JP6666916B2 - 腎疾患の検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、典型的には、腎疾患の検査方法または診断の補助方法に関する。具体的に、本発明は、被験体の生体試料中のfree AIMを検出することを含む、腎疾患の検査方法または診断の補助方法に関する。本発明はさらに、腎疾患の検査または診断補助用キットに関する。
AIM(apoptosis inhibitor of macrophage;CD5L、api6、Spαとも称する)は、組織マクロファージが特異的に産生する分子量約50kDaの分泌型タンパク質である(非特許文献1)。AIMは、システイン残基を多く含む特異的な配列であるscavenger receptor cysteine−rich(SRCR)ドメインをタンデムに3つつなげた構造をしており、それぞれのシステイン残基は各ドメイン内で互いにジスルフィド結合することで、コンパクトな球状の立体構造をしていると考えられている。
AIMは、粘着性のあるタンパク質であり、その結合パートナーとして様々な分子が報告されている。例えば、lipoteichoic acid(LTA)やlipopolysaccharide(LPS)などの細菌・菌類の病原体関連分子パターン(pathogen−associated molecular patterns:PAMPs)を認識し、細菌を凝集させる能力を持つことが知られている(非特許文献2)。また、体内にはAIMをその表面に結合する、あるいは細胞内に取り込む細胞も多く存在し、産生細胞であるマクロファージ自身への取り込みのほか、脂肪細胞ではスカベンジャー受容体CD36を介してエンドサイト―シスにより取り込まれ、脂肪分解を誘導することが報告されている(非特許文献3)。
また、古くから、血液では、AIMがIgMに結合することが知られている(非特許文献4)。近年では、AIMは、尿中へ排出されずに血液中で安定的に存在するために、IgMとの結合が深く関与していること、ほとんどすべてのAIMは血液中ではIgMに結合しており、単量体で存在することがほとんどないことが報告されている(非特許文献5、6)。
現在までに、AIMと腎疾患との関連についていくつかの報告が存在する。例えば、特許文献1には、被検者から採取した試料中のAIM濃度を測定することを含む、AIM関連疾患の診断または検査方法が開示されており、前記関連疾患として、腎疾患が挙げられている。
非特許文献7には、SHRspラットの腎組織中のマクロファージにおけるAIM発現と、マクロファージ浸潤数との相関が記載され、AIMの発現が腎硬化症の進行に重要であることが示唆されている。
非特許文献8には、血中AIMの不足が、腎障害イベントから慢性腎不全に進行するリスクを著しく高めることが記載されている。
非特許文献9には、腎障害の発症・進展過程におけるAIMの役割を検討する過程で、片側尿管結紮モデルや腎虚血再灌流モデルにおいて、AIM欠損マウスでは、野生型マウスと比較して、尿細管壊死を伴う腎組織障害が著しく亢進することが記載されている。
しかし、現在までに、他の結合パートナーと結合していない遊離の形態で存在するAIMと腎疾患との関係については、報告されていない。
国際公開公報WO2011/145725 A1
Miyazaki,J Exp Med 189:413−422,1999 Sarrias MR et al:A role for human Sp alpha as a pattern recognition receptor. J Biol Chem 280:35391−35398,2005 Kurokawa J. et al:Macrophage−derived AIM is endocytosed into adipocytes and decreases lipid Droplets via inhibition of fatty acid synthase activity. Cell Metab 11:479−492,2010 Tissot JD et al:IgM are associated to Sp alpha(CD5 antigen−like).Electrophoresis 23:1203−1206,2002. 