JP6658849B2 - 蛍光体含有シリコーンシート - Google Patents

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本発明は、発光ダイオード(LED)の発光の一部又は全部を波長変換することにより、白色又はその他の色を発する発光装置に好適に使用することができる蛍光体を含有するシリコーンシートの製造方法に関し、特に放射線架橋を利用することで、従来の熱架橋における問題を解決した、生産性に優れた蛍光体含有シリコーンシートの製造方法に関する。
本発明はまた、この方法により製造された蛍光体含有シリコーンシートと、この蛍光体含有シリコーンシートを含む発光装置に関する。
LEDは、その高輝度、高発光効率、低消費電力、高寿命の特徴を生かして、携帯電話のテンキー照明やバックライト、液晶ディスプレイのバックライト、車のヘッドライト、車載照明、或いは一般照明用途に幅広く使用されている。
LEDを用いて液晶ディスプレイのバックライトや一般照明用の白色光を得るためには、LEDチップと、その発光波長に適した、LEDの発光を波長変換する蛍光体とを組み合わせて用いる必要がある。例えば、青色LEDでは、黄色蛍光体を組み合わせ、更に光の演色性を高めるために、赤及び緑の蛍光体を組み合わせることが行われている。また、更に演色性を高めるために、近紫外LEDに、赤、緑、及び青の蛍光体を組み合わせることが行われている。
従来、LEDに対して蛍光体を配置する方法としては、リードフレームパッケージ(Pkg)やチップオンボード(COB)基板において、LEDを封止する封止樹脂(エポキシ樹脂やシリコーン樹脂等)に予め所定量の蛍光体を添加、混練し、ディスペンサーで封止する方法が採用されてきた。しかし、この方法では、封止部内で蛍光体の含有量のバラつきが生じやすく、白色LED発光装置とした場合に、装置間での発光色のバラつきが問題であった。
そこで、近年、予め波長変換部材として蛍光体を含有した成形体を作成し、本部材をLED素子へと載置する方法が用いられるようになってきた。具体的には、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂に予め所定量の蛍光体を添加、混練した樹脂組成物を、シートやキャップ状に成形し、PkgやCOBに直接又は空間を介して配置する方法である。この方法であれば、蛍光体の含有量のバラつきが少なく、色度のバラつきの少ない白色光を得ることが可能である。また、蛍光体配置部をLEDから離すこともでき、LEDの発熱による蛍光体の特性低下も防止される。
この方法で用いられる蛍光体含有シートにおいて、LEDの高輝度化に伴い、シート基材となる樹脂としては、耐熱性、耐光性が高いシリコーン樹脂が用いられるようになってきている。
一般的に、シリコーン樹脂を硬化させる際には、加熱による架橋方法が用いられている。例えば、特許文献1には、シリコーンエラストマーに蛍光体を分散させ、熱により架橋してなるシートが提案されている。
また、特許文献2には、硫化物蛍光体を含むシリコーン樹脂組成物の硬化不良抑制のため、蛍光体表面をコートする提案がなされている
特許第4937966号公報 国際公開第2013/021990号公報
上記特許文献1が提案しているシリコーンエラストマーと蛍光体を含有してなるシート作成方法を、本発明者らが鋭意検討した結果、シリコーン樹脂の粘度が高いと薄膜かつ均等膜厚のシートを得ることが困難であり、一方、粘度が低いと蛍光体の分散が悪く均質なシートが得がたく、薄膜シート状で均等膜厚と蛍光体の良分散を両立することができなかった。
さらに、一般的には、従来のLED発光素子の封止樹脂のように、低粘度のシリコーン樹脂と、蛍光体と、蛍光体の分散安定性を向上させる添加材(チキソ材)およびシリコーン樹脂の熱硬化を促進する硬化触媒が含まれるシリコーン組成物を用いて、シート形状とした後に熱硬化させ、シートを得る方法が考えられるが、本方法を用いた場合には、残存する硬化触媒が、蛍光体などに作用し、材料の長期安定性が低下する問題があり、また、蛍光体によっては、熱による硬化の際に、シリコーン樹脂内の官能基、または微量な水分などを伴って、硬化反応を阻害させ、十分に硬化したシートが得られなくなる問題もあった。
特許文献2には、蛍光体として硫化物を用いた場合、熱硬化性のシリコーン樹脂の硬化阻害を、蛍光体表面をコーティングすることで改良する方法が開示されている。しかしながら、本文献の蛍光体表面コーティングは、表面が密にコーティングされている必要があり、製造上困難で、生産性に優れているとは言えない。
このように、従来の熱架橋による方法では、以下のような問題があった。
(1) 膜厚、蛍光体の分散等が均等な、高品質の薄膜シート状の蛍光体含有シートを得ることが困難である。
(2) 残存する硬化触媒による長期安定性低下の問題がある。
(3) 熱硬化の際にシリコーン樹脂の硬化阻害が起こる場合がある。
(4) 蛍光体による硬化阻害が起こる場合がある。
また、熱架橋の場合には、含有させる蛍光体によっては、架橋時の熱や湿度により蛍光体が劣化する場合がある。蛍光体の劣化は、得られた蛍光体含有シートを用いた発光装置の明るさや発光効率の低下につながる。
そこで、本発明の課題は、LEDの発光の一部又は全部を波長変換して白色又はその他の色を発する発光装置に好適に使用される蛍光体を含有するシリコーンシートを製造するに当たり、上記のような熱架橋を行う場合の問題を解決することができ、かつ生産性に優れた蛍光体含有シリコーンシート及びその製造方法と、この蛍光体含有シリコーンシートを含む発光装置を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ポリオルガノシロキサンに蛍光体を混合して成形したシートに、放射線を照射してポリオルガノシロキサンを架橋させることにより、加熱架橋を行う場合の従来の問題を解決することができること、特に、2枚のカバーシート間に挟んだ状態でシート成形してそのまま放射線照射を行うことにより、シート製造時の生産性、取り扱い性、得られるシートの機能性を高めることができ、膜厚や蛍光体の分散性の均等、均質性により一層優れた蛍光体含有シリコーンシートを製造することができることを見出した。
本発明はこのような知見に基いて達成されたものであり、以下を要旨とする。
[1] ポリオルガノシロキサン及び蛍光体を含有する架橋前シートに、放射線を照射してポリオルガノシロキサンを架橋させることを特徴とする蛍光体含有シリコーンシートの製造方法。
[2] 前記架橋前シートを、2枚のカバーシート間に挟んだ状態で成形し、得られた3層積層シートに放射線を照射することを特徴とする[1]に記載の蛍光体含有シリコーンシートの製造方法。
[3] 前記放射線がγ線であり、その照射量が10〜300kGyであることを特徴とする[1]又は[2]に記載の蛍光体含有シリコーンシートの製造方法。
[4] [1]から[3]のいずれかに記載の製造方法により製造された蛍光体含有シリコーンシート。
[5] [1]から[3]のいずれかに記載の製造方法により製造された蛍光体含有シリコーンシートと、該蛍光体含有シリコーンシートの両面に積層されたカバーシートとを有する保護シート付蛍光体含有シリコーンシート。
[6] [1]から[3]のいずれかに記載の製造方法により製造された蛍光体含有シリコーンシートと、該蛍光体含有シリコーンシートの両面に積層されたカバーシートとを有し、該カバーシートのうち少なくとも一方のカバーシートは、接着シート又は粘着シートを介して該蛍光体含有シリコーンシートに積層されている保護シート・接着又は粘着シート付蛍光体含有シリコーンシート。
[7] [4]に記載の蛍光体含有シリコーンシート又は[5]に記載の保護シート付蛍光体含有シリコーンシートを含む発光装置。
[8] [5]に記載の保護シート付蛍光体含有シリコーンシート又は[6]に記載の保護シート・接着又は粘着シート付蛍光体含有シリコーンシートを用いて製造された発光装置。
本発明の蛍光体含有シリコーンシートの製造方法は、放射線により架橋を行うため、次のような作用効果が得られる。
(1) ポリオルガノシロキサンとして、ミラブル型ポリオルガノシロキサンのようなある程度分子量が大きく、粘度の大きいポリオルガノシロキサンを用いることができるため、液状原料を用いる場合のような、蛍光体の沈降によるシート内での蛍光体の分散のバラつきが防止される。
(2) 熱の影響が少ないため、架橋硬化に到るまでのシート内での粘度の変化が少ない。この結果、膜厚や蛍光体分散が均等かつ均質なシートを確実に製造することができる。
