JP2011182942A - 運動用具 - Google Patents
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Abstract
【課題】支持部材の位置を容易に変更できるようにし、且つ支持部材を中心として傾斜揺動する板上で身体の姿勢を保つような運動を容易に行うことができるようにする。
【解決手段】使用者を載せることができるような大きさとしてある平板状の揺動用台板1と、該揺動用台板1とほぼ同じ大きさとしてあり且つ該揺動用台板1を載置支持させるために用いる基礎台板部としての基礎台板2と、該基礎台板2上に位置させて上記揺動用台板1を揺動できるようにする支持部材3とからなり、上記基礎台板2上の複数の位置に係止されて置かれるようにしてある支持部材3に、上記揺動用台板1を係合させることにより、基礎台板2上に所要の間隔で載置された揺動用台板1が、支持部材3を支点として揺動できるようにする。更に、不使用時は、基礎台板2と揺動用台板1とを、その間に支持部材3を介在させたまま重ね合わせた状態で狭いスペースにも収納できるようにする。
【選択図】図2
【解決手段】使用者を載せることができるような大きさとしてある平板状の揺動用台板1と、該揺動用台板1とほぼ同じ大きさとしてあり且つ該揺動用台板1を載置支持させるために用いる基礎台板部としての基礎台板2と、該基礎台板2上に位置させて上記揺動用台板1を揺動できるようにする支持部材3とからなり、上記基礎台板2上の複数の位置に係止されて置かれるようにしてある支持部材3に、上記揺動用台板1を係合させることにより、基礎台板2上に所要の間隔で載置された揺動用台板1が、支持部材3を支点として揺動できるようにする。更に、不使用時は、基礎台板2と揺動用台板1とを、その間に支持部材3を介在させたまま重ね合わせた状態で狭いスペースにも収納できるようにする。
【選択図】図2
Description
本発明は、平板状の板を1つの支点又は複数の支点上に水平状態に置いて該支点を中心に揺動できるようにして、その板の上に立ったり、座ったりすることにより、腰痛や肩こりなどの体質改善やバランス感覚を養うことができるようにする運動用具に関するものである。
一般的に、適度な運動を行うことは、足腰を強化させることができると共に血行を促進させることができ、内臓疾患や肩こり、腰痛などの様々な障害を防止できることが知られている。このことから、近年、天候や時間などに関らず室内などで簡便に運動を行うことができる運動用具が注目されてきている。
図9(イ)(ロ)(ハ)(ニ)は、従来の運動用具の一例としてのバランスボードを示すもので、使用者が乗る搭乗面101aと床面102に対面する裏面101bとを有する板状のボード本体101と、上記裏面101bと床面102との間に配設されて上記ボード本体101を床面102に対して揺動可能に支持する2つの支持部材103とを備えてなる構成のものとしてある。上記ボード本体101の裏面101bには、図9(ハ)に示す如く、上記支持部材103を着脱自在に取り付けるための左右方向に3列で、前後方向に3列の合計9個の雌ねじ部104a〜104iが設けてある。又、上記支持部材103は、図9(ニ)に詳細を示すごとく、基端側に上記雌ねじ部104a〜104iに螺着させる雄ねじ部103aを有し、該雄ねじ部103aをボード本体101の裏面の任意の雌ねじ部104a〜104iに螺着させることにより下向きに固定でき、先端側となる下端部を球面部103bとして、上記ボード本体101を揺動させる際の支点となるようにしてある。なお、図9(ロ)(ハ)中、105はストッパーを示す。
かかる構成において、図9(イ)に示す如く、たとえば、上記支持部材103を、中央の雌ねじ部104eを基準として点対称の位置にある雌ねじ部104a,104iに螺着させると、ボード本体101は、図9(イ)に一点鎖線で示す2個の支持部材103を結ぶ線106近傍を中心として上下方向に揺動することができるようになる。したがって、使用者が、図9(イ)において二点鎖線で示す如く右足107aと左足107bを、上記線106を挟むようにしてボード本体101の搭乗面101aに乗せると、ボード本体101は、線106近傍を中心として上下方向に揺動することになるため、使用者は左右方向に傾斜揺動するボード本体101上で身体の姿勢を保つような運動をすることができるようにしてある。
