JP6654749B1 - カメラ装置およびir光照射方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な制御により、撮像対象シーンの撮像時のズーム処理に応じて、撮像画像の画質の劣化を適応的に抑制し、撮像画像の視認性を向上する。【解決手段】カメラ装置は、撮像エリアに対し、第1照射範囲を有する第1IR光を照射可能な第1IR照明部と、撮像エリアに対し、第1照射範囲より挟角な第2照射範囲を有する第2IR光を照射可能な第2IR照明部と、レンズによるズーム倍率を取得するとともに、ズーム倍率が所定のズーム倍率である場合に、第1IR光および第2IR光の照射を制御するコントローラと、を備える。コントローラは、第1IR光を照射させるための第1IR照明部への供給電流を第1所定時間かけて変更し、第2IR光を照射させるための第2IR照明部への供給電流を第2所定時間かけて変更する。【選択図】図5

Description

本開示は、赤外光であるIR光を照射するカメラ装置およびIR光照射方法に関する。
特許文献1には、ズームレンズの現在の焦点距離を特定し、ビームプロファイル−焦点距離マップを用いて現在の焦点距離に関連するIRビームの線形プロファイルを特定し、その特定された線形プロファイルに関連する出力比の制御信号を、広角IRエミッタおよび挟角IRエミッタのそれぞれの電流ドライバに送信する、IRビームの生成方法が開示されている。このIRビームは撮像対象シーンを照明するために使用される。
特表2016−516313号公報
しかしながら、上述した特許文献1の構成では、ズーム倍率に応じて広角のIR光と挟角のIR光との出力比を変更するのでIR光の照射に関する制御が困難であるという課題があった。また、例えば撮像対象シーンを広角(WIDE)、中間(MID)、挟角(TELE)の3段階の照射範囲でIR光を照射可能とするため、監視カメラ等のカメラ装置には、広角用のIR照明、中間用のIR照明、挟角用のIR照明が個別に準備されることがある。この場合、ズームインあるいはズームアウトの際に、使用するIR照明のオンオフを単に制御して切り換えるだけでは、IR光の明るさ段差が発生する。これは、それぞれのIR照明から照射されるIR光の明るさが異なるためであり、明るさ段差の発生によって撮像画像の画質が瞬間的に劣化し、視認性が低下するという課題があった。
本開示は、上述した従来の事情に鑑みて案出され、簡易な制御により、撮像対象シーンの撮像時のズーム処理に応じて、撮像画像の画質の劣化を適応的に抑制し、撮像画像の視認性を向上するカメラ装置およびIR光照射方法を提供することを目的とする。
本開示は、撮像エリアからの光を入射するレンズを含み、前記レンズを透過した前記撮像エリアからの光に基づいて撮像する撮像部と、前記撮像エリアに対し、第1照射範囲を有する第1IR光を照射可能な第1IR照明部と、前記撮像エリアに対し、前記第1照射範囲より挟角な第2照射範囲を有する第2IR光を照射可能な第2IR照明部と、前記レンズによるズーム倍率を取得するとともに、前記ズーム倍率が所定のズーム倍率である場合に、前記第1IR光および前記第2IR光の照射を制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記第1IR光を照射させるための前記第1IR照明部への供給電流を第1所定時間かけて前記ズーム倍率が前記所定のズーム倍率になるまでの直前の所定電流値からゼロとなるように低減し、前記第2IR光を照射させるための前記第2IR照明部への供給電流を第2所定時間かけてゼロから前記所定電流値となるように増加する、カメラ装置を提供する。
また、本開示は、レンズを有するカメラ装置におけるIR光照射方法であって、前記レンズによるズーム倍率を取得し、前記ズーム倍率が所定のズーム倍率である場合に、前記カメラ装置が備える第1IR照明部および第2IR照明部のそれぞれから撮像エリアに向けて照射可能な、第1照射範囲を有する第1IR光および前記第1照射範囲より挟角な第2照射範囲を有する第2IR光の照射を制御し、前記照射の制御において、前記第1IR光を照射させるための前記第1IR照明部への供給電流を第1所定時間かけて前記ズーム倍率が前記所定のズーム倍率になるまでの直前の所定電流値からゼロとなるように低減し、前記第2IR光を照射させるための前記第2IR照明部への供給電流を第2所定時間かけてゼロから前記所定電流値となるように増加する、IR光照射方法を提供する。
本開示によれば、簡易な制御により、撮像対象シーンの撮像時のズーム処理に応じて、撮像画像の画質の劣化を適応的に抑制でき、撮像画像の視認性を向上できる。
カメラの外観図 カメラの内部構成の一例を示すブロック図 比較例に係るズーム倍率に応じたIR光の明るさ制御の一例を示す図 WIDE−MID間での時間方向における電流制御の一例を示す図 MID−TELE間での時間方向における電流制御の一例を示す図 実施の形態1に係るズーム倍率に応じたIR光の照射用の電流制御の一例を示す図 実施の形態1に係るカメラによるIR光照射の動作手順の一例を示すフローチャート 実施の形態1の変形例に係るズーム倍率に応じたIR光の照射用の電流制御の一例を示す図 実施の形態1の変形例に係るカメラによるIR光照射の動作手順の一例を示すフローチャート
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係るカメラ装置およびIR光照射方法の構成および作用を具体的に開示した実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長化することを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであり、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1の内容に至る経緯)
先ず、実施の形態1の前提技術となる比較例として、従来のズーム倍率に応じたIR光の明るさ制御について、図3を参照して説明する。図3は、比較例に係るズーム倍率に応じたIR光の明るさ制御の一例を示す図である。図3に示すグラフにおいて、横軸はズーム倍率を示し、縦軸は照射されるIR光の明るさを示す。
比較例に係る従来のカメラでは、ズーム倍率がz1未満では、広角(WIDE)の照射範囲を有するIR光だけが一定の明るさBR1で照射される。また、ズーム倍率がz1からz2になるまでは、中間(MID)の照射範囲を有するIR光だけが一定の明るさBR2で照射される。なお、中間(MID)のIR光の明るさBR2は、広角(WIDE)のIR光の明るさBR1よりも明るい。更に、ズーム倍率がz2以上では、挟角(TELE)の照射範囲を有するIR光だけが一定の明るさBR3で照射される。なお、挟角(TELE)のIR光の明るさBR3は、中間(MID)のIR光の明るさBR2よりも明るい。
ここで、ズーム倍率がz1になった時に、単純に広角(WIDE)のIR光の照射がオフされてかつ中間(MID)のIR光の照射がオンされると、照射されるIR光の明るさに段差が発生する。言い換えると、ズーム倍率がz1になった時に、瞬時的にIR光が離散的に強く照射される。同様に、ズーム倍率がz2になった時に、単純に中間(MID)のIR光の照射がオフされてかつ挟角(TELE)のIR光の照射がオンされると、照射されるIR光の明るさに段差が発生する。言い換えると、ズーム倍率がz2になった時に、瞬時的にIR光が離散的に強く照射される。なお、上述した説明はズーム倍率が上がるズームインについての説明であるが、反対にズーム倍率が下がるズームアウトについても同様である。つまり、ズーム倍率がz2になった時に、瞬時的にIR光が離散的に弱く照射され、ズーム倍率がz1になった時に、瞬時的にIR光が離散的に弱く照射される。このため、その瞬間的にIR光が離散的に強くなったり弱くなったりする瞬間の撮像画像の画質が劣化することになり、視認性が低下するという課題があった。
