JP6665682B2 - 光受信装置および判別方法 - Google Patents

光受信装置および判別方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6665682B2
JP6665682B2 JP2016101143A JP2016101143A JP6665682B2 JP 6665682 B2 JP6665682 B2 JP 6665682B2 JP 2016101143 A JP2016101143 A JP 2016101143A JP 2016101143 A JP2016101143 A JP 2016101143A JP 6665682 B2 JP6665682 B2 JP 6665682B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
signal
modulation
optical signal
intensity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016101143A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017208749A (ja
Inventor
智夫 ▲高▼原
智夫 ▲高▼原
西原 真人
真人 西原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2016101143A priority Critical patent/JP6665682B2/ja
Priority to US15/497,891 priority patent/US10027422B2/en
Publication of JP2017208749A publication Critical patent/JP2017208749A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6665682B2 publication Critical patent/JP6665682B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/60Receivers
    • H04B10/66Non-coherent receivers, e.g. using direct detection
    • H04B10/69Electrical arrangements in the receiver
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/60Receivers

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Description

本発明は、光受信装置および判別方法に関する。
従来、変調波から抽出されたベースバンド信号に基づいて変調波がマルチキャリアであるか否かを識別する技術が知られている(たとえば、下記特許文献1参照。)。また、光伝送路の伝送特性に応じて送受信回路を変更せずに伝送容量を変更する技術が知られている(たとえば、下記特許文献2参照。)。
また、近年、短距離向けの通信システム等の変調方式として、DMTなどのOFDM変調やPAMなどの変調方式が検討されている。DMTはDiscrete Multi−Tone modulation(離散マルチトーン変調)の略である。OFDMはOrthogonal Frequency Division Multiplexing(直交周波数分割多重)の略である。PAMはPulse Amplitude Modulation(パルス振幅変調)の略である。
特開2007−336078号公報 特開2008−167126号公報
しかしながら、上述した従来技術では、OFDM変調やPAMなどの変調方式の光信号が用いられる場合に、受信側において光信号の変調方式を判別することができないという問題がある。
1つの側面では、本発明は、受信した光信号の変調方式を判別することができる光受信装置および判別方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一側面によれば、光信号を直接検波方式により受信し、受信した信号の強度をサンプリングすることにより前記受信した信号をデジタル信号に変換し、変換したデジタル信号が示す前記強度の度数分布に基づいて前記光信号の変調方式を判別する光受信装置および判別方法が提案される。
