JP6662112B2 - 撮像レンズ、撮像装置、及び車載カメラ装置 - Google Patents

撮像レンズ、撮像装置、及び車載カメラ装置 Download PDF

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本発明は、撮像レンズ、撮像装置、及び車載カメラ装置に関する。
エリアセンサを用いた撮像装置は、被写体を撮影する撮影カメラ、いわゆるコンパクトカメラや一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ等が従来から広く知られている。近年、撮像装置は上記に加えて車載カメラ、監視用カメラ等様々な場所、場面で使われており、撮像装置の活用の広がりを見せている。
これら近年広がりを見せている撮像装置に搭載される撮像光学系(撮像レンズ)は、従来と違い単に被写体を撮影するだけにとどまらない。センシングとして利用、つまり、被写体の形状、大きさ等が識別されているのである。センシングを行う撮像装置の撮像光学系は、正確に識別を可能とするため各種の収差が良好に補正されていることが重要である。また、暗い場所でも識別可能とするため明るい撮像光学系、目立たなく、限られたスペースに配置するため小型、より広い範囲をセンシングしたいという需要から広画角等がこれまで以上に求められている。また、様々な環境に晒されるため、環境変動に強いことも重要である。
特許文献1には、センシング用途としての撮像レンズが開示されている。しかし、この場合、画角が60°以下でレンズ枚数も6枚以上であり、広画角という面及びコスト面で改善の余地がある。また、特許文献2には、レンズ枚数5枚の撮像光学系が開示されている。この場合、全長が長く、明るさもF2.87と暗く、センシング用途としての利用は困難である。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、小型かつ低コストであり、大口径でなおかつ広画角でありながらも、良好に収差を補正可能であり、高性能な撮像レンズを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本願に係る撮像レンズは、物体側から順に、第1レンズ群、開口絞り、及び第2レンズ群を配設してなり、第1レンズ群は正の屈折力を有し、第2レンズ群は正の屈折力を有する撮像レンズにおいて、第1レンズ群は、物体側から順に、両凹形状の負レンズからなる第1レンズ、物体側に凸面を向けた正レンズからなる第2レンズで構成され、第2レンズ群は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた負レンズからなる第3レンズ、像側に凸面を向けた正レンズからなる第4レンズ、像側に凹面を向けた正メニスカス形状を有するレンズからなる第5レンズで構成され、第3レンズと第4レンズとが接合されており、第5レンズの焦点距離をfL23とし、全系の焦点距離をfとし、第3レンズの物体側レンズ面の曲率半径をR211とし、第2レンズの像側レンズ面から第3レンズの物体側レンズ面までの光軸上の距離をDL12-L21としたとき、以下の条件式を満足することを特徴とする。
(1)1.2 < fL23/f < 4.0
(2)−4.2 < R211/DL12-L21 < −2.3
本発明によれば、小型かつ低コストであり、大口径でなおかつ広画角でありながらも、良好に収差を補正可能であり、高性能な撮像レンズを提供することができる。
本発明の実施例1に係る撮像レンズのレンズ構成を示す光学配置図である。 本発明の実施例2に係る撮像レンズのレンズ構成を示す光学配置図である。 本発明の実施例3に係る撮像レンズのレンズ構成を示す光学配置図である。 本発明の実施例4に係る撮像レンズのレンズ構成を示す光学配置図である。 本発明の実施例5に係る撮像レンズのレンズ構成を示す光学配置図である。 本発明の実施例1に係る撮像レンズの収差曲線図である。細線はd線、太線はg線に対する収差をそれぞれ示す。非点収差曲線図中の実線はサジタル収差を示し、破線はメリディオナル収差を表す(以降の収差図でも同様)。 本発明の実施例2に係る撮像レンズの収差曲線図である。 本発明の実施例3に係る撮像レンズの収差曲線図である。 本発明の実施例4に係る撮像レンズの収差曲線図である。 本発明の実施例5に係る撮像レンズの収差曲線図である。 本発明の実施例6に係る撮像装置の外観構成を模式的に示す斜視図であって、(A)は正面側の斜視図を示し、(B)は裏面側の斜視図を示す。 図11の撮像装置のシステム構成例を示すブロック図である。 本発明の実施例7に係るステレオカメラ装置を説明するための説明図である。
