JP6660021B2 - 定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来より、電子写真方式の画像形成装置には、記録紙上のトナー像を溶融して当該記録紙に定着させるための定着装置が搭載されている。定着装置は、ヒーター等により加熱される定着ローラーと、定着ローラーに対して所定のニップ圧で圧接される加圧ローラーとを備えている。定着ローラー及び加圧ローラーは、例えばゴム層とゴム層の表面を覆う離型層とを有していて金属製のシャフトに接着剤等で固定されている。
この種の定着装置では、記録紙の種類に応じて両ローラーのニップ圧を低圧と高圧とに切替える機構を備える場合がある。例えば、記録紙として封筒を使用する場合は普通紙を使用する場合に比べてその厚みが大きいので、切替機構により両ローラーのニップ圧を低圧にすることで封筒に皺が生じるのを防止している。
特開2012−177789号公報
近年、省エネ性の向上に対するユーザー要求が高まりつつある中で、定着装置の消費電力の低減が求められている。そこで、加圧ローラー(回転加圧部材)の弾性素材として例えばスポンジ等の低熱容量の部材を使用することが考えられる。これにより、定着ローラー(回転定着部材)から加圧ローラー(回転加圧部材)に伝わる熱により回転加圧部材を速やかに加熱してニップ部の温度を少ない電力で目標温度に維持することができる。
しかし、スポンジは、低温環境下において高温環境下に比べてヤング率が低くなる特性を有している。このため、低温環境下において回転定着部材及び回転加圧部材が高圧で圧接されたまま長時間放置されると、回転加圧部材のスポンジ層が塑性変形して元の形状に戻らなくなるという問題がある。また、回転定着部材及び回転加圧部材の駆動開始トルクが過度の圧接変形により増加してしまう。このため、回転加圧部材の駆動開始時にスポンジ層がシャフトから剥離するという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、回転加圧部材が低温環境下において高温環境下に比べてヤング率が低くなる特性を有する定着装置において、回転加圧部材に過度の圧接変形が生じるのを防止するとともに、回転定着部材及び回転加圧部材の駆動開始トルクが過度の圧接変形により増加するのを抑制することにある。
本発明に係る定着装置は、互いに圧接されてニップ部を形成する回転定着部材及び回転加圧部材と、定着モードを、上記ニップ部におけるニップ圧が所定低圧になる低圧モードと所定高圧になる高圧モードとのいずれか一方に設定するモード設定部と、上記ニップ圧を上記所定低圧と上記所定高圧とに切替えるためのニップ圧切替部とを備え、上記回転加圧部材が、低温環境下において高温環境下に比べてヤング率が低くなる特性を有してなる。
そして、上記回転加圧部材の温を検知する温度検知部と、上記温度検知部による検知温度を基に、上記ニップ圧切替部の動作制御を行う制御部とをさらに備え、上記低温環境は、上記温度検知部による検知温度が予め定めた閾温度以下になるような環境であり、上記高温環境は、上記温度検知部による検知温度が上記閾温度を超えるような環境であり、上記制御部は、上記モード設定部にて高圧モードが設定されている場合であっても、上記温度検知部により検知された温度が上記閾温度以下であるときには、上記ニップ圧切替部によって上記ニップ圧を上記所定低圧にするように構成され、記回転定着部材及び上記回転加圧部材の一方が駆動側回転部材であり、他方が該駆動側回転部材に従動して回転する従動側回転部材であり、上記制御部は、上記温度検知部により検知された温度が上記閾温度以下である状態で、定着処理開始要求があったときには、上記駆動側回転部材を予め設定した設定回転数よりも低い所定低回転数で駆動し、該駆動開始後に、上記温度検知部による検知温度が上記閾温度を越えた以後は、上記駆動側回転部材を上記設定回転数で駆動するように構成されている
本発明によれば、回転加圧部材に過度の圧接変形が生じるのを防止するとともに、回転定着部材及び回転加圧部材の駆動開始トルクが過度の圧接変形により増加するのを抑制することができる。