本発明の一側面によれば、受信した光信号の変調方式を判別することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態にかかる光受信装置および受信回路の一例を示す図である。 図2は、実施の形態にかかる変調方式判別部による処理の一例を示すフローチャートである。 図3は、実施の形態にかかる光受信装置が受信する光信号の一例を示す図(その1)である。 図4は、実施の形態にかかる光受信装置が受信する光信号の一例を示す図(その2)である。 図5は、実施の形態にかかる光受信装置が受信する光信号の一例を示す図(その3)である。 図6は、実施の形態にかかる光受信装置が受信する光信号の一例を示す図(その4)である。 図7は、実施の形態にかかる光受信装置が受信する光信号のサンプリング結果のヒストグラムの一例を示す図(その1)である。 図8は、実施の形態にかかる光受信装置が受信する光信号のサンプリング結果のヒストグラムの一例を示す図(その2)である。 図9は、実施の形態にかかる光受信装置が受信する光信号のサンプリング結果のヒストグラムの一例を示す図(その3)である。 図10は、実施の形態にかかる光受信装置が受信する光信号のサンプリング結果のヒストグラムの一例を示す図(その4)である。 図11は、実施の形態にかかる光受信装置が受信するDMTの光信号の各サブキャリアの一例を示す図(その1)である。 図12は、実施の形態にかかる光受信装置が受信するDMTの光信号の各サブキャリアの一例を示す図(その2)である。 図13は、実施の形態にかかる光受信装置が受信するDMTの光信号の各サブキャリアの一例を示す図(その3)である。 図14は、実施の形態にかかる光受信装置が受信するDMTの光信号の各サブキャリアの多重化の一例を示す図である。 図15は、実施の形態にかかる光受信装置が受信する光信号の各サンプリングレートにおけるサンプリング結果のヒストグラムの一例を示す図である。 図16は、実施の形態にかかる光受信装置のADCの一例を示す図である。
以下に図面を参照して、本発明にかかる光受信装置および判別方法の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(実施の形態にかかる光受信装置および受信回路)
図1は、実施の形態にかかる光受信装置および受信回路の一例を示す図である。図1に示すように、実施の形態にかかる光受信装置100は、光フロントエンド110と、ADC120と、受信回路130と、を備える。ADCはAnalog/Digital Converter(アナログ/デジタル変換器)の略である。
光受信装置100は、対向する光送信装置から光伝送路を介して送信された光信号を受信する。光受信装置100が受信する光信号は、たとえば強度変調された光信号である。たとえば、光受信装置100が受信する光信号は、OFDM(直交周波数分割多重)変調およびPAM(パルス振幅変調)を含む複数の変調方式のいずれかである。
OFDM変調には、たとえばDMT(Discrete Multi−Tone modulation:離散マルチトーン変調)が含まれる。PAM(Pulse Amplitude Modulation:パルス振幅変調)には、たとえばNRZ(Non Return to Zero)が含まれる。PAMには、たとえば、2値変調のPAM−2、4値変調のPAM−4、8値変調のPAM−8、16値変調のPAM−16、…が含まれる。PAM−2はNRZと同等の変調方式である。
光フロントエンド110は、光送信装置から光伝送路を介して送信された光信号を直接検波方式により受信する集積型の光フロントエンドである。直接検波方式は、たとえば光信号の光強度の強弱を信号に変換する方式である。たとえば、光フロントエンド110は、PD111と、アンプ112と、を備える。
PDはPhoto Detectorの略である。PD111は、光受信装置100と対向する光送信装置から光伝送路を介して送信された光信号を受光し、受光により得られた信号(電気信号)をアンプ112へ出力する。
アンプ112は、PD111から出力された信号を増幅してADC120へ出力する。たとえば、アンプ112には、信号の強度を線形に増幅するリニアアンプを用いることができる。これにより、アンプ112において信号を増幅しても、後段の受信回路130において後述の強度の分布を得ることができる。
ADC120は、光フロントエンド110から出力された信号の電位をサンプリングすることによりアナログ信号からデジタル信号に変換する。そして、ADC120は、デジタル信号に変換した信号を受信回路130へ出力する。
受信回路130は、ADC120から出力された信号の復調および復号を行う。たとえば、受信回路130は、DSP(Digital Signal Processor)などのデジタル回路により実現することができる。また、たとえば、受信回路130は、変調方式判別部131と、復調部132と、復号部133と、を備える。
変調方式判別部131は、ADC120から出力された信号が示す強度(電位)の度数分布に基づいて、ADC120から出力された信号の変調方式を判別する。すなわち、変調方式判別部131は、光受信装置100が受信した光信号の変調方式を判別する。そして、変調方式判別部131は、判別した変調方式を復調部132へ通知する。
たとえば、変調方式判別部131は、ADC120から出力された信号が示す強度の度数分布におけるピーク(たとえば度数の極大点)の数を算出し、算出したピークの数に基づいて、光受信装置100が受信した光信号の変調方式を判別する。ADC120から出力された信号が示す強度の度数分布は、たとえばADC120から出力された信号を所定期間、強度ごとにカウントすることにより算出することができる。度数分布におけるピークの数は、たとえば最小二乗法などの近似手法を用いて、度数分布の近似曲線を生成することによって算出することができる。または、度数分布におけるピークの数は、たとえば、度数が所定数を超える強度の数をカウントすることにより算出することができる。
