JP6650922B2 - ヒゲゼンマイを組み立ておよび調整するための装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒゲゼンマイの終末曲線と協働することを意図されており、テンプのテン真に内端が固定されており、後者がテンプ受け内で回動する、ヒゲゼンマイを組み立ておよび調整するための装置に関する。
より具体的には、本発明は、実質的に円筒状で、終末曲線の半径に実質的に等しい半径を有する支持面と、支持面に隣接する支持板とを備え、支持面および支持板は終末曲線の常用位置を画定する、調整可能な角度方向でテンプ受けに組み付けられることを意図されたベースと、ベースから延在し、終末曲線を係止し、終末曲線の支持面への当接を維持する係止部材を支持する第1のアームとを含む装置に関する。
現在の組み立ておよび調整機構では、終末曲線の外端は、テンプ受けに固着されたヒゲ持ちホルダに固定されたヒゲ持ちにより固定化される。ヒゲ持ちホルダに対して回転可能な緩急針が、終末曲線の有効長さを調整するために設けられている。一般的に、緩急針は2つのアームを有することができる。第1のアームは、それらの間では終末曲線が自由である2つのピンを支持し、第2の任意選択のアームは、緩急針をテンプの軸の周りで回動させるレバーとして機能する。緩急針が回動すると、コイルの有効長さは減少または増加する。
終末曲線を組み立ておよび調整するための他の種類の装置は、特に、ヒゲゼンマイの組み立てを簡素化し、その有効長を調節する目的で設計されている。国際特許出願公開第2006/102911A1号は、この一例を記載している。この文献に記載された装置は、摩擦によりテンプ受けに取り付けられ、時計を振動させる単一のアームを有する。アームは、ヒゲゼンマイの終末曲線の常用位置を画定する円周溝を備え、その底部において、ヒゲゼンマイに当接して配置された外周部上の線条回転部材により支承され続ける。したがって、この文献によれば、線条回転部材は、ヒゲゼンマイの有効長さを規定するが、アームによって2つのピンが線条回転部材のいずれかの側で円周溝の近傍に支持され、終末曲線の案内を行う。
この装置の一つ主な欠点は、ヒゲゼンマイの終末曲線と協働する部材の構造に由来する。実際、ヒゲゼンマイは非常に壊れやすく繊細であり、その測時特性は、発生する可能性のある機械的応力の後に、非常に迅速に悪化する。従来技術のこの装置の場合には、ヒゲゼンマイが受ける可能性のある機械的応力が、線条回転部材との協働によって、その品質を劣化させる著しい危険性を示す。特に、回転部材は、ヒゲゼンマイに一定の圧力を加え、その駆動を保証する必要があるが、これがヒゲゼンマイの損傷を引き起こす。さらに、ヒゲゼンマイは、ガイドピンとの協働を通じてさらなる損傷を受ける可能性がある。典型的には、この種のピンは、アームに組み立てられた後に、円周溝の底部からの離間距離を正確に調整するために手作業を必要とする。したがって、ピンの周囲は、ヒゲゼンマイの側面に正確に平行でないことが多く、これによって動作中の摩擦が生じ、長期的には測時精度の損失につながり得る。最後に、かかる装置へのヒゲゼンマイの取り付けは、この配置作業中の操作が複雑であるので、損傷の危険性が既に高い。
国際特許出願公開第2006/102911A1号
本発明の一つの目的は、ヒゲゼンマイに損傷を引き起こす可能性のある機械的応力のない、ヒゲゼンマイの簡素化した組み立ておよび調整を実行することを可能にするような装置を提案することにより、ヒゲゼンマイを組み立ておよび調整するための既知の装置の欠点を相殺することにある。
この目的のため、本発明は、
ベースから延在し、終末曲線と協働するように支持面から所定の距離に配置可能にシュー(sabot)を支持する第2のアームと、
第1の構成と第2の構成との間で移動可能であり、第2のアームに作用し、それを弾性的に変形させてシューをベースに対して移動させることができるように配置された制御部材であって、制御部材の第1および第2の構成はそれぞれ、支持面からの距離が所定の距離に等しい位置にシューが置かれた第2のアームの第1の位置、および、支持面からの距離が所定の距離よりも大きい位置にシューが置かれた第2のアームの第2の位置に関連付けられる制御部材とをさらに含む、上記した種類の組み立ておよび調整装置に関する。