宮崎ら,「マクロファージ由来タンパク質AIMの最新知見−その多様な機能と生活習慣病との関連性−」 日本臨牀71巻9号(2013−9)、1681頁−1689頁 Miyazaki et al.,Obesity−Associated Autoantibody Production Requires AIM to Retain the Immunoglobulin M Immune Complex on Follicular Dendritic Cells,Cell Reports 3,1187−1198,April 25,2013 Involvement of Apoptosis Inhibitor of Macrophages in a Rat Hypertension Model with Nephrosclerosis: Possible Mechanisms of Action of Olmesartan and Azelnidipine:Biol.Pharm.Bull.36(8) 1271−1277(2013)1271 2014年日本獣医臨床病理学会 学術大会 抄録集 2014年日本腎臓学会誌56巻3号 321頁
本発明の課題は、感度および特異性に優れた腎疾患の検出方法または腎疾患の診断の補助方法、およびこれらの方法に使用可能なキットを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねたところ、腎疾患の被験体の生体試料において、free AIMが顕著に増加していることを見出した。血液では、本来free AIMはほとんど確認することができないと考えられていたため、とりわけ、腎疾患の被験体の血液でfree AIMの顕著な増加が確認されたことは驚きである。
本願発明は上記知見に基づくものであり、以下の特徴を包含するものである。
すなわち、本発明は、一実施態様において、被験体に由来する生体試料中のfree AIMを検出または定量する工程を含む、腎疾患の検査方法に関する。本発明は、別の態様において、被験体に由来する生体試料中のfree AIMを検出または定量する工程を含む、腎疾患の診断を補助する方法であることができる。本発明は、さらに別の態様において、腎疾患を検査するために、被験体に由来する生体試料中のfree AIMを検出または定量する方法であることができる。
本発明の方法において、前記生体試料は、体液とすることができる。また、本発明の方法の一実施態様において、前記体液は、血清、血漿、全血および尿からなる群から選択されるものとすることができる。
本発明の方法は、一実施態様において、前記検出または定量が、イムノアッセイによるものであることを特徴とする。例えば、本発明の方法において、前記検出または定量は、生体試料とfree AIMに結合する抗体とを接触させることにより行うものとすることができる。本発明の方法の一実施態様において、前記free AIMに結合する抗体は、free AIMに特異的に結合する抗体である。また、本発明の一実施態様において、前記検出または定量は、ELISAによる測定であることができる。
本発明の方法は、一実施態様において、前記検出または定量は、血清、血漿または全血から選択される血液試料をタンパク質変性条件に曝露することなく、かつ、還元条件に曝露することなく行うことを特徴とする。
本発明はまた、free AIMに結合する抗体を含む、腎疾患の検査または診断補助用キットに関する。本発明のキットの一実施態様において、前記free AIMに結合する抗体は、free AIMに特異的に結合する抗体である。
本発明において、前記腎疾患は、急性腎障害又は慢性腎臓病であることができる。一実施態様において、前記慢性腎臓病は、慢性腎炎、慢性腎不全、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、腎硬化症、IgA腎症、高血圧性腎症、膠原病に伴う腎症又はIgM腎症であることができる。
本発明によれば、感度および特異性に優れた腎疾患の検出方法または腎疾患の診断の補助方法、およびこれらの方法に使用可能なキットを提供される。
図1は、健常人および急性腎障害(AKI)患者の血清において、抗AIM抗体を用いて、free AIMおよびIgM結合のAIMを検出した結果を示す電気泳動図である。 図2は、それぞれ、健常人5例、AKI患者(Acute)5例、AKIから回復した患者(Recovery)5例の尿中のfree AIM濃度を、ヒトAIMモノクローナル抗体を用いて検出した、ELISA分析の結果を示す。 図3は、慢性腎障害(CKD)患者の血清において、抗AIM抗体を用いて、free AIMおよびIgM結合のAIMを検出した結果を示す電気泳動図である。 図4は、健常人および慢性腎障害(CKD)患者の血清において、Human AIM ELISA kit(CY−8080;CircuLex社)を用いて、free AIMを検出した結果を示す。
以下、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