以下に、本発明に係る撮像レンズの実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1〜図5に本発明に係る撮像レンズの5つの実施形態を示す。これらの実施形態の撮像レンズは、後述の実施例1〜5の撮像レンズに対応する。
本発明の実施形態に係る撮像レンズは、図1〜図5に示すように、物体側から順に、第1レンズ群1G、開口絞りS、及び第2レンズ群2Gを配設して構成される。第1レンズ群1Gは正の屈折力を有し、第2レンズ群2Gは正の屈折力を有している。
第1レンズ群1Gは、物体側から順に、両凹形状の負レンズからなる第1レンズL11、物体側に凸面を向けた正レンズからなる第2レンズL12で構成される。第2レンズ群2Gは、物体側に凹面を向けた負レンズからなる第3レンズL21、像側に凸面を向けた正レンズからなる第4レンズL22、像側に凹面を向けた正メニスカス形状を有するレンズからなる第5レンズL23で構成される。第3レンズL21と第4レンズL22とが接合されている。
そして、本発明の実施形態に係る撮像レンズは、第5レンズL23の焦点距離をfL23とし、全系の焦点距離をfとし、第3レンズL21の物体側レンズ面の曲率半径をR211とし、第1レンズ群1Gの第2レンズL12の像側レンズ面から第2レンズ群2Gの第3レンズL21の物体側レンズ面までの光軸上の距離をDL12-L21としたとき、以下の条件式(1)及び(2)を満足するよう構成されている。
(1)1.2 < fL23/f < 4.0
(2)−4.2 < R211/DL12-L21 < −2.3
本発明の実施形態に係る撮像レンズは、上述のような構成を備えることで、広画角及び大口径で発生しやすいコマ収差や非点収差等の諸収差を良好に補正できる撮像レンズを提供することができる。そのため、レンズ枚数が5枚と十分に小型かつコストを抑え、大口径でなおかつ広画角でありながらも、良好に収差を補正可能であり、高性能な撮像レンズを提供することができる。
上記条件式(1)は正レンズ(第5レンズ)L23の正のパワーに関するものである。条件式(1)の上限値を超えると、第5レンズL23のパワーが弱くなりすぎてしまい、非点収差及び歪曲収差が増大し、撮像光学系全体での収差補正が困難となる。また、レンズ径も大きくなりやすくなり、光学系の小型化が困難となるため好ましくない。一方、条件式(1)の下限値を超えると、第5レンズL23のパワーが強くなりすぎてしまい、撮像光学系全体での収差補正のバランスが崩れやすくなり良好な収差補正が困難となるため好ましくない。
上記条件式(2)は、第2レンズ群2Gの負レンズ(第3レンズ)L21の物体側レンズ面の曲率半径R211と、第1レンズ群1Gの正レンズ(第2レンズ)L12の像側レンズ面から第2レンズ群2Gの負レンズ(第3レンズ)L21の物体側のレンズ面までの距離の関係を規定するものである。条件式(2)の上限値を超えると、内向きのコマ収差及び歪曲収差が大きくなり過ぎてしまい、良好な収差補正が困難となるため好ましくない。一方、条件式(2)の下限値を超えると、外向きのコマ収差が大きくなり過ぎてしまい良好な収差補正が困難となるため好ましくない。
したがって、条件式(1)及び(2)を満足する撮像レンズでは、十分に小型でありながらも諸収差の良好な補正が可能となり、広画角かつ大口径で高性能な撮像レンズを実現することができる。
また、このような効果をより発揮するためには、第1レンズ群1Gの最も物体側の面から像面までの光軸上の距離をLとし、最大像高をY’としたとき、以下の条件式(7)を満足することが望ましい。
(7)5.0 < L/Y’ < 6.3
また、本発明の実施形態に係る撮像レンズは、第4レンズL22のd線に対するアッベ数をνd L22とし、第3レンズL21のd線に対するアッベ数をνd L21としたとき、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。条件式(3)を満足することで、良好な色収差補正を図ることができるため、更なる高性能な撮像レンズを実現することができる。
