JP6665850B2 - 立体画像形成システム、立体画像形成方法、プログラム、及び、膨張性シート - Google Patents

立体画像形成システム、立体画像形成方法、プログラム、及び、膨張性シート Download PDF

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Description

本発明は、立体画像形成システム、立体画像形成方法、プログラム、及び、膨張性シートに関する。
造形技術の一つとして、基材に熱膨張層を積層した膨張性シートを用いた立体画像形成技術が知られている。この技術は、例えば、点字等の視覚障害者用の教材作成に使用される。特許文献1,2は、所望の領域を部分的に膨張させる際に用いる二次元画像(平面画像)を膨張性シートに印刷し、膨張性シートに対して光照射処理を行うことにより、二次元画像の印刷領域を膨張させて立体画像を形成する技術を開示している。
特開2001−150812号公報 特開昭64−28660号公報
特許文献1,2に開示された従来技術は、以下に説明するように、プリンタから光照射装置に通知すべき情報を膨張性シートに持たせることが望まれていた。
立体画像形成システムは、二次元画像を膨張性シートに印刷するプリンタと、二次元画像の印刷領域を膨張させる光照射装置とを有している。印刷直後の膨張性シートは、印刷に使用されたインクが十分に乾燥していないため、インクを気化させるための気化熱が必要となる。
十分な膨張高さの立体画像を形成する(つまり、立体画像の十分な膨張高さを確保する)ためには、熱量調整制御を行うことが好ましい。
しかしながら、立体画像形成システムの操作者は、稀にイレギュラーな操作を行ってしまうことがある。例えば、一枚の膨張性シートに対する立体画像の形成処理(つまり、印刷処理から光照射処理までの処理)が完了してから次の膨張性シートに対する立体画像の形成処理を行うことが正規の手順になっているものとする。この場合に、イレギュラーな操作として、一枚の膨張性シートに対する立体画像の形成処理が完了しないうちに、操作者が、次の膨張性シートに対する立体画像の形成処理を開始させる操作を行うことがある。つまり、イレギュラーな操作としては、操作者が、プリンタで印刷処理が行われた膨張性シートを複数枚溜め込み、溜め込まれた膨張性シートを光照射装置に順次セットして光照射処理を行わせる操作を行うことがある。仮に、膨張性シートに対して前記したような熱量調整制御を行うことを予定していた場合に、このようなイレギュラーな操作が行われると、予定していたものとは異なる膨張性シートに対して熱量調整制御が行われてしまう。そのため、このようなイレギュラーな操作が行われると、十分な膨張高さの立体画像を形成する(つまり、立体画像の十分な膨張高さを確保する)ことができなくなる。
そこで、従来技術では、前記したような熱量調整制御を好適に行うことができるように、プリンタから光照射装置に通知すべき情報(例えば、印刷に関する情報やその他)を膨張性シートに持たせることが望まれていた。
本発明の課題は、プリンタから光照射装置に通知すべき情報を膨張性シートに持たせることである。
上述した課題を解決するために、本発明の立体画像形成システムは、二次元画像を膨張性シートに印刷するプリンタと、前記膨張性シートに対して光照射処理を行うことにより、前記二次元画像の印刷領域に対応する前記膨張性シートを膨張させて立体画像を形成する光照射装置と、を備え、前記プリンタは、前記光照射処理に先立って、前記二次元画像に係る情報を含む識別子を非光熱変換用インクで前記膨張性シートに印刷し、前記光照射装置は、前記識別子に含まれる前記二次元画像に係る情報に基づいて前記光照射処理の制御を行い、前記二次元画像の印刷領域に対応する前記膨張性シートを膨脹させて立体画像を形成することを特徴とする特徴とする。
本発明によれば、プリンタから光照射装置に通知すべき情報を膨張性シートに持たせることができる。
実施形態に係る立体画像形成システムの構成を示す図である。 実施形態に係る光照射装置の構成を示す図である。 印刷処理前における膨張性シートの構成を示す平面図である。 印刷処理後における膨張性シートの構成を示す平面図である。 膨張性シートの各部位の構成を示す断面図である。 光照射処理前と後とにおける膨張性シートの構成を示す断面図(1)である。 光照射処理前と後とにおける膨張性シートの構成を示す断面図(2)である。 実施形態に係る立体画像形成システムの処理例を説明するための図である。 実施形態に係る立体画像形成システムの処理例の動作を説明するためのフローチャートである。 実施形態に係る立体画像形成システムの第1変更処理例を説明するための図である。 実施形態に係る立体画像形成システムの第1変更処理例の動作を説明するためのフローチャートである。 実施形態に係る立体画像形成システムの第2変更処理例を説明するための図である。 実施形態に係る立体画像形成システムの第2変更処理例の動作を説明するためのフローチャートである。 実施形態に係る立体画像形成システムの第3変更処理例を説明するための図である。 実施形態に係る立体画像形成システムの第3変更処理例の動作を説明するためのフローチャートである。 実施形態に係る立体画像形成システムの第4変更処理例を説明するための図である。 実施形態に係る立体画像形成システムの第4変更処理例の動作を説明するためのフローチャートである。 本実施形態で行われる対応処理の一例を示す図である。 膨張性シートに印刷するバーコードの変形例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
ここで、本実施形態では「立体画像」とは、造型物を示し、造型物には単純な形状、幾何学形状、文字等広く形状一般が含まれる。更に造型物は、加飾の結果として形成される装飾をも含む。装飾とは、視覚及び/又は触覚を通じて美感を想起させるものである。また、「立体画像形成」とは、造型物を形成することだけでなく、加飾(造飾)をも含む。
[実施形態]
本実施形態は、安定して所望の膨張高さを確保することができる立体画像形成システムを提供することを意図している。
例えば、一般に、立体画像形成システムは、インクが十分に乾燥していない状態で光照射処理を行うと、所望の膨張高さを得られないことがある。この点について、各種の実験を行った結果、光照射処理ではインクに含まれている水分を気化させてインクを乾燥させるための気化熱を考慮した熱量調整制御を行うことが望ましいと推測される。本実施形態に係る立体画像形成システムは、このような熱量調整制御を行うことにより、安定して所望の膨張高さを確保するものである。
本実施形態は、吸収した熱量に応じて膨張する熱膨張層(発泡層)を一方の面上に有する媒体(例えば、膨張性シート(熱発泡性シート))上に、電磁波を熱に変換する材料(例えば、カーボンなどの電磁波熱変換材料)を含む黒いインクで所望の画像を印刷し、膨張層のうち媒体に前記画像が形成された部位を電磁波の照射によって膨張させて盛り上げることにより、立体画像(立体物又は造形造型物)を形成する方法に関するものである。
<立体画像形成システムの構成>
以下、図1を参照して、本実施形態に係る立体画像形成システム1000の構成につき説明する。図1は、本実施形態に係る立体画像形成システム1000の構成を示す図である。
図1に示すように、立体画像形成システム1000は、制御装置100と、制御装置100に接続された表示操作部150と、光照射装置(放射装置)200と、二次元画像形成手段としてのプリンタ250とを備え、これらがネットワークNWを介して管理装置300と通信可能に接続されている。なお、プリンタ250と光照射装置200とは、立体画像形成装置290を構成する。
制御装置100は、PC(Personal Computer)によって構成され、表示操作部150と接続された汎用の情報処理装置であり、光照射装置200、及びプリンタ250を制御する。
表示操作部150は、制御装置100に接続されたタッチパネルディスプレイであり、二次元画像を表示する表示手段と、操作者が各種の情報を入力する入力手段とを備えている。
光照射装置200は、光照射手段(照射手段)として機能する装置であり、膨張性シートの上面(表面)、及び/又は、膨張性シートの下面(裏面)に、電磁波を熱に変換する電磁波熱変換層(以下、単に変換層と称する)を形成し、電磁波を照射することで、変換層を発熱させる。つまり、光照射装置200は、膨張性シートに対して光照射処理を行うことにより、後記する光熱変換用インクで印刷された二次元画像の印刷領域を膨張させて立体画像を形成する。
プリンタ250は、二次元画像形成手段として機能する装置であり、所望の領域を部分的に膨張させる際に用いる二次元画像を後記する光熱変換用インクで膨張性シートに印刷する。本実施形態では、プリンタ250がインクジェットプリンタであるものとして説明する。ただし、プリンタ250は電子写真プリンタ等で構成することもできる。
また、プリンタ250は、膨張性シートの表面において発泡及び膨張させる部分を示すデータである表面データに基づき、黒色インクを用いて印刷する。同様に、プリンタ250は、膨張性シートの裏面において発泡及び膨張させる部分を示すデータである裏面データに基づき、黒色インクを用いて印刷する。また、カーボンブラックを含む黒色インクは、電磁波光を熱に変換する材料の一例である。なお、電磁波を熱に変換する材料としては、これ以外を利用してもよい。黒色インクの濃度がより濃く形成された部分ほど、熱膨張層の膨張高さは高くなる。このため、黒色インクの濃度は、目標高さに対応するように濃淡が決定される。
管理装置300は、汎用の情報処理装置であり、立体画像の形成に用いる代表的なコンテンツを格納し管理する。
前記した制御装置100は、制御部10と、通信部40と、不揮発性記憶部50と、揮発性記憶部55とを備えている。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)であり、プログラムを実行することにより、立体画像形成制御手段20と、表示操作制御部31と、画像選択手段32と、通信制御部33との機能を実現する。
