JP4137703B2 - トナー残量検出装置及びそれを備える画像形成装置 - Google Patents

トナー残量検出装置及びそれを備える画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンター、複写機、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に用いられ、現像剤槽内のトナーの残量を検出するトナー残量検出装置及びそれを備える画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のトナーの残量を検出する装置としては、例えば特許文献1に示されるものがある。ここでは、現像剤容器内に、トナーを攪拌しつつ、トナーから受ける抵抗の増大に伴って、屈折状態から直状状態に変形する攪拌棒を設けると共に、攪拌棒先端の位置を検出するセンサーを設けておき、トナーが減少して、トナーの抵抗が減少し、攪拌棒が屈折状態に変形して、攪拌棒先端が移動したときに、センサーによって検出された攪拌棒先端の位置に基づいて、トナーの減少を検出している。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−319704号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の装置では、攪拌棒先端がセンサーに接触したか否かに基づいて、攪拌棒先端の位置を検出しているため、1つのセンサーにより攪拌棒先端の1つの位置しか検出することができず、トナーが一定レベルまで減少したか否かを検出することしかできなかった。
【0005】
また、トナーの段階的な減少を検出するには、攪拌棒先端のそれぞれの位置を検出するための複数のセンサーを設ける必要があり、装置の構成が複雑化した。
【0006】
更に、トナー中では、攪拌棒先端とセンサー間の接触が不安定になる可能性があり、センサーの検出出力の信頼性が低くかった。
【0007】
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成でありながら、トナーの減少過程を安定的かつ正確に検出することが可能なトナー残量検出装置及びそれを備える画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、現像剤槽内のトナーの残量を検出するトナー残量検出装置において、現像剤槽内で回転して、現像剤槽内のトナーを攪拌する攪拌部材と、攪拌部材の回転中心から離れた該攪拌部材の部位に連結され、この連結部位に追従回転する可撓性部材と、可撓性部材先端に取り付けられた被検出体と、現像剤槽の下部に配置されており、可撓性部材の追従回転に伴い、可撓性部材先端の被検出体が接近して来ると、被検出体との間の静電容量を検出する静電容量検出手段とを備え、前記可撓性部材は、攪拌部材との連結部位がトナー内に侵入して移動するときに該連結部位に追従してトナー内に侵入し、トナー内で該連結部位が描く円軌道に沿って変形して回転し、攪拌部材の連結部位がトナー内に侵入しないときにトナー表面上で移動する。
【0009】
この様な構成の本発明によれば、可撓性部材は、攪拌部材に連結されて追従回転し、トナー内に侵入して移動する。このとき、可撓性部材が攪拌部材との連結箇所でトナー内へと侵入すると、可撓性部材全体が柔軟に変形しつつ、可撓性部材全体が同一箇所で連続的にトナー内へと侵入して行き、可撓性部材全体がトナー内で同一軌道を描いて回転移動する。従って、可撓性部材先端の被検出体も、可撓性部材と同一軌道を描いて回転移動する。トナーが一定レベル以上あり、可撓性部材の連結箇所がトナー内に侵入する限りは、トナー内では可撓性部材及び被検出体により描かれる軌道が殆ど変化しない。
【0010】
また、トナーが一定レベル未満まで減少して、攪拌部材の連結箇所がトナー内に侵入しなくなると、可撓性部材先端近傍がトナー表面で滑って行き、被検出体もトナー表面で滑って移動する。
【0011】
