JP6659084B2 - 現像剤量検出装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像剤量検出装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、現像剤量検出装置及び画像形成装置に関し、例えば、複写機又はプリンタ等の電子写真方式又は静電記録方式の画像形成装置における現像剤残量の検出方法に関する。
従来、画像形成装置が備えるトナー容器内の現像剤の残量を検出する方法が提案されている。例えば、平行に張設された2本の導線部材からなる攪拌棒を備え、攪拌棒が一回転する間の電圧をモニタすることによって、現像剤の残量を検出する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平02−197879号公報
しかし、互いに向き合う導電部材の距離や面積のばらつき、及び検出回路の部品ばらつきや、導電部材の抵抗値ばらつきによる影響を低減することにより、検出範囲を広げて、トナー容器内のトナー残量を高精度に検出することが望まれている。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、より精度よくトナー残量を検出することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)容器に収容された現像剤を撹拌する撹拌部材と、前記容器に配置されており対向する2つの導電部材を有し、前記撹拌部材により現像剤が撹拌されて該現像剤が移動されると前記2つの導電部材の間に現像剤が充填された状態又は現像剤が充填されていない状態となる、前記容器内の現像剤の量を検知するための検出部と、前記検出部に交流電圧を印加する交流電源と、前記検出部の静電容量に応じた電流を基準電圧に応じて電圧に変換する変換部と、を有し、前記2つの導電部材の静電容量に応じた電圧を出力する出力手段と、前記出力手段により出力された電圧波形に基づき、前記容器内の現像剤の量を判断する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記出力手段の出力特性を決定している複数のパラメータである前記交流電源の振幅電圧、前記交流電源の周波数、及び前記基準電圧の中から選択された少なくとも2つのパラメータの値を変更し、前記出力手段から出力される電圧の検出範囲を、前記2つのパラメータの値を変更する前の検出範囲よりも広くすることを特徴とする現像剤量検出装置。
(2)容器に収容された現像剤を撹拌する撹拌部材と、前記容器に配置されており対向する2つの導電部材を有し、前記撹拌部材により現像剤が撹拌されて該現像剤が移動されると前記2つの導電部材の間に現像剤が充填された状態又は現像剤が充填されていない状態となる、前記容器内の現像剤の量を検知するための検出部と、前記検出部に交流電圧を印加する交流電源と、前記検出部の静電容量に応じた電流を基準電圧に応じて電圧に変換する変換部と、を有し、前記2つの導電部材の静電容量に応じた電圧を出力する出力手段と、前記出力手段により出力された電圧波形に基づき、前記容器内の現像剤の量を判断する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記2つの導電部材の間に現像剤が充填された状態で前記出力手段から出力された電圧と、前記2つの導電部材の間に現像剤が充填されていない状態で前記出力手段から出力された電圧とに基づいて、前記出力手段の出力特性を決定している複数のパラメータである前記交流電源の振幅電圧、前記交流電源の周波数、及び前記基準電圧の中から選択された少なくとも2つのパラメータの値を変更し、前記出力手段から出力される電圧の検出範囲を、前記2つのパラメータの値を変更する前の検出範囲よりも広くすることを特徴とする現像剤量検出装置。
(3)容器に収容された現像剤を撹拌する撹拌部材と、
前記容器に配置されており対向する2つの導電部材を有し、前記撹拌部材により現像剤が撹拌されて該現像剤が移動されると前記2つの導電部材の間に現像剤が充填された状態又は現像剤が充填されていない状態となる、前記容器内の現像剤の量を検知するための検出部と、前記検出部に交流電圧を印加する交流電源と、前記検出部の静電容量に応じた電流を基準電圧に応じて電圧に変換する変換部と、を有し、前記2つの導電部材の静電容量に応じた電圧を出力する出力手段と、前記2つの導電部材の間に現像剤が充填された状態で前記出力手段から第1の電圧が出力されている第1の時間と、前記2つの導電部材の間に現像剤が充填されていない状態で前記出力手段から第2の電圧が出力されている第2の時間とに基づき、前記容器内の現像剤の量を判断する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記出力手段の出力特性を決定している複数のパラメータである前記交流電源の振幅電圧、前記交流電源の周波数、及び前記基準電圧の中から選択された少なくとも2つのパラメータの値を変更し、前記第2の電圧と前記第1の電圧との差である検出範囲を、前記2つのパラメータの値を変更する前の検出範囲よりも広くすることを特徴とする現像剤量検出装置。
(4)記録材に画像を形成する画像形成手段と、前記(1)から前記(3)のいずれか1項に記載の現像剤量検出装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、より精度よくトナー残量を検出することができる。
実施例1〜3のタンデム方式のカラー画像形成装置の構成図、トナー容器の断面図 実施例1〜3のトナー残量検出装置の構成図 実施例1のトナー残量検出装置の出力特性グラフ、パラメータ変更と検出範囲との関係を示す図、カラー画像形成装置の動作の時系列を示す図 実施例1のトナー残量検出処理を示すフローチャート 実施例2のVPP、fにおける検出範囲の関係を示したグラフ 実施例2のトナー残量検出装置の出力特性グラフ、パラメータ調整の流れを示す図 実施例2のパラメータ調整処理のフローチャート 実施例3のVPP、Vrefにおける検出範囲の関係を示したグラフ 実施例3のトナー残量検出装置の出力特性グラフ、パラメータ調整の流れを示す図 実施例3のパラメータ調整処理のフローチャート
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。
[画像形成装置]
図1(a)は、実施例1のトナー残量検出装置を搭載した画像形成装置の全体構成を示す断面図であり、図1(a)を用いて画像形成装置(以下、本体1と記述)の構成及び基本動作を説明する。画像形成手段である画像形成部60の一例について説明する。本体1は着脱可能なプロセスカートリッジ6Y(イエロー)、6M(マゼンタ)、6C(シアン)、6K(ブラック)を備えている。これら4個は同一構造であるが、異なる色の現像剤であるトナー28(図1(b)、図1(c)参照)による画像を形成する点で相違している。以下、必要な場合を除き、色を表す添え字Y、M、C、Kを省略して表記する。プロセスカートリッジ6は、感光ドラム8、帯電ローラ9、現像ローラ10、トナー補給ローラ11、トナー28を収容する容器の一例であるトナー容器20、撹拌部材21から構成されている。トナー容器20内の詳細については後述する。プロセスカートリッジ6、レーザーユニット7によって、一般的な電子写真プロセスにより感光ドラム8上に形成された各色のトナー像は、一次転写ローラ12により中間転写ベルト13上に重ねられる。
