以下、図面を参照して本発明の実施形態に係るクライミング玩具1について詳細に説明する。なお、本実施形態の説明では、説明の便宜上、「左右方向」、「前後方向」、「上下方向」について適宜言及する。これらの方向は、図1に示すクライミング玩具1について設定された相対的な方向である。尚、「上下方向」は、「上方向」及び「下方向」を含む方向である。「前後方向」は、「前方向」及び「後方向」を含む方向である。「左右方向」は、「左方向」及び「右方向」を含む方向である。ただし、本発明に係るクライミング玩具の構成は、各図における方向の定義に限定されない。
<全体構成>
図1(a)は、クライミング玩具1を正面から見た図である。図1(b)は、クライミング玩具1を左側面から見た図である。クライミング玩具1は、図1(a)および(b)に示されるように、クライミング競技用の壁を模した本体部2と、本体部2を支えるための台座部3と、クライマーを模した人形300(図5参照)と係合可能な係合部材9と、移動機構100(図2参照)と、リセット機構200(図2参照)と、を備えている。
本体部2は略直方体である。本体部2は、前面部21(壁面部の一例)と、後面部22と、左側面部23と、右側面部24と、上面部25と、を有している。前面部21と後面部22は略平面状である。左側面部23、右側面部24、および上面部25は凹凸状である。本体部2は、ガイド溝4と、複数の取付穴11と、リセット操作穴5と、回転機構6と、を有している。
ガイド溝4は、前面部21に設けられている。ガイド溝4は、上下方向に延びる長尺状の溝である。ガイド溝4は、ジグザグ形状である。図1(a)および(b)に示される状態において、ガイド溝4には、係合部材9が係合している。なお、本明細書では、ガイド溝4のうち最も下方にある位置を第一位置、ガイド溝4のうち最も上方にある位置を第二位置と呼ぶ。係合部材9は、ガイド溝4に沿って、第一位置から第二位置まで移動することができる。図1(a)に示す状態において、係合部材9は第一位置にある。
ガイド溝4は、第一位置と第二位置の間において、ガイド溝4の向きが変化する部分である屈曲部43を複数有している。屈曲部43には、係合部材9の自重に反して係合部材9を支持することが可能な支持部44がそれぞれ設けられている。支持部44は、凹状の溝である凹部440を有している。
ガイド溝4は、第一ガイド溝41と第二ガイド溝42を含む。第一ガイド溝41は、本体部2の上辺の中点と下辺の中点を結ぶことにより描かれる仮想線であって、上下方向に延びる中央線Cに対して、右側に配置されている。第二ガイド溝42は、中央線Cに対して、左側に配置されている。また、係合部材9は、第一係合部材91と第二係合部材92を含む。第一係合部材91は、第一ガイド溝41に係合しており、第一ガイド溝41に沿って移動する。第二係合部材92は、第二ガイド溝42に係合しており、第二ガイド溝42に沿って移動する。
取付穴11は、前面部21に複数設けられている。取付穴11は円形の穴であり、障害物10を取り付けることができるように構成されている。ただし、取付穴11の形状は円形に限られない。取付穴11の形状は、例えば、四角形等であってもよい。
障害物10は、取付穴11に取り付けられたとき、ガイド溝4に沿って移動する係合部材9に係合された人形300の少なくとも一部と接触可能である。障害物10の形状は、例えば三角形や四角形を含む多角形、星形、円形等である。
リセット操作穴5は略長方形である。リセット操作穴5は、第一リセット操作穴51と第二リセット操作穴52を含む。第一リセット操作穴51は、右側面部24の下方に設けられている。第一リセット操作穴51には、リセット機構200の一部である第一リセット操作部201が配置されている。第一リセット操作部201は、第一押圧部210を有しており、第一押圧部210は、図1(a)に示す状態(平常時の状態)において、第一リセット操作穴51から右上方向に突出している。第二リセット操作穴52は、左側面部23の下方に設けられている。第二リセット操作穴52には、リセット機構200の一部である第二リセット操作部202が配置されている。第二リセット操作部202は、第二押圧部220を有しており、第二押圧部220は、平常時の状態において、第二リセット操作穴52から左上方向に突出している。なお、本明細書では、第一リセット操作部201と第二リセット操作部202を含む表現として、リセット操作部230を用いることがある。また、第一押圧部210と第二押圧部220を含む表現として、押圧部240を用いることがある。
回転機構6は前面部21の上端に設けられている。回転機構6は、上下方向に延びる棒状部材である軸部61と、左右方向に延びる棒状部材62と、を備えている。軸部61は、前面部21の上端に接続されている。軸部61は、上下方向に延びる軸棒を備えており、当該軸棒は棒状部材62に挿入されている。当該軸棒のうち、棒状部材62に挿入される部分は、略球体である。棒状部材62のうち、当該軸棒が挿入される部分は凹状である。このため、棒状部材62は、軸部61を中心に左右方向に回転可能である。棒状部材62は、二つの凸部63を有している。凸部63は、下方向に突出している。凸部63の内部には、それぞれ磁石64が配置されている。
