JP2022095142A - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮像範囲の大きさの変化に対して照明範囲の大きさの変化が遅れても、撮像範囲を適切に照明する。【解決手段】撮像装置1000は、撮像ズームレンズを移動させることで撮像範囲の大きさを変化させることが可能なカメラ手段102と、光源からの照明光を撮像範囲を含む照明範囲に照射し、照明ズームレンズを移動させることで照明範囲の大きさを変化させることが可能な照明手段101と、照明手段を制御する制御手段103とを有する。制御手段は、撮像ズームレンズの移動に応じて照明ズームレンズの移動を行わせるとともに、撮像ズームレンズの移動に対する照明ズームレンズの移動の遅れに関する情報に応じて光源の発光出力を変更する。【選択図】図1
Description
本発明は、赤外光等の照明光を発する撮像装置に関する。
照明光を発する照明部とズームレンズを備えた撮像装置では、レンズのズーム(撮像範囲の大きさ変化)に連動して照明光が照射される照明範囲の大きさや照明光の強度を変化させ、撮像範囲に対して適切な照明範囲の大きさと照度が設定されることが必要である。特許文献1には、レンズのズームに応じて照明光の強度を変化させる速度(調光速度)を変更する撮像装置が開示されている。
しかしながら、レンズのズームが高速で行われる際に撮像範囲の大きさの変化に対して照明範囲の大きさの変化が遅れると、撮像範囲を適切に照射することができない。
本発明は、撮像範囲の大きさの変化に対して照明範囲の大きさの変化が遅れても、撮像範囲を適切に照明することができるようにした撮像装置を提供する。
本発明の一側面としての撮像装置は、撮像ズームレンズを移動させることで、撮像範囲の大きさを変化させることが可能なカメラ手段と、光源からの照明光を撮像範囲を含む照明範囲に照射し、照明ズームレンズを移動させることで照明範囲の大きさを変化させることが可能な照明手段と、照明手段を制御する制御手段とを有する。制御手段は、撮像ズームレンズの移動に応じて照明ズームレンズの移動を行わせるとともに、撮像ズームレンズの移動に対する照明ズームレンズの移動の遅れに関する情報に応じて光源の発光出力を変更することを特徴とする。
また本発明の他の一側面としての制御方法は、撮像ズームレンズを移動させることで撮像範囲の大きさを変化させることが可能であるとともに、光源からの照明光を撮像範囲を含む照明範囲に照射し、照明ズームレンズを移動させることで照明範囲の大きさを変化させることが可能な撮像装置に適用される。該制御方法は、撮像ズームレンズの移動に応じて照明ズームレンズの移動を行わせるステップと、撮像ズームレンズの移動に対する照明ズームレンズの移動の遅れに関する情報に応じて光源の発光出力を変更するステップとを有することを特徴とする。なお、撮像装置に設けられたコンピュータに上記制御方法に従う処理を実行させるプログラムも、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、撮像ズームに対して照明ズームが遅れても、撮像範囲を適切に照明することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図2は、本発明の実施例1である撮像装置1000の構成を示している。撮像装置1000は、ネットワーク1001に接続された監視用途等に用いられるネットワークカメラであり、撮像レンズ(撮像光学系)を通して被写体像を撮像することで生成された撮像信号に対して画像処理を行って画像データを生成する。生成された画像データは、ネットワーク1001を介して外部のサーバやPC等のクライアント装置に配信される。ユーザは、外部PCを操作して、ネットワーク1001を介して撮像装置1000の向き(撮像方向)を変化させるパン/チルト動作を行わせたり、撮像画角(後述する撮像レンズの焦点距離)を変化させたりすることができる。また、オートフォーカス/マニュアルフォーカスを切り替えたりすることも可能である。
撮像装置1000は、被写体を撮像可能な撮像範囲からの光を取り込んで光電変換により撮像信号を生成するカメラ部(カメラ手段)102と、撮像範囲を含む照明範囲に照明光を照射する照明部(照明手段)101とを有する。さらに撮像装置1000は、カメラ部102からの撮像信号に対して画像処理を行ったり照明部101およびカメラ部102を制御したりする演算処理部(制御手段)103を有する。
