JP6656810B2 - 駆動装置および建設機械 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、駆動装置および建設機械に関する。
従来から、建設機械、例えば、油圧ショベルの上部旋回体を旋回させるための駆動源として、油圧モータと電動モータとを備えたいわゆるハイブリッド型の駆動装置を用いることが知られている。この種の駆動装置は、例えば、上部旋回体を旋回させる際、油圧モータと回転電動機との両者を、操作信号に基づく出力で駆動させ、油圧モータと回転電動機とで出力トルクを補いながら所定の旋回速度まで速やかに到達させることができる。また、上部旋回体の制動時には、回転電動機を回生発電させることで、電力の消費を極力抑えることができるようになっている。
ここで、建設機械が傾斜地に停止した状態で上部旋回体を旋回駆動させる場合、アームが下死点側から上死点側へと移動する振り上げ動作と、アームが上死点側から下死点側へと移動する振り下げ動作の2つの動作になる。振り下げ動作の場合、アームの重力が上部旋回体の旋回方向と同じ方向に作用することになるので、ハイブリッド型の駆動装置を用いると、回転電動機の駆動力も加わって操作信号に基づく回転角速度よりも速い速度で上部旋回体が駆動してしまう。このため、傾斜地において振り上げ動作を行う場合と振り下げ動作を行う場合、同じ旋回速度の操作信号を出力させてもそれぞれ上部旋回体が異なる速度で駆動し、操作感が悪くなる可能性があった。
また、ハイブリッド型の駆動装置において、建設機械が傾斜地に停止した状態でオペレータの操作に基づいて回転電動機のパーキングブレーキが解除になった瞬間、油圧モータに作用する油圧のみで上部旋回体の回転を阻止する形になる。このため、油圧モータの能力によっては上部旋回体を支持しきれずに、上部旋回体が下死点側へとずり落ちてしまい、操作感が悪くなる可能性があった。
特開2008−63888号公報
本発明が解決しようとする課題は、油圧モータと回転電動機を併用した場合であっても、操作性を向上できる駆動装置および建設機械を提供することである。
実施形態の駆動装置は、油圧モータおよび回転電動機と、作部と、第1回転位置検出部、および第2回転位置検出部と、傾斜角検出部と、制御部と、を持つ。油圧モータおよび回転電動機は、被駆動体を旋回駆動させる。第1回転位置検出部、および第2回転位置検出部は、被駆動体の回転位置を検出する。傾斜角検出部は、被駆動体の傾斜角度および傾斜方向を検出する。そして、制御部は、少なくとも第1回転位置検出部および第2回転位置検出部の何れかの検出結果と、傾斜角検出部の検出結果とに基づいて、回転電動機の駆動制御を行う。制御部は、油圧モータおよび回転電動機の駆動制御を行うとともに、被駆動体の旋回駆動を制動するか否かを判断するための最低回転速度閾値が記憶されており、少なくとも第1回転位置検出部および第2回転位置検出部の何れかの検出結果と、傾斜角検出部の検出結果とに基づいて、被駆動体が振り上げ旋回動作か降り下げ旋回動作かを判断し、降り下げ動作の場合で、かつ被駆動体の回転角速度が最低回転速度閾値以上である場合、回転電動機を回生発電させる。
実施形態の油圧ショベルを示す概略構成図。 実施形態の油圧ショベルを示す上面図。 実施形態の駆動装置を示す概略構成図。 実施形態の傾斜地に油圧ショベルが停止した状態を示す説明図。 実施形態の傾斜地駆動時の駆動装置の動作を示すフローチャート。
以下、実施形態の駆動装置および建設機械を、図面を参照して説明する。
図1は、油圧ショベル100の概略構成図である。図2は、油圧ショベル100の上面図である。なお、以下の説明において、前後上下左右等の向きは、油圧ショベル100の向きと同一とする。すなわち、以下の説明では、油圧ショベル100の進行方向前方を単に前方と称し、油圧ショベル100の進行方向後方を単に後方と称し、重力方向上側を単に上側と称し、重力方向下側を単に下側と称し、前方を向いて車幅方向右側を単に右側と称し、車幅方向左側を単に左側と称して説明する。