立体画像形成制御手段20は、立体画像の形成処理における各部の動作を制御する手段であり、二次元画像形成制御手段21と、光照射制御手段23とから構成される。
二次元画像形成制御手段21は、プリンタ250を、プリンタドライバ53を介して制御する機能部である。
前記した表示操作制御部31は、表示操作部150に所定の画面を表示させ、操作者によるタッチ操作を受け付ける。
前記した画像選択手段32は、例えば、表示操作部150に立体画像のコンテンツ(サンプル画像)を複数表示させ、複数のコンテンツの中から一つを使用者に選択させる。
前記した通信制御部33は、通信部40を制御する。
前記した通信部40は、光照射装置200と、プリンタ250と、管理装置300との間で通信を行うLAN(Local Area Network)インタフェース回路や、USB(Universal Serial Bus)インタフェース回路等によって構成されている。
前記した不揮発性記憶部50は、ROM(Read Only Memory)やHDD(Hard Disk Drive)等によって構成されており、OS51、アプリケーションプログラム52、プリンタドライバ53等を格納する。
前記した揮発性記憶部55は、RAM(Random Access Memory)によって構成されており、ワーキングメモリとして使用される。
前記した光熱変換用インクは、赤外光や近赤外光等の光を熱に変換する特性を有するインクである。換言すると、光熱変換用インクは、光照射することで熱を帯び易い特性を有するインクである。ここでは、光熱変換用インクがカーボンブラックを含む黒色(K)インクであるものとして説明する。ただし、光熱変換用インクは、カーボンブラックを含む黒色インクの代わりに、別のインクを用いることができる。例えば、光熱変換用インクは、赤外光や近赤外光等の光を熱に変換する機能を有していれば、可視光領域で透明なインクを用いることもできる。
なお、プリンタ250は、光熱変換用インクに加え、光を熱に変換する特性を有していないインク(以下、「非光熱変換用インク」と称する)を用いることができる。非光熱変換用インクは、例えばCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)のカラーインクであり、カラーの二次元画像を印刷する場合に使用される。非光熱変換用インクのみの印刷領域は、光照射処理を行っても、ほとんど膨張しない。
係る構成において、プリンタ250は、膨張性シート400(図2参照)の所望の領域を部分的に膨張させるために、光熱変換用インクで二次元画像を膨張性シート400に印刷する。また、プリンタ250は、カラーの二次元画像を印刷する場合に、前記した例えばCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の非光熱変換用インクでカラーの二次元画像を膨張性シート400に印刷する。
光照射装置200は、二次元画像が印刷された膨張性シート400(図2参照)に対して光照射処理を行う。
<光照射装置の構成>
以下、図2を参照して、光照射装置200の構成につき説明する。図2は、光照射装置200の構成を示す図である。
図2に示すように、光照射装置200は、給紙部220と、駆動ローラ231,232と、従動ローラ233,234と、光照射ユニット210と、モータ335と、上ガイド337と、下ガイド338と、室温センサ225と、バーコードリーダ340、入口センサ341と、出口センサ342とを備える。ここで、給紙部220は、膨張性シート400を搬送路に給紙するものである。なお、駆動ローラ231,232と、従動ローラ233,234と、モータ335と、上ガイド337と、下ガイド338とで、搬送ユニット(搬送手段)を構成する。
光照射ユニット(放射ユニット)210は、反射鏡211と、ハロゲンランプ215と、冷却ファン213と、温度センサ214とを備える。ハロゲンランプ215は、その外周面から近赤外光、及び可視光を放射する線状光源である。反射鏡211は、アルミ製の放物面反射鏡であり、ハロゲンランプ215の放射光を平行光にする。ハロゲンランプ215、及び反射鏡211は、搬送面の上方に配設されているので、膨張性シート400の上方から近赤外領域、及び可視光領域の光(電磁波)を照射する。カーボンブラックを含む黒色インクが印刷された膨張性シート400に光を照射すると、黒色インクが印刷された部分では、黒色インクが印刷されていない部分に比べて、より効率良く光が熱に変換される。そのため、熱膨張層410のうち、黒色インク(光熱変換用インク)が印刷された領域が主に加熱されて、その結果、熱膨張層410は、黒色インクが印刷された領域が膨張する。
冷却ファン213は、反射鏡211を空冷する。温度センサ214は、反射鏡211の背面に取り付けられており、その背面温度を検出する。
駆動ローラ231,232、及び従動ローラ233,234は、搬送中の膨張性シート400を上下から挟み込んで搬送する。駆動ローラ231,232は、モータ335によって駆動される。上ガイド337と下ガイド338とは、格子状に形成されており、搬送面の上下から膨張性シート400をガイドする。なお、上ガイド337は、膨張性シート400に強い影を落とさないように、傾斜して設けられている。これによりハロゲンランプ215の直下において、上ガイド337と膨張性シート400とは所定距離だけ離れているので、強い影を落とすことはない。
給紙部220は、膨張性シート400を載置し、載置された膨張性シート400を搬送ユニットまで給紙するものである。室温センサ225は、室温を検出するセンサである。バーコードリーダ340は、膨張性シート400に印刷されたバーコードを読み取る装置である。入口センサ341、及び出口センサ342は、搬送中の膨張性シート400の先端、及び後端を検出する。
係る構成において、光照射装置200は、ハロゲンランプ215を点灯させた状態で二次元画像が印刷された膨張性シート400を搬送する。これにより、光照射装置200は、膨張性シート400に対して光照射処理を行う。このとき、膨張性シート400では、光熱変換用インクで二次元画像が印刷された印刷領域の直下の熱膨張層が膨張し、表面が凸状に急峻に変化する。その結果、2.5次元(2.5D)の立体画像が形成される。ここで、2.5Dの立体画像は、平面に厚み方向の凹凸が形成された立体構造物を意味する。
<膨張性シートの構成>
以下、図3乃至図5を参照して、膨張性シート400の構成につき説明する。図3は、印刷処理前における膨張性シート400の構成を示す平面図である。図4は、印刷処理後における膨張性シート400の構成を示す平面図である。図3(a)及び図3(b)は、それぞれ、印刷処理前における膨張性シート400の第1面と第2面の構成を示している。また、図4(a)及び図4(b)は、それぞれ、印刷処理後における膨張性シート400の第1面と第2面の構成を示している。図5は、膨張性シート400の各部位の構成を示す断面図である。図5(a)は、図3(a)に示す線X1−X1に沿って膨張性シート400の先端付近を切断した切断面の形状を示している。図5(b)は、図4(a)に示す線X2−X2に沿って膨張性シート400の先端付近を切断した切断面の形状を示している。図5(c)は、二次元画像502a(図4(a)参照)の印刷領域を通過するように、図4(a)に示す線X3−X3に沿って膨張性シート400を切断した切断面の形状を示している。
ここでは、熱膨張層410(図5(a)参照)が設けられた側の面が膨張性シート400の第1面であり、基材415(図5(a)参照)が設けられた側の面が膨張性シート400の第2面であるものとして説明する。
膨張性シート400は、プリンタ250で、印刷が施され、膨張性シート400の熱膨張層410が膨張により隆起することにより、膨張性シート400の表面に凹凸が形成される。このような熱膨張層410の隆起(バンプ)によって凸若しくは凹凸形状を造ることにより、膨張性シート400に立体画像が(立体物又は造型物)が形成される。
図3(a)に示すように、膨張性シート400は、角部分の一か所が切り欠けられた矩形の形状を呈している。印刷処理前において、膨張性シート400の第1面は、無地な状態になっている。また、図3(b)に示すように、印刷処理前において、膨張性シート400の第2面の先端付近には、運用に応じて、事前付与バーコード501が予め印刷されている。事前付与バーコード501は、事前に付与された事前識別子である。ここでは、光照射装置200の給紙部220(図2参照)に挿入される側が膨張性シート400の先端側であるものとして説明する。なお、事前付与バーコード501は、印刷されない場合もある。
図4(a)に示すように、印刷処理時において、膨張性シート400の第1面には、プリンタ250(図1参照)によって、光熱交換用インクで二次元画像502が印刷される。図示例では、円形の二次元画像502aと四角形の二次元画像502bとが印刷されている。また、図4(b)に示すように、印刷処理時において、膨張性シート400の第2面には、プリンタ250(図1参照)によって、非光熱交換用インクで、事前付与バーコード501とは異なるバーコード503が印刷される。バーコード503は、後から印刷された印刷識別子である。以下、バーコード503を事前付与バーコード501と区別する場合に、「印刷バーコード503」と称する。
事前付与バーコード501は、膨張性シート400の属性(例えば、シートの厚みや、シートの表面又は裏面の向き等)を表している。一方、印刷バーコード503は、運用に応じて設定された任意の情報を含むものである。印刷バーコード503としては、例えば、二次元画像502の印刷領域情報や、二次元画像502の印刷時刻情報、シートに与える光の照射条件(膨張性シート400の搬送速度や膨張性シート400に照射する光量等)の熱量調整制御の補正情報等を含むように構成することができる。
図5(a)に示すように、膨張性シート400は、基材415と熱膨張層410とが積層された構造になっている。本実施形態では、膨張性シート400は、一面側(第1面側)に熱膨張層410が面し、他面側(第2面側)に基材415が面している構造になっているものとして説明する。基材415は、弾性変形可能な紙葉類である。熱膨張層410は、熱により膨張する樹脂層である。
