JP3193411U - おむつ交換補助具 - Google Patents

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【課題】軽量且つコンパクトな構造で容易に収納持ち運びができるとともに、被介護者の腰を簡単に持ち上げることが可能なおむつ交換補助具を提供する。
【解決手段】おむつ交換補助具において、平坦位置に載置される方形プレート体10と、方形プレート体10の一辺側に装着され、方形プレート体10に対して直角に近い鋭角となる立設状態と、方形プレート体10の下に格納される収納状態との間で回動することで、方形プレート体10の一辺側を前記平坦位置から浮かせた状態で維持可能とする回動片20と、被介護者の身体に対して固定可能とするため方形プレート体10に設けた身体固定手段40とを備える。
【選択図】図9

Description

本考案は、介護を必要とする被介護者の腰部を持ち上げ、おむつを交換する際に使用するおむつ交換補助具に関する。
従来、病人や老人等の介護を必要とする被介護者の排便や排尿後のおむつ交換を行う場合、介護者が被介護者を横向けにしておむつの脱着作業を行っていた。すなわち、被介護者を横向けにし、被介護者におむつを横から被せ、下側部分を丸めて被介護者の下側に押し込み、その後、左右逆に寝かして同様の作業を行うことで被介護者に対しておむつの装着を行う。
この手順であると、おむつを被介護者の真ん中に装着することが困難となり、おむつをしているのに、脇から尿漏れを起こし易いという課題があった。
その一方、被介護者を仰向けに寝かした状態でおむつ交換の作業を行うことは、被介護者の腰が重く、介護者一人では簡単に腰を浮かせられないので、特に非力な女性が一人で作業を行うことができないという課題があった。また、被介護者の腰を浮かせてその姿勢を維持することは、更に困難な作業であった。
被介護者のおむつ交換の作業負荷を軽減するためのおむつ交換補助具としては、例えば、仰向け状態における被介護者の膝後ろ部に配置される脚保持部と、脚保持部に取付けられ脚を斜め上方に引き上げる牽引具と、牽引具を牽引状態で支持する支持スタンドを備えた構造が提案されている(特許文献1参照)。
また、コ字状の本体フレームと、被介護者の膝裏部分に回動自在に配設される一対の脚保持体と、本体フレームに伸縮自在に延設される伸縮棒とを備えることにより、伸縮棒を力点として本体フレームを上方へ回動させることにより、被介護者の脚部を上方に釣り上げる構成のおむつ交換補助具が開示されている(特許文献2参照)。
簡単な構成で軽量なおむつ交換補助具としては、U字型の形状で相対向する直杆部と、直杆部に対してそれぞれ立設した支柱杆と、各支柱杆の外側に延設する脚置台とを備えた構造が提案されている(特許文献3参照)。
特開平5−168657号公報 特開2001−29376号公報 登録実用新案第3105203号公報
しかしながら、上述した各構造のおむつ交換補助具によれば、それぞれ以下のような課題を有していた。
すなわち、特許文献1の構造によれば、フレーム本体をベッドの頭部側に設置することが前提となっており、畳上に敷いた布団での介護に適さない。
特許文献2の構造によれば、伸縮棒を力点として本体フレームを上方へ回動させることにより、被介護者の脚部を上方に釣り上げる構成であるので(特許文献2の図11〜図14参照)、被介護者の腹部付近から足先以上のフレーム本体の長さが必要となり大型化する。
特許文献3の構造によれば、持ち運びできるコンパクトな構造ではあるが、仰向けの被介護者の臀部両側近傍まで直杆部を差し込んだ後、被介護者の脚部を1脚ずつ、又は両足同時に持ち上げる必要があり、その作業における介護者の労力軽減を達成できない。
本考案は上記事情に鑑みて提案されたもので、軽量且つコンパクトな構造で容易に収納持ち運びができるとともに、被介護者の腰を簡単に持ち上げることが可能なおむつ交換補助具を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため本考案の請求項1に係るおむつ交換補助具は、平坦位置に載置される方形プレート体(10)と、該方形プレート体の一辺側に装着され、前記方形プレート体の一辺側を前記平坦位置から浮かせた状態で維持可能とする回動片(20)と、被介護者の身体に対して固定可能とするため前記方形プレート体に設けた身体固定手段(40)とを備えたことを特徴としている。
