JP6655996B2 - 基板温調装置及び基板処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板温調装置及び基板処理装置に関する。
半導体ウェハ等の基板の処理には、異なる温度の複数の工程を経るものがある。例えば、低温でエッチング処理を行った後、高温でエッチング残渣除去処理を行うものや、基板上に形成された膜の加熱処理を行った後、急速に冷却処理を行うもの等が知られている。
上記のような低温基板処理と高温基板処理とを同一のチャンバの内部で行うことが可能な処理装置が知られている。その際、スループットを向上させるために、チャンバの内部を高温又は低温にするための昇降温を短時間で行うことが可能な処理装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1では、昇温時の加熱手段としてLED光が用いられ、LED光は複数の導光シリンダの内部を通ってウェハに照射され、ウェハを加熱する。特許文献1では、昇温時、ウェハを載置台から持ち上げ、LED光を均一にウェハに照射することで基板の均熱性を図っている。
特開2015−56624号公報
しかしながら、ウェハを載置台から持ち上げるときに、付着した反応生成物がウェハから剥がれ、パーティクルとなって基板の処理に影響を及ぼす場合がある。また、ウェハを載置台から持ち上げることで露出した載置台の表面に、反応生成物が付着するといった問題も発生する。
上記課題に対して、一側面では、本発明は、異なる温度の複数の工程を同一のチャンバで実行する際、基板を載置台に載置した状態で基板の均熱性を図る温度制御を行うことを目的とする。
上記課題を解決するために、一の態様によれば、異なる温度の複数の工程を同一のチャンバの内部で実行する基板処理装置にて使用可能な基板温調装置であって、基板が載置される載置台と、前記載置台の下に配置され、冷媒流路に冷媒を流す冷却ユニットと、前記冷却ユニットの下に配置され、光を出力する加熱ユニットと、を有し、前記冷却ユニットは、前記加熱ユニットから出力された光を透過し、前記載置台は、金属から形成される多孔体プレートを有し、前記冷却ユニットを透過した光は、前記多孔体プレートの各孔を介して該多孔体プレート上の前記基板に照射される、基板温調装置が提供される。
一の側面によれば、異なる温度の複数の工程を同一のチャンバで実行する際、基板を載置台に載置した状態で基板の均熱性を図る温度制御を行うことができる。
一実施形態に係る基板温調装置を有する基板処理装置の縦断面の一例を示す図。 一実施形態に係る多孔体プレートのピッチを説明するための図。 一実施形態の変形例に係る多孔体プレートを説明するための図。 一実施形態に係る基板処理装置で実行される基板処理の一例を示すフローチャート。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
[基板温調装置及び基板処理装置]
まず、本発明の一実施形態に係る基板温調装置100を有する基板処理装置1の全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る基板温調装置100を有する基板処理装置1の縦断面の一例を示す。
本実施形態に係る基板処理装置1は、異なる温度の複数の工程を実行することが可能な装置の一例である。基板処理装置1は、内部が真空に維持されるチャンバCを有する。本実施形態の基板温調装置100は、基板処理装置1のチャンバCの底部に設けられ、基板Sを低温である第1の温度および第1の温度よりも高温の第2の温度に温調する。つまり、基板処理装置1は、チャンバCの内部にて第1の温度で低温基板処理を行った後、第2の温度で高温基板処理を行うことが可能な装置である。
基板処理装置1によって実行される低温基板処理及び高温基板処理は、特に限定されるものではなく、例えば低温基板処理の一例としてのエッチングを行った後、高温基板処理の一例としての残渣除去を行うものを例示することができる。例えば、基板処理装置1では、基板温調装置100を35℃程度の低温に制御した状態でCOR(Chemical Oxide Removal)により基板にエッチングを行った後、基板温調装置100を120℃程度の高温に制御した状態でPHT(Post Heat Treatment)により基板を加熱することで、エッチング時に発生した反応生成物の残渣をガス化して基板から除去することが可能である。
