JP6660700B2 - 封口体及び電解コンデンサ - Google Patents

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本発明は、コンデンサ素子が収容されたケースを封止する封口体及び封口体を備えた電解コンデンサに関する。
電解コンデンサとして、コンデンサ素子が収容されたケースと、ケースを封止する封口体(封止板)と、封口体に形成された貫通孔を塞ぐ圧力弁(弁体)とを備えたものが知られている(特許文献1参照)。ケース内が所定の圧力に達すると、圧力弁が開弁又は破裂することにより、ケース内のガスが放出される。
圧力弁に液滴が付着すると、弁機能が低下し、ケース内が所定の圧力に達する前に圧力弁が開弁又は破裂して、コンデンサの寿命が短くなる。そこで、特許文献1では、封口体に、貫通孔を包囲する筒部と、筒部の外周との間に溝部を設けて立設された立壁部とを形成し、立壁部に切欠部を形成している。これにより、圧力弁を筒部に被せた状態では、圧力弁が立壁部に防護されるとともに、立壁部の内側に入った水は溝部から切欠部を通って排出されるため、圧力弁に液滴が付着することを抑止できる。
特開2014−127692号公報
ケースに収容されたコンデンサ素子には、電解液が含浸されている。電解コンデンサを長期間使用する等してコンデンサ素子が高温になると、含浸された電解液が気化し、圧力弁付近で冷却されて液化して液滴となり、圧力弁に付着する(図4(a)参照)。特許文献1のように円柱状の貫通孔では、ケース内で発生した液滴が圧力弁に付着しやすいため、圧力弁が早期に開弁又は破裂しやすい。
特許文献1では、ケース外の液滴が圧力弁に付着することを抑止できるが、ケース内で発生した液滴が圧力弁に付着することを抑止できないため、使用を継続すると、圧力弁の機能が低下し、ケース内が所定の圧力に達する前に開弁又は破裂する。
そこで、本発明の目的は、ケース内で発生した液滴が圧力弁に付着することを抑止できる封口体及び電解コンデンサを提供することである。
本発明は、コンデンサ素子を収容するケースを封止し、前記ケース内部と外部とを連通する貫通孔が形成されるとともに、前記貫通孔の前記ケース外部側に圧力弁が配置される封口体において、前記貫通孔に冷却部が形成されており、前記冷却部は、前記貫通孔の軸方向に沿って形成された第1壁部と、前記第1壁部より前記ケース外部側に形成され、前記第1壁部よりも前記貫通孔の径方向中心に向けて突出した第2壁部とを備え、前記第2壁部は、前記圧力弁よりケース内部側に形成され、前記第1壁部と前記第2壁部とは、前記貫通孔の内周壁の全周にわたり形成され、前記第1壁部で囲まれた前記貫通孔の孔径が、前記圧力弁が配置された前記ケース外部側の前記貫通孔の孔径よりも小さいことを特徴としている。
上記構成では、貫通孔の冷却部で、気化した電解液を速やかに液化することができる。これにより、気化電解液が圧力弁まで達することを抑止できるため、圧力弁に液滴が付着することを抑止できる。このため圧力弁の腐食及び腐食による弁機能の低下を抑止できる。よって圧力弁が早期に開弁及び破裂することを抑止できる。
上記構成では、貫通孔内の表面積が増加するため、第2壁部がケース内で発生した気化電解液の通過を抑止する。具体的には、気化電解液は第1壁部の内側を通過した後、第2壁部に衝突して液化し、落下したり第2壁部に付着したりする。これにより、気化電解液が圧力弁まで達することを抑止できるため、圧力弁に液滴が付着することを抑止できる。このため圧力弁の腐食及び腐食による弁機能の低下を抑止できる。よって圧力弁が早期に開弁及び破裂することを抑止できる。
上記構成では、気化電解液の液化を促進する第2壁部が貫通孔の内周壁の全周にわたって形成されているため、気化電解液が貫通孔を通過することをより抑止できる。これにより、液滴が圧力弁に付着することをより抑止できる。
また、コンデンサ素子を収容するケースを封止し、前記ケース内部と外部とを連通する貫通孔が形成されるとともに、前記貫通孔の前記ケース外部側に圧力弁が配置される封口体において、前記貫通孔に冷却部が形成されており、前記冷却部は、前記圧力弁よりケース内部側に形成され、前記冷却部は、前記貫通孔の軸方向に形成された複数の壁部を有し、前記複数の壁部は、前記貫通孔の内周壁の全周にわたり形成され、前記貫通孔の径方向に向けて突出した突出量が互いに異なる3つ以上の壁部からなり、該3つ以上の壁部は前記ケース外部側ほど前記突出量が大きくなるように形成されており、前記複数の壁部で囲まれた前記貫通孔の孔径が、前記圧力弁が配置された前記ケース外部側の前記貫通孔の孔径よりも小さいことを特徴としている。
上記構成では、気化電解液の液化を促進する壁部がケース外部側ほど突出量が大きくなるように形成されているため、気化電解液が貫通孔を通過することをより抑制することができる。これにより、液滴が圧力弁に付着することをさらに抑止できる。
