JP6660497B2 - タイヤ路上試験装置 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤ路上試験装置に関する。
試験タイヤを装着して自動車テストコース等の実際の路面上を走行することにより、自動車用タイヤの各種性能を測定するタイヤの路上試験専用車(以下「タイヤ路上試験装置」という。)が知られている。
特許文献1には、バス等の自動車を改造したベース車両を使用したバス式のタイヤ路上試験装置の一例が記載されている。
特許文献1に記載のタイヤ路上試験装置は、制動・駆動性能測定装置とコーナリング性能測定装置とを備えている。各測定装置は、それぞれベース車両の車輪とは別に試験タイヤを装着するための車輪(試験輪)を備えており、制動・駆動性能とコーナリング性能とを同時に測定できるようになっている。
特公昭52−14483号公報
しかしながら、特許文献1に記載のタイヤ路上試験装置は、各試験輪が車両の水平断面中央部(若しくは車両の重心下)に配置されていないため、試験輪に試験荷重(タイヤ荷重)を与えようとするとベース車両が傾き、試験輪に正確な試験荷重を与えることができない。また、試験輪が車両の重心から離れて配置されているため、試験荷重が車両のローリングやピッチングの影響を受けやすく、安定した試験条件で試験を行うことができない。
また、特許文献1のタイヤ路上試験装置では、各試験輪が前輪の走行方向背後に配置されているため、試験時の前輪の軌跡と各試験輪の軌跡とが重なり、又は非常に近接したものとなる。その結果、各試験輪の直前に配置された前輪によって各試験輪の路面状態が変化するため、試験精度が低下してしまう。特に、散水した路面上で試験を行うウエット試験では、前輪が各試験輪の路面状態に大きな影響を与える。
以上のことから、特許文献1に記載のタイヤ路上試験装置では、高精度の路上試験を行うことが難しかった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高精度の試験が可能なタイヤ路上試験装置を提供することである。
本発明の一実施形態によれば、少なくとも一対の前輪を有する車両と、前記車両に搭載された試験ユニットと、を備え、前記試験ユニットが、試験タイヤが装着される試験輪を備え、前記試験輪が、試験中に該試験輪の軌跡と前記前輪の軌跡とが重ならないように、前記車両の水平断面中央部に配置された、タイヤ路上試験装置が提供される。
また、上記のタイヤ路上試験装置において、試験ユニットが、試験輪を制駆動するスピンドルを備え、スピンドルが、試験輪を駆動するモータと、試験輪を制動するブレーキ装置と、を備えた構成としてもよい。
また、上記のタイヤ路上試験装置において、試験ユニットの動作を制御する制御装置を備え、制御装置が、モータとブレーキ装置とが協働して試験輪を制動するように、モータ及びブレーキ装置を制御可能である、構成としてもよい。
また、上記のタイヤ路上試験装置において、ブレーキ装置がディスクブレーキであり、スピンドルが、ブレーキ装置のブレーキディスクの回転数を検出する磁気式ギア速度センサを備えた構成としてもよい。
また、上記のタイヤ路上試験装置において、モータが油圧モータであり、油圧モータに油圧を供給する油圧供給装置を備え、油圧供給装置が、電気サーボモータと、電気サーボモータに連結された油圧ポンプと、を備え、サーボモータの回転数に応じた量の作動油を供給する構成としてもよい。
また、上記のタイヤ路上試験装置において、スピンドルが、試験輪に加わる軸トルクを検出するトルクセンサを備え、制御装置が、トルクセンサの検出結果に基づいて電気サーボモータの駆動を制御する構成としてもよい。
また、上記のタイヤ路上試験装置において、スピンドルが、回転方向に高い剛性を有しつつ、曲げ方向に柔軟性を有するカップリングを備えた構成としてもよい。
また、上記のタイヤ路上試験装置において、スピンドルが、モータの駆動力を遮断するクラッチを備えた構成としてもよい。
また、上記のタイヤ路上試験装置において、試験ユニットが、車両に対する向きを調整可能にスピンドルを支持するキャリッジを備えた構成としてもよい。
また、上記のタイヤ路上試験装置において、キャリッジが、車両に取り付けられる第1フレームと、第1フレームに対して上下方向にスライド可能な第2フレームと、第1フレームに対して第2フレームを上下方向に駆動する第1油圧シリンダと、第1フレームと第2フレームとを上下方向にスライド可能に連結するリニアガイドウェイと、を備え、第1油圧シリンダによって試験輪に所定のタイヤ荷重を与える構成としてもよい。
また、上記のタイヤ路上試験装置において、キャリッジが、試験輪に所定のスリップ角を与えるスリップ角付与機構を備え、スリップ角付与機構が、試験タイヤの中心を通る中心軸の周りに試験タイヤを回動させることにより、試験タイヤにスリップ角を与える構成としてもよい。
また、上記のタイヤ路上試験装置において、スリップ角付与機構が、キャリッジとスピンドルとを回転可能に連結する回転連結器を備え、回転連結器の回転軸が、タイヤ中心軸と同軸に配置された構成としてもよい。
また、上記のタイヤ路上試験装置において、スリップ角付与機構が、第2油圧シリンダを備え、第2油圧シリンダが、シリンダ本体と、シリンダ本体に対して軸方向に駆動されるピストンロッドと、を備え、スピンドルにシリンダ本体及びピストンロッドの一方が連結され、キャリッジに他方が連結され、第2油圧シリンダの作動によってスリップ角が調整される構成としてもよい。
また、上記のタイヤ路上試験装置において、試験ユニットがメインフレームを備え、キャリッジが、試験輪に所定のキャンバー角を与えるキャンバー角付与機構を備え、キャンバー角付与機構が第1フレームと、第1フレームに固定された、車両の走行方向へ延びるピンと、メインフレームに固定された、ピンを回転可能に支持する軸受と、第1フレームを駆動してピンの周りに揺動させる第3油圧シリンダと、を備え、第3油圧シリンダが、ピンと平行な回転軸を有する第1ヒンジ機構を介してメインフレームに揺動可能に接続されたシリンダ本体と、ピンと平行な回転軸を有する第2ヒンジ機構を介して第1フレームに揺動可能に取り付けられたピストンロッドと、を備えた構成としてもよい。
また、上記のタイヤ路上試験装置において、スピンドルが、試験輪が取り付けられる出力軸と、出力軸を回転自在に支持する軸受部と、を備え、軸受部が、キャリッジに対して固定された第1部と、試験輪が取り付けられる第2部と、出力軸と同心の円周上に等間隔で配置され、第1部と第2部とで挟持された複数の3分力センサと、を備え、複数の3分力センサの信号に基づいて、試験輪に加わる軸トルク以外の5分力を計算する構成としてもよい。