(3) 熱の影響が少ないため、カバーシートに挟んだ状態で放射線を照射して架橋させることができる。即ち、熱架橋では、加熱によりカバーシートにシワが発生し、このカバーシートのシワが蛍光体含有シリコーンシートに転写されることでシートの外観が損なわれるおそれがあるが、放射線架橋であれば、このような問題を引き起こすことなく、カバーシートを利用することができる。
(4) カバーシートを用いて、シート成形、その後の放射線架橋を行って、カバーシートをそのまま製品の保護フィルムとして用いることもできるため、生産性、シートの取り扱い性、得られるシートの機能性の面でも非常に有利である。また、雰囲気中の湿気による蛍光体やシートの劣化も防止することができる。
(5) 熱による蛍光体の劣化の問題がなく、また、硬化触媒を用いることなく架橋させることも可能であるため、硬化触媒の残存による問題も回避することができる。
(6) 熱架橋では、架橋度の調整が難しいが、放射線架橋では、その照射量を調整することにより、目的に応じた架橋度を調整することができる。また、熱硬化の場合のようなシリコーン樹脂や蛍光体に由来する硬化阻害も回避される。
このようなことから、本発明によれば、シート製造時の蛍光体の劣化を防止して、膜厚、蛍光体の分散性の均等、均質性に優れた高品質の蛍光体含有シリコーンシートを高い生産性で効率的に製造することができる。
本発明の保護シート付蛍光体含有シリコーンシート及び保護シート・接着又は粘着シート付蛍光体含有シリコーンシートの実施の形態の一例を示す断面図である。 Pkg型発光装置の一例を示す模式的断面図である。 COB型発光装置の一例を示す模式的断面図である。 実施例における面内バラつき評価のサンプル取得部を示す模式図である。 本発明の発光装置の製造方法の一例を示す模式図である。 本発明の発光装置の製造方法の他の例を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施形態に限定されるものではない。
本発明において、「X〜Y」(X,Yは任意の数字)と表現した場合、特に断わらない限り「X以上Y以下」の意と共に、「好ましくはXより大きい」及び「好ましくはYより小さい」の意を包含する。また、本発明において、「X以上」(Xは任意の数字)と表現した場合、特に断わらない限り「好ましくはXより大きい」の意を包含し、「Y以下」(Yは任意の数字)と表現した場合、特に断わらない限り「好ましくはYより小さい」の意を包含する。
本発明の蛍光体含有シリコーンシートの製造方法は、ポリオルガノシロキサン及び蛍光体を含有する架橋前シート(以下、単に「架橋前シート」と称す。)に放射線を照射してポリオルガノシロキサンを架橋させることを特徴とするものであり、より具体的には、まず、ポリオルガノシロキサン及び蛍光体を含有する蛍光体含有ポリオルガノシロキサン組成物(以下「シート用組成物」と称す場合がある。)を調製し、このシート用組成物をシート成形して架橋前シートとし、得られた架橋前シートに放射線を照射してポリオルガノシロキサンを架橋硬化させる。以下、放射線架橋により得られる本発明の蛍光体含有シリコーンシートを「架橋シート」と称す場合がある。
[用語の説明]
一般的に「シート」とは、JISにおける定義上、薄く、その厚さが長さと幅のわりには小さく平らな製品をいい、一般的に「フィルム」とは、長さ及び幅に比べて厚さが極めて小さく、最大厚さが任意に限定されている薄い平らな製品で、通常、ロールの形で供給されるものをいう(日本工業規格JISK6900)。例えば厚さに関して言えば、狭義では100μm以上のものをシートと称し、100μm未満のものをフィルムと称すことがある。しかし、シートとフィルムの境界は定かでなく、本発明において文言上両者を区別する必要がないので、本発明においては、「フィルム」と称する場合でも「シート」を含むものとし、「シート」と称する場合でも「フィルム」を含むものとする。
[ポリオルガノシロキサン]
本発明で用いるポリオルガノシロキサンは、下記式(1)で表されるシロキサン骨格を有し、放射線で架橋反応を起こさせることができるものである。
Figure 0006658849
式(1)中、nは2以上の整数であり、Rは水素原子、オキセタニル基、メチル基やエチル基等のアルキル基、ビニル基、フェニル基などの炭化水素基、又はフルオロアルキル基などのハロゲン置換炭化水素基である。なお、複数のRは互いに同一であってもよく、異なるものであってもよい。具体的には、式(1)中のRが全てメチル基等のアルキル基であるポリジメチルシロキサン等のポリジアルキルシロキサンや、ポリジメチルシロキサンのメチル基の一部が上記炭化水素基やハロゲン置換炭化水素基等の1種又は2種以上によって置換された各種のポリオルガノシロキサンが挙げられる。これらの中でも、分子内に炭素−炭素不飽和結合(特にビニル基)、ケイ素−水素結合、オキセタニル基などの架橋性基を有するポリオルガノシロキサンが多く市販されているが、架橋性基を有さないポリオルガノシロキサンであってもよい。本発明においては、これらのポリオルガノシロキサンの1種を単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。
本発明で用いるポリオルガノシロキサンの分子量は、通常10000〜700000であり、分類からすればシリコーンオイルと呼ばれる低分子量のものも使用することができる。ただし、ポリオルガノシロキサンの分子量が小さい場合(例えば液状シリコーン)は、ポリオルガノシロキサンに蛍光体を混練した際に、蛍光体が沈降し、シート化する際にシート内で含有量のバラつきが生じる可能性があるため、未架橋時の粘度がある程度高い、分子量として400000〜700000程度のミラブル型ポリオルガノシロキサンを使用することが好ましい。
[蛍光体]
本発明で用いられる蛍光体の種類は適宜選択されるが、無機蛍光体であることが好ましく、赤色(橙色)、緑色、青色、黄色蛍光体については、代表的な蛍光体として下記のものが挙げられる。
蛍光体は1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を組み合わせてもよい。2種類以上の蛍光体を用いることにより、色温度を低下させたり、演色性を向上させたりすることができる。
特に、放射線架橋を行って後述のカバーシートの適用を可能とすることによる、雰囲気中の湿気による蛍光体の劣化を防止する効果を有効に得る点において、本発明で用いる蛍光体としては、湿気により劣化し易い蛍光体が挙げられ、このような蛍光体としては、以下に例示する蛍光体のうち、アルカリ土類金属を含有し、湿気によりアルカリ土類金属炭酸塩を生じやすい蛍光体(具体的には、特開2007−314626号公報に記載の蛍光体)又は硫黄を含有し、湿気により硫化水素ガスが発生しやすい蛍光体(具体的には、国際公開第2013/021990号公報に記載の蛍光体)等が挙げられる。
<赤色蛍光体>
赤色蛍光体の発光ピーク波長は、通常565nm以上、好ましくは575nm以上、より好ましくは580nm以上、また、通常780nm以下、好ましくは700nm以下、より好ましくは680nm以下の波長範囲にあることが好適である。
赤色蛍光体の発光ピークの半値幅は、通常1nm〜120nmの範囲である。また、外部量子効率は、通常60%以上、好ましくは70%以上であり、重量メディアン径は、通常0.1μm以上、好ましくは1.0μm以上、さらに好ましくは5.0μm以上であり、通常40μm以下、好ましくは30μm以下、さらに好ましくは20μm以下である。
このような赤色蛍光体として、例えば、特開2006−008721号公報に記載されているCaAlSiN:Eu(以下、「CASN」と略称することがある。)、特開2008−7751号公報に記載されている(Sr,Ca)AlSiN:Eu、特開2007−231245号公報に記載されているCa1−xAl1−xSi1+x3−x:Eu等のEu付活酸化物、窒化物又は酸窒化物蛍光体等や、特開2008―38081号公報(Sr,Ba,Ca)SiO:Eu(以下、「SBS蛍光体」と略称することがある。)を用いることも可能である。
