JP6666676B2 - 錠剤印刷装置および錠剤印刷方法 - Google Patents

錠剤印刷装置および錠剤印刷方法 Download PDF

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Description

本発明は、錠剤の表面に印刷を行う錠剤印刷装置および錠剤印刷方法に関する。
医薬品である錠剤の表面には、製品を識別するための文字やコードが印字される。このような文字やコードは、刻印により印字される場合もあるが、刻印では視認性が低いという問題があった。特に、近年では、後発医薬品の普及により錠剤の種類が多様化している。このため、錠剤を確実に識別するために、錠剤の表面に鮮明な印字を行うことが求められている。
また、近年、水を使用せずに服用できる口腔内崩壊錠が徐々に普及してきている。口腔内崩壊錠は圧力に弱いため、口腔内崩壊錠への印刷時には、圧力を加えることなく印字を行うことが好ましい。また、近年、割線に沿って分割することが可能な割線錠も普及してきている。割線錠への印刷時には、搬送される複数の割線錠に対して、それぞれ割線に合わせた向きで印刷を行う必要がある。
このため、錠剤の表面にインクジェット方式で画像を印刷する技術が注目されている。インクジェット方式の錠剤印刷装置では、錠剤の表面に、刻印よりも鮮明に画像を印刷できる。また、錠剤の表面に圧力を加えることなく、非接触で画像を印刷できる。さらに、個々の錠剤に対して、印刷の向きを変更することも容易である。
従来のインクジェット方式の錠剤印刷装置については、例えば、特許文献1に記載されている。
特開2013−13711号公報
インクジェット方式の錠剤印刷装置では、複数のノズルから錠剤の表面に向けて、インクの液滴(以下、単に「インク滴」と称する)を吐出する。しかしながら、錠剤の表面は、紙の表面のように平坦ではない。このため、錠剤の表面は、その位置によって、ノズルからの距離が相違する。例えば、図12のように、錠剤109の表面が球面状の場合には、錠剤109の中央から外側へ向かうにつれて、ノズル181と錠剤109と間隔が大きくなる。
ノズル181と錠剤109との間隔が大きくなると、インク滴の落下中または錠剤109への衝突時に、インクが広がりやすくなる。また、ノズルから吐出されたインク滴の一部がミスト化して、インク滴が小さくなる場合もある。その結果、図12のように、複数のノズル181から同じサイズのインク滴Ik1を吐出したとしても、錠剤109の表面に付着した後のインク滴Ik2の大きさが、不均一となる場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、ノズルと錠剤との間隔が一定でないことに起因する印刷画像の歪みを低減できる錠剤印刷装置および錠剤印刷方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、錠剤の表面に印刷を行う錠剤印刷装置で
あって、錠剤を保持しつつ搬送する搬送機構と、前記搬送機構により搬送される錠剤の表
面に向けてインク滴を吐出するヘッドと、前記ヘッドからのインク滴の吐出を制御する制
御部と、を備え、前記ヘッドは、インク滴を吐出する複数のノズルを有し、前記複数のノ
ズルはそれぞれ、吐出するインク滴のサイズを調整可能であり、前記制御部は、錠剤の各
部の寸法を示す形状データを保持する形状データ保持部と、前記ノズルから錠剤の表面ま
でのギャップと前記ノズルから吐出すべきインク滴のサイズとの対応関係を示す参照デー
タを保持する参照データ保持部と、前記形状データ保持部に保持された前記形状データに
基づいて、インク滴を吐出すべきノズルから錠剤の表面までのギャップを算出するギャッ
プ算出部と、前記参照データ保持部に保持された前記参照データを参照して、複数の前記
ノズルのそれぞれに、前記ギャップ算出部により算出された前記ギャップに対応するサイ
ズのインク滴を吐出させる吐出制御部と、を備え、前記参照データは、前記ノズルから錠剤の表面までのギャップと、前記ノズルから吐出すべきインク滴のサイズと、の組み合わせと、錠剤の表面に付着するインク滴の付着後の大きさと、の対応関係を示し、前記ギャップが大きくなるにつれて、前記インク滴の付着後の大きさが大きくなる第1のギャップ範囲を含み、前記第1のギャップ範囲よりも前記ギャップの値が大きく、前記ギャップが大きくなるにつれて、前記インク滴の付着後の大きさが小さくなる第2のギャップ範囲を含む
本願の第発明は、第1発明の錠剤印刷装置であって、前記搬送機構により搬送される錠剤の表裏および向きを検出する検出部をさらに備え、前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて、複数の前記ノズルから、インクを吐出すべき対象ノズルを選択するノズル選択部をさらに有し、前記ギャップ算出部は、前記対象ノズルについて、前記ギャップを算出し、前記吐出制御部は、前記対象ノズルからインク滴を吐出させる。