また、上記のタイヤ路上試験装置において、試験ユニットが、車両の走行角を計測するモニター輪ユニットを備えた、構成としてもよい。
また、上記のタイヤ路上試験装置において、モニター輪ユニットが、モニター輪と、モニター輪を回転自在に支持するアームと、アームが連結され、アームと共に車両の上下方向の軸周りに回動可能に支持されたスリップ軸と、スリップ軸の回転角を検出する角度センサと、を備えた構成としてもよい。
また、上記のタイヤ路上試験装置において、モニター輪ユニットが、モニター輪に同軸に固定された速度検出用ギアと、速度検出用ギアの回転数を検出する磁気式ギア速度センサと、を備えた構成としてもよい。
また、上記のタイヤ路上試験装置において、モニター輪ユニットが、スリップ軸とアームとを車両の左右方向の軸周りに揺動可能に連結するスイング軸と、アームを揺動させてモニター輪にタイヤ荷重を与えるエアシリンダと、を備えた構成としてもよい。
また、上記のタイヤ路上試験装置において、走行角の検出結果に基づいて試験輪に与えるスリップ角を補正する構成としてもよい。
また、上記のタイヤ路上試験装置において、試験輪が接地する路面に散水する散水装置を備え、散水装置が、貯水タンクと、貯水タンクから供給された水を加圧するポンプと、
試験輪の前方に配置され、ポンプに加圧された水を吐出するノズルと、を備えた構成としてもよい。
また、上記のタイヤ路上試験装置において、散水装置が、ノズルに供給する水量を調整する散水量調整手段を備え、散水量調整手段が、車速に応じて水量を調整する構成としてもよい。
本発明の実施形態の構成によれば、試験時に試験輪の軌跡と前輪の軌跡とが重ならないため、前輪による試験輪の路面状態への影響を回避することができる。また、試験輪を車両の水平断面中央部に配置することにより、試験輪に正確に垂直荷重を与えることが可能になり、また、車両のローリングやピッチングによる影響を軽減することができる。その結果、より正確かつ安定した試験条件下で、より高精度のタイヤの路上試験を行うことが可能になる。
本発明の第1実施形態に係るタイヤ路上試験装置の内部構造の概略を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係るタイヤ路上試験装置の内部構造の概略を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係るタイヤ路上試験装置の内部構造の概略を示す背面図である。 スピンドルの内部構造の概略を示す側面図である。 スピンドルの内部構造の概略を示す平面図である。 スピンドルの正面図である。 試験ユニットの本体の主要部の側面図である。 試験ユニットの本体の主要部の平面図である。 試験ユニットの本体の主要部の正面図である。 スリップ角付与機構の付近を拡大したキャリッジの平面図である。 スリップ角付与機構の付近を拡大したキャリッジの背面図である。 スリップ角付与機構の付近を拡大したキャリッジの側面図である。 モニター輪ユニットの側面図である。 モニター輪ユニットの平面図である。 車両の前輪と試験輪の配置関係を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るタイヤ路上試験装置の内部構造の概略を示す側面図である。 本発明の第2実施形態のスピンドルの内部構造を示す側面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に参照する各図において、その全部又は一部が適宜断面図により示される場合がある。
(第1実施形態)
[タイヤ路上試験装置]
図1、図2及び図3は、それぞれ本発明の第1実施形態に係るタイヤ路上試験装置1の内部構造の概略を示す側面図、平面図及び背面図である。
タイヤ路上試験装置1は、自動車を改造して製作された自走式のタイヤ路上試験装置であり、後述する試験輪120(図9)のホイール121に試験タイヤ122を装着して、自動車用テストコース等の路面上を走行することにより、様々な路面に対して試験タイヤ122の各種性能を試験するものである。
本実施形態のタイヤ路上試験装置1は、ベース車両であるリアエンジン・リアドライブ(RR)方式のバスを改造した車両2に試験ユニット3等の試験設備を搭載したものである。
なお、以下の説明における前後、上下、左右の各方向は、車両2の前進方向を向いたときの各方向として定義する。また、右方向(左方向)をX軸正(負)方向、前方(後方)をY軸正(負)方向、上方(下方)をZ軸正(負)方向と定義する。
図1及び図2に示されるように、車両2の主室(ベース車両の客室部分)は、前隔壁2d及び後隔壁2eにより、前後方向に3つに区画されている。前隔壁2dと後隔壁2eとで挟まれた前後方向中央の区画を試験室2f、運転席2cが配置された前隔壁2dよりも前方の区画を制御室2g、後隔壁2eよりも後方の区画を機械室2hという。なお、ベース車両において客室中央部の床下に設けられていたトランクルームと客室とを仕切る壁は取り払われて、一つの試験室2fが形成されている。
[試験ユニット]
試験ユニット3は、本体10、制御装置20、発電機30、動力ユニット40、制駆動用油圧供給装置50(図2)及び空気圧供給装置60(図2)を備えている。
試験ユニット3の本体10は試験室2fに配置され、制御装置20は制御室2gに配置され、発電機30、動力ユニット40、制駆動用油圧供給装置50及び空気圧供給装置60は機械室2hに配置されている。まえた、空気圧供給装置60は、エアータンク61を備えている。
本体10は、試験ユニット3の主要部であり、試験タイヤ122を路面に対して所定の向きに合わせて、試験タイヤ122に所定の試験荷重(タイヤ荷重)及び制駆動力(制動力及び駆動力)を与えると共に、試験タイヤ122に加わる力を検出する。本体10の詳細については後述する。
制御装置20は、本体10をはじめとする試験ユニット3を構成する各部の動作の監視及び制御を行う。制御装置20は、ユーザインタフェースである操作卓21を備えている。操作卓21は、図示されていないディスプレーやキーボード等の入出力装置を備えている。
発電機30は、試験ユニット3の各部に電力を供給する。
なお、大量の電力を消費する試験輪120の制駆動(後述するスピンドル130の油圧モータ132の駆動)には、動力ユニット40が発生する電力が使用される。
制駆動用油圧供給装置50(図2)は、動力ユニット40から供給される電力を使用して、油圧モータ132を駆動する。
空気圧供給装置60は、圧縮空気を貯蔵するエアータンク61を備え、油圧バルブ等を制御するための圧縮空気を供給する。
[試験ユニットの本体]
図1及び図2に示されるように、本体10は、ベースフレーム110、試験輪120、スピンドル130、キャリッジ140及びモニター輪ユニット150を備えている。なお、試験輪120のホイール121(図9)には、試験タイヤ122が装着される。