そのほか、赤色蛍光体としては、(Mg,Ca,Sr,Ba)Si:Eu等のEu付活アルカリ土類シリコンナイトライド系蛍光体、(La,Y)S:Eu等のEu付活酸硫化物蛍光体、(Y,La,Gd,Lu)S:Eu等のEu付活希土類オキシカルコゲナイド系蛍光体、Y(V,P)O:Eu、Y:Eu等のEu付活酸化物蛍光体、(Ba,Mg)SiO:Eu,Mn、(Ba,Sr,Ca,Mg)SiO:Eu,Mn等のEu,Mn付活珪酸塩蛍光体、LiW:Eu、LiW:Eu,Sm、Eu、Eu:Nb、Eu:Sm等のEu付活タングステン酸塩蛍光体、(Ca,Sr)S:Eu等のEu付活硫化物蛍光体、YAlO:Eu等のEu付活アルミン酸塩蛍光体、Ca(SiO:Eu、LiY(SiO:Eu等のEu付活珪酸塩蛍光体、(Y,Gd)Al12:Ce、(Tb,Gd)Al12:Ce等のCe付活アルミン酸塩蛍光体、(Mg,Ca,Sr,Ba)Si(N,O):Eu、(Mg,Ca,Sr,Ba)Si(N,O):Eu、(Mg,Ca,Sr,Ba)AlSi(N,O):Eu等のEu付活酸化物、窒化物又は酸窒化物蛍光体、(Sr,Ca,Ba,Mg)10(POCl:Eu,Mn等のEu,Mn付活ハロリン酸塩蛍光体、BaMgSi:Eu,Mn、(Ba,Sr,Ca,Mg)(Zn,Mg)Si:Eu,Mn等のEu,Mn付活珪酸塩蛍光体、3.5MgO・0.5MgF・GeO:Mn等のMn付活ゲルマン酸塩蛍光体、Eu付活αサイアロン等のEu付活酸窒化物蛍光体、(Gd,Y,Lu,La):Eu,Bi等のEu,Bi付活酸化物蛍光体、(Gd,Y,Lu,La)S:Eu,Bi等のEu,Bi付活酸硫化物蛍光体、(Gd,Y,Lu,La)VO:Eu,Bi等のEu,Bi付活バナジン酸塩蛍光体、SrY:Eu,Ce等のEu,Ce付活硫化物蛍光体、CaLa:Ce等のCe付活硫化物蛍光体、(Ba,Sr,Ca)MgP:Eu,Mn、(Sr,Ca,Ba,Mg,Zn):Eu,Mn等のEu,Mn付活リン酸塩蛍光体、(Y,Lu)WO:Eu,Mo等のEu,Mo付活タングステン酸塩蛍光体、(Ba,Sr,Ca)Si:Eu,Ce(但し、x、y、zは、1以上の整数を表す。)等のEu,Ce付活窒化物蛍光体、(Ca,Sr,Ba,Mg)10(PO(F,Cl,Br,OH):Eu,Mn等のEu,Mn付活ハロリン酸塩蛍光体、((Y,Lu,Gd,Tb)1−x−yScCe(Ca,Mg)1−r(Mg,Zn)2+rSiz−qGe12+δ等のCe付活珪酸塩蛍光体等を用いることもできる。
そのほか、LED発光装置からの放射光の演色性を高めるため、あるいは、発光装置の発光効率を高めるために、赤色蛍光体として、赤色発光スペクトルの半値幅が20nm以下の赤色蛍光体を単独で、又は他の赤色蛍光体、特に赤色発光スペクトルの半値幅が50nm以上の赤色蛍光体と混合して用いることができる。そのような赤色蛍光体としては、A2+xMn(AはNa及び/又はK;MはSi及びAl;−1≦x≦1かつ0.9≦y+z≦1.1かつ0.001≦z≦0.4かつ5≦n≦7)で表されるKSF、KSNAF、及びKSFとKSNAFの固溶体、(k−x)MgO・xAF・GeO:yMn4+(ただし、式中、kは2.8〜5の実数であり、xは0.1〜0.7の実数であり、yは0.005〜0.015の実数であり、AはCa、Sr、Ba、Zn、又はこれらの混合物である。)の化学式で示される、3.5MgO・0.5MgF・GeO:Mn等のマンガン活性の深赤色(600nm〜670nm)ジャーマネート蛍光体、(La1−x−y,Eu,LnS(x及びyは、それぞれ0.02≦x≦0.50及び0≦y≦0.50を満たす数を表し、LnはY、Gd、Lu、Sc、Sm及びErの少なくとも1種の3価希土類元素を表す。)の化学式で示されるLOS蛍光体等が挙げられる。
また、国際公開WO2008−096300号公報に記載されているSrAlSiや、米国特許7524437号公報に記載されているSrAlSi14:Euを用いることもできる。
以上の中でも、赤色蛍光体としては、高温においても波長変換効率の高い蛍光体が好ましく、CASN蛍光体、SCASN蛍光体、CASON蛍光体、SBS蛍光体が好ましい。
以上に例示した赤色蛍光体は、何れか1種のみを使用してもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
<緑色蛍光体>
緑色蛍光体の発光ピーク波長は、通常500nmより大きく、中でも510nm以上、さらには515nm以上であることが好ましく、また、通常550nm以下、中でも540nm以下、さらには535nm以下の範囲であることが好ましい。この発光ピーク波長が短過ぎると青味を帯びる傾向がある一方で、長過ぎると黄味を帯びる傾向があり、何れも緑色光としての特性が低下する可能性がある。
緑色蛍光体の発光ピークの半値幅は、通常1nm〜80nmの範囲である。また、外部量子効率は、通常60%以上、好ましくは70%以上であり、重量メディアン径は、通常0.1μm以上、好ましくは1.0μm以上、さらに好ましくは5.0μm以上であり、通常40μm以下、好ましくは30μm以下、さらに好ましくは20μm以下である。
このような緑色蛍光体として、例えば、国際公開WO2007−091687号公報に記載されている(Ba,Ca,Sr,Mg)SiO:Eu(以下、「BSS蛍光体」と略称することがある。)で表されるEu付活アルカリ土類シリケート系蛍光体等が挙げられる。
また、そのほか、緑色蛍光体としては、例えば、特許第3921545号公報に記載されているSi6−zAl8−z:Eu(但し、0<z≦4.2である。以下、「β−SiAlON蛍光体」と略称することがある。)等のEu付活酸窒化物蛍光体や、国際公開WO2007−088966号公報に記載されているMSi12:Eu(但し、Mはアルカリ土類金属元素を表す。以下、「BSON蛍光体」と略称することがある。)等のEu付活酸窒化物蛍光体や、特開2008−274254号公報に記載されているBaMgAl1017:Eu,Mn付活アルミン酸塩蛍光体(以下、「GBAM蛍光体」と略称することがある。)を用いることも可能である。
その他の緑色蛍光体としては、(Mg,Ca,Sr,Ba)Si:Eu等のEu付活アルカリ土類シリコンオキシナイトライド系蛍光体、SrAl1425:Eu、(Ba,Sr,Ca)Al:Eu等のEu付活アルミン酸塩蛍光体、(Sr,Ba)AlSi:Eu、(Ba,Mg)SiO:Eu、(Ba,Sr,Ca)(Mg,Zn)Si:Eu、(Ba,Ca,Sr,Mg)(Sc,Y,Lu,Gd)(Si,Ge)24:Eu等のEu付活珪酸塩蛍光体、YSiO:Ce,Tb等のCe,Tb付活珪酸塩蛍光体、Sr−Sr:Eu等のEu付活硼酸リン酸塩蛍光体、SrSi−2SrCl:Eu等のEu付活ハロ珪酸塩蛍光体、ZnSiO:Mn等のMn付活珪酸塩蛍光体、CeMgAl1119:Tb、YAl12:Tb等のTb付活アルミン酸塩蛍光体、Ca(SiO:Tb、LaGaSiO14:Tb等のTb付活珪酸塩蛍光体、(Sr,Ba,Ca)Ga:Eu,Tb,Sm等のEu,Tb,Sm付活チオガレート蛍光体、Y(Al,Ga)12:Ce、(Y,Ga,Tb,La,Sm,Pr,Lu)(Al,Ga)12:Ce等のCe付活アルミン酸塩蛍光体、CaScSi12:Ce、Ca(Sc,Mg,Na,Li)Si12:Ce等のCe付活珪酸塩蛍光体、CaSc:Ce等のCe付活酸化物蛍光体、Eu付活βサイアロン等のEu付活酸窒化物蛍光体、SrAl:Eu等のEu付活アルミン酸塩蛍光体、(La,Gd,Y)S:Tb等のTb付活酸硫化物蛍光体、LaPO:Ce,Tb等のCe,Tb付活リン酸塩蛍光体、ZnS:Cu,Al、ZnS:Cu,Au,Al等の硫化物蛍光体、(Y,Ga,Lu,Sc,La)BO:Ce,Tb、NaGd:Ce,Tb、(Ba,Sr)(Ca,Mg,Zn)B:K,Ce,Tb等のCe,Tb付活硼酸塩蛍光体、CaMg(SiOCl:Eu,Mn等のEu,Mn付活ハロ珪酸塩蛍光体、(Sr,Ca,Ba)(Al,Ga,In):Eu等のEu付活チオアルミネート蛍光体やチオガレート蛍光体、(Ca,Sr)(Mg,Zn)(SiOCl:Eu,Mn等のEu,Mn付活ハロ珪酸塩蛍光体、MSi:Eu等のEu付活酸窒化物蛍光体等を用いることもできる。
また、国際公開WO2009−072043号公報に記載されているSrAlSi2135:Euや、国際公開WO2007−105631号公報に記載されているSrSi13Al21:Euを用いることもできる。
以上の中でも、緑色蛍光体としては、BSS蛍光体、β−SiAlON蛍光体、BSON蛍光体が好ましい。また、高温においても波長変換効率の高い蛍光体が好ましく、そのような蛍光体として、LuAl12:Ce等のCe付活アルミン酸塩蛍光体、β−SiAlON蛍光体が好ましい。
以上に例示した緑色蛍光体は、何れか1種のみを使用してもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
そのほか、LED発光装置からの放射光の演色性を高めるため、あるいは、発光装置の発光効率を高めるため、緑色蛍光体として、緑色発光スペクトルの半値幅が20nm以下の緑色蛍光体を単独で用いることができる。
<青色蛍光体>
青色蛍光体の発光ピーク波長は、通常420nm以上、好ましくは430nm以上、より好ましくは440nm以上で、通常500nm未満、好ましくは490nm以下、より好ましくは480nm以下、更に好ましくは470nm以下、特に好ましくは460nm以下の波長範囲である。
