JP6656830B2 - ガスフライヤー - Google Patents

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この発明は、ガス供給管を介して供給されたガスをガス燃焼手段(ガスバーナ)で燃焼させ、発生した燃焼ガスで調理油が貯留された油槽を加熱し、該油槽と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト内を上昇させて外部へ排出するガスフライヤーに関するものである。
飲食店やコンビニエンスストアなどの店舗で用いられる業務用のガスフライヤーが実用化されている。このガスフライヤーは、ガスフライヤー本体に設けられて所定量の調理油が収容される油槽と、該油槽内に収容した調理油を所定温度に加熱する加熱手段とを備えている。前記加熱手段としては、油槽の外側に配設されて、ガスの燃焼により該油槽を加熱するガスバーナや、油槽の調理油中に浸漬されて該調理油を加熱する電気ヒータ等がある。本発明は、加熱手段としてガスバーナを使用するガスフライヤーに関するものである。ここで、ガスバーナを採用したガスフライヤーは、特許文献1に開示されている。
図2は、図1に示すガスフライヤー10の要部の概略構成を示す縦断側面図である。このガスフライヤー10は、箱型形状をなす本体11と、上方へ開口して本体11に配設される油槽12と、本体11内において油槽12の前側下方に設置されたガスバーナ13とを備えている。油槽12の外側面にはインナー箱体21が配設されて、ガスバーナ13でのガスの燃焼により発生した燃焼ガスが移動する燃焼ガス通路14が形成されていると共に、本体11の後部(油槽12の後側)には、燃焼ガス通路14に連通する排気ダクト15が立ち上がった姿勢に立設されている。これにより、前記ガスバーナ13でのガスの燃焼により発生した高温の燃焼ガスは、燃焼ガス通路14を移動する際に油槽12との間で熱交換を行うことで該油槽12が加熱され、該燃焼ガス通路14を移動した燃焼ガスは、排気ダクト15内を上昇移動して外部へ排出される。そして、燃焼ガスが排気ダクト15内を上昇移動して所謂ドラフト効果(煙突効果)が生じることで、ガスバーナ13における燃焼用空気が、本体11の底部に形成された吸気口16から該本体11内に取り込まれるようになっている。ここで、ドラフト効果とは、煙突の中に外気より高温の空気があるときに、高温の空気は低温の空気より密度が低いため煙突内の空気に浮力が生じ、煙突下部の空気取り入れ口から外部の冷たい空気を煙突に引き入れながら暖かい空気が上昇する効果をいう。このドラフト効果が生じると、前記ガスバーナ13での燃焼効率を高めることができる。
図1および図2に示す前記ガスフライヤー10は、前記ガスバーナ13に接続されたガス供給管25の途中に2基の電磁弁26,27を備え、ガスコントローラ基板30により各電磁弁26,27を開閉制御することにより、ガス供給管25を介してガスバーナ13へのガスの供給および遮断がなされる。
特開平2011−58680号公報
ところで、前記ガスフライヤー10は、運転開始時、すなわち油槽12が常温(室温)の状態においてガスバーナ13の燃焼を開始した直後では、燃焼ガスが排気ダクト15に移動するまでの間、該燃焼ガスによる前記ドラフト効果が生じない。このため、ドラフト効果が生じるまでは燃焼ガスの排出が充分になされず、外部の空気が吸気口16を介して本体11内へ充分に取り込まれない。従って、ガスバーナ13では、酸素不足による不完全燃焼が発生し易く、燃焼ガス通路14内における燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高くなってしまう。そして、燃焼ガス通路14から排気ダクト15まで移動した燃焼ガスが該排気ダクト15内を上昇移動するようになると、一酸化炭素の濃度が高い当該燃焼ガスが、排気ダクト15の上部排気口から外部へそのまま排出される不都合がある。
ここで、ガスバーナ13の不完全燃焼を防止して一酸化炭素の濃度が高くなることを回避する方法として、(1)ガス供給量を調整する、(2)燃焼ガス通路14内に突出するように油槽12の外面に配設されたフィンの配設数を減らし、該燃焼ガス通路14を通過する燃焼ガスの通過抵抗を低減して、該燃焼ガスが排気ダクト15へ移動し易くする、等が考えられる。しかしながら、(1)の場合では、一酸化炭素の発生を抑えることは可能であるが、ガスバーナ13の燃焼による発生熱量が少なくなるため、油槽12の加熱に時間がかかると共に調理油の温度上昇も遅くなるので、ガスフライヤー10が食材の調理可能な状態となるまでに時間がかかる問題がある。また、(2)の場合では、燃焼ガスが排気ダクト15へ移動し易くなるものの、燃焼ガスと油槽12との熱交換率が低下するため、該油槽12および調理油の加熱に時間がかかって、ガスフライヤー10が食材の調理可能な状態となるまでに時間がかかる問題は解決されない。
本発明は、従来のガスフライヤーに内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、ガス燃焼手段の燃焼開始直後において、発生した燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高くなるのを防止し得るようにしたガスフライヤーを提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
ガス供給管から供給されたガスをガス燃焼手段で燃焼させて調理油が貯留された油槽を加熱し、該油槽と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
前記ガス供給管に配設されて、前記ガス燃焼手段に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段と、
前記ガス燃焼手段の燃焼開始から前記排気ダクトでドラフト効果を生じるまでの燃焼モード切替時間を計時する計時手段と、
前記油槽に貯留された調理油の油温を検知する油温検知手段と、
前記油温検知手段からの油温データを受けて、前記2次圧調整手段を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段とを備え、
前記排気ダクトによるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段で調整して前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクトによるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段で調整して、前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
前記油温検知手段により測定された油温データに基づいて、前記制御手段が前記燃焼モード切替時間を設定し、
前記ガス燃焼手段の燃焼開始から前記計時手段が前記燃焼モード切替時間を計時するまでは、前記制御手段は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記計時手段が前記燃焼モード切替時間を計時した以降は、前記制御手段は前記通常燃焼モード前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行することを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、ガス燃焼手段の燃焼開始直後からドラフト効果が生じるまでの間は、ガス燃焼手段手前のガスのガス2次圧を通常燃焼時よりも低くした初期燃焼モードで、ガス燃焼手段の燃焼を実行するようにした。従って、ガス燃焼手段の燃焼開始直後のドラフト効果が充分に生じていない状態においては、ガス2次圧を低くしてガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、不完全燃焼が起こり難く、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高くなるのを抑制し得る。また、排気ダクトにおいてドラフト効果が生じた以降は、ガス2次圧を初期燃焼モード時よりも高くした状態でガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、油槽の加熱に要する時間が長くなるのを最小限に抑えることができ、食材の調理作業に支障を来たすことを防止し得る。
また、油槽に貯留された調理油に油温に基づいて、ガス燃焼手段の燃焼開始からドラフト効果が生じるまでに要する時間である燃焼モード切替時間が設定される。これにより、ガス燃焼手段の燃焼開始から、油温に基づいて設定された燃焼モード切替時間が経過するまで初期燃焼モードでガス燃焼手段の燃焼を実行することで、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項2に記載の発明は、
ガス供給管から供給されたガスをガス燃焼手段で燃焼させて調理油が貯留された油槽を加熱し、該油槽と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
前記ガス供給管に配設されて、前記ガス燃焼手段に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段と、
前記ガス燃焼手段の燃焼開始から前記排気ダクトでドラフト効果が生じるまでの燃焼モード切替時間を計時する計時手段と、
前記計時手段からの計時信号を受けて、前記2次圧調整手段を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段とを備え、
前記排気ダクトによるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段で調整して前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクトによるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段で調整して、前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
前記ガス燃焼手段の燃焼開始から前記計時手段が前記燃焼モード切替時間を計時するまでは、前記制御手段は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記計時手段が前記燃焼モード切替時間を計時した以降は、前記制御手段は前記通常燃焼モード前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
ガス供給源から前記ガス供給管により供給されるガスの1次圧を検知可能なガス1次圧検知手段を備え、
前記ガス1次圧検知手段により測定されたガス1次圧データに基づいて、前記制御手段は前記燃焼モード切替時間を補正することを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、ガス燃焼手段の燃焼開始直後からドラフト効果が生じるまでの間は、ガス燃焼手段手前のガスのガス2次圧を通常燃焼時よりも低くした初期燃焼モードで、ガス燃焼手段の燃焼を実行するようにした。従って、ガス燃焼手段の燃焼開始直後のドラフト効果が充分に生じていない状態においては、ガス2次圧を低くしてガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、不完全燃焼が起こり難く、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高くなるのを抑制し得る。また、排気ダクトにおいてドラフト効果が生じた以降は、ガス2次圧を初期燃焼モード時よりも高くした状態でガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、油槽の加熱に要する時間が長くなるのを最小限に抑えることができ、食材の調理作業に支障を来たすことを防止し得る。
また、ガス燃焼手段の燃焼開始からドラフト効果が生じるまでに要する時間として、燃焼モード切替時間が予め設定されている。これにより、ガス燃焼手段の燃焼開始から燃焼モード切替時間が経過するまで初期燃焼モードでガス燃焼手段の燃焼を実行することで、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
また、ガス燃焼手段に供給されるガスのガス1次圧に基づいて、ガス燃焼手段の燃焼開始からドラフト効果が生じるまでに要する時間である燃焼モード切替時間が設定される。これにより、ガス燃焼手段の燃焼開始から、ガス1次圧に基づいて設定された燃焼モード切替時間が経過するまで初期燃焼モードでガス燃焼手段の燃焼を実行することで、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項3に記載の発明は、
ガス供給管から供給されたガスをガス燃焼手段で燃焼させて調理油が貯留された油槽を加熱し、該油槽と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
前記ガス供給管に配設されて、前記ガス燃焼手段に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段と、
前記排気ダクトを通過する燃焼ガスの温度を検知可能なガス温度検知手段と、
前記ガス温度検知手段からのガス温度データを受けて、前記2次圧調整手段を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段とを備え、
前記排気ダクトによるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段で調整して前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクトによるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段で調整して、前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
前記ガス温度検知手段により測定された燃焼ガスのガス温度に基づいて、前記制御手段は燃焼モードの切替えを判定するための燃焼モード切替温度を設定し、
前記燃焼ガスのガス温度が、前記ガス燃焼手段の燃焼開始から前記排気ダクトでドラフト効果を生じる前記燃焼モード切替温度になるまでは、前記制御手段は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記燃焼ガスのガス温度が前記燃焼モード切替温度以上になった以降は、前記制御手段は前記通常燃焼モード前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記ガス供給管へ供給されるガスの1次圧を検知可能なガス1次圧検知手段を備え、
前記ガス1次圧検知手段により測定されたガス1次圧データに基づいて、前記制御手段は前記燃焼モード切替温度を補正することを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、ガス燃焼手段の燃焼開始直後からドラフト効果が生じるまでの間は、ガス燃焼手段手前のガスのガス2次圧を通常燃焼時よりも低くした初期燃焼モードで、ガス燃焼手段の燃焼を実行するようにした。従って、ガス燃焼手段の燃焼開始直後のドラフト効果が充分に生じていない状態においては、ガス2次圧を低くしてガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、不完全燃焼が起こり難く、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高くなるのを抑制し得る。また、排気ダクトにおいてドラフト効果が生じた以降は、ガス2次圧を初期燃焼モード時よりも高くした状態でガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、油槽の加熱に要する時間が長くなるのを最小限に抑えることができ、食材の調理作業に支障を来たすことを防止し得る。