又、上記支持部材103を、中央の雌ねじ部104eに螺着させるようにすると、ボード本体101は、該中央の支持部材103を中心として、上下方向に揺動することができるようになる。したがって、使用者が、右足107aと左足107bを、上記中央の支持部材103を挟むようにしてボード本体101の搭乗面101aに乗せると、ボード本体101は、中央の支持部材103を中心として上下方向に揺動することになるため、使用者は前後左右方向に傾斜揺動するボード本体101上で身体の姿勢を保つような運動をすることができるようにしてある。
このように、図9(イ)(ロ)(ハ)(ニ)に示したバランスボードでは、使用者がボード本体101裏面101bの任意の雌ねじ部104a〜104iに、支持部材103の雄ねじ部103aを螺着させることにより、ボード本体101の傾斜揺動する方向を前後左右の任意の方向に変更できるようにして、興味を持ってバランストレーニングを続けることができ、且つ一層のトレーニング効果をあげることができるようにしてある(たとえば特許文献1参照)。
又、従来の運動用具の他の例としては、図10に示すような平衡感覚の訓練円盤がある。該訓練円盤は、円盤108の下面側と上面側に1つの下面半球体109と、2つの上面半球体110を突設すると共に、該半球体109,110に対応させて下敷き盤111に3つの上面丸溝112を設けて、該上面丸溝112に上記半球体109又は110を受け入れさせることにより、円盤108を上下方向に揺動できるようにした構成のものとしてある。
これにより、円盤108の各上面半球体110を、該上面半球体110に対応する位置に設けてある下敷き盤111の2つの上面丸溝112に受け入れさせた状態にすると、訓練円盤を、上記2つの上面半球体110を結ぶ線を挟む両側を上下方向に揺動させることができるため、使用者は左右方向に傾斜揺動する円盤108上で身体の姿勢を保つような運動をすることができるようにしてある。
又、円盤108の下面中央部の下面半球体109を、下敷き盤111の上面中央部に設けてある上面丸溝112に受け入れさせた図10(ロ)に示すような状態にすると、訓練円盤を、上記下面半球体109を中心として上下方向に揺動させることができるため、使用者は前後左右方向に傾斜揺動する円盤108上で身体の姿勢を保つような運動をすることができるようにしてある。
このように、図10に示した平衡感覚の訓練円盤では、下敷き盤111の上面に設けてある上面丸溝112に受け入れさせる半球体109,110を、使用者が円盤108を反転させて使い分けることにより、難易度の異なった平衡感覚の訓練を行えるようにしてある(たとえば特許文献2参照)。
なお、図示してないが、下面中央部に半球形の凹部を設けた足踏み板を、ボールキャスタに上下方向に揺動自在に支持させることにより、足踏み板をボールキャスタを中心に前後左右方向に傾斜揺動できるようにして、足踏み板上で、使用者が身体の姿勢を保つような運動をすることができるようにしたバランスボード運動具も提案されてきている(たとえば特許文献3参照)。
ところが、上記特許文献1に記載されたものは、支持部材103の下端部に設けた半球部103bを支点としてボード本体101を上下方向に揺動させる構造のものであるため、使用者がボード本体101上でバランスをとっているときに、半球部103bが床面102上を滑ってしまうおそれがあり、これにより、バランスボードの使用者が予期せず転倒してしまうおそれがあるという問題がある。又、支持部材103の上端部に設けた雄ねじ部103aを、ボード本体101の裏面101bに設けた雌ねじ部104a〜104iに螺着するようにしてあるため、支持部材103のボード本体101への取付位置の変更に時間かかり、バランスボード自体を準備するのに時間がかかるという問題もある。