台座部3は、本体部2の下方に配置されている。中央線Cは、台座部3の底面に対して垂直である。つまり、本体部2は、台座部3に対して垂直である。台座部3は、前方部31と、二つの後方部32と、を備えている。前方部31および後方部32は、側面視で略台形である。前方部31の前面は、前後方向に傾斜している。前方部31は、本体部2と連続している。前方部31の後面は、後方部32の前面と接している。前方部31と後方部32は接続されている。前方部31の前面には、操作穴8が形成されている。操作穴8は、略長方形である。操作穴8は、第一操作穴81と第二操作穴82を含む。第一操作穴81は第一ガイド溝41の下方に設けられている。第一操作穴81には、移動機構100の一部である第一操作部101が配置されている。第一操作部101は、第一指当て部110を有しており、平常時の状態において、第一指当て部110は上向き前方向に突出している。第二操作穴82は第二ガイド溝42の下方に設けられている。第二操作穴82には、移動機構100の一部である第二操作部102が配置されている。第二操作部102は、第二指当て部120を有しており、平常時の状態において、第二指当て部120は上向き前方向に突出している。なお、本明細書では、第一操作部101と第二操作部102を含む表現として、操作部130を用いることがある。また、第一指当て部110と第二指当て部120を含む表現として、指当て部140を用いることがある。
次に、図2から図4を参照して、移動機構100とリセット機構200について説明する。図2は、クライミング玩具1の内部を正面から見た図である。図3は、クライミング玩具1の下部の内部を示す図である。図4(a)は、本体部2の内部を正面から見た図である。図4(b)は、本体部2の内部を正面左側から見た図である。なお、図4において、左側の板部材270は省略されている。
図2に示されるように、移動機構100はクライミング玩具1の内部に配置されている。移動機構100は、操作部130と、昇降部材170と、平面板180(回動部材の一例)と、規制部190と、を備えている。
図3に示されるように、操作部130は、指当て部140と、軸部150と、操作本体部160と、を有している。指当て部140は板状である。軸部150は、左右方向に延びる棒状部材である。操作本体部160は、カバー部161と、円筒部162と、傾斜部163と、を有している。カバー部161は、指当て部140と接続されている。円筒部162は左右方向に延びており、略円筒形状である。軸部150は、円筒部162の中心を通る。傾斜部163は、後ろ方向に向かうにつれて下方向に傾斜する傾斜面を有している。プレイヤが指当て部140を押下すると、操作本体部160が軸部150を中心に回動し、操作部130の傾斜部163が上方向に回動する。
図4(a)および(b)に示されるように、昇降部材170は、背面板171と、二つの側壁面172と、を備えている。なお、本実施形態に係るクライミング玩具1は、左右に並ぶように二つの昇降部材170を備えている。背面板171は、上下方向に延びる長尺状の板状部材である。背面板171の上下方向の長さは、背面板171の左右方向の長さよりも長い。図3に示されるように、背面板171の下端には、接触部173が設けられている。操作部130の傾斜部163が上方向に回動すると、接触部173は傾斜部163と接触する。図4に戻り側壁面172について説明する。側壁面172は、上下方向に延びる板状部材である。側壁面172は、背面板171の左右端にそれぞれ配置されている。二つの側壁面172は、互いに対面するように配置されており、互いに平行である。側壁面172には、複数の挿入孔174が設けられている。
平面板180は、略直方体の薄板である。本実施形態において、クライミング玩具1は複数の平面板180を有している。複数の平面板180は、所定の間隔で規則的に配置されている。図4(a)および(b)に示される状態(平常時の状態)において、平面板180の左右方向の長さは、平面板180の前後方向の長さよりも長い。また、平面板180の厚さは、平面板180の前後方向の長さよりも短い。平面板180の左右の後端には回転軸が設けられており、各回転軸は、挿入孔174に挿入されることによって軸支されている。このため、平面板180は、上下方向に回動可能である。また、図4(b)に示される状態において、平面板180の前後方向の長さは、側壁面172の前後方向の長さよりも僅かに短い。
規制部190は、平面板180の下側面に設けられている。規制部190は、一枚の平面板180に対して、二つずつ設けられている。規制部190は、四分円形状である。規制部190は、平面板180の下側面に接続されている。規制部190は、平常時において、背面板171と接触しているが、背面板171に接続されてはいない。このため、規制部190は、平常時において、平面板180の回転を規制している。このとき、平面板180は、背面板171に対して略垂直である。一方、平面板180に対して下方向から力が加わると、規制部190は、背面板171から離れるように、上方向に回動する。
図2に戻り、リセット機構200について説明する。図2に示されるように、リセット機構200は、クライミング玩具1の内部に配置されている。リセット機構200は、リセット操作部230と、板部材270と、押上部280と、を備えている。