カメラ部102は、撮像レンズ、光学フィルタ、絞り、シャッタおよびCMOSセンサ等の撮像素子を有する。制御部106は、撮像レンズ内の変倍レンズ(撮像ズームレンズ)やフォーカスレンズを光軸方向に移動させることで撮像画角の変更や焦点調節を行う。撮像画角が変更されることで撮像範囲の大きさが変化する。
照明部101は、光源と照明レンズを有する。制御部106は、光源のON/OFF、光源の発光強度(発光量)を制御したり、照明レンズ内の変倍レンズ(照明ズームレンズ)を移動させることで照明光の照射角度を制御したりする。照明光の照射角度が変更されることで、照明範囲の大きさが変化する。本実施例では、光源として赤外光や可視光を発するLEDが使用されている。
以下の説明において、カメラ部102において撮像画角、つまりは撮像範囲の大きさを変更することを撮像ズームといい、照明部101において照明光の照射角度、つまりは照明範囲の大きさを変更することを照明ズームという。
演算処理部103は、信号処理部104、通信部105、制御部106および演算部107を含む。信号処理部104は、カメラ部102の撮像素子からの撮像信号に対して画像処理を行って画像データを生成する。通信部105は、信号処理部104で生成された画像データをネットワーク1001に配信したり、ネットワーク1001を介して外部PCからの操作信号を受信したりする。
演算部107は、外部PCからの操作信号(指令)に応じて、画像データが適切な明るさを有するように、カメラ部102の絞り値や撮像素子のゲインおよび照明部101の発光量等に関する演算を行う。制御部106は、演算部107による演算結果に基づいて、カメラ部102と照明部101を制御する。
演算部107および制御部106による照明部101の制御について詳しく説明する。演算部107は、ROMやRAM等の不図示のメモリ(記憶部)を有し、該メモリには、図3に示すように撮像部102の撮像画角(撮像ズームレンズの位置)に応じた照明部101の照射角度(照明ズームレンズの位置)がテーブルデータとして記憶されている。演算部107は、メモリに記憶されたテーブルデータと、現在の撮像ズームレンズの位置および照明ズームレンズの位置と、外部PCからの指令ズーム位置とに基づいて、撮像ズームと照明ズームがそれぞれの目標ズーム位置(目標とするズームレンズの位置)に駆動されるまでに要する時間の差を演算する。この時間の差を、以下の説明ではズーム時間差という。そして演算部107は、演算されたズーム時間差に応じた照明ズームレンズの移動速度とLEDの印加電力を算出し、それらを制御部106に出力する。
制御部106は、演算部107にて演算された照明ズーム速度と印加電力に応じて、照明ズーム駆動とLEDに対する印加電力を制御する。
またメモリには、図4に示すように照明部101のLEDへの印加電力の上限値が記憶されている。照明光の適正な光量を得るためにLEDの発光出力を上げていく際に、LEDの消費電力や発熱を抑える観点から印加電力に制約を設けるために上限値を設定している。図4において実線と一点鎖線で示す上限値の意味については後述する。
図5を用いて、照明部101の具体的な構成例を説明するとともに、光源から発せられる照明光の光束φ、照明光が到達する照明範囲の面積Sおよび照明範囲での照度Eの関係について説明する。なお、以下の説明において、照明範囲の照度を照明照度という。
照明部101は、LED200aが実装された光源基板200と、光源基板200に対して光軸方向に移動可能な光学素子201と、これらを保持する筐体202とにより構成されている。光学素子201が光軸方向に移動することで照明部101からの照明光の照射角度θが変化する。LED200aからの光束(発光量)φは、照明部101(撮像装置1000)から距離Xだけ離れた被写体領域を照射角度θで照明する。このとき、照明範囲の直径dは、2Xtan(θ/2)で表される。照明範囲の面積Sは(d/2)2πで表される。照明照度Eはφ/Sで表される。すなわち、目標とする照明照度を達成するために、照明範囲の面積Sが小さいほど必要な光束φが小さくなる。
