形態の電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38、38A及び38Bに、それぞれ試料46、46A及び46Bを保持した場合の断面図である。
試料及び液体は、凹形状の薄膜底部に保持される。試料観察室は、試料及び液体が保持される側にあり、ロードロック室は、一次電子線26が照射される側にある。一次電子線26は、薄膜を介して試料に向かって照射される。
第1実施形態では、図10(a)に示すように、試料43及び液体46が凹形状の薄膜50の底部に保持される。一次電子線26は、ロードロック室16の方から、薄膜50を介して、試料43に向かって照射される。また、図10(b)は、電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38を上下反対にしたものである。試料43及び液体46は、凹形状の開口部52の底部で薄膜50に保持される。
また、図10(a)、図10(b)の電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38は、そのままで、ロードロック室16、試料観察室18、電子源などの装置を上下反対にしてもよい。具体的には、図11(a)及び図11(b)に示すように、一次電子線26を上から照射する。この場合、試料43及び液体46は、表面張力によって、薄膜50に保持されることになる。また、この場合には、試料保持チップ38は、ロードロック室16の扉から試料保持台34に設置したり、取り出したりする。
第2実施形態では、図12(a)に示すように、試料43A及び液体46Aが凹形状の薄膜50Aの底部に保持される。一次電子線26は、ロードロック室16の方から、薄膜50Aを介して、試料43Aに向かって照射される。また、図12(a)の電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38Aは、そのままで、ロードロック室16、試料観察室18、電子源などの装置を反対にしてもよい。具体的には、図12(b)に示すように、一次電子線26を上から照射する。この場合、試料43A及び液体46Aは、表面張力によって、薄膜50Aに保持されることになる。また、この場合には、試料保持チップ38Aは、ロードロック室16の扉から試料保持台34に設置したり、取り出したりする。
第3実施形態では、図13(a)に示すように、試料43B及び液体46Bが凹形状の薄膜50Bの底部に保持される。一次電子線26は、ロードロック室16の方から、薄膜50Bを介して、試料43Bに向かって照射される。また、図13(b)は、電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38Bを上下反対にしたものである。試料43B及び液体46Bは、凹形状の開口部52Bの底部で薄膜50Bに保持される。
また、図13(a)、図13(b)の電子顕微鏡観察用の試料保持チップは、そのままで、ロードロック室16、試料観察室18、電子源などの装置を反対にしてもよい。具体的には、図14(a)及び図14(b)に示すように、一次電子線26を上から照射する。この場合、試料43B及び液体46Bは、表面張力によって、薄膜50Bに保持されることになる。また、この場合には、試料保持チップ38Bは、ロードロック室16の扉から試料保持台34に設置したり、取り出したりする。
第1実施形態乃至第3実施形態によれば、試料及び液体は、凹形状の薄膜の底部又は凹形状の開口部の底部で薄膜に保持されることになる。そのため、試料及び液体の保持性を向上することができる。
<変形例>
図15(a)乃至15(c)は、第1実施形態乃至第3実施形態の変形例を示すものであり、電子顕微鏡観察用の試料保持チップの断面図である。
本変形例では、第2の面に、薄膜が配置されない。すなわち、第1実施形態の変形例では、図15(a)に示すように、第1実施形態と異なり、第2の面58に、薄膜50が配置されない。同様に、第2実施形態の変形例では、図15(b)に示すように、第2実施形態と異なり、第2の面58Aに、薄膜50Aが配置されない。同様に、第3実施形態の変形例では、図15(c)に示すように、第3実施形態と異なり、第2の面58Bに、薄膜50Bが配置されない。
第1実施形態の変形例は、図15(a)に示すように、電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38Cの基板48の中央付近に、開口部52及び開口部53Cが設けられ、この開口部52及び開口部53Cを塞ぐように薄膜51が配置される。ただし、薄膜51は、基板48の第2の面58上には配置されない。
第2実施形態の変形例は、図15(b)に示すように、電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38Dの基板48Aの中央付近に、開口部53Dが設けられ、この開口部53Dを塞ぐように、薄膜61が配置される。この薄膜61は、基板48Aの第1の面57Aと同一平面上及び開口部53Dの側壁に配置される。ただし、薄膜61は、基板48Aの第2の面58A上には配置されない。