そこで、以下の実施の形態では、簡易な制御により、撮像対象シーンの撮像時のズーム処理に応じて、撮像画像の画質の劣化を適応的に抑制し、撮像画像の視認性を向上するカメラ装置およびIR光照射方法の例を説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1に係るカメラ1の外観およびカメラ1の内部構成について、図1および図2を参照して説明する。図1は、カメラ1の外観図である。本明細書において、カメラ1の上下左右の方向は図1に示す矢印に従い、紙面手前の方向が前、紙面奥の方向が後である。
カメラ1は、屋内外を問わず使用可能なカメラ装置であり、例えば監視カメラまたは会議用カメラである。カメラ1は、例えば建物の外壁や天井等に固定されて吊り下げられて使用され、あるいは一部の部品(外壁や天井等の取り付け面との接続部品)を取り外して他の部品と入れ替えることで卓上に配置転換可能に使用される。また、カメラ1は、詳細な内部構成を後述するが、撮像光学系としてのレンズ22と、複数のIR−LED32と、を含む構成を有する。
カメラ1は、パン回転、チルト回転およびズーム処理が可能なPTZ(Pan Tilt Zoom)カメラであり、レンズ22およびIR−LED32をパン回転およびチルト回転によって、撮像エリアを変更する(言い換えると、レンズ22の光軸方向を変更する)ことができ、全方位に亘って撮像することができる。例えば、カメラ1は、鉛直方向と平行なパン回転軸PN1に沿って、パン回転面RT1より下側のカメラ1の筐体を左右に旋回してパン回転できる。言い換えると、カメラ1のパン回転面RT1より上側のカメラ1の筐体は、天井等の平坦な被取付面に固定されるために旋回しない。また例えば、カメラ1は、レンズ22およびIR−LED32を一体的に含むチルトユニットTLUを、チルト回転軸(図示略)に沿って前方向から下方向に向けて90度チルト回転できる。なお、チルトユニットTLUのチルト回転が可能な角度は90度に限定されない。
レンズ22は、撮像エリアのからの光を入射し、後述するフィルタ部23を介してイメージセンサ24に結像する。以下の説明において、カメラ1が撮像対象とするエリアを撮像エリアと称する。なお、撮像エリアは、カメラ1が監視用途に使用される監視カメラである場合には、監視エリアと称してもよい。撮像光学系としてのレンズ22は、カメラ1における焦点距離を調整可能なフォーカスレンズ、カメラ1におけるズーム倍率を変更可能なズームレンズ等の複数の光学部品であるレンズを有して構成される。
IR−LED32は、撮像エリアにIR光を照射するためのIR照明部であり、カメラ1に内蔵されるコントローラとしての制御部11(図2参照)およびIR−LED制御部31により、撮像エリアを照射するIR光の光量(明るさ)を調整できる。また、IR−LED32は、それぞれ照射距離あるいは照射範囲(照射角度)が異なるIR照明を複数有して構成される。カメラ1は、レンズ22によるズーム倍率に応じて、照射に使用するIR−LED32の種類、数量および光量(明るさ)を適宜調整可能である。なお、IR−LED32は、IR光を照射可能なIR照明部の一例であり、LED(Light Emission Diode)に限定されない。
図2は、カメラ1の内部構成の一例を示す図である。カメラ装置の一例としてのカメラ1は、通信インターフェース部10と、制御部11と、レンズ駆動制御部21と、レンズ22と、フィルタ部23と、イメージセンサ24と、IR−LED制御部31と、IR−LED32と、PTZ制御部41と、電源部51と、メモリ61とを含む構成である。
通信インターフェース部10は、カメラ1が接続されるネットワーク網(例えばイントラネットあるいはインターネット)との間でデータあるいは情報の送受信を行うための通信回路を用いて構成される。通信インターフェース部10は、上述したネットワーク網に接続される映像監視装置(例えば、PC(Personal Computer)あるいはサーバ)、または他のカメラ(図示略)との間でデータもしくは情報の送受信を行う。
コントローラの一例としての制御部11は、例えばCPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、あるいはFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて構成される。制御部11は、カメラ1の動作を司るコントローラとして機能し、カメラ1の各部の動作を全体的に統括するための制御処理、カメラ1の各部との間のデータの入出力処理、データの演算(計算)処理およびデータの記憶処理を行う。制御部11は、メモリ61に記憶されたプログラムに従って動作する。制御部11は、動作時にメモリ61を使用し、制御部11により生成されたデータをメモリ61に格納する。
例えば、制御部11は、既定の1つ以上のプリセット位置に対応したパラメータ(例えば、パン回転量、チルト回転量、ズーム倍率)をメモリ61から読み出して取得する。制御部11は、いずれかのプリセット位置に光軸に向けるように、パン回転、チルト回転、ズーム処理のうち少なくとも一つの実行によってカメラ1の姿勢やズーム倍率の変更をPTZ制御部41に指示可能である。制御部11は、パン回転量、チルト回転量、ズーム倍率等のパラメータを含むPTZ制御用の制御信号を生成してPTZ制御部41に送る。なお、PTZ制御部41は、制御部11からの制御信号に基づいて、パン回転、チルト回転およびズーム処理のうち少なくとも一つを実行する。
例えば、制御部11は、レンズ22による現在(最新)のズーム倍率(つまり、最新のレンズ22の焦点距離に対応するズーム倍率)に関する情報をメモリ61に保存し、このズーム倍率に関する情報を取得可能である。なお、制御部11は、レンズ22によるズーム倍率の変更を、PTZ制御部41を介さずにレンズ駆動制御部21に直接的に指示可能である。制御部11は、ズーム倍率が所定のズーム倍率(図5参照)となった場合に、IR−LED32から照射可能な複数種類のIR光の照射を制御する。IR光の照射の制御の動作手順例の詳細については、図4A、図4Bおよび図5を参照して後述する。
例えば、制御部11は、IR−LED32から照射されるIR光の明るさ(言い換えると、ズーム倍率に応じたIR光を照射させるためにIR−LED32に供給する電流量(値)の変更を行うために、IR−LED32への供給電流量の変更指示を生成してIR−LED制御部31に送る。
例えば、制御部11は、フィルタ部23においてレンズ22からの光(つまり撮像エリアからの光)を透過させるためのフィルタを切り替えるためのフィルタ切替信号を生成してフィルタ部23に送る。例えば、制御部11は、昼間の時間帯には可視光による撮像画像を得やすくするためにIRカットフィルタを選択するためのフィルタ切替信号を生成し、一方で、夜間の時間帯にはIR光による撮像画像を得やすくするために可視光カットフィルタを選択するためのフィルタ切替信号を生成する。