また、コンデンサ素子を収容するケースを封止し、前記ケース内部と外部とを連通する貫通孔が形成されるとともに、前記貫通孔の前記ケース外部側に圧力弁が配置される封口体において、前記貫通孔に冷却部が形成されており、前記冷却部は、前記圧力弁よりケース内部側に形成され、前記冷却部は前記貫通孔の内周壁の少なくとも一部に、螺旋状の溝が前記貫通孔の周方向に沿って形成され、前記螺旋状の溝で囲まれた部分の前記貫通孔の孔径が、前記圧力弁が配置された前記ケース外部側の前記貫通孔の孔径よりも小さいことを特徴としている。この構成では、簡易な構成で液滴が圧力弁に付着することを抑止できる。
或いは、前記貫通孔の軸方向において前記圧力弁よりケース内部側の前記貫通孔の内部空間のすべてが気化電解液の流路を構成していることが好ましい。
本発明の電解コンデンサは、上述した封口体と、前記貫通孔の前記ケース外部側に配置され、前記貫通孔を塞ぐ圧力弁と、前記封口体によって封止されるケースと、前記ケースに収容されたコンデンサ素子とを備えていることが好ましい。
上記構成の封口体によって、ケース内で発生する液滴が圧力弁に付着することを抑止できる。これにより電解コンデンサの早期故障を抑止できる。
本発明によると、ケース内で発生した気化電解液が貫通孔を通って圧力弁に付着し、液滴が発生することを抑止できる。
(a)は本発明の第1実施形態に係る電解コンデンサの平面図、(b)は本発明の第1実施形態に係る電解コンデンサの全体構成を示す(a)のIB−IB線に沿った部分断面図である。 コンデンサ素子の分解斜視図である。 (a)は封口体の貫通孔周辺の拡大断面図であり、(b)は封口体の貫通孔周辺の平面図(図3(a)のIIIb方向からみた図)である。 (a)は従来の貫通孔内の気化電解液の流れを示す図であり、(b)は第1実施形態の貫通孔内の気化電解液の流れを示す図である。 第2実施形態の封口体の貫通孔周辺の拡大断面図である。 第3実施形態の封口体の貫通孔周辺の拡大断面図である。 第4実施形態の封口体の貫通孔周辺の拡大断面図である。 第5実施形態の封口体の貫通孔周辺の拡大断面図である。 (a)は第6実施形態の封口体の貫通孔周辺の拡大断面図であり、(b)は封口体の貫通孔周辺の平面図(図9(a)のIX方向からみた図)である。 (a)は変形例の封口体の貫通孔周辺の拡大断面図であり、(b)は他の変形例の封口体の貫通孔周辺の拡大断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。ここでは、本発明の第1実施形態である電解コンデンサについて、図1〜図4を参照しつつ以下に説明する。
〔第1実施形態〕
電解コンデンサ1は、図1(a)及び図1(b)に示すように、コンデンサ素子2、ケース3a、封口体3b、底板4、スリーブ5、固定材6、端子7a,7b、および圧力弁10を含む。
ケース3aは、コンデンサ素子2を収容するものであり、開口部に封口体3bが嵌合されている。封口体3bは、ケース3aを封止している。ケース3aは金属(アルミニウム等)からなり、封口体3bは絶縁材料(変性フェノール樹脂等)からなる。
封口体3bの上部周縁には、弾性材料(ゴム等)からなるパッキン3xが設けられている。パッキン3xは、封口体3bとケース3aとの隙間からケース3a内のガスが漏出するのを防止する機能を有する。ケース3aの上端は、パッキン3xに加締固定されている。
底板4は、絶縁材料(難燃性ポリエステル等)からなる円形のフィルムであり、ケース3aの底部下面に重なるように配置されている。スリーブ5は、絶縁材料(ポリオレフィン等)からなる略円筒状の部材であり、ケース3aの側部周面、底板4の下部周縁、およびケース3aの上部周縁を覆っている。スリーブ5の下部は、底板4に固定されている。
固定材6は、コンデンサ素子2をケース3a内に固定するものであり、熱可塑性樹脂(ポリプロピレン等)からなる。
端子7a,7bおよび圧力弁10は、封口体3bに設けられている。端子7a,7bは、封口体3bの厚み方向から見て、封口体3bの中心に関して点対称となる位置に、互いに離隔して設けられている。端子7a,7bは金属(アルミニウム等)からなり、陰極端子7aはコンデンサ素子2の陰極リード2a、陽極端子7bはコンデンサ素子2の陽極リード2bとそれぞれ接続されている(図2参照)。
封口体3bには、図1(b)に示すように、封口体3bの厚み方向から見たときの中心(端子7a,7b間の中央)と外縁との間に、ケース3aの内部と外部とを連通する貫通孔30が形成されている。圧力弁10は、ケース3aの外部側において当該貫通孔30を塞ぐように配置されており、その上面に設けられたロックワッシャ8によって、封口体3bに固定されている。圧力弁10は、ケース3a内のガスを放出する機能を有する。圧力弁10は、例えば、ゴムやPTFEなどによって形成されている。
