JP6654422B2 - 通信装置、消防救急業務用無線システム、通信方法 - Google Patents

通信装置、消防救急業務用無線システム、通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6654422B2
JP6654422B2 JP2015243798A JP2015243798A JP6654422B2 JP 6654422 B2 JP6654422 B2 JP 6654422B2 JP 2015243798 A JP2015243798 A JP 2015243798A JP 2015243798 A JP2015243798 A JP 2015243798A JP 6654422 B2 JP6654422 B2 JP 6654422B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
signal
threshold
local oscillation
search
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015243798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017112445A (ja
Inventor
将人 渡邊
将人 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Platforms Ltd
Original Assignee
NEC Platforms Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Platforms Ltd filed Critical NEC Platforms Ltd
Priority to JP2015243798A priority Critical patent/JP6654422B2/ja
Publication of JP2017112445A publication Critical patent/JP2017112445A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6654422B2 publication Critical patent/JP6654422B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Description

本発明は、通信装置、消防救急業務用無線システム、通信方法に関する。特に、ダイバーシティ機能を具備した通信装置及びダイバーシティ機能を具備した通信装置を含む消防救急業務用無線システム、通信方法に関する。
無線信号を受信する消防救急業務用の通信装置には、ビルなどの建造物や自然地形による電波の反射や屈折や散乱により複数の異なる経路を経た電波が干渉するためマルチパスフェージングが発生する。そのため、無線信号を受信する消防救急業務用の通信装置に関連する技術には、マルチパスフェージングへの対策の為に、同一の無線信号を複数のアンテナで受信するダイバーシティ構造を備えた通信装置がある。該通信装置に関する技術は、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されている。
特許文献1においては、二つのアンテナを備える通信装置が開示されている。この通信装置は、一方のアンテナを用いて基地局からの無線信号を受信する。そしてこの通信装置は、基地局から送信される信号の受信強度の低下を検知したとき、受信に用いるアンテナを他方のアンテナへ切り替える。
特許文献2においては、二つの受信機を備える通信装置が開示されている。この通信装置は、二つの受信機を用いて基地局から送信される無線信号を受信する。この通信装置は、通信中の基地局から送信される無線信号の受信強度が予め設定された閾値を下回ると、一方の受信機を用いて、より通信するのに適した他の基地局をサーチする。それと共に、この通信装置は、他方の受信機を用いて、通信中の基地局から送信される無線信号の受信を継続する。そして、この通信装置は、サーチが完了すると通信する基地局を切り換える。
特開2009−124467号公報 特開2009−141632号公報
特許文献1、2に開示されている発明は、通信中の基地局から入力された信号の受信強度に基づいて、二つの受信アンテナや二つの受信機の動作を制御している。
しかし、特許文献1に記載の通信装置は、サーチと並行して基地局との通信を実施することができない。よって、通信装置がサーチを実施している場合に、通信中の基地局から音声信号が送信されると、通信装置を所持しているユーザは、音声信号を聞き漏らす。
また、特許文献2に記載の通信装置は、サーチと並行して基地局との通信を実施できるが、サーチが完了するまで、一方の受信機のみで基地局との通信を継続する。そのため、上記の関連する通信装置では、サーチの実施中に基地局からの信号の受信強度が著しく低下した場合には、音切れなどが生じ得る。
ここで、サーチに必要な時間は、移動局に実装されている無線周波数と比例して増えるので、実装されている周波数の数によっては、サーチに必要な時間が長くなる。消防救急用の無線技術において、指令卓からの音声通信は非常にプライオリティが高く、通信装置における音声出力の品質低下による音切れなどは、人命救助にも悪影響を及ぼす。その為、消防救急業務用無線システムは、サーチの実施中であっても、安定した運用が求められる。
本発明の目的は、安定した通信を維持しつつ、適切なタイミングでハンドオーバーを実施できる通信装置、消防業務用無線システム及び通信方法を提供することである。
上記の目的を実現する為に、本発明の一形態である通信装置は、通信用の周波数の局部発振信号を出力する機能およびサーチ用の複数の周波数の局部発振信号を順次出力する機能を備えた局部発振手段と、前記通信用の周波数の局部発振信号が入力された場合は受信された高周波信号とミキシングして所定の周波数の中間周波信号を出力し、前記サーチ用の複数の周波数の局部発振信号が入力された場合はサーチを行う第1受信手段および第2受信手段と、前記サーチに基づいてハンドオーバーを実施するハンドオーバー制御手段と、