図3に示されるように、リセット操作部230は、押圧部240と、軸部250と、T字部260と、を備えている。押圧部240は山型の棒状部材であり、上下方向に回動する。押圧部240の一部は、クライミング玩具1の外側に突出している。軸部250は、前後方向に延び、略筒状である。軸部250は、押圧部240とT字部260との間に位置する。プレイヤが押圧部240を押下すると、リセット操作部230は軸部250を中心に回動するため、押圧部240は下方向に回動する一方で、T字部260は上方向に回動する。このとき、T字部260は、板部材270に接触する。これにより、板部材270に対して上方向の力が加わる。
図2に示されるように、板部材270は、下端部271と、下端部271の左右端部から上方向に延びる延長部272と、を備えている。板部材270は、前面部21(図1(a)参照)の裏側に配置されている。下端部271は正面視で長方形であって、板部材270の下部に配置されている。延長部272は、下端部271の上方に設けられている。延長部272は、平面板180と本体部2の前面部21との間に配置されている。延長部272は、複数の突出部273を有している。突出部273は、正面視で略台形である。ただし、突出部273の形状はこれに限られない。突出部273は、ガイド溝4の支持部44の配置に対応して、所定の間隔で規則的に配置されている。突出部273は、平常時において、支持部44(図1(a)参照)の近傍であって、支持部44の下側に配置されている。
図4(a)および(b)に示されるように、押上部280は鉤状であり、平常時において、平面板180に当接している。また、押上部280は、板部材270とは別の板体(図示せず)に形成されている。当該板体は、昇降部材170の後ろ側に配置されている。昇降部材170の背面板171には、図示しない貫通孔がある。押上部280は、当該貫通孔に挿入されており、当該貫通孔内を上下方向に移動可能である。平常時において、押上部280の下端は当該貫通孔の下端に当接している。プレイヤがリセット操作部230を操作すると、T字部260は、昇降部材170の後ろ側に配置されている板体と接触し、当該板体と押上部280は上昇し、押上部280は当該貫通孔内を上方に移動する。また、背面板171が上昇するときも、押上部280の下端が背面板171にある貫通孔の下端よって押し上げられるため、押上部280と昇降部材170の後ろ側に配置されている板体は上昇する。
次に、図5を参照して、人形300について説明する。図5は、本発明の一実施形態に係る人形300の斜視図である。図5に示されるように、人形300は、頭部310と、胴部320と、肩部330と、腕部340と、手部350と、腰部360と、脚部370と、を備えている。
頭部310は略球状である。頭部310は、胴部320に接続されている。
胴部320は略立方体である。胴部320は、頭部310、肩部330、および腰部360に接続されている。胴部320の略中央には、貫通孔321が設けられている。また、胴部320の下部には、貫通孔322が設けられている。
肩部330は略円柱状である。肩部330は、前後方向に延びる貫通孔331と、前後方向に延びる軸棒332と、を備えている。軸棒332は、貫通孔331に挿入されている。肩部330は、胴部320および腕部340に接続されている。なお、本実施形態に係る人形300は、二つの肩部330を有している。
腕部340は、略直方体である。腕部340の上下端には、それぞれ不図示の貫通孔が形成されており、腕部340の下端に形成された貫通孔には軸棒332が挿入されている。このようにして、腕部340と肩部330は接続されている。このため、腕部340は、肩部330を中心として左右方向に回動可能である。
手部350は、前腕部351と係合部352を備えている。前腕部351は、上下方向に延びる略棒状の部材である。前腕部351の下端には、貫通孔355と軸棒356が形成されている。軸棒356は、腕部340の上端に形成された貫通孔に挿入されている。このようにして、手部350と腕部340は接続されている。このため、手部350は、軸棒356を中心として左右方向に回動可能である。また、手部350の上端には磁石348が配置されている。
手部350は、第一手部357と第二手部358を含む。本実施形態において、第一手部357は右側の手(人形300の左手)であり、第二手部358は左側の手(人形300の右手)である。係合部352は、第一係合部材91を係合させるための第一係合部353と、第二係合部材92を係合させるための第二係合部354と、を含む。第一係合部353は、第一手部357に形成されている。第二係合部354は、第二手部358に形成されている。
腰部360は、胴部320と脚部370の間に配置されている。腰部360は上端に不図示の貫通孔と、この貫通孔および胴部320の貫通孔322に挿入された軸棒362と、を有している。このため、腰部360は、軸棒362を中心に左右方向に回動可能である。腰部360の下方には脚部370が接続されている。
