JP6658734B2 - 非可逆回路素子、その製造方法及び通信装置 - Google Patents

非可逆回路素子、その製造方法及び通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6658734B2
JP6658734B2 JP2017507486A JP2017507486A JP6658734B2 JP 6658734 B2 JP6658734 B2 JP 6658734B2 JP 2017507486 A JP2017507486 A JP 2017507486A JP 2017507486 A JP2017507486 A JP 2017507486A JP 6658734 B2 JP6658734 B2 JP 6658734B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor cover
conductor
dielectric
ferrimagnetic
circuit device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017507486A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016152112A1 (ja
Inventor
忠行 小笠原
忠行 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2016152112A1 publication Critical patent/JPWO2016152112A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6658734B2 publication Critical patent/JP6658734B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/32Non-reciprocal transmission devices
    • H01P1/38Circulators
    • H01P1/383Junction circulators, e.g. Y-circulators
    • H01P1/387Strip line circulators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/32Non-reciprocal transmission devices
    • H01P1/38Circulators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P11/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing waveguides or resonators, lines, or other devices of the waveguide type
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • H04B1/40Circuits

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Non-Reversible Transmitting Devices (AREA)

Description

本発明は、非可逆回路素子、その製造方法及び通信装置、特に高周波で用いる非可逆回路素子、その製造方法及び通信装置に関する。
高周波回路に用いられる非可逆回路素子については、その小型化を図り、或いは部品点数を減らして回路基板への実装の容易化を図るために、金属カバーを備えた構造が開示されている。
例えば、特許文献1には、回路基板上に形成された配線パターン上にフェライトを介して配線パターンに電気的に接触するように金属カバーを設置する構造が開示されている。そして、同文献には、金属カバーを作成する方法として、金属板の折り曲げにより作成する方法が開示されている。
また、本発明に関連して、特許文献2には、誘電体基板の裏面に設けられた接地導体は、誘電体基板の表面の金属キャップで覆われた領域に対向する部分の少なくとも一部に無導体部が設けられている非可逆回路素子が開示されている。
また、本発明に関連して、特許文献3には、磁石手段がカプラ領域を通過する信号伝播方向に沿った静磁界によりスラブ部材を飽和するようにスラブ部材をフェライトスラブ部材に関して配置されているサーキュレータが開示されている。
また、本発明に関連して、特許文献4には、誘電体基板と、誘電体基板の第1の表面を覆った接地導体と、磁性体金属台と、誘電体基板の第2の表面に布設した内導体と、内導体上に配置したスペーサと、磁石とからなるサーキュレータが開示されている。
国際公開第2013/088618号 特開2009−290835号公報 特開平09−284012号公報 特開昭59−008403号公報
しかしながら、折り曲げられた金属カバーを用いると、フェライトと金属カバーとの間に空隙がある場合には、折り曲げ精度のばらつき等により、フェライトと金属カバー側部との間隔にばらつきが生じる。フェライトと金属カバー側部との隙間のばらつきは、金属カバーの上部とそのフェライトとの相対的な位置のばらつきにつながる。そして、その相対的な位置のばらつきにより、非可逆回路素子の反射特性やアイソレーションにばらつきが出るという問題がある。
本発明は、上記課題を解決し、フェライトとその金属カバー側部との間隔のばらつきを抑えることにより、反射特性やアイソレーションのばらつきを抑えることのできる、非可逆回路素子を提供することを目的とする。
本発明の非可逆回路素子は、基板上に設けられ、前記基板上に設けられたフェリ磁性体を覆う導体カバーと、少なくとも、前記導体カバーの側部に対向する部分に、前記導体カバーの側部に略接触する誘電体が形成された前記フェリ磁性体とを備える。本発明の非可逆回路素子は、さらに、前記基板上に設けられた導体部と、前記導体部と、前記基板上の複数の信号伝送線のそれぞれを電気的に接続する複数の接続部と、前記フェリ磁性体に対して磁界をかける磁石とを備える。
本発明の非可逆回路素子は、フェリ磁性体とその導体カバー側部との間隔のばらつきを抑えることにより、反射特性やアイソレーションのばらつきを抑えることができる。
本実施形態の非可逆回路素子の構造を表わす斜視概念図である。 本実施形態の非可逆回路素子の構造を表わす断面概念図である。 本実施形態の非可逆回路素子の構造を表わす上面概念図である。 本実施形態の非可逆回路素子の第一のバリエーションを表わす断面概念図である。 本実施形態の非可逆回路素子の第二のバリエーションを表わす断面概念図である。 本実施形態の非可逆回路素子の第三のバリエーションを表わす断面概念図である。 本実施形態の非可逆回路素子の第四のバリエーションを表わす断面概念図である。 本実施形態の非可逆回路素子の第五のバリエーションを表わす断面概念図である。 フェリ磁性材の表面に誘電体材料を形成する方法を表わす概念図(その1)である。 フェリ磁性材の表面に誘電体材料を形成する方法を表わす概念図(その2)である。 フェリ磁性材の表面に誘電体材料を形成する方法を表わす概念図(その3)である。 フェリ磁性材の表面に誘電体材料を形成する方法を表わす概念図(その4)である。 導体カバーの製造方法の例を表わす概念図(その1)である。 導体カバーの製造方法の例を表わす概念図(その2)である。 導体カバーの製造方法の例を表わす概念図(その3)である。 非可逆回路素子の製造方法のイメージを表わす上面図(その1)である。 非可逆回路素子の製造方法のイメージを表わす上面図(その2)である。 非可逆回路素子の製造方法のイメージを表わす上面図(その3)である。 非可逆回路素子の製造方法のイメージを表わす上面図(その4)である。 非可逆回路素子の製造方法のイメージを表わす上面図(その5)である。 非可逆回路素子の製造方法のイメージを表わす上面図(その6)である。 非可逆回路素子の製造方法のイメージを表わす上面図(その7)である。 非可逆回路素子の製造方法のイメージを表わす上面図(その8)である。 本実施形態の通信装置を表わす概念図である。 第二実施形態の非可逆回路素子の構造を表わす斜視概念図である。 第二実施形態の非可逆回路素子の構造を表わす断面概念図である。 第二実施形態の非可逆回路素子の構造を表わす上面概念図である。 ずれた部分を有する非可逆回路素子(その1)の構造を表わす上面概念図である。 ずれた部分を有する非可逆回路素子(その2)の構造を表わす上面概念図である。 第二実施形態の非可逆回路素子の第一のバリエーションを表わす断面概念図である。 第二実施形態の非可逆回路素子の第二のバリエーションを表わす断面概念図である。 第二実施形態の非可逆回路素子の第三のバリエーションを表わす断面概念図である。 第二実施形態の非可逆回路素子の第四のバリエーションを表わす断面概念図である。 第二実施形態の非可逆回路素子の第五のバリエーションを表わす断面概念図である。 フェリ磁性材の表面に誘電体材料を形成する方法を表わす概念図(その1)である。 フェリ磁性材の表面に誘電体材料を形成する方法を表わす概念図(その2)である。 フェリ磁性材の表面に誘電体材料を形成する方法を表わす概念図(その3)である。 フェリ磁性材の表面に誘電体材料を形成する方法を表わす概念図(その4)である。 非可逆回路素子の製造方法のイメージを表わす上面図(その1)である。 非可逆回路素子の製造方法のイメージを表わす上面図(その2)である。 非可逆回路素子の製造方法のイメージを表わす上面図(その3)である。 非可逆回路素子の製造方法のイメージを表わす上面図(その4)である。 非可逆回路素子の製造方法のイメージを表わす上面図(その5)である。 非可逆回路素子の製造方法のイメージを表わす上面図(その6)である。 非可逆回路素子の製造方法のイメージを表わす上面図(その7)である。 非可逆回路素子の製造方法のイメージを表わす上面図(その8)である。 導体カバーの製造方法のイメージを表わす図(その1)である。 導体カバーの製造方法のイメージを表わす図(その2)である。 導体カバーの製造方法のイメージを表わす図(その3)である。 送り部の構成例を表わす概念図である。 移動部の構成例を表す概念図である。 導体カバーの製造方法のイメージを表わす図(その4)である。 導体カバーの製造方法のイメージを表わす図(その5)である。 導体カバーの製造方法のイメージを表わす図(その6)である。 導体カバーの製造方法のイメージを表わす図(その7)である。 導体カバーの製造方法のイメージを表わす図(その8)である。 導体カバーの製造方法のイメージを表わす図(その9)である。 導体カバーの製造方法のイメージを表わす図(その10)である。 導体カバーの製造方法のイメージを表わす図(その11)である。 導体カバーの製造方法のイメージを表わす図(その12)である。 除去予定物パターンの形成を行う工程を含む導体カバーの製造方法を表す概念図(その1)である。 除去予定物パターンの形成を行う工程を含む導体カバーの製造方法を表す概念図(その2)である。 除去予定物パターンの形成を行う工程を含む導体カバーの製造方法を表す概念図(その3)である。 除去予定物パターンの形成を行う工程を含む導体カバーの製造方法を表す概念図(その4)である。 第二実施形態の通信装置を表わす概念図である。 本発明の最小限の非可逆回路素子の構成を表す概念図である。
<第一実施形態>
第一実施形態は、金属カバーの側部をフェリ磁性材側部に形成した誘電体にほぼ接触させた非可逆回路素子に関する実施形態である。
まずは、非可逆回路素子の例として、3ポートのサーキュレータの場合について説明する。
[構成]
図1は第一実施形態の非可逆回路素子の例である非可逆回路素子10の構造を表わす斜視概念図であり、図2は、図1に表す断面図の切断線200に沿って非可逆回路素子10を切断したとした場合の非可逆回路素子10の断面概念図である。また、図3は、非可逆回路素子10の上面概念図である。
非可逆回路素子10は、パターン12が形成された基板11上に設けられている。非可逆回路素子10は、フェリ磁性材13、導体カバー14及び磁石15を備える3ポートのサーキュレータである。
非可逆回路素子10においては、フェリ磁性材13は、その側部及び上部に誘電体材料30が形成され、基板11上に設けられている。フェリ磁性材13は、導体カバー14により覆われている。