次に、図2を参照し、コンデンサ素子2の構成について詳細に説明する。
コンデンサ素子2は、陰極リード2aおよび陽極リード2bがそれぞれ取り付けられた陰極箔2xおよび陽極箔2yを、絶縁材料からなるセパレータ(クラフト紙等)2zを介して巻回し、これにより形成された巻回体の外周を素子止めテープ2tで固定し(図1(b)参照)、その後、巻回体を駆動用電解液に含浸させることにより、形成されている。陰極箔2xおよび陽極箔2yはアルミニウム箔の表面を粗面化したものであり、陽極箔2yは当該表面に陽極酸化皮膜を形成したものである。
続いて、図3(a)及び図3(b)を参照し、封口体3bの貫通孔30周辺の構成について詳細に説明する。なお、図3(a)及び図3(b)では、圧力弁10を省略している。
図3(a)に示すように、封口体3bにおいて、貫通孔30の側周面を画定する内周壁には、貫通孔の軸方向に沿って形成された円筒状の第1壁部31と、第1壁部31よりケース3a外部側に形成された第2壁部32とからなる冷却部が形成されている。ここで、貫通孔30の軸方向とは、図3(a)における上下方向であり、封口体3bの厚み方向でもある。第2壁部32は、第1壁部31より貫通孔30の径方向中心に向けて突出している。第1壁部31は、貫通孔30の下端部(入口周辺)から上端部(出口周辺)の手前までに形成されている。第2壁部32は、貫通孔30の上端部(出口周辺)に形成されている。第2壁部32は、図3(a)に示す鉛直方向の断面が四角状に形成されている。
第1壁部31と第2壁部32は、上下方向に沿って形成されている。上下方向について、第2壁部32の長さは、第1壁部31の長さの1/4〜1/3程度である。
第1壁部31及び第2壁部32は、図3(b)に示すように、貫通孔30の内周壁の全周にわたって形成されている。
図3(a)に示すように、第2壁部32により、貫通孔30の出口が貫通孔30の入口より狭くなるように形成されている(図3(a)参照)。ここで、貫通孔30の出口とは電解コンデンサ1の外部側に形成された開口であり、貫通孔30の入口とは電解コンデンサ1の内部側に形成された開口である。
貫通孔30内において、第1壁部31から少し離れた点P1,P2から上方向(ケース3aの外部側)に進んだ位置には、第2壁部32が形成されている。点P1,P2は、第1壁部31の隣の位置である。
次に、図4(a)及び図4(b)を参照しつつ、コンデンサ素子2から発生した気化電解液の流れについて説明する。図4(a)には従来の貫通孔130周辺を示し、図4(b)には本実施形態の貫通孔30周辺を示している。
従来の封口体103bには、図4(a)に示すように、円筒状の貫通孔130が形成されている。貫通孔30の内周壁には、全周にわたって第1壁部31だけが形成されている。貫通孔30の出口は入口と同様に広い。
コンデンサ素子2が高温となると、コンデンサ素子2の内部に含浸された電解液が気化する。気化電解液は上昇し、貫通孔30を通過して圧力弁10にて冷却されて液化し、液滴40となり付着する。圧力弁10は液滴40によって腐食し、弁機能が低下する。これによりケース3a内が所定の圧力に達する前に圧力弁10が破裂する。
一方、本実施形態の封口体3bでは、気化電解液は第1壁部31に囲まれた領域を通過して第2壁部32の底面32aに衝突して冷却されて液滴40となり、落下したり第2壁部32の底面32aに付着したりする。このように、第2壁部32は、気化電解液の液化を促進し、液滴40の通過を抑制する。これにより液滴が圧力弁10にて殆ど発生しないため、圧力弁10の弁機能は使用当初から殆ど低下しない。圧力弁10は、ケース3a内が所定の圧力に達すると破裂する。
以上に述べたように、本実施形態の封口体3bを備えた電解コンデンサ1では、第2壁部32によってコンデンサ素子2から発生した気化電解液が貫通孔30を通過することを抑制できる。具体的には、気化電解液は第1壁部31の内側を通過し、第2壁部32に衝突して液滴40となり、落下したり第2壁部32に付着したりする。このため液滴40が圧力弁10にて発生することを抑止できる。これにより圧力弁10に液滴40が付着することを抑止できる。したがって、圧力弁10の腐食及び腐食による弁機能の低下を抑止できるため、圧力弁10が早期に開弁及び破裂することを抑止できる。
また、気化電解液の上昇を妨げる第2壁部32が貫通孔30の内周壁の全周にわたって形成されているため、気化電解液の通過をより抑制できる。これにより、液滴40が圧力弁10に付着することをより抑止できる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について、図5を参照しつつ説明する。第2実施形態において第1実施形態と異なる点は、封口体203bの内周壁の形状である。なお、上述した第1実施形態と同一の構成については同一の符号を用い、その説明を適宜省略する。