を備え、前記所定の周波数の中間周波信号に対応する前記高周波信号の信号レベルが第1の閾値を下回った場合、前記局部発振手段は、一方の受信手段へ通信用の周波数の局部発振信号を出力すると共に他方の受信手段へサーチ用の複数の周波数の局部発振信号を順次出力し、前記所定の周波数の中間周波信号に対応する前記高周波信号の信号レベルが前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値を下回った場合、前記ハンドオーバー制御手段は、前記ハンドオーバーを実施する、ことを特徴とする。
上記の目的を実現する為に、本発明の一形態である消防救急業務用無線通信システムは、基地局を介して通信装置と音声通話を行う指令卓と、前記基地局を介して前記指令卓と音声通話を行う上記の通信装置と、を備える。
上記の目的を実現する為に、本発明の一形態である通信方法は、所定の周波数の中間周波信号に対応する高周波信号の信号レベルが第1の閾値を下回った場合、通信用の周波数の局部発振信号を出力すると共に、サーチ用の複数の周波数の局部発振信号を順次出力し、出力された通信用の周波数の局部発振信号を受信された高周波信号とミキシングして所定の周波数の中間周波信号を出力すると共に、順次出力されたサーチ用の複数の周波数の局部発振信号を用いてサーチを行い、前記信号レベルが前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値を下回った場合、前記サーチに基づいてハンドオーバーを実施する。
上記の構成とすることにより、本発明に係る通信装置、消防救急業務用無線システム、通信方法は、安定した通信を維持しつつ、適切なタイミングでハンドオーバーを実施できる。
本発明の第1の実施形態に係る通信装置10のブロック構成図の一例である。 本発明の第1の実施形態に係る通信装置10の動作フローの一例である。 本発明の第2の実施形態に係る消防救急業務用無線システム100のシステム構成図の一例である。 本発明の第2の実施形態に係る移動局500のブロック構成図の一例である。 本発明の第2の実施形態に係る記憶部530に登録されている各閾値と受信強度との関係の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る移動局500の動作フロー図の一例である。 本発明の第2の実施形態に係る消防救急業務用無線システム100の動作フロー図の一例である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について図1を用いて説明する。
本実施形態に係る通信装置10は、局部発振手段11と、第1受信手段12と、第2受信手段13と、ハンドオーバー制御手段14とを備えている。さらに、通信装置10は、記憶手段15と、音声出力手段16を備えていても良い。
局部発振手段11は、通信用の周波数の局部発振信号を出力する機能およびサーチ用の複数の周波数の局部発振信号を順次出力する機能を有する。局部発振手段11は、所定の周波数に対応する高周波信号、すなわち、通信用として設定されている周波数の高周波信号の信号レベルが第1の閾値を下回った場合、一方の受信手段へ通信用の周波数の局部発振信号を出力すると共に他方の受信手段へサーチ用の複数の周波数の局部発振信号を順次出力する。
また例えば、局部発振手段11は、次のように動作しても良い。局部発振手段11は、通信用として設定されている周波数の高周波信号の信号レベルが第1の閾値を下回った場合、2つの受信手段において受信された通信用として設定されている周波数の高周波信号の信号レベルを比較する。そして、局部発振部11は、信号レベルが大きい方の受信手段へ通信用の周波数の局部発振信号を出力すると共に信号レベルが小さい方の受信手段へサーチ用の複数の周波数の局部発振信号を順次出力することもできる。
また例えば、局部発振手段11は、次のように動作しても良い。局部発振手段11は、通信用として設定されている周波数の高周波信号の信号レベルが第1の閾値を下回った場合は通信中か否か判定し、通信中でない場合は第1受信手段12および第2受信手段13へサーチ用の複数の周波数の局部発振信号を順次出力することもできる。
また例えば、局部発振手段11は、次のように動作しても良い。局部発振手段11は、通信中であると判定した後に通信用として設定されている周波数の高周波信号の信号レベルが第1の閾値より小さく第2の閾値より大きい第3の閾値を下回った場合、第1受信手段12および第2受信手段13へ通信用の周波数の局部発振信号を出力することもできる。
第1受信手段12及び第2受信手段13は、通信用の周波数の局部発振信号が入力された場合は受信した高周波信号とミキシングして所定の周波数の中間周波信号を出力し、サーチ用の複数の周波数の局部発振信号が入力された場合はサーチを行う。また例えば、第1受信手段12及び第2受信手段13は、次のように動作してもよい。第1受信手段12及び第2受信手段13は、サーチにおいて取得された最も大きい信号レベルを第1の閾値よりも大きい第4の閾値と比較し、第4の閾値よりも大きい場合、その周波数をハンドオーバー用の周波数として記憶手段15に記憶する。第1受信手段12及び第2受信手段13はさらに、次のように動作してもよい。第1受信手段12及び第2受信手段13は、通信中であると判定した後に通信用として設定されている周波数の高周波信号の信号レベルが第3の閾値を下回った時、その時にサーチを行っていた受信手段において取得されている最も大きい信号レベルの周波数をハンドオーバー用の周波数として記憶手段15に格納する。
ハンドオーバー制御手段14は、サーチ結果に基づいてハンドオーバーを実施する。ハンドオーバー制御手段14は、通信用として設定されている周波数の高周波信号の信号レベルが第1の閾値よりも小さい第2の閾値を下回った場合、ハンドオーバーを実施する。
また例えば、ハンドオーバー制御手段14は、次のように動作してもよい。ハンドオーバー制御手段14は、通信用として設定されている周波数の高周波信号の信号レベルが第2の閾値を下回った場合、記憶手段15に記憶されているハンドオーバー用の周波数を用いてハンドオーバーを実施する。
記憶手段15は、ハンドオーバー用の周波数を記憶する。さらに、本実施形態に係る記憶手段15は、第1〜第4の閾値を記憶することもできる。