又、上記特許文献2に記載されたものは、使用者が乗る円盤108の両面に半球体109,110を突設してあるため、使用者が訓練円盤上でバランスをとる動作をしているときに、誤って上記半球体109,110上に足を載せてしまうことがあり、これにより、使用者が予期せず転倒してしまうという問題がある。
更に、上記特許文献3に記載されたものは、1つのボールキャスタにより足踏み板を前後左右方向に傾斜揺動させる構造のものであるため、使用者の習熟度に応じて、たとえば、左右方向に限定するなど、足踏み板の傾斜揺動させる方向を変更できるものではない。
そこで、本発明は、支持部材の位置を容易に変更できるようにし、その上、支持部材を中心として傾斜揺動する板上で身体の姿勢を保つようにする運動を容易に行うことができるようにする運動用具を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に対応して、下面の中央部と該中央部を挟んで対峙する複数個所に支持部材受け座が設けてある揺動用台板と、上記揺動用台板下面の各支持部材受け座に対応する上面の中央部と該中央部を挟んで対峙する複数個所に支持部材載置用凹部が設けてある基礎台板部と、上記基礎台板部の支持部材載置用凹部内に載置して係合させ且つ上端部を上記揺動用台板の支持部材受け座に係合させて該揺動用台板を揺動可能に支持する支持部材とを備えてなる構成とする。
又、請求項2に対応して、上記構成における揺動用台板の下面に、支持部材の上端部を収納する支持部材収納用嵌合部を設けると共に、該揺動用台板下面の支持部材収納用嵌合部に対応する基礎台板部上面の個所に、支持部材を収納する支持部材収納用凹部を設け、該支持部材収納用凹部と上記支持部材収納用嵌合部に支持部材を収納させて基礎台板部上に揺動用台板を重ねられるようにした構成とする。
更に、請求項3に対応して、上記構成における基礎台板部を、平板状の基礎台板とし、該基礎台板上に支持部材を介し揺動用台板を揺動可能に支持させるようにした構成とする。
更に又、請求項4に対応して、上記構成における基礎台板部を、椅子の座板とし、該椅子の座板上に支持部材を介し揺動用台板を揺動可能に支持させるようにした構成とする。
本発明の運動用具によれば、以下の如き優れた効果を発揮する。
(1)下面の中央部と該中央部を挟んで対峙する複数個所に支持部材受け座が設けてある揺動用台板と、上記揺動用台板下面の各支持部材受け座に対応する上面の中央部と該中央部を挟んで対峙する複数個所に支持部材載置用凹部が設けてある基礎台板部と、上記基礎台板部の支持部材載置用凹部内に載置して係合させ且つ上端部を上記揺動用台板の支持部材受け座に係合させて該揺動用台板を揺動可能に支持する支持部材とを備えてなる構成としてあるので、使用者は上下方向に揺動する揺動用台板上で身体の姿勢を保つような運動を行うことがきる。したがって、揺動用台板上に立って使用する場合には、足腰の筋肉を鍛えることができると共に血行を促進させることができ、肩こり、腰痛などの様々な障害の改善やバランス感覚を養うことができ、又、上記揺動用台板上に座って使用する場合には、腰回りの筋肉などの血流をより促進させることができ、肩こり、腰痛などの様々な障害を改善することができる。又、支持部材を、基礎台板部の支持部材載置用凹部内に載置して係合させるようにしてあるので、支持部材下端部の水平方向の移動を防ぐことができ、揺動用台板上で身体の姿勢を保つような運動をしているときの使用者の予期しない転倒を防ぐことができる。更に、支持部材を、揺動用台板と基礎台板部に係合させるようにしてあるので、揺動用台板を傾斜揺動させる方向を簡便に変更することができる。