本発明に係る腎疾患の検査方法は、被験体に由来する生体試料中のfree AIMを検出または定量する工程を含むものである。AIMは、上記のとおり、組織マクロファージが特異的に産生する分子量約50kDaの分泌型タンパク質であり、ヒトおよびヒト以外の多くの哺乳類や鳥類において発現していることが知られている。また、AIMは、血液においては、尿中へ排出されずに安定的に存在するために、その大部分がIgMと複合体を形成し、単量体で存在することがほとんどないことが知られている(非特許文献5、6)。さらに、血液中のAIMが不足することが、慢性腎不全への進行のリスクと関連することも報告されている(非特許文献8)。一方、これらの知見にも関わらず、今回、急性腎障害および慢性腎臓病の被験体において、血液試料を含む生体試料中のfree AIMが顕著に増加することが見出された。したがって、被験体に由来する生体試料中のfree AIMを検出または定量することによって、当該被験体における腎疾患を良好な検出感度および特異性で検出することができる。本明細書中、「free AIM」とは、生体試料において、AIMの他の結合パートナー、特にIgM、と複合体を形成していない、単量体のAIMをいう。
別の態様では、本発明は、被験体に由来する生体試料中のfree AIMを検出または定量する工程を含む、腎疾患の診断を補助する方法に関する。
本明細書において、「腎疾患の検査」または「腎疾患の診断の補助」とは、診断に必要な情報を得るために、被験体から採取した試料を調べることを意味する。したがって、本発明の方法は、例えば検査会社等で実施され得る。
さらに別の態様では、本発明は、腎疾患を検査するために、被験体に由来する生体試料中のfree AIMを検出または定量する方法に関する。
本発明において、被験体は、特に制限されないが、例えば、腎疾患を発症するおそれがあるか、または発症していることが疑われる被験体が挙げられる。被験体には、また、腎疾患を既に発症している被験体も含まれ、その場合には、かかる被験体の予後を判定する目的で、または特定の腎疾患治療の効果を判定する目的で、本発明を実施することができる。被験体は、典型的にはヒトを指すが、例えば他の霊長類、げっ歯類、イヌ、ネコ、ウマ、ヒツジ、ブタなどを含む他の動物も含み得る。
本発明において、腎疾患には、急性腎障害および慢性腎臓病の両方が含まれる。慢性腎臓病としては、これに限定されるものではないが、例えば、慢性腎炎、慢性腎不全、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、腎硬化症、IgA腎症、高血圧性腎症、膠原病に伴う腎症、およびIgM腎症などが挙げられる。
本発明において、被験体に由来する生体試料は、被験体から採取可能なものである限り特に限定されず、例えば組織または体液とすることができる。組織としては、非限定的に、卵巣、子宮、乳房、甲状腺、脳、食道、舌、肺、膵臓、胃、小腸、十二指腸、大腸、膀胱、腎臓、肝臓、前立腺、胆嚢、咽頭、筋肉、骨および皮膚などが挙げられるがこれらに限定されない。体液としては、非限定的に、血清、血漿または全血などの血液、リンパ液、組織液、体腔液、消化液、鼻水、尿などが挙げられるがこれらに限定されない。取得および処理の簡便さから、生体試料として血液または尿を用いることが好ましい。また、前記体液は、被験体から採取した体液そのものであっても、採取した体液に通常行われる希釈、濃縮等の処理を行ったものであってもよい。なお、本発明に用いる被験体に由来する生体試料の採取や調製を行なう者は、本発明の工程を行う者と同一人物でもよく、別人物であってもよい。また、本発明に用いる被験体に由来する生体試料は、本発明の実施時に採取または調製されたものでもよく、予め採取または調製され保存されたものであってよい。
free AIMの検出または定量方法は、free AIMと、他の結合パートナー(例えばIgM等)と複合体を形成したAIM(以下、複合体AIMとも称する)とを区別して検出できる方法であれば特に制限はなく、通常用いられるタンパク質検出方法を適用することができる。また、そのようなタンパク質検出方法は、free AIMを定量または半定量的に測定できる方法であることが好ましい。そのような方法として、これに限定されるものではないが、free AIMに結合する抗体を用いる方法、イオン交換クロマトグラフィー、質量分析等を挙げることができる。