音声出力手段16は、第1受信手段12及び第2受信手段13から出力された所定の周波数の中間周波信号を合成し、音声として出力する。
次に、図2を用いて本実施形態における通信装置10の動作の手順を説明する。
通信用として設定されている周波数の高周波信号の信号レベルが第1の閾値を下回った場合(S101のYes)、局部発振手段11は、一方の受信手段へ通信用の周波数の局部発振信号を出力すると共に他方の受信手段へサーチ用の複数の周波数の局部発振信号を順次出力する(S102)。
さらに、通信用として設定されている周波数の高周波信号の信号レベルが第1の閾値よりも小さい第2の閾値を下回った場合(S103のYes)、ハンドオーバー制御手段14はハンドオーバーを実施する(S104)。
上述のように、本実施形態に係る通信装置10において、局部発振手段11は、通信用として設定されている周波数の中間周波信号に対応する高周波信号の信号レベルが第1の閾値を下回った場合、一方の受信手段へ通信用の周波数の局部発振信号を出力すると共に他方の受信手段へサーチ用の複数の周波数の局部発振信号を順次出力する。また、ハンドオーバー制御手段14は、通信用として設定されている周波数の高周波信号の信号レベルが第1の閾値よりも小さい第2の閾値を下回った場合、サーチに基づいてハンドオーバーを実施する。従って本実施形態に係る通信装置10は、安定した通信を維持しつつ適切なタイミングでハンドオーバーを実施できる。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る消防救急業務用無線システム100の構成図の一例を図3に示す。
図3において、消防救急業務用無線システム100は、指令卓200と、回線制御部300と、基地局400a、400bと、移動局500a、500b、500cとを、備えている。以下、特に区別する必要が無い場合、基地局400a、400bを基地局400と記載する。また、移動局500a、500b、500cは、特に区別する必要が無い場合は、移動局500と記載する。
指令卓200は、回線制御部300と基地局400を介して、移動局500と音声通話を実施する。
回線制御部300は、指令卓200と基地局400との送受信を確立する機能を有する。
基地局400は、所定の範囲(運用ゾーン)内に存在する移動局500に、報知情報を含む信号を送信する。報知情報は、報知情報閾値を含んでいる。報知情報閾値は、基地局400が移動局500に送信する信号の受信強度との比較に用いられる。また、基地局400は、指令卓200と所定の範囲(運用ゾーン)内に存在する移動局500との音声通話を中継する。報知情報閾値の詳細については、後述する。
ここで、基地局400が移動局500との通信に用いる信号の周波数は、基地局400ごとに異なることが好ましい。好ましい理由は、異なる周波数を用いることにより、電波干渉の発生を抑制できるからである。電波干渉が発生すると、複数の移動局500a、500b・・・の無線運用に影響を与える可能性が生じる。
移動局500は、基地局400及び回線制御部300を介して指令卓200と通信を行う可搬端末装置である。移動局500は、例えば、消防救急隊員等によって保持される。
本実施形態に係る移動局500のブロック構成図の一例を図4に示す。移動局500は、メイン受信機510―1と、サブ受信機510―2と、メインアンテナ520―1と、サブアンテナ520―2と、記憶部530と、制御部540と第1の局部発振部550と、第2の局部発振部560と、合成部570と、音声出力部580とを備える。
メイン受信機510―1は、メインアンテナ520−1から入力される複数の高周波信号の内から、特定の高周波信号を基にした信号を抽出する。メイン受信機510−1は、第1の局部発振部550及び第2の局部発振部560の少なくとも一方から局部発振信号が入力される。メイン受信機510−1が抽出する信号の基となる高周波信号は、局部発振信号の周波数により決定される。メイン受信機510−1は、抽出した信号を合成部570に出力する。
以下、メイン受信機510−1の構成の一例を説明する。
メイン受信機510−1は、メインRF(RF:Radio Frequency、高周波)信号増幅部511−1と、メインミキサ512−1と、メインIF(IF:Intermediate Frequency、中間周波)信号増幅部513−1と、メイン検波部514−1と、メインAF(AF:Audio Frequency、低周波)信号増幅部515−1とを備える。メイン受信機510−1の各構成部は、第1の局部発振部550または第2の局部発振部560から音声通信用の局部発振信号が入力された場合次のように機能する。
メインRF信号増幅部511−1は、メインアンテナ520−1から受信した高周波信号を増幅し、メインミキサ512−1に出力する。
メインミキサ512−1は、メインRF信号増幅部511−1により入力された高周波信号と、第1の局部発振部550及び第2の局部発振部560のどちらか一方から出力される局部発振信号とを合成し、中間周波信号を生成する。そして、メインミキサ512−1は、生成した中間周波信号をメインIF信号増幅部513−1へ出力する。
メインIF信号増幅部513−1は、メインミキサ512−1から入力された中間周波信号のうちから、帯域通過フィルタ等を用いて、所定範囲の周波数の中間周波信号のみを抽出する。抽出された中間周波信号は、メインIF信号増幅部513−1により増幅され、メイン検波部514−1に出力される。抽出される中間周波信号の基となる高周波信号は、第1の局部発振部550及び第2の局部発振部560のどちらか一方から出力される局部発振信号の周波数が変化することにより切り替わる。
メイン検波部514−1とメインAF信号増幅部515−1は、メインIF信号増幅部513−1から入力された信号を可聴周波数に変換して合成部570へ出力する。
なお、メイン受信機510−1は第1の局部発振部550または第2の局部発振部560からサーチ用の局部発振信号が入力された場合、次のように動作する。すなわち、メイン受信機510−1は、サーチ用の局部発振信号が入力されると、サーチ用の局部発振信号と受信した高周波信号を用いて中間周波信号を生成し、所定の範囲の周波数の中間周波信号を抽出する。そして、制御部540が、抽出された中間周波信号を用いて、抽出した中間周波信号の基となった高周波信号の受信強度を取得する。なお、メイン受信機510−1は、サーチ用の局部発振信号が入力された場合には、生成した中間周波信号から可聴周波数の信号への変換は行わない。すなわち、メイン受信機510−1から合成部570へ信号は出力されない。