(2)又、揺動用台板の下面に、支持部材の上端部を収納する支持部材収納用嵌合部を設けると共に、該揺動用台板下面の支持部材収納用嵌合部に対応する基礎台板部上面の個所に、支持部材を収納する支持部材収納用凹部を設け、該支持部材収納用凹部と上記支持部材収納用嵌合部に支持部材を収納させて基礎台板部上に揺動用台板を重ねられるようにした構成としてあるので、運動用具の収納スペースを小さくすることができる。又、運動用具を使用していないときに、支持部材収納用凹部と上記支持部材収納用嵌合部に支持部材を収納するようにしてあるので、支持部材の紛失を防止することができる。又、支持部材の上端部と下端部とをそれぞれ揺動用台板下面の支持部材収納用嵌合部と基礎台板部上面の支持部材収納用凹部にそれぞれ収納するようにしてあるので、運動用具を使用していないときに、揺動用台板と基礎台板部とがばらばらになるのを防ぐことができ、揺動用台板と基礎台板部と支持部材とを一体的に管理することができる。
(3)更に、基礎台板部を、平板状の基礎台板とし、該基礎台板上に支持部材を介し揺動用台板を揺動可能に支持させるようにした構成としてあるので、使用者は上下方向に揺動する揺動用台板上で身体の姿勢を保つような運動を容易に行うことがきる。したがって、上記(1)に記載したのと同様の効果を有する。
(4)更に又、基礎台板部を、椅子の座板とし、該椅子の座板上に支持部材を介し揺動用台板を揺動可能に支持させるようにした構成としてあるので、揺動用台板上に座った姿勢で上下方向に揺動する揺動用台板上で上体の姿勢を保つような運動を容易に行うことができる。したがって、上記(1)に記載したのと同様の効果を有する。又、運動用具を使用しないときは、上記揺動用台板の上面を座板として使用することができる。
(1)下面の中央部と該中央部を挟んで対峙する複数個所に支持部材受け座が設けてある揺動用台板と、上記揺動用台板下面の各支持部材受け座に対応する上面の中央部と該中央部を挟んで対峙する複数個所に支持部材載置用凹部が設けてある基礎台板部と、上記基礎台板部の支持部材載置用凹部内に載置して係合させ且つ上端部を上記揺動用台板の支持部材受け座に係合させて該揺動用台板を揺動可能に支持する支持部材とを備えてなる構成としてあるので、使用者は上下方向に揺動する揺動用台板上で身体の姿勢を保つような運動を行うことがきる。したがって、揺動用台板上に立って使用する場合には、足腰の筋肉を鍛えることができると共に血行を促進させることができ、肩こり、腰痛などの様々な障害の改善やバランス感覚を養うことができ、又、上記揺動用台板上に座って使用する場合には、腰回りの筋肉などの血流をより促進させることができ、肩こり、腰痛などの様々な障害を改善することができる。又、支持部材を、基礎台板部の支持部材載置用凹部内に載置して係合させるようにしてあるので、支持部材下端部の水平方向の移動を防ぐことができ、揺動用台板上で身体の姿勢を保つような運動をしているときの使用者の予期しない転倒を防ぐことができる。更に、支持部材を、揺動用台板と基礎台板部に係合させるようにしてあるので、揺動用台板を傾斜揺動させる方向を簡便に変更することができる。
(2)又、揺動用台板の下面に、支持部材の上端部を収納する支持部材収納用嵌合部を設けると共に、該揺動用台板下面の支持部材収納用嵌合部に対応する基礎台板部上面の個所に、支持部材を収納する支持部材収納用凹部を設け、該支持部材収納用凹部と上記支持部材収納用嵌合部に支持部材を収納させて基礎台板部上に揺動用台板を重ねられるようにした構成としてあるので、運動用具の収納スペースを小さくすることができる。又、運動用具を使用していないときに、支持部材収納用凹部と上記支持部材収納用嵌合部に支持部材を収納するようにしてあるので、支持部材の紛失を防止することができる。又、支持部材の上端部と下端部とをそれぞれ揺動用台板下面の支持部材収納用嵌合部と基礎台板部上面の支持部材収納用凹部にそれぞれ収納するようにしてあるので、運動用具を使用していないときに、揺動用台板と基礎台板部とがばらばらになるのを防ぐことができ、揺動用台板と基礎台板部と支持部材とを一体的に管理することができる。
