JP6666516B1 - 石英ガラス製ダミーウエハ - Google Patents

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Abstract

【課題】表面に凹凸を形成した半導体素子製造用ダミーウエハの凹凸面の金属不純物の洗浄除去を容易にし、清浄な凹凸面の石英ガラスダミーウエハを提供する。【解決手段】石英ガラスの表面に形成した凹凸の側面を傾斜面とし、上部表面側から凹凸の斜面を目視可能とし、ブラシによるスクラブ、シャワーによる水流等の物理的洗浄効果を高めて金属不純物を少なくする。また、凹凸形成時の加工面粗さRaを1.6μm以下にすることにより洗浄効率を高めて金属不純物の残留を防止可能とした。フォトリソグラフィとサンドブラストを組合せた加工によって所望の凹凸側面の傾斜、および所望の加工面粗さの凹凸を形成する石英ガラス製ダミーウエハを製造できるようにした。【選択図】図2

Description

本発明はバッチ式半導体装置処理装置に製品用半導体基板のシリコンウエハと共に半導体装置製造装置内にセットして使用する石英ガラスからなるダミーウエハであって、半導体装置製造装置内における成膜ガスの分布を均一化することによって形成される膜厚のバラツキを小さくするための石英ガラス製のダミーウエハに関する。
半導体製造において、シリコンウエハにALD(Atomic Layer Deposition)やCVD(Chemical Vapor Deposition)などの成膜処理が行われる。バッチ式縦型熱処理装置を用いてシリコンウエハ複数枚を一度に成膜処理することが行われている。
特許文献1および特許文献2に示されるように、複数枚のシリコンウエハにおける成膜厚のバラツキ低減を目的として、半導体素子を形成するシリコンウエハと同等の表面積を持つダミーウエハを装置内に配置する手法が知られている。
また、ダミーウエハとして、特許文献1(特開2015−173154号公報)及び特許文献2(特開2017−22233号公報)に示されるように、表面に矩形の凹凸を形成することにより、表面積を拡大することが知られている。また、特許文献2に示されるように、矩形の凹凸として形成する溝の本数を変更することによって半導体素子を形成するシリコンウエハと同等の表面積を有するように、表面積を調整することが知られている。表面に凹凸パターンを形成する手段として、レーザ加工や機械加工等が知られている。
特開2015−173154号公報 特開2017−22233号公報
半導体素子の微細化に伴い、ダミーウエハには、半導体素子の不良に繋がる金属不純物がより少ないことが求められ、ダミーウエハ表面の金属不純物として各金属元素は、1×1010atoms/cmより少ないことが求められてきている。
表面に凹凸を形成して表面積を拡大したダミーウエハを作製する場合に、表面に形成する凹凸の側面が垂直の場合、その後の洗浄によっても凹凸の側面に加工時の汚れが残りやすく、金属不純物量が多くなるという問題があった。また、凹凸形状の高低差が大きい場合や、凹凸形成時の加工面の表面粗さが大きい場合にも、同様に洗浄不良となりやすい問題があった。
本発明は、金属不純物の少ない清浄な半導体素子製造用ダミーウエハを提供することを目的とするものである。
石英ガラス基板の表面に形成する凹凸の側面を傾斜面とし、ブラシによるスクラブやシャワーによる水流等の物理的洗浄効果を高め、洗浄後の金属不純物を減少させるものであり、石英ガラス基板の少なくとも一面に、平坦な頂面で側面が傾斜面である突起が周期的に配列されている半導体素子製造用ダミーウエハである。
更に、突起の周期が100〜2500μm、突起の平坦な頂面の幅が50〜2450μm、凹凸の高低差が50〜700μm、突起の側面の傾斜角度が鉛直に対して5〜25度、突起と凹部の表面粗さがRa1.6μm以下である半導体素子製造用ダミーウエハである。