処理対象の基板Sについても、特に限定されるものではなく、半導体基板(半導体ウェハ)、フラットパネルディスプレイ(FPD)基板、太陽電池用基板等、種々の基板に適用可能である。
基板温調装置100は、基板Sが載置される載置台10と、基板Sを加熱する加熱ユニット20と、基板を冷却する冷却ユニット30とを有する。載置台10は、アルミニウム等の金属から形成された多孔体プレート40を有する。多孔体プレート40には、多孔体プレート40を貫通する100以上の孔41が、例えば等ピッチで形成されている。多孔体プレート40の各孔41の内部は、石英、サファイア又はPTFE(polytetrafluoroethylene)のような樹脂により充填されてもよい。なお、各孔41の内部は、必ずしも樹脂等で充填されていなくてもよい。ただし、この場合、多孔体プレート40の孔41の内部は真空状態になるため、多孔体プレート40の下面42を透明シートで覆い、冷媒流路31と多数の孔41とを分離させる必要がある。
多孔体プレート40は、加熱ユニット20が置かれている大気圧と基板Sが置かれている真空圧との圧力差に耐えることが可能な厚さに形成されている。なお、多孔体プレート40は、基板Sの載置面を有する上部載置台と、その下に配置された下部載置台との二層構造となっていてもよい。この場合、上部載置台は熱伝導性が良好な金属材料、例えばアルミニウムで構成され、下部載置台は、例えばステンレス鋼等の機械強度が高い材質で構成されてもよい。
多孔体プレート40は、周縁部にて第1の環状部材33に嵌め込まれ、第1の環状部材33及び第2の環状部材34により支持されている。第2の環状部材34の凹み部には、光を透過するように透明プレート32が嵌め込まれている。透明プレート32は、可視光領域から赤外領域までの広い範囲で透過率が高く、熱伝導率が42W/m・Kのサファイアを好適に用いることができる。ただし、透明プレート32は、透明な部材であればサファイアに限られず、熱伝導率が1.4W/m・Kとサファイアよりも低いが、可視光領域から赤外領域までの広い範囲で透過率が高い石英を用いることができる。透明プレート32に石英を用いると、サファイアよりもコストの点から有利である。これにより、透明プレート32と、多孔体プレート40の下面42と、第2の環状部材34とにより冷媒流路31が形成された冷却ユニットが、多孔体プレート40の下に配置される。つまり、載置台10の下には、透明プレート32により冷媒流路31が形成された冷却ユニット30が配置される。本実施形態では、冷媒流路31が多孔体プレート40の下面42に面しているが、これに限らず、冷媒流路31は冷却ユニット30の内部に形成されてもよい。
冷媒は、チラーユニット(図示せず)から冷媒供給管31aを通って冷媒流路31を循環し、チラーユニットに戻る。冷媒流路31には、例えば、水またはフッ素系液体からなる冷媒が通流される。多孔体プレート40は熱伝導のよい金属で形成されているため、冷媒流路31に冷媒を循環させることにより、多孔体プレート40を介して、容易に、例えば35℃程度の第1の温度に基板Sを冷却することができる。
透明プレート32は、周縁部にて第2の環状部材34に嵌め込まれ、第2の環状部材34及び第3の環状部材35により支持され、第3の環状部材35を介してチャンバCに設置されている。第1の環状部材33、第2の環状部材34及び第3の環状部材35の材質は特に限定しないが、シール性を保持できるもの(例えば金属製材料)であればよい。
第1〜第3の環状部材33〜35の内部には、ヘリウム(He)ガス等の熱伝導ガスを供給するための伝熱ガス流路45が形成されている。本実施形態では、ヘリウムガスが供給される。ヘリウムガスは、伝熱ガス流路45を通り、多孔体プレート40に形成された伝熱ガス流路46を通って基板Sの裏面に供給される。基板Sの裏面に供給されたヘリウムガスにより、冷却ユニット30による冷却効果を上げることができる。
第2の環状部材34、第3の環状部材35及びチャンバCには、加熱ユニット20が置かれる大気圧側から、基板Sが置かれる真空処理室を密閉するためのOリング36〜39等が設けられている。
加熱ユニット20は、透明プレート32の下方に配置され、発光素子である発光ダイオード(LED)がアレイ状に配置されたLEDアレイ21を有する。複数のLEDが搭載された複数のLEDアレイ21は、絶縁性を有する高熱伝導性材料、例えばAlNセラミックスからなる光源保持台22の上に搭載されている。
