JP6664310B2 - 靴 - Google Patents

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Description

本発明は、靴紐を結ばなくても足甲部の緊締状態が保持される靴に関するものである。
従来、この種の靴として、例えば特許文献1に開示されるような靴紐を用いたものがある。
この靴紐は、間隔をあけて繰返し配置され、自身に加えられる軸方向張力の大小によって径の大きさが変化するこぶを有する伸縮性素材からなるチューブ状ひも本体と、ひも本体のチューブ構造によって構成される中心の管部分に非伸縮性素材からなり、こぶのコアを構成し、こぶの径変化に応じたこぶ両端距離の変化に追随するようにこぶ対応部分にて丸められた中心ひもとで構成されており、軸方向張力を加えてこぶの径が小さくなるよう収縮させ、この状態でひも孔に通し、ひも孔への通しが終えたら、加えた軸方向張力を弱めてこぶの径が大きくなるように膨張させ、このこぶが膨張することでひも孔にひっかかり、結ぶ作業を経ることなく固定効果(ひもを結んだ際の締め上げ保持効果)が得られることを可能としたものであり、このような靴紐を用いた靴は、各ひも孔にこぶが係止して走るなどの運動をしても締め付け力が緩まず、靴と足との一体感(フィット感)がしっかりと保持される効果が発揮されるものとなっている。
特許第5079926号公報
しかしながら、このような靴紐を用いた従来の靴(以下、従来品という)は、激しい運動の際には、ひも孔に係止するこぶに戻り方向の引っ張り作用が生じ、この戻り引っ張り作用によりこぶに伸長小径化変形が生じて係止状態が解除されて締め付け状態が弛んでしまう懸念があり、そのうえ、この従来品は、履き口側に最も近い最後のひも孔から引き出された靴紐の端部(余り部分)を固定する手段がないので、そのままの状態にしておくか、或いは、履き口から靴内に入れ込むか、足甲部に挿通配設された靴紐に絡み通すなどして固定するしかなく、そのため、この余った靴紐の端部が運動中にバタついたり、履き心地を低下させたり、或いは見栄えを悪くしていた。
本発明は、このような従来品の現状に鑑みなされたもので、激しい運動の際にも靴紐の締め上げ状態が良好に保持され締め付けの緩みが生じにくく、更に、最後の紐通し孔から引き出された靴紐端部がきちんと所定位置に固定され、運動中にバタつかず、見栄えも良くなる画期的な紐結びが不要な靴を提供することを目的とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
足甲部2の左右両側に夫々複数の紐通し孔4が縦列状態に並設されている靴本体部1と、前記紐通し孔4に挿通配設され前記足甲部2を緊締するための靴紐3とからなり、前記靴紐3は、長手方向両側部に前記紐通し孔4の孔径よりも大径で且つ伸縮自在に構成されて、非引張り操作状態では前記紐通し孔4を通過することができず引っ張り操作により伸長小径化変形することで前記紐通し孔4を通過することができるように構成される大径こぶ部5が長手方向に沿って複数設けられていて、この靴紐3を手で引っ張り操作しながら前記大径こぶ部5を伸長小径化変形させ、前記靴本体部1の足甲部2の左右に夫々並設される複数の前記紐通し孔4に挿通してこの足甲部2に引き回し配設し上端部に位置する最後の紐通し孔4Aを通過させた後に前記引張り操作をやめて前記最後の紐通し孔4Aに通過させた大径こぶ部5をこの最後の紐通し孔4Aを通過することができない状態に復元させて、この復元させた大径こぶ部5が前記最後の紐通し孔4Aに戻り止め係止することで、前記最後の紐通し孔4Aを通過し外方に引き出された靴紐3の靴紐端部6同士を結ばなくても