また、排気ダクトを通過する燃焼ガスのガス温度を検知して、燃焼モードの切替え判定基準となる燃焼モード切替温度と該ガス温度とを比較して燃焼モードの切替え判定を行うので、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
また、ガス燃焼手段に供給されるガスのガス1次圧に基づいて、燃焼モードの切替え判定基準となる燃焼モード切替温度が設定される。そして、排気ダクトを通過する燃焼ガスのガス温度を検知し、ガス1次圧に基づいて設定された前記燃焼モード切替温度と該ガス温度とを比較して燃焼モードの切替え判定を行うので、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項4に記載の発明は、
ガス供給管から供給されたガスをガス燃焼手段で燃焼させて調理油が貯留された油槽を加熱し、該油槽と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
前記ガス供給管に配設されて、前記ガス燃焼手段に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段と、
前記ガス燃焼手段の燃焼開始から前記排気ダクトでドラフト効果が生じるまでの燃焼モード切替時間を計時する計時手段と、
前記計時手段からの計時信号を受けて、前記2次圧調整手段を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段とを備え、
前記排気ダクトによるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段で調整して前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクトによるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段で調整して、前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
前記ガス燃焼手段の燃焼開始から前記計時手段が前記燃焼モード切替時間を計時するまでは、前記制御手段は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記計時手段が前記燃焼モード切替時間を計時した以降は、前記制御手段は前記通常燃焼モード前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記2次圧調整手段に基づく前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替時間とを、前記制御手段により随時変更設定可能にし、
前記ガス燃焼手段の燃焼に使用されるガスの種類および該ガス燃焼手段の種類に基づいて、前記2次圧調整手段によるガス2次圧の設定値と、前記燃焼モード切替時間の設定値とを予め設定した複数の設定グループが前記制御手段に記憶され、
前記制御手段により前記設定グループを選択することで、前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替時間とを一括して設定可能としたことを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、ガス燃焼手段の燃焼開始直後からドラフト効果が生じるまでの間は、ガス燃焼手段手前のガスのガス2次圧を通常燃焼時よりも低くした初期燃焼モードで、ガス燃焼手段の燃焼を実行するようにした。従って、ガス燃焼手段の燃焼開始直後のドラフト効果が充分に生じていない状態においては、ガス2次圧を低くしてガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、不完全燃焼が起こり難く、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高くなるのを抑制し得る。また、排気ダクトにおいてドラフト効果が生じた以降は、ガス2次圧を初期燃焼モード時よりも高くした状態でガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、油槽の加熱に要する時間が長くなるのを最小限に抑えることができ、食材の調理作業に支障を来たすことを防止し得る。
また、ガス燃焼手段の燃焼開始からドラフト効果が生じるまでに要する時間として、燃焼モード切替時間が予め設定されている。これにより、ガス燃焼手段の燃焼開始から燃焼モード切替時間が経過するまで初期燃焼モードでガス燃焼手段の燃焼を実行することで、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
また、ガス燃焼手段や2次圧調整手段を制御する制御手段により、ガス2次圧や、燃焼モード切替時間の設定を随時行うことができ、ガス2次圧や、燃焼モード切替時間を設定するための設定手段を別途搭載する必要がなく、部品管理が容易になると共に製造コストを抑えることができる。
また、ガスの種類やガス燃焼手段の種類に基づいて設定グループを選択することで、ガス2次圧や、燃焼モード切替時間が一括に設定され、設定ミスを防止し得ると共に設定時間の短縮化を図り得る。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項5に記載の発明は、
ガス供給管から供給されたガスをガス燃焼手段で燃焼させて調理油が貯留された油槽を加熱し、該油槽と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
前記ガス供給管に配設されて、前記ガス燃焼手段に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段と、
前記排気ダクトを通過する燃焼ガスの温度を検知可能なガス温度検知手段と、
前記ガス温度検知手段からのガス温度データを受けて、前記2次圧調整手段を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段とを備え、
前記排気ダクトによるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段で調整して前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクトによるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段で調整して、前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
前記ガス温度検知手段により測定された燃焼ガスのガス温度に基づいて、前記制御手段は燃焼モードの切替えを判定するための燃焼モード切替温度を設定し、
前記燃焼ガスのガス温度が、前記ガス燃焼手段の燃焼開始から前記排気ダクトでドラフト効果を生じる前記燃焼モード切替温度になるまでは、前記制御手段は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記燃焼ガスのガス温度が前記燃焼モード切替温度以上になった以降は、前記制御手段は前記通常燃焼モード前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記2次圧調整手段に基づく前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替温度とを、前記制御手段により随時変更設定可能にし、
前記ガス燃焼手段の燃焼に使用されるガスの種類および該ガス燃焼手段の種類に基づいて、前記2次圧調整手段によるガス2次圧の設定値と、前記燃焼モード切替温度の設定値とを予め設定した複数の設定グループが前記制御手段に記憶され、
前記制御手段により前記設定グループを選択することで、前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替温度とを一括して設定可能としたことを要旨とする。
請求項5に係る発明によれば、ガス燃焼手段の燃焼開始直後からドラフト効果が生じるまでの間は、ガス燃焼手段手前のガスのガス2次圧を通常燃焼時よりも低くした初期燃焼モードで、ガス燃焼手段の燃焼を実行するようにした。従って、ガス燃焼手段の燃焼開始直後のドラフト効果が充分に生じていない状態においては、ガス2次圧を低くしてガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、不完全燃焼が起こり難く、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高くなるのを抑制し得る。また、排気ダクトにおいてドラフト効果が生じた以降は、ガス2次圧を初期燃焼モード時よりも高くした状態でガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、油槽の加熱に要する時間が長くなるのを最小限に抑えることができ、食材の調理作業に支障を来たすことを防止し得る。
また、排気ダクトを通過する燃焼ガスのガス温度を検知して、燃焼モードの切替え判定基準となる燃焼モード切替温度と該ガス温度とを比較して燃焼モードの切替え判定を行うので、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
また、ガス燃焼手段や2次圧調整手段を制御する制御手段により、ガス2次圧や、燃焼モード切替温度の設定を随時行うことができ、ガス2次圧や、燃焼モード切替温度を設定するための設定手段を別途搭載する必要がなく、部品管理が容易になると共に製造コストを抑えることができる。
また、ガスの種類やガス燃焼手段の種類に基づいて設定グループを選択することで、ガス2次圧や、燃焼モード切替温度が一括に設定され、設定ミスを防止し得ると共に設定時間の短縮化を図り得る。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項6に記載の発明は、
ガス供給管から供給されたガスをガス燃焼手段で燃焼させて調理油が貯留された油槽を加熱し、該油槽と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
前記ガス供給管に配設されて、前記ガス燃焼手段に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段と、
前記ガス燃焼手段の燃焼開始から前記排気ダクトでドラフト効果が生じるまでの燃焼モード切替時間を計時する計時手段と、
前記計時手段からの計時信号を受けて、前記2次圧調整手段を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段とを備え、
前記排気ダクトによるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段で調整して前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクトによるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段で調整して、前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
前記ガス燃焼手段の燃焼開始から前記計時手段が前記燃焼モード切替時間を計時するまでは、前記制御手段は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記計時手段が前記燃焼モード切替時間を計時した以降は、前記制御手段は前記通常燃焼モード前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記2次圧調整手段に基づく前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替時間とを、前記制御手段により随時変更設定可能にし、
前記2次圧調整手段は、前記制御手段から付与される電流値に基づいて弁開度が調整される比例弁であり、
前記制御手段から前記2次圧調整手段に付与する電流の電流値は、前記ガス2次圧を測定して調整可能であり、
前記ガス2次圧の設定値と、前記燃焼モード切替時間の設定値とは、前記2次圧調整手段の個体差により生じる電流値のばらつきの平均値に基づいて設定されることを要旨とする。
請求項6に係る発明によれば、ガス燃焼手段の燃焼開始直後からドラフト効果が生じるまでの間は、ガス燃焼手段手前のガスのガス2次圧を通常燃焼時よりも低くした初期燃焼モードで、ガス燃焼手段の燃焼を実行するようにした。従って、ガス燃焼手段の燃焼開始直後のドラフト効果が充分に生じていない状態においては、ガス2次圧を低くしてガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、不完全燃焼が起こり難く、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高くなるのを抑制し得る。また、排気ダクトにおいてドラフト効果が生じた以降は、ガス2次圧を初期燃焼モード時よりも高くした状態でガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、油槽の加熱に要する時間が長くなるのを最小限に抑えることができ、食材の調理作業に支障を来たすことを防止し得る。
また、ガス燃焼手段の燃焼開始からドラフト効果が生じるまでに要する時間として、燃焼モード切替時間が予め設定されている。これにより、ガス燃焼手段の燃焼開始から燃焼モード切替時間が経過するまで初期燃焼モードでガス燃焼手段の燃焼を実行することで、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
また、ガス燃焼手段や2次圧調整手段を制御する制御手段により、ガス2次圧や、燃焼モード切替時間の設定を随時行うことができ、ガス2次圧や、燃焼モード切替時間を設定するための設定手段を別途搭載する必要がなく、部品管理が容易になると共に製造コストを抑えることができる。
また、比例弁である2次圧調整手段に個体差があっても、制御手段から付与される電流の電流値を適切に設定することができる。
また、比例弁である2次圧調整手段に個体差があっても、各設定グループにおけるガス2次圧と、燃焼モード切替時間とを、適切な設定値に設定することが可能である。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項7に記載の発明は、
ガス供給管から供給されたガスをガス燃焼手段で燃焼させて調理油が貯留された油槽を加熱し、該油槽と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
前記ガス供給管に配設されて、前記ガス燃焼手段に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段と、
前記排気ダクトを通過する燃焼ガスの温度を検知可能なガス温度検知手段と、
前記ガス温度検知手段からのガス温度ータを受けて、前記2次圧調整手段を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段とを備え、
前記排気ダクトによるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段で調整して前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクトによるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段で調整して、前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
前記ガス温度検知手段により測定された燃焼ガスのガス温度に基づいて、前記制御手段は燃焼モードの切替えを判定するための燃焼モード切替温度を設定し、