青色蛍光体の発光ピークの半値幅は、通常10nm〜100nmの範囲である。また、外部量子効率は、通常60%以上、好ましくは70%以上であり、重量メディアン径は、通常0.1μm以上、好ましくは1.0μm以上、さらに好ましくは5.0μm以上であり、通常40μm以下、好ましくは30μm以下、さらに好ましくは20μm以下である。
このような青色蛍光体として、例えば、(Ca,Sr,Ba)(POCl:Euで表されるユウロピウム付活ハロリン酸カルシウム系蛍光体、(Ca,Sr,Ba)Cl:Euで表されるユウロピウム付活アルカリ土類クロロボレート系蛍光体、(Sr,Ca,Ba)Al:Eu又は(Sr,Ca,Ba)Al1425:Euで表されるユウロピウム付活アルカリ土類アルミネート系蛍光体等が挙げられる。
また、そのほか、青色蛍光体としては、Sr:Sn等のSn付活リン酸塩蛍光体、SrAl1425:Eu、BaMgAl1017:Eu、BaAl13:Eu等のEu付活アルミン酸塩蛍光体、SrGa:Ce、CaGa:Ce等のCe付活チオガレート蛍光体、(Ba,Sr,Ca)MgAl1017:Eu、BaMgAl1017:Eu,Tb,Sm等のEu,Tb,Sm付活アルミン酸塩蛍光体、(Ba,Sr,Ca)MgAl1017:Eu,Mn等のEu,Mn付活アルミン酸塩蛍光体、(Sr,Ca,Ba,Mg)10(POCl:Eu、(Ba,Sr,Ca)(PO(Cl,F,Br,OH):Eu,Mn,Sb等のEu,Tb,Sm付活ハロリン酸塩蛍光体、BaAlSi:Eu、(Sr,Ba)MgSi:Eu等のEu付活珪酸塩蛍光体、Sr:Eu等のEu付活リン酸塩蛍光体、ZnS:Ag、ZnS:Ag,Al等の硫化物蛍光体、YSiO:Ce等のCe付活珪酸塩蛍光体、CaWO等のタングステン酸塩蛍光体、(Ba,Sr,Ca)BPO:Eu,Mn、(Sr,Ca)10(PO・nB:Eu、2SrO・0.84P・0.16B:Eu等のEu,Mn付活硼酸リン酸塩蛍光体、SrSi・2SrCl:Eu等のEu付活ハロ珪酸塩蛍光体等を用いることも可能である。
このうち、(Sr,Ca,Ba)10(POCl:Eu2+、BaMgAl1017:Euを好ましく用いることができる。また、(Sr,Ca,Ba)10(POCl:Eu2+で示される蛍光体のうち、SrBaEu(POCl(c、d及びxは、2.7≦c≦3.3、0.9≦d≦1.1、0.3≦x≦1.2を満足する数であり、xは好ましくは0.3≦x≦1.0である。さらに、a及びbは、a+b=5−xかつ0.05≦b/(a+b)≦0.6の条件を満足するものであり、b/(a+b)は好ましくは0.1≦b/(a+b)≦0.6である。)で示される蛍光体を好ましく用いることができる。
以上に例示した青色蛍光体は、何れか1種のみを使用してもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
そのほか、LED発光装置からの放射光の演色性を高めるため、あるいは、発光装置の発光効率を高めるため、青色蛍光体として、青色発光スペクトルの半値幅が20nm以下の青色蛍光体を単独で用いることができる。
<黄色蛍光体>
黄色蛍光体の発光ピーク波長は、通常530nm以上、好ましくは540nm以上、より好ましくは550nm以上で、通常620nm以下、好ましくは600nm以下、より好ましくは580nm以下の波長範囲である。
黄色蛍光体の発光ピークの半値幅は、通常80nm〜130nmの範囲である。また、外部量子効率は、通常60%以上、好ましくは70%以上であり、重量メディアン径は、通常0.1μm以上、好ましくは1.0μm以上、さらに好ましくは5.0μm以上であり、通常40μm以下、好ましくは30μm以下、さらに好ましくは20μm以下である。
このような黄色蛍光体として、例えば、各種の酸化物系、窒化物系、酸窒化物系、硫化物系、酸硫化物系等の蛍光体が挙げられる。特に、RE12:Ce(ここで、REは、Y、Tb、Gd、Lu、及びSmからなる群から選ばれる少なくとも1種類の元素を表し、Mは、Al、Ga、及びScからなる群から選ばれる少なくとも1種類の元素を表す。)やMaMbMc12:Ce(ここで、Maは2価の金属元素、Mbは3価の金属元素、Mcは4価の金属元素を表す。)等で表されるガーネット構造を有するガーネット系蛍光体、AEMdO:Eu(ここで、AEは、Ba、Sr、Ca、Mg、及びZnからなる群から選ばれる少なくとも1種類の元素を表し、Mdは、Si、及び/又はGeを表す。)等で表されるオルソシリケート系蛍光体、これらの系の蛍光体の構成元素の酸素の一部を窒素で置換した酸窒化物系蛍光体、AEAlSiN:Ce(ここで、AEは、Ba、Sr、Ca、Mg及びZnからなる群から選ばれる少なくとも1種類の元素を表す。)等のCaAlSiN構造を有する窒化物系蛍光体をCeで付活した蛍光体、LaSi11:Ce、Ca1.5xLa3−xSi11:Ce(但し、xは0≦x≦1である)等のランタンケイ素窒化物結晶を母体とする蛍光体が挙げられる。
また、その他、黄色蛍光体としては、CaGa:Eu、(Ca,Sr)Ga:Eu、(Ca,Sr)(Ga,Al):Eu等の硫化物系蛍光体、Ca(Si,Al)12(O,N)16:Eu等のSiAlON構造を有する酸窒化物系蛍光体等のEuで付活した蛍光体、(M1−A−BEuMn(BO1−P(POX(但し、Mは、Ca、Sr、及びBaからなる群より選ばれる1種以上の元素を表し、Xは、F、Cl、及びBrからなる群より選ばれる1種以上の元素を表す。A、B、及びPは、各々、0.001≦A≦0.3、0≦B≦0.3、0≦P≦0.2を満たす数を表す。)等のEu付活又はEu,Mn共付活ハロゲン化ホウ酸塩蛍光体、アルカリ土類金属元素を含有していてもよい。なお、前述のCe付活窒化物系蛍光体は、その一部がCaやOで一部置換されていてもよい。
これらの中で、ガーネット系蛍光体は好ましく用いられるが、その中でも特にYAl12:Ce(以下、「YAG」と略称することがある。)が好ましく用いられる。
また、高温においても波長変換効率の高い蛍光体が好ましく、そのような蛍光体として、LaSi11:Ce、Ca1.5xLa3−xSi11:Ce(但し、xは0≦x≦1である)等のランタンケイ素窒化物結晶を母体とする蛍光体(以下、「LSN」と略称することがある。)が好ましい。
以上に例示した黄色蛍光体は、何れか1種のみを使用してもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
<平均粒径>
本発明で用いる蛍光体の平均粒径は5μm以上であることが好ましく、8μm以上であることがより好ましい。蛍光体の平均粒径を上記下限以上とすることで、波長変換部材としたときの波長変換効率の低下を抑制し得る。また、蛍光体の平均粒径は30μm以下であることが好ましく、20μm以下であることが好ましい。蛍光体の平均粒径が上記上限以下であれば、蛍光体粒子が凝集すること無く、塗布ムラやディスペンサー等の閉塞が生じにくいため好ましい。
ここで、上記平均粒径とは、一次粒子の平均粒径であり、レーザ粒度計により測定された値である。
<表面処理>
本発明で用いる蛍光体は表面処理が施されていても良い。
表面処理剤としては、ポリジメチルシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等のシロキサン化合物、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン等のアルキルトリメトキシシラン、ジアルキルジメトキシシラン、グリシジルトリメトキシシラン等のシラン化合物、チタネートカップリング剤等を好ましく使用することができる。これらの中で、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン等のアルキルトリメトキシシランが特に好ましく、メチルハイドロジェンポリシロキサンが最も好ましい。これらは、1種を単独で、あるいは、2種以上を組み合わせて使用することができ、得られる蛍光体含有シリコーンシートの透明性を高めたり、着色を防いだりすることができる。
<含有量>
蛍光体の含有量は、シート用組成物、即ち架橋前シート中の含有量として、ポリオルガノシロキサン100重量部としたときの蛍光体含有量は、通常0.01重量部以上であるが、0.2重量部以上が好ましく、0.5重量部以上がより好ましく、1重量部以上が最も好ましい。一方、蛍光体含有量の上限はポリオルガノシロキサン100重量部に対して通常80重量部以下であるが、75重量部以下であることが好ましく、67重量部以下であることがより好ましい。この範囲とすることで、シート用組成物をシートとしたときの厚みが適切な範囲になり易く、本シートを用いた白色LED発光装置の色度のバラつきを抑制し得る。