レンズ駆動制御部21は、制御部11からのレンズ22によるズーム倍率の変更指示、あるいはPTZ制御部41からの変更指示に基づいて、その変更指示に従ったレンズ22によるズーム倍率を変更する。
撮像部の一例としてのレンズ22は、撮像エリアからの光を入射し、フィルタ部23を透してその光をイメージセンサ24に結像する。上述したように、撮像光学系としてのレンズ22は、カメラ1における焦点距離を調整可能なフォーカスレンズ、カメラ1におけるズーム倍率を変更可能なズームレンズ等の複数の光学部品であるレンズを有して構成される。
撮像部の一例としてのフィルタ部23は、複数のフィルタ(例えば、IRカットフィルタ、可視光カットフィルタ等)を有しており、制御部11からのフィルタ切替信号に応じて、複数のフィルタの中からレンズ22からの光を透す一つのフィルタを選択的に切り替える。IRカットフィルタは、IR光領域の波長を遮断可能なフィルタである。可視光カットフィルタは、可視光領域の波長を遮断可能なフィルタである。なお、フィルタ部23は、カメラ1から省略されても構わない。
撮像部の一例としてのイメージセンサ24は、固体撮像素子としてのCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を用いて構成される。また、イメージセンサ24は、固体撮像素子から出力される被写体像の電気信号に対して公知の画像処理用の信号処理を施して撮像画像のデータを生成するための画像処理回路を含んだチップを有してもよい。イメージセンサ24により生成された撮像画像のデータは、制御部11に入力される。また、イメージセンサ24は、撮像素子の感度を調整可能なゲイン調整部を更に含んでもよい。
コントローラの一例としてのIR−LED制御部31は、ズーム倍率に応じた制御部11からの変更指示に基づいて、IR−LED32のそれぞれ(後述参照)への供給電流量(値)を可変に制御することで、撮像エリアに照射されるIR光の照射範囲をズーム倍率に応じて調整する。
IR−LED32は、撮像エリアにIR光を照射するIR照明部であり、例えば、3種類の照射範囲の異なるIR光を照射可能なLED群を有する。具体的には、IR−LED32は、WIDE照射用LED群32Wiと、MID照射用LED群32Miと、TELE照射用LED群32Teとを有する。
第1IR照明部の一例としてのWIDE照射用LED群32Wiは、最も広角な第1照射範囲を有する第1IR光(以下、「WIDE用IR光」という)を照射可能である。WIDE用IR光IRWiは、例えば夜間等にカメラ1から近距離の地点を主な撮像エリアとし、ズーム倍率が小さくて広範な視野を撮像するために照射される。
第2IR照明部の一例としてのMID照射用LED群32Miは、第2番目に広角な第2照射範囲を有する第2IR光(以下、「MID用IR光」という)を照射可能である。MID用IR光IRMiは、例えば夜間等にカメラ1から中距離の地点を主な撮像エリアとし、ズーム倍率がある程度大きくてやや広範な視野を撮像するために照射される。
第3IR照明部の一例としてのTELE照射用LED群32Teは、最も挟角な第3照射範囲を有する第3IR光(以下、「TELE用IR光」という)を照射可能である。TELE用IR光IRTeは、例えば夜間等にカメラ1から遠距離の地点を主な撮像エリアとし、ズーム倍率がかなり大きくてやや狭小な視野を撮像するために照射される。
なお、以下の説明では、説明を分かり易くするために、IR−LED32が有するLED群は、上述した3種類を例示したが、3種類に限定されない。例えば、MID照射用LED群32Miとして、照射範囲がわずかに異なる2種類が設けられてもよい。
PTZ制御部41は、プリセット位置に応じたパラメータ(上述参照)に基づいて制御部11により生成された制御信号に基づいて、パン回転面RT1より下側のカメラ1の筐体のパン回転、チルトユニットTLUのチルト回転をそれぞれ実行する。また、PTZ制御部41は、プリセット位置に応じたパラメータ(上述参照)に基づいて制御部11により生成された制御信号に基づいて、レンズ22によるズーム倍率の変更指示をレンズ駆動制御部21に送る。このPTZ制御は、例えばネットワーク網を介して接続される映像監視装置からの実行指示が、通信インターフェース部10を介して制御部11に入力されたことがトリガとなって制御部11が生成した制御信号に基づいて実行される。
電源部51は、外部の商用電源からカメラ1に電源を供給する。電源部51は、電源の供給を外部の商用電源から直接得てもよい。また、電源部51は外部の商用電源から供給される電荷を蓄積可能なバッテリ(例えば電池)を含む、あるいは脱着可能な構成であってもよく、外部の商用電源から切り離された状態であっても、カメラ1に電源を供給可能であってもよい。
メモリ61は、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)を用いて構成され、カメラ1の動作の実行に必要なプログラム、更には、動作中に生成されたデータあるいは情報を一時的に保存する。RAMは、例えば制御部11の動作時に使用されるワークメモリである。ROMは、例えば制御部11を制御するためのプログラムを予め記憶する。
次に、実施の形態1に係るカメラ1におけるIR光の照射の制御の動作手順例について、図4A、図4Bおよび図5をそれぞれ参照して説明する。図4Aは、WIDE−MID間での時間方向における電流制御の一例を示す図である。図4Bは、MID−TELE間での時間方向における電流制御の一例を示す図である。図5は、実施の形態1に係るズーム倍率に応じたIR光の照射用の電流制御の一例を示す図である。図4A、図4Bおよび図5において、WIDE用IR光の照射範囲を「WIDE」、MID用IR光の照射範囲を「MID」、TELE用IR光の照射範囲を「TELE」と便宜的に示している。また、図4A、図4Bおよび図5では、ズームイン(つまり、WIDE→MID→TELE)の説明を分かり易くするために図示されているが、ズームアウト(つまり、TELE→MID→WIDE)の説明にも適用可能であり、時刻ta,tb,tc,td,teの大小は問わない。
図4Aにおいて、横軸は時間を示し、縦軸はWIDE照射用LED群32WiあるいはMID照射用LED群32Miへの供給電流量(値)を示す。なお、図4Aの説明を簡単にするために、WIDE照射用LED群32WiおよびMID照射用LED群32Miは、それぞれ同数個(例えば2つ)のLEDにより構成されているとする。
例えば、時刻taにズーム倍率ZがIR光の照射範囲を「WIDE」から「MID」に切り替えるための所定のズーム倍率z1(図5参照)になった場合を想定する。つまり、カメラ1におけるズーム処理が「WIDE」から「MID」へのズームインを想定する。この場合、制御部11は、WIDE照射用LED群32Wiへの供給電流量を、ズーム倍率Zがz1になる直前の所定電流値(例えばA1)から所定の時間tkかけて緩やかに低減して時刻tbの時点でゼロにするための変更指示をIR−LED制御部31に送る。IR−LED制御部31は、この変更指示に従って、WIDE照射用LED群32Wiへの供給電流量を調整する。一方で、制御部11は、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を、ゼロから所定の時間tkかけて緩やかに増加して時刻tbの時点で所定電流値(例えばA1)にするための変更指示をIR−LED32に送る。IR−LED制御部31は、この変更指示に従って、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を調整する。