ここで、トナーが一定レベル未満まで減少して、トナーの残量が徐々に少なくなり、トナー表面の高さが徐々に低下すると、トナー表面で滑って移動する被検出体の位置も徐々に低下する。つまり、トナーが一定レベル未満まで減少したときには、トナーの残量に応じて、トナー表面で移動する被検出体の位置が低下する。
【0012】
一方、静電容量検出手段は、静電容量検出手段とトナー表面で移動する被検出体間の静電容量を検出することができる。そして、静電容量検出手段と被検出体間の静電容量は、両者間の距離に応じて変化する。更に、静電容量検出手段がトナー槽の下部に配置されていることから、トナーが一定レベル未満まで減少して、トナー表面の高さが徐々に低下し、トナー表面で移動する被検出体の位置が低下すると、静電容量検出手段と被検出体間の距離が短くなって、両者間の静電容量が小さくなる。つまり、静電容量検出手段と被検出体間の静電容量がトナーの残量に応じて変化する。
【0013】
このため、静電容量検出手段によって検出された静電容量に基づいて、トナーの残量を検出することができる。
【0014】
また、本発明においては、静電容量検出手段は、該静電容量検出手段と被検出体間の静電容量に基づいて、該静電容量検出手段と被検出体間の距離を現像剤槽内のトナーの残量として検出している。
【0015】
先に述べた様に静電容量検出手段と被検出体間の静電容量が静電容量検出手段と被検出体間の距離に対応し、この距離が現像剤槽内のトナーの残量に対応することから、静電容量検出手段と被検出体間の静電容量を検出すれば、現像剤槽内のトナーの残量を検出することができる。
【0016】
更に、本発明においては、静電容量検出手段は、該静電容量検出手段と被検出体間の静電容量に応じて周波数もしくは位相が変化する検出信号を形成し、この検出信号に基づいて、該静電容量検出手段と被検出体間の距離を現像剤槽内のトナーの残量として検出している。
【0017】
この様に静電容量検出手段と被検出体間の静電容量に応じて周波数もしくは位相が変化する検出信号を形成すれば、この検出信号に基づいて、現像剤槽内のトナーの残量を検出することができる。
【0018】
また、本発明においては、被検出体は、静電容量の電極となる導電性材料を含んでいる。
【0019】
静電容量検出手段と被検出体間の静電容量を検出するには、静電容量の電極となる導電性材料を被検出体に設ければ良い。
【0020】
更に、本発明においては、静電容量検出手段は、現像剤槽の内壁に設けられている。あるいは、静電容量検出手段は、現像剤槽の外壁に設けられている。
【0021】
静電容量検出手段を現像剤槽の内壁に設けた場合は、静電容量検出手段が被検出体により近づいて、外部からのノイズの影響を受け難くなり、静電容量検出手段からの検出信号のS/Nを向上させることができる。また、静電容量検出手段を現像剤槽の外壁に設けた場合は、静電容量検出手段と現像剤槽を別体化することができ、現像剤槽の交換に際しては、静電容量検出手段を交換せずに済み、ランニングコストの上昇を抑えることができる。
【0022】
次に、本発明の画像形成装置は、本発明のトナー残量検出装置を備えている。
【0023】
この様な本発明の画像形成装置によっても、本発明のトナー残量検出装置と同様の作用及び効果を達成することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
図1は、本発明のトナー残量検出装置の一実施形態を適用した画像形成装置を示す側面図である。この画像形成装置1は、電子写真方式により画像を形成するものであって、露光走査部10と、画像形成部20とを備えている。
【0026】
露光走査部10では、外部のホストコンピュータ等からの画像信号を制御部30で受信する。制御部30は、この画像信号に対して必要な処理を施して、画像データを形成し、この画像データに対応する駆動信号をレーザダイオード11に出力して、レーザダイオード11から出射されるレーザ光を変調する。このレーザ光は、コリメートレンズ12により平行光にされてから、モータ13により定速回転駆動されるポリゴンミラー14で反射されて偏向され、fθレンズ15及び折り返しミラー16を介して、画像形成部20の感光体ドラム21の表面に入射し、この感光体ドラム21の表面を露光走査する。
【0027】