前記燃焼ガスのガス温度が、前記ガス燃焼手段の燃焼開始から前記排気ダクトでドラフト効果を生じる前記燃焼モード切替温度になるまでは、前記制御手段は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記燃焼ガスのガス温度が前記燃焼モード切替温度以上になった以降は、前記制御手段は前記通常燃焼モード前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記2次圧調整手段に基づく前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替温度とを、前記制御手段により随時変更設定可能にし、
前記2次圧調整手段は、前記制御手段から付与される電流値に基づいて弁開度が調整される比例弁であり、
前記制御手段から前記2次圧調整手段に付与する電流の電流値は、前記ガス2次圧を測定して調整可能であり、
前記ガス2次圧の設定値と、前記燃焼モード切替温度の設定値とは、前記2次圧調整手段の個体差により生じる電流値のばらつきの平均値に基づいて設定されることを要旨とする。
請求項7に係る発明によれば、ガス燃焼手段の燃焼開始直後からドラフト効果が生じるまでの間は、ガス燃焼手段手前のガスのガス2次圧を通常燃焼時よりも低くした初期燃焼モードで、ガス燃焼手段の燃焼を実行するようにした。従って、ガス燃焼手段の燃焼開始直後のドラフト効果が充分に生じていない状態においては、ガス2次圧を低くしてガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、不完全燃焼が起こり難く、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高くなるのを抑制し得る。また、排気ダクトにおいてドラフト効果が生じた以降は、ガス2次圧を初期燃焼モード時よりも高くした状態でガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、油槽の加熱に要する時間が長くなるのを最小限に抑えることができ、食材の調理作業に支障を来たすことを防止し得る。
また、排気ダクトを通過する燃焼ガスのガス温度を検知して、燃焼モードの切替え判定基準となる燃焼モード切替温度と該ガス温度とを比較して燃焼モードの切替え判定を行うので、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
また、ガス燃焼手段や2次圧調整手段を制御する制御手段により、ガス2次圧や、燃焼モード切替温度の設定を随時行うことができ、ガス2次圧や、燃焼モード切替温度を設定するための設定手段を別途搭載する必要がなく、部品管理が容易になると共に製造コストを抑えることができる。
また、比例弁である2次圧調整手段に個体差があっても、制御手段から付与される電流の電流値を適切に設定することができる。
また、比例弁である2次圧調整手段に個体差があっても、各設定グループにおけるガス2次圧と、燃焼モード切替温度とを、適切な設定値に設定することが可能である。
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
前記ガス燃焼手段に供給される空気の温度を検知可能な空気温度検知手段を備え、
前記空気温度検知手段により測定された空気温度データに基づいて、前記制御手段は前記燃焼モード切替時間を補正することを要旨とする。
この構成によれば、ガス燃焼手段での燃焼に利用される空気の温度に基づいて、ガス燃焼手段の燃焼開始からドラフト効果が生じるまでに要する時間である燃焼モード切替時間が設定される。これにより、ガス燃焼手段の燃焼開始から、空気の温度に基づいて設定された燃焼モード切替時間が経過するまで初期燃焼モードでガス燃焼手段の燃焼を実行することで、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
前記ガス供給管の途中に直列に配設した第1開閉弁および第2開閉弁と、
前記第1開閉弁および第2開閉弁の開閉制御を行う制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記ガス燃焼手段へのガスの供給を停止する場合に、前記第1開閉弁および第2開閉弁を所定の時間差をもって閉鎖すると共に、
前記ガス燃焼手段へのガスの供給停止毎に、前記第1開閉弁および第2開閉弁の閉鎖順序を逆に実行することを要旨とする。
この構成によれば、ガス燃焼手段へのガスの供給停止毎に、第1開閉弁および第2開閉弁の閉鎖順序を逆にするようにしたので、該第1開閉弁および第2開閉弁の弁開放に係る作動不良を確認することができる。これにより、ガス燃焼手段の燃焼停止後にガス漏れが発生することを防止し得る。
本発明に係るガスフライヤーによれば、ガス燃焼手段の燃焼開始直後において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高くなるのを防止することができる。
本発明の実施例に係るガスフライヤーを前方右斜め上方から見た斜視図である。 図1のX1−X1線断面図である。 図2のX2−X2線断面図である。 ガスフライヤーの概略構成を示すと共に、ガスバーナ燃焼制御を実行するために必要な各種検知手段を本体に纏めて配設した状態を示す説明図である。 本体の前面に配設された操作パネルを示す説明図である。 ガスバーナ燃焼制御に係るタイミングチャートである。 実施例のガスバーナ燃焼制御のフローチャートである。 図7に示すガスバーナ燃焼制御におけるドラフト効果判定処理について、第1実施態様に係るドラフト効果判定処理のフローチャートである。 図7に示すガスバーナ燃焼制御のフローチャートにおけるドラフト効果判定処理について、第2実施態様に係るドラフト効果判定処理のフローチャートである。 図7に示すガスバーナ燃焼制御のフローチャートにおけるドラフト効果判定処理について、第3実施態様に係るドラフト効果判定処理のフローチャートである。 図7に示すガスバーナ燃焼制御のフローチャートにおけるドラフト効果判定処理について、第4実施態様に係るドラフト効果判定処理のフローチャートである。 図7に示すガスバーナ燃焼制御のフローチャートにおけるドラフト効果判定処理について、第5実施態様に係るドラフト効果判定処理のフローチャートである。 図7に示すガスバーナ燃焼制御のフローチャートにおけるドラフト効果判定処理について、第6実施態様に係るドラフト効果判定処理のフローチャートである。 図7に示すガスバーナ燃焼制御のフローチャートにおけるドラフト効果判定処理について、第7実施態様に係るドラフト効果判定処理のフローチャートである。 図7に示すガスバーナ燃焼制御のフローチャートにおけるドラフト効果判定処理について、第8実施態様に係るドラフト効果判定処理のフローチャートである。 図7に示すガスバーナ燃焼制御のフローチャートにおけるドラフト効果判定処理について、第9実施態様に係るドラフト効果判定処理のフローチャートである。 図7に示すガスバーナ燃焼制御のフローチャートにおける弁閉鎖処理を示すフローチャートである。 (a)は、初期燃焼モードおよび通常燃焼モードにおけるガス2次圧を、ガスの種類毎に示した図であり、(b)は、調理油の油温に基づく燃焼モード切替時間を、ガスの種類毎に示した図である。 ガスの種類およびガスバーナのガス消費量に基づいて、比例弁の弁開度、燃焼モード切替時間、燃焼モード切替温度が設定された設定グループを示す図である。 油温表示パネルに表示される調理油の温度表示モードを示す図であって、(a)は、設定温度表示モードの表示態様を示し、(b)は、実温度表示モードの表示態様を示している。
次に、本発明に係るガスフライヤーにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお、実施例におけるガスフライヤー10の前側は、前面カバーパネル17が配設された側を指し、左右方向は、ガスフライヤー10を前側から見た状態で指称する。
(ガスフライヤー10の概略構成)
実施例のガスフライヤー10は、図1〜図3に示すように、箱型形状をなす本体11と、調理油を貯留すると共に本体11に配設された油槽12と、油槽12の下部前側に設置されたガス燃焼手段としてのガスバーナ13とを備えている。前記油槽12は、揚げ調理用の食材(図示せず)を出し入れし得るよう上方に開口した箱状に形成されている。油槽12にはインナー箱体21が配設されて、該油槽12の外側面と該インナー箱体21との間に、燃焼室20と、ガスバーナ13でのガスの燃焼により発生した燃焼ガスが移動可能な燃焼ガス通路14とが画成されている。また、油槽12の後側(本体11の後部)には、燃焼ガス通路14と空間的に連通する排気ダクト15が、立ち上がった姿勢に立設されている。このようなガスフライヤー10は、ガスバーナ13でのガスの燃焼により発生した燃焼ガスが燃焼室20から排気ダクト15に向けて燃焼ガス通路14を移動する際に、該燃焼ガスと油槽12との間で熱交換が行われて該油槽12が所定の設定温度まで加熱され、加熱された油槽12に貯留された調理油を所定の調理温度まで昇温させるようになっている。そして、燃焼ガス通路14を移動した燃焼ガスは、排気ダクト15内へ移動すると共に該排気ダクト15内を上昇移動して、排気ダクト15の上部に形成された排気口16から外部へ排出されるよう構成されている。
(操作パネル50について)
前記本体11の前部には、図1に示すように、前面カバーパネル17が配設されている。この前面カバーパネル17の前面には、図5に示すように、電源のON、OFF操作を行う運転ボタン51を含む各種設定ボタンや表示パネル等が配設された操作パネル50が設けられている。設定ボタンとして、油槽12に貯留した調理油の温度(油温)を設定する油温設定ボタン52、調理時間を設定する調理時間設定ボタン53、調理時間を計時する調理時間タイマのスタートボタン54、調理を中断する際の待機ボタン57等が配設されている。また表示パネルとして、調理油の温度を表示する油温表示パネル55と、調理経過時間(または調理残り時間)を表示する調理時間表示パネル56とが配設されている。また、前面カバーパネル17内には、図2に示すように、ガスバーナ13の燃焼制御を行う制御手段であるガスコントローラ基板30や、ガスコントローラ基板30と通信可能で該ガスコントローラ基板30へ指示信号を送信する第2の制御手段である表示基板31や、当該ガスフライヤー10への電源供給を遮断するブレーカ32等が配設されている。
(油槽12について)
前記油槽12は、図1および図2に示すように、上方へ開口すると共に下方へ凸となる箱状に形成されている。油槽12は、下方に位置する第1油貯留部12aと、この第1油貯留部12aの上側に該第1油貯留部12aに連なって設けられた第2油貯留部12bとを備え、第1油貯留部12aよりも第2油貯留部12bの開口面積が大きく設定されており、所定量の調理油が貯留可能に構成されている。油槽12は、調理油が第1油貯留部12aに充満すると共に第2油貯留部12bの深さの約1/2まで充満した状態が、該調理油の規定量とされている(図2に一点鎖線にて表示)。油槽12の第1油貯留部12aの後板部には、該油槽12に貯留された油槽12に貯留された調理油の温度(油温)Tbを検知する油温検知センサ(油温検知手段)19を取り付けるセンサ取付部18が設けられている。センサ取付部18は、油槽12における燃焼室20から最も離れた位置に設けられており、油温検知センサ19が検知する油温Tbは、調理油において温度が低い部分の温度である。
(油温検知センサ19について)
前記油温検知センサ19は、細長の丸棒状に形成された温度検知部を備えたサーミスタ等であり、油槽12内へ延出した状態でセンサ取付部18に固定されて、油槽12内に貯留した調理油に浸漬され得るようになっている。そして、油温検知センサ19は、調理油に浸漬した状態で調理油の油温Tbを検知すると共に、検知した油温データを表示基板31へ出力するよう構成されている。なお、油温検知センサ19は、空気の影響を受け難いモールドタイプのものが採用されている。
(インナー箱体21について)
前記油槽12には、図2に示すように、第1油貯留部12aを外側から覆うインナー箱体21が配設されている。インナー箱体21は、第1油貯留部12aの外周面から離間して配設されており、該油槽12の外周面との間に、燃焼ガス排出構造を構成する燃焼室20および前述した燃焼ガス通路14が画成されている。インナー箱体21の底部には、燃焼室20に臨む位置に、ガスバーナ13を配設するバーナ設置口22が形成されている。なお、インナー箱体21の内側には断熱部材23が配設されており、ガスバーナ13で発生した高温の燃焼ガスの熱がインナー箱体21の外部へ移動することを抑制し得るようになっている。
(ガスバーナ13について)
ガス燃焼手段としてのガスバーナ13は、ガスの流れにより無加圧の一次空気を吸引する構造をなす所謂ブンゼンバーナが採用されている。ガスバーナ13は、図2〜図4に示すように、上方に開口すると共に左右方向が長手となる矩形箱状に形成されたケース体40内に、該ケース体40の長手方向へ延在すると共にガス供給管25が連結されたガス分配管(図示せず)が配設されると共に、該ガス分配管の上面に複数のバーナ部(燃焼部)42(図4参照)が列をなして設けられている。そして、ガス分配管から供給されたガスと、ケース体40内に取り込まれた1次空気とが混合することで、連続燃焼が可能となっている。なお、バーナ設置口22に配設されたガスバーナ13は、油槽12の第1油貯留部12aから前側へ適宜間隔をおいて配置され、バーナ部42から発生するガス炎が第1油貯留部12aの前外面に当たることで不完全燃焼が発生するのを防止するようになっている。
(スパークプラグ43およびフレームロッド44について)
前記ガスバーナ13には、図4に示すように、スパークプラグ43およびフレームロッド44が配設されている。前記スパークプラグ43は、ガスコントローラ基板30に電気的に接続され、該ガスコントローラ基板30により制御されるイグナイタにより電気的に火花を発生させて、ガス供給管25から供給されて1次空気と混合したガスの燃焼を開始するものである。また、フレームロッド(炎検知器)44は、ガスコントローラ基板30に電気的に接続され、ガスバーナ13のバーナ部42が燃焼中には電流が流れると共に非燃焼中には電流が流れない特性を有しており、これにより該バーナ部42での燃焼を監視可能となっている。
(ガス供給管25について)
前記ガスバーナ13には、図2〜図4に示すように、外部のガス供給源(図示せず)に接続されるガス供給管25が接続され、該ガス供給管25を介して燃焼用のガス(都市ガスやプロパンガス等)が、ガス分配管に供給されるようになっている。ガス供給管25の中途にはバルブユニット45が配設されており、当該ガス供給管25は、図示省略したガス供給源に接続されるガス取込み部46およびバルブユニット45の流入側に接続される1次ガス供給管25aと、バルブユニット45の流出側およびガスバーナ13のガス分配管に接続される2次ガス供給管25bとから構成されている。
(バルブユニット45について)
前記バルブユニット45は、1次ガス供給管25aの出口側に接続される前記第1電磁弁26と、該第1電磁弁26の出口側に接続される第2電磁弁27とを備えている。第1電磁弁26および第2電磁弁27は、前記ガスコントローラ基板30により開閉制御される。また、実施例のバルブユニット45は、第2電磁弁27の出口側に、ガスコントローラ基板30により開閉制御される比例弁35を備えている。これら第1電磁弁26、第2電磁弁27および比例弁35は、ユニット本体45aに配設されてユニット化されている。1次ガス供給管25aからのガスは、第1電磁弁26→第2電磁弁27→比例弁35の順で移動して、2次ガス供給管25bを移動してガスバーナ13に供給されるようになっている。第1電磁弁26および第2電磁弁27は、ユニット本体45a内に形成されたガス通路を開放する開放位置および閉鎖する閉鎖位置に変位する2位置タイプの遮断弁である。そして、ガスコントローラ基板30により、第1電磁弁26および第2電磁弁27を閉鎖状態に制御することで1次ガス供給管25aからガスバーナ13へのガスの供給を遮断し、第1電磁弁26および第2電磁弁27を開放状態に制御することで、1次ガス供給管25aからガスバーナ13へのガスの供給を許容する。
(比例弁)