脚部370は、上下方向に延びている。脚部370は、第一脚部371と、第二脚部372と、を有している。第一脚部371は右側の脚(人形300の左脚)であり、第二脚部372は左側の脚(人形300の右脚)である。
次に、図6を参照して、係合部材9について説明する。図6は、本発明の一実施形態に係る係合部材9の左側面図である。係合部材9は、柱部910と、第一円形部材920と、第二円形部材930と、第三円形部材940と、を有している。柱部910は略円柱形状で、その後端には後端部911が設けられている。後端部911の後方部分は、側面視で円弧状である。第一円形部材920は略円盤状である。第一円形部材920は、柱部910の前端部分に接続されている。第二円形部材930は略円盤状である。第二円形部材930の直径は、第一円形部材920の直径よりも大きい。第三円形部材940は、側面視で略台形形状である。第二円形部材930は、柱部910の前後方向における中点Mよりも前側に設けられている。第三円形部材940の前端部の直径は、第二円形部材930の直径と略同一である。第三円形部材940の後端部の直径は、第三円形部材940の前端部の直径よりも大きい。第三円形部材940は、柱部910の後部に設けられている。ここで、係合部材9の第二円形部材930の後端から後端部911の後端までの距離をd1とする。
係合部材9は、柱部910のうち、第二円形部材930と第三円形部材940とで区切られる区間の一部分を、ガイド溝4に挿入することで、ガイド溝4に装着される。このため、係合部材9がガイド溝4に装着されたとき、第一円形部材920と第二円形部材930は、クライミング玩具1の外側にあるので、第一円形部材920と第二円形部材930は、クライミング玩具1の内部に配置されている平面板180とは接触しない。一方、第三円形部材940と後端部911は、クライミング玩具1の内側にある。平常時の状態において、平面板180の前後方向の長さと側壁面172の前後方向の長さの差は僅かであるため、第三円形部材940と後端部911は、平面板180と接触する。
係合部材9は、柱部910のうち、第一円形部材920と第二円形部材930とで区切られる区間の一部分を、人形300の係合部352に入れることで、人形300に装着される。係合部材9が装着された人形300に対して、下向きの力が加わるとき、係合部材9は、係合部352の上端と接触するため、係合部352から外れない。一方、係合部材9が装着された人形300に対して、上向きの力が加わるとき、係合部材9は、係合部352から外れる。
<移動機構>
次に、図7〜図9を参照して、移動機構100の仕組みについて説明する。図7(a)は、背面板171が上昇するときのクライミング玩具1の内部の様子を示す図である。図7(b)は、背面板171が平常時の位置に戻ったときのクライミング玩具1の内部の様子を示す図である。
プレイヤが、操作部130の指当て部140を押下すると、操作部130の操作本体部160と傾斜部163が上方向に回動し、傾斜部163は背面板171の接触部173と接触する。その結果、背面板171に上方向の力が加わるので、図7(a)に示されるように、背面板171は上方向に移動する。なお、左右の背面板171は独立して動くことができる。プレイヤが操作部130の第一操作部101を操作すると、右側の背面板171が上方向に動く。また、プレイヤが操作部130の第二操作部102を操作すると、左側の背面板171が上方向に動く。
プレイヤが、指当て部140への押下をやめると、図7(b)に示されるように、指当て部140は上方に回動し、平常時の位置に戻る。このとき、操作部130の傾斜部163(図3参照)は下方向に回動するため、傾斜部163と背面板171の接触部173(図3参照)との接触状態は解消される。その結果、背面板171は自重により下降する。
次に、図8および図9を参照して、背面板171が移動するときにおける係合部材9と平面板180の様子について説明する。図8(a)は、係合部材9が平面板180によって持ち上げられるときの様子を正面から見た図である。図8(b)は、係合部材9が平面板180によって持ち上げられるときの様子を左側面から見た図である。図9(a)は、背面板171が下降するときにおける平面板180の動きを正面から見た図である。図9(b)は、背面板171が下降するときにおける平面板180の動きを左側面から見た図である。なお、本明細書では、説明の便宜上、係合部材9を持ち上げる平面板を平面板180Aと呼び、平面板180Aの上方に配置されている平面板を平面板180Bと呼ぶ。
プレイヤが、操作部130の指当て部140を押下すると、背面板171は上方向に移動する。背面板171が上方へ移動することにより、平面板180も上方に移動する。図8(a)の(i)および図8(b)の(i)に示される状態において、平面板180Aの前端は係合部材9の第三円形部材940の下端に接触する。このとき、平面板180Aには、下方向の力が加わる。しかし、平面板180Aの下側面に設けられた規制部190は、背面板171と接触しているため、規制部190によって、平面板180Aの回転は規制される。このため、平面板180Aは回動しないので、背面板171がさらに上方に移動すると、係合部材9は平面板180Aによって上方に押し上げられる。その結果、図8(a)の(ii)および図8(b)の(ii)に示されるように、平面板180Aは、支持部44付近まで移動する。