復調部132は、ADC120から出力された信号を、変調方式判別部131から通知された変調方式に基づいて復調する。たとえば、復調部132は、ADC120から出力された信号を、変調方式判別部131から通知された変調方式に対応するアルゴリズムの復調方式によって復調する。復調部132は、復調した信号を復号部133へ出力する。
復号部133は、復調部132から出力された信号を復号する。そして、復号部133は、復号した信号を出力する。復号部133による復号には、たとえばFEC(Forward Error Correction:前方誤り訂正)が含まれてもよい。
光信号を直接検波方式により受信する受信部は、たとえば光フロントエンド110により実現することができる。受信部によって受信された信号の強度をサンプリングすることによりその信号をデジタル信号に変換する変換部は、たとえばADC120により実現することができる。変換部によって変換されたデジタル信号が示す強度の度数分布に基づいて光信号の変調方式を判別する判別部は、たとえば変調方式判別部131により実現することができる。判別部によって判別された変調方式に基づいてデジタル信号を復調する復調部は、たとえば復調部132により実現することができる。
(実施の形態にかかる変調方式判別部による処理)
図2は、実施の形態にかかる変調方式判別部による処理の一例を示すフローチャートである。図2に示す例において、光受信装置100が受信する光信号の変調方式は、DMT、NRZ(PAM−2)、PAM−4、PAM−8の4通りの変調方式であるとする。この場合に、実施の形態にかかる変調方式判別部131は、たとえば図2に示す各ステップを実行する。まず、変調方式判別部131は、ADC120からの信号の入力があるか否かを判断し(ステップS201)、ADC120からの信号の入力があるまで待つ(ステップS201:Noのループ)。
ステップS201において、ADC120からの信号の入力があると(ステップS201:Yes)、変調方式判別部131は、ADC120からの信号の強度に関する度数分布を算出する(ステップS202)。ステップS202において、変調方式判別部131は、たとえばADC120からの信号を所定期間、強度ごとにカウントすることによって度数分布を算出することができる。つぎに、変調方式判別部131は、ステップS202によって算出した度数分布におけるピークの数を算出する(ステップS203)。
つぎに、変調方式判別部131は、ステップS203によって算出したピークの数が1個であるか否かを判断する(ステップS204)。ピークの数が1個である場合(ステップS204:Yes)は、変調方式判別部131は、入力された信号の変調方式がDMTであると判別し(ステップS205)、ステップS201へ戻る。この場合は、復調部132が、信号の復調に用いる復調方式を、DMTに対応する復調方式に設定する。
ステップS204において、ピークの数が1個でない場合(ステップS204:No)は、変調方式判別部131は、ステップS203によって算出したピークの数が2個であるか否かを判断する(ステップS206)。ピークの数が2個である場合(ステップS206:Yes)は、変調方式判別部131は、入力された信号の変調方式がNRZ(PAM−2)であると判別し(ステップS207)、ステップS201へ戻る。この場合は、復調部132が、信号の復調に用いる復調方式を、NRZ(PAM−2)に対応する復調方式に設定する。
ステップS206において、ピークの数が2個でない場合(ステップS206:No)は、変調方式判別部131は、ステップS203によって算出したピークの数が4個であるか否かを判断する(ステップS208)。ピークの数が4個である場合(ステップS208:Yes)は、変調方式判別部131は、入力された信号の変調方式がPAM−4であると判別し(ステップS209)、ステップS201へ戻る。この場合は、復調部132が、信号の復調に用いる復調方式を、PAM−4に対応する復調方式に設定する。
ステップS208において、ピークの数が4個でない場合(ステップS208:No)は、変調方式判別部131は、ステップS203によって算出したピークの数が8個であるか否かを判断する(ステップS210)。ピークの数が8個である場合(ステップS210:Yes)は、変調方式判別部131は、入力された信号の変調方式がPAM−8であると判別し(ステップS211)、ステップS201へ戻る。この場合は、復調部132が、信号の復調に用いる復調方式を、PAM−8に対応する復調方式に設定する。
ステップS210において、ピークの数が8個でない場合(ステップS210:No)は、たとえば、光受信装置100と対向する光送信装置の立ち上げが完了していない等の理由により変調方式を判別できない状況であると判断することができる。この場合は、変調方式判別部131は、たとえばステップS201へ戻ることによって変調方式の判別を再度行う。これにより、たとえば光受信装置100と対向する光送信装置の立ち上げが完了後に変調方式を判別することができる。
図2に示したように、変調方式判別部131は、ADC120により得られたデジタル信号が示す強度の度数分布に基づいて光信号の変調方式を判別することができる。また、光受信装置100は、変調方式の判別およびその判別結果に基づく復調方式の設定を繰り返し行うことにより、光信号の変調方式を自動的に判別して光信号を復調するプラグ・アンド・プレイを実現することができる。