導体カバー14は、導体カバー上部140と、導体カバー側部141a、142a、143aと、導体カバー足部141b、142b、143bとを備える。導体カバー足部141b、142b、143bは、基板11上のパターン12を構成する、後述する伝送線路16、17、18と電気的に接続する。
磁石15は、基板11のフェリ磁性材13の搭載面(以下において、「上面」ということにする。)とは反対側の面(以下において、「下面」ということにする。)に設けられている。磁石15は、フェリ磁性材13に対して磁界をかける。
以下、非可逆回路素子10の各構成について詳細に説明する。基板11は、非可逆回路素子10が実装される誘電体基板であり、典型的には誘電体層及び金属層が多層積層されることにより構成されているPCB(Printed Circuit Board;プリント基板)である。なお、非可逆回路素子10が実装される基板は、PCBに限られず、その他の構成を有する基板でもよい。
パターン12は、基板11の上面及び基板11の下面に形成された導体パターンである。パターン12は、信号線及びグラウンドパターンを有しており、これによって信号の伝送線路16、17、18が形成されている。パターン12は、基板11の上面の中央部(即ち、フェリ磁性材13の搭載部分)においては形成されておらず、パターンが中断された状態(抜きパターン)になっている。
フェリ磁性材13は、円柱状の形状であり、基板11の上面の中央部(抜きパターン上)に配置されている。フェリ磁性材13は、基板11と導体カバー14との間に挟み込まれている。フェリ磁性材13は、フェリ磁性を有するフェリ磁性体であり、例えばYIG(Yttrium iron garnet)、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト等の物質である。なお、フェリ磁性を有し、後述するジャイロ磁気効果が発生するフェリ磁性体であれば、基板11の上面の中央部に配置される物質はフェライトに限られない。また、フェリ磁性材13の形状は必ずしも円柱である必要はない。
フェリ磁性材13の表面には、誘電体材料30が形成されている。誘電体材料30は、典型的には誘電体膜であることがより好ましい。本構成においては、導体カバー側部141a、142a、143aとフェリ磁性材13との距離は、誘電体材料30の膜厚で決まる。膜厚の薄い誘電体膜を用いることにより、その膜厚がばらついたとしても、導体カバー側部141a、142a、143aとフェリ磁性材13との距離を略均一に保つことができるからである。誘電体材料30は誘電体であれば、無機材料でも有機材料でも構わない。誘電体材料30は、特にフェリ磁性材13の図1における側面部分の、少なくとも導体カバー側部141aに対向する部分においては、略均一な膜厚で形成されていることがより好ましい。非可逆回路素子10においては、導体カバー側部141a、142a、143aとフェリ磁性材13との距離は、誘電体材料30の膜厚で決まるためである。ここで、導体カバー側部141a、142a、143aの面と、導体カバー側部141a、142a、143aに対向するフェリ磁性材13上に形成された誘電体材料30の表面とが、略接触していることを前提としている。
導体カバー14は、導体カバー14の上面が略円状の導体で構成される導体カバーである。導体カバー14はフェリ磁性材13を覆う。フェリ磁性材13は典型的には誘電率が10を超える高誘電率の誘電体であるので、高周波電界は、フェリ磁性材13の上面の上側の空気層よりもフェリ磁性材13の上面の下側のフェリ磁性材13に集中する。導体カバー14をその上面の上側に設けることにより、その上面からフェリ磁性材に入射される不要な電磁波を抑制することができる。なお、導体カバー14を構成する材料は、典型的には金属であるが、導電性を有する金属以外の材料でもよく、さらには、金属と導電性を有する金属以外の材料とを組み合わせた材料でもよい。さらには、導体カバー上部140の形状は略円状でなくてもよい。
第一実施形態では、導体カバー14がフェリ磁性材13の上面の一部分でも覆っていれば、フェリ磁性材13の上面の大部分が露出した状態も、「フェリ磁性材13を覆う」状態に含まれ得る。非可逆回路素子10において、基板11における伝送線路16、17、18とフェリ磁性材13の特性インピーダンスを整合させることができるのであれば、導体カバー14の形状に制限は無い。導体カバー14の形状に制限は無いのは、導体カバーの下面の電界強度が導体カバーの上面に比べて大きいことで放射損失を小さくできるからである。
導体カバー14は、3つの導体カバー足部141b、142b、143bによって基板11上に固定されている。導体カバー足部141b、142b、143bは、導体カバー14を支持している。この3つの導体カバー足部141b、142b、143bは、パターン12の伝送線路16、17、18に電気的に接続されている。電気的に接続されている構成により、導体カバー14は伝送線路16、17、18のうちの任意のいずれか一の接続部を介して入力された高周波信号を伝達し、伝送線路16、17、18のうちの他の接続部に出力する。
なお、図1において、基板11の上面、フェリ磁性材13の上面、導体カバー14は、略平行の位置関係にある。ただし、導体カバー14と基板11の間に生じる磁界が、磁石15が印加する外部直流磁界と直交するならば、位置関係は略平行に限られない。
導体カバー側部141a、142a、143a及び導体カバー足部141b、142b、143bは、例えば、導体カバー上部140と同じ材料で構成され、導体カバー上部140と一体となって形成されている。
導体カバー側部141a、142a、143aは、一端が導体カバー上部140の外縁部にあり、他端は導体カバー足部141b、142b、143bにより、基板11上に固定された状態にある。導体カバー側部141a、142a、143aは、導体カバー上部140の側面に突出し、垂直方向(図1における下方)に曲げられることによって、導体カバー足部141b、142b、143bが基板11上に位置されるように形成される。導体カバー上部140において、導体カバー側部141aと導体カバー側部142aとのなす中心角は略120°である。導体カバー側部142aと導体カバー側部143aとのなす中心角、導体カバー側部143aと導体カバー側部141aとのなす中心角も、同様に略120°である。
図1及び図2において、導体カバー側部141a、142a、143aと、導体カバー側部141a、142a、143aに対向する、フェリ磁性材13上に形成された誘電体材料30表面とは、略接触していることが望ましい。この略接触により、導体カバー側部141a、142a、143aと、それらに対向するフェリ磁性材13の表面との距離を、誘電体材料30の膜厚で規定し、略一定にすることができるためである。ここで、誘電体材料30の膜厚は、導体カバー側部141a、142a、143aに対向する部分においては、略一定であることを前提としている。
磁石15は、基板11の下面に設置されている。図1において、磁石15は、基板11を介して、フェリ磁性材13に対向する位置に設置されており、フェリ磁性材13に対して基板11と垂直な方向に磁界をかける。具体的には、フェリ磁性材13内部において、図1又は図2では上方から下方、又は下方から上方に向かう直流磁界が、磁石15により発生する。図3においては、紙面の表側から裏側、又は、裏側から表側に貫く方向の直流磁界が磁石15により発生する。この直流磁界の向きは、導体カバー上部140を高周波信号が通過する際に生じるフェリ磁性材13内の高周波磁界に対して垂直な方向である。なお、図1において磁石15の主面の面積は、フェリ磁性材13の上面の面積よりも大きいが、必ずしもフェリ磁性材13の上面の面積よりも大きくなくてもよい。
なお、磁石15は導体カバー上部140を高周波信号が通過する際に生じるフェリ磁性材13内の高周波磁界に対して垂直な方向に直流磁界を発生できるのであれば、基板11の下面以外の位置に設けられてもよい。例えば、フェリ磁性材13と同じ基板11の面上に磁石15が設けられてもよい。磁石15の数についても、1個とは限らない。例えば、フェリ磁性材13の上方と下方に、磁石を複数個直列に配置してもよい。さらに、磁石15は、フェリ磁性材13に磁界をかけることができるものであれば、どのようなものでも構わない。
伝送線路16、17、18は、高周波信号を伝送する配線である。伝送線路16、17、18は、それぞれ、非可逆回路素子10における外部からの高周波信号の入力端となる給電点19、20、21を有する。
図1、図2及び図3においては、フェリ磁性材13の側面及び上面に誘電体材料30が形成された例を表わす。しかしながら、誘電体材料30は、フェリ磁性材13の同図における側面の、導体カバー側部141a、142a、143aに対向する部分に形成されればよい。すなわち、誘電体材料30は、フェリ磁性材13の側面の全部に形成されていても構わないし、フェリ磁性材13の側面の、導体カバー側部141a、142a、143aに対向する部分のみに形成されていても構わない。また、誘電体材料30は、フェリ磁性材13の上面や下面に形成されるかについては任意である。
図4は、第一実施形態の非可逆回路素子の第一のバリエーションの断面を表わす概念図である。非可逆回路素子10bは、フェリ磁性材13の側面、上面及び下面に誘電体材料30bが形成された、フェリ磁性材13を備える。
図5は、第一実施形態の非可逆回路素子の第二のバリエーションの断面を表わす概念図である。非可逆回路素子10cは、フェリ磁性材13の側面のみに誘電体材料30cが形成された、フェリ磁性材13を備える。
図6は、第一実施形態の非可逆回路素子の第三のバリエーションの断面を表わす概念図である。非可逆回路素子10dは、フェリ磁性材13の側面及び下面に誘電体材料30dが形成された、フェリ磁性材13を備える。
また、第一実施形態の非可逆回路素子における、導体カバー、フェリ磁性材及び磁石の配置についても種々のバリエーションが存在する。
図7は、第一実施形態の非可逆回路素子の第四のバリエーションの断面を表わす概念図である。
非可逆回路素子10eは、基板11と、パターン12と、フェリ磁性材13と、導体カバー14bと、磁石15と、伝送線路16と、下部導体25と、誘電体材料30eと、を備える。
基板11の上には、パターン12、下部導体25及び伝送線路16が形成されている。
基板11上の、パターンが形成されていない図7の中央部には下部導体25が形成されている。下部導体25は、伝送線路16と電気的に接触しているが、パターン12とは電気的に接触していない。下部導体25は典型的には略円状をしている。下部導体25は伝送線路16と一体であっても構わない。
下部導体25の上には、フェリ磁性材13が形成されている。フェリ磁性材13の側面及び上面には、誘電体材料30eが形成されている。
フェリ磁性材13は、誘電体材料30eを介して、導体カバー14bで覆われている。導体カバー14bは、伝送線路16、及び図7では図示していない伝送線路17及び18には電気的に接触していない。図7では、導体カバー14bが基板11のパターン12が形成されていない部分に接触しておりパターン12には接触していない場合を表すが、導体カバー14bはパターン12に接触していても構わない。導体カバー14bは、フェリ磁性材13及びその上に形成された誘電体材料30eの、側面及び上面の全部又は大部分を覆っていても構わない。
図7および上記説明における各構成の説明の詳細は、図7についての上記説明を除いて、図1乃至図3において同じ符号で表わす構成についての説明と同じである。
図8は、第一実施形態の非可逆回路素子の第五のバリエーションの断面を表わす概念図である。
非可逆回路素子10fは、基板11と、パターン12と、フェリ磁性材13と、導体カバー14bと、磁石15fと、伝送線路16と、下部導体25と、誘電体材料30fと、を備える。
図7に表わす構成との違いは、磁石15fが基板11の下面ではなく、フェリ磁性材13の上方に形成される点である。その他の構成についての説明は、図7において同じ符号で表わす構成と同じであるので、省略する。
[動作]
以下、図1乃至図3に表わす、非可逆回路素子10の動作について説明する。非可逆回路素子10に対して、高周波信号が給電点19より伝送線路16、導体カバー足部141b及び導体カバー側部141aを介して導体カバー上部140へと入力される。導体カバー上部140へと入力された高周波信号は、導体カバー上部140と基板11との間に(フェリ磁性材13内部に)高周波電磁界を発生する。具体的には、基板11の面に垂直な方向(図1におけるフェリ磁性材13の高さ方向)に電界が発生し、基板11の面に平行な方向に磁界が発生する。