図1、図2に示すように、建設機械である油圧ショベル100は、下部走行体101の上に上部旋回体102が旋回自在に設けられている。この上部旋回体102は、油圧ショベル100に設けられた駆動装置1(図3参照)によって、下部走行体101に対して旋回駆動される。
上部旋回体102には、前方左側にキャブ103が設けられていると共に、前方中央部にブーム104が俯仰可能に設けられている。また、ブーム104の先端に、アーム105が上下回動自在に設けられている。さらに、アーム105の先端に、バケット106が設けられている。
また、キャブ103の前方左側には、ジャイロセンサ110が取り付けられている。換言すれば、上部旋回体102において、旋回中心C1から最大限離間した位置にジャイロセンサ110が取り付けられている。ジャイロセンサ110は、キャブ103(下部走行体101、上部旋回体102)の傾斜角度、傾斜方向、旋回位置および回転角速度を検出可能なセンサである。なお、傾斜方向とは、傾斜の上り方向または下り方向をいう。
図3は、駆動装置1の概略構成図である。
同図に示すように、駆動装置1は、上部旋回体102を旋回駆動するための旋回用油圧モータ2および回転電動機3と、旋回用油圧モータ2を駆動するための旋回用油圧ポンプ4と、回転電動機3に電力を供給する蓄電装置(バッテリ)5と、上部旋回体102を操作するための操作部6と、回転電動機3や旋回用油圧ポンプ4の駆動制御を行う制御装置7と、ジャイロセンサ110と、を主構成としている。
旋回用油圧ポンプ4には、原動機(エンジン)8の出力軸8aが連結されている。原動機8は、軽油等の化石燃料を消費して回転駆動力を発生するものである。
旋回用油圧ポンプ4は、旋回用油圧モータ2を駆動するために、この旋回用油圧モータ2に圧油を供給するための斜板式可変容量型の油圧ポンプである。なお、斜板式可変容量型の油圧ポンプは、内部に、斜板とポンプ軸の回転に連動して往復運動するピストン(何れも不図示)とを有している。そして、斜板の傾斜角度によってピストンのストローク量を変化させ、圧油の吐出流量が調整できるようになっている。
旋回用油圧ポンプ4には、押しのけ容積を制御する旋回ポンプ制御部9が接続されている。旋回ポンプ制御部9は、圧油信号ラインL1を介して制御装置7に接続されている。
また、旋回用油圧ポンプ4の吐出側ラインL2には、この吐出側ラインL2の圧力を検出する油/電変換器10が設けられている。この油/電変換器10は、電気信号ラインL3を介して制御装置7に接続されている。そして、制御装置7に、油/電変換器10の信号が出力されるようになっている。
さらに、旋回用油圧ポンプ4には、吐出側ラインL2を介して上部旋回体102の旋回用の切換制御弁11が接続されている。この切換制御弁11には、操作部6からの操作圧信号S2,S3が付与されている。また、操作部6は、電気信号ラインL4を介して制御装置7に接続されている。そして、操作部6は、切換制御弁11への操作圧信号S2,S3の他に、制御装置7に操作信号(回転速度信号および旋回信号)を出力している。
また、旋回用油圧ポンプ4には、吐出側ラインL2、切換制御弁11を介して旋回モータユニット12が接続されている。この旋回モータユニット12に、旋回用油圧モータ2が設けられている。旋回モータユニット12は、旋回用油圧モータ2の他に、一対のリリーフ弁13と、チェック弁14と、連通弁15とを備えている。これら一対のリリーフ弁13、チェック弁14および連通弁15は、旋回用油圧モータ2と切換制御弁11との間に配置されている。
一対のリリーフ弁13は、旋回用油圧モータ2の過度の圧力上昇を防止するための安全弁として機能するものであって、旋回用油圧モータ2の駆動状態および制動状態の何れの場合も作動しない。なお、リリーフ弁13のリリーフ設定圧は、駆動状態における旋回用油圧モータ2の目標圧力よりも高い圧力に設定されている。
連通弁15は、電気信号ラインL5を介して制御装置7に接続されている。そして、連通弁15は、制御装置7からの出力信号に基づいて、旋回用油圧モータ2をループ回路とし、この旋回用油圧モータ2を自由回転させる。例えば、上部旋回体102の加速時には、連通弁15は作動しない。これに対し、上部旋回体102の制動時に連通弁15を作動させ、旋回用油圧モータ2を自由回転させる。これにより、旋回用油圧モータ2に発生するブレーキトルクを最小限とし、上部旋回体102による旋回エネルギーを効率よく回生して蓄電装置5に蓄電させる。