(3)更に、基礎台板部を、平板状の基礎台板とし、該基礎台板上に支持部材を介し揺動用台板を揺動可能に支持させるようにした構成としてあるので、使用者は上下方向に揺動する揺動用台板上で身体の姿勢を保つような運動を容易に行うことがきる。したがって、上記(1)に記載したのと同様の効果を有する。
(4)更に又、基礎台板部を、椅子の座板とし、該椅子の座板上に支持部材を介し揺動用台板を揺動可能に支持させるようにした構成としてあるので、揺動用台板上に座った姿勢で上下方向に揺動する揺動用台板上で上体の姿勢を保つような運動を容易に行うことができる。したがって、上記(1)に記載したのと同様の効果を有する。又、運動用具を使用しないときは、上記揺動用台板の上面を座板として使用することができる。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図6は本発明の実施の一形態を示すもので、使用者を載せることができるような大きさとしてある平板状の揺動用台板1と、該揺動用台板1とほぼ同じ大きさとしてあり且つ該揺動用台板1を載置支持させるために用いる基礎台板部としての基礎台板2と、該基礎台板2上に位置させて上記揺動用台板1を揺動できるようにする支持部材3とからなり、上記基礎台板2上の複数の位置に係止されて置かれるようにしてある支持部材3に、上記揺動用台板1を係合させることにより、基礎台板2上に所要の間隔で載置された揺動用台板1が、支持部材3を支点として揺動できるようにする。更に、不使用時は、基礎台板2と揺動用台板1とを、その間に支持部材3を介在させたまま重ね合わせた状態で狭いスペースにも収納できるようにする。
詳述すると、上記揺動用台板1は、図1乃至図3に示す如く、平面形状が円盤形状としてあって、上面となる表面は、使用者が足を載せたり、尻を載せて座ることができるように平板状としてある。揺動用台板1の下面となる裏面には、中央部分の位置と、該位置から所要半径の円上における周方向0度と180度位置の3個所に、先端中央部を凹みにして後述する支持部材3の先端部を揺動自在に係合できるようにしてある支持部材受け座4a,4b,4cをそれぞれ下向きに固定すると共に、該各支持部材受け座4aと4bと4cを結ぶ線と直交する方向の周辺部、すなわち、周方向の90度と270度の方向の各周辺部における上記各支持部材受け座4b及び4cと同一半径の円上の位置に、支持部材3の先端部を挿入して収納するための十分な深さを有する収納用嵌合部5aと5bを設けるようにする。更に、上記揺動用台板1の裏面側の周辺部には、揺動時に該揺動用台板1の周辺部が基礎台板2の上面に当たるときの衝撃を吸収させるための緩衝部材6を多数取り付けるようにし、又、上記揺動用台板1の表面側には、上記裏面に設けてある支持部材収納用嵌合部5a,5bの位置を示すためのマーク7を取り付け、上記揺動用台板1を運動用具として使用しないときに収納用嵌合部5a,5bの位置を表面側から容易に認識できるようにする。
又、前記基礎台板2は、図4に示す如く、上記揺動台板1と同様に平面形状が円盤形状としてあって、下面となる裏面は、部屋の床、畳、椅子の座板などに安定して置けるように平板状としてある。基礎台板2の上面となる表面には、前記揺動用台板1の裏面に設けた各支持部材受け座4a,4b,4cに対応させた3個所に、支持部材3を載置させて位置決めできるように比較的浅溝状の支持部材載置用凹部8a,8b,8cを設けると共に、揺動用台板1の裏面に設けた2つの支持部材収納用嵌合部5a,5bに対応させた2箇所に、支持部材3の上端部位置が低くなるように収納するために十分な深さを有する支持部材収納用凹部9a,9bを設け、且つ該各支持部材収納用凹部9a,9bの内底部には、磁石10を設置した構成とする。なお、図4中、7は支持部材収納用凹部9a,9bの位置に取り付けたマークである。
更に、上記支持部材3は、図5(イ)(ロ)に一例を示す如く、上記磁石10に吸着できるように金属製とした円板状の基板11の中央部上面に所要高さとした支柱部12を立設し、該支柱部12の上端部に、球状部13を回転自在に取り付けてなるボールキャスタ構造としてある。