前記比例弁35は、ガスコントローラ基板30による開閉制御に基づいて弁開度を調整可能となっており、ガスバーナ13へのガス供給量(流量)を増減調整可能なガス供給量調整手段である。そして、比例弁35の弁開度に比例して2次ガス供給管25b内のガス2次圧が増減変化するようになり、該比例弁35は、2次ガス供給管25b内のガス2次圧を増減変化させる2次圧調整手段でもある。比例弁35は、ガスコントローラ基板30によるPWM(Pulse Width Modulation)制御および表示基板31のPD(比例微分)制御に基づいて、該比例弁35に印加される電流値を可変制御することで弁の開閉が行われる。そして比例弁35は、ガスコントローラ基板30から印加される電流値に比例して、弁開度を0〜100%の間で無段階に調整可能となっており、ガスバーナ13へのガス供給量を無段階で調整し得るよう構成されている。すなわち比例弁35は、印加される電流値が大きくなるほど弁開度が大きくなり、ガスバーナ13へのガス供給量を増加させると共に、2次ガス供給管25b内のガス2次圧を増減変化させるよう構成されている。なお、2次ガス供給管25bにおけるガスバーナ13のバーナ部42の手前には、該2次ガス供給管25bにおけるガス2次圧を検知可能な圧力検知手段としてのガス2次圧検知センサS1(図4参照)が配設されている。そして、ガス2次圧検知センサS1からのガス2次圧データが、ガスコントローラ基板30に送信されるようになっている。
(ガスバーナ燃焼制御について)
次に、実施例のガスフライヤー10において実施されるガスバーナ13の燃焼制御について説明する。前記ガスバーナ13を備えたガスフライヤー10では、該ガスバーナ13でのガスの燃焼により発生した燃焼ガスが、油槽12とインナー箱体21との間に画成された燃焼ガス通路14を移動する際に油槽12と接触し、温度上昇した該油槽12内の調理油の油温を食材の調理に適した調理温度まで昇温させる。そして、油槽12と熱交換した後の燃焼ガスは、燃焼ガス通路14から排気ダクト15内へ移動して、該排気ダクト15内を上方へ移動した後に外部へ排出される。ここで、燃焼ガスが排気ダクト15内を上昇移動する際に前記ドラフト効果(煙突効果)が生じて、このドラフト効果に基づいて、本体11に設けられた吸気口24(図2参照)を介して本体11内に燃焼用の空気が取り込まれる。
しかし、ガスフライヤー10の運転開始時は、前記油槽12や排気ダクト15が常温に冷えていると共に、燃焼ガス通路14内および排気ダクト15内に滞留している空気も同様に冷えているため、ガスバーナ13の燃焼開始直後は、排気ダクト15内においてドラフト効果が生じ難い状態となっている。このため、前記比例弁35の弁開度を全開または全開近くに設定してガスをガスバーナ13に供給した場合は、該ガスの燃焼に必要な燃焼用の空気が吸気口24から取り込むことができず、不完全燃焼により燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が極端に増加することになる。
そこで、実施例のガスフライヤー10では、運転開始に基づいた前記ガスバーナ13の燃焼開始から前記排気ダクト15によるドラフト効果が生じるまでの間、ドラフト効果が生じている通常の場合の燃焼モードとは異なる燃焼モードによりガスバーナ13での燃焼を実行することで、不完全燃焼の発生を抑制するようになっている。そこで次に、ガスバーナ燃焼制御について、実施例を挙げて以下に具体的に説明する。
図6は、ガスバーナ燃焼制御に係るタイミングチャートである。実施例のガスバーナ燃焼制御では、排気ダクト15によるドラフト効果が発生じている場合に実行される「通常燃焼モード」と、該排気ダクト15によるドラフト効果が生じていない場合に実行される「初期燃焼モード」とが設定されている。前記通常燃焼モードは、ガスバーナ13におけるバーナ部42の手前におけるガス2次圧を、通常燃焼時に設定する圧力となるよう比例弁35の弁開度を「高」に調整したもとで、該ガスバーナ13の燃焼を実行する燃焼モードである。また、前記初期燃焼モードは、ガスバーナ13におけるバーナ部42の手前におけるガス2次圧が、通常燃焼時のガス2次圧よりも低くなるよう比例弁35の弁開度を「低」に調整したもとで、該ガスバーナ13の燃焼を実行する燃焼モードである。
ここで、初期燃焼モードおよび通常燃焼モードにおける比例弁35の弁開度は、ガスバーナ13の燃焼に使用されるガスの種類により異なる。実施例では、図18(a)に示すように、都市ガスでは、通常燃焼モードに対応した弁開度「高」でのガス2次圧を1.7kPaとし、初期燃焼モードに対応した弁開度「低」でのガス2次圧を1.3kPaとするようになっている。また、LPガスでは、通常燃焼モードに対応した弁開度「高」でのガス2次圧を2.5kPaとし、初期燃焼モードに対応した弁開度「低」でのガス2次圧を1.7kPaとするようになっている。また、初期燃焼モードおよび通常燃焼モードにおける比例弁35の弁開度は、ガスの種類が同じであっても、ガスバーナ13のガス消費量の違いによって変更され得る。
実施例のガスバーナ燃焼制御では、ガスバーナ13の燃焼開始直後は排気ダクト15においてドラフト効果が生じていないことから、前記初期燃焼モードにより該ガスバーナ13の燃焼を開始する。そして、初期燃焼モードによるガスバーナ13の燃焼中に、ドラフト効果が生じたか否かの所定の判定処理(ドラフト効果判定処理)を実行して、ドラフト効果の発生条件が成立した場合に、初期燃焼モードから前記通常燃焼モードへ燃焼モードを切替えて、該通常燃焼モードによりガスバーナ13の燃焼を継続する。なお、前記ドラフト効果判定処理は、後述するように、様々な実施態様が実施可能となっている。
次に、実施例のガスバーナ燃焼制御について、図6に示すタイミングチャートおよび図7に示すフローチャートを引用して説明する。実施例のガスバーナ燃焼制御では、ガスフライヤー10の電源スイッチELBがON制御されると、前記ガスコントローラ基板30の制御部により制御される比例弁35を、所定時間(実施例では6秒間)に亘って全開として、該比例弁35の作動確認を行う(図6参照)。なお、実施例では、180mAの電流を比例弁35に印加することで、該比例弁35が全開に開放制御される。なお、比例弁35を全開とする制御は、運転ボタン51のON操作前に、1回のみ実施される。
そして、前記運転ボタン51が所定時間(実施例では1秒間)に亘ってON操作されると(ステップSM1)、ガスコントローラ基板30の制御部は、第1電磁弁26および第2電磁弁27を、夫々開放位置に制御する(ステップSM2)。そして、前記スパークプラグ43を作動させ(ステップSM3)、該スパークプラグ43が作動した状態で、比例弁35の弁開度を「低」に開放制御する(ステップSM4)。これにより、ガス供給管25の2次ガス供給管25bからガスバーナ13のバーナ部42に供給され、スパークプラグ43の火花により該ガスに点火され、ガスバーナ13が、初期燃焼モードで燃焼を開始する(ステップSM5)。
そして、前記ガスコントローラ基板30の制御部は、前記ガスバーナ13が初期燃焼モードで燃焼を開始したら、排気ダクト15においてドラフト効果が生じたか否かを判定する「ドラフト効果判定処理」を実行する(ステップSM6)。そして、ステップSM6におけるドラフト効果判定処理でドラフト効果が生じたと判定されるまで、初期燃焼モードによるガスバーナ13の燃焼を継続する。なお、ドラフト効果判定処理の実施態様については、後で詳細に説明する。
前記ガスコントローラ基板30の制御部は、前記ステップSM6におけるドラフト効果判定処理において、排気ダクト15でドラフト効果が生じたと判定された場合に、当該ドラフト効果判定処理を終了して、比例弁35の弁開度を「高」に開放制御する(ステップSM7)。これにより、ガスバーナ13におけるバーナ部42の手前でのガス2次圧が高まるので、燃焼モードが初期燃焼モードから通常燃焼モードに切替わり、ガスバーナ13が、通常燃焼モードで燃焼を継続するようになる(ステップSM8)。
そして、(1)運転ボタン51がOFF操作される、或いは(2)調理油の油温Tbが所定の設定温度に到達した場合(ステップSM9)には、ガスコントローラ基板30の制御部は、弁閉鎖処理を実行する(ステップSM10)。この弁閉鎖処理により、第1電磁弁26および第2電磁弁27が閉鎖位置に制御されると共に、比例弁35も閉鎖位置に制御される。第1電磁弁26および第2電磁弁27と比例弁35とが夫々閉鎖することで、ガス供給管25からガスバーナ13へのガスの供給が遮断されて、ガスバーナ13での燃焼が停止する。なお、前記弁閉鎖処理については、後で詳細に説明する。
次に、前記ガスバーナ燃焼制御において実施される前記ドラフト効果判定処理の実施態様について、以下に説明する。
(第1実施態様)
図8は、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM6において実行されるドラフト効果判定処理の第1実施態様を示すフローチャートである。この第1実施態様のドラフト効果判定処理を実行するにあたり、ガスコントローラ基板30の記憶部には、初期燃焼モードによるガスバーナ13での燃焼開始から、排気ダクト15においてドラフト効果が生じるまでの時間(以降「燃焼モード切替時間」という)Tcが、予め記憶されている。この燃焼モード切替時間Tcは、実施例のガスフライヤー10の開発段階において実施した燃焼試験により得られたものであり、ガスフライヤー10の機種ごとに異なる。また、ガスフライヤー10は、燃焼モード切替時間Tcを計時するための計時手段としてのタイマTを備えている。実施例では、図4に示すように、タイマTをなすタイマ回路を前記ガスコントローラ基板30が備えており、該タイマTが計時した時間が、該ガスコントローラ基板30の制御部に入力される。これにより、第1実施態様のドラフト効果判定処理では、タイマTが燃焼モード切替時間Tcを計時したタイミングで、ガスコントローラ基板30の制御部が、比例弁35の弁開度を「低」→「高」に変更する制御を実行することを可能とする。
第1実施態様のドラフト効果判定処理では、ガスコントローラ基板30の制御部は、図7のガスバーナ燃焼制御のステップSM5におけるガスバーナ13の燃焼開始の直後に、タイマTが計時を開始する(ステップS11)。そして、タイマTが燃焼モード切替時間Tcを計時したか否かを判定する(ステップS12)。ここで、燃焼モード切替時間Tcが経過するまではステップS12に待機するので、初期燃焼モードによるガスバーナ13の燃焼が継続される。そして、ステップS12において、タイマTが燃焼モード切替時間Tcを計時したと判定した場合に、当該ドラフト効果判定処理を終了して、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM7に移行して、比例弁35の弁開度を「高」に変更する制御が実行される。
従って、第1実施態様のドラフト効果判定処理を実行するガスバーナ燃焼制御では、ガスバーナ13の燃焼開始直後からドラフト効果が生じるまでの間は、ガスバーナ13手前のガスのガス2次圧を通常燃焼時よりも低くした初期燃焼モードで、ガスバーナ13の燃焼を実行するようにした。従って、ガスバーナ13の燃焼開始直後のドラフト効果が充分に生じていない状態においては、ガス2次圧を低くしてガスバーナ13の燃焼が実行されるので、不完全燃焼が起こり難く、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高くなるのを抑制し得る。また、排気ダクト15においてドラフト効果が生じた以降は、ガス2次圧を初期燃焼モード時よりも高くした通常燃焼モードでガスバーナ13の燃焼が実行されるので、油槽12および調理油の加熱に要する時間が長くなるのを最小限に抑えることができ、食材の調理作業に支障を来たすことを防止し得る。そして、第1実施態様のドラフト効果判定処理では、ガスバーナ13の燃焼開始からドラフト効果が生じるまでに要する時間として、燃焼モード切替時間Tcが予め設定されている。これにより、ガスバーナ13の燃焼開始から燃焼モード切替時間Tcが経過するまで初期燃焼モードでガスバーナ13の燃焼を実行するように制御するだけであり、複雑な制御を実行することなく、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
(第2実施態様)
図9は、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM6において実行されるドラフト効果判定処理の第2実施態様を示すフローチャートである。この第2実施態様に係るドラフト効果判定処理では、前記油温検知センサ19が検知した油温データに基づいて、前記ガスコントローラ基板30の制御部が、前記燃焼モード切替時間Tcを設定するようになっている。すなわち、油温Tbが常温程度まで低下している場合には、燃焼ガス通路14内および排気ダクト15内に滞留している空気も同様に常温まで低下しているため、該排気ダクト15内においてドラフト効果が生じるまでの時間が長くなる。一方、油温Tbが上昇している場合には、燃焼ガス通路14内および排気ダクト15内に滞留している空気も油温Tbに近い温度まで上昇しているため、該排気ダクト15内において短時間でドラフト効果が生じる。従って、油温検知センサ19が検知した油温データに基づき、設定プログラムを実行して燃焼モード切替時間Tcの設定を変更することで、適切なガスバーナ燃焼制御を行うことを可能とする。
ここで、実施例では、図18(b)に示すように、調理油の油温Tbが85℃を判定基準として、燃焼モード切替時間Tcの時間設定を変更するようになっている。また、燃焼モード切替時間Tcの設定時間は、ガスバーナ13の燃焼に使用されるガスの種類によって異なる。具体的には、都市ガスでは、調理油の油温Tbが85℃未満では燃焼モード切替時間Tcが90秒に設定され、調理油の油温Tbが85℃以上では燃焼モード切替時間Tcが10秒に設定されている。また、LPガスでは、調理油の油温Tbが85℃未満では燃焼モード切替時間Tcが120秒に設定され、調理油の油温が85℃以上では燃焼モード切替時間Tcが10秒に設定されている。
第2実施態様のドラフト効果判定処理では、ガスコントローラ基板30の制御部は、図7のガスバーナ燃焼制御のステップSM5におけるガスバーナ13の燃焼開始の直後に、油温検知センサ19からの油温データを確認する(ステップS21)。そして、ガスコントローラ基板30の制御部は、油温データに基づいて、燃焼モード切替時間Tcを設定する(ステップS22)。これにより、ガスコントローラ基板30の制御部は、タイマTの計時を開始させる(ステップS23)。なお、前記ステップS21およびステップS22は極短時間により処理され、図7のガスバーナ燃焼制御のステップSM5におけるガスバーナ13の燃焼開始の直後にタイマTが計時を開始する。次いで、タイマTが燃焼モード切替時間Tcを計時したか否かを判定し(ステップS24)、該タイマTが燃焼モード切替時間Tcを計時したと判定した場合に、当該ドラフト効果判定処理を終了して、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM7に移行して、比例弁35の弁開度を「高」に変更する制御が実行される。
従って、第2実施態様のドラフト効果判定処理を実行するガスバーナ燃焼制御では、油槽12に貯留された調理油の油温Tbに基づいて、ガスバーナ13の燃焼開始からドラフト効果が生じるまでに要する時間である燃焼モード切替時間Tcが設定される。これにより、ガスバーナ13の燃焼開始から、調理油の油温Tbに基づいて設定された燃焼モード切替時間Tcが経過するまで初期燃焼モードでガスバーナ13の燃焼を実行するので、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。そして、調理油の油温Tbが低い場合は、排気ダクト15でのドラフト効果が生じるまで時間がかかるため、ドラフト効果が生じる前に通常燃焼モードに移行することを防止し得る。また、調理油の油温Tbが高い場合は、排気ダクト15でのドラフト効果が生じるまで時間がかからないため、ドラフト効果が生じたにも拘わらず初期燃焼モードを継続することを防止し得る。
(第3実施態様)
