JP6659084B2 - 現像剤量検出装置及び画像形成装置 - Google Patents
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(2)容器に収容された現像剤を撹拌する撹拌部材と、前記容器に配置されており、対向する2つの導電部材を有し、前記撹拌部材により現像剤が撹拌されて該現像剤が移動されると前記2つの導電部材の間に現像剤が充填された状態又は現像剤が充填されていない状態となる、前記容器内の現像剤の量を検知するための検出部と、前記検出部に交流電圧を印加する交流電源と、前記検出部の静電容量に応じた電流を基準電圧に応じて電圧に変換する変換部と、を有し、前記2つの導電部材の静電容量に応じた電圧を出力する出力手段と、前記出力手段により出力された電圧波形に基づき、前記容器内の現像剤の量を判断する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記2つの導電部材の間に現像剤が充填された状態で前記出力手段から出力された電圧と、前記2つの導電部材の間に現像剤が充填されていない状態で前記出力手段から出力された電圧とに基づいて、前記出力手段の出力特性を決定している複数のパラメータである前記交流電源の振幅電圧、前記交流電源の周波数、及び前記基準電圧の中から選択された少なくとも2つのパラメータの値を変更し、前記出力手段から出力される電圧の検出範囲を、前記2つのパラメータの値を変更する前の検出範囲よりも広くすることを特徴とする現像剤量検出装置。
(3)容器に収容された現像剤を撹拌する撹拌部材と、
前記容器に配置されており、対向する2つの導電部材を有し、前記撹拌部材により現像剤が撹拌されて該現像剤が移動されると前記2つの導電部材の間に現像剤が充填された状態又は現像剤が充填されていない状態となる、前記容器内の現像剤の量を検知するための検出部と、前記検出部に交流電圧を印加する交流電源と、前記検出部の静電容量に応じた電流を基準電圧に応じて電圧に変換する変換部と、を有し、前記2つの導電部材の静電容量に応じた電圧を出力する出力手段と、前記2つの導電部材の間に現像剤が充填された状態で前記出力手段から第1の電圧が出力されている第1の時間と、前記2つの導電部材の間に現像剤が充填されていない状態で前記出力手段から第2の電圧が出力されている第2の時間とに基づき、前記容器内の現像剤の量を判断する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記出力手段の出力特性を決定している複数のパラメータである前記交流電源の振幅電圧、前記交流電源の周波数、及び前記基準電圧の中から選択された少なくとも2つのパラメータの値を変更し、前記第2の電圧と前記第1の電圧との差である検出範囲を、前記2つのパラメータの値を変更する前の検出範囲よりも広くすることを特徴とする現像剤量検出装置。
(4)記録材に画像を形成する画像形成手段と、前記(1)から前記(3)のいずれか1項に記載の現像剤量検出装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
図1(a)は、実施例1のトナー残量検出装置を搭載した画像形成装置の全体構成を示す断面図であり、図1(a)を用いて画像形成装置(以下、本体1と記述)の構成及び基本動作を説明する。画像形成手段である画像形成部60の一例について説明する。本体1は着脱可能なプロセスカートリッジ6Y(イエロー)、6M(マゼンタ)、6C(シアン)、6K(ブラック)を備えている。これら4個は同一構造であるが、異なる色の現像剤であるトナー28(図1(b)、図1(c)参照)による画像を形成する点で相違している。以下、必要な場合を除き、色を表す添え字Y、M、C、Kを省略して表記する。プロセスカートリッジ6は、感光ドラム8、帯電ローラ9、現像ローラ10、トナー補給ローラ11、トナー28を収容する容器の一例であるトナー容器20、撹拌部材21から構成されている。トナー容器20内の詳細については後述する。プロセスカートリッジ6、レーザーユニット7によって、一般的な電子写真プロセスにより感光ドラム8上に形成された各色のトナー像は、一次転写ローラ12により中間転写ベルト13上に重ねられる。
