JP2023112886A - 錠剤印刷装置および錠剤印刷方法 - Google Patents

錠剤印刷装置および錠剤印刷方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ノズルクリーニングを行う頻度を低減することで、インクジェット方式の錠剤印刷装置の生産性を向上させる技術を提供する。【解決手段】錠剤9の表面に印刷を行う錠剤印刷装置の制御部は、印刷すべき文字列の画像を表す入力データを保持するデータ保持部と、入力データに基づいて、錠剤9の表面に印刷を行うための印刷データを決定する印刷データ決定部と、印刷データ決定部が決定した印刷データに基づいて、ノズル420におけるインクの吐出を制御する吐出制御部と、を備える。また、印刷データに含まれる各文字が有する線分の一端から他端へ向かう方向と、錠剤9が搬送される搬送方向とは、平行でない。これにより、ノズル欠けが発生した場合に、印刷された文字の視認性の低下を抑制することができる。したがって、ノズル欠けを防止するためにノズルクリーニングを行う頻度を低減することができる。【選択図】図7

Description

本発明は、錠剤の表面に印刷を行う錠剤印刷装置および錠剤印刷方法に関する。
医薬品である錠剤の表面には、製品を識別するための文字やコードが印字される。このような文字やコードは、刻印により印字される場合もあるが、刻印では視認性が低いという問題があった。特に、近年では、後発医薬品の普及により錠剤の種類が多様化している。このため、錠剤を確実に識別するために、錠剤の表面に鮮明な印字を行うことが求められている。
また、近年、水を使用せずに服用できる口腔内崩壊錠が徐々に普及してきている。口腔内崩壊錠は圧力に弱いため、口腔内崩壊錠への印刷時には、圧力を加えることなく印字を行うことが好ましい。このため、錠剤の表面にインクジェット方式で画像を印刷する技術が注目されている。インクジェット方式の錠剤印刷装置では、錠剤の表面に、刻印よりも鮮明に画像を印刷できる。また、錠剤の表面に圧力を加えることなく、非接触で画像を印刷できる。
錠剤の表面への印刷は、一般的に、紙等の他の基材への印刷に比べ印字率が低い。そのため、錠剤の表面へインクジェット方式で印刷を行う場合、長時間使用されないノズルが多く存在する。そのため、長時間使用されないノズルの内部でインクが乾燥することで、ノズルからインクが正常に吐出されない、いわゆるノズル欠けが生じる場合がある。ノズル欠けが生じる箇所によっては、錠剤に印刷される画像が大きく欠け、印刷された情報の視認性が大きく低下する。したがって、ノズル欠けを防止するために定期的なクリーニングを実施する必要があり、生産性の低下を招いていた。
そこで、特許文献1の固形製剤印刷方法では、回転フリーの固形製剤に対して、基準印刷データD3に基づく印刷と、基準印刷データD3を任意の回転角に回転させた印刷データD3に基づく印刷を行う。これにより、印刷装置を移動させることなく各ノズルの吐出率を向上することができ、稼働率を下げることなくノズル詰まりを防止することができる。
特開2017-221244号公報
特許文献1の固形製剤印刷方法は、錠剤の位置が一定に保たれている場合のみ、各ノズルのノズル詰まりを防止することができる。しかしながら、錠剤印刷装置に供給される錠剤の位置がずれた場合、長時間使われていなかったノズルが突然使われることとなる。この場合、当該ノズルが乾燥しているために、すぐにインクが吐出されず、ノズル欠けが生じることがある。したがって、印刷対象となる錠剤の位置がずれる場合を考慮すると、依然として定期的なノズルのクリーニングを実施することが必要であった。そのため、錠剤印刷装置の生産性の低下を招いていた。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、ノズルクリーニングを行う頻度を低減することで、インクジェット方式の錠剤印刷装置の生産性を向上させる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、錠剤の表面に印刷を行う錠剤印刷装置であって、インク滴を吐出する複数のノズルを有し、前記錠剤の表面に向けて前記インク滴を吐出して印刷処理を行うインクジェット式のヘッドと、前記ヘッドからの前記インク滴の吐出を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、印刷すべき文字列の画像を表す入力データを保持するデータ保持部と、前記入力データに基づいて、前記錠剤の表面に印刷を行うための印刷データを決定する印刷データ決定部と、前記印刷データ決定部が決定した前記印刷データに基づいて、前記ノズルにおけるインクの吐出を制御する吐出制御部と、を備え、前記印刷データに含まれる各文字が有する線分の一端から他端へ向かう方向と、前記錠剤が搬送される搬送方向とが平行でない。
本願の第2発明は、第1発明の錠剤印刷装置であって、前記入力データは、印刷すべき文字列の画像を複数の回転角度ごとに回転させた複数の回転データであり、前記印刷データ決定部は、複数の前記回転データから前記印刷データを選択し、前記吐出制御部は、前記印刷データ決定部が選択した前記印刷データに基づいて、前記ノズルにおけるインクの吐出を制御する。