前記足甲部2の緊締状態が保持されるように構成される靴において、前記靴本体部1の左右の側面で且つ前記足甲部2の履き口側に位置する前記最後の紐通し孔4Aと、この最後の紐通し孔4Aを挿通する前に靴紐3が挿通された紐通し孔4にして前記最後の紐通し孔4Aと対向する対向列側の最後の紐通し孔4Aの一つ下側に位置する紐通し孔4とを結ぶ紐通し方向延長線上よりも前記靴本体部1の先端側となる前記足甲部2に設けられる夫々の前記最後の紐通し孔4Aのほぼ真下に、この最後の紐通し孔4Aを通過し外方に引き出された遊動状態の前記靴紐端部6を前記靴本体部1の側面に沿設状態に位置決めする靴紐端部位置決め部7が設けられていて、この靴紐端部位置決め部7は、非引張り操作状態の大径こぶ部5は通過することができず、引っ張り操作により伸長小径化変形した大径こぶ部5は通過することができる径寸法の通孔8を有する構成とされ、前記最後の紐通し孔4Aから引き出された前記靴紐端部6を手で引っ張り操作して前記大径こぶ部5を伸長小径化変形させてこの靴紐端部6を前記靴紐端部位置決め部7の通孔8に挿通状態にした後、前記引っ張り操作をやめて前記大径こぶ部5の伸長小径化変形を解除して、前記大径こぶ部5を前記通孔8を通過することができない状態に復元させることで、この復元した大径こぶ部5が前記通孔8の周縁部に戻り止め係止して、前記靴紐端部6が前記靴本体部1の側面に沿設状態に位置決めされる構成とされていることを特徴とする靴に係るものである。
また、前記靴紐3は、長手方向両側部に夫々、前記大径こぶ部5が多数並設されてなる大径こぶ領域部9が形成され、長手方向中央部に前記紐通し孔4の孔径よりも小径な小径こぶ部10が多数並設されてなる小径こぶ領域部11が形成されていることを特徴とする請求項1記載の靴に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、激しい運動の際にも靴紐の締め上げ状態が良好に保持され締め付けの緩みの発生が可及的に低減される。
更に、最後の紐通し孔から引き出された靴紐端部がきちんと所定位置に固定され、運動中にバタつかず、見栄えも良くなる。
本実施例を示す斜視図である。 本実施例を示す正面図である。 本実施例の靴紐を示す正面図である。 (a)本実施例の靴紐の通常状態を示す説明正面図である。(b)本実施例の靴紐が伸長小径化変形している状態を示す説明正面図である。 (a)本実施例の靴紐の通常状態における内部紐体の状態を示す説明断面図である。(b)本実施例の靴紐が伸長小径化変形している状態における内部紐体の状態を示す説明断面図である。 本実施例の使用状態(靴紐締め上げ状態)を示す説明図である。 本実施例の使用状態(靴紐締め上げ解除後の状態)を示す説明図である。 本実施例の大径こぶ部の紐通し孔挿通時の状態を示す説明図である。 本実施例の大径こぶ部の紐通し孔挿通後の状態を示す説明図である。 本実施例の小径こぶ部の紐通し孔挿通時の状態を示す説明図である。 本実施例の靴紐の靴紐端部を靴紐端部位置決め部に挿通配設する状態を示す説明図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明は、靴紐3を手で引っ張り操作して大径こぶ部5を伸長小径化変形させながら、靴本体部1の足甲部2の左右に夫々並設されている複数の紐通し孔4に左右交互に挿通してこの足甲部2に靴紐3を引き回し配設し、靴本体部1の最も履き口側に位置する最後の紐通し孔4Aを通過させ外方に引き出した靴紐3の靴紐端部6を締め上げた後引っ張り操作をやめると、伸長小径化変形した大径こぶ部5が紐通し孔4を通過することができない非変形状態の大径こぶ部5に復元する。