熱膨張層410は、基材415の一方の面(図5では、上面)上に形成される。熱膨張層410は、加熱温度、加熱時間に応じた大きさに膨張する層であって、バインダ中に複数の熱膨張性材料(熱膨張性マイクロカプセル、マイクロパウダー )が分散配置されている。また、本実施形態では、基材415の上面(表面)上に、及び/又は基材415の下面(裏面)に電磁波を熱に変換する電磁波熱変換層である二次元画像502a(以下、単に変換層と称する)を形成し、光を照射することで、変換層である二次元画像502aが設けられた領域を発熱させる。変換層である二次元画像502aは、電磁波の照射により、熱を帯びる。熱膨張層410は、膨張性シート400の表面及び/又は裏面に設けられた変換層で生じた熱を吸収して発泡し、膨張する。これにより、膨張性シート400の特定の領域のみを選択的に膨張させることができる。熱膨張性材料は、例えば80℃から120℃程度の温度に加熱されると、発泡及び膨張する。
図5(a)に示すように、印刷処理前において、膨張性シート400の第2面の先端付近には、事前付与バーコード501が予め印刷されている。
図5(b)に示すように、印刷処理後において、膨張性シート400の第2面の先端付近には、事前付与バーコード501とは異なる印刷バーコード503が印刷される。また、図5(c)に示すように、印刷処理後において、膨張性シート400の第1面の任意の場所には、二次元画像502が印刷される。
<立体画像の構成>
以下、図6及び図7を参照して、立体画像の構成につき説明する。図6及び図7は、それぞれ、光照射処理前と後とにおける膨張性シート400の構成を示す断面図である。図6(a)及び図6(b)は、それぞれ、光照射処理前と後とにおいて、図4(a)に示す線X2−X2に沿って膨張性シート400の先端付近を切断した切断面の形状を示している。図7(a)及び図7(b)は、それぞれ、光照射処理前と後とにおいて、二次元画像502a(図4(a)参照)の印刷領域を通過するように、図4(a)に示す線X3−X3に沿って膨張性シート400を切断した切断面の形状を示している。
図6(a)に示すように、光照射装置200(図1参照)は、赤外光や近赤外光等の光を膨張性シート400の第2面に照射して光照射処理を行う。このとき、膨張性シート400の先端付近は、光熱交換用インクが使用されていないため、ほとんど熱を帯びない。そのため、図6(b)に示すように、光照射処理後において、膨張性シート400の先端付近には立体画像が形成されず、膨張性シート400の先端付近は光照射処理前と同じ断面形状を維持する。
一方、図7(a)に示すように、光照射装置200(図1参照)が光を膨張性シート400の第2面に照射して光照射処理を行うと、膨張性シート400の二次元画像502aの印刷領域が熱を帯びる。そのため、図7(b)に示すように、光照射処理後において、二次元画像502aの印刷領域の直下で膨張性シート400が膨張し、その結果、立体画像が形成される。
<立体画像形成システムの動作>
以下、図8及び図9を参照して、立体画像形成システム1000の動作につき説明する。図8は、立体画像形成システム1000の処理例を説明するための図である。図9は、立体画像形成システム1000の処理例の動作を説明するためのフローチャートである。図9中、台形枠で示す箇所は、操作者によって行われる動作を示している(以下、同様)。
なお、各装置は、図示せぬタイマによって計測された時間に基づいて動作する。また、各装置の動作は、各装置の記憶部に読み出し自在に予め格納されたプログラムによって規定されており、各装置の制御部によって実行される。以下、これらの点については、情報処理では常套手段であるので、その詳細な説明を省略する。
また、本実施形態では、光照射装置200は、二次元画像502の印刷における1シート当たりの光熱変換用インクの累積濃度に応じて熱量調整制御を行うものとして説明する。ただし、光照射装置200は、二次元画像502の印刷における膨張性シート400の搬送方向での所望面積当たりの光熱変換用インクの累積濃度に応じて熱量調整制御を行うようにしてもよい。
図8に示す処理例は、立体画像形成システム1000が以下の処理a〜処理dを行うことを示している。
(処理a):第1面に二次元画像(図示例では、2つの二次元画像502a,502b)を印刷する(図8(a)参照)。
(処理b):第2面に印刷バーコード503を印刷する(図8(b)参照)。この印刷バーコード503は、2つの二次元画像502a,502bに係る情報を含んでいる。
(処理c):第1面に光照射する(図8(c)参照)。
(処理d):立体画像(図示例では、2つの二次元画像502a,502bに対応する立体画像602a,602b)を形成する(図8(d)参照)。
図8に示す処理例は、立体画像形成システム1000が図9に示すフローチャートの各処理を実行することにより実現される。
図9に示すように、立体画像形成システム1000では、膨張性シート400の第1面に印刷が行われるように、操作者が膨張性シート400の第1面側をプリンタ250の給紙部(図示せず)にセットする(ステップS110)。プリンタ250は、膨張性シート400のセットを検知すると、検知情報を制御装置100に通知する。これに応答して、制御装置100は、例えば、コンテンツ一覧表示画面(図示せず)を表示操作部150(図1参照)に表示する。
ステップS110の後、操作者は、表示操作部150(図1参照)を操作して、コンテンツ一覧表示画面(図示せず)の中から所望のコンテンツ(サンプル画像)を選択し、印刷処理の開始を指示する。これに応答して、制御装置100は、サンプル画像データの選択結果を受け付けるとともに、印刷処理の開始指示を受け付ける(ステップS120,S130)。
すると、制御装置100の二次元画像形成制御手段21(図1参照)は、選択されたサンプル画像データに基づいて二次元画像の印刷をプリンタ250に指示する。これに応答して、プリンタ250は、光熱変換用インクで二次元画像502(図4(a)参照)を膨張性シート400の第1面に印刷し(ステップS140)、印刷が完了したら、膨張性シート400を排出する(ステップS150)。
操作者は、排出された膨張性シート400の表裏を反転させて、膨張性シート400の第2面に印刷が行われるように、膨張性シート400の第2面側をプリンタ250の給紙部(図示せず)にセットする(ステップS160)。プリンタ250は、膨張性シート400のセットを検知すると、検知情報を制御装置100に通知する。これに応答して、制御装置100の二次元画像形成制御手段21(図1参照)は、印刷バーコード503(図4(b)参照)の印刷をプリンタ250に指示する。これに応答して、プリンタ250は、非光熱変換用インクで印刷バーコード503(図4(b)参照)を膨張性シート400に印刷し(ステップS170)、印刷が完了したら、膨張性シート400を排出する(ステップS180)。印刷バーコード503(図4(b)参照)に含まれている情報の詳細については、後記する「本実施形態で行われる対応処理の一例」の章で説明する。
ステップS180の後、操作者は、排出された膨張性シート400の第1面に光照射が行われるように、膨張性シート400の第1面側を光照射装置200の給紙部220(図2参照)にセットする(ステップS210)。
光照射装置200は、膨張性シート400のセットを検知すると、バーコードリーダ340(図2参照)で膨張性シート400の印刷バーコード503(図4(b)参照)を読み取り(ステップS220)、バーコードの読取情報を制御装置100に通知する。制御装置100の光照射制御手段23(図1参照)は、バーコードの読取情報に基づいて対応処理を設定する(ステップS230)。対応処理の詳細については、後記する「本実施形態で行われる対応処理の一例」の章で説明する。
操作者は、表示操作部150(図1参照)を操作して、光照射処理の開始を制御装置100に指示する。これに応答して、制御装置100は、光照射処理の開始指示を受け付ける(ステップS240)。
すると、制御装置100の光照射制御手段23(図1参照)は、光照射装置200に、設定された対応処理に基づく光照射処理(膨張処理)を実行させる(ステップS250)。これにより、膨張性シート400に立体画像が形成される。光照射装置200は、光照射処理(膨張処理)が終了したら、膨張性シート400を排出する(ステップS260)。
ところで、二次元画像502や印刷バーコード503を印刷する面は、運用に応じて、変更することができる。これに応じて、立体画像形成システム1000によって実行される処理も、適宜変更される。以下に、その一例を説明する。
なお、ここでは、バーコードリーダ340(図2参照)が膨張性シート400の両面(すなわち、第1面及び第2面の双方の面)から事前付与バーコード501と印刷バーコード503を読み取る機能を有しているものとして説明する。
<第1変更処理例>
以下、図10及び図11を参照して、第1変更処理例を説明する。図10は、第1変更処理例を説明するための図である。図11は、第1変更処理例の動作を説明するためのフローチャートである。
図10に示す第1変更処理例は、立体画像形成システム1000が以下の処理1a〜処理1cを行うことを示している。
(処理1a):第2面に二次元画像の鏡像(図示例では、2つの二次元画像の鏡像502ai,502bi)と第2面に係る印刷バーコード503aを印刷する(図10(a)参照)。この第2面に係る印刷バーコード503aは、膨張性シート400の第2面に印刷された2つの二次元画像の鏡像502ai,502biに係る情報を含んでいる。
(処理1b):第2面に光照射する(図10(b)参照)。
(処理1c):立体画像(図示例では、2つの二次元画像の鏡像502ai,502biに対応する立体画像602a,602b)を形成する(図10(c)参照)。
図10に示す第1変更処理例は、立体画像形成システム1000が図11に示すフローチャートの各処理を実行することにより実現される。
図11に示すように、第1変更処理例は、前記した処理例(図9参照)と比較すると、以下の点で相違している。