給紙カセット2から、給紙ローラ3、搬送ローラ4、レジストローラ5により記録媒体Pを搬送し、二次転写ローラ14により、中間転写ベルト13上に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写する。ここまでが画像形成部60を構成する構成要件の一例である。また、上述した給紙カセット2、給紙ローラ3、搬送ローラ4、レジストローラ5が記録材搬送手段の一例である。定着ユニット15により記録媒体P上の未定着のトナー像が定着され、排紙ローラ16から排出される。また、本体1は、制御基板30、トナー残量検出手段であるトナー残量検出部40、表示部50を有している。トナー残量検出部40は、後述するトナー検出部25の静電容量に応じた電圧(後述するVsns)を出力する出力手段でもある。制御手段の一例である制御基板30には、本体1の制御を行うためのCPU31、及びデータ等が記憶される記憶部32が搭載されている。CPU31は、記録媒体Pの搬送に関わる駆動源の制御や画像形成に関する制御など、本体1の動作を一括して制御する。また、CPU31は、内部に時間を計測するためのタイマーを有している。トナー残量検出部40は、トナー容器20内のトナー残量を検出するためのユニットであるが、詳細については後述する。表示部50は、本体1からの情報をユーザーに報知するための表示器である。
[トナー容器]
図1(b)、図1(c)は、トナー残量が少なくなった状態の、トナー容器20内の詳細を説明するための断面図であり、現像ローラ10やトナー補給ローラ11の回転軸方向から見た図である。検出部の一例であるトナー検出部25は、トナー容器20の側面に配置された、対向する2枚の導電部材で構成されており、2枚の導電部材によりコンデンサを形成している。トナー検出部25を構成する2枚の導電部材により形成されている空間(以下、トナー検出部25の空間という)は、トナー容器20内の空間と繋がっている。撹拌部材21は矢印方向(図中、時計回り方向)に回転し、トナー28を撹拌する。撹拌部材21は、可撓性を有する部材により形成されている。図1(b)はトナー28がトナー容器20の底面にある状態を示しており、この状態ではトナー検出部25にトナー28は充填されていない。一方、図1(c)は、撹拌部材21によりトナー28が持ち上げられ、トナー検出部25にトナー28が充填されている状態である。このように、トナー検出部25には、撹拌部材21によって攪拌された現像剤が、トナー検出部25の空間を満たしている状態と、満たしていない状態とがある。
以後、図1(b)のようにトナー検出部25にトナーが充填されていない状態をトナー検出部25にトナーがない状態、図1(c)のようにトナー検出部25にトナーが充填されている状態をトナー検出部25にトナーがある状態、と表記する。トナー検出部25にトナーがない状態のトナー検出部25の静電容量をC、トナー検出部25にトナーがある状態のトナー検出部25の静電容量をCとし、トナー28の誘電率をεとする。そうすると、次の式(1)で表される関係が成り立つ。
=ε・・・(1)
図1(b)、図1(c)のようにトナー28の残量が少ない状態で撹拌部材21が回転している間は、トナー検出部25の静電容量の変化が、撹拌部材21が回転する周期(以下、回転周期又は撹拌周期という)で繰り返される。
[トナー残量の検出]
次に、本実施例の静電容量検出手段の一例であるトナー残量検出部40を介したトナー残量検出の構成について、図2を用いて説明する。図2に示すように、トナー残量の検出は、トナー容器20、制御基板30、トナー残量検出部40から構成される現像剤量検出装置によって実施される。トナー残量検出部40は、交流電源41、整流ダイオード42、43、検出抵抗44、整流コンデンサ45、オペアンプ46、直流電源47を有している。トナー残量検出部40は、トナー検出部25及び制御基板30に配置されているCPU31と接続されている。CPU31は、トナー残量検出部40の出力特性を決定しているパラメータである、交流電源41の振幅電圧(Vpp)や周波数f、基準電圧である直流電源47の直流電圧Vrefの値を可変制御することができる。交流電源41で発生させた交流電圧は、トナー検出部25に印加され、トナー容器20におけるトナー28の充填量に応じて交流電流に変換される。交流電流は整流ダイオード42、43、整流コンデンサ45により整流される。オペアンプ46の非反転入力端子(以下、+端子)には、直流電源47から入力される直流電圧Vrefが印加され、反転入力端子(以下、−端子)は、+端子とイマジナリーショートの関係にあるため、+端子とほぼ同電位の状態が保たれる。トナー残量検出部40からCPU31に入力される電圧Vsnsは、オペアンプの−端子の電圧(Vref)から検出抵抗44に流れた直流電流の分だけ電圧降下した電圧値となる。即ち、ダイオード42、43、整流コンデンサ45、オペアンプ46、直流電源47、検出抵抗44は、トナー検出部25から入力された電流に応じた電圧Vsnsを出力する。このため、これらは変換部として機能する。
検出抵抗44に流れる電流Iは、トナー検出部25に流れる電流に等しい。トナー検出部25の静電容量Cに蓄えられる電荷Qは、ダイオード42のカソード側にかかる電圧をVとすると、Q=C×Vで表される。また、Q=∫I(t)dtであり、これらの関係から、検出抵抗44に流れる電流Iを求めることができる。検出抵抗44に流れる電流Iは、トナー検出部25の静電容量をC、交流電源41の振幅電圧と周波数をそれぞれVPP、f、直流電源47の電圧をVref、整流ダイオード42、43の順電圧をVとすると、次の式(2)で表わされる。
I=Cf(VPP−Vref−2V)・・・(2)
または、検出抵抗44の抵抗値をRとして、次の式(3)で表すこともできる。
I=(Vref−Vsns)/R・・・(3)
式(2)と式(3)からIを消去して整理すると、次の式(4)が導かれる。
C=(Vref−Vsns)/{Rf(VPP−Vref−2V)}・・・(4)
よって、図2のような構成とすることで、CPU31は、トナー検出部25の静電容量Cの変化を、トナー残量検出部40から出力された電圧(以下、出力電圧)Vsnsの変化として検出することができる。
図3(a)は、式(4)に示した静電容量Cと、出力電圧Vsnsの関係を示すグラフであり、横軸に静電容量C[pF]、縦軸に出力電圧Vsns[V]を示す図である。図中の破線が示す通り、トナー検出部25にトナー28がない状態の静電容量Cと、トナー検出部25にトナー28がある状態の静電容量Cにより、出力電圧Vsnsの検出範囲が決定される。ここで、トナー検出部25にトナー28がない状態の静電容量Cのときの出力電圧をV、トナー検出部25にトナー28がある状態の静電容量Cのときの出力電圧をVとする。