本願の第3発明は、第1発明の錠剤印刷装置であって、前記入力データは、印刷すべき文字列の画像を無回転の状態で表す基準データであり、前記印刷データ決定部は、前記基準データを回転させることで前記印刷データを生成し、前記吐出制御部は、前記印刷データ決定部が生成した前記印刷データに基づいて、前記ノズルにおけるインクの吐出を制御する。
本願の第4発明は、第1発明から第3発明までのいずれか1発明の錠剤印刷装置であって、前記印刷データに含まれる文字の前記搬送方向に対する傾きは、0°、45°、90°、135°、および180°のいずれでもない。
本願の第5発明は、第4発明の錠剤印刷装置であって、前記印刷データに含まれる文字の前記搬送方向に対する傾きは、20°以上25°以下、65°以上70°以下、110°以上115°以下、および155°以上160°以下の範囲内のいずれかの角度である。
本願の第6発明は、第1発明から第3発明までのいずれか1発明の錠剤印刷装置であって、前記印刷データ決定部は、前記入力データに含まれる各文字が有する線分の角度情報に基づいて前記印刷データを決定する。
本願の第7発明は、第2発明の錠剤印刷装置であって、前記回転データは、格子状に配列された領域ごとに区切られたラスターデータであり、前記印刷データ選択部は、前記ラスターデータにおけるインク吐出領域の分布に基づいて、複数の前記回転データから前記印刷データを選択する。
本願の第8発明は、錠剤の表面に対して、インクジェット式のヘッドにより印刷処理を行う錠剤印刷方法であって、a)印刷すべき文字列の画像を表す入力データに基づいて、前記錠剤の表面に印刷を行うための印刷データを決定する工程と、b)前記印刷データに基づいて、前記錠剤の表面に画像を印刷する工程と、を有し、前記印刷データに含まれる各文字が有する線分の一端から他端へ向かう方向と、前記錠剤が搬送される搬送方向とが平行でない。
本願の第1発明~第8発明によれば、ノズル欠けが発生した場合に、印刷された文字の視認性の低下を抑制することができる。これにより、ノズル欠けを防止するためにノズルクリーニングを行う頻度を低減することができる。したがって、インクジェット方式の錠剤印刷装置の生産性を向上させることができる。
特に、本願の第7発明によれば、各ノズルの使用頻度が均一になる。したがって、ノズル欠けの発生自体を抑制させることができる。
錠剤印刷装置の構成を示した図である。 搬送ドラム付近の斜視図である。 ヘッドの下面図である。 制御部と錠剤印刷装置内との接続を示したブロック図である。 錠剤印刷装置の印刷処理に関わる構成を、概念的に示したブロック図である。 ノズル欠けが錠剤表面への印刷に与える影響について示した図である。 ノズル欠けが錠剤表面への印刷に与える影響について示した図である。 印刷すべき画像のラスターデータを示した図である。 印刷すべき画像のラスターデータを示した図である。 錠剤印刷装置における印刷処理の流れを示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明においては、複数の錠剤が搬送される方向を「搬送方向」と称し、搬送方向に対して垂直かつ水平な方向を「幅方向」と称する。
<1.錠剤印刷装置の構成について>
図1は、本発明の一実施形態に係る錠剤印刷装置1の構成を示した図である。この錠剤印刷装置1は、医薬品である複数の錠剤9を搬送しながら、各錠剤9の表面に、製品名、製品コード、会社名等の画像を印刷する装置である。図1に示すように、本実施形態の錠剤印刷装置1は、ホッパー10、フィーダ部20、搬送ドラム30、第1印刷部40、第2印刷部50、搬出コンベア60、および制御部70を有する。
ホッパー10は、多数の錠剤9を一括して装置内に受け入れるための投入部である。ホッパー10は、錠剤印刷装置1の筐体100の最上部に配置されている。ホッパー10は、筐体100の上面に位置する開口部11と、下方へ向かうにつれて徐々に収束する漏斗状の傾斜面12とを有する。開口部11へ投入された複数の錠剤9は、傾斜面12に沿って直進フィーダ21へ流れ込む。
フィーダ部20は、ホッパー10へ投入された複数の錠剤9を、搬送ドラム30まで搬送する機構である。本実施形態のフィーダ部20は、直進フィーダ21、回転フィーダ22、および傾斜フィーダ23を有する。直進フィーダ21は、平板状の振動トラフ211を有する。ホッパー10から振動トラフ211に供給された複数の錠剤9は、振動トラフ211の振動によって、回転フィーダ22側へ搬送される。回転フィーダ22は、円板状の回転台221を有する。振動トラフ211から回転台221の上面に落下した複数の錠剤9は、回転台221の回転による遠心力で、回転台221の外周部付近へ集まる。
