JP6651135B2 - 水洗大便器 - Google Patents

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Description

本発明は、水洗大便器に係り、特に、洗浄水源から供給される洗浄水によって洗浄されて汚物を排出する水洗大便器に関する。
従来から、特許文献1に記載されているように、水洗大便器において、リム吐水口からの吐水時に、リム導水路内の空気が洗浄水とともにリム吐水口から出ることにより、空気の炸裂音や空気の混じり音などの異音が発生することが知られている。
特開2008−303616号公報
上述した特許文献1に記載されている従来の水洗大便器において、リム吐水口を使用者から見えにくくし、水洗大便器の意匠性を向上させるため、また、汚物受け面の洗浄性を向上させるために、汚物受け面の半分よりも前側の前方側領域のリム部にリム吐水口を配置することが検討されている。
しかしながら、汚物受け面の前方側領域にリム吐水口を配置すると、リム導水路が後方側領域から前方側領域まで形成されることから、リム導水路が長くなる。よって、リム導水路内の空気量が増大して、洗浄水の吐水時に洗浄水が空気とともに排出され、空気による異音が発生しやすくなるという問題が生じる。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、洗浄水がリム導水路内の上部に溜まっている空気とともにリム吐水口から吐水される際、異音を発生することを抑制することができ、静音性を向上させることができる水洗大便器を提供することを目的としている。
上述した目的を達成するために、本発明は、洗浄水源から供給される洗浄水によって洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、ボウル形状の汚物受け面と、上記汚物受け面の上縁に形成されたリム部と、を備えたボウル部と、上記リム部から上記ボウル部内に洗浄水を吐水するリム吐水口と、上記リム部内において上記ボウル部の後方側領域から上記リム吐水口まで延びるリム導水路と、上記リム導水路内に供給される洗浄水を乱す撹拌手段と、を備え、上記撹拌手段は、洗浄水の流れ方向を軸とした回転力を洗浄水の流れに加える回転手段であることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、撹拌手段によりリム導水路内に供給される洗浄水が乱され、リム導水路内の上部に溜まっている空気を乱れた洗浄水により撹拌することができる。これにより、リム導水路内の空気が微細化され、洗浄水とともにリム吐水口から吐水される。よって、本発明によれば、洗浄水がリム導水路内の上部に溜まっている空気とともにリム吐水口から吐水される際、異音を発生することを抑制することができ、静音性を向上させることができる。
また、このように構成された本発明においては、回転手段によりリム導水路内に供給される洗浄水の流れ方向を軸とした回転力を洗浄水の流れに加える。よって、洗浄水の流れが乱され、リム導水路内の上部に溜まっている空気を乱れた洗浄水により撹拌することができる。
本発明において、好ましくは、上記撹拌手段は、上記リム導水路の入口部に設けられる。
このように構成された本発明においては、撹拌手段は、リム導水路の入口部に設けられるので、リム導水路内に供給される洗浄水がリム導水路の入口部から乱され、リム導水路内の上部に溜まっている空気を乱れた洗浄水により効率よく撹拌することができる。
本発明において、好ましくは、上記リム導水路は、上記リム吐水口の開口高さよりも高い高さの導水路を有する。
このように構成された本発明においては、リム吐水口の開口高さよりも高い高さの導水路を有するような、リム導水路内の上部に溜まっている空気による異音が生じやすいリム導水路において、撹拌手段によりリム導水路内に供給される洗浄水が乱される。これにより、リム導水路内の上部に溜まっている空気を乱れた洗浄水により撹拌することができる。
本発明において、好ましくは、上記リム吐水口は、上記ボウル部の前方側領域における上記リム部に形成される。
このように構成された本発明においては、ボウル部の後方側領域から前方側領域に形成されたリム吐水口まで延びるような、リム導水路内の上部に溜まっている空気による異音が生じやすいリム導水路において、撹拌手段によりリム導水路内に供給される洗浄水が乱される。これにより、リム導水路内の上部に溜まっている空気を乱れた洗浄水により撹拌することができる。
本発明において、好ましくは、さらに、上記リム導水路内に洗浄水を供給するノズルを備え、上記撹拌手段は上記ノズルの先端部において上記ノズルの通水路に突出するリブである。
このように構成された本発明においては、ノズルの先端部においてノズルの通水路に突出するリブによりリム導水路内に供給される洗浄水が乱され、リム導水路内の上部に溜まっている空気を乱れた洗浄水により撹拌することができる。
本発明において、好ましくは、上記リム導水路は、上記リム部の内部を前方に向けて延びる外側部と、上記外側部の下流端から内側に屈曲する屈曲部と、上記屈曲部から後方に向けて延びる内側部とを備え、上記リム吐水口は、上記内側部の下流端に形成され、後方に向けて洗浄水を吐水する。
このように構成された本発明においては、リム導水路は、リム部の内部において前方に向けて延びる外側部から屈曲部を介して後方に向けて延びる内側部を備え、後方に向けて洗浄水を吐水するリム吐水口まで延びる。よって、本発明によれば、リム導水路がボウル部の前端のリム部内を経由して延びる場合に比べてリム導水路の容積を小さくすることができる。このため、本発明によれば、リム導水路内の上部に溜まる空気の量を減らすことができ、空気による異音をさらに抑制することができる。
本発明において、好ましくは、上記リム導水路は、上流部において下半部の断面積が上半部の断面積よりも小さくなるように形成される。
