JP6665739B2 - 閉塞部材の把持・挿入装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、車両のボディ等に形成された開口孔に、当該開口孔を閉塞する閉塞部材を把持し、挿入することができるとともに、上記把持・挿入した状態を検査できる閉塞部材の把持・挿入装置に関する。
一般に、車両のボディにおいては、水抜き用又は電着塗装用の開口孔などが、数多く形成されている。上記開口孔は、樹脂部品又はゴム部品等からなる弾性変形可能な閉塞部材(グロメットなど)が挿入され、封止されている。従来、閉塞部材をボディ等の開口孔に挿入する作業は、開口孔が作業者から見えにくい床下等にあるため、作業者のカンコツを頼りとし、掌や指先の微妙な押圧力によって行われていた。しかし、そのような作業は、作業者に対する負担が過大となるので、これを解消すべく、例えば、特許文献1には、閉塞部材を真空吸着しつつ、開口孔に押し込む、閉塞部材の取付装置が開示されている。
特許文献1の取付装置100は、図11に示すように、ロボットアーム101の先端に装着した駆動源(リニアサーボモータ)102と、リニアサーボモータ102の駆動軸103の先端に取り付けた吸着部材104と、吸着部材104を支持する押圧部材105と、駆動軸103を介して吸着部材内の空気を吸引する吸引ポンプ106を備えている。また、吸着部材104は、円錐形状のカップ部104aと、このカップ部104aの先端周縁に連設する周縁部104bから形成され、押圧部材105は、カップ部104aの裏面及び周縁部104bの裏面に当接して支持するように形成されている。
上記取付装置100によれば、図11、図12に示すように、ロボットアーム101を操作してカップ部104aの周縁部104bを閉塞部材Gの大径部G1に当接させ、吸引ポンプ106を作動させてカップ部内を負圧にして、閉塞部材Gを吸着把持する(図12(a)を参照)。次に、ロボットアーム101を操作して、閉塞部材GをワークWの開口孔WHの真上に位置決めした後、閉塞部材Gの大径部G2をワークの開口孔WH周縁に当接させた状態で、駆動軸103を前進させる(図12(b)を参照)。すると、押圧部材105の周縁部がカップ部104aの周縁部104bを押圧して、閉塞部材Gの大径部G1、G2がカップ部の形状に倣って上方に突出するように変形し、大径部G1、G2の外径が小さくなる(図12(c)を参照)。大径部G2の外径が開口孔WHを挿通できる程度に小さくなると、ワークWに対して押圧状態にある下側の大径部G2は、開口孔WHを挿通する。次いで、吸引ポンプ106を停止すると、閉塞部材Gは元の状態に復元し、開口孔WHに圧入される(図12(d)を参照)。
特開2011−51054号公報
しかしながら、特許文献1の取付装置100には、以下のような問題があった。
すなわち、特許文献1の取付装置100では、吸引ポンプ106を作動させてカップ部104a内を負圧にして、閉塞部材Gを吸着把持するので、カップ部の周縁部104bが閉塞部材Gに密着できないと、吸着力が低下して、閉塞部材Gを安定して把持することができず、また、閉塞部材Gを安定して把持することができないと、閉塞部材Gの落下や位置ズレが生じて適正な挿入作業ができないという問題があった。
また、特許文献1の取付装置100は、カップ部104a内を負圧にして、閉塞部材Gを吸着把持する構造であるので、閉塞部材Gを適正に把持したか否か、ワークWの開口孔WHに確実に挿入できたか否かを確認することも容易ではなかった。例えば、画像センサ等によって、上記閉塞部材Gの把持状態及び挿入状態を検査しようとしても、通常、閉塞部材Gの把持状態及び挿入状態は、取付装置100やワークWによって遮られ、外観からは確認しがたいものである。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、閉塞部材を簡単かつ安定して把持し、開口孔に対して適正に挿入させ、かつ、把持・挿入した状態を簡単に確認できる閉塞部材の把持・挿入装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る閉塞部材の把持・挿入装置は、次のような構成を有している。
(1)蓋部と係止部とを有する閉塞部材に対して、前記蓋部を把持し、ワークの開口孔に前記係止部を挿入して前記開口孔を前記蓋部で閉塞する閉塞部材の把持・挿入装置であって、
前記蓋部を軸方向へ挿通させる挿通孔が前端部に形成された外筒部と、前記挿通孔から外筒部内に挿入され把持された前記蓋部を前記挿通孔から外筒部外へ押出し前記開口孔に前記係止部を挿入可能に形成された第1押出部と、前記第1押出部を磁気反発力によって前方へ押圧する第2押出部と、前記第2押出部を軸方向へ移動させることによって前記磁気反発力を増減させる操作部とを有する本体部と、