次に、図6を用いて、照明照度として必要な照度について説明する。必要照度は、良好な明るさや解像度の画像データを得る、すなわち良好な視認性を得るために求められる照度である。必要照度を決めるパラメータとして、カメラ部102の撮像素子の感度と画素サイズや、撮像レンズのFナンバーがある。撮像素子の感度と画素サイズは撮像画角によらず一定であるが、撮像レンズのFナンバーは撮像画角に応じて変化し、撮像ズームレンズの位置が望遠側になるほどFナンバーが高く(暗く)なる。このため、図6に示すように、撮像画角が狭くなる望遠側ほど必要照度は高くなる。
続いて、図1に示すフローチャートを用いて、本実施例おける照明制御処理(制御方法)について説明する。本実施例では、撮像ズームに応じて照明ズームを行わせる際に、撮像ズームに対する照明ズームの遅れに関する情報に応じてLED200aの発光出力(印加電圧の上限値)を変更する。ここでは、遅れに関する情報として、前述したズーム時間差を用いる。コンピュータとしての演算処理部103の一部である演算部107と制御部106は、コンピュータプログラムに従って本処理を実行する。
本処理の開始前では、照明部101の照射角度やLED200aの印加電力の上限値はデフォルト値に設定されている。またカメラ部102の絞り値や撮像素子のゲインもデフォルト値に設定されている。
ステップS101において、ネットワーク1001を介して撮像画角の変更指令を受けた演算部107は、カメラ部102における現在の撮像ズームレンズの位置と指令された目標の撮像ズームレンズの位置との差分を算出する。そして、該差分と所定の撮像ズームレンズの移動速度とから目標の撮像ズームレンズの位置までの撮像ズームレンズの駆動に要する撮像ズーム時間を算出する。さらに演算部107は、目標の撮像ズームレンズの位置での撮像画角に対応する照明光の目標照射角度を上述したメモリ内のテーブルデータから読み出して、光学素子201の現在位置(現在の照明ズームレンズの位置)と目標照射角度が得られる目標照明ズーム位置との差分を算出する。そして、該差分と所定(デフォルト)の照明ズームレンズの移動速度である第1の照明ズーム速度とから、目標の照射ズームレンズの位置までの照明ズーム駆動に要する照明ズーム時間を算出する。
次にステップS102では、演算部107は、ステップS101で算出された撮像ズーム時間と照明ズーム時間との差分(照明ズーム時間-撮像ズーム時間)をズーム時間差として算出する。そして、ズーム時間差が閾値(所定値)より小さければステップS103に進み、ズーム時間差が閾値以上であればステップS104に進む。
ステップS103では、演算部107は、LED200aの印加電力の上限値を図4に実線で示したデフォルト値としての第1の上限値に設定することで、LED200aの発光出力を第1の出力に制御する。印加電力の第1の上限値は、照明光の照射角度によらず一定である。そして、演算部107は、ズーム時間差が上記閾値より小さい所定の許容値になるように、言い換えれば照明ズーム速度が撮像ズーム速度により近づく(望ましくは同等となる)ように、第1の照明ズーム速度より遅い第2の照明ズーム速度を制御部106に指示する。制御部106は、指示された第2の照明ズーム速度で照明ズーム駆動を制御して、ステップS105に進む。
一方、ステップS104では、演算部107は、LED200aの印加電力の上限値を図4に一点鎖線で示すように第1の上限値より大きい第2の上限値に設定し、該第2の上限値を制御部106に指示する。制御部106は、第1の照明ズーム速度で照明ズーム駆動を制御するとともに、指示された第2の上限値を上限としてLED200aの印加電力を制御する。これにより、LED200aの発光出力が第1の出力より大きい第2の出力に増加する。
図4に示すように、印加電圧の第2の上限値は、第1の上限値より大きい範囲において、照明光の照射角度が広角側から狭くなるほど小さくなるように設定されている。具体的には、照明範囲での必要照度と、ズーム時間差(つまりは撮像ズームと照明ズームの速度差)により発生する照明範囲と撮像範囲の大きさの差から、必要となるLED200aの光束(図5中のφ)を算出する。そして、該光束に対応する印加電力を第2の上限値を上限として設定する。なお、照明ズーム中のわずかな時間のみ一時的にLED200aの印加電圧の上限値を大きくするだけであるので、LED200a(光源基板200)の発熱量の増加は小さい。
