JP6663169B2 - 移送車、及び、移送車間の連結構造 - Google Patents

移送車、及び、移送車間の連結構造 Download PDF

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Description

本発明は、病人、老人、身体障害者等の介助が必要な者(要介助者)を載せるのに好適な移送車、及び、移送車間の連結構造に関する。
従来、要介助者を載せたストレッチャー(移送車の一例)を浴槽に横付けして、ストレッチャー上の要介助者を担架ごと浴槽に移乗して入浴させる入浴システムが知られている(例えば特許文献1参照)。
上記従来の入浴システムについて、図8を参照しながら説明する。図8は、従来の入浴システムの一例を示す概略上面図である。図8(a)、図8(b)、図8(c)の順に、要介助者を入浴させる手順が進む。図8に示すように、入浴システムには、浴槽装置100と、浴槽装置100に連結される入浴用ストレッチャー200とが備えられている。
浴槽装置100は、基台部(後述の図9の符号101が該当)に立設される支柱101aに沿って昇降可能に設けられる浴槽部102を備えている。また、浴槽装置100は、前述の支柱101aに支持される担架台部103を備えている。担架台部103は、浴槽部102が最下位まで下げられた状態で、浴槽部102の上端よりも高い位置にある。また、担架台部103には、担架に設けられるローラーと係合するレール104が設けられ、外部から担架を載せられるようになっている。
入浴用ストレッチャー200は、車輪を有する台車部201と、台車部201上に分離可能に載せられる担架202とを備えている。担架202の裏面には、ローラー(不図示)が設けられている。台車部201にも、担架202の裏面に設けられるローラーと係合するレール203が設けられている。ローラーをレール203に沿って転がすことによって、担架202を台車部201から分離できる。
要介助者を入浴させるにあたっては、担架202上に要介助者(図8において不図示)を載せ、入浴用ストレッチャー200の長手方向と、浴槽装置100の長手方向とを図8(a)のように略平行とする。この際、浴槽装置100の浴槽部102は最下位まで下げておく。また、浴槽部102には湯を溜めておく。
図8(a)の状態から、入浴用ストレッチャー200を浴槽装置100に近づけて、両者を連結させる(図8(b)の状態が該当)。当該連結が完了した状態で、入浴用ストレッチャー200上の担架202を、浴槽装置100の担架台部103へと移乗させる(図8(c)の状態が該当)。担架202が担架台部103に載せられた状態で、浴槽部102を上昇させることによって、要介助者を入浴させることができる。
ここで、図8に加えて図9も参照しながら、浴槽装置100と入浴用ストレッチャー200との連結について説明する。なお、図9は、図8(b)に示す状態を一の側面側から見た概略平面図である。ただし、図9においては担架202が省略されている。図8及び図9に示すように、浴槽装置100の長手方向の一側面には、当該長手方向に間隔をあけて配置される一対のキャッチャー105、105が設けられている。各キャッチャー105の側面には、係合穴105aが設けられている。
また、図9に示すように、入浴用ストレッチャー200の台車部201には、長手方向に間隔をあけて配置される一対の案内円盤204、204が設けられている。また、入浴用ストレッチャー200の台車部201には、各案内円盤204の近傍に配置される一対の可動連結バー205、205が備えられている。なお、図9には、案内円盤204及び可動連結バー205は、2つのうちの一方しか示されていない。
図8(a)の状態から入浴用ストレッチャー200を浴槽装置100に近づける場合、一対の案内円盤204、204が、それぞれ対向する位置にあるキャッチャー105の係合穴105aにガイドされながら入る。また、各可動連結バー205は、入浴用ストレッチャー200が浴槽装置100に近づけられると、傾斜構造に設けられる先端側が、下がりながらキャッチャー105の下部に入り込む。そして、切り欠き部205aがキャッチャー105の位置まで到達すると、可動連結バー205は不図示の付勢部材の付勢力によって跳ね上がり、切り欠き部205aにキャッチャー105の壁部が嵌り込む(図9に示す状態)。これにより、浴槽装置100と入浴用ストレッチャー200との連結が完了する。
