JP2000036294A - 電池、電池容器材、及び電池容器材の製造方法 - Google Patents

電池、電池容器材、及び電池容器材の製造方法

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JP2000036294A
JP2000036294A JP10204538A JP20453898A JP2000036294A JP 2000036294 A JP2000036294 A JP 2000036294A JP 10204538 A JP10204538 A JP 10204538A JP 20453898 A JP20453898 A JP 20453898A JP 2000036294 A JP2000036294 A JP 2000036294A
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battery container
battery
hole
resin material
lid
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JP10204538A
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Hiroaki Kitagawa
広明 北川
Shigeru Matsuzawa
繁 松澤
Masanori Kogure
正紀 小暮
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MA Aluminum Corp
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GS MERUKOTEKKU KK
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池内圧が閾値を越えて上昇した時、溜まっ
た内部のガスを放出することが出来る安全機構が施さ
れ、かつ、ガス放出時の電池内圧の閾値にバラツキが少
なく、そしてクラック等が出来難く、密閉性に問題が起
き難い電池を高価な設備や煩雑な作業を要することな
く、簡単、かつ、低廉なコストで得られる電池を提供す
ることである。 【解決手段】 発電素子と、前記発電素子が収納された
電池容器と、前記電池容器に形成された孔と、前記電池
容器の面上に前記孔を覆うように設けられた樹脂材とを
具備する電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばリチウム二
次電池に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】現在、移動体通信機、
ノートブック型パソコン、パームトップ型パソコン、一
体型ビデオカメラ、ポータブルCDプレーヤ、ヘッドホ
ンステレオ、コードレス電話などの電子機器の小型化・
軽量化・携帯化が図られ、これに伴って電源として二次
電池が広く使用されている。
【0003】二次電池としては、鉛二次電池やニッケル
−カドミウム電池が周知である。更には、金属リチウム
やリチウム合金、或いはリチウムイオンをドープ・脱ド
ープできる物質を負極活物質材料として用いた非水電解
液二次電池が、高エネルギー密度が得られるものとして
盛んに研究されている。中でも、正極および負極の帯状
電極をセパレータを介して渦巻状に巻いて電極面積を大
きくした円筒型及び角型渦巻式非水電解液二次電池は急
速充・放電ができるとして注目を浴びている。
【0004】このタイプの二次電池は、図4の構造をし
たものである。図4中、1は負極、2は正極、3はセパ
レータであり、これらによって発電素子が構成される。
尚、負極1は、例えば粉砕したニードルコークス(負極
活物質)及びポリフッ化ビニリデン(結着剤)の混合物
からなる負極合剤を溶剤に分散させたスラリーを、厚さ
10μmの銅箔からなる帯状の負極集電体の両面に塗布
・乾燥し、ローラープレス機により圧縮成形して、帯状
の負極1としたものである。正極2は、例えば炭酸リチ
ウムと炭酸コバルトの混合物を焼成して粉状のLiCo
2 (正極活物質)を得、これにグラファイト(導電
材)とポリフッ化ビニリデン(結着剤)を加えてなる正
極合剤を溶剤に分散させたスラリーを、厚さ20μmの
アルミニウム箔からなる帯状の正極集電体の両面に塗布
・乾燥し、ローラープレス機により圧縮成形して、帯状