図1は、実施形態における定着装置を備えた画像形成装置を示す概略図である。 図2は、定着装置を示す斜視図である。 図3は、図2のIII−III線断面図であって、定着ローラーと加圧ローラーとのニップ圧が低圧に設定されている状態を示す図である。 図4は、カム機構を示す斜視図である。 図5は、定着ローラーと加圧ローラーとのニップ圧が高圧に設定されている状態を示す図3相当図である。 図6は、定着ローラーと加圧ローラーとのニップ圧が高圧に設定されている状態で、加圧ローラーの圧接変形に起因して両ローラーの軸間距離が減少した状態を示す図3相当図である。 図7は、コントローラーにより実行されるニップ圧切替え制御及び回転数制御の一部を示すフローチャートである。 図8は、コントローラーにより実行されるニップ圧切替え制御及び回転数制御の一部を示すフローチャートである。 図9は、コントローラーにより実行されるニップ圧切替え制御及び回転数制御の一部を示すフローチャートである。 図10は、実施形態2を示す図7相当図である。 図11は、実施形態2を示す図9相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《実施形態1》
図1は、本実施形態における画像形成装置1を示している。画像形成装置1は、本実施形態ではモノクロのレーザープリンターからなる。画像形成装置1は、印刷モードとして、厚さが比較的薄い普通紙(記録紙Pの一例)に印刷を行うための通常印刷モードと、普通紙よりも厚さが厚い封筒等(記録紙Pの一例)に印刷を行うための封筒印刷モードとを有している。印刷モードは、ユーザーが画像形成装置1の前側面に設けられた不図示の操作部を操作することにより設定可能になっている
画像形成装置1は、給紙部10、作像部20、定着装置40、排紙部70、及び筐体80を有している。給紙部10から排紙部70に至る記録紙搬送経路には、記録紙Pを挟持して搬送する複数の搬送ローラー対11〜13が配置されている。尚、以下の説明では、「前側」、「後側」は、画像形成装置1の前側、後側(図1の紙面垂直方向の手前側、奥側)を意味し、「左側」、「右側」は、画像形成装置1を前側から見たときの左側、右側を意味する。
給紙部10は、シート状の記録紙Pが収容される給紙カセット10aと、該給紙カセット10a内の記録紙Pを取り出して該カセット外に送り出すためのピックアップローラー10bとを有している。給紙カセット10aよりカセット外に送り出された記録紙Pは、
搬送ローラー対11を介して作像部20に供給される。
作像部20は、筐体80内における右側端部の上下方向の中間部に配置されている。作像部20は感光体ドラム21を有しており、感光体ドラム21の周囲には10時の方向を基準として図の反時計回り方向に、帯電器23、露光装置25、現像器27、転写器29、クリーニング装置31、及び除電器33がこの順で配置されている。
画像形成時には、先ず、帯電器23によって感光体ドラム21の周面が帯電される。その後、露光装置25によって感光体ドラム21の周面に原稿画像データ(例えば、外部端末より受信した原稿画像の画像データ)に基づくレーザー光が照射される。これにより、感光体ドラム21の表面には原稿画像データに対応する静電潜像が形成される。感光体ドラム21の周面に形成された静電潜像は、現像器27にて帯電されたトナーにより現像されて可視化される。現像されたトナー像は、給紙部10から供給された記録紙Pが感光体ドラム21と転写ローラー30との間を通過する際に転写ローラー30からの静電引力を受けて当該記録紙Pに転写される。トナー像が記録紙Pに転写された後に感光体ドラム21の周面に残った残トナーはクリーニング装置31によって回収され、感光体ドラム21の周面の電荷は除電器33によって除電される。一方、トナー像が転写された記録紙Pは、転写器29(転写ローラー30)及び感光体ドラム21によりその下流側の定着装置40に送り出される。
上記定着装置40は、互いに圧接されてニップ部を形成する定着ローラー41と加圧ローラー42とを有している。定着ローラー41にはヒーター41a(図4参照)が内蔵されている。定着装置40では、作像部20より供給される記録紙Pを定着ローラー41及び加圧ローラー42により挟持搬送することで、当該記録紙Pにトナー像を熱定着させる。そして、定着装置40にてトナー像が熱定着された記録紙Pは、両ローラー41,42により下流側へと送り出される。定着装置40より送り出された記録紙Pは、複数の搬送ローラー対12,13を介して、筐体80の上面に形成された上記排紙部70に排出される。