[シリカ]
本発明に係るシート用組成物は、ポリオルガノシロキサン100質量部に対して、シリカを5〜100質量部、好ましくは10〜50質量部、更に好ましくは20〜30質量部含有するものであってもよい。このような範囲でシリカを含有することによって、得られる架橋シートの機械的物性のみならず、LEDの光拡散性、ガスバリア性をより向上させることができるようになる。
[無機充填材]
本発明に係るシート用組成物は、光拡散性、熱伝導率、ガスバリア性、機械的物性の向上のために無機充填材を含有しても良い。無機充填材としては、例えばタルク、マイカ、雲母、ガラスフレーク、窒化ホウ素(BN)、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、シリカ、チタン酸塩(チタン酸カリウム等)、硫酸バリウム、アルミナ、カオリン、クレー、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、チタン酸鉛、酸化ジルコン、酸化アンチモン、酸化マグネシウム等が挙げられる。これらは1種類を単独で添加してもよく、2種類以上を組み合わせて添加してもよい。
無機充填材は、ポリオルガノシロキサンへの分散性を向上させるために、表面を、シリコーン系化合物、多価アルコール系化合物、アミン系化合物、脂肪酸、脂肪酸エステル等で表面処理されたものを使用してもよい。その中でもシリコーン系化合物(シロキサンやシランカップリング剤など)で処理されたものを好適に使用することができる。
無機充填材の粒径は、0.05μm以上、100μm以下であることが好ましく、より好ましくは粒径0.1μm以上、50μm以下、更に好ましくは0.05μm以上、15μm以下の微粉状である。無機充填材の粒径が0.05μm以上、15μm以下であれば、ポリオルガノシロキサンへの分散性を維持することができ、均質なシートが得られる。
シート用組成物中の無機充填材の含有量は、ポリオルガノシロキサン100質量部に対し、0.1〜100質量部であることが好ましく、0.5〜50質量部であることがより好ましく、さらには1〜20質量部であるのが好ましい。無機充填材の含有量を上記範囲内とすることで、ポリオルガノシロキサンへの分散性を維持することができ、また得られる架橋シートの厚みが薄くなっても均質なシートが得られる。
[その他の添加剤]
本発明に係るシート用組成物には、その性質を損なわない程度に、ポリオルガノシロキサン、蛍光体、シリカ、無機充填材以外の他の樹脂や各種添加剤、例えば、熱安定剤、紫外線吸収剤、光安定剤、核剤、着色剤、滑剤、難燃剤等を適宜配合してもよい。
なお、本発明では、ポリオルガノシロキサンを放射線により架橋させるため、架橋剤を必要としないが、必要に応じて、シート用組成物中の含有量として5質量%以下の範囲で架橋剤を含有していても良い。架橋剤としては、過酸化物(例えば過酸化ベンゾイル等)やハイドロジェンオルガノシロキサン(白金化合物を触媒)等が挙げられる。
[シート用組成物の調製方法]
ポリオルガノシロキサンと蛍光体を含むシート用組成物の調製方法としては、特に制限されるものではなく、公知の方法を用いることができる。例えば、ポリオルガノシロキサン、蛍光体、及び必要に応じて配合されるシリカ、無機充填材やその他の添加剤を混合し、ニーダーや押出機等を用いて機械的にブレンドする方法や、蛍光体、その他の配合材を高濃度で含有するポリオルガノシロキサンのマスターバッチを別途作製しておき、これをポリオルガノシロキサンの残部やその他の配合材と、濃度を調整して混合し、ニーダーや押出機等を用いて機械的にブレンドする方法が挙げられる。
[カバーシート]
本発明の蛍光体含有シリコーンシートを製造する際には、架橋前シートを2枚のカバーシート間に挟んだ状態で成形して3層積層シートとし、この3層積層シートに放射線を照射して架橋硬化させることが、架橋前シートの形状を固定、保持し、また、架橋時の雰囲気中の湿気によるシート内の蛍光体の劣化を防止する上で好ましい。また、架橋前シートを2枚のカバーシート間に成形し、それをそのまま放射線照射に供することにより、生産性を高めることもできる。
カバーシートとしては、架橋前シートの形状を固定し、そのままの状態で放射線架橋を行い、架橋後のシートを外力や汚染から保護し、搬送、巻き取り、貯蔵、更にはシート使用時のハンドリング性を改良するものであって、それ自体が非粘着性(シート同士が粘着しない)で強度が高く、架橋条件下で実用上必要な物性を損なわない性質を持ったものが好ましく用いられる。
また、このカバーシートは放射線を吸収しないことが必要である。ただし、放射線としてγ線を用いる場合、透過性が高いので実用上は問題にならない。
カバーシートの表面特性、特に架橋前シートと接する面の特性は、目的に応じて設定することが可能である。例えば、架橋後、カバーシートを架橋シートから剥離して使用する場合には、架橋前のポリオルガノシロキサンと非接着性で剥離しやすい材料が選ばれる。具体的にはポリエチレンテレフタレート(PET)などのプラスチックフィルムあるいはアルミ箔、銅箔等の金属箔が好適であって、一般的には表面平滑性に優れたものが用いられる。剥離性を向上させる目的で、これらのフィルムや金属箔の表面にフッ素等の離型層を設けることも可能である。
またこれとは逆に、架橋後もカバーシートを積層したまま使用する場合には、カバーシートに接着性向上のための処理を施してもよい。その方法としては、カバーシート自体を接着性の材料で構成しても良いし、通常のフィルム又はシートに接着性の材料(プライマー)を積層、塗布することも可能である。
接着性の材料としてはシリコーンをグラフト、ブロック共重合したもの、シランカップリング剤を配合したもの、あるいは放射線重合性の官能基(例えばビニル基、アクリロイル基等)を持つものなどが挙げられる。これらは放射線架橋で生じる化学結合によりそれらの界面での接着力が向上する。
この場合、カバーシートとしてガスバリア性のフィルムを用いた場合には、製造後の蛍光体含有シリコーンシートの雰囲気中の湿気による蛍光体の劣化を抑制したり、チップを実装している導体の銀メッキの変色を抑制することができる。
シランカップリング剤としては、ビニル基、スチリル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、アミノ基、ウレイド基、クロロピル基、メルカプト基、スルフィド基、イソシアネート基等を官能基に持つものが挙げられる。具体的には、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、p−スチリルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、ビス(トリエトキシプロピル)テトラスルフィド、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
これらは、ポリオルガノシロキサンに合わせて適宜選定し、1種類以上のシランカップリング剤を使用することができる。
また、カバーシートとして、表面粗化フィルムを用いた場合には、放射線架橋後、カバーシートを剥離して使用する際に、得られる蛍光体含有シリコーンシートの表面に表面粗化フィルムの表面性を転写して凹凸を形成することができる。この場合の蛍光体含有シリコーンシートの表面凹凸の程度は、Raで0.1〜10μm程度であることが好ましく、0.3〜5μm程度であることが更に好ましく、0.5〜1μmであることが特に好ましい。
このように蛍光体含有シリコーンシートに表面凹凸を形成することにより、シート表面のべとつきを抑えることができ、またエア吸着により吸着しやすい等、発光装置製造工程面でのハンドリング性が向上したり、LEDの光の拡散性が向上したり、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂等の接着剤を用いてPkgやCOBの表面へ貼り付ける際に、接着剤のエア抜きがしやすいといった利点が得られる。
なお、後述のように、本発明の蛍光体含有シリコーンシートを実装する発光装置の封止樹脂がエポキシ樹脂を含む場合には、表面粗化フィルムは、表面層として、離型剤、アミノシラン等のシランカップリング剤を含有する層が設けられていることが、封止樹脂との密着が簡便にできることから好ましい。
これらのようにカバーシートを種々選択することによって、得られる蛍光体含有シリコーンシートの光学特性やハンドリング性等を向上させることが可能である。
なお、カバーシートの厚さは、その材質、使用目的等に応じて適宜決定され、例えば、PETフィルム等のプラスチックフィルムであれば5〜500μm程度、アルミ箔、銅箔等の金属箔であれば5〜100μm程度であることが好ましい。