上記構成の支持部材3に対応させて、前記揺動用台板1の支持部材収納用嵌合部5a,5bは、支持部材3の支柱部12と球状部13が嵌入されて収納できる内径及び深さとするようにし、各支持部材受け座4a,4b,4cは、球状部13を係合できるものとする。一方、基礎台板2上の各支持部材載置用凹部8a,8b,8cは、支持部材3の基板11を嵌合できる深さ及び内径とするようにし、各支持部材収納用凹部9a,9bは、基板11が上方から収納できる内径とするようにする。
本発明の運動用具は、上記構成としてあるので、使用するときは、基礎台板2の上面の中央部の支持部材載置用凹部8aのみに支持部材3の基板11を載置させるか、又は、周辺部に位置している2つの支持部材載置用凹部8bと8cにそれぞれ支持部材3の基板11を載置させ、上記支持部材3の上端部の球状部13に、揺動用台板1を、支持部材受け座4a又は4bと4cを介し揺動自在に支持させて、使用させるようにする。
たとえば、基礎台板2の中央部の支持部材載置用凹部8aのみに支持部材3を置いて、該1つの支持部材3を中心に揺動用台板1が揺動できるようにする場合は、不使用時に支持部材収納用凹部9a,9bに嵌入されて磁石10に吸着されている支持部材3を、上記支持部材収納用凹部9a,9b内から取り出すようにする。次に、1つの支持部材3を、水平状態に置かれた基礎台板2の中央部の支持部材載置用凹部8aに、図4に示す如く基板11を上方から落とし込むようにして挿入して載置させるようにする。この際、上記支持部材載置用凹部8aは、支持部材3の基板部分が係合できる程度の深さとしてあって、支持部材3は上記載置用凹部8aにより径方向へは移動できないように位置決めされるようにしてあるため、該支持部材3を、基礎台板2の上面に固定することなく容易に保持させることができる。これにより、支持部材3の支持部材載置用凹部8aへのセットを簡単且つ迅速に行うことができることになる。
次いで、図2(イ)(ロ)に示す如く、揺動用台板1を、裏面側が下側となるようにして、中央部下面に取り付けてある支持部材受け座4aの先端部凹みを支持部材3の上端部の球状部13に係合させるようにして載置させるようにする。これにより、揺動用台板1は、図2(イ)(ロ)に示す如く、基礎台板2の上方位置に、中央部の支持部材3を介して揺動可能に支持された状態になり、使用可能な状態になる。
この状態で使用者は、図1に二点鎖線で足の位置を示す如く、揺動用台板1の上面に両足を載せて立つようにすることにより、中央部の支持部材3を中心として前後、左右を含む360度の方向に揺動用台板1を揺動させることができて、揺動用台板1の上面に立った使用者は、バランスをとるための運動をしながら楽しむことができる。
次に、上記図1乃至図4に示す如き、1個の支持部材3を基礎台板2の中央部の支持部材載置用凹部8aに載置させて、該1個の支持部材を支点に揺動用台板1を揺動できるようにした使い方から、図6に示す如く、2個の支持部材3を用いた使い方とするときは、図1乃至図4に示す使い方をしていた中央部の支持部材3を、基礎台板2の中央部の支持部材載置用凹部8a内から取り出して周辺部の支持部材載置用凹部8b又は8c内に載置させるようにすると共に、別の支持部材3を周辺部の支持部材載置用凹部8b又は8c内に載置させるようにする。次いで、揺動用台板1の裏面側の支持部材受け座4bと4cを、前記した図2(イ)(ロ)の場合と同様に上記2つの支持部材3の上端部の球状部13に載せて係合させるようにすればよい。
これにより、揺動用台板1は、図1において、周辺部の支持部材受け座4bと4cを結ぶ直線を挟んだ左右両側部が上下方向に揺動できるようになり、使用者は、図1に二点鎖線で示す足の位置に合わせて両足を載せて立つことにより、左右方向へのバランスを保つような運動をすることができ、且つ同時に楽しむことができることになる。
このように、本発明の運動用具は、基礎台板2の上面に設けた支持部材載置用凹部8a,8b,8cと、揺動用台板1の下面に取り付けられた支持部材受け座4a,4b,4cとの間に、1個又は複数個の支持部材3を任意に介在させることができて、異なるバランスボードとしての機能を兼ね備えたものとすることができる。