更に、この最後の紐通し孔4Aから引き出された靴紐端部6を手で引っ張り操作してこの靴紐端部6に設けられている大径こぶ部5を伸長小径化変形させて通孔8を通過させた位置に配して引っ張り操作をやめると、伸長小径化変形した大径こぶ部5が通孔8を通過することができない非変形状態の大径こぶ部5に復元する。
これにより、最後の紐通し孔4Aを通過した出口位置と、靴紐端部位置決め部7の通孔8を通過した出口位置の二箇所にこれらを戻り通過することができない形状の大径こぶ部5が配置されることとなり、靴紐3に戻り移動作用が生じた場合、この最後の紐通し孔4Aを通過した大径こぶ部5が最後の紐通し孔4Aの周縁部に戻り止め係止するとともに、靴紐端部位置決め部7の通孔8を通過した大径こぶ部5がこの通孔8の周縁部、即ち靴紐端部位置決め部7に戻り止め係止して靴紐3の戻り移動が二箇所で阻止され、靴紐3の締め上げ状態が良好に保持されることとなる。
また、靴紐端部6を靴紐端部位置決め部7の通孔8に挿通させ大径こぶ部5により抜け止め状態にすることで、靴紐端部6が位置決め状態となる。
したがって、本発明は、激しい運動の際にも靴紐の締め上げ状態が良好に保持され締め付けの緩みの発生が可及的に低減され、更に、最後の紐通し孔から引き出された靴紐端部がきちんと所定位置に固定され、運動中にバタつかず、見栄えも良くなる実用性に優れた画期的な紐結びが不要な靴となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、本発明の靴紐3と、靴本体部1とで構成される靴である。
以下、本実施例に係る構成各部について詳述する。
本実施例の靴紐3は、長手方向両側部に夫々設けられた、靴本体部1の足甲部2の左右に設けられている紐通し孔4の孔径よりも大径な大径こぶ部5が間隔をおいて複数並設されてなる大径こぶ領域部9と、この両側の大径こぶ領域部9の間、即ち、長手方向中央部に設けられた、紐通し孔4の孔径よりも小径な小径こぶ部10が間隔をおいて複数並設されてなる小径こぶ領域部11とから成る構成とされている。
具体的には、大径こぶ部5は、伸縮自在に構成され、非伸縮性の大径こぶ連結部12を介して靴紐3の長手方向に沿って並設されている構成とされ、また、小径こぶ部10は、大径こぶ部5同様、伸縮自在に構成され、非伸縮性の小径こぶ連結部13を介して靴紐3の長手方向に沿って並設されている構成とされている。
即ち、本実施例の靴紐3は、例えば両端部を手で持って引っ張り操作して大径こぶ部5、小径こぶ部10の夫々に張力を付与すると、伸縮自在に構成された複数の大径こぶ部5及び小径こぶ部10が伸長して靴紐全体がゴム紐の様に伸長し、引っ張り操作をやめて張力の付与が解除されると、大径こぶ部5及び小径こぶ部10の夫々が縮退して元の状態に復元する伸縮性を具備した構成とされている。
より具体的には、本実施例の大径こぶ部5は、直径約7mmのほぼ球状に形成されており、靴紐3の長手方向への引っ張り操作により張力が付与されることでラグビーボール様に伸長小径化変形して紐通し孔4を通過することが可能な形状となり、引っ張り操作をやめることで張力が解除されると元の紐通し孔4を通過することができない大径なこぶ形状に復元する構成とされ、また、小径こぶ部10は、直径約4mmの円筒状に形成され、大径こぶ部5同様、靴紐3の長手方向への引っ張り操作により張力が付与されることでこの小径こぶ部10に連設される直径約2mmの紐状の小径こぶ連結部13と同化するように伸長小径化変形し、引っ張り操作をやめることで張力が解除されると元の形状に復元する構成とされている。
