JP6650007B2 - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP6650007B2
JP6650007B2 JP2018177168A JP2018177168A JP6650007B2 JP 6650007 B2 JP6650007 B2 JP 6650007B2 JP 2018177168 A JP2018177168 A JP 2018177168A JP 2018177168 A JP2018177168 A JP 2018177168A JP 6650007 B2 JP6650007 B2 JP 6650007B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
mass
parts
content
thermoplastic elastomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018177168A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018204032A (ja
Inventor
憲昭 伊達
憲昭 伊達
雅典 白木
雅典 白木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aron Kasei Co Ltd
Original Assignee
Aron Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aron Kasei Co Ltd filed Critical Aron Kasei Co Ltd
Priority to JP2018177168A priority Critical patent/JP6650007B2/ja
Publication of JP2018204032A publication Critical patent/JP2018204032A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6650007B2 publication Critical patent/JP6650007B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

本発明は、自動車、電子材料、家電、電気機器、医療用具、包装資材、文具・雑貨用品
等の各種成形品に有用であり、さらにはグリップ、チューブ、パッキン、ガスケット、ク
ッション体、フィルム、シート等の各種部材に用いられる熱可塑性エラストマー組成物及
び該組成物を用いて得られる成形体に関する。
従来、弾性を有する高分子材料としては、天然ゴム又は合成ゴム等のゴム類に架橋剤や
補強剤等を配合して高温高圧下で架橋したゴム類が汎用されている。しかしながらこのよ
うなゴム類は、高温高圧下で長時間にわたって架橋及び成形を行う行程が必要であり、加
工性に劣る。また架橋したゴムは熱可塑性を示さないため、熱可塑性樹脂のようにリサイ
クル成形が一般的に不可能である。そのため、通常の熱可塑性樹脂と同じように熱プレス
成形、射出成形、押出し成形等の汎用の溶融成形技術を利用して成形品を簡単に製造する
ことのできる熱可塑性エラストマーが近年種々開発されている。
従来、芳香族ビニル化合物に由来する構造単位を含有する重合体ブロック(A)と、イ
ソプレン又はイソプレン及びブタジエンの混合物に由来する構造単位を含有し、3,4−結
合単位及び1,2−結合単位の含有量の合計が45%以上である重合体ブロック(B)とを有
するブロック共重合体の水素添加物と、軟化剤やポリオレフィン樹脂を含む熱可塑性エラ
ストマー組成物が医療用シーリング材に用いられ、耐液漏れ性や酸素バリア性を示すこと
が知られている(特許文献1参照)。
一方、特許文献2には、末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体を、ヒドロ
シリル基含有ポリシロキサンで架橋した組成物と、ポリブテンオイルと、ポリオレフィン
樹脂及び芳香族ビニル系ブロック共重合体から選択される少なくとも1種以上の成分を用