傾斜フィーダ23は、回転台221の外周部から搬送ドラム30まで、斜め下向きに延びる板状のスロープ231を有する。図2は、搬送ドラム30付近の斜視図である。図2に示すように、スロープ231の上面には、複数(図2の例では8本)の搬送溝232が設けられている。回転台221の外周部へ搬送された複数の錠剤9は、それぞれ、複数の搬送溝232のいずれか1つに供給され、搬送溝232に沿って斜め下向きに流れ落ちる。このように、複数の錠剤9は、複数の搬送溝232に分散供給されることによって、複数の搬送列に整列される。そして、各搬送列の複数の錠剤9が、先頭のものから順に搬送ドラム30へ供給される。
搬送ドラム30は、傾斜フィーダ23から第1搬送コンベア41へ、複数の錠剤9を受け渡す機構である。搬送ドラム30は、略円筒形状の外周面を有する。搬送ドラム30は、図示を省略したモータから得られる動力により、幅方向に延びる回転軸を中心として、図1および図2中の矢印の方向へ回転する。図2に示すように、搬送ドラム30の外周面には、複数の吸着孔31が設けられている。複数の吸着孔31は、上述した複数の搬送列の各々に対応する幅方向位置において、搬送ドラム30の外周面に、周方向に沿って配列されている。
搬送ドラム30の内部には、図示を省略した吸引機構が設けられている。吸引機構を動作させると、複数の吸着孔31のそれぞれに、大気圧よりも低い負圧が生じる。吸着孔31は、当該負圧によって、傾斜フィーダ23から供給される錠剤9を、1つずつ吸着保持する。また、搬送ドラム30の内部には、図示を省略したブロー機構が設けられている。ブロー機構は、搬送ドラム30の内側から後述する第1搬送コンベア41側へ向けて、局所的に加圧された気体を吹き付ける。これにより、第1搬送コンベア41に対向しない吸着孔31においては、錠剤9の吸着状態を維持しつつ、第1搬送コンベア41に対向する吸着孔31のみにおいて、錠剤9の吸着が解除される。搬送ドラム30は、このように、傾斜フィーダ23から供給される複数の錠剤9を吸着保持しつつ回転し、それらの錠剤9を、第1搬送コンベア41へ受け渡すことができる。
第1印刷部40は、錠剤9の一方の面に画像を印刷するための処理部である。図1に示すように、第1印刷部40は、第1搬送コンベア41、第1ヘッドユニット42、第1検査カメラ43および第1定着部44を有する。
第1搬送コンベア41は、一対のプーリ411と、一対のプーリ411の間に掛け渡された環状の搬送ベルト412とを有する搬送機構である。搬送ベルト412は、その一部分が、搬送ドラム30の外周面に近接して対向するように配置される。一対のプーリ411の一方は、図示を省略したモータから得られる動力で回転する。これにより、搬送ベルト412が、図1および図2中の矢印の方向へ回動する。このとき、一対のプーリ411の他方は、搬送ベルト412の回動に伴い従動回転する。
図2に示すように、搬送ベルト412には、複数の吸着孔413が設けられている。複数の吸着孔413は、複数の搬送列の各々に対応する幅方向位置において、搬送方向に配列されている。すなわち、複数の吸着孔413は、幅方向および搬送方向に、それぞれ間隔をあけて配列されている。搬送ベルト412における複数の吸着孔413の幅方向の間隔は、搬送ドラム30における複数の吸着孔31の幅方向の間隔と等しい。
搬送ベルト412の内側には、図示を省略した吸引機構が設けられている。吸引機構を動作させると、複数の吸着孔413のそれぞれに、大気圧よりも低い負圧が生じる。吸着孔413は、当該負圧によって、搬送ドラム30から渡される錠剤9を、1つずつ吸着保持する。これにより、第1搬送コンベア41は、複数の錠剤9を、幅方向に間隔をあけた複数の搬送列に整列された状態で保持しつつ、搬送する。また、搬送ベルト412の内側には、図示を省略したブロー機構が設けられている。ブロー機構を動作させると、後述する第2搬送コンベア51に対向する吸着孔413の気圧が、大気圧よりも高い陽圧となる。これにより、当該吸着孔413における錠剤9の吸着が解除され、第1搬送コンベア41から第2搬送コンベア51へ、錠剤9が受け渡される。
第1ヘッドユニット42は、第1搬送コンベア41により搬送される錠剤9の表面に向けてインク滴を吐出する、インクジェット方式のヘッドユニットである。第1ヘッドユニット42は、搬送方向に沿って配列された4つのヘッド421を有する。4つのヘッド421は、錠剤9の表面に向けて、互いに異なる色(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックの各色)のインク滴を吐出する。これらの各色により形成される単色画像の重ね合わせによって、錠剤9の表面に、多色画像が記録される。なお、各ヘッド421から吐出されるインクには、日本薬局方、食品衛生法等で認可された原料により製造された可食性インクが使用される。
図3は、1つのヘッド421の下面図である。図3には、搬送ベルト412と、搬送ベルト412に保持された複数の錠剤9とが、二点鎖線で示されている。図3中に拡大して示したように、ヘッド421の下面には、インク滴を吐出可能な複数のノズル420が設けられている。本実施形態では、ヘッド421の下面に、複数のノズル420が、搬送方向および幅方向に二次元的に配列されている。各ノズル420は、幅方向に位置をずらして配列されている。このように、複数のノズル420を二次元的に配置すれば、各ノズル420の幅方向の位置を、互いに接近させることができる。ただし、複数のノズル420は、幅方向に沿って一列に配列されていてもよい。