旋回用油圧モータ2の出力軸2aには、上部旋回体102が接続されていると共に、回転電動機3が同軸状に設けられている。回転電動機3は、旋回用油圧モータ2の駆動を補助するためのものであって、出力軸2aに回転力を付与する。回転電動機3には、モータ制御部(インバータ)16が接続されている。モータ制御部16は、電気信号ラインL6を介して制御装置7に接続されている。
また、モータ制御部16に、蓄電装置5が接続されている。そして、モータ制御部16は、蓄電装置5の電力を所定のタイミングで回転電動機3に供給することにより、回転電動機3の駆動を制御する。
さらに、駆動装置1には、出力軸2a(上部旋回体102)の回転位置、回転角速度を検出する角速度センサ17が設けられている。角速度センサ17は、例えばレゾルバからなり、電気信号ラインL7を介してモータ制御部16に接続されている。そして、角速度センサ17により検出された出力軸2a(上部旋回体102)の回転位置、回転角速度の情報は、信号としてモータ制御部16に出力される。
また、制御装置7には、電気信号ラインL8を介してジャイロセンサ110が接続されている。ジャイロセンサ110により検出されたキャブ103(下部走行体101、上部旋回体102)の傾斜角度、傾斜方向、旋回位置および回転角速度の情報は、信号として制御装置7に出力される。
制御装置7は、ジャイロセンサ110からの出力信号に基づいて、モータ制御部16に駆動トルク指令信号を出力する。モータ制御部16は、制御装置7から出力される駆動トルク指令信号、および角速度センサ17からの出力信号に基づいて、回転電動機3の駆動制御を行う。
なお、ジャイロセンサ110により検出されるキャブ103(上部旋回体102)の旋回位置および回転角速度の情報は、角速度センサ17が何らかの事情で動作不良になった場合のバックアップ用としても用いられる。すなわち、通常は、角速度センサ17により検出された出力軸2a(上部旋回体102)の回転位置、回転角速度の情報に基づいて、回転電動機3の駆動制御を行う。
なお、角速度センサ17をモータ制御部16に接続させず、制御装置7に電気的に接続させてもよい。そして、角速度センサ17により検出された出力軸2a(上部旋回体102)の回転位置、回転角速度の情報を、信号として制御装置7に出力するように構成してもよい。この場合、制御装置7は、ジャイロセンサ110からの出力信号、および角速度センサ17からの出力信号に基づいて、モータ制御部16に駆動トルク指令信号を出力する。
次に、上部旋回体102の通常駆動について、より具体的に説明する。
なお、通常駆動とは、油圧ショベル100の走路が傾斜しておらず、平坦な走路上に油圧ショベル100が位置している場合の上部旋回体102の旋回駆動をいう。
まず、オペレータによる操作部6への入力が無い場合、制御装置7により旋回用油圧ポンプ4の容積は、ゼロ近傍に制御される。
一方、オペレータによる操作部6への入力があると、駆動装置1は駆動状態となる。このとき、操作部6から操作方向(操作レバーの方向)に応じた操作信号(回転速度信号および旋回信号)が出力され、この出力信号に基づき、切換制御弁11が切換る。そして、旋回用油圧ポンプ4と旋回モータユニット12とが吐出側ラインL2を介して開通する。これと同時に、制御装置7は、油/電変換器10により検出される圧力が所定の圧力となるように、旋回ポンプ制御部9に信号を出力する。この信号に基づいて、旋回ポンプ制御部9は、旋回用油圧ポンプ4の容積を制御する。そして、旋回用油圧ポンプ4から圧油を供給された旋回用油圧モータ2が、旋回トルクを出力する。
また、制御装置7は、オペレータによる操作部6への入力があると、操作部6の操作信号に基づいて、モータ制御部16に駆動トルク指令信号を出力する。この駆動トルク指令信号に基づいて、モータ制御部16により回転電動機3が駆動され、旋回トルクを出力する。そして、これら旋回用油圧モータ2による旋回トルクと回転電動機3による旋回トルクとを合算した合算トルクにより、上部旋回体102が所望の回転角速度で旋回する。