図10は、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM6において実行されるドラフト効果判定処理の第3実施態様を示すフローチャートである。この第3実施態様におけるドラフト効果判定処理を実行するにあたり、前記排気ダクト15には、該排気ダクト15内を通過する燃焼ガスの温度を検知するガス温度検知手段としてのガス温度検知センサS2を備える(図4参照)。また、ガスコントローラ基板30の記憶部には、排気ダクト15内においてドラフト効果が生じて、燃焼モードの切替え判定の基準となるガス温度(以降「燃焼モード切替温度」)Tdが、予め記憶されている。この燃焼モード切替温度Tdは、実施例のガスフライヤー10の開発段階において実施した燃焼試験の結果から得られたものである。
ここで、前記ガス温度検知センサS2が検知する前記燃焼ガスのガス温度が、燃焼モード切替温度Tdよりも低い場合は、排気ダクト15内においてドラフト効果が生じていないことになる。一方、ガス温度検知センサS2が検知する燃焼ガスのガス温度が、燃焼モード切替温度Td以上である場合は、排気ダクト15内においてドラフト効果が生じることになる。従って、前記ガスコントローラ基板30が、ガス温度検知センサS2が検知する燃焼ガスのガス温度と燃焼モード切替温度Tdとを比較することで、適切なガスバーナ燃焼制御を行うことを可能とする。なお、排気ダクト15内を上昇移動する燃焼ガスのガス温度が200℃以上である場合にドラフト効果が生じることが可能であることから、実施例では、燃焼モード切替温度Tdを200℃に設定してある。
第3実施態様のドラフト効果判定処理では、ガスコントローラ基板30の制御部は、図7のガスバーナ燃焼処理のステップSM5におけるガスバーナ13の燃焼開始の直後に、先ずガス温度検知センサS2からのガス温度データを確認する(ステップS31)。そして、ガスコントローラ基板30の制御部は、ガス温度データが燃焼モード切替温度Td以上か否かを判定する(ステップS32)。そして、ガス温度データが燃焼モード切替温度Td以上になるまで待機することで、初期燃焼モードでガスバーナ13の燃焼が継続される。そして、ガス温度データが燃焼モード切替温度Td以上になった場合は、当該ドラフト効果判定処理を終了して、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM7に移行して、比例弁35の弁開度を「高」に変更する制御が実行される。
従って、第3実施態様のドラフト効果判定処理を実行するガスバーナ燃焼制御では、排気ダクト15を通過する燃焼ガスのガス温度を検知して、燃焼モードの切替え判定基準となる燃焼モード切替温度Tdと該ガス温度とを比較して燃焼モードの切替え判定を行うので、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、更に適切かつ確実に抑制し得る。
(第4実施態様)
図11は、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM6において実行されるドラフト効果判定処理の第4実施態様を示すフローチャートである。この第4実施態様におけるドラフト効果判定処理を実行するにあたり、ガスフライヤー10の本体11内に、空気の湿度を検知する湿度検知手段としての湿度検知センサS3を備える(図4参照)。また、前記ガスコントローラ基板30の記憶部には、初期燃焼モードによるガスバーナ13での燃焼開始から、排気ダクト15においてドラフト効果が生じるまでの前記燃焼モード切替時間Tcが、予め記憶されている。また、ガスフライヤー10は、燃焼モード切替時間Tcを計時するための計時手段としてのタイマTを備えている。
そして、前記ガスコントローラ基板30の制御部は、前記湿度検知センサS3からの湿度データに基づいて、前記燃焼モード切替時間Tcの設定を補正するように構成されている。すなわち、ガスコントローラ基板30の制御部には、湿度データに基づいて燃焼モード切替時間Tcを設定する設定プログラムが記憶されている。ここで、ガスバーナ13での燃焼に利用される空気の湿度が高いほど、発生した燃焼ガスの湿度が高くなるので、該排気ダクト15内においてドラフト効果が生じるまでの時間が長くなる。また、ガスバーナ13での燃焼に利用される空気の湿度が低い場合には、発生した燃焼ガスの湿度が低くなるので、湿度が高い場合と比べて、排気ダクト15内におけるドラフト効果が短時間で生じる。従って、前記ガスコントローラ基板30が、湿度検知センサS3が検知する空気の湿度データに基づき、設定プログラムを実行して燃焼モード切替時間Tcの設定を補正することで、適切なガスバーナ燃焼制御を行うことを可能とする。
第4実施態様のドラフト効果判定処理では、ガスコントローラ基板30の制御部は、図7のガスバーナ燃焼処理のステップSM5におけるガスバーナ13の燃焼開始の直後に、湿度検知センサS3からの湿度データを確認する(ステップS41)。そして、ガスコントローラ基板30の制御部は、湿度データに基づいて、燃焼モード切替時間Tcを設定する(ステップS42)。これにより、ガスコントローラ基板30の制御部は、タイマTの計時を開始させる(ステップS43)。なお、前記ステップS41およびステップS42は極短時間により処理され、図7のガスバーナ燃焼制御のステップSM5におけるガスバーナ13の燃焼開始の直後に、タイマTが計時を開始するようになる。次いで、タイマTが燃焼モード切替時間Tcを計時したか否かを判定する(ステップS44)。ここで、燃焼モード切替時間Tcが経過するまではステップS44に待機するので、初期燃焼モードでガスバーナ13の燃焼が継続される。そして、ステップS44において、タイマTが燃焼モード切替時間Tcを計時したと判定した場合に、当該ドラフト効果判定処理を終了して、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM7に移行して、比例弁35の弁開度を「高」に変更する制御が実行される。
従って、第4実施態様のドラフト効果判定処理を実行するガスバーナ燃焼制御では、ガスバーナ13での燃焼に利用される空気の湿度に基づいて、ガスバーナ13の燃焼開始からドラフト効果が生じるまでに要する時間である燃焼モード切替時間Tcが設定される。これにより、ガスバーナ13の燃焼開始から、空気の湿度に基づいて補正された燃焼モード切替時間Tcが経過するまで初期燃焼モードでガスバーナ13の燃焼を実行するので、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
(第5実施態様)
図12は、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM6において実行されるドラフト効果判定処理の第5実施態様を示すフローチャートである。この第5実施態様におけるドラフト効果判定処理を実行するにあたり、ガスフライヤー10の本体11内に、空気の湿度を検知する湿度検知手段としての湿度検知センサS3を備える(図4参照)。また、前記排気ダクト15には、該排気ダクト15内を通過する燃焼ガスの温度を検知するガス温度検知手段としてのガス温度検知センサS2を備える(図4参照)。
そして、前記ガスコントローラ基板30の制御部は、前記湿度検知センサS3からの湿度データに基づいて、前記燃焼モード切替温度Tdの設定を補正するようになって構成されている。すなわち、ガスコントローラ基板30の記憶部には、湿度データに基づいて燃焼モード切替温度Tdを設定する設定プログラムが記憶されている。ここで、ガスバーナ13での燃焼に利用される空気の湿度が高いほど、発生した燃焼ガスの湿度が高くなるので、排気ダクト15内においてドラフト効果が生じるガス温度が高くなる。従って、ガスコントローラ基板30の制御部は、湿度データに基づいて設定プログラムを実行することで、空気の湿度が高い場合には燃焼モード切替温度を高く設定し、空気の湿度が低い場合には切替え温度を低く設定するようになっている。これにより、第5実施態様のドラフト効果判定処理に基づくガスバーナ燃焼制御では、空気の湿度に基づいて燃焼モード切替温度Tdの設定を補正することにより、適切なガスバーナ燃焼制御を行うことを可能とする。
第5実施態様のドラフト効果判定処理では、ガスコントローラ基板30の制御部は、図7のガスバーナ燃焼制御のステップSM5におけるガスバーナ13の燃焼開始の直後に、湿度検知センサS3からの湿度データを確認する(ステップS51)。そして、ガスコントローラ基板30の制御部は、湿度データに基づいて、燃焼モードの切替え判定基準となる燃焼モード切替温度Tdを設定する(ステップS52)。次いで、ガスコントローラ基板30の制御部は、ガス温度データが燃焼モード切替温度Td以上か否かを判定する(ステップS53)。そして、ガス温度データが燃焼モード切替温度Td以上になるまでステップS53に待機することで、初期燃焼モードでガスバーナ13の燃焼が継続される。そして、ガス温度データが燃焼モード切替温度Td以上になった場合は、当該ドラフト効果判定処理を終了して、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM7に移行して、比例弁35の弁開度を「高」に変更する制御が実行される。
従って、第5実施態様のドラフト効果判定処理を実行するガスバーナ燃焼制御では、ガスバーナ13での燃焼に利用される空気の湿度に基づいて、燃焼モードの切替え判定基準となる燃焼モード切替温度Tdが設定される。そして、排気ダクト15を通過する燃焼ガスのガス温度を検知し、空気の湿度に基づいて補正された前記燃焼モード切替温度Tdと該ガス温度とを比較して燃焼モードの切替え判定を行うので、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
(第6実施態様)
図13は、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM6において実行されるドラフト効果判定処理の第6実施態様を示すフローチャートである。この第6実施態様におけるドラフト効果判定処理を実施するにあたり、ガスフライヤー10の本体11内に、空気の温度(室温)を検知する空気温度検出手段としての室温検知センサS4を備える(図4参照)。また、前記ガスコントローラ基板30の記憶部には、前記燃焼モード切替時間Tcが記憶されている。また、ガスフライヤー10には、燃焼モード切替時間Tcを計時する計時手段としてのタイマTを備えている。
そして、前記ガスコントローラ基板30の制御部は、前記室温検知センサS4からの室温データに基づいて、前記燃焼モード切替時間Tcの設定を補正するように構成されている。すなわち、ガスコントローラ基板30の制御部には、室温データに基づいて燃焼モード切替時間Tcを設定する設定プログラムが記憶されている。ここで、ガスバーナ13での燃焼に利用される空気の温度が高いほど燃焼ガスの湿度が高くなり、前述したように該燃焼ガスの湿度が高くなると、排気ダクト15内においてドラフト効果が生じるまでの時間が長くなる。従って、ガスコントローラ基板30の制御部は、室温検知センサS4が検知する室温データに基づいて設定プログラムを実行することで、空気の温度(室温)が高い場合には燃焼モード切替時間Tcを長く設定し、空気の温度が低い場合には燃焼モード切替時間Tcを短く設定して、適切なガスバーナ燃焼制御を行うことを可能とする。
第6実施態様のドラフト効果判定処理では、ガスコントローラ基板30の制御部は、図7のガスバーナ燃焼処理のステップSM5におけるガスバーナ13の燃焼開始の直後に、室温検知センサS4からの室温データを確認する(ステップS61)。そして、ガスコントローラ基板30の制御部は、室温データに基づいて、燃焼モード切替時間Tcを設定する(ステップS62)。これにより、ガスコントローラ基板30の制御部は、タイマTの計時を開始させる(ステップS63)。なお、前記ステップS61およびステップS62は極短時間により処理され、図7のガスバーナ燃焼制御のステップSM5におけるガスバーナ13の燃焼開始の直後に、タイマTが計時を開始するようになる。次いで、タイマTが燃焼モード切替時間Tcを計時したか否かを判定する(ステップS64)。ここで、燃焼モード切替時間Tcが経過するまではステップS64に待機するので、初期燃焼モードでガスバーナ13の燃焼が継続される。そして、ステップS64において、タイマTが燃焼モード切替時間Tcを計時したと判定した場合に、当該ドラフト効果判定処理を終了して、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM7に移行して、比例弁35の弁開度を「高」に変更する制御が実行される。
従って、第6実施態様のドラフト効果判定処理を実行するガスバーナ燃焼制御では、ガスバーナ13での燃焼に利用される空気の温度に基づいて、ガスバーナ13の燃焼開始からドラフト効果が生じるまでに要する時間である燃焼モード切替時間Tcが設定される。これにより、ガスバーナ13の燃焼開始から、空気の温度に基づいて補正された燃焼モード切替時間Tcが経過するまで初期燃焼モードでガスバーナ13の燃焼を実行することで、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
(第7実施態様)
図14は、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM6において実行されるドラフト効果判定処理の第7実施態様を示すフローチャートである。この第7実施態様におけるドラフト効果判定処理を実行するにあたり、ガスフライヤー10の本体11内に、空気の温度(室温)を検知する室温検知センサS4を備える(図4参照)。また、前記排気ダクト15に、該排気ダクト15内を通過する燃焼ガスの温度を検知するガス温度検知手段としてのガス温度検知センサS2を備える(図4参照)。
そして、前記ガスコントローラ基板30の制御部は、前記室温検知センサS4からの湿度データに基づいて、前記燃焼モード切替温度Tdの設定を補正するように構成されている。すなわち、ガスコントローラ基板30の記憶部には、室温データに基づいて燃焼モード切替温度Tdを設定する設定プログラムが記憶されている。ここで、ガスバーナ13での燃焼に利用される空気の温度(室温)が高いほど、発生した燃焼ガスの湿度が高くなるので、排気ダクト15内においてドラフト効果が生じるガス温度が高くなる。従って、ガスコントローラ基板30の制御部は、室温データに基づいて設定プログラムを実行することで、室温が高い場合には燃焼モード切替温度を高く設定し、室温が低い場合には切替え温度を低く設定するようになっている。これにより、第7実施態様のドラフト効果判定処理に基づくガスバーナ燃焼制御では、室温に基づいて燃焼モード切替温度Tdの設定を補正することにより、適切な燃焼制御を行うことを可能とする。
第7実施態様のドラフト効果判定処理では、ガスコントローラ基板30の制御部は、図7のガスバーナ燃焼処理のステップSM5におけるガスバーナ13の燃焼開始の直後に、室温検知センサS4からの室温データを確認する(ステップS71)。そして、ガスコントローラ基板30の制御部は、室温データに基づいて、燃焼モードの切替え判定基準となる燃焼モード切替温度Tdを設定する(ステップS72)。次いで、ガスコントローラ基板30の制御部は、ガス温度検知センサS2が検知したガス温度データが燃焼モード切替温度Td以上か否かを確認する(ステップS73)。そして、ガス温度データが燃焼モード切替温度Td以上になるまでステップS73に待機することで、初期燃焼モードでガスバーナ13の燃焼が継続される。そして、ガス温度データが燃焼モード切替温度Td以上になった場合は、当該ドラフト効果判定処理を終了して、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM7に移行して、比例弁35の弁開度を「高」に変更する制御が実行される。
従って、第7実施態様のドラフト効果判定処理を実行するガスバーナ燃焼制御では、ガスバーナ13での燃焼に利用される空気の温度(室温)に基づいて、燃焼モードの切替え判定基準となる燃焼モード切替温度Tdが設定される。そして、排気ダクト15を通過する燃焼ガスのガス温度を検知し、空気の温度(室温)に基づいて補正された前記燃焼モード切替温度Tdと該ガス温度とを比較して燃焼モードの切替え判定を行うので、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
