JP2007165283A - 電子顕微鏡用の超薄液体制御板及び電子顕微鏡用の超薄液体制御板とボックスとの組合せ - Google Patents

電子顕微鏡用の超薄液体制御板及び電子顕微鏡用の超薄液体制御板とボックスとの組合せ Download PDF

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【課題】極めて薄い液体層を形成することにより電子顕微鏡の観察に適応する電子顕微鏡用の超薄液体制御板を提供する。
【解決手段】板体11を備える。板体11は少なくとも一つの観察孔12を有し、観察孔12は上段孔壁121と下段孔壁123に分けられ、上段孔壁121は疎水材質14が塗布され、下段孔壁123は親水材質16が塗布される。親水性の高い下段孔壁123の高さは50μm以下である。また板体11の両端面とも疎水材質14が塗布されて疎水性を有する。これにより観察孔12から液体を注入した後、下段孔壁123は親水性が高いため液体を吸引して極めて薄い液体層18を形成するのに対し、上段孔壁121は親水性が比較的低いため液体を吸引することはない。これにより、極めて薄い液体層18を容易に生成する板体11を提供可能である。
【選択図】図4

Description

本発明は電子顕微鏡、詳しく言えば試料品を置くのに用いられ、かつ電子顕微鏡において極めて薄い液体層を維持することを可能にする電子顕微鏡用の超薄液体制御板及び電子顕微鏡用の超薄液体制御板とボックスとの組合せに関するものである。
周知技術では、電子顕微鏡を操作し物体を観察する際、電子顕微鏡内の試料腔室は真空環境に限定されるため、観察対象物は非発揮性固体でなければ観察を行うことができなかった。発揮性物体、例えば液体または気体の流体物質の場合、真空試料腔室に入れられると大量の気体が発生するため、電子束が物体を通過して回折するか或いは結像することができないだけでなく、顕微鏡電子銃などの高真空区域における真空度が低下するか或いは汚染される事態が発生し、電子顕微鏡を損壊する事態を招く。
現今、一部の研究者、例えばCai P. L.は、非特許文献1により電子顕微鏡において提供可能な観測環境を提出した。しかし、その欠点は、その試料槽の設計が液体の注入量を有効に制御できないため、液体の厚さが厚くなりすぎ、電子ビームが試料を透過できなくなってしまう事態を招く。また気体室の範囲は上下極片(pole pieces)の間の空間全体となるため、電子が気体分子に衝撃を与えて生成した多重散乱を深刻化させると同時に電子ビームによる結像または電子回折の実験をスムーズに進行させることができなくなってしまう。またその設計は顕微鏡の本体を分解しないと部品を装着できないため、あまり量産に適さない。
また、今まで電子顕微鏡において液体または生体細胞などの液体内の物体を明瞭に観察可能な環境は提出されていなかった。
したがって、上述の問題に対し、本発明者は液体を明瞭に観察可能な環境を提出し、かつ操作の際、液体の観察対象物に対し、液体層と周囲の気体層の厚さを極めて薄い状態に制御しなければならないことを発見したため、液体試料または生体細胞を置くのに用いる液体層を形成しかつ液体層を極めて薄い状態に制御することにより電子顕微鏡の観察に適応する超薄液体制御板とボックスの結合装置を提出した。
Cai P. L.,Microscopy & Microanalysis 8, 21, 2002
本発明の主な目的は極めて薄い液体層を形成することにより電子顕微鏡の観察に適応することを可能にする電子顕微鏡用の超薄液体制御板及び電子顕微鏡用の超薄液体制御板とボックスとの組合せを提供することである。
本発明のもう一つの目的は、板体から観察孔を形成しかつ観察孔内に水層を形成し、そしてボックスにより板体の外部を被覆することにより超薄液体制御板の周囲にシンプルな気体制御環境を構成し電子顕微鏡の観察に適応することを可能にする電子顕微鏡用の超薄液体制御板とボックスとの組合せを提供することである。
上述の目的を達成するために、本発明による電子顕微鏡用の超薄液体制御板は、板体を備える。板体は少なくとも一つの観察孔を有し、観察孔の孔壁と板体の表面から形成される表面全体は少なくとも一つの親水性の比較的高い区域と親水性の比較的低い区域を有し、そのうちの親水性の比較的高い区域の高さは50μm以下である。これにより観察孔から液体を注入した後、親水性の比較的高い区域は液体を吸引して極めて薄い液体層を形成するのに対し、別の区域は親水性が比較的低いため液体を吸引することはない。
続いてボックスと結合する場合、それをボックス内に置く。ボックスは頂面と底面とに少なくとも一つの穿孔を別々に有し、穿孔と観察孔とは同軸上に位置付けられる。
これにより本発明は極めて薄い液体層を容易に生成する板体を提供可能であるため、電子顕微鏡の観察に適用することが可能となる。
以下、下記の八つの実施例と図面に基づき本発明の構造と特徴を説明する。
また、本発明の特徴を明らかに表示し説明するために、本実施例のあらゆる断面図では、親水材質、疎水材質、及び液体層の厚さについて、実際の例に対応する厚さ以上で表示することで本発明の技術を明らかに表現する。