一方、オペレータにより操作部6への入力が解除されると、駆動装置1は制動状態になる。このとき、切換制御弁11は中立位置に戻り、この切換制御弁11によって、吐出側ラインL2が遮断される。これと同時に、制御装置7は、旋回ポンプ制御部9に信号を出力する。この信号に基づいて、旋回ポンプ制御部9は、旋回用油圧ポンプ4の容積がゼロ近傍になるように制御する。また、制御装置7は、連通弁15に信号を出力してこの連通弁15を作動させる。そして、旋回用油圧モータ2に発生するブレーキトルクを最小限とする。
また、制御装置7には、上部旋回体102の制動時に効率よく回生させるための最低回転速度閾値が記憶されている。上部旋回体102の回転角速度が、最低回転速度閾値以上の場合に、上部旋回体102による旋回エネルギーを回生させる。このように、連通弁15を作動させて旋回用油圧モータ2に発生するブレーキトルクを最小限とすると共に、上部旋回体102の回転角速度が最低回転速度閾値以上の場合に上部旋回体102による旋回エネルギーを回生させることで、効率よく蓄電装置5に蓄電させることができる。
次に、図4、図5に基づいて、油圧ショベル100が傾斜地Kに位置している場合における上部旋回体102の駆動(以下、単に傾斜地駆動という)について説明する。
図4は、傾斜地Kに油圧ショベル100が停止した状態の説明図である。図5は、傾斜地駆動時の駆動装置1の動作を示すフローチャートである。
図4に示すように、傾斜地Kに油圧ショベル100が停止した状態で、かつキャブ103の向きが最大傾斜線LKに対して交差する方向に向いている場合、ここから上部旋回体102を左側に向かって旋回させようとすると(図4における矢印Y1参照)、振り下げ旋回動作となる。一方、上部旋回体102を右側に向かって旋回させようとすると(図4における矢印Y2参照)、振り上げ旋回動作となる。なお、最大傾斜線LKとは、傾斜地Kにおいて、最も傾斜勾配が大きくなる直線をいう。
ここで、駆動装置1には、ジャイロセンサ110が設けられている。このため、駆動装置1の制御装置7(図3参照)は、ジャイロセンサ110から出力されるキャブ103(下部走行体101、上部旋回体102)の傾斜角度、傾斜方向の情報に基づいて、回転電動機3の駆動制御を行う。
すなわち、図5に示すように、操作部6への入力があると(操作部6から信号が出力されると;ステップST10)、ジャイロセンサ110からの検出結果によりキャブ103(下部走行体101、上部旋回体102)が傾斜しているか否かの判断を行う(ステップST20)。
ステップST20による判断が「Yes」、つまり、キャブ103が傾斜している場合、上部旋回体102の旋回動作が、振り下げ旋回動作か否かの判断を行う(ステップST30)。ここで、振り下げ旋回動作か否かの判断は、ジャイロセンサ110により検出された傾斜方向と、キャブ103(上部旋回体102)の向きと、操作部6から出力される操作信号(上部旋回体102を旋回させようとしている方向)と、に基づいて行われる。
ステップST30による判断が「Yes」、つまり、上部旋回体102の旋回動作が、振り下げ旋回動作である場合、操作部6からの操作信号に基づく回転角速度よりも出力軸2a(上部旋回体102)の回転角速度が速く、かつ出力軸2a(上部旋回体102)の回転角速度が最低回転速度閾値以上(所定速度以上)であるか否かの判断を行う(ステップST40)。
ステップST40による判断が「Yes」、つまり、出力軸2a(上部旋回体102)の回転角速度が、操作部6からの操作信号に基づく回転角速度よりも速く、かつ最低回転速度閾値以上(所定速度以上)である場合、上部旋回体102による旋回エネルギーを回生させる(ステップST50)。
また、この回生動作によるフリクションにより、旋回用油圧モータ2と協働して、操作部6による操作信号に基づく角速度よりも速い角速度で上部旋回体102が旋回してしまうことが防止される。