(実施の形態にかかる光受信装置が受信する光信号の波形)
図3〜図6は、実施の形態にかかる光受信装置が受信する光信号の一例を示す図である。図3〜図6において、横軸は時間[ns]を示し、縦軸は電気信号の電力[a.u.]を示す。図3に示す波形301は、変調方式がDMTである光信号の光受信装置100における波形を示す。
図4に示すアイ・ダイアグラム401は、変調方式がPAM−2(NRZ)である光信号の光受信装置100におけるアイ・ダイアグラム(アイパターン)を示す。図5に示すアイ・ダイアグラム501は、変調方式がPAM−4である光信号の光受信装置100におけるアイ・ダイアグラムを示す。図6に示すアイ・ダイアグラム601は、変調方式がPAM−8である光信号の光受信装置100におけるアイ・ダイアグラムを示す。
(実施の形態にかかる光受信装置が受信する光信号のサンプリング結果のヒストグラム)
図7〜図10は、実施の形態にかかる光受信装置が受信する光信号のサンプリング結果のヒストグラムの一例を示す図である。図7〜図10において、横軸は強度[V]を示し、縦軸は度数を示す。
図7に示すヒストグラム710は、光受信装置100が受信する光信号の変調方式がDMTである場合にADC120のサンプリングにより得られる信号の強度の度数分布を示す。光受信装置100が受信する光信号の変調方式がDMTである場合のヒストグラム710には1個のピーク(ピーク711)が含まれる。
図8に示すヒストグラム810は、光受信装置100が受信する光信号の変調方式がPAM−2(NRZ)である場合にADC120のサンプリングにより得られる信号の強度の度数分布を示す。光受信装置100が受信する光信号の変調方式がPAM−2(NRZ)である場合のヒストグラム810には2個のピーク(ピーク811,812)が含まれる。
図9に示すヒストグラム910は、光受信装置100が受信する光信号の変調方式がPAM−4である場合にADC120のサンプリングにより得られる信号の強度の度数分布を示す。光受信装置100が受信する光信号の変調方式がPAM−4である場合のヒストグラム910には4個のピーク(ピーク911〜914)が含まれる。
図10に示すヒストグラム1010は、光受信装置100が受信する光信号の変調方式がPAM−8である場合にADC120のサンプリングにより得られる信号の強度の度数分布を示す。光受信装置100が受信する光信号の変調方式がPAM−8である場合のヒストグラム1010には8個のピーク(ピーク1011〜1018)が含まれる。
また、図8〜図10においてはPAM−2(NRZ)、PAM−4およびPAM−8について説明したが、光受信装置100が受信する光信号の変調方式がPAM−n(n=2,4,8,16,32,…)である場合のヒストグラムにはn個のピークが含まれる。
(実施の形態にかかる光受信装置が受信するDMTの光信号の各サブキャリア)
図11〜図13は、実施の形態にかかる光受信装置が受信するDMTの光信号の各サブキャリアの一例を示す図である。図11〜図13に示すサブキャリア1101,1201,1301は、光受信装置100が受信するDMTの光信号に含まれる各サブキャリアである。サブキャリア1101,1201,1301は、周波数領域に対する信号振幅の特性として表されている。サブキャリア1101,1201,1301の強度(信号振幅)は、光受信装置100や光受信装置100と対向する光送信装置における周波数強度特性の影響によって互いに異なる場合がある。
サブキャリア1101,1201,1301をIFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)すると、それぞれ図11〜図13に示すサブキャリア1102,1202,1302のようになる。サブキャリア1102,1202,1302は、時間領域に対する信号振幅の特性として表されている。
(実施の形態にかかる光受信装置が受信するDMTの光信号の各サブキャリアの多重化)
図14は、実施の形態にかかる光受信装置が受信するDMTの光信号の各サブキャリアの多重化の一例を示す図である。図14において、図11〜図13に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図14に示すように、光受信装置100が受信するDMTの光信号にはサブキャリア1101,1201,1301が周波数領域において多重化されている。この場合に、光受信装置100が受信するDMTの光信号の強度は、サブキャリア1101,1201,1301の各強度の和になる。
そして、サブキャリア1101,1201,1301を含む多数のサブキャリアを加算すると、たとえば図3に示した波形301のように雑音状の加算結果が得られる。これに対して、光受信装置100が受信するDMTの光信号の強度の確率密度は、たとえば下記(1)式によって表される。すなわち、光受信装置100が受信するDMTの光信号の強度の度数分布は正規分布となる。下記(1)式において、P(z)=prob{x(t)=z}は、光受信装置100が受信するDMTの光信号の強度(サンプリングされた電気信号の振幅)がzとなる確率を示す。σx^2は、光受信装置100が受信するDMTの光信号の強度の分散を示す。
Figure 0006665682