ノズル420からのインク滴の吐出方式には、例えば、圧電素子であるピエゾ素子に電圧を加えて変形させることにより、ノズル420内のインクを加圧して吐出させる、いわゆるピエゾ方式が用いられる。本実施形態のヘッド421は、ピエゾ素子に加える電圧の大きさによって、ノズル420から吐出されるインク滴のサイズを切り替えることができる。具体的には、最も微細なインク滴である「サイズ小」、最も大きいインク滴である「サイズ大」、および中間の大きさのインク滴である「サイズ中」の3種類のインク滴のうち、任意のインク滴を吐出することができる。ただし、吐出可能なインク滴のサイズは、1~2種類であってもよく、4種類以上であってもよい。また、インク滴の吐出方式は、ヒータに通電してノズル420内のインクを加熱膨張させることにより吐出する、いわゆるサーマル方式であってもよい。
図1に戻る。第1検査カメラ43は、第1ヘッドユニット42による印刷結果を確認するための撮像部である。第1検査カメラ43は、第1ヘッドユニット42よりも搬送方向の下流側において、第1搬送コンベア41により搬送される複数の錠剤9の表面を撮影し、得られた画像データを制御部70へ送信する。制御部70は、受信した画像データに基づいて、各錠剤9の表面に印刷された画像に、位置ずれやドット欠けなどの印刷欠陥が無いかどうかを判断する。
第1定着部44は、第1ヘッドユニット42から吐出されたインクを、錠剤9に定着させる機構である。本実施形態では、第1検査カメラ43よりも搬送方向の下流側に、第1定着部44が配置されている。ただし、第1ヘッドユニット42と第1検査カメラ43との間に、第1定着部44が配置されていてもよい。第1定着部44には、例えば、第1搬送コンベア41により搬送される錠剤9へ向けて、熱風を吹き付ける熱風乾燥式のヒータが用いられる。錠剤9の表面に付着したインクは、熱風により乾燥して、錠剤9の表面に定着する。
第2印刷部50は、第1印刷部40による印刷後に、錠剤9の他方の面に画像を印刷するための処理部である。図1に示すように、第2印刷部50は、第2搬送コンベア51、第2ヘッドユニット52、第2検査カメラ53および第2定着部54を有する。第2搬送コンベア51は、第1搬送コンベア41から受け渡された複数の錠剤9を保持しつつ搬送する。第2ヘッドユニット52は、第2搬送コンベア51により搬送される錠剤9の表面に向けてインクを吐出する。第2検査カメラ53は、第2ヘッドユニット52よりも搬送方向の下流側において、第2搬送コンベア51により搬送される複数の錠剤9の表面を撮影する。第2定着部54は、第2ヘッドユニット52の各ヘッド521から吐出されたインクを、錠剤9に定着させる。
第2搬送コンベア51、第2ヘッドユニット52、第2検査カメラ53、および第2定着部54の各々の詳細については、上述した第1搬送コンベア41、第1ヘッドユニット42、第1検査カメラ43、および第1定着部44と同等であるため、重複説明を省略する。
搬出コンベア60は、印刷後の複数の錠剤9を、錠剤印刷装置1の筐体100の外部へ搬出する機構である。搬出コンベア60の上流側の端部は、第2搬送コンベア51の下方に位置する。搬出コンベア60の下流側の端部は、筐体100の外部に位置する。搬出コンベア60には、例えば、ベルト搬送機構が用いられる。第2印刷部50における印刷処理の後、複数の錠剤9は、吸着孔の吸引が解除されることによって、第2搬送コンベア51から搬出コンベア60の上面に落下する。そして、搬出コンベア60によって、複数の錠剤9が、筐体100の外部へ搬出される。
<2.制御部の構成について>
制御部70は、錠剤印刷装置1内の各部を動作制御するための手段である。図4は、制御部70と、錠剤印刷装置1内の各部との接続を示したブロック図である。図1中に概念的に示したように、制御部70は、CPU等の演算処理部701、RAM等のメモリ702、および、ハードディスクドライブ等の記憶部703を有するコンピュータにより構成される。記憶部703内には、印刷処理を実行するためのコンピュータプログラムPが、インストールされている。
また、図4に示すように、制御部70は、上述した直進フィーダ21、回転フィーダ22、搬送ドラム30(モータ、吸引機構、およびブロー機構を含む)、第1搬送コンベア41(モータ、吸引機構、およびブロー機構を含む)、第1ヘッドユニット42(各ヘッド421の複数のノズル420を含む)、第1検査カメラ43、第1定着部44、第2搬送コンベア51(モータ、吸引機構、およびブロー機構を含む)、第2ヘッドユニット52(各ヘッド521の複数のノズルを含む)、第2検査カメラ53、第2定着部54、および搬出コンベア60と、それぞれ通信可能に接続されている。
制御部70は、記憶部703に記憶されたコンピュータプログラムPやデータDをメモリ702に一時的に読み出し、当該コンピュータプログラムPに基づいて、演算処理部701が演算処理を行うことにより、上記の各部を動作制御する。これにより、複数の錠剤9に対する印刷処理が進行する。
