JP2014232856A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP2014232856A5
JP2014232856A5 JP2013125038A JP2013125038A JP2014232856A5 JP 2014232856 A5 JP2014232856 A5 JP 2014232856A5 JP 2013125038 A JP2013125038 A JP 2013125038A JP 2013125038 A JP2013125038 A JP 2013125038A JP 2014232856 A5 JP2014232856 A5 JP 2014232856A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
explosion
proof device
peripheral wall
gas
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013125038A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014232856A (ja
JP6225499B2 (ja
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2013125038A priority Critical patent/JP6225499B2/ja
Priority claimed from JP2013125038A external-priority patent/JP6225499B2/ja
Publication of JP2014232856A publication Critical patent/JP2014232856A/ja
Publication of JP2014232856A5 publication Critical patent/JP2014232856A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6225499B2 publication Critical patent/JP6225499B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

密閉型電気化学デバイス用防爆装置
本発明は、金属材でできた封口板により封口された本体内に電解液を有するコンデンサーやリチウム電池などの密閉型電気化学デバイスにおいて、本体内に発生したガスを排出する防爆装置に関する。
封口板により封口された本体内に電解液を有するコンデンサーやリチウム電池などの密閉型電気化学デバイスにあっては、電解液が本体外に漏れ出ないように密閉されているので、充放電サイクルを繰り返したり、高温で放置したり、短絡・過充電・逆充電などにより電解液が分解されて、その本体内で水素ガスや炭酸ガスなどのガスが発生し、そのガスが本体内に蓄積されることにより急激に内圧が上昇して、密閉型電気化学デバイスが破裂しないように、本体内に発生したガスを排出する防爆装置が前記封口板に設けられている。例えば、特許文献1にて、電解液を有する電池において、封口板がガス抜き穴となるガス排出用孔を有する金属材でできており、そのガス排出用孔を常時閉塞する弁体がポリエチレン樹脂やポリエチレン樹脂の合成樹脂材のフィルムとアルミニウムなどの金属薄板とを貼り合わせた複合被膜で構成して破断させる防爆装置が提案されている。
しかし、特許文献1の防爆装置は、金属材でできた封口板により封口された前記本体内に発生したガスをガス排出用孔から排出するに際して、ガス排出用孔を常時閉塞する弁体が所定以上の内圧により破断して密閉型電気化学デバイスが破裂するのを防止するとともにアルミニウムなどの金属薄板は本体外から水蒸気や水などの水分が本体内に透過しないように作用するが、本体内に発生した水素ガスや炭酸ガスなどのガスのみをその都度、排出させて、内圧上昇となるガスを本体内に蓄積させないようにして密閉型電気化学デバイスの性能の低下を招かないようにすることは考慮されていない。
