JP6655783B2 - 補強管及び補強管の組立て方法 - Google Patents

補強管及び補強管の組立て方法 Download PDF

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Description

本発明は補強管及び補強管の組立て方法に係り、特に本管である外管の内側面に樹脂ライニング等を配設した補強管及び補強管の組立て方法に関する。
上下水道用、工業用あるいは農業用等の管路を構成するために鋼管やコンクリート管等がよく用いられている。これらの鋼管やコンクリート管等の外管は地中に埋設されて使用される場合も多い。鋼管やコンクリート管等の外管は地震等や環境汚染等の影響によって経年的に劣化することが考えられる。例えば外管が、地中に埋設された場合に、掘り起こして修理することは容易ではない。
そこで、管路が経年劣化することをできる少なくし、頻繁なる修理を回避することを意図して、本管である外管の内側面に樹脂ライニング等を配設し外管を補強した補強管が知られている。
また樹脂ライニング部は外管との境界部から水分等が侵入しないようにするために外管の端部よりも内側に入り込んだ位置から配設されている。また、樹脂ライニング部の端部と、外管の内周面との境界部には、樹脂ライニング部の端部から外管と樹脂ライニング部との間に水分が侵入しないようにするためシール部材として、ゴムリングが設けられている。
特開2004−205020号公報
ところで外管と樹脂ライニング部とは材質が異なり熱膨張率が互いに異なり、外管と樹脂ライニング部とで熱膨張によって膨張する長さに差異が生じる。このように、両者は一体的に伸長するとは限らない。外管と樹脂ライニング部は長さが例えば約100mmと長い場合もあるために、外管と樹脂ライニング部とで熱膨張による膨張長さの差異を無視できない。
外管と樹脂ライニング部との間の熱膨張の差異により樹脂ライニング部が外管に対して軸方向へ移動し、樹脂ライニング部の端部がゴムリングから外れてしまうことがある。この場合は、外管と樹脂ライニング部との間の境界部にあるシール部のシール性が失われるという問題が生じる。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、ライニング部の端部と外管の内周面との間のシール性を安定して確保することができる補強管及び補強管の組立て方法を提供することを目的とする。
本発明は、外管と、前記外管の端部から内側に入り込み前記外管の内周面に設けられたライニング部と、前記外管内であって、前記ライニング部の端部を跨いで設けられた固定リング体と、前記外管および前記ライニング部と、前記固定リング体との間に介在されたシール部材と、前記シール部材を前記外管の軸方向の外側と内側から前記外管の軸方向へ押圧するリング状の第1押圧体およびリング状の第2押圧体とを備え、前記シール部材は前記外管と前記固定リング体との間に介在された第1シール部材と、前記ライニング部と前記固定リング体との間に介在された第2シール部材とを有し、前記第1押圧体は前記第1シール部材との間に形成され前記第1シール部材を前記外管側へ押圧する第1傾斜面を有し、前記第2押圧体は前記第2シール部材との間に形成され前記第2シール部材を前記ライニング部側へ押圧する第2傾斜面を有し、前記外管の軸線と通る側断面において、前記第1傾斜面が前記外管の軸線となす第1傾斜角は前記第2傾斜面が前記外管の軸線となす第2傾斜角より大きくなっており、これにより前記第1シール部材と前記外管との間の摩擦力を前記第2シール部材と前記外管との間の摩擦力より小さくしたことを特徴とする補強管である。
本発明は、前記第1押圧体は、前記固定リング体に設けられた締付ボルトにより前記第1シール部材を前記外管の軸方向に押圧し、前記第2押圧体は、前記固定リングにより前記外管の軸方向の動きが規制されることを特徴とする補強管である。
本発明は、前記第1シール部材と前記第2シール部材は、前記ライニング部の端部に当接する反力リングにより前記外管の軸方向に区分されていることを特徴とする補強管である。
本発明は、前記第2押圧体は前記固定リング体と別体に形成されていることを特徴とする補強管である。
本発明は、前記第2押圧体は前記固定リング体の一部から形成されていることを特徴とする補強管である。