本発明において、free AIMの検出に用いる装置には特に制限はなく、free AIMの検出または測定の方法に応じて適宜選択することができる。具体的には例えば、HPLC機器、質量分析機器(マススペクトロメトリー)、電気泳動機器(キャピラリー電気泳動装置等)、全自動あるいは半自動酵素免疫測定機器、セルウォッシャー、全自動あるいは半自動化学発光免疫測定機器、発光測定装置、全自動あるいは半自動電気化学発光免疫測定機器、光学測定装置、プレートリーダー、CCDカメラ、全自動あるいは半自動蛍光免疫測定機器、蛍光測定装置、全自動あるいは半自動放射免疫測定機器、液体シンチレーションカウンター、クールターカウンター、表面プラズモン測定装置、ブロッティング装置、デンシトメーター等を挙げることができる。
本発明においては、検出感度、特異性および簡便性の観点から、free AIMに結合する抗体(本明細書中、「抗free AIM抗体」とも称する)を用いる方法、例えばfree AIMに結合する抗体を用いるイムノアッセイを使用することが好ましい。抗free AIM抗体は、AIMを認識して結合可能な抗体であれば特に制限されない。
抗free AIM抗体は、モノクローナル抗体およびポリクローナル抗体のいずれも公知の方法に従って作製することができる。モノクローナル抗体は、例えば、free AIM又はfree AIMフラグメントで免疫した非ヒト哺乳動物から抗体産生細胞を単離し、これを骨髄腫細胞等と融合させてハイブリドーマを作製し、このハイブリドーマが産生した抗体を精製することによって得ることができる。また、ポリクローナル抗体は、free AIM又はfree AIMフラグメントで免疫した動物の血清から得ることができる。
free AIMフラグメントは、free AIMの部分ペプチドであり、抗free AIMフラグメント抗体は、free AIMを認識する。また、免疫原としては、例えば、ヒトやサルなどの霊長類、ラットやマウスなどのげっ歯類、イヌ、ネコ、ウマ、ヒツジ、ブタなどのfree AIMまたはfree AIMフラグメントが挙げられるが、これらに限定されない。
なお、本明細書において「抗体」とは、天然に存在するか、遺伝子組換え技術によって産生される、全長の免疫グロブリン分子、または抗体フラグメントのような免疫グロブリン分子の免疫学的に活性な断片をいう。特に断りがない限り、本発明の抗体はいずれのタイプ、クラス、サブクラスも含み、例えば、IgG、IgE、IgM、IgD、IgA、IgY、IgG、IgG、IgG、IgG、IgAおよびIgAなどが含まれる。これらの抗体は、慣用技術を用いて作製することができ、ポリクローナル抗体であっても、モノクローナル抗体であってもよい。抗体フラグメントとしては、F(ab’)、F(ab)、Fab’、Fab、Fv、scFvなどが挙げられる。抗体フラグメントは、例えば、これをコードする核酸を用いて遺伝子組み換え技術によって作製することもできるし、全長の抗体を酵素で切断して作製することもできる。本発明において、抗free AIM抗体は、モノクローナル抗体であることが好ましい。
本発明において、抗free AIM抗体の例として、例えば、独立行政法人 製品評価技術基盤機構 特許微生物寄託センターに寄託されたAIM−CL−6(受託番号:NITE BP−1092)およびAIM−CL−7(受託番号:NITE BP−1093)を挙げることができる。
本発明において使用する抗free AIM抗体は、free AIMに特異的に結合する抗体であることが好ましい。「特異的な結合」とは、非特異的な相互作用とは測定して異なる結合を指し、本発明においてはさらに、IgMと複合体を形成したAIMよりも、free AIMに対して高い結合親和性を有する抗体を指す。本発明の一態様において、「特異的な結合」は、例えばfree AIMに対して少なくとも約10−4M、または少なくとも約10−5M、または少なくとも約10−6M、または少なくとも約10−7M、または少なくとも約10−8M、または少なくとも約10−9M、または少なくとも約10−10M、または少なくとも約10−11M、または少なくとも約10−12M、またはそれ以上のKdを持つ抗体によって示されうる。別の態様では、「特異的な結合」は、IgMと複合体を形成したAIMを含む、free AIMとは異なる他のポリペプチドに実質的に結合することなく、free AIMに結合することを意味する。
本発明におけるイムノアッセイとしては、当業者に一般的に使用される方法を用いることができるが、free AIMと、複合体AIMとが、区別して検出または定量される方法または条件を選択するべきである。例えば、本発明の方法において、尿以外の生体試料、例えば血清、血漿または全血から選択される血液試料を用いる場合には、抗free AIM抗体を用いた検出または定量に際して、free AIMと、複合体AIMとが区別して検出されるように、必要に応じて、分子量に基づく生体試料の分画を行うことが好ましい。また、複合体AIMからfree AIMを分離した後に、抗free AIM抗体を用いて検出または定量を行うことも好ましい。また、本発明の方法において、IgMと結合して複合体を形成したAIMの結合状態が解消されるようなタンパク質変性条件または還元条件に前記生体試料を曝露しないことに留意すべきである。そのようなタンパク質変性条件または還元条件は、タンパク質の四次構造が破壊される方法または条件として当業者に周知である。
