JP6656830B2 - ガスフライヤー - Google Patents
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Description
ガス供給管から供給されたガスをガス燃焼手段で燃焼させて調理油が貯留された油槽を加熱し、該油槽と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
前記ガス供給管に配設されて、前記ガス燃焼手段に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段と、
前記ガス燃焼手段の燃焼開始から前記排気ダクトでドラフト効果を生じるまでの燃焼モード切替時間を計時する計時手段と、
前記油槽に貯留された調理油の油温を検知する油温検知手段と、
前記油温検知手段からの油温データを受けて、前記2次圧調整手段を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段とを備え、
前記排気ダクトによるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段で調整して前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクトによるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段で調整して、前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
前記油温検知手段により測定された油温データに基づいて、前記制御手段が前記燃焼モード切替時間を設定し、
前記ガス燃焼手段の燃焼開始から前記計時手段が前記燃焼モード切替時間を計時するまでは、前記制御手段は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記計時手段が前記燃焼モード切替時間を計時した以降は、前記制御手段は前記通常燃焼モードで前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行することを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、ガス燃焼手段の燃焼開始直後からドラフト効果が生じるまでの間は、ガス燃焼手段手前のガスのガス2次圧を通常燃焼時よりも低くした初期燃焼モードで、ガス燃焼手段の燃焼を実行するようにした。従って、ガス燃焼手段の燃焼開始直後のドラフト効果が充分に生じていない状態においては、ガス2次圧を低くしてガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、不完全燃焼が起こり難く、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高くなるのを抑制し得る。また、排気ダクトにおいてドラフト効果が生じた以降は、ガス2次圧を初期燃焼モード時よりも高くした状態でガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、油槽の加熱に要する時間が長くなるのを最小限に抑えることができ、食材の調理作業に支障を来たすことを防止し得る。
また、油槽に貯留された調理油に油温に基づいて、ガス燃焼手段の燃焼開始からドラフト効果が生じるまでに要する時間である燃焼モード切替時間が設定される。これにより、ガス燃焼手段の燃焼開始から、油温に基づいて設定された燃焼モード切替時間が経過するまで初期燃焼モードでガス燃焼手段の燃焼を実行することで、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
ガス供給管から供給されたガスをガス燃焼手段で燃焼させて調理油が貯留された油槽を加熱し、該油槽と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
前記ガス供給管に配設されて、前記ガス燃焼手段に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段と、
前記ガス燃焼手段の燃焼開始から前記排気ダクトでドラフト効果が生じるまでの燃焼モード切替時間を計時する計時手段と、
前記計時手段からの計時信号を受けて、前記2次圧調整手段を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段とを備え、
前記排気ダクトによるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段で調整して前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクトによるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段で調整して、前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
前記ガス燃焼手段の燃焼開始から前記計時手段が前記燃焼モード切替時間を計時するまでは、前記制御手段は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記計時手段が前記燃焼モード切替時間を計時した以降は、前記制御手段は前記通常燃焼モードで前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
ガス供給源から前記ガス供給管により供給されるガスの1次圧を検知可能なガス1次圧検知手段を備え、
前記ガス1次圧検知手段により測定されたガス1次圧データに基づいて、前記制御手段は前記燃焼モード切替時間を補正することを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、ガス燃焼手段の燃焼開始直後からドラフト効果が生じるまでの間は、ガス燃焼手段手前のガスのガス2次圧を通常燃焼時よりも低くした初期燃焼モードで、ガス燃焼手段の燃焼を実行するようにした。従って、ガス燃焼手段の燃焼開始直後のドラフト効果が充分に生じていない状態においては、ガス2次圧を低くしてガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、不完全燃焼が起こり難く、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高くなるのを抑制し得る。また、排気ダクトにおいてドラフト効果が生じた以降は、ガス2次圧を初期燃焼モード時よりも高くした状態でガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、油槽の加熱に要する時間が長くなるのを最小限に抑えることができ、食材の調理作業に支障を来たすことを防止し得る。
また、ガス燃焼手段の燃焼開始からドラフト効果が生じるまでに要する時間として、燃焼モード切替時間が予め設定されている。これにより、ガス燃焼手段の燃焼開始から燃焼モード切替時間が経過するまで初期燃焼モードでガス燃焼手段の燃焼を実行することで、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
また、ガス燃焼手段に供給されるガスのガス1次圧に基づいて、ガス燃焼手段の燃焼開始からドラフト効果が生じるまでに要する時間である燃焼モード切替時間が設定される。これにより、ガス燃焼手段の燃焼開始から、ガス1次圧に基づいて設定された燃焼モード切替時間が経過するまで初期燃焼モードでガス燃焼手段の燃焼を実行することで、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
ガス供給管から供給されたガスをガス燃焼手段で燃焼させて調理油が貯留された油槽を加熱し、該油槽と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
前記ガス供給管に配設されて、前記ガス燃焼手段に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段と、
前記排気ダクトを通過する燃焼ガスの温度を検知可能なガス温度検知手段と、
前記ガス温度検知手段からのガス温度データを受けて、前記2次圧調整手段を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段とを備え、
前記排気ダクトによるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段で調整して前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクトによるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段で調整して、前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
前記ガス温度検知手段により測定された燃焼ガスのガス温度に基づいて、前記制御手段は燃焼モードの切替えを判定するための燃焼モード切替温度を設定し、