定着ローラー41は、筒状の芯金41bに接着固定されたゴム層41cと、ゴム層41cの表面を覆う離型層41dとを有している。加圧ローラー42は、筒状の芯金42aに接着固定されたスポンジ層42bと、スポンジ層42bの表面を覆う離型層42cとを有している。このように加圧ローラー42の弾性素材としてスポンジを使用することで加圧ローラー42の低熱容量化を図ることができる。これにより、加圧ローラー42の昇温を促して少ない電力でトナーを記録紙Pに熱定着させることができる。
上記定着装置40は、定着ローラー41と加圧ローラー42とのニップ圧が所定低圧になる低圧モードと所定高圧になる高圧モードとの二つの定着モードを有している。定着装置40の定着モードはコントローラー100により設定される。コントローラー100は、CPU、ROM及びRAMを有するマイクロコンピューターからなる。コントローラー100は、操作部からの操作信号を基に、印刷モードとして通常印刷モードが設定されていると判断した場合には、定着装置40の定着モードを高圧モードに設定する。コントローラー100は、操作部からの操作信号を基に、印刷モードとして封筒印刷モードが設定されていると判断した場合には、定着装置40の定着モードを低圧モードに設定する。これにより、普通紙に比べて厚さが厚い封筒等の記録紙Pに作用するニップ圧を低減して当該記録紙Pに皺が生じるのを防止している。
定着ローラー41及び加圧ローラー42は筐体フレーム43内(図2参照)に収容されてユニット化されている。定着ローラー41及び加圧ローラー42は、筐体フレーム43内において画像形成装置1の前後方向に延びている。本実施形態では、定着ローラー41
が駆動モーターにより駆動される駆動側回転部材であり、加圧ローラー42は該駆動側回転部材に従動して回転する従動側回転部材である。
筐体フレーム43内には、両ローラー41,42のニップ圧を所定低圧と所定高圧とに切替えるためのレバー式切替機構50(図5参照)が収容されている。画像形成装置1内にはレバー式切替機構50を駆動するためのカム機構(付勢力切替機構)60が設けられている。カム機構60は、定着装置40が画像形成装置1内に装着されることでレバー式切替機構50に連結される。カム機構60は、後述するようにギア列を介してモーター65(図4参照)に接続され、モーター65はコントローラー100に電気的に接続されている。そして、コントローラー100は、カム機構60を介してレバー式切替機構50の動作を制御することで両ローラー41,42のニップ圧を制御する。レバー式切替機構50とカム機構60とによってニップ圧切替部が構成されている。
図3に示すように、レバー式切替機構50は、支持レバー51と、第一コイルバネ52及び第二コイルバネ53とを有している。支持レバー51は、加圧ローラー42の芯金42aの両端部を支持している。支持レバー51の中間部には、芯金42aに嵌合する軸受部51aが形成されている。支持レバー51の一端部には凹部51bが形成されている。凹部51bは、筐体フレーム43内に設けられた半円筒状の固定支点部54に嵌合する。固定支点部54は、加圧ローラー42と平行に前後方向に延びている。支持レバー51は固定支点部54を支点に回動可能になっている。支持レバー51の他端部には第一及び第二バネ挿入突部51c,51dが形成されている。第一及び第二バネ挿入突部51c,51dはそれぞれ、第一及び第二コイルバネ52,53の上端部に内挿されている。第一及び第二コイルバネ52,53は、圧縮コイルバネであって左右方向に並んで配置されている。第一コイルバネ52の下端部は筐体フレーム43内の固定座部55に支持されている。第二コイルバネ53の下端部は昇降座部56に支持されている。昇降座部56の下側には、カム機構60の一部である偏心カム62が設けられている。昇降座部56は偏心カム62により上下に駆動される。
図4に示すように、偏心カム62は前後方向に延びるシャフト61の両端部に固定されている。偏心カム62は最小径部と最大径部とを有する楕円形状のカム板からなる。シャフト61の軸方向の中央部には位相検知板63が固定されている。位相検知板63は定着装置40の筐体フレーム43に固定された位相検知センサー64(図2参照)により検知される。位相検知センサー64はPIセンサーにより構成されている。シャフト61の一端は、ギア列Gを介してモーター65に連結されている。モーター65は上述したようにコントローラー100により作動制御される。
次に図3及び図5を参照して、レバー式切替機構50によるニップ圧の切替え動作について説明する。図3は定着ローラー41及び加圧ローラー42のニップ圧が所定低圧である状態を示し、図5はニップ圧が所定低圧である状態を示している。