請求項2は、請求項1のおむつ交換補助具において、前記回動片(20)は、前記方形プレート体(10)に対して直角に近い鋭角となる立設状態と、前記方形プレート体の下に格納される収納状態との間で回動することを特徴としている。
請求項3は、請求項2のおむつ交換補助具において、前記方形プレート体(10)の一辺側に、前記回動片(20)が立設状態で当接する当接面(14)を設けたことを特徴としている。
請求項4は、請求項3のおむつ交換補助具において、前記回動片(20)の立設状態は、前記平坦位置の水平面に対して回動片(20)が直交する状態であることを特徴としている。
請求項5は、請求項2のおむつ交換補助具において、前記回動片(20)の立設状態時の高さは、8〜12cmであることを特徴としている。
請求項6は、請求項5のおむつ交換補助具において、前記回動片(20)の立設状態において、前記方形プレート体(10)に対して回動片(20)がなす鋭角は、65〜75度であることを特徴としている。
請求項7は、請求項1のおむつ交換補助具において、前記身体固定手段(40)は、前記方形プレートの両側にそれぞれ設けたベルト対と、各ベルト(41)の先端側に設けたベルト固定手段(42)で構成することを特徴としている。
請求項8は、請求項7のおむつ交換補助具において、前記ベルト固定手段(42)を面ファスナーで形成したことを特徴としている。
請求項9は、請求項2のおむつ交換補助具において、前記回動片(20)は、両端に設けた軸部(21)により前記方形プレート体(10)に対して軸着され、前記軸部(21)に前記回動片(20)を立設状態側に付勢する付勢手段(30)を設けたことを特徴としている。
請求項10は、請求項9のおむつ交換補助具において、前記付勢手段(30)は、ねじりばねで形成したことを特徴としている。
請求項11は、請求項3のおむつ交換補助具において、前記回動片(20)が前記当接面(14)に接触した立設状態において、自重で可動して先端(15a)が前記回動片(20)を支持して前記立設状態を維持する係止片(15)を方形プレート体(10)の下面側に装着したことを特徴としている。
請求項12は、平坦位置に載置される長方形状シート体(2)と、
前記長方形状シート体(2)に対して一端側下面が固定されるとともに、他端が持ち上げ可能に折曲するために上面側に設けた溝部(11)を有する方形プレート体(10)と、
該方形プレート体(10)の前記他端側下面に設けた連結部(12)に両端が軸着され、前記方形プレート体(10)に対して直角に近い鋭角となり前記平坦位置の水平面に対して直交する立設状態と、前記方形プレート体(10)の下に格納される収納状態との間で回動する回動片(20)と、
被介護者の身体に対して固定可能とするため前記方形プレート体(10)に設けた身体固定手段(40)と
を備えたことを特徴としている。
請求項13は、請求項1のおむつ交換補助具において、一対の棒状体(51)の先端側に布部(52)を架設し、前記被介護者の腰下に前記布部が載置される担架状部材(50)と、前記担架状部材の一対の棒状体に対して支点となる支点部材(60)を更に備えたことを特徴としている。
請求項14は、請求項13のおむつ交換補助具において、前記支点部材(60)の上面を湾曲面(61)としたことを特徴としている。
本考案の請求項1に係るおむつ交換補助具によれば、被介護者の腰下に方形プレート体(10)を載置した状態で、被介護者が瞬間的に腰を上げさえすれば、回動片(20)の回動動作により方形プレート体(10)の一辺側を平坦位置から浮かせた状態で維持することができる。
また、身体固定手段(40)を備えることで、被介護者の動きに対して方形プレート体(10)を追従させることができる。
請求項2によれば、回動片(20)が方形プレート体(10)に対して直角に近い鋭角となる立設状態となることで、方形プレート体(10)の一辺側を平坦位置から浮かせた状態で維持することができる。