なお、連結状態は、不図示のペダルを踏むことによって可動連結バー205の先端側を下げ、可動連結バー205を下げた状態で入浴用ストレッチャー200を動かすことによって解除できる。
ところで、入浴用ストレッチャー200には、入浴後に濡れた担架202が載せられる。また、入浴用ストレッチャー200は、その上に載る要介助者を洗身する際にも使われる。このために、入浴用ストレッチャー200は濡れた状態になる。濡れた状態の入浴用ストレッチャー200を浴室から出すと、部屋や廊下が濡れてしまう可能性がある。
このような点を考慮して、出願人は、図10に示すように、入浴用ストレッチャー200とは別に搬送専用のストレッチャー300を準備し、当該ストレッチャー300を用いて、要介助者を浴室外等に搬送することを提案している。例えば入浴の際には、搬送専用のストレッチャー300を用いて要介助者をベッド等から浴室に搬送する。そして、搬送専用のストレッチャー300から入浴用ストレッチャー200へと要介助者を移乗し、上述の手順で要介助者を入浴させる。なお、搬送専用のストレッチャー300は、衣服の着脱作業を行う作業テーブルとして使用されてもよいものである。搬送専用のストレッチャー300は、例えば浴室内或いは浴室外に設けられる脱衣コーナーまで搬送されてきた要介助者の脱衣介助に使用され、その後、浴室内に配置される入浴用ストレッチャー200まで要介助者を搬送するといった使い方をされてもよい。
特開2011-62437号公報
搬送専用のストレッチャー300から入浴用ストレッチャー200へと要介助者を移乗する場合(或いは入浴用ストレッチャー200から搬送専用のストレッチャー300へと要介助者を移乗する場合)、移乗中に2つのストレッチャー200、300が離れてしまう可能性がある。このために、出願人は、2つのストレッチャー200、300を連結して、要介助者の移乗を行うことを提案している。
2つのストレッチャー200、300間の連結手法として、これまで、上述した浴槽装置100と入浴用ストレッチャー200の連結と同様の手法を採用してきた。すなわち、搬送専用のストレッチャー300の台車フレームに、上述のキャッチャー105と同様の構造物を取り付ける構成を採用してきた。しかし、この場合、比較的構造が大きいキャッチャーが足元に配置されることになるために、キャッチャーが介助者の脚に当たり、介助者が安心して作業を行い難い可能性があることが懸念された。
以上の点に鑑みて、本発明の目的は、要介助者の安全を確保できると共に、介助者が安全に作業を行い易い移送車を提供することである。また、本発明の他の目的は、要介助者及び介助者の安全性を確保し易い移送車間の連結構造を提供することである。
上記目的を達成するために本発明の移送車は、他の移送車の被連結部と連結する連結部を備えて、前記他の移送車と連結可能に設けられる移送車であって、前記連結部は、前記他の移送車と連結するための第1の姿勢と、前記他の移送車と連結しない場合の当該移送車の使用に適した第2の姿勢とに切り換え可能である構成(第1の構成)になっている。
本構成の移送車は他の移送車に連結できるために、移送車間における要介助者の移動を安全に行うことが可能である。そして、本構成によれば、連結部が姿勢変更可能に設けられており、他の移送車と連結しない場合に、連結部を介助者にとって邪魔にならない姿勢にすることが可能である。このために、介助者は、当該移送車を用いて介助作業を行う際に、連結部に接触することなく、安全に作業を行うことが可能である。
上記第1の構成の移送車において、前記連結部は、回動可能に設けられて前記第1の姿勢と前記第2の姿勢とに切り換え可能である構成(第2の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、連結部は回動によって姿勢変更でき、その構造を簡単な構造とし易い。また、当該回動を利用して、連結部を被連結部に自動的に連結する構造を得ることも可能である。
上記第1又は第2の構成の移送車において、前記連結部は、前記第1の姿勢で前記被連結部に近づけられることによって、自動的に前記被連結部に連結可能となっている構成(第3の構成)であってよい。本構成によれば、介助者は、2つの移送車を連結する前に、連結部の姿勢を第1の姿勢に設定しておくことによって、簡単に2つの移送車の連結を行えるので便利である。