図1から図3に示すように、本発明の第一実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板10は板体11を備える。
板体11は少なくとも一つの観察孔12を有する。本実施例では、観察孔12の孔壁は上から下まで上段孔壁121と下段孔壁123に分けられ、その断面は上端が大口径、下端が小口径となる錐形を呈する。そのうち上段孔壁121は疎水材質14が塗布されるため親水性があまり高くないのに対し、下段孔壁123は親水材質16が塗布されるため親水性が高い。かつ親水性の高い下段孔壁123の高さは50μm以下であり、20μmが比較的好ましい。また観察孔12の直径は500μm以下であり、本実施例では観察孔12の最小口径は50μmである。また板体11の両端面とも疎水性がある、即ち疎水材質14が塗布されることで疎水性(即ち親水性があまり高くない)を有する。
疎水または超疎水処理を施す場合、直径が数百ナノ以内の柱状物(pillar)をたくさん生成し、その表面に疎水性のある自己組成単分子膜(self-assembly monomolecular layer)を付けることにより水滴とこの表面の接触角度(contact angle)とを150度以上にし、水が付着しないような排水性を達成することが可能であり、また周知の超疎水法により超疎水(水が付着しない)効果を達成することも可能である。液体を置く場合、板体11上に水膜を塗布するか或いは板体11を水に入れその後板体11を縦に置く。板体11の両端面は疎水性または超疎水性があり、観察孔12内壁の上段孔壁121は疎水性または超疎水性があるため、水は疎水性のある上段孔壁121の表面に残留せず、親水性のある下段孔壁123に液体層18を生成する。これにより観察孔12内の下段孔壁123において図4に示すような状態を呈する極めて薄い水層を容易に生成することが可能となる。また液体層18の高さと下段孔壁123の高さとがだいたい一致しているため、極めて薄い(高さが50μm以下である)水層を生成することが可能である。
前記の板体11により電子顕微鏡内の観察を実行する場合、需要に応じ前述の方法で板体11の観察孔12内に細胞試料を含有している液体層、例えば生体細胞と細胞培養液とを生成し、そしてそれを観測環境に置けば観察を実行することが可能である。そのうち生体細胞は下段孔壁123に固定することが可能である。図5に示すのは板体11を置いている観測環境内の状態である。観測環境20は内部に一つの気体室22と、気体室22の上下方に位置する二つの緩衝室24とを有するハウジング21にすることが可能である。そのうち気体室22とこれらの緩衝室24との間には互いに繋がる気孔221を別々に有し、ハウジング21は外部に緩衝室24を繋げるように外孔211を二つ有し、板体11は観察観測環境20内に配置され、かつ観察孔12と二つの気孔221と二つの外孔211とは同軸上に位置付けられる。
操作の際に気体室22に所定の圧力の蒸気、例えば総圧力が1大気圧である飽和水蒸気(または未飽和水蒸気)と特定気体との混合気体を供給する。そのうち特定気体は窒素、酸素、二酸化炭素、不活性気体などのいずれでも可能であり、気体室22内の水蒸気は観察孔12内の水の蒸発速度を抑制可能である。一方、緩衝室24から気体を持続的に抜き出す。したがって、気体室22から二つの緩衝室24に拡散した蒸気と気体とはハウジング21から漏洩し電子顕微鏡へ拡散することなく、抜き出される。また観察の際に電子顕微鏡の電子ビーム(図中未表示)をこれらの外孔211と気孔221と観察孔12とから透過させることにより観察孔12内の水層と試料とを観察することが可能である。
また板体11を製造する場合、マイクロリソグラフィ法(microlithography)、レーザーマイクロ加工(Laser micromachining)、または機械マイクロ加工(machanical micromachining)などにより製造することが可能である。親水または疎水材質14を塗布することで親水性の程度が異なる界面を作製する場合、板体11全体に疎水材質14を塗布し、そののち親水性が必要である位置に親水材質16を塗布しさえすれば完成する。
また本発明の実施例の観察孔は別の方法により形成することも可能である。図6に示すように、板体11の上に大孔19を配置し、続いて大孔19内に数多くの交差するリブ191を配置することでリブ191の間に形成されるあらゆる網目が観察孔12’となる。また大孔19内の網目の上に一般の試料を固定し、観察を進めることも可能である。
図7に示すように、本発明の第二実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板30は前述の第一実施例とほぼ同じである。その違いは次の通りである。
板体31の観察孔32の孔壁は上から下までが、上段孔壁321、中段孔壁322、及び下段孔壁323に分けられ、そのうち中段孔壁322は親水性があるのに対し、上段孔壁321と下段孔壁323とは疎水性があるため親水性があまり高くない。つまり前述の第一実施例と比べて下方に疎水性のある一段孔壁が一つ多いものである。本実施例では観察孔32の孔壁の断面は上下が大きく中間が小さい形を呈し、かつ中段孔壁322は直立の形を呈する。