図5は、錠剤印刷装置1の印刷処理に関わる構成を、概念的に示したブロック図である。図5に示すように、制御部70は、データ保持部71、印刷データ決定部72、および吐出制御部73を有する。データ保持部71の機能は、上述した記憶部703により実現される。印刷データ決定部72、および吐出制御部73の各機能は、上述したコンピュータプログラムPに従って、制御部70としてのコンピュータが動作することによって実現される。
データ保持部71には、外部から入力データが入力される。データ保持部71に入力される入力データは、印刷すべき文字列の画像を、0°(無回転)、1°、2°、3°、…、359°に回転させた複数の回転データD2である。回転データD2は、印刷すべき画像が格子状の領域ごとに区切られたラスターデータである。データ保持部71は、外部から入力された複数の回転データD2を入力データとして保持(記憶)する。本実施形態では、ラスターデータの行は幅方向と平行であり、ラスターデータの列は搬送方向と平行である。回転データD2を構成する各領域は、インクを吐出すべき領域(インク吐出領域)とインクを吐出しない領域(インク非吐出領域)とからなる。なお、回転データD2の回転角度は1°毎に限られない。回転データD2の回転角度は2°毎であってもよいし、1.5°毎、3°毎、あるいは、他の角度毎であってもよい。
また、データ保持部71には、外部から一つの入力データが入力されてもよい。そして、データ保持部71は、入力された一つの入力データを複数の回転角度に回転させることで、複数の回転データD2を生成させてもよい。この場合も、データ保持部71は、複数の回転データD2を入力データとして保持する。
データ保持部71に外部から一つの入力データを入力する場合、その入力データはラスターデータでもよいが、ベクトルデータであることが好ましい。ラスターデータを回転させて回転データD2を得る場合、ラスターデータを構成していた各ピクセルは縦横方向に対して傾斜するため、再度ラスタライズする必要がある。再度ラスタライズされたデータは、無回転のラスターデータと比較してがたつきが大きく、印刷品質が低下するおそれがある。一方で、ベクトルデータを回転して得た回転データD2をラスタライズすれば、無回転の場合のラスターデータと比較して印刷品質を低下させることがない。
なお、データ保持部71が入力データを回転させる角度は1°毎に限られない。データ保持部71が入力データを回転させる際の回転角度は2°毎であってもよいし、1.5°毎、3°毎、あるいは、他の角度毎であってもよい。
回転により印刷品質が低下する場合、検査カメラ43,53による印刷結果の検査の際に、厳しい閾値を用いて行うことができない。このように、回転による印刷品質の低下が抑制されれば、検査カメラ43,53により印刷結果の検査に、厳しい閾値を用いて行うことができる。したがって、印刷品質の低下をより抑制できる。
<3.印刷データ決定部における印刷データの決定について>
図6および図7は、ノズル欠けが錠剤9の表面への印刷に与える影響について示した図である。印刷すべき画像を表す入力データに含まれる各文字は、点と点を結ぶ線分と、点と点を結ぶ曲線とから構成されている。ここで、入力データの画像の向きが搬送方向と平行である場合(回転角度が0°または180°の場合)、入力データには、各文字が有する線分の一端から他端へ向かう方向と、搬送方向とが平行である文字が含まれる場合が多い。この場合、図6に示すように、当該線分に対応するノズル420にノズル欠けが生じると、その線分の印字が大きく欠け、錠剤9に印刷された画像の視認性が大きく低下する。さらに、互いに隣り合ったノズル420が欠けると、当該線分が全く印刷されなくなる場合もある。なお、これは入力データの画像の向きと幅方向とが平行である場合(回転角度が90°または270°の場合)も同様である。
そのため、本実施形態では、印刷すべき画像に含まれる各文字が有する線分の一端から他端へ向かう方向と搬送方向とが平行にならないように回転させた画像を用いて、錠剤9へ印刷処理を行う。これにより、図7に示すように、ノズル欠けが発生した場合における錠剤9に印刷された画像の視認性の低下を抑制することができる。以下の説明では、「各文字が有する線分」を単に「線分」と称する場合がある。
なお、本実施形態の錠剤9は、上面視の形状が円形であり、また、錠剤表面に割線を有しない。これにより、いかなる角度で画像を回転させても、錠剤9に対して同様に印刷を行うことができる。
印刷データ決定部72は、データ保持部71が保持する複数の回転データD2から、印刷データD3を選択する。具体的には、印刷データ決定部72は、線分の一端から他端へ向かう方向と搬送方向とが平行にならないような回転データD2を、印刷データD3として選択する。印刷データ決定部72は、以下の第1方法~第3方法のいずれかを用いて、複数の回転データD2から印刷データD3を選択する。以下では、印刷データ決定部72による印刷データD3の選択方法について説明する。
<3-1.第1方法>