上記第1から第3のいずれかの構成の移送車において、前記連結部は、前記被連結部を構成する係合ピンが入る穴が設けられた平板部材と、前記平板部材の外縁に配置される外縁部材と、前記外縁部材に連結される回動軸部材と、を有する構成(第4の構成)であってよい。本構成によれば、要介助者の安全を確保しつつ、介助者も安全に作業を行える移送車を低コストで提供可能である。
上記第4の構成の移送車において、前記係合ピンの先端側は丸みを有し、前記外縁部材は丸みを有する部材である(第5の構成)のが好ましい。本構成によれば、連結部の被連結部との連結を自動で行い易く、介助者が連結部に接触した場合でも怪我をし難い移送車を提供可能である。
上記第1から第5のいずれかの構成の移送車は、作用する力の大きさに応じて前記連結部の姿勢の切り換えを許可する場合と許可しない場合とを選択する選択部材を備える構成(第6の構成)であってよい。選択部材としては、例えばプランジャーピンを用いることができる。
上記第1から第6のいずれかの構成の移送車は、人を載せる部分を支持する台車部を備え、前記連結部は、前記台車部の側面に設けられる構成(第7の構成)が好ましい。
上記第1から第7のいずれかの構成の移送車において、前記他の移送車は、浴槽を含む浴槽装置に連結される移送車であってよい(第7の構成)。この場合、本構成の移送車の主用途は、要介助者を浴室外へ運ぶことであってよい。
また、上記目的を達成するために本発明の移送車間の連結構造は、第1の移送車と、第2の移送車とを連結する連結構造であって、前記第1の移送車に回動可能に設けられる連結部と、前記第2の移送車に設けられて前記連結部に連結可能な被連結部と、を備え、前記連結部は、貫通穴が設けられた平板部材と、丸みを有する部材で形成されて前記平板部材の外縁に配置される外縁部材とを備え、前記被連結部は、先端側に丸みを有する係合ピンを含み、前記連結部と前記被連結部とを近づけると、前記外縁部材が前記係合ピンを乗り越えて前記貫通穴と前記係合ピンとが係合し、前記第1の移送車と前記第2の移送車とが連結する構成(第8の構成)になっている。
本構成によれば、第1の移送車の連結部と、第2の移送車の被連結部とを連結することによって、2つの移送車を連結できる。このために2つの移送車間における要介助者の移動を安全に行うことが可能である。また、本構成によれば、連結部は第1の移送車に回動可能に設けられている。このために、第1の移送車においては、2つの移送車を連結しない場合に、連結部を回動して邪魔にならない位置に配置することが可能である。すなわち、介助者は、連結部を気にすることなく第1の移送車を用いて介助作業を行える。更に、連結部は、外縁が丸みを有する部材で構成されているために、介助者の脚が連結部に接触したとしても、介助者は怪我をし難い。
本発明によれば、要介助者の安全を確保できると共に、介助者が安全に作業を行い易い移送車を提供できる。また、本発明によれば、要介助者及び介助者の安全性を確保し易い移送車間の連結構造を提供できる。
本発明の実施形態に係る第1のストレッチャーの構成を示す概略正面図 本発明の実施形態に係る第2のストレッチャーの構成を示す概略正面図 本発明の実施形態に係る第1のストレッチャーが備える連結部の構成を示す概略平面図 本発明の実施形態に係る第1のストレッチャーが備える連結部周りの構成を拡大して示した概略斜視図 本発明の実施形態に係る第1のストレッチャーが備える連結部と、第2のストレッチャーの被連結部とが連結される場合の動きについて説明するための模式図 本発明の実施形態に係る第1のストレッチャーと第2のストレッチャーとが連結した様子を示す概略斜視図 本発明の実施形態に係る第1のストレッチャーと第2のストレッチャーとが連結解除された様子を示す概略斜視図 従来の入浴システムの一例を示す概略上面図 図8(b)に示す状態を一の側面側から見た概略平面図 出願人が従来提案する入浴介助手法について説明するための概略平面図
以下、本発明の実施形態に係る移送車、及び、移送車間の連結構造について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る第1のストレッチャー1の構成を示す概略正面図である。第1のストレッチャー1は、本発明の移送車、及び、第1の移送車の一例である。第1のストレッチャー1は、上述した搬送専用のストレッチャーである。