また例えば、時刻tbにズーム倍率ZがIR光の照射範囲を「MID」から「WIDE」に切り替えるための所定のズーム倍率z1(図5参照)になった場合を想定する。つまり、カメラ1におけるズーム処理が「MID」から「WIDE」へのズームアウトを想定する。この場合、制御部11は、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を、ズーム倍率Zがz1になる直前の所定電流値(例えばA1)から所定の時間tkかけて緩やかに低減して時刻taの時点でゼロにするための変更指示をIR−LED制御部31に送る。IR−LED制御部31は、この変更指示に従って、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を調整する。一方で、制御部11は、WIDE照射用LED群32Wiへの供給電流量を、ゼロから所定の時間tkかけて緩やかに増加して時刻tbの時点で所定電流値(例えばA1)にするための変更指示をIR−LED32に送る。IR−LED制御部31は、この変更指示に従って、WIDE照射用LED群32Wiへの供給電流量を調整する。
図4Bにおいて、横軸は時間を示し、縦軸はMID照射用LED群32MiあるいはTELE照射用LED群32Teへの供給電流量(値)を示す。なお、図4Bの説明を簡単にするために、MID照射用LED群32Miは例えば2つのLEDにより構成され、TELE照射用LED群32Teは例えば2倍の4つのLEDにより構成されているとする。
例えば、時刻tcにズーム倍率ZがIR光の照射範囲を「MID」から「TELE」に切り替えるための所定のズーム倍率z2(図5参照)になった場合を想定する。つまり、カメラ1におけるズーム処理が「MID」から「TELE」へのズームインを想定する。この場合、制御部11は、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を、ズーム倍率Zがz2になる直前の所定電流値(例えばA1)から所定の時間tkかけて緩やかに低減して時刻tdの時点でゼロにするための変更指示をIR−LED制御部31に送る。IR−LED制御部31は、この変更指示に従って、WIDE照射用LED群32Wiへの供給電流量を調整する。一方で、制御部11は、TELE照射用LED群32Teへの供給電流量を、ゼロから所定の時間2tkかけて緩やかに増加して時刻teの時点で所定電流値(例えば2A1)にするための変更指示をIR−LED32に送る。IR−LED制御部31は、この変更指示に従って、TELE照射用LED群32Teへの供給電流量を調整する。
また例えば、時刻teにズーム倍率ZがIR光の照射範囲を「TELE」から「MID」に切り替えるための所定のズーム倍率z2(図5参照)になった場合を想定する。つまり、カメラ1におけるズーム処理が「TELE」から「MID」へのズームアウトを想定する。この場合、制御部11は、TELE照射用LED群32Teへの供給電流量を、ズーム倍率Zがz2になる直前の所定電流値(例えば2A1)から所定の時間2tkかけて緩やかに低減して時刻tcの時点でゼロにするための変更指示をIR−LED制御部31に送る。IR−LED制御部31は、この変更指示に従って、TELE照射用LED群32Teへの供給電流量を調整する。一方で、制御部11は、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を、時刻tdの時点でゼロから所定の時間tkかけて緩やかに増加して時刻tcの時点で所定電流値(例えばA1)にするための変更指示をIR−LED32に送る。IR−LED制御部31は、この変更指示に従って、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を調整する。
次に、図5を参照してより具体的にズームインあるいはズームアウト時のIR光の照射の制御について説明する。図5には、実施の形態1に係るカメラ1により制御される、ズーム倍率とWIDE照射用LED群32Wi、MID照射用LED群32Mi、TELE照射用LED群32Teへの供給電流量(値)の特性との関係が示されている。図5の上段のグラフにおいて、横軸はズーム倍率を示し、縦軸はWIDE照射用LED群32Wi、MID照射用LED群32Mi、TELE照射用LED群32Teへの供給電流量(値)を示す。図5の上段のグラフの一部の詳細を図示している下段2つのグラフにおいて、横軸は時間を示し、縦軸はWIDE照射用LED群32Wi、MID照射用LED群32Mi、TELE照射用LED群32Teへの供給電流量(値)を示す。
なお、図5の説明を簡単にするために、ズームイン時のIR光の照射の制御について説明するが、ズームイン時のIR光の照射の制御における時間の流れを逆にすることでズームアウト時のIR光の照射の制御にも同様に適用可能である。なお、制御部11は、所定のズーム倍率(例えばz1)未満においては、WIDE照射用LED群32Wiへの供給電流量を一定の所定電流値(例えばA4)のまま維持するための維持指示を生成してIR−LED制御部31に送る。IR−LED制御部31は、この維持指示に従って、WIDE照射用LED群32Wiへの供給電流量を一定に保持する。
例えば、時刻t1にズーム倍率ZがIR光の照射範囲を「WIDE」から「MID」に切り替えるための所定のズーム倍率z1になった場合を想定する。制御部11は、WIDE照射用LED群32Wiへの供給電流量を、ズーム倍率Zがz1になる直前の所定電流値から所定の時間(t3−t1)かけて時間方向に緩やかに低減して時刻t3の時点でゼロにするための変更指示をIR−LED制御部31に送る。IR−LED制御部31は、この変更指示に従って、WIDE照射用LED群32Wiへの供給電流量を調整する。
一方で、制御部11は、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を、ゼロから所定の時間(t2−t1)かけて時間方向に緩やかに増加して時刻t2の時点で所定電流値にするための変更指示をIR−LED32に送る。更に、制御部11は、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を、時刻t2の時点で所定電流値に調整した後、ズーム倍率Zがz1からzaになるまでは、例えば線形的にズーム倍率に応じて変更する変更指示をIR−LED32に送る。IR−LED制御部31は、この変更指示に従って、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を調整する。
また例えば、時刻t4にズーム倍率ZがIR光の照射範囲を「MID」から「TELE」に切り替えるための所定のズーム倍率z2になった場合を想定する。制御部11は、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を、ズーム倍率Zがz2になる直前の所定電流値から所定の時間(t6−t4)かけて時間方向に緩やかに低減して時刻t6の時点でゼロにするための変更指示をIR−LED制御部31に送る。IR−LED制御部31は、この変更指示に従って、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を調整する。