好ましい一実施形態によれば、制御部材の第1および第2の構成は、安定した構成である。
これらの特徴により、ヒゲゼンマイを所定の位置に据え付ける際、または、時計技術者がそれを調整する際に、ヒゲゼンマイの有効長を規定するシューを装置のベースから分離し、その後にその常用位置に正確に戻すことができる。
好ましくは、制御部材は、ユーザによる動作に反応して回動し、一方の構成から他方の構成に移行してベースに圧力をかけることができ、第2の構成において、支持面からの距離が所定の距離よりも大きくなる位置にシューが置かれるように、第2のアーム上に配置された偏心器を備える。
あるいは、制御部材は、ユーザによる動作に反応して回動し、一方の構成から他方の構成に移行して第2のアームに圧力をかけることができ、第2の構成において、支持面からの距離が所定の距離よりも大きくなる位置にシューが置かれるように、ベース上に配置された偏心器を備える。
また、第2のアームは、ベースから自由端に向けて、屈曲部分で終端する第1の実質的半径方向部分と、屈曲部分により第1の部分に接続された第2の実質的接線部分とを含むことができ、第1の部分、第2の部分および屈曲部分は、制御部材の構成の変化に反応して第2のアームが受ける弾性変形が第1の部分で本質的に生ずるように配置されると有利である。
同様に、第1のアームは、ベースから自由端に向かって、屈曲部で終端する第1の実質的半径方向部分と、屈曲部により第1の部分に接続された第2の実質的接線方向部分と含むことができ、第1の部分、第2の部分および屈曲部分は、第1のアームが、本質的に第1の部分で弾性変形を生ずることができるように配置されると有利である。
かかる構成により、ヒゲゼンマイを損傷する危険性のない係止部材を用いることができる。実際には、係止部材は弾性アームによっても支持されているので、ヒゲゼンマイに加わる圧力を微調整することができ、ヒゲゼンマイの完全性は、衝撃が起きた場合にも損なわれることはない。
好ましい一変形例によれば、係止部材は、ユーザによる適当な動作に反応して回動し、その回転方向に基づいて終末曲線を一方向または他方向に平行移動するように第1のアームに配置されたローレットローラを含む。
ローレットローラは、常用位置で終末曲線に当接して配置されるように意図された、合成材料製の実質的に円筒形の部分を含むと有利である。
一般的には、支持面からの所定の距離に非常に高い精度で位置することができるように、シューを支持する第2のアームの第1の位置において、シューが装置のベースに当接して配置されていると有利である。
また、本発明は、上述の特徴に応じてヒゲゼンマイを組み立ておよび調整するための装置を備えた時計仕掛けの機構部分、ならびにかかる時計仕掛けの機構部分を含む時計に関する。
本発明の好ましい一実施形態に係るヒゲゼンマイを組み立ておよび調整するための装置が設けられたヒゲゼンマイ付テンプの第1の側面に係る簡略化した正面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係るヒゲゼンマイを組み立ておよび調整するための装置が設けられたヒゲゼンマイ付テンプの第2の側面に係る簡略化した正面図である。 図1および図2の好ましい実施形態に係る装置の構造の詳細を示す分解斜視図である。 図1および図2の好ましい実施形態に係る装置の、図1の線IV−IVにおける概略断面図を示す。 図1および図2の好ましい実施形態に係る装置の第1の構成における、図1と同様の簡略化した正面図である。 図1および図2の好ましい実施形態に係る装置の第2の構成における、図1と同様の簡略化した正面図である。
本発明の他の特徴および利点は、非限定的な例として提供された添付の図面を参照しつつ、以下の詳細な説明を介してより明確に示される。図1および図2は、第1および第2の各側面に沿った、本発明の好ましい一実施形態に係るヒゲゼンマイの組み立ておよび調整をするための装置を備えたヒゲゼンマイ付テンプの概略正面図を示す。典型的には、図1は、直接アクセス可能な、例えば、裏側である時計仕掛け機構面に相当し、図2は、文字盤側のヒゲゼンマイ付テンプを示す。