また、この大径こぶ部5が複数並設されてなる大径こぶ領域部9は、引っ張り操作により大径こぶ部5を伸長小径化変形させて足甲部2の左右に並設される各紐通し孔4を通過させて締め上げた後、引っ張り操作をやめて伸長小径化変形させた大径こぶ部5を元の紐通し孔4を通過することができない大径なこぶ形状の大径こぶ部5に復元させた際に、この復元された大径こぶ部5が、靴本体部1の足甲部2の左右に並設されている紐通し孔4の最も履き口側に位置する最後の紐通し孔4Aだけ、若しくはこの最後の紐通し孔4Aとその一つ手前の紐通し孔4だけに戻り止め係止する長さに設定され、また、小径こぶ部10が複数並設されて成る小径こぶ領域部11は、足甲部2の左右に並設されている紐通し孔4に左右交互に挿通して交差状に引き回し配設することができる長さに設定されている。
具体的には、本実施例においては、各大径こぶ領域部9は夫々、靴紐全長の約1/4に相当する長さに設定され、また、小径こぶ領域部11は、靴紐全長の約1/2に相当する長さに設定されており、より具体的には、大径こぶ領域部9は、靴紐3を靴本体部1の足甲部2の左右に並設される紐通し孔4に挿通配設して締め上げた際にこの足甲部2の上側、例えば紐通し孔4二つ分くらいの領域に配されるとともに、履き口に最も近い最後の紐通し孔4Aから引き出される靴紐端部6となり、また、小径こぶ領域部11は、足甲部2の下側(靴先側)から上側(履き口側)にかけてその半分以上の領域に配されるように構成されている。
本実施例の靴紐3について更に具体的に説明すると、本実施例の靴紐3は、長手方向両側部に夫々、大径こぶ部5を形成するための大径こぶ形成膨出形状部14が間隔をおいて複数並設状態に形成されているとともに、長手方向中央部に小径こぶ部10を形成するための小径こぶ形成膨出形状部15が間隔をおいて複数並設状態に形成された伸縮性素材からなる管状紐本体16と、この管状紐本体16内に挿通配設される非伸縮性素材からなる内部紐体17との二つの部材からなる構成とされ、本実施例においては、管状紐本体16は、天然ゴムや合成ゴム等の伸縮性素材(弾性素材)と、ポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリウレタン等の非伸縮性素材との組み合わせにより形成された伸縮性素材からなる構成とされている。
具体的には、本実施例の靴紐3は、管状紐本体16の大径こぶ形成膨出形状部14内に内部紐体17が大径こぶ芯部18を形成するように弛み状態で配設されて大径こぶ部5が形成され、また、管状紐本体16の小径こぶ形成膨出形状部15内に内部紐体17が小径こぶ芯部19を形成するように弛み状態で配設されて小径こぶ部10が形成される構成とされている。
また、本実施例の靴紐3は、この大径こぶ形成膨出形状部14内に配設させる大径こぶ芯部18、及び小径こぶ形成膨出形状部15内に配設される小径こぶ芯部19の夫々が、これら大径こぶ形成膨出形状部14及び小径こぶ形成膨出形状部15、言い換えると大径こぶ部5及び小径こぶ部10の伸長動作を制限する伸長動作制限部材となる構成とされている。
具体的には、大径こぶ芯部18は、両端部が大径こぶ形成膨出形状部14の両端部に固着された構成とされ、また、小径こぶ芯部19は、両端部が小径こぶ形成膨出形状部15の両端部に固着された構成とされ、大径こぶ部5においては、引っ張り操作による張力が付与されると大径こぶ形成膨出形状部14の端部が引っ張られて伸長動作し、この大径こぶ形成膨出形状部14の端部が引っ張られることで内部の弛み状態の大径こぶ芯部18も一緒に引っ張られ、この引っ張り作用により大径こぶ芯部18の弛みがなくなり張設状態になることで伸長動作制限作用が発揮されて大径こぶ形成膨出形状部14のそれ以上の伸長動作が制限(抑止)され、また、小径こぶ部10においては、引っ張り操作による張力が付与されると小径こぶ形成膨出形状部15の端部が引っ張られて伸長動作し、この小径こぶ形成膨出形状部15の端部が引っ張られることで内部の弛み状態の小径こぶ芯部19も一緒に引っ張られ、この引っ張り作用により小径こぶ芯部19の弛みがなくなり張設状態になることで伸長動作制限作用が発揮されて小径こぶ形成膨出形状部15のそれ以上の伸長動作が制限(抑止)される構成とされている。