グラフの右側に示す波形は、撹拌部材21を回転させている状態のときに、トナー残量検出部40からCPU31に出力される出力電圧Vsnsの波形であり、横軸は時間を示す。波形の周期は撹拌部材21の回転周期T、振幅は出力電圧Vsnsの検出範囲(V≦Vsns≦V)となる。トナー検出部25にトナー28がない状態の時間Tと、トナー検出部25にトナー28がある状態の時間Tの比率は、トナー容器20内のトナー28の残量と相関がある。CPU31は、出力電圧Vsnsの波形のエッジをトリガとして、内部のタイマーにより時間T、Tを測定し、回転周期Tとトナーがある状態の時間Tとの比(以下、デューティ比という)である(T/(TO+))を算出する。そして、CPU31は、算出したデューティ比(T/(TO+))に基づいて、予め記憶部32に格納された、デューティ比とトナー28の残量の関係を表すテーブルを参照することにより、トナー28の残量を検出する。このように、CPU31は、トナー残量検出部40により出力された電圧波形に基づいて、トナー容器20内(容器内)のトナーの量を判断する。より詳細には、CPU31は、撹拌部材21により攪拌された現像剤が、トナー検出部25を満たしているときに出力された電圧波形とトナー検出部25を満たしていないときに出力された電圧波形に基づいて、トナー28の残量を検出する。尚、CPU31は、出力電圧Vsnsの波形の立ち上がりエッジをトリガとしてタイマーによる計測を開始してもよいし、出力電圧Vsnsの波形の立ち下がりエッジをトリガとしてタイマーによる計測を開始してもよい。
(テーブル)
表1に、記憶部32に予め格納されたデューティ比(T/(TO+))とトナー28の残量の関係を表すテーブルの一例を示す。
Figure 0006659084
表1は、一列目にデューティ比[%]、二列目にトナー残量[%]を示す。例えば、算出されたデューティ比が70%のとき、CPU31は、表1のテーブルを参照することにより、トナー残量を30%と検出する。検出されたトナー28の残量は、例えば表示部50によりユーザーに報知される。ここで、表1のテーブルを用いてトナー28の残量を算出する具体例を示す。例として、トナー検出部25にトナー28がない状態の時間T=0.6[sec]、トナー検出部25にトナー28がある状態の時間T=0.4[sec]とする。CPU31は、デューティ比(T/(TO+))を40[%]と算出し、表1を参照することによりトナー残量を15%と検出する。CPU31は、表示部50により、トナー28の残量を15[%]と報知する。
[検出範囲]
次に、本実施例の特徴である、トナー28の残量の検出範囲を広げる方法について、図3(b)〜図3(d)を用いて説明する。まず、CPU31は、プロセスカートリッジ6が初期の状態、即ちトナー28がトナー容器20に充満した状態で、交流電源41の振幅電圧VPP、交流電源41の周波数f、直流電源47の直流電圧Vrefに、記憶部32に予め格納された所定の値を設定する。CPU31は、これらの値を設定し、出力電圧Vsnsを測定する。そして、CPU31は、式(4)に基づいてトナー検出部25にトナー28がある状態の静電容量Cを算出する。また、トナー検出部25にトナー28がない状態の静電容量Cは、算出した静電容量Cと式(1)から算出する。
図3(b)は、静電容量Cと出力電圧Vsnsの関係を示すグラフであり、横軸は静電容量C[pF]、縦軸は出力電圧Vsns[V]を示す。算出した静電容量C、Cと出力電圧Vsnsの関係をグラフ上のA点、B点にプロットしている。より詳細には、トナー検出部25にトナー28がない状態の静電容量CはA点、トナー検出部25にトナー28がある状態の静電容量CはB点となる。ここで、A点、B点を、図中のA’点、B’点に移動させることができれば、出力電圧Vsnsの検出範囲を、図3(a)の(V−V)の範囲から図3(d)の所定の範囲であるΔVまで広げることができる。言い換えれば、静電容量Cと出力電圧Vsnsの関係(特性ともいう)を示す直線について、A点、B点を通る直線から、傾きが異なりA’点、B’点を通る直線に変更することにより、出力電圧Vsnsの検出範囲を広げることができる。具体的には、静電容量Cと出力電圧Vsnsの関係を示す直線の傾きを大きくする(傾きを急峻にする)ことにより、出力電圧Vsnsの検出範囲を広げることができる。出力電圧Vsnsの検出範囲をΔVまで広げるためには、トナー検出部25における導電部材の一方に電圧を印加する駆動条件、又は、トナー残量検出部40における静電容量の検出条件のうち、少なくとも2つのパラメータの設定値を変更する必要がある。そして、静電容量Cと出力電圧Vsnsの関係を、A’点、B’点を通る特性に変更する必要がある。
本実施例では、静電容量Cと出力電圧Vsnsの関係(直線の傾き)を変更するパラメータとして、交流電源41の周波数fと直流電源47の直流電圧Vrefの設定値を変更する方法について説明する。CPU31は、トナー残量検出部40の出力特性を決定しているパラメータの値を変更し、トナー残量検出部40の検出範囲を、パラメータの値を変更する前の検出範囲よりも広くする。A’点での出力電圧Vsnsの値をV’、B’点での出力電圧Vsnsの値をV’とし、静電容量Cと出力電圧V’、静電容量Cと出力電圧V’を、それぞれ式(4)に代入する。そうすると、次の式(5)、式(6)が得られる。
=(Vref−V’)/{Rf(VPP−Vref−2V)}・・・(5)
=(Vref−V’)/{Rf(VPP−Vref−2V)}・・・(6)
式(5)、式(6)からfを消去し、直流電圧Vrefについて整理すると、パラメータを変更した後の直流電圧Vref’が、以下の式(7)のように求められる。
ref’=(C’−C’)/(C−C)・・・(7)
式(7)で求めたVref’を、式(6)のVrefに置き換えて、周波数fについて式(6)を整理すると、パラメータを変更した後の周波数f’が、以下の式(8)のように求められる。
f’=(Vref’−V’)/{RC(VPP−Vref’−2V)}・・・(8)
よって、周波数fと直流電圧Vrefの設定値を、式(7)及び式(8)で求めた直流電圧Vref’と周波数f’に変更することにより、図3(b)の、A点、B点を通る特性からA’点、B’点を通る特性に変更することができる。
図3(c)、図3(d)には、プロセスカートリッジ6の使用に伴い、トナー28の残量が少なくなった状態でトナー28の残量を検知した場合の出力電圧Vsnsの波形を示す。図3(c)、図3(d)の横軸はいずれも時間である。図3(c)は、トナー28が充満した状態のとき(初期状態ともいう)の設定値(初期値ともいう)、即ち、元の設定値で残量が少なくなったトナー28を検出したときの出力電圧Vsnsの波形を示している。図3(c)は、図3(b)のA点、B点を通る特性での波形である。一方、図3(d)は、直流電圧を初期値の直流電圧VrefからVref’に、周波数を初期値の周波数fからf’に、それぞれ変更した設定値で残量が少なくなったトナー28を検出したときの出力電圧Vsnsの波形を示している。図3(d)は、図3(b)のA’点、B’点を通る特性での波形である。図3(c)及び図3(d)から明らかなように、トナー残量検出部40の可変制御できるパラメータの設定値を変更することで、出力電圧Vsnsの検出範囲を、ΔVに広げることができる。本実施例では、後述する図4に示す2つの工程がある。一つは図4(a)で説明する設定値算出処理を行う工程であり、もう一つは図4(b)で説明するトナー残量検出処理を行う工程である。本実施例において2つの工程を実施するタイミングについて図3(e)を用いて説明する。
[トナー残量検出のタイミング]
図3(e)は、本体1の動作を簡易的に時系列で示した図であり、横軸に時間を示す。例えば、T11を、本体1を起動したタイミングとする。タイミングT11からタイミングT12の間を、本体1内の残留紙の確認や中間転写ベルト13等のクリーニング動作を行うための起動シーケンスの区間とする。タイミングT12からタイミングT13の間を、中間転写ベルト13等の駆動部の駆動開始や定着ユニット15に電力の投入を開始するプリント準備の区間とする。タイミングT13からタイミングT14の間はプリント動作を行う(プリント中)区間、タイミングT14からタイミングT15の間を中間転写ベルト13等のクリーニング動作を行うためのプリント停止準備の区間とする。