図6に示すように、錠剤への印刷には、一般的に数字やカタカナが多く用いられる。数字の字形は、水平な線分および垂直な線分を多く含んでいる。また、カタカナの字形は、文字に対して0°、45°、90°、135°の傾きを有する線分およびこれらの線分に近い曲線で表現される。
そのため、第1方法では、印刷データ決定部72は、0°、45°、90°、135°、180°、225°、270°、315°以外の角度を有する回転データD2から、一つの回転データD2を、印刷データD3として選択する。特に、印刷データ決定部72は、20°以上25°以下、65°以上70°以下、110°以上115°以下、155°以上160°以下、200°以上205°以下、245°以上250°以下、290°以上295°以下、および335°以上340°以下の角度を有する複数の回転データD2の内から、一つの回転データD2を選択することが好ましい。これにより、線分の一端から他端へ向かう方向と搬送方向とが平行にならない状態で印刷処理を行うことができる。したがって、ノズル欠けが発生した場合でも、錠剤9に印刷された文字の視認性の低下を抑制することができる。
<3-2.第2方法>
第2方法では、印刷データ決定部72は、回転データD2におけるインク吐出領域の分布に基づき、印刷データD3を選択する。図8は、印刷すべき画像が無回転(0°)の場合の回転データD2におけるラスターデータを示す図である。図8に示すように、回転データD2に、搬送方向と平行な線分が含まれる場合、その線分のインク吐出領域は回転データD2のラスターデータにおいて同じ列に連なって存在する。すなわち、ラスターデータにおけるインク吐出領域の出現回数を列ごとに集計すると、出現回数が特定の列に偏った分布となる。
図9は、印刷すべき画像が所定の角度で回転している場合の回転データD2におけるラスターデータを示す図である。図9に示すように、所定の回転角度を有する回転データD2は、インク吐出領域をラスターデータの列ごとに集計した場合に、偏りの少ない分布となる。このような回転データD2を印刷データD3として選択することで、線分の一端から他端へ向かう方向と搬送方向とが平行になるのを回避することができる。
第2方法では、印刷データ決定部72は、データ保持部71が保持する複数の回転データD2を参照し、各回転データD2のラスターデータの列ごとにインク吐出領域の出現回数を集計する。次に、印刷データ決定部72は、インク吐出領域の列ごとの出現回数について分散を算出する。これにより、各回転データD2について、インク吐出領域の列ごとの偏りを数値化することができる。その後、印刷データ決定部72は、当該分散が最も大きくなるような回転データD2を印刷データD3として選択する。これにより、線分の一端から他端へ向かう方向と搬送方向とが平行にならないように印刷を行うことができる。したがって、ノズル欠けが発生した場合でも、錠剤9に印刷された文字の視認性の低下を抑制することができる。
また、第2方法では、インク吐出領域の出現回数の列ごとの分散が最も大きい回転データD2を印刷データD3として選択するため、各ノズル420の使用頻度が均一になる。したがって、ノズル欠けの発生自体を抑制することもできる。
<3-3.第3方法>
第3方法では、印刷データ決定部72は、複数の回転データD2毎に各線分の傾斜角度を測定することにより、複数の回転データD2から印刷データD3を選択する。初めに、印刷データ決定部72は、データ保持部71が有する各回転データD2を参照し、各回転データD2に含まれる各線分の傾斜角度をそれぞれ計測する。次に、印刷データ決定部72は、各回転データのうち、各線分が有する傾斜角度のいずれもが搬送方向の角度と一致しない回転データD2を、印刷データD3として選択する。これにより、線分の一端から他端へ向かう方向と搬送方向とが平行にならないように印刷を行うことができる。したがって、ノズル欠けが発生した場合でも、錠剤9に印刷された文字の視認性の低下を抑制することができる。
なお、各回転データD2の各線分の傾斜角度情報は、外部からデータ保持部71にあらかじめ入力されていてもよい。この場合、印刷データ決定部72は、データ保持部71に保持された傾斜角度情報を参照して、所定の回転データD2を印刷データD3として選択する。
なお、第1方法~第3方法において、印刷データ決定部72は、二つ以上の回転データD2を選択してもよい。この場合、第2方法では、印刷データ決定部72は、分散が最大となる回転データD2と、分散が2番目に大きい回転データD2とを選択してもよい。
印刷データ決定部72は、上記の第1方法~第3方法のいずれかを用いて選択した印刷データD3を、吐出制御部73へと引き渡す。
吐出制御部73は、印刷データ決定部72から受け取った印刷データD3に基づいて、第1ヘッドユニット42および第2ヘッドユニット52の各ノズルにおけるインクの吐出を制御し、各錠剤9の表面にインクを吐出させる。
<4.錠剤印刷装置における印刷処理の流れについて>
以下では、図10を参照しつつ、錠剤印刷装置1における印刷処理の流れについて説明する。図10は、錠剤印刷装置1における印刷処理の流れを示したフローチャートである。