本発明の半導体素子製造用ダミーウエハの基板表面に形成した凹凸の側面を傾斜面としたことにより、高い洗浄効果が得られ、ダミーウエハ表面の金属不純物を各元素各々1×1010atoms/cm以下とすることができ、金属不純物の少ない清浄なダミーウエハであり、製造する半導体素子が不良品となることを防止することができる。
本発明のダミーウエハの石英ガラス基板の形状を示す平面図。 本発明の凹凸パターンの実施例の斜視図と断面図。 本発明の凹凸パターンの他の実施例の斜視図と断面図。 本発明の凹凸パターンの実施例の詳細断面図。
ダミーウエハは、成膜処理を行うシリコンウエハの保持部材のウエハボートにセットされることから、図1に示すように、成膜処理を行うシリコンウエハと同一形状、同一直径の円板状の石英ガラス基板1が使用される。
石英ガラス基板1外周縁に近い領域に凹凸を形成した場合、ダミーウエハの保持部材であるウエハボートに挿入する際、凹凸がウエハボートに接触し、凸部が削れたり割れたりして発塵する可能性がある。このため石英ガラス基板1のサイズ、およびウエハボートの保持部の形状にもよるが、石英ガラス基板1の外周縁から内側に向かって幅4〜12mmを除く部分に頂面が平坦な突起、または底部が平坦な凹部を周期的に設けることが好ましく、その境界をEで示す。
図1に示す石英ガラス基板1の表面の少なくとも一面に側面が傾斜面4の凹凸(図2参照)を形成する製造方法として、フォトリソグラフィとサンドブラストを組合せて表面加工を行うことにより、所望の形状の凹凸を形成でき、その凹凸の側面を傾斜面とすることができ、更には表面粗さを調整することができる。
石英ガラス基板1の表面に形成する凹凸の大きさを変更することにより、ダミーウエハの表面積を変更することが可能である。凹凸の形成により、石英ガラス基板表面が平坦な場合に比べ、形成した凹凸の側面部分の面積が増加する。
図2に示す例は、頂面が平坦で側面が傾斜面4である周期的に配列された突起2を形成した場合であって、図4に各部分の大きさを示すように、突起2は、周期a(突起2の間隔)で配列されており、突起2の平坦な頂面2aは四角形であって側面は傾斜して斜面4となっており突起2は台形状である。突起2の平坦な頂面の幅b、頂面2aから凹部3の平坦な部分までの高さc、及び凹凸の側面の傾斜角度θを変更することにより、突起2の側面の面積を増減できるのでダミーウエハの表面積を所望の値に調整することができる。
突起2の周期aを大きくすると、形成する突起2の数が少なくなり、突起2の側面4の面積が少なくなる。このため突起2の周期(間隔)aは100μm〜2500μmが好ましく、特に100μm〜1000μmが好ましい。
突起2の平坦な頂面2aの幅bは、突起2の周期aより小さい値に設定するのが好ましいが、突起2の周期aに対し小さくし過ぎた場合、突起2の側面の幅が狭くなり、突起2の側面の面積が少なくなる。このため突起2の平坦な頂面2aの幅bは、50〜2450μm、特に突起2の周期aより50μm〜500μm程度小さい値に設定することが好ましい。
突起2の頂面2aから凹部3の平坦な底部3aまでの高さcを大きくすると、加工時に突起2の間である凹部3に異物が残りやすく、その後の洗浄不良につながりやすい。また、突起2の欠損が発生しやすくなるため好ましくない。このため突起2の頂面2aから凹部3の平坦な底面3aまでの高さcは、50〜700μmとするのが好ましい。
図3に示す例は、頂面2aが平らな突起2を周期的に設けた凹凸形状の凹凸を反転し、平坦な底面3aの凹部3を周期的に設けて表面を凹凸形状としたものである。この場合も、前記の頂面2aが平らな突起2を周期的に設けた場合と同様にダミーウエハの表面積を調整することができる。