(3)30 < νd L22−νd L21 < 50
上記条件式(3)は、第2レンズ群2Gの接合レンズである負レンズ(第3レンズ)L21と正レンズ(第4レンズ)L22の色の分散を規定するものである。条件式(3)の範囲内であることで、開口絞りSより物体側の第1レンズ群1Gで発生した軸上色収差及び倍率色収差を良好に補正できる。一方、条件式(3)の下限値を超えると色収差の補正不足となり、上限値を超えると補正過多ぎみになるのに加えて、使用できる光学材料が限られ諸収差の補正が困難となるため好ましくない。
また、本発明の実施形態に係る撮像レンズは、第1レンズ群1Gの最も物体側の面から像面までの光軸上の距離をLとし、第1レンズ群1Gの第1レンズL11の像側レンズ面から第2レンズL12の物体側レンズ面までの光軸上の距離をDL11-L12としたとき、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。条件式(4)を満足することで、より良好な球面収差及び小型化を図ることができるため、更なる高性能な撮像レンズを実現することができる。
(4)4.0 < L/DL11-L12 < 18.0
上記条件式(4)は第1レンズ群1Gの負レンズ(第1レンズ)L11と正レンズ(第2レンズ)L12の間の距離と撮像光学系全体の距離との比に関するものである。条件式(4)の上限値を超えると、第1レンズL11と第2レンズL12の間隔が全長に比べて短くなりすぎてしまい、球面収差の補正不足に陥りやすくなる。また、製造誤差に対する性能劣化の感度も上昇してしまうため好ましくない。一方、条件式(4)の下限値を超えると、第1レンズL11と第2レンズL12の間隔が大きくなりすぎて、撮像光学系の大型化に繋がるため好ましくない。
また、本発明の実施形態に係る撮像レンズは、20℃〜40℃におけるd線に対する各負レンズ及び各正レンズの屈折率温度係数を106倍させた値の総和を、それぞれΣdn/dt(凹)、ΣdN/dt(凸)としたとき、以下の条件式(5)を満足することが望ましい。条件式(5)を満足することで、環境変動に対して良好な結像性能を保つことができるため、様々な環境温度に適応可能な撮像レンズを実現することができる。
(5)−8.0 <Σdn/dt(凹)−ΣdN/dt(凸) < 8.0
条件式(5)は、撮像レンズの結像位置の温度依存性を規定するものである。条件式(5)の上限を超えると、温度上昇時では相対的に負レンズの屈折率が大きくなり、結像位置が伸び過ぎて撮像素子を超えて結像してしまうため、撮像素子上での結像性能が低下してしまい、好ましくない。一方、条件式(5)の下限を超えると、温度上昇時では相対的に負レンズの屈折率が小さくなり、結像位置が短くなり過ぎて撮像素子より物体側で結像してしまうため、撮像素子上での結像性能が低下してしまい、好ましくない。条件式(5)の範囲内であることで、環境変動にも強い撮像レンズを実現することができる。
また、本発明の実施形態に係る撮像レンズは前記第2レンズL12の焦点距離をfL12とし、全系の焦点距離をfとしたとき、以下の条件式(6)を満足することが望ましい。条件式(6)を満足することで、良好な収差補正を図ることができるため、更なる高性能な撮像レンズを実現することができる。
(6)0.9 < fL12/f < 1.3
上記条件式(6)は第1レンズ群1Gの正レンズ(第2レンズ)L12の正のパワーを規定するものである。条件式(6)の上限値を超えると、第1レンズ群1Gの正のパワーが小さくなりすぎることで、第2レンズ群2Gが担う正のパワーが大きくなってしまい、製造誤差に対する性能劣化の感度が上昇してしまうため好ましくない。一方、条件式(6)の下限値を超えると、第1レンズ群1Gの正のパワーが強くなりすぎ、各レンズのパワーのバランスが崩れ製造誤差に対する性能劣化の感度が上昇してしまうため好ましくない。また、条件式(6)の範囲外では、色収差の補正不足にもなりがちである。