LEDアレイ21に電気が給電されると、LEDアレイ21は発光する。加熱ユニット20は、LEDアレイ21から放射する光によって基板Sを加熱する。ただし、加熱ユニット20は、LEDアレイ21に限らず他の発光素子、例えば半導体レーザー等を用いてもよい。
LEDのような発光素子による光加熱は、加熱源の黒体輻射ではなく、電子とホールの再結合による電磁輻射を利用しているため、その波長の光を吸収する物質のみを加熱することができ、また、基板を加熱する際に昇温および降温速度が速い。LEDとしては、射出される光の波長が紫外光〜近赤外光の範囲、例えば0.36〜1.0μmの範囲のものを用いることができ、GaN、GaAs、GaP等をベースとした化合物半導体を挙げることができる。このような波長の範囲から、基板Sを透過しない波長のものが選択される。このような観点からは、発光素子は0.8〜1.0μmの近赤外光のものが好ましい。特に、基板Sがシリコン製の場合には、このような近赤外光により効率良く加熱することができる。
LEDアレイ21から射出された光は、透明プレート32を透過して、更に多孔体プレート40の多数の孔41の内部を透過して基板Sに照射される。多孔体プレート40に形成された100以上の孔41にLED光を透過させることで、基板Sを載置台10に載置したまま、多孔体プレート40に接触した状態でLED光を基板Sの裏面の全面に照射することができる。これにより、基板Sを効率よく加熱し、基板Sを第1の温度よりも高温である第2の温度、例えば120℃程度に素早く温度制御することができる。
また、冷却時には、ヘリウムガスが基板Sの裏面に供給され、これにより、冷却ユニット30による冷却効果を高めることができるが、加熱時には、基板Sの裏面へのヘリウムガスの供給は停止される。これにより、基板Sの裏面と多孔体プレート40との間を真空にすることで、真空断熱により冷却効果を下げた状態で効率よく基板Sの温度を上げることができる。
チャンバCの上部の天井面には、ガスシャワーヘッド50が設置されている。ガスシャワーヘッド50は、多数のガス通気孔54を有する。ガス供給源52は、ガス導入口51からガスシャワーヘッド50内に所望のガスを供給する。ガスは、バッファ空間53を通り、多数のガス通気孔54からチャンバCの内部にシャワー状に導入される。
例えば、基板処理装置1は、低温基板処理のCORでは、冷却ユニット30により多孔体プレート40を介して基板Sを冷却し、35℃程度の温度にする。その状態にて、基板処理装置1は、ガスシャワーヘッド50からフッ化水素(HF)ガス及びアンモニア(NH)ガスを含む混合ガスを供給し、基板S上のシリコン酸化膜と混合ガスとを化学反応させる。これにより、基板S上のシリコン酸化膜を変質させて反応生成物を生成させる。
低温基板処理後に実行する高温基板処理のPHTでは、加熱ユニット20により多孔体プレート40を介して基板Sを加熱し、120℃程度の温度にする。その状態にて、基板Sの表面に付着した反応生成物を加熱してガス化し、除去する。このように、かかる構成の基板処理装置1では、冷却ユニット30と加熱ユニット20とを設けることにより、チャンバCの内部を迅速に昇降温し、処理のスループットを向上させることができる。
また、低温基板処理と高温基板処理とをチャンバCの内部で繰り返し実行する際、基板Sを載置台10に載置したまま昇降温を行うことができる。つまり、多孔体プレート40に形成された100以上の孔41にLED光を透過させることで、基板Sを載置台10に載置したままでLED光を基板Sの裏面の全面に照射できる。これにより、基板Sの面内の温度均一性を向上させることができる。また、基板Sを載置台10から持ち上げる際にパーティクルが生じ、基板Sへの所定の処理に影響を与えることを回避できる。また、載置台10の表面に、反応生成物が付着するといった問題も回避できる。
[多孔体プレート]
次に、多孔体プレート40の構成について詳述する。多孔体プレート40には、100以上の多数の孔41が形成されている。多孔体プレート40として、ハニカム材を使用してもよい。多孔体プレート40の各孔41の内部は、透過性樹脂で充填されている。また、多孔体プレート40は金属により形成されている。