そこで、ガス排出用孔を常時閉塞する弁体が所定以上の内圧により破断して密閉型電気化学デバイスが破裂するのを防止するに際して、前記本体外から水蒸気や水などの水分が本体内に透過しないようにするとともに前記本体内に発生した水素ガスや炭酸ガスなどのガスのみをその都度、排出させて、内圧上昇となるガスを本体内に蓄積させないようにする機能をもたせた防爆装置が要望される。その防爆装置として、特許文献2には密閉型電気化学デバイスが、開放端を有している缶と、前記缶から前記電気化学材料が漏出するのを防止するためのナイロンなどの合成樹脂材でできたシールと、ガス排出用孔となる開口を有する金属材でできた内側被覆(封口板)とを有する電気化学的セルであって、このシールは、他の部分よりも薄い、少なくとも1つの圧力逃がしセグメントを有していて、過剰な内部セル圧力により圧力逃がしセグメントが裂けて、開口を通って内部気体(ガス)がセルを出るのを可能とし、さらに、シールとは別にアスファルトやワニスなどから形成された湿気不浸透性材料の層が配置され、シールの外側の面した位置に外側被覆が挿入された湿気防護壁を有する電気化学的セルが提案されている。
しかし、特許文献2のように提案された湿気防護壁を有する電気化学的セルにおいては、アスファルトやワニスなどから形成された湿気不浸透性材料の層が破断可能とする配慮がされていない。
特開平2−12757号公報 特許第4225696号公報
本発明は、上記の問題点を解消するために、ガス排出用孔を有し金属材でできた封口板により封口された本体内に電解液を有するコンデンサーやリチウム電池などの密閉型電気化学デバイスで、本体内の急激な内圧上昇時にガスを一気に排出するとともに内圧上昇となるガスを本体内に蓄積させないように本体外に排出する機能をもたせた防爆装置において、生産性のよい防爆装置を提供することを目的とする。
本発明の密閉型電気化学デバイス用防爆装置は、ガス排出用孔を有し金属材でできた封口板により封口された本体内に電解液を有するコンデンサーやリチウム電池などの密閉型電気化学デバイス用防爆装置において、合成樹脂材で成形してできた筒状の防爆装置用弁体の周壁部を前記ガス排出用孔の周壁に接合させて前記本体内に発生したガスを透過させるようにした密閉型電気化学デバイス用防爆装置であって、前記封口板と前記合成樹脂材とを一体に成形することにより、前記ガス排出用孔の周壁に接合させる周壁部と前記周壁部の一方の端面にあって前記ガス排出用孔を閉塞する破断可能な薄膜部とを有する防爆装置用弁体を前記封口板のガス排出用孔に形成し、前記薄膜部は前記端面に向かって先細となる断面が三角形状の切り込みが形成されており、前記薄膜部の外面に水分を遮断し破断可能なバリヤー部を設けて本体外から水分を本体内に透過させにくくしたことを特徴とする。同請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の密閉型電気化学デバイス用防爆装置で、前記防爆装置用弁体の薄膜部の外面に凹所を設け、前記バリヤー部で前記凹所を閉塞させたことを特徴とする。同請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の密閉型電気化学デバイス用防爆装置で、前記周壁部の一方の端面に向かって前記端面の途中まで先細となるように形成した断面台形状の空間の底面に前記先細の切り込みを形成したことを特徴とする
本発明の密閉型電気化学デバイス用防爆装置は、ガス排出用孔を有し金属材でできた封口板により封口された本体内に電解液を有するコンデンサーやリチウム電池などの密閉型電気化学デバイス用防爆装置において、合成樹脂材で成形してできた筒状の防爆装置用弁体の周壁部を前記ガス排出用孔の周壁に接合させて前記本体内に発生したガスを透過させるようにした密閉型電気化学デバイス用防爆装置であって、前記封口板と前記合成樹脂材とを一体に成形することにより、前記ガス排出用孔の周壁に接合させる周壁部と前記周壁部の一方の端面にあって前記ガス排出用孔を閉塞する破断可能な薄膜部とを有する防爆装置用弁体を前記封口板のガス排出用孔に形成し、前記薄膜部は前記端面に向かって先細となる断面が三角形状の切り込みが形成されており、前記薄膜部の外面に水分を遮断し破断可能なバリヤー部を設けて本体外から水分を本体内に透過させにくくしているので、本体内の急激な内圧上昇時に前記薄膜部を破断させてガスを一気に排出することができるとともに前記本体内に発生したガスを透過させて内圧上昇となるガスを本体内に蓄積しないようにすることができ、しかも、前記封口板と前記合成樹脂材とを一体に成形することにより、前記防爆装置用弁体を前記封口板に備える作業が簡単にできて生産性のよい防爆装置を提供することができるなどの効果がある