第二実施例では、板体31の親水性あるいは親水性があまり高くないという特性は別の方法により形成することも可能である。図8に示すように、板体31’は一つの親水層36’と二つの疎水層34’を重ねることで構成することが可能であり、親水層36’は親水材質から構成されるため親水性があり、疎水層34’は疎水材質から構成されるため親水性があまり高くない。これにより、直接親水性または疎水性をもたせることにより親水性の程度が異なる界面を生成し、前述の図7に示すような板体31と同じ効果を達成することが可能となる。また板体31’を製造する場合、コーディング技術とマイクロリソグラフィ法またはレーザーマイクロ加工などの技術との組合せにより製造することが可能である。
第二実施例では、水層を生成する方法と操作方法は前述の第一実施例と同じであるため説明を省く。
図9に示すように、本発明の第三実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板40は前述の第一実施例とほぼ同じである。その違いは次の通りである。
板体41は親水性のある下段孔壁423に近い観察孔42の一端が非結晶炭素膜などから形成される薄膜45により封じられる。
薄膜45の厚さは極めて薄く、その厚さは約100から20ナノ(nm)の間であるため、電子顕微鏡の電子ビーム(図中未表示)が電子多重乱射を生成するという問題が発生しない。また表面に親水処理を施すことにより極めて薄い水層を容易に生成することが可能である。また表面に細胞固定剤を塗布することにより細胞試料と培養液体層とを容易に生成することが可能である。
第三実施例では、水層を生成する方法と操作方法は前述の第一実施例と同じであるため説明を省く。
図10と図11に示すように、本発明の第四実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板とボックスとの組合せ装置50はボックス51と板体61を備える。
ボックス51は頂面と底面とに少なくとも一つの穿孔511を別々に有する。
板体61はボックス51内の中段位置に配置される。かつ板体61は少なくとも一つの観察孔62を有し、観察孔62の孔壁は上から下まで少なくとも上段孔壁621と下段孔壁623とに分けられる。そのうち上段孔壁621は疎水性があるため親水性があまり高くないのに対し、下段孔壁623は親水性がある。かつ親水性のある一段孔壁の高さは50μm以下である。また板体61は上下端の表面に疎水性がある。
これらの穿孔511と観察孔62とは同軸上に位置付けられる。
第四実施例は、使用の際は前述の第一実施例と同じであり、ボックス51内の空間を第一実施例に示すような気体室にしてかつ外部に緩衝室を設置すれば、前述の第一実施例の操作方法により操作することが可能である。
第四実施例では、観察孔は必ずしも一つであるとは限らない。図12に示すように板体61に複数の観察孔62を配置している場合、板体はボックス51と分離し、治具69により維持されることでボックス51内において制御を受けて移動することが可能である。これにより、観察の際に観察を実行する観察孔62をこれらの穿孔511と同軸である位置に移動させれば、観察を実行し複数の観察孔62による観察状態を呈することが可能となる。また一般の試料を板体61に固定し、それをボックス51に置いて観察を実行することも可能である。
また第四実施例の実施状態は電子顕微鏡の試料治具71との組合せにより達成することも可能である。図13に示すように、板体61は液体制御管67を少なくとも一つ有し、液体制御管67は観察孔62に繋がりかつ親水性のある下段孔壁623に相対応することで観察孔62に対し水を注いだり水を抜き出したりすることが可能であるため、観察孔62内の水層の量と圧力とを制御することが可能であり、生体細胞と液体試料または液体試料に溶解している物質とを注入することも可能である。また試料治具71に繋がるボックス51の一側は気体の制御に用いることが可能である。また試料治具71内に板体61の液体制御管67に繋がる液体制御装置72を配置することにより液体を制御することも可能である。
板体61はマイクロリソグラフィ法により直接ボックス51内に製作するか、或いは、図13に示すように試料を置いた後、係止ユニット611による固定方法でボックス51と組み合わせることが可能である。またボックス51と板体61の間の空間に極めて薄い気体室53が形成されるため、電子ビームが気体室53を透過して電子多重乱射を生成するという問題を減少させることが可能である。
また板体61及びボックス51において同軸上に位置する複数組の穿孔‐観察孔‐穿孔の組合せを配置し、そして試料治具71によりボックス全体を維持し移動させれば、同様に複数の位置の観察を実行することが可能である。その状況は前述の図12により掲示された状況と同じであるため、説明を省く。