このように構成された本発明においては、リム導水路内に供給される洗浄水がリム導水路内における上部に流れ込みやすくなり、リム導水路内の上部に溜まっている空気を乱れた洗浄水によりより撹拌しやすくすることができる。これにより、リム導水路内の空気が微細化され、洗浄水とともにリム吐水口から吐水される。よって、本発明によれば、洗浄水がリム導水路内の上部に溜まっている空気とともにリム吐水口から吐水される際、異音が発生することをより抑制することができ、静音性をより向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記リム導水路は、上記リム導水路内に供給される洗浄水を上方に導くガイド部を有する。
このように構成された本発明においては、ガイド部によりリム導水路内に供給される洗浄水をリム導水路内における上部に流れ込みやすくすることができ、リム導水路内の上部に溜まっている空気を乱れた洗浄水によりより撹拌しやすくすることができる。よって、本発明によれば、洗浄水がリム導水路内の上部に溜まっている空気とともにリム吐水口から吐水される際、異音が発生することをより抑制することができ、静音性をより向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記リム導水路は、上下方向における断面形状が縦向きの長孔と横向きの長孔とを組み合わせた形状に形成される。
このように構成された本発明においては、縦向きの長孔がリム導水路の上半部に延びるため、リム導水路の下半部の断面積が上半部の断面積よりも小さくなるようなリム導水路を容易に形成することができる。よって、本発明によれば、リム導水路内に供給される洗浄水をリム導水路内における上部に流れ込みやすくすることができ、リム導水路内の上部に溜まっている空気を乱れた洗浄水によりより撹拌しやすくすることができる。
本発明の水洗大便器によれば、洗浄水がリム導水路内の上部に溜まっている空気とともにリム吐水口から吐水される際、異音を発生することを抑制することができ、静音性を向上させることができる。
本発明の一実施形態による水洗大便器において、便蓋及び便座を上方位置まで回動させた状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器において、便蓋及び便座を下方位置まで回動させた状態で、水洗大便器の左右方向の中央断面を左側から見た断面図である。 図1に示す本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体部分を示す部分平面図である。 図3に示す本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体部分において、リム部の内部に形成されるリム導水路の部分を拡大した部分拡大平面図である。 図2に示す本発明の一実施形態による水洗大便器の断面視において、リム部の内部に形成されるリム導水路の部分を拡大して示す部分拡大側面図である。 図4のVI−VI線に沿った断面図である。 図4のVII−VII線に沿った断面図である。 図4のVIII−VIII線に沿った断面図である。 図4のIX−IX線に沿った断面図である。 図4のX−X線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器のリム導水路の入口部及びガイド部近傍の内部構造を示す平面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器のリム導水路の入口部及びガイド部近傍の内部構造を示す側面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器のリム導水路の入口部及びガイド部近傍の内部構造を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器のリムノズルの中央断面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器のリムノズルの概略斜視図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器のリムノズルを先端部側から見た正面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器のリムノズルの第1変形例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器のリムノズルの第2変形例を示す斜視図である。
つぎに、図1〜図3を参照して、本発明の一実施形態による水洗大便器について説明する。
図1は本発明の一実施形態による水洗大便器において、便蓋及び便座を上方位置まで回動させた状態を示す斜視図であり、図2は本発明の一実施形態による水洗大便器において、便蓋及び便座を下方位置まで回動させた状態で、水洗大便器の左右方向の中央断面を左側から見た断面図であり、図3は図1に示す本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体部分を示す部分平面図である。
以下、本発明の一実施形態における説明において、水洗大便器1を使用する使用者側(水洗大便器1を使用するために水洗大便器1の前に立っている使用者側)から見て手前側を前方側とし、使用者から見て奥側を後方側とし、水洗大便器1を前方から見て右側を右側とし、前方から見て左側を左側として説明している。
図1〜図3に示すように、本発明の一実施形態による水洗大便器1は、陶器製の便器本体2と、この便器本体2の上面に上下方向に回動可能に配置された便座4と、この便座4を覆うように上下方向に回動可能に配置された便蓋6と、便器本体2の後方に配置された機能部8とを備えている。
また、図2に示すように、機能部8は、使用者の局部を洗浄する衛生洗浄部として機能する衛生洗浄系機能部10と、便器本体2への給水機能に関与する給水系機能部12とを備えている。
