JP5777381B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
図1は、本実施例の画像形成装置の一例であるカラーレーザプリンタの全体構成を示す断面図であり、図1を用いてカラーレーザプリンタの構成及び基本的な動作について説明する。図1に示すカラーレーザプリンタ(以下、本体と称す)は、本体101に対して着脱可能なプロセスカートリッジ5Y、5M、5C、5Kを備えている。これら4個のプロセスカートリッジ5Y、5M、5C、5Kは、同一構造であるが、異なる色、すなわち、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー(現像剤)による画像を形成する点で相違している。以下、Y、M、C、Kを省略して表記する場合がある。プロセスカートリッジ5は、現像ユニットと画像形成ユニットと廃トナーユニットの3つのユニットで構成されている。現像ユニットは、現像ローラ3、トナー補給ローラ12、トナー容器23、攪拌マイラ34を有している。また、画像形成ユニットは、像担持体である感光ドラム1、帯電ローラ2を有している。廃トナーユニットは、クリーニングブレード4、廃トナー容器24を有している。
図2は、プロセスカートリッジ5を構成する現像ユニットと現像ユニットの底面に設置された静電容量センサの断面図を示している。図2に示すプロセスカートリッジ5の現像ユニット内には、現像ローラ3、トナー補給ローラ12があり、更に、トナー容器23内には、各色に対応したトナー28、トナー28を攪拌する攪拌マイラ34がある。攪拌マイラ34(第1の部材)は、トナー容器23内の回転軸29に備えられており、不図示のモータにより回転動作する回転軸29を中心に、周回動作を行う。また、回転軸29には、トナー28の残量を検知するための可撓性を有する検知マイラ351(第2の部材)も備えられ、検知マイラ351は、回転軸29に対して回転自在である。更に、検知マイラ351は、周方向の先端付近に、導電性の被検知電極361(第1電極)を備えている。
図3(b)は、本実施例における静電容量センサ33、CPU40、基準電極320、静電容量センサ電極321の接続関係を示した図である。図3(b)において、静電容量センサ33のAVDDはアナログ電源端子、DVDDはデジタル電源端子であり、それぞれの電源端子のノイズを除去するために、バイパスコンデンサ46、47が設けられている。SREF端子には基準電極320が接続され、SIN端子には静電容量センサ電極321が接続されている。また、CPU40と静電容量センサ33間では、シリアル通信によるデータの送受信が行われる。CPU40からは、静電容量センサ33のCL端子に通信同期用のクロック信号が供給され、SD端子を介して、静電容量センサ33からは、検知した静電容量の値に対応した8ビットの検知データがCPU40に出力される。逆に、静電容量センサ33には、CPU40から、SD端子を介して、静電容量センサ33を制御するための設定データが入力される。
図4は、トナー容器23内のトナー28の残量を検知する攪拌マイラ34、検知マイラ351の動作を示した図である。図4(a)は、回転動作の初期状態を示しており、攪拌マイラ34は、その先端部分が最高点に位置している状態であり、検知マイラ351は、回転軸29に対して回転自在のため、自重により自由落下して、トナー28上で静止している状態を示している。図4(b)は、攪拌マイラ34が検知マイラ351と一緒に回転動作をしている途中を示した図である。図4(a)の状態から回転軸29が回転し、それに伴い、攪拌マイラ34が回転して、トナー28上で静止している検知マイラ351に当接する。そして、攪拌マイラ34は、検知マイラ351を伴って上方に向かって回転動作をすると共に、トナー28も検知マイラにより上方へ押し上げられる。トナー28は流動性を持っているため、攪拌マイラ34が最高点に到達する前に、攪拌マイラ34からトナー容器23の底面へ自重でこぼれ落ち始め、トナー容器23の底面に蓄積されていく。図4(c)は、攪拌マイラ34が最高点に到達した時の状態を示した図である。攪拌マイラ34が検知マイラ351と一緒に最高点に到達し、更に回転軸29が回転動作すると、検知マイラ351は回転軸29に対して回転自在であるため、攪拌マイラ34と離間し、自重によって蓄積されたトナー28の表面へ降下(自由落下)を始める。一方、攪拌マイラ34は回転軸29と連結されているため、検知マイラ351の後を追って、回転軸29の回転動作に追随しながら徐々に降下する。
次に、図6を用いて本実施例におけるトナーの残量の検知特性を説明する。なお、本実施例では、静電容量センサ33の検知レベルは8ビットデータとしてCPU40に出力される。以下の説明では、検知レベルは10進数で表現するものとする。
続いて、本実施例におけるトナーの残量検知の処理シーケンスについて、図7のフローチャートを用いて説明する。図7に示す処理は、記憶部のROMに格納された制御プログラムに基づいてCPU40により実行され、以降の実施例におけるフローチャートの処理も同様に、CPU40により実行される。なお、フローチャートに示す全ての処理をCPU40が行うのではなく、例えば特性用途向けの集積回路(ASIC)が画像形成装置に実装されている場合には、フローチャート中のいずれかの処理を実行する機能をASICに持たせても良い。