本発明の実施形態1で封口板に形成した防爆装置の断面図である。 同上で、封口板に形成した防爆装置の平面図である。 同上で、電極端子と並設した防爆装置を示す断面図である。 本発明の実施形態2で封口板に形成した防爆装置の断面図である。 同上で、封口板に形成した防爆装置の平面図である。 同上で、封口板に形成した防爆装置の背面図である。 本発明の実施形態3で封口板に形成した防爆装置の断面図である。 同上で、封口板に形成した防爆装置の平面図である。 本発明の実施形態4で封口板に形成した防爆装置の断面図である。 同上で、封口板に形成した防爆装置の平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1から図3を参照して、ガス排出用孔11を有し金属材でできた封口板1と合成樹脂材とを一体に成形することにより、封口板1のガス排出用孔11の周壁に密着接合させる周壁部21と周壁部21の一方の端面24にあってガス排出用孔11を閉塞する破断可能な薄膜部22とを有する防爆装置用弁体2を備え、薄膜部22を含み端面24の外面の一部分に水分を遮断し破断可能なバリヤー部を形成して密閉型電気化学デバイスの本体外から水分を前記本体内に透過させにくくし、ガスを排出するようにする機能をもたせた密閉型電気化学デバイス用防爆装置を説明する。
封口板1はアルミニウム(その合金を含む)やステンレスなどの金属材でできており、図3においては、その形状を矩形状として、開口端のある直方体状の箱型ケース10を閉蓋する形状を例示するが、この封口板1の形状は、円板(楕円を含む)状で、開口端のある円筒状の箱型ケースを閉蓋する形状でもよい。
防爆装置用弁体2は水素ガスや炭酸ガスなどのガスを透過する合成樹脂材でできており、この金属材でできた封口板1を成形型にて一体成形することにより封口板1に形成される。防爆装置用弁体2は、周壁部21と、この周壁部21の両端には周壁部21を交叉する方向に延出した環状鍔部を有する端面24、25とを有し、端面24の外面には凹所26が形成されており、周壁部21の端面25から端面24に向かって先細となる断面が三角形状に形成された破断促進用の切り込み23により端面24には薄膜部22が形成されている。この場合、防爆装置用弁体2の形状は円筒を例示しているが角筒でもよい。また、防爆装置用弁体2の合成樹脂材としては、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、ポリエチレンナフタレート系樹脂、ポリブチレンナフタレート系樹脂、フッ素系樹脂、ポリエーテルエーテルケトン系樹脂などの熱可塑性樹脂が例示できる。これらの合成樹脂材を成形型で封口板1と一体成形することにより、封口板1の両面には、防爆装置用弁体2が周壁部21の端面24、25の環状鍔部にて密着接合されている。また、封口板1のガス排出用孔11には、防爆装置用弁体2の周壁部21が密着接合されるとともに、防爆装置用弁体2の破断可能な薄膜部22により閉塞されている。この薄膜部22の厚さは、本体内の急激な内圧上昇時に破断してガスを一気に排出されるように、0.05〜0.2mmの薄肉であり、その厚さはガス透過率の大きさや破断する圧力により設定すればよい。
水分を遮断する破断可能なバリヤー部3が、薄膜部22を含むように端面24の外面でその凹所26を閉塞し、端面24の環状鍔部の外面の一部分に接着剤を介して設けられている。このバリヤー部3の厚さは数μm〜10数μmで、素材としてはアルミニウム材などの金属材で、アルミニウム材であってもバリヤー部3は密閉型電気化学デバイスの本体外に配置されているので、電解液による腐食の影響は回避できる。バリヤー部3は、好ましくは、アルミニウム箔の箔押し(ホットスタンプ)により端面24の外面に薄層を形成する。このようにして端面24の外面に設けた水分を遮断するバリヤー部3は、密閉型電気化学デバイスの本体外から水分を本体内に透過させにくくし、かつ本体内の急激な内圧上昇時にガスを一気に排出できるように薄膜部22とともに破断可能となっている。さらに、防爆装置用弁体2は水素ガスや炭酸ガスなどのガスを透過する合成樹脂材で封口板1と一体に成形してできており、端面24の環状鍔部の外面の全面にはバリヤー部3が設けられていないので、密閉型電気化学デバイスの本体に発生した水素ガスや炭酸ガスなどのガスを透過することができる。なお、バリヤー部3が端面24の外面に占める面積は、密閉型電気化学デバイスの本体外から水分を本体内に透過させにくくする量と、本体外にガスを排出するようにガスのみを透過させやすくする量との関係で、密閉型電気化学デバイスの使用に応じて、設定すればよい。