前記外筒部に装着された磁気検出部からの磁気信号に基づいて前記磁気反発力の強さを判定して前記蓋部の把持状態及び前記係止部の挿入状態の適否を検査する把持・挿入検査装置とを備えたことを特徴とする。
本発明においては、蓋部を軸方向へ挿通させる挿通孔が前端部に形成された外筒部と、挿通孔から外筒部内に挿入され把持された蓋部を挿通孔から外筒部外へ押出し開口孔に係止部を挿入可能に形成された第1押出部と、第1押出部を磁気反発力によって前方へ押圧する第2押出部と、第2押出部を軸方向へ移動させることによって磁気反発力を増減させる操作部とを有する本体部と、外筒部に装着された磁気検出部からの磁気信号に基づいて磁気反発力の強さを判定して蓋部の把持状態及び係止部の挿入状態の適否を検査する把持・挿入検査装置とを備えたので、閉塞部材の蓋部を前端部の挿通孔から外筒部内へ挿通させ、係止部を外筒部の前端部から前方へ突出させた状態で、外筒部と第1押出部との間に閉塞部材の蓋部を把持することができる(蓋部の把持状態)。このとき、第2押出部が第1押出部を磁気反発力によって前方へ押圧するが、その磁気反発力の強さは、外筒部に装着された磁気検出部からの磁気信号に基づいて判定され、蓋部の把持状態の適否を検査しているので、蓋部の把持力が適正であることを、簡単に確認できる。
また、外筒部と第1押出部との間で閉塞部材の蓋部を適正に把持した状態で、閉塞部材の係止部をワークの開口孔に当接させ、外筒部をワーク側へ移動させるとともに第2押出部を軸方向へ移動させて磁気反発力を増加させることによって、第1押出部が閉塞部材の蓋部を外筒部の挿通孔から前方へ押出して、閉塞部材の係止部をワークの開口孔に挿入させるとともに、蓋部をワークに密着させることができる(係止部の挿入状態)。このときも、磁気反発力の強さは、外筒部に装着された磁気検出部からの磁気信号に基づいて判定され、係止部の挿入状態の適否を検査しているので、係止部の挿入力が適正であることを、簡単に確認できる。
よって、本発明によれば、閉塞部材を簡単かつ安定して把持し、ワークの開口孔に対して適正に挿入させることができるとともに、把持・挿入した状態を簡単に検査できる閉塞部材の把持・挿入装置を提供することができる。
(2)(1)に記載された閉塞部材の把持・挿入装置において、
前記第1押出部及び前記第2押出部には、同極同士を対向させた磁石をそれぞれ装着したことを特徴とする。
本発明においては、第1押出部及び第2押出部には、同極同士を対向させた磁石をそれぞれ装着したので、第1押出部と第2押出部との間で、磁気反発力を安定的に作用させることができる。なお、磁石は、永久磁石であることが好ましい。永久磁石であれば、磁石離間距離を変更するだけで、その磁気反発力を簡単に調節することができる。また、永久磁石であれば、電磁石のようにコイル等が不要となり、装置の小型化や低コスト化が可能となる。
(3)(2)に記載された閉塞部材の把持・挿入装置において、
前記磁気検出部は、前記第1押出部に装着した磁石と前記第2押出部に装着した磁石との間に形成される磁界の磁束密度を検出することを特徴とする。
本発明においては、磁気検出部は、第1押出部に装着した磁石と第2押出部に装着した磁石との間に形成される磁界の磁束密度を検出するので、当該磁束密度と略反比例の関係にある磁石同士の離間距離をより正確に認定でき、また、当該離間距離と略反比例の関係にある第1押出部に装着した磁石と第2押出部に装着した磁石との間の磁気反発力をより正確に認定できる。そのため、蓋部の把持状態及び係止部の挿入状態がそれぞれ適正であることを、より簡単かつ正確に確認できる。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載された閉塞部材の把持・挿入装置において、
前記操作部には、前記第2押出部を軸方向に移動させる駆動モータを備え、前記把持・挿入検査装置は、前記磁気信号が所定の閾値に到達したとき前記駆動モータの起動又は停止の信号を出力することを特徴とする。
本発明においては、操作部には、第2押出部を軸方向に移動させる駆動モータを備え、把持・挿入検査装置は、磁気信号が所定の閾値に到達したとき駆動モータの起動又は停止の信号を出力するので、蓋部の把持状態と係止部の挿入状態とを適正かつ迅速に認定して、閉塞部材の挿入作業を適正かつ迅速に完了させることができる。また、複数種類の閉塞部材に対して、各蓋部の把持状態の閾値と各係止部の挿入状態の閾値とをそれぞれ設定することによって、各閉塞部材を外筒部と第1押出部との間で自在に把持し、把持した閉塞部材をワークの開口孔に自在に挿入させることができる。