イムノアッセイは、検出可能に標識した抗free AIM抗体、又は、検出可能に標識した抗free AIM抗体に対する抗体(二次抗体)を用いる。抗体の標識法により、エンザイムイムノアッセイ(EIA又はELISA)、ラジオイムノアッセイ(RIA)、蛍光イムノアッセイ(FIA)、蛍光偏光イムノアッセイ(FPIA)、化学発光イムノアッセイ(CLIA)、電気化学発光イムノアッセイ(ECLIA)等に分類され、これらのいずれも本発明の方法に用いることができる。
ELISA法では、ペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ等の酵素、RIA法では、125I、131I、35S、H等の放射性物質、FPIA法では、フルオレセインイソチオシアネート、ローダミン、ダンシルクロリド、フィコエリスリン、テトラメチルローダミンイソチオシアネート、近赤外蛍光材料等の蛍光物質、CLIA法では、ルシフェラーゼ、ルシフェリン、エクオリン等の発光物質で標識した抗体が用いられる。その他、金コロイド、量子ドットなどのナノ粒子で標識した抗体を検出することもできる。
また、イムノアッセイでは、抗free AIM抗体をビオチンで標識し、酵素等で標識したアビジンまたはストレプトアビジンを結合させて、free AIMを検出、測定することもできる。
イムノアッセイの中でも、酵素標識を用いるELISA法は、簡便且つ迅速に標的を測定することができて好ましい。
ELISA法では、例えばサンドイッチ法を用いることができる。固相担体に抗free AIM抗体を固定し、適宜処理した生体試料を添加して反応させた後、さらに酵素で標識した別のエピトープを認識する抗free AIM抗体を添加して反応させる。
洗浄後、酵素基質と反応、発色させ、吸光度を測定することにより、free AIM濃度を求めることができる。また、固相担体に固定した抗free AIM抗体と生体試料中のfree AIMを反応させた後、非標識free AIM抗体(一次抗体)を添加し、この非標識抗体に対する抗体(二次抗体)を酵素標識してさらに添加してもよい。
酵素基質は、酵素がペルオキシダーゼの場合、3,3’−diaminobenzidine(DAB)、3,3’5,5’−tetramethylbenzidine(TMB)、o−phenylenediamine(OPD)等を用いることができ、アルカリホスファターゼの場合、p−nitropheny phosphate(NPP)等を用いることができる。
また、上記イムノアッセイの中で、微量のタンパク質を簡便に検出できる方法として凝集法も好ましい。凝集法としては、例えば、ラテックス粒子に抗体を結合させたラテックス凝集法が挙げられる。
ラテックス粒子に抗free AIM抗体を結合させて生体試料に混合すると、free AIMが存在すれば、抗体結合ラテックス粒子が凝集する。そこで、試料に近赤外光を照射して、吸光度の測定(比濁法)又は散乱光の測定(比朧法)により凝集塊を定量し、抗原の濃度を求めることができる。
本発明において、free AIMの検出または定量は、free AIMを特異的に検出可能なキットを用いることができる。当該キットとしては、例えば、市販のキットを挙げることができ、当該キットの製品説明書に従って用いることにより、行うこともできる。そのようなキットとして、これに限定されるものではないが、Human AIM ELISA kit(CY−8080;Circulex社)などを挙げることができる。
本発明の方法は、前記被験体由来の生体試料中のfree AIMの量に基づいて、腎疾患であると判定する工程をさらに含むことができる。本発明におけるfree AIMの量としては、前記被験体由来の生体試料中に含まれる前記free AIMの濃度又はそれに対応する定量値又は半定量値であれば特に制限されない。例えば、本発明におけるfree AIMの量としては、前記free AIMの検出量を直接的に測定した測定値、前記free AIMの検出量を標識の検出を介して間接的に測定した測定値等を挙げることができる。
本発明の方法における判定工程では、被験体由来の生体試料中のfree AIMの量を、例えば対照となる健常人の生体試料中のfree AIMの量を基準値として比較して、前記被験体由来の生体試料中のfree AIMの量が大きい場合に、腎疾患であると判定することができる。