本体10のベースフレーム110は、溶接等により車両2のフレーム(不図示)に固定されている。本体10のベースフレーム110には、キャリッジ140及びモニター輪ユニット150が取り付けられている。
キャリッジ140は、スピンドル130を支持する支持装置である。キャリッジ140は、スピンドル130にタイヤ荷重(鉛直荷重)を与えると共に、スピンドル130を、そのベースフレーム110に対する位置及び向きを設定されたものに調整することができる。キャリッジ140の詳細については後述する。
[スピンドル]
図4及び図5は、それぞれスピンドル130の内部構造の概略を示す側面図及び平面図であり、図6はスピンドル130の正面図である。
図4に示されるように、スピンドル130は、スピンドルフレーム131、油圧モータ132、クラッチ133、ブレーキ装置134、速度センサ135、トルクセンサ136、カップリング137、軸受部138及び出力軸139を備えている。
スピンドルフレーム131は、筒部131a、固定部131b、連結部131c及び背面補強部131dを有している。
筒部131aは、X軸方向に延びる筒状のケースであり、その中空部にスピンドル130の回転軸を収容し、この回転軸を回転可能に支持している。
固定部131bは、キャリッジ140に取り付けられる略平板状の部分であり、筒部131aの上方において筒部131aと平行に配置されている。
連結部131cは、筒部131aと固定部131bを連結する略平板状の部分であり、筒部131aの一端部(X軸負方向端部)から上方に突出して、正面(X軸負方向側の面)において固定部131bの一端部(X軸正方向端部)と接続されている。
背面補強部131dは、連結部131cの背面(固定部131bと反対側の面)から突出するリブ構造である。
油圧モータ132は、スピンドルフレーム131の筒部131aの他端部(X軸正方向端部)に取り付けられている。油圧モータ132は、制駆動用油圧供給装置50から供給される油圧を、試験輪120を制駆動(制動及び駆動)するためのトルクに変換する。油圧モータ132には、クラッチ133の入力側が接続されている。
クラッチ133は、試験輪120に駆動力を与えない試験を行う場合に、油圧モータ132と試験輪120との連結を切断するためのドグクラッチである。クラッチ133は、クラッチレバー133aを操作することにより、連結/切断が切り換えられる。クラッチレバー133aは、スピンドルフレーム131の筒部131aの外部から容易に操作できるように、筒部131aを貫通して外部に露出している。クラッチ133の出力側にはブレーキ装置134が接続されている。
ブレーキ装置134は、ディスク式油圧ブレーキであり、キャリパー134a及びディスクローター134bを備えている。ディスクローター134bは、入力側がクラッチ133と接続され、出力側がトルクセンサ136と接続されている。また、キャリパー134aはスピンドルフレーム131の筒部131aに取り付けられている。なお、ブレーキ装置134には、ドラム式油圧ブレーキやエア式ブレーキ等、他の方式のものを使用してもよい。
速度センサ135は、ブレーキ装置134のディスクローター134bの回転数を検出する磁気式ギア速度センサである。速度センサ135は、ディスクローター134bの外周面と対向するように配置され、スピンドルフレーム131の筒部131aに取り付けられている。なお、本実施形態のディスクローター134bには、自動車用の市販品がそのまま使用されているが、ディスクローター134bの外周面に速度検出用の歯を設けても良い。ディスクローター134bを検出歯車として使用することにより、部品点数を増やさずに、軽量(低慣性)でコンパクトなスピンドル130が実現する。また、ディスクローター134bとは別に磁性材料からなる検出歯車を設けて、検出歯車の外周面と対向するように速度センサ135を配置した構成としてもよい。速度センサ135の検出結果を示す信号は制御装置20に送信される。制御装置20は、この信号に基づいて、制駆動用油圧供給装置50による試験輪120の回転駆動のフィードバック制御を行う。
トルクセンサ136は、所謂フランジ型トルクセンサであり、回転軸に接続される検出器136aとスピンドルフレーム131の筒部131aに取り付けられるレシーバ136bを備えている。検出器136aによって検出されたトルクを示す信号は、検出器136aから電磁波(例えば電波や赤外線)として発信され、レシーバ136bによって受信された後、信号線(不図示)を介して制御装置20へ転送される。また、検出器136aが使用する電力は、レシーバ136bから電磁波として供給される。
トルクセンサ136の検出器136aの入力側にはブレーキ装置134のディスクローター134bが接続され、出力側にはカップリング137が接続されている。本実施形態のカップリング137は、回転方向に高い剛性を有すると共に、曲げ方向に柔軟性を有している。この構成により、カップリング137は、回転運動を正確に伝達可能でありながらも、回転軸の撓みを逃がして回転抵抗の増大を防止することができる。
カップリング137の出力側は、出力軸139と連結されている。出力軸139の先端面には、試験輪120のホイール(不図示)を取り付けるための複数のねじ穴139aが設けられている。
軸受部138は、スピンドルフレーム131の筒部131aのX軸負方向端に取り付けられている。また、軸受部138は、出力軸139をスピンドルフレーム131に対して回転自在に支持する。
軸受部138は、第1部138a、第2部138b、複数の軸受138c及び4個の圧電方式の3分力センサ138sを備えている。第1部138aはスピンドルフレーム131に取り付けられている。また、第1部138aと第2部138bとは、その間に並列に配置された4個の3分力センサ138sを挟み、4本のボルト138dによって一体に固定されている。4個の3分力センサ138sは、スピンドル130の回転軸を中心とする同一円周上に等間隔で配置されている。また、各3分力センサ138sには、ボルト138dを通す貫通孔が形成されている。4本のボルト138dの締め付けにより、各3分力センサ138sには所定の大きさのプリロードが与えられている。また、第2部138bは、少なくとも一つ(本実施形態では3つ)の軸受138cを介して、出力軸139を回転自在に支持する。
この構成により、軸受138cを介して出力軸139から軸受部138の第2部138bに伝達された力は、4個の3分力センサ138sに伝達される。各3分力センサ138sの信号は制御装置20へ送信される。制御装置20は、4個の3分力センサ138sの信号に基づいて、出力軸139から軸受部138の第2部138bに伝達された力の5分力(X、Y、Z軸方向の並進力Fx、Fy、Fz及びY、Z軸周りのトルクMy、Mz)を計算する。