フェリ磁性材13の内部は、磁石15によりフェリ磁性材13の高さ方向(フェリ磁性材上面の法線方向)に直流磁界が印加されている。印加されている直流磁界の方向は、高周波信号によってフェリ磁性材13の内部に生じた高周波磁界と垂直な方向である。この直流磁界及び高周波磁界により、フェリ磁性材13の内部においてジャイロ磁気効果が発生するため、高周波信号の進路がフェリ磁性材13の内部における基板11の平面で回転する。直流磁界が図3の下方から上方にかけられている場合には、高周波信号は、導体カバー側部142a及び導体カバー足部142bを介して伝送線路17に出力される。直流磁界が図2、3の上方から下方にかけられている場合には、高周波信号は、導体カバー側部143a及び導体カバー足部143bを介して伝送線路18に出力される。このようにして、高周波信号は定まった方向の伝送線路のみに出力される。
高周波信号が給電点20より伝送線路17、導体カバー足部142b及び導体カバー側部142aを介して導体カバー上部140に入力された場合は、同様の原理により、高周波信号は定まった方向の伝送線路のみに出力される。また、給電点21より伝送線路18、導体カバー足部143b及び導体カバー側部143aを介して導体カバー上部140に入力された場合にも、同様の原理により、高周波信号は定まった方向の伝送線路のみに出力される。
一方、図7に表わす非可逆回路素子10e及び図8に表わす非可逆回路素子10fにおいては、導体カバー14bは伝送線路16等に電気的に接触していないので、伝送線路16等から入力された高周波信号は、導体カバー14bを流れることはない。一方、伝送線路16、及び図7では図示していない17及び18、は下部導体25を介して互いに電気的に接続されている。そして、下部導体25を高周波信号が通過する際の図1乃至図3についての上記説明同様のジャイロ効果により、図1乃至図3についての上記説明と同様の動作を行う。
[製造方法]
次に、図1乃至図3に表わす非可逆回路素子10の製造方法の例について説明する。
まずは、フェリ磁性材13の表面に誘電体材料30を形成する方法の例を説明する。
図9乃至図12は、フェリ磁性材13の表面に誘電体材料30を形成する方法を表わす概念図である。
まず、図9に表わすように、最初に、所定の形状に加工したフェリ磁性材13をターンテーブル35に設置する。図9には、円柱形状を有するフェリ磁性材13を設置した場合を表わす。
次に、図10に表わすように、誘電体材料30を溶解させ、或いは混合した液体を用いて、フェリ磁性材13に対して所定の角度で、ターンテーブル35を回転させながら、フェリ磁性材13に向けてのスプレー36を行う。
もし、フェリ磁性材13の上面よりも側面に多くスプレーを行いたい場合には、図11に表わすように、そのスプレーの方向とターンテーブル35の上面とのなす角度を小さくしたスプレー36bを行えばよい。
そして、誘電体材料30を溶解させ、或いは混合するのに用いた液体を蒸発等させる。これにより、図12に表わすように、誘電体材料30がフェリ磁性材13の表面に形成されたフェリ磁性材23が製造される。
上記では、フェリ磁性材13を回転させながらスプレーを行う場合を説明したが、スプレーを行う装置を移動させながらスプレーを行っても構わない。また、フェリ磁性材13の回転とスプレーを行う装置の移動とを同時に行いながらスプレーを行っても構わない。
誘電体材料30として、スプレー時には液体であり、後に硬化するような材料を用いても構わない。そのような材料は、例えば、光により硬化する樹脂や、2種類の液を混合することにともなう化学反応により硬化する樹脂である。
スプレーの代わりに、真空容器中でのスパッタや蒸着、化学気相成長法等を用いて、誘電体材料30をフェリ磁性材13の表面にコーティングしても構わない。この場合の誘電体材料は、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、金属酸化物、金属窒化物あるいはこれらの混合物である。
次に、導体カバー14の製造方法の例を説明する。
図13乃至図15は、導体カバー14の製造方法の例を表わす概念図である。
まず、金属板を切断加工し、例えば、図13に表わすような形状の金属部材37を作成する。金属部材37について、後の工程において最初に屈曲される第一屈曲部41a、41b、41cと、その後に屈曲される第二屈曲部42a、42b、42cとの位置とが、予め想定されている。
次に、金属部材37の第一屈曲部41a、41b、41cを、図14に表わすように屈曲する。図14に表わす屈曲の際にはプレス加工等の方法が用いられる。図14に表わす屈曲により図14に表わす部材が形成される。図14に表わす部材は、導体カバー14と、後の加工により導体カバー側部141a、142a、143a及び導体カバー足部141b、142b、143bになる部分である、導体カバー側足部141’、142’、143’を備える部材である。
そして、第二屈曲部42a、42b、42cをプレス等により屈曲することにより、図15に表わすような導体カバー14が製造される。
次に、上記工程により製造した、コーティングされたフェリ磁性材23及び導体カバー14を用いた、非可逆回路素子10の製造方法について説明する。
図16乃至図23は、非可逆回路素子10の製造方法のイメージを表わす上面図である。
まず、図16に表わすように、基板11を設置する。図16では、基板11の上面38が表わされている。
次に、図17に表わすように、基板11の上面38に導電性材料39を形成する。導電性材料39は、典型的には金属材料であり、例えば、メッキ、塗布、薄板の接着により形成することができる。
そして、図18に表わすように、導電性材料39の上部に、パターン化されたマスク材料40を形成する。マスク材料40は典型的には樹脂である。マスク材料40は、例えば、そのパターン形状への塗布や印刷等により形成することができる。
次に、図19に表わすように、マスク材料40のパターン形成されていない部分の導電性材料39を除去する処理を行う。その処理の代表的なものは、導電性材料39を溶解する液に浸す処理である。その液は、導電性材料39が金属の場合には、典型的には酸やアルカリである。
そして、マスク材料40を除去する処理を行う。その処理は、典型的には、マスク材料40を溶解しやすく、導電性材料39を溶解しにくい液に浸す処理である。こうして、マスク材料40が除去されると、図20に表わすような導電性材料39のパターンが、基板11の上面38に形成される。
次に、図21に表わすように、図21の中央近傍の、導電性材料39のパターンが形成されていない略円状の部分に、予め製造したコーティングされたフェリ磁性材23を設置する。図21において、点線の円により表わす部分がフェリ磁性材13であり、その点線で表わした円と、図21においてその円よりひとつ大きい実線で表わす円との間に部分が誘電体材料30である。コーティングされたフェリ磁性材23は接着剤等により、上記略円状の部分に固定される。
そして、図22に表わすように、コーティングされたフェリ磁性材23を覆うように、予め製造しておいた導体カバー14を設置する。この際に、導体カバー足部141b、142b、143bは、それぞれ対応する伝送線路16乃至18に電気的に接続されたうえで固定される。この固定は、例えば、導体カバー足部141b、142b、143bと伝送線路16乃至18とのはんだ付けにより行うことができる。
次に、図23に表わすように、基板11の下面45における、基板11の上面に既に設置された、コーティングされたフェリ磁性材23に対向する箇所に、磁石15を設置する。磁石15は、例えば接着剤により、下面45に固定される。
こうして、図1乃至図3に表わす非可逆回路素子10が製造される。
以上の説明においては、非可逆回路素子が3ポートのサーキュレータである場合を例に説明した。第一実施形態の、フェリ磁性材に誘電体材料を設置した構成は、類似の構成をもつ非可逆回路素子であれば、他の非可逆回路素子にも適用することができる。同構成は、例えば、2又は4ポート以上のポート数をもつサーキュレータや、アイソレータに適用することが可能である。
図24は、第一実施形態の通信装置を表わす概念図である。
第一実施形態の通信装置50は、送出回路51と、伝達回路52と、受信回路53とを備える。
送出回路51は伝達回路52に対し、高周波信号を送出する。
伝達回路52は、第一実施形態において説明した非可逆回路素子のうちのいずれかを含み、送出回路51から送られた高周波信号を、その非可逆回路素子を経由して、受信回路53に送出する。
受信回路53は、伝達回路52から送出された高周波信号を受信する。
[効果]
第一実施形態の非可逆回路素子は、フェリ磁性材の少なくとも側部に誘電体からなる誘電体材料を形成する。そして、導体カバーの前記側部に対向する部分である導体カバー側部を、そのコーティングした誘電体に略接触した構造にする。これにより、導体カバー上部とフェリ磁性材上部との位置関係が、非可逆回路素子の反射特性やアイソレーションの良好な、設計通りの正しい位置関係になる。
このように、第一実施形態の非可逆回路素子は、フェリ磁性材と導体カバー側部との間隔のばらつきを抑えることにより、反射特性やアイソレーションのばらつきを抑えることができる。
<第二実施形態>
第二実施形態は、金属カバーの側部をフェリ磁性材側部に形成した誘電体に接触させる非可逆回路素子に関する実施形態である。
まずは、非可逆回路素子の例として、3ポートのサーキュレータの場合について説明する。
[構成]
図25は第二実施形態の非可逆回路素子10sの構造を表わす斜視概念図であり、図26は、図25に表す断面図の切断線200sに沿って非可逆回路素子10を切断したことを想定した場合の非可逆回路素子10sの断面概念図である。また、図27は、非可逆回路素子10sの上面概念図である。
非可逆回路素子10sは、パターン12s及び伝送線路16s、17s、18sが形成された基板11s上に設けられている。非可逆回路素子10sは、フェリ磁性材13s、導体カバー14s及び磁石15sを備える3ポートのサーキュレータである。
非可逆回路素子10sにおいて、フェリ磁性材13sは、少なくともその側部及び上部に誘電体材料30sが形成されている。
導体カバー14sは、導体カバー上部140sと、導体カバー側部141as、142as、143asと、導体カバー足部141bs、142bs、143bsとを備える。導体カバー上部140sと、導体カバー側部141as、142as、143asと、導体カバー足部141bs、142bs、143bsとは、互いに電気的に接続されている。導体カバー上部140sは誘電体材料30sを介してフェリ磁性材13sの上部に形成された導体である。導体カバー側部141as、142as,143asは誘電体材料30sを介してフェリ磁性材13s上に形成された導体である。導体カバー足部141bs、142bs、143bsは、基板11s上に形成された導体である。
磁石15sは、基板11sのフェリ磁性材13sの搭載面(以下、「上面」という。)とは反対側の面(以下、「下面」という。)に設けられる。この磁石15sは、フェリ磁性材13sに対して磁界を印加する。
以下、非可逆回路素子10sの各構成について詳細に説明する。基板11sは、非可逆回路素子10sが実装される誘電体基板であり、典型的には誘電体層及び金属層が多層積層されることにより構成されているPCB(Printed Circuit Board、プリント基板)である。なお、非可逆回路素子10sが実装される基板は、PCBに限られず、その他の構成を有する基板でもよい。
パターン12sは、基板11sの上面及び基板11sの下面に形成された導体パターンである。パターン12sは、信号線及びグラウンドパターンを有している。パターン12sは、基板11sの上面の中央部(即ち、フェリ磁性材13sの搭載部分)においては形成されておらず、パターンが中断された状態(抜きパターン)になっている。
フェリ磁性材13sは、円柱状であり、基板11sの上面の中央部(抜きパターン上)に配置されている。フェリ磁性材13sは、基板11sと導体カバー14sとの間に位置する。フェリ磁性材13sは、フェリ磁性を有するフェリ磁性体であり、例えばYIG(Yttrium iron garnet)、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト等の物質である。なお、フェリ磁性を有し、後述するジャイロ磁気効果が発生するフェリ磁性体であれば、基板11の上面の中央部に配置される物質はフェライトに限られない。
フェリ磁性材13sの形状は必ずしも円柱である必要はない。