本実施例では、図4(a)の設定値算出処理の工程を、本体1とプロセスカートリッジ6が設置されてから初めて本体1を起動するT11〜T12の間、又は、プリント準備を行うT12〜T13の間に行うことが好ましい。プロセスカートリッジ6が新品に交換された場合には、新品に交換されるたびに、タイミングT12で図4(a)の設定値算出処理の工程を行って、検出範囲を調整することが好ましい。また、図4(b)のトナー残量検出処理の工程は、タイミングT12からタイミングT15の間において行うことが好ましく、撹拌部材21を回転させてトナー28を撹拌させるタイミングであれば特に制限されるものではない。ただし、図4(b)のトナー残量検出処理の工程は、図4(a)の設定値算出処理の工程を行った後に行うものとする。即ち、CPU31は、トナー残量検出部40の検出範囲を広げた後で、トナー容器20内のトナー28の量を判断するものとする。
[パラメータの設定値]
ここで、実際にパラメータの設定値を算出する具体例を示す。CPU31は、トナー検出部25がトナー28で満たされているときに、トナー残量検出部40から出力された電圧Vsnsに基づいてトナー検出部25の静電容量Cを求める。CPU31は、求めた静電容量Cに基づいて、トナー残量検出部40の検出範囲を所定の範囲、例えばΔVとするときのパラメータの値(Vref’、f’)をトナー残量検出部40に設定する。可変制御できるパラメータの初期設定は、直流電源47の直流電圧をVref=4.0[V]、交流電源41の周波数をf=50[kHz]とする。また、その他の値を次のようにする。まず、誘電率ε=1.4、交流電源41の振幅電圧VPP=200[V]、検出抵抗44の抵抗値R=33[kΩ]とする。また、整流ダイオード42、43の順電圧V=1.0[V]、トナー検出部25にトナー28がある状態での出力電圧Vsns=0.48[V]とする。まず、式(4)より、C=11.0[pF]、式(1)より、C=7.9[pF]と算出できる。算出したCを式(4)に代入することにより、トナー検出部25にトナー28がない状態での出力電圧は、Vsns=1.48[V]と求められる。これにより、トナー28が充満している初期状態における出力電圧Vsnsの検出範囲は、1.0(=1.48−0.48)[V]であることがわかる。
ここから、出力電圧Vsnsを検出できる範囲を、0.5[V]〜2.5[V]とする場合に、検出範囲が2.0[V]となるようにするために必要な、可変制御できるパラメータの設定値について説明する。ここでは、トナー検出部25にトナーがない状態のときの出力電圧をV’=2.5[V]、トナー検出部25にトナーがある状態のときの出力電圧をV’=0.5[V]とする。そうすると、式(7)から、Vref’=7.5[V]と算出できる。更に、式(8)から、f’=101[kHz]と算出できる。このようにして、各パラメータの設定値を、直流電圧についてVrefから算出されたVref’に、周波数についてfからf’に、それぞれ変更することにより、検出範囲を1.0[V]から2.0[V]に広げることができる。
[トナー残量検出処理]
(パラメータの設定値の算出)
次に、本実施例におけるCPU31によるトナー28の残量を検出する流れについて、図4のフローチャートにより説明する。図4(a)は、プロセスカートリッジ6のトナー容器20にトナー28が充満された状態における、トナー残量検出部40の可変制御できる各パラメータの設定値算出処理を示すフローチャートである。本実施例では、トナー残量検出部40の可変制御できる各パラメータの一例として、直流電源47の直流電圧Vref’と交流電源41の周波数f’の設定値を算出する。
ステップ(以下、Sとする)101でCPU31は、予め記憶部32に格納された所定の設定値を読み出し、トナー残量検出部40の各パラメータを読み出した所定の設定値に設定して、出力電圧Vsnsを測定する。ここで、CPU31が測定した出力電圧Vsnsは、トナー検出部25にトナーが充填された状態、即ち、トナー検出部25にトナーがある状態での出力電圧Vsnsである。S102でCPU31は、S101で測定した出力電圧Vsnsに基づき、式(4)よりトナー検出部25にトナー28がある状態の静電容量Cを算出する。また、CPU31は、式(1)からトナー検出部25にトナー28がない状態の静電容量Cを算出する。S103でCPU31は、S102で算出した静電容量C、Cと、予め記憶部32に記憶された変更後の出力電圧V’、V’から、式(7)より変更後の直流電圧Vref’を算出する。CPU31は、式(8)より変更後の周波数f’を算出する。S104でCPU31は、S103で算出した変更後の直流電圧Vref’と周波数f’を、記憶部32に格納する。
(トナーの残量検出)
図4(b)により、トナー容器20内のトナー28の残量が少なくなった状態での、トナー残量検出処理を説明する。S201でCPU31は、交流電源41の周波数fと、直流電源47の直流電圧Vrefを、図4(a)のS104で記憶部32に格納した変更後の直流電圧Vref’と周波数f’に変更する。S202でCPU31は、撹拌部材21を回転させる。S203でCPU31は、出力電圧Vsnsの測定を開始する。例えば、CPU31は、出力電圧Vsnsの波形のエッジを検知したときに、タイマーによる計測を開始する。S204でCPU31は、S203で得られた出力電圧Vsnsの波形から、CPU31内のタイマーを参照することにより、トナー検出部25にトナーがある状態の時間T、トナー検出部25にトナーがない状態のTを測定する。CPU31は、デューティ比(T/(TO+))を算出する。S205でCPU31は、S204で算出したデューティ比(T/(TO+))と、予め記憶部32に格納されたテーブル(例えば、表1のテーブル)に基づいて、トナー28の残量を検出する。S206でCPU31は、S205で検出したトナー28の残量を、表示部50に表示させて報知する。
以上のように、トナー残量検出部40における可変制御できる各パラメータの設定値を適切に変更することにより、トナー容器20内におけるトナー28の残量が多い時点に比べて出力電圧Vsnsの検出範囲を広げることが可能である。その結果、トナー28の残量検出に対する分解能を向上させることができる。
尚、本実施例では交流電圧の周波数f、直流電圧Vrefを変更する場合の方法について説明した。しかし、変更するパラメータの組み合わせは、例えば、交流電源41の振幅電圧VPPと直流電源47の直流電圧Vrefでもよい。この場合、式(7)で求めた変更後の直流電圧Vref’を式(6)のVrefに置き換えて、振幅電圧VPPについて式(6)を整理する。これにより、変更後の振幅電圧VPP’が以下の式(9)のように求められる。
PP’={(Vref’−V’)/RfC}+Vref’+2V・・・(9)
よって、振幅電圧VPPと直流電圧Vrefの設定値を、式(7)及び式(9)で求めた変更後の直流電圧Vref’と振幅電圧VPP’に変更することにより、図3(b)の、A’点、B’点を通る特性に変更することができる。このように、変更するパラメータは、交流電源41の振幅電圧Vpp、交流電源41の周波数f、直流電圧Vrefの中から選択された2つのパラメータである。
以上、本実施例によれば、より精度よくトナー残量を検出することができる。