図1(b)、図1(c)は、トナー残量が少なくなった状態の、トナー容器20内の詳細を説明するための断面図であり、現像ローラ10やトナー補給ローラ11の回転軸方向から見た図である。検出部の一例であるトナー検出部25は、トナー容器20の側面に配置された、対向する2枚の導電部材で構成されており、2枚の導電部材によりコンデンサを形成している。トナー検出部25を構成する2枚の導電部材により形成されている空間(以下、トナー検出部25の空間という)は、トナー容器20内の空間と繋がっている。撹拌部材21は矢印方向(図中、時計回り方向)に回転し、トナー28を撹拌する。撹拌部材21は、可撓性を有する部材により形成されている。図1(b)はトナー28がトナー容器20の底面にある状態を示しており、この状態ではトナー検出部25にトナー28は充填されていない。一方、図1(c)は、撹拌部材21によりトナー28が持ち上げられ、トナー検出部25にトナー28が充填されている状態である。このように、トナー検出部25には、撹拌部材21によって攪拌された現像剤が、トナー検出部25の空間を満たしている状態と、満たしていない状態とがある。
CI=εrCO・・・(1)
図1(b)、図1(c)のようにトナー28の残量が少ない状態で撹拌部材21が回転している間は、トナー検出部25の静電容量の変化が、撹拌部材21が回転する周期(以下、回転周期又は撹拌周期という)で繰り返される。
次に、本実施例の静電容量検出手段の一例であるトナー残量検出部40を介したトナー残量検出の構成について、図2を用いて説明する。図2に示すように、トナー残量の検出は、トナー容器20、制御基板30、トナー残量検出部40から構成される現像剤量検出装置によって実施される。トナー残量検出部40は、交流電源41、整流ダイオード42、43、検出抵抗44、整流コンデンサ45、オペアンプ46、直流電源47を有している。トナー残量検出部40は、トナー検出部25及び制御基板30に配置されているCPU31と接続されている。CPU31は、トナー残量検出部40の出力特性を決定しているパラメータである、交流電源41の振幅電圧(Vpp)や周波数f、基準電圧である直流電源47の直流電圧Vrefの値を可変制御することができる。交流電源41で発生させた交流電圧は、トナー検出部25に印加され、トナー容器20におけるトナー28の充填量に応じて交流電流に変換される。交流電流は整流ダイオード42、43、整流コンデンサ45により整流される。オペアンプ46の非反転入力端子(以下、+端子)には、直流電源47から入力される直流電圧Vrefが印加され、反転入力端子(以下、−端子)は、+端子とイマジナリーショートの関係にあるため、+端子とほぼ同電位の状態が保たれる。トナー残量検出部40からCPU31に入力される電圧Vsnsは、オペアンプの−端子の電圧(Vref)から検出抵抗44に流れた直流電流の分だけ電圧降下した電圧値となる。即ち、ダイオード42、43、整流コンデンサ45、オペアンプ46、直流電源47、検出抵抗44は、トナー検出部25から入力された電流に応じた電圧Vsnsを出力する。このため、これらは変換部として機能する。
I=Cf(VPP−Vref−2VF)・・・(2)
または、検出抵抗44の抵抗値をRとして、次の式(3)で表すこともできる。
I=(Vref−Vsns)/R・・・(3)
式(2)と式(3)からIを消去して整理すると、次の式(4)が導かれる。
C=(Vref−Vsns)/{Rf(VPP−Vref−2VF)}・・・(4)
よって、図2のような構成とすることで、CPU31は、トナー検出部25の静電容量Cの変化を、トナー残量検出部40から出力された電圧(以下、出力電圧)Vsnsの変化として検出することができる。
次に、本実施例の特徴である、トナー28の残量の検出範囲を広げる方法について、図3(b)〜図3(d)を用いて説明する。まず、CPU31は、プロセスカートリッジ6が初期の状態、即ちトナー28がトナー容器20に充満した状態で、交流電源41の振幅電圧VPP、交流電源41の周波数f、直流電源47の直流電圧Vrefに、記憶部32に予め格納された所定の値を設定する。CPU31は、これらの値を設定し、出力電圧Vsnsを測定する。そして、CPU31は、式(4)に基づいてトナー検出部25にトナー28がある状態の静電容量CIを算出する。また、トナー検出部25にトナー28がない状態の静電容量COは、算出した静電容量CIと式(1)から算出する。
CO=(Vref−VA’)/{Rf(VPP−Vref−2VF)}・・・(5)
CI=(Vref−VB’)/{Rf(VPP−Vref−2VF)}・・・(6)
Vref’=(CIVA’−COVB’)/(CI−CO)・・・(7)
式(7)で求めたVref’を、式(6)のVrefに置き換えて、周波数fについて式(6)を整理すると、パラメータを変更した後の周波数f’が、以下の式(8)のように求められる。