本願の第発明は、錠剤を搬送しつつ、複数のノズルから錠剤の表面に向けてインク滴を吐出し、かつ、前記複数のノズルのそれぞれから吐出するインク滴のサイズを調整することにより、錠剤の表面に印刷を行う錠剤印刷方法であって、a)錠剤の各部の寸法を示す形状データを記憶する工程と、b)前記ノズルから錠剤の表面までのギャップと前記ノズルから吐出すべきインク滴のサイズとの対応関係を示す参照データを記憶する工程と、c)前記形状データに基づいて、インク滴を吐出すべきノズルから錠剤の表面までのギャップを算出する工程と、d)前記参照データを参照して、複数の前記ノズルのそれぞれに、前記工程c)により算出された前記ギャップに対応するサイズのインク滴を吐出させる工程と、を有し、前記参照データは、前記ノズルから錠剤の表面までのギャップと、前記ノズルから吐出すべきインク滴のサイズと、の組み合わせと、錠剤の表面に付着するインク滴の付着後の大きさと、の対応関係を示すデータであり、前記ギャップが大きくなるにつれて、前記インク滴の付着後の大きさが大きくなる第1のギャップ範囲を含み、前記第1のギャップ範囲よりも前記ギャップの値が大きく、前記ギャップが大きくなるにつれて、前記インク滴の付着後の大きさが小さくなる第2のギャップ範囲を含む
本願の第発明は、第3発明の錠剤印刷方法であって、前記工程c)よりも前に、e)搬送機構により搬送される錠剤の表裏および向きを検出する工程と、f)前記工程e)の検出結果に基づいて、複数の前記ノズルから、インクを吐出すべき対象ノズルを選択する工程と、をさらに有し、前記工程c)では、前記対象ノズルについて、前記ギャップを算出し、前記工程d)では、前記対象ノズルからインク滴を吐出させる。
本願の第1発明〜第発明によれば、錠剤の表面の各位置に向けて、ギャップに応じたサイズのインク滴を吐出できる。これにより、ギャップが一定でないことに起因する印刷画像の歪みを低減できる。
錠剤印刷装置の構成を示した図である。 搬送ドラム付近の斜視図である。 ヘッドの下面図である。 制御部と錠剤印刷装置内の各部との接続を示したブロック図である。 制御部のギャップ補正機能に関わる構成を、概念的に示したブロック図である。 ギャップ補正の処理の流れを示したフローチャートである。 錠剤の側面図である。 参照データの例を示した図である。 対象ノズルから吐出すべきインク滴のサイズを決定する処理の流れを示したフローチャートである。 ギャップ補正を行いつつ、ヘッドからインク滴を吐出する様子を示した図である。 変形例に係る参照データの例を示した図である。 ギャップ補正を行うことなく、ヘッドからインク滴を吐出する様子を示した図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明においては、複数の錠剤が搬送される方向を「搬送方向」と称し、搬送方向に対して垂直かつ水平な方向を「幅方向」と称する。
<1.錠剤印刷装置の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る錠剤印刷装置1の構成を示した図である。この錠剤印刷装置1は、医薬品である複数の錠剤9を搬送しながら、各錠剤9の表面に、製品名、製品コード、会社名、ロゴマーク等の画像を印刷する装置である。図1に示すように、本実施形態の錠剤印刷装置1は、ホッパー10、フィーダ部20、搬送ドラム30、第1印刷部40、第2印刷部50、搬出コンベア60、および制御部70を有する。
ホッパー10は、多数の錠剤9を一括して装置内に受け入れるための投入部である。ホッパー10は、錠剤印刷装置1の筐体100の最上部に配置されている。ホッパー10は、筐体100の上面に位置する開口部11と、下方へ向かうにつれて徐々に収束する漏斗状の傾斜面12とを有する。開口部11へ投入された複数の錠剤9は、傾斜面12に沿って直進フィーダ21へ流れ込む。
フィーダ部20は、ホッパー10へ投入された複数の錠剤9を、搬送ドラム30まで搬送する機構である。本実施形態のフィーダ部20は、直進フィーダ21、回転フィーダ22、および傾斜フィーダ23を有する。直進フィーダ21は、平板状の振動トラフ211を有する。ホッパー10から振動トラフ211に供給された複数の錠剤9は、振動トラフ211の振動によって、回転フィーダ22側へ搬送される。回転フィーダ22は、円板状の回転台221を有する。振動トラフ211から回転台221の上面に落下した複数の錠剤9は、回転台221の回転による遠心力で、回転台221の外周部付近へ集まる。