こうしてLED200aの光束を増加させた状態で照明ズーム駆動を開始させた制御部106は、照明ズームレンズの位置が目標の照明ズームレンズの位置に近づくにつれてLED200aの印加電圧を低下させ、照明ズーム駆動が終了するとステップS105に進む。
ステップS105では、制御部106は、LED200aの印加電力の上限値を第1の上限値に戻す。そして本処理を終了する。
なお、カメラ部102と照明部101のズーム時間差に対する閾値を複数設けてもよい。例えば、ズーム時間差が第1の閾値以下(わずか)であれば第1の照明ズーム速度を設定し、ズーム時間差が第1の閾値より大きく第2の閾値以下であれば第2の照明ズーム速度を設定するとしてもよい。
図7(a)は、ステップS101の時点での撮像範囲と照明範囲との関係および照明照度を示している。照明範囲は広角側での撮像範囲を包含するように適切に広く設定されている。またLED200aの印加電力の上限値は第1の上限値にデフォルト設定されている。このため、照明範囲の照度は低くなっている。
図7(b)は、ステップS104での照明ズーム駆動の開始直後における撮像範囲と照明範囲との関係および照明照度を示している。撮像ズーム速度が照明ズーム速度より速いため、望遠側の撮像範囲に対して照明範囲がかなり広いままとなっている。このとき、LED200aの印加電力の上限値が第2の上限値に上げられることで、照明範囲全体の照度が図7(a)に比べて高くなり、この結果、照明範囲に対してかなり狭くなった撮像範囲において図7(a)と同等の照明照度が得られる。
図7(c)は、ステップS105の後での撮像範囲と照明範囲との関係および照明照度を示している。照明範囲は望遠側の撮像範囲を包含するように適切に狭くなっている。このとき、LED200aの印加電力の上限値が第1の上限値に戻されるが、照明範囲が狭いために撮像範囲での照明照度は図7(b)と同等となる。
以上説明したように、本実施例では、ズーム時間差が大きい場合にLED200aの印加電力の上限を一時的に大きくして該LED200aの光束を大きくすることができる。これにより、撮像および照明ズーム中において照明範囲が撮像範囲に対してかなり広くなった状態においても、撮像範囲で必要照度を得ることができ、良好な視認性を得ることができる。
なお、本実施例では撮像ズームに対する照明ズームの遅れに関する情報としてズーム時間差の算出結果を用いる場合について説明したが、撮像ズームと照明ズームの速度差の算出結果を遅れに関する情報として用いてもよい。また、撮像ズーム中における撮像範囲の大きさと照明範囲の大きさとの差や、撮像ズーム中における撮像画角と照明光の照射角度との差の算出結果を遅れに関する情報として用いてもよい。これらのことは、次に説明する実施例2でも同様である。
次に本発明の実施例2について説明する。実施例2の撮像装置の基本構成は、実施例1の撮像装置1000と同じであり、共通する構成要素には実施例1と同符号を付して説明に代える。
図8は、本実施例における照明部300の構成を示す。照明部300は、複数(3つ)のLED200a、200b、200cが実装された光源基板200と、LED200a~200cに対して光軸方向に移動可能な光学素子201と、これらを保持する筐体202とにより構成されている。光学素子201が光軸方向に移動することで照明部300からの照明光の照明光の照射角度が変化する。LED200a~200cに対する印加電圧は個別に制御することができる。なお、LEDの数は3つに限らず、2つ以上であればよい。
次に図9に示すフローチャートを用いて、本実施例おける照明制御処理について説明する。本実施例において、LED200cからの照明光は照明範囲のうち上下方向の中央部分を照明し、LED200a、200bからの照明光はそれぞれ照明範囲のうち上部分と下部分を照明する。
本処理の開始前では、照明部300の照射角度やLED200a~200cの印加電力の上限値はデフォルト値に設定されている。またカメラ部102の絞り値や撮像素子のゲインもデフォルト値に設定されている。