さらに、本発明の実施形態に係る撮像レンズは、正レンズ(第5レンズ)L23の少なくとも1面が非球面であることが望ましい。非球面にすることで、第1〜第4レンズL11〜L22で残った単色収差を良好に補正することが複数枚のレンズを使うことなく一枚のレンズで可能となり、良好な結像性能と小型化を達成することができる。よって、更なる高性能な撮像レンズを実現することができる。
また、本発明の実施形態に係る撮像レンズは、第1レンズ群1G及び第2レンズ群2Gを構成するすべてのレンズがガラス製のレンズであることが望ましい。上述したとおり、センシング用途では厳しい環境に晒される。樹脂製のレンズを用いる場合、例えば高温状態の雰囲気に長時間晒されるとレンズ面の変形や、線膨張係数が大きいことによる反射防止膜の剥がれやクラックが生じる可能性がある。ガラス製のレンズを用いることで、耐環境性を高めることが可能となる。よって、様々な環境温度に適応可能な撮像レンズを実現することができる。
また、本発明の実施形態に係る撮像レンズは、正レンズ(第2レンズ)L12の少なくとも1面が非球面であることが望ましい。第1レンズ群1Gの第2レンズL12が担っている収差補正、特に球面収差を非球面にすることで更に良好に補正しつつ、製造誤差に対する製造誤差に対する性能劣化の感度の低下を図ることができる。よって、更なる高性能な撮像レンズを実現することができる。
また、本発明の実施形態に係る撮像装置は、広画角及び大口径で発生しやすいコマ収差や非点収差等の諸収差を良好に補正できる撮像レンズを備えている。そのため、小型で、大口径で、広画角かつ環境変更にも強く、良好に収差補正された高性能な撮像装置を実現することが可能となる。
また、本発明の実施形態に係る車載カメラ装置は、上述のような撮像装置を備えることにより、小型で、大口径で、広画角かつ環境変更にも強く、良好に収差補正された高性能な車載カメラ装置を実現することが可能となる。
以下、本発明の具体的な実施例(数値実施例)を、図面に基づいて説明する。図1〜図5は、本発明の実施例1〜実施例5に係る撮像レンズのレンズ構成を示す光学配置図である。図1〜図5の例では、紙面左方を物体側とし、紙面右方を像側とし、各レンズは、物体側である紙面左方から像側である紙面右方へ向かって配している。
図1〜図5に示す実施例1〜実施例5に係る撮像レンズは、いずれも物体側から順に、両凹形状の負レンズからなる第1レンズL11と物体側に凸面を向けた正レンズからなる第2レンズL12とを有する第1レンズ群1G、開口絞りS、及び物体側に凹面を向けた負レンズからなる第3レンズL21と像側に凸面を向けた正レンズからなる第4レンズL22と像側に凹面を向けた正メニスカス形状を有するレンズからなる第5レンズL23とを有する第2レンズ群2Gを配設して構成される。
図1〜図5において、Iは像面を示し、第5レンズL23の像面I側に配設される光学要素Fは、CMOS(相補型金属酸化物半導体)イメージセンサ又はCCD(電荷結合素子)イメージセンサ等の受光撮像素子のシールガラス(カバーガラス)を1枚の平行平板ガラスとして示したものである。なお、光学要素Fがこの構成に限定されるものではなく、複数枚に分割されてもよい。
各実施例の撮像レンズの収差は十分に補正されている。本発明のように撮像レンズを構成することにより、非常に良好な像性能を確保し得ることは、各実施例より明らかである。
各実施例における共通の記号の意味は、以下の通りである。
f:全系の焦点距離
F:Fナンバ
ω:半画角
Y’:像高
R:曲率半径
D:面間隔
d:d線における屈折率
νd:d線におけるアッベ数
BF :バックフォーカス
K:非球面の円錐定数
4:4次の非球面係数
6:6次の非球面係数
8:8次の非球面係数
10:10次の非球面係数
12:12次の非球面係数
14:14次の非球面係数
実施例1〜5では、非球面のレンズ面を有している。ここで用いられる非球面は、近軸曲率半径の逆数(近軸曲率)をC、光軸からの高さをHとするとき、以下の式(a)で定義される。
(実施例1)
以下に、図1に示す実施例1に係る撮像レンズの数値例(数値実施例)を示す。下記表1に、各光学要素の光学特性を示す。表1において、曲率半径R=0.000は平面を表す。また、非球面の面番号に、「*」記号を付与してある。他の実施例の各表についても同様である。また、下記表2に、非球面の円錐定数及び非球面係数を示し、下記表3に条件式の計算結果(条件式数値)を示す。