傾斜フィーダ23は、回転台221の外周部から搬送ドラム30まで、斜め下向きに延びる板状のスロープ231を有する。図2は、搬送ドラム30付近の斜視図である。図2に示すように、スロープ231の上面には、複数(図2の例では8本)の搬送溝232が設けられている。回転台221の外周部へ搬送された複数の錠剤9は、それぞれ、複数の搬送溝232のいずれか1つに供給され、搬送溝232に沿って斜め下向きに流れ落ちる。このように、複数の錠剤9は、複数の搬送溝232に分散供給されることによって、複数の搬送列に整列される。そして、各搬送列の複数の錠剤9が、先頭のものから順に搬送ドラム30へ供給される。
搬送ドラム30は、傾斜フィーダ23から第1搬送コンベア41へ、複数の錠剤9を受け渡す機構である。搬送ドラム30は、略円筒形状の外周面を有する。搬送ドラム30は、図示を省略したモータから得られる動力により、幅方向に延びる回転軸を中心として、図1および図2中の矢印の方向へ回転する。図2に示すように、搬送ドラム30の外周面には、複数の吸着孔31が設けられている。複数の吸着孔31は、上述した複数の搬送列の各々に対応する幅方向位置において、搬送ドラム30の外周面に、周方向に沿って配列されている。
搬送ドラム30の内部には、図示を省略した吸引機構が設けられている。吸引機構を動作させると、複数の吸着孔31のそれぞれに、大気圧よりも低い負圧が生じる。吸着孔31は、当該負圧によって、傾斜フィーダ23から供給される錠剤9を、1つずつ吸着保持する。また、搬送ドラム30の内部には、図示を省略したブロー機構が設けられている。ブロー機構は、搬送ドラム30の内側から後述する第1搬送コンベア41側へ向けて、局所的に加圧された気体を吹き付ける。これにより、第1搬送コンベア41に対向しない吸着孔31においては、錠剤9の吸着状態を維持しつつ、第1搬送コンベア41に対向する吸着孔31のみにおいて、錠剤9の吸着が解除される。搬送ドラム30は、このように、傾斜フィーダ23から供給される複数の錠剤9を吸着保持しつつ回転し、それらの錠剤9を、第1搬送コンベア41へ受け渡すことができる。
第1印刷部40は、錠剤9の一方の面に画像を印刷するための処理部である。図1に示すように、第1印刷部40は、第1搬送コンベア41、第1印刷前カメラ42、第1ヘッドユニット43、第1検査カメラ44、および第1定着部45を有する。
第1搬送コンベア41は、一対のプーリ411と、一対のプーリ411の間に掛け渡された環状の搬送ベルト412とを有する搬送機構である。搬送ベルト412は、その一部分が、搬送ドラム30の外周面に近接して対向するように配置される。一対のプーリ411の一方は、図示を省略したモータから得られる動力で回転する。これにより、搬送ベルト412が、図1および図2中の矢印の方向へ回動する。このとき、一対のプーリ411の他方は、搬送ベルト412の回動に伴い従動回転する。
図2に示すように、搬送ベルト412には、複数の吸着孔413が設けられている。複数の吸着孔413は、複数の搬送列の各々に対応する幅方向位置において、搬送方向に配列されている。すなわち、複数の吸着孔413は、幅方向および搬送方向に、それぞれ間隔をあけて配列されている。搬送ベルト412における複数の吸着孔413の幅方向の間隔は、搬送ドラム30における複数の吸着孔31の幅方向の間隔と等しい。
搬送ベルト412には、図示を省略した吸引機構が設けられている。吸引機構を動作させると、複数の吸着孔413のそれぞれに、大気圧よりも低い負圧が生じる。吸着孔413は、当該負圧によって、搬送ドラム30から渡される錠剤9を、1つずつ吸着保持する。これにより、第1搬送コンベア41は、複数の錠剤9を、幅方向に間隔をあけた複数の搬送列に整列された状態で保持しつつ、搬送する。また、搬送ベルト412には、図示を省略したブロー機構が設けられている。ブロー機構を動作させると、後述する第2搬送コンベア51に対向する吸着孔413の気圧が、大気圧よりも高い陽圧となる。これにより、当該吸着孔413における錠剤9の吸着が解除され、第1搬送コンベア41から第2搬送コンベア51へ、錠剤9が受け渡される。
第1印刷前カメラ42は、第1ヘッドユニット43よりも搬送方向の上流側において、印刷前の錠剤9の状態を撮影する撮像部である。第1印刷前カメラ42は、第1搬送コンベア41により搬送される錠剤9を撮影し、得られた画像を制御部70へ送信する。制御部70は、受信した画像に基づいて、各吸着孔413における錠剤9の有無や、吸着孔413に保持された錠剤の表裏および向きを検出する。