前記燃焼ガスのガス温度が、前記ガス燃焼手段の燃焼開始から前記排気ダクトでドラフト効果を生じる前記燃焼モード切替温度になるまでは、前記制御手段は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記燃焼ガスのガス温度が前記燃焼モード切替温度以上になった以降は、前記制御手段は前記通常燃焼モードで前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記ガス供給管へ供給されるガスの1次圧を検知可能なガス1次圧検知手段を備え、
前記ガス1次圧検知手段により測定されたガス1次圧データに基づいて、前記制御手段は前記燃焼モード切替温度を補正することを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、ガス燃焼手段の燃焼開始直後からドラフト効果が生じるまでの間は、ガス燃焼手段手前のガスのガス2次圧を通常燃焼時よりも低くした初期燃焼モードで、ガス燃焼手段の燃焼を実行するようにした。従って、ガス燃焼手段の燃焼開始直後のドラフト効果が充分に生じていない状態においては、ガス2次圧を低くしてガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、不完全燃焼が起こり難く、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高くなるのを抑制し得る。また、排気ダクトにおいてドラフト効果が生じた以降は、ガス2次圧を初期燃焼モード時よりも高くした状態でガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、油槽の加熱に要する時間が長くなるのを最小限に抑えることができ、食材の調理作業に支障を来たすことを防止し得る。
また、排気ダクトを通過する燃焼ガスのガス温度を検知して、燃焼モードの切替え判定基準となる燃焼モード切替温度と該ガス温度とを比較して燃焼モードの切替え判定を行うので、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
また、ガス燃焼手段に供給されるガスのガス1次圧に基づいて、燃焼モードの切替え判定基準となる燃焼モード切替温度が設定される。そして、排気ダクトを通過する燃焼ガスのガス温度を検知し、ガス1次圧に基づいて設定された前記燃焼モード切替温度と該ガス温度とを比較して燃焼モードの切替え判定を行うので、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
ガス供給管から供給されたガスをガス燃焼手段で燃焼させて調理油が貯留された油槽を加熱し、該油槽と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
前記ガス供給管に配設されて、前記ガス燃焼手段に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段と、
前記ガス燃焼手段の燃焼開始から前記排気ダクトでドラフト効果が生じるまでの燃焼モード切替時間を計時する計時手段と、
前記計時手段からの計時信号を受けて、前記2次圧調整手段を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段とを備え、
前記排気ダクトによるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段で調整して前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクトによるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段で調整して、前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
前記ガス燃焼手段の燃焼開始から前記計時手段が前記燃焼モード切替時間を計時するまでは、前記制御手段は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記計時手段が前記燃焼モード切替時間を計時した以降は、前記制御手段は前記通常燃焼モードで前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記2次圧調整手段に基づく前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替時間とを、前記制御手段により随時変更設定可能にし、
前記ガス燃焼手段の燃焼に使用されるガスの種類および該ガス燃焼手段の種類に基づいて、前記2次圧調整手段によるガス2次圧の設定値と、前記燃焼モード切替時間の設定値とを予め設定した複数の設定グループが前記制御手段に記憶され、
前記制御手段により前記設定グループを選択することで、前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替時間とを一括して設定可能としたことを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、ガス燃焼手段の燃焼開始直後からドラフト効果が生じるまでの間は、ガス燃焼手段手前のガスのガス2次圧を通常燃焼時よりも低くした初期燃焼モードで、ガス燃焼手段の燃焼を実行するようにした。従って、ガス燃焼手段の燃焼開始直後のドラフト効果が充分に生じていない状態においては、ガス2次圧を低くしてガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、不完全燃焼が起こり難く、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高くなるのを抑制し得る。また、排気ダクトにおいてドラフト効果が生じた以降は、ガス2次圧を初期燃焼モード時よりも高くした状態でガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、油槽の加熱に要する時間が長くなるのを最小限に抑えることができ、食材の調理作業に支障を来たすことを防止し得る。
また、ガス燃焼手段の燃焼開始からドラフト効果が生じるまでに要する時間として、燃焼モード切替時間が予め設定されている。これにより、ガス燃焼手段の燃焼開始から燃焼モード切替時間が経過するまで初期燃焼モードでガス燃焼手段の燃焼を実行することで、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
また、ガス燃焼手段や2次圧調整手段を制御する制御手段により、ガス2次圧や、燃焼モード切替時間の設定を随時行うことができ、ガス2次圧や、燃焼モード切替時間を設定するための設定手段を別途搭載する必要がなく、部品管理が容易になると共に製造コストを抑えることができる。
また、ガスの種類やガス燃焼手段の種類に基づいて設定グループを選択することで、ガス2次圧や、燃焼モード切替時間が一括に設定され、設定ミスを防止し得ると共に設定時間の短縮化を図り得る。
ガス供給管から供給されたガスをガス燃焼手段で燃焼させて調理油が貯留された油槽を加熱し、該油槽と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
前記ガス供給管に配設されて、前記ガス燃焼手段に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段と、
前記排気ダクトを通過する燃焼ガスの温度を検知可能なガス温度検知手段と、
前記ガス温度検知手段からのガス温度データを受けて、前記2次圧調整手段を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段とを備え、
前記排気ダクトによるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段で調整して前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクトによるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段で調整して、前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
前記ガス温度検知手段により測定された燃焼ガスのガス温度に基づいて、前記制御手段は燃焼モードの切替えを判定するための燃焼モード切替温度を設定し、
前記燃焼ガスのガス温度が、前記ガス燃焼手段の燃焼開始から前記排気ダクトでドラフト効果を生じる前記燃焼モード切替温度になるまでは、前記制御手段は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記燃焼ガスのガス温度が前記燃焼モード切替温度以上になった以降は、前記制御手段は前記通常燃焼モードで前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記2次圧調整手段に基づく前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替温度とを、前記制御手段により随時変更設定可能にし、