本発明によれば、ワークの開口孔を閉塞する閉塞部材を簡単かつ安定して把持し、上記開口孔に対して適正に挿入させることができるとともに、上記把持・挿入した状態を簡単に確認できる閉塞部材の把持・挿入装置を提供することができる。
本発明に係る実施形態である閉塞部材の把持・挿入装置の斜視図である。 図1に示す閉塞部材の把持・挿入装置における構成部品の分解・組立て図である。 図1に示す閉塞部材の把持・挿入装置の断面図(閉塞部材を把持する前の状態)である。 図1に示す閉塞部材の把持・挿入装置の断面図(閉塞部材を把持した状態)である。 図1に示す閉塞部材の把持・挿入装置の断面図(閉塞部材をワークの開口孔に挿入する前の状態)である。 図1に示す閉塞部材の把持・挿入装置の断面図(閉塞部材をワークの開口孔に挿入完了した状態)である。 図1に示す閉塞部材の把持・挿入装置における把持・挿入検査装置のブロック図である。 図2に示す磁石離間距離と磁束密度との相関図である。 図1に示す閉塞部材の側面図である。 他の閉塞部材の斜視図である。 特許文献1に記載された閉塞部材の取付装置を示し、(a)は、一部断面の正面図であり、(b)は、A−A断面矢視図であり、(c)は、B矢視図である。 特許文献1に記載された閉塞部材の取付装置における作用説明図を示し、(a)は、グロメットを吸着した状態の一部断面であり、(b)は、グロメットをワークに当接させた状態の一部断面図であり、(c)は、グロメットを変形させた状態の一部断面図であり、(d)は、グロメットを挿入した状態の一部断面図である。
次に、本発明に係る実施形態である閉塞部材の把持・挿入装置について、図面を参照して詳細に説明する。はじめに、本実施形態に係る閉塞部材の把持・挿入装置の本体部の構造と把持・挿入検査装置の構造とを説明する。次に、本把持・挿入装置が閉塞部材を把持し、挿入する時の動作方法を説明する。更に、本把持・挿入装置が適用できる閉塞部材の種類について説明する。
<閉塞部材の把持・挿入装置の本体部の構造>
まず、本実施形態に係る閉塞部材の把持・挿入装置の本体部の構造を、図1〜図3を用いて説明する。図1に、本発明に係る実施形態である閉塞部材の把持・挿入装置の斜視図を示す。図2に、図1に示す閉塞部材の把持・挿入装置における構成部品の分解・組立て図を示す。図3に、図1に示す閉塞部材の把持・挿入装置の断面図(閉塞部材を把持する前の状態)を示す。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る閉塞部材の把持・挿入装置10は、蓋部11と当該蓋部11の裏面側に起立する係止部12とを有する閉塞部材1に対して、蓋部11を把持し、係止部12をワークWの開口孔WHに挿入して開口孔WHを蓋部11で閉塞する装置である。本把持・挿入装置10の本体部10Aには、蓋部11を軸方向(前後方向)へ挿通させる挿通孔211が前端部21に形成された外筒部2と、挿通孔211から外筒部内に挿入され把持された蓋部11を挿通孔211から外筒部外へ押出し開口孔WHに係止部12を挿入可能に形成された第1押出部3と、第1押出部3を磁気反発力mfによって前方へ押圧する第2押出部4と、第2押出部4を軸方向(前後方向)へ移動させることによって磁気反発力mfを増減させる操作部5とを有する。操作部5には、第2押出部4を軸方向に移動させる駆動モータ6を備えている。
外筒部2は、略円筒状の筒状体であって、その前端部21には、閉塞部材1の蓋部11を軸方向へ挿通させる挿通孔211が形成されている。挿通孔211には、径方向内側に突出する爪部211Tが形成されている。爪部211Tは、挿通孔211の周方向に所定の間隔を開けて複数個備え、閉塞部材1の蓋部11における外周側に形成されたリップ部111が、弾性変形しながら爪部211Tの隙間を通過し、通過後に復元して係止されるように形成されている。なお、爪部211Tは、径方向内側が先細りとなる台形状に形成され、隣接する爪部同士の間は、円弧状に連接されている。また、外筒部2の前端部21の内周面22側には、第1押出部3の肩部33と当接する円環状の棚部221が形成されている。棚部221は、第1押出部3が軸方向の前進端へ移動したときのストッパ部材として機能する。外筒部2の後端部23は、前端部21から所定の長さで円筒状に開放されている。