第1ヘッドユニット43は、第1搬送コンベア41により搬送される錠剤9の表面に向けてインク滴を吐出する、インクジェット方式のヘッドユニットである。第1ヘッドユニット43は、搬送方向に沿って配列された4つのヘッド80を有する。4つのヘッド80は、錠剤9の表面に向けて、互いに異なる色(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックの各色)のインク滴を吐出する。これらの各色により形成される単色画像の重ね合わせによって、錠剤9の表面に、多色画像が記録される。なお、各ヘッド80から吐出されるインクには、食品衛生法で認可された原料により製造された可食性インクが使用される。
図3は、1つのヘッド80の下面図である。図3には、搬送ベルト412と、搬送ベルト412に保持された複数の錠剤9とが、二点鎖線で示されている。図3中に拡大して示したように、ヘッド80の下面には、インク滴を吐出可能な複数のノズル81が設けられている。本実施形態では、ヘッド80の下面に、複数のノズル81が、搬送方向および幅方向に二次元的に配列されている。各ノズル81は、幅方向に位置をずらして配列されている。このように、複数のノズル81を二次元的に配置すれば、各ノズル81の幅方向の位置を、互いに接近させることができる。ただし、複数のノズル81は、幅方向に沿って一列に配列されていてもよい。
ノズル81からのインク滴の吐出方式には、例えば、圧電素子であるピエゾ素子に電圧を加えて変形させることにより、ノズル81内のインクを加圧して吐出させる、いわゆるピエゾ方式が用いられる。本実施形態のヘッド80は、ピエゾ素子に加える電圧の大きさによって、ノズル81から吐出されるインク滴のサイズを切り替えることができる。具体的には、最も微細なインク滴である「サイズ1」から最も大きいインク滴である「サイズ4」までの4種類のインク滴のうち、任意のインク滴を吐出することができる。ただし、吐出可能なインク滴のサイズは、2〜3種類であってもよく、5種類以上であってもよい。また、インク滴の吐出方式は、ヒータに通電してノズル81内のインクを加熱膨張させることにより吐出する、いわゆるサーマル方式であってもよい。
図1に戻る。第1検査カメラ44は、第1ヘッドユニット43による印刷結果を確認するための撮像部である。第1検査カメラ44は、第1ヘッドユニット43よりも搬送方向の下流側において、第1搬送コンベア41により搬送される複数の錠剤9の表面を撮影し、得られた画像データを制御部70へ送信する。制御部70は、受信した画像データに基づいて、各錠剤9の表面に印刷された画像に、位置ずれやドット欠けなどの印刷欠陥が無いかどうかを判断する。
第1定着部45は、第1ヘッドユニット43から吐出されたインクを、錠剤9に定着させる機構である。本実施形態では、第1検査カメラ44よりも搬送方向の下流側に、第1定着部45が配置されている。ただし、第1ヘッドユニット43と第1検査カメラ44との間に、第1定着部45が配置されていてもよい。第1定着部45には、例えば、第1搬送コンベア41により搬送される錠剤9へ向けて、熱風を吹き付ける熱風乾燥式のヒータが用いられる。錠剤9の表面に付着したインクは、熱風により乾燥して、錠剤9の表面に定着する。
第2印刷部50は、第1印刷部40による印刷後に、錠剤9の他方の面に画像を印刷するための処理部である。図1に示すように、第2印刷部50は、第2搬送コンベア51、第2印刷前カメラ52、第2ヘッドユニット53、第2検査カメラ54、および第2定着部55を有する。第2搬送コンベア51は、第1搬送コンベア41から受け渡された複数の錠剤9を保持しつつ搬送する。第2印刷前カメラ52は、第2ヘッドユニット53よりも搬送方向の上流側において、第2搬送コンベア51により搬送される複数の錠剤9を撮影する。第2ヘッドユニット53は、第2搬送コンベア51により搬送される錠剤9の表面に向けてインクを吐出する。第2検査カメラ54は、第2ヘッドユニット53よりも搬送方向の下流側において、第2搬送コンベア51により搬送される複数の錠剤9の表面を撮影する。第2定着部55は、第2ヘッドユニット53から吐出されたインクを、錠剤9に定着させる。
第2搬送コンベア51、第2印刷前カメラ52、第2ヘッドユニット53、第2検査カメラ54、および第2定着部55の各々の詳細については、上述した第1搬送コンベア41、第1印刷前カメラ42、第1ヘッドユニット43、第1検査カメラ44、および第1定着部45と同等であるため、重複説明を省略する。
搬出コンベア60は、印刷後の複数の錠剤9を、錠剤印刷装置1の筐体100の外部へ搬出する機構である。搬出コンベア60の上流側の端部は、第2搬送コンベア51の下方に位置する。搬出コンベア60の下流側の端部は、筐体100の外部に位置する。搬出コンベア60には、例えば、ベルト搬送機構が用いられる。第2印刷部50における印刷処理の後、複数の錠剤9は、吸着孔の吸引が解除されることによって、第2搬送コンベア51から搬出コンベア60の上面に落下する。そして、搬出コンベア60によって、複数の錠剤9が、筐体100の外部へ搬出される。