第3実施形態の変形例は、図15(c)に示すように、電子顕微鏡観察用の試料保持チップ38Eの基板48Bの中央付近に、開口部52B及び開口部53Eが設けられ、この開口部52B及び開口部53Eを塞ぐように、薄膜71が配置される。ただし、薄膜71は、基板48Bの第2の面58B上には配置されない。
本変形例によれば、それぞれの薄膜51、61及び71が、第1開口面と第2開口面との間で、それぞれ開口部53C、53D及び53Eを塞ぐように配置されることにより、薄膜51、61及び71のうち観察対象物である試料が配置される部分が、それぞれ基板48、48A及び48Bの内部に配置されることになる。そのため、作業員が作業時等に、ピンセット等を薄膜51、61及び71のうち観察対象物である試料が配置される部分にあてるといった事態、試料保持チップ38C、D及びEをテーブル等において、試料を試料保持チップ38C、D及びEに乗せるとき、薄膜51、61及び71がテーブル等に接触して破損するといった事態、この接触によって薄膜51、61及び71が破損しなくとも、キズ等が入ると、試料保持チップ38C、D及びEを真空チャンバーに入れて真空処理をするときに、そのキズ等を起点として、破損するといった事態などが起きにくくなり、薄膜51、61及び71が破損するのを抑制することができる。
10:走査電子顕微鏡 12:電子銃 14:真空室 16:ロードロック室
18:試料観察室 20:除振台 22:真空ポンプ 24:電子源
26:一次電子線 28:収束レンズ 30:電子線検出器 32:開閉バルブ
34:試料ステージ 36:開口部 40:扉 42:パージガスタンク
43、43A、43B、93:液体 44:試料ホルダ
46、46A、46B、96:試料 45、45A、45B、47、47A、47B、48、48A、48B、98:基板
50、50A、50B、51、61、71、90:薄膜
52、52A、52B、53、53A、53B、53C、53D、53E、93:開口部、54、56:凹部 55:薄膜 57、57A、57B:第1の面
58、58A、58B:第2の面 59:突出部


Claims (9)

  1. 第1開口面を有する第1の面と前記第1開口面と開口部を通してつながる第2開口面を有する第2の面とを有する基板と、
    前記第1の面と前記第2の面との内側で前記開口部を塞ぎ、前記開口部の側壁に配置され、電子線に対して透過性を有する薄膜と、を備え、
    前記開口部の側壁は、前記第1の面に平行な段差を有する突出部を含み、
    前記薄膜は、前記第1開口面と前記第2開口面との間で、前記突出部に支持され、
    前記薄膜は窒化シリコン膜であることを特徴とする電子顕微鏡観察用の試料保持チップ。
  2. 前記薄膜が、さらに前記第2の面に配置されることを特徴とする請求項1に記載の電子顕微鏡観察用の試料保持チップ。
  3. 前記薄膜の膜厚は、10nm以上200nm以下である請求項1又は請求項2に記載の電子顕微鏡観察用の試料保持チップ。
  4. 前記薄膜の膜厚は、15nm以上50nm以下である請求項1乃至請求項の何れか一つに記載の電子顕微鏡観察用の試料保持チップ。
  5. 前記基板は、シリコン基板である請求項1乃至請求項の何れか一つに記載の電子顕微鏡観察用の試料保持チップ。
  6. 前記基板は、可視光線に対して透過性を有する請求項1乃至請求項の何れか一つに記載の電子顕微鏡観察用の試料保持チップ。
  7. 前記第2面は前記窒化シリコン膜で覆われている請求項1乃至請求項6の何れか一つに記載の電子顕微鏡観察用の試料保持チップ。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れか一つに記載の電子顕微鏡観察用の試料保持チップを、第1チャンバーと第2チャンバーとの間を仕切るように配置し、
    前記第2チャンバーよりも前記第1チャンバーを減圧し、
    前記試料保持チップの薄膜上で、前記薄膜の第2チャンバー側に配置された試料に、前記第1チャンバー側から電子線を照射し、
    前記電子線の照射により前記試料から発生する二次電子を検出すること、を備える試料検査方法。
  9. 第1チャンバーと、
    第2チャンバーと、
    前記第1チャンバーを減圧するための真空ポンプと、
    請求項1乃至請求項7の何れか一つに記載の電子顕微鏡観察用の試料保持チップと、
    前記試料保持チップの薄膜上で前記薄膜の第2チャンバー側に配置された試料に、前記第1チャンバー側から電子線を照射する電子源を含む電子銃と、
    前記電子線の照射により試料から発生する二次電子を検出する信号検出器と、を備え、
    前記試料保持チップが、第1チャンバーと第2チャンバーとの間を仕切るように着脱可能に設置されることを特徴とする試料検査装置。
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