図9(a)の(i)および図9(b)の(i)に示される状態は、背面板171が降下し始める直前の状態を示している。平面板180Aが支持部44付近にまで移動した後、プレイヤが指当て部140への押下をやめると、背面板171は下降し始める。背面板171が下降し始めると、平面板180Aおよび平面板180Bも下降し始める。平面板180Aが降下すると、係合部材9も自重により降下する。その結果、係合部材9は支持部44の凹部440に移動する。
図9(a)の(ii)および図9(b)の(ii)に示される状態において、平面板180Bの前端は、係合部材9の第三円形部材940の上端に接触する。このため、平面板180Bには、上方向の力が加わる。このとき、平面板180Bの下側面に設けられた規制部190は、背面板171から離れるように、上方に回動する。このため、平面板180Bの回動は規制部190によって規制されないため、平面板180Bも上方に回動する。
背面板171がさらに下降すると、図9(a)の(iii)および図9(b)の(iii)に示されるように、平面板180Bの前端は、係合部材9の後端部911に接触する。このときも、平面板180Bの回動は規制部190によって規制されないため、平面板180Bは上方に回動する。さらに背面板171が下降すると、図9(a)の(iv)および図9(b)の(iv)に示されるように、平面板180Bと係合部材9の接触状態は、解消される。このため、図9(a)の(iv)および図9(b)の(iv)に示される状態において、平面板180Bと係合部材9は接触しておらず、かつ平面板180Bは、係合部材9の下方に位置している。
上述した動作が繰り返されることによって、係合部材9は、ガイド溝4に沿って、第一位置から第二位置まで移動することができる。
次に、図10を参照して、係合部材9が第一位置から第二位置まで移動する間における人形300の動きについて説明する。図10(a)は、係合部材9が第一位置にあるときの様子を示す図である。図10(b)は、係合部材9が第一位置と第二位置の間にあるときの様子を示す図である。図10(c)は、係合部材9が第二位置に到達したときの様子を示す図である。
はじめに、プレイヤは、人形300の第一手部357の第一係合部353に第一係合部材91を、人形300の第二手部358の第二係合部354に第二係合部材92をそれぞれ係合させる。このとき、係合部材9は第一位置にあるので、人形300の状態は、図10(a)に示された状態である。
プレイヤが、例えば、左右の指当て部140を交互に一回ずつ押下すると、係合部材9は、支持部44のうち最下部に位置する支持部44Aの凹部440Aに移動する。人形300の係合部352には係合部材9が係合されているので、人形300は、係合部材9の動きに対応して上方に移動する。このときの人形300の状態は、図10(b)に示された状態である。このように、プレイヤが左右の指当て部140を交互に押下することで、人形300の第一手部357と第二手部358は、ガイド溝4のジグザグ形状に沿って、交互に上方へ移動される。すなわち、プレイヤは、左右の指当て部140を交互に押下することで、人形300にクライミング競技に即した動作を行わせることができる。
プレイヤが、さらに指当て部140を、左右交互に複数回押下することで、係合部材9は、複数の支持部44を経由して、第二位置まで移動する。係合部材9が第二位置まで移動すると、人形300の手部350は、棒状部材62の凸部63に近づく。このとき、手部350の上端に配置された磁石348(図5参照)は、凸部63の内部に配置された磁石64により生じている磁界に入る。このため、磁石348と磁石64との間に、引力が生じる。その結果、図10(c)に示すように、手部350は、凸部63に向かって上昇する。このとき、人形300には、上向きの力が加わるため、係合部材9は、係合部352から外れる。
手部350は、磁石348と磁石64との間で生じる引力により、凸部63に接触する。棒状部材62の支点は軸部61であるため、手部350が凸部63に接触すると、棒状部材62は、軸部61を中心に左方向に回転する。
<リセット機構>
次に、図11〜図12を参照して、リセット機構200の仕組みについて説明する。図11(a)は、板部材270が上昇したときのクライミング玩具1の内部の様子を示す図である。図11(b)は、板部材270が平常時の位置に戻ったときのクライミング玩具1の内部の様子を示す図である。
プレイヤが、リセット操作部230の押圧部240を押圧すると、押圧部240は下方向に回動する一方で、T字部260は上方向に回動する。このとき、T字部260は、板部材270に接触するので、板部材270に対して上方向の力が加わり、図11(a)に示されるように、板部材270は上方向に移動する。またこのとき、T字部260は、昇降部材170の後ろ側に配置されている板体とも接触するため、当該板体は上昇する。