第1押出部3は、外筒部2の内周面22に摺接する略円筒状の筒状体であって、その前端部32には、閉塞部材1の蓋部11の表面と当接し略円弧状凹面に形成された円形状の座部321を備えている。座部321は、第1押出部3が前進端へ移動したとき、外筒部2の前端部21より僅かに前方へ突出するように形成されている。また、第1押出部3の後端部には、外周面の軸対称位置で後方へ延設され、外周面に沿って円弧状に形成された所定幅の脚部34を一対備えている。第1押出部3の前端部32には、円柱状に形成された永久磁石(磁石)31が、前端部32の後端面322と面一となるように埋設されている。後端面322は、軸方向と直交するように形成されている。永久磁石31は、前端側がS極に着磁され、後端側がN極に着磁されている。なお、外筒部2及び第1押出部3は、軽量・高剛性の非磁性体である、例えばアルミ合金製であることが好ましい。外筒部2及び第1押出部3を非磁性体とすることによって、磁石間における磁力線の拡散を抑制して磁気反発力を高めることができる。
第2押出部4は、第1押出部3の内周面35に摺接する略円筒状の筒状体であって、その前端部42には、円柱状に形成された永久磁石(磁石)41(永久磁石31と同一)が、前端面421と面一となるように埋設されている。前端面421は、軸方向と直交するように形成されている。永久磁石41は、前端側がN極に着磁され、後端側がS極に着磁されている。したがって、第1押出部3及び第2押出部4には、同極同士を平行に対向させた永久磁石(磁石)31、41がそれぞれ装着されている。また、第2押出部4には、前端部42から後方へ延設され、互いに平行な一対のガイド面441が形成されたガイド部44を備えている。また、第2押出部4の軸心部には、前端部42及びガイド部44を軸方向へ貫通する貫通孔43が形成されている。さらに、第2押出部4の外周近傍には、前端部42及びガイド部44を軸方向へ貫通する締付孔45が複数個形成されている。
また、操作部5には、ネジ軸部51と、当該ネジ軸部51の軸周りへの回動動作によって第2押出部4を軸方向(前後方向)に移動させるナット部52とを備えている。また、ネジ軸部51の後端部511には、駆動モータ6の駆動軸61が連結されている。駆動モータ6は、駆動軸61の回転トルクや回転速度等を制御することができるプログラミングを内蔵したステッピングモータが好ましい。また、操作部5には、カラー部53と、案内部54と、基筒部55と、押え部56とを備えている。
ネジ軸部51の外周には、雄ネジ512が形成され、ナット部52の内周には、雄ネジ512と係合する雌ネジ524が形成されている。ナット部52は、円筒状に形成されたナット本体部を備え、その前端側には、第2押出部4のガイド部44と同一断面に形成されたフランジ部521が形成されている。フランジ部521には、第2押出部4のガイド部44のガイド面441と面一となるガイド面522が形成されている。また、フランジ部521には、第2押出部4の各締付孔45と連通する逃し孔523が形成されている。
カラー部53には、ナット部52のナット本体部が軸方向へ挿通される挿通孔531が形成されている。カラー部53は、ナット部52のフランジ部521と同一断面に形成されている。そのため、カラー部53には、第2押出部4のガイド部44のガイド面441と面一となるガイド面532が形成されている。また、カラー部53には、第2押出部4の締付孔45から挿通する締付ボルトと累合するネジ穴533が形成され、第2押出部4とナット部52とカラー部53とが一体に締結されている。
案内部54には、コの字状断面の案内溝542が軸方向に形成されている。案内溝542内には、第2押出部4のガイド部44とナット部52とカラー部53とが一体に締結された状態で、軸方向へ移動可能に収納されている。案内部54は、第2押出部4の外周面と同一径に形成された外周面を備えている。案内部54の軸心部には、案内溝542と連通し、駆動モータ6の駆動軸61が挿通する逃し孔541が軸方向に形成されている。案内部54は、基筒部55の内周面553に嵌装されている。
基筒部55は、略円筒状の筒状体であって、その内径及び外径が、第1押出部3の脚部34の内径及び外径と同一径に形成されている。基筒部55には、案内部54の案内溝542と直交する位置に、コの字状断面の案内溝551が軸方向に形成されている。案内溝551は、第1押出部3の脚部34と同一幅に形成され、当該脚部34を軸方向に案内する。基筒部55の後端部には、ロボット装置7のアーム先端部71に締結する円環状の締結用座部552が形成されている。押え部56は、締結用座部552と同一径の円環状部材であって、その外周近傍には、締結用座部552をロボット装置7のアーム先端部71に締結する複数の締付孔562が形成されている。押え部56の軸心部には、駆動モータ6の駆動軸61が挿通する逃し孔561が軸方向に形成されている。
<把持・挿入検査装置の構造>