対照となる健常人は、腎疾患を発症していないことが予め判明している個体を意味する。また、free AIMの量が大きいとは、健常人と腎疾患患者とを区別するために設定された基準値(カットオフ値)よりも、被験体に由来するfree AIMの量のほうが大きいことをいう。
前記基準値は、例えば、腎疾患患者の生体試料におけるfree AIMの量と、対照となる健常体群の生体試料におけるfree AIMの量とをROC解析等に付することよって設定することができる。ROC解析は、例えば、疾病の検査方法の検出能、診断能を評価可能な解析方法であって、日本臨床検査自動化学会会誌「臨床検査の診断的有用性評価マニュアル」Ver.1.3(2004.9.1)、Vol.29 Suppl.1(通巻第154号)(2004年9月1日発行)に記載された解析方法である。
また、基準値は、例えば、健常人の検出レベルの平均値に、標準偏差を2倍あるいは3倍した値を加算した値として定めることもでき、更に、感度(検出率)・特異性(偽陽性率の低さ)をバランスよく満たす値に適宜定めることができる。
別の態様において、本発明は、腎疾患の検査または診断補助用キットに関する。本発明に係るキットは、本発明の一態様において、上述した本発明に係る腎疾患の検査方法を行うためのキットであり、抗free AIM抗体を含む。本発明のキットの一実施形態において、抗free AIM抗体は、free AIMに特異的に結合する抗体である。
当該検査または診断補助用キットは、free AIMと、抗free AIM抗体との抗原抗体反応を利用するイムノアッセイによって、生体試料中のfree AIM濃度を測定するために必要な試薬および装置を含む。
本発明のキットは、一態様において、サンドイッチELISA法によってfree AIM濃度を測定するためのものであり、マイクロタイタープレート;捕獲用の抗free AIM抗体;アルカリホスファターゼ又はペルオキシダーゼで標識した抗free AIM抗体;および、アルカリホスファターゼ基質(NPP等)又はペルオキシダーゼの基質(DAB、TMB、マイクロタイタープレートOPD等)、を含む。
捕獲抗体と標識抗体は、異なるエピトープを認識する。
このようなキットの場合、まず、マイクロタイタープレートに捕獲抗体を固定し、ここに適宜処理し希釈した生体試料を添加した後インキュベートし、試料を除去して洗浄する。次に、標識抗体を添加した後インキュベートし、基質を加えて発色させる。マイクロタイタープレートリーダー等を用いて発色を測定することにより、free AIM濃度を求めることができる。
本発明のキットは、別の態様において、二次抗体を使用したサンドイッチELISA法によりfree AIM濃度を測定するためのものであり、マイクロタイタープレート;捕捉用の抗free AIM抗体;一次抗体として、抗free AIM抗体;二次抗体として、アルカリホスファターゼ又はペルオキシダーゼで標識した、抗free AIM抗体に対する抗体;および、アルカリホスファターゼ(NPP等)又はペルオキシダーゼの基質(DAB、TMB、OPD等)、を含む。
捕獲抗体と一次抗体は、異なるエピトープを認識する。
このようなキットでは、まず、マイクロタイタープレートに捕獲抗体を固定し、ここに適宜処理し希釈した生体試料を添加した後インキュベートし、試料を除去して洗浄する。続いて、一次抗体を添加してインキュベートおよび洗浄を行い、さらに酵素標識した二次抗体を添加してインキュベートを行った後、基質を加えて発色させる。マイクロタイタープレートリーダー等を用いて発色を測定することにより、free AIM濃度を求めることができる。二次抗体を用いることにより、反応が増幅され検出感度を高めることができる。
本発明のキットは、さらに、必要な緩衝液、酵素反応停止液、マイクロプレート等を含むことも好ましい。
標識抗体は、酵素標識した抗体に限定されず、放射性物質(125I、131I、35S、H等)、蛍光物質(フルオレセインイソチオシアネート、ローダミン、ダンシルクロリド、フィコエリスリン、テトラメチルローダミンイソチオシアネート、近赤外蛍光材料等)、発光物質(ルシフェラーゼ、ルシフェリン、エクオリン等)、ナノ粒子(金コロイド、量子ドット)等で標識した抗体であってもよい。また標識抗体としてビオチン化抗体を用い、キットに標識したアビジン又はストレプトアビジンを加えることもできる。
本発明の診断用キットのさらに別の態様として、ラテックス凝集法によってfree AIM濃度を測定するためのものも挙げられる。このキットは、抗free AIM抗体感作ラテックスを含み、生体試料と抗free AIM抗体とを混合し、光学的方法で集塊を定量する。キットに凝集反応を可視化する凝集反応板が含まれていることも好ましい。