一方、ステップST40による判断が「No」、つまり、出力軸2a(上部旋回体102)の回転角速度が、操作部6からの操作信号に基づく回転角速度と同等またはそれ以下で、かつ最低回転速度閾値(所定速度)よりも遅い場合、回転電動機3を停止させて自由回転させる(ステップST60)。これにより、上部旋回体102の振り下げ旋回動作の開始時に、回転電動機3が駆動して出力軸2aに余計な回転力を付与してしまうことが防止される。
また、ステップST20による判断が「No」、つまり、平坦な走路に油圧ショベル100が停止している場合、およびステップST30による判断が「No」、つまり、傾斜地Kにおいて、振り上げ旋回動作を行う場合、回転電動機3は、通常駆動を行う(ステップST70)。
このように、上述の実施形態では、駆動装置1は、キャブ103(下部走行体101、上部旋回体102)の傾斜角度、傾斜方向を検出可能なジャイロセンサ110を持つ。そして、このジャイロセンサ110の検出結果と、角速度センサ17により検出されたキャブ103(上部旋回体102)の回転位置とに基づいて、上部旋回体102の旋回動作が振り下げ旋回動作か振り上げ旋回動作かを判断している。さらに、この判断結果に基づいて、回転電動機3の駆動制御を行っている。このため、傾斜地Kにおいて操作部6から同じ旋回速度の操作信号を出力させた場合、上部旋回体102の旋回動作が振り下げ旋回動作か否かに関わらず、旋回速度を安定させることができる。よって、油圧ショベル100の操作性を向上させることができる。
また、駆動装置1は、キャブ103(下部走行体101、上部旋回体102)の傾斜角度、傾斜方向の判断に加え、操作部6からの操作信号に基づく回転角速度よりも出力軸2a(上部旋回体102)の回転角速度と、実際の上部旋回体102の回転角速度(旋回速度)との差に応じて回転電動機3の駆動制御を行っている。
より具体的には、駆動装置1は、上部旋回体102が振り下げ旋回動作を行う場合、操作部6からの操作信号に基づく回転角速度よりも出力軸2a(上部旋回体102)の回転角速度が速く、かつ出力軸2a(上部旋回体102)の回転角速度が最低回転速度閾値以上(所定速度以上)である場合、回転電動機3を回生発電させている。このため、無駄な電力を浪費せず、効率よく回生発電を行うことができる。
さらに、キャブ103(下部走行体101、上部旋回体102)の傾斜角度、傾斜方向を検出するセンサとして、ジャイロセンサ110を用いている。ジャイロセンサ110は、キャブ103(下部走行体101、上部旋回体102)の傾斜角度、傾斜方向を検出できる他に、キャブ103(上部旋回体102)の旋回位置および回転角速度を検出することができる。このため、ジャイロセンサ110により検出されるキャブ103(上部旋回体102)の旋回位置および回転角速度の情報は、角速度センサ17が何らかの事情で動作不良になった場合のバックアップ用として用いることができる。よって、駆動装置1の信頼性を向上させることができる。
また、上部旋回体102において、旋回中心から最大限離間した位置にジャイロセンサ110が取り付けられている。このため、ジャイロセンサ110により検出されるキャブ103(上部旋回体102)の旋回位置および回転角速度の情報の精度をできる限り向上させることが可能になる。
なお、上述の実施形態では、キャブ103(下部走行体101、上部旋回体102)の傾斜角度、傾斜方向を検出するセンサとして、ジャイロセンサ110を用いた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ジャイロセンサ110とは別のセンサ(例えば、単なる角度センサ)を用いて、キャブ103(下部走行体101、上部旋回体102)の傾斜角度、傾斜方向を検出するように構成してもよい。
また、上述の実施形態では、操作部6からの操作信号に基づく回転角速度よりも出力軸2a(上部旋回体102)の回転角速度と、実際の上部旋回体102の回転角速度(旋回速度)との差に応じて回転電動機3の駆動制御を行っている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、単に、キャブ103(下部走行体101、上部旋回体102)の傾斜角度、傾斜方向と、キャブ103(上部旋回体102)の旋回位置とに基づいて、回転電動機3の駆動制御を行ってもよい。