また、回動片(20)が方形プレート体(10)の下に格納される収納状態となることで、方形プレート体(10)を平坦位置に載置させることができる。
請求項3によれば、方形プレート体(10)の一辺側に当接面(14)を設けたことで、回動片(20)の回動を立設状態で確実に停止させることができる。
請求項4によれば、回動片(20)が水平面に対して直交することで、方形プレート体(10)上に被介護者の腰部が載置された場合であっても、回動片(20)に沿った鉛直方向に力が作用し、回動片(20)の立設状態を安定して維持することができる。
請求項5によれば、回動片(20)の立設状態時の高さを8〜12cmとすることで、被介護者のおむつ交換に適した作業し易い高さとすることができる。
請求項6によれば、方形プレート体(10)に対する回動片(20)のなす鋭角を65〜75度とすることで、被介護者のおむつ交換に適した作業し易い傾斜とすることができる。
請求項7によれば、身体固定手段(40)をベルト(41)対とベルト固定手段(42)で構成することにより、方形プレート体(10)に対して、被介護者の身体を確実に固定することができる。
請求項8によれば、ベルト固定手段(42)を面ファスナーで形成することで、ベルト同士を容易に固定することができる。
請求項9によれば、方形プレート体(10)に対して回動片(20)を立設状態側に付勢する付勢手段(30)を備えることで、回動片(20)を確実に立設状態とすることができる。
請求項10によれば、ねじりばねを使用することで回動片(20)の付勢に適した弾性力を有する付勢手段(30)を容易に作成することができる。
請求項11によれば、係止片(15)が自重で可動してその先端(15a)が回動片(20)を支持することで、回動片(20)の立設状態を維持することができる。
請求項12によれば、方形プレート体(10)を長方形状シート体(2)に固定することで、被介護者が長方形状シート体(2)上に仰向けに寝た場合、長方形状シート体(2)にかかる被介護者の体重により方形プレート体(10)の位置を安定させることができる。
また、方形プレート体(10)に溝部(11)を設けることで、一端側下面が長方形状シート体(2)に固定された方形プレート体(10)の他端を持ち上げ可能に折曲させることができる。
請求項13によれば、被介護者のお尻下に担架状部材(50)の布部(52)を敷き、支点部材(60)を支点として両方の棒状体(51)を押し下げることで、てこの原理で被介護者のお尻及び腰部を持ち上げることを契機とした回動片(20)の回動動作により、方形プレート体(10)の一辺側を平坦位置から浮かせた状態で維持することができる。
請求項14によれば、支点部材(60)の上面を湾曲面(61)とすることで、担架状部材(50)の一対の棒状体(51)に対して、安定した支点とすることができる。
本考案の一実施形態を示すおむつ交換補助具の平面説明図である。 おむつ交換補助具の方形プレート体(収納状態)の斜視説明図である。 おむつ交換補助具の方形プレート体(収納状態)の正面側断面説明図である。 おむつ交換補助具の方形プレート体(収納状態)の側面説明図である。 おむつ交換補助具の方形プレート体(立設状態)の側面説明図である。 おむつ交換補助具の方形プレート体(立設状態)の一部拡大側面説明図である。 付勢手段を備えたおむつ交換補助具の方形プレート体(立設状態)の正面側一部断面説明図である。 付勢手段を備えたおむつ交換補助具の方形プレート体(立設状態)の側面側一部断面説明図である。 (a)(b)は、図1のおむつ交換補助具の使用例を示す説明図である。 他の実施形態のおむつ交換補助具で使用する担架状部材及び直方体の説明図である。 直方体の斜視説明図である。
本考案のおむつ交換補助具の実施形態の一例について、図面を参照しながら説明する。
おむつ交換補助具1は、図1に示すように、長方形状シート体2と、長方形状シート体2に一側辺が固定された方形プレート体10と、方形プレート体10に装着された身体固定手段40を備えて構成されている。
長方形状シート体2は、被介護者の肩幅を超える幅間隔を有し、被介護者の肩下から膝を立てた状態の足先付近までの縦長を有し、畳、ベッド、敷き布団上の平坦位置に敷くようになっている。この長方形状シート体2の端部に、長方形状シート体2の長手方向に長い方形状の方形プレート体10の一辺側の下面(固定面)が固定されている。