次に、本把持・挿入装置10の把持・挿入検査装置8の構造を、図1、図3、図7、図8を用いて説明する。図1に、本発明に係る実施形態である閉塞部材の把持・挿入装置の斜視図を示す。図3に、図1に示す閉塞部材の把持・挿入装置の断面図(閉塞部材を把持する前の状態)を示す。図7に、図1に示す閉塞部材の把持・挿入装置における把持・挿入検査装置のブロック図を示す。図8に、図2に示す磁石離間距離と磁束密度との相関図を示す。
図1、図3、図7、図8に示すように、本把持・挿入装置10の把持・挿入検査装置8は、外筒部2に装着された磁気検出部81からの磁気信号に基づいて永久磁石(磁石)31、41同士の磁気反発力の強さを判定して蓋部11の把持状態及び係止部12の挿入状態の適否を検査する装置である。把持・挿入検査装置8には、磁気検出部81と、磁気信号増幅部82と、記憶部83と、演算・判定部84と、モータ制御部85と、ロボット制御部86と、表示部87と、操作部88とを有している。
磁気検出部81は、外筒部2の外周面に装着され、同極同士を平行に対向させた永久磁石(磁石)31、41の間に形成される磁界の磁束密度を検出して磁気信号を出力する回路(例えば、ホール素子を含む回路)である。磁気検出部81は、軸方向で長尺状に形成され、永久磁石(磁石)31、41の移動範囲をカバーするように配置されている。磁気信号増幅部82は、磁気検出部81から出力される磁気信号を論理演算可能なデジタル信号に変換して増幅する回路である。
記憶部83は、本把持・挿入装置10の対象となる複数種類の閉塞部材1に対して、磁束密度(磁気信号)の閾値b1、b2、b3を記憶する回路である。具体的には、図8に示すように、蓋部11を把持する前の状態(永久磁石(磁石)31、41の離間距離d1のとき:図3を参照)の磁束密度の閾値b1と、蓋部11の把持状態(永久磁石(磁石)31、41の離間距離d2のとき:図4、図5を参照)の磁束密度の閾値b2と、係止部の挿入状態(永久磁石(磁石)31、41の離間距離d3のとき:図6を参照)の磁束密度の閾値b3とを、各閉塞部材1毎に記憶する。
演算・判定部84は、磁気信号増幅部82から出力される論理演算可能なデジタル信号を、記憶部83に記憶された各閾値b1、b2、b3と比較して、外筒部2と第1押出部3との間に、閉塞部材1の蓋部11が把持されていないこと(図3を参照)、閉塞部材1の蓋部11が適正に把持されていること(図4、図5を参照)、閉塞部材1の蓋部11が押し出されて係止部12が開口孔WHに適正に挿入されていること(図6を参照)を判定する回路である。具体的には、磁気信号増幅部82から出力される論理演算可能なデジタル信号が、記憶部83に記憶された閾値b1に略一致するとき、外筒部2と第1押出部3との間に、閉塞部材1の蓋部11が把持されていないと判定する。また、磁気信号増幅部82から出力される論理演算可能なデジタル信号が、記憶部83に記憶された閾値b2に略一致するとき、外筒部2と第1押出部3との間に、閉塞部材1の蓋部11が適正に把持されていると判定する。また、磁気信号増幅部82から出力される論理演算可能なデジタル信号が、記憶部83に記憶された閾値b3に略一致するとき、外筒部2と第1押出部3との間に把持されていた蓋部11が押し出され、係止部12がワークWの開口孔WHに適正に挿入されていると判定する。
モータ制御部85は、演算・判定部84の判定結果等に基づいて駆動モータ6の起動停止を制御する回路である。例えば、モータ制御部85は、外筒部2と第1押出部3との間に閉塞部材1の蓋部11が適正に把持された状態を演算・判定部84の判定結果から確認し、駆動モータ6を起動させる起動信号を出力するとともに、係止部12をワークWの開口孔WHに挿入させた後、係止部12が適正に挿入された状態を演算・判定部84の判定結果から確認し、駆動モータ6の停止信号を出力する。
ロボット制御部86は、演算・判定部84の判定結果等に基づいてロボット装置7の起動停止を制御する回路である。例えば、ロボット制御部86は、外筒部2と第1押出部3との間に閉塞部材1の蓋部11が適正に把持された状態を演算・判定部84の判定結果から確認し、駆動モータ6の起動と連動してロボット装置7を起動させる起動信号を出力するとともに、係止部12をワークWの開口孔WHに挿入させた後、係止部12が適正に挿入された状態を演算・判定部84の判定結果から確認し、ロボット装置7の停止信号を出力する。
表示部87は、演算・判定部84の判定結果を表示する回路である。例えば、表示部87は、演算・判定部84の判定結果として、蓋部11の未把持状態、蓋部11の適正な把持状態、係止部12の適正な挿入状態等を表示する。また、操作部88は、本把持・挿入装置10の電源入切り、非常停止等の操作を行う回路である。
<閉塞部材を把持し、挿入する時の動作方法>