なお、出力軸139の軸トルクMx(X軸周りのトルク)は、軸受138cによっては伝達されず、カップリング137を介してトルクセンサ136に伝達され、トルクセンサ136によって検出される。トルクセンサ136の信号も制御装置20へ送信される。制御装置20は、トルクセンサ136からの信号に基づいて、出力軸139からトルクセンサ136に伝達された軸トルクMx計算する。
本実施形態で使用されるカップリング137は、回転方向のみに高い剛性を有しているため、試験輪120(出力軸139)の軸トルクMx(X軸回りのトルク)のみがカップリング137を介してトルクセンサ136に伝達されてトルクセンサ136によって検出され、それ以外の5分力(Fx、Fy、Fz、My、Mz)は殆ど全てが軸受部138に伝達され、4つの3分力センサ138sによって検出される。
[キャリッジ]
図7、図8及び図9は、それぞれ本体10の主要部の側面図、平面図及び正面図である。図7に示されるように、キャリッジ140は、キャンバー角付与機構141、荷重付与機構142、スリップ角付与機構143及びキャリッジ用油圧供給装置144(図1)を備えている。
[キャンバー角付与機構]
キャンバー角付与機構141は、設定されたキャンバー角を試験輪120に与えるために、スピンドル130をY軸周りに回動させる機構である。図7に示されるように、キャンバー角付与機構141は、第1キャリッジフレーム1411、軸1412、軸受1413、油圧シリンダ1414、ヒンジ1415及びヒンジ1416を備えている。
第1キャリッジフレーム1411は、鋼製の角パイプを溶接して形成したものである。図8に示されるように、第1キャリッジフレーム1411は、角パイプを長方形の環状に接合した枠部1411aを有している。枠部1411aは、Y軸方向延びる長辺1411a1と、X軸方向に伸びる短辺1411a2を有している。枠部1411aの四隅からは、二対の脚部1411b、1411cが下方に伸びている。
図7及ぶ図9に示されるように、X軸正方向側に配置された一対の脚部1411bの下端部には、それぞれY軸方向外側に伸びる軸1412が固定されている。一対の軸1412は、それぞれベースフレーム110に固定された一対の軸受1413によって回転可能に支持されている。すなわち、キャンバー角付与機構141の第1キャリッジフレーム1411は、軸受1413によってY軸方向に延びる軸1412の周りに揺動可能に支持されている。軸1412の回転角(すなわち、第1キャリッジフレーム1411の揺動角)は、角度センサ1413a(図8)によって検出される。
また、図7に示されるように、第1キャリッジフレーム1411のX軸負方向側に配置された一対の脚部1411cは、その下端部において、それぞれY軸周りに屈曲可能なヒンジ1415を介して一対の油圧シリンダ1414のピストンロッド1414bと連結されている。油圧シリンダ1414のシリンダ本体1414aは、Y軸周りに屈曲可能なヒンジ1416を介してベースフレーム110に取り付けられている。油圧シリンダ1414は、キャリッジ用油圧供給装置144(図1)から供給される油圧によって作動する。この構成によれば、油圧シリンダ1414の伸縮量により、ベースフレーム110(すなわち車両2)に対するキャリッジ140のY軸周りの傾き角(すなわち試験輪120のキャンバー角)を調整することができる。制御装置20がキャリッジ用油圧供給装置144を制御することにより、試験輪120のキャンバー角が設定値に調整される。
[荷重付与機構]
荷重付与機構142は、設定されたタイヤ荷重(鉛直荷重)を試験輪120に与えるために、スピンドル130を上下動させる機構である。荷重付与機構142は、第2キャリッジフレーム1421と、一対のリニアガイド1422と、油圧シリンダ1423を備えている。
各リニアガイド1422のレール1422aは、長手方向をZ軸方向に向けて、キャンバー角付与機構141の第1キャリッジフレーム1411(具体的には、各脚部1411bのX軸正方向側の側面)に取り付けられている。各レール1422aには、一対のキャリッジ1422bが装着されている。各キャリッジ1422bは、第2キャリッジフレーム1421の、各レール1422aと対向する面に取り付けられている。この構成により、荷重付与機構142の第2キャリッジフレーム1421は、キャンバー角付与機構141の脚部1411bに沿って上下に(すなわち、略Z軸方向に)スライド可能に支持されている。
油圧シリンダ1423のシリンダ本体1423aは、後述するスリップ角付与機構143の回転連結器1431の外筒1431bを介して第2キャリッジフレーム1421に固定されている。また、油圧シリンダ1423のピストンロッド1423bの先端は、キャンバー角付与機構141の第1キャリッジフレーム1411に固定されている。具体的には、第1キャリッジフレーム1411は枠部1411aの長手方向中央部にて一対の長辺を連結する連結部141dを有し、この連結部141dの下面にピストンロッド1423bの先端が固定されている。
油圧シリンダ1423は、キャリッジ用油圧供給装置144(図1)から供給される油圧によって作動する。油圧シリンダ1423の伸縮量により、第1キャリッジフレーム1411に対する第2キャリッジフレーム1421の高さ(Z軸位置)、すなわち、車両2に対する試験輪120の高さを調整することができる。また、試験輪120が接地した状態で車両2に対する試験輪120の高さを変化させると、試験輪120に加わるタイヤ荷重が変化するため、油圧シリンダ1423の伸縮量により、タイヤ荷重を調整することができる。制御装置20がキャリッジ用油圧供給装置144を制御することにより、試験輪120のタイヤ荷重が設定値に調整される。また、荷重付与機構142は、試験を行わないときには、試験輪120を上昇させて、路面から離隔させる。
[スリップ角付与機構]
スリップ角付与機構143は、設定されたスリップ角を試験輪120に与えるために、スピンドル130をZ軸周りに回動させる機構である。
図10、図11及び図12は、それぞれスリップ角付与機構143の付近を拡大したキャリッジ140の平面図、背面図及び側面図である。図10に示されるように、スリップ角付与機構143は、回転連結器1431、油圧シリンダ1432、ヒンジ1433及びヒンジ1434を備えている。