前記ガス燃焼手段の燃焼に使用されるガスの種類および該ガス燃焼手段の種類に基づいて、前記2次圧調整手段によるガス2次圧の設定値と、前記燃焼モード切替温度の設定値とを予め設定した複数の設定グループが前記制御手段に記憶され、
前記制御手段により前記設定グループを選択することで、前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替温度とを一括して設定可能としたことを要旨とする。
請求項5に係る発明によれば、ガス燃焼手段の燃焼開始直後からドラフト効果が生じるまでの間は、ガス燃焼手段手前のガスのガス2次圧を通常燃焼時よりも低くした初期燃焼モードで、ガス燃焼手段の燃焼を実行するようにした。従って、ガス燃焼手段の燃焼開始直後のドラフト効果が充分に生じていない状態においては、ガス2次圧を低くしてガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、不完全燃焼が起こり難く、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高くなるのを抑制し得る。また、排気ダクトにおいてドラフト効果が生じた以降は、ガス2次圧を初期燃焼モード時よりも高くした状態でガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、油槽の加熱に要する時間が長くなるのを最小限に抑えることができ、食材の調理作業に支障を来たすことを防止し得る。
また、排気ダクトを通過する燃焼ガスのガス温度を検知して、燃焼モードの切替え判定基準となる燃焼モード切替温度と該ガス温度とを比較して燃焼モードの切替え判定を行うので、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
また、ガス燃焼手段や2次圧調整手段を制御する制御手段により、ガス2次圧や、燃焼モード切替温度の設定を随時行うことができ、ガス2次圧や、燃焼モード切替温度を設定するための設定手段を別途搭載する必要がなく、部品管理が容易になると共に製造コストを抑えることができる。
また、ガスの種類やガス燃焼手段の種類に基づいて設定グループを選択することで、ガス2次圧や、燃焼モード切替温度が一括に設定され、設定ミスを防止し得ると共に設定時間の短縮化を図り得る。
ガス供給管から供給されたガスをガス燃焼手段で燃焼させて調理油が貯留された油槽を加熱し、該油槽と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
前記ガス供給管に配設されて、前記ガス燃焼手段に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段と、
前記ガス燃焼手段の燃焼開始から前記排気ダクトでドラフト効果が生じるまでの燃焼モード切替時間を計時する計時手段と、
前記計時手段からの計時信号を受けて、前記2次圧調整手段を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段とを備え、
前記排気ダクトによるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段で調整して前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクトによるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段で調整して、前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
前記ガス燃焼手段の燃焼開始から前記計時手段が前記燃焼モード切替時間を計時するまでは、前記制御手段は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記計時手段が前記燃焼モード切替時間を計時した以降は、前記制御手段は前記通常燃焼モードで前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記2次圧調整手段に基づく前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替時間とを、前記制御手段により随時変更設定可能にし、
前記2次圧調整手段は、前記制御手段から付与される電流値に基づいて弁開度が調整される比例弁であり、
前記制御手段から前記2次圧調整手段に付与する電流の電流値は、前記ガス2次圧を測定して調整可能であり、
前記ガス2次圧の設定値と、前記燃焼モード切替時間の設定値とは、前記2次圧調整手段の個体差により生じる電流値のばらつきの平均値に基づいて設定されることを要旨とする。
請求項6に係る発明によれば、ガス燃焼手段の燃焼開始直後からドラフト効果が生じるまでの間は、ガス燃焼手段手前のガスのガス2次圧を通常燃焼時よりも低くした初期燃焼モードで、ガス燃焼手段の燃焼を実行するようにした。従って、ガス燃焼手段の燃焼開始直後のドラフト効果が充分に生じていない状態においては、ガス2次圧を低くしてガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、不完全燃焼が起こり難く、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高くなるのを抑制し得る。また、排気ダクトにおいてドラフト効果が生じた以降は、ガス2次圧を初期燃焼モード時よりも高くした状態でガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、油槽の加熱に要する時間が長くなるのを最小限に抑えることができ、食材の調理作業に支障を来たすことを防止し得る。
また、ガス燃焼手段の燃焼開始からドラフト効果が生じるまでに要する時間として、燃焼モード切替時間が予め設定されている。これにより、ガス燃焼手段の燃焼開始から燃焼モード切替時間が経過するまで初期燃焼モードでガス燃焼手段の燃焼を実行することで、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
また、ガス燃焼手段や2次圧調整手段を制御する制御手段により、ガス2次圧や、燃焼モード切替時間の設定を随時行うことができ、ガス2次圧や、燃焼モード切替時間を設定するための設定手段を別途搭載する必要がなく、部品管理が容易になると共に製造コストを抑えることができる。
また、比例弁である2次圧調整手段に個体差があっても、制御手段から付与される電流の電流値を適切に設定することができる。
また、比例弁である2次圧調整手段に個体差があっても、各設定グループにおけるガス2次圧と、燃焼モード切替時間とを、適切な設定値に設定することが可能である。
ガス供給管から供給されたガスをガス燃焼手段で燃焼させて調理油が貯留された油槽を加熱し、該油槽と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
前記ガス供給管に配設されて、前記ガス燃焼手段に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段と、
前記排気ダクトを通過する燃焼ガスの温度を検知可能なガス温度検知手段と、
前記ガス温度検知手段からのガス温度データを受けて、前記2次圧調整手段を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段とを備え、
前記排気ダクトによるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段で調整して前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクトによるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段で調整して、前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
前記ガス温度検知手段により測定された燃焼ガスのガス温度に基づいて、前記制御手段は燃焼モードの切替えを判定するための燃焼モード切替温度を設定し、
前記燃焼ガスのガス温度が、前記ガス燃焼手段の燃焼開始から前記排気ダクトでドラフト効果を生じる前記燃焼モード切替温度になるまでは、前記制御手段は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記燃焼ガスのガス温度が前記燃焼モード切替温度以上になった以降は、前記制御手段は前記通常燃焼モードで前記ガス燃焼手段のガス燃焼を実行し、
前記2次圧調整手段に基づく前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替温度とを、前記制御手段により随時変更設定可能にし、
前記2次圧調整手段は、前記制御手段から付与される電流値に基づいて弁開度が調整される比例弁であり、
前記制御手段から前記2次圧調整手段に付与する電流の電流値は、前記ガス2次圧を測定して調整可能であり、
前記ガス2次圧の設定値と、前記燃焼モード切替温度の設定値とは、前記2次圧調整手段の個体差により生じる電流値のばらつきの平均値に基づいて設定されることを要旨とする。