画像形成部20では、感光体ドラム21を一方向に回転させつつ、感光体ドラム21の表面の残留現像剤をクリーナ22により除去し、イレーザランプ23の光を感光体ドラム21の表面に照射して、感光体ドラム21の表面を除電し、更に感光体ドラム21の表面を帯電チャージャー24により一様に帯電させてから、感光体ドラム21の表面を露光走査部10からのレーザ光で露光走査させて、感光体ドラム21の表面に静電潜像を形成し、感光体ドラム21の表面の静電潜像を現像装置25により現像して、感光体ドラム21の表面に現像剤像を形成する。
【0028】
一方、感光体ドラム21の回転動作に同期して、記録用紙(図示せず)を給紙ローラ26により用紙カセット27から引き出し、この記録用紙を各搬送ローラ28により感光体ドラム21まで搬送し、感光体ドラム21の表面の現像剤像を転写チャージャー31により記録用紙に転写させる。更に、記録用紙を搬送ベルト29により定着装置32まで搬送し、記録用紙を定着装置32により加熱及び加圧して、記録用紙上の現像剤像を定着させてから、記録用紙を各排出ローラ33により排紙トレイ34へと排出する。
【0029】
尚、露光走査部10は、蝶番により上方に開閉可能に枢支されており、現像装置25の現像剤槽41の交換や、画像形成部20内部で発生した紙詰まりの処理を行い得る様にしている。
【0030】
図2は、感光体ドラム21及び現像装置25を示す側面図である。現像装置25は、トナーを保管収容する現像剤槽41と、トナーとキャリアとの混合物である現像剤を収容する現像容器42と、現像容器42内の現像剤を攪拌する攪拌ローラ43と、現像剤中のトナーを現像容器42から感光体ドラム21の表面へと供給する現像ローラ44と、現像剤中のトナーが現像動作により消費されるに際し、キャリアに対して低下するトナー濃度を検出するトナー濃度センサー45とを備えている。この現像装置25からの現像剤の供給により、感光体ドラム21の表面の静電潜像にトナーが付着し、この静電潜像が現像されて、現像剤像が形成される。
【0031】
更に、現像剤槽41は、トナーを現像剤槽41から現像容器42に補給するための現像剤補給ローラ51と、現像剤槽41内のトナーを攪拌する攪拌部材52と、攪拌部材52の一端に連結された可撓性帯状部材53と、可撓性帯状部材53の先端に固定された被検出体54と、被検出体54との間の静電容量を検出する静電容量センサー55とを備えている。
【0032】
また、現像装置25は、制御装置61により制御される。この制御装置61は、CPU62、ROM63、及びRAM64等を備えている。
【0033】
ROM63は、画像形成装置全体を制御するためのプログラムや、現像剤の補給を制御するためのプログラムを記憶している。また、RAM33は、CPU62のワーキングエリアとして用いられたり、各種データを記憶したりする。
【0034】
CPU62は、ROM63内のプログラムに従って、現像容器42の攪拌ローラ43や現像ローラ44及び現像剤槽41の攪拌部材52を回転制御する。
【0035】
コンパレータ69は、トナー濃度センサー45の検出出力と予め設定された閾値を比較し、検出出力が閾値以下になると、現像容器42内の現像剤のトナー濃度が規定量以下になったものとみなして、現像剤補給モータ駆動回路66を通じて現像剤補給ローラ51の駆動用モータ67を駆動し、現像剤補給ローラ51を回転させて、トナーを現像剤槽41から現像容器42へと補給させる。
【0036】
静電容量検出回路68は、静電容量センサー55の検出出力を入力して、被検出体54と静電容量センサー55間の静電容量を示す検出信号を形成して出力する。CPU62は、静電容量検出回路68からの検出信号に基づいて、現像剤槽41内の残量を測定し、現像剤槽41内のトナーの残量が規定量以下になると、現像剤槽41の交換を促す旨を報知部65の表示画面に表示する。利用者は、報知部65の表示画面を見て、現像剤槽41の交換が促されていることを知ると、現像剤槽41を新たなものに交換する。これにより、トナーが間断無く補給される。
【0037】
次に、現像剤槽41内のトナーの残量検出について、更に詳しく説明する。
【0038】