本発明は、端部から内側に入り込んでその内周面に設けられたライニング部を有する外管を準備する工程と、シール部材と、このシール部材を前記外管の軸方向の外側と内側から各々押圧するリング状の第1押圧体およびリング状の第2押圧体を固定リング体の外側に配置する工程と、前記外管内であって前記ライニング部の端部を跨いで固定リング体を配置して、前記外管および前記ライニング部と前記固定リング体との間に前記シール部材を配置する工程とを備え、前記シール部材は前記外管と前記固定リング体との間に介在された第1シール部材と、前記ライニング部と前記固定リング体との間に介在された第2シール部材とを有し、前記第1押圧体は前記第1シール部材との間に形成され前記第1シール部材を前記外管側へ押圧する第1傾斜面を有し、前記第2押圧体は前記第2シール部材との間に形成され前記第2シール部材を前記ライニング部側へ押圧する第2傾斜面を有し、前記外管の軸線を通る側断面において、前記第1傾斜面が前記外管の軸線となす第1傾斜角は、前記第2傾斜面が前記外管の軸線となす第2傾斜角より大きくなっており、これにより前記第1シール部材と前記外管との間の摩擦力を前記第2シール部材と前記外管との間の摩擦力より小さくしたことを特徴とする補強管の組立て方法である。
以上のように本発明によれば、外管とライニング部との間で熱膨張の差が生じ、外管に対してライニング部が軸方向に移動しても、ライニング部の端部がシール部材から外れることはない。このためライニング部の端部のシール性が失われることはない。
図1は本発明の第1の実施の形態による補強管であってボルト締付後の状態を示す側断面図。 図2は本発明の第1の実施の形態による補強管であってボルト締付前の状態を示す側断面図。 図3は補強管を示す正面図。 図4は補強管を示す分解図。 図5はシール部材と第1押圧体と第2押圧体が取付けられた固定リング体を示す正面図。 図6は本発明の第2の実施の形態による補強管であってボルト締付後の状態を示す側断面図。 図7は本発明の第2の実施の形態による補強管であってボルト締付前の状態を示す側断面図。 図8は本発明の第3の実施の形態による補強管であってボルト締付後の状態を示す側断面図。 図9は本発明の第3の実施の形態による補強管であってボルト締付前の状態を示す側断面図。
<第1の実施の形態>
次に図1乃至図5を参照して本発明の第1の実施の形態による補強管について説明する。
図1乃至図5に示すように、補強管1は構造管となる外管2と、外管2の内周面に外管2の端部2aから内側に入り込んで設けられたライニング部3と、外管2内であってライニング部3を跨いで設けられた固定リング体10と、外管2およびライニング部3と固定リング体10との間に介在されたリング状のシール部材11と、シール部材11を外管2の軸方向の外側と内側から各々軸方向へ押圧するリング状の鋼製第1押圧体13およびリング状の硬質ゴム製第2押圧体14とを備えている。ここで、外管2の軸方向とは、外管2の軸線Lと平行する方向をいう。
このうち外管2は鋼管やコンクリート管からなりライニング部3は例えば樹脂材からなる。またシール部材11は例えばゴム材からなる。また固定リング体10は鋼製となっている。
またリング状のシール部材11は外管2と固定リング体10との間に位置する第1シール部材11aと、ライニング部3と固定リング体10との間に位置する第2シール部材11bとを有する。
さらにライニング部3の端部3aとシール部材11との間に鋼製の反力リング15が設けられ、シール部材11の第1シール部材11aと第2シール部材11bはこの反力リング15を介して外管2の軸方向に区分される。
さらに第1押圧体13は第1シール部材11aとの間に形成され、第1シール部材11aを外管2側へ押圧する第1傾斜面13aを有し、第2押圧体14は第2シール部材11bとの間に形成され第2シール部材11bをライニング部3側へ押圧する第2傾斜面14aを有する。
また第1押圧体13の第1傾斜面13aは図1に示す外管2の軸線Lを通る側断面において、固定リング体10との間で第1傾斜角αを形成する。また第2押圧体14の第2傾斜面14aは図1に示す側面図において、固定リング体10との間で第2傾斜角βを形成する。この場合、第1押圧体13の第1傾斜面13aは、外管2の軸線Lとの間で第1傾斜面αを形成するということもでき、第2押圧体14の第1傾斜面14aは、外管2の軸線Lとの間で第2傾斜面βを形成するということもできる。