また第四実施例では、図14に示すようにボックス51の上方の穿孔511を薄膜75により封じるか或いは図15に示すように上下方の穿孔511を薄膜75により封じることも可能である。薄膜75は極めて薄いため、電子顕微鏡の電子ビームの透過に支障をきたすことはない。また薄膜75の配置により蒸気または気体をこれらの穿孔511から外部へ漏洩させることを阻止することが可能であるため、操作の際に緩衝室を設置する必要がなくなる。
図16と図17に示すように、本発明の第五実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板80は板体81を備える。
板体81は一つの観察孔82と、一端が観察孔82に繋がり他端が液体源86に外接する液体制御管84とを有する。観察孔82の直径は500μm以下である。液体制御板84は板体81に形成される管路(図16に示す通り)にすることが可能であり、また液体制御板84’は板体81’を貫通する管体(図17に示す通り)にすることが可能である。液体源86は観察孔82内の液体の量と圧力とを制御する給水器またはポンプまたは水圧調整器などのいずれでも可能である。また二つの液体制御管(図中未表示)を配している場合、水を吸い上げながら水を吸収する操作により液体を容易に制御することが可能である。
第五実施例は観察孔82内に水層を生成する。生成方法は次の通りである。まず点滴または水塗布または浸水などの方法により直接水を観察孔82に入れる。この時、水がすぐ観察孔82の壁に付着する。続いて液体源86により液体制御管84から観察孔82内の一部分の水を抜き出す。この時、観察孔82内に残留した水が表面張力作用により極めて薄い水層を生成する。また液体制御管84の前述の二種類のいずれも水層制御効果を達成することが可能である。また液体制御管84は直接水または生体細胞と別の液体試料または液体試料に溶解している物質とを注入することも可能である。
第五実施例の別の使用方法は前述の第一実施例と同じであるため、説明を省く。第五実施例により、極めて薄い液体を制御するには、前述の通り孔壁の親水性の程度が異なる方法のほかに、孔内に水を入れ、そののち水を吸い上げる方法で極めて薄い水層を生成することが判明する。また第五実施例は板体とボックスとの組合せにより実施することも可能である。その実施状態は前述の第三実施例と同じであるため、説明を省く。
また本発明の実施例の水層の水は一例に過ぎず、同等の効果を維持するように水溶液または油などに取り替えることも可能である。
本発明の実施例の観察孔12’’の孔壁の断面は必ずしも前述の実施例により掲示された形であるとは限らず、図18Aに示すように上から下へ漸減していくような階段状を呈することも可能である。また観察孔12’’は図18Bに示すように中間が狭く上下が錐状を呈する形にすることも可能である。また観察孔12’’は図18Cに示すように直立の形を呈することも可能である。また観察孔12’’は図18Dに示すように内部に超薄の環状板を有することも可能である。また観察孔12’’は図18Eに示すように上段が錐形を呈し下段が直立している形にすることも可能である。また観察孔12’’は図18Fに示すように中間が狭く上下が広い形にすることも可能である。また観察孔を様々な使用可能な形に形成するのは本発明の実施例と同等の変化に属すべきであり、かつ上述の孔壁の断面の形は一例に過ぎず本発明の範囲を限定することができない。
本発明の実施例が掲示した親水性の程度は、物体の表面と水玉の辺縁から形成される角度(臨界角)を基準にするものである。図19Aから図19Cに示すように、臨界角が90度以下である場合(図19Aに示す通り)、親水性があり、臨界角が90度から150度の間である場合(図19Bに示す通り)、疎水性があり、臨界角が150度以上である場合(図19Cに示す通り)、超疎水性がある。本発明の実施例の親水性の程度は臨界角によって異なるため、観察孔の孔壁の組合せは親水‐疎水、疎水‐超疎水、親水‐超疎水、または臨界角度の異なる疎水‐疎水などのいずれでも親水性と疎水性の差異を生じ、かつ水層、別の生体生物、液体試料などを容易に生成することが可能である。従って、電子顕微鏡の観察に適用することが可能となる。
図20と図21に示すように、本発明の第六実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板a10は板体a11を備える。
板体a11は複数の観察孔a12を有し、観察孔a12の孔壁は親水性のある材質を塗布されたため親水性を有し、かつ観察孔a12の孔壁において親水性を有する部位の高さは50μm以下である。また本実施例では板体a11は網板(またはマトリックス方法により排列される観察孔または任意に分布している観察孔を有する板なども同等の効果を有する)である。板体a11は数多くの交差するリブa13により観察孔a12を形成し、観察孔a12の孔壁はリブa13の側面から形成され、リブa13の頂面と底面とは疎水性または超疎水性を有する(即ち一層の疎水性または超疎水性のある材質を塗布することにより液体を付着させないようにする)。