実施例2では、実施例1の図4(a)に示した設定値算出処理の別の方法について説明する。トナー残量検出部40を搭載した本体1の構成、及び、トナー28の残量検出における基本動作については実施例1と同様のため、説明を省略する。また、図4(b)に示したトナー残量検出処理については同様であるため、説明を省略する。実施例2では、出力電圧Vsnsの検出範囲をCPU31でモニタしながら、トナー残量検出部40の可変制御できる各パラメータを段階的に調整して、出力電圧Vsnsの検出範囲を広げる方法について述べる。ここで、本実施例では、トナー残量検出部40の可変制御できるパラメータとして、交流電源41の振幅電圧VPPと周波数fの設定値を段階的に調整する。
[振幅電圧と周波数]
まず、振幅電圧VPPと周波数fの調整における前提条件について説明する。図5は、出願人らが実験で測定した出力電圧Vsnsに対する、CPU31が振幅電圧VPPと周波数fを変更したときの検出範囲の特性の一例を示している。図5は、横軸に振幅電圧Vpp[V]、縦軸に検出範囲[V]を示す。尚、振幅電圧Vppの初期値を140Vとする。また、図5では、実線が周波数fを80kHzとした場合、ピッチの長い一点鎖線が周波数fを70kHzとした場合、二点鎖線が周波数fを60kHzとした場合の特性を示す。更に、図5では、一点鎖線が周波数fを50kHzとした場合、破線が周波数fを40kHzとした場合、点線が周波数fを30kHzとした場合の特性を示す。尚、周波数fの初期値を50kHzとする。また、図5中の黒点は、初期値の振幅電圧Vpp(=140V)と周波数f(=50kHz)を示し、このときの検出範囲はΔVとなっている。
CPU31は、振幅電圧VPPを120[V]〜200[V]の範囲内でトナー28の撹拌毎に、即ち、撹拌部材21を所定回数、回転させる毎に、20[V]ずつ変化させることができるものとする。例えば、CPU31は、撹拌部材21を1回回転させる毎に、振幅電圧Vppを20[V]ずつ変化させる。尚、撹拌部材21を回転させる回数は1回に限定されず、撹拌部材21の回転周期に応じて、パラメータの値を変更する構成であればよい。また、CPU31は、周波数fを30[kHz]〜80[kHz]の範囲内でトナー28の撹拌毎に10[kHz]ずつ変化させることができるものとする。CPU31は、記憶部32に格納された振幅電圧VPPの初期値140[V]、周波数fの初期値50[kHz]、をそれぞれ設定し、また、直流電圧Vrefを3[V]に設定して、トナー残量検出部40の調整を開始するものとする。CPU31は、パラメータの値を順次変更してトナー残量検出部40に設定したときの複数の検出範囲を求め、求めた複数の検出範囲の中で最も大きい検出範囲となったときのパラメータの値をトナー残量検出部40に設定する。
尚、本実施例において、図4(a)の設定値算出処理の工程を実施するタイミングは、トナー容器20内のトナー量が減った状態から行う。また、図3(e)のタイミングT11からタイミングT15の間において撹拌部材21を回転させてトナー28を撹拌させるタイミングであれば、特に制限されるものではない。ただし、図4(b)のトナー残量検出処理の工程は、図4(a)の設定値算出処理の工程を行った後に行うものとする。本実施例の処理は、プロセスカートリッジ6が交換されたとしても、常にトナー容器20内のトナー量が減った状態までプリント動作を行ってから、図4(a)の設定値算出処理の工程を実施する。
[パラメータの設定値の算出]
次にCPU31が行う調整方法に関して説明する。図6(a)は本実施例における出力電圧Vsnsと静電容量Cの関係を示しており、横軸に静電容量C[pF]、縦軸に出力電圧Vsns[V]を示す。また、図6(a)では、801は振幅電圧VPPと周波数fを調整する前の出力電圧Vsnsを、802は振幅電圧VPPと周波数fを調整した後の出力電圧Vsnsを、それぞれ示している。調整前の801における静電容量Cに対応した出力電圧VsnsをV、静電容量Cに対応した出力電圧VsnsをVとして、検出範囲をΔVとする。
CPU31は、振幅電圧VPPと周波数fを調整する前の工程として、記憶部32に格納された所定の振幅電圧VPPと所定の周波数fを設定する。そしてCPU31は、トナー28を撹拌する際に、CPU31のアナログデジタル変換ポート(不図示)に入力される出力電圧Vsnsの変化をモニタする。CPU31は、撹拌部材21の撹拌周期内で電圧レベルが最も高いときの出力電圧Vsns、電圧レベルが最も低いときの出力電圧Vsnsを測定し、最も高いときの出力電圧をV、最も低いときの出力電圧をVとする。V、Vに基づいて、ΔVを式(10)により求める。
ΔV=V‐V・・・(10)
次に、振幅電圧VPPと周波数fを調整する工程について説明する。CPU31は、出力電圧Vsnsの検出範囲が式(10)で求めたΔVの状態から、検出範囲が最大となるΔVとなるように、振幅電圧VPPと周波数fを調整する。以下に、一例としてトナー28の撹拌毎に振幅電圧VPPと周波数fを可変制御することによる出力電圧Vsnsの検出範囲を広げる方法について説明する。
[検出範囲の変化]
図6(b)は本実施例の振幅電圧VPPと周波数fの調整における検出範囲の変化を時間軸で示した図であり、横軸は時間T[s]、縦軸は検出範囲[V]を示す。図6(b)のtは振幅電圧Vppと周波数fの調整を開始した時間を示す。tでは、振幅電圧Vppは140V、周波数fは50kHzと、いずれも図5で初期値とした値にする。図6(b)のtは振幅電圧VPPが調整範囲の上限値200[V]に、tは検出範囲が調整範囲の最大(ΔV)に到達した時間を示す。図6(b)のtは振幅電圧Vppと周波数fの調整が終了した時間を示している。尚、振幅電圧VPP及び周波数fの設定は、撹拌部材21の撹拌周期の間隔で変更している。以降、パラメータを設定する際の時間の間隔(本実施例では攪拌周期)を調整幅ともいう。また、tにおける静電容量に対する出力電圧Vsnsの関係が図6(a)の801に対応しており、tにおける静電容量に対する出力電圧Vsnsの関係が図6(a)の802に対応している。したがって、tにおける出力電圧Vsnsの検出範囲はΔV、tにおける出力電圧Vsnsの検出範囲はΔVとなる。
CPU31は、t〜tまでの間においては振幅電圧VPPを20[V]ずつ大きくする。CPU31は、tで振幅電圧VPPが調整範囲の上限値200[V]に到達したことを検出したら、t〜tの間で振幅電圧VPPを上限値200[V]に固定して、周波数fを10[kHz]ずつ高くする。CPU31は、出力電圧Vsnsの検出範囲が、前回の検出範囲から増加幅が所定範囲を下回るtのタイミングで調整を終了する。例えば、図5に示す例では、振幅電圧Vppが200Vのとき、最大の検出範囲ΔVとなるのは、周波数が70kHzのときであり、周波数fを10kHz高くした80kHzでは、検出範囲がΔVよりも下がってしまう。このため、CPU31は、周波数fを80kHzにしたタイミングで調整を終了する。
このようにして、CPU31は、出力電圧Vsnsの検出範囲が最大(ΔV)となるときに設定された振幅電圧VPP=200[V]とf=70[kHz]を、トナー28の残量を検出する際の設定値として採用し、記憶部32に保存する。撹拌部材21がトナー28を攪拌することにより、トナー検出部25をトナー28で満たす状態と満たさない状態とが周期的に繰り返される。CPU31は、トナー28がトナー検出部25を満たしているときにトナー残量検出部40から出力された電圧Vと、トナー検出部25を満たしていないときにトナー残量検出部40から出力された電圧Vとから検出範囲を求める。尚、本実施例では振幅電圧VPPを調整した後に周波数fを調整したが、調整の順序は逆、又は交互に行ってもよい。また、振幅電圧VPPと周波数fは固定の調整幅で調整を行ったが、調整幅を可変してもよく、その調整幅も実施例の調整幅に限定する必要はない。