制御部70は、錠剤印刷装置1内の各部を動作制御するための手段である。図4は、制御部70と、錠剤印刷装置1内の各部との接続を示したブロック図である。図4中に概念的に示したように、制御部70は、CPU等の演算処理部701、RAM等のメモリ702、およびハードディスクドライブ等の記憶部703を有するコンピュータにより構成される。記憶部703内には、印刷処理を実行するためのコンピュータプログラムPが、インストールされている。
また、図4に示すように、制御部70は、上述した直進フィーダ21、回転フィーダ22、搬送ドラム30(モータ、吸引機構、およびブロー機構を含む)、第1搬送コンベア41(モータ、吸引機構、およびブロー機構を含む)、第1印刷前カメラ42、第1ヘッドユニット43(各ヘッド80の複数のノズル81を含む)、第1検査カメラ44、第1定着部45、第2搬送コンベア51、第2印刷前カメラ52、第2ヘッドユニット53(各ヘッド80の複数のノズル81を含む)、第2検査カメラ54、第2定着部55、および搬出コンベア60と、それぞれ通信可能に接続されている。制御部70は、記憶部703に記憶されたコンピュータプログラムPやデータをメモリ702に一時的に読み出し、当該コンピュータプログラムPに基づいて、演算処理部701が演算処理を行うことにより、上記の各部を動作制御する。これにより、複数の錠剤9に対する印刷処理が進行する。
<2.ギャップ補正について>
この錠剤印刷装置1の制御部70は、ノズル81から錠剤9の表面までの鉛直方向の距離であるギャップに応じて、ヘッド80の各ノズル81から吐出されるインク滴のサイズを補正する機能(以下、「ギャップ補正」と称する)を有する。図5は、制御部70の当該機能に関わる構成を、概念的に示したブロック図である。図6は、ギャップ補正の処理の流れを示したフローチャートである。以下では、図5および図6を参照しつつ、錠剤印刷装置1のギャップ補正について説明する。
図5に示すように、本実施形態の制御部70は、形状データ保持部71、参照データ保持部72、検出部73、ノズル選択部74、ギャップ算出部75、および吐出制御部76を有する。形状データ保持部71および参照データ保持部72の各機能は、上述した記憶部703により実現される。検出部73、ノズル選択部74、ギャップ算出部75、および吐出制御部76の各機能は、上述したコンピュータプログラムPに従って、制御部70としてのコンピュータが動作することによって実現される。
形状データ保持部71は、錠剤9の各部の寸法を示す形状データD1を保持する。錠剤印刷装置1のユーザは、錠剤印刷装置1に錠剤9を投入する前に、制御部70に形状データD1を入力する。入力された形状データD1は、形状データ保持部71としての記憶部703に記憶される(図6のステップS1)。図7は、錠剤9の側面図である。形状データD1には、例えば、図7に示す錠剤9の直径r1、錠剤9の表面の曲率半径r2、錠剤9の最大厚さd1、曲面部の厚さd2等の情報が含まれる。ただし、形状データD1は、錠剤9の表面の各位値の高さを知るために十分な情報を有していればよい。したがって、形状データ保持部71は、錠剤9の表面の各位置の高さそのものを示すデータを、形状データD1として保持していてもよい。
参照データ保持部72は、ギャップ補正を行う際に参照される参照データD2を保持する。図8は、参照データD2の一例を示した図である。図8の参照データD2は、5段階のギャップ(1.0mm,1.5mm,2.0mm,2.5mm,3.0mm)と、ノズル81から吐出される4段階のインク滴のサイズ(サイズ1〜サイズ4)とを、それぞれ組み合わせてインク滴を吐出したときに、各条件において、錠剤9の表面に付着するインク滴の付着後の大きさ(ドットの径)を示したテーブルデータである。錠剤印刷装置1のユーザは、参照データD2内の各数値を、予め実験等により決定する。そして、錠剤印刷装置1に錠剤9を投入する前に、制御部70に参照データD2を入力する。入力された参照データD2は、参照データ保持部72としての記憶部703に記憶される(図6のステップS2)。
図8の例では、参照データD2は、第1のギャップ範囲A1と、第1のギャップ範囲A1よりもギャップの数値が大きい第2のギャップ範囲A2とを有する。第1のギャップ範囲A1においては、ギャップが大きくなるにつれて、錠剤9の表面に付着するインク滴の面積も大きくなる。これは、インク滴の落下距離が長くなるにつれて、落下中または錠剤9への衝突時に、インク滴が拡がりやすくなるためである。一方、第2のギャップ範囲A2においては、ギャップが大きくなるにつれて、錠剤9の表面に付着するインク滴の面積が小さくなる。これは、インク滴の落下距離が長過ぎて、インク滴の一部がミスト化することによって、インク滴が小さくなるためである。