封口体203bには、貫通孔230が形成されている。封口体203bには、貫通孔230の側周面を画定する内周壁に、底壁部220と、第1壁部231と、第2壁部232と、第3壁部233と、第4壁部234とが、電解コンデンサの外部側に向けて順に形成されている。底壁部220と、第1壁部231、第2壁部232、第3壁部233、及び第4壁部234は、上下方向に沿って形成されており、これらの壁部によって冷却部が形成されている。ここで、本実施形態の上下方向とは、貫通孔230の軸方向であり、封口体203bの厚み方向でもある。
第1壁部231は、底壁部220より貫通孔230の径方向中心に向けて突出した突出量が小さい。第2壁部232は、第1壁部231より貫通孔230の径方向中心に向けて突出している。第3壁部233は、第2壁部232より貫通孔230の径方向中心に向けて突出した突出量が小さい。第4壁部234は、第3壁部233より貫通孔230の径方向中心に向けて突出している。底壁部220の突出量と、第2壁部232の突出量と、第4壁部234の突出量とは、ほぼ同じ量である。第1壁部231の突出量と、第3壁部233の突出量とは、ほぼ同じ量である。
底壁部220、第1壁部231、第2壁部232、第3壁部233、及び第4壁部234は、貫通孔230の内周壁の全周にわたって形成されている。上下方向について、底壁部220の長さ、第1壁部231の長さ、第2壁部232の長さ、第3壁部233の長さ、及び第4壁部234の長さは、ほぼ同じである。
底壁部220、第1壁部231、第2壁部232、第3壁部233、及び第4壁部234により、貫通孔230の径は軸方向に交互に狭くなったり広くなったりしている。
貫通孔230内において、第1壁部231から少し離れた点P21から上下方向に沿ってケースの外部に向かう方向(上方向)に進んだ位置には、第2壁部232が形成されている。点P21は、第1壁部231の隣の位置である。
また、貫通孔230内において、第3壁部233から少し離れた点P22から上下方向に沿ってケースの外部に向かう方向(上方向)に進んだ位置には、第4壁部234が形成されている。点P22は、第3壁部233の隣の位置である。
コンデンサ素子2から発生した気化電解液は上昇し、一部が底壁部220に衝突して液滴40となり、落下したり底壁部220に付着したりする。残りの気化電解液は第1壁部231の内側を通過し、一部が第2壁部232に衝突して落下したり第2壁部232に付着したりする。残りの気化電解液は第3壁部233の内側を通過し、一部が第4壁部234に衝突して液滴40となり、落下したり第4壁部234に付着したりする。その結果、液滴が圧力弁10に付着することを抑制することができる。
上記構成により、第2実施形態では、底壁部220、第2壁部232及び第4壁部234によって貫通孔230の表面積(封口体203bにおいて貫通孔230を画定する壁部の面積)が増加することで冷却効果が高まり、気化電解液が貫通孔230を通過することを抑止できる。これにより、気化電解液が圧力弁10まで達することを抑止できる。
また、気化電解液の上昇を妨げる壁部(底壁部220、第2壁部232及び第4壁部234)が貫通孔230の軸方向に3つ形成されていることにより、気化電解液の上昇をより妨げることができる。これにより、気化電解液が貫通孔230を通過することをより抑止できる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態について、図6を参照しつつ説明する。第3実施形態において第1実施形態と異なる点は、封口体303bの内周壁の形状である。なお、上述した第1実施形態と同一の構成については同一の符号を用い、その説明を適宜省略する。
封口体303bに形成された貫通孔330はケース3aの外部側に近付くほど出口が小さく、内周壁が階段状に形成されている。
封口体303bにおいて、貫通孔330の内周壁には、第1壁部331と、第2壁部332と、第3壁部333と、第4壁部334とが、電解コンデンサの外部側に向けて順に形成されている。第1壁部331、第2壁部332、第3壁部333、及び第4壁部334は、上下方向に沿って形成され、これらの壁部により冷却部が形成されている。ここで、上下方向とは、貫通孔330の軸方向であり、封口体303bの厚み方向でもある。
第2壁部332は、第1壁部331より貫通孔330の径方向中心に向けて突出している。第3壁部333は、第2壁部332より貫通孔330の径方向中心に向けて突出している。第4壁部334は、第3壁部333より貫通孔330の径方向中心に向けて突出している。
第1壁部331、第2壁部332、第3壁部333、及び第4壁部334は、貫通孔330の内周壁の全周にわたって形成されている。上下方向について、第1壁部331の長さ、第2壁部332の長さ、第3壁部333の長さ、及び第4壁部334の長さは、ほぼ同じである。