(第8実施態様)
図15は、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM6において実行されるドラフト効果判定処理の第8実施態様を示すフローチャートである。この第8実施態様におけるドラフト効果判定処理を実行するにあたり、ガスフライヤー10におけるガス供給管25の1次ガス供給管25aに、ガス供給源から供給されるガスの1次圧を検知する圧力検知手段であるガス1次圧検知センサS5を備える(図4参照)。このガス1次圧検知センサS5は、検知したガス1次圧を、ガスコントローラ基板30の制御部に入力するようになっている。また、ガスフライヤー10は、燃焼モード切替時間Tcを計時するタイマTを備えている。
そして、前記ガスコントローラ基板30の制御部は、前記ガス1次圧検知センサS5からのガス1次圧データに基づいて、前記燃焼モード切替時間Tcの設定を補正するように構成されている。すなわち、ガスコントローラ基板30の制御部には、ガス1次圧に応じて燃焼モード切替時間Tcを設定する設定プログラムが記憶されている。ここで、ガス供給源から供給されるガスのガス1次圧が高いほど燃焼ガスの湿度が高くなり、前述したように、燃焼ガスの湿度が高くなると、排気ダクト15内においてドラフト効果が生じるガス温度が高くなる。従って、ガスコントローラ基板30の制御部は、ガス1次圧検知センサS5が検知するガス1次圧データに基づいて設定プログラムを実行することで、ガス1次圧が高い場合には燃焼モード切替時間Tcを長く設定し、ガス1次圧が低い場合には燃焼モード切替時間Tcを短く設定して、適切なガスバーナ燃焼制御を行うことを可能とする。
第8実施態様のドラフト効果判定処理では、ガスコントローラ基板30の制御部は、図7のガスバーナ燃焼処理のステップSM5におけるガスバーナ13の燃焼開始の直後に、ガス1次圧検知センサS5からのガス1次圧データを確認する(ステップS81)。そして、ガスコントローラ基板30の制御部は、ガス1次圧データに基づいて、燃焼モード切替時間Tcを設定する(ステップS82)。これにより、ガスコントローラ基板30の制御部は、タイマTの計時を開始させる(ステップS83)。なお、前記ステップS81およびステップS82は極短時間により処理され、図7のガスバーナ燃焼制御のステップSM5におけるガスバーナ13の燃焼開始の直後に、タイマTが計測を開始するようになる。次いで、タイマTが燃焼モード切替時間Tcを計時したか否かを判定する(ステップS84)。ここで、燃焼モード切替時間Tcが経過するまではステップS84に待機するので、初期燃焼モードでガスバーナ13の燃焼が継続される。そして、ステップS84において、タイマTが燃焼モード切替時間Tcを計時したと判定した場合に、当該ドラフト効果判定処理を終了して、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM7に移行して、比例弁35の弁開度を「高」に変更する制御が実行される。
従って、第8実施態様のドラフト効果判定処理を実行するガスバーナ燃焼制御では、ガスバーナ13に供給されるガスのガス1次圧に基づいて、ガスバーナ13の燃焼開始からドラフト効果が生じるまでに要する時間である燃焼モード切替時間Tcが設定される。これにより、ガスバーナ13の燃焼開始から、ガス1次圧に基づいて補正された燃焼モード切替時間Tcが経過するまで初期燃焼モードでガス燃焼手段の燃焼を実行することで、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
(第9実施態様)
図16は、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM6において実行されるドラフト効果判定処理の第9実施態様を示すフローチャートである。この第9実施態様におけるドラフト効果判定処理を実行するにあたり、ガスフライヤー10におけるガス供給管25の1次ガス供給管25aに、ガス供給源から供給されるガスの1次圧を検知する圧力検知手段であるガス1次圧検知センサS5を備える(図4参照)。このガス1次圧検知センサS5は、検知したガス1次圧を、ガスコントローラ基板30の制御部に入力するようになっている。また、前記排気ダクト15に、該排気ダクト15内を通過する燃焼ガスの温度を検知するガス温度検知手段としてのガス温度検知センサS2を備える(図4参照)。
そして、ガスコントローラ基板30の制御部は、前記ガス1次圧検知センサS5からのガス1次圧データに基づいて、前記燃焼モード切替温度Tdの設定を補正するように構成されている。すなわち、ガスコントローラ基板30の記憶部には、ガス1次圧データに基づいて燃焼モード切替温度Tdを設定する設定プログラムが記憶されている。ここで、ガス供給源から供給されるガスのガス1次圧が高いほど燃焼ガスの湿度が高くなり、該排気ダクト15内においてドラフト効果が生じるガス温度が高くなる。従って、ガスコントローラ基板30の制御部は、ガス1次圧データに基づいて設定プログラムを実行することで、ガス1次圧が高い場合には燃焼モード切替温度Tdを高く設定し、ガス1次圧が低い場合には燃焼モード切替温度Tdを低く設定するようになっている。これにより、第9実施態様のドラフト効果判定処理に基づくガスバーナ燃焼制御では、ガス1次圧に基づいて燃焼モード切替温度Tdの設定を補正することにより、適切な燃焼制御を行うことを可能とする。
第9実施態様のドラフト効果判定処理では、ガスコントローラ基板30の制御部は、図7のガスバーナ燃焼処理のステップSM5におけるガスバーナ13の燃焼開始の直後に、ガス1次圧検知センサS5で検知したガス1次圧データを確認する(ステップS91)。そして、ガスコントローラ基板30の制御部は、ガス1次圧データに基づいて、燃焼モードの切替え判定基準となる燃焼モード切替温度Tdを設定する(ステップS92)。次いで、ガスコントローラ基板30の制御部は、ガス温度検知センサS2が検知したガス温度データが燃焼モード切替温度Td以上か否かを確認する(ステップS93)。そして、ガス温度データが燃焼モード切替温度Td以上になるまでステップS93に待機することで、初期燃焼モードでガスバーナ13の燃焼が継続される。そして、ガス温度データが燃焼モード切替温度Td以上になった場合は、当該ドラフト効果判定処理を終了して、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM7に移行して、比例弁35の弁開度を「高」に変更する制御が実行される。
従って、第9実施態様のドラフト効果判定処理を実行するガスバーナ燃焼制御では、ガスバーナ13に供給されるガスのガス1次圧に基づいて、燃焼モードの切替え判定基準となる燃焼モード切替温度Tdが設定される。そして、排気ダクト15を通過する燃焼ガスのガス温度を検知し、ガス1次圧に基づいて補正された前記燃焼モード切替温度Tdと該ガス温度とを比較して燃焼モードの切替え判定を行うので、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
(電磁弁および比例弁の開閉について)
実施例のガスフライヤー10は、図2および図4に示すように、ガス供給管25の途中に、ガスコントローラ基板30により開閉制御される同一タイプの第1電磁弁26および第2電磁弁27を直列に配置すると共に、第2電磁弁27とガスバーナ13との間に比例弁35を配置した構成となっている。同一タイプの第1電磁弁26および第2電磁弁27を直列に配置することで、万一、第1または第2電磁弁26,27の一方の電磁弁が作動不良により閉鎖位置へ制御不能となったとしても、他方の電磁弁が正常に作動することにより、ガスバーナ13を確実に燃焼停止し得ると共にバーナ部42からのガス漏れを防止し得る。
前記ガスバーナ13での燃焼を開始するため、ガス供給管25を介して該ガスバーナ13へガスを供給する際には、第1電磁弁26、第2電磁弁27および比例弁35の全てが開放することで、ガスが2次ガス供給管25bを介してガスバーナ13へ供給可能となる。ここで、実施例では、図6に示すように、先ず第1電磁弁26および第2電磁弁27を同時に開放位置とし、次いで所定の時間差(実施例では、0.5秒)をもって比例弁35を開放するようになっている。そして、第1電磁弁26および第2電磁弁27を開放すると同時にスパークプラグ43を作動させ、該スパークプラグ43の作動している状態で比例弁35を開放するため、ガスバーナ13のバーナ部42に到達したガスが点火される。すなわち、ガスバーナ13のバーナ部42にガスが到達した後にスパークプラグ43が作動するようにならないので、該バーナ部42にガスが充満した状態で該ガスが点火されることを防止し得るようになっている。
一方、ガスバーナ13での燃焼を停止するため、該ガスバーナ13へのガスの供給を停止する場合には、少なくとも、前記第1電磁弁26、第2電磁弁27および比例弁35の何れかが閉鎖位置となることでガスバーナ13へのガスの供給が不能となり、前記第1電磁弁26、第2電磁弁27および比例弁35の全てを閉鎖位置とすることで、ガスの確実な遮断がなされる。ここで、実施例では、図6に示すように、先ず、第1電磁弁26または第2電磁弁27の何れか一方の電磁弁を閉鎖位置に制御した後、所定の時間差(実施例では3秒)をもって他方の電磁弁を閉鎖位置に制御するようになっている(図6では、第1電磁弁26を閉鎖した後に第2電磁弁27を閉鎖する場合を例示している)。また、比例弁35は、後に閉鎖する電磁弁の閉鎖タイミングで閉鎖位置に制御するようになっている。
そして、実施例では、ガスバーナ13の燃焼停止において、該ガスバーナ13へのガスの供給を停止する毎に、第1電磁弁26および第2電磁弁27の閉鎖順序を逆に実行するようになっている。すなわち、ガスコントローラ基板30の制御部は、前回のガスバーナ13の燃焼停止においてガスの供給を停止する場合に、先ず第1電磁弁26を閉鎖位置に制御して、時間差をもって第2電磁弁27を閉塞位置に制御した場合には、今回のガスバーナ13の燃焼停止においては、先ず第2電磁弁27を閉鎖位置に制御し、次いで時間差をもって第1電磁弁26を閉鎖位置に制御する。そして、次回のガスバーナ13の燃焼停止においては、先ず第1電磁弁26を閉鎖位置に制御し、次いで時間差をもって第2電磁弁27を閉鎖位置に制御するようになっている。
前記ガスバーナ13の燃焼停止に際して、前記第1電磁弁26および第2電磁弁27の閉鎖タイミングを異ならせると共に閉鎖順序を逆にするのは、該第1電磁弁26および第2電磁弁27の作動不良を確認するためである。すなわち、第1電磁弁26および第2電磁弁27が直列に配置されていることで、何れか一方の電磁弁26,27を閉鎖位置とした場合には、他方が開放位置となっていても、2次ガス供給管25bへのガスの移動が不能となる。例えば、第1電磁弁26を先に閉鎖位置に制御した場合には、該第1電磁弁26が正常に閉鎖位置に作動していれば、第2電磁弁27および比例弁35が開放していても、ガスバーナ13へのガスの供給が停止されて該ガスバーナ13は燃焼停止する。しかしながら、第1電磁弁26を閉鎖位置に制御しても、ガスバーナ13へのガスの供給が停止されずに該ガスバーナ13が燃焼が前記フレームロッド44で確認される場合には、該第1電磁弁26が正常な閉鎖位置になっていないことになり、第1電磁弁26の作動不良を発見することが可能である。同様に、先に第2電磁弁27を閉鎖位置に制御した場合に、ガスバーナ13へのガスの供給が停止されずに該ガスバーナ13が燃焼している場合には、該第2電磁弁27が正常な閉鎖位置になっていないことになり、第2電磁弁27の作動不良を発見することが可能である。
(電磁弁の故障報知について)
実施例のガスフライヤー10は、第1電磁弁26または第2電磁弁27の作動不良が確認された場合に、該電磁弁の故障を報知する報知手段60を備えている(図4参照)。この報知手段60は、ガスコントローラ基板30に電気的に接続されていて、該ガスコントローラ基板30により作動制御される。そして、報知手段60としては、音を発生するブザーまたはスピーカ等の音発生装置、LEDやランプ等の発光手段を備えた発光装置、携帯電話や無線装置等に信号を発信する信号発信装置等が実施可能である。従って、第1電磁弁26および第2電磁弁27の一方の作動不良が発生した場合には、ガスコントローラ基板30により報知手段60を作動させることで、該電磁弁25,27の故障発生を迅速に報知することが可能である。
(弁閉鎖処理について)
次に、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM10で実施例される弁閉鎖処理について、図17を引用して説明する。この弁閉鎖処理は、ガスバーナ燃焼制御におけるステップSM9において、前記運転ボタン51のOFF操作が行われた場合、または油槽12に貯留された調理油の油温Tbが所定の設定温度に到達した場合に実行される。前記ガスコントローラ基板30の制御部は、運転ボタン51のOFF操作が行われるか、油槽12に貯留された調理油の油温Tbが所定の設定温度に到達すると、先ず、前回の弁閉鎖処理における第1電磁弁26および第2電磁弁27の弁閉鎖順序を確認する(ステップS100)。
前記ガスコントローラ基板30の制御部は、前記ステップS100において、前回の弁閉鎖制処理において第1電磁弁26が先に閉鎖したと確認した場合には、先ず第2電磁弁27を閉鎖制御する(ステップS101)。次いで、第2電磁弁27を閉鎖制御したことに伴ってガスバーナ13の燃焼が停止したか否かを、前記フレームロッド44からの信号に基づいて確認する(ステップS102)。ステップS102において、ガスバーナ13での燃焼が停止したことを確認した場合は、第2電磁弁27が正常に作動していることから、該第2電磁弁27の閉鎖制御後から所定時間(実施例では3秒)経過後に、第1電磁弁26および比例弁35を閉鎖制御する(ステップS103)。これにより、弁閉鎖処理が終了する。
一方、前記ステップS102において、ガスバーナ13での燃焼が停止したことが確認されない場合は、第2電磁弁27の作動不良が発生していることになるから、前記ガスコントローラ基板30の制御部は、報知手段60を作動制御して、該報知手段60による電磁弁の故障発生の報知を実行する。そして、第1電磁弁26および比例弁35を閉鎖制御することで(ステップS103)、弁閉鎖処理が終了する。
また、前記ガスコントローラ基板30の制御部は、前記ステップS100において、前回の弁閉鎖制処理において第2電磁弁27が先に閉鎖した(第1電磁弁26が先に閉鎖していない)と確認した場合には、先ず第1電磁弁26を閉鎖制御する(ステップS105)。次いで、第1電磁弁26を閉鎖制御したことに伴ってガスバーナ13の燃焼が停止したか否かを、前記フレームロッド44からの信号に基づいて確認する(ステップS106)。ステップS106において、ガスバーナ13での燃焼が停止したことを確認した場合は、第1電磁弁26が正常に作動していることから、該第1電磁弁26の閉鎖制御後から所定時間(実施例では3秒)経過後に、第2電磁弁27および比例弁35を閉鎖制御する(ステップS107)。これにより、弁閉鎖処理が終了する。
一方、前記ステップS106において、ガスバーナ13での燃焼が停止したことが確認されない場合は、第1電磁弁26の弁閉鎖不良が発生していることになるから、前記ガスコントローラ基板30の制御部は、報知手段60を作動制御して、該報知手段60による電磁弁の故障発生の報知を実行する(ステップS108)。そして、第2電磁弁27および比例弁35を閉鎖制御することで(ステップS107)、弁閉鎖処理が終了する。
従って、実施例のガスフライヤー10は、弁閉鎖処理により、ガスバーナ13へのガスの供給停止毎に、第1電磁弁26および第2電磁弁27の閉鎖順序を逆に実行するようにしたので、該第1電磁弁26および第2電磁弁27の作動不良を確認することができる。しかも、第1電磁弁26および第2電磁弁27の閉鎖順序を逆にするだけの簡単な制御により該電磁弁の作動不良を確認することができ、別途のガス検知手段を備える必要がないので製造コストのアップを抑えることができる。そして、ガスバーナ13の燃焼停止後に、該ガスバーナ13のバーナ部42からガス漏れが発生することを好適に防止し得る。