したがって、光受信装置100や光受信装置100と対向する光送信装置における周波数強度特性の影響によってサブキャリア間で強度の差が生じる場合であっても、正規分布の加法性から、各サブキャリアの強度の和は正規分布となる。したがって、DMTの光信号の強度の度数分布は常に1個のピークを有する。ここではDMTの光信号について説明したが、各サブキャリアの強度の和の度数分布が1個のピークを有するという特性は、OFDMを用いる各種の変調方式の光信号に当てはまる。
したがって、変調方式の候補が一種類のOFDM(一例としてはDMT)および一種類以上のPAMである場合は、変調方式判別部131は、受信した光信号の強度の度数分布におけるピークの数に基づいて、受信した光信号の変調方式を判別することができる。
ただし、変調方式判別部131による変調方式の判別方法は、度数分布におけるピークの数に基づく判別方法に限らない。たとえば、上述したように光信号の変調方式がDMTである場合は度数分布が正規分布に近づく。このため、変調方式判別部131は、算出した度数分布と正規分布との適合度合いを検定する適合度検定によって、光信号の変調方式がDMTであるか否かを判別してもよい。
(実施の形態にかかる光受信装置が受信する光信号の各サンプリングレートにおけるサンプリング結果のヒストグラム)
図15は、実施の形態にかかる光受信装置が受信する光信号の各サンプリングレートにおけるサンプリング結果のヒストグラムの一例を示す図である。図15において、横軸は強度[V]を示し、縦軸は度数を示す。
ヒストグラム1501は、光受信装置100が受信する光信号が25[Gbaudrate]のPAM−4の光信号であり、ADC120において50[Gs/s]のサンプリングレートによりサンプリング(50Gサンプリング)を行った場合の度数分布を示す。ヒストグラム1502は、光受信装置100が受信する光信号が25[Gbaudrate]のPAM−4の光信号であり、ADC120において64[Gs/s]のサンプリングレートによりサンプリング(64Gサンプリング)を行った場合の度数分布を示す。
たとえばヒストグラム1502においては、ピーク部分は50程度の度数であり、その他の部分は5程度の度数となっているため、ピーク部分とその他の部分は度数によって判別することができる。したがって、たとえば500程度のサンプル数でも光信号の変調方式の判別が可能である。一例として、さらに余裕をとってサンプル数を10000とする。この場合に、ADC120におけるサンプリングレートを50[Gs/s]とすると、光信号の変調方式の判別に要するサンプリング時間は10000/50G=0.2[μs]となる。
たとえば、図2に示したステップS202において、変調方式判別部131は、たとえばADC120からの信号を0.2[μs]の期間、強度ごとにカウントすることによって度数分布を算出する。これにより、光信号の変調方式の判別が可能になるサンプル数の度数分布を得ることができる。
(実施の形態にかかる光受信装置のADC)
図16は、実施の形態にかかる光受信装置のADCの一例を示す図である。図16に示すように、光受信装置100のADC120は、たとえば、分岐部1601と、クロック抽出回路1602と、識別回路1603と、を備える。分岐部1601は、図1に示した光フロントエンド110から出力された信号を分岐し、分岐した各信号をクロック抽出回路1602および識別回路1603へ出力する。
光フロントエンド110から出力される信号のビットレートをX[Gbps]、すなわちボーレートをX[Gbaudrate]とする。クロック抽出回路1602は、分岐部1601から出力された信号のクロックを抽出する。そして、クロック抽出回路1602は、抽出したクロックの周波数X[GHz]と異なる周波数Y[GHz]のクロックをサンプリングクロックとして識別回路1603へ出力する。
たとえば、クロック抽出回路1602は、抽出したクロックを周波数変換し、周波数変換したクロックをサンプリングクロックとして識別回路1603へ出力する。または、クロック抽出回路1602は、複数通りの周波数のクロックを生成可能であり、複数通りの周波数のうち、抽出したクロックの周波数と異なる周波数のクロックをサンプリングクロックとして識別回路1603へ出力する。
識別回路1603は、分岐部1601から出力された信号の強度を、クロック抽出回路1602から出力されたサンプリングクロックによってサンプリングすることにより識別する。そして、識別回路1603は、識別した値を示すデジタル信号をサンプリング結果の信号として図1に示した受信回路130へ出力する。
図16に示したように、光受信装置100は、ADC120において、受信した光信号のビットレートと異なるサンプリングレートによりサンプリングを行ってもよい。これにより、ADC120におけるサンプリングレートが光信号のビットレートと一致して変調方式を判別可能な度数分布が得られなくなることを回避することができる。
また、受信した光信号のビットレートとサンプリングレートとの差を小さくすることで、変調方式を判別可能な度数分布が得られなくなることを回避しつつ、サンプリングした信号の復調における品質の劣化を抑制することができる。