上記においては、基礎台板2の支持部材載置用凹部8a,8b,8cへの支持部材3の載置位置の変更により、揺動用台板1を2つの異なる揺動運動が可能となるようにしてある構成において、揺動用台板1上に使用者が足を載せて立つようにした使用の仕方について示したが、揺動用台板1に使用者が座った状態で上半身のバランスを保つような運動をすることもできる。この場合は、上記基礎台板2を、部屋の床や畳などの上や、椅子の座板上に載置するだけで、揺動用台板1上に使用者が尻を載せて座り、更に、両足を床面などから浮かせることにより、座った状態での運動を簡単に行うことができる。
上述した如き使用に供した本発明の運動用具を、不使用時に保管場所に保管しておくようにする場合は、支持部材3を基礎台板2の2つの支持部材収納用凹部9aと9bに収納する。この際、上記支持部材収納用凹部9aと9bの内底部には磁石10が設置してあるため、該支持部材収納用凹部9aと9bに収納された支持部材3は、磁石10に吸着され、基礎台板2を水平状態から90度回動させて立てるようにしても支持部材3が脱落することはない。次に、揺動用台板1の上面に付してあるマーク7を目印にして該揺動用台板1裏面の支持部材収納用嵌合部5aと5bの位置を確認した後、揺動用台板1の上記支持部材収納用嵌合部5aと5bに各支持部材3を嵌合させるようにする。これにより図7に示す如く、揺動用台板1と基礎台板2は、両者間にある支持部材3の干渉を受けることなく重ね合わせることができ、支持部材3を収納したままの状態で厚みを小さく押さえることができて、狭い空間に楽に格納しておくことが可能となる。
次に、図8は本発明の実施の他の形態の一例を示すもので、基礎台板2を、基礎台板部としての椅子14の座板15に適用したものである。
すなわち、たとえば、木製の椅子14の座板15に、図4に示すと同様の支持部材載置用凹部8a,8b,8cを設けると共に、支持部材収納用凹部9a,9bを設けるようにし、更に、椅子14の前側に近い位置の座板15上に、2つの支持部材載置用凹部8dと8eを横に並べて設けるようにする。上記座板15に載せて用いる揺動用台板としては、図3に示したと同様に、裏面側に支持部材受け座4a,4b,4c、支持部材収納用嵌合部5a,5bが設けてある揺動用台板1をそのまま使用することができ、又、揺動用台板1の裏面に、上記支持部材載置用凹部8d,8eに対応させて、支持部材受け座4a,4b,4cと同様な構成を有する支持部材受け座を取り付けておけば、椅子14の座板15の任意の支持部材載置用凹部8a〜8eのいずれかに支持部材3をおいた状態においても、揺動用台板1を揺動自在に支持することができるようになる。
今、図8に示す如く、座板15の中央部に位置する支持部材載置用凹部8aに支持部材3を載置させるようにすると、揺動用台版を図2(イ)と同様に支持させることができ、揺動用台板上に腰を掛けて座ることにより、座った姿勢で前後、左右あらゆる方向に体を動かしながらバランスを保つ運動を行うことができる。
一方、支持部材3を、支持部材載置用凹部8bと8cに載置させて、その上に揺動用台板を載せるようにすると、揺動用台板上に座った姿勢で体の前後方向に揺動できるので、前後のバランスを保つように運動をすることができる。又、座板15の前側に設けた2つの支持部材載置用凹部8dと8eに支持部材3を載置させて、これに対応する揺動用台板を用いるようにすると、該揺動用台板に腰掛をした状態で椅子14の座板15の前側寄り位置を支点とした前後方向のバランスを保つような運動が可能となる。
このように、椅子に座った状態でバランス運動をすることにより、腰痛の改善を図るなど、腰の強化を図ることができる。