の正極2としたものである。セパレータ3は、例えば微
孔性ポリプロピレンフィルムからなる。そして、負極
1、セパレータ3、正極2、セパレータ3の順に積層
し、これを渦巻状に巻き回し、この渦巻状の巻回体を電
池容器本体4内に収納し、負極の集電を行う為に、負極
リードの一端を負極1に取り付け、その他端を電池容器
本体4に溶接し、又、正極の集電を行う為に、正極リー
ドの一端を正極2に取り付け、その他端を電池蓋5に溶
接し、更に電池容器本体4の中にリチウム塩を有機溶媒
に溶解した非水系電解液を注入したものである。
【0005】ところで、この種の二次電池が長期にわた
って安定して使用される為には、電解液の漏出防止や、
大気中の水分が電池内に侵入して電池活物質や電解質な
どとの反応が原因で生じる電池性能の低下を防止する必
要がある。この為、電池の発電素子を収納している容器
は完全密閉が要請されている。一方、この種の電池は、
外部短絡または電極やセパレータの劣化により急激な温
度上昇があった時や、過大電圧による過充電がなされた
場合に、有機電解質が揮発したり分解してガスが発生
し、このガスが電池容器内に閉じ込められ、電池内圧が
大きく上昇することがある。又、電池が火中に投じら
れ、高温に晒されたりしても、電池内圧が大きく上昇す
る。この結果、電池が破裂する心配がある。
【0006】このような問題を解決する為、電池内圧が
閾値を越えて上昇した時、溜まった内部のガスを放出す
ることが出来る安全弁機構が蓋に設けられている。例え
ば、一部をプレス装置により元板厚の半分程度の厚さ
(10〜20μm)に薄肉化し、電池内圧が閾値を越え
た時に薄肉化部が破れるようにした電池容器の蓋が提案
(特開昭63−285859号公報)されている。
【0007】しかし、上記提案の技術は、プレス圧の微
妙な差によって薄肉化度にバラツキが出来、又、プレス
時に微小クラックが出来、この為、薄肉化部が破れる時
の内圧にバラツキが認められ、一定の品質のものが出来
難い。更には、クラック次第では密閉性に問題が起きる
こともある。又、貫通孔を有する金属板と薄肉の金属板
とを真空炉中で高温に加熱・加圧して貼り合わせること
により薄肉部の厚さを一定にした電池容器の蓋が提案
(特開平5−314959号公報)されている。
【0008】しかし、この提案の技術では、金属材料同
士が熱圧着可能なものでなければならず、又、真空炉中
で加熱・加圧するに先立って金属表面に生成している酸
化皮膜などをバフ研磨などにより除去しておかねばなら
ず、更には、例えば1000℃のような高温に加熱しな
ければならず、極めて煩雑な操作や設備を要する。しか
も、通常、薄肉の金属板は冷間圧延法を用いて製造さ
れ、加工硬化していることが多い。すなわち、加工硬化
した金属材料は高温の加熱により焼鈍され、加熱接着の
前後で機械的強度が変化する為、加熱接着前の材料の物
性、加熱温度、加熱時間などを、加熱接着後の機械的強
度(内圧上昇時における破断強度)が一定となるように
厳重な管理を要すると言う問題もある。
【0009】又、貫通孔を形成した金属板および金属箔
をスパッタ処理して表面活性化し、この後、真空槽内で
圧延ユニットにより圧延し、冷間圧接し、この後プレス
により得た電池容器の蓋が提案(特開平9−22349
0号公報)されている。しかし、この提案の技術でも、
スパッタ工程を必要とする等、極めて煩雑な操作や設備
を要する。例えば、マグネトロンスパッタ装置や圧延装
置を要することから、大がかりな装置を要し、それだけ
コストが高く付く。
【0010】更には、貫通孔を形成した金属板と金属箔
とを冷間圧接した複合材をパンチプレスにより打ち抜い
て蓋を形成するのであるが、このパンチプレス時に金属
材に微小クラックを発生させる恐れがある。そして、微
小クラックが出来ると、金属箔が破れる時の内圧にバラ
ツキが出来、一定の品質のものが出来難い。更には、ク
ラック次第では密閉性に問題が起きることもある。
【0011】従って、本発明が解決しようとする第1の
課題は、電池内圧が閾値を越えて上昇した時、溜まった
内部のガスを放出することが出来る安全機構が施された
電池を提供することである。本発明が解決しようとする
第2の課題は、クラック等が出来難く、ガス放出時の電
池内圧の閾値にバラツキが少ない電池を提供することで
ある。
【0012】本発明が解決しようとする第3の課題は、
クラック等が出来難く、密閉性に問題が起き難い電池を
提供することである。本発明が解決しようとする第4の