図11(b)に示されるように、プレイヤが、押圧部240への押圧をやめると、押圧部240は上方に回動し、平常時の位置に戻る。このとき、T字部260は下方向に回動するため、T字部260と板部材270との接触状態は解消される。その結果、板部材270は自重により下降する。またこのとき、T字部260と、昇降部材170の後ろ側に配置されている板体と、の接触状態も解消される。このため、当該板体は自重により下降する。
次に、図12(a)を参照して、板部材270が移動するときにおける突出部273とガイド溝4の凹部440との位置関係について説明する。また、図12(b)を参照して、板部材270が移動するときにおける平面板180の動きについて説明する。図12(a)は、板部材270が上方に移動するときにおける平面板180と板部材270の動きを正面から見た図である。図12(b)は、板部材270が上方に移動するときにおける平面板180と板部材270の動きを左側面から見た図である。
図12(a)の(i)および図12(b)の(i)に示される状態は、板部材270が上方に移動する前の状態である。このとき、板部材270の突出部273は、凹部440の下方に位置する。このため、この状態において、係合部材9は支持部44の凹部440に嵌ることができる。つまり、支持部44は、この状態において、係合部材9を支持可能である。なお、本明細書では、この状態を第一状態と呼ぶ。また、リセット機構200の押上部280は、平常時の位置にある。このため、平面板180は回動していない。つまり、平面板180は背面板171に対して略垂直である。
板部材270がさらに上方に移動すると、図12(a)の(ii)に示されるように、クライミング玩具1を正面からみたときにおいて、突出部273の一部分は凹部440と重なる。この状態において、係合部材9は支持部44の凹部440に嵌ることができない。つまり、支持部44は、この状態において、係合部材9を支持不可能である。なお、本明細書では、この状態を第二状態と呼ぶ。またこのとき、図12(b)の(ii)に示されるように、押上部280は、昇降部材170の後ろ側に配置されている板体の上方への移動に応じて、上方に移動する。平面板180には、押上部280による上向きの力が加わるため、平面板180は上方に回動する。第二状態において、平面板180の前端と本体部2の前面部21との距離d2は、係合部材9の第二円形部材930の後端から後端部911までの距離であるd1(図6参照)よりも長い。
支持部44が係合部材9を支持不可能な状態(第二状態)において、係合部材9が、自重により、ガイド溝4を介して上方から下降してくると、図12(a)の(iii)に示されるように、係合部材9は支持部44の凹部440によって支持されない。また、図12(b)の(iii)に示されるように、平面板180は上方に回動しているため、距離d2は距離d1よりも長い。このため、係合部材9が、自重により、ガイド溝4を介して上方から下降してきても、係合部材9は、平面板180と接触しない。その結果、係合部材9は、凹部440によって支持されることなく、かつ平面板180と接触することなく、ガイド溝4に沿って下降する。
次に、図13(a)および(b)を参照して、リセット機構200によって、係合部材9が支持部44のうち最上部に位置する支持部44Bから第一位置に戻される様子を説明する。図13(a)は、係合部材9が最上部に位置する支持部44Bによって支持されているときの様子を示す図である。図13(b)は、リセット機構200によって、係合部材9が第一位置に移動した状態の様子を示す図である。
図13(a)に示された状態において、係合部材9は支持部44B(図13(b)参照)にある。プレイヤが、リセット操作部230の押圧部240を押圧すると、上述したように、板部材270が上方向に移動する。このため、突出部273は上方に移動し、突出部273の一部分は、上下方向において、凹部440と重なる。この状態(第二状態)において、係合部材9は支持部44の凹部440に嵌ることができない。さらに、押上部280も上方に移動するため、平面板180は押上部280から与えられる上向きの力によって上方に回動する。その結果、図13(b)に示されるように、係合部材9は、自重により、ガイド溝4に沿って、支持部44Bから第一位置まで下降する。
ところで、近年、ボルダリング等に代表されるクライミング系の競技の人気が高まっている。これに伴い、クライミング系の競技の楽しみを玩具に表現して実現してほしいとの要望がある。しかし、従来のクライミング玩具は、登はん路の傾斜範囲や人形が登るルートの自由度等に制約があることが多く、ゲームが単調でプレイヤにとって飽きやすいものとなってことがある。
上記構成によれば、プレイヤは、操作部130を操作することにより、人形300が係合された状態の係合部材9を、ガイド溝4に沿って、係合部材9を当該係合部材9の自重に反して支持可能な支持部44を段階的に経由させつつ、第一位置から第二位置まで移動させることができる。このため、例えば、壁面部の角度やガイド溝4のルートを自由に設計することができるので、ゲームの嗜好性が高まる。
また、上記構成によれば、ガイド溝4はジグザグ形状であるため、クライミング競技に即した動作を、人形300にさせることができる。このため、クライミング玩具1の嗜好性を高めることができる。