多孔体プレート40による冷却と昇温とのバランスは、多孔体プレート40の孔41の開口率で調整することができる。図2に、多孔体プレート40の一部を示す。多孔体プレート40の孔41の面積の合計(以下、「穴面積」という。)と金属面積(孔以外の多孔体プレート40の面積)が1:1(互いに等しい)の場合を例に挙げて説明する。この場合、必要な基板Sの最高温度と冷却速度の仕様に基づき、多孔体プレート40の孔41の開口率を決定することができる。一例として、孔41の穴面積と多孔体プレート40の金属面積との比が1:1の場合、加熱ユニット20のLEDアレイ21の出力によれば、基板Sの温度を200℃までに制御することができる。なお、この場合、300mmのウエハーに対して、合計で4.9kWのLEDアレイ21の出力で加熱した場合を想定して計算している。また、冷却ユニット30により、冷却速度は30℃/秒が可能である。
更に基板Sの最高温度を上げたい場合、金属面積に対する穴面積の比率を上げればよい。この場合、冷却速度は下がる。一方、冷却速度を上げたい場合、穴面積に対する金属面積の比率を上げればよい。この場合、最高温度は下がる。
図2に示す各孔41の穴径dを小さく設定し、かつ各孔41間のピッチPを小さく設定すればするほど、基板Sの昇温時の温度の面内均一性は向上する。一方、多孔体プレート40の製造コスト等を考慮すると、例えば、孔41の穴面積と多孔体プレート40の金属面積との比が1:1の場合、ピッチPは、
P=d√0.5π=1.253*d(mm)
が成り立つ。
例えば穴径d=5mmの穴を選択すると、ピッチは、P=6.265mmになる。以上のような関係式で、コストを考えながら、穴径dとピッチPとを選択する。
多孔体プレート40の構成を、図2の四角形(点線)がいくつも平面上に整列したものと考える。ここで、四角形の面積はPである。また、四角形の中に含まれる孔の面積は、各孔の1/4ずつが4個存在するので、
4×1/4×π×(d/2)
となる。
よって、四角形の中の金属面積は、P−(4×1/4×π×(d/2))となる。ここで孔41の穴面積と多孔体プレート40の金属面積との比が1:1の場合を考えると、
4×1/4×π×(d/2)=P−(4×1/4×π×(d/2)
となり、これをPについて整理すると、
P=d×√(0.5×π)=1.253×d(mm)
が得られる。
以上では、孔41の穴面積と多孔体プレート40金属面積とを1:1としたときの孔41間のピッチと穴径dとの関係を導き出した。ただし、孔41間のピッチPは、これに限られない。例えば、孔と孔との間の部分、つまりP−dの長さに相当する部分の長さが大きいと基板Sの均熱性に悪影響を与える。また、基板Sの均熱性には基板Sの面方向の熱の伝わり方が影響し、この影響は基板Sの厚さt(0.77mm)に関係する。ここで、P−dの値が厚さtの10倍以下、より好ましくは3倍以下であれば、均熱性良く基板Sを昇温させることができる。また、多孔体プレート40を例えば2mmの厚さのアルミニウムで構成した場合、P−dの値が1mm以上であれば強度的にも問題ないと言うことができる。よって、P−dの好ましい範囲は、
1mm≦P−d≦7.7mm
となる。これにより、基板Sを加熱する際の均熱性が良好で、かつ、所定の機械的強度を担保でき、かつ、製造コストを抑えた基板温調装置100を製造できる。
以上に説明したように、本実施形態に係る基板温調装置100によれば、多孔体プレート40に100以上の孔41を形成し、各孔41を介してLED光を基板Sに照射できる。このため、基板Sを多孔体プレート40の上に載置したまま、基板Sを載置台10に載置した状態で基板Sの均熱性を図る温度制御を行うことができる。この結果、基板Sに付着した反応生成物がウェハから剥がれて載置台10の上面に飛来し、パーティクルとなって基板の処理に影響を及ぼすことや、載置台10の表面に反応生成物が付着するといった問題を回避できる。
孔41間のピッチPと穴径dに応じて、基板Sの制御可能な最高温度が定まる。よって、孔41間のピッチPに応じた多孔体プレート40の金属の熱伝導と基板Sの熱伝導とを利用して、基板Sの冷却と加熱とを行うことができる。
なお、さらに均熱性を高めるために、加熱時にある程度基板Sを持ち上げてもよい。その際には、本実施形態に係る基板温調装置100に、基板Sを昇降するための機構が設けられる。図3に基板Sを昇降するための機構の一例を示す。なお、図3に示す多孔体プレート40では、孔41は図示していない。