図10に示すように、錠剤印刷装置1における印刷処理において、まず、外部から制御部70に複数の回転データD2が入力される。これにより、データ保持部71は複数の回転データD2を保持する(ステップS101)。なお、データ保持部71に記憶される回転データD2は、回転角度情報と回転データD2を対応させたテーブルデータとして記憶されていてもよい。
次に、印刷データ決定部72は、第1方法~第3方法のいずれかを用いて、回転データD2が有する線分の一端から他端へ向かう方向と搬送方向とが平行にならないような回転角度を有する回転データD2を、印刷データD3として選択する(ステップS102)。印刷データ決定部72は、印刷データD3を、吐出制御部73へ引き渡す。
次に、吐出制御部73は、印刷データ決定部72から受け取った印刷データD3に基づいて、第1ヘッドユニット42および第2ヘッドユニット52に印刷処理を行わせる(ステップS103)。これにより、搬送される複数の錠剤9の各々に、印刷データ決定部72が選択した印刷データD3に応じた画像が記録される。
以上のように、この錠剤印刷装置1は、印刷データD3に含まれる各文字が有する線分の一端から他端へ向かう方向が、搬送方向と平行にならないように、印刷を行う。このため、ノズル欠けが発生したとしても、印刷された文字の視認性が低下することを抑制できる。これにより、ノズル欠けを防止するためにノズルクリーニングを行う頻度を低減できる。したがって、錠剤印刷装置1の生産性を向上させることができる。
<5.変形例>
以上、本発明の主たる実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
上記の実施形態では、入力データは、カタカナと数字を用いた文字列を示す画像であった。しかしながら、入力データは、漢字やアルファベットを用いた文字列を示す画像であってもよい。
また、上記の実施形態では、錠剤印刷装置1は、第1印刷部40および第2印刷部50によって、錠剤9の両面に印刷を行う装置であった。しかしながら、錠剤印刷装置1は、錠剤9の片面のみに印刷を行ってもよい。
また、上記の実施形態では、印刷データ決定部72は、第1方法~第3方法のいずれかを用いて、複数の回転データD2から印刷データD3を選択していた。しかしながら、印刷データ決定部72は、第1方法~第3方の中から複数の方法を組み合わせることによって、印刷データD3を選択してもよい。
また、上記の実施形態では、データ保持部71は、印刷すべき画像を0°(無回転)、1°、2°、3°、…、359°に回転させた複数の回転データD2を保持していた。また、印刷データ決定部72は、各錠剤9に印刷すべき印刷データD3をデータ保持部71から選択し、吐出制御部73へと引き渡していた。しかしながら、データ保持部71は、印刷すべき文字列の画像を無回転の状態で表す一つの基準データD1のみを保持していてもよい。そして、印刷データ決定部72は、基準データD1を所定の角度に回転させることにより、各錠剤9に印刷すべき印刷データD3を生成してもよい。
以下では、本変形例に係る印刷処理の流れについて説明する。まず、外部から制御部70に一つの基準データD1が入力される。これにより、データ保持部71は一つの基準データD1を記憶する。
次に、印刷データ決定部72は印刷データD3を決定する。本変形例では、印刷データ決定部72による印刷データD3の決定方法が上記の実施形態と異なる。上記の実施形態では、データ保持部71が保持する複数の回転データD2から、印刷データD3を選択していた。これに対し、本変形例では、まず、データ保持部71が印刷データ決定部72へ基準データD1を引き渡す。印刷データ決定部72は、基準データD1を所定の角度で回転させることで、印刷データD3を生成する。本変形例では、上記の実施形態の第1方法または第3方法と同様の規則を用いて印刷データD3を生成する。そのため、重複する説明は省略し、相違点について説明する。
第1方法について、上記の実施形態では、印刷データ決定部72は、複数の回転データD2から、所定の角度を有する一つの回転データD2を選択することで、印刷データD3を決定していた。これに対し、本変形例では、印刷データ決定部72は、基準データD1を所定の角度で回転させることで、印刷データD3を生成する。
第3方法について、上記の実施形態では、印刷データ決定部72は、各回転データのうち、各線分が有する傾斜角度のいずれもが搬送方向の角度と一致しない回転データD2を、印刷データD3として選択していた。これに対し、本変形例では、印刷データ決定部72は、印刷データD3に含まれる各線分が有する傾斜角度のいずれもが搬送方向の角度と一致しないように基準データD1を回転させることで、印刷データD3を生成する。
次に、吐出制御部73は、印刷データ決定部72から受け取った印刷データD3に基づいて、第1ヘッドユニット42および第2ヘッドユニット52に印刷処理を行わせる。これにより、搬送される複数の錠剤9の各々に、印刷データ決定部72が生成した印刷データD3に応じた画像が記録される。