本実施の形態において、第1傾斜角αは第2傾斜角βより大きくなっており、例えば第1傾斜角αは45°、第2傾斜角βは15°となっている。
また、固定リング体10の外管2の軸方向に沿う内側端部には、鋼製内側端部リング16が固着されている。さらに固定リング体10の外管2の軸方向に沿う外側端部には、鋼製外側端部リング17が取付けられ、外側端部リング17は円周方向に複数設けられた固定ボルト19により固定リング体10に固着されている(図3参照)。この場合、外側端部リング17は外管2内面に接触することなく配置されている。
さらにまた外側端部リング17には、第1押圧体13を図1の外管2の軸方向右側へ押付ける締付ボルト18が設けられている。締付ボルト18は外側端部リング17に円周方向に沿って複数設けられている(図3参照)。
そして締付ボルト18を締付けることにより第1押圧体13を図1の外管2の軸方向右側へ移動させ、第1押圧体13により第1シール部材11aを外管2の軸方向右側へ押付けることができる。他方、第2押圧体14は固定リング体10の外管2の軸方向に沿う内側端部に固着された内側端部リング16により軸方向の動きが規制されている。
このため締付ボルト18を締付けることにより、第1押圧体13と第2押圧体14との間で第1シール部材11aおよび第2シール部材11bを軸方向に圧縮することができる。
この場合、第1押圧体13は大きな第1傾斜角αを有する第1傾斜面13aを有し、第2押圧体14は小さな傾斜角βを有する第2傾斜面14aを有する。このため第1押圧体13から第1シール部材11aに外管2の軸方向の力が加わり、第2押圧体14から第2シール部材11bに外管2の軸方向の力が加わった場合、第1シール部材11aから外管2内面に加わる軸方向に直交する方向の力は、第2シール部材11bからライニング部3内面に加わる軸方向に直交する方向の力より小さくなる。
このことにより第2シール部材11b外面とライニング部3内面との間の摩擦力を、第1シール部材11a外面と外管2内面との間の摩擦力より大きくとることができる。
なお、固定リング体10,第1押圧体13,反力リング15,内側端部リング16,および外側端部リング17は、上述のように鋼製のものからなっているが、これに限らず、硬質プラスチック製のものであってもよい。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用、すなわち補強管の組立て方法について説明する。
まず、図4および図5に示すように、端部2aから内側に入り込んで形成されたライニング部3を有する外管2を準備する。他方、内側端部に内側端部リング16が固着された固定リング体10を準備し、固定リング体10の外周に第2押圧体14と、反力リング15が取付けられたリング状のシール部材11と、第1押圧体13を外管2の軸方向外側から順次装着する。
次に固定リング体10の外側端部に外側端部リング17を取付け、外側端部リング17を円周方向に沿って複数設けられた固定ボルト19を用いて固定リング体10に固定する。
次にこの固定リング体10を外管2内の所望位置に配置する(図2参照)。このときシール部材11の反力リング15はライニング部3の端部3aに当接し、シール部材11の第1シール部材11aは外管2と固定リング体10との間に位置し、第2シール部材11bはライニング部3と固定リング体10との間に位置する(図2参照)。
このように図2においてシール部材11は、ライニング部3の端部3aを跨いで配置される。
次に図1に示すように、外側端部リング17の円周方向に沿って設けられ、予め緩く挿着されていた複数の締付ボルト18を締付ける。このことにより第1押圧体13と第2押圧体14との間で第1シール部材11aおよび第2シール部材11bを軸方向に圧縮することができる。この場合、上述のように第1押圧体13の第1傾斜面13aの第1傾斜角αは第2押圧体14の第2傾斜面14aの第2傾斜角βより大きくなっているため、第2シール部材11b外面とライニング部3内面との間の摩擦力を、第1シール部材11a外面と外管2内面との間の摩擦力より大きくとることができる。