このように、貫通孔330の内周壁には、突出量が互いに異なる4つの壁部が貫通孔330の軸方向に形成されている。4つの壁部は、ケース3a外部側ほど突出量が大きくなるように形成されている。
貫通孔330内において、第1壁部331から少し離れた点P31から上下方向に沿ってケースの外部に向かう方向(上方向)に進んだ位置には、第2壁部332が形成されている。点P31は、第1壁部331の隣の位置である。
また、貫通孔330内において、第2壁部332から少し離れた点P32から上下方向に沿ってケースの外部に向かう方向(上方向)に進んだ位置には、第3壁部333が形成されている。点P32は、第2壁部332の隣の位置である。
また、貫通孔330内において、第3壁部333から少し離れた点P33から上下方向に沿ってケースの外部に向かう方向(上方向)に進んだ位置には、第4壁部334が形成されている。点P33は、第3壁部333の隣の位置である。
ケース内から発生した気化電解液は気体とともに上昇し、一部が第1壁部331に衝突して落下したり第1壁部331に付着したりする。残りの気化電解液は第1壁部331の内側を通過し、一部が第2壁部332に衝突して液滴40となり、落下したり第2壁部332に付着したりする。残りの気化電解液は第2壁部332の内側を通過し、一部が第3壁部333に衝突して液滴40となり、落下したり第3壁部333に付着したりする。残りの気化電解液は第3壁部333の内側を通過し、一部が第4壁部334に衝突して液滴40となり、落下したり第4壁部334に付着したりする。その結果、液滴40が圧力弁10に付着することを抑止することができる。
上記構成により、第3実施形態では、第2壁部332、第3壁部333及び第4壁部334によって気化電解液が貫通孔330を通過することを抑止できる。これにより、液滴40が圧力弁10に付着することを抑止できる。
また、液滴の上昇を妨げる第2壁部332、第3壁部333及び第4壁部334が貫通孔330の径方向中心に向けて突出しているため、液滴40が圧力弁に付着することをさらに抑止できる。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態について、図7を参照しつつ説明する。第4実施形態において第1実施形態と異なる点は、封口体403bの内周壁の形状である。なお、上述した第1実施形態と同一の構成については同一の符号を用い、その説明を適宜省略する。
封口体403bには、ネジ穴形状の貫通孔430が形成されている。貫通孔430の内周壁には、貫通孔430の径方向中心から離れるように凹んだ第1壁部431と、貫通孔430の径方向中心に向かって凸状となった第2壁部432とが、上下方向に交互に形成されている。これらの第1壁部431と第2壁部432とにより冷却部が形成されている。ここで、上下方向とは、貫通孔430の軸方向であり、封口体403bの厚み方向でもある。
図7の拡大図に示すように、第2壁部432は、第1壁部431より貫通孔430の径方向中心に向けて突出している。ここで、図7の拡大図に示す一点鎖線は、左右方向について第1壁部431の頂点と第2壁部432の頂点の中央を通る線である。
貫通孔430内において、第1壁部431から少し離れた点P41から上下方向に沿ってケースの外部に向かう方向(上方向)に進んだ位置には、第2壁部432が形成されている。点P41は、第1壁部431の隣の位置である。
第1壁部431及び第2壁部432が上下方向に交互に密に形成されていることにより、封口体403bの内周壁には多数の凹凸が上下方向に繰り返し形成されている。気化電解液はいずれかの凸部である第2壁部432に衝突して液滴40となり、落下したり第2壁部432に付着したりする。このため、液滴40が圧力弁10に付着することを抑止することができる。
上記構成により、第4実施形態では、第2壁部432によって気化電解液の上昇が妨げられるため、液滴40が圧力弁10に付着することを抑止することができる。また、第2壁部432が多数形成されているため、気化電解液がいずれかの第2壁部432に衝突しやすい。よって液滴40が圧力弁10に付着することをさらに抑止できる。
また、封口体403bに、螺旋状のネジ穴形状の溝を貫通孔430の周方向に沿って形成するという簡易な構成で上記効果が得られる。
〔第5実施形態〕
次に、本発明の第5実施形態について、図8を参照しつつ説明する。第5実施形態において第1実施形態と異なる点は、封口体503bの内周壁の形状である。なお、上述した第1実施形態と同一の構成については同一の符号を用い、その説明を適宜省略する。