回転連結器1431は、スピンドル130を、荷重付与機構142の第2キャリッジフレーム1421に対して、Z軸周りに回転可能に連結する装置である。図12に示されるように、回転連結器1431は、内筒1431a、外筒1431b、一対の軸受1431c1及び1431c2並びに角度センサ1431dを備えている。内筒1431a及び外筒1431bは略円筒状の部材である。外筒1431bは、中心軸をZ軸方向に向けて配置され、X軸正方向側の側面において第2キャリッジフレーム1421に固定されている。外筒1431bのX軸負方向側の側面下端部には、油圧シリンダ1423のシリンダ本体1423a(図7)が取り付けられるシリンダ取付部1431b2が設けられている。また、外筒1431bは、その中空部内に内筒1431aを同軸に収容し、一対の軸受1431c1及び1431c2を介して内筒1431aを回転自在に支持している。内筒1431aは、その下端を塞ぐ底板1431a1と、上端を塞ぐ天板1431a2を有している。底板1431a1は、スピンドル130のフレーム131の固定部131bに固定されている。
また、外筒1431bは、その上端を塞ぐ天板1431b1を有している。天板1431b1の上面中央には、角度センサ1431dの本体1431d1が取り付けられている。角度センサ1431dの本体1431d1の下面からは、回転角を検出するためのシャフト1431d2が、外筒1431bの中心軸上を垂下している。シャフト1431d2の下端は、内筒1431aの天板1431a2に固定されている。角度センサ1431dは、本体1431d1が固定された外筒1431bに対するシャフト1431d2が固定された内筒1431aの回転角、すなわち、キャリッジ140に対するスピンドル130のZ軸周りの回転角を検出する。
また、図10に示されるように、スピンドル130のフレーム131の背面補強部131dには、そのX軸正方向端において、ヒンジ1433を介して油圧シリンダ1432の本体1432aがZ軸周りに揺動可能に取り付けられている。また、油圧シリンダ1432のピストンロッド1432bの先端は、ヒンジ1434を介して、荷重付与機構142の第2キャリッジフレーム1421に固定されたアーム1421aと、Z軸周りに揺動可能に連結されている。なお、スリップ角を0°に設定したときに、ヒンジ1434の回転軸は、ヒンジ1433の回転軸よりも僅かに第2キャリッジフレーム1421寄りに配置されている。これにより、油圧シリンダ1432の伸縮によってスピンドル130がスムーズに揺動することができるようになっている。
油圧シリンダ1432は、キャリッジ用油圧供給装置144(図1)から供給される油圧によって作動する。油圧シリンダ1432の伸縮量により、キャリッジ140に対するスピンドル130のZ軸周りの回転角、すなわち試験輪120のスリップ角を調整することができる。
また、図8に示されるように、本実施形態では、スリップ角を調整するための揺動軸(具体的には、回転連結器1431の中心軸Ax)が試験輪120の中心を通るように構成されている。
[モニター輪ユニット]
図13及び図14は、それぞれモニター輪ユニット150の側面図及び平面図である。モニター輪ユニット150は、車両2の車速及び走行角を計測するための装置である。図13に示されるように、モニター輪ユニット150は、モニター輪151、左右一対のスイングアーム152、スイング軸153、支柱154、軸受155、スリップ軸156、角度センサ157、空気圧シリンダ158及び磁気式ギア速度センサ159を備えている。
Z軸方向に伸びる円柱状のスリップ軸156は、ベースフレーム110に取り付けられたブラケット150aに固定されている。また、スリップ軸156と平行に角柱状の支柱154が配置されている。支柱154の側面にはヒンジベース154aが固定されている。スリップ軸156はヒンジベース154aの軸受部に通され、ヒンジベース154aと共にZ軸周りに揺動自在なヒンジを構成している。すなわち、ヒンジベース154a及び支柱154は、スリップ軸156によって、スリップ軸156を中心に回動可能に支持されている。また、ヒンジベース154aには、スリップ軸の回転角を検出する角度センサ157が取り付けられている。角度センサ157の信号は制御装置20に送られ、この信号に基づいて制御装置20は車両2の走行角を計算する。車両2の旋回中(すなわち、走行角が零でないとき)は、路面に対する試験輪120の真のスリップ角は、スリップ角付与機構143によって試験輪120に与えられるスリップ角の設定値(ベースフレーム110に対する試験輪120のZ軸周りの傾き)よりも、走行角の分だけ大きく(又は、小さく)なる。そのため、制御装置20は、計算した走行角に基づいて、スリップ角付与機構143によって試験輪120に与えるスリップ角の設定値を補正する。
支柱154の下端部には、X軸方向に延びる円柱状のスイング軸153が取り付けられている。また、一対のスイングアーム152は、互いに平行に配置され、連結棒152aにより一体に連結されている。各スイングアーム152の長手方向両端部には軸受(不図示)が設けられている。各スイングアーム152の前方の軸受はスイング軸153を回転自在に支持し、後方の軸受はモニター輪151の車軸151aを回転自在に支持する。また、モニター輪151のホイール151bには、速度検出用ギア159aが取り付けられ、速度検出用ギア159aの外周面と対向して磁気式ギア速度センサ159aが配置されている。磁気式ギア速度センサ159によるモニター輪151の速度の検出結果を示す信号は制御装置20に送られ、この信号に基づいて制御装置20は車両2の車速を計算する。
また、空気圧シリンダ158の本体は、支柱154の上端部に設けられたボス154bにピン158cを介して揺動可能に取り付けられ、空気圧シリンダ158のピストンロッド158aの先端部は、連結棒152aに設けられたボス152bにピン158dを介して揺動可能に取り付けられている。空気圧シリンダ158は、空気圧供給装置60から供給される圧縮空気により作動する。空気圧シリンダ158の伸縮により、車両2(すなわち路面)に対するモニター輪151の高さやタイヤ荷重を調整することができる。制御装置20は、設定されたタイヤ荷重がモニター輪151に加わるように、空気圧供給装置60を制御する。モニター輪151のタイヤ荷重は、空気圧シリンダ158に供給される圧縮空気の圧力(空気圧供給装置60の図示されていない空気圧計によって検出される)に基づいて制御される。また、制御装置20は、試験が行われない時には、空気圧シリンダ158に負圧を供給するよう空気圧供給装置60を制御して、モニター輪151を路面から離して、試験室2f(図1)内に格納する。