参照データD2には、錠剤9の種類によらず同じデータを用いてもよい。ただし、錠剤9の表面に付着したときのインク滴の拡がりやすさは、錠剤9の種類によって異なる。このため、参照データD2には、錠剤9の種類毎に異なるデータを用いることが好ましい。また、錠剤9の種類毎に、参照データD2内のギャップの数(テーブルデータの列数)や間隔を相違させてもよい。例えば、錠剤9の傾斜が急な部分に対応するギャップについては、参照データD2内においても、ギャップを特に細かく設定してもよい。
形状データD1および参照データD2の入力が完了すると、制御部70は、錠剤印刷装置1内の各部を起動させて、複数の錠剤9の搬送を開始する(図6のステップS3)。これにより、複数の錠剤9が、順次に第1印刷部40および第2印刷部50へ搬送される。そして、第1印刷部40では、第1印刷前カメラ42が、第1搬送コンベア41により搬送される錠剤9を撮影し、得られた画像を制御部70へ送信する。また、第2印刷部50では、第2印刷前カメラ52が、第2搬送コンベア51により搬送される錠剤9を撮影し、得られた画像を制御部70へ送信する。
検出部73は、第1印刷前カメラ42および第2印刷前カメラ52から送信される画像を取得する。そして、検出部73は、第1印刷前カメラ42から取得した画像に基づいて、第1搬送コンベア41の各吸着孔413に、錠剤9が保持されているか否かを検出するとともに、吸着孔413に保持された錠剤9の表裏および向き(錠剤9の中心線に対する回転方向の向き)を検出する。また、検出部73は、第2印刷前カメラ52から取得した画像に基づいて、第2搬送コンベア51の各吸着孔に、錠剤9が保持されているか否かを検出するとともに、吸着孔に保持された錠剤9の表裏および向き(錠剤9の中心線に対する回転方向の向き)を検出する(図6のステップS4)。そして、検出部73は、それらの検出結果D3を、ノズル選択部74へ出力する。
ノズル選択部74には、検出部73から出力された検出結果D3と、錠剤9に印刷すべき画像データD4とが入力される。画像データD4には、錠剤9の一方の面に印刷すべき第1画像と、錠剤9の他方の面に印刷すべき第2画像とが含まれる。ノズル選択部74は、まず、検出結果D3に含まれる錠剤9の表裏の情報に応じて、第1画像と第2画像とのうちの1つを選択する。また、選択した画像を、錠剤9の向きに応じて回転させる。そして、ヘッド80の複数のノズル81のうち、回転後の画像の各位置に対応する複数のノズル81を、インク滴を吐出すべき対象ノズル81a(図9参照)として選択する(図6のステップS5)。対象ノズル81aが決まると、ノズル選択部74は、対象ノズル81aを示すノズル情報D5を、ギャップ算出部75へ出力する。
ギャップ算出部75は、形状データ保持部71から、錠剤9の形状データD1を読み出す。また、ギャップ算出部75には、ノズル選択部74から出力されたノズル情報D5が入力される。ギャップ算出部75は、ノズル情報D5により指定される複数の対象ノズル81aのそれぞれについて、錠剤9の表面までのギャップを算出する。具体的には、形状データD1に基づいて、錠剤9の表面のうち、対象ノズル81aの鉛直下方に位置する部分の高さを求める。そして、錠剤9の当該部分と対象ノズル81aとの鉛直方向の距離を、当該対象ノズル81aに対応するギャップとして算出する(図6のステップS6)。その後、ギャップ算出部75は、対象ノズル81a毎に算出したギャップを示すギャップ情報D6を、吐出制御部76へ出力する。
吐出制御部76は、参照データ保持部72から、参照データD2を読み出す。また、吐出制御部76は、ギャップ算出部75からギャップ情報D6を取得する。吐出制御部76は、これらの参照データD2とギャップ情報D6とに基づいて、対象ノズル81aから吐出すべきインク滴のサイズを、対象ノズル81a毎に決定する(図6のステップS7)。
ステップS7の処理を、図9を参照しつつ詳細に説明する。図9は、吐出制御部76において、1つの対象ノズル81aから吐出すべきインク滴のサイズを決定する処理の流れを示したフローチャートである。インク滴のサイズを決定するときには、まず、吐出制御部76は、ギャップ情報D6を参照して、対象ノズル81aと錠剤9の表面との間のギャップを確認する。そして、参照データD2内の複数の列のうち、当該ギャップに最も近いギャップの列を選択する(図9のステップS71)。例えば、図8の参照データD2を参照する場合であって、対象ノズル81aと錠剤9の表面との間のギャップが1.9mmであった場合、吐出制御部76は、参照データD2内の5つの列のうち、1.9mmに最も近い2.0mmのギャップの列(第3列)を選択する。