図3の状態では、偏心カム62の最小径部が昇降座部56の下端部に隙間を空けて対向している。偏心カム62の周面が昇降座部56の下端部に当接していないので、第二コイルバネ53は自然長まで伸びきっている。したがって、第一コイルバネ52の付勢力のみが支持レバー51に作用する。この結果、支持レバー51に支持された加圧ローラー42が所定低圧で定着ローラー41に圧接される。図3の状態から偏心カム62が回転して、図4に示すように偏心カム62の最大径部が昇降座部56の下端部に当接する状態になると、第二コイルバネ53のバネ長が自然長よりも短くなる。この結果、支持レバー51には、第一コイルバネ52の付勢力に加えて第二コイルバネ53の付勢力が作用する。これにより、支持レバー51に支持された加圧ローラー42が所定高圧で定着ローラー41に圧接される。
ところで、本実施形態では、上述したように加圧ローラー42の弾性素材としてスポンジを使用している。スポンジは、低温環境下において高温環境下に比べてヤング率が小さくなる特性を有している。すなわち、スポンジは低温環境下において高温環境下よりも圧縮変形し易い。このため、例えば低温環境下(寒冷地での使用や冬場の使用環境下)で画像形成装置1(定着装置40)を長時間放置すると、図6に示すように、加圧ローラー42のスポンジ層42bのヤング率が減少してその変形量が増加し、定着ローラー41及び加圧ローラー42の軸間距離Dが高温時(図5の状態)に比べて減少する。
そして、上記のように定着ローラー41及び加圧ローラー42の軸間距離Dが減少すると、支持レバー51が第二コイルバネ52,53の付勢力によって固定支点部54を支点に図6の時計回り方向に徐々に回転変位する。本実施形態では、このような回転変位を、加圧ローラー42に近接して配置された温度検知センサー57を利用して間接的に検知するようにしている。
具体的には、温度検知センサー57は、図6において加圧ローラー42の右斜め下方に設けられている。温度検知センサー57は、例えば非接触のサーミスタ等により構成されていて加圧ローラー42の表面に対して隙間を持って配置されている。温度検知センサー57は、筐体フレーム43内における加圧ローラー42に近接する空間の温度(加圧ローラー42の温度に関連する温度)を検知する。ここで、「温度検知センサー57による検知温度が低い」ことは、加圧ローラー42のスポンジ層42bのヤング率が低下してスポンジ層42bが圧縮変形し易くなっていることを意味する。そこで、本実施形態では、加圧ローラー42による検知温度が予め設定した閾温度以下である場合には、加圧ローラー42の圧縮変形量が所定以上になったもの、つまり支持レバー51が所定の圧接位置(図3に示す位置であってニップ圧が設計値になるような位置)を基準として所定角度以上、圧接側に回転変位したものと判断するようにしている。コントローラー100では、このような判断に基づいて後述のニップ圧切替制御及び定着ローラー41の回転数制御を実行する。尚、上記所定角度は、例えば、加圧ローラー42のスポンジ層42bが塑性域に達する変位角度よりもやや小さい角度(例えば80%以上90%以下)である。
図7〜図9を参照して、コントローラー100によるニップ圧切替え制御及び回転数制御の詳細について説明する。
ステップSA1では、定着装置40に対する定着処理開始要求(画像形成装置1に対する印刷ジョブの実行要求)が有るか否かを判定し、この判定がNOである場合にはステップSA9(図8参照)に進む一方、YESである場合にはステップSA2に進む。
ステップSA2では、現時点における定着装置40の定着モードとして高圧モードが設定されているか否かを判定し、この判定がNOである場合にはステップSA14(図9参照)に進む一方、YESである場合にはステップSA3に進む。
ステップSA3では、温度検知センサー57による検知温度が閾温度以下であるか否かを判定し、この判定がNOである場合にはステップSA7に進む一方、YESである場合にはステップSA4に進む。
ステップSA4では、レバー式切替機構50によって定着ローラー41と加圧ローラー42とのニップ圧を所定低圧にする。
ステップSA5では、不図示のモーターにより定着ローラー(駆動側回転部材)41を予め設定した設定回転数よりも低い所定低回転数で駆動する。
ステップSA6では、温度検知センサー57による検知温度が閾温度以下であるか否かを判定し、この判定がNOである場合にはステップSA7に進む一方、YESである場合にはステップSA5に戻る。