また、上記構成によれば、ガイド溝4は、当該ガイド溝4の向きが変化する屈曲部43を有している。また、支持部44は、屈曲部43に連続して設けられた凹部440である。このため、係合部材9は支持部44によって係合されやすい。
また、上記構成によれば、人形300の第一手部357と係合可能な第一係合部材91は第一ガイド溝41を移動し、人形300の第二手部358と係合可能な第二係合部材92は第二ガイド溝42を移動する。このため、例えば、プレイヤは、操作部130を操作することにより、人形300の手を左右交互に動かすことで、クライミング競技に即した動作を、人形300にさせることができる。その結果、人形300がとり得る姿勢の自由度が高まり、クライミング系のゲームの嗜好性も高まる。
また、上記構成によれば、クライミング玩具1の本体部2は、台座部3に対して垂直であるため、本体部2が台座部3に対して斜めである場合と比べて、クライミング玩具1の前後方向(厚さ方向)の長さを短くすることができる。このため、クライミング玩具1はコンパクトである。
また、上記構成によれば、壁面部には人形300に接触可能な障害物10を取付け可能な取付穴11が設けられている。このため、例えば、人形300が通過し得る領域の近傍に設けられた取付穴11に障害物10を取り付けるとする。この場合、プレイヤは、人形300の第一手部357と第二手部358を左右交互に上方に移動させるのではなく、第一手部357と第二手部358の一方だけを先行して上方に移動させて、人形300が障害物10を避けるように、人形300を動作させる。このように、プレイヤの技量に応じて、ゲームの難易度を調整することによって、クライミング玩具1の嗜好性を高めることができる。
また、上記構成によれば、プレイヤは、リセット機構200により、支持部44の状態を第一状態から第二状態に切り替えることができる。このため、例えば、支持部44によって支持されている係合部材9を第一位置に移動させたいとき、プレイヤは、リセット操作部230を操作することによって、支持部44の状態を第一状態から第二状態に切り替えることで、係合部材9をスムースに第一位置に移動させることができる。
また、上記構成によれば、リセット機構200は板部材270を有している。板部材270は、プレイヤの操作に基づいて、移動する。支持部44は、板部材270の移動に応じて、第一状態から第二状態に変位する。このように、リセット機構200の構成は簡易である。
また、上記構成によれば、移動機構100は、昇降部材170と、回動部材(平面板)180と、規制部190と、をさらに備えている。回動部材(平面板)180は、昇降部材170の移動に対応して上下方向に移動し、上方にある係合部材9と接触すると、規制部190により回動しない。一方、回動部材(平面板)180は、下方にある係合部材9と接触すると回動する。このような構成によれば、人形300を上方に移動させるとき、回動部材(平面板)180は人形300に係合している係合部材9を持ち上げることができ、一方、係合部材9を下方に移動させるとき、回動部材(平面板)180は回動することにより、係合部材9を無理に押し下げることなく昇降部材170を元の下方の位置に戻すことができる。したがって、移動機構の操作の利便性が良好である。
以上のような本発明の実施形態によれば、下記の実施形態のクライミング玩具を提供することができる。
第1の態様に係るクライミング玩具は、長尺状のガイド溝が形成された壁面部を有する本体部と、前記ガイド溝に沿って移動可能であるとともに、クライマーを模した人形と係合可能な係合部材と、前記係合部材を前記ガイド溝上の第一位置から第二位置まで移動させるための操作部を有する移動機構と、を備え、前記ガイド溝は、前記第一位置から前記第二位置の間において、前記係合部材を当該係合部材の自重に反して支持することが可能な支持部を複数有しており、プレイヤによる前記操作部への操作に伴って、前記人形の手部が係合された状態の前記係合部材を、複数の前記支持部を段階的に経由させつつ前記第一位置から前記第二位置まで移動させることが可能である。
この構成によれば、プレイヤは、操作部を操作することにより、人形が係合された状態の係合部材を、ガイド溝上において支持部を段階的に経由させつつ第一位置から第二位置まで移動させることができる。そして、複数の支持部は、係合部材を当該係合部材の自重に反して支持することができる。このため、例えば、壁面部の角度やガイド溝のルートを自由に設計することができ、ゲームの嗜好性を高めることができる。
第2の態様に係るクライミング玩具において、前記ガイド溝はジグザグ形状である。
この構成によれば、ガイド溝はジグザグ形状であるため、クライミング競技に即した動作を、クライマーを模した人形にさせることができる。
このように、上記構成によれば、クライミング系のゲームの嗜好性を高めることができる。
第3の態様に係るクライミング玩具において、前記ガイド溝は、当該ガイド溝の向きが変化する屈曲部を有しており、前記支持部は、前記屈曲部に連続して設けられた凹部である。
この構成によれば、支持部は、ガイド溝が有する屈曲部に連続して設けられている。また、支持部は凹状である。このため、係合部材を支持部に係合させやすい。