課題は、簡単、かつ、低廉なコストで得られる電池を提
供することである。本発明が解決しようとする第5の課
題は、高価な設備や煩雑な作業を要することなく、簡
単、かつ、低廉なコストで得られる電池を提供すること
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記第1、第2、第3、
第4、及び第5の課題は、発電素子と、前記発電素子が
収納された電池容器と、前記電池容器に形成された孔
と、前記電池容器の面上に前記孔を覆うように設けられ
た樹脂材とを具備することを特徴とする電池によって解
決される。
【0014】又、発電素子と、前記発電素子が収納され
た電池容器と、前記電池容器に形成された孔と、前記電
池容器の面上に前記孔を覆うように設けられた樹脂材
と、前記樹脂材上に設けられた金属箔材とを具備するこ
とを特徴とする電池によって解決される。
【0015】又、発電素子と、前記発電素子が収納され
た電池容器本体と蓋体とからなる電池容器と、前記蓋体
に形成された孔と、前記蓋体の面上に前記孔を覆うよう
に設けられた樹脂材とを具備することを特徴とする電池
によって解決される。
【0016】又、発電素子と、前記発電素子が収納され
た電池容器本体と蓋体とからなる電池容器と、前記蓋体
に形成された孔と、前記蓋体の面上に前記孔を覆うよう
に設けられた樹脂材と、前記樹脂材上に設けられた金属
箔材とを具備することを特徴とする電池によって解決さ
れる。
【0017】又、前記第1、第2、第3、第4、及び第
5の課題は、孔が形成された金属材と、前記孔を覆うよ
うに設けられた樹脂材とを具備することを特徴とする電
池容器材によって解決される。又、孔が形成された金属
材と、前記孔を覆うように設けられた樹脂材と、前記樹
脂材上に設けられた金属箔材とを具備することを特徴と
する電池容器材によって解決される。
【0018】尚、この電池容器材は、発電素子が収納さ
れる電池容器本体側を構成するものであっても良いが、
より好ましくは、発電素子が収納される電池容器本体に
対して取り付けられる蓋側を構成するものである。そし
て、孔を覆うように設けられた材(樹脂材、或いは樹脂
材−金属箔材の複合材)は、4〜30kg/cm2 の圧
力が作用した場合に損傷する厚さである。すなわち、4
〜30kg/cm2 (望ましくは20kg/cm2
下、より望ましくは15kg/cm2 以下、更には10
kg/cm2 以下、特に、8kg/cm2 以下。そし
て、5kg/cm2 以上。)の圧力が作用した場合に、
例えば破れる厚さの膜であることが好ましい。ここで損
傷とは、破裂(破れる)とか、被覆材が剥がれる場合と
かを意味する。尚、樹脂はヒートシール性を有するもの
であることが好ましい。
【0019】又、前記第1、第2、第3、第4、及び第
5の課題は、上記の電池容器材の製造方法であって、シ
ート状の金属材を所定の電池容器の形状に成形する第1
工程と、孔が形成された所定の電池容器の形状の金属材
の表面に前記孔を覆うように樹脂材を設け、電池容器材
を得る第2工程とを具備することを特徴とする電池容器
材の製造方法によって解決される。
【0020】又、上記の電池容器材の製造方法であっ
て、シート状の金属材を所定の電池容器の形状に成形す
る第1工程と、樹脂材が積層された金属箔材を、孔が形
成された所定の電池容器の形状の金属材の表面に前記樹
脂材が前記孔に対向して覆うように設け、電池容器材を
得る第2工程とを具備することを特徴とする電池容器材
の製造方法によって解決される。
【0021】すなわち、例えば電池蓋に形成した孔を遮
蔽材で覆うようにした点については、結果的には、従来
の電池の安全弁機構と似ているものの、孔を覆う遮蔽材
を、金属材ではなく、例えばポリエチレンテレフタレー
ト(PET)等の樹脂材、或いは樹脂材−金属箔材の複
合材で構成することによって、前記第1、第2、第3、
第4、及び第5の課題が同時に解決されるようになった
のである。
【0022】つまり、樹脂材を金属材上に設けるのであ
れば、例えばヒートシール等の手段により簡単に設ける
ことが出来る。これは、シート状の金属材上に金属箔を
接合する場合に比べて、格段に簡単である。従って、コ
ストが低廉である。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明になる電池は、発電素子
と、前記発電素子が収納された電池容器と、前記電池容
器に形成された孔と、前記電池容器の面上に前記孔を覆