[パラメータの設定値算出処理]
次に図7のフローチャートを用いて、本実施例のCPU31によるトナー残量検出部40の振幅電圧VPPと周波数fの設定値を求めるまでの流れを説明する。S301でCPU31は、所定の設定値で出力電圧Vsnsを測定し、この時点での検出範囲を算出する。具体的には、CPU31は、トナー残量検出部40の各パラメータに予め記憶部32に格納された所定の設定値を設定する。本実施例では、パラメータとして、振幅電圧VPPと周波数fと直流電圧Vrefの各値を記憶部32から読み出して、読み出した値を設定値とする。ここで、振幅電圧VPPを140[V]、周波数fを50[kHz]、直流電圧Vrefを3[V]とする。CPU31は、これらの値を設定して、撹拌部材21を動作させ、トナー検出部25にトナー28がある状態のときの出力電圧Vsnsと、トナー検出部25にトナー28がない状態のときの出力電圧Vsnsを検出し、検出範囲を算出する。
S302でCPU31は、振幅電圧VPPを20[V]大きくして、S303で、トナー検出部25にトナー28がある状態のときの出力電圧Vsnsと、トナー検出部25にトナー28がない状態のときの出力電圧Vsnsから検出範囲を算出する。S304でCPU31は、S303で算出した検出範囲に基づいて、S302における振幅電圧VPPの変更前後に対する出力電圧Vsnsから、検出範囲が変更前(前回)の検出範囲の増加幅よりも所定の増加幅以上高くなったか否かを判断する。S304でCPU31は、出力電圧Vsnsに対する検出範囲の増加幅が所定の増加幅より下回ったと判断した場合には、S310の処理に進む。S310でCPU31は、変更する前の振幅電圧VPPと周波数fを記憶部32に格納して調整を終了する。
S304でCPU31は、出力電圧Vsnsの検出範囲の増加幅が所定の増加幅以上であると判断した場合には、S305の処理に進む。S305でCPU31は、振幅電圧VPPが調整範囲の上限値である200[V]に到達したか否かを判断する。S305でCPU31は、上限値200[V]に到達していないと判断した場合、S302の処理に戻る。S305でCPU31は、振幅電圧VPPが調整範囲の上限値200[V]に到達したと判断した場合、S306の処理に進む。
S306でCPU31は、振幅電圧VPPを200[V]に固定し、周波数fを10[kHz]高くする。S307でCPU31は、トナー検出部25にトナー28がある状態のときの出力電圧Vsnsと、トナー検出部25にトナー28がない状態のときの出力電圧Vsnsを検出して、検出範囲を算出する。S308でCPU31は、S307で算出した検出範囲に基づいて、S306における周波数fの変更前後に対する出力電圧Vsnsから、検出範囲が変更前(前回)の検出範囲の増加幅よりも所定の増加幅以上高くなったか否かを判断する。S308でCPU31は、出力電圧Vsnsに対する検出範囲の増加幅が所定の増加幅より下回ったと判断した場合には、S310の処理に進む。S310でCPU31は、変更する前の振幅電圧VPP(この場合、200V)と周波数fを記憶部32に格納して調整を終了する。
S308でCPU31は、出力電圧Vsnsの検出範囲の増加幅が所定の増加幅以上であると判断した場合には、S309の処理に進む。S309でCPU31は、周波数fが調整範囲の上限値80[kHz]に到達したか否かを判断する。S309でCPU31は、上限値80[kHz]に到達していないと判断した場合、S306の処理に戻る。S309でCPU31は、周波数fが調整範囲の上限値80[kHz]に到達したと判断した場合、S310の処理に進む。S310でCPU31は、振幅電圧Vpp(この場合、200V)と変更した後の周波数f(この場合、80kHz)を記憶部32に格納して調整を終了する。
以上のように、トナー残量検出部40における可変制御できる各パラメータの設定値を適切に変更することにより、検出範囲を広くすることが可能である。また、本実施例の方法であれば、トナー残量検出部40内の部品の定数ばらつきやトナー検出部25がもつ抵抗成分による影響に対しても補正し、検出範囲を広くすることが可能である。ここで、トナー残量検出部40の部品とは、例えば、ダイオード42、43と抵抗44等である。そのため、トナー残量検出部40の可変制御できるパラメータを高精度に設定することができる。
以上、本実施例によれば、より精度よくトナー残量を検出することができる。
実施例3でも実施例1の図4(a)に示した設定値算出処理の別の方法について説明する。本実施例においても、トナー残量検出部40を搭載した本体1の構成、及び、トナー28の残量検出における基本動作については実施例1と同様のため、内容を省略する。また、図4(b)に示したトナー残量検出処理については同様であるため、説明を省略する。本実施例では、出力電圧Vsnsの検出範囲を、CPU31がモニタしながらトナー残量検出部40の可変制御できる各パラメータを段階的に調整して、出力電圧Vsnsの検出範囲を広げる方法について述べる。尚、本実施例では、トナー残量検出部40の可変制御できるパラメータとして、交流電源41の振幅電圧VPPと直流電源47の直流電圧Vrefを段階的に調整する。
実施例2で述べた通り、振幅電圧VPPを大きくすると、検出範囲は広くなる。本実施例では、直流電圧Vrefを大きくして、静電容量の検出範囲を高い側にシフトさせ、且つ、振幅電圧VPPを大きくする。これにより、CO、について静電容量が高めに位置する場合でも、検出範囲を広くすることができる。例えば、2枚の導電部材の位置ばらつきや使用環境等により、トナー検出部25が形成する静電容量がばらつく場合、図6(a)の801のように出力電圧Vsnsに対する静電容量の範囲を広くする必要がある。トナーがない状態のトナー検出部25の静電容量がC’、トナーがある状態のトナー検出部25の静電容量がC’であった場合、801の直線では、検出範囲はΔVとなる。実施例2で説明した通り、振幅電圧VPP又は周波数fを大きくすると、直線の傾きは急峻な傾きに近づく。本実施例では、この特性を静電容量CO、が検出範囲内で高い側に位置する場合においても適用するために、振幅電圧VPPと直流電圧Vrefを適切に変更することにより、検出範囲を広くすることが可能となることを説明する。
[振幅電圧と直流電圧]
まず、振幅電圧VPPと直流電圧Vrefの調整における前提条件について説明する。図8は、出願人らが実験で測定した出力電圧Vsnsに対する、CPU31が振幅電圧VPPと直流電圧Vrefを変えたときの検出範囲の特性例を示している。図8は、横軸に振幅電圧Vpp[V]、縦軸に検出範囲[V]を示す。尚、振幅電圧Vppの初期値を140V、周波数fの初期値を50[kHz]とする。また、図8では、実線が直流電圧Vrefを3[V]とした場合、点線が直流電圧Vrefを4[V]とした場合の特性を示している。尚、直流電圧Vrefが3[V]のときを初期値とする。CPU31は、振幅電圧VPPを100V〜200Vの範囲内でトナー28の撹拌毎に10Vずつ変化させることができ、直流電圧Vrefは3[V]と4[V]の2段階で切り替えられるものとする。尚、図4(a)の設定値算出処理の工程を実施するタイミングを含むその他の条件は、実施例2と同様なため、説明を省略する。