ステップSA6の判定がNOである場合に進むステップSA7では、レバー式切替機構50によって定着ローラー41と加圧ローラー42とのニップ圧を所定高圧にする。
ステップSA8では、不図示のモーターにより定着ローラー41を上記設定回転数で駆動する。
ステップSA1の判定がNOである場合に進むステップSA9(図8参照)では、現時点における定着装置40の定着モードとして高圧モードが設定されているか否かを判定し、この判定がNOである場合にはステップSA12に進む一方、YESである場合にはステップSA10に進む。
ステップSA10では、温度検知センサー57による検知温度が閾温度以下であるか否かを判定し、この判定がNOである場合にはステップSA13に進む一方、YESである場合にはステップSA11に進む。
ステップSA11では、レバー式切替機構50により定着ローラー41と加圧ローラー42とのニップ圧を所定低圧にし、しかる後にリターンする。
ステップSA9の判定がNOである場合に進むステップSA12では、レバー式切替機構50により定着ローラー41と加圧ローラー42とのニップ圧を所定低圧にし、しかる後にリターンする。
ステップSA10の判定がNOである場合に進むステップSA13では、レバー式切替機構50により定着ローラー41と加圧ローラー42とのニップ圧を所定高圧にし、しかる後にリターンする。
ステップSA2の判定がNOである場合に進むステップSA14(図9参照)では、レバー式切替機構50により定着ローラー41と加圧ローラー42とのニップ圧を所定低圧にする。
ステップSA15では、温度検知センサー57による検知温度が閾温度以下であるか否かを判定し、この判定がNOである場合にはステップSA18に進む一方、YESである場合にはステップSA16に進む。
ステップSA16では、定着ローラー(駆動側回転部材)41を上記設定回転数よりも低い所定低回転数で駆動する。
ステップSA17では、温度検知センサー57による検知温度が閾温度以下であるか否かを判定し、この判定がNOである場合にはステップSA18に進む一方、YESである場合にはステップSA16に戻る。
ステップSA15及びステップSA17の判定がNOである場合に進むステップSA18では、定着ローラー41を上記設定回転数で駆動し、しかる後にリターンする。
以上説明したように本実施形態では、コントローラー100は、現時点の定着モードと
して高圧モードが設定されている場合(ステップSA2でYESの場合又はステップSA9でYESの場合)であっても、温度検知センサー57による検知温度が閾温度以下であるとき(ステップSA3でYESのとき又はステップSA10でYESのとき)には、レバー式切替機構50によってニップ圧を所定低圧にする。
これにより、例えば定着装置40が低温環境下で長時間放置されることにより定着ローラー41のスポンジ層41bの圧接変形量が増大した場合でも、ニップ圧を極力低くしてこの圧接変形量が塑性領域に達するのを防止することができる。また、加圧ローラー42の過度の圧接変形に起因して両ローラー41,42の駆動開始トルクが増大するのを抑制することができる。したがって、定着ローラー41を駆動するために必要なモーターの動力を低く抑えて省エネ性を向上させることができる。
また、コントローラー100は、温度検知センサー57による検知温度が閾温度以下である状態で、定着処理開始要求があったときには(ステップSA3でYESのとき又はステップSA15でYESのときには)、定着ローラー41を予め設定した設定回転数よりも低い所定低回転数で駆動し(ステップSA5又はステップSA16)、該駆動開始後に、温度検知センサー57による検知温度が閾温度を越えた以後は(ステップSA6でNOの場合以後は)、定着ローラー41を上記設定回転数で駆動する。
これによれば、加圧ローラー42のスポンジ層42bに過度の圧縮変形が生じている場合には、定着ローラー41の駆動開始時の回転数を低く抑えることにより駆動開始トルクを低減することができる。その後、定着ローラー41からの伝熱により加圧ローラー42の温度が上昇して、温度検知センサー57による検知温度が閾温度を超えると、定着ローラー41の回転数が設定回転数に戻る。したがって、定着ローラー41の低回転駆動が不必要に持続することもない。
《実施形態2》