(表示パネルによる異常報知について)
実施例のガスフライヤー10は、前述したガス2次圧検知センサS1、ガス温度検知センサS2、湿度検知センサS3、室温検知センサS4およびガス1次圧検知センサS5および油温検知センサ19の他にも、各種検知手段を備えている。すなわち、前記油温検知センサ19の故障発生時に油槽12内の調理油が所定の調理温度より高温まで加熱されることを防止する過熱検知手段、油槽12内に調理油が貯留されていない状態でガスバーナ13を燃焼させることを防止する空焚き検知手段、ガスバーナ13の異常により燃焼が停止した状態でガスが供給されるのを検知する立ち消え検知手段、ガスバーナ13における逆炎検知手段等を備えている。そして、これら検知手段の何れかが異常を検知した際には、前記報知手段60による異常報知が行われるようになっている。
また、実施例のガスフライヤー10では、前記報知手段60による異常報知とは別に、前記油温表示パネル55または調理時間表示パネル56においても異常報知を実行するよう構成されている。ここで、油温表示パネル55および調理時間表示パネル56は、「0」〜「9」数字や、「C」および「E」等の英字を表示可能なセグメントディスプレイである。従って、過熱検知手段の検知により過熱異常、空焚き検知手段の検知による空焚き異常、立ち消え検知手段の検知による立ち消え異常、逆炎検知手段の作動による逆炎異常の各異常に夫々対応させて、数字、英字、または数字および英字の組合わせによる異常報知を行うことが可能となっている。例えば、過熱異常の場合は「E1」、空焚き異常の場合は「E2」、立ち消え異常の場合は「E3」、逆炎異常の場合は「E4」等と表示するようになっている。
従って、前記油温表示パネル55または調理時間表示パネル56を利用した異常報知を行うことで、該パネル55,56に表示された表示内容を参照することで、調理作業者やメンテナンス作業者が迅速かつ正確に当該異常の内容を確認することが可能である。また、通常の運転時に、油温Tbを表示する油温表示パネル55や、調理時間を調理時間表示パネル56を異常報知に使用するので、異常報知のための別途の表示パネルを設置する必要がなく、コストアップを抑えることができる。
(表示パネルによる定期点検報知について)
実施例のガスフライヤー10は、新規設置時からの総運転時間を計時する計時手段としてのタイマを備えている。そして、タイマが計時した総運転時間が、予め設定された時間になった際には、定期点検の実施を報知する定期点検報知機能を備えている。前記総運転時間とは、ガスフライヤーの前記運転ボタン51がON操作されて、図示しない運転ランプが点灯している時間である。ここで、ガスフライヤー10は、高温の燃焼ガスが通過する前記燃焼室20、燃焼ガス経路14、排気ダクト15および排気口16等が、長期の使用により油煙や塵埃が付着して汚れる。このように油煙や塵埃が燃焼ガスの通過経路内に付着すると、排気ガスの通過抵抗が増加して排気ダクト15においてドラフト効果が生じ難くなると共に、不完全燃焼が発生し易い。
従って、実施例のガスフライヤー10では、第1総運転時間と、該第1総運転時間より所定時間だけ長い第2総運転時間が設定されている。この第1総運転時間は、定期点検の実施を報知する契機となる時間である。また、第2総運転時間は、前記第1総運転時間となった際に定期点検を実施しなかった場合に、ガスフライヤー10の運転を強制停止すると共に再起動不能とする契機となる時間である。すなわち、ガスフライヤー10の総運転時間が第1総運転時間となったことを契機として定期点検を実施した場合は、該点検作業時に前記タイマがクリアされる。しかし、ガスフライヤー10の総運転時間が前記第1総運転時間となった際に定期点検を実施せず、継続して運転を続けて総運転時間が前記第2総運転時間となった場合には、ガスフライヤー10が強制停止すると共に再起動不能な状態となり、この状態はメンテナンス作業員のみが解除可能となっている。
そして、実施例のガスフライヤー10は、前記油温表示パネル55または調理時間表示パネル56において、前記第1総運転時間が経過した際に所定の表示を行うと共に、前記第2総運転時間が経過した際に、第1総運転時間の場合の表示とは異なる表示を行うように構成されている。例えば、前記第1総運転時間が経過した際には、前記油温表示パネル55または調理時間表示パネル56において、定期点検が必要であることを意味する英字や数字を表示する。また、前記第2総運転時間が経過した際には、前記油温表示パネル55または調理時間表示パネル56において、強制停止を意味する英字や数字を表示する。なお、実施例のガスフライヤー10では、第1総運転時間の経過時には「Pc」を表示し、第2総運転時間の経過時には「EL」を表示するようになっている。また、第1総運転時間は17000時間に設定され、第2総運転時間は18000時間に設定されるが、第1総運転時間および第2総運転時間はこれに限るものではない。
従って、実施例のガスフライヤー10では、総運転時間が第1運転時間となった場合に、メンテナンスが必要な時期となったことを適切に報知するので、適切なタイミングでガスフライヤー10のメンテナンスを実行することを促すことができる。これにより、不完全燃焼が発生し易い状態での運転を継続することが抑制される。また、総運転時間が第2総運転時間となった場合には、ガスフライヤー10の運転が不能となることで、不完全燃焼が発生する危険な状態での運転の継続が阻止され、安全性が高められる。
(ガス2次圧、燃焼モード切替時間および燃焼モード切替温度の後設定について)
実施例のガスフライヤー10は、前記比例弁35の弁開度設定に基づく前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替時間Tcまたは燃焼モード切替温度Tdとを、前記操作パネル50でのボタン操作に基づいて、前記ガスコントローラ基板30により設定変更可能に構成されている。これにより、ガスフライヤー10の設置環境や運転環境に応じて、当該ガスフライヤー10に適したガス2次圧、燃焼モード切替時間Tcまたは燃焼モード切替温度Tdを設定することで、ガスバーナ13による効率的かつ安全な燃焼が可能となっている。
また、実施例では、図19に示すように、前記スコントローラ基板30の記憶部に、ガスバーナ13の燃焼に使用されるガスの種類や、ガスバーナ13の種類(ガス消費量の違い)に基づいて、ガス2次圧を調整する前記比例弁35における弁開度の設定値と、燃焼モード切替時間Tcまたは燃焼モード切替温度Tdの設定値とが、予め設定された複数(実施例では4種類)の設定グループGr(Gr1,Gr2,Gr3,Gr4)が記憶されている。これにより、前記操作パネル50でのボタン操作に基づいて、当該フライヤー10が該当する設定グループGr(Gr1,Gr2,Gr3,Gr4)を選択することで、ガス2次圧と、燃焼モード切替時間Tcまたは燃焼モード切替温度Tdとが、適切な設定値に一括設定可能に構成されている。
また、実施例では、2次圧調整手段である前記比例弁35が、ガスコントローラ基板30から付与される電流の電流値に基づいて弁開度の調整が行われる構成されている。ここで比例弁35は、同一の型式であっても、ガスコントローラ基板30から付与される電流の電流値に対する弁開度にばらつきがある。このため、ガスコントローラ基板30から同一の電流値を比例弁35に付与しても、比例弁35毎に電流値に対する弁開度が異なるため、前記ガス2次圧にばらつきが生じることになる。そこで、実施例では、ガスコントローラ基板30から比例弁35に付与する電流の電流値は、前記ガス2次圧検知センサS1による測定値に基づいて比例弁35を直接作動させて、ガス2次圧毎に補正するようになっている。これにより、ガスコントローラ基板30から比例弁35に電流を付加した際には、該電流の電流値に応じて目標のガス2次圧に調整される。
また、前述したように比例弁35は個体差があるため、所定のガス2次圧に調整する場合には、比例弁35毎にガスコントローラ基板30から付与される電流値が微妙に異なる。このため、実施例では、設定グループGr1〜Gr4における前記ガス2次圧の設定値と、燃焼モード切替時間Tcまたは前記燃焼モード切替温度Tdの設定値は、比例弁35の個体差により生じる電流値のばらつきの平均値をとって設定されている。これにより、比例弁35に個体差があっても、ガス2次圧の設定値や、燃焼モード切替時間Tcまたは前記燃焼モード切替温度Tdの設定値が大きくずれることが防止されて、ガスバーナ13の最適なガス燃焼が得られるようになる。
(温度表示機能について)
実施例のガスフライヤー10は、前記操作パネル50における油温表示パネル55(図5参照)において、油槽12に貯留された調理油を加熱する際の設定温度を表示するモードと共に、油温検知センサ19により検知する該調理油の実温度を表示するモードを備えている。これら設定温度表示モードおよび実温度表示モードは、操作パネル50に配設された前記油温設定ボタン52による所定の操作により何れかを選択可能となっている。ここで、設定温度表示モードでは、図20(a)に示すように、調理油の油温Tbが、「油温<(設定温度−15℃)」の場合には、油温表示パネル55に「Lo」と表示される。また、調理油の油温Tbが、「設定温度−15℃≦設定温度≦設定温度+15℃」の場合には、油温表示パネル55に「設定温度」が表示される。また、調理油の油温Tbが、「油温>(設定温度+15℃)」の場合には、油温表示パネル55に「Hi」と表示されるようになっている。例えば、調理油の設定温度を180℃に設定した場合に、油温Tbが165℃未満の場合は「Lo」と表示され、油温Tbが165℃〜195℃の場合には「180℃」と表示されると共に、油温Tbが195℃より高い場合は「Hi」と表示される。
また、前記実温度表示モードでは、図20(b)に示すように、調理油の実温度が50℃未満の場合は、油温表示パネル55に「Lo」と表示される。また、調理油の実温度が50℃以上の場合は、油温表示パネル55に実温度が表示されるようになっている。
従って、設定温度表示モードと実温度表示モードとを切替えることで、設定温度と実温度との温度差を確認することが可能であり、これにより調理油の実温度が設定温度まで上昇するのに要する時間を予測することが可能である。また、実温度表示モードに切替えることで調理油の実温度が確認できるので、調理油を油槽12から廃棄する際には、設定温度表示モードでは「Lo」と表示される高温状態の調理油を誤って廃棄する作業ミスを防止し得る。
(待機モードの油温設定について)
実施例のガスフライヤー10は、調理が一時的に中断した際には、待機モードに切替えられ、油槽12に貯留された調理油を、予め設定された待機温度に保温する待機モードを備えている。そして、実施例のガスフライヤー10は、待機モードにおける調理油の待機温度が複数設定されており、図5に示す前記待機ボタン57の所定の操作に基づいてユーザーが選択可能になっている。すなわち、加熱した調理油を使用する調理には、設定温度(調理温度)が200℃程度で行われる天ぷらや、該天ぷらよりも低い設定温度(例えば180℃程度)で行われるフライがあり、実施例では待機温度として100℃および120℃の2種類が設定されている。
従って、実施例では、2種類の待機温度を選択可能であるから、待機温度から設定温度へ再加熱する際のガス消費量を減らしたり、調理油の劣化を抑制することが可能である。すなわち、再加熱時のガス消費量を減らしたい場合には、待機温度を120℃とした「高温待機」とすることで、待機温度と設定温度との温度差が小さくなり、再加熱時のガス消費量を減らすことができると共に、ガス燃焼による二酸化炭素の発生量も抑えることが可能である。一方、調理油は、加熱温度が高くなるほど酸価度が高くなって劣化が早まると共に、高温状態に維持する時間が長くなるほど劣化が早まるため、調理油の劣化を抑制したい場合には、待機温度を100℃とした「低温待機」とすることで、待機時の油温Tbが低くなり、調理油の劣化を抑制し得る。なお、待機温度は、100℃や120℃に限定されるものではなく、100℃以下や130℃以上であってもよい。また、待機温度の設定数も2種類に限定されず、3種類以上であってもよい。
また、前記待機モードにおける待機温度については、所定温度(実施例では150℃)以上には設定できないように構成されている。すなわち、調理油は、前述したように、高温に加熱するほど酸価度が高まって劣化が早まるめ、この酸価を抑制するためにこのような制限が設定されている。但し、設定が不能温度は、150℃に限るものではなく、150℃以下であってもよい。
(変更例)
本発明は、前述の実施例の構成に限定されず、以下のようにも変更することも可能である。
(1)2次圧調整手段は、実施例で例示した比例弁に限定されるものではなく、制御手段の制御に基づき、ガス燃焼手段へ供給されるガスの2次圧を適切に調整し得るものであれば様々な装置に代替可能である。
(2)ガス燃焼手段の燃焼開始から排気ダクトにおいてドラフト効果が生じるまでの時間は、ガスフライヤーの構造(燃焼ガス通路および排気ダクトの流路形状やサイズ等)や、ガス燃焼手段の燃焼能力等により機種毎に異なるため、燃焼モード切替時間は機種毎に異なる。
(3)排気ダクトにおいてドラフト効果が生じるようになる燃焼ガスのガス温度は、ガスフライヤーの構造(燃焼ガス通路および排気ダクトの流路形状やサイズ等)や、ガス燃焼手段の燃焼能力等により機種毎に異なるため、燃焼モード切替時間は機種毎に異なる。
(4)実施例では、制御手段であるガスコントローラ基板と第2の制御手段である表示基板とを個別に備えた構成を例示したが、ガスコントローラ基板および表示基板を単一の制御手段として構成して、ガスコントローラ基板の機能および表示基板の機能を該単一の制御手段が備えるようにしてもよい。
12 油槽,13 ガスバーナ(ガス燃焼手段),25 ガス供給管,15 排気ダクト
19 油温検知センサ(油温検知手段),26 第1電磁弁(第1開閉弁)
27 第2電磁弁(第2開閉弁),30 ガスコントローラ基板(制御手段)
35 比例弁(2次圧調整手段),Gr 設定グループ
S2 ガス温度検知センサ(ガス温度検知手段),S3 湿度検知センサ(湿度検知手段)
S4 空気温度検知センサ(空気温度検知手段)
S5 ガス1次圧検知センサ(ガス1次圧検知手段),Tタ イマ(計時手段),Tb 油温
Tc 燃焼モード切替時間,Td 燃焼モード切替温度

Claims (7)

  1. ガス供給管(25)から供給されたガスをガス燃焼手段(13)で燃焼させて調理油が貯留された油槽(12)を加熱し、該油槽(12)と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト(15)内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
    前記ガス供給管(25)に配設されて、前記ガス燃焼手段(13)に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段(35)と、
    前記ガス燃焼手段(13)の燃焼開始から前記排気ダクト(15)でドラフト効果を生じるまでの燃焼モード切替時間(Tc)を計時する計時手段(T)と、
    前記油槽(12)に貯留された調理油の油温を検知する油温検知手段(19)と、
    前記油温検知手段(19)からの油温データを受けて、前記2次圧調整手段(35)を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段(30)とを備え、
    前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して、前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
    前記油温検知手段(19)により測定された油温データに基づいて、前記制御手段(30)が前記燃焼モード切替時間(Tc)を設定し、
    前記ガス燃焼手段(13)の燃焼開始から前記計時手段(T)が前記燃焼モード切替時間(Tc)を計時するまでは、前記制御手段(30)は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