メインアンテナ520−1は、基地局400から送信される高周波信号を受信し、メイン受信機510−1に出力する。また、本実施形態に係るメインアンテナ520−1は、受信する無線周波数の帯域に応じて効率が良くなる長さと用途によって選定されている。
サブ受信機510−2は、サブアンテナ520−2から入力される複数の高周波信号の内から、特定の高周波信号を基にした中間周波信号を抽出する。サブ受信機510−2は、第1の局部発振部550及び第2の局部発振部560の少なくとも一方から局部発振信号が入力される。抽出される中間周波信号の基となる高周波信号は、第1の局部発振部550及び第2の局部発振部560のどちらか一方から出力される局部発振信号の周波数が変化することにより切り替わる。
サブ受信機510−2は、メイン受信機510−1と同様に機能する。図4に示すように、サブ受信機510−2は、メイン受信機510−1の各要素の“メイン”を“サブ”に、“−1”を“−2”に置き換えることによって構成される。すなわち、サブ受信機510−2の動作は、サブRF信号増幅部511−2と、サブミキサ512−2と、サブIF信号増幅部513−2と、サブ検波部514−2と、サブAF信号増幅部515−2とを用いて行われる。
サブアンテナ520−2は、基地局400から送信される高周波信号を受信し、サブ受信機510−2に出力する。本実施形態に係るサブアンテナ520−2は、受信する無線周波数の帯域に応じて効率が良くなる長さと用途によって選定されている。
記憶部530には、後述する図5のアンテナ切替制御閾値と、ヒステリシス制御閾値と、無線周波数切替制御閾値とが、予め登録されている。アンテナ切替制御閾値と、ヒステリシス制御閾値と、無線周波数切替制御閾値の詳細は、前述した報知情報閾値の詳細と合わせて後述する。なお、報知情報閾値は請求項の第1の閾値の一例である。また、無線周波数切替制御閾値、アンテナ切替制御閾値、ヒステリシス制御閾値はそれぞれ、請求項の第2、第3、第4の閾値の一例である。さらに記憶部530には、後述する合成方式に基づくサーチ又は後述するアンテナ選択方式に基づくサーチにより検知された信号の周波数が格納される。さらに、本実施形態においては、通信用の周波数をサーチする時に、移動局500の移動方向に応じて、次に使用されることが望ましい周波数も、推奨周波数として記憶部530に記憶される。
制御部540は、通信中の基地局400から受信する信号の受信強度に応じて、合成方式に基づく音声出力、合成方式に基づくサーチ、アンテナ選択方式に基づく音声出力及びサーチ、ハンドオーバーのいずれかを実施する。制御部540は、通信中の基地局400から受信する報知情報を含む信号の受信強度が、その報知情報に含まれる報知情報閾値を下回った場合、合成方式に基づくサーチ、アンテナ選択方式に基づくサーチ、のいずれかを実施する。このとき、制御部540は、通信中の基地局400から音声信号を受信していない場合には、合成方式に基づくサーチを実施する。一方、制御部540は、通信中の基地局400から音声信号を受信している時には、アンテナ選択方式に基づく制御(音声出力及びサーチ)を実施する。また、制御部540は、アンテナ選択方式に基づく制御(音声出力及びサーチ)を実施している時に、通信中の基地局400から受信している音声信号の受信強度がアンテナ切替制御閾値を下回ると、合成方式に基づく音声出力へ切り替える。さらに、制御部540は、合成方式に基づく音声出力を実施している時に、通信中の基地局400から受信している音声信号の受信強度が無線周波数切替制御閾値を下回ると、ハンドオーバーを実施する。
なお、制御部540は、音声出力を優先しないと設定されている場合においては、受信強度がアンテナ切替制御閾値を下回ったことを検知しても、アンテナ選択方式に基づく制御を続ける。そして、制御部540は、サーチが完了した後、合成方式に基づく音声出力へ切り替える。
ここで、合成方式に基づく音声出力とは、制御部540が、メイン受信機510−1とサブ受信機510−2の両方を用いて音声信号の受信を実施することである。制御部540は、合成方式に基づく音声出力を実施する場合には、メイン受信機510−1とサブ受信機510−2が通信中の基地局400からの音声信号を抽出するように、第1の局部発振部550と第2の局部発振部560の少なくとも一方から出力される局部発振信号を調整する。
また、合成方式に基づくサーチとは、メイン受信機510−1とサブ受信機510−2の両方を用いて後述するサーチを実施することである。制御部540は、合成方式に基づくサーチを実施する場合において、メイン受信機510−1とサブ受信機510−2の両方が後述するサーチを実施するように、制御部540が第1の局部発振部550と第2の局部発振部560から出力される局部発振信号を調整する。
さらに、アンテナ選択方式に基づく制御とは、メイン受信機510−1とサブ受信機510−2のどちらか一方を用いて音声出力を実施し、他方の受信機を用いてサーチを実施することである。制御部540は、アンテナ選択方式に基づく制御において、一方の受信機が通信中の基地局400からの音声信号を抽出するように、一方の局部発振部から出力される局部発振信号を調整する。また、制御部540は、他方の受信機を用いてサーチを実施するように、他方の局部発振部から出力される局部発振信号を調整する。制御部540は、アンテナ選択方式に基づく制御を実施する場合に、メイン受信機510−1とサブ受信機510−2のうち、通信中の基地局400から送信される音声信号をより高い受信強度で受信できる受信機に、通信中の基地局400からの音声信号を基にした信号の抽出を実施させる。
第1の局部発振部550は、メインミキサ512−1及びサブミキサ512−2の少なくとも一方に対して局部発振信号を出力する。第1の局部発振部550が出力する局部発振信号の周波数は、制御部540の制御に基づいて調整される。この局部発振信号の周波数が変化すると、メインミキサ512−1及びサブミキサ512−2において、抽出される中間周波信号の基となる高周波信号が切り替わる。