次に、図3は、封口板1には電極端子挿入用孔12がガス排出用孔11と並設されており、電極端子挿入用孔12には合成樹脂材でできたガスケット52により電気的に絶縁された電極端子51が形成されており、ガス排出用孔11には図1および図2に示す防爆装置用弁体2を有する防爆装置が形成されており、この封口板1により封口された本体内に電解液84を有するコンデンサーやリチウム電池などの密閉型電気化学デバイスを示す。
封口板1は前述のようにアルミニウム(その合金を含む)やステンレスなどの金属材でできており、ガス抜き用孔11と電極端子挿入用孔12とが並設するように形成されており、電極端子挿入用孔12は中央位置に形成されているが、ガス抜き用孔11が中央位置に形成されていてもよい。この電極端子挿入用孔12には正極端子である端子部5が配置するように設けられており、端子部5は銅(その合金を含む)やアルミニウム(その合金を含む)などでできた電極端子51を有し、電極端子51は合成樹脂材でできたガスケット52にて電気的に絶縁されている。電極端子51はガスケット52と密着接合させる必要があり、電極端子51をガスケット52に挿入してかしめて封口板1に密着接合するように固着されてもよいが、電極端子51とガスケット52と封口板1とを確実に密着接合させるために、ガスケット52の合成樹脂材を防爆装置用弁体2の合成樹脂材と同じ素材とし、防爆装置用弁体2を成形型で封口板1と一体に成形する際に、電極端子51とガスケット52と封口板1とを同時に成形することが好ましい。この場合も防爆装置用弁体2は水素ガスや炭酸ガスなどのガスを透過する合成樹脂材で封口板1と一体に成形してできており、端面24の環状鍔部の外面の全面にはバリヤー部3が設けられていないので、密閉型電気化学デバイスの本体に発生した水素ガスや炭酸ガスなどのガスを透過することができる。
防爆装置2および端子部5を有する封口板1を開口端のあるアルミニウム(その合金を含む)やステンレスなどの金属材でできた箱型ケース10と組み合わせて、箱型ケース10を閉蓋するようにレーザなどの接合手段9にて接合して密閉された密閉型電気化学デバイスの本体が形成されている。このように封口板1で封口された本体内にはリード82、83、正負極素子部81および電解液84が気密状態に設けられている。端子部5はリード82を介して正負極素子部81と接続されており、封口板1はリード83を介して正負極素子部81と接続されている。なお、この封口板1には正極端子と負極端子の何れか一方の端子例えば正極端子を設けた場合を示すが、正極端子と負極端子の両方の端子を設けてあってもよい。
このように金属材でできた封口板1に防爆装置用弁体2を有する防爆装置が形成されており、本体内の急激な内圧上昇時にガスを一気に排出するとともに内圧上昇となるガスを本体内に蓄積させないように本体外に排出する機能をもたせて、生産性のよい防爆装置を提供することができる。
(実施形態2)
図4から図6は、実施形態1に示す密閉型電気化学デバイスと同様な構成で、防爆装置用弁体2に代えて、防爆装置用弁体4を有する防爆装置の異なる実施形態を示し、以下説明する。
防爆装置用弁体4は、実施形態1と同様な水素ガスや炭酸ガスなどのガスを透過する合成樹脂材で、金属材でできた封口板1を成形型にて一体成形することにより封口板1に形成されてできている。防爆装置用弁体4は、周壁部41と、この周壁部41の両端から周壁部41を交叉する方向に延出した環状鍔部を有する端面44、45とを有し、周壁部41の端面45から端面44に向かって先細となる断面が三角形状の環状の破断促進用の切り込み43により周壁部41の一方の端面44には薄膜部42が形成されている。実施形態1と異なる部分は、破断促進用の切り込み43の形状が環状であり、その外面は平担で凹所は形成されていない形状である。なお、バリヤー部3は、実施形態1と同様な水分を遮断する材質で、薄膜部42を含むように端面44の外面の一部分に、接着剤を介して設けられており、水分を遮断しかつ破断可能とするとともに内圧上昇となるガスを本体内に蓄積させないように本体外に排出する機能をもたせている。