次に、吐出制御部76は、選択された列の複数のセルのうち、錠剤9に付着後のインク滴の目標とする大きさに最も近い数値が記述されたセルを選択する(図9のステップS72)。例えば、図8の参照データD2を参照する場合であって、上記のステップS71で第3列が選択され、錠剤9に付着した後のインク滴の目標とする径が41μmである場合には、第3列の4つのセルのうち、41μmに最も近い40μmのセルが選択される。
その後、吐出制御部76は、選択されたセルが属する行に記述されたサイズを、当該対象ノズル81aから吐出すべきインク滴のサイズとして決定する(図9のステップS73)。例えば、図8の参照データD2を参照する場合であって、上記のステップS72において第3列の40μmのセルが選択された場合には、当該セルが属する第2行に記述された「サイズ2」を、対象ノズル81aから吐出すべきインク滴のサイズとする。
吐出制御部76は、このようなステップS71〜S73の処理を、対象ノズル81a毎に実行する。これにより、複数の対象ノズル81aのそれぞれについて、ギャップに応じたインク滴のサイズを決定する。インク滴のサイズが決まると、吐出制御部76は、当該サイズに応じた駆動電圧を、複数の対象ノズル81aに供給する。これにより、各対象ノズル81aのピエゾ素子が動作し、各対象ノズル81aから、ステップS7で決定したサイズのインク滴が吐出される(ステップS8)。
図10は、このようなギャップ補正を行いつつ、ヘッド80からインク滴を吐出して、錠剤9の表面に画像を記録する様子を示した図である。図10には、ヘッド80の側面、錠剤9の側面、および錠剤9の上面が示されている。図10のヘッド80のうち、「○」印が付されたノズルは、インク滴を吐出すべき対象ノズル81aを示している。また、「×」印が付されたノズルは、インク滴を吐出しないノズル81bを示している。
上記のように、本実施形態の錠剤印刷装置1は、ヘッド80の複数の対象ノズル81aから吐出されるインク滴Ik1のサイズを、ギャップに応じて変化させる。例えば、図8の参照データD2を参照する場合であって、錠剤9に付着後のインク滴の目標とする大きさが41μmの場合には、ギャップが大きくなるにつれて、対象ノズル81aから吐出されるインク滴のサイズが、サイズ3→サイズ2→サイズ4のように変化する。図10の例では、錠剤9の上面が半球状であり、錠剤9の中央から外側へ向かうにつれて、インク滴Ik1のサイズが、サイズ3→サイズ2→サイズ4のように変化する様子を示している。このように、本実施形態の錠剤印刷装置1は、錠剤9の表面の各位値に、ギャップに応じたサイズのインク滴Ik1を吐出する。これにより、図10のように、錠剤9の表面に付着した後のインク滴Ik2の大きさを、略同一とすることができる。その結果、ギャップが一定でないことに起因する印刷画像の歪みを低減できる。
<3.変形例>
以上、本発明の主たる実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
上記の実施形態では、ギャップ、ノズル81から吐出されるインク滴のサイズ、および錠剤9に付着した後のインク滴の大きさ、の3つの関係を示す参照データD2(図7の参照データD2)を用いていた。しかしながら、ギャップ補正に使用する参照データD2は、必ずしも図7の形態でなくてもよい。参照データD2は、少なくとも、ギャップと、ノズル81から吐出すべきインク滴のサイズとの対応関係を示すものであればよい。例えば、図11の参照データD2のように、ギャップと、対象ノズル81aから吐出すべきインク滴のサイズと、の対応関係のみを示すテーブルデータを用いてもよい。
また、上記の錠剤印刷装置1は、第1印刷部40および第2印刷部50によって、錠剤9の両面に印刷を行う装置であった。しかしながら、本発明の錠剤印刷装置は、錠剤9の片面のみに印刷を行う装置であってもよい。
上記の各図では、錠剤9の表面を球面状に描いていた。しかしながら、錠剤9の表面形状は、球面以外の形状であってもよい。また、錠剤9は、表面に溝などの凹凸形状を有していてもよい。
また、錠剤印刷装置1の細部の構成については、本願の各図と相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1 錠剤印刷装置
9 錠剤
10 ホッパー
20 フィーダ部
30 搬送ドラム
40 第1印刷部
41 第1搬送コンベア
42 第1印刷前カメラ
43 第1ヘッドユニット
44 第1検査カメラ
45 第1定着部
50 第2印刷部
51 第2搬送コンベア
52 第2印刷前カメラ
53 第2ヘッドユニット
54 第2検査カメラ
55 第2定着部
60 搬出コンベア
70 制御部
71 形状データ保持部
72 参照データ保持部
73 検出部
74 ノズル選択部
75 ギャップ算出部