一方で、制御部11は、TELE照射用LED群32Teへの供給電流量を、ゼロから所定の時間(t5−t4)かけて時間方向に緩やかに増加して時刻t5の時点で所定電流値にするための変更指示をIR−LED32に送る。更に、制御部11は、TELE照射用LED群32Teへの供給電流量を、時刻t5の時点で所定電流値に調整した後、ズーム倍率Zがz2からzbになるまでは、例えば線形的にズーム倍率に応じて変更する変更指示をIR−LED32に送る。IR−LED制御部31は、この変更指示に従って、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を調整する。
次に、実施の形態1に係るカメラ1によるIR光照射の動作手順について、図6を参照して説明する。図6は、実施の形態1に係るカメラによるIR光照射の動作手順の一例を示すフローチャートである。図6では、図5と同様に、ズームイン時のIR光の照射の制御について説明するが、図6中の処理を逆順に行うことでズームアウト時のIR光の照射の制御にも同様に適用可能である。図6の説明の前提として、カメラ1は、WIDE用IR光を照射しているとする。
図6において、カメラ1は、WIDE用IR光(図2参照)を照射している(St1)。制御部11は、常に現在のズーム倍率をメモリ61から取得して認識しており、ズーム倍率が所定のズーム倍率z1(図5参照)に調整したか否かを判定する(St2)。ズーム倍率が所定のズーム倍率z1に調整されていない場合(言い換えると、ズーム倍率がz1未満である場合)には(St2、NO)、カメラ1はステップSt1の処理(つまり、WIDE用IR光の照射)を継続して行う。
一方、制御部11は、ズーム倍率が所定のズーム倍率z1に調整したと判定した場合(St2、YES)、WIDE照射用LED群32Wiへの供給電流量を、ズーム倍率がz1になる直前の所定電流値(例えば図4Aに示すA1)から所定の時間(例えば図4Aに示すtk)かけて緩やかに低減してゼロにするための制御を行う(St3−1、図4A参照)。IR−LED制御部31は、制御部11の制御に従って、WIDE照射用LED群32Wiへの供給電流量を調整する。また、制御部11は、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を、ゼロから所定の時間(例えば図4Aに示すtk)かけて緩やかに増加して所定電流値(例えば図4Aに示すA1)にするための制御を行う(St3−2、図4A参照)。IR−LED制御部31は、制御部11の制御に従って、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を調整する。
これにより、カメラ1は、ズーム倍率が所定のズーム倍率z1になった時に、時間方向に緩やかにWIDE用IR光からMID用光IR光を照射できるので(St4)、従来技術のようにWIDE用IR光の照射からMID用IR光の照射に瞬時的に切り替えることで生じていたIR光の明るさ段差の発生を抑制できる。
また、制御部11は、ズーム倍率が所定のズーム倍率z2(図5参照)に調整したか否かを判定する(St5)。ズーム倍率が所定のズーム倍率z2に調整されていない場合(言い換えると、ズーム倍率がz1以上であってz2未満である場合)には(St5、NO)、カメラ1はステップSt4の処理(つまり、MID用IR光の照射)を継続して行う。
一方、制御部11は、ズーム倍率が所定のズーム倍率z2に調整したと判定した場合(St5、YES)、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を、ズーム倍率がz2になる直前の所定電流値(例えば図4Bに示すA1)から所定の時間(例えば図4Bに示すtk)かけて緩やかに低減してゼロにするための制御を行う(St6−1、図4B参照)。IR−LED制御部31は、制御部11の制御に従って、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を調整する。また、制御部11は、TELE照射用LED群32Teへの供給電流量を、ゼロから所定の時間(例えば図4Bに示す2tk)かけて緩やかに増加して所定電流値(例えば図4Bに示す2A1)にするための制御を行う(St6−2、図4B参照)。IR−LED制御部31は、制御部11の制御に従って、TELE照射用LED群32Teへの供給電流量を調整する。
これにより、カメラ1は、ズーム倍率が所定のズーム倍率z2になった時に、時間方向に緩やかにMID用IR光からTELE用光IR光を照射できるので(St7)、従来技術のようにMID用IR光の照射からTELE用IR光の照射に瞬時的に切り替えることで生じていたIR光の明るさ段差の発生を抑制できる。
以上により、実施の形態1に係るカメラ1では、撮像部は、撮像エリアからの光を入射するレンズ22を含み、レンズ22を透過した撮像エリアからの光に基づいて撮像する。WIDE照射用LED群32Wiは、撮像エリアに対し、第1照射範囲(例えばWIDE)を有する第1IR光を照射可能である。MID照射用LED群32Miは、撮像エリアに対し、第1照射範囲より挟角な第2照射範囲(例えばMID)を有する第2IR光を照射可能である。制御部11は、レンズ22によるズーム倍率を取得するとともに、その取得された現在のズーム倍率が所定のズーム倍率(例えばz1)である場合に、第1IR光および第2IR光の照射を制御する。制御部11は、第1IR光を照射させるためのWIDE照射用LED群32Wiへの供給電流を第1所定時間(例えばtk)かけて変更し、第2IR光を照射させるためのMID照射用LED群32Miへの供給電流を第2所定時間(例えばtk)かけて変更する。
これにより、実施の形態1に係るカメラ1は、簡易な制御により、撮像エリアにおける撮像対象シーンの撮像において効果的な撮像画像を得るためのズーム処理時に、WIDEからMIDあるいはMIDからWIDEへのIR光の照射範囲を時間方向に緩やかに変更できる。従って、カメラ1は、従来技術のように照射範囲の変更時に瞬時的に生じていた明るさ段差の発生を低減でき、撮像画像の画質の劣化を適応的に抑制できるので撮像画像の視認性を向上できる。
また、制御部11は、現在のズーム倍率が上がって所定のズーム倍率(例えばz1)である場合に、WIDE照射用LED群32Wiへの供給電流を第1所定時間(例えばtk)かけてズーム倍率が所定のズーム倍率(例えばz1)になるまでの直前の所定電流値(例えばA1)からゼロとなるように低減する。更に、制御部11は、MID照射用LED群32Miへの供給電流を第2所定時間(例えばtk)かけてゼロから所定電流値(例えばA1)となるように増加する。これにより、カメラ1は、所定のズーム倍率(例えばz1)になったことでIR光の照射範囲をWIDEからMIDに切り替える際にそれぞれ明るさの異なるWIDE用IR光およびMID用IR光を瞬間的にオンオフするのではなく、WIDE用IR光を時間方向に緩やかに低減して照射をオフし、MID用IR光を時間方向に緩やかに増加して照射をオンできる。従って、カメラ1は、IR光の照射範囲をWIDEからMIDに切り替える際に、IR光の明るさ段差を発生させることなく、撮像画像の画質劣化を効果的に抑制できる。