以上のように本実施の形態によれば、第2シール部材11b外面とライニング部3内面との間の摩擦力を、第1シール部材11a外面と外管2内面との間の摩擦力より大きくとることができる。このため外管2とライニング部3との間の熱膨張の差異により、例えば外管2内においてライニング部3が図1に示す外管2の軸方向に沿って右方向へ移動した場合であっても、第2シール部材11b外面とライニング部3内面との間の摩擦力を大きくとることができるので、ライニング部3の移動に伴って第2シール部材11bがライニング部3に追随して移動することになる。従って外管2とライニング部3との間の熱膨張の差異によりライニング部3が軸方向に移動しても、ライニング部3の端部3aからシール部材11が外れることはなく、ライニング部3の端部3aのシール性を確保することができる。
<第2の実施の形態>
次に図6および図7を参照して本発明の第2の実施の形態による補強管について説明する。
図6および図7に示すように、補強管1は構造管となる外管2と、外管2の内周面に外管2の端部2aから内側に入り込んで設けられたライニング部3と、外管2内であってライニング部3を跨いで設けられた固定リング体10と、外管2およびライニング部3と固定リング体10との間に介在されたリング状のシール部材11と、シール部材11を外管2の軸方向の外側と内側から各々軸方向へ押圧するリング状の鋼製第1押圧体13およびリング状の鋼製第2押圧体14とを備えている。このうち第2押圧体14は固定リング体10の外管2の軸方向に沿う内側端部に固着されている。
また外管2は鋼管やコンクリート管からなりライニング部3は例えば樹脂材からなる。またシール部材11は例えばゴム材からなる。また固定リング体10は鋼製となっている。
またリング状のシール部材11は外管2と固定リング体10との間に位置する第1シール部材11aと、ライニング部3と固定リング体10との間に位置する第2シール部材11bとを有する。
さらにライニング部3の端部3aとシール部材11との間に鋼製の反力リング15が設けられ、シール部材11の第1シール部材11aと第2シール部材11bはこの反力リング15を介して外管2の軸方向に区分される。
さらに第1押圧体13は第1シール部材11aとの間に形成され、第1シール部材11aを外管2側へ押圧する第1傾斜面13aを有し、第2押圧体14は第2シール部材11bとの間に形成され第2シール部材11bをライニング部3側へ押圧する第2傾斜面14aを有する。
また第1押圧体13の第1傾斜面13aは、図6に示す外管2の軸方向を通る側断面において、固定リング体10との間で第1傾斜角αを形成する。また第2押圧体14の第2傾斜面14aは図6に示す側面図において、固定リング体10との間で第2傾斜角βを形成する。この場合、第1押圧体13の第1傾斜面13aは、外管2の軸線Lとの間で第1傾斜面αを形成するということもでき、第2押圧体14の第1傾斜面14aは、外管2の軸線Lとの間で第2傾斜面βを形成するということもできる。
本実施の形態において、第1傾斜角αは第2傾斜角βより大きくなっており、例えば第1傾斜角αは45°、第2傾斜角βは15°となっている。
また固定リング体10の外管2の軸線方向に沿う外側端部には、鋼製外側端部リング17が取付けられ、外側端部リング17は円周方向に複数設けられた固定ボルト19により固定リング体10に固着されている。この場合、外側端部リング17は外管2内面に接触することなく配置されている。
さらにまた外側端部リング17には、第1押圧体13を図6の外管2の軸方向右側へ押付ける締付ボルト18が設けられている。締付ボルト18は外側端部リング17に円周方向に沿って複数設けられている。
そして締付ボルト18を締付けることにより第1押圧体13を図6の外管2の軸方向右側へ移動させ、第1押圧体13により第1シール部材11aを外管2の軸方向右側へ押付けることができる。他方、第2押圧体14は固定リング体10の外管2の軸方向に沿う内側端部に固着されている。
このため締付ボルト18を締付けることにより、第1押圧体13と第2押圧体14との間で第1シール部材11aおよび第2シール部材11bを軸方向に圧縮することができる。