請求項7に係る発明によれば、ガス燃焼手段の燃焼開始直後からドラフト効果が生じるまでの間は、ガス燃焼手段手前のガスのガス2次圧を通常燃焼時よりも低くした初期燃焼モードで、ガス燃焼手段の燃焼を実行するようにした。従って、ガス燃焼手段の燃焼開始直後のドラフト効果が充分に生じていない状態においては、ガス2次圧を低くしてガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、不完全燃焼が起こり難く、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高くなるのを抑制し得る。また、排気ダクトにおいてドラフト効果が生じた以降は、ガス2次圧を初期燃焼モード時よりも高くした状態でガス燃焼手段の燃焼が実行されるので、油槽の加熱に要する時間が長くなるのを最小限に抑えることができ、食材の調理作業に支障を来たすことを防止し得る。
また、排気ダクトを通過する燃焼ガスのガス温度を検知して、燃焼モードの切替え判定基準となる燃焼モード切替温度と該ガス温度とを比較して燃焼モードの切替え判定を行うので、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
また、ガス燃焼手段や2次圧調整手段を制御する制御手段により、ガス2次圧や、燃焼モード切替温度の設定を随時行うことができ、ガス2次圧や、燃焼モード切替温度を設定するための設定手段を別途搭載する必要がなく、部品管理が容易になると共に製造コストを抑えることができる。
また、比例弁である2次圧調整手段に個体差があっても、制御手段から付与される電流の電流値を適切に設定することができる。
また、比例弁である2次圧調整手段に個体差があっても、各設定グループにおけるガス2次圧と、燃焼モード切替温度とを、適切な設定値に設定することが可能である。
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
前記ガス燃焼手段に供給される空気の温度を検知可能な空気温度検知手段を備え、
前記空気温度検知手段により測定された空気温度データに基づいて、前記制御手段は前記燃焼モード切替時間を補正することを要旨とする。
この構成によれば、ガス燃焼手段での燃焼に利用される空気の温度に基づいて、ガス燃焼手段の燃焼開始からドラフト効果が生じるまでに要する時間である燃焼モード切替時間が設定される。これにより、ガス燃焼手段の燃焼開始から、空気の温度に基づいて設定された燃焼モード切替時間が経過するまで初期燃焼モードでガス燃焼手段の燃焼を実行することで、ドラフト効果が生じる前において、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が高まるのを、適切かつ確実に抑制し得る。
前記ガス供給管の途中に直列に配設した第1開閉弁および第2開閉弁と、
前記第1開閉弁および第2開閉弁の開閉制御を行う制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記ガス燃焼手段へのガスの供給を停止する場合に、前記第1開閉弁および第2開閉弁を所定の時間差をもって閉鎖すると共に、
前記ガス燃焼手段へのガスの供給停止毎に、前記第1開閉弁および第2開閉弁の閉鎖順序を逆に実行することを要旨とする。
この構成によれば、ガス燃焼手段へのガスの供給停止毎に、第1開閉弁および第2開閉弁の閉鎖順序を逆にするようにしたので、該第1開閉弁および第2開閉弁の弁開放に係る作動不良を確認することができる。これにより、ガス燃焼手段の燃焼停止後にガス漏れが発生することを防止し得る。
実施例のガスフライヤー10は、図1〜図3に示すように、箱型形状をなす本体11と、調理油を貯留すると共に本体11に配設された油槽12と、油槽12の下部前側に設置されたガス燃焼手段としてのガスバーナ13とを備えている。前記油槽12は、揚げ調理用の食材(図示せず)を出し入れし得るよう上方に開口した箱状に形成されている。油槽12にはインナー箱体21が配設されて、該油槽12の外側面と該インナー箱体21との間に、燃焼室20と、ガスバーナ13でのガスの燃焼により発生した燃焼ガスが移動可能な燃焼ガス通路14とが画成されている。また、油槽12の後側(本体11の後部)には、燃焼ガス通路14と空間的に連通する排気ダクト15が、立ち上がった姿勢に立設されている。このようなガスフライヤー10は、ガスバーナ13でのガスの燃焼により発生した燃焼ガスが燃焼室20から排気ダクト15に向けて燃焼ガス通路14を移動する際に、該燃焼ガスと油槽12との間で熱交換が行われて該油槽12が所定の設定温度まで加熱され、加熱された油槽12に貯留された調理油を所定の調理温度まで昇温させるようになっている。そして、燃焼ガス通路14を移動した燃焼ガスは、排気ダクト15内へ移動すると共に該排気ダクト15内を上昇移動して、排気ダクト15の上部に形成された排気口16から外部へ排出されるよう構成されている。
前記本体11の前部には、図1に示すように、前面カバーパネル17が配設されている。この前面カバーパネル17の前面には、図5に示すように、電源のON、OFF操作を行う運転ボタン51を含む各種設定ボタンや表示パネル等が配設された操作パネル50が設けられている。設定ボタンとして、油槽12に貯留した調理油の温度(油温)を設定する油温設定ボタン52、調理時間を設定する調理時間設定ボタン53、調理時間を計時する調理時間タイマのスタートボタン54、調理を中断する際の待機ボタン57等が配設されている。また表示パネルとして、調理油の温度を表示する油温表示パネル55と、調理経過時間(または調理残り時間)を表示する調理時間表示パネル56とが配設されている。また、前面カバーパネル17内には、図2に示すように、ガスバーナ13の燃焼制御を行う制御手段であるガスコントローラ基板30や、ガスコントローラ基板30と通信可能で該ガスコントローラ基板30へ指示信号を送信する第2の制御手段である表示基板31や、当該ガスフライヤー10への電源供給を遮断するブレーカ32等が配設されている。
前記油槽12は、図1および図2に示すように、上方へ開口すると共に下方へ凸となる箱状に形成されている。油槽12は、下方に位置する第1油貯留部12aと、この第1油貯留部12aの上側に該第1油貯留部12aに連なって設けられた第2油貯留部12bとを備え、第1油貯留部12aよりも第2油貯留部12bの開口面積が大きく設定されており、所定量の調理油が貯留可能に構成されている。油槽12は、調理油が第1油貯留部12aに充満すると共に第2油貯留部12bの深さの約1/2まで充満した状態が、該調理油の規定量とされている(図2に一点鎖線にて表示)。油槽12の第1油貯留部12aの後板部には、該油槽12に貯留された油槽12に貯留された調理油の温度(油温)Tbを検知する油温検知センサ(油温検知手段)19を取り付けるセンサ取付部18が設けられている。センサ取付部18は、油槽12における燃焼室20から最も離れた位置に設けられており、油温検知センサ19が検知する油温Tbは、調理油において温度が低い部分の温度である。
前記油温検知センサ19は、細長の丸棒状に形成された温度検知部を備えたサーミスタ等であり、油槽12内へ延出した状態でセンサ取付部18に固定されて、油槽12内に貯留した調理油に浸漬され得るようになっている。そして、油温検知センサ19は、調理油に浸漬した状態で調理油の油温Tbを検知すると共に、検知した油温データを表示基板31へ出力するよう構成されている。なお、油温検知センサ19は、空気の影響を受け難いモールドタイプのものが採用されている。
前記油槽12には、図2に示すように、第1油貯留部12aを外側から覆うインナー箱体21が配設されている。インナー箱体21は、第1油貯留部12aの外周面から離間して配設されており、該油槽12の外周面との間に、燃焼ガス排出構造を構成する燃焼室20および前述した燃焼ガス通路14が画成されている。インナー箱体21の底部には、燃焼室20に臨む位置に、ガスバーナ13を配設するバーナ設置口22が形成されている。なお、インナー箱体21の内側には断熱部材23が配設されており、ガスバーナ13で発生した高温の燃焼ガスの熱がインナー箱体21の外部へ移動することを抑制し得るようになっている。
ガス燃焼手段としてのガスバーナ13は、ガスの流れにより無加圧の一次空気を吸引する構造をなす所謂ブンゼンバーナが採用されている。ガスバーナ13は、図2〜図4に示すように、上方に開口すると共に左右方向が長手となる矩形箱状に形成されたケース体40内に、該ケース体40の長手方向へ延在すると共にガス供給管25が連結されたガス分配管(図示せず)が配設されると共に、該ガス分配管の上面に複数のバーナ部(燃焼部)42(図4参照)が列をなして設けられている。そして、ガス分配管から供給されたガスと、ケース体40内に取り込まれた1次空気とが混合することで、連続燃焼が可能となっている。なお、バーナ設置口22に配設されたガスバーナ13は、油槽12の第1油貯留部12aから前側へ適宜間隔をおいて配置され、バーナ部42から発生するガス炎が第1油貯留部12aの前外面に当たることで不完全燃焼が発生するのを防止するようになっている。