第2の局部発振部560は、第1の局部発振部550と同様に構成され、同様に機能する。
合成部570は、メイン受信機510−1から出力された信号と、サブ受信機510−2から出力された信号を合成し、音声信号として音声出力部580へ出力する。なお、本実施形態に係る合成部570は、制御部540においてアンテナ選択方式に基づく制御が実施されている場合、音声出力を行っている方の受信機から入力された信号をそのまま音声信号として音声出力部580へ出力する。
音声出力部580は、合成部570から出力された音声信号に基づいて、音声を出力する。
次に本実施形態に係るアンテナ切替制御閾値と、ヒステリシス制御閾値と、無線周波数切替制御閾値と、報知情報閾値との詳細について図5を参照しながら説明する。本実施形態における各閾値を大きい順に並べると、ヒステリシス制御閾値、報知情報閾値、アンテナ切替制御閾値、無線周波数切替制御閾値となる。
報知情報閾値は、移動局500が通信中の基地局400からの報知情報を含む信号の受信強度の低下により、サーチを開始する必要があると判断する受信強度の下限値である。その為、本実施形態において、報知情報を含む信号の受信強度が報知情報閾値を下回った場合には、移動局500の制御部540は、アンテナ選択方式に基づく制御(音声出力及びサーチ)又は合成方式に基づくサーチを実施する。
アンテナ切替制御閾値は、制御部540がアンテナ選択方式に基づく制御を行っている場合に、十分な品質の音声を出力することが困難になる受信強度の下限値である。制御部540は、通信中の基地局から送信される音声信号の受信強度がアンテナ切替制御閾値を下回った場合、合成方式に基づく音声出力に切り替える。
ヒステリシス制御閾値は、報知情報閾値よりも高く、比較的安定した通信が可能である受信強度の下限値である。制御部540は、アンテナ選択方式に基づく制御又は合成方式に基づくサーチによって、検出された最も受信強度の高い報知情報を含む信号の受信強度が、ヒステリシス制御閾値を越えていた場合、その信号の周波数を記憶部530に格納する。
無線周波数切替制御閾値は、合成方式に基づく音声出力を実施しても、通信中の基地局400から送信される音声信号の受信強度では、十分な品質を保った音声を出力できない受信強度の下限値である。その為、制御部540は、移動局500が受信中の基地局400から送信される音声信号の受信強度が、無線周波数切替制御閾値を下回った場合、記憶部530に格納されている周波数に基づいて、ハンドオーバーを実施する。
次に、図5及び図6を用いてサーチの詳細を説明する。図5に示す移動局500jは運用ゾーンJから運用ゾーンKへ移動する。また、移動局500jには周波数が5波(F1〜F5)実装されている。移動局500jは、基地局400jと通信中である。図5の上のグラフは下の図に対応する位置における周波数F1の信号と周波数F2の信号の受信強度を示したものである。移動局500jは、運用ゾーンJにおいて基地局400jが送信する周波数F1の信号を受信している。移動局500jの制御部540は、移動局500jが運用ゾーンKへ向かって移動を開始することによって周波数F1の信号の受信強度がその信号に含まれる報知情報閾値を下回った場合、サーチの開始を決定する。サーチは、移動局500jが通信中の基地局400jから音声信号を受信していない場合には、合成方式に基づくサーチにより実施される。一方で、移動局500jが通信中の基地局400jから音声信号を受信している場合には、サーチは、アンテナ選択方式に基づく制御により実施される。
アンテナ選択方式に基づくサーチを実施する場合には、メイン受信機510−1及びサブ受信機510−2のどちらか一方のうち、通信中の基地局400jから送信される音声信号をより低い受信強度で受信する受信機においてのみサーチを実施する。また、合成方式に基づくサーチを実施する場合には、メイン受信機510−1及びサブ受信機510−2の両方を用いてサーチを実施する。
図6において、移動局500jの制御部540がサーチの実施を決定した場合(S601)、制御部540は、サーチに用いられる受信機が周波数F1の信号より生成された信号を抽出するように、第1の局部発振部550と第2の局部発振部560のうち少なくとも一方が出力する局部発振信号を調整する。
そして、制御部540は、サーチに用いられる受信機が抽出する周波数F1の信号より生成された信号を用いて周波数F1の信号の受信強度を取得する(S602)。
その後、制御部540は、サーチに用いられる受信機が周波数F2の信号より生成された信号を抽出するように、第1の局部発振部550と第2の局部発振部560のうち少なくとも一方が出力する局部発振信号を調整する。(S603)。これにより、サーチに用いられる受信機が抽出する信号は、F1の信号より生成された信号からF2の信号より生成された信号へ切り替わる。
そして、制御部540は、サーチに用いられる受信機が抽出する周波数F2の信号より生成された信号を用いて周波数F2の信号の受信強度を取得する(S604)。
その後、制御部540は、サーチに用いられる受信機が周波数F3の信号より生成された信号を抽出するように、第1の局部発振部550と第2の局部発振部560のうち少なくとも一方が出力する局部発振信号を調整する。これにより、サーチに用いられる受信機が抽出する信号は、周波数F2の信号より生成された信号から周波数F3の信号より生成された信号へ切り替わる(S605)。
そして、制御部540は、サーチに用いられる受信機が抽出する周波数F3の信号より生成された信号を用いて周波数F3の信号の受信強度を取得する(S606)。
その後、制御部540は、サーチに用いられる受信機が周波数F4の信号より生成された信号を抽出するように、第1の局部発振部550と第2の局部発振部560のうち少なくとも一方が出力する局部発振信号を調整する。これにより、サーチに用いられる受信機が抽出する信号は、周波数がF3の信号より生成された信号をから周波数がF4の信号より生成された信号へ切り替わる(S607)。
そして、制御部540は、サーチに用いられる受信機が抽出する周波数がF4の信号より生成された信号を用いて周波数F4の信号の受信強度を取得する(S608)。