従来、ヒゲゼンマイ1は、その内端部(図示せず)によってテンプ4のテン真2に固定されている。テン真2は、従来、テンプ受け6に装着され回動する一端を有する。
ヒゲゼンマイ1は、その外端部10に通じる終端曲線8を有する。
終末曲線8は、ヒゲゼンマイの組み立ておよび調整をするための装置12と協働する。
装置12は、調整可能な角度方向でテンプ受け6に取り付けられたベース14を含む。この目的のために、ここでは、非限定的な例示として、テンプ受け6にねじ込まれた2本のねじ16を示しており、それぞれのねじは、ベース14に設けられた楕円形の開口部18を横断する。したがって、ねじ16を若干緩めて、テンプ受け6に対する装置12の角度調整を可能とする。ねじ16が締められると、装置12の角度方向が固定される。以下の説明から明らかになるように、かかる調整は、公知の方法で、ヒゲゼンマイ付テンプが振動するのを可能にする。
以下の図面の詳細な説明から明らかになるように、装置12は、第1のアーム20および第2のアーム22をさらに含み、各アームは、終末曲線8をそれぞれ係止および案内する部材を支持する。
各アーム20または22は、ベース14から実質的に半径方向に延在し、屈曲部で終端する第1の部分24または26を有し、屈曲部は実質的に接線方向の第2の部分32または34への接続を提供する。図面は、第1の部分24、26に本質的に生じる弾性変形をアームが受けることができるように、アーム20、22、第1および第2の部分、ならびに屈曲部のそれぞれが配置されることを示している。
図3および図4は、図1および図2に示すような本発明の好ましい一実施形態に係る装置12の構成の詳細を示す。
より具体的には、図3は、図1および図2の実施形態に係る装置12の組み立ておよび調整を部分的に説明する分解斜視図である。図3において、第1および第2のアーム20、22は、明確性向上のために切断されている。
図3は、ベース14が、実質的に円筒状で、終末曲線8の半径に実質的に等しい半径を有する支持面40と、支持面40に隣接する支持板42とを有することを示している。また、リム44が、支持板42に対向してベース14上に部分的に配置されていると好ましいが、これは任意選択である。支持面40および支持板42は、終末曲線8の常用位置を画定しており、その常用位置における終末曲線8の軸方向の保守は、リム44によって改善されている。
支持板42およびリム44は、互いに対向して配置されており、後述する機能を有する
中空部46および48を有することに留意されたい。
また、ベース14は、実質的に円筒部分の形状であり、後述する機能を有する凹部50を有する。
上記のように、第1のアーム20は、図3の分解図に示すように、係止部材52を支持している。特に、ここでの係止部材52は、非限定的な例示であり、略円筒形状を有し、本質的に合成材料、好ましくはエラストマーから構成される第1の部分54と、第1の部分54を支持する役割を果たし、第1の部分と実質的に同じ直径を有する第2の部分56を備える。第2の部分56は、ここでは実質的に円盤形状の第3の部分58で終端し、続いて、第3の部分の上にはねじ頭の形状の第4の部分60が存在する。
有利には、第2、第3および第4の部分は、金属または従来の金属合金から一体に成形されており、一方、第1の部分は、他の部分にエラストマーを外部被覆することにより得ることができる。特に、第1の部分と第2の部分との間の接合部を小円鋸歯にして、後述するように、係止部材が回動した際の相互の保持を向上させることができる。
組立板62は、係止部材52を第1のアーム20の第2の部分32に組み立てるために設けられる。
第1のアーム20に係止部材52を組み立てる組立形態をより具体的に図3に示し、図1の線IV−IVに沿った断面図を図4に示す。第1および第2のアーム20、22は、明確化のために、これらの図では一部のみが示されている。
組立板62は、係止部材52の第2の部分56が配置された中心孔64を備えており、特に図1に示すように、第4の部分60が、アクセス可能に第1アーム20の適当な孔66内に収容される。次いで、係止部材52の第3の部分58は、第1のアーム20と組立板62との間の係止部材52の遮断を確実にするために、第1アーム20の適当な中空部68内に収容されている。組み立てが完了すると、第1の部分54は、その常用位置に確実に維持されるために、中空部46、48において、ヒゲゼンマイ1の終末曲線8に当接して配置される。