うように設けられた樹脂材とを具備する。又、発電素子
と、前記発電素子が収納された電池容器と、前記電池容
器に形成された孔と、前記電池容器の面上に前記孔を覆
うように設けられた樹脂材と、前記樹脂材上に設けられ
た金属箔材とを具備する。又、発電素子と、前記発電素
子が収納された電池容器本体と蓋体とからなる電池容器
と、前記蓋体に形成された孔と、前記蓋体の面上に前記
孔を覆うように設けられた樹脂材とを具備する。又、発
電素子と、前記発電素子が収納された電池容器本体と蓋
体とからなる電池容器と、前記蓋体に形成された孔と、
前記蓋体の面上に前記孔を覆うように設けられた樹脂材
と、前記樹脂材上に設けられた金属箔材とを具備する。
【0024】本発明になる電池容器材は、孔が形成され
た金属材と、前記孔を覆うように設けられた樹脂材とを
具備する。又、孔が形成された金属材と、前記孔を覆う
ように設けられた樹脂材と、前記樹脂材上に設けられた
金属箔材とを具備する。尚、この電池容器材は、発電素
子が収納される電池容器本体を構成するものであった
り、発電素子が収納される電池容器本体に対して取り付
けられる蓋を構成するものであったりする。孔を覆うよ
うに設けられた材(樹脂材、或いは樹脂材−金属箔材の
複合材)は、4〜30kg/cm2 (望ましくは20k
g/cm2 以下、より望ましくは15kg/cm2
下、更には10kg/cm2 以下、特に、8kg/cm
2 以下。そして、5kg/cm2 以上。)の圧力が作用
した場合に破れる厚さの膜である。樹脂材はヒートシー
ル性を有するものである。例えば、オレフィン系樹脂、
ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩化ビニル系
樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂等が挙げられ
る。金属箔は、例えばアルミニウム箔である。
【0025】本発明になる電池容器材の製造方法は、シ
ート状の金属材を所定の電池容器の形状に成形する第1
工程と、孔が形成された所定の電池容器の形状の金属材
の表面に前記孔を覆うように樹脂材を設け、電池容器材
を得る第2工程とを具備する。又、シート状の金属材を
所定の電池容器の形状に成形する第1工程と、樹脂材が
積層された金属箔材を、孔が形成された所定の電池容器
の形状の金属材の表面に前記樹脂材が前記孔に対向して
覆うように設け、電池容器材を得る第2工程とを具備す
る。
【0026】本発明の二次電池の発電素子は、金属箔に
負極活物質及び結着剤を含む塗膜を表面に設けた負極
と、金属箔に正極活物質及び結着剤を含む塗膜を表面に
設けた正極とを、セパレータを挟んで渦巻状に巻回した
電極構造を有するものである。特に、上記金属箔に負極
活物質及び結着剤を含む塗膜を表面に設けた負極と、上
記金属箔に正極活物質及び結着剤を含む塗膜を表面に設
けた正極とを、セパレータを挟んで渦巻状に巻回した電
極構造を有する筒状で非水電解液タイプの二次電池であ
る。金属箔を構成する材料は、銅、ニッケル、ステンレ
ススチール、アルミニウム等の種々のものが挙げられ
る。負極集電体としては銅などが主として用いられる
が、正極集電体としてはアルミニウム又はアルミニウム
合金などが主として用いられる。
【0027】そして、アルミニウム箔などの金属箔上に
正極活物質及び結着剤を含む塗膜を設けることによっ
て、正極が構成される。正極活物質としては、リチウム
イオンをドープ・脱ドープできるものであれば良い。例
えば、Lix Coy z 2 (MはAl,In,Snの
中から選ばれた少なくとも一種、x,y,zは0<x≦
1.1,0.5<y≦1,z≦0.1を満たす数)、L
x CoO2 (0<x≦1)、Lix Coy Niz 2
(x,y,zは0<x≦1,y+z=1を満たす正
数)、Lix MnO2 (0<x≦1)、Lix Mn2
4 (0<x≦1)、LiCox Mn2-x 4 (0<x≦
0.5)、Lix Cr3 8 (0<x≦1)、LiCr
2 、Lix 2 5 (0<x≦1)、Lix 6 13
(0<x≦1)、Li1+x 3 8 (0<x≦1)、L
x MoO3 (0<x≦1)、Lix MoS2 (0<x
≦1)、Lix Ti2 4 (0<x≦1)、Lix Ti
2 2 (0<x≦1)等が挙げられる。好ましくはリチ
ウムコバルト酸化物、リチウムマンガン酸化物である。
特に好ましくはリチウムコバルト酸化物である。
【0028】結着剤としては、澱粉などの多糖類、ポリ
ビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、再生セルロース、ジアセチ
ルセルロース、ポリ塩化ビニル、ポリビニルピロリド
ン、テトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、
ポリエチレン、ポリプロピレン、スチレンブタジエンゴ
ム、フッ素ゴム、ポリエチレンオキサイド等の熱可塑性
樹脂、ゴム弾性を有するポリマー等の中から選ばれる一
種又は二種以上の混合物が用いられる。
【0029】そして、活物質100重量部に対して結着
剤0.1〜20重量部を含む塗料を、厚さが15〜20
μmのアルミニウム箔に塗布する。塗布厚さ(乾燥後の
厚さ)は、片面当たり30〜300μm、特に70〜1
30μmである。尚、塗膜中には、必要に応じて、天然
黒鉛や合成黒鉛などの黒鉛、カーボンブラック、アセチ
レンブラック、炭素繊維、金属粉末、金属繊維、あるい
はポリフェニレン誘導体、その他導電性ポリマー等の導
電剤、又、ポリプロピレン、ポリエチレン等のオレフィ
ン系ポリマー、あるいはガラス繊維などのフィラーが含
まれる。
【0030】又、上記と同様にして、或いは公知の方法
によって負極が構成される。セパレータとしては、例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンの
微多孔膜の一種の単独膜、或いは二種以上の貼り合わせ
膜を使用できる。又、ポリオレフィン、ポリエステル、
ポリアミド、セルロース等の不織布も単独、若しくは前
記微多孔膜と組み合わせて使用できる。
【0031】そして、図4と同様に、負極、セパレー
タ、正極、セパレータの順に積層し、これを渦巻状に巻
き回し、この渦巻状の巻回体を電池容器本体内に収納
し、負極の集電を行う為に、負極リードの一端を負極に
取り付け、その他端を電池容器本体に溶接し、又、正極
の集電を行う為に、正極リードの一端を正極に取り付
け、その他端を電池蓋に溶接し、更に電池容器本体の中
にリチウム塩を有機溶媒に溶解した非水系電解液を注入
し、リチウムイオン型二次電池を作製した。
【0032】尚、電解液を構成する溶媒としては、プロ
ピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ブチレン
カーボネート、ジエチルカーボネート、テトラヒドロフ
ラン、ジメチルスルフォキシド、アセトニトリル等の有
機溶媒、特に非プロトン性の溶媒が用いられる。溶質と
しては、リチウム塩が用いられる。リチウム塩として
は、例えばLiClO4 ,LiAsF6 ,LiBF4
LiPF6 ,LiCF3SO3 ,LiCH3 SO3 ,L
iCl,LiBr,LiI等の群の中から選ばれる一種
又は二種以上のものが用いられる。
【0033】上記電解液の他にも固体電解質を用いるこ
とが出来る。固体電解質としては、無機固体電解質と有
機固体電解質とがある。無機固体電解質と有機固体電解
質とを併用しても良い。無機固体電解質としては、リチ
ウムの酸化物、硫化物、窒化物やハロゲン化物が挙げら
れる。有機固体電解質としては、ポリエチレンオキサイ
ド誘導体、又はポリエチレンオキサイド誘導体を含むポ
リマー、ポリプロピレンオキサイド誘導体、又はポリプ
ロピレンオキサイド誘導体を含むポリマー等が挙げられ
る。
【0034】ところで、本発明の実施形態では、上記の
電池蓋として図1〜図3で示すものを用いた。先ず、シ
ート状の金属材としてアルミニウム(アルミニウム又は
アルミニウム合金)板、例えば厚さが0.2〜1.2m
mのAA5182板11を用意した。このAA5182
板にボール盤を用いて所定のピッチで直径が2〜4mm
の孔12を形成し、そして所定のプレス装置に掛けてプ
レス成形し、図2に示す所定形状の電池蓋13を得た。
【0035】この後、PETフィルム(厚さが5〜30
μm)14を接着剤(接着剤量は厚さが4μm)により
アルミニウム箔(厚さが10〜30μm)15に貼り合
わせたPETフィルム−アルミニウム箔材を、熱融着
(融着温度は175〜195℃であるから、金属板の機
械的特性を低下させることは無い温度)により孔12を
覆うように電池蓋13の外面上に積層した。尚、図3か
らも判る通り、PETフィルム−アルミニウム箔材は、
孔12の周辺部に設けられているのみである。そして、
図2及び図3から判る通り、得られた電池蓋は、発電素
子が収納された電池容器本体に対して取り付けられる蓋