(相違点1):ステップS110の処理(図9参照)の代わりに、ステップS110aの処理を行う点。
(相違点2):ステップS140の処理(図9参照)の代わりに、ステップS140aの処理を行う点。
(相違点3):ステップS160〜S180の処理(図9参照)を行わない点。
(相違点4):ステップS210の処理(図9参照)の代わりに、ステップS210aの処理を行う点。
(相違点1について)
前記したステップS110aの処理は、膨張性シート400の第2面に印刷が行われるように、操作者が膨張性シート400の第2面側をプリンタ250の給紙部(図示せず)にセットする処理である。
(相違点2について)
前記したステップS140aの処理は、光熱変換用インクで二次元画像の鏡像(図示例では、2つの二次元画像の鏡像502ai,502bi)と第2面に係る印刷バーコード503aを膨張性シート400の第2面に印刷する処理である。前記した通り、この第2面に係る印刷バーコード503aは、膨張性シート400の第2面に印刷された2つの二次元画像の鏡像502ai,502biに係る情報を含んでいる。
(相違点3について)
第1変更処理例では、ステップS140aで全ての二次元画像の鏡像と第2面に係る印刷バーコード503aが膨張性シート400の第2面に印刷されるため、ステップS160〜S180の処理(図9参照)が削除されている。
(相違点4について)
前記したステップS110aの処理は、膨張性シート400の第2面に光照射が行われるように、操作者が膨張性シート400の第2面側を光照射装置200の給紙部220(図2参照)にセットする処理である。
このような第1変更処理例では、膨張性シート400の第2面に印刷が行われるように、操作者が、膨張性シート400の第2面側をプリンタ250の給紙部(図示せず)にセットする(ステップS110a)。すると、プリンタ250は、ステップS120〜ステップS150の処理を実行する。その際に、プリンタ250は、ステップS140aにおいて、全ての二次元画像の鏡像(図示例では、2つの二次元画像の鏡像502ai,502bi)と第2面に係る印刷バーコード503aとを同時に膨張性シート400の第2面に印刷する。
そして、ステップS150の後、ステップS210aにおいて、膨張性シート400の第2面に光照射が行われるように、操作者は、膨張性シート400の第2面側を光照射装置200の給紙部220にセットする。すると、光照射装置200が、ステップS220〜ステップS260の処理を実行する。
<第2変更処理例>
以下、図12及び図13を参照して、第2変更処理例を説明する。図12は、第2変更処理例を説明するための図である。図13は、第2変更処理例の動作を説明するためのフローチャートである。
図12に示す第2変更処理例は、立体画像形成システム1000が以下の処理2a〜処理2fを行うことを示している。
(処理2a):第1面に一部分の二次元画像(図示例では、二次元画像502a)を印刷する(図12(a)参照)。
(処理2b):第1面に光照射する(図12(b)参照)。
(処理2c):一部分の立体画像(二次元画像502aに対応する立体画像602a)を形成する(図12(c)参照)。
(処理2d):第2面に二次元画像502a以外の二次元画像(以下、「他部分の二次元画像」と称する)の鏡像(図示例では、鏡像502bi)と第2面に係る印刷バーコード503bを印刷する(図12(d)参照)。この第2面に係る印刷バーコード503bは、膨張性シート400の第2面に印刷された他部分の二次元画像の鏡像502biに係る情報を含んでいる。
(処理2e):第2面に光照射する(図12(e)参照)。
(処理2f):他部分の立体画像(図示例では、他部分の二次元画像の鏡像502biに対応する立体画像602b)を形成する(図12(f)参照)。
図12に示す第2変更処理例は、立体画像形成システム1000が図13に示すフローチャートの各処理を実行することにより実現される。
図13に示すように、第2変更処理例は、前記した処理例(図9参照)と比較すると、以下の点で相違している。
(相違点1):ステップS160〜S180の処理(図9参照)を行わない点。
(相違点2):ステップS220〜S230の処理(図9参照)を行わない点。
(相違点3):ステップS250の処理(図9参照)の代わりに、ステップS250bの処理を行う点。
(相違点4):ステップS260の後に、ステップS310〜S460の処理を行う点。
(相違点1について)
第2変更処理例では、ステップS140で膨張性シート400の第1面に印刷された二次元画像502aに対して光が照射されるため、ステップS160〜S180の処理(図9参照)が削除されている。
(相違点2について)
第2変更処理例では、膨張性シート400の第1面に印刷バーコード503bが印刷されていないため、ステップS220〜S230の処理(図9参照)が削除されている。
(相違点3について)
前記したステップS250bの処理は、制御装置100の光照射制御手段23(図1参照)が、光照射装置200に、一定の熱量による光照射処理(膨張処理)を実行させる処理である。
(相違点4について)
前記したステップS310〜S460の処理は、以下の通りである。
ステップS260の後、膨張性シート400の第2面に印刷が行われるように、操作者は、膨張性シート400の第2面側をプリンタ250の給紙部(図示せず)にセットする(ステップS310)。なお、第2変更処理例では、ステップS260において、二次元画像502aに対応する立体画像602aが膨張性シート400の第1面に形成されている(図12(c)参照)。
プリンタ250は、膨張性シート400のセットを検知すると、検知情報を制御装置100に通知する。これに応答して、制御装置100は、例えば、コンテンツ一覧表示画面(図示せず)を表示操作部150(図1参照)に表示する。
操作者は、表示操作部150(図1参照)を操作して、印刷処理の開始を指示する。これに応答して、制御装置100は、印刷処理の開始指示を受け付ける(ステップS330)。
すると、制御装置100の二次元画像形成制御手段21(図1参照)は、他部分の二次元画像の鏡像(ここでは、鏡像502bi(図12(d)参照))の印刷をプリンタ250に指示する。これに応答して、プリンタ250は、光熱変換用インクで他部分の二次元画像の鏡像(ここでは、鏡像502bi(図12(d)参照))を膨張性シート400の第2面に印刷し(ステップS340)、印刷が完了したら、膨張性シート400を排出する(ステップS350)。
ステップS350の後、操作者は、排出された膨張性シート400の第2面に光照射が行われるように、膨張性シート400の第2面側を光照射装置200の給紙部220(図2参照)にセットする(ステップS410)。光照射装置200は、膨張性シート400のセットを検知すると、バーコードリーダ340(図2参照)で膨張性シート400の印刷バーコード503b(図12(d)参照)を読み取り(ステップS420)、バーコードの読取情報を制御装置100に通知する。制御装置100の光照射制御手段23(図1参照)は、バーコードの読取情報に基づいて、膨張性シート400の第2面に対する対応処理を設定する(ステップS430)。また、制御装置100は、光照射装置200の操作画面(図示せず)を表示操作部150(図1参照)に表示する。対応処理の詳細については、後記する「本実施形態で行われる対応処理の一例」の章で説明する。
操作者は、表示操作部150(図1参照)を操作して、光照射処理の開始を制御装置100に指示する。これに応答して、制御装置100は、光照射処理の開始指示を受け付ける(ステップS440)。
すると、制御装置100の光照射制御手段23(図1参照)は、光照射装置200に、膨張性シート400の第2面に対して、設定された対応処理に基づく光照射処理(膨張処理)を実行させる(ステップS450)。これにより、光照射装置200は、他部分の二次元画像の鏡像502biに対応する立体画像602bを膨張性シート400の第1面に形成する(図12(f)参照)。光照射装置200は、光照射処理(膨張処理)が終了したら、膨張性シート400を排出する(ステップS460)。
このような第2変更処理例では、まず、膨張性シート400の第1面に印刷が行われるように、操作者が、膨張性シート400の第1面側をプリンタ250の給紙部(図示せず)にセットする(ステップS110)。すると、プリンタ250は、ステップS120〜ステップS150の処理を実行する。その際に、プリンタ250は、ステップS140において、膨張性シート400の第1面に二次元画像502aを印刷する(図12(a)参照)。
ステップS150の後、膨張性シート400の第1面に光照射が行われるように、操作者は、膨張性シート400の第1面側を光照射装置200の給紙部220にセットする。すると、光照射装置200は、ステップS210,S240,S250b,S260の処理を実行する。その際に、光照射装置200は、ステップS250bにおいて、膨張性シート400の第1面に対して、一定の熱量による光照射処理(膨張処理)を行う(図12(b)参照)。これにより、光照射装置200は、二次元画像502aに対応する立体画像602aを膨張性シート400の第1面に形成する(図12(c)参照)。
そして、ステップS260の後、膨張性シート400の第2面に印刷が行われるように、操作者は、膨張性シート400の表裏を反転させて、膨張性シート400の第2面側をプリンタ250の給紙部(図示せず)にセットする(ステップS310)。すると、プリンタ250は、ステップS310,S330,S340,S350の処理を実行する。その際に、プリンタ250は、ステップS340において、膨張性シート400の第2面に他部分の二次元画像の鏡像502biと第2面に係る印刷バーコード503bとを同時に印刷する。