突起2及び凹部の傾斜した側面4の傾斜角度θを大きくすると、傾斜側面4の洗浄性は向上するが、大きくし過ぎた場合、溝3の平坦な部分が減少するので表面積をあまり増大させることができない。また、逆に小さい場合には突起2の傾斜側面4に対する高い洗浄効果が得られにくくなる。このため突起2の傾斜側面4の傾斜角度θは5〜25度が好ましく、特に6〜10度がより好ましい。
突起2及び凹部3の表面粗さRaが大きい場合、表面の微細な凹凸に汚れが残り、洗浄不良となりやすい。このため表面粗さRaは、1.6μm以下が好ましい。フォトリソグラフィとサンドブラストにより頂面が平らな突起2を周期的に設ける場合、傾斜側面4と凹部3の底部3aはサンドブラスト加工により同じ表面粗さになるが、フォトレジスト膜で保護されている非加工部である突起2の頂面2aは、サンドブラスト加工前の表面粗さが維持されるため、サンドブラスト加工部と非加工部で表面粗さが異なるものとなる場合があるが、いずれの部位も表面粗さがRa1.6μm以下であれば良い。
頂面2aが平坦な突起2を周期的に設けた凹凸を反転した場合も同様にサンドブラスト加工部と非加工部で表面粗さが異なる場合もあるが、いずれの部位も表面粗さがRa1.6μm以下であれば良い。
突起2と凹部3で表面粗さRaの値が異なると表面検査の際に、異物が判別しにくい等の問題があるので、サンドブラストによる凹凸を形成後に基板全面にサンドブラスト加工を実施して全面を均一な表面粗さにするのが好ましい。
ダミーウエハには、半導体素子の不良に繋がる金属不純物がより少ないことが求められるため、部材表面の金属不純物として各元素各々1×1010atoms/cmより少ないことが好ましい。
石英ガラス基板の表面に凹凸を形成する際、表面、特に凹凸の側面と底面に金属不純物の付着が起こる。このため加工後に洗浄を行う必要があり、金属イオンやパーティクルを除去するため洗浄剤とブラシおよびシャワーを用いた洗浄を行い、その後クリーンルーム内で超純水を用いた洗浄とリンス、および乾燥を行う。洗浄の際、フッ化水素酸を用いたエッチングを組み合わせて行うことが好ましい。サンドブラスト処理で発生したマイクロクラックやマイクロチッピングの先端部、及び微粉化した石英をエッチングにより溶解することにより、表面からのパーティクルの発生を防止する。
基板表面に形成した突起2、あるいは凹部3の周縁部3bに欠損が生ずると、欠損部分の先端部などが更に欠けて発塵する可能性があるので表面に形成した突起2、あるいは凹部3の周縁部3bの欠損は0.02%以下とするのが好ましい。
石英ガラス基板に周期的な凹凸部を形成するには、フォトリソグラフィとサンドブラストで加工を行うことが好ましい。フォトリソグラフィにより、凹凸形状の凸部に相当する部位(平坦な頂面2aとなる部分)にフォトレジスト膜を形成し、凹部となる部分にはフォトレジスト膜を形成しない。
フォトレジスト膜形成後、石英ガラス基板1表面全面にサンドブラスト加工を行うことにより、フォトレジスト膜が存在しない部位が選択的に削り取られて凹部が形成されるので、フォトレジスト膜を除去して所定の凹凸形状を得る。サンドブラストによって石英ガラス基板1の表面から削られるため、サンドブラストによって切削される下側の切削量が少ないので突起2または凹部3の側面は傾斜面4に形成される。
フォトレジスト膜のパターン、サンドブラストの砥粒噴射圧力、および砥粒噴射ノズル角度等を調整することにより、突起2の傾斜面4あるいは凹部3の側面の傾斜面4の傾斜角度θを変更することができる。また、サンドブラストによる加工時間を調整することにより、凹凸形状の高さcを変更することができる。
また、サンドブラストに使用する砥粒サイズを変更することにより、加工面の表面粗さを変更することができる。
凹凸形状をフォトリソグラフィとフッ酸による湿式エッチングで形成した場合、エッチングは等方的に進むことから、形成された凹凸形状の側面が湾曲してしまい、所定の傾斜角度を得ることができない。
