JP6657745B2 - 巻線型n相交流誘導回転電機 - Google Patents
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Description
第1の実施形態を説明する。
図1は、巻線型三相交流誘導回転電機の回路構成の一例を示す図である。
図1において、巻線型三相交流誘導回転電機は、固定子コイル10と、回転子コイル(型巻きコイル)20と、誘導回路30と、二次電流制御回路40と、を有する。固定子コイル10には三相交流電源50が接続される。
図1および図2において、誘導回路30は、U相用誘導回路30aと、V相用誘導回路30bと、W相用誘導回路30cと、を有する。U相用誘導回路30aは、U相の回転子コイルに流れる二次電流を回転子と非接触で検出するためのものである。V相用誘導回路30bは、V相の回転子コイルに流れる二次電流を回転子と非接触で検出するためのものである。W相用誘導回路30cは、W相の回転子コイルに流れる二次電流を回転子と非接触で検出するためのものである。このように、巻線型n相(nは2以上の整数)交流誘導回転電機の1つの相に対し1つの誘導回路を設ける。尚、本実施形態では、U相、V相、W相が、第m相(mは1〜nの整数)、すなわち、第1相、第2相、第3相に対応する。
鉄心32a〜32cは、中空円筒形状を有する鉄心である。鉄心32a〜32cの内周面と巻線型三相交流誘導回転電機の回転軸60の外周面とが相互に対向するように、鉄心32a〜32cは、巻線型三相交流誘導回転電機の回転軸60に取り付けられる。このとき、鉄心32a〜32cと巻線型三相交流誘導回転電機の回転軸60とが電気的に絶縁された状態にする。例えば、鉄心32a〜32cと巻線型三相交流誘導回転電機の回転軸60との間に絶縁材を挟むことにより、鉄心32a〜32cと巻線型三相交流誘導回転電機の回転軸60とが電気的に絶縁された状態にすることができる。尚、巻線型三相交流誘導回転電機の回転軸60が絶縁体で形成されている場合には、巻線型三相交流誘導回転電機の回転軸60に直接鉄心32a〜32cを取り付けることができる。
尚、以下の説明では、巻線型三相交流誘導回転電機の回転軸60を必要に応じて単に回転軸60と称する。
固定誘導コイル33a、33b、33cは、それぞれ、回転誘導コイル31a、31b、31cと電気的に絶縁された状態で、回転軸60と巻軸が略同軸になるように、回転誘導コイル31a〜31cの外周面に対して巻き回される。固定誘導コイル33a〜33cと回転誘導コイル31a〜31cとの間隔は可及的に短い方が好ましい。コイル間の静電容量等を低減することができるからである。固定誘導コイル33a〜33cは、固定されており、回転軸60が回転しても動かない。本実施形態では、以上のようにして固定誘導コイル33a、33b、33cと、回転誘導コイル31a、31b、31cとを磁気的に結合させる。
尚、図2では、固定誘導コイル33a〜33cが一層(一段)のコイルであるものとしているが、固定誘導コイル33a〜33cを複数層のコイルとしてもよいことは、回転誘導コイル31a〜33cと同様である。
本実施形態では、可変インピーダンス42a〜42cは、同じ構成を有する。
可変インピーダンス42a、42b、42cの一端は、それぞれ、端子41a、41b、41cに接続される。可変インピーダンス42a、42b、42cの他端は、それぞれ、交流電力供給回路43a〜43cの一端に接続される。
可変インピーダンス42a〜42cのインピーダンスを変更する方法は、公知の方法で実現することができる。インダクタンスLを変更する方法としては、例えば、ヘルムホルツコイルの中に挿入される、α鉄などの強磁性体の挿入深さを変化させる方法がある。また、有効な巻線数が異なる位置に複数の接続端子を設けたコイルにおける当該接続端子の位置を変える方法もある。キャパシタンスCを変更する方法としては、例えば、電極の位置を変更する(電極間の距離を変更する)方法がある。他の方法でインピーダンスを変更させてもよい。
尚、可変インピーダンス42a〜42cは、抵抗R、インダクタンスLおよびキャパシタンスCの全てを有さずに、これらの少なくとも1つを有していてもよい。例えば、可変インピーダンス42a〜42cは、抵抗Rと、インダクタンスLまたはキャパシタンスCとを有していてもよい。
前述したように、交流電力供給回路43a、43b、43cの一端は、それぞれ、可変インピーダンス42a、42b、42cの他端に接続される。交流電力供給回路43a、43b、43cの他端は、相互に接続される。