図3はさらに、係止部材52の回転案内機能を果たすように、中心孔64の両側に配置され、各々が湾曲した面を有する2つの支柱70を組立板62が含むことも示している。
図3に示すように、第2のアーム22は、終末曲線8のための案内部材72を支持している。
案内部材72は、2本のねじ(図2の参照番号76)と協働して、第2アーム22の第2の部分34への組み立てを確実にすることを意図されている2つの孔74を含む板状である。
また、案内部材72はシュー78を有し、シュー78は、ヒゲゼンマイ1の終末曲線8と協働して、それの常用位置への案内を確実にすること、または、ヒゲゼンマイ1の有効長さを規定することさえも意図している。
最後に、案内部材72は、偏心器84の脚部82を収容することを意図した孔80を有する。偏心器84は、実質的に円盤状の板部を備え、板部の2つの対向部は切り取られており、その上にはねじ頭88が存在する。案内部材72への偏心器84の組み立て、および、第2のアーム22への案内部材72の組み立てが完了すると、板部86をベース14の凹部50に対向させて配置する。
図1と同様であるが簡略化した図である図5および6を参照しつつ、装置12の動作への偏心器84の回転の影響を説明する。
図5は、ヒゲゼンマイ付テンプの現在の動作に対応する第1の構成にある装置12を示し、図6は、第2の、組み立てまたは調整構成にある装置12を示す。
偏心器84は、2つの機能位置、すなわち、ベース14と接触して位置していない第1の位置(図5)と、板部86が凹部50の底部に当接し、その脚部82、したがって、第2のアーム22の第2の部分34をベース14から分離する第2の位置(図6)との間で回動可能である。
前述の説明は、偏心器84は、制御部材として機能し、第1構成と第2構成の間を交互に可動であり、その脚部82を介して第2のアーム22に作用し、図5に示すような第1の構成から、図6に示す第2の構成に移行する際に、第2のアームを弾性的に変形させることができることを示している。実際、半径の小さい切取り部から半径の大きい充実部への移行による、装置のベース14上の板部86の動作は、第2のアーム22の変形により、ベース44に対する偏心器84の分離を生じさせる。
したがって、偏心器84の第1および第2の構成は、支持面40からの距離が終末曲線8と協働するよう構成により予め決められた距離にシュー78が置かれた第2のアーム22の第1の位置と、支持面40からの距離が所定の距離よりも大きく、もはや終末曲線8と協働しない距離にシュー78が置かれた第2アームの第2の位置とにそれぞれ関連付けられる。
所定の距離は、第2のアーム22に応力が加わっていない場合に、第2のアーム78が選択した場所に配置されるように、第2のアーム22の構成および寸法を設定することによって得ることができる。
特に、シュー78がベース14に当接して、より具体的には、支持板42およびリム44に当接して配置される場合に、所定の距離条件を満たすことが好ましく、これら支持板42およびリム44の寸法は、製造中に、使用すべきヒゲゼンマイ1の寸法に適合されることが好ましい。したがって、第2アーム22は、静置時にプレストレスを有するような構成および寸法とされていると有利であり、これによって、シュー78は、ベース14に当接して配置され、衝撃を受けた際にも、ヒゲゼンマイを常用位置に保持することを確実にする。次いで、所定の距離は、支持面40から測定した支持板42およびリム44の幅によって規定される。
したがって、第2のアーム22がその第1の位置にある際に、支持面40、支持板42、リム44およびシュー78は、ヒゲゼンマイのための、長方形断面を有する密閉ハウジングを画定する。
一般的には、シュー78は、支持面40から所定の距離に位置している場合には、所望の効果に応じて、本発明の範囲を逸脱することなく、終末曲線8に当接して配置されており、あるいは、これらの間にわずかな隙間を残すことができる。
偏心器84がその第2の構成にある場合、例えば、係止部材を無効にして、ベース14に対して終末曲線8を平行移動させ、ヒゲゼンマイ1の有効長の調節することができる。