この場合、第1押圧体13は大きな第1傾斜角αを有する第1傾斜面13aを有し、第2押圧体14は小さな傾斜角βを有する第2傾斜面14aを有する。このため第1押圧体13から第1シール部材11aに外管2の軸方向の力が加わり、第2押圧体14から第2シール部材11bに外管2の軸方向の力が加わった場合、第1シール部材11aから外管2内面に加わる外管2の軸方向に直交する方向の力は、第2シール部材11bからライニング部3内面に加わる外管2の軸方向に直交する方向の力より小さくなる。
このことにより第2シール部材11b外面とライニング部3内面との間の摩擦力を、第1シール部材11a外面と外管2内面との間の摩擦力より大きくとることができる。
<第3の実施の形態>
次に図8および図9を参照して本発明の第3の実施の形態による補強管について説明する。
図8および図9に示すように、補強管1は構造管となる外管2と、外管2の内周面に外管2の端部2aから内側に入り込んで設けられたライニング部3と、外管2内であってライニング部3を跨いで設けられた固定リング体10と、外管2およびライニング部3と固定リング体10との間に介在されたリング状のシール部材11と、シール部材11を外管2の軸方向の外側と内側から各々軸方向へ押圧するリング状の鋼製第1押圧体13およびリング状の第2押圧体14Aとを備えている。
このうち外管2は鋼管やコンクリート管からなりライニング部3は例えば樹脂材からなる。またシール部材11は例えばゴム材からなる。また固定リング体10は鋼製となっている。
またリング状のシール部材11は外管2と固定リング体10との間に位置する第1シール部材11aと、ライニング部3と固定リング体10との間に位置する第2シール部材11bとを有する。さらに第2押圧体14Aは、鋼製の固定リング体10の内側端部を半径方向外方へ拡げることにより、固定リング体10と一体に成形される。
さらにライニング部3の端部3aとシール部材11との間に鋼製の反力リング15が設けられ、シール部材11の第1シール部材11aと第2シール部材11bはこの反力リング15を介して外管2の軸方向に区分される。
さらに第1押圧体13は第1シール部材11aとの間に形成され、第1シール部材11aを外管2側へ押圧する第1傾斜面13aを有し、第2押圧体14Aは第2シール部材11bとの間に形成され第2シール部材11bをライニング部3側へ押圧する第2傾斜面14aを有する。
また第1押圧体13の第1傾斜面13aは、図8に示す外管2の軸線Lを通る側断面において、固定リング体10との間で第1傾斜角αを形成する。また第2押圧体14Aの第2傾斜面14aは図8に示す側面図において、固定リング体10との間で第2傾斜角βを形成する。この場合、第1押圧体13の第1傾斜面13aは、外管2の軸線Lとの間で第1傾斜面αを形成するということもでき、第2押圧体14Aの第1傾斜面14aは、外管2の軸線Lとの間で第2傾斜面βを形成するということもできる。
本実施の形態において、第1傾斜角αは第2傾斜角βより大きくなっており、例えば第1傾斜角αは45°、第2傾斜角βは15°となっている。
また固定リング体10の外管2の軸方向に沿う外側端部には、鋼製外側端部リング17が取付けられ、外側端部リング17は円周方向に複数設けられた固定ボルト19により固定リング体10に固着されている。この場合、外側端部リング17は外管2内面に接触することなく配置されている。
さらにまた外側端部リング17には、第1押圧体13を図8の外管2の軸方向右側へ押付ける締付ボルト18が設けられている。締付ボルト18は外側端部リング17に円周方向に沿って複数設けられている。
そして締付ボルト18を締付けることにより第1押圧体13を図8の外管2のL軸方軸方向右側へ移動させ、第1押圧体13により第1シール部材11aを外管2の軸方向右側へ押付けることができる。他方、第2押圧体14は固定リング体10の外管2の軸方向に沿う内側端部に固着された内側端部リング16により軸方向の動きが規制されている。
このため締付ボルト18を締付けることにより、第1押圧体13と第2押圧体14との間で第1シール部材11aおよび第2シール部材11bを軸方向に圧縮することができる。
この場合、第1押圧体13は大きな第1傾斜角αを有する第1傾斜面13aを有し、第2押圧体14Aは小さな傾斜角βを有する第2傾斜面14aを有する。このため第1押圧体13から第1シール部材11aに外管2の軸方向の力が加わり、第2押圧体14から第2シール部材11bに外管2の軸方向の力が加わった場合、第1シール部材11aから外管2内面に加わる外管2の軸方向に直交する方向の力は、第2シール部材11bからライニング部3内面に加わる外管2の軸方向に直交する方向の力より小さくなる。