これにより第六実施例は観察孔a12の孔壁により極めて薄い液体層を吸引することが可能である。また第六実施例のほかの操作方法、例えば液体層を吸引する方法、電子顕微鏡の操作に対応する方法などは第一実施例と同じであるため、説明を省く。
また第六実施例の板体a11は第四実施例に示す通りボックスと組み合わせることが可能であり、その実施状態はほぼ同じであるため、説明を省く。
図22に示すように、本発明の第七実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板b10は前述の第六実施例とほぼ同じである。その違いは次の通りである。
薄膜b14(高分子膜、非結晶質炭素膜など)は観察孔を被覆するように板体b11に配置され、かつ薄膜b14は板体b11の親水性のある一面に貼り付けられる。
これにより第七実施例は第六実施例と比べて液体層を吸引可能な薄膜b14が一つ多く、更に細胞試料を固定可能な所定の位置を提供するため、培養液体層の形成に役立つことが可能である。また第七実施例のほかの操作方法、例えば液体層を吸引する方法、電子顕微鏡の操作に対応する方法などは第六実施例と同じであるため、説明を省く。
図23に示すように本発明の第八実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板c10は板体c11を備える。
板体c11は少なくとも一つの観察孔c12を有し、観察孔c12は底端に薄膜c14を有し、板体c11の表面と観察孔c12の孔壁表面と薄膜c14の表面とから組成される表面は少なくとも一つの第一区域c16と少なくとも一つの第二区域c17とを有し、第一区域c16と第二区域c17とは隣り合い、かつその間に境界c18を有し、第一区域c16は第二区域c17より親水性が高い。本実施例では、第一区域c16は親水性のある材質を塗布することにより親水性を形成する。第二区域c17は疎水性または超疎水性のある材質を塗布することにより疎水性を形成するため、第一区域c16と比べて親水性がかなり低く、かつ液体を吸引することはない。
上述の構造により薄膜c14は第一区域c16により液体を吸引し液体層を形成し、液体層は境界c18の両辺の異なる親水性の作用により第一区域c16に付着することが可能である。
本実施例では、第一区域c16は薄膜c14の頂部の表面全体に形成され、第二区域c17は板体c11の表面と観察孔c12の孔壁表面から組成されるため、第一区域c16を囲む。また図24に示すように薄膜c14の頂部の一部分の表面に第一区域c16を形成することも可能である。また図25に示すように薄膜c14の頂部の表面にマトリックス方法により複数の第一区域c16を形成することも可能である。図26に示すように薄膜c14と板体c11から組成される表面に第一区域c16を形成することも可能である。また薄膜の底面に第一区域を配置することにより液体層を吸引することも可能である。吸引する水層が極めて薄いため、液体層があまりにも重すぎ、吸引できないという問題がない。
図27に示すように観察孔c12の頂端に薄膜c14を配置し、その頂端面の親水性により液体層を吸引することも可能である。板体c11の表面は親水性が比較的低いため液体層を吸引することはない。また図28に示すように観察孔c12の孔壁、なおかつ観察孔c12内の中段位置に薄膜c14を配置することも可能である。つまり薄膜c14の配置位置は必ずしも観察孔c12の頂端であるとは限らない。
また第八実施例のほかの操作方法、例えば液体層を吸引する方法、電子顕微鏡の操作に対応する方法などは第一実施例と同じであるため、説明を省く。
また第八実施例の板体c11は前述の実施例に示す通りボックスと組み合わせるか或いは数多くの観察孔c12を配置することも可能であり、その実施状態はほぼ同じであるため、説明を省く。
上述の通り、本発明の実施例の長所は次の通りである。
1、極めて薄い液体層を生成することが可能である。本発明の実施例が掲示した技術は板体において極めて薄い液体層を生成し、かつその液体層の生成方法が極めて簡単なものであり、適切な観測環境と取り組めばこの極めて薄い液体層を電子顕微鏡の観察に用いることが可能である。
2、ボックスとともに成型することにより容易に観察することが可能である。本発明の実施例はボックスとの組合せにより観測環境を提供する効果を有するため、超薄液体制御板の周囲に厚さの極めて薄い気体制御環境を形成し、電子顕微鏡の観察に適応することが可能である。
本発明の実施例により掲示されたユニットは説明のための例に過ぎず本発明の範囲を限定することができないため、本発明の請求範囲に基づき同等の変化と運用をすることは本発明の請求範囲に属すべきである。