このように、固定誘導コイル33a・可変インピーダンス42a・交流電力供給回路43a、固定誘導コイル33b・可変インピーダンス42b・交流電力供給回路43b、固定誘導コイル33c・可変インピーダンス42c・交流電力供給回路43cの結線は、スター結線となる。
各可変インピーダンス42a〜42cの値は、二次電流の周波数により決まる。特にヘルムホルツコイルなどのインダクタンスがLであると、そのインピーダンスの単独の絶対値はZ=2πfLとなり、コンデンサなどのキャパシタンスがCであると、そのインピーダンスの単独の絶対値はZ=1/(2πfC)となる。
尚、可変インピーダンス42a〜42cのインピーダンスを制御回路44により自動的に変更せずに手動で変更するようにしてもよい。
また、三相交流回路において簡潔な配線であるスター結線やデルタ結線を採用することができ、回路の配線を簡略化することができる。よって、製造コストを低減することができる。
次に、第2の実施形態を説明する。
第1の実施形態で説明したように、電磁誘導コイル(回転誘導コイル31a〜31cおよび固定誘導コイル33a〜33c)の磁気的な干渉による巻線型三相交流誘導回転電機の効率の低下を抑制することが好ましい。第1の実施形態では、鉄心32a〜32cのうち、回転軸60の長手方向において相互に隣接して配置される2つの鉄心の間隔により、電磁誘導コイルの磁気的な干渉を抑制する場合を例に挙げて説明した。これに対し、本実施形態では、U相用誘導回路30a、V相用誘導回路30b、およびW相用誘導回路30cに対して、磁気シールドを行うことにより、電磁誘導コイルの磁気的な干渉を抑制する。このように本実施形態と第1の実施形態は、磁気シールドの有無が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、第1の実施形態と同一の構成については、図1〜図2に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
本実施形態の誘導回路30は、第1の実施形態と同様に、U相用誘導回路30aと、V相用誘導回路30bと、W相用誘導回路30cとを有する。U相用誘導回路30a、V相用誘導回路30b、W相用誘導回路30cは、それぞれ、回転誘導コイル31a、31b、31cと、鉄心32a、32b、32cと、固定誘導コイル33a、33b、33cに加え、磁気シールド部材34a、34b、34cを有する。
磁気シールド部材34a〜34cは、中空円筒の表面部分(中空円筒の表面から所定の距離だけ隔てた部分)を残した形状を有する。磁気シールド部材34a〜34cは、その内周面と回転軸60の外周面とが相互に対向し、且つ、その軸と回転軸60とが略同軸になるように、回転軸60と電気的に絶縁された状態で配置される。磁気シールド部材34a〜34cは、固定されており、回転軸60が回転しても動かない。ただし、磁気シールド部材34a〜34cを回転軸60の回転に伴って回転させるようにしてもよい。
磁気シールド部材34a〜34cは、強磁性体により構成される。
尚、本実施形態でも、第1の実施形態で説明した種々の変形例を採用することができる。
次に、第3の実施形態を説明する。
本実施形態では、回転軸60の長手方向(軸方向)に沿って隣接する2つの誘導回路(U相用誘導回路30aとV相用誘導回路30bとの間、および、V相用誘導回路30bとW相用誘導回路30c)の間の領域に非磁性体を配置することにより、電磁誘導コイルの磁気的な干渉を抑制する。このように本実施形態と第1の実施形態は、非磁性体の有無が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、第1の実施形態と同一の構成については、図1〜図2に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
本実施形態の誘導回路30は、U相用誘導回路30aと、V相用誘導回路30bと、W相用誘導回路30cに加え、非磁性部材35a、35bとを有する。U相用誘導回路30a、V相用誘導回路30b、W相用誘導回路30cは、第1の実施形態と同様に、それぞれ、回転誘導コイル31a、31b、31cと、鉄心32a、32b、32cと、固定誘導コイル33a、33b、33cを有する。
非磁性部材35a、35bは、中空円筒形状を有する。非磁性部材35a、35bは、その内周面と回転軸60の外周面とが相互に対向し、且つ、その軸と回転軸60とが略同軸になるように、回転軸60と電気的に絶縁された状態で配置される。非磁性部材35a、35bは、固定されており、回転軸60が回転しても動かない。ただし、非磁性部材35a、35bを回転軸60の回転に伴って回転させるようにしてもよい。