f’=(Vref’−VB’)/{RCI(VPP−Vref’−2VF)}・・・(8)
よって、周波数fと直流電圧Vrefの設定値を、式(7)及び式(8)で求めた直流電圧Vref’と周波数f’に変更することにより、図3(b)の、A点、B点を通る特性からA’点、B’点を通る特性に変更することができる。
図3(e)は、本体1の動作を簡易的に時系列で示した図であり、横軸に時間を示す。例えば、T11を、本体1を起動したタイミングとする。タイミングT11からタイミングT12の間を、本体1内の残留紙の確認や中間転写ベルト13等のクリーニング動作を行うための起動シーケンスの区間とする。タイミングT12からタイミングT13の間を、中間転写ベルト13等の駆動部の駆動開始や定着ユニット15に電力の投入を開始するプリント準備の区間とする。タイミングT13からタイミングT14の間はプリント動作を行う(プリント中)区間、タイミングT14からタイミングT15の間を中間転写ベルト13等のクリーニング動作を行うためのプリント停止準備の区間とする。
ここで、実際にパラメータの設定値を算出する具体例を示す。CPU31は、トナー検出部25がトナー28で満たされているときに、トナー残量検出部40から出力された電圧Vsnsに基づいてトナー検出部25の静電容量CIを求める。CPU31は、求めた静電容量CIに基づいて、トナー残量検出部40の検出範囲を所定の範囲、例えばΔV5とするときのパラメータの値(Vref’、f’)をトナー残量検出部40に設定する。可変制御できるパラメータの初期設定は、直流電源47の直流電圧をVref=4.0[V]、交流電源41の周波数をf=50[kHz]とする。また、その他の値を次のようにする。まず、誘電率εr=1.4、交流電源41の振幅電圧VPP=200[V]、検出抵抗44の抵抗値R=33[kΩ]とする。また、整流ダイオード42、43の順電圧VF=1.0[V]、トナー検出部25にトナー28がある状態での出力電圧Vsns=0.48[V]とする。まず、式(4)より、CI=11.0[pF]、式(1)より、CO=7.9[pF]と算出できる。算出したCOを式(4)に代入することにより、トナー検出部25にトナー28がない状態での出力電圧は、Vsns=1.48[V]と求められる。これにより、トナー28が充満している初期状態における出力電圧Vsnsの検出範囲は、1.0(=1.48−0.48)[V]であることがわかる。
(パラメータの設定値の算出)
次に、本実施例におけるCPU31によるトナー28の残量を検出する流れについて、図4のフローチャートにより説明する。図4(a)は、プロセスカートリッジ6のトナー容器20にトナー28が充満された状態における、トナー残量検出部40の可変制御できる各パラメータの設定値算出処理を示すフローチャートである。本実施例では、トナー残量検出部40の可変制御できる各パラメータの一例として、直流電源47の直流電圧Vref’と交流電源41の周波数f’の設定値を算出する。
図4(b)により、トナー容器20内のトナー28の残量が少なくなった状態での、トナー残量検出処理を説明する。S201でCPU31は、交流電源41の周波数fと、直流電源47の直流電圧Vrefを、図4(a)のS104で記憶部32に格納した変更後の直流電圧Vref’と周波数f’に変更する。S202でCPU31は、撹拌部材21を回転させる。S203でCPU31は、出力電圧Vsnsの測定を開始する。例えば、CPU31は、出力電圧Vsnsの波形のエッジを検知したときに、タイマーによる計測を開始する。S204でCPU31は、S203で得られた出力電圧Vsnsの波形から、CPU31内のタイマーを参照することにより、トナー検出部25にトナーがある状態の時間TI、トナー検出部25にトナーがない状態のTOを測定する。CPU31は、デューティ比(TI/(TO+TI))を算出する。S205でCPU31は、S204で算出したデューティ比(TI/(TO+TI))と、予め記憶部32に格納されたテーブル(例えば、表1のテーブル)に基づいて、トナー28の残量を検出する。S206でCPU31は、S205で検出したトナー28の残量を、表示部50に表示させて報知する。
VPP’={(Vref’−VB’)/RfCI}+Vref’+2VF・・・(9)
よって、振幅電圧VPPと直流電圧Vrefの設定値を、式(7)及び式(9)で求めた変更後の直流電圧Vref’と振幅電圧VPP’に変更することにより、図3(b)の、A’点、B’点を通る特性に変更することができる。このように、変更するパラメータは、交流電源41の振幅電圧Vpp、交流電源41の周波数f、直流電圧Vrefの中から選択された2つのパラメータである。