方形プレート体10は、例えば、合成樹脂素材などで構成され、図2に示すように、長方形状シート体2との固定面の境界付近の上面側には、楔型凹部となる溝部11が形成されている。方形プレート体10は、溝部11の存在により、図3に示すように、溝部11に対して固定面と反対側の方形プレート体10部分が折曲し、長方形状シート体2に対して持ち上げ可能なようになっている。
方形プレート体10の長方形状シート固定側と反対側には、方形プレート体10に対して自重で回動する方形状の回動片20が装着されている。回動片20は、方形プレート体10の端部両側に下面に突出して形成された連結部12に対して、図5に示すように、回動片20の両端に形成された軸部21,21が、連結部12の壁に穿孔された孔部13に挿入されることにより、方形プレート体10に対して軸着されることで自重により回動可能に形成されている。
すなわち、回動片20は、方形プレート体10の一辺側を平坦位置から浮かせた状態で維持可能とする部材であり、方形プレート体10に対して直角に近い鋭角(70度程度)となる立設状態(図3)と、方形プレート体10の下に格納される収納状態(図4)との間で回動するよう構成されている。
方形プレート体10は、図4に示すように、回動片20が方形プレート体10の下に格納される収納状態で平坦位置に載置可能となる。
連結部12の内壁面には、図6に示すように、回動片20が鉛直線Y(水平線Xに対して直交)に沿った状態(立設状態)で回動が静止するように、下方に従って断面が厚くなるように傾斜させた当接面14が形成されている。
すなわち、方形プレート体10の回動片20装着側を持ち上げた場合、回動片20は自重により連結部12の孔部13に挿入された軸部21を軸として回動し、当接部14に当接して回動が停止し、その状態(立設状態)が維持される。
なお、当接面14は、連結部12の内壁全体に形成してもよいが、内壁に間隔をおいて配置したり、複数の停止片を形成することで、当接箇所(複数の当接面)を設けるようにしてもよい。
また、方形プレート体10の下面側に、回動片20が自重で回動して当接面14に接触した際に、この位置を維持する棒状の係止片15を設けるようにしてもよい。係止片15は、収納時には方形プレート体10の下面に形成された溝16に嵌合され、図6に示すように、回動片20の回動にしたがい支点17を中心として自重で落下し、回動片20が当接面14に接触した状態で、係止片15の先端15aが回動片20を支持するように形成されている。
回動片20の立設状態は、図3に示すように、平坦面(長方形状シート体2が載置される水平面)と回動片20とのなす角βが90度となることにより、回動片20が鉛直線に沿った状態である。この時、回動片20と方形プレート体10とのなす角α(方形プレート体10に対して回動片20がなす鋭角)は、被介護者のおむつ交換に適した作業し易い傾斜とするため、65〜75度であることが好ましい。また、同様の理由により、回動片20の長さを8〜12cmとすることで、回動片20の立設状態時の高さが8〜12cm程度となることが好ましい。
上述の例では、方形プレート体10に対して回動片20が自重で回動することで立設状態となるように構成したが、回動片20を立設状態側に付勢する付勢手段を設けた構造としてもよい。
例えば、図7及び図8(それぞれ回動片20の立設状態を示している)に示すように、回動片20の側面に設けた円柱状の突起部22と、連結部12の側面内壁に設けた円柱状の突起部18の間に、ねじりばね(付勢手段)30の先端側の各線状部32が各突起部を押圧する状態で装着されることで、回動片20の収納状態(図8で回動片20及びねじりばね30が点線状態)では、常時、回動片20を立設状態側に付勢することになる。
ねじりばね30は、巻回されたスプリング部31と、スプリング部31の両端から直線状に延長される線状部32,32から構成され、スプリング部31内に回動片20の軸部21を挿入し、各線状部32,32が各突起部22,18を押圧するように装着される。図8の点線状態のように突起部同士が近づく収納状態では、線状部32同士を開く方向(各線状部を離す方向)に力が作用するので、回動片20を立設状態側に付勢することとなる。