封口体503bには、螺旋状の一本の貫通孔530が形成されている。貫通孔530は、上下方向に傾斜した第1傾斜領域531、第2傾斜領域532及び第3傾斜領域533を有している。第1傾斜領域531、第2傾斜領域532及び第3傾斜領域533は、ケース3aの外部側に向かって順に形成されている。ここで、上下方向とは、封口体503bの厚み方向である。
第1傾斜領域531内において、封口体503bの貫通孔530の周面を画定する内周壁から離れた位置にある点P51から上下方向に沿ってケースの外部に向かう方向(上方向)に進んだ位置には、壁部541が形成されている。
第2傾斜領域532内において、封口体503bの貫通孔530の周面を画定する内周壁から離れた位置にある点P52から上下方向に沿ってケースの外部に向かう方向(上方向)に進んだ位置には、壁部542が形成されている。
第3傾斜領域533内において、封口体503bの貫通孔530の周面を画定する内周壁から離れた位置にある点P53から上下方向に沿ってケースの外部に向かう方向(上方向)に進んだ位置には、壁部543が形成されている。
壁部541、壁部542及び壁部543により、冷却部が形成されている。
ケース内で発生した気化電解液は、第1傾斜領域531を通過中に、一部が上方の壁部541に衝突し液滴40となり、落下したり壁部541に付着したりする。残りの気化電解液は、第2傾斜領域532を通過中に、一部が上方の壁部542に衝突し液滴40となり、落下したり壁部542に付着したりする。残りの気化電解液は、第3傾斜領域533を通過中に、一部が上方の壁部543に衝突し液滴40となり、落下したり壁部543に付着したりする。その結果、液滴が圧力弁10に付着することを抑止することができる。
このように、第5実施形態では、貫通孔530に傾斜した第1傾斜領域531、第2傾斜領域532及び第3傾斜領域533が形成されており、各傾斜領域の内周壁のうち上側の壁部541,542,543によって、気化電解液が貫通孔530を通過することを抑制できる。これにより圧力弁10に液滴40が付着することを抑止できる。
また、封口体503bに螺旋状の貫通孔530を形成するという簡易な構成で上記効果が得られる。
〔第6実施形態〕
次に、本発明の第6実施形態について、図9を参照しつつ説明する。第6実施形態において第1実施形態と異なる点は、封口体603bの内周壁の形状である。なお、上述した第1実施形態と同一の構成については同一の符号を用い、その説明を適宜省略する。
封口体603bには、図9(a)に示すように、断面がジグザグ形状の貫通孔630が形成されている。封口体603bの貫通孔630の側周面を画定する内周壁には、図中の左方と右方にそれぞれ凸凹が上下方向に交互に形成されている。また、左右方向について凸部と凹部が対向している。
貫通孔630において図中の左側の内周壁には、第1壁部631と、第2壁部632と、第3壁部633と、第4壁部634とが、電解コンデンサの外部側に向けて順に形成されている。第1壁部631、第2壁部632、第3壁部633、及び第4壁部634は、上下方向に沿って形成されている。また、貫通孔630において図中の右側の内周壁には、底壁部650と、第1壁部651と、第2壁部652と、第3壁部653とが、電解コンデンサの外部側に向けて順に形成されている。底壁部650、第1壁部651、第2壁部652、及び第3壁部653は、上下方向に沿って形成されている。ここで、上下方向とは、貫通孔630の軸方向であり、封口体603bの厚み方向でもある。左側の内周壁に形成された第1壁部631、第2壁部632、第3壁部633、及び第4壁部634と、右側の内周壁に形成された底壁部650、第1壁部651、第2壁部652、及び第3壁部653とによって冷却部が形成されている。
図9(b)に示すように、貫通孔630の左側の内周壁には、第1壁部631、第2壁部632、第3壁部633、及び第4壁部634が、貫通孔630の周方向に部分的に形成されている。また、貫通孔630の右側の内周壁には、底壁部650、第1壁部651、第2壁部652、及び第3壁部653が、貫通孔630の周方向に部分的に形成されている。
図9(a)に戻って、貫通孔630の左側の内周壁において、第2壁部632は、第1壁部631より貫通孔630の径方向中心に向けて突出している。第3壁部633は、第2壁部632より貫通孔630の径方向中心に向けて突出した突出量が小さい。第4壁部634は、第3壁部633より貫通孔630の径方向中心に向けて突出している。第2壁部632の突出量と第4壁部634の突出量とは、ほぼ同じ量である。上下方向について、第1壁部631の長さ、第2壁部632の長さ、第3壁部633の長さ、及び第4壁部634の長さは、ほぼ同じである。
貫通孔630内において、第1壁部631から少し離れた点P61から上下方向に沿ってケースの外部に向かう方向(上方向)に進んだ位置には、第2壁部632が形成されている。点P61は、第1壁部631の隣の位置である。