この実施形態2における防爆装置用弁体4を有する防爆装置は、封口板1の電極端子挿入用孔12が並設されたガス排出用孔11に形成されて、実施形態1の図3に示すコンデンサーやリチウム電池などの密閉型電気化学デバイスに使用することにより、本体内の急激な内圧上昇時にガスを一気に排出するとともに内圧上昇となるガスを本体内に蓄積させないように本体外に排出する機能をもたせて、生産性のよい防爆装置を提供することができる。
(実施形態3)
図7および図8は、実施形態1に示す密閉型電気化学デバイスと同様な構成で、防爆装置用弁体2に代えて、防爆装置用弁体6を有する防爆装置の異なる実施形態を示し、以下説明する。
防爆装置用弁体6は、実施形態1と同様な水素ガスや炭酸ガスなどのガスを透過する合成樹脂材で、金属材でできた封口板1を成形型にて一体成形することにより封口板1に形成されてできている。防爆装置用弁体6は、周壁部61と、この周壁部61の上端の端面64と、周壁部61の下端で周壁部61を交叉する方向に延出した環状鍔部を有する端面65と、端面65から端面64に向かって先細となって端面64の途中まで形成した断面台形状の空間部66とを有し、空間部66の底面から端面64に向かって先細となる断面が三角形状に形成された破断促進用の切り込み63により周壁部61の一方の端面64には薄膜部62が形成されている。防爆装置用弁体6において実施形態1と異なる部分は、周墜部61の端面64に環状鍔部を有さない形状である。一方、水分を遮断するバリヤー部30は、実施形態1と同様な水分を遮断する材質で、薄膜部62を含み端面64の一部分の外面に接着剤を介して設けられている。この場合、バリヤー部30は、薄膜部62の破断時に破断しやすいようにするとともに0.1〜10μmの複数の微細孔パターンを有し、この端面で水素ガスや炭酸ガスなどのガスを透過する合成樹脂材の本体外への露出面積を確保している。このバリヤー部30は、好ましくは、アルミニウム箔をもちい、前記微細孔パターンを有するように箔押し(ホットスタンプ)により薄層となるようにしている。なお、この微細孔が占有する面積は、密閉型電気化学デバイスの本体外から水分を本体内に透過させにくくする量と、本体外にガスを排出するようにガスのみを透過させやすくする量との関係で、密閉型電気化学デバイスの使用に応じて、設定すればよい。
この実施形態3における防爆装置用弁体6を有する防爆装置は、ガス排出用孔11が電極端子挿入用孔12に並設された封口板1に形成して、実施形態1の図3に示すコンデンサーやリチウム電池などの密閉型電気化学デバイスに使用することにより、本体内の急激な内圧上昇時にガスを一気に排出するとともに内圧上昇となるガスを本体内に蓄積させないように本体外に排出する機能をもたせて、生産性のよい防爆装置を提供することができる。
(実施形態4)
図9および図10は、実施形態1に示す密閉型電気化学デバイスと同様な構成で、防爆装置用弁体2に代えて、防爆装置用弁体7を有する防爆装置の異なる実施形態を示し、以下説明する。
防爆装置用弁体7は、実施形態1と同様な水素ガスや炭酸ガスなどのガスを透過する合成樹脂材で、金属材でできた封口板1を成形型にて一体成形することにより封口板1に形成されてできている。防爆装置用弁体7は、周壁部71と、この周壁部71の両端から周壁部71を交叉する方向に延出した環状鍔部を有する端面74、75と、端面75から端面74に向かって先細となって端面74の途中まで形成した断面台形状の空間部76とを有し、空間部76の底面から端面74に向かって先細となる断面が三角形状の破断促進用の切り込み73により、周壁部71の一方の端面74には薄膜部72が形成されている。バリヤー部31は、周壁部71の端面74の外面に接着剤を介して設けられるように第1のバリヤー部31Aと第2のバリヤー部31Bとからなり、実施形態1と同様な水分を遮断する材質でできている。第1のバリヤー部31Aと第2のバリヤー部31Bとは端面74の外面でその端面74が露出したバリヤー切除部77ができるように離間しており、第1のバリヤー部31Aは端面74の薄膜部72を含む部分の外面にあり、第2のバリヤー部31Bは端面74の環状鍔部の外面、すなわち、バリヤー部31は、薄膜部72を含み端面74の外面の一部分に形成されている。この場合、第1のバリヤー部31Aと第2のバリヤー部31Bとは水分を遮断する材質であるが、第1のバリヤー部31Aは薄膜部72の破断時に破断可能となることが必要である。なお、バリヤー部31が端面74の外面に占める面積は、密閉型電気化学デバイスの本体外から水分を本体内に透過させにくくする量と、本体外にガスを排出するようにガスのみを透過させやすくする量との関係で、密閉型電気化学デバイスの使用に応じて、設定すればよい。