図3(a)の例では、多孔体プレート40に3カ所、支持ピン60を挿入するための凹み部40aが形成される。図3(a)のA−A断面を図3(b)に示す。基板Sを持ち上げる場合、図3(b)に示す支持ピン60が、横方向から多孔体プレート40の中心に向けて挿入される。挿入後、3カ所に挿入された支持ピン60は、昇降機構61により上昇する。支持ピン60の上昇とともに、支持ピン60に支持された基板Sが、多孔体プレート40から持ち上げられる。なお、支持ピン60は3本に限らず、基板Sの大きさに応じて必要な数だけ設けられればよい。また、昇降動作時には、ヘリウムガス等の熱伝熱ガスで基板Sと載置台10との間をパージすることが好ましい。特に基板Sと支持ピン60との接触部分にてパーティクルが生じる恐れがある。よって、多孔体プレート40に形成された凹み部40aの近傍に、伝熱ガスを供給するための伝熱ガス供給管62を複数設け、凹み部40aの近傍に伝熱ガスを供給することが好ましい。これにより、パーティクルの発生を低減させることができる。
図1に戻り、多孔体プレート40の上面に透明電極を有する静電チャックを設けてもよい。この場合、多孔体プレート40と基板Sとの間に静電チャックを介する構造になるため、多孔体プレート40と基板Sとの間の熱伝導は下がる。しかし、静電チャックによる静電吸着力により基板Sと多孔体プレート40との密着性を高め、冷却効果を高めることができる。
[基板の温調/基板処理]
以上のように構成される基板温調装置100による基板Sの温調を含む基板処理装置1の動作について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。基板処理装置1は、まず、低温基板処理のCORを実行する。その際、基板温調装置100は、冷却ユニット30により多孔体プレート40を介して基板Sを冷却し、基板Sを低温である第1の温度(例えば35℃)又はその近傍温度に調節する(ステップS10)。具体的には、基板温調装置100は、冷却ユニット30の冷媒流路31に冷媒を循環させる。これにより、冷媒流路31に流れる冷媒によって多孔体プレート40の金属部分を介して基板Sが冷却され、基板Sが第1の温度又はその近傍温度に温調される。また、基板温調装置100は、加熱ユニット20のLEDアレイ21を消灯する(ステップS10)。
次に、基板処理装置1は、ガス供給源52からフッ化水素(HF)ガス及びアンモニア(NH)ガスを含むガスを供給する(ステップS12)。これにより、ガスシャワーヘッド50からフッ化水素ガス及びアンモニアガスを含む混合ガスがチャンバCの内部に供給される。この状態において、基板処理装置1は、低温基板処理(COR)を実行する(ステップS14)。この結果、基板S上のシリコン酸化膜と混合ガスとが化学反応し、シリコン酸化膜を変質させて反応生成物を生成させる。
次に、基板温調装置100は、加熱ユニット20のLEDアレイ21を点灯する(ステップS16)。LEDアレイ21の光は、透明プレート32及び多孔体プレート40の多数の孔41を透過して基板Sに照射される。これにより、基板Sが急速に加熱され、短時間で基板Sの温度を第2の温度、例えば120℃又はその近傍温度に調節することができる。
このとき、冷媒流路31を流れる冷媒にLEDからの光が照射される。しかしながら、冷媒としてLEDアレイ21から射出される光の波長を透過する液体、例えばフッ素系液体や水等を用いることにより、光照射による冷媒の温度変更は生じない。
次に、基板処理装置1は、ガス供給源52からアルゴン(Ar)ガスを供給する(ステップS18)。これにより、ガスシャワーヘッド50からアルゴンガスがチャンバCの内部に供給される。この状態において、基板処理装置1は、高温基板処理(PHT)を実行する(ステップS20)。この結果、基板S上のシリコン酸化膜の表面に付着した反応生成物を加熱してガス化し、除去することができる。
このようにして基板Sを第2の温度の高温に保持して高温基板処理(PHT)を実行した後、基板処理装置1は、ステップS10〜ステップS20の処理を所定回数繰り返したか否かを判定する(ステップS22)。所定回数繰り返したと判定された場合、本処理を終了する。一方、所定回数繰り返されていないと判定された場合、ステップS10に戻り、基板処理装置1は、ステップS10以降の処理を繰り返す。つまり、基板温調装置100は、LEDアレイ21を消灯し、基板Sの加熱を停止し、基板Sを再び低温の第1の温度に温調する。基板Sは、急速に冷却され、載置台10上に載置された時点で速やかに第1の温度に温調される。