便器本体2は、ボウル形状の汚物受け面14と、この汚物受け面14の上縁において棚面16から立ち上がるように形成されたリム部18とを備えたボウル部20を備えている。また、便器本体2は、ボウル部20の下方に入口部22aが接続されて、ボウル部20内の汚物を排出する排水路である排水トラップ管路22を備えている。
ボウル部20の底部には、排水トラップ管路22の入口部22aに差し向けられるようにゼット吐水部32が形成されている。このゼット吐水部32による吐水(ジェット吐水)に関しては、給水系機能部12に設けられている貯水タンク34に貯水された洗浄水が、給水系機能部12の加圧ポンプ36によって加圧されて、ゼット吐水部32から吐出されるようになっている。
ここで、衛生洗浄系機能部10及び給水系機能部12のそれぞれの具体的な構造については、従来のものと同様であるため、詳細な説明については省略する。なお、給水系機能部12には、電磁弁の開閉操作、切替弁の切替操作、及び、加圧ポンプの回転数や作動時間等を制御するコントローラ13等が設けられている。
本実施形態による水洗大便器1は、ハイブリッド式の水洗大便器であり、リム吐水口26によるリム吐水について水道の給水圧力を利用して行い、ゼット吐水部32によるジェット吐水について加圧ポンプ36を制御することにより貯水タンク34内の洗浄水を供給するようになっている。水洗大便器は、水道からの洗浄水を、バルブを切り替えることによってリム吐水口26によるリム吐水とゼット吐水部32によるジェット吐水とに切り替えてもよい。また、水洗大便器は、貯水タンクから供給される洗浄水を、リム吐水口26によるリム吐水とゼット吐水部32によるジェット吐水とに切り替えてもよい。
つぎに、図3〜図10を参照して、本発明の一実施形態による水洗大便器1のリム導水路24及びリム吐水口26の詳細について説明する。
図4は図3に示す本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体部分において、リム部の内部に形成されるリム導水路の部分を拡大した部分拡大平面図であり、図5は図2に示す本発明の一実施形態による水洗大便器の断面視において、リム部の内部に形成されるリム導水路の部分を拡大して示す部分拡大側面図である。
図3及び図4に示すように、便器本体2は、リム部18からボウル部20内に洗浄水を吐水するリム吐水口26と、リム部18内においてボウル部20の後側領域からリム吐水口26まで延びるリム導水路24とを備えている。
リム導水路24の上流端の入口部24aには、導水管28が取付けられる。導水管28は、洗浄水源である水道(図示せず)から供給される洗浄水をリム導水路24内に供給する。この導水管28は、洗浄水源である水道(図示せず)に直結されている。水道の給水圧力を利用して、導水管28からリム導水路24内に供給された洗浄水は、リム導水路24内で前方へ導かれ、その後、リム部18内においてUターンして後方側に導かれ、リム吐水口26まで導かれる。
図3に示すように、ボウル部20は、ボウル部20を前後方向に二等分する左右方向に延びる中心線C1に対して前方側である前方側領域F1と後方側である後方側領域R1を備えている。リム導水路24は、このボウル部20の左右の一方の側のリム部18内において後方側領域R1から前方側領域F1まで延びている。
リム吐水口26は、ボウル部20の前方側領域F1におけるリム部18の内周面に形成される。リム吐水口26は、後方に向けて洗浄水を吐水する。リム吐水口26から吐水された洗浄水がボウル部20内を旋回することにより、ボウル部20内に旋回流が形成されるようになっている。リム吐水口26はリム部18の全周において単一の吐水口を形成する。よって、リム導水路24の出口は、単一のリム吐水口26のみにより形成される。リム導水路24には、リム吐水口26からの吐水の時にリム導水路24内に溜まる空気を抜く通気口が形成されていない。なお、リム吐水口26がボウル部20の前方側領域F1内に形成され、リム導水路24が後方側領域R1から前方側領域F1まで延び、リム導水路24の全長が長くなるので、リム導水路24内に溜まる空気の量が、リム導水路24が短い場合よりも増大している。一方、リム導水路24は、後方側領域R1からボウル部20の前端までは延びていないので、リム導水路24がボウル部20の前端のリム部18内を経由して延びる場合に比べてリム導水路24の容積を小さくすることができる。
なお、本実施形態の水洗大便器1においては、リム導水路24及びリム吐水口26について、ボウル部20の右側のリム部18の内部に配置した形態について説明するが、このような形態に限定されず、リム吐水口26をボウル部20の前方側領域F1内の左側のリム部18に配置して後方に向けてリム吐水を行うようにしてもよい。要するに、リム導水路24及びリム吐水口26ついては、ボウル部20の前方側領域F1内の左右の何れか一方の側のリム部18に配置してリム吐水を行うような形態であればよい。
また、本実施形態の水洗大便器1においては、リム導水路24及びリム吐水口26は、陶器を加工することで便器本体2に一体に形成されているが、例えば、樹脂等で便器本体2とは別体として形成し、便器本体2に取り付ける構成としてもよい。
次に、図4に示すように、リム導水路24は、導水管28に連結される入口部24aと、この入口部24aからリム部18の内部を前方に向けて延びる外側部24bと、この外側部24bの下流端から内側に屈曲する屈曲部24cと、この屈曲部24cから後方に向けてリム吐水口26まで延びる内側部24dとを備えている。リム導水路24は、前方側領域F1の右側のリム部18内において、外側部24b、屈曲部24c及び内側部24dによりUターンする流路を形成する。リム吐水口26は、内側部24dの下流端に形成される。
図6〜図13において、リム導水路24の導水路の形状について説明する。
図6は図4のVI−VI線に沿った断面図であり、図7は図4のVII−VII線に沿った断面図であり、図8は図4のVIII−VIII線に沿った断面図であり、図9は図4のIX−IX線に沿った断面図であり、図10は図4のX−X線に沿った断面図であり、図11は本発明の一実施形態による水洗大便器のリム導水路の入口部及びガイド部近傍の内部構造を示す平面図であり、図12は本発明の一実施形態による水洗大便器のリム導水路の入口部及びガイド部近傍の内部構造を示す側面図であり、図13は本発明の一実施形態による水洗大便器のリム導水路の入口部及びガイド部近傍の内部構造を示す斜視図である。