まず、振幅電圧VPPと周波数fの調整における前提条件について説明する。図5は、出願人らが実験で測定した出力電圧Vsnsに対する、CPU31が振幅電圧VPPと周波数fを変更したときの検出範囲の特性の一例を示している。図5は、横軸に振幅電圧Vpp[V]、縦軸に検出範囲[V]を示す。尚、振幅電圧Vppの初期値を140Vとする。また、図5では、実線が周波数fを80kHzとした場合、ピッチの長い一点鎖線が周波数fを70kHzとした場合、二点鎖線が周波数fを60kHzとした場合の特性を示す。更に、図5では、一点鎖線が周波数fを50kHzとした場合、破線が周波数fを40kHzとした場合、点線が周波数fを30kHzとした場合の特性を示す。尚、周波数fの初期値を50kHzとする。また、図5中の黒点は、初期値の振幅電圧Vpp(=140V)と周波数f(=50kHz)を示し、このときの検出範囲はΔV1となっている。
次にCPU31が行う調整方法に関して説明する。図6(a)は本実施例における出力電圧Vsnsと静電容量Cの関係を示しており、横軸に静電容量C[pF]、縦軸に出力電圧Vsns[V]を示す。また、図6(a)では、801は振幅電圧VPPと周波数fを調整する前の出力電圧Vsnsを、802は振幅電圧VPPと周波数fを調整した後の出力電圧Vsnsを、それぞれ示している。調整前の801における静電容量COに対応した出力電圧VsnsをVO、静電容量CIに対応した出力電圧VsnsをVIとして、検出範囲をΔV1とする。
ΔV1=VO‐VI・・・(10)
図6(b)は本実施例の振幅電圧VPPと周波数fの調整における検出範囲の変化を時間軸で示した図であり、横軸は時間T[s]、縦軸は検出範囲[V]を示す。図6(b)のt1は振幅電圧Vppと周波数fの調整を開始した時間を示す。t1では、振幅電圧Vppは140V、周波数fは50kHzと、いずれも図5で初期値とした値にする。図6(b)のt2は振幅電圧VPPが調整範囲の上限値200[V]に、t4は検出範囲が調整範囲の最大(ΔV2)に到達した時間を示す。図6(b)のt5は振幅電圧Vppと周波数fの調整が終了した時間を示している。尚、振幅電圧VPP及び周波数fの設定は、撹拌部材21の撹拌周期の間隔で変更している。以降、パラメータを設定する際の時間の間隔(本実施例では攪拌周期)を調整幅ともいう。また、t1における静電容量に対する出力電圧Vsnsの関係が図6(a)の801に対応しており、t4における静電容量に対する出力電圧Vsnsの関係が図6(a)の802に対応している。したがって、t1における出力電圧Vsnsの検出範囲はΔV1、t4における出力電圧Vsnsの検出範囲はΔV2となる。
次に図7のフローチャートを用いて、本実施例のCPU31によるトナー残量検出部40の振幅電圧VPPと周波数fの設定値を求めるまでの流れを説明する。S301でCPU31は、所定の設定値で出力電圧Vsnsを測定し、この時点での検出範囲を算出する。具体的には、CPU31は、トナー残量検出部40の各パラメータに予め記憶部32に格納された所定の設定値を設定する。本実施例では、パラメータとして、振幅電圧VPPと周波数fと直流電圧Vrefの各値を記憶部32から読み出して、読み出した値を設定値とする。ここで、振幅電圧VPPを140[V]、周波数fを50[kHz]、直流電圧Vrefを3[V]とする。CPU31は、これらの値を設定して、撹拌部材21を動作させ、トナー検出部25にトナー28がある状態のときの出力電圧Vsnsと、トナー検出部25にトナー28がない状態のときの出力電圧Vsnsを検出し、検出範囲を算出する。
まず、振幅電圧VPPと直流電圧Vrefの調整における前提条件について説明する。図8は、出願人らが実験で測定した出力電圧Vsnsに対する、CPU31が振幅電圧VPPと直流電圧Vrefを変えたときの検出範囲の特性例を示している。図8は、横軸に振幅電圧Vpp[V]、縦軸に検出範囲[V]を示す。尚、振幅電圧Vppの初期値を140V、周波数fの初期値を50[kHz]とする。また、図8では、実線が直流電圧Vrefを3[V]とした場合、点線が直流電圧Vrefを4[V]とした場合の特性を示している。尚、直流電圧Vrefが3[V]のときを初期値とする。CPU31は、振幅電圧VPPを100V〜200Vの範囲内でトナー28の撹拌毎に10Vずつ変化させることができ、直流電圧Vrefは3[V]と4[V]の2段階で切り替えられるものとする。尚、図4(a)の設定値算出処理の工程を実施するタイミングを含むその他の条件は、実施例2と同様なため、説明を省略する。