非磁性部材35a、35bは、非磁性体により構成される。
尚、本実施形態でも、前述した各実施形態で説明した種々の変形例を採用することができる。
次に、第4の実施形態を説明する。第3の実施形態では、回転軸60の長手方向(軸方向)に沿って隣接する2つの誘導回路(U相用誘導回路30aとV相用誘導回路30bとの間、および、V相用誘導回路30bとW相用誘導回路30c)の間の領域のみに非磁性体を配置する場合について説明した。これに対し、本実施形態では、U相用誘導回路30a、V相用誘導回路30b、およびW相用誘導回路30cをそれぞれ覆うように非磁性体を配置する。このように本実施形態と第3の実施形態とは非磁性体の構成が異なる。したがって、本実施形態の説明において、第1、第3の実施形態と同一の構成については、図1〜図2、図4に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
本実施形態の誘導回路30は、第1の実施形態と同様に、U相用誘導回路30aと、V相用誘導回路30bと、W相用誘導回路30cとを有する。U相用誘導回路30a、V相用誘導回路30b、W相用誘導回路30cは、それぞれ、回転誘導コイル31a、31b、31cと、鉄心32a、32b、32cと、固定誘導コイル33a、33b、33cに加え、非磁性部材36a、36b、36cを有する。
非磁性部材36a〜36cは、中空円筒の表面部分(表面から所定の距離だけ隔てた部分)を残した形状を有する。非磁性部材36a〜36cは、その内周面と回転軸60の外周面とが相互に対向し、且つ、その軸と回転軸60とが略同軸になるように、回転軸60と電気的に絶縁された状態で配置される。非磁性部材36a〜36cは、固定されており、回転軸60が回転しても動かない。ただし、非磁性部材36a〜36cを回転軸60の回転に伴って回転させるようにしてもよい。
非磁性部材36a、36b、36cは、非磁性体により構成される。
以上のようにしても第3の実施形態で説明した効果と同様の効果を得ることができる。
尚、本実施形態でも、前述した各実施形態で説明した種々の変形例を採用することができる。
次に、第5の実施形態を説明する。
図6は、本実施形態の誘導回路30の構成の一例を示す図である。図6は、図3、図4に対応する図である。図6に示すように、第2の実施形態で説明した磁気シールド部材34a〜34cと、第3の実施形態で説明した非磁性部材35a、35bの双方を用いてもよい。このようにすれば、電磁誘導コイル(回転誘導コイル31a〜31cおよび固定誘導コイル33a〜33c)の磁気的な干渉をより一層抑制することで、回路のインピーダンスをより一層高精度に制御することができる。よって、巻線型三相交流誘導回転電機の効率が低下することをより一層抑制することができる。
尚、本実施形態でも、前述した各実施形態で説明した種々の変形例を採用することができる。
次に、第6の実施形態を説明する。
図7は、本実施形態の誘導回路30の構成の一例を示す図である。図5は、図3、図5に対応する図である。図7に示すように、第2の実施形態で説明した磁気シールド部材34a〜34cと、第4の実施形態で説明した非磁性部材36a〜36cの双方を用いてもよい。このようにすれば、電磁誘導コイル(回転誘導コイル31a〜31cおよび固定誘導コイル33a〜33c)の磁気的な干渉をより一層抑制することで、回路のインピーダンスをより一層高精度に制御することができる。よって、巻線型三相交流誘導回転電機の効率が低下することをより一層抑制することができる。
尚、本実施形態でも、前述した各実施形態で説明した種々の変形例を採用することができる。
次に、第7の実施形態を説明する。第1〜第6の実施形態では、各相の誘導回路30a〜30cの鉄心32a〜32cによって閉磁路が形成されないようにした。これに対し、本実施形態では、各相の誘導回路30a〜30cの鉄心によって閉磁路が形成されるようにする。このように本実施形態と第1〜第6の実施形態は、各相の誘導回路30a〜30cの鉄心の構成が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、第1〜第6の実施形態と同一の構成については、図1〜図7に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
本実施形態の誘導回路30は、第1の実施形態と同様に、U相用誘導回路30aと、V相用誘導回路30bと、W相用誘導回路30cとを有する。U相用誘導回路30a、V相用誘導回路30b、W相用誘導回路30cは、それぞれ、回転誘導コイル37a、37b、37cと、鉄心38a、38b、38cと、固定誘導コイル39a、39b、39cとを有する。