図6〜図10に示すように、リム導水路24は、内部導水路の外側の外側壁部50の壁面50a、その下方側の下側壁部51の壁面51a、その内側の内側壁部52の壁面52a、その上方側の上側壁部53の壁面53aによって導水路を形成する。
図6に示すように、リム導水路24は、入口部24a付近において、ボウル部の内側に向かうにつれて下り傾斜する外側壁部50の壁面50aと、壁面50aよりも内側に向かうにつれて緩やかに下り傾斜する下側壁部51の壁面51aと、上下方向に延びる内側壁部52の壁面52aと、左右方向に延びる上側壁部53の壁面53aとによって形成される断面形状を有する。
図7に示すように、リム導水路24には、リム部18の上下方向の中心線C2よりも上部において、外側壁部50の壁面50aの上端部と、内側壁部52の壁面52aの上端部と、上側壁部53の壁面53aとにより、横向き、すなわち、左右方向に長い長孔L1が形成される。このような長孔L1は段部60上に形成される。
また、リム導水路24には、横向きの長孔L1から連続するように、横向きの長孔L1の下方において、外側壁部50の壁面50aと、下側壁部51の壁面51aと、内側壁部52の壁面52aとにより、縦向き、すなわち、上下方向に長い長孔L2が形成される。
リム導水路24は、上下方向における断面形状が横向きの長孔L1と縦向きの長孔L2とを組み合わせた逆L字形状の断面形状に形成される。このため、リム導水路24は、リム部18の中心線C2よりも上側が鉤状の断面形状に形成され、中心線C2よりも下側が直線状の断面形状に形成される。図6〜図8において示されるように、リム導水路24は、リム導水路24の後方側領域R1側の上流部24e(図4参照)において、断面視でリム部18の上下方向における下半部の断面積A1が上半部の断面積A2よりも小さい。上流部24eは、リム導水路24の後方側領域R1側の部分であり、リム導水路24の入口部24aから中心線C1近傍までの部分である。
なお、本実施形態では、縦向きの長孔と横向きの長孔とを逆L字形状となるように組み合わせた断面形状としているが、これに限定されず、逆三角形状などのように様々な断面形状としてもよい。また、縦向きの長孔と横向きの長孔とを組み合わせる場合においても、たとえば、T字形状や、横向きの長孔が上下方向の中心よりも上側にあるような十字形状などの様々な断面形状としてもよい。このように、リム導水路24は、上下方向における下半部の断面積が上半部の断面積よりも小さい任意の形状とすることができる。
図8に示すように、リム導水路24には、リム部18の上下方向の中心線C2よりも上部において、外側壁部50の壁面50aの上端部と、内側壁部52の壁面52aの上端部と、上側壁部53の壁面53aとにより、横向き、すなわち、左右方向に長い長孔L3が形成される。
リム導水路24は、前後方向の中央付近の中心線C1近傍においても、横向きの長孔L3と縦向きの長孔L4とが組み合わされた逆L字形状の断面形状に形成される。このため、リム導水路24は、中心線C2よりも上側が鉤状の断面形状に形成され、中心線C2よりも下側が直線状の断面形状に形成される。リム導水路24は、中心線C1近傍においても、断面視でリム部18の上下方向における下半部の断面積A1が上半部の断面積A2よりも小さい。
図9に示すように、リム導水路24は、前方側領域F1における外側部24bの中間部と下流端との間において、長辺となる外側壁部50の壁面50aと、短辺の底面となる下側壁部51の壁面51aと、壁面50aと対向する長辺となる内側壁部52の壁面52aと、壁面51aと対向する短辺の天井面となる上側壁部53の壁面53aとにより、縦向きの長孔状の断面形状を形成する。
図10に示すように、リム導水路24は、前方側領域F1における外側部24bの下流端近傍において、長辺となる外側壁部50の壁面50aと、短辺の底面となる下側壁部51の壁面51aと、壁面50aと対向する長辺となる内側壁部52の壁面52aと、壁面51aと対向する短辺の天井面となる上側壁部53の壁面53aとにより、縦向きの長孔状の断面形状に形成される。
すなわち、リム導水路24は、入口部24aの直近の下流側において洗浄水が流れ込む上部空間が形成され、下流側になるにつれて上部空間の左右幅が狭くなるように、徐々に縮小して形成される。
また、図10に示すように、リム導水路24は、前方側領域F1における内側部24dの上流端近傍において、縦壁を形成する内側壁部52の壁面52bと、下方側の底面となる下側壁部51の壁面51bと、壁面52bと対向する縦壁となるリム内周壁部54の壁面54aと、壁面51bと対向する天井面となる上側壁部55の壁面55aとにより、縦向きの短孔状の断面形状に形成される。
次に、図5に示すように、リム導水路24の入口部24aから外側部24bまでの内部導水路の壁面53aの高さは比較的高い高さである。外側部24bまでの内部導水路の壁面53aの高さはリム吐水口26の上端26aの高さよりも高い。屈曲部24cにおいて、内部導水路の高さが、外側部24bの壁面53aの高さから内側部24dの壁面55aの高さまで低減される。内側部24dからリム吐水口26までの内部導水路の高さは比較的低い高さでほぼ一定である。このように、リム導水路24は、リム吐水口26の開口高さよりも高い高さの導水路を有する。すなわち、リム導水路24の導水路の壁面51aから壁面53aまでの高さは、リム吐水口26の壁面51bから壁面55aまでの高さよりも高い。リム吐水口26は、リム吐水口26の上端26aがリム部18の中心線C2よりも下側の下半部に位置するように形成される。リム吐水口26は、リム導水路24に対して小径に形成されている。