この実施形4における防爆装置用弁体7を有する防爆装置は、ガス排出用孔11が電極端子挿入用孔12に並設された封口板1に形成して、実施形態1の図3に示すコンデンサーやリチウム電池などの密閉型電気化学デバイスに使用することにより、本体内の急激な内圧上昇時にガスを一気に排出するとともに内圧上昇となるガスを本体内に蓄積させないように本体外に排出する機能をもたせて、生産性のよい防爆装置を提供することができる。
本発明の封口板は、ガス排出用孔を有し金属材でできており、その封口板により封口された本体内に電解液を有するコンデンサーやリチウム電池などの密閉型電気化学デバイス、特に非水素電解液の密閉型電気化学デバイスにおいて、その本体内で発生する水素ガスにより本体が膨れるのを抑制し充放電サイクル特性を向上させる防爆装置として有用である。
1 封口板
11 ガス抜き用孔
2、4、6、7 防爆装置用弁体
22、42、62、72 薄膜部
3、30、31 バリヤー部

Claims (3)

  1. ガス排出用孔を有し金属材でできた封口板により封口された本体内に電解液を有するコンデンサーやリチウム電池などの密閉型電気化学デバイス用防爆装置において、合成樹脂材で成形してできた筒状の防爆装置用弁体の周壁部を前記ガス排出用孔の周壁に接合させて前記本体内に発生したガスを透過させるようにした密閉型電気化学デバイス用防爆装置であって、前記封口板と前記合成樹脂材とを一体に成形することにより、前記ガス排出用孔の周壁に接合させる周壁部と前記周壁部の一方の端面にあって前記ガス排出用孔を閉塞する破断可能な薄膜部とを有する防爆装置用弁体を前記封口板のガス排出用孔に形成し、前記薄膜部は前記端面に向かって先細となる断面が三角形状の切り込みが形成されており、前記薄膜部の外面に水分を遮断し破断可能なバリヤー部を設けて本体外から水分を本体内に透過させにくくしたことを特徴とする密閉型電気化学デバイス用防爆装置。
  2. 前記防爆装置用弁体の薄膜部の外面に凹所を設け、前記バリヤー部で前記凹所を閉塞させたことを特徴とする請求項1に記載の密閉型電気化学デバイス用防爆装置。
  3. 前記周壁部の一方の端面に向かって前記端面の途中まで先細となるように形成した断面台形状の空間の底面に前記先細の切り込みを形成したことを特徴とする請求項1に記載の密閉型電気化学デバイス用防爆装置。
JP2013125038A 2013-05-28 2013-05-28 密閉型電気化学デバイス用防爆装置 Active JP6225499B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013125038A JP6225499B2 (ja) 2013-05-28 2013-05-28 密閉型電気化学デバイス用防爆装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013125038A JP6225499B2 (ja) 2013-05-28 2013-05-28 密閉型電気化学デバイス用防爆装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014232856A JP2014232856A (ja) 2014-12-11
JP2014232856A5 true JP2014232856A5 (ja) 2016-06-23
JP6225499B2 JP6225499B2 (ja) 2017-11-08

Family

ID=52126063