次にCPU31が行う調整方法に関して説明する。図9(a)は本実施例における出力電圧Vsnsと静電容量Cの関係を示しており、横軸に静電容量C[pF]、縦軸に出力電圧Vsns[V]を示す。また、図9(a)では、801は振幅電圧VPP、直流電圧Vrefを含むパラメータに対して、記憶部32に格納された所定の値を設定したときの調整前の出力電圧Vsnsを示している。ここで、記憶部32に格納された所定の値は、振幅電圧VPPは140[V]、周波数fは50[kHz]、直流電圧Vrefは3[V]である。
ΔV3=VO’−VI’・・・(11)
図9(b)は本実施例の振幅電圧VPPと直流電圧Vrefの調整における検出範囲の変化を時間軸で示した図であり、横軸は時間T[s]、縦軸は検出範囲[V]を示す。図9(b)のt1’は振幅電圧Vppと直流電圧Vrefの調整を開始した時間を示す。t1’における静電容量に対する出力電圧Vsnsの関係は、図9(a)の801に対応し、検出範囲はΔV3となる。t2’は振幅電圧VPPを140[V]から10[V]高くした時間である。t2’で振幅電圧Vppを10[V]高くすると検出範囲がΔV3よりも小さくなる。t3’は振幅電圧VPPを140[V]に戻して、直流電圧Vrefを3[V]から4[V]に設定した時間を示し、t3’における静電容量に対する出力電圧Vsnsの関係は図9(a)の1104に対応し、検出範囲はΔV3となる。t4’は振幅電圧VPPを140[V]から10[V]ずつ高くしていき、直流電圧Vrefが4[V]のときの検出範囲が最大(ΔV4)に到達した時間を示している。t4’における静電容量に対する出力電圧Vsnsの関係は図9(a)の1105に対応し、検出範囲はΔV4となる。
次に図10のフローチャートを用いてCPU31によるトナー残量検出部40の振幅電圧VPPと直流電圧Vrefの設定値を求めるまでの流れを説明する。尚、図7で説明した処理と同じ処理には同一符号を付けて説明を省略する。ただし、S305の処理で否となった場合、後述するS401の処理に戻る。本実施例の処理では、図7のS301、S303〜S305の処理と基本的には同様の処理を行う。図7のフローチャートと異なっているのは、振幅電圧VPPを10[V]ずつ変化させる点(S401)と、直流電圧Vrefを3[V]から4[V]に変更する点(S404)である。
31 CPU
40 トナー残量検出部
Claims (13)
- 容器に収容された現像剤を撹拌する撹拌部材と、
前記容器に配置されており、対向する2つの導電部材を有し、前記撹拌部材により現像剤が撹拌されて該現像剤が移動されると前記2つの導電部材の間に現像剤が充填された状態又は現像剤が充填されていない状態となる、前記容器内の現像剤の量を検知するための検出部と、
前記検出部に交流電圧を印加する交流電源と、前記検出部の静電容量に応じた電流を基準電圧に応じて電圧に変換する変換部と、を有し、前記2つの導電部材の静電容量に応じた電圧を出力する出力手段と、
前記出力手段により出力された電圧波形に基づき、前記容器内の現像剤の量を判断する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記出力手段の出力特性を決定している複数のパラメータである前記交流電源の振幅電圧、前記交流電源の周波数、及び前記基準電圧の中から選択された少なくとも2つのパラメータの値を変更し、前記出力手段から出力される電圧の検出範囲を、前記2つのパラメータの値を変更する前の検出範囲よりも広くすることを特徴とする現像剤量検出装置。 - 前記制御手段は、前記現像剤が、前記2つの導電部材を充填しているときに前記出力手段から出力された電圧と、前記2つの導電部材を充填していないときに前記出力手段から出力された電圧とに基づいて、前記検出範囲を求めることを特徴とする請求項1に記載の現像剤量検出装置。
- 容器に収容された現像剤を撹拌する撹拌部材と、
前記容器に配置されており、対向する2つの導電部材を有し、前記撹拌部材により現像剤が撹拌されて該現像剤が移動されると前記2つの導電部材の間に現像剤が充填された状態又は現像剤が充填されていない状態となる、前記容器内の現像剤の量を検知するための検出部と、
前記検出部に交流電圧を印加する交流電源と、前記検出部の静電容量に応じた電流を基準電圧に応じて電圧に変換する変換部と、を有し、前記2つの導電部材の静電容量に応じた電圧を出力する出力手段と、