第4の態様に係るクライミング玩具において、前記人形は、第一手部と第二手部を有し、前記係合部材は、第一係合部材と、前記第一係合部材とは異なる第二係合部材と、を有し、前記ガイド溝は、第一ガイド溝と、前記第一ガイド溝とは異なる第二ガイド溝と、を有し、前記第一係合部材は前記第一手部と係合可能であり、前記第二係合部材は前記第二手部と係合可能であり、前記第一係合部材は前記第一ガイド溝を移動し、前記第二係合部材は前記第二ガイド溝を移動する。
この構成によれば、人形の第一手部と係合可能な第一係合部材は第一ガイド溝を移動し、人形の第二手部と係合可能な第二係合部材は第二ガイド溝を移動する。このため、例えば、プレイヤは、操作部を操作することにより、人形の手を左右交互に動かすことで、クライミング競技に即した動作を、人形にさせることができる。
このように、上記構成によれば、人形がとり得る姿勢の自由度を高めることができ、クライミング系のゲームの嗜好性を高めることができる。
第5の態様に係るクライミング玩具は、前記本体部の下方に設けられた台座部をさらに備えており、前記本体部は、前記台座部に対して垂直である。
この構成によれば、クライミング玩具の本体部は、台座部に対して垂直であるため、本体部が台座部に対して斜めである場合と比べて、クライミング玩具の厚さ方向の長さを短くすることができる。
このように、上記構成によれば、コンパクトなクライミング玩具を提供することができる。
第6の態様に係るクライミング玩具において、前記壁面部には、前記人形に接触可能な障害物を取付け可能な取付穴が設けられている。
この構成によれば、壁面部には人形に接触可能な障害物を取付け可能な取付穴が設けられている。このため、例えば、人形が通過し得る領域の近傍に設けられた取付穴に障害物を取り付けることで、プレイヤは、ゲームの難易度を調整することができる。
このように、上記構成によれば、クライミング系のゲームの嗜好性を高めることができる。
第7の態様に係るクライミング玩具は、前記支持部を、前記係合部材を支持可能な第一状態から、前記係合部材が前記支持部によって支持不可能な状態である第二状態に切り替え可能なリセット機構をさらに備えており、前記リセット機構は、プレイヤの操作に基づいて、前記第一状態と前記第二状態とを切り替えるように構成されている。
この構成によれば、プレイヤは、リセット機構により、支持部の状態を第一状態から第二状態に切り替えることができる。このため、例えば、支持部によって支持されている係合部材を第一位置に移動させたいとき、プレイヤは、所定の操作を行って支持部の状態を第一状態から第二状態に切り替えることで、係合部材をスムースに第一位置に移動させることができる。
第8の態様に係るクライミング玩具において、前記リセット機構は、前記壁面部の裏側に配置された板部材を有しており、前記板部材は、プレイヤの操作に基づいて、移動可能であり、前記支持部は、前記板部材の移動に応じて、前記第一状態から前記第二状態に変位する。
この構成によれば、リセット機構は板部材を有しており、当該板部材はプレイヤの操作に基づいて、移動する。支持部は、当該板部材の移動に応じて、第一状態から第二状態に変位する。
このように、上記構成によれば、リセット機構を簡易な構成とすることができる
第8の態様に係るクライミング玩具において、前記移動機構は、上下方向に移動可能な昇降部材と、前記係合部材と接触可能で、かつ前記昇降部材に対して回動可能な回動部材と、前記回動部材の回動を規制可能な規制部と、をさらに備えており、前記回動部材は、前記昇降部材の移動に対応して上下方向に移動し、前記回動部材が、前記回動部材の上方に位置する前記係合部材と接触するとき、前記規制部は前記回動部材の回動を規制し、前記回動部材が、前記回動部材の下方に位置する前記係合部材と接触するとき、前記回動部材は前記昇降部材に対して回動する。
この構成によれば、移動機構は、昇降部材と、回動部材と、規制部と、をさらに備えている。回動部材は、昇降部材の移動に対応して上下方向に移動し、上方にある係合部材と接触すると、規制部により回動しないが、下方にある係合部材と接触すると回動する。
このように、上記構成によれば、人形を上方に移動させるとき、回動部材は人形に係合している係合部材を持ち上げることができ、一方、係合部材を下方に移動させるとき、回動部材は回動することにより、係合部材を無理に押し下げることなく昇降部材を元の下方の位置に戻すことができる。したがって、移動機構の操作の利便性が良好である。
上述の実施形態では、ガイド溝4のうち最も下方にある位置を第一位置、ガイド溝4のうち最も上方にある位置を第二位置としているがこれに限られない。第一位置および第二位置は、ガイド溝4の途中に位置していてもよい。
上述の実施形態では、ガイド溝4はジグザグ形状である例を用いて説明したがこの例に限られない。例えば、ガイド溝4は略直線形状であってもよい。
上述の実施形態では、本体部2は、台座部3に対して垂直である例を用いて説明したがこの例に限られない。例えば、本体部2は、台座部3に対して、前後方向に大きく傾斜していてもよい。
上述の実施形態では、回動部材の一例として平面板180を用いて説明したが、板状の部材に限られない。例えば、回動部材は曲面形状の部材であってもよい
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。