例えば、フェリ磁性材13sの形状は、例えば、図28及び図29に表すような、上面の面積より下面の面積が大きいものであっても構わない。図28に表すフェリ磁性材13aasや、図29に表すフェリ磁性材13absの場合は、その側面に、基板11sの面に対して垂直方向からずれている部分(以下、単に「ずれた部分」という。)が存在する。ずれた部分が存在するのは、フェリ磁性材の側面上に形成された誘電体材料30sの表面においても同様である。第二実施形態の非可逆回路素子の製造においては、後述(例えば図60)のように、その製造工程において、液体状の噴出物をフェリ磁性材側面上に形成された誘電体材料に吹き付ける場合がある。その場合に、吹き付ける際のフェリ磁性材の上下方向(下が重力方向とする。)が図28や図29の図面に向かっての上下方向である場合には、ずれた部分への吹き付けでは、吹き付けた噴出物の付着がより容易になるという長所がある。ずれた部分では、一度付着した噴出物が重力により流れ落ちることが生じにくいためである。
誘電体材料30sは、典型的には誘電体膜であることがより好ましい。本構成においては、導体カバー側部141as、142as、143asとフェリ磁性材13sとの距離は、誘電体材料30sの膜厚で決まる。膜厚の薄い誘電体膜を用いることにより、その膜厚がばらついたとしても、導体カバー側部141as、142as、143asとフェリ磁性材13sとの距離を略均一に保つことができるからである。誘電体材料30sは誘電体であれば、無機材料でも有機材料でも構わない。誘電体材料30sは、特にフェリ磁性材13sの図25における側面部分の、少なくとも導体カバー側部141asに対向する部分においては、略均一な膜厚で形成されていることがより好ましい。本構成においては、導体カバー側部141as、142as、143asとフェリ磁性材13sとの距離は、誘電体材料30sの膜厚で決まるためである。ここで、導体カバー側部141as、142as、143asの面と、導体カバー側部141as、142as、143asに対向するフェリ磁性材13s上に形成された誘電体材料30sの表面とが、接触していることを前提としている。
導体カバー14sはフェリ磁性材13sを覆う。ここで、第二実施形態では、導体カバー14sがフェリ磁性材13sの上面の一部分でも覆っていれば、フェリ磁性材13sの上面の大部分が露出した状態であっても、「フェリ磁性材13sを覆う」状態に含まれうるものとする。
フェリ磁性材13sは典型的には誘電率が10sを超える高誘電率の誘電体であるので、高周波電界が、フェリ磁性材13sの上面の上側の空気層よりもフェリ磁性材13sの上面の下側のフェリ磁性材13sに集中する。導体カバー14sをその上面の上側に設けることにより、その上面からフェリ磁性材に入射される不要な電磁波を抑制することができる。
なお、導体カバー14sを構成する材料は、金属、導電性を有する金属以外の材料、金属と導電性を有する金属以外の材料とを組み合わせた材料などの、導電性を有する材料である。
図25では、導体カバー上部140sが、略円状の導体カバー上中心部140xsと、導体カバー上接続部141ys、142ys、143ysと、を備える場合を表してある。導体カバー上接続部141ys、142ys、143yは、導体カバー上中心部140xsと導体カバー側部141as、142as、143asとを接続する。図25に表す場合においては、フェリ磁性材30s上部の中心部と、導体カバー上中心部140xsの中心部とはほぼ一致している。
導体カバー上中心部140xsの大きさは任意である。導体カバー上中心部140xsは、フェリ磁性材30上部をすべて覆っていても構わない。その場合は、導体カバー上中心部140xsは、導体カバー側部141as、142as、143asに、導体カバー上接続部を介さずに、直接接続され、導体カバー上接続部141ys、142ys、143ysは省略される。
さらには、導体カバー上中心部140xsの形状は略円状でなくてもよい。基板11sにおける伝送線路16s、17s、18sとフェリ磁性材13sの特性インピーダンスを整合させることができるのであれば、導体カバー14sの形状に制限は無い。導体カバーの下面の電界強度が導体カバーの上面に比べて大きいことで放射損失を小さくできるからである。
導体カバー上接続部141ys、142ys、143ysの形状は任意である。
導体カバー足部141bs、142bs、143bsは、導体カバー14sと、基板11s上に形成された伝送線路16s、17s、18sのそれぞれとを、電気的に接続する。それにより、導体カバー14sは伝送線路16s、17s、18sのうちの任意のいずれか一の接続部を介して入力された高周波信号を伝達し、伝送線路16s、17s、18sのうちの他の接続部に出力する。導体カバー足部141bs、142bs、143bsの形状は任意である。
なお、図25において、基板11sの上面、フェリ磁性材13sの上面、導体カバー14sは、略平行の位置関係にある。ただし、導体カバー14sと基板11sの間に生じる磁界が、磁石15sが印加する外部直流磁界と直交するならば、位置関係はこの通りに限られない。
導体カバー14sのうち、少なくとも導体カバー側部141as、142as、143asは、フェリ磁性材13sの側面上に形成された誘電体材料30sに接触するように形成されている。
導体カバー側部141as、142as、143as、導体カバー足部141bs、142bs、143bs、及び、導体カバー上部140sは、それぞれ、同じ材料で構成されていても、異なる材料で構成されていても構わない。また、導体カバー側部141as、142as、143as、導体カバー足部141bs、142bs、143bs、及び、導体カバー上部140sは、一体で構成されていても構わない。
フェリ磁性材13sの上面において、導体カバー側部141asと導体カバー側部142asとのなす中心角は略120°である。導体カバー側部142asと導体カバー側部143asとのなす中心角、導体カバー側部143asと導体カバー側部141asとのなす中心角も、同様に略120°である。
図25及び図26において、導体カバー側部141as、142as、143asと、導体カバー側部141as、142as、143asに対向するフェリ磁性材13s上に形成された誘電体材料30s表面とは接触している。この接触により、導体カバー側部141as、142as、143asと、それらに対向するフェリ磁性材13sの表面との距離を、誘電体材料30sの膜厚で規定し、略一定にすることができる。ここで、誘電体材料30sの膜厚は、導体カバー側部141as、142as、143asに対向する部分においては、略一定であることを前提としている。
磁石15sは、基板11の下面に設置されている。図25において、磁石15sは、基板11を介して、フェリ磁性材13sに対向する位置に設置されており、フェリ磁性材13に対して基板11sと垂直な方向に磁界をかける。具体的には、フェリ磁性材13s内部において、図25又は図26では上方から下方、又は下方から上方に向かう直流磁界が、磁石15sにより発生する。図27においては、紙面の表側から裏側、又は、裏側から表側に貫く方向の直流磁界が磁石15sにより発生する。この直流磁界の向きは、導体カバー上部140sを高周波信号が通過する際に生じるフェリ磁性材13s内の高周波磁界に対して垂直な方向である。なお、図26において磁石15sの主面の面積は、フェリ磁性材13sの上面の面積よりも大きいが、必ずしもこの通りでなくてもよい。
なお、磁石15sは導体カバー上部140sを高周波信号が通過する際に生じるフェリ磁性材13s内の高周波磁界に対して垂直な方向に直流磁界を発生できるのであれば、基板11sの下面以外の位置に設けられてもよい。例えば、フェリ磁性材13sと同じ基板11sの面上に磁石15sが設けられてもよい。磁石15sの数についても、1個とは限らない。例えば、フェリ磁性材13sの上方と下方に、磁石を複数個直列に配置してもよい。さらに、磁石15sは、フェリ磁性材13sに磁界をかけることができるものであれば、どのようなものでも構わない。
伝送線路16s、17s、18sは、高周波信号を伝送する配線である。伝送線路16s、17s、18sは、それぞれ、非可逆回路素子10sにおける外部からの高周波信号の入力端となる給電点19s、20s、21s(図27に図示)を有する。
図25、図26及び図27においては、フェリ磁性材13sの側面及び上面に誘電体材料30sが形成された例を表わす。誘電体材料30sは、フェリ磁性材13sの側面の、導体カバー側部141as、142as、143asに対向する部分に形成されればよい。誘電体材料30sは、フェリ磁性材13sの側面の全部に形成されていても構わないし、フェリ磁性材13sの側面の、導体カバー側部141as、142as、143asに対向する部分のみに形成されていても構わない。また、フェリ磁性材13sの上面や下面に形成されるかについては任意である。
図30は、第二実施形態の非可逆回路素子の第一のバリエーションの断面を表わす概念図である。非可逆回路素子10bsは、フェリ磁性材13sの側面、上面及び下面に誘電体材料30bsが形成された、フェリ磁性材13sを備える。
図31は、第二実施形態の非可逆回路素子の第二のバリエーションの断面を表わす概念図である。非可逆回路素子10csは、フェリ磁性材13sの側面のみに誘電体材料30csが形成された、フェリ磁性材13sを備える。
図32は、第二実施形態の非可逆回路素子の第三のバリエーションの断面を表わす概念図である。非可逆回路素子10dsは、フェリ磁性材13sの側面及び下面に誘電体材料30dsが形成された、フェリ磁性材13sを備える。
また、第二実施形態の非可逆回路素子における、導体カバー、フェリ磁性材及び磁石の配置についても種々のバリエーションが存在する。
図33は、第二実施形態の非可逆回路素子の第四のバリエーションの断面を表わす概念図である。
非可逆回路素子10esは、基板11sと、パターン12sと、フェリ磁性材13sと、導体カバー14bsと、磁石15sと、伝送線路16sと、下部導体25sと、誘電体材料30esと、を備える。
基板11sの上には、パターン12s、下部導体25s及び伝送線路16sが形成されている。
基板11s上の、パターンが形成されていない図33の中央部には下部導体25sが形成されている。下部導体25sは、伝送線路16sと電気的に接触しているが、パターン12sとは電気的に接触していない。下部導体25sは典型的には略円状をしている。下部導体25は伝送線路16sと一体であっても構わない。
下部導体25sの上には、フェリ磁性材13sが形成されている。フェリ磁性材13sの側面及び上面は、誘電体材料30esが形成されている。
フェリ磁性材13sは誘電体材料30esを介して、導体カバー14bsで覆われている。導体カバー14bsは、伝送線路16s、及び図33では図示していない伝送線路17s及び18sには電気的に接触していない。図33では、導体カバー14bsが基板11sのパターン12sが形成されていない部分に接触しておりパターン12sには接触していない場合を示したが、導体カバー14bsはパターン12sに接触していても構わない。導体カバー14bsは、フェリ磁性材13s及びその上に形成された誘電体材料30esの、側面及び上面の全部又は大部分を覆っていても構わない。
図33及び図33の説明における各構成の説明の詳細は、上記図33についての説明を除いて、図25乃至図27において同じ符号で表わす構成についての説明と同じである。
図34は、第二実施形態の非可逆回路素子の第五のバリエーションの断面を表わす概念図である。
非可逆回路素子10fsは、基板11sと、パターン12sと、フェリ磁性材13sと、導体カバー14bsと、磁石15fsと、伝送線路16sと、下部導体25sと、誘電体材料30fsと、を備える。
図33に表わした構成との違いは、磁石15fsが基板11sの下面ではなく、フェリ磁性材13sの上方に形成される点である。その他の構成についての説明は、図33において同じ符号で表わす構成と同じであるので、省略する。
[動作]
以下、図25乃至図27に表わす、非可逆回路素子10sの動作について説明する。非可逆回路素子10sに対して、高周波信号が給電点19sより伝送線路16s、導体カバー足部141bs及び導体カバー側部141asを介して導体カバー上部140sへと入力される。導体カバー上部140sへと入力された高周波信号は、導体カバー上部140sと基板11sとの間に(フェリ磁性材13s内部に)高周波電磁界を発生する。具体的には、基板11sの面に垂直な方向(図25におけるフェリ磁性材13sの高さ方向)に電界が発生し、基板11sの面に平行な方向に磁界が発生する。