前記ガスバーナ13には、図4に示すように、スパークプラグ43およびフレームロッド44が配設されている。前記スパークプラグ43は、ガスコントローラ基板30に電気的に接続され、該ガスコントローラ基板30により制御されるイグナイタにより電気的に火花を発生させて、ガス供給管25から供給されて1次空気と混合したガスの燃焼を開始するものである。また、フレームロッド(炎検知器)44は、ガスコントローラ基板30に電気的に接続され、ガスバーナ13のバーナ部42が燃焼中には電流が流れると共に非燃焼中には電流が流れない特性を有しており、これにより該バーナ部42での燃焼を監視可能となっている。
前記ガスバーナ13には、図2〜図4に示すように、外部のガス供給源(図示せず)に接続されるガス供給管25が接続され、該ガス供給管25を介して燃焼用のガス(都市ガスやプロパンガス等)が、ガス分配管に供給されるようになっている。ガス供給管25の中途にはバルブユニット45が配設されており、当該ガス供給管25は、図示省略したガス供給源に接続されるガス取込み部46およびバルブユニット45の流入側に接続される1次ガス供給管25aと、バルブユニット45の流出側およびガスバーナ13のガス分配管に接続される2次ガス供給管25bとから構成されている。
前記バルブユニット45は、1次ガス供給管25aの出口側に接続される前記第1電磁弁26と、該第1電磁弁26の出口側に接続される第2電磁弁27とを備えている。第1電磁弁26および第2電磁弁27は、前記ガスコントローラ基板30により開閉制御される。また、実施例のバルブユニット45は、第2電磁弁27の出口側に、ガスコントローラ基板30により開閉制御される比例弁35を備えている。これら第1電磁弁26、第2電磁弁27および比例弁35は、ユニット本体45aに配設されてユニット化されている。1次ガス供給管25aからのガスは、第1電磁弁26→第2電磁弁27→比例弁35の順で移動して、2次ガス供給管25bを移動してガスバーナ13に供給されるようになっている。第1電磁弁26および第2電磁弁27は、ユニット本体45a内に形成されたガス通路を開放する開放位置および閉鎖する閉鎖位置に変位する2位置タイプの遮断弁である。そして、ガスコントローラ基板30により、第1電磁弁26および第2電磁弁27を閉鎖状態に制御することで1次ガス供給管25aからガスバーナ13へのガスの供給を遮断し、第1電磁弁26および第2電磁弁27を開放状態に制御することで、1次ガス供給管25aからガスバーナ13へのガスの供給を許容する。
前記比例弁35は、ガスコントローラ基板30による開閉制御に基づいて弁開度を調整可能となっており、ガスバーナ13へのガス供給量(流量)を増減調整可能なガス供給量調整手段である。そして、比例弁35の弁開度に比例して2次ガス供給管25b内のガス2次圧が増減変化するようになり、該比例弁35は、2次ガス供給管25b内のガス2次圧を増減変化させる2次圧調整手段でもある。比例弁35は、ガスコントローラ基板30によるPWM(Pulse Width Modulation)制御および表示基板31のPD(比例微分)制御に基づいて、該比例弁35に印加される電流値を可変制御することで弁の開閉が行われる。そして比例弁35は、ガスコントローラ基板30から印加される電流値に比例して、弁開度を0〜100%の間で無段階に調整可能となっており、ガスバーナ13へのガス供給量を無段階で調整し得るよう構成されている。すなわち比例弁35は、印加される電流値が大きくなるほど弁開度が大きくなり、ガスバーナ13へのガス供給量を増加させると共に、2次ガス供給管25b内のガス2次圧を増減変化させるよう構成されている。なお、2次ガス供給管25bにおけるガスバーナ13のバーナ部42の手前には、該2次ガス供給管25bにおけるガス2次圧を検知可能な圧力検知手段としてのガス2次圧検知センサS1(図4参照)が配設されている。そして、ガス2次圧検知センサS1からのガス2次圧データが、ガスコントローラ基板30に送信されるようになっている。
次に、実施例のガスフライヤー10において実施されるガスバーナ13の燃焼制御について説明する。前記ガスバーナ13を備えたガスフライヤー10では、該ガスバーナ13でのガスの燃焼により発生した燃焼ガスが、油槽12とインナー箱体21との間に画成された燃焼ガス通路14を移動する際に油槽12と接触し、温度上昇した該油槽12内の調理油の油温を食材の調理に適した調理温度まで昇温させる。そして、油槽12と熱交換した後の燃焼ガスは、燃焼ガス通路14から排気ダクト15内へ移動して、該排気ダクト15内を上方へ移動した後に外部へ排出される。ここで、燃焼ガスが排気ダクト15内を上昇移動する際に前記ドラフト効果(煙突効果)が生じて、このドラフト効果に基づいて、本体11に設けられた吸気口24(図2参照)を介して本体11内に燃焼用の空気が取り込まれる。
図8は、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM6において実行されるドラフト効果判定処理の第1実施態様を示すフローチャートである。この第1実施態様のドラフト効果判定処理を実行するにあたり、ガスコントローラ基板30の記憶部には、初期燃焼モードによるガスバーナ13での燃焼開始から、排気ダクト15においてドラフト効果が生じるまでの時間(以降「燃焼モード切替時間」という)Tcが、予め記憶されている。この燃焼モード切替時間Tcは、実施例のガスフライヤー10の開発段階において実施した燃焼試験により得られたものであり、ガスフライヤー10の機種ごとに異なる。また、ガスフライヤー10は、燃焼モード切替時間Tcを計時するための計時手段としてのタイマTを備えている。実施例では、図4に示すように、タイマTをなすタイマ回路を前記ガスコントローラ基板30が備えており、該タイマTが計時した時間が、該ガスコントローラ基板30の制御部に入力される。これにより、第1実施態様のドラフト効果判定処理では、タイマTが燃焼モード切替時間Tcを計時したタイミングで、ガスコントローラ基板30の制御部が、比例弁35の弁開度を「低」→「高」に変更する制御を実行することを可能とする。
図9は、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM6において実行されるドラフト効果判定処理の第2実施態様を示すフローチャートである。この第2実施態様に係るドラフト効果判定処理では、前記油温検知センサ19が検知した油温データに基づいて、前記ガスコントローラ基板30の制御部が、前記燃焼モード切替時間Tcを設定するようになっている。すなわち、油温Tbが常温程度まで低下している場合には、燃焼ガス通路14内および排気ダクト15内に滞留している空気も同様に常温まで低下しているため、該排気ダクト15内においてドラフト効果が生じるまでの時間が長くなる。一方、油温Tbが上昇している場合には、燃焼ガス通路14内および排気ダクト15内に滞留している空気も油温Tbに近い温度まで上昇しているため、該排気ダクト15内において短時間でドラフト効果が生じる。従って、油温検知センサ19が検知した油温データに基づき、設定プログラムを実行して燃焼モード切替時間Tcの設定を変更することで、適切なガスバーナ燃焼制御を行うことを可能とする。
図10は、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM6において実行されるドラフト効果判定処理の第3実施態様を示すフローチャートである。この第3実施態様におけるドラフト効果判定処理を実行するにあたり、前記排気ダクト15には、該排気ダクト15内を通過する燃焼ガスの温度を検知するガス温度検知手段としてのガス温度検知センサS2を備える(図4参照)。また、ガスコントローラ基板30の記憶部には、排気ダクト15内においてドラフト効果が生じて、燃焼モードの切替え判定の基準となるガス温度(以降「燃焼モード切替温度」)Tdが、予め記憶されている。この燃焼モード切替温度Tdは、実施例のガスフライヤー10の開発段階において実施した燃焼試験の結果から得られたものである。
図11は、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM6において実行されるドラフト効果判定処理の第4実施態様を示すフローチャートである。この第4実施態様におけるドラフト効果判定処理を実行するにあたり、ガスフライヤー10の本体11内に、空気の湿度を検知する湿度検知手段としての湿度検知センサS3を備える(図4参照)。また、前記ガスコントローラ基板30の記憶部には、初期燃焼モードによるガスバーナ13での燃焼開始から、排気ダクト15においてドラフト効果が生じるまでの前記燃焼モード切替時間Tcが、予め記憶されている。また、ガスフライヤー10は、燃焼モード切替時間Tcを計時するための計時手段としてのタイマTを備えている。
図12は、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM6において実行されるドラフト効果判定処理の第5実施態様を示すフローチャートである。この第5実施態様におけるドラフト効果判定処理を実行するにあたり、ガスフライヤー10の本体11内に、空気の湿度を検知する湿度検知手段としての湿度検知センサS3を備える(図4参照)。また、前記排気ダクト15には、該排気ダクト15内を通過する燃焼ガスの温度を検知するガス温度検知手段としてのガス温度検知センサS2を備える(図4参照)。