また、制御部11は、現在のズーム倍率が下がって所定のズーム倍率(例えばz1)である場合に、WIDE照射用LED群32Wiへの供給電流を第1所定時間(例えばtk)かけてゼロから所定電流値(例えばA1)となるように増加する。更に、制御部11は、MID照射用LED群32Miへの供給電流を第2所定時間(例えばtk)かけてズーム倍率が所定のズーム倍率(例えばz1)になるまでの直前の所定電流値(例えばA1)からゼロとなるように低減する。これにより、カメラ1は、所定のズーム倍率(例えばz1)になったことでIR光の照射範囲をMIDからWIDEに切り替える際にそれぞれ明るさの異なるWIDE用IR光およびMID用IR光を瞬間的にオンオフするのではなく、MID用IR光を時間方向に緩やかに低減して照射をオフし、WIDE用IR光を時間方向に緩やかに増加して照射をオンできる。従って、カメラ1は、IR光の照射範囲をMIDからWIDEに切り替える際に、IR光の明るさ段差を発生させることなく、撮像画像の画質劣化を効果的に抑制できる。
また、TELE照射用LED群32Teは、撮像エリアに対し、第2照射範囲よりも挟角な第3照射範囲(例えばTELE)を有する第3IR光を照射可能である。制御部11は、現在のズーム倍率が上がって所定の第2ズーム倍率(例えばz2)である場合に、MID照射用LED群32Miへの供給電流を第3所定時間(例えばtk)かけてズーム倍率が所定の第2ズーム倍率(例えばz2)になるまでの直前の所定電流値(例えばA1)からゼロとなるように低減する。更に、制御部11は、第3IR光を照射させるためのTELE照射用LED群32Teへの供給電流を第4所定時間(例えば2tk)かけてゼロから第2所定電流値(例えば2A1)となるように増加する。これにより、カメラ1は、所定のズーム倍率(例えばz2)になったことでIR光の照射範囲をMIDからTELEに切り替える際にそれぞれ明るさの異なるMID用IR光およびTELE用IR光を瞬間的にオンオフするのではなく、MID用IR光を時間方向に緩やかに低減して照射をオフし、TELE用IR光を時間方向に緩やかに増加して照射をオンできる。従って、カメラ1は、IR光の照射範囲をMIDからTELEに切り替える際に、IR光の明るさ段差を発生させることなく、撮像画像の画質劣化を効果的に抑制できる。
また、制御部11は、現在のズーム倍率が下がって所定の第2ズーム倍率(例えばz2)である場合に、TELE照射用LED群32Teへの供給電流を第4所定時間(例えば2tk)かけて第2所定電流値(例えば2A1)からゼロとなるように低減する。更に、制御部11は、MID照射用LED群32Miへの供給電流を第3所定時間(例えばtk)かけてゼロから所定電流値(例えばA1)となるように増加する。これにより、カメラ1は、所定のズーム倍率(例えばz2)になったことでIR光の照射範囲をTELEからMIDに切り替える際にそれぞれ明るさの異なるMID用IR光およびTELE用IR光を瞬間的にオンオフするのではなく、TELE用IR光を時間方向に緩やかに低減して照射をオフし、MID用IR光を時間方向に緩やかに増加して照射をオンできる。従って、カメラ1は、IR光の照射範囲をTELEからMIDに切り替える際に、IR光の明るさ段差を発生させることなく、撮像画像の画質劣化を効果的に抑制できる。
(実施の形態1の変形例)
実施の形態1では、ズーム倍率が所定のズーム倍率(例えばz1)になった場合、WIDE用IR光は時間方向に緩やかに第1所定時間(例えばtk)かけてゼロとなるように制御され、MID用IR光は時間方向に緩やかに第2所定時間(例えばtk)かけて所定電流値(例えばA1)となるように制御された。実施の形態1の変形例では、所定範囲のズーム倍率(図7参照)である間では、WIDE用IR光とMID用IR光とがともにそれぞれ規定の異なる明るさで固定的に制御された状態でともに照射される例を説明する。
なお、実施の形態1の変形例に係るカメラの内部構成は実施の形態1に係るカメラ1の内部構成と同一であるため、同一の構成には同一の符号を付与して説明を簡略化あるいは省略し、異なる内容について説明する。
先ず、実施の形態1の変形例におけるズームインあるいはズームアウト時のIR光の照射の制御について、図7を参照して説明する。図7は、実施の形態1の変形例に係るズーム倍率に応じたIR光の照射用の電流制御の一例を示す図である。図7には、実施の形態1の変形例に係るカメラ1により制御される、ズーム倍率とWIDE照射用LED群32Wi、MID照射用LED群32Mi、TELE照射用LED群32Teへの供給電流量(値)の特性との関係が示されている。図7のグラフにおいて、横軸はズーム倍率を示し、縦軸はWIDE照射用LED群32Wi、MID照射用LED群32Mi、TELE照射用LED群32Teへの供給電流量(値)を示す。なお、図7の横軸に示される各ズーム倍率(例えば1倍、3倍、6倍、15倍、40倍)はあくまで一例であることは言うまでもない。
なお、図7の説明を簡単にするために、ズームイン時のIR光の照射の制御について説明するが、ズームイン時のIR光の照射の制御における時間の流れを逆にすることでズームアウト時のIR光の照射の制御にも同様に適用可能である。
例えば、現在のズーム倍率Zが所定範囲のズーム倍率の下限値(例えば3倍を示す「x3」)になった場合を想定する。なお、制御部11は、所定範囲のズーム倍率の下限値未満においては、WIDE照射用LED群32Wiへの供給電流量を一定の所定電流値(例えばA4)のまま維持するための維持指示を生成してIR−LED制御部31に送る。IR−LED制御部31は、この維持指示に従って、WIDE照射用LED群32Wiへの供給電流量を一定に保持する。
制御部11は、現在のズーム倍率Zが所定範囲のズーム倍率の下限値(例えば「x3」)から上限値(例えば6倍を示す「x6」)になるまでの間、WIDE照射用LED群32Wiへの供給電流量を、ズーム倍率Zがz1になる直前の所定電流値(例えばA4)のまま維持するための維持指示をIR−LED制御部31に送る。更に、制御部11は、現在のズーム倍率Zが所定範囲のズーム倍率の上限値(例えば6倍を示す「x6」)になった場合には、WIDE照射用LED群32Wiへの供給電流量を、ズーム倍率Zが「x6」になる直前の所定電流値(例えばA4)から所定の時間かけて時間方向に緩やかに低減してゼロにするための変更指示をIR−LED制御部31に送る。IR−LED制御部31は、この維持指示あるいは変更指示に従って、WIDE照射用LED群32Wiへの供給電流量を調整する。
一方で、制御部11は、現在のズーム倍率Zが所定範囲のズーム倍率の下限値(例えば「x3」)になった場合には、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を、ゼロから所定の時間かけて時間方向に緩やかに増加して所定電流値(例えばA5)にするための変更指示をIR−LED32に送る。また、制御部11は、現在のズーム倍率Zが所定範囲のズーム倍率の下限値(例えば「x3」)から上限値(例えば6倍を示す「x6」)になるまでの間、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を、ズーム倍率Zが「x6」になる直前の所定電流値(例えばA5)のまま維持するための維持指示をIR−LED制御部31に送る。更に、制御部11は、現在のズーム倍率Zが所定範囲のズーム倍率の上限値(例えば6倍を示す「x6」)になった場合には、所定のズーム倍率(例えば「x15」)になるまで、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を、ズーム倍率に応じて線形的に増加するための変更指示を生成してIR−LED32に送る。IR−LED制御部31は、この変更指示に従って、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を調整する。