図3は、現像剤槽41を概略的に示す斜視図である。図3に示す様に現像剤槽41では、攪拌部材52の支軸52aを回転自在に支持し、支軸52aを駆動用モータにより回転させて、攪拌部材52を矢印A方向に回転させ、現像剤槽41内のトナーを攪拌している。攪拌部材52は、複数の板片52bを縦横に組み合わせ、その一辺に攪拌羽根52cを固定したものである。また、攪拌部材52の一端に可撓性帯状部材53を連結固定している。更に。可撓性帯状部材53の先端に被検出体54を固定し、現像剤槽41底外側に静電容量センサー55を配置している。
【0039】
可撓性帯状部材53は、例えば薄い帯状の合成樹脂板であり、元の形状が略直線状である。この可撓性帯状部材53を攪拌部材52の一端に固定し、この可撓性帯状部材53を湾曲させて現像剤槽41内に配置している。
【0040】
ここで、図4に示す様に現像剤槽41内のトナーDが一定レベル以上ある状態では、攪拌部材52の回転に伴い、可撓性帯状部材53が攪拌部材52との連結箇所CでトナーD内へと侵入する。そして、可撓性部材53全体が柔軟に変形しつつ、可撓性部材53全体が同一箇所Cで連続的にトナーD内へと侵入して行き、可撓性部材53全体がトナーD内で同一軌道Eを描いて回転移動する。従って、可撓性部材53先端の被検出体54も、可撓性部材53と同一軌道Eを描いて回転移動する。
【0041】
トナーDが一定レベル以上あり、可撓性部材53の連結箇所CがトナーD内に侵入する限りは、トナーD内で可撓性部材53及び被検出体54により描かれる軌道Eが殆ど変化せず、被検出体54が一定の離間距離を開けて静電容量センサー55上方を通過する。
【0042】
また、図5に示す様に現像剤槽41内のトナーDが一定レベル未満まで減少した状態では、可撓性部材53の連結箇所CがトナーD内に侵入しなくなり、可撓性部材53先端近傍がトナーD表面上で滑って行き、被検出体54もトナーD表面上で滑って移動する。
【0043】
更に、現像剤槽41内のトナーDが徐々に減少して、トナーD表面の高さが徐々に低下すると、トナーD表面で滑って移動する被検出体54の位置も徐々に低下する。
【0044】
従って、トナーDが一定レベル未満まで減少したときには、トナーDの残量に応じてトナーD表面で移動する被検出体54の位置が低下する。そして、被検出体54と静電容量センサー55間の離間距離が短くなる。このため、被検出体54と静電容量センサー55間の離間距離が分かれば、トナーDの残量が分かる。
【0045】
一方、静電容量検出回路68は、静電容量センサー55の検出出力を入力して、被検出体54と静電容量センサー55間の静電容量を検出する。この静電容量は、被検出体54と静電容量センサー55間の離間距離に応じて変化する。このため、この静電容量が検出されれば、被検出体54と静電容量センサー55間の離間距離が分かったことになり、トナーDの残量が分かる。
【0046】
更に、被検出体54は、攪拌部材52の回転に伴い、トナーD表面上で滑って、静電容量センサー55に右方向から徐々に接近し、静電容量センサー55上方を通過して、静電容量センサー55から左方向へと徐々に離間して行くことを繰り返す。被検出体54が静電容量センサー55に最も接近したときに、被検出体54と静電容量センサー55が相互に対向する。そして、このときの静電容量は、被検出体54と静電容量センサー55間の離間距離に対応し、トナーDの残量に対応する。
【0047】
静電容量センサー55は、図6(a)及び(b)に示す様に中央電極55a及び環状電極55bを絶縁体板55c上に固定したものである。また、被検出体54は、電極54aを絶縁体板54b上に固定したものである。
【0048】
ここで、静電容量センサー55の中央電極55aと被検出体54の電極54a間の静電容量をC1とし、静電容量センサー55の環状電極55bと被検出体54の電極54a間の静電容量をC2とする。そして、環状電極55bを接地し、電極55aに信号電圧vを加えるならば、図7に示す様に各静電容量C1、C2を直列接続した回路として等価的に表すことができる。そして、各静電容量C1、C2の合成静電容量をCsとすると、合成静電容量Csを次式(1)で表すことができる。
【0049】
Cs=(C1×C2)/(C1+C2) ……(1)