図1に示すように、第1のストレッチャー1は、当該ストレッチャーを移動可能とする台車部10と、台車部10上に設けられて要介助者を載せる寝台部20と、を備えている。台車部10と寝台部20とは、Xリンク機構30によって連結されており、寝台部20は、ハンドル31を回すことによって高さ調整可能に設けられている。なお、寝台部20は、高さ調整可能に設けられるのが好ましいが、場合によっては、高さ調整できない固定タイプであっても構わない。また、高さ調整は、ハンドル31を回す方式ではなく、例えば電動式であっても構わない。
台車部10は、略矩形状の台車フレーム11と、台車フレーム11の四隅にそれぞれ設けられる垂直バー12とを備えている(後述の図6も参照)。垂直バー12の下部には、キャスター13(車輪の一例)が取り付けられている。なお、キャスター13は、不図示のロック機構によって回転不能な状態に切り換えることが可能になっている。
また、台車フレーム11の長手方向の一の側面には、長手方向に間隔をあけて配置される一対の連結部14、14が設けられている。一対の連結部14、14は、互いに異なるキャスター13の近傍に設けられている。一対の連結部14、14は、後述の第2のストレッチャーと第1のストレッチャー1との連結を可能とする。連結部14の詳細構造については後述する。なお、本実施形態では、台車フレーム11の長手方向の一の側面に一対の連結部14、14を設ける構成としているが、このような構成は例示にすぎない。例えば、台車フレーム11の長手方向の両側面に一対の連結部14、14が設けられるようにとしても良い。
寝台部20は、寝台フレーム21と、寝台フレーム21に支持される略矩形状のマット部22と、を備えている。マット部22上には、要介助者が臥位で載ることができる。また、マット部22の長手方向の両側面には、それぞれ、転落防止用のフェンス23が取り付けられている。
なお、フェンス23は、図1に示す状態から、紙面に垂直な方向に延びる回動軸を中心として外方に回して倒すことができる。倒した状態では、フェンス23は、図1に示す状態と比較して、上下がほぼ反転した状態になる。
図2は、本発明の実施形態に係る第2のストレッチャー2の構成を示す概略正面図である。第2のストレッチャー2は、本発明の他の移送車、及び、第2の移送車の一例である。第2のストレッチャー2は、入浴用ストレッチャーであり、浴槽を含む浴槽装置(不図示;要介助者を入浴させるための装置)と連結可能に設けられている。
図2に示すように、第2のストレッチャー2は、当該ストレッチャーを移動可能とする台車部40と、台車部40上に設けられる担架台部50と、を備えている。台車部40と担架台部50とは、揺動可能に設けられる支柱60によって連結されており、担架台部50は、支柱60を動かすことによって高さ調整可能に設けられている。なお、担架台部50は、高さ調整可能に設けられるのが好ましいが、場合によっては、高さ調整できない固定タイプであっても構わない。また、本実施形態では、電動式の高さ調整機構を採用しているが、非電動式の高さ調整機構が採用されても構わない。
台車部40は、矩形の長手方向の2辺がそれぞれ内向きに凹んだような形状を有する台車フレーム41と、台車フレーム41の四隅にそれぞれ設けられる垂直バー42とを備えている(後述の図6も参照)。垂直バー42の下部には、キャスター43(車輪の一例)が取り付けられている。なお、キャスター43は、不図示のロック機構によって回転不能な状態に切り換えることが可能になっている。
また、各垂直バー42の上端部には案内円盤44が設けられている。また、台車フレーム41には、不図示の浴槽装置との連結を可能とする可動連結バー45が設けられている。可動連結バー45の構成は、図9に示す従来の可動連結バー205と同様の構成である。第2のストレッチャー2の長手方向の同一側面側にある案内円盤44が浴槽装置のキャッチャー(不図示)に係合し、可動連結バー45がキャッチャーと連結することによって、第2のストレッチャー2は、位置決めされた状態で浴槽装置と連結する。連結の解除はペダル46を踏むことによって行われる。
なお、各案内円盤44の上面中央部には、先端側に丸みを有する係合ピン47が上向きに突出するように配置されている。例えば略半球状に設けられる係合ピン47は、本発明の被連結部の一例であり、連結部14と連結される。連結部14と係合ピン47との関係の詳細については、以下に述べる。
担架台部50上には、レール51が設けられており、レール51と係合するローラー71を備える担架70が分離可能に搭載される。第2のストレッチャー2が浴槽装置と連結された状態において、担架台部50上の担架70を浴槽装置に移動することができ、これにより、要介助者の入浴が可能になる。