鉄心38a、38b、38cは、それぞれ、内周側鉄心38a1、38b1、38c1と、外周側鉄心38a2、38b2、38c2とを有する。
内周側鉄心38a1〜38c1は、中空円筒形状を有する鉄心である。内周側鉄心38a1〜38c1の内周面と回転軸60の外周面とが電気的に絶縁した状態で相互に対向するように、内周側鉄心38a1〜38c1は、回転軸60に取り付けられる。
図8において、回転誘導コイル37a、37b、37cは、それぞれ、鉄心37a、37b、37cと電気的に絶縁された状態で、回転軸60と巻軸が略同軸になるように、内周側鉄心38a1、38b1、38c1の外周面のうち、前述した隙間Gが形成される部分を除く領域に対して巻き回される。また、回転誘導コイル37a、37b、37cは、それぞれ、絶縁材を介して鉄心37a、38b、38cに固定される。したがって、回転軸60が回転すると、回転誘導コイル37a〜37cと鉄心38a〜38cは、回転軸60を回転軸として、回転軸60と共に回転する。
尚、図8では、回転誘導コイル37a〜37cが複数層(複数段)のコイルであるものとしているが、回転誘導コイル37a〜37cは、一層のコイルとしてもよい。すなわち、回転誘導コイル37a、37b、37cが、それぞれ、鉄心38a、38b、38cに対して巻き回されていれば、回転誘導コイル37a〜37cの巻数は限定されない。
固定誘導コイル39a、39b、39cは、それぞれ、第1の固定誘導コイル39a1、39b1、39c1と、第2の固定誘導コイル39a2、39b2、39c2とを有する。第1の固定誘導コイル39a1、39b1、39c1と、第2の固定誘導コイル39a2、39b2、39c2は直列に接続される。したがって、固定誘導コイル39a、39b、39cの一端は、第1の固定誘導コイル39a1、39b1、39c1の両端のうち、第2の固定誘導コイル39a2、39b2、39c2と接続されていない方の端部になる。一方、固定誘導コイル39a、39b、39cの他端は、第2の固定誘導コイル39a2、39b2、39c2の両端のうち、第1の固定誘導コイル39a1、39b1、39c1と接続されていない方の端部になる。
本実施形態では、以上のようにして固定誘導コイル39a、39b、39cと、回転誘導コイル37a、37b、37cとを磁気的に結合させる。
尚、本実施形態でも、前述した各実施形態で説明した種々の変形例を採用することができる。
次に、実施例を説明する。
前述した各実施形態の巻線型三相交流誘導回転電機と、接触子(ブラシ)およびスリップリングを有する巻線型三相交流誘導回転電機をそれぞれ20000時間、定格出力で運転し、その間に要したメンテナンス回数と、力率を調査した。その結果を表1に示す。尚、何れの場合においても、同じ可変インピーダンスを用い、当該可変インピーダンスとして、抵抗とコンデンサを用いた。また、回転電機の力率は、可変インピーダンスを制御することにより調整した。
表1に示すように、発明例1〜4では、接触子およびスリップリングが存在しないので、試験期間中にこれらのメンテナンスが不要である。一方、比較例では、接触子を5回交換し、その際に、回転電機内に堆積した接触子由来のカーボン堆積物および付着粉末を除去する必要があった。また、比較例では、スリップリングの表面の酸化被膜を除去するために、スリップリングの表面を2回研磨した。
Claims (12)
- 回転子コイルを有する回転子と、固定子とを有する巻線型n相(nは2以上の整数)交流誘導回転電機であって、
前記n相のそれぞれに対して設けられ、且つ、前記巻線型n相交流誘導回転電機の回転軸の軸方向に沿って配置されるn個の誘導回路と、
前記n個の誘導回路に付随する鉄心と、
前記n相のそれぞれに対して設けられるn個の可変インピーダンスと、前記n個の誘導回路に交流電力を供給する交流電力供給回路とを有する二次電流制御回路と、を有し、
前記n個の誘導回路のそれぞれは、
前記回転軸と同軸となるように巻き回され、且つ、前記回転軸の回転に伴い回転するコイルである回転誘導コイルと、
回転している前記回転誘導コイルと磁気的に結合するように巻き回され、且つ、固定された状態で配置される固定誘導コイルと、を有し、
第m相(mは1〜nまでの整数)に対して設けられる前記誘導回路の前記回転誘導コイルは、当該第m相の回転子コイルと電気的に接続され、
第m相(mは1〜nまでの整数)に対して設けられる前記誘導回路の前記固定誘導コイルは、当該第m相に対して設けられる前記可変インピーダンスと電気的に接続され、