したがって、収納状態で方形プレート体10が持ち上げられると、回動片20に重力が作用するとともに、ねじりばね30の弾性力で回動片20の突起部22を押すので、回動片20を素早く且つ確実に立設状態とすることができる。
また、ねじりばね30は、ばね径やスプリング部31における巻回数により弾性力を調整できるので、回動片20を立設状態側に付勢するに適した弾性力を有する付勢手段を容易に得ることができる。
また、回動片20の両側面に、支点23により回動自在に軸着されたフック24を設け、フック24の先端部が方形プレート体10に形成したピン19に引っ掛けることで、方形プレート体10に対して回動片20を固定して、回動片20の収納状態を維持する回動片固定手段を形成してもよい。
この回動片固定手段で回動片20を方形プレート体10に固定することで、おむつ交換補助具の移動時に回動片20が自重により動くことを防止できるので、持ち運び易くすることができる。
特に、図7及び図8で説明した方形プレート体10と回動片20にねじりばね(付勢手段)30を装着した場合において、収納状態を維持させるために有効である。
また、回動片固定手段は、ピン19、支点23、フック24から構成されるものの他、種々の構造が考えられる。例えば、方形プレート体10に対して、回動片20側に形成した突起などの一部が嵌合することで収納状態を維持するようにしてもよい。この場合、おむつ交換補助具の使用時において、予め嵌合状態を手動で解除しておく。
身体固定手段40は、被介護者の身体に対して方形プレート体10を固定可能とするもので、方形プレート体10の両側にそれぞれ設けたベルト41対と、各ベルト41,41の先端側に設けたベルト固定手段42から構成されている。ベルト固定手段42は面ファスナーで形成されている。この面ファスナーは、フック状に起毛された側の面ファスナー42aと、ループ状に密集して起毛された側の面ファスナー42bから構成され、両者を押し付けることで貼り付くようになっており、貼り付けたり剥がしたりすることが自在にできるようになっている。
次に、上述した構造のおむつ交換補助具の使用する場合の手順について、図9を参照して説明する。
おむつ交換補助具1が、ピン19、支点23、フック24から構成される回動片固定手段を備え、回動片20の収納状態が維持されている場合には、ピン19からフック24を外すことで、方形プレート体10に対して回動片20が回動可能な状態にしておく。
ベッドや布団上で仰向けに寝ている被介護者を横向きにし、方形プレート体10が固定された長方形状シート体2を仰向けに寝ていた場所に設置し、その上に被介護者を仰向けに戻す。この時、被介護者の腰部下に方形プレート10の回動片20側が位置するようにし、腹部上でベルト41の面ファスナー42aと面ファスナー42bを突き合わせて押しつけ、被介護者の身体に対して方形プレート体10を固定する。
この状態(おむつ交換補助具1上に被介護者が仰向けに寝ている状態)では、方形プレート体10上に被介護者の腰部が載置され、被介護者の重さにより、回動片20が方形プレート体10の下に格納される収納状態(図4の状態)となる。
次に、図9(a)に示すように、被介護者の両足を立てさせ、被介護者に自身で腰を浮かすことを指示し、一瞬でも被介護者が自分自身で腰を浮かすことが出来れば、身体とともに方形プレート10が浮き上がり、図9(b)に示すように、自重又は付勢手段の付勢力で回動片20が方形プレート体10に対して直角に近い鋭角で静止する立設状態となる。
回動片20は、図3及び図6に示すように、平坦面に対して直交する鉛直線に沿って固定されるので、方形プレート10上に被介護者の腰部が載置された場合でも安定し、回動片20の立設状態が維持される。
そして、回動片20の立設状態が維持できるので、介護者は、被介護者の腰を浮かせた状態でおむつ交換や着衣の着脱の作業を行うことができる。
図10は、おむつ交換補助具の実施形態の他例を示すもので、図1の構成に加えて、担架状部材50と支点部材60を備えて構成されている。