図8は、被検出体54と静電容量センサー55間の合成静電容量Csを検出するための静電容量検出回路68の構成を示している。静電容量検出回路68は、合成静電容量Cs、インダクタンスL、一定静電容量のコンデンサCc、インバータ71、コンパレータ72、及び分周期73を備えている。
【0050】
合成静電容量Cs、インダクタンスL、コンデンサCc、及びインバータ71は、コルピッツ発振回路を構成しており、その発振周波数foが合成静電容量Csに応じて変化する。コンパレータ72は、発振回路からの正弦波信号を入力し、この正弦波信号をパルス信号に変換して、パルス信号を出力する。分周期73は、パルス信号の周波数(発振周波数)を1/nに分周して、1/n周波数の検出信号をCPU62に印加する。
【0051】
発振回路の発振周波数が合成静電容量Csに応じて変化することから、CPU62に印加された検出信号の1/n周波数も合成静電容量Csに応じて変化する。また、先に述べた様に被検出体54と静電容量センサー55が相互に対向したときの両者間の静電容量(合成静電容量Cs)が両者間の離間距離もしくはトナーDの残量に対応する。従って、CPU62に印加された検出信号の1/n周波数に基づいて、被検出体54と静電容量センサー55間の離間距離もしくはトナーDの残量を求めることができる。
【0052】
そこで、CPU62は、攪拌部材52を回転制御しつつ、被検出体54と静電容量センサー55が相互に対向したタイミングで、検出信号の1/n周波数をサンプリングし、このサンプリングした1/n周波数に対応する被検出体54と静電容量センサー55間の離間距離を求め、この離間距離に対応するトナーDの残量を求める。
【0053】
図9は、被検出体54と静電容量センサー55間の離間距離に対する発振回路の発振周波数特性を示すグラフである。図9のグラフからも明らかな様に被検出体54と静電容量センサー55間の離間距離が短くなる程、発振回路の発振周波数が低くなっている。従って、発振回路の発振周波数に基づいて、被検出体54と静電容量センサー55間の離間距離もしくはトナーDの残量を求めることができる。
【0054】
こうしてCPU62は、トナーDの残量を求めると、トナーDの残量が規定量以下になったか否かを判定する。そして、CPU62は、トナーDの残量が規定量以下になると、現像剤槽41の交換を促す旨を報知部65の表示画面に表示する。このため、利用者は、適確なタイミングで現像剤槽41を新たなものに交換することができる。
【0055】
この様に本実施形態では、攪拌部材52の一端に可撓性帯状部材53を連結固定し、可撓性帯状部材53の先端に被検出体54を固定し、可撓性帯状部材53を攪拌部材52に追従回転させて、被検出体54を現像剤槽41底外側の静電容量センサー55上方を通過させている。そして、被検出体54と静電容量センサー55間の合成静電容量CsがトナーDの残量に対応することから、合成静電容量Csに応じて変化する発振周波数に基づいて、トナーDの残量を求めている。
【0056】
従って、トナーDの残量の測定を簡単な構成で実現している。また、被検出体54と静電容量センサー55が非接触であるため、両者間の合成静電容量Csを安定的かつ正確に検出することができる。それ故、トナーDの残量も安定的かつ正確に検出することができる。
【0057】
更に、静電容量センサー55の中央電極55aを環状電極55bで囲み、環状電極55bを接地しているため、外部ノイズの影響を受け難い。これによっても、合成静電容量Csを安定的かつ正確に検出することができ、トナーDの残量も安定的かつ正確に検出することができる。
【0058】
ところで、静電容量検出回路68として、図8に示す様な合成静電容量Csに対応する周波数の検出信号を形成して出力するものを例示しているが、この代わりに図10に示す様な合成静電容量Csに対応する位相の検出信号を形成して出力するものを適用しても構わない。
【0059】
図10の静電容量検出回路68Aでは、合成静電容量Csと抵抗Rからなる遅延回路81、方形波発振回路82、第1コンパレータ83、第2コンパレータ84、及び位相コンパレータ85を備えている。
【0060】