このように、実施の形態にかかる光受信装置100によれば、光信号を直接検波方式により受信し、受信した信号の強度をサンプリングしたデジタル信号が示す強度の度数分布に基づいて光信号の変調方式を判別することができる。これにより、たとえばDMTやPAMなどの光信号の変調方式を自動的に判別して復調を行うことができる。
また、本発明にかかる判別装置を光受信装置100に適用する場合について説明したが、たとえば光受信装置100から復調部132および復号部133を省くことにより、受信した光信号の変調方式を判別する判別装置を実現することができる。また、この場合は、図16に示した構成において受信した光信号のビットレートとサンプリングレートとの差を大きくしてもよい。
以上説明したように、光受信装置および判別方法によれば、受信した光信号の変調方式を判別することができる。
たとえば、近年、変調方式の多様化、通信サービスの要求の多様化、サービス立ち上げの早期化、標準化の多様化などにより、プラグ・アンド・プレイによる光信号の受信が可能なデマンド−アウェア(Demand−aware)光トランシーバが求められている。デマンド−アウェア光トランシーバを実現するには、たとえば入力光信号の変調方式を自動的に判別する機能の実現を要する。たとえばイーサネット(登録商標)などの短距離向けのシステムにおいてはPAM−n(NRZを含む)やDMTが提案されており、これらの変調方式をプラグ・アンド・プレイで判別する機能の実現が求められる。
これに対し、上述の実施の形態によれば、直接検波方式によって受信した光信号の強度をADCによりサンプリングし、サンプリングした強度の度数分布を用いることで、DMT、PAM等の光信号の変調方式を受信側で自動的に判別し、復調を行うことができる。
上述した各実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)光信号を直接検波方式により受信する受信部と、
前記受信部によって受信された信号の強度をサンプリングすることにより前記受信された信号をデジタル信号に変換する変換部と、
前記変換部によって変換された前記デジタル信号が示す前記強度の度数分布に基づいて前記光信号の変調方式を判別する判別部と、
を備えることを特徴とする光受信装置。
(付記2)前記判別部によって判別された前記変調方式に基づいて前記デジタル信号を復調する復調部を備えることを特徴とする付記1に記載の光受信装置。
(付記3)前記判別部は、前記度数分布におけるピークの数に基づいて前記光信号の変調方式を判別することを特徴とする付記1または2に記載の光受信装置。
(付記4)前記判別部は、前記度数分布と正規分布との適合を検定する適合度検定に基づいて前記光信号の変調方式を判別することを特徴とする付記1または2に記載の光受信装置。
(付記5)前記判別部は、直交周波数分割多重変調およびパルス振幅変調を含む複数の変調方式の候補の中から前記光信号の変調方式を判別することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の光受信装置。
(付記6)前記受信部は、前記光信号を直接検波方式により受信して得た信号を線形増幅し、
前記変換部は、前記受信部によって線形増幅された信号の強度をサンプリングする、
ことを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の光受信装置。
(付記7)前記変換部は、前記受信された信号のビットレートと異なるサンプリングレートにより前記受信された信号の強度をサンプリングすることを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の光受信装置。
(付記8)光信号を直接検波方式により受信し、
受信した信号の強度をサンプリングすることにより前記受信した信号をデジタル信号に変換し、
変換した前記デジタル信号が示す前記強度の度数分布に基づいて前記光信号の変調方式を判別する、
ことを特徴とする判別方法。
100 光受信装置
110 光フロントエンド
111 PD
112 アンプ
120 ADC
130 受信回路
131 変調方式判別部
132 復調部
133 復号部
301 波形
401,501,601 アイ・ダイアグラム
710,810,910,1010,1501,1502 ヒストグラム
711,811,812,911〜914,1011〜1018 ピーク
1101,1102,1201,1202,1301,1302 サブキャリア
1601 分岐部
1602 クロック抽出回路
1603 識別回路

Claims (4)

  1. 光信号を直接検波方式により受信する受信部と、
    前記受信部によって受信された信号の強度をサンプリングすることにより前記受信された信号をデジタル信号に変換する変換部と、
    前記変換部によって変換された前記デジタル信号が示す前記強度の度数分布におけるピークの数に基づいて前記光信号の変調方式が直交周波数分割多重変調およびパルス振幅変調を含む複数の変調方式のいずれの変調方式であるかを判別し、または、前記度数分布と正規分布との適合を検定する適合度検定に基づいて前記光信号の変調方式が前記直交周波数分割多重変調の一種である離散マルチトーン変調であるか否かを判別する判別部と、
    を備えることを特徴とする光受信装置。
  2. 前記受信部は、前記光信号を直接検波方式により受信して得た信号を線形増幅し、