上記のようにして運動に用いた本発明の運動用具を不使用のときは、前記した場合と同様に、支持部材3を支持部材収納用凹部9a,9bに収納した後、揺動用台板を、支持部材収納用嵌合部が上記支持部材収納用凹部9a,9b上に位置するように載置させる。これにより、図7に示す場合と同様に、椅子14の座板15に揺動用台板を重ね合わせた状態とすることができる。したがって、椅子14を使用するときは、上記揺動用台板の上面を座板として使用することができる。
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、たとえば、基礎台板2に設ける支持部材載置用凹部8a,8b,8c及び支持部材収納用凹部9a,9bの設置位置及び数と揺動用台板1に設ける支持部材受け座4a,4b,4c及び支持部材収納用嵌合部5a,5bの設置位置及び数は、図示したものに限定されるものではないこと、支持部材3は、図5に示すようにボールキャスタ形式のものを用いる場合を例示したが、これに代えて、木製などの球状体としたものを用いるようにしてもよいこと、又、図5に示す支持部材3では、支柱部12の下端部に大径としてある基板11が設けてあるものを示しているが、基板11をなくして支柱部12のみとしたものとしてもよく、この場合は、基礎台板2や椅子14の座板15上に設ける支持部材載置用凹部8a,8b,8cは、支柱部12の径に対応する大きさの内径を有する凹部とするようにすること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 揺動用台板
2 基礎台板(基礎台板部)
3 支持部材
4a,4b,4c 支持部材受け座
5a,5b 支持部材収納用嵌合部
8a,8b,8c 支持部材載置用凹部
9a,9b 支持部材収納用凹部
2 基礎台板(基礎台板部)
3 支持部材
4a,4b,4c 支持部材受け座
5a,5b 支持部材収納用嵌合部
8a,8b,8c 支持部材載置用凹部
9a,9b 支持部材収納用凹部
Claims (4)
- 下面の中央部と該中央部を挟んで対峙する複数個所に支持部材受け座が設けてある揺動用台板と、上記揺動用台板下面の各支持部材受け座に対応する上面の中央部と該中央部を挟んで対峙する複数個所に支持部材載置用凹部が設けてある基礎台板部と、上記基礎台板部の支持部材載置用凹部内に載置して係合させ且つ上端部を上記揺動用台板の支持部材受け座に係合させて該揺動用台板を揺動可能に支持する支持部材とを備えてなる構成を有することを特徴とする運動用具。
- 揺動用台板の下面に、支持部材の上端部を収納する支持部材収納用嵌合部を設けると共に、該揺動用台板下面の支持部材収納用嵌合部に対応する基礎台板部上面の個所に、支持部材を収納する支持部材収納用凹部を設け、該支持部材収納用凹部と上記支持部材収納用嵌合部に支持部材を収納させて基礎台板部上に揺動用台板を重ねられるようにした請求項1記載の運動用具。
- 基礎台板部を、平板状の基礎台板とし、該基礎台板上に支持部材を介し揺動用台板を揺動可能に支持させるようにした請求項1又は2記載の運動用具。
- 基礎台板部を、椅子の座板とし、該椅子の座板上に支持部材を介し揺動用台板を揺動可能に支持させるようにした請求項1又は2記載の運動用具。
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JP2010051208A JP2011182942A (ja) | 2010-03-09 | 2010-03-09 | 運動用具 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014239790A (ja) * | 2013-06-12 | 2014-12-25 | 共和ゴム株式会社 | バランス訓練器 |
JP2016523581A (ja) * | 2013-04-25 | 2016-08-12 | オリビエ ユーゴー | 動的振子スツール |
-
2010
- 2010-03-09 JP JP2010051208A patent/JP2011182942A/ja active Pending
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