次に、本把持・挿入装置10を使用して、閉塞部材1を把持し、ワークWの開口孔WHに挿入する時の動作方法を、図3〜図6を用いて説明する。図3に、図1に示す閉塞部材の把持・挿入装置の断面図(閉塞部材を把持する前の状態)を示す。図4に、図1に示す閉塞部材の把持・挿入装置の断面図(閉塞部材を把持した状態)を示す。図5に、図1に示す閉塞部材の把持・挿入装置の断面図(閉塞部材をワークの開口孔に挿入する前の状態)を示す。図6に、図1に示す閉塞部材の把持・挿入装置の断面図(閉塞部材をワークの開口孔に挿入完了した状態)を示す。
図3に示すように、閉塞部材1は、所定の保管場所Zに蓋部11の表面を上方に向けて配置されている。ロボット装置7を起動して、そのアーム先端部71に装着されている本把持・挿入装置10における外筒部2の前端部21を下方(矢印Pの方向)へ移動させ、閉塞部材1に近接させる。このとき、第1押出部3の肩部33は、外筒部2の棚部221と当接した状態であり、第1押出部3は前進端の位置にある。また、第2押出部4は、後退端の位置にある。ここで、第1押出部3に装着された永久磁石31と第2押出部4に装着された永久磁石41との離間距離d1は最大となっているので、磁石同士の磁気反発力mf1は最小となっている。このとき、表示部87は、演算・判定部84の判定結果として、蓋部11の未把持状態を表示する。
この最小の磁気反発力mf1の状態で、ロボット装置7を作動させて、さらに下方(矢印Pの方向)に外筒部2を移動させると、図4に示すように、第1押出部3だけが上方(矢印Qの方向)へ移動する。移動前では、磁石同士の磁気反発力mf1は最小となっているので、閉塞部材1の蓋部11を、挿通孔211から外筒部2の内方へ簡単に挿通できる。すなわち、閉塞部材1の蓋部11における外周側に形成されたリップ部111が、弾性変形しながら爪部211Tの隙間を速やかに通過し、通過後に速やかに復元する。このように、閉塞部材1の蓋部11が外筒部2の内方へ挿通されると、第1押出部3に装着された永久磁石31と第2押出部4に装着された永久磁石41との離間距離d1(図3を参照)が離間距離d2減少するので、磁石同士の磁気反発力mf2はその分増加して、閉塞部材1の蓋部11を外筒部2と第1押出部3との間で弾発的に把持する。このとき、表示部87は、演算・判定部84の判定結果として、蓋部11の適正な把持状態を表示する。
なお、当初の離間距離d1と矢印Qの方向へ移動後の離間距離d2との差が、第1押出部3のストローク量STに相当する。第1押出部3がストローク量STだけ移動したとき、磁石同士の磁気反発力mf2は、リップ部111の弾発力と均衡する。したがって、蓋部11に対する把持力が過大とならず、その把持力を作業者の掌や指先の把持力に近似させることができる。また、閉塞部材1の形状や硬さが異なる場合には、蓋部11に対する把持力が過大とならないように、駆動モータ6を作動させて第2押出部4の軸方向位置を調節して、磁石同士の磁気反発力mf2をリップ部111の弾発力と均衡させることが、簡単にできる。これは、磁束密度の閾値b2を各閉塞部材1毎に記憶することによって対応できる。
次に、図5に示すように、閉塞部材1の係止部12は、外筒部2の挿通孔211から前方へ突出しているので、ロボット装置7を操作して、係止部12をワークWの開口孔WHの孔中心に適合させながら、外筒部2をワークWに下方(矢印Rの方向)から近接させる。第1押出部3の前端部32には、閉塞部材1の蓋部11と当接する略円弧状凹面に形成された座部321を備えているので、外筒部2の軸方向がワークWの開口孔WHにおける法線方向に対して多少傾斜していても、第1押出部3の座部321が閉塞部材1の蓋部11を押圧するとき、座部321の略円弧状凹面に沿って蓋部11が移動することよって、係止部12の向きをワークWの開口孔WHにおける法線方向に合致させるように修正することができる。
次に、図6に示すように、ロボット装置7を操作して、外筒部2の前端部21をワークWに下方(矢印Vの方向)から更に近接させつつ、駆動モータ6の駆動軸61を回転させ、第2押出部4を第1押出部3に近接する方向(矢印Xの方向)へ移動させる。このとき、第1押出部3に装着された永久磁石31と第2押出部4に装着された永久磁石41との離間距離d2(図5を参照)が離間距離d3更に減少するので、磁石同士の磁気反発力mf3はその分増加する。磁気反発力mf3が増加することによって、ワークWの開口孔WHに対する係止部12の挿入抵抗に打ち勝って、第1押出部3が閉塞部材1の蓋部11を外筒部2の挿通孔211から前方へ押出して、閉塞部材1の係止部12をワークWの開口孔WHに挿入させるとともに、蓋部11をワークWに密着させる。このとき、表示部87は、演算・判定部84の判定結果として、係止部12の適正な挿入状態を表示する。