[架橋前シートの成形方法]
架橋前シートの成形方法としては、押出法、カレンダー法、プレス法、溶液コーティング法、又はこれらを組み合わせた方法を好適に用いることができる。
両面を2枚のカバーシートで挟んだ状態でシート成形する場合にも、同様の成形方法を用いることが可能である。
例えば、押出法の場合、一方又は双方の面にカバーシートを架橋前シートの押出と同時に押出成形したり、予め製造されたカバーシートを用意し、押出成形によりシート用組成物を口金よりカバーシート間にシート状に吐出させると同時にカバーシートをラミネートさせる方法等、種々の方法を用いることが可能である。カレンダー法の場合、2本のカレンダーロールに2枚のカバーシートを通し、その間にシート用組成物を供給し、カレンダーロールにおいてバンクを形成すると同時に2枚のカバーシート間で架橋前シートをラミネートさせる方法を用いることが可能である。
プレス法の場合、2枚のカバーシートの間にシート用組成物を供給してプレス機により加圧したり、2本のエンドレスベルト間で連続プレスさせる方法を用いることが可能である。
溶液コーティング法の場合、カバーシート上にシート用組成物の溶液をコーティングして乾燥した後、もう1枚のカバーシートをシート用組成物側からラミネートする方法を用いることが可能である。
[放射線照射による架橋方法]
本発明においては、上述のようにして得られた架橋前シートに放射線を照射してポリオルガノシロキサンを架橋させることにより硬化させる。
放射線架橋に用いる放射線としては、電子線、X線、γ線などを利用することができる。これらの放射線は工業的にも広く利用されているものであり、容易に利用可能であり、エネルギー効率の良い方法である。中でも、γ線は、透過性が高く、吸収損失がほとんどない点で特に好ましい。また、2枚のカバーシートに挟んだ状態でロール状に巻き取った後においても、透過性に優れているため、長尺の巻物を巻き姿のまま架橋することもできる。そのため製造したシートをそのまま走行させながら、或いは一旦巻き取ったシートを巻き戻しながら照射するのに比べ、搬送装置などが簡便化でき、わずらわしさがないという実用上大きな利点がある。巻き取るロールの大きさには制限はなく、各種巻き長さの最終製品(巻きロール)を自在に得ることができる。
γ線の積算照射線量としては、線源の種類にもよるが、10kGyから300kGyであることが好ましく、更に好ましくは、20kGyから200kGyであり、特に好ましくは50kGyから150kGyである。
この積算照射線量の選定には、ポリオルガノシロキサンの架橋密度の他、カバーシートとして使用するプラスチックフィルム等の耐放射線性、蛍光体の劣化も考慮に入れることが好ましい。
[蛍光体含有シリコーンシート・保護シート付蛍光体含有シリコーンシート]
本発明により製造される本発明の蛍光体含有シリコーンシートの厚みは、3μm〜1000μmであることが好ましく、より好ましくは10μm〜500μmであり、さらに好ましくは30μm〜300μmである。蛍光体含有シリコーンシートの厚みがかかる範囲内であれば、LEDの発光の一部又は全部を波長変換して白色又はその他の色を発する発光装置に用いた場合、バラつきの少ない白色その他の色の光を実現することができ、PkgやCOB基板で薄型化の要求にも対応することができる。
図1(a)は、前述のように、カバーシート内でシート成形した後放射線架橋を行って得られたカバーシート/蛍光体含有シリコーンシート/カバーシートの3層積層シートである本発明の保護シート付蛍光体含有シリコーンシート1を示す断面図であって、2は蛍光体含有シリコーンシートを示し、3はカバーシート、即ち保護シートを示す。
放射線架橋で得られる本発明の蛍光体含有シリコーンシート及び保護シート付蛍光体含有シリコーンシートは、蛍光体含有シリコーンシートの膜厚が均一で、蛍光体の均一分散性に優れるため、これを発光装置に適用してシート全面にわたって均等な発光を得ることができる。
[保護シート・接着又は粘着シート付蛍光体含有シリコーンシート]
本発明の蛍光体含有シリコーンシートは、後述する発光装置を製造するために、蛍光体含有シリコーンシートとカバーシートとの間に接着又は粘着シート(以下「接着(粘着)シート」と称す場合がある。)を備えていても良い。
図1(b),(c)は、このような接着(粘着)シート4を有する保護シート・接着(粘着)シート付蛍光体含有シリコーンシート1A,1Bを示す断面図であって、図1(b)の保護シート・接着(粘着)シート付蛍光体含有シリコーンシート1Aは、カバーシート3/蛍光体含有シリコーンシート2/接着(粘着)シート4/カバーシート3の4層積層シートであり、図1(c)の保護シート・接着(粘着)シート付蛍光体含有シリコーンシート1Bは、カバーシート3/接着(粘着)シート4/蛍光体含有シリコーンシート2/接着(粘着)シート4/カバーシート3の5層積層シートである。
接着(粘着)シート4に用いられる樹脂としては特に制限はないが、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂等が挙げられる。これらは何れか1種のみを使用してもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。これらの樹脂の中でも光透過性、耐熱性及び耐光性を有する点で、シリコーン系樹脂が好ましい。
シリコーン系樹脂にはジメチル系とメチルフェニル系があるが、接着性を考慮した場合、蛍光体含有シリコーンシート2と接着(粘着)シート4に用いられるシリコーン系樹脂は同じ系であることが好ましい。また、本発明の保護シート・接着(粘着)シート付蛍光体含有シリコーンシートを実装する発光装置の封止樹脂としてシリコーン系樹脂が用いられる場合、封止樹脂とも同じ系の樹脂であることがより好ましい。また、実装後の蛍光体含有シリコーンシートと接着(粘着)シート、接着(粘着)シートと封止樹脂の界面での全反射による光取出効率の低下を抑制するためには、蛍光体含有シリコーンシート2、接着(粘着)シート樹脂4、封止樹脂に用いるシリコーン系樹脂は同等の屈折率であることが好ましい。
接着(粘着)シート4の厚みは、0.1μm〜200μmが好ましく、1μm〜100μmが更に好ましく、10μm〜50μmが特に好ましい。かかる範囲内であれば、蛍光体含有シリコーンシートを発光装置に実装する際に、その取り付け面に凹凸があってもこれを十分に吸収して、隙間なく発光装置に設置することが可能であり、光漏れによる発光装置の性能低下を防ぐことが可能である。
このような接着(粘着)シートを有する保護シート・接着(粘着)シート付蛍光体含有シリコーンシートを製造する方法としては特に制限はなく、公知の方法を採用することができる。例えば、上述の方法により保護シート付蛍光体含有シリコーンシートを製造し、別に、常法に従って、カバーシート/接着(粘着)シート/カバーシートの3層積層シートを製造し、これらの積層シートを、それぞれ片方のカバーシートを剥離しつつ、蛍光体含有シリコーンシート面と接着(粘着)シート面とを貼り合わせることにより、図1(b)に示す4層積層構造の保護シート・接着(粘着)シート付蛍光体含有シリコーンシート1Aとすることができる。または、保護シート付蛍光体含有シリコーンシートを製造し、
片方のカバーシートを剥離し、接着(粘着)樹脂をインラインでコーティング加工した後、カバーシートを貼り合わせることにより、図1(b)に示す4層積層構造の保護シート・接着(粘着)シート付蛍光体含有シリコーンシート1Aとすることができる。
また、図1(c)の5層積層構造の保護シート・接着(粘着)シート付蛍光体含有シリコーンシート1Bであれば、上記の4層積層シートと、カバーシート/接着(粘着)シート/カバーシートの3層積層シートを用い、同様にそれぞれ片方のカバーシートを剥離しつつ、蛍光体含有シリコーンシート面と接着(粘着)シート面とを貼り合わせることにより、製造することができる。または、保護シート付蛍光体含有シリコーンシートを製造し、両面のカバーシートを剥離し、接着(粘着)樹脂をインラインでコーティング加工した後、カバーシートを貼り合わせることにより、図1(c)に示す5層積層構造の保護シート・接着(粘着)シート付蛍光体含有シリコーンシート1Bとすることができる。
[発光装置]
本発明の発光装置は、本発明の製造方法により製造された単層の本発明の蛍光体含有シリコーンシート或いは2枚のカバーシート間に挟まれた3層積層シートである本発明の保護シート付蛍光体含有シリコーンシートを用いたものであり、図2に示すようなPkg型発光装置、図3に示すようなCOB型発光装置などに適用することができる。