この場合、上部旋回体102の旋回動作が、振り下げ旋回動作である場合には、回転電動機3を停止させ、振り上げ旋回動作である場合には、回転電動機3を駆動させるように制御を行えばよい。このように制御した場合であっても、振り下げ旋回動作時に回転電動機3が駆動してしまうことがないので、傾斜地Kにおける油圧ショベル100の操作性を向上できる。
さらに、上述の実施形態では、油圧ショベル100に駆動装置1を搭載し、この駆動装置1により上部旋回体102を旋回駆動させる場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、旋回駆動させる被駆動体を有し、走行可能なさまざまな機械に駆動装置1を適用することが可能である。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、駆動装置1に、キャブ103(下部走行体101、上部旋回体102)の傾斜角度、傾斜方向を検出可能なジャイロセンサ110を設け、このジャイロセンサ110の検出結果と、角速度センサ17により検出されたキャブ103(上部旋回体102)の回転位置とに基づいて、上部旋回体102の旋回動作が振り下げ旋回動作か振り上げ旋回動作かを判断できる。そして、この判断結果に基づいて、回転電動機3の駆動制御を行うことにより、油圧ショベル100の操作性を向上できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…駆動装置、2…旋回用油圧モータ(油圧モータ)、3…回転電動機、6…操作部、7…制御装置(制御部)、17…角速度センサ(第2回転位置検出部)、100…油圧ショベル、102…上部旋回体、104…ブーム、110…ジャイロセンサ(第1回転位置検出部)、C1…旋回中心

Claims (6)

  1. ブームを有する被駆動体を旋回駆動させるための油圧モータおよび回転電動機と、
    記制御部に回転速度信号を出力し、該回転速度信号に基づく回転速度で前記被駆動体を旋回駆動させるための操作部と、
    前記被駆動体の回転位置を検出するための第1回転位置検出部、および第2回転位置検出部と、
    前記被駆動体の傾斜角度および傾斜方向を検出するための傾斜角検出部と、
    前記油圧モータおよび前記回転電動機の駆動制御を行うとともに、前記被駆動体の旋回駆動を制動するか否かを判断するための最低回転速度閾値が記憶されており、少なくとも前記第1回転位置検出部および前記第2回転位置検出部の何れかの検出結果と、前記傾斜角検出部の検出結果とに基づいて、前記被駆動体が振り上げ旋回動作か降り下げ旋回動作かを判断し、前記降り下げ動作の場合で、かつ前記被駆動体の回転角速度が前記最低回転速度閾値以上である場合、前記回転電動機を回生発電させる制御部と、を備える
    駆動装置。
  2. 前記制御部は、さらに前記操作部の前記回転速度信号に基づく前記回転速度と、前記被駆動体の実際の旋回速度との差に応じて前記回転電動機の駆動制御を行う請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記制御部は、前記操作部の前記回転速度信号に基づく前記回転速度よりも前記被駆動体の旋回速度が所定値以上速い場合、前記回転電動機を回生発電させる請求項2に記載の駆動装置。
  4. 前記第1回転位置検出部と前記傾斜角検出部は、ジャイロセンサからなる請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の駆動装置。
  5. 前記第1回転位置検出部と前記傾斜角検出部は、前記被駆動体における旋回中心から最大限離間した位置に設けられている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の駆動装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の駆動装置を備え、
    前記被駆動体は、上部旋回体である建設機械。
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