フェリ磁性材13sの内部は、磁石15sによりフェリ磁性材13sの高さ方向(フェリ磁性材上面の法線方向)に直流磁界が印加されている。この直流磁界の方向は、高周波信号によってフェリ磁性材13sの内部に生じた高周波磁界と垂直な方向である。この直流磁界及び高周波磁界により、フェリ磁性材13sの内部においてジャイロ磁気効果が発生するため、高周波信号の進路がフェリ磁性材13sの内部における基板11sの平面で回転する。直流磁界が図27の下方から上方にかけられている場合には、高周波信号は導体カバー側部142as及び導体カバー足部142bsを介して伝送線路17sに出力される。直流磁界が図26の上方から下方にかけられている場合には、高周波信号は導体カバー側部143as及び導体カバー足部143bsを介して伝送線路18sに出力される。このようにして、高周波信号は定まった方向の伝送線路のみに出力される。
高周波信号が給電点20sより伝送線路17s、導体カバー足部142bs及び導体カバー側部142asを介して導体カバー上部140sに入力された場合は、同様の原理により、高周波信号は定まった方向の伝送線路のみに出力される。また、給電点21より伝送線路18s、導体カバー足部143bs及び導体カバー側部143asを介して導体カバー上部140sに入力された場合にも、同様の原理により、高周波信号は定まった方向の伝送線路のみに出力される。
一方、図33に表わす非可逆回路素子10es及び図34に表わす非可逆回路素子10fsにおいては、伝送線路16s等から入力された高周波信号は、導体カバー14bsを流れることはない。高周波信号が導体カバー14bsを流れることはないのは、導体カバー14bsは伝送線路16s等に電気的に接触していないためである。一方、伝送線路16s、及び図34では図示していない伝送線路17s及び18s、は下部導体25sを介して互いに電気的に接続されている。そして、下部導体25を高周波信号が通過する際の図25乃至図27についての上記説明同様のジャイロ効果により、図25乃至図27についての上記説明と同様の動作を行う。
[製造方法]
次に、図25乃至図27に表わす非可逆回路素子10sの製造方法の例について説明する。
まずは、フェリ磁性材13sの表面に誘電体材料30sを形成する方法の例を説明する。
図35乃至図38は、フェリ磁性材13sの表面に誘電体材料30sを形成する方法を表わす概念図である。
まず、図35に表わすように、最初に、所定の形状に加工したフェリ磁性材13sをターンテーブル35s上に設置する。図35には、円柱形状を有するフェリ磁性材13sを設置した場合を表わす。
次に、図36に表わすように、誘電体材料30sを溶解させ或いは混合した液体を用いて、フェリ磁性材13sに対して所定の角度で、ターンテーブル35sを回転させながら、フェリ磁性材13sに向けてのスプレー36sを行う。
もし、フェリ磁性材13sの上面よりも側面に多くスプレーを行いたい場合には、図37に表わすように、そのスプレーの方向とターンテーブル35sの上面とのなす角度を小さくしたスプレー36bsを行えばよい。
そして、誘電体材料30sを溶解させ或いは混合するのに用いた液体を蒸発等させる。これにより、図38に表わすように、誘電体材料30sがフェリ磁性材13sの表面に形成された、コーティングされたフェリ磁性材23sが製造される。
上記では、フェリ磁性材13sを回転させながらスプレーを行う場合を説明したが、スプレーを行う装置を移動させながらスプレーを行っても構わない。また、フェリ磁性材13sの回転とスプレーを行う装置の移動とを同時に行いながらスプレーを行っても構わない。
誘電体材料30sとして、スプレー時には液体であり、後に硬化するような材料を用いても構わない。そのような材料は、例えば、光により硬化する樹脂や、2種類の液を混合することにともなう化学反応により硬化する樹脂である。
スプレーの代わりに、真空容器中でのスパッタや蒸着、化学気相成長法等を用いて、誘電体材料30sをフェリ磁性材13の表面にコーティングしても構わない。この場合の誘電体材料は、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、金属酸化物、金属窒化物あるいはこれらの混合物である。
次に、上記工程により製造した、コーティングされたフェリ磁性材23sを用いた、非可逆回路素子10sの製造方法について説明する。
図39乃至図46は、非可逆回路素子10sの製造方法のイメージを表わす上面図である。
まず、図39に表わすように、基板11sを設置する。図39では、基板11sの上面38sが表わされている。
次に、図40に表わすように、基板11sの上面38sに導電性材料39sを形成する。導電性材料39sは、典型的には金属であり、例えば、メッキ、塗布、薄板の接着により形成することができる。
そして、図41に表わすように、導電性材料39sの上部に、パターン化されたマスク材料40sを形成する。マスク材料40sは典型的には樹脂である。マスク材料40sは、例えば、そのパターン形状への塗布、吹き付け、印刷等により形成することができる。
次に、図42に表わすように、マスク材料40sのパターン形成されていない部分の導電性材料39sを除去する処理を行う。その処理の代表的なものは、導電性材料39sを溶解する液に浸す処理である。その液は、導電性材料39sが金属の場合には、典型的には酸やアルカリである。
そして、マスク材料40sを除去する処理を行う。その処理は、典型的には、マスク材料40sを溶解しやすく、導電性材料39sを溶解しにくい液に浸す処理である。こうして、マスク材料40sが除去されると、図43に表わすような導電性材料39sのパターンが、基板11sの上面38sに形成される。
次に、図44に表わすように、図44の中央近傍の、導電性材料39sのパターンが形成されていない略円状の部分に、予め製造したフェリ磁性材23sを設置する。図44において、点線の円により表わす部分がフェリ磁性材13sであり、その点線で表わす円と、図44においてその円よりひとつ大きい実線で表わす円との間の部分が誘電体材料30sである。フェリ磁性材23sは接着剤等により、上記略円状の部分に固定される。
そして、図45に表わすように、フェリ磁性材23sを覆うように、導体カバー14sを形成する。導体カバー14sの形成方法については後述する。
次に、図46に表わすように、基板11sの下面45sにおける、基板11sの上面に既に設置されたフェリ磁性材23s、に対向する箇所に、磁石15sを設置する。磁石15sは、例えば接着剤により、下面45sに固定される。
こうして、図25乃至図27に表わす非可逆回路素子10sが製造される。
次に、図45に表す工程において、フェリ磁性材23sを覆うように、導体カバー14sを形成する方法について説明する。
図47乃至図59は、フェリ磁性材23sに対して導体カバーを形成する方法例を表わす概念図である。
まずは、図47に表すような構成の台329sを用意する。
台329sは、支持部301sと、屈曲部302sと、支持部303sと、回転部304sと、支持部305sと、を備える。図47(a)は上面図であり、図47(b)は側面図である。
支持部305sは、後述のように、フェリ磁性材23sを形成した基板11sを支持する部材であり、回転部304sに接続されている。
回転部304sは、支持部305sを図47(a)に表す矢印311sの方向に回転させることができる。
回転部304sは、支持部303s、屈曲部302s、支持部301sを介して、土台300sに接続されている。
屈曲部302sは、支持部301sと支持部303sとの間を、例えば、図48のように屈曲させることができる。
次に、図49に表すように、台329sの近傍に噴出装置330sを設置する。
噴出装置330sは、噴出部338sと、支持部331sと、屈曲部332sと、支持部333sと、送り部334sと、送り部336sと、移動部337sと、を備える。
噴出部338sは、導体カバーを形成する材料である導電性材料のもとになる材料(以下、「噴出物」という。)を、導体カバーを形成する予定の部分に、噴出し、吹き付けるための部分であり、支持部331sに接続されている。支持部331sは屈曲部332sを介して支持部333sに接続されている。屈曲部332sは、支持部331sと支持部333sとの間を屈曲させるための部分である。屈曲部332sは、その屈曲により、支持部331s及び噴出部338sを、図49の実線で表す方向以外に、点線で表す方向、又は、実線で表す方向と点線で表す方向の中間の方向に向けることができる。
支持部333sは、送り部334sに接続されている。送り部334sは矢印342sの方向に支持部333sを送ることが可能であり、それにより、噴出部338sを矢印342sの方向に移動させることができる。
送り部336sは矢印339sの方向に送り部334sを送ることが可能であり、それにより、噴出部338sの高さを変えることができる。
送り部336sは移動部337sを介して、土台300s上に設置されている。
移動部337sは、送り部336s及びそれに接続された部分を、図49に向かって紙面に対して垂直な方向(矢印342sと矢印339sの双方に対し垂直な方向)に移動させることができる。これにより、移動部337sは、噴出部338sを同方向に移動させることができる。
噴出部338sとしては、例えば、一般に広く市販されているジェットディスペンサやニードルディスペンサを用いることができる。
噴出部338sが噴出する噴出物は、例えば、導電性樹脂や金属粒子を液体と混合した液状の物質である。
図50は、送り部336sの構成例を表わす概念図である。
送り部336sは、駆動部380sと、軸350sと、軸351sと、支持部360sとを備える。
駆動部380sには軸350sが接続されている。駆動部380sは、自己に接続された軸350sを、その円周方向に回転させることができる。駆動部380sは、典型的には回転モータであり、図示しない電源から供給される電力により、駆動される。
軸350sの側面にはねじ山が形成されている。
支持部360sには、軸350sが挿入される軸受部340sが形成されている。軸受部340sには、切断線390sで切断されたことを想定した場合の断面図395sに表すように、軸350sの側面のねじ山が収容されるねじ溝が形成されている。
軸351sは、駆動部380sの上面に接続されているが、駆動部380sにより駆動はされない。
切断線391sで切断した場合を想定した断面図396sに表すように、支持部360sには軸351sが挿入されている軸受部341sが形成されており、軸351sは軸受部341sに沿って移動することができる。
この構造により、軸351sは、軸350sの回転にともない支持部360sが軸350sの回転方向に回転することを防ぐ。
以上により、駆動部380sにより軸350sを円周方向に回転させることにより支持部360sを上下方向に移動させることができる。そのため、接続箇所370sに他の部材を接続した場合には、送り部334sは、当該部材を、上下方向に送ることができる。
送り部334sについても、図50に表す送り部336sと同様の構造を用いることができる。
図51は、移動部337sの構成例を表わす概念図である。同図には、送り部336sを併せて表してある。
移動部337sは、レール310sと、レール311sと、支持部361sと、送り部335sとを備える。
送り部335sの構成は、図50に表す送り部336sの構成と同じであり、その説明も上述のとおりである。
送り部335sの駆動部380sは、土台300s上に固定されている。
土台300s上にはレール310s、311sが設置されている。レール310s、311sは、その上部がその下部より大きい形状になっている。
支持部361sはその下面が土台300sの上面に接するように、土台300s上に設置されているが、土台300sに固定されてはいない。また、支持部361sの下部にはレール310s、311sを収容する、レール受け320s、321sが形成されている。図51(b)におけるレール310s、311sの上部の横幅は、レール受け320s、320sの下部の横幅より大きくなっている。そのため、レール310s、311sは支持部361sから外れにくい。
これらにより、支持部361sは土台300s上をレール310s、311sに沿って、レール310s、311sがレール受け320s、321sから外れることなく、移動することができる。
さらに、支持部360sの接続箇所370sが、支持部361sの側面に固定されている。
以上の構造により、駆動部380sを図示しない電源等により駆動することにより、支持部361sをレールに沿って移動させることができる。それにより、支持部361sの上部に接続されている、送り部336sをレールに沿って移動させることができる。
次に、図52に表すように、作業者等(作業者又は作業者が使用するものをいう。)は、支持部305s上に、図44に表す工程で作成した、フェリ磁性材23sを設置した基板11sを設置する。ここで、図52に表す矢印312sと、図44に表す矢印312sとは、同じ方向を表すものとする。