図2に示すPkg型発光装置10は、パッケージ11と、該パッケージ11に実装された発光素子(LED)12とを有する。パッケージ11は、第1のリード電極13、第2のリード電極14、該リード電極13,14と一体化するように成形された樹脂成形体15を有する。樹脂成形体15は凹穴状のカップ部15aを有した環形状であり、その外周形状は略正方形状となっている。発光素子12を実装した後、カップ部15a内には熱硬化性の封止樹脂(16)が充填される。この封止樹脂は、未硬化のものをカップ部15aに充填した後、硬化させることにより形成される。
カップ部15a内において、リード電極14上にLED等の発光素子12が固着されている。発光素子12は、ワイヤボンディングによる金属細線17,18によって各リード電極13,14と接続されている。リード電極13,14の対峙縁同士の間に樹脂よりなるブリッジ部15bが充填されている。このブリッジ部15bは樹脂成形体15と一体となっている。
樹脂成形体15及び封止樹脂16の上面を覆うように蛍光体含有シート19が設けられている。
図3に示すCOB型発光装置20は、アルミ基板21と、該アルミ基板21上に形成された絶縁膜22と、該絶縁膜22上に形成された配線23,24と、該配線23,24間の絶縁膜22上に設置された発光素子(LED)25と、該発光素子25と各配線23,24とを接続するワイヤボンディングによる金属細線26,27と、配線23,24及び発光素子25を囲む環状のスペーサ28と、該スペーサ28の内側領域に充填された封止樹脂29と、スペーサ28及び封止樹脂29の上面を覆う蛍光体含有シート30とで構成されている。
本発明の発光装置は、図2、図3の蛍光体含有シート19,30として、本発明の蛍光体含有シリコーンシート、本発明の保護シート付蛍光体含有シリコーンシート、又は本発明の保護シート・接着(粘着)シート付蛍光体含有シリコーンシートを用いたものである。
[発光装置の製造方法]
本発明の発光装置は、蛍光体含有シートとして、本発明の蛍光体含有シリコーンシート、本発明の保護シート付蛍光体含有シリコーンシート、又は本発明の保護シート・接着(粘着)シート付蛍光体含有シリコーンシート(以下、これらを「本発明の蛍光体シート」と称す場合がある。)を用いたものであれば特に限定なく製造することができる。
具体的には、本発明の蛍光体シートを、カッター、ダイシング、金型等で小片にカットする切断工程、及び該小片を表面実装装置等により、パッケージ又はブリッジ部内に充填された封止樹脂の上面に設置して接着又は粘着により固定する実装工程を含む。
以下に各工程について説明する。
<切断工程>
本発明の蛍光体シートをカットする手段には特段の制限はなく、カッター、ダイシング、金型等が挙げられる。好ましくはカッターであり、市販品(例えば、スーパーカッター((株)荻野精機製作所製))を好適に用いることができる。
本発明の蛍光体シートを小片にカットする方法としては、特段の制限はないが、例えば、本発明の保護シート付蛍光体含有シリコーンシート又は保護シート・接着(粘着)シート付蛍光体含有シリコーンシートであれば、カバーシート上に海島状に小片が存在するようにカットする方法が、切断時のシートにかかる応力の逃げ場が担保され、切断時のカバーシートと蛍光含有シリコーンシートとの剥離を抑制する点で好ましい。この場合、切断方法としては、前述の通り、カッターを用いることが好ましく、カッターを用いた場合には、金型を用いた場合よりも切断時のシートにかかる応力の逃げ場を担保しやすく、小片同士の間隔をより詰めることが可能である。また、特に、接着(粘着)シートを有する保護シート・接着(粘着)シート付蛍光体含有シリコーンシートの場合は、カバーシート上に海島状に小片が存在するようにカットすることで、カット後の接着(粘着)シート同士の貼りつきを防止でき、実装工程で小片をピックアップする際の不具合を抑制することが可能である。
小片の大きさについては、発光装置の大きさに応じて、適宜調整することができる。
また、切断時に、切断装置に対して奥側(反対側)のカバーシートを完全に切断しないことが、小片の取り扱い性を向上する点で好ましい。切断装置に対して上側(手前側)のカバーシートは切断前に剥離してもよく、切断後に小片ごとに剥離してもよい。後述する工程が簡便になる点で、切断後に、接着シートを小片の上部に接着させ、小片のカバーシート全てを接着シートに接着させて一度に剥離することが好ましい。その際に、接着シートと上側のカバーシートの接着強度は、下側のカバーシートと蛍光体含有シリコーンシートの接着強度よりも弱いことが好ましい。
<実装工程>
実装工程においては、上記切断工程で得られた小片を、公知の方法(例えば、表面実装装置、マウンタ等)で運搬し、発光装置の一部である封止樹脂の上面に設置する。表面実装装置としては、例えば、パナソニックファクトリーソリューションズ、ヤマハ発動機、エーアイテック、富士機械製造、アイパルス、ソニーイーエムシーエス、マイクロニックマイデータ、JUKI製等より市販されているものを用いることができる。
このような表面実装装置により、リール形状やトレイに並べられた海島状にカットされた小片を、それぞれエア吸着ノズルによってピックアップし、PkgやCOB型発光装置の封止樹脂の上面に設置することにより、図2,3に示す発光装置とすることができる。
該小片と封止樹脂とを接着するためには、封止樹脂が未硬化(Bステージ)の状態で小片を設置した後、封止樹脂を硬化させる方法や、封止樹脂が硬化(Cステージ)の状態の場合は、予め蛍光体含有シリコーンシートの小片に接着シートを積層しておく(例えば本発明の保護シート・接着シート付蛍光体含有シリコーンシートの小片を用いる)か、もしくは、小片を設置する前に、封止樹脂の上面に接着樹脂を塗布しておき、小片を載置した後接着樹脂を硬化させる方法が挙げられる。封止樹脂が硬化(Cステージ)の状態の場合は、予め蛍光体含有シートに粘着シートを積層しておく(例えば、本発明の保護シート・粘着シート付蛍光体含有シリコーンシートの小片を用いる。)か、もしくは、小片を設置する前に、封止樹脂の上面に粘着樹脂を塗布しておく方法も可能である。
接着樹脂としては、特に制限は無いが、エポキシ系、シリコーン系樹脂が好適に用いられ、光透過性、耐熱性、耐光性の点から、シリコーン系樹脂を用いることが好ましい。シリコーン系樹脂にはジメチル系とメチルフェニル系があるが、接着性を考慮した場合、本発明の蛍光体含有シリコーンシートと接着剤となるシリコーン系樹脂は同じ系であることが好ましい。また、封止樹脂としてシリコーン系樹脂が用いられる場合、封止樹脂も同じ系の樹脂であることがより好ましい。また界面での全反射による光取出効率の低下を抑制するためには、蛍光体含有シリコーンシート、接着樹脂、封止樹脂に用いるシリコーン系樹脂は同等の屈折率であることが好ましい。
粘着樹脂としてもシリコーン系樹脂が好ましく、上記のようにその屈折率は蛍光体含有シリコーンシート及び封止樹脂と同等であることが好ましい。
本発明の蛍光体含有シリコーンシートは、放射線架橋により得られるものであるため、架橋剤を含有していなくても架橋することが可能であり、架橋剤を含有していないことによる、シリコーン系樹脂を用いた接着(粘着)シートや封止樹脂の硬化阻害を起こすことがなく、良好な接着性を確保することが可能である。また接着シートや封止樹脂の硬化時や発光装置使用時等、熱がかかる際に、架橋剤のブリードにより接着(粘着)シートや封止樹脂との接着性を阻害しない点においても、良好な接着性を確保することが可能である。
該小片と封止樹脂との接着強度、粘着強度を強化させるために、該小片もしくは封止樹脂面に、コロナ処理、紫外線照射処理、表面プラズマ処理等の表面処理を施してもよい。該小片への表面処理としては、特段の制限はないが、前述の表面粗化フィルムの表面性を転写する方法が、操作性の観点から好ましい。前述の通り、封止樹脂がエポキシ樹脂を含む場合には、表面粗化フィルムの表面層として、離型剤、アミノシラン等のシランカップリング剤を含有する層が設けられていることが、封止樹脂との密着が簡便にできることから好ましい。
以下に図5,6を参照して、本発明の発光装置の製造方法をより具体的に説明する。図5,6において、図1〜3に示す部材と同一部材には同一符号を付してある。
<本発明の保護シート付蛍光体含有シリコーンシートを用いた発光装置の製造方法>
図5を参照して、図1(a)に示す本発明の保護シート付蛍光体含有シリコーンシート1を小片に切断して実装することにより、本発明の発光装置を製造する方法を説明する。
まず、保護シート付蛍光体含有シリコーンシート1をカッター等で一方向に所定の間隔をあけて切断し、短冊状に分割する。このとき、上側のカバーシート3と蛍光体含有シリコーンシート2のみを切断し、下側のカバーシート3は切断しない(図5(a))。