凹凸形状を砥石を用いた切削加工、研削加工で形成した場合、凹凸側面は、ほぼ垂直となり、また、工具精度および機械精度の影響により刃先のぶれが起こるため、凹凸側面の傾斜角度を所定の角度で加工することが難しい。
凹凸形状をCOレーザ加工により形成する場合、COレーザにより溶解した石英ガラススートの吸引除去が完全でない場合、残存したスートがレーザ光を遮ることにより、凹凸形状斜面の傾斜が所定の角度にならない部位ができやすい。
フォトリソグラフィに用いるフォトレジスト膜の厚さは50〜100μmが好ましい。これより薄いとサンドブラストに対する耐性が不足し、設定した凹凸形状を得ることが難しく、厚い場合には、高い解像度が得られないことから、100μm以下の周期の微細な周期の凹凸形状を形成することが困難である。
フォトリソグラフィに用いる感光性材料の現像液はアルカリ性水溶液が好ましい。感光性材料の膨潤や溶出が少なく、部材表面への高い密着性が得られる。
サンドブラストに用いる砥粒はアルミナ系砥粒、炭化ケイ素系砥粒、窒化ケイ素系砥粒、およびダイヤモンド系砥粒であることが好ましい。アルミナ系砥粒は比重が高いことから加工能力が高く、短時間で凹凸形状を形成できる。炭化ケイ素系砥粒は炭素元素およびシリコン元素から形成されることから、成分中に金属不純物となり得る不純物を含まず、清浄な加工ができる。
窒化ケイ素系砥粒、およびダイヤモンド系砥粒も、成分中に金属不純物となり得る不純物を含まず、清浄な加工ができる。
サンドブラストに用いる砥粒の番手は#400〜#2000が好ましい。#400より粗い場合は加工面の表面粗さRa1.6μm以下を得ることが難しい。#2000より細かい場合は加工面の表面粗さは問題ないが、加工時間が大幅に増加し、生産性が低下するため好ましくない。
サンドブラスト加工は全加工を1種類の砥粒で行っても良いし、加工の途中で砥粒を切り替え、2種類以上を組み合わせて使用しても良い。
以下に、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
実施例1
両面を鏡面研磨した厚さ1.5mm、直径300mmの円板状石英ガラス基板を用意した。
基板の片面に感光性材料を厚さ100μmのサンドブラスト用ドライフィルムレジスト(三菱製紙製MS7100)をラミネートした後、フィルムマスクを用いてUV露光を行い、その後、炭酸ナトリウムを溶解したアルカリ性水溶液による現像を行い、周期的なパターンのフォトレジスト膜を形成した。
続いて、石英ガラス基板表面に対し鉛直方向から#800のアルミナ系砥粒をノズルから噴射して全面を走査することにより、サンドブラスト加工を行った。その後、石英ガラス基板をレジスト剥離液に浸漬し、残存したフォトレジスト膜の剥離除去を行い、石英ガラス基板の片側表面の外周縁から7mmを除く部分に、格子パターンで平坦面の突起を周期的に設けたダミーウエハを得た。
突起2の周期aは500μm、突起の平坦な部分の幅bが370μm、突起2の平坦面2aから凹部3の底面3aまでの高さcが350μmであった。凹凸側面4の平均傾斜角度θは6.5度であった。
サンドブラスト処理後に、中性洗剤(ライオン(株)製ママレモン)とブラシおよびシャワーを用いた洗浄とリンスを行った後、フッ化水素酸を用いたエッチングを行い、サンドブラスト処理で発生したマイクロクラックやマイクロチッピングの先端部、および微粉化した石英ガラスを溶解した。さらに洗剤(花王(株)製クリンスルーKS−3030)とブラシおよびシャワーを用いた洗浄とリンスを行い、その後クリーンルーム内で超純水を用いた洗浄とリンスを行い乾燥させた。
乾燥後に表面に形成した台形状の突起2の欠損を目視により検査した結果、欠損は6カ所であった。
完成した石英ガラス製ダミーウエハを、塩酸と硝酸を3:1の体積比で混合した王水に浸漬後、回収した王水を蒸発乾固させ、残渣を酸で溶解した後、誘導結合プラズマ質量分析法で金属不純物量を測定した。得られた金属不純物量を部材の表面積で除した値を部材表面の金属不純物量とした。