即ち、本実施例の靴紐3は、引っ張り操作による伸長動作時の伸長量を制限して紐的要素を大きくした構成とすることで、紐通し孔4への挿通作業をし易くすると共に、管状紐本体16を構成する伸縮性素材(弾性素材)の過剰な伸長によるこの伸縮性素材の断裂を防止する構成とされている。
また、本実施例の靴本体部1は、図示するように、一般的なスニーカー形状に構成されているものであり、足甲部2の左右に夫々複数の紐通し孔4が靴先から履き口に向かう方向に沿って並設されている。
また、本実施例の靴本体部1は、左右の側面の夫々に、紐通し孔4に挿通配設した靴紐3の先端部分、即ち、紐通し孔4に挿通配設し履き口側に位置する最後の紐通し孔4Aを通過させて外方に引き出された靴紐端部6を、この該靴本体部1に係止させるための靴紐端部位置決め部7が設けられている構成とされている。
具体的には、本実施例の靴紐端部位置決め部7は、非変形状態の大径こぶ部5は通過することができず、引っ張り操作により伸長小径化変形した大径こぶ部5は通過することができる紐通し孔4とほぼ同等の径寸法に設定された通孔8を有する構成とされている。
即ち、本実施例の靴紐端部位置決め部7は、大径こぶ部5が紐通し孔4に戻り止め係止する構成と同様、最後の紐通し孔4Aから引き出された靴紐端部6を手で引っ張り操作してこの靴紐端部6にある大径こぶ部5を伸長小径化変形させてこの大径こぶ部5を通孔8に挿通させた後、引っ張り操作をやめて伸長小径化変形した大径こぶ部5をそのままでは通孔8を通過することができない元の状態に復元させることで、靴紐3に戻り移動作用が生じてもこの靴紐端部6の大径こぶ部5が通孔8の周縁部、即ち靴紐端部位置決め部7に戻り止め係止して、靴紐3の戻り移動が阻止されるように構成されている。
即ち、本実施例は、最後の紐通し孔4Aとともにこの靴紐端部位置決め部7の二箇所で靴紐3の締め上げ状態を保持する二重係止(ダブルロック)構造とされ、締め上げ状態を良好に保持し、靴紐3を結ばなくても靴本体部1の足甲部2の緊締状態が良好に保持される構成とされている。
更に本実施例の靴紐端部位置決め部7について具体的に説明すると、本実施例の靴紐端部位置決め部7は、足甲部2の履き口側に位置する最後の紐通し孔4Aと、この最後の紐通し孔4Aを挿通する前に靴紐3が挿通された反対側の最後の紐通し孔4Aの一つ手前の紐通し孔4とを結ぶ紐通し方向延長線上よりも靴本体部1の先端側に設けられる(配置される)構成とされ、具体的には、本実施例においては、最後の紐通し孔4Aのほぼ真下に設けられている構成とされている。
即ち、本実施例は、最後の紐通し孔4Aを通過し外方に引き出された靴紐3の靴紐端部6を、最後の紐通し孔4Aの真下に位置する靴紐端部位置決め部7の通孔8に挿通することで、最後の紐通し孔4Aで靴紐3を大きく屈曲させて引き回し方向を変えることで、靴紐3に戻り移動作用が生じた場合、この屈曲部が戻り移動作用に対する抵抗部となって、より戻り移動しにくくなるように構成されている。
また更に、本実施例の靴紐端部位置決め部7に設けられた通孔8は、靴本体部1の側面に沿う方向に穿孔された構成とされ、最後の紐通し孔4Aから引き出された靴紐端部6を手で引っ張り操作してこの靴紐端部6にある大径こぶ部5を伸長小径化変形させてこの小径こぶ部5を通孔8に挿通させた後、引っ張り操作をやめて伸長小径化変形した大径こぶ部5をそのままでは通孔8を通過することができない元の状態に復元させると、この通孔8を挿通させた靴紐端部6が靴本体部1の側面に沿設状態に位置決めされるように構成されている。