前記n個の誘導回路に付随するそれぞれの前記鉄心は、他の前記鉄心とは分離独立した鉄心であり、
前記n個の誘導回路に付随する前記鉄心は、前記巻線型n相交流誘導回転電機の回転軸の軸方向に沿って間隔を有して配置される鉄心であり、
前記交流電力供給回路は、前記n相のそれぞれに対して設けられるn個のインバータを有し、
前記二次電流制御回路は、前記n相のそれぞれの前記回転子コイルに流れる二次電流の波形に基づいて、前記n相のそれぞれに対して設けられる前記インバータのそれぞれの動作を制御することと、前記n相のそれぞれの前記回転子コイルに流れる二次電流の周波数に基づいて、前記n相のそれぞれに対して設けられる前記可変インピーダンスの値のそれぞれを制御することを特徴とする巻線型n相交流誘導回転電機。 - 前記n個の誘導回路に付随する前記鉄心は、前記回転軸と電磁気的に絶縁された状態で前記回転軸に取り付けられる部分を少なくとも有し、
前記回転誘導コイルと前記固定誘導コイルは、前記鉄心と絶縁された状態で前記鉄心に対して巻き回されることを特徴とする請求項1に記載の巻線型n相交流誘導回転電機。 - 前記n個の誘導回路に付随する前記鉄心は、前記回転軸と電気的に絶縁された状態で前記回転軸に取り付けられる内周側鉄心と、前記内周側鉄心よりも前記巻線型n相交流誘導回転電機の外周側に配置される外周側鉄心とを有し、
前記回転誘導コイルに流れる電流により、前記内周側鉄心と前記外周側鉄心の領域に閉磁路が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の巻線型n相交流誘導回転電機。 - 前記回転誘導コイルに流れる電流により前記鉄心に閉磁路が形成されないことを特徴とする請求項1または2に記載の巻線型n相交流誘導回転電機。
- 前記n個の誘導回路に付随する前記鉄心の少なくとも1つの透磁率は、その他の前記鉄心の透磁率と異なり、
前記n個の誘導回路のインピーダンスは同じであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の巻線型n相交流誘導回転電機。 - 前記固定誘導コイルは、前記回転誘導コイルよりも前記巻線型n相交流誘導回転電機の外周側の領域において、前記回転軸と同軸となるように巻き回されることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の巻線型n相交流誘導回転電機。
- 前記n個の誘導回路のそれぞれは、磁気シールド部材をさらに有し、
前記回転誘導コイルと前記固定誘導コイルは、前記磁気シールド部材の内部に収容されることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の巻線型n相交流誘導回転電機。 - 前記n個の誘導回路のうち、前記回転軸の軸方向において相互に隣接する2つの誘導回路の間の領域に少なくとも配置される非磁性部材をさらに有することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の巻線型n相交流誘導回転電機。
- 前記二次電流制御回路は、第m相(mは1〜nまでの整数)に対して設けられる前記誘導回路の前記回転誘導コイルに流れる電流の周波数に応じて、当該第m相に対して設けられる前記可変インピーダンスの値を変更することを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の巻線型n相交流誘導回転電機。
- 前記可変インピーダンスは、抵抗、インダクタンス、およびキャパシタンスを有することを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の巻線型n相交流誘導回転電機。
- 前記n個の誘導回路の前記回転誘導コイルの少なくとも1つの巻数が、その他の前記回転誘導コイルの巻数と異なる構成と、前記n個の誘導回路の前記固定誘導コイルの少なくとも1つの巻数が、その他の前記固定誘導コイルの巻数と異なる構成との少なくとも何れか一方を有し、
前記n個の誘導回路のインピーダンスは同じであることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の巻線型n相交流誘導回転電機。 - 前記n個の誘導回路の少なくとも1つは、受動素子をさらに有し、
前記n個の誘導回路のインピーダンスは同じであることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の巻線型n相交流誘導回転電機。
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