なお、担架70の長手方向(図2において紙面と垂直な方向)の両側面には、それぞれ、転落防止用のフェンス72が取り付けられている。フェンス72は、図2に示す状態から、紙面に垂直な方向に延びる回動軸を中心として外方に回して倒すことができる。倒した状態では、フェンス72は、図2に示す状態と比較して、上下がほぼ反転した状態になる。
次に、第1のストレッチャー1に設けられる連結部14の詳細構成について説明する。なお、上述のように、連結部14は、台車フレーム11の長手方向の一の側面に一対設けられるが、これら2つは同様の構成であるために、一方側の構成についてのみ説明し、他方側の構成の説明は省略する。
図3は、本発明の実施形態に係る第1のストレッチャー1が備える連結部14の構成を示す概略平面図である。図3(a)は上面図、図3(b)は側面図である。図3に示すように、連結部14は、平面視略矩形状の平板部材141を備えている。平板部材141の略中央部には、平面視略円形状の係合穴141aが設けられている。係合穴141aは、平板部材141の上面と下面とを貫通する貫通穴である。係合穴141aは、略半球状に設けられる係合ピン47(図2参照)が挿入可能なサイズに設けられている。
平板部材141の外縁には、丸みを有する部材を折り曲げて形成される外縁部材142が取り付けられている。外縁部材142は、例えば丸パイプや丸棒を用いて形成できる。外縁部材142は、図3(a)に示すように、平板部材141の三辺に沿うように設けられ、上面視略U字形状になっている。また、外縁部材142には、図3(b)に示すように、平板部材141の高さ位置を調整するための曲げBが入れられている。当該曲げは場合によっては省略されてもよい。
平面視略U字形状に設けられる外縁部材142の2つの先端部分は、回動軸部材143に連結されている。回動軸部材143は、台車フレーム11の長手方向の一の側面に回動可能に支持されている。なお、本実施形態では、一対の連結部14、14は、一本の回動軸部材143を共用している(後述の図6も参照)。
図4は、本発明の実施形態に係る第1のストレッチャー1が備える連結部14周りの構成を拡大して示した概略斜視図である。図4(a)は連結部14が第1の姿勢である場合の図で、図4(b)は連結部14が第2の姿勢である場合の図である。なお、第1の姿勢は、第1のストレッチャー1を第2のストレッチャー2に連結するための姿勢である。また、第2の姿勢は、第1のストレッチャー1を第2のストレッチャー2と連結しない場合における、第1のストレッチャー1の使用に適した姿勢である
図4(後述の図6や図7も参照)に示すように、台車フレーム11の長手方向の一の側面の両端部には、回動軸部材143を回動可能に支持する突片111が設けられている。突片111には、連結部14の外縁部材142に当接して連結部14の一方方向の回動を規制する第1の規制ピン112が設けられている。第1の規制ピン112の存在により、第1の姿勢とされた連結部14は、重力によって回動することなく第1の姿勢を維持する。第1の姿勢では、連結部14は水平方向に突出する。
また、突片111には、プランジャーピン113が設けられている。プランジャーピン113は、通常、連結部14の外縁部材142と当接して、連結部14の姿勢変更(第1の姿勢→第2の姿勢、或いは、第2の姿勢→第1の姿勢)を許可しない。ただし、連結部14に対して当該連結部14を回動させるために所定の力以上の力が加わった場合には、プランジャーピン113は、ピンの先端を引っ込めて姿勢変更を許可する。プランジャーピン113は、本発明の選択部材の一例である。
なお、本実施形態においては、第1の姿勢では、外縁部材142は第1の規制ピン112に当接しているが、プランジャーピン113には当接していない。すなわち、第1の姿勢とされた連結部14は、第1の姿勢から第2の姿勢とする方向に、プランジャーピン113に当接することなく回動できる範囲がある。
また、第2の姿勢では、重力の作用によって外縁部材142がプランジャーピン113に当接した状態となるが、当該重力の作用では、プランジャーピン113のピンの先端は引っ込まない。このために、連結部14は起立した姿勢を維持する。なお、本実施形態では、第2の姿勢となった連結部14が、台車フレーム11側に倒れないように規制する第2の規制ピン114を設けている。第2の規制ピン114は、場合によっては設けなくてもよい。