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013125038A Active JP6225499B2 (ja) 2013-05-28 2013-05-28 密閉型電気化学デバイス用防爆装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6225499B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10971781B2 (en) 2017-04-13 2021-04-06 Lg Chem, Ltd. Secondary battery
KR102448322B1 (ko) * 2018-11-21 2022-09-29 주식회사 엘지에너지솔루션 배터리 팩
CN114284068B (zh) * 2021-12-27 2023-12-26 宣城市东科电器有限公司 电容器的防爆结构
CN114447515B (zh) * 2022-02-10 2023-07-14 徐州海富轻金属科技有限公司 防爆阀、新能源电池盖板和新能源电池

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5943066U (ja) * 1982-09-16 1984-03-21 富士電気化学株式会社 安全装置付電池
JP2000036294A (ja) * 1998-07-21 2000-02-02 Mitsubishi Alum Co Ltd 電池、電池容器材、及び電池容器材の製造方法
JP4195306B2 (ja) * 2003-01-09 2008-12-10 株式会社オプトニクス精密 電気化学素子
JP5228274B2 (ja) * 2005-12-27 2013-07-03 トヨタ自動車株式会社 ニッケル水素蓄電池
JP5456952B2 (ja) * 2006-02-17 2014-04-02 株式会社Gsユアサ 安全弁を備えた電池
JP5127258B2 (ja) * 2007-02-08 2013-01-23 株式会社オプトニクス精密 ガス透過性安全弁および電気化学素子
JP5043249B2 (ja) * 2010-06-16 2012-10-10 株式会社朝日ラバー 過剰圧力開放弁及び過剰圧力開放ユニット
JP5583546B2 (ja) * 2010-10-22 2014-09-03 日立マクセル株式会社 密閉型電池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5127258B2 (ja) ガス透過性安全弁および電気化学素子
KR101220485B1 (ko) 배터리의 전해액 누출 차단 장치
US9147867B2 (en) Electric storage device
JP6225499B2 (ja) 密閉型電気化学デバイス用防爆装置
JP2014232856A5 (ja)
JP6833771B2 (ja) 蓄電モジュール
CN105144447A (zh) 燃料电池堆的电池构造
CN107683538B (zh) 电池模块壳体、电池模块、用于这种电池模块壳体
KR101923302B1 (ko) 축전 셀, 외장 필름 및 축전 모듈
US10985431B2 (en) Battery
TW201545397A (zh) 透氣性容器用蓋體、透氣性容器及透氣性容器用蓋體之製造方法
JP2011108433A (ja) 蓄電装置
KR101547056B1 (ko) 밀폐형 이차 전지 및 밀폐형 이차 전지의 제조 방법
JP2003037028A (ja) コンデンサ
KR101920991B1 (ko) 축전 셀, 외장 필름 및 축전 모듈
JPWO2019073791A1 (ja) 蓄電モジュール
JP2015041767A (ja) 密閉型電気化学デバイス用封口体
US11757136B2 (en) Power storage module and manufacturing method of power storage module
JP2015029029A (ja) 密閉型電気化学デバイス用防爆装置およびその防爆弁素子
JP5818004B2 (ja) 密閉型電気化学デバイス用封口板
JP2020140773A (ja) 蓄電モジュール
JP4091780B2 (ja) ガス抜き装置
JP7100537B2 (ja) 蓄電モジュール
JP7096737B2 (ja) 蓄電モジュール
JP2020087587A (ja) 蓄電モジュール及び蓄電モジュールの製造方法