図9(a)は、静電容量センサ33に設定した感度別の、トナー28の残量と静電容量センサの検知レベルの特性グラフであり、縦軸は検知レベル、横軸はトナー残量(%)を示す。図9(a)において、実線でプロットされたグラフは感度46、二点鎖線でプロットされたグラフは感度69、破線でプロットされたグラフは感度92での、トナー28の残量と静電容量センサ33の検知レベルの特性を示したグラフである。図9(a)の感度69の場合の特性グラフを見ると、トナー28の残量が25%以下の領域と60%以上の領域では、トナー残量の変化に対する静電容量センサ33の検知レベルの変化の割合が小さくなり、高精度にトナー残量を判別することが難しいことが分かる。
続いて、本実施例におけるトナーの残量検知の処理シーケンスについて、図11のフローチャートを用いて説明する。図11のS201〜S205、S212、S213の処理は、実施例1の図7のフローチャートのS101〜S105、S108、S109と同じであるため、説明を省略する。
図12(a)は、感度をスイープさせた時に静電容量センサ33の検知レベルの目標値と測定値が一致するトナー28の残量と静電容量センサの感度の関係を表した特性グラフであり、縦軸は感度、横軸はトナー残量(%)を示す。本実施例では、静電容量センサ33の検知レベルの目標値は150に設定している。例えば、図12(a)の点908は、トナー28の残量が66%の時に静電容量センサ33の感度をスイープさせて、静電容量センサの検知レベルが目標値150になる時の静電容量センサの感度が69であることを示している。点909と点910も同様であり、点909はトナー28の残量が35%の時に静電容量センサ33の感度が46であることを、点910はトナー28の残量が100%の時に静電容量センサ33の感度が92であることを、それぞれ示している。その結果、各トナー28の残量に応じて、静電容量センサ33の検知レベルが150になる時の、トナーの残量と静電容量センサの感度の関係をプロットしていくと、図12(a)の特性グラフとなる。この特性グラフは、トナー28の残量と、検出される静電容量センサ33の感度の関係に線形性があるため、トナーが満載された状態から空になるまで、実施例1及び実施例2よりも精度良く、逐次トナーの残量の検知が可能となる。なお、ここで用いた静電容量センサ33の検知レベルの目標値、及びトナーの残量と感度の関係は、現像ユニット構成、静電容量センサ及び周辺回路によって変化するため、前述した数値や特性グラフに限定されるものではない。
続いて、本実施例におけるトナーの残量検知の処理シーケンスについて、図13のフローチャートを用いて説明する。図13のS301〜S304、S314、S316の処理は、実施例1の図7のフローチャートのS101〜S104、S108、S109と同じであるため、説明を省略する。
33 静電容量センサ
34 攪拌マイラ
351 検知マイラ
361 被検知電極
40 1チップマイクロコンピュータ(CPU)
Claims (10)
- 現像剤を収納する着脱可能な現像ユニット内の回転軸を中心に周回動作する第1の部材と、
第1電極を備え、前記回転軸を中心に回転する際に、前記第1の部材と接触して回転し、その後、前記第1の部材と離間する第2の部材と、
前記第1電極と前記現像ユニットの外装に配設された第2電極との間の静電容量を検知し、検知した結果に基づいて、前記現像ユニット内の現像剤の量を判断する判断手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記第1の部材は、前記第2の部材が離間したあと、前記第2の部材に遅れて回転することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記第2の部材は、自重により自由落下することにより回転して前記第1の部材と離間することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記第1の部材は、前記現像ユニット内の現像剤を攪拌する機能を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第2の部材は、前記第1の部材と離間して、前記第1の部材によって攪拌された現像剤の上に落下することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記第1電極は、前記第2の部材の周方向の先端付近に備えられたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第1電極と前記第2電極との間の静電容量に関するデータを出力する出力手段を備え、
前記出力手段は、前記データの増幅率を設定する設定手段と、前記設定手段により設定された前記増幅率に応じて前記データを増幅する増幅手段と、を有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記出力手段は、前記データの増幅率を、前記現像剤の残量に応じて変更することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記出力手段は、前記第2の部材の回転が停止した状態で、前記データの増幅率を変更することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記判断手段は、前記第2の部材が停止した状態において、前記第1電極と前記第2電極との間の静電容量を検知し、検知した結果に基づいて、前記現像ユニット内の現像剤の量を判断することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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