図6に、実施例1に係る撮像レンズの無限遠物体における球面収差、非点収差、歪曲収差及びコマ収差の各収差曲線図を示す。各収差図において、細線はd線、太線はg線に対する収差をそれぞれ示す。非点収差曲線図中の実線はサジタル収差を示し、破線はメリディオナル収差を表す。他の実施例に係る収差曲線図についても同様である。
(実施例2)
以下に、図2に示す実施例2に係る撮像レンズの数値例を示す。下記表4〜表6に、各光学要素の光学特性、非球面の円錐定数及び非球面係数、条件式の計算結果を示す。また、図7に実施例2に係る撮像レンズの球面収差、非点収差、歪曲収差及びコマ収差の各収差曲線図を示す。
(実施例3)
以下に、図3に示す実施例3に係る撮像レンズの数値例を示す。下記表7〜表9に、各光学要素の光学特性、非球面の円錐定数及び非球面係数、条件式の計算結果を示す。また、図8に実施例3に係る撮像レンズの球面収差、非点収差、歪曲収差及びコマ収差の各収差曲線図を示す。
(実施例4)
以下に、図4に示す実施例4に係る撮像レンズの数値例を示す。下記表10〜表12に、各光学要素の光学特性、非球面の円錐定数及び非球面係数、条件式の計算結果を示す。また、図9に実施例4に係る撮像レンズの球面収差、非点収差、歪曲収差及びコマ収差の各収差曲線図を示す。
(実施例5)
以下に、図5に示す実施例5に係る撮像レンズの数値例を示す。下記表13〜表15に、各光学要素の光学特性、非球面の円錐定数及び非球面係数、条件式の計算結果を示す。また、図10に実施例5に係る撮像レンズの球面収差、非点収差、歪曲収差及びコマ収差の各収差曲線図を示す。
上記のように、本発明の実施例1〜実施例5に係る撮像レンズの条件式数値は、いずれも条件式(1)〜(6)の範囲内である。これらの数値及び図6〜図10の収差曲線図によれば、本発明の実施例1〜実施例5に係る撮像レンズは、半画角が35°程度と広角で、かつ、Fナンバが1.6と大口径でありながら十分に小型で、レンズ枚数が5枚で諸収差を良好に補正し、環境変動にも強い高性能な撮像レンズを提供することができる。
(実施例6)
次に、実施例6として、上述した本発明に係る実施例1〜実施例5等の撮像レンズを備えた撮像装置の一実施形態について、図11及び図12を参照して説明する。実施例6では、撮像装置の一例であるデジタルカメラについて説明する。
なお、本発明の撮像装置がデジタルカメラに限定されることはなく、動画撮影を主としたビデオカメラ、及び在来のいわゆる銀塩フィルムを用いるフィルムカメラ等を含む主として撮像専用の撮像装置や、監視カメラ等にも、実施例1〜実施例5のような撮像レンズを用いることができる。
また、このような撮像装置だけでなく、携帯電話機や、PDA(personal data assistant)などと称される携帯情報端末装置、さらにはこれらの機能を含む、いわゆるスマートフォンやタブレット端末などの携帯端末装置を含む種々の情報装置(携帯情報端末装置)に、デジタルカメラ等に相当する撮像機能が組み込まれることが多い。このような情報装置も、外観は若干異にするもののデジタルカメラ等と実質的に全く同様の機能及び構成を含んでおり、このような情報装置に、上述した実施例1〜実施例5の撮像レンズを用いることができる。
図11(A)、図11(B)に示すように、本実施例のデジタルカメラ100は、筐体(カメラボディ)5に、撮像レンズ1、光学ファインダ2、ストロボ(電子フラッシュライト)3、シャッタボタン4、電源スイッチ6、液晶モニタ7、操作ボタン8、メモリカードスロット9及びズームスイッチ10等を装備している。さらに、図12に示すように、デジタルカメラ100は、筐体5内に、中央演算装置(CPU)11、画像処理装置12、受光素子13、信号処理装置14、半導体メモリ15及び通信カード16等を具備している。
デジタルカメラ100は、撮像レンズ1と、CMOS(相補型金属酸化物半導体)撮像素子又はCCD(電荷結合素子)撮像素子等を用いてイメージセンサとして構成された受光素子13とを有しており、撮像レンズ1によって結像される被写体光学像を受光素子13によって読み取る。この撮像レンズ1として、上述した実施例1〜実施例7の撮像レンズを用いることができる。