図10及び図11は、実施形態2におけるニップ圧切替え制御及び回転数制御の一部を示すフローチャートである。本実施形態では、図10及び図11の破線で囲んだ部分の処理が上記実施形態1とは異なっており、その他の処理は実施形態1と同様である。
ステップSB1〜ステップSB4では、ステップSA1〜ステップSA4と同様の処理を実行する。
ステップSB5では、定着ローラー41に内蔵されたヒーター41aを制御することにより、定着ローラー41の表面温度を目標温度よりも高い所定温度まで上昇させる。
ステップSB6では、温度検知センサー57による検知温度が閾温度以下であるか否かを判定し、この判定がYESである場合にはステップSB5に戻る一方、NOである場合にはステップSB7に進む。
ステップSB7では、上記ヒーター41aを制御することにより、定着ローラー41の表面温度を上記所定温度から目標温度まで低下させる。
ステップSB8では、レバー式切替機構50により定着ローラー41と加圧ローラー42とのニップ圧を所定高圧にする。
ステップSB9では、不図示のモーターにより定着ローラー41を上記設定回転数で駆動する。
ステップSB1の判定がNOである場合に進む各ステップの処理は上記実施形態1と同様であるため説明を省略する。
ステップSB2の判定がNOである場合に進むステップSB10では、レバー式切替機構50により定着ローラー41と加圧ローラー42とのニップ圧を所定低圧にする。
ステップSB11では、温度検知センサー57による検知温度が閾温度以下であるか否かを判定し、この判定がNOである場合にはステップSB15に進む一方、YESである場合にはステップSB12に進む。
ステップSB12では、定着ローラー41に内蔵されたヒーター41aを制御することにより、定着ローラー41の表面温度を目標温度よりも高い所定温度まで上昇させる。
ステップSB13では、温度検知センサー57による検知温度が閾温度以下であるか否かを判定し、この判定がYESである場合にはステップSB12に戻る一方、NOである場合にはステップSB14に進む。
ステップSB14では、上記ヒーター41aを制御することにより、定着ローラー41の表面温度を上記所定温度から目標温度まで低下させる。
ステップSB15では、不図示のモーターにより定着ローラー41を上記設定回転数で駆動し、しかる後にリターンする。
以上説明したように、本実施形態では、コントローラー100は、現時点の定着モードとして高圧モードが設定されている場合であっても、温度検知センサー57による検知温度が閾温度以下であるときには、レバー式切替機構50によってニップ圧を所定低圧にする。したがって、上記実施形態1と同様の作用効果を得ることができる。
また、コントローラー100は、温度検知センサー57による検知温度が閾温度以下である状態で、定着処理開始要求があったときには(ステップSB3でYESのとき又はステップSB11でYESのときには)、ヒーター41aにより定着ローラー41を定着処理実行用の目標温度よりも高い所定温度に加熱し(ステップSB5又はステップSB12)、温度検知センサー57による検知温度が閾温度を越えた以後に(ステップSB6でNO又はステップSB13でNO)、定着ローラー41の温度を目標温度に戻すとともに定着ローラー41の駆動を開始する。
これによれば、加圧ローラー42の温度低下に起因して加圧ローラー42のスポンジ層42bに過度の圧縮変形が生じている場合には、定着処理開始要求があった後に、定着ローラー41を目標温度よりも高い所定温度に加熱することで、定着ローラー41に当接する加圧ローラー42を速やかに昇温することができる。延いては、加圧ローラー42のスポンジ層42bの圧縮変形量を低減(ヤング率を増大)して定着ローラー41と加圧ローラー42とのニップ圧を適正な大きさに回復させることができる。よって、定着処理開始要求があってから実際に定着処理を開始するまでの時間を短縮することができる。
《他の実施形態》
上記実施形態1では、ステップSA5又はステップSA16において定着ローラー41の回転数を所定低回転数で一定に維持するようにしているが、これに限ったものではなく、上記設定回転数以下の範囲で、所定低回転数から時間の経過と共に段階的に増加させるようにしてもよい。この場合においても、温度検知センサー57による検知温度が閾温度を越えた以後は定着ローラー41を設定回転数で駆動すればよい。
上記実施形態では、カム機構60を画像形成装置1に組付けるようにしているが、これに限ったものではなく、カム機構60を定着装置40に組付けるようにしてもよい。