    前記計時手段(T)が前記燃焼モード切替時間(Tc)を計時した以降は、前記制御手段(30)は前記通常燃焼モードで前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する
    ことを特徴するガスフライヤー。
  2. ガス供給管(25)から供給されたガスをガス燃焼手段(13)で燃焼させて調理油が貯留された油槽(12)を加熱し、該油槽(12)と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト(15)内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
    前記ガス供給管(25)に配設されて、前記ガス燃焼手段(13)に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段(35)と、
    前記ガス燃焼手段(13)の燃焼開始から前記排気ダクト(15)でドラフト効果が生じるまでの燃焼モード切替時間(Tc)を計時する計時手段(T)と、
    前記計時手段(T)からの計時信号を受けて、前記2次圧調整手段(35)を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段(30)とを備え、
    前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して、前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
    前記ガス燃焼手段(13)の燃焼開始から前記計時手段(T)が前記燃焼モード切替時間(Tc)を計時するまでは、前記制御手段(30)は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
    前記計時手段(T)が前記燃焼モード切替時間(Tc)を計時した以降は、前記制御手段(30)は前記通常燃焼モードで前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
    ガス供給源から前記ガス供給管(25)により供給されるガスの1次圧を検知可能なガス1次圧検知手段(S5)を備え、
    前記ガス1次圧検知手段(S5)により測定されたガス1次圧データに基づいて、前記制御手段(30)は前記燃焼モード切替時間(Tc)を補正する
    ことを特徴するガスフライヤー。
  3. ガス供給管(25)から供給されたガスをガス燃焼手段(13)で燃焼させて調理油が貯留された油槽(12)を加熱し、該油槽(12)と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト(15)内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
    前記ガス供給管(25)に配設されて、前記ガス燃焼手段(13)に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段(35)と、
    前記排気ダクト(15)を通過する燃焼ガスの温度を検知可能なガス温度検知手段(S2)と、
    前記ガス温度検知手段(S2)からのガス温度データを受けて、前記2次圧調整手段(35)を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段(30)とを備え、
    前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して、前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
    前記ガス温度検知手段(S2)により測定された燃焼ガスのガス温度に基づいて、前記制御手段(30)は燃焼モードの切替えを判定するための燃焼モード切替温度(Td)を設定し、
    前記燃焼ガスのガス温度が、前記ガス燃焼手段(13)の燃焼開始から前記排気ダクト(15)でドラフト効果を生じる前記燃焼モード切替温度(Td)になるまでは、前記制御手段(30)は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
    前記燃焼ガスのガス温度が前記燃焼モード切替温度(Td)以上になった以降は、前記制御手段(30)は前記通常燃焼モードで前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
    前記ガス供給管(25)へ供給されるガスの1次圧を検知可能なガス1次圧検知手段(S5)を備え、
    前記ガス1次圧検知手段(S5)により測定されたガス1次圧データに基づいて、前記制御手段(30)は前記燃焼モード切替温度(Td)を補正する
    ことを特徴するガスフライヤー。
  4. ガス供給管(25)から供給されたガスをガス燃焼手段(13)で燃焼させて調理油が貯留された油槽(12)を加熱し、該油槽(12)と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト(15)内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
    前記ガス供給管(25)に配設されて、前記ガス燃焼手段(13)に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段(35)と、
    前記ガス燃焼手段(13)の燃焼開始から前記排気ダクト(15)でドラフト効果が生じるまでの燃焼モード切替時間(Tc)を計時する計時手段(T)と、
    前記計時手段(T)からの計時信号を受けて、前記2次圧調整手段(35)を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段(30)とを備え、
    前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して、前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
    前記ガス燃焼手段(13)の燃焼開始から前記計時手段(T)が前記燃焼モード切替時間(Tc)を計時するまでは、前記制御手段(30)は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
    前記計時手段(T)が前記燃焼モード切替時間(Tc)を計時した以降は、前記制御手段(30)は前記通常燃焼モードで前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
    前記2次圧調整手段(35)に基づく前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替時間(Tc)とを、前記制御手段(30)により随時変更設定可能にし、
    前記ガス燃焼手段(13)の燃焼に使用されるガスの種類および該ガス燃焼手段(13)の種類に基づいて、前記2次圧調整手段(35)によるガス2次圧の設定値と、前記燃焼モード切替時間(Tc)の設定値とを予め設定した複数の設定グループ(Gr)が前記制御手段(30)に記憶され、
    前記制御手段(30)により前記設定グループ(Gr)を選択することで、前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替時間(Tc)とを一括して設定可能とした
    ことを特徴するガスフライヤー。
  5. ガス供給管(25)から供給されたガスをガス燃焼手段(13)で燃焼させて調理油が貯留された油槽(12)を加熱し、該油槽(12)と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト(15)内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
    前記ガス供給管(25)に配設されて、前記ガス燃焼手段(13)に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段(35)と、
    前記排気ダクト(15)を通過する燃焼ガスの温度を検知可能なガス温度検知手段(S2)と、
    前記ガス温度検知手段(S2)からのガス温度データを受けて、前記2次圧調整手段(35)を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段(30)とを備え、
    前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して、前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
    前記ガス温度検知手段(S2)により測定された燃焼ガスのガス温度に基づいて、前記制御手段(30)は燃焼モードの切替えを判定するための燃焼モード切替温度(Td)を設定し、
    前記燃焼ガスのガス温度が、前記ガス燃焼手段(13)の燃焼開始から前記排気ダクト(15)でドラフト効果を生じる前記燃焼モード切替温度(Td)になるまでは、前記制御手段(30)は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
    前記燃焼ガスのガス温度が前記燃焼モード切替温度(Td)以上になった以降は、前記制御手段(30)は前記通常燃焼モードで前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
    前記2次圧調整手段(35)に基づく前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替温度(Td)とを、前記制御手段(30)により随時変更設定可能にし、
    前記ガス燃焼手段(13)の燃焼に使用されるガスの種類および該ガス燃焼手段(13)の種類に基づいて、前記2次圧調整手段(35)によるガス2次圧の設定値と、前記燃焼モード切替温度(Td)の設定値とを予め設定した複数の設定グループ(Gr)が前記制御手段(30)に記憶され、
    前記制御手段(30)により前記設定グループ(Gr)を選択することで、前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替温度(Td)とを一括して設定可能とした
    ことを特徴するガスフライヤー。
  6. ガス供給管(25)から供給されたガスをガス燃焼手段(13)で燃焼させて調理油が貯留された油槽(12)を加熱し、該油槽(12)と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト(15)内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
    前記ガス供給管(25)に配設されて、前記ガス燃焼手段(13)に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段(35)と、
    前記ガス燃焼手段(13)の燃焼開始から前記排気ダクト(15)でドラフト効果が生じるまでの燃焼モード切替時間(Tc)を計時する計時手段(T)と、
    前記計時手段(T)からの計時信号を受けて、前記2次圧調整手段(35)を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段(30)とを備え、
    前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して、前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
    前記ガス燃焼手段(13)の燃焼開始から前記計時手段(T)が前記燃焼モード切替時間(Tc)を計時するまでは、前記制御手段(30)は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
    前記計時手段(T)が前記燃焼モード切替時間(Tc)を計時した以降は、前記制御手段(30)は前記通常燃焼モードで前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
    前記2次圧調整手段(35)に基づく前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替時間(Tc)とを、前記制御手段(30)により随時変更設定可能にし、
    前記2次圧調整手段(35)は、前記制御手段(30)から付与される電流値に基づいて弁開度が調整される比例弁であり、
    前記制御手段(30)から前記2次圧調整手段(35)に付与する電流の電流値は、前記ガス2次圧を測定して調整可能であり、
    前記ガス2次圧の設定値と、前記燃焼モード切替時間(Tc)の設定値とは、前記2次圧調整手段(35)の個体差により生じる電流値のばらつきの平均値に基づいて設定される
    ことを特徴するガスフライヤー。
  7. ガス供給管(25)から供給されたガスをガス燃焼手段(13)で燃焼させて調理油が貯留された油槽(12)を加熱し、該油槽(12)と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト(15)内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
    前記ガス供給管(25)に配設されて、前記ガス燃焼手段(13)に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段(35)と、
    前記排気ダクト(15)を通過する燃焼ガスの温度を検知可能なガス温度検知手段(S2)と、
    前記ガス温度検知手段(S2)からのガス温度データを受けて、前記2次圧調整手段(35)を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段(30)とを備え、
    前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して、前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
    前記ガス温度検知手段(S2)により測定された燃焼ガスのガス温度に基づいて、前記制御手段(30)は燃焼モードの切替えを判定するための燃焼モード切替温度(Td)を設定し、
    前記燃焼ガスのガス温度が、前記ガス燃焼手段(13)の燃焼開始から前記排気ダクト(15)でドラフト効果を生じる前記燃焼モード切替温度(Td)になるまでは、前記制御手段(30)は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
    前記燃焼ガスのガス温度が前記燃焼モード切替温度(Td)以上になった以降は、前記制御手段(30)は前記通常燃焼モードで前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
    前記2次圧調整手段(35)に基づく前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替温度(Td)とを、前記制御手段(30)により随時変更設定可能にし、
    前記2次圧調整手段(35)は、前記制御手段(30)から付与される電流値に基づいて弁開度が調整される比例弁であり、
    前記制御手段(30)から前記2次圧調整手段(35)に付与する電流の電流値は、前記ガス2次圧を測定して調整可能であり、
    前記ガス2次圧の設定値と、前記燃焼モード切替温度(Td)の設定値とは、前記2次圧調整手段(35)の個体差により生じる電流値のばらつきの平均値に基づいて設定される
    ことを特徴するガスフライヤー。
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