受光素子13の出力は、中央演算装置11によって制御される信号処理装置14によって処理され、デジタル画像情報に変換される。信号処理装置14によってデジタル化された画像情報は、やはり中央演算装置11によって制御される画像処理装置12において所定の画像処理が施された後、不揮発性メモリ等の半導体メモリ15に記録される。この場合、半導体メモリ15は、メモリカードスロット9に装填されたメモリカードや、デジタルカメラ本体にオンボードで内蔵された半導体メモリを用いることもできる。
液晶モニタ7には、撮影中の画像を表示することもできるし、半導体メモリ15に記録されている画像を表示することもできる。また、半導体メモリ15に記録した画像は、通信カードスロット(明確には図示していないが、メモリカードスロット9と兼用することもできる)に装填した通信カード16等を介して外部へ送信することも可能である。
撮像レンズ1は、カメラの携帯時には、その対物面がレンズバリア(明確には図示していない)により覆われており、ユーザが電源スイッチ6を操作して電源を投入すると、レンズバリアが開き、対物面が露出する構成とする。
半導体メモリ15に記録した画像を液晶モニタ7に表示させたり、通信カード16等を介して外部へ送信させたりする際には、操作ボタン8を所定のごとく操作する。半導体メモリ15及び通信カード16等は、メモリカードスロット9及び通信カードスロット等のような、それぞれ専用または汎用のスロットに装填して使用される。
以上、実施例6によれば、本発明の実施例1〜実施例5のような広画角及び大口径で発生しやすいコマ収差や非点収差等の諸収差を良好に補正できる撮像レンズを備えることで、小型で、大口径であり、レンズ枚数を少なくしコストを抑え、広画角であり、良好に収差補正された高性能なデジタルカメラ(撮像装置)を実現することができる。
(実施例7)
次に、実施例7として、上述した本発明に係る実施例1〜実施例5等の撮像レンズを備えた撮像装置を採用して構成した車載カメラ装置の一実施形態について、図13を参照して説明する。実施例7では、車載カメラ装置の一例である車載ステレオカメラについて説明する。
図13に示すように、実施例7の車載ステレオカメラ200は、2つのカメラ装置100a,100bを有している。このカメラ装置100a,100bは、実施例1〜実施例5のような撮像レンズ1を各々用いている。このカメラ装置100a,100bとしては、例えば、図11に示す実施例6のデジタルカメラ(撮像装置)100と同様の構成のものを用いることができるが、これに限定されることはない。このカメラ装置100a,100bから出力されるデジタル画像情報を、車載ステレオカメラ200に設けた画像処理部等で適宜補正や画像処理を施して出力することで、製造ラインや車両の制御等のセンシング技術に用いることができる。なお、車載カメラ装置が、実施例7の車載ステレオカメラ装置に限定されることなく、本発明の実施例1〜実施例5等の結像レンズを備えたフロントカメラやリアカメラ等であってもよい。
以上、実施例7によれば、本発明の実施例6のような広画角及び大口径で発生しやすいコマ収差や非点収差等の諸収差を良好に補正された撮像装置を備えることで、小型で、大口径であり、レンズ枚数を少なくしコストを抑え、広画角であり、良好に収差補正された高性能な車載ステレオカメラ(車載カメラ装置)を実現することができる。
以上、本発明の撮像レンズ、撮像装置及び車載カメラ装置を各実施形態及び各実施例に基づき説明してきたが、上記各実施形態及び各実施例は本発明の例示にしか過ぎないものであり、本発明は上記各実施形態及び各実施例の構成にのみ限定されるものではない。本願の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。また、前記構成部材の数、位置、形状等は各実施例に限定されることはなく、本願を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。また、上記各実施形態及び各実施例では、車載カメラ、車載ステレオカメラ、車載センシングカメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置、銀塩カメラに用いる撮像レンズ、及び撮像レンズを用いた撮像装置や車載カメラ装置等に適用した例を説明したが、本願がこれらに限定されることはない。例えば、光学センサに用いる光学系、画像投影装置に用いる投影光学系にも応用することもできる。