図15は、本実施形態の各車輪の配置関係を示した図である。ハッチングは、走行角θ〜+θ(例えば、−5°〜+5°)の範囲内で操舵した場合における前輪2aの軌跡の範囲を図示したものである。タイヤの路上試験は、一般的な車両の走行速度(例えば63km/h)で行われる。この走行速度で安全に試験を行うためには、走行角は概ね2〜3°以内に制限する必要がある。従って、最大走行角±2〜3°(好ましくは±1〜3°のマージンを含めた最大走行角±3〜6°)で走行した場合でも前輪2aの軌跡に試験輪120が乗らないように試験輪120を配置することにより、試験輪120の路面状態への前輪の影響を排除又は軽減させ、試験精度を有意に向上させることができる。なお、本実施形態のタイヤ路上試験装置1では、走行角が−20°〜+20°の範囲で走行しても、従来の路上試験装置のように前輪2aの軌跡上に試験輪120が接地することはない。従って、より低い走行速度及びより大きな走行角の下で試験を行った場合でも、試験輪120の路面状態は、前輪2aによって殆ど影響を受けることがなく、より正確な路上試験が可能となる。
[タイヤ路上試験装置の動作]
次に、タイヤ路上試験装置1の動作について説明する。
まず、実施する試験内容に応じて、クラッチレバー133a(図4)が操作される。具体的には、油圧モータ132により試験輪120に駆動力を与える試験を行う場合には、クラッチレバー133aが連結側に倒され、試験輪120に駆動力を与えない試験を行う場合には、クラッチレバー133aが切断側に倒される。例えば、試験輪120に制動力のみを与える試験を行う場合は、油圧モータ132は駆動されず、クラッチレバー133aを切断側に倒した状態で試験が行われる。以下の説明は、クラッチ133を連結して油圧モータ132による駆動を行う場合のものである。
なお、試験ユニット3の始動時において、試験輪120及びモニター輪151は、試験室2f内に格納され、路面から浮いた状態となっている。
制御卓21により試験条件が入力され、試験ユニット3の暖気運転が完了すると、制御装置20は、試験可能な状態であることを操作卓21のディスプレーに表示して、試験開始ボタン(不図示)の操作を待つ。
次に、車両2が始動して、走行を開始する。そして、車両2がテストコースに進入すると、操作卓21の試験開始ボタンが押される。制御装置20は、スリップ角及びキャンバー角の設定値に基づいてキャリッジ140を制御し、試験ユニット3のフレーム110に対するスピンドル130(すなわち試験輪120)のZ軸周り及びY軸周りの傾きを調整する。具体的には、制御装置20は、キャリッジ用油圧供給装置144を制御して、角度センサ1431d(図12)によって計測されるスリップ角が設定値と一致するようにスリップ角付与機構143の油圧シリンダ1432(図10)を作動させると共に、角度センサ1413a(図8)によって計測されるキャンバー角が設定値と一致するようにキャンバー角付与機構141の油圧シリンダ1414(図7)を作動させる。なお、スリップ角の設定値は、モニター輪ユニット150によって検出された走行角に基づいて補正される。
また、制御装置20は、試験輪120の周速が走行速度の設定値と一致するように、制駆動用油圧供給装置50を制御し、スピンドル130を駆動して試験輪120を定速回転させる。そして、モニター輪ユニット150によって検出された車速が走行速度の設定値に近づくと、制御装置20は、試験輪120の周速がモニター輪ユニット150により検出された車速と一致するように、制駆動用油圧供給装置50を制御する。
次いで、制御装置20は、キャリッジ140(荷重付与機構142)を制御して、路面に接地するまで試験輪120を一定速度で降下させる。具体的には、制御装置20は、キャリッジ用油圧供給装置144を制御して、荷重付与機構142の油圧シリンダ1423(図7)を一定速度で伸長するように作動させる。
制御装置20は、3分力センサ138bを用いて計測されるタイヤ荷重Fzの変動から、試験輪の接地を感知することができる。制御装置20は、試験輪の接地を感知すると、荷重付与機構142による試験輪120のZ軸方向の位置制御を、速度制御(降下速度の制御)から荷重制御(タイヤ荷重Fzの制御)に切り替える。具体的には、制御装置20は、キャリッジ用油圧供給装置144を制御して、3分力センサ138bにより計測される試験輪120のタイヤ荷重Fzが設定値と一致するように、荷重付与機構142の油圧シリンダ1414(図7)を作動させる。
また、制御装置20は、試験輪120の接地を感知すると、スピンドル130による試験輪120の駆動制御を、速度制御(回転数の制御)から荷重制御(軸トルクMxの制御)に切り替える。具体的には、制御装置20は、制駆動用油圧供給装置50を制御して、トルクセンサ136により計測される試験輪120の軸トルクMxが駆動力(又は制動力)の設定値から計算される値と一致するように、スピンドル130の油圧モータ132(図4)を作動させる。また、制御装置20は、必要な制動力が、油圧モータ132が出力可能な制動力の上限を超える場合には、不足する制動力を補うために同時にブレーキ装置134を作動させる。
なお、試験輪120の接地後にも試験輪120の速度制御を継続する構成も可能である。この場合には、制御装置20は、ブレーキ装置134を制御して、トルクセンサ136により計測される試験輪120の軸トルクMxが制動力の設定値から計算される値と一致するように、キャリパー134a(図4)を作動させる。この場合、必要な制動力がブレーキ装置134により付与可能な制動力の上限を超えると、試験輪120の周速がモニター輪ユニット150により検出された車速よりも早くなるが、試験輪120の周速が走行速度の設定値と一致するようにスピンドル130の油圧モータ132によって制動力が与えられるため、必要な制動力が確保される。
また、クラッチ133を切断し、試験輪120に制動力のみを加える試験を行う場合には、制御装置20は、ブレーキ装置134を制御して、トルクセンサ136により計測される試験輪120の軸トルクMxが制動力の設定値から計算される値と一致するように、キャリパー134a(図4)を作動させる。
制御装置20は、上述のように、スピンドル130及びキャリッジ140の動作を制御しながら、3分力センサ138b、トルクセンサ136、モニター輪ユニット150等の検出結果に基づいて各種の物理量を計算し、計算結果を制御装置20に内蔵されたハードディスクドライブ等の補助記憶装置(不図示)に記録する。本実施形態の試験ユニット3は、以下の物理量を計測及び記録する(山括弧内は、計測に使用するセンサ)。
・試験輪回転数<速度センサ135>
・車速<モニター輪ユニット150(磁気式ギア速度センサ159)>
・車両加速度<モニター輪ユニット150(磁気式ギア速度センサ159)>
・車両2の走行角<モニター輪ユニット150(角度センサ157)>
・横力[Fx]<3分力センサ138b>
・前後力[Fy]<3分力センサ138b>
・タイヤ荷重[Fz]<3分力センサ138b>