なお、閉塞部材1の形状や硬さが異なる場合には、蓋部11及び係止部12の押圧力が過大とならないように、駆動モータ6を作動させて第2押出部4の軸方向位置を調節することができる。また、駆動モータ6の駆動軸61の回転トルクや回転速度等を制御することによって、第2押出部4を軸方向に移動させる速度制御を行うことができる。これは、磁束密度の閾値b3を各閉塞部材1毎に記憶することによって対応できる。
<閉塞部材の種類>
次に、本把持・挿入装置が適用できる閉塞部材の種類について、図9、図10を用いて説明する。図9に、図1に示す閉塞部材の側面図を示す。図10に、他の閉塞部材の斜視図を示す。
図9に示すように、閉塞部材1には、蓋部11と、蓋部11の裏面側に垂直状に起立する係止部12とを備えている。蓋部11及び係止部12は、それぞれ弾性変形可能に形成されている。具体的には、蓋部11の外周側には、薄肉状のリップ部111を備えている。リップ部111は、ワークの開口孔周縁を包囲するように形成され、その先端部が弾発的にワーク面に接触して、シール性を確保する。蓋部11の上面112は、ここでは半球状に形成されているが、矩形平面状又は凹面状など各種形状に形成されていてもよい。係止部12は、略円筒状に形成され、その外周側に弾性変形可能な係止爪121を複数個有する。なお、係止爪121は、1個でも複数個でもよい。
図10に示すように、他の閉塞部材1Bは、蓋部11Bと、蓋部11Bの裏面側に垂直状に起立する係止部12Bとを備え、係止部12Bの係止爪122Bが係止本体121Bと分割され、蓋部11Bの表面側に突出する作動部123Bを押圧することによって、係止爪122Bが係止本体121Bから外周側へ突出するように形成されている。この場合、外筒部2と第1押出部3との間には、蓋部11Bと蓋部11Bの表面側に突出する作動部123Bとを同時に把持し、係止本体121BをワークWの開口孔WHに挿入させたうえで、第2押出部4を第1押出部3に近接する方向へ移動させて、係止爪122Bを係止本体121Bの外周側へ突出させることができる。なお、図9、図10に示す閉塞部材1、1Bは、例示であって、本把持・挿入装置10は、これ以外の各種形状及び硬さの閉塞部材に適用することができる。
<作用効果>
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係る閉塞部材の把持・挿入装置10によれば、蓋部11を軸方向へ挿通させる挿通孔211が前端部21に形成された外筒部2と、挿通孔211から外筒部内に挿入され把持された蓋部11を挿通孔211から外筒部外へ押出し開口孔WHに係止部12を挿入可能に形成された第1押出部3と、第1押出部3を磁気反発力mfによって前方へ押圧する第2押出部4と、第2押出部4を軸方向へ移動させることによって磁気反発力mfを増減させる操作部5とを有する本体部10Aと、外筒部2に装着された磁気検出部81からの磁気信号に基づいて磁気反発力mfの強さを判定して蓋部11の把持状態及び係止部12の挿入状態の適否を検査する把持・挿入検査装置8とを備えたので、閉塞部材1の蓋部11を前端部21の挿通孔211から外筒部内へ挿通させ、係止部12を外筒部2の前端部21から前方へ突出させた状態で、外筒部2と第1押出部3との間に閉塞部材1の蓋部11を把持することができる(蓋部の把持状態)。このとき、第2押出部4が第1押出部3を磁気反発力mfによって前方へ押圧するが、その磁気反発力mfの強さは、外筒部2に装着された磁気検出部81からの磁気信号に基づいて判定され、蓋部11の把持状態の適否を検査しているので、蓋部11の把持力が適正であることを、簡単に確認できる。
また、外筒部2と第1押出部3との間で閉塞部材1の蓋部11を適正に把持した状態で、閉塞部材1の係止部12をワークWの開口孔WHに当接させ、外筒部2をワーク側へ移動させるとともに第2押出部4を軸方向へ移動させて磁気反発力mfを増加させることによって、第1押出部3が閉塞部材1の蓋部11を外筒部2の挿通孔211から前方へ押出して、閉塞部材1の係止部12をワークWの開口孔WHに挿入させるとともに、蓋部11をワークWに密着させることができる(係止部の挿入状態)。このときも、磁気反発力mfの強さは、外筒部2に装着された磁気検出部81からの磁気信号に基づいて判定され、係止部12の挿入状態の適否を検査しているので、係止部12の挿入力が適正であることを、簡単に確認できる。
よって、本実施形態によれば、閉塞部材1を簡単かつ安定して把持し、ワークWの開口孔WHに対して適正に挿入させることができるとともに、把持・挿入した状態を簡単に検査できる閉塞部材1の把持・挿入装置10を提供することができる。