非限定的な例示として示された好ましい実施形態の特定の場合には、係止部材52は、回動可能なようにその支持体(組立プレート62)に配置されている。したがって、偏心器84がその第2の構成にある場合、ヒゲゼンマイの有効長さを短くするには、図6において係止部材を反時計回りに回転させ、または、有効長さを長くするには時計回りに回転させれば十分である。
これによって、係止部材52は、ローレットローラ機能を果たすが、前述したように、それがどのように構築されるかを考えれば、ヒゲゼンマイ1への損傷を引き起こすことはない。
また、前述の説明は、対応する時計仕掛けの機構部分へのヒゲゼンマイ1の配置が、装置12の特徴により簡略化されていることを示している。実際に、偏心器84がその第2の構成にある場合、ヒゲゼンマイ1の終末曲線8を、支持面40に対して配置されるように、単純に支持板42上に置くことができ、第1のアーム20は弾性変形により分離されて、係止部材52と支持面40との間の、ヒゲゼンマイ1の通路を解放する。
終末曲線8が常用位置に向けて配置されると、第1のアーム20が解放され、支持面40に対してヒゲゼンマイ1を押すことにより、係止部材52をその機能を実行させることができる。
テンプ受け6に対してベース14を回転させることにより、時計を振動させることができる。
次いで、偏心器84を回転させ切り取り部の一方をベース14に対向させて配置することにより、第2のアーム22を解放する前に、係止部材52を一方向または他方向に回転させることによって、ヒゲゼンマイ1の有効長さを調整することができる。シュー78は、その後、支持面40から所定の距離に配置され、ヒゲゼンマイ付テンプが動作する状態となる。
上記したヒゲゼンマイを組み立ておよび調整するための装置の構成により、組み立てが容易で、信頼性があり、かつ、ヒゲゼンマイ付テンプの調整を非常に容易に実施する可能性を提供する装置が得られる。特に、測時品質を損なう可能性のある損傷を与えることなく、ヒゲゼンマイの配置または調整を行うことができることに留意されたい。さらに、本発明に従う装置では、ヒゲゼンマイを解放するために第2のアームを分離し、その後所定の位置に戻した場合には、シューを支持面から離間している距離は、構成により正確に遵守される。
前述の記載は、非限定的な例示としての特定の一実施形態を説明することに努めているものであり、本発明は、組み立て調整装置のベースおよびアーム、ならびに制御部材(ここでは偏心器84)および係止部材に対して図示および説明した形状等の、前述の特定の具体的な特徴に限定されない。本発明の範囲を逸脱することなく、多くの変形実施形態を検討することができる。具体的には、係止部材の構造および動作モードを、本発明の範囲を逸脱することなく、当業者が自身のニーズに基づいて変更することができる。
一変形例によれば、例えば、第2のアームと同様に、第1のアーム上に制御部材を設け、ベースと協働して、装置内へのヒゲゼンマイの配置をさらに容易にすることができる。

Claims (11)

  1. ヒゲゼンマイ(1)の終末曲線(8)と協働することを意図されており、テンプ(4)のテン真(2)にその内端が固定されており、前記テン真(2)がテンプ受け(6)内で回動する、ヒゲゼンマイを組み立ておよび調整するための装置(12)であって、前記装置は、
    実質的に円筒状で、終末曲線(8)の半径に実質的に等しい半径を有する支持面(40)と、支持面(40)に隣接する支持板(42)とを備え、前記支持面(40)および支持板(42)は終末曲線(8)の常用位置を画定する、調整可能な角度方向でテンプ受け(6)に組み付けられることを意図されたベース(14)と、
    前記ベース(14)から延在し、終末曲線(8)を係止し、終末曲線(8)の支持面(40)への当接を維持する係止部材(52)を支持する第1のアーム(20)とを含み、さらに、
    前記ベース(14)から延在し、終末曲線(8)と協働するように前記支持面(40)から所定の距離に配置可能にシュー(78)を支持する第2のアーム(22)と、