また、本発明において処理対象となる「錠剤」は、例えば、素錠、口腔内崩壊錠(OD錠)、フィルムコーティング錠(FC錠)、糖衣錠などを含むが、必ずしも医薬品としての錠剤には限定されない。本発明の錠剤印刷装置は、健康食品としての錠剤や、ラムネ等の錠菓に対して、印刷を行うものであってもよい。
また、錠剤印刷装置1の細部の構成については、本願の各図と相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1 :錠剤印刷装置
9 :錠剤
10 :ホッパー
11 :開口部
12 :傾斜面
20 :フィーダ部
21 :直進フィーダ
22 :回転フィーダ
23 :傾斜フィーダ
30 :搬送ドラム
31 :吸着孔
40 :第1印刷部
41 :第1搬送コンベア
42 :第1ヘッドユニット
43 :第1検査カメラ
44 :第1定着部
50 :第2印刷部
51 :第2搬送コンベア
52 :第2ヘッドユニット
53 :第2検査カメラ
54 :第2定着部
60 :搬出コンベア
70 :制御部
71 :データ保持部
72 :印刷データ決定部
73 :吐出制御部
100 :筐体
211 :振動トラフ
221 :回転台
231 :スロープ
232 :搬送溝
411 :プーリ
412 :搬送ベルト
413 :吸着孔
420 :ノズル
421 :ヘッド
521 :ヘッド
701 :演算処理部
702 :メモリ
703 :記憶部
D1 :基準データ
D2 :回転データ
D3 :印刷データ
P :コンピュータプログラム

Claims (8)

  1. 錠剤の表面に印刷を行う錠剤印刷装置であって、
    インク滴を吐出する複数のノズルを有し、前記錠剤の表面に向けて前記インク滴を吐出して印刷処理を行うインクジェット式のヘッドと、
    前記ヘッドからの前記インク滴の吐出を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    印刷すべき文字列の画像を表す入力データを保持するデータ保持部と、
    前記入力データに基づいて、前記錠剤の表面に印刷を行うための印刷データを決定する印刷データ決定部と、
    前記印刷データ決定部が決定した前記印刷データに基づいて、前記ノズルにおけるインクの吐出を制御する吐出制御部と、
    を備え、
    前記印刷データに含まれる各文字が有する線分の一端から他端へ向かう方向と、前記錠剤が搬送される搬送方向とが平行でない、錠剤印刷装置。
  2. 請求項1に記載の錠剤印刷装置であって、
    前記入力データは、印刷すべき文字列の画像を複数の回転角度ごとに回転させた複数の回転データであり、
    前記印刷データ決定部は、複数の前記回転データから前記印刷データを選択し、
    前記吐出制御部は、前記印刷データ決定部が選択した前記印刷データに基づいて、前記ノズルにおけるインクの吐出を制御する、錠剤印刷装置。
  3. 請求項1に記載の錠剤印刷装置であって、
    前記入力データは、印刷すべき文字列の画像を無回転の状態で表す基準データであり、
    前記印刷データ決定部は、前記基準データを回転させることで前記印刷データを生成し、
    前記吐出制御部は、前記印刷データ決定部が生成した前記印刷データに基づいて、前記ノズルにおけるインクの吐出を制御する、錠剤印刷装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の錠剤印刷装置であって、
    前記印刷データに含まれる文字の前記搬送方向に対する傾きは、0°、45°、90°、135°、および180°のいずれでもない、錠剤印刷装置。
  5. 請求項4に記載の錠剤印刷装置であって、
    前記印刷データに含まれる文字の前記搬送方向に対する傾きは、20°以上25°以下、65°以上70°以下、110°以上115°以下、および155°以上160°以下の範囲内のいずれかの角度である、錠剤印刷装置。
  6. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の錠剤印刷装置であって、
    前記印刷データ決定部は、前記入力データに含まれる各文字が有する線分の角度情報に基づいて前記印刷データを決定する、錠剤印刷装置。
  7. 請求項2に記載の錠剤印刷装置であって、
    前記回転データは、格子状に配列された領域ごとに区切られたラスターデータであり、
    前記印刷データ決定部は、前記ラスターデータにおけるインク吐出領域の分布に基づいて、複数の前記回転データから前記印刷データを選択する、錠剤印刷装置。
  8. 錠剤の表面に対して、インクジェット式のヘッドにより印刷処理を行う錠剤印刷方法であって、
    a)印刷すべき文字列の画像を表す入力データに基づいて、前記錠剤の表面に印刷を行うための印刷データを決定する工程と、
    b)前記印刷データに基づいて、前記錠剤の表面に画像を印刷する工程と、
    を有し、
    前記印刷データに含まれる各文字が有する線分の一端から他端へ向かう方向と、前記錠剤が搬送される搬送方向とが平行でない、錠剤印刷方法。
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