そして、図53に表すように、噴出装置330sは、送り部334s及び送り部336sによる送り、及び、移動部337sの移動により、噴出部338sを、フェリ磁性材23sに対して、噴出物を噴出により吹き付けるための所定の位置に設置する。その状態において、噴出装置330sは、噴出部338sによる噴出物の吹き付けを開始し、吹き付けを行いつつ、送り部334sによる噴出部338sの送りと移動部337sによる噴出部338sの移動とを行う。それにより、噴出装置330sは、フェリ磁性材23sにおける上部の導体カバー上部(図25における導体カバー上部140s)の形成が予定された形状に噴出物を堆積させる。
図54は、図53に表す工程により、導体カバー上部140sに相当する形状の噴出物の堆積物240sが、フェリ磁性材23s上に形成された状態を表す。
そして、図55に表すように、送り部334s及び送り部336sによる送りにより、噴出部338sを基板上に導体カバー足部(例えば、図25における導体カバー足部141bs)を形成するための噴出物の噴出を行うための所定の位置に配置する。そして、噴出部338sによる噴出物の噴出を行いつつ、送り部334sによる送りと移動部337sによる移動により噴出部338sを移動させて、導体カバー足部の形状として予定された基板11s上の形状に、噴出物を堆積させる。
図56には、導体カバー足部141bsに相当する形状の噴出物の堆積物242sが、基板11s上に形成された状態を表す。
次に、噴出装置330sは、回転部304sを120度回転させた後に、噴出部338sによる噴出物の吹き付けを行いつつ、送り部334sによる送りと移動部337sによる移動とにより噴出部338sを移動させる。そして、噴出装置330sは、第二の導体カバー足部(例えば図25の導体カバー足部142bs)の形状として予定された基板11s上の形状に、噴出物を堆積させる。
その後に、台329sは、回転部304sを同方向に120度回転させる。その後に、噴出装置330sは、噴出部338sによる噴出物の噴出を行いつつ、送り部334sによる送りと移動部337sによる移動とにより噴出部338sを移動させる。そうして、噴出装置330sは、第三の導体カバー足部(例えば図25の導体カバー足部142bs)の形状として予定された基板11s上の形状に、噴出物を堆積させる。
その後に、台329sは、回転部304sを同方向に120度回転させる。
次に、図57に表すように、噴出装置330sは、まず、送り部336sにより送り部334sの上方向への送りを行う。そして、噴出装置330sは、屈曲部302sにより、支持部303s、回転部304s、支持部305s、基板11s及びフェリ磁性材23sを図57に表すように屈曲させる。
そして、図58に表すように、噴出装置330sは、送り部334s及び送り部336sにより、噴出部338sを、導体カバー側部(例えば、図25に表す導体カバー側部141as)を形成するために噴出物を吹き付けるべき所定の位置に設置する。そして、噴出装置330sは、フェリ磁性材23sの側面上の、導体カバー側部が形成されるべき形状に、噴出物を堆積させ、堆積物241sを形成する。
図59は、堆積物241sが形成された状態を表してある。
その後に、台329sは、回転部304sを120度回転させる。そして、噴出装置330sは、フェリ磁性材23sの側面上の、第二の導体カバー側部(例えば、図25の導体カバー側部142as)が形成されるべき形状に、噴出物を堆積させ、堆積物を形成する。
その後に、台329sは、回転部304sを120度回転させる。そして、噴出装置330sは、フェリ磁性材23sの側面上の、第三の導体カバー側部(例えば、図25の導体カバー側部143as)が形成されるべき形状に、噴出物を堆積させ、堆積物を形成する。
最後に、作業者等は、設置したフェリ磁性材23sに対して堆積物240s、241s、242s等を形成した基板11sを、支持部305sから外す。そして、作業者等は、必要に応じて、フェリ磁性材23sに対して堆積物240s、241s、242s等を形成した基板11sを、炉等により加熱する。その加熱は、噴出物の堆積物240s、241s、242s等が含む有機溶剤を飛散させたり、噴出物が含む金属粉末を焼結させて導電性を向上させたい場合等に行う処理である。
このようにして、噴出物の堆積物240s、241s、242s等(上記加熱を行う場合は、これらに対応する加熱後の物)が、導体カバーとして形成される。
導体カバー側部に対応する堆積物241sの形成は、図58の表す方法の代わりに、図60に表す方法により行うこともできる。同方法では、台329sは、屈曲部302sによる支持部301sと支持部303sの間の屈曲は行わず、回転部304sによりフェリ磁性材23sを180度回転させる。次に、噴出装置330sは、屈曲部332sにより、噴出部338sをフェリ磁性材23sに対して所定の角度に設定する。噴出装置330sは、さらに、送り部334s及び送り部336sによる送りにより、噴出部338sをフェリ磁性材23sに対して導体カバー側部を形成するための吹き付けを行う所定の位置に設置する。そして、送り部336sによる送り及び移動部337sによる移動により噴出部338sを動かしながら、導体カバー側部の形成が予定されている部分に噴出物の吹き付けを行う。
図47乃至図60を参照して説明した製造方法の例により、フェリ磁性材13sの側部及び上部に誘電体材料30sが形成されたフェリ磁性材23sの上部に導体カバー上部が、その側部に導体カバー側部が、それぞれ形成される。導体カバー上部及び導体カバー側部は、誘電体材料30s上に直接形成されており、かつ、誘電体材料30sに密着している。
図47乃至図60を参照して説明した製造方法の例では、導体カバーのうち、導体カバー上部と、導体カバー足部と、導体カバー側部とのいずれをも、噴出物の噴出を含む工程により形成する例を示した。しかしながら、これらすべてを噴出物の噴出を含む工程により形成する必要はない。例えば、導体カバー側部と導体カバー足部のみを噴出物の噴出を含む工程により形成することもできる。この場合において、導体カバー上部は所定の形状の導体板等を用いることもできる。その場合は、フェリ磁性材の上部に導体板を設置し、その後に、噴出物の吹き付けを含む工程により、導体カバー側部及び導体カバー足部を形成させても構わない。
また、導体カバー側部を伝送線路(例えば図25の伝送線路16s、17s、18s)に直接電気的に接続できる場合には、導体カバー足部の形成は省略することもできる。
さらに、導体カバーの少なくとも一部は、除去予定物パターンの形成と、その後の導体膜の形成と、さらにその後の除去予定物を除去する工程により製造することもできる。ここで、除去予定物はその後の工程において除去されることが予定されている物である。除去予定物としては、例えば、液体に溶解しやすい物や、熱を加えることにより蒸発や燃焼しやすい物を用いることができる。液体に溶解しやすい物としては、例えば、有機溶媒に溶解しやすい有機物や、水に溶解しやすい無機物を用いることができる。液体に溶解しやすい物を用いた場合は、除去予定物は、その後の工程において、除去予定物を溶解しやすい液体に浸すことにより除去する。熱を加えることにより蒸発や燃焼しやすい物としては、例えば熱を加えることにより蒸発や燃焼しやすい有機物を用いることができる。除去予定物に熱を加えることにより蒸発や燃焼しやすい物を用いた場合は、除去予定物は、その後の工程において熱を加えることにより除去する。
図61乃至図64は、除去予定物パターンの形成を行う工程を含む導体カバーの製造方法を表す概念図である。図61乃至図64は斜視図である。
まず、図61に表すように、導体カバー形成前の構造体500sを用意する。構造体500sは、図25に表す非可逆回路素子10sにおいて、導体カバー14sを除去したものに相当する構造体である。図61乃至図64において符号をつけた各構成の内容については、図1における同じ符号をつけた構成についての説明を参照されたい。
次に、図62に表すように、構造体500sの表面のうち、導体カバーを形成する予定の部分以外の部分に除去予定物400sを形成する。図62における網掛け部分は除去予定物400sが形成されている様子を表す。導体カバーを形成する予定の部分には除去予定物400sは形成されない。
除去予定物400sの形成は、除去予定物400sのもととなる液体の、吹き付けにより行ってもよいし、塗布により行ってもよい。その場合に、導体カバーを形成する予定の部分をカバーで覆った後に、全体に吹き付け又は塗布を行い、その後にカバーを外すことにより、除去予定物400sの形成を行ってもよい。除去予定物400sのもととなる液体の、吹き付け又は塗布後に、その液体を固化させて、除去予定物400sを形成する。その場合の固化には、溶媒を蒸発させることによる乾燥や、化学反応による変質等を用いることができる。
次に図63に表すように、図62に表す構造の上全体に、導体の形成を行う。図63の矢印は、導体が形成される様子をイメージしている。導体の形成は、例えば、蒸着、スパッタ、メッキなどで行うことができる。
導体の形成は、あるいは、導体粒子を液体に混合した混合物を吹き付けることにより行い、その後にその混合物を固化させても構わない。その場合の固化した混合物は、以下で説明する次工程で用いる溶媒により溶解しにくい物質である。
その後に、図63に表す工程で製造した構造体を、例えば除去予定物400sを溶解させる溶媒に浸し、除去予定物400sを溶解し、除去する。これにより、除去予定物400sが除去された部分に図62に表す工程により形成された導体ははがれ、固体、液体又は気体で圧力を加えるにより、容易に除去することができる。図64は、除去予定物400sが除去された部分の導体を除去した後の構造体である、非可逆回路素子10sを表す。
さらに、導体カバーの少なくとも一部は、以上説明した工程に代えて、3次元プリンターにより、吐出物に相当する材料を形成する工程を含む工程により形成することもできる。
以上の説明においては、非可逆回路素子が3ポートのサーキュレータである場合を例に説明した。第二実施形態の、フェリ磁性材に誘電体材料を設置した構成は、類似の構成をもつ非可逆回路素子であれば、他の非可逆回路素子にも適用することができる。同構成は、例えば、2又は4ポート以上のポート数をもつサーキュレータや、アイソレータに適用することが可能である。
図65は、第二実施形態の通信装置を表わす概念図である。
第二実施形態の通信装置50sは、送出回路51sと、伝達回路52sと、受信回路53sとを備える。
送出回路51sは伝達回路52sに対し、高周波信号を送出する。
伝達回路52sは、第二実施形態において説明した非可逆回路素子のうちのいずれかを含み、送出回路51sから送られた高周波信号を、その非可逆回路素子を経由して、受信回路53sに送出する。
受信回路53sは、伝達回路52sから送出された高周波信号を受信する。
[効果]
第二実施形態の非可逆回路素子は、フェリ磁性材の少なくとも側部に誘電体からなる誘電体材料を形成する。そして、導体カバーの前記側部に対向する部分である導体カバー側部を、そのコーティングした誘電体に接触した構造にする。
上記構造により、第二実施形態の非可逆回路素子は、フェリ磁性材と導体カバー側部との間隔のばらつきを抑えることにより、反射特性やアイソレーションのばらつきを抑えることができる。
なお、図66は、本発明の最小限の非可逆回路素子0sの構成を表す概念図である。
非可逆回路素子0sは、基体4s上に設けられ磁界が印加されたフェリ磁性体1sと、前記フェリ磁性体1sの側部であるフェリ磁性体側部の少なくとも一部2s上に形成された誘電体5sと、を備える。非可逆回路素子0sは、さらに、前記フェリ磁性体1sを覆い、導体カバーの前記フェリ磁性体側部の少なくとも一部2sに対向する部分である導体カバー側部3sが前記誘電体5sに接触又は略接触する当該導体カバー(導体カバー側部3のみを図示)を備える。図66は、導体カバー側部3sが誘電体5sに接触する場合のみを表す。非可逆回路素子0sは、さらに、前記基体4s上に設けられた図示しない導体部と、前記導体部と、前記基体4s上の図示しない複数の信号伝送線のそれぞれを電気的に接続する図示しない複数の接続部とを備える。
非可逆回路素子0sは、フェリ磁性材のフェリ磁性体側部の少なくとも一部2s上に誘電体5sを形成する。そして、導体カバーの前記側部に対向する部分である導体カバー側部3sが誘電体5sに略接触又は接触するようにする。導体カバー側部3sが誘電体5sに略接触又は接触することにより、導体カバー上部とフェリ磁性材上部との位置関係は、非可逆回路素子の反射特性やアイソレーションの良好な、設計通りの正しい位置関係になる。