その後、制御部540は、サーチに用いられる受信機が周波数F4の信号より生成された信号を抽出するように、第1の局部発振部550と第2の局部発振部560のうち少なくとも一方が出力する局部発振信号を調整する。これにより、サーチに用いられる受信機が抽出する信号は、周波数がF4の信号より生成される信号から周波数がF5の信号より生成される信号へ切り替わる(S609)。
そして、制御部540は、サーチに用いられる受信機が抽出する周波数F5の信号より生成される信号を用いて周波数F5の信号の受信強度を取得する(S610)。
そして、制御部540は、5波の信号の中で最も受信強度の高い信号を検知する。最後に、制御部540は、最も受信強度の高い信号の受信強度がヒステリシス制御閾値を超えていた場合に(S611のYes)、その信号の基となった高周波信号の周波数を記憶部530に格納する。すなわち、図5の例においては、制御部540は、周波数F2を記憶部530に格納する。
一方で、制御部540は、最も受信強度の高い信号の受信強度がヒステリシス制御閾値を超えていない場合には(S611のNo)、再度サーチの実施を決定する。
なお、制御部540は、アンテナ選択方式に基づいたサーチを実施している場合に、通信中の基地局から送信される音声信号の受信強度がアンテナ切替制御閾値を下回ると、アンテナ選択方式に基づいたサーチを中断する。制御部540は、サーチが中断された場合には、受信強度を取得できた信号のうち最も受信強度の高い信号の基となった高周波信号の周波数を、記憶部530に格納する。
次に、図7を用いて本実施形態に係る移動局500の動作手順を説明する。
下記のフローは、図3に示すように所定の範囲(運用ゾーン)内に存在する移動局500aと基地局400aとが通信中であることを前提とする。
移動局500aの制御部540は、基地局400aから受信する報知情報を含む信号の受信強度と、報知情報に含まれる報知情報閾値を、監視し、受信強度が報知情報閾値を下回ることを検知する(S701)。
移動局500aの制御部540は、移動局500aのメイン受信機510−1とサブ受信機510−2が基地局400aから送信される音声信号を受信中かどうか判断する(S702)。
音声信号を受信中でない場合(S702のNo)、移動局500aの制御部540は、前述した合成方式に基づくサーチを実施する(S703)。
移動局500aの制御部540は、合成方式に基づくサーチによって、最も受信強度が高い信号の受信強度がヒステリシス制御閾値より大きい場合、この信号の基となった高周波信号の周波数を記憶部530に格納する(S704)。
そして、移動局500aの制御部540は、基地局400aから受信した信号の受信強度が無線周波数切替制御閾値を下回った場合、合成方式に基づくサーチによって記憶部530に格納された周波数に基づいて、ハンドオーバーを実施する(S705)。
一方、S702において音声信号を受信している場合(S702のYes)、移動局500aの制御部540は、アンテナ選択方式に基づく制御を実施する(S706)。すなわち、一方の受信機で音声出力を継続すると共に、他方の受信機でサーチを実施する。
移動局500aの制御部540は、アンテナ選択方式に基づくサーチが完了したこと又は基地局400aから送信される音声信号の受信強度がアンテナ切替制御閾値を下回ったことを検知するまで、アンテナ選択方式に基づく制御を実施する(S707)。
アンテナ選択方式に基づくサーチが完了したこと又は基地局400aから送信される音声信号の受信強度がアンテナ切替制御閾値を下回ったことを検知した場合(S707のYes)、移動局500aの制御部540は、制御を合成方式に基づく音声出力へ切り替える(S708)。なお、制御部540は、基地局400aから送信される音声信号の受信強度がアンテナ制御切替閾値を下回った場合において、アンテナ選択方式に基づくサーチが終了していないと、サーチ動作中に検知できた最も受信強度の高い信号の基となった高周波信号の周波数を記憶部530に格納する。一方、アンテナ選択方式に基づくサーチが完了したこと又は基地局400から送信される音声信号の受信強度がアンテナ選択切替制御閾値を下回ったことを検知する前に、指令卓200との音声通話が終了した時には、制御部540はその時点で合成方式に基づくサーチへ移行する(S703)。
移動局500aの制御部540は、基地局400aから送信される音声信号の受信強度が無線周波数切替制御閾値を下回ることを検知するまで、合成方式に基づく音声出力を実施する(S709のNo)。
移動局500aの制御部540は、基地局400aから送信される音声信号の受信強度が無線周波数切替制御閾値を下回ったことを検知した場合(S709のYes)、記憶部530に格納されている周波数に基づいて、ハンドオーバーを実施する(S710)。なお、制御部540は、S703やS706の合成方式のサーチまたはアンテナ選択方式のサーチにおいて、何らかの理由でサーチ用の周波数を一つも取得できなかった場合、予め記憶部530に格納されている推奨周波数に基づいて、ハンドオーバーを実施することもできる。
以上のように、本実施形態に係る消防救急業務用無線システム100において、移動局500は基地局400から受信された信号の受信強度が報知情報閾値を下回った場合、アンテナ選択方式へ移行して音声通話とサーチを並行して実施する。そして基地局400から受信された信号の受信強度がアンテナ切替制御閾値を下回った場合には、アンテナ選択方式から合成方式に基づく音声出力へ移行し、さらに、受信強度が無線周波数切替制御閾値を下回った場合にはハンドオーバーを実施する。これにより、本実施形態に係る移動局500は指令卓200との音声通話を継続しつつ、適切なタイミングでハンドオーバーを実施することができる。
また、本実施形態に係る消防救急業務用無線システム100における移動局500は、既存の移動局に対して、ハードウェアの一部改修とソフトウェアの変更を実施することにより完成する。これにより、本実施形態に係る発明によると、新しく移動局を製造する場合よりも低いコストで、本実施形態に係る消防救急業務用無線システム100を適用できる。
本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあってもこの発明に含まれる。
10 通信装置
11 局部発振手段
12 第1受信手段
13 第2受信手段
14 ハンドオーバー制御手段
15 記憶手段
16 音声出力手段