即ち、本実施例の靴紐端部位置決め部7は、靴紐3の締め上げ状態を保持する最後の保持部として構成されるとともに、余った靴紐3の靴紐端部6が運動中にバタつかないように所定位置に固定する靴紐端部位置決め部として作用する構成とされている。
以上のように構成される本実施例の作用効果について以下に説明する。
本実施例は、靴紐3を手で引っ張り操作しながら大径こぶ部5を伸長小径化変形させ、靴本体部1の足甲部2の左右に夫々並設される複数の紐通し孔4に左右交互に挿通してこの足甲部2に交差状に引き回し配設し、最後の紐通し孔4Aを通過させた靴紐3の靴紐端部6を引っ張り操作して締め上げた状態で、更にこの靴紐端部6を靴紐端部位置決め部7の通孔8に挿通した後、この引っ張り操作をやめると大径こぶ部5の伸長小径化変形が解除され、大径こぶ部5が元の紐通し孔4及び通孔8を通過することができない大径な球状に復元されて、靴紐3に戻り移動作用が生じた場合、最後の紐通し孔4Aを通過した大径こぶ部5(具体的には、この最後の紐通し孔4Aの出口側に最も近い大径こぶ部5)がこの最後の紐通し孔4Aの周縁部(ハトメ部材)に係止するとともに、靴紐端部位置決め部7の通孔8を通過した大径こぶ部5(具体的には、この通孔8の出口側に最も近い大径こぶ部5)がこの通孔8の周縁部、即ち靴紐端部位置決め部7に係止して靴紐3の戻り移動が二箇所で阻止され、靴紐3の締め上げ状態が良好に保持されるので、靴紐3を結ばなくても足甲部2の締め付け状態が確実に保持されるので、靴紐3の結びが不要となる。
また、この紐通し孔4への紐通し作業の際、本実施例の靴紐3は、長手方向両側部、言い換えると、靴紐3の各靴紐先端部から夫々所定長さ領域にだけそのままの状態では紐通し孔4を通過することができず引っ張り操作により張力が付与されて伸長縮小化変形することで紐通し孔4を通過することができる大径こぶ部5が配置され、それ以外の領域はそのままの状態で紐通し孔4を通過することができる小径こぶ部10が配置される構成とされているので、一々引っ張り操作により伸長縮小化変形させながら紐通し孔4を通過させる大径こぶ部5の数が少なく、紐通し作業が容易になるとともに、靴紐3の締め付け具合を調整する際も、足甲部2の上側に位置する大径こぶ領域部9を移動させる際だけ引っ張り操作を要し、小径こぶ領域部11を移動させる際は、従来の一般的な靴紐を移動させるのと同様の通常紐通し操作でよいので、締め付け具合の調整が容易であり、しかも、足甲部2における大径こぶ部5の数が少ないので、見た目がすっきりして体裁も良いものとなる。
また、本実施例は、靴紐3の各大径こぶ部5及び各小径こぶ部10は夫々伸縮性を有するので、靴紐全体に亘って伸縮性を有することとなり、この大径こぶ部5及び小径こぶ部10をやや伸長させた状態で足甲部2に挿通配設することで、この大径こぶ部5及び小径こぶ部10に縮退作用が生じ、この縮退作用によって生じる足甲部締め付け付勢により、靴本体部1の足へのフィット感が向上し、しかも、この靴紐全体の伸縮性に加え、小径こぶ部10が紐通し孔4を自在に通過可能なので、この足甲部締め付け付勢の度合い、言い換えると、靴紐3の足甲部2に対する緊締具合が自然調整される。
即ち、足は左右非対称形であるとともに、その足甲頂点には多くの血管が存在し、靴紐で緊締することで血流が阻まれ、歩行や長時間立っていることで足全体がむくみ、ひいてはからだ全体の血流を悪くすることがあるが、本実施例は、上記作用により長時間の歩行や立ち作業でむくみが生じても、このむくみに応じて緊締具合が自然に調整されるので、足甲における血流が阻まれることがなく、この血流悪化による健康被害の発生を防止することができる。