上記実施形態では、加圧ローラー42を構成する弾性素材がスポンジである例について説明したが、これに限ったものではなく、弾性素材は例えばゴム部材であってもよい。
上記実施形態では、定着ローラー41が駆動側回転部材であり、加圧ローラー42が従動側回転部材である例について説明したが、これに限ったものではなく、加圧ローラー42を駆動側回転部材とし、定着ローラー41を従動側回転部材としてもよい。
上記実施形態では、回転定着部材が定着ローラー41である例について説明したが、これに限ったものではなく、回転定着部材は無端状の定着ベルトであってもよい。
上記実施形態では、温度検知センサー57を利用して支持レバー51が所定角度以上、回転変位したことを検知するようにしているが、温度検知センサー57をトナーの過定着防止のためのセンサーとして兼用してもよい。すなわち、連続印刷を行っているときには加圧ローラー42の温度は低く抑えられるが、時間間隔を空けて印刷を行う場合には、記録紙Pがニップ部を通過しない状態が長く続くので加圧ローラー42の温度が過度に上昇して記録紙Pに対してトナーが過度に定着される。これを防止するべく、温度検知センサー57による検知温度が予め設定した設定温度を超えると、コントローラー100によりヒーター41aを制御して加圧ローラー42の温度を低下させる。これにより、トナーの過定着が防止される。
上記実施形態では、温度検知センサー57により加圧ローラー42に隣接する空間部の温度を検出するようにしているが、これに限ったものではなく、例えば加圧ローラー42内に温度検知センサー57を埋め込んで加圧ローラー42の温度を温度検知センサー57により直接検知するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明は、定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置について有用である。
1 画像形成装置
40 定着装置
41 定着ローラー(回転定着部材、駆動側回転部材)
41a ヒーター(加熱手段)
42 加圧ローラー(回転加圧部材、従動側回転部材)
42a 芯金
42b スポンジ層
50 レバー式切替機構(ニップ圧切替部)
57 温度検知センサー(温度検知部)
60 カム機構(ニップ圧切替部)
100 コントローラー(制御部、モード設定部)

Claims (3)

  1. 互いに圧接されてニップ部を形成する回転定着部材及び回転加圧部材と、定着モードを、上記ニップ部におけるニップ圧が所定低圧になる低圧モードと所定高圧になる高圧モードとのいずれか一方に設定するモード設定部と、上記ニップ圧を上記所定低圧と上記所定高圧とに切替えるためのニップ圧切替部とを備え、上記回転加圧部材が、低温環境下において高温環境下に比べてヤング率が低くなる特性を有する定着装置であって、
    上記回転加圧部材の温を検知する温度検知部と、
    上記温度検知部による検知温度を基に、上記ニップ圧切替部の動作制御を行う制御部とをさらに備え、
    上記低温環境は、上記温度検知部による検知温度が予め定めた閾温度以下になるような環境であり、上記高温環境は、上記温度検知部による検知温度が上記閾温度を超えるような環境であり、
    上記制御部は、上記モード設定部にて高圧モードが設定されている場合であっても、上記温度検知部により検知された温度が上記閾温度以下であるときには、上記ニップ圧切替部によって上記ニップ圧を上記所定低圧にするように構成され、
    記回転定着部材及び上記回転加圧部材の一方が駆動側回転部材であり、他方が該駆動側回転部材に従動して回転する従動側回転部材であり、
    上記制御部は、上記温度検知部により検知された温度が上記閾温度以下である状態で、定着処理開始要求があったときには、上記駆動側回転部材を予め設定した設定回転数よりも低い所定低回転数で駆動し、該駆動開始後に、上記温度検知部による検知温度が上記閾温度を越えた以後は、上記駆動側回転部材を上記設定回転数で駆動するように構成されている、定着装置。
  2. 請求項に記載の定着装置において、
    上記回転加圧部材は、スポンジからなるスポンジ層を有している、定着装置。
  3. 請求項1又は2に記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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