図11〜図13に示すように、リム導水路24には、入口部24aにガイド部56が設けられる。ガイド部56は、リム導水路24内において入口部24aと上部空間とを区画するガイド面を形成している。ガイド部56は、リムノズル40の吐水方向の延長線上に形成されている。ガイド部56は、リムノズル40の吐水方向に対し、斜め上方に傾斜された斜面を形成している。ガイド部56は、リムノズル40から吐水される洗浄水が衝突するように設けられ、ガイド部56は、衝突した洗浄水をリム導水路24内の上方の上部空間に導くようになっている。
つぎに、図14〜図16を参照して、本発明の一実施形態による水洗大便器1のリムノズル40の詳細について説明する。
図14は本発明の一実施形態による水洗大便器のリムノズルの中央断面図であり、図15は本発明の一実施形態による水洗大便器のリムノズルの概略斜視図であり、図16は本発明の一実施形態による水洗大便器のリムノズルを先端部側から見た正面図である。
図3及び図4に示すように、本実施形態のノズルであるリムノズル40は、導水管28の下流端に設けられる。リムノズル40は、リム導水路24の入口部24aに取付けられる。リムノズル40は、導水管28から供給される洗浄水をリム導水路24内に吐水して供給する。
図14〜図16に示すように、リムノズル40は、ノズル本体41と、接続部42、ノズル本体41の内側に突出するリブ44とを備える。ノズル本体41は、たとえば円筒形状に形成される。ノズル本体41は、リムノズル40における洗浄水の通水路を形成する。接続部42は、導水管28に接続されることでリムノズル40を導水管28に接続する。
ノズル本体41の先端部41aは、リム導水路24の入口部24aに取付けられた状態で、リム導水路24内にわずかに突出するように配置される。
リム導水路24内に供給される洗浄水を乱す撹拌手段であるリブ44は、ノズル本体41内の通水路に突出するように形成される。リブ44は、撹拌機能部を形成している。リブ44は、ノズル本体41の先端部41aから中間部41bまで延びるように設けられる。リブ44は、先端部41a又は中間部41bのみに設けられていてもよい。撹拌手段であるリブ44は、回転手段としても機能し、洗浄水の流れ方向を軸とした回転力を洗浄水の流れに加える。リブ44は、リム導水路24の入口部24aに設けられる。
リブ44は、薄板状の羽根を形成し、ノズル本体41の内周面に沿って螺旋状に配置される。リブ44は、中心軸線C41を中心として軸周りに回転するような向きに配置される。リブ44は、洗浄水の流れに中心軸線C41を中心とした右旋回の回転力を付与する。リブ44は、ノズル本体41内に3個(3列)配置されるが、1個、2個又は4個以上配置されてもよい。よって、洗浄水は、ノズル本体41から回転するように吐水され、リム導水路24内の洗浄水を乱し、リム導水路24内の上部に溜まっている空気を乱れた洗浄水により撹拌する。
つぎに、図2、図3、図11〜図13を参照して、本発明の一実施形態による水洗大便器の動作(作用)について説明する。
使用者が、便器使用後に、例えば、大洗浄用の操作ボタン(図示せず)を押すと、この操作ボタン(図示せず)からの信号がコントローラ13に送信され、水洗大便器1の大洗浄用の洗浄動作が開始される。使用者が操作ボタン(図示せず)を操作すると、コントローラ13は洗浄水を水道等の給水源から導水管28を介してリムノズル40に供給する。洗浄水は、リムノズル40のノズル本体41内において、リブ44により中心軸線C41を中心とした回転力を付与される。洗浄水は、矢印W0に示すように(図12及び図15参照)、リムノズル40から回転しながらリム導水路24内に吐水される。このように、リブ44によりリム導水路24内に供給される洗浄水が乱され、リム導水路24内に拡散され、リム導水路24内の上部に溜まっている空気を乱れた洗浄水により撹拌することができる。洗浄水は、入口部24a及び段部60上の上部空間においても回転するような乱れた状態の流れを形成する。洗浄水がリム導水路24内の上部を流れることにより、リム導水路24内の空気が微細化されて洗浄水に混入され、空気が塊になることを抑制しながら洗浄水とともにリム吐水口26から吐水することができる。よって、洗浄水がリム導水路内の上部に溜まっている空気とともにリム吐水口26から吐水される際、空気の炸裂音や空気の混じり音などの異音が発生することをより抑制することができ、静音性をより向上させることができる。
図11〜図13に示すように、リムノズル40からリム導水路24内に吐水された洗浄水は、ガイド部56に衝突し、矢印W1に示すように、リム導水路24内の上部空間に向けて上昇される。洗浄水は、ガイド部56により、リム導水路24内の中心線C2よりも上側よりも上方の上部空間、好ましくは段部60上の上部空間に流れ込みやすくなっている。リム導水路24内の上部に溜まっている空気が乱れた洗浄水により撹拌される。
リム導水路24内の上部空間に流れ込んだ洗浄水は、矢印W2に示すように、リム導水路24の上部に溜まっている空気を撹拌しながら段部60上を下流側に流れていく途中で、徐々に左右幅が狭くなるリム導水路24の上部空間から順次下降する下降流となってリム導水路24の下側壁部51に落ちるように流れ込む。
洗浄水は、リム導水路24の上流部24e(図4参照)において、下半部の断面積A1が上半部の断面積A2よりも小さいため、矢印W3に示すように、リム導水路24の上部空間の段部60上を流れやすくなっている。よって、リム導水路24内の上部に溜まっている空気を乱れた洗浄水によりより撹拌しやすくすることができる。
また、リム導水路24の上流部24eにおいて、リム導水路24が上下方向における断面形状が縦向きの長孔L2と横向きの長孔L1とを組み合わせた形状に形成されているので、洗浄水は、矢印W3に示すように、リム導水路24の上部空間の段部60上を流れやすくなっている。
洗浄水は、前方側領域F1における外側部24bの下流端に向かうにつれ、縦向きの長孔内に流下する。洗浄水が屈曲部24cに到達する前に、リム導水路24内の上部に溜まっている空気が、洗浄水中に撹拌されているので、屈曲部24cにおいて空気の塊が分離されにくく、空気による異音の発生を抑制することができる。