    前記変換部は、前記受信部によって線形増幅された信号の強度をサンプリングする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光受信装置。
  3. 前記変換部は、前記受信された信号のビットレートと異なるサンプリングレートにより前記受信された信号の強度をサンプリングすることを特徴とする請求項1または2に記載の光受信装置。
  4. 光信号を直接検波方式により受信し、
    受信した信号の強度をサンプリングすることにより前記受信した信号をデジタル信号に変換し、
    変換した前記デジタル信号が示す前記強度の度数分布におけるピークの数に基づいて前記光信号の変調方式が直交周波数分割多重変調およびパルス振幅変調を含む複数の変調方式のいずれの変調方式であるかを判別し、または、前記度数分布と正規分布との適合を検定する適合度検定に基づいて前記光信号の変調方式が前記直交周波数分割多重変調の一種である離散マルチトーン変調であるか否かを判別する、
    ことを特徴とする判別方法。
JP2016101143A 2016-05-20 2016-05-20 光受信装置および判別方法 Active JP6665682B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016101143A JP6665682B2 (ja) 2016-05-20 2016-05-20 光受信装置および判別方法
US15/497,891 US10027422B2 (en) 2016-05-20 2017-04-26 Optical signal receiving device and method of receiving an optical signal

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016101143A JP6665682B2 (ja) 2016-05-20 2016-05-20 光受信装置および判別方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017208749A JP2017208749A (ja) 2017-11-24
JP6665682B2 true JP6665682B2 (ja) 2020-03-13

Family

ID=60330427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016101143A Active JP6665682B2 (ja) 2016-05-20 2016-05-20 光受信装置および判別方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10027422B2 (ja)
JP (1) JP6665682B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6540090B2 (ja) * 2015-02-25 2019-07-10 富士通株式会社 受信装置及び送信装置
JP6989351B2 (ja) * 2017-10-30 2022-01-05 株式会社三共 遊技機
JP7007857B2 (ja) * 2017-10-30 2022-01-25 株式会社三共 遊技機
JP7114379B2 (ja) * 2018-07-20 2022-08-08 株式会社三共 遊技機
KR102303900B1 (ko) * 2021-03-19 2021-09-24 주식회사 휴미디어 Hctrs에 사용되는 디지털 광신호의 자동설정시스템

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3930886B2 (ja) * 1997-12-01 2007-06-13 日本電信電話株式会社 光信号品質モニタ
JP4783648B2 (ja) * 2006-02-28 2011-09-28 富士通株式会社 中継装置及び中継方法
US20070285239A1 (en) * 2006-06-12 2007-12-13 Easton Martyn N Centralized optical-fiber-based RFID systems and methods
JP2007336078A (ja) 2006-06-13 2007-12-27 Toshiba Corp 変調波識別装置、変調波識別方法、及び受信装置
JP4884959B2 (ja) 2006-12-28 2012-02-29 日本電信電話株式会社 光ディジタル伝送システムおよび方法
JP5359179B2 (ja) * 2008-10-17 2013-12-04 富士通株式会社 光受信機及び光受信方法
JP5418297B2 (ja) * 2010-02-26 2014-02-19 株式会社ナカヨ通信機 接続エラー検知機能を有するインターホン子機
JP5742310B2 (ja) * 2011-03-09 2015-07-01 富士通株式会社 方式判定装置および方式判定方法
JP2013016978A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Kddi Corp 光通信システムおよび光通信方法