貫通孔630内において、第3壁部633から少し離れた点P63から上下方向に沿ってケースの外部に向かう方向(上方向)に進んだ位置には、第4壁部634が形成されている。点P63は、第3壁部633の隣の位置である。
また、貫通孔630の右側の内周壁において、第1壁部651は、底壁部650より貫通孔630の径方向中心に向けて突出した突出量が小さい。第2壁部652は、第1壁部651より貫通孔630の径方向中心に向けて突出している。第3壁部653は、第2壁部652より貫通孔630の径方向中心に向けて突出した突出量が小さい。底壁部650の突出量と第2壁部652の突出量とは、ほぼ同じ量である。上下方向について、底壁部650の長さ、第1壁部651の長さ、第2壁部652の長さ、及び第3壁部653の長さは、ほぼ同じである。
貫通孔630内において、第1壁部651から少し離れた点P63から上下方向に沿ってケースの外部に向かう方向(上方向)に進んだ位置には、第2壁部652が形成されている。点P63は、第1壁部651の隣の位置である。
左方にある凹状の第1壁部631及び第3壁部633は、それぞれ右方にある凸状の底壁部650及び第2壁部652に対向している。また、左方にある凸状の第2壁部632及び第4壁部634は、それぞれ右方にある凹状の第1壁部651及び第3壁部653に対向している。
ケース内から発生した気化電解液は上昇し、左方にある凸状の第2壁部632、右方にある第2壁部652、及び左方にある凸状の第4壁部634に衝突し、液滴40となり、これらの壁部に付着したり落下したりする。このため液滴40が圧力弁10に付着することを抑止することができる。
上記構成により、第6実施形態では、凸状の第2壁部632、第4壁部634、底壁部650、及び第2壁部652によって液滴40が圧力弁10に付着することを抑制することができる。
また、液滴40の上昇を妨げる壁部(第2壁部632、第4壁部634、底壁部650、及び第2壁部652)が貫通孔630の貫通方向に4つ形成されていることにより、気化電解液が貫通孔630を通過することをより抑制できる。
以下、実施例により、本発明をさらに具体的に説明する。
実施例のNo.1〜No.5では、封口体の貫通孔を、上述した第1実施形態の封口体3bの貫通孔30と同じ形状とした(図3(a)及び図3(b)参照)。対向する第1壁部31,31間の距離(貫通孔30の入口の直径)は8mmであり、第2壁部32,32間の距離(貫通孔30の出口の直径)は4mmである。
比較例のNo.6〜No.10では、封口体の貫通孔を、上述した従来の円柱状の貫通孔とした(図4(a)参照)。対向する第1壁部131,131間の距離(貫通孔30の入口及び出口の直径)は、実施例の第1壁部31,31間の距離と同じ8mmである。
実施例のNo.1〜No.5および比較例のNo.6〜No.10では、直径76.2mm・高さ90mm・定格電圧400V・静電容量4700μFの電解コンデンサ(5000時間保証品)を用いた。圧力弁には、全て同じ弁を用いた。当該電解コンデンサを周囲温度105℃で定格電圧(400V)を印加放置し、信頼性試験を行った。放置する試験前(初期)と5000時間放置した後(5000時間後)とにおける、各パラメータを表1に示す。
Figure 0006660700
表1に示す「外観」は、圧力弁の外観形状を目視により判断した。実施例のNo.1〜No.5では、5000時間が経過しても圧力弁が作動せず、電解コンデンサに故障などの問題が生じなかった。一方、比較例のNo.6〜No.10では、5000時間経過後には圧力弁が破裂しており、電解コンデンサが故障していた。比較例のNo.6〜No.10では、気化電解液が貫通孔を通過して圧力弁で冷却されて液化し、液滴となって付着したため、早期に圧力弁が腐食し、弁が作動したと考えられる。
これに対し実施例のNo.1〜No.5では、貫通孔の内周壁(特に第2壁部)により気化電解液の通過が抑制されたため、液滴が圧力弁に殆ど付着しなかった。これにより弁機能が殆ど低下しなかったため、5000時間を経過しても電解コンデンサが故障しなかったと考えられる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、第1壁部及び第2壁部の位置及び形状は、上述した実施形態に示すものに限られず、変更可能である。また、第3壁部及び第4壁部の位置及び形状についても同様に、第3実施形態に示すものに限られず、変更可能である。さらに、突出量が大きい壁部及び突出量が小さい壁部の数は、上述した実施形態に示す1個、2個、3個等に限られず、4個以上でもよい。