洗浄水は、屈曲部24cにおいて後方側に向きを変え、内側部24dを通ってリム吐水口26から後方に向けて吐出される。リム吐水口26が、意匠性や洗浄水の旋回性の向上のためにボウル部20の前方側領域F1に配置されていたとしても、空気が洗浄水中に攪拌され、空気による異音を抑制することができ、静音性を向上させることができる。リム吐水口26から吐水された洗浄水は、ボウル部20内を旋回しながら下方へ流下する旋回流を形成し、ボウル部20の内壁面が洗浄される。
その後、ゼット吐水が開始される。先ず、コントローラ13は、加圧ポンプ36に信号を送ってこれを起動させる。貯水タンク34内に貯水されていた洗浄水は、加圧ポンプ36によって加圧され、ボウル部20の下部に開口したゼット吐水部32から吐出される。ゼット吐水部32から吐出された洗浄水が排水トラップ管路22内に流入し、排水トラップ管路22を満水にしてするとサイホン現象が引き起こされる。このサイホン現象により、ボウル部20内の溜水及び汚物は、排水トラップ管路22に吸引され、下流側の排水管(図示せず)から排出される。便器本体2に洗浄水が供給されてから所定時間経過後、コントローラ13は、リム吐水口26からの吐水を終了させ、加圧ポンプ36の作動を停止させ、一連の洗浄動作が終了する。
つぎに、図17を参照して、本発明の一実施形態による水洗大便器1のリムノズル40の第1変形例について説明する。
図17は本発明の一実施形態による水洗大便器のリムノズルの第1変形例を示す斜視図である。
ここで、図17に示す本発明の一実施形態による水洗大便器1のリムノズル140において、図14に示す本発明の一実施形態による水洗大便器1のリムノズル40と同一部分については同一の符号を付し、これらの説明については省略する。
リムノズル140は、導水管28の下流端に設けられ、リム導水路24の入口部24aに取付けられる。リムノズル140は、ノズル本体141と、接続部42、ノズル本体141の内周面から外方側に凹む溝部144とを備える。ノズル本体141は、たとえば円筒形状に形成される。ノズル本体141は、リムノズル140における洗浄水の通水路を形成する。
ノズル本体141の先端部141aは、リム導水路24の入口部24aに取付けられた状態で、リム導水路24内にわずかに突出するように配置される。
リム導水路24内に供給される洗浄水を乱す撹拌手段である溝部144は、ノズル本体141内の内周面に沿って形成される。溝部144は、撹拌機能部を形成している。溝部144は、ノズル本体141の先端部141aから中間部141bまで延びるように設けられる。溝部144は、先端部141a又は中間部141bのみに設けられていてもよい。撹拌手段である溝部144は、回転手段としても機能し、例えば中心軸線C41の延びる方向である洗浄水の流れ方向を軸とした回転力を洗浄水の流れに加える。溝部144は、リム導水路24の入口部24aに設けられる。
溝部144は、長手方向に延びる溝部を形成し、ノズル本体141の内周面に沿って螺旋状に配置される。溝部144は、その各々についてノズル本体141の内周の6分の1程度の幅の窪みを形成する。溝部144は、中心軸線C41を中心として軸周りに回転するような向きに配置される。溝部144は、洗浄水の流れに中心軸線C41を中心とした左旋回の回転力を付与する。溝部144は、ノズル本体141内の内周に3個(3列)配置されるが、1個、2個又は4個以上配置されてもよい。よって、洗浄水は、ノズル本体141から回転するように吐水され、リム導水路24内の洗浄水を乱し、リム導水路24内の上部に溜まっている空気を乱れた洗浄水により撹拌する。よって、洗浄水がリム吐水口26から吐水される際に、リム導水路24内の上部に溜まっている空気により、異音が発生することをより抑制することができ、静音性をより向上させることができる。
つぎに、図18を参照して、本発明の一実施形態による水洗大便器1のリムノズル40の第2変形例について説明する。
図18は本発明の一実施形態による水洗大便器のリムノズルの第2変形例を示す斜視図である。図18においては、ノズル本体241内の流路の外形を概略的に点線により示している。
ここで、図18に示す本発明の一実施形態による水洗大便器1のリムノズル240において、図14に示す本発明の一実施形態による水洗大便器1のリムノズル40と同一部分については同一の符号を付し、これらの説明については省略する。
リムノズル240は、導水管28の下流端に設けられる。リムノズル240は、リム導水路24の入口部24aに取付けられる。リムノズル240は、導水管28から供給される洗浄水をリム導水路24内に吐水して供給する。
リムノズル240は、ノズル本体241と、接続部42、ノズル本体241の内側に形成された変化流路244とを備える。ノズル本体241は、たとえば円筒形状に形成される。ノズル本体241は、リムノズル240における洗浄水の通水路を形成する。
ノズル本体241の先端部241aは、リム導水路24の入口部24aに取付けられた状態で、リム導水路24内にわずかに突出するように配置される。
リム導水路24内に供給される洗浄水を乱す撹拌手段である変化流路244は、ノズル本体241内の通水路の向きを変化させる。変化流路244は、撹拌機能部を形成している。変化流路244は、ノズル本体241の中間部241bにおいては、断面視で左右方向に長径且つ上下方向に短径を有する楕円の外形の流路B1を形成している。さらに、変化流路244は、ノズル本体241の先端部241aにおいては、断面視で左右方向に短径且つ上下方向に長径を有する楕円の外形の流路B2を形成している。また、変化流路244は、ノズル本体241の中間部241bから先端部241aにかけて、左右方向に長径を有する楕円形状の流路B1が徐々に回転され、楕円の角度が徐々に変化し、先端部241aにおける上下方向に長径を有する楕円形状の流路B2となるように変化する。このように、ノズル本体241は、楕円形状の流路断面が、下流側に進むにつれ、中心軸線C41を中心として軸周りに回転するように形成されている。