本発明の診断用キットのさらに別の態様として、電気化学発光法によってfree AIM濃度を測定するためのものも挙げられる。このキットは、抗free AIM抗体を担持する担体を含み、適宜処理し希釈した生体試料を添加してインキュベート後、試料を除去して洗浄する。次に電気化学発光物質(ルテニウム等)標識抗体を加えてインキュベート後、電極上で電気エネルギーを与えて発光させる。この発光量を計測することによりfree AIM濃度を定量する。
以下、実施例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下に示す実施例によって何ら限定されるものではない。
実施例1:マウス抗ヒトAIMモノクローナル抗体の作製
<動物感作>
抗原として全長ヒトrAIM(2mg/ml)を等量のTiterMaxGold(G−1フナコシ)と混合しエマルジョンを作製した。免疫動物にはBalb/cマウス(チャールズリバー(株))8週齢のメス2匹を用い、後ろ足底部へ50μLを投与した。2週間後に同様の投与を行い、更に2週間以上をおいて抗原溶液50μgを後ろ足底部へ投与し3日後の細胞融合に備えた。
<ミエローマ細胞>
ミエローマ細胞にはマウスP3U1を用い、増殖培養には、RPMI1640(11875−119 GIBCO)にグルタミンとピルビン酸を加えFBS(S1560 BWT社)を10%になるように添加した培地を用いた。抗生物質としてはペニシリン、ストレプトマイシンを適量加えた。
<細胞融合>
麻酔下にて心臓採血を行ったマウスから無菌的に膝窩リンパ節を摘出し、#200メッシュ付ビーカーにのせ、シリコン棒で押しながら細胞浮遊液を調整した。細胞はRPMI1640にて2回の遠心洗浄を行った後、細胞数をカウントした。対数増殖期の状態のミエローマ細胞を遠心により集め洗浄後、リンパ細胞とミエローマ細胞の比率が5対1となるように調整し、混合遠心を行った。細胞融合はPEG1500(783641 ロシュ)を用いて行った。すなわち、細胞ペレットへ1mLのPEG液を3分間かけて反応させ、その後、段階的に希釈を行い遠心にて洗浄した後、培地を加え96ウェルプレート15枚へ200μLずつ入れ、1週間の培養を行った。培地にはミエローマ細胞用培地にHATサプリメント(21060−017 GIBCO)を加え、FBS濃度を15%にしたものを用いた。
<マウス腹水採取>
凍結保存された融合細胞を解凍し、増殖培養を行った後、1週間以上前に0.5mlのプリスタン(42−002 コスモバイオ)を腹腔内投与したヌードマウス(BALB/cAJcl−nu/nu 日本クレア)の腹腔へ1×10個を投与し、およそ2週間後に4〜12mlの腹水を得た。遠心処理にて固形物を除去した後、凍結保存を行った。
実施例2:急性腎障害患者血清における血清中free AIMの発現
健常人3例、急性腎障害(AKI)患者6例の血清におけるAIMを、抗AIM抗体を用いたウエスタンブロットにて検討した。血清を非還元条件下でSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動を行い、蛋白質をPVDF膜(Immobilon,ミリポア社)に転写し、実施例1で作製したマウス抗ヒトAIMモノクローナル抗体と4℃、overnightにて一次抗体反応を行った。二次抗体にHRP結合抗マウスIgG抗体、検出試薬としてLuminata Forte Western HRP Substrate (ミリポア社)を用い、シグナルの検出はImage Quant LAS 4000 (GE Healthcare)にて行った。
非還元条件では、健常人血清では分子量>600 kDaのIgMと結合したAIMが検出されたが、AKI患者6血清においてはIgM結合AIMのバンドに加え、分子量<40kDaのfree AIMのバンドが検出された(図1)。
実施例3:急性腎障害患者尿におけるfree AIMの増加
AIMを定量するELISA を用いて、健常人とAKI患者の尿中のfree AIM濃度を測定した。AIM ELISAでは、実施例1で作製されたマウス抗ヒトAIMモノクローナル抗体をプレートに固相化し、患者尿を添加した。洗浄後、HRP標識マウス抗ヒトAIMモノクローナル抗体を反応させ、HRP基質によって発色させた。尿中ではfree AIMのみが存在することから、本ELISAによって検出される尿中AIMは、free AIMである。