い、圧縮永久歪特性やガスバリア性を改良した熱可塑性エラストマー組成物が開示されて
いる。
国際公開第2011/40586号 特開2005−68224号公報
しかしながら、特許文献1に記載の熱可塑性エラストマー組成物は、耐圧縮永久歪性が
十分ではなく、接続部分のパッキンに用いた場合に圧縮変形の戻りが悪くて接続部分に隙
間ができたり、ニップルに差し込んだチューブが折れ曲がって閉塞したり抜け落ちたりす
る可能性がある。
また、特許文献2に記載の熱可塑性エラストマー組成物は、溶融流動性が良くなく、成
形した場合に表面が荒れやすい傾向があり、また、ポリブテンオイルがブリードアウトし
やすく、成形体表面がべたつく恐れがある。さらに、実施例においてJIS K 7126A法によ
り、空気でガスバリア性を測定したことの記載はあるものの、水蒸気の透過性に関しては
発明の課題になく、どのようなものが耐透湿性の効果を示すかについては知られていない
通常、単一の高分子材料に関する非極性ガスの透過性については、気体分子が小さいも
のほど透過しやすいことが知られているが、エラストマー組成物の場合は含まれる構成成
分や、その混ざり方、モルフォロジー等によってガスの透過性が影響を受けるので、透過
性を予測するのは困難である。そして透過するのが水蒸気のような極性ガスの場合は化学
組成の影響がさらに大きくなるうえ、従来はせいぜいJIS K 7129で規定される、40℃、相
対湿度90%程度の測定条件が技術常識であり、より高温での水蒸気の透過性を減少させる
という課題も手段も知られてはいない。
一方、自動車用途は当然として、家電用途であっても、家電製品の小型化、高密度化に
伴い、弾性部品はより高温にさらされるようになってきていることから、より高温の環境
でもこれらの性能を発揮するものが求められている。温度が上昇した場合、飽和水蒸気圧
は指数関数的に上昇するので、例えば、70℃における飽和水蒸気圧は40℃に比べて約4倍
となり、従来、40℃における耐透湿試験では十分な性能だと考えられていたものでも、よ
り高温の環境下では使用に耐えないということが起こり得る。すなわち、成形性、柔軟性
、耐圧縮永久歪性等の特性に加えて、高温でも高い耐透湿性を発揮する熱可塑性エラスト
マー組成物及び成形品が求められている。
本発明の課題は、成形性及び柔軟性、に優れ、かつ高温下でも高い耐圧縮永久歪性、ガ
スバリア性及び耐透湿性を有する熱可塑性エラストマー組成物、及び該組成物を用いて得
られる成形体を提供することにある。
本発明は、
〔1〕 成分A:芳香族ビニル重合体ブロックと、イソプレンに由来する構造単位を含有し、1,2-結合単位及び3,4-結合単位の含有量の合計が45モル%以上であるイソプレン系重合体ブロックとを有するブロック共重合体の水素添加物であり、重量平均分子量が150,000〜500,000である水添ブロック共重合体、
成分B:40℃での動粘度が3,000〜20,000mm2/sのポリブテンオイル、
成分C:ポリオレフィン、及び
成分D:芳香族ビニル重合体ブロックとイソブチレン系重合体ブロックとから構成されたトリブロック共重合体D2
を含有してなり、
前記成分A 100質量部に対して、成分Bの含有量が10〜200質量部、成分Cの含有量が1〜200質量部、成分Dの含有量が50〜1200質量部である、熱可塑性エラストマー組成物、
並びに
〔2〕 前記〔1〕記載の熱可塑性エラストマー組成物からなる、成形体
に関する。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、成形性及び柔軟性に優れ、かつ高温下でも高
い耐圧縮永久歪性、ガスバリア性及び耐透湿性を有するという効果を奏するものである。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物(以下、本発明の組成物ともいう)は、
成分A:芳香族ビニル重合体ブロックと、イソプレン、又はイソプレン及びブタジエンの
混合物に由来する構造単位を含有し、1,2-結合単位及び3,4-結合単位の含有量の合計が45
モル%以上であるイソプレン系重合体ブロックとを有するブロック共重合体の水素添加物
であり、重量平均分子量が150,000〜500,000である水添ブロック共重合体、