なお、変化流路244は、ノズル本体241の中間部241bから先端部241aにかけて、左右方向に長径を有する楕円形状の流路B1が徐々に変形し、長径と短径との比を徐々に変えて、長径と短径とを入れ替えるようにして、先端部241aにおける上下方向に長径を有する楕円形状の流路B2となるように形成されてもよい。
変化流路244は、ノズル本体241の先端部241aから中間部241bまで延びるように設けられる。変化流路244は、先端部241a又は中間部241bのみに設けられていてもよい。撹拌手段である変化流路244は、回転手段としても機能し、洗浄水の流れ方向を軸とした回転力を洗浄水の流れに加える。変化流路244は、リム導水路24の入口部24aに設けられる。
変化流路244は、楕円形状の断面の導水路が下流側に向けて徐々に楕円形状が回転するような流路を形成している。変化流路244は、中心軸線C41を中心として軸周りに回転するような流路を形成する。変化流路244は、洗浄水の流れに中心軸線C41を中心とした右旋回の回転力を付与する。よって、洗浄水は、ノズル本体241から回転するように吐水され、リム導水路24内の洗浄水を乱し、リム導水路24内の上部に溜まっている空気を乱れた洗浄水により撹拌する。よって、洗浄水がリム吐水口26から吐水される際に、リム導水路24内の上部に溜まっている空気により、異音が発生することをより抑制することができ、静音性をより向上させることができる。
つぎに、上述した本発明の一実施形態による水洗大便器1における作用について説明する。
まず、本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、撹拌手段(リブ44、溝部144又は変化流路244)によりリム導水路24内に供給される洗浄水が乱され、リム導水路24内の上部に溜まっている空気を乱れた洗浄水により撹拌することができる。これにより、リム導水路24内の空気が微細化され、洗浄水とともにリム吐水口26から吐水される。よって、洗浄水がリム導水路24内の上部に溜まっている空気とともにリム吐水口26から吐水される際、異音を発生することを抑制することができ、静音性を向上させることができる。
つぎに、本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、回転手段(リブ44、溝部144又は変化流路244)によりリム導水路24内に供給される洗浄水の流れ方向を軸とした回転力を洗浄水の流れに加える。よって、洗浄水の流れが乱され、リム導水路24内の上部に溜まっている空気を乱れた洗浄水により撹拌することができる。
また、本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、前記撹拌手段は、リム導水路24の入口部24aに設けられるので、リム導水路24内に供給される洗浄水がリム導水路24の入口部24aから乱され、リム導水路24内の上部に溜まっている空気を乱れた洗浄水により効率よく撹拌することができる。
さらに、本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、リム吐水口26の開口高さよりも高い高さの導水路を有するような、リム導水路24内の上部に溜まっている空気による異音が生じやすいリム導水路24において、前記撹拌手段によりリム導水路24内に供給される洗浄水が乱される。これにより、リム導水路24内の上部に溜まっている空気を乱れた洗浄水により撹拌することができる。
さらに、本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、ボウル部20の後方側領域R1から前方側領域F1に形成されたリム吐水口26まで延びるような、リム導水路24内の上部に溜まっている空気による異音が生じやすいリム導水路24において、前記撹拌手段によりリム導水路24内に供給される洗浄水が乱される。これにより、リム導水路24内の上部に溜まっている空気を乱れた洗浄水により撹拌することができる。
さらに、本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、リムノズル40の先端部においてリムノズル40の通水路に突出するリブ44によりリム導水路24内に供給される洗浄水が乱され、リム導水路24内の上部に溜まっている空気を乱れた洗浄水により撹拌することができる。
さらに、本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、リム導水路24は、リム部18の内部において前方に向けて延びる外側部24bから屈曲部24cを介して後方に向けて延びる内側部24dを備え、後方に向けて洗浄水を吐水するリム吐水口26まで延びる。よって、リム導水路24がボウル部20の前端のリム部内を経由して延びる場合に比べてリム導水路24の容積を小さくすることができる。このため、リム導水路24内の上部に溜まる空気の量を減らすことができ、空気による異音をさらに抑制することができる。
さらに、本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、リム導水路24内に供給される洗浄水がリム導水路24内における上部に流れ込みやすくなり、リム導水路24内の上部に溜まっている空気を乱れた洗浄水によりより撹拌しやすくすることができる。これにより、リム導水路24内の空気が微細化され、洗浄水とともにリム吐水口26から吐水される。よって、洗浄水がリム導水路24内の上部に溜まっている空気とともにリム吐水口26から吐水される際、異音が発生することをより抑制することができ、静音性をより向上させることができる。
さらに、本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、ガイド部56によりリム導水路24内に供給される洗浄水をリム導水路24内における上部に流れ込みやすくすることができ、リム導水路24内の上部に溜まっている空気を乱れた洗浄水によりより撹拌しやすくすることができる。よって、洗浄水がリム導水路24内の上部に溜まっている空気とともにリム吐水口26から吐水される際、異音が発生することをより抑制することができ、静音性をより向上させることができる。