担架状部材50は、間隔をおいた一対の棒状体51の先端側に布部52を架設して構成され、被介護者のお尻下に布部52が位置するようにして使用される。支点部材60は、例えば直方体のプラスチック部材で構成され、図10の下方に示されるように、担架状部材50の一対の棒状体51に対して支点となるように使用される。
また、直方体60の上面は、各棒状体51に対して直方体60の中央を支点として安定させるため、図11に示すように、長手方向に沿った中央に凸部が連続する湾曲面61とすることが好ましい。
続いて、担架状部材50と支点部材60を使用したおむつ交換補助具の使用手順について説明する。架状部材50と支点部材60は、被介護者が一瞬でも自分自身で腰を浮かすことが出来ない場合に使用するものである。
先ず、図9と同様に、ベッドや布団上で仰向けに寝ている被介護者を横向きにし、方形プレート体10が固定された長方形状シート体2を仰向けに寝ていた場所に設置し、更に、担架状部材50の布部52を被介護者のお尻下位置に載置し、棒状体51の先端部が腰部付近に位置するように設置する。
これらの上に被介護者を仰向けに戻す。この時、被介護者の腰部下に方形プレート10の回動片20側が位置するようにし、腹部上でベルト41の面ファスナー42aと面ファスナー42bを突き合わせて押しつけ、被介護者の身体に対して方形プレート体10を固定する。
次に、被介護者の両足を立てさせ、足と足の間でなるべく腰部に近い場所の棒状体51,51の下に支点部材60を置く。
この状態で棒状体51,51を下方向に押すと、図10下方に示すように、支点部材60を支点として反対側に位置する布部52が被介護者のお尻を押し上げることで被介護者の腰部が浮き、それを契機に身体とともに方形プレート10が浮き上がり、自重で回動片20が方形プレート体10に対して直角に近い鋭角で静止する立設状態となる。
図9の場合と同様に、回動片20は、鉛直線に沿って固定されるので、方形プレート10上に被介護者の腰部が載置された場合でも安定し、回動片20の立設状態が維持される。
回動片20の立設状態が維持できるので、介護者は、被介護者の腰を浮かした状態でおむつ交換や着衣の着脱の作業を行うことができる。
上述した構造のおむつ交換補助具1によれば、被介護者の腰下に方形プレート体10を載置した状態で、被介護者が瞬間的に腰を上げさえすれば、回動片20の動作により方形プレート体10の一辺側が平坦位置から浮かせた状態で維持することができるので、被介護者のおむつ交換時や着衣の着脱時に際して、容易に被介護者の腰を浮かせて作業を行うことが可能となる。
その際、被介護者の身体の一部を吊り下げるようなことがないので、おむつ交換補助具1の部位がお尻や足に接触することがなく、おむつ交換や着衣の着脱等の作業を円滑に行うことができる。
また、長方形状シート体2上に方形プレート体20の一端を固定することで、被介護者が長方形状シート体2上に仰向けに寝た場合、長方形状シート体2にかかる被介護者の体重により方形プレート体10の位置を安定させることができる。
なお、おむつ交換補助具1における長方形状シート体2は、必須の部品ではなく、これを省略し回動片20を備えた方形プレート体10(溝部11も不要とすることができる)のみで構成してもよく、その結果、より小型且つ簡易な構造とすることができる。
おむつ交換補助具1の構造によれば、ベッド上、又は、畳上に敷いたふとん上の両方で使用することができる。
また、構成部品が少ない簡単な構造であるため、小型化及び軽量化を図ることができ、年配者や非力な女性の介護者でも容易に持ち運びができるとともに、安価に製造することができる。
また、被介護者が瞬間的に腰を上げることさえできない場合は、被介護者のお尻下に担架状部材50の布部52を敷き、支点部材60を支点として両方の棒状体51を押し下げることで、被介護者のお尻及び腰部を持ち上げることを契機とした回動片20の回動動作により回動片20が立設状態となり、方形プレート体10の一辺側を平坦位置から浮かせた状態で維持することができる。
その結果、介護者が非力な場合であっても被介護者の腰を浮かせ、その状態を維持できるので、被介護者のおむつ交換時や着衣の着脱時の作業を容易に行うことが可能となる。