前記出力手段により出力された電圧波形に基づき、前記容器内の現像剤の量を判断する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記2つの導電部材の間に現像剤が充填された状態で前記出力手段から出力された電圧と、前記2つの導電部材の間に現像剤が充填されていない状態で前記出力手段から出力された電圧とに基づいて、前記出力手段の出力特性を決定している複数のパラメータである前記交流電源の振幅電圧、前記交流電源の周波数、及び前記基準電圧の中から選択された少なくとも2つのパラメータの値を変更し、前記出力手段から出力される電圧の検出範囲を、前記2つのパラメータの値を変更する前の検出範囲よりも広くすることを特徴とする現像剤量検出装置。 - 容器に収容された現像剤を撹拌する撹拌部材と、
前記容器に配置されており、対向する2つの導電部材を有し、前記撹拌部材により現像剤が撹拌されて該現像剤が移動されると前記2つの導電部材の間に現像剤が充填された状態又は現像剤が充填されていない状態となる、前記容器内の現像剤の量を検知するための検出部と、
前記検出部に交流電圧を印加する交流電源と、前記検出部の静電容量に応じた電流を基準電圧に応じて電圧に変換する変換部と、を有し、前記2つの導電部材の静電容量に応じた電圧を出力する出力手段と、
前記2つの導電部材の間に現像剤が充填された状態で前記出力手段から第1の電圧が出力されている第1の時間と、前記2つの導電部材の間に現像剤が充填されていない状態で前記出力手段から第2の電圧が出力されている第2の時間とに基づき、前記容器内の現像剤の量を判断する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記出力手段の出力特性を決定している複数のパラメータである前記交流電源の振幅電圧、前記交流電源の周波数、及び前記基準電圧の中から選択された少なくとも2つのパラメータの値を変更し、前記第2の電圧と前記第1の電圧との差である検出範囲を、前記2つのパラメータの値を変更する前の検出範囲よりも広くすることを特徴とする現像剤量検出装置。 - 前記制御手段は、前記現像剤が、前記2つの導電部材を充填しているときに前記出力手段から出力された電圧と、前記2つの導電部材を充填していないときに前記出力手段から出力された電圧とに基づいて、前記検出範囲を求めることを特徴とする請求項4に記載の現像剤量検出装置。
- 前記制御手段は、前記現像剤が、前記2つの導電部材を充填しているときに出力された電圧波形と前記2つの導電部材を充填していないときに出力された電圧波形とに基づいて、前記容器内の現像剤の量を判断することを特徴とする請求項2又は5に記載の現像剤量検出装置。
- 前記制御手段は、前記2つの導電部材が前記現像剤で充填されているときに前記出力手段から出力された電圧に基づいて前記2つの導電部材の静電容量を求め、求めた静電容量に基づいて、前記検出範囲を所定の範囲とするときの前記パラメータの値を算出し、算出したパラメータの値を前記出力手段に設定することを特徴とする請求項6に記載の現像剤量検出装置。
- 前記制御手段は、前記パラメータの値を順次変更して前記出力手段に設定したときの複数の前記検出範囲を求め、求めた複数の前記検出範囲の中で最も大きい検出範囲となったときのパラメータの値を前記出力手段に設定することを特徴とする請求項6に記載の現像剤量検出装置。
- 前記制御手段は、前記撹拌部材の回転周期に応じて、前記パラメータの値を変更することを特徴とする請求項8に記載の現像剤量検出装置。
- 前記制御手段は、前記検出範囲を広げた後で、前記容器内の現像剤の量を判断することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の現像剤量検出装置。
- 前記検出部は、前記容器の側面に配置されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の現像剤量検出装置。
- 前記変換部は、オペアンプと、前記オペアンプの反転入力端子と出力端子との間に接続された抵抗と、を有し、
前記オペアンプは、前記基準電圧が非反転入力端子に入力され、前記抵抗に前記静電容量に応じた電流が流れた分、前記基準電圧から降下した電圧を出力することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の現像剤量検出装置。 - 記録材に画像を形成する画像形成手段と、
請求項1乃至12のいずれか1項に記載の現像剤量検出装置と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
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