図5は、本発明の実施形態に係る第1のストレッチャー1が備える連結部14と、第2のストレッチャー2の被連結部(係合ピン47)とが連結される場合の動きについて説明するための模式図である。図5(a)、図5(b)、図5(c)、図5(d)の順に連結手順が進む。
第1のストレッチャー1と第2のストレッチャー2とを連結する場合には、図5(a)に示すように、連結部14は第1の姿勢とされる。第2の姿勢から第1の姿勢にする場合には、介助者は、例えば手や足等を使って連結部14に対して力を加える。これにより、プランジャーピン113の先端を引っ込めて、連結部14が第1の姿勢となった状態が得られる。
なお、第2のストレッチャー2は、キャスター43にロックがかけられ、動き出さない状態とされる。また、ここでは、第1のストレッチャー1を第2のストレッチャー2に近づけることを想定しているが、逆であってもよい。この場合には、第1のストレッチャー1側のキャスター13にロックがかけられる。
図5(a)に示す姿勢から連結部14が係合ピン47に近づけられる。なお、第1のストレッチャー1と第2のストレッチャー2とには、連結部14と係合ピン47とが正しい位置関係で近づけられるように、目印を設けておくのが好ましい。連結部14が係合ピン47に近づけられると、図5(b)に示すように、その先端部が案内円盤44より若干高くなるように設定された連結部14は係合ピン47と当接する。
この状態で、連結部14を係合ピン47に近づける方向に更に動かすと、図5(c)に示すように、外縁部材142が係合ピン47への乗り上げを開始し、連結部14は持ち上げられる方向(図5において反時計回り方向)に回動する。更に、連結部14を同方向に動かすと、外縁部材142が係合ピン47を乗り越え、連結部14は先ほどと逆方向に回動し、平板部材141と係合ピン47が当接した状態となる。更に、連結部14を同方向に動かすことにより、最終的には、図5(d)に示すように、係合ピン47が平板部材141に設けられる係合穴141aに自動的に嵌り込む。これにより、連結部14と被連結部(係合ピン)47との連結が完了する。
ところで、上述したように、第1のストレッチャー1には、一対の連結部14が設けられる。本実施形態においては、第1のストレッチャー1と第2のストレッチャー2とが連結した状態では、図6に示すように、一対の連結部14のそれぞれが係合ピン47と連結した状態になる。このために、2つのストレッチャー1、2は、しっかり位置決めされた状態で連結され、簡単に分離され難い。したがって、要介助者を2つのストレッチャー1、2間で移動させる場合に、要介助者は不安感を抱き難い。なお、2つのストレッチャー1、2間で要介助者を移動させる場合には、2つのストレッチャー1、2のいずれに対してもキャスターロックをかけるのが好ましい。
2つのストレッチャー1、2間での要介助者の移動が完了して、2つのストレッチャー1、2を切り離す場合には、手や足を用いて、図7に示すように、連結部14を第2の姿勢(起立姿勢)とする。これにより、連結部14と係合ピン27との連結が解除され、2つのストレッチャー1、2を切り離せる。連結部14が第2の姿勢とされると、連結部14は水平方向に突出した状態でなくなるために、介助者は、連結部14に接触し難い。また、連結部14の外縁は、丸みを帯びた部材で構成されている。このために、たとえ介助者が連結部14に接触したとしても、裂傷等の怪我を負う可能性は低い。したがって、介助者は、第1のストレッチャー1を動かす場合に、怪我の心配をすることなく、快適に介助作業を行える。
<その他>
以上に示した実施形態は、本発明の例示にすぎない。以上に示した実施形態の構成は、本発明の技術的思想を超えない範囲で適宜変更されて構わない。
例えば、以上に示した連結部14において、場合によっては、平板部材141や外縁部材142の下部側に、係合ピン47の移動方向をガイドするガイド溝を設けても構わない。
また、以上に示した実施形態では、2つのストレッチャーを連結するに際して、介助者が予め連結部14を第1の姿勢としておく構成を採用した。しかし、これは、一例にすぎない。例えば、連結を行う2つのストレッチャーが接近された場合に、連結部が自動的に第2の姿勢から第1の姿勢に変更され、姿勢変更と同時に連結が完了するようにしてもよい。このような構成では、連結部が第2の姿勢から第1の姿勢になった時点で、当該連結部を備えるストレッチャーのキャスターロックも作動するように構成してもよい。