ステップS350の後、膨張性シート400の第2面に光照射が行われるように、操作者は、膨張性シート400の第2面側を光照射装置200の給紙部220にセットする(ステップS410)。すると、光照射装置200は、ステップS410〜ステップS460の処理を実行する。その際に、光照射装置200は、ステップS420,S430において、第2面に係る印刷バーコード503b(図12(d)参照)を読み取り、その読取情報に基づいて、膨張性シート400の第2面に対する対応処理を設定し、ステップS450において、膨張性シート400の第2面に対して、設定された対応処理に基づく光照射処理(膨張処理)を行う(図12(e)参照)。これにより、光照射装置200は、他部分の二次元画像の鏡像502biに対応する立体画像602bを膨張性シート400の第1面に形成する(図12(f)参照)。
<第3変更処理例>
以下、図14及び図15を参照して、第3変更処理例を説明する。図14は、第3変更処理例を説明するための図である。図15は、第3変更処理例の動作を説明するためのフローチャートである。
図14に示す第3変更処理例は、立体画像形成システム1000が以下の処理3a〜処理3fを行うことを示している。
(処理3a):第1面に一部分の二次元画像(図示例では、二次元画像502a)を印刷する(図14(a)参照)。
(処理3b):第2面に他部分の二次元画の鏡像(図示例では、鏡像502bi)と両面に係る印刷バーコード503cを印刷する(図14(b)参照)。この両面に係る印刷バーコード503cは、膨張性シート400の両面(すなわち、第1面及び第2面)に印刷された二次元画像502aと他部分の二次元画像の鏡像502biに係る情報を含んでいる。
(処理3c):第1面に光照射する(図14(c)参照)。
(処理3d):一部分の立体画像(図示例では、二次元画像502aに対応する立体画像602a)を形成する(図14(d)参照)。
(処理3e):第2面に光照射する(図14(e)参照)。
(処理3f):他部分の立体画像(図示例では、他部分の二次元画像の鏡像502biに対応する立体画像602b)を形成する(図14(f)参照)。
図14に示す第3変更処理例は、立体画像形成システム1000が図15に示すフローチャートの各処理を実行することにより実現される。
図15に示すように、第3変更処理例は、前記した処理例(図9参照)と比較すると、以下の点で相違している。
(相違点1):ステップS170の処理(図9参照)の代わりに、ステップS170cの処理を行う点。
(相違点2):ステップS230の処理(図9参照)の代わりに、ステップS230cの処理を行う点。
(相違点3):ステップS260の後に、ステップS510〜S560の処理を行う点。
(相違点1について)
前記したステップS170cの処理は、非光熱変換用インクで他部分の二次元画像の鏡像(図示例では、鏡像502bi(図14(b)参照))と両面に係る印刷バーコード503c(図14(b)参照)を膨張性シート400の第2面に印刷する処理である。この両面に係る印刷バーコード503c(図14(b)参照)は、ステップS140で膨張性シート400の第1面に印刷された印刷された二次元画像502a(図14(a)参照)に係る情報と、ステップS170cで膨張性シート400の第2面に印刷された印刷された他部分の二次元画像の鏡像502bi(図14(b)参照)に係る情報とを含んでいる。
(相違点2について)
前記したステップS230cの処理は、両面に係る印刷バーコード503c(図14(b)参照)に含まれている二次元画像502a(図14(a)参照)に係る情報に基づいて、膨張性シート400の第1面に対する対応処理を設定する処理である。対応処理の詳細については、後記する「本実施形態で行われる対応処理の一例」の章で説明する。
(相違点3について)
前記したステップS510〜S560の処理は、以下の通りである。
ステップS260の後、操作者は、膨張性シート400の第2面に光照射が行われるように、膨張性シート400の第2面側を光照射装置200の給紙部220(図2参照)にセットする(ステップS510)。なお、第3変更処理例では、ステップS260において、二次元画像502aに対応する立体画像602aが膨張性シート400の第1面に形成されている(図14(d)参照)。
光照射装置200は、膨張性シート400のセットを検知すると、バーコードリーダ340(図2参照)で膨張性シート400の両面に係る印刷バーコード503c(図14(b)参照)を読み取り(ステップS520)、バーコードの読取情報を制御装置100に通知する。制御装置100の光照射制御手段23(図1参照)は、両面に係る印刷バーコード503c(図14(b)参照)に含まれている他部分の二次元画像の鏡像502bi(図14(b)参照)に係る情報に基づいて、膨張性シート400の第2面に対する対応処理を設定する(ステップS530c)。対応処理の詳細については、後記する「本実施形態で行われる対応処理の一例」の章で説明する。
操作者は、表示操作部150(図1参照)を操作して、光照射処理の開始を制御装置100に指示する。これに応答して、制御装置100は、光照射処理の開始指示を受け付ける(ステップS540)。
すると、制御装置100の光照射制御手段23(図1参照)は、光照射装置200に、膨張性シート400の第2面に対して、設定された対応処理に基づく光照射処理(膨張処理)を実行させる(ステップS550)。これにより、光照射装置200は、他部分の二次元画像の鏡像502biに対応する立体画像602bを膨張性シート400の第1面に形成する(図14(f)参照)。光照射装置200は、光照射処理(膨張処理)が終了したら、膨張性シート400を排出する(ステップS560)。
このような第3変更処理例では、まず、膨張性シート400の第1面に印刷が行われるように、操作者が、膨張性シート400の第1面側をプリンタ250の給紙部(図示せず)にセットする(ステップS110)。すると、プリンタ250は、ステップS120〜ステップS180の処理を実行する。その際に、プリンタ250は、ステップS170cにおいて、他部分の二次元画像の鏡像502biと両面に係る印刷バーコード503cとを同時に膨張性シート400の第2面に印刷する。
そして、ステップS180の後、ステップS210において、膨張性シート400の第1面に光照射が行われるように、操作者は、膨張性シート400の第1面側を光照射装置200の給紙部220にセットする。すると、光照射装置200は、ステップS220〜ステップS260の処理を実行する。その際に、光照射装置200は、ステップS230cにおいて、両面に係る印刷バーコード503c(図14(b)参照)に含まれている二次元画像502a(図14(a)参照)に係る情報に基づいて、膨張性シート400の第1面に対する対応処理を設定し、ステップS250において、膨張性シート400の第1面に対して、設定された対応処理に基づく光照射処理(膨張処理)を行う(図14(c)参照)。これにより、光照射装置200は、二次元画像502aに対応する立体画像602aを膨張性シート400の第1面に形成する(図14(d)参照)。
そして、ステップS260の後、ステップS510において、膨張性シート400の第2面に光照射が行われるように、操作者は、膨張性シート400の第2面側を光照射装置200の給紙部220にセットする。すると、光照射装置200は、ステップS540〜ステップS560の処理を実行する。その際に、光照射装置200は、ステップS530cにおいて、両面に係る印刷バーコード503c(図14(b)参照)に含まれている他部分の二次元画像の鏡像502bi(図14(b)参照)に係る情報に基づいて、膨張性シート400の第2面に対する対応処理を設定し、ステップS550において、膨張性シート400の第2面に対して、設定された対応処理に基づく光照射処理(膨張処理)を行う(図14(e)参照)。これにより、光照射装置200は、他部分の二次元画像の鏡像502biに対応する立体画像602bを膨張性シート400の第1面に形成する(図14(f)参照)。
<第4変更処理例>
以下、図16及び図17を参照して、第4変更処理例を説明する。図16は、第4変更処理例を説明するための図である。図17は、第4変更処理例の動作を説明するためのフローチャートである。
図16に示す第4変更処理例は、立体画像形成システム1000が以下の処理4a〜処理4fを行うことを示している。
処理(4a):第1面に一部分の二次元画像(図示例では、二次元画像502a)と第1面に係る印刷バーコード505を印刷する(図16(a)参照)。この第1面に係る印刷バーコード505は、膨張性シート400の第1面に印刷された二次元画像502aに係る情報を含んでいる。
(処理4b):第2面に他部分の二次元画像の鏡像(図示例では、鏡像502bi)と第2面に係る印刷バーコード503dを印刷する(図16(b)参照)。この第2面に係る印刷バーコード503dは、膨張性シート400の第2面に印刷された他部分の二次元画像の鏡像502biに係る情報を含んでいる。
(処理4c):第1面に光照射する(図16(c)参照)。
(処理4d):一部分の立体画像(図示例では、二次元画像502aに対応する立体画像602a)を形成する(図16(d)参照)。
(処理4e):第2面に光照射する(図16(e)参照)。
(処理4f):他部分の立体画像(図示例では、他部分の二次元画像の鏡像502biに対応する立体画像602b)を形成する(図16(f)参照)。
図17に示す第4変更処理例は、立体画像形成システム1000が図16に示すフローチャートの各処理を実行することにより実現される。
図17に示すように、第4変更処理例は、前記した第3変更処理例(図15参照)と比較すると、以下の点で相違している。
(相違点1):ステップS140の処理(図15参照)の代わりに、ステップS140dの処理を行う点。
(相違点2):ステップS170cの処理(図15参照)の代わりに、ステップS170dの処理を行う点。
(相違点3):ステップS230cの処理(図15参照)の代わりに、ステップS230dの処理を行う点。
(相違点4):ステップS530cの処理(図15参照)の代わりに、ステップS530dの処理を行う点。
(相違点1について)