76 吐出制御部
80 ヘッド
81 ノズル
81a 対象ノズル
100 筐体
A1 第1のギャップ範囲
A2 第2のギャップ範囲
D1 形状データ
D2 参照データ
D3 検出結果
D4 画像データ
D5 ノズル情報
D6 ギャップ情報
Ik1 インク滴
Ik2 インク滴

Claims (4)

  1. 錠剤の表面に印刷を行う錠剤印刷装置であって、
    錠剤を保持しつつ搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構により搬送される錠剤の表面に向けてインク滴を吐出するヘッドと、
    前記ヘッドからのインク滴の吐出を制御する制御部と、
    を備え、
    前記ヘッドは、インク滴を吐出する複数のノズルを有し、
    前記複数のノズルはそれぞれ、吐出するインク滴のサイズを調整可能であり、
    前記制御部は、
    錠剤の各部の寸法を示す形状データを保持する形状データ保持部と、
    前記ノズルから錠剤の表面までのギャップと前記ノズルから吐出すべきインク滴のサイズとの対応関係を示す参照データを保持する参照データ保持部と、
    前記形状データ保持部に保持された前記形状データに基づいて、インク滴を吐出すべきノズルから錠剤の表面までのギャップを算出するギャップ算出部と、
    前記参照データ保持部に保持された前記参照データを参照して、複数の前記ノズルのそれぞれに、前記ギャップ算出部により算出された前記ギャップに対応するサイズのインク滴を吐出させる吐出制御部と、
    を備え
    前記参照データは、
    前記ノズルから錠剤の表面までのギャップと、前記ノズルから吐出すべきインク滴のサイズと、の組み合わせと、錠剤の表面に付着するインク滴の付着後の大きさと、の対応関係を示し、
    前記ギャップが大きくなるにつれて、前記インク滴の付着後の大きさが大きくなる第1のギャップ範囲を含み、
    前記第1のギャップ範囲よりも前記ギャップの値が大きく、前記ギャップが大きくなるにつれて、前記インク滴の付着後の大きさが小さくなる第2のギャップ範囲を含む錠剤印刷装置。
  2. 請求項1に記載の錠剤印刷装置であって、
    前記搬送機構により搬送される錠剤の表裏および向きを検出する検出部
    をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記検出部の検出結果に基づいて、複数の前記ノズルから、インクを吐出すべき対象ノズルを選択するノズル選択部
    をさらに有し、
    前記ギャップ算出部は、前記対象ノズルについて、前記ギャップを算出し、
    前記吐出制御部は、前記対象ノズルからインク滴を吐出させる錠剤印刷装置。
  3. 錠剤を搬送しつつ、複数のノズルから錠剤の表面に向けてインク滴を吐出し、かつ、前記複数のノズルのそれぞれから吐出するインク滴のサイズを調整することにより、錠剤の表面に印刷を行う錠剤印刷方法であって、
    a)錠剤の各部の寸法を示す形状データを記憶する工程と、
    b)前記ノズルから錠剤の表面までのギャップと前記ノズルから吐出すべきインク滴のサイズとの対応関係を示す参照データを記憶する工程と、
    c)前記形状データに基づいて、インク滴を吐出すべきノズルから錠剤の表面までのギャップを算出する工程と、
    d)前記参照データを参照して、複数の前記ノズルのそれぞれに、前記工程c)により算出された前記ギャップに対応するサイズのインク滴を吐出させる工程と、
    を有し、
    前記参照データは、
    前記ノズルから錠剤の表面までのギャップと、前記ノズルから吐出すべきインク滴のサイズと、の組み合わせと、錠剤の表面に付着するインク滴の付着後の大きさと、の対応関係を示すデータであり、
    前記ギャップが大きくなるにつれて、前記インク滴の付着後の大きさが大きくなる第1のギャップ範囲を含み、
    前記第1のギャップ範囲よりも前記ギャップの値が大きく、前記ギャップが大きくなるにつれて、前記インク滴の付着後の大きさが小さくなる第2のギャップ範囲を含む錠剤印刷方法。
  4. 請求項3に記載の錠剤印刷方法であって、
    前記工程c)よりも前に、
    e)搬送機構により搬送される錠剤の表裏および向きを検出する工程と、
    f)前記工程e)の検出結果に基づいて、複数の前記ノズルから、インクを吐出すべき対象ノズルを選択する工程と、
    をさらに有し、
    前記工程c)では、前記対象ノズルについて、前記ギャップを算出し、
    前記工程d)では、前記対象ノズルからインク滴を吐出させる錠剤印刷方法。
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