100 消防救急業務用無線システム
200 指令卓
300 回線制御部
400 基地局
500 移動局
510−1 メイン受信機
510−2 サブ受信機
511−1 メインRF信号増幅部
511−2 サブRF信号増幅部
512−1 メインミキサ
512−2 サブミキサ
513−1 メインIF信号増幅部
513−2 サブIF信号増幅部
514−1 メイン検波部
514−2 サブ検波部
515−1 メインAF信号増幅部
515−2 サブAF信号増幅部
520−1 メインアンテナ
520−2 サブアンテナ
530 記憶部
540 制御部
550 第1の局部発振部
560 第2の局部発振部
570 合成部
580 音声出力部

Claims (5)

  1. 通信用の周波数の局部発振信号を出力する機能およびサーチ用の複数の周波数の局部発振信号を順次出力する機能を備えた局部発振手段と、
    前記通信用の周波数の局部発振信号が入力された場合は受信された高周波信号とミキシングして所定の周波数の中間周波信号を出力し、前記サーチ用の複数の周波数の局部発振信号が入力された場合はサーチを行う第1受信手段および第2受信手段と、
    前記サーチに基づいてハンドオーバーを実施するハンドオーバー制御手段と、
    前記ハンドオーバー用の周波数が記憶される記憶手段と、
    を備え、
    前記局部発振手段は、
    前記所定の周波数の中間周波信号に対応する前記高周波信号の信号レベルが第1の閾値を下回った場合、通信中か否か判定し、
    通信中である場合、一方の受信手段へ通信用の周波数の局部発振信号を出力すると共に他方の受信手段へサーチ用の複数の周波数の局部発振信号を順次出力し、通信中であると判定した後に前記所定の周波数の中間周波信号に対応する前記高周波信号の信号レベルが前記第1の閾値より小さく、前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値より大きい第3の閾値を下回った場合、前記第1受信手段および前記第2受信手段へ前記通信用の周波数の局部発振信号を出力し、
    通信中でない場合は前記第1受信手段および前記第2受信手段へ前記サーチ用の複数の周波数の局部発振信号を順次出力し、
    前記第1受信手段および第2受信手段は、
    前記所定の周波数の中間周波信号に対応する前記高周波信号の信号レベルが前記第1の閾値を下回った場合、前記サーチにおいて取得された最も大きい信号レベルを前記第1の閾値よりも大きい第4の閾値と比較し、前記第4の閾値より大きい場合、該最も大きい信号レベルの周波数をハンドオーバー用の周波数として前記記憶手段に記憶し、
    サーチを行っている時に前記所定の周波数の中間周波信号に対応する前記高周波信号の信号レベルが前記第3の閾値を下回った時、その時に取得されている最も大きい信号レベルの周波数を前記ハンドオーバー用の周波数として前記記憶手段に記憶し、
    前記ハンドオーバー制御手段は、
    前記所定の周波数の中間周波信号に対応する前記高周波信号の信号レベルが前記第2の閾値を下回った場合、前記記憶手段に記憶されている前記ハンドオーバー用の周波数を用いて前記ハンドオーバーを実施する、
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記局部発振手段は、前記第1の閾値を下回った場合、2つの受信手段において受信された前記所定の周波数の中間周波信号に対応する高周波信号の信号レベルを比較し、前記信号レベルが大きい方の受信手段へ前記通信用の周波数の局部発振信号を出力すると共に前記信号レベルが小さい方の受信手段へ前記サーチ用の複数の周波数の局部発振信号を順次出力する、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記第1受信手段および前記第2受信手段から出力された所定の周波数の中間周波信号を合成し、音声として出力する音声出力手段をさらに備える、請求項1又はに記載の通信装置。
  4. 基地局を介して通信装置と音声通話を行う指令卓と、
    前記基地局を介して前記指令卓と音声通話を行う請求項1乃至のいずれか1項に記載の通信装置と、
    を備える消防救急業務用無線通信システム。
  5. 所定の周波数の中間周波信号に対応する高周波信号の信号レベルが第1の閾値を下回った場合、通信中か否か判定し、
    通信中である場合、一方の受信手段へ通信用の周波数の局部発振信号を出力すると共に他方の受信手段へサーチ用の複数の周波数の局部発振信号を順次出力し、通信中であると判定した後に前記所定の周波数の中間周波信号に対応する前記高周波信号の信号レベルが前記第1の閾値より小さく、前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値より大きい第3の閾値を下回った場合、第1受信手段および第2受信手段へ前記通信用の周波数の局部発振信号を出力し、
    通信中でない場合は前記第1受信手段および前記第2受信手段へ前記サーチ用の複数の周波数の局部発振信号を順次出力し、
    出力された通信用の周波数の局部発振信号を受信された高周波信号とミキシングして所
    定の周波数の中間周波信号を出力すると共に、順次出力されたサーチ用の複数の周波数の
    局部発振信号を用いてサーチを行い、
    前記サーチにおいて取得された最も大きい信号レベルを前記第1の閾値よりも大きい第4の閾値と比較し、前記第4の閾値より大きい場合、該最も大きい信号レベルの周波数をハンドオーバー用の周波数として前記記憶手段に記憶し、
    サーチを行っている時に前記所定の周波数の中間周波信号に対応する前記高周波信号の信号レベルが前記第3の閾値を下回った時、その時に取得されている最も大きい信号レベルの周波数を前記ハンドオーバー用の周波数として前記記憶手段に記憶し、
    前記所定の周波数の中間周波信号に対応する前記高周波信号の信号レベルが前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値を下回った場合、記憶した前記ハンドオーバー用の周波数を用いて前記サーチに基づいてハンドオーバーを実施する、
    通信方法。