図13は、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM6において実行されるドラフト効果判定処理の第6実施態様を示すフローチャートである。この第6実施態様におけるドラフト効果判定処理を実施するにあたり、ガスフライヤー10の本体11内に、空気の温度(室温)を検知する空気温度検出手段としての室温検知センサS4を備える(図4参照)。また、前記ガスコントローラ基板30の記憶部には、前記燃焼モード切替時間Tcが記憶されている。また、ガスフライヤー10には、燃焼モード切替時間Tcを計時する計時手段としてのタイマTを備えている。
図14は、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM6において実行されるドラフト効果判定処理の第7実施態様を示すフローチャートである。この第7実施態様におけるドラフト効果判定処理を実行するにあたり、ガスフライヤー10の本体11内に、空気の温度(室温)を検知する室温検知センサS4を備える(図4参照)。また、前記排気ダクト15に、該排気ダクト15内を通過する燃焼ガスの温度を検知するガス温度検知手段としてのガス温度検知センサS2を備える(図4参照)。
図15は、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM6において実行されるドラフト効果判定処理の第8実施態様を示すフローチャートである。この第8実施態様におけるドラフト効果判定処理を実行するにあたり、ガスフライヤー10におけるガス供給管25の1次ガス供給管25aに、ガス供給源から供給されるガスの1次圧を検知する圧力検知手段であるガス1次圧検知センサS5を備える(図4参照)。このガス1次圧検知センサS5は、検知したガス1次圧を、ガスコントローラ基板30の制御部に入力するようになっている。また、ガスフライヤー10は、燃焼モード切替時間Tcを計時するタイマTを備えている。
図16は、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM6において実行されるドラフト効果判定処理の第9実施態様を示すフローチャートである。この第9実施態様におけるドラフト効果判定処理を実行するにあたり、ガスフライヤー10におけるガス供給管25の1次ガス供給管25aに、ガス供給源から供給されるガスの1次圧を検知する圧力検知手段であるガス1次圧検知センサS5を備える(図4参照)。このガス1次圧検知センサS5は、検知したガス1次圧を、ガスコントローラ基板30の制御部に入力するようになっている。また、前記排気ダクト15に、該排気ダクト15内を通過する燃焼ガスの温度を検知するガス温度検知手段としてのガス温度検知センサS2を備える(図4参照)。
実施例のガスフライヤー10は、図2および図4に示すように、ガス供給管25の途中に、ガスコントローラ基板30により開閉制御される同一タイプの第1電磁弁26および第2電磁弁27を直列に配置すると共に、第2電磁弁27とガスバーナ13との間に比例弁35を配置した構成となっている。同一タイプの第1電磁弁26および第2電磁弁27を直列に配置することで、万一、第1または第2電磁弁26,27の一方の電磁弁が作動不良により閉鎖位置へ制御不能となったとしても、他方の電磁弁が正常に作動することにより、ガスバーナ13を確実に燃焼停止し得ると共にバーナ部42からのガス漏れを防止し得る。
実施例のガスフライヤー10は、第1電磁弁26または第2電磁弁27の作動不良が確認された場合に、該電磁弁の故障を報知する報知手段60を備えている(図4参照)。この報知手段60は、ガスコントローラ基板30に電気的に接続されていて、該ガスコントローラ基板30により作動制御される。そして、報知手段60としては、音を発生するブザーまたはスピーカ等の音発生装置、LEDやランプ等の発光手段を備えた発光装置、携帯電話や無線装置等に信号を発信する信号発信装置等が実施可能である。従って、第1電磁弁26および第2電磁弁27の一方の作動不良が発生した場合には、ガスコントローラ基板30により報知手段60を作動させることで、該電磁弁25,27の故障発生を迅速に報知することが可能である。
次に、図7に示すガスバーナ燃焼制御のステップSM10で実施例される弁閉鎖処理について、図17を引用して説明する。この弁閉鎖処理は、ガスバーナ燃焼制御におけるステップSM9において、前記運転ボタン51のOFF操作が行われた場合、または油槽12に貯留された調理油の油温Tbが所定の設定温度に到達した場合に実行される。前記ガスコントローラ基板30の制御部は、運転ボタン51のOFF操作が行われるか、油槽12に貯留された調理油の油温Tbが所定の設定温度に到達すると、先ず、前回の弁閉鎖処理における第1電磁弁26および第2電磁弁27の弁閉鎖順序を確認する(ステップS100)。
実施例のガスフライヤー10は、前述したガス2次圧検知センサS1、ガス温度検知センサS2、湿度検知センサS3、室温検知センサS4およびガス1次圧検知センサS5および油温検知センサ19の他にも、各種検知手段を備えている。すなわち、前記油温検知センサ19の故障発生時に油槽12内の調理油が所定の調理温度より高温まで加熱されることを防止する過熱検知手段、油槽12内に調理油が貯留されていない状態でガスバーナ13を燃焼させることを防止する空焚き検知手段、ガスバーナ13の異常により燃焼が停止した状態でガスが供給されるのを検知する立ち消え検知手段、ガスバーナ13における逆炎検知手段等を備えている。そして、これら検知手段の何れかが異常を検知した際には、前記報知手段60による異常報知が行われるようになっている。
実施例のガスフライヤー10は、新規設置時からの総運転時間を計時する計時手段としてのタイマを備えている。そして、タイマが計時した総運転時間が、予め設定された時間になった際には、定期点検の実施を報知する定期点検報知機能を備えている。前記総運転時間とは、ガスフライヤーの前記運転ボタン51がON操作されて、図示しない運転ランプが点灯している時間である。ここで、ガスフライヤー10は、高温の燃焼ガスが通過する前記燃焼室20、燃焼ガス経路14、排気ダクト15および排気口16等が、長期の使用により油煙や塵埃が付着して汚れる。このように油煙や塵埃が燃焼ガスの通過経路内に付着すると、排気ガスの通過抵抗が増加して排気ダクト15においてドラフト効果が生じ難くなると共に、不完全燃焼が発生し易い。
実施例のガスフライヤー10は、前記比例弁35の弁開度設定に基づく前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替時間Tcまたは燃焼モード切替温度Tdとを、前記操作パネル50でのボタン操作に基づいて、前記ガスコントローラ基板30により設定変更可能に構成されている。これにより、ガスフライヤー10の設置環境や運転環境に応じて、当該ガスフライヤー10に適したガス2次圧、燃焼モード切替時間Tcまたは燃焼モード切替温度Tdを設定することで、ガスバーナ13による効率的かつ安全な燃焼が可能となっている。
実施例のガスフライヤー10は、前記操作パネル50における油温表示パネル55(図5参照)において、油槽12に貯留された調理油を加熱する際の設定温度を表示するモードと共に、油温検知センサ19により検知する該調理油の実温度を表示するモードを備えている。これら設定温度表示モードおよび実温度表示モードは、操作パネル50に配設された前記油温設定ボタン52による所定の操作により何れかを選択可能となっている。ここで、設定温度表示モードでは、図20(a)に示すように、調理油の油温Tbが、「油温<(設定温度−15℃)」の場合には、油温表示パネル55に「Lo」と表示される。また、調理油の油温Tbが、「設定温度−15℃≦設定温度≦設定温度+15℃」の場合には、油温表示パネル55に「設定温度」が表示される。また、調理油の油温Tbが、「油温>(設定温度+15℃)」の場合には、油温表示パネル55に「Hi」と表示されるようになっている。例えば、調理油の設定温度を180℃に設定した場合に、油温Tbが165℃未満の場合は「Lo」と表示され、油温Tbが165℃〜195℃の場合には「180℃」と表示されると共に、油温Tbが195℃より高い場合は「Hi」と表示される。
実施例のガスフライヤー10は、調理が一時的に中断した際には、待機モードに切替えられ、油槽12に貯留された調理油を、予め設定された待機温度に保温する待機モードを備えている。そして、実施例のガスフライヤー10は、待機モードにおける調理油の待機温度が複数設定されており、図5に示す前記待機ボタン57の所定の操作に基づいてユーザーが選択可能になっている。すなわち、加熱した調理油を使用する調理には、設定温度(調理温度)が200℃程度で行われる天ぷらや、該天ぷらよりも低い設定温度(例えば180℃程度)で行われるフライがあり、実施例では待機温度として100℃および120℃の2種類が設定されている。
本発明は、前述の実施例の構成に限定されず、以下のようにも変更することも可能である。
(1)2次圧調整手段は、実施例で例示した比例弁に限定されるものではなく、制御手段の制御に基づき、ガス燃焼手段へ供給されるガスの2次圧を適切に調整し得るものであれば様々な装置に代替可能である。
(2)ガス燃焼手段の燃焼開始から排気ダクトにおいてドラフト効果が生じるまでの時間は、ガスフライヤーの構造(燃焼ガス通路および排気ダクトの流路形状やサイズ等)や、ガス燃焼手段の燃焼能力等により機種毎に異なるため、燃焼モード切替時間は機種毎に異なる。