そのため、非可逆回路素子0sは、上記構成により、[発明の効果]の項に記載した効果を奏する。
また、上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記述され得るが、以下には限られない。
(付記1)
基板上に設けられ、前記基板上に設けられたフェリ磁性体を覆う導体カバーと、
少なくとも、前記導体カバーの側部に対向する部分に、前記導体カバーの側部に略接触する誘電体が形成された前記フェリ磁性体と、
前記基板上に設けられた導体部と、
前記導体部と、前記基板上の複数の信号伝送線のそれぞれを電気的に接続する複数の接続部と、
前記フェリ磁性体に対して磁界をかける磁石と、
を備える、非可逆回路素子。
(付記2)
前記誘電体が誘電体膜である付記1に記載された非可逆回路素子。
(付記3)
前記導体カバーが複数の導体カバーの側部を備え、前記複数の導体カバーの側部のそれぞれが、そのそれぞれに対向する前記誘電体に略接触している、付記1又は付記2に記載された非可逆回路素子。
(付記4)
前記対抗する部分に、前記誘電体が略一様に形成された、付記1乃至付記3のうちのいずれか一に記載された非可逆回路素子。
(付記5)
前記導体カバーの前記誘電体に対向する面が、前記対抗する面に対向する前記誘電体の面に略接触している、付記1乃至付記4のうちのいずれか一に記載された非可逆回路素子。
(付記6)
前記導体カバーの前記誘電体に対向する面が、前記略一様の膜厚で形成された前記対抗する面に対向する前記誘電体の面に略接触している、付記4に記載された非可逆回路素子。
(付記7)
前記導体部が前記導体カバーを兼ねる、付記1乃至付記6のうちのいずれか一に記載された非可逆回路素子。
(付記8)
前記導体カバーが一体になって形成されている、付記1乃至7のうちのいずれか一に記載された非可逆回路素子。
(付記9)
前記フェリ磁性体は、前記基板の第一の面上に設けられ、
前記磁石は、前記第一の面と対向する前記基板の第二の面の側に設けられる、付記1乃至8のうちのいずれか一に記載された非可逆回路素子。
(付記10)
高周波信号を送出する送出回路と、
請求項1乃至7のいずれか一に記載された非可逆回路素子を含み、前記送出回路から
の高周波信号を伝達する伝達回路と、
前記伝達回路から前記高周波信号を受信する受信回路と、
を備える通信装置。
(付記11)
フェリ磁性体の上面を覆うための導体カバーを形成するステップと、
少なくとも、前記導体カバーの側部に対向する前記フェリ磁性体の面に、誘電体の形成を行い、誘電体付きフェリ磁性体を形成するステップと、
基板上に前記誘電体付きフェリ磁性体と、前記誘電体付きフェリ磁性体の上面を覆い、前記基板上の複数の信号伝送線のそれぞれと電気的に接続される前記導体カバーを設けるステップと、
前記フェリ磁性体に対して磁界をかける位置に磁石を設けるステップと、
を含む、非可逆回路素子の製造方法。
(付記12)
前記誘電体の形成が、前記フェリ磁性体を回転させながらの誘電体のスプレーである、付記11に記載された非可逆回路素子の製造方法。
(付記A1)
基体上に設けられ磁界が印加されたフェリ磁性体と、
前記フェリ磁性体の側部であるフェリ磁性体側部の少なくとも一部上に形成された誘電体と、
前記フェリ磁性体を覆い、導体カバーの前記フェリ磁性体側部に対向する部分である導体カバー側部が前記誘電体に接触する当該導体カバーと、
前記基体上に設けられた導体部と、
前記導体部と、前記基体上の複数の信号伝送線のそれぞれを電気的に接続する複数の接続部とを備える、
非可逆回路素子。
(付記A1.1)
前記誘電体と前記導体カバー側部とが密着している、付記A1に記載された非可逆回路素子。
(付記A1.2)
前記導体カバー側部が前記誘電体上に直接形成される、付記A1又は付記A1.1に記載された非可逆回路素子。
(付記A1.3)
前記誘電体が、前記フェリ磁性体を回転させながらの誘電体のスプレーを行う工程により形成される、付記A1乃至付記A1.2のうちの少なくとも一に記載された非可逆回路素子。
(付記A1.4)
前記導体カバー側部が、前記導体カバー側部の原料を、前記導体カバー側部を形成する予定の部分に吹き付ける工程、を含む工程により形成される、付記A1乃至付記A1.3のうちの少なくとも一に記載された非可逆回路素子。
(付記A1.5)
前記導体カバー側部が、導体カバー側部の原料を、前記誘電体上に蒸着、スパッタ及びメッキのうちのいずれか一を含む工程により形成される、付記A1乃至付記A1.4のうちの少なくとも一に記載された非可逆回路素子。
(付記A1.6)
前記導体カバー側部が、前記フェリ磁性材上の、前記導体カバーを形成する予定でない部分にその後の工程により除去されることが予定されている除去予定物を形成し、その上に導体カバー側部の原料の形成を行い、その後に、前記除去予定物の除去を行うことにより、前記原料もしくは前記原料から形成された物を除去する工程を含む工程により形成される、付記A1乃至付記A1.5のうちの少なくとも一に記載された非可逆回路素子。
(付記A2)
前記誘電体が誘電体膜である付記A1乃至付記A1.6のうちの少なくとも一に記載された非可逆回路素子。
(付記A3)
前記導体カバーが複数の導体カバーの側部を備え、前記複数の導体カバーの側部のそれぞれが、そのそれぞれに対向する前記誘電体に接触している、付記A1乃至付記A2のうちの少なくとも一に記載された非可逆回路素子。
(付記A4)
前記誘電体が略一様に形成された、付記A1乃至付記A3のうちのいずれか一に記載された非可逆回路素子。
(付記A5)
前記導体部が前記導体カバーを兼ねる、付記A1乃至付記A4のうちのいずれか一に記載された非可逆回路素子。
(付記A6)
前記導体カバーが一体になって形成されている、付記A1乃至A5のうちのいずれか一に記載された非可逆回路素子。
(付記A7)
前記磁界を印加する磁石を備える、付記A1乃至A6のうちのいずれか一に記載された非可逆回路素子。
(付記A8)
前記フェリ磁性体は、前記基体の第一の面上に設けられ、
前記磁石は、前記第一の面と対向する前記基体の第二の面の側に設けられる、付記A1乃至付記A7のうちのいずれか一に記載された非可逆回路素子。
(付記B1)
高周波信号を送出する送出回路と、
付記A1乃至付記A8のいずれか一に記載された非可逆回路素子を含み、前記送出回路から
の高周波信号を伝達する伝達回路と、
前記伝達回路から前記高周波信号を受信する受信回路と、
を備える通信装置。
(付記C1)
フェリ磁性体を基体上に設けるステップと
前記フェリ磁性体の側部であるフェリ磁性体側部の少なくとも一部上に誘電体の形成を行うステップと、
前記フェリ磁性体を覆う導体カバーの、前記フェリ磁性体側部に対向する部分である導体カバー側部を前記誘電体に接触するように形成するステップと、
を含む、非可逆回路素子の製造方法。
(付記C1.1)
前記接触するように形成するステップが、前記導体カバー側部を前記誘電体に密着するように形成するステップである、付記C1に記載された非可逆回路素子の製造方法。
(付記C1.2)
前記接触するように形成するステップが、前記導体カバー側部を前記誘電体上に直接形成するステップである、付記C1又は付記C1.1に記載された非可逆回路素子の製造方法。
(付記C2)
前記誘電体の形成を行うステップが、前記フェリ磁性体を回転させながらの誘電体のスプレーを行うステップを含む、付記C1乃至付記C1.2のうちのいずれか一に記載された非可逆回路素子の製造方法。
(付記C3)
前記接触するように形成するステップが、導体カバー側部の原料を前記誘電体に吹き付けるステップを含む、付記C1乃至付記C2のうちのいずれかに記載された非可逆回路素子の製造方法。
(付記C4)
前記接触するように形成するステップが、導体カバー側部の原料を、前記誘電体に蒸着、スパッタ及びメッキのうちのいずれか一により形成するステップを含む、付記C1乃至付記C3のうちのいずれか一に記載された非可逆回路素子の製造方法。
(付記C5)
前記接触するように形成するステップが、前記フェリ磁性材上の前記導体カバー側部を形成する予定でない部分にその後の工程により除去されることが予定されている除去予定物を形成し、その上に導体カバー側部の原料を形成し、その後に、前記除去予定物の除去により、前記原料又は前記原料から形成された物を除去する工程を含む、付記C1乃至付記C4のうちのいずれか一に記載された非可逆回路素子の製造方法。
(付記X1)
基体上に設けられ磁界が印加されたフェリ磁性体と、
前記フェリ磁性体の側部であるフェリ磁性体側部の少なくとも一部上に形成された誘電体と、
前記フェリ磁性体を覆い、導体カバーの前記フェリ磁性体側部に対向する部分である導体カバー側部が前記誘電体に接触又は略接触する当該導体カバーと、
前記基体上に設けられた導体部と、
前記導体部と、前記基体上の複数の信号伝送線のそれぞれを電気的に接続する複数の接続部とを備える、
非可逆回路素子。
(付記X2)
前記誘電体が誘電体膜である付記X1又は付記X2に記載された非可逆回路素子。
(付記X3)
前記導体カバーが複数の導体カバーの側部を備え、前記複数の導体カバーの側部のそれぞれが、そのそれぞれに対向する前記誘電体に接触又は略接触している、付記X1又は付記X2に記載された非可逆回路素子。
(付記X4)
前記対抗する部分に、前記誘電体が略一様に形成された、付記X1乃至付記X3のうちのいずれか一に記載された非可逆回路素子。
(付記X5)
前記導体部が前記導体カバーを兼ねる、付記X1乃至付記X4のうちのいずれか一に記載された非可逆回路素子。
(付記X6)
前記導体カバーが一体になって形成されている、付記X1乃至5のうちのいずれか一に記載された非可逆回路素子。
(付記X7)
前記フェリ磁性体は、前記基板の第一の面上に設けられ、
前記磁石は、前記第一の面と対向する前記基板の第二の面の側に設けられる、付記X1乃至6のうちのいずれか一に記載された非可逆回路素子。
(付記X8)
高周波信号を送出する送出回路と、
付記X1乃至7のいずれか一に記載された非可逆回路素子を含み、前記送出回路から
の高周波信号を伝達する伝達回路と、
前記伝達回路から前記高周波信号を受信する受信回路と、
を備える通信装置。
(付記X9)
前記誘電体と前記導体カバー側部とが密着している、付記X1に記載された非可逆回路素子。
(付記X10)
フェリ磁性体の上面を覆うための導体カバーを形成し、
少なくとも、前記導体カバーの側部に対向する前記フェリ磁性体の面に、誘電体の形成を行い、誘電体付きフェリ磁性体を形成し、
基板上に前記誘電体付きフェリ磁性体と、前記誘電体付きフェリ磁性体の上面を覆い、前記基板上の複数の信号伝送線のそれぞれと電気的に接続される前記導体カバーを設け、
前記フェリ磁性体に対して磁界をかける位置に磁石を設ける、
非可逆回路素子の製造方法。
(付記X11)
前記誘電体の形成が、前記フェリ磁性体を回転させながらの誘電体のスプレーである、付記X10に記載された非可逆回路素子の製造方法。
(付記X12)
フェリ磁性体を基体上に設け、
前記フェリ磁性体の側部であるフェリ磁性体側部の少なくとも一部上に誘電体の形成を行い、
前記フェリ磁性体を覆う導体カバーの、前記フェリ磁性体側部に対向する部分である導体カバー側部を前記誘電体に接触するように形成することを行い、
非可逆回路素子の製造方法。
(付記X13)
前記接触するように形成することが、前記導体カバー側部を前記誘電体上に直接形成することである、付記X12に記載された非可逆回路素子の製造方法。
(付記X14)
前記接触するように形成するステップが、導体カバー側部の原料を前記誘電体に吹き付けるステップを含む、付記X12又は付記X13に記載された非可逆回路素子の製造方法。
(付記X15)
前記接触するように形成することが、導体カバー側部の原料を、前記誘電体に蒸着、スパッタ及びメッキのうちのいずれか一により形成することである、付記X12乃至付記X14のうちのいずれか一に記載された非可逆回路素子の製造方法。
(付記X16)
前記接触するように形成することが、前記フェリ磁性材上の前記導体カバー側部を形成する予定でない部分にその後の工程により除去されることが予定されている除去予定物を形成し、その上に導体カバー側部の原料を形成し、その後に、前記除去予定物の除去により、前記原料又は前記原料から形成された物を除去することである、付記X12乃至付記X15のうちのいずれか一に記載された非可逆回路素子の製造方法。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
この出願は、2015年3月25日に出願された日本出願特願2015−61847及び2015年9月10日に出願された日本出願特願2015−178410を基礎とする優先権を主張し、それらの開示の全てをここに取り込む。