であって、金属板11には孔12が形成されており、そ
して積層されている樹脂膜−金属箔の複合材によって孔
12が覆われている。尚、積層された樹脂膜−金属箔の
複合材は容器内側でなく、外側に面するように設けられ
たものである。
【0036】
【発明の効果】規定の圧力を越えて内圧が上昇した時、
内部に溜まったガスを放出することが出来る安全機構が
施された電池が得られる。そして、上記のような安全性
が高い電池の容器の製造に際して、クラック等が出来難
く、ガス放出時の電池内圧の閾値にバラツキが少ない。
又、クラック等が出来難いことから、密閉性が高い。
【0037】更には、簡単、かつ、低廉なコストで得ら
れる。特に、高価な設備や煩雑な作業を要することな
く、簡単、かつ、低廉なコストで得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】AA5182板の平面図
【図2】電池蓋の平面図
【図3】電池蓋の断面図
【図4】二次電池の概略図
【符号の説明】
11 AA5182板 12 孔 13 電池蓋 14 PETフィルム 15 アルミニウム箔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松澤 繁 東京都港区芝二丁目3番3号 株式会社エ ムエーパッケージング内 (72)発明者 小暮 正紀 京都府京都市南区吉祥院新田壱ノ段町5番 地 ジーエス・メルコテック株式会社内 Fターム(参考) 5H011 AA09 AA13 CC02 CC06 DD01 DD07 DD13 5H012 AA01 AA07 DD01 DD06 EE01 EE04 FF01 GG01 JJ02 JJ10 5H029 AJ12 AJ14 AK03 AL12 AM02 AM03 AM04 AM07 AM11 BJ27 CJ05 DJ02 DJ03 DJ14 EJ01 EJ12 HJ15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電素子と、 前記発電素子が収納された電池容器と、 前記電池容器に形成された孔と、 前記電池容器の面上に前記孔を覆うように設けられた樹
    脂材とを具備することを特徴とする電池。
  2. 【請求項2】 発電素子と、 前記発電素子が収納された電池容器本体と蓋体とからな
    る電池容器と、 前記蓋体に形成された孔と、 前記蓋体の面上に前記孔を覆うように設けられた樹脂材
    とを具備することを特徴とする電池。
  3. 【請求項3】 樹脂材上に設けられた金属箔材を更に具
    備することを特徴とする請求項1又は請求項2の電池。
  4. 【請求項4】 孔が形成された金属材と、 前記孔を覆うように設けられた樹脂材とを具備すること
    を特徴とする電池容器材。
  5. 【請求項5】 孔が形成された金属材と、 前記孔を覆うように設けられた樹脂材と、 前記樹脂材上に設けられた金属箔材とを具備することを
    特徴とする電池容器材。
  6. 【請求項6】 孔を覆うように設けられた材は、4〜3
    0kg/cm2 の圧力が作用した場合に損傷する厚さで
    あることを特徴とする請求項4又は請求項5の電池容器
    材。
  7. 【請求項7】 電池容器の蓋材であることを特徴とする
    請求項4〜請求項6いずれかの電池容器材。
  8. 【請求項8】 請求項4〜請求項7いずれかの電池容器
    材の製造方法であって、 シート状の金属材を所定の電池容器の形状に成形する第
    1工程と、 孔が形成された所定の電池容器の形状の金属材の表面に
    前記孔を覆うように樹脂材を設け、請求項4〜請求項7
    いずれかの電池容器材を得る第2工程とを具備すること
    を特徴とする電池容器材の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項4〜請求項7いずれかの電池容器
    材の製造方法であって、 シート状の金属材を所定の電池容器の形状に成形する第
    1工程と、 樹脂材が積層された金属箔材を、孔が形成された所定の
    電池容器の形状の金属材の表面に前記樹脂材が前記孔に
    対向して覆うように設け、請求項4〜請求項7いずれか
    の電池容器材を得る第2工程とを具備することを特徴と
    する電池容器材の製造方法。
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