前記したステップS140dの処理は、光熱変換用インクで二次元画像(図示例では、二次元画像502a)を膨張性シート400の第1面に印刷する際に、非光熱変換用インクで第1面に係る印刷バーコード505を膨張性シート400の第1面に印刷する処理である。前記した通り、この第1面に係る印刷バーコード505(図16(a)参照)は、ステップS140dで膨張性シート400の第1面に印刷された二次元画像502a(図16(a)参照)に係る情報を含んでいる。
(相違点2について)
前記したステップS170dの処理は、非光熱変換用インクで他部分の二次元画像の鏡像(図示例では、鏡像502bi(図16(b)参照))と第2面に係る印刷バーコード503d(図16(b)参照)を膨張性シート400の第2面に印刷する処理である。この第2面に係る印刷バーコード503d(図16(b)参照)は、ステップS140dで膨張性シート400の第1面に印刷された二次元画像502a(図16(a)参照)に係る情報を含まず、ステップS170dで膨張性シート400の第2面に印刷された他部分の二次元画像の鏡像502bi(図16(b)参照)に係る情報のみを含んでいる。
(相違点3について)
前記したステップS230dの処理は、第1面に係る印刷バーコード505(図16(a)参照)に含まれている二次元画像502a(図16(a)参照)に係る情報に基づいて、膨張性シート400の第1面に対する対応処理を設定する処理である。対応処理の詳細については、後記する「本実施形態で行われる対応処理の一例」の章で説明する。
(相違点4について)
前記したステップS530dの処理は、第2面に係る印刷バーコード503d(図16(b)参照)に含まれている他部分の二次元画像の鏡像502bi(図16(b)参照)に係る情報に基づいて、膨張性シート400の第2面に対する対応処理を設定する処理である。対応処理の詳細については、後記する「本実施形態で行われる対応処理の一例」の章で説明する。
このような第4変更処理例では、立体画像形成システム1000は、ステップS140dにおいて、二次元画像502aと第1面に係る印刷バーコード505を膨張性シート400の第1面に印刷する(図16(a)参照)。また、立体画像形成システム1000は、ステップS170dにおいて、他部分の二次元画像の鏡像502biと第2面に係る印刷バーコード503dを膨張性シート400の第2面に印刷し(図16(b)参照)する。
そして、立体画像形成システム1000は、ステップS230dにおいて、膨張性シート400の第1面に対する対応処理を設定し、ステップS250において、膨張性シート400の第1面に対して、設定された対応処理に基づく光照射処理を行う。これにより、立体画像形成システム1000は、第1面に印刷された二次元画像502aに対応する立体画像602aを膨張性シート400の第1面に形成する(図16(d)参照)。次に、立体画像形成システム1000は、ステップS530dにおいて、膨張性シート400の第2面に対する対応処理を設定し、ステップS550において、膨張性シート400の第2面に対して、設定された対応処理に基づく光照射処理を行う。これにより、立体画像形成システム1000は、第2面に印刷された他部分の二次元画像の鏡像502biに対応する立体画像602bを膨張性シート400の第1面に形成する(図16(f)参照)。
<本実施形態で行われる対応処理の一例>
以下、図18を参照して、本実施形態で行われる対応処理の一例につき説明する。図18は、本実施形態で行われる対応処理の一例を示す図である。
図18に示すように、印刷バーコード503(図4(b)参照)は、運用に応じて、例えば、二次元画像502の印刷領域情報や、二次元画像502の印刷時刻情報、熱量調整制御の補正情報等を含む構成にすることができる。
例えば、印刷バーコード503(図4(b)参照)が二次元画像502の印刷領域情報を含んでいたとする。この場合に、ステップS230(図9参照)において、制御装置100の光照射制御手段23(図1参照)は、対応処理として、「二次元画像の印刷領域に対して集中的に光照射処理を行う」ことを特徴とする設定を行う。
又は、例えば、印刷バーコード503(図4(b)参照)が二次元画像502の印刷時刻情報を含んでいたとする。又は、例えば、印刷バーコード503(図4(b)参照)が熱量調整制御の補正情報を含んでいたとする。これらの場合に、ステップS230(図9参照)において、制御装置100の光照射制御手段23(図1参照)は、対応処理として、「光照射処理に対して熱量制御を行う」ことを特徴とする設定を行う。
ここで、「光照射処理に対して熱量制御を行う」ことを特徴とする設定とは、光照射装置200に対して、光照射処理時に膨張性シート400に与える熱量を増加させたり低減させたりする制御を行うことを意味している。
<熱量調整制御の詳細>
以下、熱量調整制御の詳細につき説明する。
熱量調整制御は、膨張性シート400の搬送速度や膨張性シート400に照射する光量等を調整(変更)することによって行われる。
例えば、膨張性シート400に印刷された二次元画像が立体画像の十分な膨張高さを確保し難い画像である場合に、光照射装置200は、立体画像の十分な膨張高さを確保するために、光照射処理時に膨張性シート400に与える熱量を増加させる。立体画像の十分な膨張高さを確保し難い画像は、光熱変換用インクが十分に乾燥していない場合に発生し易い。例えば、二次元画像の印刷で使用された光熱変換用インクの累積濃度が大きい場合や、一定の密度以上で熱変換用インクが印刷された印刷領域の累積面積量が大きい場合、二次元画像が印刷されてからの経過時間が短い場合に、立体画像は、十分な膨張高さを確保し難い。立体画像の十分な膨張高さを確保し難い画像に対しては、光熱変換用インクの気化熱の分だけ光熱変換用インクに熱量を余分に与えて、光熱変換用インクの乾燥を促進させることが望ましい。
そこで、制御装置100の光照射制御手段23(図1参照)は、膨張性シート400に印刷された二次元画像が立体画像の十分な膨張高さを確保し難い画像である場合に、ステップS230(図9参照)で、対応処理として、膨張性シート400の搬送速度を遅くする設定、又は、光照射装置200のハロゲンランプ215の光量を増加させる設定を行う。
例えば、制御装置100の光照射制御手段23(図1参照)は、光熱変換用インクの累積濃度が閾値以上である場合に、膨張性シート400の搬送速度を遅くする補正量を設定する。又は、例えば、制御装置100の光照射制御手段23(図1参照)は、光熱変換用インクの累積濃度が閾値以上である場合に、膨張性シート400に照射する光量を増加する補正量を設定する。
又は、例えば、制御装置100の光照射制御手段23(図1参照)は、二次元画像502を印刷してからの経過時間が閾値未満である場合に、膨張性シート400の搬送速度を遅くする補正量を設定する。又は、例えば、制御装置100の光照射制御手段23(図1参照)は、二次元画像502を印刷してからの経過時間が閾値未満である場合に、膨張性シート400に照射する光量を増加する補正量を設定する。
これにより、光照射装置200は、ステップS250(図9参照)で、設定された対応処理に基づく光照射処理(膨張処理)を行う。
このような立体画像形成システム1000は、膨張性シート400に印刷された二次元画像が立体画像の十分な膨張高さを確保し難い画像であっても、光熱変換用インクに熱量を余分に与えて、光熱変換用インクの乾燥を促進させることができる。その結果、立体画像形成システム1000は、立体画像の十分な膨張高さを確保することができる。
なお、立体画像形成システム1000は、膨張性シート400に印刷された二次元画像の乾燥度が低い場合に、光熱変換用インクに熱量を余分に与えて、立体画像の十分な膨張高さを確保するために、光照射処理に対する熱量調整制御を行う。したがって、立体画像形成システム1000は、以下に示すように、光照射処理の直前に印刷処理が行われているか否かによって、熱量調整制御を行うか否かのタイミングが変化する。
(1)例えば、立体画像形成システム1000は、光熱変換用インクを膨張性シート400の第1面にのみ印刷した後に、第1面への光照射処理を行ったとする。この場合に、立体画像形成システム1000は、第1面への光照射処理に対して熱量調整制御を行う。
(2)例えば、立体画像形成システム1000は、光熱変換用インクを膨張性シート400の第1面に印刷した後に、第1面への光照射処理を行い、さらに、光熱変換用インクを膨張性シート400の第2面に印刷した後に、第2面への光照射処理を行ったとする。この場合に、立体画像形成システム1000は、第1面への光照射処理と第2面への光照射処理との双方に対して熱量調整制御を行う。
(3)例えば、立体画像形成システム1000は、光熱変換用インクを膨張性シート400の第1面と第2面との双方に印刷した後に、第1面への光照射処理と第2面とへの光照射処理とを行ったとする。この場合に、立体画像形成システム1000は、第1面への光照射処理と第2面への光照射処理とのうち、先に行われる光照射処理に対して熱量調整制御を行う。
また、例えば、膨張性シート400に印刷された二次元画像が立体画像の十分な膨張高さを確保し易い画像である場合に、光照射装置200は、消費電力を低減するために、光照射処理時に膨張性シート400に与える熱量を低減させる。立体画像の十分な膨張高さを確保し易い画像は、光熱変換用インクが十分に乾燥している場合に発生し易い。例えば、二次元画像の印刷で使用された光熱変換用インクの累積濃度が小さい場合や、熱変換用インクが一定の密度以上で印刷された累積面積量が小さい場合、二次元画像が印刷されてからの経過時間が長い場合に、立体画像は、十分な膨張高さを確保し易い。立体画像の十分な膨張高さを確保し易い画像に対しては、光熱変換用インクに与える熱量を抑制して、消費電力を低減することや、処理時間を短縮することが望ましい。
そこで、制御装置100の光照射制御手段23(図1参照)は、膨張性シート400に印刷された二次元画像が立体画像の十分な膨張高さを確保し易い画像である場合に、ステップS230(図9参照)で、対応処理として、膨張性シート400の搬送速度を速くする設定、又は、光照射装置200のハロゲンランプ215の光量を減少させる設定を行う。