上述した例では、方形プレート体10を合成樹脂で形成したが、被介護者の腰部を載せる場合の強度を確保できる材料であれば良く、例えば硬質段ボールなどを使用してもよい。
1…おむつ交換補助具、 2…長方形状シート体、 10…方形プレート体、 11…溝部、 12…連結部、 13…孔部、 14…当接面、 18…突起部、 20…回動片、 21…軸部、 22…突起部、 30…ねじりばね(付勢手段)、 40…身体固定手段、 41…ベルト、 42a,42b…面ファスナー(ベルト固定手段)、 50…担架状部材、 51…棒状体、 52…布部、 60…支点部材、 61…湾曲面。

Claims (14)

  1. 平坦位置に載置される方形プレート体と、
    該方形プレート体の一辺側に装着され、前記方形プレート体の一辺側を前記平坦位置から浮かせた状態で維持可能とする回動片と、
    被介護者の身体に対して固定可能とするため前記方形プレート体に設けた身体固定手段と
    を備えたことを特徴とするおむつ交換補助具。
  2. 前記回動片は、前記方形プレート体に対して直角に近い鋭角となる立設状態と、前記方形プレート体の下に格納される収納状態との間で回動する請求項1に記載のおむつ交換補助具。
  3. 前記方形プレート体の一辺側に、前記回動片が立設状態で当接する当接面を設けた請求項2に記載のおむつ交換補助具。
  4. 前記回動片の立設状態は、前記平坦位置の水平面に対して回動片が直交する状態である請求項3に記載のおむつ交換補助具。
  5. 前記回動片の立設状態時の高さは、8〜12cmである請求項2に記載のおむつ交換補助具。
  6. 前記回動片の立設状態において、前記方形プレート体に対して回動片がなす鋭角は、65〜75度である請求項5に記載のおむつ交換補助具。
  7. 前記身体固定手段は、前記方形プレートの両側にそれぞれ設けたベルト対と、各ベルトの先端側に設けたベルト固定手段で構成する請求項1に記載のおむつ交換補助具。
  8. 前記ベルト固定手段を面ファスナーで形成した請求項7に記載のおむつ交換補助具。
  9. 前記回動片は、両端に設けた軸部により前記方形プレート体に対して軸着され、前記軸部に前記回動片を立設状態側に付勢する付勢手段を設けた請求項2に記載のおむつ交換補助具。
  10. 前記付勢手段は、ねじりばねで形成した請求項9に記載のおむつ交換補助具。
  11. 前記回動片が前記当接面に接触した立設状態において、自重で可動して先端が前記回動片を支持して前記立設状態を維持する係止片を方形プレート体の下面側に装着した請求項3に記載のおむつ交換補助具。
  12. 平坦位置に載置される長方形状シート体と、
    前記長方形状シート体に対して一端側下面が固定されるとともに、他端が持ち上げ可能に折曲するために上面側に設けた溝部を有する方形プレート体と、
    該方形プレート体の前記他端側下面に設けた連結部に両端が軸着され、前記方形プレート体に対して直角に近い鋭角となり前記平坦位置の水平面に対して直交する立設状態と、前記方形プレート体の下に格納される収納状態との間で回動する回動片と、
    被介護者の身体に対して固定可能とするため前記方形プレート体に設けた身体固定手段と
    を備えたことを特徴とするおむつ交換補助具。
  13. 一対の棒状体の先端側に布部を架設し、前記被介護者の腰下に前記布部が載置される担架状部材と、
    前記担架状部材の一対の棒状体に対して支点となる支点部材を
    更に備えた請求項1に記載のおむつ交換補助具。
  14. 前記支点部材の上面を湾曲面とした請求項13に記載のおむつ交換補助具。
JP2014003857U 2014-07-18 おむつ交換補助具 Expired - Lifetime JP3193411U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018000675A (ja) * 2016-07-05 2018-01-11 一也 植田 使い捨ておむつ取替え支援器具

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