また、以上においては、本発明の連結構造が搬送専用のストレッチャーと、入浴用ストレッチャーとの連結に適用される構成を示したが、これは一例にすぎない。例えば、本発明の連結構造は、搬送専用の車椅子(リクライニング可能な車椅子)と、入浴用ストレッチャーとの連結に適用されても構わない。また、例えば、本発明の連結構造は、搬送専用のストレッチャーと、浴槽装置に移動可能に連結される洗浄台との連結に適用されても構わない。更に、例えば、本発明の連結構造は、要介助者の衣服の着脱作業を行える搬送機能を備えた作業テーブルと、入浴用ストレッチャーとの連結に適用されても構わない。本発明は、2つの移送車間の連結に広く適用可能であり、移送車はストレッチャーに限られない。
1 第1のストレッチャー(移送車、第1の移送車)
2 第2のストレッチャー(他の移送車、第2の移送車)
10 台車部
14 連結部
47 係合ピン(被連結部)
113 プランジャーピン(選択部材)
141 平板部材
141a 係合穴(貫通穴)
142 外縁部材
143 回動軸部材

Claims (7)

  1. 他の移送車の被連結部と連結する連結部を備えて、前記他の移送車と連結可能に設けられる移送車であって、
    前記連結部は、前記被連結部と連結可能な第1の姿勢と、前記被連結部と連結しない第2の姿勢とに切り換え可能であり、
    前記連結部は、
    前記被連結部を構成する係合ピンが入る穴が設けられた平板部材と、
    前記平板部材の外縁に配置され、丸みを有する部材で形成された外縁部材と、
    前記外縁部材に連結され、前記平板部材を回動可能に支持する回動軸部材と、
    を有し、
    前記連結部は、前記回動軸部材の回動により、前記第1の姿勢と前記第2の姿勢とに切り換えられることを特徴とする移送車。
  2. 作用する力の大きさに応じて前記連結部の姿勢の切り換えを許可する場合と許可しない場合とを選択する選択部材を備え、
    前記選択部材は、前記回動軸部材が延びる方向と平行な方向に移動可能に設けられるとともに、前記外縁部材に当接可能に配置されるプランジャーピンであることを特徴とする請求項に記載の移送車。
  3. 前記連結部は、前記第1の姿勢で前記被連結部に近づけられることによって、自動的に前記被連結部に連結可能となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の移送車。
  4. 人を載せる部分を支持し、移動可能に設けられる台車部を備え、
    前記連結部は、前記台車部の側面に設けられることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の移送車。
  5. 前記台車部の側面に一対の前記連結部が設けられ、
    前記一対の連結部は、一つの前記回動軸部材を共用する、請求項に記載の移送車。
  6. 前記台車部は、
    略矩形状の台車フレームと、
    前記台車フレームの長手方向の側面に設けられ、前記回動軸部材を回動可能に支持する突片と、
    を有し、
    前記突片には、前記連結部の重力による回動を規制して前記第1の姿勢を維持する第1の規制ピンが設けられている、請求項又はに記載の移送車。
  7. 第1の移送車と、第2の移送車とを連結する連結構造であって、
    前記第1の移送車に設けられる連結部と、
    前記第2の移送車に設けられて前記連結部に連結可能な被連結部と、
    を備え、
    前記連結部は、
    貫通穴が設けられた平板部材と、
    丸みを有する部材で形成されて前記平板部材の外縁に配置される外縁部材と、
    記外縁部材に連結される回動軸部材と、
    を備え、
    前記被連結部は、先端側に丸みを有する係合ピンを含み、
    前記連結部は、前記回動軸部材の回動により、前記被連結部と連結可能な第1の姿勢と、前記被連結部と連結しない第2の姿勢とに切り換え可能であり、
    前記連結部を前記第1の姿勢として前記被連結部を近づけると、前記外縁部材が前記係合ピンを乗り越えて前記貫通穴と前記係合ピンとが係合し、前記第1の移送車と前記第2の移送車とが連結することを特徴とする移送車間の連結構造。
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