[パラメータの設定値の算出]
次にCPU31が行う調整方法に関して説明する。図9(a)は本実施例における出力電圧Vsnsと静電容量Cの関係を示しており、横軸に静電容量C[pF]、縦軸に出力電圧Vsns[V]を示す。また、図9(a)では、801は振幅電圧VPP、直流電圧Vrefを含むパラメータに対して、記憶部32に格納された所定の値を設定したときの調整前の出力電圧Vsnsを示している。ここで、記憶部32に格納された所定の値は、振幅電圧VPPは140[V]、周波数fは50[kHz]、直流電圧Vrefは3[V]である。
801において静電容量C’に対応した出力電圧VsnsをV’、静電容量C’に対応した出力電圧VsnsをV’とする。また、検出範囲をΔVとしたとき、CPU31はΔVを式(11)により求める。V’、V’の測定方法は実施例2のV、Vと同様のため説明を省略する。
ΔV=V’−V’・・・(11)
図9(a)の1104、1105は、801の状態から振幅電圧VPP又は直流電圧Vrefを変更したときの、静電容量に対する出力電圧Vsnsを示している。CPU31は、振幅電圧VPPと直流電圧Vrefを変えて、801、1104、1105、の順番になるように静電容量に対する出力電圧Vsnsの関係を変えていく。まず、振幅電圧Vppが初期値140[V]である801の状態から、振幅電圧VPPを10[V]大きくすると、検出範囲はΔVよりも小さくなる。即ち、図8に示すように、直流電圧Vrefが3[V]のとき、振幅電圧Vppを140[V]から150[V]に変更すると検出範囲がΔVよりも下がる。このため、CPU31は、振幅電圧VPPを変更する前の140[V]に戻して、直流電圧Vrefを3[V]から4[V]に設定する。このときの静電容量に対する出力電圧Vsnsの関係は、1104の状態のようになり、1104は801に対して全体として右側に平行移動する。1104の状態では、直線の傾きは変わらないため、静電容量C’、C’に対する検出範囲はΔVとなる。その後、1104の状態から、振幅電圧VPPを10[V]ずつ大きくしていくと、直流電圧Vrefが4[V]で検出範囲が最大(ΔV)となる。このときの静電容量に対する出力電圧Vsnsの関係は1105となる。このように、CPU31は、検出範囲が初期値ΔVから最大値ΔVになるように、振幅電圧VPPと直流電圧Vrefを段階的に調整する。このように、本実施例では、トナー検出部25の静電容量が高い側へシフトしている場合でも、検出範囲を広くすることができる。次はCPU31が行う調整方法を時間軸で説明する。
[検出範囲の変化]
図9(b)は本実施例の振幅電圧VPPと直流電圧Vrefの調整における検出範囲の変化を時間軸で示した図であり、横軸は時間T[s]、縦軸は検出範囲[V]を示す。図9(b)のt’は振幅電圧Vppと直流電圧Vrefの調整を開始した時間を示す。t’における静電容量に対する出力電圧Vsnsの関係は、図9(a)の801に対応し、検出範囲はΔVとなる。t’は振幅電圧VPPを140[V]から10[V]高くした時間である。t’で振幅電圧Vppを10[V]高くすると検出範囲がΔVよりも小さくなる。t’は振幅電圧VPPを140[V]に戻して、直流電圧Vrefを3[V]から4[V]に設定した時間を示し、t’における静電容量に対する出力電圧Vsnsの関係は図9(a)の1104に対応し、検出範囲はΔVとなる。t’は振幅電圧VPPを140[V]から10[V]ずつ高くしていき、直流電圧Vrefが4[V]のときの検出範囲が最大(ΔV)に到達した時間を示している。t’における静電容量に対する出力電圧Vsnsの関係は図9(a)の1105に対応し、検出範囲はΔVとなる。
’は検出範囲がΔVの状態から更に振幅電圧VPPを10[V]高くして、検出範囲がΔVより小さくなったときの時間を示している。このように撹拌周期の間隔で振幅電圧VPP又は直流電圧Vrefを変更しており、CPU31は、前回の検出範囲からの増加幅が所定の増加幅を下回るt’のタイミングで調整を終了する。例えば、図8に示す例では、直流電圧Vrefが4Vのとき、最大の検出範囲ΔVとなるのは、振幅電圧Vppが170Vのときであり、振幅電圧Vppを10V高くすると、検出範囲がΔVよりも下がってしまう。このため、CPU31は、振幅電圧Vppを180Vにしたタイミングで調整を終了する。以上のことから、検出範囲がΔVとなるときに設定した振幅電圧VPP=170[V]と直流電圧Vref=4[V]を、トナー28の残量を検出する際の設定値として採用する。
本実施例では直流電圧Vrefを2段階で調整できるようにしたが、2段階以上の調整でもよいし、CPU31のPWM出力用ポート(不図示)から出力されるPWM出力で調整しても構わない。また、本実施例における出力電圧Vsnsの検出範囲は、振幅電圧VPPと直流電圧Vrefの組み合わせにおける調整に関して記述したが、図5に示した特性から明らかなように、周波数fと直流電圧Vrefでもよい。周波数fと直流電圧Vrefの組み合わせとした場合でも、本実施例の方法を用いれば、検出範囲を広くする調整が可能である。周波数fを所定のステップ間隔で変更し、検出範囲が前回の結果よりも低くなった時点で直流電圧Vrefを変更して、再度、周波数fを調整することにより、出力電圧Vsnsの検出範囲を広くすることができる。
また、実施例2、実施例3では振幅電圧VPPと周波数f、振幅電圧VPPと直流電圧Vrefという様に、2つのパラメータを用いて検出範囲の調整を行っている。しかし、用いるパラメータは2つに限らず3つ以上の組み合わせとしてもよい。例えば、振幅電圧VPPと周波数fと直流電圧Vrefを変更する場合、振幅電圧VPPと周波数fを所定のステップ間隔で変更し、検出範囲が前回の結果よりも低くなった時点で直流電圧Vrefを変更して、再度、振幅電圧VPPと周波数fを調整する。これにより、より広い調整範囲で検出範囲を広くすることができる。尚、振幅電圧VPPは固定の調整幅で調整を行ったが、可変してもよく、その調整幅も実施例の調整幅に限定する必要はない。周波数fに関しても同様である。
[パラメータの設定値算出処理]
次に図10のフローチャートを用いてCPU31によるトナー残量検出部40の振幅電圧VPPと直流電圧Vrefの設定値を求めるまでの流れを説明する。尚、図7で説明した処理と同じ処理には同一符号を付けて説明を省略する。ただし、S305の処理で否となった場合、後述するS401の処理に戻る。本実施例の処理では、図7のS301、S303〜S305の処理と基本的には同様の処理を行う。図7のフローチャートと異なっているのは、振幅電圧VPPを10[V]ずつ変化させる点(S401)と、直流電圧Vrefを3[V]から4[V]に変更する点(S404)である。
S401でCPU31は、振幅電圧VPPを10[V]大きくする。S304でCPU31は、検出範囲が振幅電圧VPPを変更する前より所定の増加幅を下回ったと判断した場合、S403の処理に進む。S403でCPU31は、直流電圧Vrefが4[V]であるか否かを判断し、4[V]であると判断した場合は、S310で振幅電圧VPPと直流電圧Vrefを記憶部32に格納して調整を終了する。S403でCPU31は、直流電圧Vrefが4[V]でないと判断した場合、S404で直流電圧Vrefを4[V]に変更する。S405でCPU31は、振幅電圧VPPを10[V]大きくし、S303の処理に戻る。