第1コンパレータ83は、方形波発振回路82からの方形波信号S1を直接入力して、方形波信号S2を直ちに出力する。
【0061】
遅延回路81は、合成静電容量Csに応じた遅延時間Twを有しており、方形波発振回路82からの方形波信号S1を遅延時間Twだけ遅延させる。第2コンパレータ84は、遅延回路81からの信号を入力して、この信号を閾値電圧と比較し、方形波信号S3を出力する。
【0062】
位相コンパレータ85は、第1コンパレータ83からの方形波信号S2及び第2コンパレータ84からの方形波信号S3を入力すると、方形波信号S2と方形波信号S3間の位相差に対応する遅延時間Twを検出し、この遅延時間Twを示す位相差検出信号Dを出力する。この位相差検出信号Dは、CPU62に印加される。
【0063】
図11から明らかな様に第2コンパレータ84からの方形波信号S3は、遅延回路81からの信号に対応することから、第1コンパレータ83からの方形波信号S2に対して遅延時間Twだけ遅れている。そして、位相コンパレータ85からの位相差検出信号S4は、遅延時間Twだけのパルス幅を有する。
【0064】
ここで、遅延回路81の遅延時間Twが合成静電容量Csに応じて変化する。また、被検出体54と静電容量センサー55が相互に対向したときの両者間の合成静電容量Csが両者間の離間距離もしくはトナーDの残量に対応する。従って、位相差検出信号S4のパルス幅である遅延時間Twに基づいて、被検出体54と静電容量センサー55間の離間距離もしくはトナーDの残量を求めることができる。
【0065】
CPU62は、攪拌部材52を回転制御しつつ、被検出体54と静電容量センサー55が相互に対向したタイミングで、位相コンパレータ85からの位相差検出信号S4のパルス幅である遅延時間Twを求め、この遅延時間Twに基づいて、被検出体54と静電容量センサー55間の離間距離を求め、この離間距離に対応するトナーDの残量を求める。
【0066】
図12は、被検出体54と静電容量センサー55間の離間距離に対する遅延回路81の遅延時間Twの特性を示すグラフである。図12のグラフからも明らかな様に被検出体54と静電容量センサー55間の離間距離が短くなる程、遅延回路81の遅延時間Twが長くなっている。従って、遅延回路81の遅延時間Twに基づいて、被検出体54と静電容量センサー55間の離間距離もしくはトナーDの残量を求めることができる。
【0067】
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、多様に変形することができる。例えば、図13に示す様に2個以上の静電容量センサー55を現像剤槽41底外側に配置しても良い。この場合は、現像剤槽41内のトナーの残量をより広範囲で検出することができる。
【0068】
また、静電容量センサー55を現像剤槽41底内壁に設けても良い。この場合は、静電容量センサー55が被検出体54により近づいて、外部からのノイズの影響を受け難くなり、静電容量センサー55からの検出信号のS/Nを向上させることができる。ただし、現像剤槽41の交換に際しては、静電容量センサー55が現像剤槽41と共に交換されることになる。
【0069】
更に、静電容量センサー55として単一の電極を適用し、被検出体5の電極を接地もしくは外部接続して、静電容量センサー55の電極と被検出体54の電極間に単一のコンデンサを形成しても構わない。
【0070】
また、本発明のトナー残量検出装置は、周知の各種の現像装置並びに画像形成装置に適用することができる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明した様に本発明によれば、攪拌部材を回転させて、現像剤槽内のトナーを攪拌しつつ、可撓性部材先端の被検出体を攪拌部材に追従回転させている。そして、トナーが一定レベル未満まで減少して、現像剤表面の高さが徐々に低下し、現像剤表面で移動する被検出体の位置が低下すると、静電容量検出手段と被検出体間の静電容量に基づいて、トナーの残量を検出している。
【0072】