成分B:40℃での動粘度が3,000〜20,000mm2/sのポリブテンオイル、
成分C:ポリオレフィン、及び
成分D:架橋されたイソブチレン系重合体D1、及び/又は芳香族ビニル重合体ブロック
とイソブチレン系重合体ブロックとから構成されたトリブロック共重合体D2
を含有するものである。
成分Aの水添ブロック共重合体は、芳香族ビニル重合体ブロックとイソプレン系重合体
ブロックとを有するブロック共重合体の水素添加物である。
芳香族ビニル重合体ブロックは、芳香族ビニル化合物に由来する構造単位(以下、芳香
族ビニル化合物単位ともいう)を含有する。該芳香族ビニル化合物としては、スチレン、
α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、
1,3−ジメチルスチレン、ビニルナフタレン等が挙げられ、これらの2種類以上が併用
されてもよい。これらの中では、入手が容易なスチレンが好ましい。
芳香族ビニル重合体ブロックは、本発明の効果を損なわない範囲で芳香族ビニル化合物
以外の単量体に由来する構造単位を含有してもよい。他の単量体としては、1-ブテン、ペ
ンテン、ヘキセン、ブタジエン、イソプレン、メチルビニルエーテル等のイオン重合し得
る共重合性単量体等が挙げられる。芳香族ビニル重合体ブロックを構成する全構造単位中
の、芳香族ビニル化合物単位の含有量は、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質
量%以上、さらに好ましくは95質量%以上である。
イソプレン系重合体ブロックは、イソプレン、又はイソプレン及びブタジエンの混合物
に由来する構造単位を含有し、1,2-結合単位及び3,4-結合単位を高含量で含むものである
。イソプレンに由来する構造単位(以下、イソプレン単位ともいう)には、下記の通り、
両側の構造単位と結合する炭素の違いにより、1,2-結合単位、3,4-結合単位、及び1,4-結
合単位が存在する。これらのうち、1,2-結合単位及び3,4-結合単位は、側鎖の炭素鎖が二
重結合を含むため、水素添加により、側鎖に1,4結合単位に比べて嵩高いアルキル基を有
することになる。同様に、ブタジエンに由来する構造単位(以下、ブタジエン単位ともい
う)にも、1,2-結合単位、3,4-結合単位、及び1,4-結合単位が存在するが、1,2-結合単位
と3,4-結合単位は実質同一の構造単位とみなす。本発明では、水素添加により側鎖が嵩高
くなる1,2-結合単位及び3,4-結合単位を多量に含むことにより、熱可塑性エラストマー組
成物のガスバリア性が向上する。
Figure 0006650007
1,2-結合単位及び3,4-結合単位の含有量の合計は、イソプレン系重合体ブロックを構成
する全構造単位中、ガスバリア性の観点から、45モル%以上であり、好ましくは47モル%
以上、より好ましくは50モル%以上、さらに好ましくは53モル%以上であり、好ましくは
95モル%以下、より好ましくは90モル%以下、さらに好ましくは80モル%以下、さらに好
ましくは70モル%以下である。これらの観点から、1,2-結合単位及び3,4-結合単位の含有
量の合計は、イソプレン系重合体ブロックを構成する全構造単位中、45モル%以上であり
、好ましくは47〜95モル%、より好ましくは50〜90モル%、さらに好ましくは50〜80モル
%、さらに好ましくは50〜70モル%、さらに好ましくは53〜70モル%である。
イソプレン系重合体ブロックが、イソプレン単位とブタジエン単位の両方を含む場合、
そのモル比(イソプレン単位/ブタジエン単位)は、好ましくは50/50〜95/5、より好ま
しくは60/40〜90/10、さらに好ましくは70/30〜85/15である。
イソプレン単位とブタジエン単位の結合形態は、ランダム状、ブロック状、テーパード
状のいずれであってもよい。
イソプレン系重合体ブロックは、本発明の効果を損なわない範囲でイソプレン単位及び
ブタジエン単位以外の単量体に由来する構造単位を含有してもよい。他の単量体としては
、スチレン、α-メチルスチレン、o-メチルスチレン、m-メチルスチレン、p-メチルスチ
レン、1,3-ジメチルスチレン、ジフェニルエチレン、1-ビニルナフタレン、4-プロピルス