以上、本実施例で説明したトナー残量検出部40における振幅電圧VPPと直流電圧Vrefの調整によれば、検出範囲を広くするための振幅電圧VPPと直流電圧Vrefを求めることが可能である。尚、本実施例の方法であれば、トナー残量検出部40内の部品(ダイオード42、43と抵抗44)の定数ばらつきやトナー検出部25がもつ抵抗成分による影響も含めて検出範囲を広くすることが可能であるため、調整の精度を向上させることができる。
以上、本実施例によれば、より精度よくトナー残量を検出することができる。
25 トナー検出部
31 CPU
40 トナー残量検出部

Claims (13)

  1. 容器に収容された現像剤を撹拌する撹拌部材と、
    前記容器に配置されており対向する2つの導電部材を有し、前記撹拌部材により現像剤が撹拌されて該現像剤が移動されると前記2つの導電部材の間に現像剤が充填された状態又は現像剤が充填されていない状態となる、前記容器内の現像剤の量を検知するための検出部と、
    前記検出部に交流電圧を印加する交流電源と、前記検出部の静電容量に応じた電流を基準電圧に応じて電圧に変換する変換部と、を有し、前記2つの導電部材の静電容量に応じた電圧を出力する出力手段と、
    前記出力手段により出力された電圧波形に基づき、前記容器内の現像剤の量を判断する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記出力手段の出力特性を決定している複数のパラメータである前記交流電源の振幅電圧、前記交流電源の周波数、及び前記基準電圧の中から選択された少なくとも2つのパラメータの値を変更し、前記出力手段から出力される電圧の検出範囲を、前記2つのパラメータの値を変更する前の検出範囲よりも広くすることを特徴とする現像剤量検出装置。
  2. 記制御手段は、前記現像剤が、前記2つの導電部材を充填しているときに前記出力手段から出力された電圧と、前記2つの導電部材を充填していないときに前記出力手段から出力された電圧とに基づいて、前記検出範囲を求めることを特徴とする請求項1に記載の現像剤量検出装置。
  3. 容器に収容された現像剤を撹拌する撹拌部材と、
    前記容器に配置されており対向する2つの導電部材を有し、前記撹拌部材により現像剤が撹拌されて該現像剤が移動されると前記2つの導電部材の間に現像剤が充填された状態又は現像剤が充填されていない状態となる、前記容器内の現像剤の量を検知するための検出部と、
    前記検出部に交流電圧を印加する交流電源と、前記検出部の静電容量に応じた電流を基準電圧に応じて電圧に変換する変換部と、を有し、前記2つの導電部材の静電容量に応じた電圧を出力する出力手段と、
    前記出力手段により出力された電圧波形に基づき、前記容器内の現像剤の量を判断する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記2つの導電部材の間に現像剤が充填された状態で前記出力手段から出力された電圧と、前記2つの導電部材の間に現像剤が充填されていない状態で前記出力手段から出力された電圧とに基づいて、前記出力手段の出力特性を決定している複数のパラメータである前記交流電源の振幅電圧、前記交流電源の周波数、及び前記基準電圧の中から選択された少なくとも2つのパラメータの値を変更し、前記出力手段から出力される電圧の検出範囲を、前記2つのパラメータの値を変更する前の検出範囲よりも広くすることを特徴とする現像剤量検出装置。
  4. 容器に収容された現像剤を撹拌する撹拌部材と、
    前記容器に配置されており対向する2つの導電部材を有し、前記撹拌部材により現像剤が撹拌されて該現像剤が移動されると前記2つの導電部材の間に現像剤が充填された状態又は現像剤が充填されていない状態となる、前記容器内の現像剤の量を検知するための検出部と、
    前記検出部に交流電圧を印加する交流電源と、前記検出部の静電容量に応じた電流を基準電圧に応じて電圧に変換する変換部と、を有し、前記2つの導電部材の静電容量に応じた電圧を出力する出力手段と、
    前記2つの導電部材の間に現像剤が充填された状態で前記出力手段から第1の電圧が出力されている第1の時間と、前記2つの導電部材の間に現像剤が充填されていない状態で前記出力手段から第2の電圧が出力されている第2の時間とに基づき、前記容器内の現像剤の量を判断する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記出力手段の出力特性を決定している複数のパラメータである前記交流電源の振幅電圧、前記交流電源の周波数、及び前記基準電圧の中から選択された少なくとも2つのパラメータの値を変更し、前記第2の電圧と前記第1の電圧との差である検出範囲を、前記2つのパラメータの値を変更する前の検出範囲よりも広くすることを特徴とする現像剤量検出装置。
  5. 記制御手段は、前記現像剤が、前記2つの導電部材を充填しているときに前記出力手段から出力された電圧と、前記2つの導電部材を充填していないときに前記出力手段から出力された電圧とに基づいて、前記検出範囲を求めることを特徴とする請求項に記載の現像剤量検出装置。
  6. 前記制御手段は、前記現像剤が、前記2つの導電部材を充填しているときに出力された電圧波形と前記2つの導電部材を充填していないときに出力された電圧波形に基づいて、前記容器内の現像剤の量を判断することを特徴とする請求項2又は5に記載の現像剤量検出装置。
  7. 前記制御手段は、前記2つの導電部材が前記現像剤で充填されているときに前記出力手段から出力された電圧に基づいて前記2つの導電部材の静電容量を求め、求めた静電容量に基づいて、前記検出範囲を所定の範囲とするときの前記パラメータの値を算出し、算出したパラメータの値を前記出力手段に設定することを特徴とする請求項に記載の現像剤量検出装置。
  8. 前記制御手段は、前記パラメータの値を順次変更して前記出力手段に設定したときの複数の前記検出範囲を求め、求めた複数の前記検出範囲の中で最も大きい検出範囲となったときのパラメータの値を前記出力手段に設定することを特徴とする請求項に記載の現像剤量検出装置。
  9. 前記制御手段は、前記撹拌部材の回転周期に応じて、前記パラメータの値を変更することを特徴とする請求項に記載の現像剤量検出装置。
  10. 前記制御手段は、前記検出範囲を広げた後で、前記容器内の現像剤の量を判断することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の現像剤量検出装置。
  11. 前記検出部は、前記容器の側面に配置されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の現像剤量検出装置。
  12. 前記変換部は、オペアンプと、前記オペアンプの反転入力端子と出力端子との間に接続された抵抗と、を有し、
    前記オペアンプは、前記基準電圧が非反転入力端子に入力され、前記抵抗に前記静電容量に応じた電流が流れた分、前記基準電圧から降下した電圧を出力することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の現像剤量検出装置。
  13. 記録材に画像を形成する画像形成手段と、
    請求項1乃至12のいずれか1項に記載の現像剤量検出装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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