従って、トナーの残量を簡単な構成で検出することができる。また、静電容量検出手段と被検出体が非接触であるため、両者間の静電容量を安定的かつ正確に検出することができる。それ故、トナーの残量も安定的かつ正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトナー残量検出装置の一実施形態を適用した画像形成装置を示す側面図である。
【図2】図1の装置における感光体ドラム及び現像装置の構成を示す図である。
【図3】図2の現像装置における現像剤槽を概略的に示す斜視図である。
【図4】現像剤槽内のトナーが一定レベル以上ある状態を示す断面図である。
【図5】現像剤槽内のトナーが一定レベル未満に減少した状態を示す断面図である。
【図6】(a)は現像剤槽の被検出体及び静電容量センサーを示す断面図であり、(b)は静電容量センサーを示す平面図である。
【図7】現像剤槽の被検出体と静電容量センサー間の静電容量を示す等価回路図である。
【図8】現像剤槽の被検出体と静電容量センサー間の静電容量を検出するための静電容量検出回路を示すブロック図である。
【図9】被検出体と静電容量センサー間の離間距離に対する図8の発振回路の発振周波数特性を示すグラフである。
【図10】現像剤槽の被検出体と静電容量センサー間の静電容量を検出するための他の静電容量検出回路を示すブロック図である。
【図11】図10の静電容量検出回路における各信号を示すタイミングチャートである。
【図12】被検出体と静電容量センサー間の離間距離に対する図10の遅延回路の遅延時間特性を示すグラフである。
【図13】現像装置の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
10 露光走査部
20 画像形成部
21 感光体ドラム
25 現像装置
41 現像剤槽
51 現像剤補給ローラ
52 攪拌部材
53 可撓性帯状部材
54 被検出体
55 静電容量センサー
61 制御装置
62 CPU
63 ROM
64 RAM
68 静電容量検出回路

Claims (7)

  1. 現像剤槽内のトナーの残量を検出するトナー残量検出装置において、
    現像剤槽内で回転して、現像剤槽内のトナーを攪拌する攪拌部材と、
    攪拌部材の回転中心から離れた該攪拌部材の部位に連結され、この連結部位に追従回転する可撓性部材と、
    可撓性部材先端に取り付けられた被検出体と、
    現像剤槽の下部に配置されており、可撓性部材の追従回転に伴い、可撓性部材先端の被検出体が接近して来ると、被検出体との間の静電容量を検出する静電容量検出手段とを備え、
    前記可撓性部材は、攪拌部材との連結部位がトナー内に侵入して移動するときに該連結部位に追従してトナー内に侵入し、トナー内で該連結部位が描く円軌道に沿って変形して回転し、攪拌部材の連結部位がトナー内に侵入しないときにトナー表面上で移動することを特徴とするトナー残量検出装置。
  2. 静電容量検出手段は、該静電容量検出手段と被検出体間の静電容量に基づいて、該静電容量検出手段と被検出体間の距離を現像剤槽内のトナーの残量として検出することを特徴とする請求項1に記載の現像剤残量検出装置。
  3. 静電容量検出手段は、該静電容量検出手段と被検出体間の静電容量に応じて周波数もしくは位相が変化する検出信号を形成し、この検出信号に基づいて、該静電容量検出手段と被検出体間の距離を現像剤槽内のトナーの残量として検出することを特徴とする請求項1に記載のトナー残量検出装置。
  4. 被検出体は、静電容量の電極となる導電性材料を含むことを特徴とする請求項1に記載のトナー残量検出装置。
  5. 静電容量検出手段は、現像剤槽の内壁に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のトナー残量検出装置。
  6. 静電容量検出手段は、現像剤槽の外壁に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のトナー残量検出装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載のトナー残量検出装置を備える画像形成装置。
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