(3)排気ダクトにおいてドラフト効果が生じるようになる燃焼ガスのガス温度は、ガスフライヤーの構造(燃焼ガス通路および排気ダクトの流路形状やサイズ等)や、ガス燃焼手段の燃焼能力等により機種毎に異なるため、燃焼モード切替時間は機種毎に異なる。
(4)実施例では、制御手段であるガスコントローラ基板と第2の制御手段である表示基板とを個別に備えた構成を例示したが、ガスコントローラ基板および表示基板を単一の制御手段として構成して、ガスコントローラ基板の機能および表示基板の機能を該単一の制御手段が備えるようにしてもよい。
19 油温検知センサ(油温検知手段),26 第1電磁弁(第1開閉弁)
27 第2電磁弁(第2開閉弁),30 ガスコントローラ基板(制御手段)
35 比例弁(2次圧調整手段),Gr 設定グループ
S2 ガス温度検知センサ(ガス温度検知手段),S3 湿度検知センサ(湿度検知手段)
S4 空気温度検知センサ(空気温度検知手段)
S5 ガス1次圧検知センサ(ガス1次圧検知手段),Tタ イマ(計時手段),Tb 油温
Tc 燃焼モード切替時間,Td 燃焼モード切替温度
Claims (7)
- ガス供給管(25)から供給されたガスをガス燃焼手段(13)で燃焼させて調理油が貯留された油槽(12)を加熱し、該油槽(12)と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト(15)内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
前記ガス供給管(25)に配設されて、前記ガス燃焼手段(13)に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段(35)と、
前記ガス燃焼手段(13)の燃焼開始から前記排気ダクト(15)でドラフト効果を生じるまでの燃焼モード切替時間(Tc)を計時する計時手段(T)と、
前記油槽(12)に貯留された調理油の油温を検知する油温検知手段(19)と、
前記油温検知手段(19)からの油温データを受けて、前記2次圧調整手段(35)を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段(30)とを備え、
前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して、前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
前記油温検知手段(19)により測定された油温データに基づいて、前記制御手段(30)が前記燃焼モード切替時間(Tc)を設定し、
前記ガス燃焼手段(13)の燃焼開始から前記計時手段(T)が前記燃焼モード切替時間(Tc)を計時するまでは、前記制御手段(30)は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
前記計時手段(T)が前記燃焼モード切替時間(Tc)を計時した以降は、前記制御手段(30)は前記通常燃焼モードで前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する
ことを特徴するガスフライヤー。 - ガス供給管(25)から供給されたガスをガス燃焼手段(13)で燃焼させて調理油が貯留された油槽(12)を加熱し、該油槽(12)と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト(15)内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
前記ガス供給管(25)に配設されて、前記ガス燃焼手段(13)に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段(35)と、
前記ガス燃焼手段(13)の燃焼開始から前記排気ダクト(15)でドラフト効果が生じるまでの燃焼モード切替時間(Tc)を計時する計時手段(T)と、
前記計時手段(T)からの計時信号を受けて、前記2次圧調整手段(35)を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段(30)とを備え、
前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して、前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
前記ガス燃焼手段(13)の燃焼開始から前記計時手段(T)が前記燃焼モード切替時間(Tc)を計時するまでは、前記制御手段(30)は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
前記計時手段(T)が前記燃焼モード切替時間(Tc)を計時した以降は、前記制御手段(30)は前記通常燃焼モードで前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
ガス供給源から前記ガス供給管(25)により供給されるガスの1次圧を検知可能なガス1次圧検知手段(S5)を備え、
前記ガス1次圧検知手段(S5)により測定されたガス1次圧データに基づいて、前記制御手段(30)は前記燃焼モード切替時間(Tc)を補正する
ことを特徴するガスフライヤー。 - ガス供給管(25)から供給されたガスをガス燃焼手段(13)で燃焼させて調理油が貯留された油槽(12)を加熱し、該油槽(12)と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト(15)内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
前記ガス供給管(25)に配設されて、前記ガス燃焼手段(13)に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段(35)と、
前記排気ダクト(15)を通過する燃焼ガスの温度を検知可能なガス温度検知手段(S2)と、
前記ガス温度検知手段(S2)からのガス温度データを受けて、前記2次圧調整手段(35)を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段(30)とを備え、
前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して、前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
前記ガス温度検知手段(S2)により測定された燃焼ガスのガス温度に基づいて、前記制御手段(30)は燃焼モードの切替えを判定するための燃焼モード切替温度(Td)を設定し、
前記燃焼ガスのガス温度が、前記ガス燃焼手段(13)の燃焼開始から前記排気ダクト(15)でドラフト効果を生じる前記燃焼モード切替温度(Td)になるまでは、前記制御手段(30)は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
前記燃焼ガスのガス温度が前記燃焼モード切替温度(Td)以上になった以降は、前記制御手段(30)は前記通常燃焼モードで前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
前記ガス供給管(25)へ供給されるガスの1次圧を検知可能なガス1次圧検知手段(S5)を備え、
前記ガス1次圧検知手段(S5)により測定されたガス1次圧データに基づいて、前記制御手段(30)は前記燃焼モード切替温度(Td)を補正する
ことを特徴するガスフライヤー。 - ガス供給管(25)から供給されたガスをガス燃焼手段(13)で燃焼させて調理油が貯留された油槽(12)を加熱し、該油槽(12)と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト(15)内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
前記ガス供給管(25)に配設されて、前記ガス燃焼手段(13)に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段(35)と、
前記ガス燃焼手段(13)の燃焼開始から前記排気ダクト(15)でドラフト効果が生じるまでの燃焼モード切替時間(Tc)を計時する計時手段(T)と、
前記計時手段(T)からの計時信号を受けて、前記2次圧調整手段(35)を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段(30)とを備え、
前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して、前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
前記ガス燃焼手段(13)の燃焼開始から前記計時手段(T)が前記燃焼モード切替時間(Tc)を計時するまでは、前記制御手段(30)は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