本発明の第一実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板の斜視図である。 本発明の第一実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板の断面図である。 図2の一部分の拡大図である。 本発明の第一実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板の使用状態を示す模式図である。 本発明の第一実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板の操作状態を示す模式図である。 本発明の第一実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板の別状態の観察孔を示す模式図である。 本発明の第二実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板の断面図である。 本発明の第二実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板の板体の別状態を示す断面図である。 本発明の第三実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板の断面図である。 本発明の第四実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板とボックスとの組合せを示す断面図である。 本発明の第四実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板とボックスとの組合せを示す模式図である。 本発明の第四実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板とボックスとの組合せにおける板体とボックスの分離状態を示す断面図である。 本発明の第四実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板とボックスとの組合せと試料治具の結合状態を示す断面図である。 本発明の第四実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板とボックスとの組合せにおける薄膜の配置状態を示す断面図である。 本発明の第四実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板とボックスとの組合せにおける薄膜の別の配置状態を示す断面図である。 本発明の第五実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板を示す模式図である。 本発明の第五実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板を示す別の模式図である。 本発明の実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板の観察孔の断面の形状を示す模式図である。 本発明の実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板の観察孔の断面の形状を示す模式図である。 本発明の実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板の観察孔の断面の形状を示す模式図である。 本発明の実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板の観察孔の断面の形状を示す模式図である。 本発明の実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板の観察孔の断面の形状を示す模式図である。 本発明の実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板の観察孔の断面の形状を示す模式図である。 本発明の実施例による親疎水性原理についての説明する模式図である。 本発明の実施例による親疎水性原理についての説明する模式図である。 本発明の実施例による親疎水性原理についての説明する模式図である。 本発明の第六実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板の平面図である。 本発明の第六実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板の断面図である。 本発明の第七実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板の断面図である。 本発明の第八実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板の断面図である。 本発明の第八実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板の観察孔近傍の断面を示す模式図である。 本発明の第八実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板の観察孔近傍を上面から見た模式図である。 本発明の第八実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板の観察孔近傍の断面を示す模式図である。 本発明の第八実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板の観察孔近傍の断面を示す模式図である。 本発明の第八実施例による電子顕微鏡用の超薄液体制御板の観察孔近傍の断面を示す模式図である。