また更に、本実施例は、紐通し孔4を挿通し終えた靴紐3の靴紐端部6が靴紐端部位置決め部7によって位置決めされるので、靴紐端部6が運動中などにバタつかず、また、体裁も良くなる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 靴本体部
2 足甲部
3 靴紐
4 紐通し孔
4A 最後の紐通し孔
5 大径こぶ部
6 靴紐端部
7 靴紐端部位置決め部
8 通孔
9 大径こぶ領域部
10 小径こぶ部
11 小径こぶ領域部

Claims (2)

  1. 足甲部の左右両側に夫々複数の紐通し孔が縦列状態に並設されている靴本体部と、前記紐通し孔に挿通配設され前記足甲部を緊締するための靴紐とからなり、前記靴紐は、長手方向両側部に前記紐通し孔の孔径よりも大径で且つ伸縮自在に構成されて、非引張り操作状態では前記紐通し孔を通過することができず引っ張り操作により伸長小径化変形することで前記紐通し孔を通過することができるように構成される大径こぶ部が長手方向に沿って複数設けられていて、この靴紐を手で引っ張り操作しながら前記大径こぶ部を伸長小径化変形させ、前記靴本体部の足甲部の左右に夫々並設される複数の前記紐通し孔に挿通してこの足甲部に引き回し配設し上端部に位置する最後の紐通し孔を通過させた後に前記引張り操作をやめて前記最後の紐通し孔に通過させた大径こぶ部をこの最後の紐通し孔を通過することができない状態に復元させて、この復元させた大径こぶ部が前記最後の紐通し孔に戻り止め係止することで、前記最後の紐通し孔を通過し外方に引き出された靴紐の靴紐端部同士を結ばなくても前記足甲部の緊締状態が保持されるように構成される靴において、前記靴本体部の左右の側面で且つ前記足甲部の履き口側に位置する前記最後の紐通し孔と、この最後の紐通し孔を挿通する前に靴紐が挿通された紐通し孔にして前記最後の紐通し孔と対向する対向列側の最後の紐通し孔の一つ下側に位置する紐通し孔とを結ぶ紐通し方向延長線上よりも前記靴本体部の先端側となる前記足甲部に設けられる夫々の前記最後の紐通し孔のほぼ真下に、この最後の紐通し孔を通過し外方に引き出された遊動状態の前記靴紐端部を前記靴本体部の側面に沿設状態に位置決めする靴紐端部位置決め部が設けられていて、この靴紐端部位置決め部は、非引張り操作状態の大径こぶ部は通過することができず、引っ張り操作により伸長小径化変形した大径こぶ部は通過することができる径寸法の通孔を有する構成とされ、前記最後の紐通し孔から引き出された前記靴紐端部を手で引っ張り操作して前記大径こぶ部を伸長小径化変形させてこの靴紐端部を前記靴紐端部位置決め部の通孔に挿通状態にした後、前記引っ張り操作をやめて前記大径こぶ部の伸長小径化変形を解除して、前記大径こぶ部を前記通孔を通過することができない状態に復元させることで、この復元した大径こぶ部が前記通孔の周縁部に戻り止め係止して、前記靴紐端部が前記靴本体部の側面に沿設状態に位置決めされる構成とされていることを特徴とする靴。
  2. 前記靴紐は、長手方向両側部に夫々、前記大径こぶ部が多数並設されてなる大径こぶ領域部が形成され、長手方向中央部に前記紐通し孔の孔径よりも小径な小径こぶ部が多数並設されてなる小径こぶ領域部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の靴。
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