以上のように、本実施形態にかかる基板処理装置1によれば、基板Sを低温に温調する場合、冷却ユニット30を使用して載置台10の内部に冷媒を通流させ、冷媒の冷熱を多孔体プレート40の金属部分を介して基板Sに伝熱させる。また、基板Sを高温に温調する場合、加熱ユニット20を使用してLEDアレイ21の光を多孔体プレート40の各孔41に通して基板Sに照射させることで基板Sを加熱する。これにより、冷却ユニット30および加熱ユニット20によって一つのチャンバCの内部で低温の第1の温度と高温の第2の温度との間の温度変更を短時間で行うことができ、処理のスループットを高めることができる。
以上に説明したように、本実施形態の基板温調装置100によれば、異なる温度の複数の工程を同一のチャンバCで実行する際、基板Sを載置台10に載置した状態でチャンバCの内部の温度を昇温及び降温にすることができる。これにより、昇温時又は降温時に基板Sを載置台10から持ち上げることによるパーティクルの発生を防止できる。また、載置台10の表面に、反応生成物が付着するといった問題も回避できる。
以上、基板温調装置100及び基板温調装置100を有する基板処理装置1について、上記実施形態により説明したが、本発明にかかる基板温調装置及び基板処理装置は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。上記複数の実施形態に記載された事項は、矛盾しない範囲で組み合わせることができる。
1 基板処理装置
10 載置台
20 加熱ユニット
21 LEDアレイ
30 冷却ユニット
31 冷媒流路
31a 冷媒供給管
32 透明プレート
33 第1の環状部材
34 第2の環状部材
35 第3の環状部材
36〜39 Oリング
40 多孔体プレート
41 孔
45 伝熱ガス流路
50 ガスシャワーヘッド
51 ガス導入口
52 ガス供給源
53 バッファ空間
54 ガス通気孔
100 基板温調装置
C チャンバ
S 基板

Claims (6)

  1. 異なる温度の複数の工程を同一のチャンバの内部で実行する基板処理装置にて使用可能な基板温調装置であって、
    基板が載置される載置台と、
    前記載置台の下に配置され、冷媒流路に冷媒を流す冷却ユニットと、
    前記冷却ユニットの下に配置され、光を出力する加熱ユニットと、を有し、
    前記冷却ユニットは、前記加熱ユニットから出力された光を透過し、
    前記載置台は、金属から形成される多数の孔を有する多孔体プレートを有し、
    前記冷却ユニットを透過した光は、前記多孔体プレートの前記多数の孔に照射され、前記多数の孔を透過した光が前記多孔体プレート上の前記基板に照射される、
    基板温調装置。
  2. 前記載置台に形成された各孔の内部は、光が透過可能な部材により充填されている、
    請求項1に記載の基板温調装置。
  3. 前記冷却ユニットは、前記多孔体プレートの直下に形成された前記冷媒流路に冷媒を流す、
    請求項1又は2に記載の基板温調装置。
  4. 前記各孔間のピッチPから前記各孔の直径dを減算した値が、
    1mm≦P−d≦7.7mm
    を満たす値に設定されている、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板温調装置。
  5. 前記多孔体プレートには、100以上の孔が形成されている、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板温調装置。
  6. 異なる温度の複数の工程を同一のチャンバの内部で実行する基板処理装置であって、
    基板が載置される載置台と、
    前記載置台の下に配置され、冷媒流路に冷媒を流す冷却ユニットと、
    前記冷却ユニットの下に配置され、光を出力する加熱ユニットと、を有する基板温調装置を備え、
    前記冷却ユニットは、前記加熱ユニットから出力された光を透過し、
    前記載置台は、金属から形成される多数の孔を有する多孔体プレートを有し、
    前記冷却ユニットを透過した光は、前記多孔体プレートの前記多数の孔に照射され、前記多数の孔を透過した光が前記多孔体プレート上の前記基板に照射される、
    基板処理装置。
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