前記計時手段(T)が前記燃焼モード切替時間(Tc)を計時した以降は、前記制御手段(30)は前記通常燃焼モードで前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
前記2次圧調整手段(35)に基づく前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替時間(Tc)とを、前記制御手段(30)により随時変更設定可能にし、
前記ガス燃焼手段(13)の燃焼に使用されるガスの種類および該ガス燃焼手段(13)の種類に基づいて、前記2次圧調整手段(35)によるガス2次圧の設定値と、前記燃焼モード切替時間(Tc)の設定値とを予め設定した複数の設定グループ(Gr)が前記制御手段(30)に記憶され、
前記制御手段(30)により前記設定グループ(Gr)を選択することで、前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替時間(Tc)とを一括して設定可能とした
ことを特徴するガスフライヤー。 - ガス供給管(25)から供給されたガスをガス燃焼手段(13)で燃焼させて調理油が貯留された油槽(12)を加熱し、該油槽(12)と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト(15)内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
前記ガス供給管(25)に配設されて、前記ガス燃焼手段(13)に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段(35)と、
前記排気ダクト(15)を通過する燃焼ガスの温度を検知可能なガス温度検知手段(S2)と、
前記ガス温度検知手段(S2)からのガス温度データを受けて、前記2次圧調整手段(35)を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段(30)とを備え、
前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して、前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
前記ガス温度検知手段(S2)により測定された燃焼ガスのガス温度に基づいて、前記制御手段(30)は燃焼モードの切替えを判定するための燃焼モード切替温度(Td)を設定し、
前記燃焼ガスのガス温度が、前記ガス燃焼手段(13)の燃焼開始から前記排気ダクト(15)でドラフト効果を生じる前記燃焼モード切替温度(Td)になるまでは、前記制御手段(30)は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
前記燃焼ガスのガス温度が前記燃焼モード切替温度(Td)以上になった以降は、前記制御手段(30)は前記通常燃焼モードで前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
前記2次圧調整手段(35)に基づく前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替温度(Td)とを、前記制御手段(30)により随時変更設定可能にし、
前記ガス燃焼手段(13)の燃焼に使用されるガスの種類および該ガス燃焼手段(13)の種類に基づいて、前記2次圧調整手段(35)によるガス2次圧の設定値と、前記燃焼モード切替温度(Td)の設定値とを予め設定した複数の設定グループ(Gr)が前記制御手段(30)に記憶され、
前記制御手段(30)により前記設定グループ(Gr)を選択することで、前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替温度(Td)とを一括して設定可能とした
ことを特徴するガスフライヤー。 - ガス供給管(25)から供給されたガスをガス燃焼手段(13)で燃焼させて調理油が貯留された油槽(12)を加熱し、該油槽(12)と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト(15)内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
前記ガス供給管(25)に配設されて、前記ガス燃焼手段(13)に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段(35)と、
前記ガス燃焼手段(13)の燃焼開始から前記排気ダクト(15)でドラフト効果が生じるまでの燃焼モード切替時間(Tc)を計時する計時手段(T)と、
前記計時手段(T)からの計時信号を受けて、前記2次圧調整手段(35)を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段(30)とを備え、
前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して、前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
前記ガス燃焼手段(13)の燃焼開始から前記計時手段(T)が前記燃焼モード切替時間(Tc)を計時するまでは、前記制御手段(30)は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
前記計時手段(T)が前記燃焼モード切替時間(Tc)を計時した以降は、前記制御手段(30)は前記通常燃焼モードで前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
前記2次圧調整手段(35)に基づく前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替時間(Tc)とを、前記制御手段(30)により随時変更設定可能にし、
前記2次圧調整手段(35)は、前記制御手段(30)から付与される電流値に基づいて弁開度が調整される比例弁であり、
前記制御手段(30)から前記2次圧調整手段(35)に付与する電流の電流値は、前記ガス2次圧を測定して調整可能であり、
前記ガス2次圧の設定値と、前記燃焼モード切替時間(Tc)の設定値とは、前記2次圧調整手段(35)の個体差により生じる電流値のばらつきの平均値に基づいて設定される
ことを特徴するガスフライヤー。 - ガス供給管(25)から供給されたガスをガス燃焼手段(13)で燃焼させて調理油が貯留された油槽(12)を加熱し、該油槽(12)と熱交換した後の該燃焼ガスを排気ダクト(15)内で上昇させて外部へ排出するガスフライヤーにおいて、
前記ガス供給管(25)に配設されて、前記ガス燃焼手段(13)に供給されるガスのガス2次圧を調整する2次圧調整手段(35)と、
前記排気ダクト(15)を通過する燃焼ガスの温度を検知可能なガス温度検知手段(S2)と、
前記ガス温度検知手段(S2)からのガス温度データを受けて、前記2次圧調整手段(35)を制御して前記ガス2次圧を調整する制御手段(30)とを備え、
前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じている場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼に適した圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する通常燃焼モードと、前記排気ダクト(15)によるドラフト効果が生じていない場合に、前記ガス2次圧を通常燃焼時のガス2次圧より低い圧力に前記2次圧調整手段(35)で調整して、前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行する初期燃焼モードとを設定し、
前記ガス温度検知手段(S2)により測定された燃焼ガスのガス温度に基づいて、前記制御手段(30)は燃焼モードの切替えを判定するための燃焼モード切替温度(Td)を設定し、
前記燃焼ガスのガス温度が、前記ガス燃焼手段(13)の燃焼開始から前記排気ダクト(15)でドラフト効果を生じる前記燃焼モード切替温度(Td)になるまでは、前記制御手段(30)は前記初期燃焼モードで該ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
前記燃焼ガスのガス温度が前記燃焼モード切替温度(Td)以上になった以降は、前記制御手段(30)は前記通常燃焼モードで前記ガス燃焼手段(13)のガス燃焼を実行し、
前記2次圧調整手段(35)に基づく前記ガス2次圧と、前記燃焼モード切替温度(Td)とを、前記制御手段(30)により随時変更設定可能にし、
前記2次圧調整手段(35)は、前記制御手段(30)から付与される電流値に基づいて弁開度が調整される比例弁であり、
前記制御手段(30)から前記2次圧調整手段(35)に付与する電流の電流値は、前記ガス2次圧を測定して調整可能であり、
前記ガス2次圧の設定値と、前記燃焼モード切替温度(Td)の設定値とは、前記2次圧調整手段(35)の個体差により生じる電流値のばらつきの平均値に基づいて設定される
ことを特徴するガスフライヤー。
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