符号の説明
10 電子顕微鏡用の超薄液体制御板、11、11’ 板体、12、12’、12’’ 観察孔、121 上段孔壁、123 下段孔壁、14、14’ 疎水材質、16、16’ 親水材質、18 液体層、19 大孔、191 リブ、20 観測環境、21 ハウジング、211 外孔、22 気体室、221 気孔、224 緩衝室、30 電子顕微鏡用の超薄液体制御板、31 板体、32 観察孔、321 上段孔壁、322 中段孔壁、323 下段孔壁、34’ 疎水層、36’ 親水層、40 電子顕微鏡用の超薄液体制御板、41 板体、42 観察孔、423 下段孔壁、45 薄膜、50 電子顕微鏡用の超薄液体制御板とボックスとの組合せ、51 ボックス、511 穿孔、53 気体室、61 板体、611 係止ユニット、62 観察孔、621 上段孔壁、623 下段孔壁、67 液体制御管、71 試料治具、72 液体制御装置、75 薄膜、80 電子顕微鏡用の超薄液体制御板、81、81’ 板体、82 観察孔、84、84’ 液体制御管、86 液体源、a10 電子顕微鏡用の超薄液体制御板、a11 板体、a12 観察孔、a13 リブ、b10 電子顕微鏡用の超薄液体制御板、b11 板体、b14 薄膜、c10 電子顕微鏡用の超薄液体制御板、c11 板体、c12観察孔、c14 薄膜、c16 第一区域、c17 第二区域、c18 境界

Claims (27)

  1. 板体を備える電子顕微鏡用の超薄液体制御板であって、
    板体は、少なくとも一つの観察孔を有し、観察孔の孔壁は上から下まで少なくとも上下二段に分けられ、そのうちの第一一段孔壁の親水性が別の第二一段孔壁の親水性より高く、かつ親水性が比較的高い第一一段孔壁の高さは50μm以下であることで、観察孔から液体を注入した後、親水性が比較的高い第一一段孔壁は液体を吸引して極めて薄い液体層を形成するのに対し、第二一段孔壁は親水性が比較的低いため液体を吸引しないことを特徴とする電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
  2. 観察孔の孔壁の断面は一端が大口径、他端が小口径となる錐形を呈するか、或いは階段状を呈し、親水性が比較的高い第一一段孔壁は観察孔の小口径端に近いことを特徴とする請求項1に記載の電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
  3. 親水性が比較的高い第一一段孔壁は親水材質が塗布されることで親水性を生じ、別の第二一段孔壁は疎水材質または超疎水材質が塗布されることで疎水性を生じるため親水性があまり高くないことを特徴とする請求項2に記載の電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
  4. 観察孔の孔壁は上から下まで上、中、下の三段に分けられ、そのうち中段孔壁は親水性があり、上段孔壁及び下段孔壁は疎水性があるため親水性があまり高くないことを特徴とする請求項1に記載の電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
  5. 板体は一つの親水層と、親水層の上下を挟む二つの疎水層とを重ねることで構成され、親水層は親水材質から構成されるため親水性があり、二つの疎水層は疎水材質から構成されるため親水性があまり高くないことを特徴とする請求項4に記載の電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
  6. 観察孔の孔壁の断面は直立の形を呈するか、或いは中間が狭く上下が広い形を呈することを特徴とする請求項4に記載の電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
  7. 板体の両端面は疎水性があるため、親水性があまり高くないことを特徴とする請求項1に記載の電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
  8. 板体は観察孔に繋がる液体制御管を少なくとも一つ有することを特徴とする請求項1に記載の電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
  9. 親水性の比較的高い孔壁に近い観察孔の一端は薄膜により封じられることを特徴とする請求項1に記載の電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
  10. 観察孔の直径は500μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
  11. 頂面と底面とに少なくとも一つの穿孔を別々に有するボックスと、