・軸トルク[Mx]<トルクセンサ136>
・OTM(Over Tuning Moment)[My]<3分力センサ138b>
・SAT(Self-Aligning Torque)[Mz]<3分力センサ138b>
・スリップ角(SA)<角度センサ1431d>
・キャンバー角(CA)<角度センサ1413a>
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の第2実施形態の説明においては、第1実施形態と同等の構成に対しては同一又は類似の符号を使用し、重複する説明は省略する。
[散水ユニット]
図16は、本発明の第2実施形態に係るタイヤ路上試験装置1Sの内部構造の概略を示す側面図である。本実施形態のタイヤ路上試験装置1Sは、試験輪120が接地する路面に散水する散水ユニット70を備えている。散水ユニット70は、貯水タンク71、ポンプ72、流量調整弁73及びノズル74を備えている。
貯水タンク71に貯蔵された水は、ポンプによって所定圧に加圧され、流量調整弁73によって流量が調整された後、ノズル74から路面に散水される。ノズル74は、試験輪120に対して、所定の位置及び角度で配置され、試験輪120が接地する路面上に所定厚の水膜が形成されるように散水する。
制御装置20は、流量調整弁73を制御して、モニター輪ユニット170により検出した車両2Sの車速に応じてノズル74からの散水量を調整する。これにより、車速によらず、一定厚の水膜が形成され、一定の試験条件下で高精度のウエット試験を行うことが可能になる。
[ベベルギア]
図17は、第2実施形態のスピンドル130Sの内部構造を示す側面図である。本実施形態のスピンドル130Sは、油圧モータ132の動力の伝達方向を90度偏向させるベベルギア200を備えており、油圧モータ132はベベルギア200を介してクラッチ133に連結される。この構成により、スピンドル130SのX軸方向の寸法を大幅に短くすることができ、小型のバスにもスピンドル130Sを搭載することが可能になる。
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態は、上記に説明したものに限定されず、特許請求の範囲の記載により表現された技術的思想の範囲内において様々な変形が可能である。例えば明細書中に例示的に明示された実施形態等又は自明な実施形態等を適宜組み合わせた内容も本願の実施形態に含まれる。
上記の実施形態は、いずれもリアエンジン・リアドライブ方式のバスを改造して得た車両2を使用した例であるが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、試験ユニット3の設置の支障となる横断面中央部に配置されプロペラシャフトを備えていない車両(例えば、フロントエンジン・フロントドライブ方式のもの)を使用することができる。また、プロペラシャフトを備えた車両であっても、プロペラシャフトが試験ユニット3の配置の妨げとならない配置をとるものであれば本発明を適用することができる。
上記の実施形態では、トルクセンサ136により制駆動力を計測し、試験輪120に加わる残りの5分力を軸受部138に設けられた4つの3分力センサ138sを使用して計測する構成が採用されているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、3分力センサ138sのみを使用して試験輪120に加わる6分力全てを計測することもできる。また、各分力を個別のセンサを使用して計測してもよい。
また、上記の実施形態では、4つの3分力センサ138sが使用されているが、例えば円周方向に等間隔に配置した3つの3分力センサ138sを使用して5分力を計測することもできる。
また、本発明の一実施形態に係るタイヤ路上試験装置において、試験ユニットが、試験ユニットの各部に電力を供給する発電機と、モータに動力を供給するパワーユニットと、を備えた構成としてもよい。
また、本発明の一実施形態に係るタイヤ路上試験装置において、パワーユニットが、エンジンと、エンジンに連結されたオルタネータと、を備え、電気サーボモータに電力を供給する構成としてもよい。
また、上記のタイヤ路上試験装置において、最大走行角3°(若しくは、最大走行角4°、5°、6°又は20°)での走行時に、試験輪の軌跡と前輪の軌跡とが重ならないように構成してもよい。
また、上記のタイヤ路上試験装置において、モータにより試験輪を制動可能な構成としてもよい。
1 … タイヤ路上試験装置
2 … 車両
3 … 試験ユニット
10 … 本体
120 … 試験輪
130 … スピンドル
140 … キャリッジ
170 … モニター輪ユニット
20 … 制御装置
30 … 発電機
40 … 動力ユニット
50 … 制駆動用油圧ユニット
60 … 空気圧供給装置
70 … 散水ユニット

Claims (23)

  1. 車両と、
    前記車両に取り付けられた試験ユニットと、
    を備え、
    前記試験ユニットが、
    前記車両に固定されたベースフレームと、
    試験タイヤが装着された試験輪が取り付けられるスピンドルと、
    前記車両の走行角を計測するモニター輪ユニットと、を備え、
    前記モニター輪ユニットが、
    路面に接地するモニター輪と、
    前記モニター輪を回転可能に支持するアームと、
    前記ベースフレームと前記アームとを上下に延びるZ軸周りに回転可能に連結するヒンジと、
    前記ヒンジの回転角を検出可能な角度センサと、を備えた、
    タイヤ路上試験装置。
  2. 前記ヒンジが、
    前記Z軸方向に伸びる円柱状のスリップ軸と、
    前記スリップ軸を回転可能に支持するヒンジベースと、を備え、
    前記角度センサが、前記スリップ軸の回転角を検出する、
    請求項1に記載のタイヤ路上試験装置。
  3. 前記モニター輪ユニットが、前記ヒンジによって前記ベースフレームと前記Z軸周りに回転可能に連結された支柱を備え、
    前記アームが、前記支柱を介して、前記ヒンジベースに連結され、
    前記支柱と前記アームとが前記モニター輪の回転軸と平行なY軸周りに回転可能に連結された、
    請求項1又は請求項2に記載のタイヤ路上試験装置。
  4. 前記モニター輪ユニットが、前記支柱と前記アームとを連結し、前記アームを前記Y軸周りに回転駆動可能な第1のシリンダを備えた、
    請求項3に記載のタイヤ路上試験装置。
  5. 前記スピンドルが、
    前記試験輪が取り付けられる出力軸と、
    前記出力軸を回転可能に支持する軸受部と、