また、本実施形態によれば、第1押出部3及び第2押出部4には、同極同士を対向させた磁石31、41をそれぞれ装着したので、第1押出部3と第2押出部4との間で、磁気反発力mfを安定的に作用させることができる。なお、磁石31、41は、永久磁石であることが好ましい。永久磁石であれば、磁石離間距離d1、d2、d3を変更するだけで、その磁気反発力mf1、mf2、mf3を簡単に調節することができる。また、永久磁石であれば、電磁石のようにコイル等が不要となり、装置の小型化や低コスト化が可能となる。
また、本実施形態によれば、磁気検出部81は、第1押出部3に装着した磁石31と第2押出部4に装着した磁石41との間に形成される磁界の磁束密度を検出するので、当該磁束密度と略反比例の関係にある磁石同士の離間距離d1、d2、d3をより正確に認定でき、また、当該離間距離と略反比例の関係にある第1押出部3に装着した磁石31と第2押出部4に装着した磁石41との間の磁気反発力mf1、mf2、mf3をより正確に認定できる。そのため、蓋部11の把持状態及び係止部12の挿入状態がそれぞれ適正であることを、より簡単かつ正確に確認できる。
また、本実施形態によれば、操作部5には、第2押出部4を軸方向に移動させる駆動モータ6を備え、把持・挿入検査装置8は、磁気信号が所定の閾値b1、b2、b3に到達したとき駆動モータ6の起動又は停止の信号を出力するので、蓋部11の把持状態と係止部12の挿入状態とを適正かつ迅速に認定して、閉塞部材1の挿入作業を適正かつ迅速に完了させることができる。また、複数種類の閉塞部材1に対して、各蓋部11の把持状態の閾値b2と各係止部12の挿入状態の閾値b3とをそれぞれ設定することによって、各閉塞部材1を外筒部2と第1押出部3との間で自在に把持し、把持した閉塞部材1をワークWの開口孔WHに自在に挿入させることができる。
上述した実施形態は、本発明の要旨を変更しない範囲で変更することができる。例えば、上記実施形態では、本把持・挿入装置10をロボット装置7のアーム先端部71に装着しているが、必ずしもロボット装置7に装着する必要はない。例えば、作業者が、本把持・挿入装置10の基筒部55を直接持って操作してもかまわない。
本発明は、例えば、車両のボディ等に形成された開口孔に、当該開口孔を閉塞する閉塞部材を把持し、挿入することができるとともに、上記把持・挿入した状態を検査できる閉塞部材の把持・挿入装置として利用できる。
1、1B 閉塞部材
2 外筒部
3 第1押出部
4 第2押出部
5 操作部
6 駆動モータ
8 把持・挿入検査装置
10 把持・挿入装置
10A 本体部
11、11B 蓋部
12、12B 係止部
21 前端部
31、41 永久磁石(磁石)
81 磁気検出部
211 挿通孔
W ワーク
WH 開口孔
b1、b2、b3 閾値
mf、mf1 磁気反発力
mf2、mf3 磁気反発力

Claims (4)

  1. 蓋部と係止部とを有する閉塞部材に対して、前記蓋部を把持し、ワークの開口孔に前記係止部を挿入して前記開口孔を前記蓋部で閉塞する閉塞部材の把持・挿入装置であって、
    前記蓋部を軸方向へ挿通させる挿通孔が前端部に形成された外筒部と、前記挿通孔から外筒部内に挿入され把持された前記蓋部を前記挿通孔から外筒部外へ押出し前記開口孔に前記係止部を挿入可能に形成された第1押出部と、前記第1押出部を磁気反発力によって前方へ押圧する第2押出部と、前記第2押出部を軸方向へ移動させることによって前記磁気反発力を増減させる操作部とを有する本体部と、
    前記外筒部に装着された磁気検出部からの磁気信号に基づいて前記磁気反発力の強さを判定して前記蓋部の把持状態及び前記係止部の挿入状態の適否を検査する把持・挿入検査装置とを備えたことを特徴とする閉塞部材の把持・挿入装置。
  2. 請求項1に記載された閉塞部材の把持・挿入装置において、
    前記第1押出部及び前記第2押出部には、同極同士を対向させた磁石をそれぞれ装着したことを特徴とする閉塞部材の把持・挿入装置。
  3. 請求項2に記載された閉塞部材の把持・挿入装置において、
    前記磁気検出部は、前記第1押出部に装着した磁石と前記第2押出部に装着した磁石との間に形成される磁界の磁束密度を検出することを特徴とする閉塞部材の把持・挿入装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載された閉塞部材の把持・挿入装置において、
    前記操作部には、前記第2押出部を軸方向に移動させる駆動モータを備え、前記把持・挿入検査装置は、前記磁気信号が所定の閾値に到達したとき前記駆動モータの起動又は停止の信号を出力することを特徴とする閉塞部材の把持・挿入装置。
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