    ボックス内に配置され、かつ観察孔を少なくとも一つ有し、観察孔の孔壁は上から下まで少なくとも上下二段に分けられ、そのうち第一一段孔壁は親水性があり、別の第二一段孔壁は疎水性があり、かつ親水性のある第一一段孔壁の高さは50μm以下である板体と、を備え、
    前記穿孔と前記観察孔とは同軸上に位置することを特徴とする電子顕微鏡用の超薄液体制御板とボックスとの組合せ。
  12. ボックスと板体とは一体成型または組合せであり、板体はボックス内の中段に位置することを特徴とする請求項11に記載の電子顕微鏡用の超薄液体制御板とボックスとの組合せ。
  13. 二つの穿孔のうち、少なくとも一つの穿孔は薄膜により封じられることを特徴とする請求項11に記載の電子顕微鏡用の超薄液体制御板とボックスとの組合せ。
  14. 板体を備える電子顕微鏡用の超薄液体制御板であって、
    板体は少なくとも一つの観察孔と、一端が観察孔に繋がり他端が液体源に外接する少なくとも一つの液体制御管と、を有することを特徴とする電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
  15. 観察孔の直径は500μm以下であることを特徴とする請求項14に記載の電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
  16. 液体制御管は、板体に形成される管路、または板体を貫通する管体のいずれでも可能であることを特徴とする請求項14に記載の電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
  17. 板体を備える電子顕微鏡用の超薄液体制御板であって、
    板体は複数の観察孔を有し、観察孔の孔壁は親水性を有し、かつそれぞれの観察孔の孔壁において親水性を有する部位の高さは50μm以下であることを特徴とする電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
  18. 板体は網板であることを特徴とする請求項17に記載の電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
  19. 板体は数多くの交差するリブにより観察孔を形成し、観察孔の孔壁はリブの側面から形成され、リブの頂面と底面とは疎水性または超疎水性を有するため液体を吸引しないことを特徴とする請求項18に記載の電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
  20. 薄膜は観察孔を被覆するように板体に配置され、かつ薄膜は板体の親水性のある一面に貼り付けられることを特徴とする請求項17に記載の電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
  21. 板体を備える電子顕微鏡用の超薄液体制御板であって、
    板体は少なくとも一つの観察孔を有し、観察孔は薄膜を有し、板体の表面と観察孔の孔壁表面と薄膜の表面とから組成される表面は少なくとも一つの第一区域と少なくとも一つの第二区域とを有し、第一区域と第二区域とは隣り合い、かつその間に境界を有し、第一区域は第二区域よりも親水性が高いため、第一区域により液体を吸引し液体層を形成することが可能であり、かつ液体層は境界の両辺の異なる親水性の作用により第一区域に付着することが可能であることを特徴とする電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
  22. 第一区域は薄膜の一部分の表面に形成されることを特徴とする請求項21に記載の電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
  23. 薄膜の一面の全体は第一区域と設定され、板体の表面と観察孔の孔壁表面とは第二区域と設定され、第二区域は第一区域を囲むことを特徴とする請求項22に記載の電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
  24. 薄膜は観察孔の底端に配置されることを特徴とする請求項22に記載の電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
  25. 薄膜は観察孔の孔壁に配置されることを特徴とする請求項22に記載の電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
  26. 薄膜は観察孔の頂端に配置されることを特徴とする請求項22に記載の電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
  27. 薄膜の頂面は第一区域と設定され、第一区域は親水性のある材質を塗布することにより親水性を形成し、第二区域は疎水性または超疎水性のある材質を塗布することにより疎水性を形成するために液体を吸引することはなく、また第二区域は第一区域を囲むことを特徴とする請求項22に記載の電子顕微鏡用の超薄液体制御板。
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