さらに、本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、縦向きの長孔がリム導水路24の上半部に延びるため、リム導水路24の下半部の断面積A1が上半部の断面積A2よりも小さくなるようなリム導水路24を容易に形成することができる。よって、リム導水路24内に供給される洗浄水をリム導水路24内における上部に流れ込みやすくすることができ、リム導水路24内の上部に溜まっている空気を乱れた洗浄水によりより撹拌しやすくすることができる。
1 水洗大便器
2 便器本体
4 便座
6 便蓋
8 機能部
10 衛生洗浄系機能部
12 給水系機能部
13 コントローラ
14 汚物受け面
16 棚面
18 リム部
20 ボウル部
22 排水トラップ管路
22a 入口部
24 リム導水路
24a 入口部
24b 外側部
24c 屈曲部
24d 内側部
24e 上流部
26 リム吐水口
26a 上端
28 導水管
32 ゼット吐水部
34 貯水タンク
36 加圧ポンプ
40 リムノズル
41 ノズル本体
41a 先端部
41b 中間部
42 接続部
44 リブ
50 外側壁部
50a 壁面
51 下側壁部
51a 壁面
51b 壁面
52 内側壁部
52a 壁面
52b 壁面
53 上側壁部
53a 壁面
54 リム内周壁部
54a 壁面
55 上側壁部
55a 壁面
56 ガイド部
60 段部
140 リムノズル
141 ノズル本体
141a 先端部
141b 中間部
144 溝部
240 リムノズル
241 ノズル本体
241a 先端部
241b 中間部
244 変化流路
A1 断面積
A2 断面積
B1 流路
B2 流路
C1 中心線
C2 中心線
C41 中心軸線
F1 前方側領域
L1 長孔
L2 長孔
L3 長孔
L4 長孔
R1 後方側領域
W0 矢印
W1 矢印
W2 矢印
W3 矢印

Claims (11)

  1. 洗浄水源から供給される洗浄水によって洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、
    ボウル形状の汚物受け面と、上記汚物受け面の上縁に形成されたリム部と、を備えたボウル部と、
    上記リム部から上記ボウル部内に洗浄水を吐水するリム吐水口と、
    上記リム部内において上記ボウル部の後方側領域から上記リム吐水口まで延びるリム導水路と、
    上記リム導水路内に供給される洗浄水を乱す撹拌手段と、を備え
    上記撹拌手段は、洗浄水の流れ方向を軸とした回転力を洗浄水の流れに加える回転手段であることを特徴とする水洗大便器。
  2. 上記撹拌手段は、上記リム導水路の入口部に設けられる、請求項1に記載の水洗大便器。
  3. 上記リム導水路は、上記リム吐水口の開口高さよりも高い高さの導水路を有する、請求項1又は2に記載の水洗大便器。
  4. 上記リム吐水口は、上記ボウル部の前方側領域における上記リム部に形成される、請求項1乃至の何れか1項に記載の水洗大便器。
  5. さらに、上記リム導水路内に洗浄水を供給するノズルを備え、
    上記撹拌手段は上記ノズルの先端部において上記ノズルの通水路に突出するリブである、請求項1乃至の何れか1項に記載の水洗大便器。
  6. 上記リム導水路は、
    上記リム部の内部を前方に向けて延びる外側部と、
    上記外側部の下流端から内側に屈曲する屈曲部と、
    上記屈曲部から後方に向けて延びる内側部とを備え、
    上記リム吐水口は、上記内側部の下流端に形成され、後方に向けて洗浄水を吐水する、請求項1乃至の何れか1項に記載の水洗大便器。
  7. 上記リム導水路は、上流部において下半部の断面積が上半部の断面積よりも小さくなるように形成される、請求項1乃至の何れか1項に記載の水洗大便器。
  8. 上記リム導水路は、上記リム導水路内に供給される洗浄水を上方に導くガイド部を有する、請求項1乃至の何れか1項に記載の水洗大便器。
  9. 上記リム導水路は、上下方向における断面形状が縦向きの長孔の上端部と横向きの長孔とを組み合わせた形状に形成される、請求項1乃至の何れか1項に記載の水洗大便器。
  10. 洗浄水源から供給される洗浄水によって洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、
    ボウル形状の汚物受け面と、上記汚物受け面の上縁に形成されたリム部と、を備えたボウル部と、
    上記リム部から上記ボウル部内に洗浄水を吐水するリム吐水口と、
    上記リム部内において上記ボウル部の後方側領域から上記リム吐水口まで延びるリム導水路と、
    上記リム導水路内に供給される洗浄水を乱す撹拌手段と、
    上記リム導水路内に洗浄水を供給するノズルと、を備え、
    上記撹拌手段は上記ノズルの先端部において上記ノズルの通水路に突出するリブであることを特徴とする水洗大便器。
  11. 洗浄水源から供給される洗浄水によって洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、
    ボウル形状の汚物受け面と、上記汚物受け面の上縁に形成されたリム部と、を備えたボウル部と、
    上記リム部から上記ボウル部内に洗浄水を吐水するリム吐水口と、
    上記リム部内において上記ボウル部の後方側領域から上記リム吐水口まで延びるリム導水路と、
    上記リム導水路内に供給される洗浄水を乱す撹拌手段と、を備え、
    上記リム導水路は、上下方向における断面形状が縦向きの長孔の上端部と横向きの長孔とを組み合わせた形状に形成されることを特徴とする水洗大便器。
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