また例えば、ズーム倍率ZがIR光の照射範囲を「MID」から「TELE」に切り替えるための所定のズーム倍率(例えば「x15」)になった場合を想定する。制御部11は、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を、ズーム倍率Zが「x15」になる直前の所定電流値(例えばA4)から所定の時間かけて時間方向に緩やかに低減してゼロにするための変更指示をIR−LED制御部31に送る。IR−LED制御部31は、この変更指示に従って、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を調整する。
一方で、制御部11は、TELE照射用LED群32Teへの供給電流量を、ゼロから所定の時間かけて時間方向に緩やかに増加して所定電流値(例えばA4)にするための変更指示をIR−LED32に送る。IR−LED制御部31は、この変更指示に従って、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を調整する。
次に、実施の形態1の変形例に係るカメラ1によるIR光照射の動作手順について、図8を参照して説明する。図8は、実施の形態1の変形例に係るカメラによるIR光照射の動作手順の一例を示すフローチャートである。図8では、図7と同様に、ズームイン時のIR光の照射の制御について説明するが、図8中の処理を逆順に行うことでズームアウト時のIR光の照射の制御にも同様に適用可能である。図8の説明の前提として、カメラ1は、WIDE用IR光を照射しているとする。
また、図8の説明において、図6の処理と同一の処理については同一のステップ番号を付与して説明を簡略化あるいは省略し、異なる内容について説明する。
図8において、制御部11は、ズーム倍率が所定のズーム倍率z3(例えば「x3」、図7参照)に調整したか否かを判定する(St11)。ズーム倍率が所定のズーム倍率z3に調整されていない場合(言い換えると、ズーム倍率がz3未満である場合)には(St11、NO)、カメラ1はステップSt1の処理(つまり、WIDE用IR光の照射)を継続して行う。
一方、制御部11は、ズーム倍率が所定のズーム倍率z3に調整したと判定した場合(St11、YES)、WIDE照射用LED群32Wiへの供給電流量を、ズーム倍率Zがz3になる直前の所定電流値(例えばA4)のまま維持するための維持制御を行う(St12−1)。IR−LED制御部31は、制御部11の制御に従って、WIDE照射用LED群32Wiへの供給電流量を調整する。また、制御部11は、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を、ゼロから所定の時間T4かけて緩やかに増加して所定電流値(例えばA5)にするための制御を行う(St12−2)。IR−LED制御部31は、制御部11の制御に従って、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を調整する。
これにより、カメラ1は、ズーム倍率が所定のズーム倍率z3になった時に、WIDE光の照射を維持しつつ、時間方向に緩やかにMID用IR光の照射を開始できるので(St13)、従来技術のようにWIDE用IR光の照射からMID用IR光の照射に瞬時的に切り替えることで生じていたIR光の明るさ段差の発生を抑制できる。
また、制御部11は、ズーム倍率が所定のズーム倍率z4(例えば「x6」、図7参照)に調整したか否かを判定する(St14)。ズーム倍率が所定のズーム倍率z4に調整されていない場合(言い換えると、ズーム倍率がz3以上であってz4未満である場合)には(St14、NO)、カメラ1はステップSt13の処理(つまり、WIDE用IR光とMID用IR光の両方の照射)を継続して行う。
一方、制御部11は、ズーム倍率が所定のズーム倍率z4に調整したと判定した場合(St14、YES)、WIDE照射用LED群32Wiへの供給電流量を、ズーム倍率がz4になる直前の所定電流値(例えばA4)から所定の時間T4かけて緩やかに低減してゼロにするための制御を行う(St15−1)。IR−LED制御部31は、制御部11の制御に従って、WIDE照射用LED群32Wiへの供給電流量を調整する。また、制御部11は、所定のズーム倍率(例えば「x15」)になるまで、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を、ズーム倍率に応じて線形的に増加するための制御を行う(St15−2)。IR−LED制御部31は、制御部11の制御に従って、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を調整する。
これにより、カメラ1は、ズーム倍率が所定のズーム倍率z4になった時に、時間方向に緩やかにWIDE用IR光からMID用光IR光を照射できるので(St16)、従来技術のようにWIDE用IR光の照射からMID用IR光の照射に瞬時的に切り替えることで生じていたIR光の明るさ段差の発生を抑制できる。
また、制御部11は、ズーム倍率が所定のズーム倍率z5(例えば「x15」、図7参照)に調整したか否かを判定する(St17)。ズーム倍率が所定のズーム倍率z5に調整されていない場合(言い換えると、ズーム倍率がz4以上であってz5未満である場合)には(St17、NO)、カメラ1はステップSt16の処理(つまり、MID用IR光の照射)を継続して行う。
一方、制御部11は、ズーム倍率が所定のズーム倍率z5に調整したと判定した場合(St17、YES)、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を、ズーム倍率がz5になる直前の所定電流値(例えばA4)から所定の時間T5かけて緩やかに低減してゼロにするための制御を行う(St18−1)。IR−LED制御部31は、制御部11の制御に従って、MID照射用LED群32Miへの供給電流量を調整する。また、制御部11は、TELE照射用LED群32Teへの供給電流量を、ゼロから所定の時間T6かけて緩やかに増加して所定電流値(例えばA4)にするための制御を行う(St18−2)。IR−LED制御部31は、制御部11の制御に従って、TELE照射用LED群32Teへの供給電流量を調整する。
これにより、カメラ1は、ズーム倍率が所定のズーム倍率z5になった時に、時間方向に緩やかにMID用IR光からTELE用光IR光を照射できるので(St19)、従来技術のようにMID用IR光の照射からTELE用IR光の照射に瞬時的に切り替えることで生じていたIR光の明るさ段差の発生を抑制できる。
以上により、実施の形態1の変形例に係るカメラ1では、制御部11は、ズーム倍率が所定範囲のズーム倍率(例えば「x3」〜「x6」)である間、WIDE照射用LED群32Wiへの供給電流を、ズーム倍率が所定範囲の下限値(例えば「x3」)になるまでの直前の第3所定電流値(例えばA4)のまま維持する。また、制御部11は、ズーム倍率が所定範囲のズーム倍率(例えば「x3」〜「x6」)である間、MID照射用LED群32Miへの供給電流を、ズーム倍率が所定範囲の下限値(例えば「x3」)になった時にゼロから第2所定時間(例えばT4)かけて増加した第4所定電流値(例えばA5)のまま維持する。