    第1の構成と第2の構成との間で移動可能であり、第2のアーム(22)に作用し、当該第2のアーム(22)を弾性的に変形させてシュー(78)を前記ベース(14)に対して移動させることができるように配置された制御部材であって、前記制御部材の第1および第2の構成はそれぞれ、前記支持面(40)からの距離が所定の距離に等しい位置に前記シュー(78)が置かれた第2のアーム(22)の第1の位置、および、前記支持面(40)からの距離が所定の距離よりも大きい位置にシュー(78)が置かれた第2のアーム(22)の第2の位置に関連付けられる制御部材とを含むことを特長とする装置。
  2. 前記制御部材の前記第1および第2の構成は、安定した構成である、請求項1に記載の装置。
  3. 前記制御部材は、ユーザによる動作に反応して回動し、第1および第2の構成の一方から他方の構成に移行して前記ベース(14)に圧力をかけることができ、第2の構成において、前記支持面(40)からの距離が所定の距離よりも大きくなる位置に前記シュー(78)が置かれるように、前記第2のアーム(22)上に配置された偏心器(84)を備える、請求項1または2に記載の装置(12)。
  4. 前記制御部材は、ユーザによる動作に反応して回動し、第1および第2の構成の一方から他方の構成に移行して前記第2のアーム(22)に圧力をかけることができ、第2の構成において、前記支持面(40)からの距離が所定の距離よりも大きくなる位置に前記シュー(78)が置かれるように、前記ベース(14)上に配置された偏心器(84)を備える、請求項1または2に記載の装置(12)。
  5. 前記第2のアーム(22)は、前記ベース(14)から自由端に向けて、屈曲部分(30)で終端する第1の実質的半径方向部分(26)と、前記屈曲部分(30)により第1の部分(26)に接続された第2の実質的接線部分(34)とを含み、前記第1の部分(26)、前記第2の部分(34)および前記屈曲部分(30)は、前記制御部材の構成の変化に反応して前記第2のアーム(22)が受ける弾性変形が前記第1の部分(26)で本質的に生ずるように配置される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置(12)。
  6. 前記シュー(78)は、前記第2のアーム(22)の前記第1の位置において前記ベース(14)に当接して配置される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置(12)。
  7. 前記第1のアーム(20)は、前記ベース(14)から自由端に向かって、屈曲部(28)で終端する第1の実質的半径方向部分(24)と、前記屈曲部(28)により第1の部分(24)に接続された第2の実質的接線方向部分(32)と含み、前記第1の部分(24)、前記第2の部分(32)および前記屈曲部分(28)は、前記第1のアーム(20)が、本質的に第1の部分(24)で弾性変形を生ずることができるように配置される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の装置(12)。
  8. 前記係止部材(52)は、ユーザによる適当な動作に反応して回動し、その回転方向に基づいて終末曲線(8)を一方向または他方向に平行移動するように前記第1のアーム(20)に配置されたローレットローラを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置(12)。
  9. 前記ローレットローラは、その常用位置において終末曲線(8)に当接して配置されるように意図された、合成材料製の実質的に円筒形の部分(54)を含む、請求項8に記載の装置(12)。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のヒゲゼンマイを組み立ておよび調整するための装置(12)を備える時計仕掛けの機構部分。
  11. 請求項10に記載の時計仕掛けの機構部分を含む時計。
JP2017505555A 2014-08-01 2015-07-31 ヒゲゼンマイを組み立ておよび調整するための装置 Active JP6650922B2 (ja)

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