健常人5例、AKI患者(Acute)5例、AKIから回復した患者(Recovery)5例の尿中のfree AIM濃度を測定した。統計解析はMan−Whittney U testを用いた。その結果、尿中のfree AIM濃度は、健常人と比べ、AKI患者で有意に高かった(p<0.001)。また、AKIからの回復に伴い、尿中free AIM濃度が低下することが示された(図2)。
実施例4:慢性腎臓病患者血清における血清中free AIMの発現
健常人3例、慢性腎臓病(CKD)患者13例の血清におけるAIMを、実施例2に記載の方法による抗AIM抗体を用いたウエスタンブロットにて検討した。CKD患者血清では、分子量>600 kDa のIgM結合AIMのバンドに加え、分子量<40kDaのfree AIMのバンドが検出された(図3)。本方法におけるCKD患者には、慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)、糖尿病性腎症、IgA腎症、腎硬化症の患者が含まれていた。
実施例5:CKD患者血清のfree AIM濃度
free AIMを定量するHuman AIM ELISA kit(CircuLex社CY−8080)を用い、健常人20例、CKD患者15例の血清中のfree AIM濃度を測定した。測定はキットの取り扱い手順書に従って実施した。統計解析はMan−Whittney U testを用いた。その結果、free AIM濃度は、健常人と比べ、CKD患者で有意に高かった(図4)(p<0.001)。
本発明の方法および/または検査または診断補助キットを用いることにより、優れた感度および特異性で腎疾患を検査することができる。

Claims (15)

  1. 腎疾患の検査方法であって、
    被験体に由来する生体試料中のfree AIMを検出または定量する工程を含む、
    方法。
  2. 腎疾患の診断を補助する方法であって、
    被験体に由来する生体試料中のfree AIMを検出または定量する工程を含む、
    方法。
  3. 腎疾患を検査するために、被験体に由来する生体試料中のfree AIMを検出または定量する方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法であって、
    前記生体試料が、血清、血漿、全血および尿からなる群から選択される、
    方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法であって、
    前記腎疾患が、急性腎障害又は慢性腎臓病である、
    方法。
  6. 請求項5に記載の方法であって、
    前記慢性腎臓病が、慢性腎炎、慢性腎不全、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、腎硬化症、IgA腎症、高血圧性腎症、膠原病に伴う腎症又はIgM腎症である、
    方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法であって、
    前記検出または定量は、イムノアッセイによるものである、
    方法。
  8. 請求項7に記載の方法であって、
    前記検出または定量は、生体試料とfree AIMに結合する抗体とを接触させることにより行う、
    方法。
  9. 請求項8に記載の方法であって、
    前記検出または定量は、free AIMに特異的に結合する抗体により行う、
    方法。
  10. 請求項8または請求項9に記載の方法であって、
    前記検出または定量は、ELISAによる測定である、
    方法。
  11. 請求項7〜10のいずれか1項に記載の方法であって、
    前記検出または定量は、血清、血漿または全血から選択される血液試料をタンパク質変性条件に曝露することなく、かつ、還元条件に曝露することなく行うことを特徴とする、
    方法。
  12. free AIMに結合する抗体を含む、腎疾患の検査または診断補助用キット。
  13. 請求項12に記載のキットであって、
    前記抗体が、free AIMに特異的に結合する抗体である、
    キット。
  14. 請求項12または請求項13に記載のキットであって、
    前記腎疾患が、急性腎障害または慢性腎臓病である、
    キット。
  15. 請求項14に記載のキットであって、
    前記慢性腎臓病が、慢性腎炎、慢性腎不全、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、腎硬化症、IgA腎症、高血圧性腎症、膠原病に伴う腎症またはIgM腎症である、
    キット。
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