10、10b、10c、10d、10e、10f 非可逆回路素子
11 基板
12 パターン
13 フェリ磁性材
14、14b 導体カバー
140 導体カバー上部
141a、142a、143a 導体カバー側部
141b、142b、143b 導体カバー足部
141’、142’、143’ 導体カバー側足部
15 磁石
16、17、18 伝送線路
19、20、21 給電点
23 コーティングされたフェリ磁性材
25 下部導体
30、30b 誘電体材料
35 ターンテーブル
36、36b スプレー
37 金属部材
38 上面
39 導電性材料
40 マスク材料
41 第一屈曲部
42 第二屈曲部
45 下面
50 通信装置
51 送出回路
52 伝達回路
53 受信回路
200 断面図の切断線
0s、10s、10bs、10cs、10ds、10es、10fs 非可逆回路素子
1s フェリ磁性体
13s、23s フェリ磁性材
2s フェリ磁性体側部の少なくとも一部
3s 導体カバー側部
4s 基体
5s 誘電体
11s 基板
12s パターン
14s、14bs 導体カバー
140s 導体カバー上部
140xs 導体カバー上中心部
141ys、142ys、143ys 導体カバー上接続部
141as、142as、143as 導体カバー側部
141bs、142bs、143bs 導体カバー足部
15s 磁石
16s、17s、18s 伝送線路
19s、20s、21s 給電点
25s 下部導体
30s、30bs 誘電体材料
35s ターンテーブル
36s、36bs スプレー
38s 上面
39s 導電性材料
40s マスク材料
45s 下面
50s 通信装置
51s 送出回路
52s 伝達回路
53s 受信回路
200s 断面図の切断線
240s、241s、242s 堆積物
300s 土台
301s、303s、305s、331s、333s 支持部
302s、332s 屈曲部
304s 回転部
310s、311s レール
312s 矢印
320s、321s レール受け
329s 台
330s 噴出装置
334s、335s、336s 送り部
337s 移動部
338s 噴出部
339s、342s 矢印
340s、341s 軸受部
350s、351s 軸
360s、361s 支持部
370s 接続箇所
380s 駆動部
390s、391s 切断線
395s、396s 断面図
400s 除去予定物
500s 構造体

Claims (10)

  1. 基体上に設けられ磁界が印加されたフェリ磁性体と、
    前記フェリ磁性体の側部であるフェリ磁性体側部の少なくとも一部上に形成された誘電体と、
    前記フェリ磁性体を覆い、導体カバーの前記フェリ磁性体側部に対向する部分である導体カバー側部が前記誘電体に接触又は略接触する当該導体カバーと、
    前記基体上に設けられた導体部と、
    前記導体部と、前記基体上の複数の信号伝送線のそれぞれを電気的に接続する複数の接続部とを備える、
    非可逆回路素子。
  2. 前記導体カバーが複数の導体カバーの側部を備え、前記複数の導体カバーの側部のそれぞれが、そのそれぞれに対向する前記誘電体に接触又は略接触している、請求項1に記載された非可逆回路素子。
  3. 前記対向する部分に、前記誘電体が略一様に形成された、請求項1又は請求項2に記載された非可逆回路素子。
  4. 前記導体部が前記導体カバーを兼ねる、請求項1乃至請求項3のうちのいずれか一に記載された非可逆回路素子。
  5. 前記導体カバーが一体になって形成されている、請求項1乃至請求項4のうちのいずれか一に記載された非可逆回路素子。
  6. 前記フェリ磁性体は、前記基板の第一の面上に設けられ、
    前記磁石は、前記第一の面と対向する前記基板の第二の面の側に設けられる、請求項1乃至請求項5のうちのいずれか一に記載された非可逆回路素子。
  7. フェリ磁性体の上面を覆うための導体カバーを形成し、
    少なくとも、前記導体カバーの側部に対向する前記フェリ磁性体の面に、誘電体の形成を行い、誘電体付きフェリ磁性体を形成し、
    基板上に前記誘電体付きフェリ磁性体と、前記誘電体付きフェリ磁性体の上面を覆い、前記基板上の複数の信号伝送線のそれぞれと電気的に接続される前記導体カバーを設け、
    前記フェリ磁性体に対して磁界をかける位置に磁石を設ける、
    非可逆回路素子の製造方法。
  8. 前記誘電体の形成が、前記フェリ磁性体を回転させながらの誘電体のスプレーである、請求項7に記載された非可逆回路素子の製造方法。
  9. フェリ磁性体を基体上に設け、
    前記フェリ磁性体の側部であるフェリ磁性体側部の少なくとも一部上に誘電体の形成を行い、
    前記フェリ磁性体を覆う導体カバーの、前記フェリ磁性体側部に対向する部分である導体カバー側部を前記誘電体に接触するように形成する
    非可逆回路素子の製造方法。
  10. 前記接触するように形成することが、前記導体カバー側部を前記誘電体上に直接形成することである、請求項に記載された非可逆回路素子の製造方法。
JP2017507486A 2015-03-25 2016-03-17 非可逆回路素子、その製造方法及び通信装置 Active JP6658734B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015061847 2015-03-25
JP2015061847 2015-03-25
JP2015178410 2015-09-10
JP2015178410 2015-09-10
PCT/JP2016/001545 WO2016152112A1 (ja) 2015-03-25 2016-03-17 非可逆回路素子、その製造方法及び通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016152112A1 JPWO2016152112A1 (ja) 2018-01-18
JP6658734B2 true JP6658734B2 (ja) 2020-03-04

Family

ID=56979073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017507486A Active JP6658734B2 (ja) 2015-03-25 2016-03-17 非可逆回路素子、その製造方法及び通信装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10601097B2 (ja)
JP (1) JP6658734B2 (ja)
WO (1) WO2016152112A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6485430B2 (ja) * 2016-11-14 2019-03-20 Tdk株式会社 非可逆回路素子及びこれを用いた通信装置
CN112234330B (zh) * 2020-12-16 2021-07-13 中国电子科技集团公司第九研究所 硅-旋磁铁氧体嵌套结构及其制作方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2743305C2 (de) 1977-09-27 1982-09-09 Licentia Patent-Verwaltungs-Gmbh, 6000 Frankfurt Mikrowellen-Zirkulator auf einem Substrat
JPS598403A (ja) 1982-07-06 1984-01-17 Nec Corp マイクロストリツプ線路サ−キユレ−タ
US5638033A (en) 1995-12-27 1997-06-10 Hughes Electronics Three port slot line circulator
EP0859424A3 (en) * 1997-02-18 2000-03-22 The Whitaker Corporation Surface mount technology contact for ferrite isolator/circulator applications
JPH10276012A (ja) * 1997-03-28 1998-10-13 Tdk Corp 非可逆回路素子
JP5137125B2 (ja) 2008-06-02 2013-02-06 国立大学法人山口大学 集積化可能な非可逆回路素子
JP2012213034A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Murata Mfg Co Ltd フェライト・磁石素子及びその製造方法
RU2580876C1 (ru) 2011-12-15 2016-04-10 Нек Корпорейшн Невзаимный схемный элемент, устройство связи, оснащенное схемой, включающей в себя невзаимный схемный элемент, и способ изготовления невзаимного схемного элемента

Also Published As

Publication number Publication date
US10601097B2 (en) 2020-03-24
JPWO2016152112A1 (ja) 2018-01-18
WO2016152112A1 (ja) 2016-09-29
US20180145389A1 (en) 2018-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108493592B (zh) 微带天线及其制备方法和电子设备
JP6658734B2 (ja) 非可逆回路素子、その製造方法及び通信装置
JP6473361B2 (ja) 電子デバイスの製造方法、および、電子デバイス
JP2012151829A (ja) フレキシブルプリント配線基板及び無線通信モジュール
CN204597019U (zh) 将电缆固定于布线基板的固定结构、以及电缆
US20140126168A1 (en) Wireless module
TWI615077B (zh) 電路板及其製作方法
US10383214B2 (en) Electronic device, method for producing same, and circuit substrate
JP2012047823A5 (ja)
JP6560830B2 (ja) 伝送線路
US9324491B2 (en) Inductor device and electronic apparatus
TW201940007A (zh) 微波加熱方法、微波加熱裝置及化學反應方法
Mohassieb et al. Effect of silver nanoparticle ink drop spacing on the characteristics of coplanar waveguide monopole antennas printed on flexible substrates
WO2019146253A1 (ja) 基板接合構造
JP2020173958A (ja) マイクロ波加熱装置及びマイクロ波加熱方法
WO2019156142A1 (ja) マイクロ波加熱方法、マイクロ波加熱装置及び化学反応方法
JP2017169164A (ja) 撮像素子実装用基板および撮像装置
JP2015080056A (ja) 非可逆回路素子およびその製造方法
CN115398746A (zh) 天线单元及其制备方法、电子设备
JP2005019730A (ja) 配線基板およびそれを用いた電子装置
JP7361600B2 (ja) 共振構造体の製造方法
JP7553187B2 (ja) 印刷エレクトロニクスとの互換性および改善されたビア信頼性を有するはんだバンプの調製
JP2018018892A (ja) 配線基板の製造方法
CN105911735A (zh) 一种液晶显示装置的制造方法
JP2018018891A (ja) 配線基板およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170905

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6658734

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150