例えば、制御装置100の光照射制御手段23(図1参照)は、光熱変換用インクの累積濃度が閾値未満である場合に、膨張性シート400の搬送速度を速くする補正量を設定する。又は、例えば、制御装置100の光照射制御手段23(図1参照)は、光熱変換用インクの累積濃度が閾値未満である場合に、膨張性シート400に照射する光量を減少する補正量を設定する。
又は、例えば、制御装置100の光照射制御手段23(図1参照)は、二次元画像502を印刷してからの経過時間が閾値以上である場合に、膨張性シート400の搬送速度を速くする補正量を設定する。又は、例えば、制御装置100の光照射制御手段23(図1参照)は、二次元画像502を印刷してからの経過時間が閾値以上である場合に、膨張性シート400に照射する光量を減少する補正量を設定する。
これにより、光照射装置200は、ステップS250(図9参照)で、設定された対応処理に基づく光照射処理(膨張処理)を行う。
このような立体画像形成システム1000は、膨張性シート400に印刷された二次元画像が立体画像の十分な膨張高さを確保し易い画像である場合に、光熱変換用インクに与える熱量を抑制して、消費電力を低減することや、処理時間を短縮することができる。
なお、前記した光熱変換用インクの累積濃度は、1シート又は所望の面積におけるインクの印刷密度(つまり、印刷されたインクの粗密の度合い)の総量を意味している。光熱変換用インクがカーボンブラックを含むインクである場合に、二次元画像が灰色又は黒色の画像になるため、濃度は、灰色又は黒色の階調値で表すことができる。ただし、光熱変換用インクが可視光領域で透明なインクである場合に、二次元画像が無色透明になるため、濃度は、灰色又は黒色の階調値とは無関係なパラメータになる。
なお、前記した熱量調整制御に対する補正量は、プリンタ250における画像の印刷形態によって変化する。例えば、プリンタ250は、膨張性シート400の熱膨張層410(図5(a)参照)を有する側の面と熱膨張層410(図5(a)参照)を有していない側の面とのいずれか一方の面に光熱変換用インクを印刷したり、双方の面に光熱変換用インクを印刷したり、又は、いずれか一方の面にカラーインクを印刷したりする。補正量は、このような画像の印刷形態によって変化する。補正量の適正な値は、各種の実験によって得ることができる。
<本実施形態に係る立体画像形成システムの主な特徴>
(1)本実施形態に係る立体画像形成システム1000は、プリンタ250と、光照射装置200と、を備えている。プリンタ250は、光照射処理に先立って、二次元画像に係る情報を含む識別子としての印刷バーコード503を膨張性シート400に印刷する。光照射装置200は、印刷バーコード503に含まれている情報に応じて任意の処理(好適な処理)を行う。
このような立体画像形成システム1000は、プリンタ250から光照射装置200に通知すべき情報を膨張性シート400に持たせることができる。これにより、立体画像形成システム1000は、利便性を向上させることができる。
なお、立体画像形成システム1000で作成された立体構造物は、二次元画像502と、印刷バーコード503とが印刷されているとともに、立体画像が形成された構成になっている。また、その立体構造物は、印刷バーコード503とは異なる事前付与バーコード501が予め印刷された構成になっている。ただし、事前付与バーコード501は、必ずしも必須のものではなく、予め印刷しないようにこともできる。
(2)本実施形態では、プリンタ250は、二次元画像に係る情報を含む印刷バーコード503(図4(b)参照)を膨張性シート400に印刷する。このとき、好ましくは、プリンタ250は、光照射装置200にセットする際に先端側となる膨張性シート400の端部付近に印刷バーコード503(図4(b)参照)を印刷するとよい。なお、その膨張性シート400の端部付近には、事前付与バーコード501が予め印刷されている。プリンタ250は、膨張性シート400の事前付与バーコード501が印刷された側の面で、かつ、事前付与バーコード501を避けた位置に印刷バーコード503(図4(b)参照)を印刷する。
印刷バーコード503(図4(b)参照)は、例えば、光熱変換用インクで印刷された二次元画像502の印刷領域情報を含む構成にすることができる。この場合に、光照射装置200は、印刷バーコード503の印刷領域情報に応じて、印刷領域に対して集中的に光照射処理を行うことができる。
また、印刷バーコード503(図4(b)参照)は、例えば、光照射処理に対する熱量調整制御の補正情報を含む構成にすることができる。この場合に、光照射装置200は、印刷バーコード503の補正情報に応じて、光照射処理に対して熱量調整制御を行うことができる。
また、印刷バーコード503(図4(b)参照)は、例えば、プリンタ250で印刷された二次元画像502の印刷時刻情報を含む構成にすることができる。この場合に、光照射装置200は、印刷バーコード503の印刷時刻情報に応じて、光照射処理に対して熱量調整制御を行うことができる。
なお、印刷バーコード503は、光照射装置200に読み取らせるものであるために、無色透明なインクではなく、色を有するインクによって一定以上の濃さで印刷される。ただし、バーコードは、光照射装置200が正確に読み取ることができるように、膨張させない方がよい。そのため、好ましくは、プリンタ250は、光を熱に変換する機能を有していない非光熱変換用インクで印刷バーコード503を印刷するとよい。さらに、好ましくは、プリンタ250は、視認することができるものの、膨張性シート400を膨張させない程度の濃さで印刷バーコード503を印刷するとよい。
以上の通り、本実施形態に係る立体画像形成システム1000によれば、プリンタ250から光照射装置200に通知すべき情報を膨張性シート400に持たせることができる。
なお、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
例えば、前記した実施形態は、本発明の要旨を分かり易く説明するために詳細に説明したものである。そのため、本発明は、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されるものではない。また、本発明は、ある構成要素に他の構成要素を追加したり、一部の構成要素を他の構成要素に変更したりすることができる。また、本発明は、一部の構成要素を削除することもできる。
また、例えば、前記した実施形態では、光照射装置200は、バーコードリーダ340(図2参照)で事前付与バーコード501や印刷バーコード503を読み取っている。しかしながら、光照射装置200は、バーコードリーダ340(図2参照)の代わりに、スキャナやカメラ等の読取手段でバーコードを読み取るようにしてもよい。
また、例えば、印刷バーコード503(図4(b)参照)は、図19に示すように、二次元バーコード(QRコード(登録商標))504に変更することができる。図19は、印刷バーコード503の変形例としての二次元バーコード504の構成を示す図である。二次元バーコード504は、印刷バーコード503(図4(b)参照)と同様に非光熱変換用インクで印刷される。
また、前記した通り、例えば、光熱変換用インクは、カーボンブラックを含むインクの代わりに、別のインクを用いることができる。例えば、光熱変換用インクは、赤外光や近赤外光等の光を熱に変換する機能を有し、かつ、可視光領域で透明なインクを用いることもできる。
また、例えば、立体画像形成システム1000は、光照射装置200での光照射処理に対する熱量調整制御に関する情報(例えば、熱量調整制御の補正情報等)をプリンタ250や光照射装置200に設けられた表示部(図示せず)に表示して、その表示情報で熱量調整制御を管理する構成にしてもよい。
また、例えば、前記した実施形態では、プリンタ250は、膨張性シート400の第1面にのみ二次元画像502を印刷している。しかしながら、プリンタ250は、膨張性シート400の第1面と第2面とに二次元画像502を印刷することができる。又は、プリンタ250は、膨張性シート400の第2面にのみ二次元画像502を印刷することができる。さらに、プリンタ250は、膨張性シート400の第1面にカラー画像を印刷することができる。光照射装置200は、これらの形態に応じて、膨張性シート400の第1面と第2面のいずれか一方又は双方に光を照射する。その際に、光照射装置200は、熱量調整制御を行う。
なお、カラー画像を印刷する場合に、立体画像形成システム1000は、光熱変換用インクの乾燥度(光熱変換用インクを乾燥させるために必要な気化熱量)に応じて熱量調整制御を行う。
また、例えば、光照射装置200は、光照射処理の開始時刻と時刻情報との双方に基づいて、光照射処理を制御するようにしてもよい。
また、例えば、前記した実施形態では、立体画像形成装置290は、光照射装置200とプリンタ250とが一体化された構成になっている(図1参照)。しかしながら、光照射装置200とプリンタ250とは、別々に分かれた構成であってもよい。この構成の場合に、光照射装置200とプリンタ250とは、異なる場所に独立して設置することができる。
また、例えば、前記した実施形態では、光照射装置200は、ハロゲンランプ215が固定設置されており、膨張性シート400を搬送することで、光照射処理を行っている(図2参照)。しかしながら、ハロゲンランプ215が移動可能に設置されており、膨張性シート400を定位置に保持した状態で、点灯状態のハロゲンランプ215を移動させることで、光照射処理を行う構成にしてもよい。このような構成を考慮した場合に、光照射処理は、光量の制御、膨張性シートの搬送速度の制御、光を発する光照射部の移動速度の少なくとも一つを行うようにしてもよい。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
[付記]
《請求項1》
二次元画像を膨張性シートに印刷するプリンタと、
前記膨張性シートに対して光照射処理を行うことにより、前記二次元画像の印刷領域に対応する前記膨張性シートを膨張させて立体画像を形成する光照射装置と、を備え、
前記プリンタは、前記光照射処理に先立って、前記二次元画像に係る情報を含む識別子を前記膨張性シートに印刷することを特徴とする立体画像形成システム。
《請求項2》