JP2015243798A 2015-12-15 2015-12-15 通信装置、消防救急業務用無線システム、通信方法 Active JP6654422B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015243798A JP6654422B2 (ja) 2015-12-15 2015-12-15 通信装置、消防救急業務用無線システム、通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015243798A JP6654422B2 (ja) 2015-12-15 2015-12-15 通信装置、消防救急業務用無線システム、通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017112445A JP2017112445A (ja) 2017-06-22
JP6654422B2 true JP6654422B2 (ja) 2020-02-26

Family

ID=59080365

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015243798A Active JP6654422B2 (ja) 2015-12-15 2015-12-15 通信装置、消防救急業務用無線システム、通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6654422B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6141536A (en) * 1998-06-23 2000-10-31 Visteon Global Technologies, Inc. Diversity radio system with RDS
JP4614906B2 (ja) * 2005-07-26 2011-01-19 アルパイン株式会社 受信装置
JP2007288631A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Sony Corp ダイバーシティ受信機
JP5125789B2 (ja) * 2008-06-13 2013-01-23 日本電気株式会社 移動無線通信システムにおける回線ビジー時の通信方法及び移動局
WO2011121939A1 (ja) * 2010-03-30 2011-10-06 パナソニック株式会社 放送受信装置および車載ラジオ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017112445A (ja) 2017-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4864625B2 (ja) 無線通信方法および無線通信装置
JP5076653B2 (ja) 通信システム、通信方法および基地局装置
JP2005295516A (ja) 無線通信装置および無線通信方法
JP2005159539A (ja) 受信機、受信方法、受信制御用プログラム及び記録媒体
US9124366B2 (en) Communication apparatus, communication system, control method, and storage medium
EP2532100B1 (en) Antenna diversity apparatus
JP2009065307A (ja) 無線装置
EP2941829A1 (en) Antenna selection for coexistence of multiple radio interfaces
JP2013030867A (ja) 無線通信システムおよび通信制御方法
JP2000183793A (ja) 携帯無線端末装置
RU2256291C2 (ru) Система и способ для облегчения демодуляции быстрого канала поискового вызова через автономное поисковое устройство в системе радиосвязи
WO2013017035A1 (zh) 多模装置的工作方法和多模装置
US20130095820A1 (en) Wireless communication terminal and control method for the same
JP6654422B2 (ja) 通信装置、消防救急業務用無線システム、通信方法
JP2007235493A (ja) バンドサーチシステム及びその方法並びにそれを用いた通信装置
WO2010146687A1 (ja) 基地局、中継局、無線通信システムおよび無線通信方法
US11510125B2 (en) Communication system, relay station, and mobile station that perform relay communication and direct communication
JP2006279197A (ja) ダイバーシティ装置
JP2009135802A (ja) 無線受信装置および無線受信方法
WO2006077832A1 (ja) 移動通信端末および受信ダイバーシチ切断方法
JP2006270540A (ja) 無線通信装置および通信方式判別方法
JP2006094383A (ja) 移動無線端末装置
JP4057826B2 (ja) 移動通信端末とそのパスサーチ回路
JP2005192090A (ja) ソフトウェア無線通信装置および無線通信制御方法
JP4995050B2 (ja) 無線通信端末及びアンテナ選択方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170707

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191029

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6654422

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150