ステップS1001、S1002およびS1003はそれぞれ、実施例1(図1)のステップS101、S102およびS103と同じである。
ステップS1001、S1002およびS1003はそれぞれ、実施例1(図1)のステップS101、S102およびS103と同じである。
ステップS1002においてズーム時間差が閾値以上である場合は、演算部107はステップS1004に進む。ステップS1004では、演算部107は、照明範囲の中央部分に対応するLED200cの印加電力の上限値を図4に示したようにデフォルト値である第1の上限値(実線)より大きい第2の上限値(一点鎖線)に設定する。一方、照明範囲の上部分と下部分に対応するLED200a、200bの印加電力の上限値を、第1の上限値より小さい第3の上限値に設定する。これにより、LED200a、200bの発光出力が第1の出力より小さい第3の出力に減少する。
印加電圧の第3の上限値は、第1の上限値より小さい範囲において、照明光の照射角度が広角側から狭くなるほど大きくように設定されている。このため、第2の上限値にて発光するLED200cと第3の上限値にて発光するLED200a、200bのトータルの消費電力は、第1の上限値にて発光するLED200a~200cのトータルの消費電力とほぼ同じとなる。演算部107は、これらの上限値を制御部106に指示する。
制御部106は、第1の照明ズーム速度で照明ズーム駆動を制御するとともに、第2の上限値を上限としてLED200cの印加電力を制御し、第3の上限値を上限としてLED200a、200bの印加電力を制御する。
こうしてLED200cの光束を増加させ、LED200a、200bの光束を減少させた状態で照明ズーム駆動を開始させた制御部106は、照明ズームレンズの位置が目標の照明ズームレンズの位置に近づくにつれてLED200cの印加電圧を低下させ、照明ズーム駆動が終了するとステップS1005に進む。
ステップS1005では、制御部106は、LED200a~200cの印加電力の上限値を第1の上限値に戻す。そして本処理を終了する。
図10(a)は、ステップS1001の時点での撮像範囲と照明範囲との関係および照明照度を示している。照明範囲は広角側での撮像範囲を包含するように適切に広く設定されている。またLED200a~200cの印加電力の上限値は第1の上限値にデフォルト設定されている。このため、照明範囲の照度は低くなっている。
図10(b)は、ステップS1004での照明ズーム駆動の開始直後における撮像範囲と照明範囲との関係および照明照度を示している。撮像ズーム速度が照明ズーム速度より速いため、望遠側の撮像範囲に対して照明範囲がかなり広いままとなっている。このとき、照明範囲のうち撮像範囲が存在する中央部分に対応するLED200cの印加電力の上限値が第2の上限値に上げられることで、中央部分の照度が図10(a)に比べて高くなる。この結果、照明範囲に対してかなり狭くなった撮像範囲において図10(a)と同等の照明照度が得られる。一方、照明範囲のうち撮像範囲から外れる上部分と下部分に対応するLED200a、200bの印加電力の上限値が第3の上限値に下げられることで、LED200a~200cのトータルでの消費電力の増加が抑えられる。
図10(c)は、ステップS1005の後での撮像範囲と照明範囲との関係および照明照度を示している。照明範囲は望遠側の撮像範囲を包含するように適切に狭くなっている。このとき、LED200a~200cの印加電力の上限値が第1の上限値に戻されるが、照明範囲が狭いために撮像範囲での照明照度は図10(b)と同等となる。
以上説明したように、本実施例では、ズーム時間差が大きい場合に撮像範囲を照明するLED200cの印加電力の上限を一時的に大きくして該LED200cの光束を大きくすることができる。これにより、撮像および照明ズーム中において照明範囲が撮像範囲に対してかなり広くなった状態においても、撮像範囲で必要照度を得ることができ、良好な視認性を得ることができる。しかも、撮像範囲を照明しないLED200a、200bの印加電力の上限値を下げることで、全LED200a~200cのトータルの消費電力の増加を抑えることができる。このため、全LED200a~200cに印加可能な電力に制約があっても撮像範囲の必要照度を確保することができる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