    前記出力軸を駆動可能なモータと、を備えた、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のタイヤ路上試験装置。
  6. 前記スピンドルが、
    前記モータが取り付けられたスピンドルフレームと、
    力センサと、を備え、
    前記軸受部が、前記力センサを介して、前記スピンドルフレームに取り付けられた、
    請求項5に記載のタイヤ路上試験装置。
  7. 前記力センサが3分力センサであり、
    前記スピンドルが、複数の前記3分力センサを備え、
    前記複数の3分力センサの信号に基づいて前記試験輪に加わる5分力(Fx、Fy、Fz、My、Mz)を計算する手段を備え、
    但し、
    Fxは、前記試験輪の回転軸に平行なX軸の方向の並進力であり、
    Fyは、前記Y軸の方向の並進力であり、
    Fzは、前記X軸及び前記Y軸のそれぞれと垂直なZ軸の方向の並進力であり、
    Myは、前記Y軸の周りの力のモーメントであり、
    Mzは、前記Z軸の周りの力のモーメントである、
    請求項6に記載のタイヤ路上試験装置。
  8. 前記複数の3分力センサが、前記スピンドルの回転軸を中心とする同一円周上に等間隔で配置された、
    請求項7に記載のタイヤ路上試験装置。
  9. 前記3分力センサが、
    前記軸受部を前記スピンドルフレームに取り付けるためのボルトが通される貫通孔が形成された圧電方式の力センサであり、
    前記ボルトの締め付けによって前記3分力センサにプリロードが与えられている、
    請求項7又は請求項8に記載のタイヤ路上試験装置。
  10. 前記試験ユニットの動作を制御する制御装置を備え、
    前記スピンドルが、前記試験輪を制動するブレーキ装置を備え、
    前記制御装置が、前記モータと前記ブレーキ装置とが協働して前記試験輪を制動するように、前記モータ及び前記ブレーキ装置を制御可能に構成された、
    請求項5から請求項9のいずれか一項に記載のタイヤ路上試験装置。
  11. 前記ブレーキ装置がディスクブレーキであり、
    前記スピンドルが、前記ブレーキ装置のブレーキディスクの回転数を検出する磁気式ギア速度センサを備えた、
    請求項10に記載のタイヤ路上試験装置。
  12. 前記スピンドルが、前記モータと前記出力軸とを断続するクラッチを備えた、
    請求項5から請求項11のいずれか一項に記載のタイヤ路上試験装置。
  13. 前記モータが油圧モータであり、
    前記油圧モータに油圧を供給する油圧供給装置を備え、
    前記油圧供給装置が、
    電気サーボモータと、
    前記電気サーボモータに連結された油圧ポンプと、を備え、
    前記サーボモータの回転数に応じた量の作動油を供給する、
    請求項5から請求項12のいずれか一項に記載のタイヤ路上試験装置。
  14. 前記スピンドルが、前記試験輪に加わる軸トルクを検出するトルクセンサを備え、
    前記制御装置が、前記トルクセンサの検出結果に基づいて前記モータの駆動を制御する、
    請求項5から請求項13のいずれか一項に記載のタイヤ路上試験装置。
  15. 前記スピンドルが、回転方向に高い剛性を有しつつ、曲げ方向に柔軟性を有するカップリングを備え、
    前記カップリングを介して前記出力軸が前記モータと連結された、
    請求項5から請求項14のいずれか一項に記載のタイヤ路上試験装置。
  16. 前記試験ユニットが、
    前記試験輪に所定のタイヤ荷重を与える荷重付与機構を備え、
    前記荷重付与機構が、
    上下に移動可能な第1のフレームと、
    前記第1のフレームを上下方向に駆動可能な第1の駆動手段と、を備え、
    前記試験輪が路面に接地した状態で前記第1のフレームを上下方向にスライドさせて前記第1のフレームに支持された前記試験輪の高さを変化させることにより、前記タイヤ荷重を調整可能に構成された、
    請求項1から請求項15のいずれか一項に記載のタイヤ路上試験装置。
  17. 前記試験ユニットが、
    前記ベースフレームと前記第1のフレームとを上下方向にスライド可能に連結するリニアガイドウェイと、を備えた、
    請求項16に記載のタイヤ路上試験装置。
  18. 前記試験ユニットが、
    前記試験輪に可変のスリップ角を与えるスリップ角付与機構と、
    前記走行角の計測結果に基づいて前記スリップ角の設定値を補正する手段と、を備えた、
    請求項1から請求項17のいずれか一項に記載のタイヤ路上試験装置。
  19. 車両と、
    前記車両に取り付けられた試験ユニットと、
    を備え、
    前記試験ユニットが、
    前記車両に固定されたベースフレームと、
    試験タイヤが装着された試験輪が取り付けられるスピンドルと、
    前記試験輪に可変のスリップ角を与えるスリップ角付与機構と、
    前記車両の走行角を計測する手段と、
    前記走行角の計測結果に基づいて前記スリップ角の設定値を補正する手段と、を備えた、
    タイヤ路上試験装置。
  20. 前記スリップ角付与機構が、
    前記ベースフレームと前記スピンドルとを、前記試験輪の中心を通り上下に延びるZ軸周りに回転可能に連結する回転連結器と、
    前記Z軸周りに前記スピンドルを回転駆動可能な第2の駆動手段と、を備えた、
    請求項18又は請求項19に記載のタイヤ路上試験装置。
  21. 前記第2の駆動手段が、
    前記第1のフレームと前記スピンドルとを連結する第2のシリンダを備え、
    前記第2のシリンダが、
    一端側において、前記車両の走行方向を向くY軸及び前記試験輪の回転軸のそれぞれと垂直な回転軸を有する第2のヒンジを介して、前記第2のフレームに連結され、
    他端側において、前記第2のヒンジと回転軸が平行な第3のヒンジを介して、前記スピンドルに連結された、
    請求項20に記載のタイヤ路上試験装置。
  22. 前記試験輪が接地する路面に散水する散水装置を備え、
    前記散水装置が、
    貯水タンクと、
    前記貯水タンクから供給された水を加圧するポンプと、
    前記試験輪の前方に配置され、前記ポンプに加圧された水を吐出するノズルと、
    を備えた、
    請求項1から請求項21のいずれか一項に記載のタイヤ路上試験装置。
  23. 前記散水装置が、前記ノズルに供給する水量を調整する散水量調整手段を備え、
    前記散水量調整手段が、車速に応じて前記水量を調整する、
    請求項22に記載のタイヤ路上試験装置。
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