次いで、切断部を部分的に剥離除去して下側のカバーシート3上に短冊状片1aを残す(図5(b))。
次いで、上記切断方向と直交する方向に所定の間隔をあけて、同様に切断して格子状に分割する(図5(c))。
同様に切断部を部分的に剥離除去して下側のカバーシート3上に小片1bを残す(図5(d))。
小片1bの上のカバーシート3を剥離除去して、蛍光体含有シリコーンシート2のみの小片(チップ)1cをカバーシート3上に分割形成する(図5(e))。
その後、表面実装装置によりチップ1cを表面実装装置のエア吸着ノズル9で吸引してピックアップし(図5(f))、Pkg型発光装置のパッケージ11の封止樹脂16上に載置する(図5(g))。その後、加熱することで封止樹脂16を硬化させると共に、チップ1cと封止樹脂16を接着させる。
このとき、チップ1cの下面及び/又は封止樹脂16の上面には前述の小片と封止樹脂とを接着するための前処理を施しておいてもよい。
なお、図5ではPkg型発光装置の製造方法を示したが、チップ1cをCOB型発光装置の封止樹脂上に同様に載置して接着することにより、COB型発光装置を製造することができる。
<本発明の保護シート・接着(粘着)シート付蛍光体含有シリコーンシートを用いた発光装置の製造方法>
図6を参照して、図1(b)に示す本発明の保護シート・接着(粘着)シート付蛍光体含有シリコーンシート1Aを小片に切断して実装することにより、本発明の発光装置を製造する方法を説明する。
まず、保護シート・接着(粘着)シート付蛍光体含有シリコーンシート1Aをカッター等で一方向に所定の間隔をあけて切断し、短冊状に分割する。このとき、上側のカバーシート3と蛍光体含有シリコーンシート2と接着(粘着)シート4のみを切断し、下側のカバーシート3は切断しない(図6(a))。
次いで、切断部を部分的に剥離除去して下側のカバーシート3上に短冊状片1a’を残す(図6(b))。
次いで、上記切断方向と直交する方向に所定の間隔をあけて、同様に切断して格子状に分割する(図6(c))。
同様に切断部を部分的に剥離除去して下側のカバーシート3上に小片1b’を残す(図6(d))。
小片1b’の上のカバーシート3を剥離除去して、蛍光体含有シリコーンシート2と接着(粘着)シート4のみの小片(チップ)1c’をカバーシート3上に分割形成する。(図6(e))。
その後、表面実装装置によりチップ1c’を表面実装装置のエア吸着ノズル9で吸引してピックアップし(図6(f))、Pkg型発光装置のパッケージ11の封止樹脂16上に載置する(図6(g))。その後、接着シートの場合は、加熱することで、チップ1cと封止樹脂16を接着させる。
このとき、チップ1c’の下面側は接着(粘着)シート4となっているため、封止樹脂16上に載置するのみでチップ1c’を封止樹脂16に固定することができる。封止樹脂16の上面には前述の前処理を施しておいてもよい。
なお、図6ではPkg型発光装置の製造方法を示したが、チップ1cをCOB型発光装置の封止樹脂上に同様に載置して接着することにより、COB型発光装置を製造することができる。
以下に実施例及び比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
以下の実施例及び比較例において、得られた蛍光体含有シリコーンシートについての種々の測定値及び評価は以下のようにして求めた。
<実施例1>
ビニル基含有ポリシロキサン樹脂(モメンティブ製「TSE2571−5U」)100質量部と、黄色蛍光体(YAG、三菱化学社製BY−102D、平均粒径17μm)36.4質量部とをプラネタリミキサーで混合してシート用樹脂組成物を得た。
得られたシート用樹脂組成物を、径100mmの2本カレンダに沿って供給された厚さ75μmの2枚の2軸延伸PETフィルムの間に投入し、室温25℃にて、ロール温度80℃でロールにバンクを形成させ、厚さ300μmのシートとすると同時に積層し、3層積層シートとした。この積層シートにγ線を積算照射線量が50kGyとなるように照射してポリオルガノシロキサンを架橋させることにより、保護シート付蛍光体含有シリコーンシートを得た。
<実施例2>
実施例1において、γ線積算照射線量を150kGyとした以外は同様にして保護シート付蛍光体含有シリコーンシートを得た。
<実施例3>
実施例1において、黄色蛍光体(YAG)の代わりに、黄色蛍光体(LSN、三菱化学社製BY−201A、平均粒径15μm))を用いた以外は同様にして保護シート付蛍光体含有シリコーンシートを得た。
<実施例4>
実施例3において、γ線積算照射線量を150kGyとした以外は同様にして保護シート付蛍光体含有シリコーンシートを得た。
<比較例1>
実施例1においてγ線照射を行わなかった以外は同様にして3層の積層シートを得た。
<PET剥離性の評価>
実施例1〜4の保護シート付蛍光体含有シリコーンシートについて、両面のPETフィルムを剥がしたところ、容易に単層の蛍光体含有シリコーンシートが得られた。これらについては剥離性良好(○)と評価した。
また、比較例1の3層積層シートについてPETフィルムを剥がして評価を試みたが、中間層の蛍光体含有シリコーンシート部分のフィルムへの接着力が強く、シート強度がないため、PETフィルムを剥がす際にシートが破壊され、評価するに至らなかった。この積層シートについては剥離性不良(×)と評価した。
<発光特性の評価>
実施例1〜4でPETフィルムを剥がして得られた単層の蛍光体含有シリコーンシートに対して、LEDチップ(ピーク波長450nm)から発光させた青色光を照射することで白色光を得ることができる発光装置を作製した。その装置から発光スペクトルをSphereOptics社製20inch積分球およびOceanOptics社製分光器USB2000を用いて観測し、色度(CIE−x,CIE−y)、輝度(lumen)、及び平均演色係数(Ra,平均演色評価数ともいう。)を計測した測定結果を、PET剥離性の評価結果と共に表1に示す。
Figure 0006658849
表1から明らかなように、実施例1〜4では、PETフィルムに挟んだ状態でγ線によりポリオルガノシロキサンを架橋させたため、湿熱による蛍光体の劣化もなく、かつ、輝度と色度の値からすれば、γ線照射量を増やしても蛍光体の劣化は殆ど認められなかった。また、実施例間でRaのバラつきが少ないことから、発光装置としての色のバラつきがないことが分かる。
一方、比較例1では、γ線によりポリオルガノシロキサンを架橋させていないため、実用に耐えうるシートを得ることができなかった。
<面内バラつき>
図4に示すように、実施例1で得られた蛍光体含有シリコーンシート40から、直径15mmの円形のサンプル41〜50を打ち抜き機を用いて切り出し、それぞれのサンプルの膜厚と発光特性を評価した。発光特性は上記の方法により評価した。結果を表2に示す。
Figure 0006658849
表2から、本発明により得られた蛍光体含有シリコーンシートは膜厚が均等で、蛍光体の均一分散性に優れ、発光ムラが存在しないことがわかる。
1 保護シート付蛍光体含有シリコーンシート
1A,1B 保護シート・接着(粘着)シート付蛍光体含有シリコーンシート
2 蛍光体含有シリコーンシート
3 カバーシート
4 接着(粘着)シート
9 エア吸着ノズル
10 Pkg型発光装置
11 パッケージ
12,25 発光素子(LED)
15 樹脂成形体
16,29 封止樹脂
19,30 蛍光体含有シート
20 COB型発光装置
21 アルミ基板
22 絶縁膜
28 スペーサ
40 蛍光体含有シリコーンシート

Claims (4)

  1. ポリオルガノシロキサン及び蛍光体を含有する蛍光体含有ポリオルガノシロキサン組成物を放射線架橋硬化させてなる単層の蛍光体含有シリコーンシートと、該蛍光体含有シリコーンシートの両面に積層されたカバーシートとを有するカバーシート付蛍光体含有シリコーンシート。
  2. ポリオルガノシロキサン及び蛍光体を含有する蛍光体含有ポリオルガノシロキサン組成物を放射線架橋硬化させてなる蛍光体含有シリコーンシートと、該蛍光体含有シリコーンシートの両面に積層されたカバーシートとを有し、前記カバーシートのうち少なくとも一方のカバーシートは、接着シート又は粘着シートを介して該蛍光体含有シリコーンシートに積層されているカバーシート・接着又は粘着シート付蛍光体含有シリコーンシート。
  3. 請求項1に記載のカバーシート付蛍光体含有シリコーンシートを用いた発光装置。
  4. 請求項2に記載のカバーシート・接着又は粘着シート付蛍光体含有シリコーンシートを用いた発光装置。
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