実施例2
実施例1と同じ手順で、サンドブラストに#400の炭化ケイ素系砥粒を用いて、石英ガラス基板の片側表面の外周縁から7mmを除く部分に、格子パターンで表面が平らな突起を周期的に設けた凹凸形状を形成した。
突起2の周期aは500μm、突起2の平坦頂面2aの幅bは370μm、突起の平坦な頂面2aから凹部3の平坦な底面3aまでの高さcは350μm、凹凸側面の平均傾斜角度θは7.3度であった。
実施例1と同じ手順で洗浄を行い、乾燥後に表面に形成した突起2の欠損を目視により検査した結果、11カ所であった。
実施例3
実施例1と同じ手順で、石英ガラス基板の片側表面の外周縁から6mmを除く部分に、格子パターンで頂面が平坦な突起を周期的に設けた凹凸形状を形成した。
突起2の周期aは2,500μm、突起2の平坦頂面2aの幅bは2,320μm、突起2の平坦な頂面2aから凹部3の平坦底面3aまでの高さcは700μm、凹凸側面の平均傾斜角度θは6.9度であった。
実施例1と同じ手順で洗浄を行い、乾燥後に表面に形成した台形状の突起の欠損を目視により検査した結果、欠損は2カ所であった。
実施例4
実施例1と同じ手順で、残存レジスト膜の剥離除去後に再度、全面にサンドブラスト加工を行い、ウエハの片側表面の石英ガラス基板1の外周縁から7mmを除く部分に、格子パターンで表面が平坦な頂面の突起2を周期的に設けた凹凸形状を形成したダミーウエハを得た。
突起2の周期aは500μm、突起2の平坦な頂面2aの幅は200μm、突起2の平坦な頂面2aから凹部3の平坦な底面3aまでの高さcは350μm、凹凸側面の平均傾斜角度θは23.2度であった。
実施例1と同じ手順で洗浄を行い、乾燥後に表面に形成した台形状の突起の欠損を目視により検査した結果、欠損は2カ所であった。
実施例5
実施例1と同じ手順で、石英ガラス基板1の片側表面の外周縁から7mmを除く部分に、格子パターンで表面が平らな突起を周期的に設けた凹凸形状を形成した。
突起2の周期aは500μm、突起2の平坦頂面2aの幅bは390μm、突起2の平坦頂面2aから凹部の平坦な底面3aまでの高さcは200μm、凹凸側面の平均傾斜角度θは9.9度であった。
実施例1と同じ手順で洗浄を行い、乾燥後に表面に形成した台形状の突起の欠損を目視により検査した結果、欠損は5カ所であった。
実施例6
実施例1と同じ手順で、石英ガラス基板1の片側表面の外周縁から7mmを除く部分に、格子パターンで表面が平らな突起を周期的に設けた凹凸形状を形成した。
突起2の周期aは200μm、突起2の平坦な頂面2aの幅bは70μm、突起の平坦な頂面2aから凹部の平坦な底面3aまでの高さcは500μm、凹凸側面の平均傾斜角度θは5.7度であった。
実施例1と同じ手順で洗浄を行い、乾燥後に表面に形成した突起2の欠損を目視により検査した結果、欠損は23カ所であった。
実施例7
実施例1と同じ手順で、感光性材料の厚さが50μmであるサンドブラスト用ドライフィルムレジスト(三菱製紙製MS7050)を用いて、石英ガラス基板の片側表面の外周縁から7mmを除く部分に、格子パターンで表面が平らな突起を周期的に設けた凹凸形状を形成した。
突起2の周期aは200μm、突起の平坦な頂面2aの幅bは140μm、突起の平坦な頂面から凹部の平坦な底面までの高さcは200μm、凹凸側面の平均傾斜角度θは7.1度であった。
実施例1と同じ手順で洗浄を行い、乾燥後に表面に形成した台形状の突起の欠損を目視により検査した結果、欠損は11カ所であった。
実施例8
実施例1と同じ手順で、石英ガラス基板1の片側表面の外周縁から7mmを除く部分に、格子パターンで底面3aが平坦な凹部3を周期的に設けた凹凸形状を形成した。