101、300 照明部
102 カメラ部
106 制御部
107:演算部
1000 撮像装置
200a~200c LED
102 カメラ部
106 制御部
107:演算部
1000 撮像装置
200a~200c LED
Claims (12)
- 撮像ズームレンズを移動させることで撮像範囲の大きさを変化させることが可能なカメラ手段と、
光源からの照明光を前記撮像範囲を含む照明範囲に照射し、照明ズームレンズを移動させることで前記照明範囲の大きさを変化させることが可能な照明手段と、
前記照明手段を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記撮像ズームレンズの移動に応じて前記照明ズームレンズの移動を行わせるとともに、前記撮像ズームレンズの移動に対する前記照明ズームレンズの移動の遅れに関する情報に応じて前記光源の発光出力を変更することを特徴とする撮像装置。 - 前記遅れに関する情報として、前記撮像ズームレンズと前記照明ズームレンズのそれぞれの目標ズーム位置までに要する時間の差を用いることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記遅れに関する情報として、前記撮像ズームレンズと前記照明ズームレンズのそれぞれの移動速度の差を用いることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記遅れに関する情報として、前記撮像ズーム中における前記撮像範囲の大きさと前記照明範囲の大きさとの差を用いることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記遅れに関する情報として、前記撮像ズーム中における前記カメラ手段の撮像画角と前記照明手段からの前記照明光の照射角度との差を用いることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、
前記差が所定値より小さい場合は前記発光出力を第1の出力に設定し、
前記差が前記所定値より大きい場合は前記発光出力を前記第1の出力より大きい第2の出力に設定することを特徴とする請求項2から5のいずれか一項に記載の撮像装置。 - 前記第2の出力は、前記照明ズームレンズの位置に応じて変化することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記差が前記所定値より小さい場合は、前記照明ズームレンズの移動速度を前記撮像ズームレンズの移動速度に近づけるように制御することを特徴とする請求項6または7に記載の撮像装置。
- 前記照明手段は、前記照明範囲における複数の部分に照射される照明光をそれぞれ発する複数の光源を有し、
前記制御手段は、前記差が前記所定値より大きい場合は、前記複数の光源のうち前記撮像範囲に照射される照明光を発する光源の発光出力を前記第2の出力に設定し、他の光源の発光出力を前記第1の出力より低い第3の出力に設定することを特徴とする請求項6または7に記載の撮像装置。 - 前記第3の出力は、前記照明ズームレンズの位置に応じて変化することを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
- 撮像ズームレンズを移動させることで、撮像範囲の大きさを変化させることが可能であるとともに、光源からの照明光を前記撮像範囲を含む照明範囲に照射し、照明ズームレンズを移動させることで前記照明範囲の大きさを変化させることが可能な撮像装置の制御方法であって、
前記撮像ズームレンズの移動に応じて前記照明ズームレンズの移動を行わせるステップと、
前記撮像ズームレンズの移動に対する前記照明ズームレンズの移動の遅れに関する情報に応じて前記光源の発光出力を変更するステップとを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 撮像装置に設けられたコンピュータに、請求項11に記載の制御方法に従う処理を実行させることを特徴とするプログラム。
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