これにより、カメラ1は、ズーム倍率が所定範囲のズーム倍率(例えば「x3」〜「x6」)である間では、それぞれ異なる明るさを変えずにWIDE光およびMID光の両方の照射を維持できるので、所定範囲のズーム倍率を用いた撮像エリアの撮像に適した環境で撮像画像の画質を向上できる。
以上、添付図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても本開示の技術的範囲に属すると了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
本開示は、簡易な制御により、撮像対象シーンの撮像時のズーム処理に応じて、撮像画像の画質の劣化を適応的に抑制し、撮像画像の視認性を向上するカメラ装置およびIR光照射方法として有用である。
1 カメラ
10 通信インターフェース部
11 制御部
21 レンズ駆動制御部
22 レンズ
23 フィルタ部
24 イメージセンサ
31 IR−LED制御部
32 IR−LED
32Mi MID照射用LED群
32Te TELE照射用LED群
32Wi WIDE照射用LED群
41 PTZ制御部
51 電源部
61 メモリ

Claims (7)

  1. 撮像エリアからの光を入射するレンズを含み、前記レンズを透過した前記撮像エリアからの光に基づいて撮像する撮像部と、
    前記撮像エリアに対し、第1照射範囲を有する第1IR光を照射可能な第1IR照明部と、
    前記撮像エリアに対し、前記第1照射範囲より挟角な第2照射範囲を有する第2IR光を照射可能な第2IR照明部と、
    前記レンズによるズーム倍率を取得するとともに、前記ズーム倍率が所定のズーム倍率である場合に、前記第1IR光および前記第2IR光の照射を制御するコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、
    前記第1IR光を照射させるための前記第1IR照明部への供給電流を第1所定時間かけて前記ズーム倍率が前記所定のズーム倍率になるまでの直前の所定電流値からゼロとなるように低減し、
    前記第2IR光を照射させるための前記第2IR照明部への供給電流を第2所定時間かけてゼロから前記所定電流値となるように増加する、
    カメラ装置。
  2. 撮像エリアからの光を入射するレンズを含み、前記レンズを透過した前記撮像エリアからの光に基づいて撮像する撮像部と、
    前記撮像エリアに対し、第1照射範囲を有する第1IR光を照射可能な第1IR照明部と、
    前記撮像エリアに対し、前記第1照射範囲より挟角な第2照射範囲を有する第2IR光を照射可能な第2IR照明部と、
    前記レンズによるズーム倍率を取得するとともに、前記ズーム倍率が所定のズーム倍率である場合に、前記第1IR光および前記第2IR光の照射を制御するコントローラと、を備え、
    前記コントローラは
    記第1IR光を照射させるための前記第1IR照明部への供給電流を第1所定時間かけてゼロから所定電流値となるように増加し、
    前記第2IR光を照射させるための前記第2IR照明部への供給電流を第2所定時間かけて前記ズーム倍率が前記所定のズーム倍率になるまでの直前の所定電流値からゼロとなるように低減する
    メラ装置。
  3. 前記撮像エリアに対し、前記第2照射範囲よりも挟角な第3照射範囲を有する第3IR光を照射可能な第3IR照明部、を更に備え、
    前記コントローラは、前記ズーム倍率が所定の第2ズーム倍率である場合に、
    前記第2IR照明部への供給電流を第3所定時間かけて前記ズーム倍率が前記所定の第2ズーム倍率になるまでの直前の所定電流値からゼロとなるように低減し、
    前記第3IR光を照射させるための前記第3IR照明部への供給電流を第4所定時間かけてゼロから第2所定電流値となるように増加する、
    請求項1または2に記載のカメラ装置。
  4. 前記コントローラは、前記ズーム倍率が所定の第2ズーム倍率である場合に、
    前記第3IR照明部への供給電流を前記第4所定時間かけて前記第2所定電流値からゼロとなるように低減し、
    前記第2IR照明部への供給電流を前記第3所定時間かけてゼロから前記所定電流値となるように増加する、
    請求項に記載のカメラ装置。
  5. 撮像エリアからの光を入射するレンズを含み、前記レンズを透過した前記撮像エリアからの光に基づいて撮像する撮像部と、
    前記撮像エリアに対し、第1照射範囲を有する第1IR光を照射可能な第1IR照明部と、
    前記撮像エリアに対し、前記第1照射範囲より挟角な第2照射範囲を有する第2IR光を照射可能な第2IR照明部と、
    前記レンズによるズーム倍率を取得するとともに、前記ズーム倍率が所定のズーム倍率である場合に、前記第1IR光および前記第2IR光の照射を制御するコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、前記ズーム倍率が所定範囲のズーム倍率である間、
    前記第1IR光を照射させるための前記第1IR照明部への供給電流を、前記ズーム倍率が前記所定範囲の下限値になるまでの直前の第所定電流値のまま維持し、
    前記第2IR光を照射させるための前記第2IR照明部への供給電流を、前記ズーム倍率が前記所定範囲の下限値になった時にゼロから所定時間かけて増加した第所定電流値のまま維持する
    メラ装置。
  6. レンズを有するカメラ装置におけるIR光照射方法であって、
    前記レンズによるズーム倍率を取得し、
    前記ズーム倍率が所定のズーム倍率である場合に、前記カメラ装置が備える第1IR照明部および第2IR照明部のそれぞれから撮像エリアに向けて照射可能な、第1照射範囲を有する第1IR光および前記第1照射範囲より挟角な第2照射範囲を有する第2IR光の照射を制御し、
    前記照射の制御において、
    前記第1IR光を照射させるための前記第1IR照明部への供給電流を第1所定時間かけて前記ズーム倍率が前記所定のズーム倍率になるまでの直前の所定電流値からゼロとなるように低減し、
    前記第2IR光を照射させるための前記第2IR照明部への供給電流を第2所定時間かけてゼロから前記所定電流値となるように増加する、
    IR光照射方法。
  7. レンズを有するカメラ装置におけるIR光照射方法であって、
    前記レンズによるズーム倍率を取得し、
    前記ズーム倍率が所定のズーム倍率である場合に、前記カメラ装置が備える第1IR照明部および第2IR照明部のそれぞれから撮像エリアに向けて照射可能な、第1照射範囲を有する第1IR光および前記第1照射範囲より挟角な第2照射範囲を有する第2IR光の照射を制御し、
    前記照射の制御において、
    前記第1IR光を照射させるための前記第1IR照明部への供給電流を第1所定時間かけてゼロから所定電流値となるように増加し、
    前記第2IR光を照射させるための前記第2IR照明部への供給電流を第2所定時間かけて前記ズーム倍率が前記所定のズーム倍率になるまでの直前の所定電流値からゼロとなるように低減する、
    IR光照射方法。
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