例えば、上述の第1実施形態では、第2壁部32が貫通孔30の上端部周辺(出口周辺)に形成されているが、第2壁部32の位置は変更可能である。また、第1実施形態では、第2壁部32の断面が四角状に形成されているが、第2壁部32の形状は変更可能である。例えば、図10(a)に示すように、第2壁部732を貫通孔730の中央部より少し上方に形成し、第2壁部732の上下両側に第1壁部731,741を形成してもよい、また、第2壁部732の断面を、図10(a)に示すように半円形状としてもよい。
さらに、上述の第1実施形態では、第1壁部31が貫通孔30の下端部(入口周辺)から中央部の上方まで形成されているが、第1壁部31の位置は変更可能である。また、第1壁部31を様々な形状としてしてもよい。例えば、図10(b)に示すように、第1壁部831を貫通孔830の中央よりやや上方に形成し、第1壁部831の上下両側に第2壁部832,842を形成してもよい、また、第1壁部831の断面を、図10(b)に示すように、半円形状としてもよい。
また、上述の第2実施形態では、対向する壁面への突出量が大きい底壁部220と第2壁部232と第4壁部234の突出量がほぼ同じ量であるが、これらの突出量が異なっていてもよい。例えば、底壁部220と第2壁部232と第4壁部234のうち、底壁部220、第4壁部234、第2壁部232の順に突出量が大きくてもよい。また、対向する壁面への突出量が小さい第1壁部231と第3壁部233の突出量がほぼ同じ量であるが、これらの突出量が異なっていてもよい。
さらに、上述の第1〜第3実施形態では、壁部が貫通孔の内周壁の全周にわたって形成されているが、貫通孔の内周壁の一部だけに形成されていてもよい。また、第6実施形態では、第1壁部631及び第2壁部632等の各壁部が貫通孔630の内周壁の一部だけに形成されているが、貫通孔630の全周にわたって形成されていてもよい。
また、上述の第4実施形態では、貫通孔430全体がネジ穴形状に形成されているが、貫通孔430の一部がネジ穴形状に形成されていてもよい。
1 電解コンデンサ
2 コンデンサ素子
3a ケース
3b,103b,203b,303b,403b,503b,603b 封口体
10 圧力弁
30,130,230,330,430,530,630 貫通孔
31,131,231,331,431,631,651,731,741,831 第1壁部
32,232,332,432,632,652,732,832,842 第2壁部
32a 底面
220,650 底壁部
233,333,633,653 第3壁部
234,334,634,654 第4壁部
531 第1傾斜領域
532 第2傾斜領域
533 第3傾斜領域
1,P2,P21,P22,P31,P32,P33,P41,P51,P52,P53,P61,P62,P63

Claims (4)

  1. コンデンサ素子を収容するケースを封止し、前記ケース内部と外部とを連通する貫通孔が形成されるとともに、前記貫通孔の前記ケース外部側に圧力弁が配置される封口体において、
    前記貫通孔に冷却部が形成されており、
    前記冷却部は、前記圧力弁よりケース内部側に形成され、
    前記冷却部は、前記貫通孔の軸方向に形成された複数の壁部を有し、
    前記複数の壁部は、前記貫通孔の内周壁の全周にわたり形成され、前記貫通孔の径方向に向けて突出した突出量が互いに異なる3つ以上の壁部からなり、該3つ以上の壁部は前記ケース外部側ほど前記突出量が大きくなるように形成されており、
    前記複数の壁部で囲まれた前記貫通孔の孔径が、前記圧力弁が配置された前記ケース外部側の前記貫通孔の孔径よりも小さいことを特徴とする封口体。
  2. コンデンサ素子を収容するケースを封止し、前記ケース内部と外部とを連通する貫通孔が形成されるとともに、前記貫通孔の前記ケース外部側に圧力弁が配置される封口体において、
    前記貫通孔に冷却部が形成されており、
    前記冷却部は、前記圧力弁よりケース内部側に形成され、
    前記冷却部は、前記貫通孔の内周壁の少なくとも一部に、螺旋状の溝が前記貫通孔の周方向に沿って形成され、
    前記螺旋状の溝で囲まれた部分の前記貫通孔の孔径が、前記圧力弁が配置された前記ケース外部側の前記貫通孔の孔径よりも小さいことを特徴とする封口体。
  3. 前記貫通孔の軸方向において前記圧力弁よりケース内部側の前記貫通孔の内部空間のすべてが気化電解液の流路を構成していることを特徴とする請求項1又は2に記載の封口体。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の封口体と、
    前記貫通孔の前記ケース外部側に配置され、前記貫通孔を塞ぐ圧力弁と、
    前記封口体によって封止されるケースと、
    前記ケースに収容されたコンデンサ素子と
    を備えていることを特徴とする電解コンデンサ。
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