凹部3の周期aは、500μm、凹部3の平坦な底面3aの幅dは390μm、凸部2の平坦な頂面2aから凹部の平坦な底面3aまでの高さcは、200μm、凹凸側面の平均傾斜角度θは9.8度であった。
実施例1と同じ手順で洗浄を行い、乾燥後に表面に形成した凹部を除く平坦な部分の欠損を目視により検査した結果、欠損は3カ所であった。
比較例1
実施例1と同じ手順で、石英ガラス基板1の片側表面の外周縁から7mmを除く部分に、格子パターンで平坦な頂面2aを有する突起2を周期的に設けて凹凸面を形成した。
突起2の周期aは500μm、突起2の平坦な頂部2aの幅bは370μm、突起2の平坦な頂部2aから凹部3の平坦な底面3aまでの高さcは350μm、凹凸側面の平均傾斜角度θは3.3度であった。
実施例1と同じ手順で洗浄を行い、乾燥後に表面に形成した突起2の欠損を目視により検査した結果、欠損は10カ所であった。
比較例2
両面を鏡面研磨した厚さ1.5mm、直径150mmの石英ガラス基板を用意した。
石英ガラス基板1をマイクロスライサーに設置し、#800のダイヤ砥石を用いて、石英ガラス基板の片面に格子パターンで頂面が平坦な突起2を周期的に設けて凹凸形状を形成した。
突起2の周期aは、500μm、突起2の平坦な頂面2aの幅bは350μm、突起2の平坦な頂面2aから凹部3の平坦な底面3aまでの高さcは800μm、凹凸側面4の平均傾斜角度θは1.1度であった。
実施例1と同じ手順で洗浄を行い、乾燥後に表面に形成した突起2の欠損を目視により検査した結果、外周部を除く欠損は8カ所であった。
比較例3
実施例1と同じ手順で、サンドブラストに#320のアルミナ系砥粒を用いて、ウエハの片側表面のウエハ外周縁から7mmを除く部分に、格子パターンで頂面が平らな突起2を周期的に設けた凹凸形状を形成した。
突起の周期aは500μm、突起2の平坦な頂部2aの幅bは370μm、突起の平坦頂部2aから凹部3の平坦な底面3aまでの高さcは350μm、凹凸側面の平均傾斜角度θは8.1度であった。
実施例1と同じ手順で洗浄を行い、乾燥後に表面に形成した突起の欠損を目視により検査した結果、欠損は19カ所であった。
実施例及び比較例の石英ガラス製ダミーウエハの凹凸の諸元、及び金属不純物量と表面粗さの測定結果を表1に示す。
Figure 0006666516
1 石英ガラス基板
2 突起
2a 突起の平坦な頂面
3 凹部(溝)
3a 凹部の底面
E 凹凸を形成する境界を示す線
4 傾斜面(側面)
a 突起の周期(間隔)
b 突起の平坦な頂部の幅
c 突起と凹部の高低差
d 凹部の幅
θ 傾斜面の角度

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  1. 半導体素子の製造において反応性ガスを吸着させることを目的とした石英ガラス製のダミーウエハであって、石英ガラス基板の少なくとも一面に、平坦な頂面を有し側面が傾斜面である突起が周期的に配列されており、突起の周期が100〜2500μm、平坦な頂面の幅が50〜2450μm、頂面から溝の平坦な部分までの高さが50〜700μm、突起の側面の傾斜角度θが鉛直に対し5〜25度であり、突起及び凹部の表面粗さがRa1.6μm以下であることを特徴とする半導体素子製造用ダミーウエハ。
  2. 半導体素子の製造において反応性ガスを吸着させることを目的とした石英ガラス製のダミーウエハであって、石英ガラス基板の少なくとも一面に、平坦な底面を有し側面が傾斜面である凹部が周期的に配列されており、凹部の周期が100〜2500μm、凹部の底面の幅が50〜2450μm、凹部の深さが50〜700μm、凹部の側面の傾斜角度θが鉛直に対し5〜25度であり、表面粗さがRa1.6μm以下であることを特徴とする半導体素子製造用ダミーウエハ。
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