前記光照射装置は、前記識別子に含まれる前記二次元画像に係る情報に基づいて前記光照射処理の制御を行い、前記二次元画像の印刷領域に対応する前記膨張性シートを膨脹させて立体画像を形成することを特徴とする請求項1に記載の立体画像形成システム。
《請求項3》
前記識別子は、前記二次元画像の印刷領域情報、前記二次元画像の印刷時刻情報、前記光照射処理に対する熱量調整制御の補正情報、の少なくとも一つの情報を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の立体画像形成システム。
《請求項4》
前記光照射処理は、光量の制御、前記膨張性シートの搬送速度の制御、光を発する光照射部の移動速度の少なくとも一つを行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の立体画像形成システム。
《請求項5》
前記プリンタは、前記光照射装置にセットする際に先端側となる前記膨張性シートの端部付近に前記識別子を印刷することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の立体画像形成システム。
《請求項6》
前記光照射装置にセットする際に先端側となる前記膨張性シートの端部付近には、事前付与識別子が予め印刷されており、
前記プリンタは、前記膨張性シートの前記事前付与識別子が印刷された側の面で、かつ、前記事前付与識別子を避けた位置に前記識別子を印刷する請求項5に記載の立体画像形成システム。
《請求項7》
二次元画像を膨張性シートに印刷するプリンタと、
前記膨張性シートに対して光照射処理を行うことにより、前記二次元画像の印刷領域に対応する前記膨張性シートを膨脹させて立体画像を形成する光照射装置と、を備え、
前記プリンタは、前記二次元画像を印刷する際に、前記二次元画像に係る情報を含む識別子を前記膨張性シートに印刷することを特徴とする立体画像形成システム。
《請求項8》
二次元画像を膨張性シートに印刷するプリンタと、
前記膨張性シートに対して光照射処理を行うことにより、前記二次元画像の印刷領域に対応する前記膨張性シートを膨脹させて立体画像を形成する光照射装置と、を備え、
前記プリンタは、前記光照射処理に先立って、前記二次元画像を印刷した時刻の時刻情報を含む識別子を前記膨張性シートに印刷し、
前記光照射装置は、前記光照射処理の開始時刻と前記時刻情報と、に基づいて当該光照射処理を制御することを特徴とする立体画像形成システム。
《請求項9》
二次元画像を膨張性シートに形成する形成工程と、
光照射装置で前記膨張性シートに対して光照射処理を行うことにより、前記二次元画像の印刷領域を膨脹させて前記膨張性シートに立体物を形成する光照射処理工程と、を備え、
前記形成工程で、前記二次元画像に係る情報を含む識別子を前記膨張性シートに形成することを特徴とする立体画像形成方法。
《請求項10》
一面側に熱膨張層を設けた膨張性シートを加熱して立体画像を形成させる立体画像形成システムのコンピュータに機能を実現させる立体画像形成プログラムであって、
二次元画像を膨張性シートに印刷すると共に、前記二次元画像に係る情報を含む識別子を前記膨張性シートに印刷させるプログラム。
《請求項11》
光照射処理を行うことにより、印刷された二次元画像の領域を膨脹させる膨張性シートであって、
前記二次元画像と、前記二次元画像に係る情報を含む識別子とが印刷されている膨張性シート。
10 制御部(CPU)
20 立体画像形成制御手段
21 二次元画像形成制御手段
23 光照射制御手段
31 表示操作制御部
32 画像選択手段
50 不揮発性記憶部(ROM)
52 アプリケーションプログラム
55 揮発性記憶部(RAM)
100 制御装置
150 表示操作部
200 光照射装置(光照射手段)
250 プリンタ(二次元画像形成手段)
290 立体画像形成装置
300 管理装置
400 膨張性シート
410 熱膨張層
415 基材
501 事前付与バーコード(事前付与識別子)
502(502a,502b) 二次元画像
502ai,502bi 二次元画像の鏡像
503,503a,503b,503c,503d,505 バーコード(印刷バーコード(印刷識別子))
602,603 立体画像
1000 立体画像形成システム

Claims (11)

  1. 二次元画像を膨張性シートに印刷するプリンタと、
    前記膨張性シートに対して光照射処理を行うことにより、前記二次元画像の印刷領域に対応する前記膨張性シートを膨張させて立体画像を形成する光照射装置と、を備え、
    前記プリンタは、前記光照射処理に先立って、前記二次元画像に係る情報を含む識別子を非光熱変換用インクで前記膨張性シートに印刷し、
    前記光照射装置は、前記識別子に含まれる前記二次元画像に係る情報に基づいて前記光照射処理の制御を行い、前記二次元画像の印刷領域に対応する前記膨張性シートを膨脹させて立体画像を形成することを特徴とする立体画像形成システム。
  2. 二次元画像を膨張性シートに印刷するプリンタと、
    前記膨張性シートに対して光照射処理を行うことにより、前記二次元画像の印刷領域に対応する前記膨張性シートを膨張させて立体画像を形成する光照射装置と、を備え、
    前記プリンタは、前記光照射処理に先立って、前記二次元画像に係る情報を含む識別子を、前記膨張性シートを膨張させない程度のインク濃度で前記膨張性シートに印刷し、
    前記光照射装置は、前記識別子に含まれる前記二次元画像に係る情報に基づいて前記光照射処理の制御を行い、前記二次元画像の印刷領域に対応する前記膨張性シートを膨脹させて立体画像を形成することを特徴とする立体画像形成システム。
  3. 前記光照射処理は、光量の制御、前記膨張性シートの搬送速度の制御、光を発する光照射部の移動速度の制御の少なくとも一つを行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の立体画像形成システム。
  4. 前記プリンタは、前記光照射装置にセットする際に先端側となる前記膨張性シートの端部付近に前記識別子を印刷することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の立体画像形成システム。
  5. 前記光照射装置にセットする際に先端側となる前記膨張性シートの端部付近には、事前付与識別子が予め印刷されており、
    前記プリンタは、前記膨張性シートの前記事前付与識別子が印刷された側の面で、かつ、前記事前付与識別子を避けた位置に前記識別子を印刷する請求項4に記載の立体画像形成システム。
  6. 二次元画像を膨張性シートに形成する形成工程と、
    光照射装置で前記膨張性シートに対して光照射処理を行うことにより、前記二次元画像の印刷領域を膨脹させて前記膨張性シートに立体物を形成する光照射処理工程と、を備え、
    前記形成工程で、前記二次元画像に係る情報を含む識別子を非光熱変換用インクで前記膨張性シートに形成し、前記光照射処理工程は、前記識別子に含まれる前記二次元画像に係る情報に基づいて前記光照射処理の制御を行い、前記二次元画像の印刷領域に対応する前記膨張性シートを膨脹させて立体画像を形成することを特徴とする立体画像形成方法。
  7. 二次元画像を膨張性シートに形成する形成工程と、
    光照射装置で前記膨張性シートに対して光照射処理を行うことにより、前記二次元画像の印刷領域を膨脹させて前記膨張性シートに立体物を形成する光照射処理工程と、を備え、
    前記形成工程で、前記二次元画像に係る情報を含む識別子を、前記膨張性シートを膨張させない程度のインク濃度で前記膨張性シートに形成し、前記光照射処理工程は、前記識別子に含まれる前記二次元画像に係る情報に基づいて前記光照射処理の制御を行い、前記二次元画像の印刷領域に対応する前記膨張性シートを膨脹させて立体画像を形成することを特徴とする立体画像形成方法。
  8. 一面側に熱膨張層を設けた膨張性シートを加熱して立体画像を形成させる立体画像形成システムのコンピュータに機能を実現させる立体画像形成プログラムであって、
    二次元画像を膨張性シートに印刷すると共に、前記二次元画像に係る情報を含む識別子を非光熱変換用インクで前記膨張性シートに印刷させ、
    前記膨張性シートに対して光照射処理を行うことにより、前記二次元画像の印刷領域に対応する前記膨張性シートを膨張させて立体画像を形成する光照射装置に、前記識別子に含まれる前記二次元画像に係る情報に基づいて前記光照射処理の制御を行い、前記二次元画像の印刷領域に対応する前記膨張性シートを膨脹させて立体画像を形成させるプログラム。
  9. 一面側に熱膨張層を設けた膨張性シートを加熱して立体画像を形成させる立体画像形成システムのコンピュータに機能を実現させる立体画像形成プログラムであって、
    二次元画像を膨張性シートに印刷すると共に、前記二次元画像に係る情報を含む識別子を、前記膨張性シートを膨張させない程度のインク濃度で前記膨張性シートに印刷させ、
    前記膨張性シートに対して光照射処理を行うことにより、前記二次元画像の印刷領域に対応する前記膨張性シートを膨張させて立体画像を形成する光照射装置に、前記識別子に含まれる前記二次元画像に係る情報に基づいて前記光照射処理の制御を行い、前記二次元画像の印刷領域に対応する前記膨張性シートを膨脹させて立体画像を形成させるプログラム。
  10. 光照射処理を行うことにより、印刷された二次元画像の領域を膨脹させる膨張性シートであって、
    前記二次元画像と、前記二次元画像に係る情報を含む識別子とが印刷され、
    前記識別子は、非光熱変換用インクで形成されていることを特徴とする膨張性シート。
  11. 光照射処理を行うことにより、印刷された二次元画像の領域を膨脹させる膨張性シートであって、
    前記二次元画像と、前記二次元画像に係る情報を含む識別子とが印刷され、
    前記識別子は、前記膨張性シートを膨張させない程度のインク濃度で形成されていることを特徴とする膨張性シート。
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