1G 第1レンズ群 2G 第2レンズ群
L11 第1レンズ L12 第2レンズ
L21 第3レンズ L22 第4レンズ L23 第5レンズ
1 撮像レンズ 100 デジタルカメラ(撮像装置)
100a,100b カメラ装置(撮像装置)
200 車載ステレオカメラ(車載カメラ装置) S 開口絞り I 像面
特許第5736924号公報 特開2000−180718号公報

Claims (10)

  1. 物体側から順に、第1レンズ群、開口絞り、及び第2レンズ群を配設してなり、前記第1レンズ群は正の屈折力を有し、前記第2レンズ群は正の屈折力を有する撮像レンズにおいて、
    前記第1レンズ群は、物体側から順に、両凹形状の負レンズからなる第1レンズ、物体側に凸面を向けた正レンズからなる第2レンズで構成され、
    前記第2レンズ群は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた負レンズからなる第3レンズ、像側に凸面を向けた正レンズからなる第4レンズ、像側に凹面を向けた正メニスカス形状を有するレンズからなる第5レンズで構成され、
    前記第3レンズと前記第4レンズとが接合されており、
    前記第5レンズの焦点距離をfL23とし、全系の焦点距離をfとし、前記第3レンズの物体側レンズ面の曲率半径をR211とし、前記第2レンズの像側レンズ面から前記第3レンズの物体側レンズ面までの光軸上の距離をDL12-L21としたとき、以下の条件式を満足することを特徴とする撮像レンズ。
    (1)1.2 < fL23/f < 4.0
    (2)−4.2 < R211/DL12-L21 < −2.3
  2. 前記第4レンズのd線に対するアッベ数をνd_L22とし、前記第3レンズのd線に対するアッベ数をνd_L21としたとき、以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
    (3)30 < νd_L22−νd_L21 < 50
  3. 前記第1レンズ群の最も物体側の面から像面までの光軸上の距離をLとし、前記第1レンズの像側レンズ面から前記第2レンズの物体側レンズ面までの光軸上の距離をDL11-L12としたとき、以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像レンズ。
    (4)4.0 < L/DL11-L12 < 18.0
  4. 20℃〜40℃におけるd線に対する各負レンズ及び各正レンズの屈折率温度係数を106倍させた値の総和を、それぞれΣdn/dt(凹)、ΣdN/dt(凸)としたとき、以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の撮像レンズ。
    (5)−8.0 <Σdn/dt(凹)−ΣdN/dt(凸) < 8.0
  5. 前記第2レンズの焦点距離をfL12とし、全系の焦点距離をfとしたとき、以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の撮像レンズ。
    (6)0.9 < fL12/f < 1.3
  6. 前記第5レンズの少なくとも1面が非球面であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の撮像レンズ。
  7. 前記第1レンズ群及び前記第2レンズ群を構成するすべてのレンズがガラス製のレンズであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の撮像レンズ。
  8. 前記第2レンズの少なくとも1面が非球面であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の撮像レンズ。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の撮像レンズを有することを特徴とする撮像装置。
  10. 請求項9に記載の撮像装置を有することを特徴とする車載カメラ装置。
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