JP6048049B2 (ja) * 2012-10-04 2016-12-21 富士通株式会社 デジタルコヒーレント光受信器、その制御方法、及び伝送装置

Also Published As

Publication number Publication date
US10027422B2 (en) 2018-07-17
US20170338892A1 (en) 2017-11-23
JP2017208749A (ja) 2017-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6665682B2 (ja) 光受信装置および判別方法
JP4405994B2 (ja) 広帯域無線通信システムにおける高速フィードバック情報の検波のための装置及び方法
US20160269110A1 (en) Channel performance monitoring and an optical communication system using same
US8265480B2 (en) Light mark, method and device for light mark modulation and demodulation
US9614706B2 (en) Method and apparatus for multi-carrier modulation (MCM) packet detection based on phase differences
KR101559521B1 (ko) 소프트웨어 기반의 동기화된 진폭 히스토그램을 이용한 광신호의 품질 감시 방법 및 장치
US6411664B1 (en) Correlation detecting apparatus, its detecting method and communication apparatus and its communication method
US7154956B2 (en) OFDM receiver for detecting FSK modulated signals
KR100949454B1 (ko) 무선통신시스템에서 신호대 간섭 및 잡음비 추정 장치 및방법
JP4685937B2 (ja) 信号検出装置
US20030123574A1 (en) System and method for robust tone detection
US20160218995A1 (en) Method and apparatus for phase-based multi-carrier modulation (mcm) packet detection
Vejandla et al. A tunable energy signal for intensity modulation and direct detection systems: Theory, simulations, and experiments
KR100638592B1 (ko) Ofdm 시스템의 단말의 수신기용 dc 오프셋 제거 장치및 그 방법
US7257175B2 (en) Method and apparatus for periodic signal detection in OFDM/DMT systems
US10091034B2 (en) Reception device, reception method, and transmission reception system
Isautier et al. Agnostic software-defined coherent optical receiver performing time-domain hybrid modulation format recognition
CN108736919B (zh) 一种噪声功率估计方法及装置
KR20080001940A (ko) 방송 신호 수신 장치 및 방송 신호 수신 방법
KR100992756B1 (ko) 무선 다중 캐리어 통신시스템에서의 잡음 분산 추정 장치 및 방법
Nishiyama et al. Examination of signal separation/demodulation method of multi-value modulation sensor terminal signal using STFT in storage batch signal processing
US11528050B1 (en) Transmitter and receiver for mirror crosstalk evaluation and methods therefor
JP2004304473A (ja) マルチキャリア受信装置及び回線補償方法
JP2008085952A (ja) プリアンブル検出装置および無線受信機
KR20180138078A (ko) Mimo 안테나에 적용되는 fbmc를 이용한 신호 송신 및 수신 장치와 그 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6665682

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150