このことにより第2シール部材11b外面とライニング部3内面との間の摩擦力を、第1シール部材11a外面と外管2内面との間の摩擦力より大きくとることができる。
1 補強管
2 外管
2a 端部
3 ライニング部
3a 端部
10 固定リング体
11 シール部材
11a 第1シール部材
11b 第2シール部材
13 第1押圧体
13a 第1傾斜角
14 第2押圧体
14A 第2押圧体
14a 第2傾斜角
15 反力リング
16 内側端部リング
17 外側端部リング
18 締付ボルト
α 第1傾斜角
β 第2傾斜角

Claims (6)

  1. 外管と、
    前記外管の端部から内側に入り込み前記外管の内周面に設けられたライニング部と、
    前記外管内であって、前記ライニング部の端部を跨いで設けられた固定リング体と、
    前記外管および前記ライニング部と、前記固定リング体との間に介在されたシール部材と、
    前記シール部材を前記外管の軸方向の外側と内側から前記外管の軸方向へ押圧するリング状の第1押圧体およびリング状の第2押圧体とを備え、
    前記シール部材は前記外管と前記固定リング体との間に介在された第1シール部材と、前記ライニング部と前記固定リング体との間に介在された第2シール部材とを有し、
    前記第1押圧体は前記第1シール部材との間に形成され前記第1シール部材を前記外管側へ押圧する第1傾斜面を有し、前記第2押圧体は前記第2シール部材との間に形成され前記第2シール部材を前記ライニング部側へ押圧する第2傾斜面を有し、前記外管の軸線を通る側断面において、第1傾斜面が前記外管の軸線となす第1傾斜角は、前記第2傾斜面が前記外管の軸線となす第2傾斜角より大きくなっており、これにより前記第1シール部材と前記外管との間の摩擦力を前記第2シール部材と前記外管との間の摩擦力より小さくしたことを特徴とする補強管。
  2. 前記第1押圧体は、前記固定リング体に設けられた締付ボルトにより前記第1シール部材を前記外管の軸方向に押圧し、
    前記第2押圧体は、前記固定リング体により前記外管の軸方向の動きが規制されることを特徴とする請求項1記載の補強管。
  3. 前記第1シール部材と前記第2シール部材は、前記ライニング部の端部に当接する反力リングにより前記外管の軸方向に区分されていることを特徴とする請求項1または2記載の補強管。
  4. 前記第2押圧体は前記固定リング体と別体に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の補強管。
  5. 前記第2押圧体は前記固定リング体の一部から形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の補強管。
  6. 端部から内側に入り込んでその内周面に設けられたライニング部を有する外管を準備する工程と、
    シール部材と、このシール部材を前記外管の軸方向の外側と内側から各々押圧するリング状の第1押圧体およびリング状の第2押圧体を固定リング体の外側に配置する工程と、
    前記外管内であって前記ライニング部の端部を跨いで固定リング体を配置して、前記外管および前記ライニング部と前記固定リング体との間に前記シール部材を配置する工程とを備え、
    前記シール部材は前記外管と前記固定リング体との間に介在された第1シール部材と、前記ライニング部と前記固定リング体との間に介在された第2シール部材とを有し、
    前記第1押圧体は前記第1シール部材との間に形成され前記第1シール部材を前記外管側へ押圧する第1傾斜面を有し、前記第2押圧体は前記第2シール部材との間に形成され前記第2シール部材を前記ライニング部側へ押圧する第2傾斜面を有し、前記外管の軸線を通る側断面において、前記第1傾斜面が前記外管の軸線となす第1傾斜角は、前記第2傾斜面が前記外管の軸線となす第2傾斜角より大きくなっており、これにより前記第1シール部材と前記外管との間の摩擦力を前記第2シール部材と前記外管との間の摩擦力より小さくしたことを特徴とする補強管の組立て方法。
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