チレン、4-シクロヘキシルスチレン、4-ドデシルスチレン、2-エチル-4-ベンジルスチレ
ン、4-(フェニルブチル)スチレン等の芳香族ビニル化合物等のアニオン重合可能な共重合
性単量体等が挙げられる。イソプレン系重合体ブロックを構成する全構造単位中、イソプ
レン単位の含有量、又はイソプレン単位及びブタジエン単位の含有量の合計は、ガスバリ
ア性の観点から、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、さらに好まし
くは95質量%以上である。
本発明において、芳香族重合体ブロックとイソプレン系重合体ブロックを有するブロッ
ク共重合体は水素添加(「水添」と略称することもある)されたものであり、実質的には
、イソプレン系重合体ブロックにおける不飽和二重結合(炭素−炭素二重結合)の一部又
は全部が水素添加されたものである。イソプレン系重合体ブロックの水素添加率は、好ま
しくは50%以上、より好ましくは60%以上、より好ましくは70%以上、さらに好ましくは
80%以上である。なお、該水素添加率は、「水添ブロック共重合体の水素添加率」として
記載することもある。
水添ブロック共重合体は、本発明の効果を損なわない範囲で、場合により、分子鎖中及
び/又は分子末端に、カルボキシル基、水酸基、酸無水物基、アミノ基、エポキシ基等の
官能基の1種又は2種以上を有していてもよい。
水添ブロック共重合体は、芳香族ビニル重合体ブロック及びイソプレン系重合体ブロッ
クをそれぞれ少なくとも1個含むブロック共重合体の水素添加物であり、好ましくは、芳
香族ビニル重合体ブロックを2個以上及びイソプレン系重合体ブロックを1個以上含むブロ
ック共重合体の水素添加物である。芳香族ビニル重合体ブロックとイソプレン系重合体ブ
ロックの結合形態は特に制限されず、直鎖状、分岐状、放射状、又はそれらの2つ以上が
組み合わさった結合形態のいずれであってもよいが、直線状に結合した形態が好ましく、
芳香族ビニル重合体ブロックを「A」、イソプレン系重合体ブロックを「B」で表したと
きに、(A−B)l、A−(B−A)m、B−(A−B)n(式中、l、m及びnはそれぞ
れ独立して1以上の整数を表す)の結合形態であることが好ましく、ゴム弾性、力学的特
性、取り扱い性等の観点から、(A−B)l及びA−(B−A)mで表される結合形態であ
ることがより好ましく、A−Bで表されるジブロック構造又はA−B−Aで表されるトリ
ブロック構造の結合形態であることがさらに好ましい。
また、水添ブロック共重合体が芳香族ビニル重合体ブロックを2個以上又はイソプレン
系重合体ブロックを2個以上有する場合には、それぞれの芳香族ビニル重合体ブロックと
イソプレン系重合体ブロックは互いに同じ構成のブロックであっても異なる構成のブロッ
クであってもよい。例えば、〔A−B−A〕で表されるトリブロック構造における2個の
芳香族ビニル重合体ブロックは、それらを構成する芳香族ビニル化合物の種類が、それぞ
れ同じであっても異なっていてもよい。
成分Aの水添ブロック共重合体における芳香族ビニル重合体ブロックの含有量は、柔軟
性及び圧縮永久歪の観点から、好ましくは5〜70質量%以上、より好ましくは15〜50質量
%以上、さらに好ましくは15〜35質量%以上である。
成分Aの水添ブロック共重合体において、芳香族ビニル重合体ブロックとイソプレン系
重合体ブロックの質量比(芳香族ビニル重合体ブロック/イソプレン系重合体ブロック)
は、柔軟性及びガスバリア性の観点から、好ましくは5/95〜70/30、より好ましくは15/85
〜50/50、さらに好ましくは15/85〜35/65である。
成分Aの水添ブロック共重合体の重量平均分子量は、耐圧縮永久歪性の向上及びオイル
ブリード抑制の観点から、150,000以上であり、流動性及び成形性の観点から、500,000以
下である。これらの観点から、成分Aの水添ブロック共重合体の重量平均分子量は、150,
000〜500,000であり、好ましくは160,000〜400,000、より好ましくは170,000〜350,000で
ある。
成分Aの含有量は、本発明の組成物中、オイルブリードの観点から、好ましくは5質量
%以上であり、水蒸気バリア性の観点から、好ましくは80質量%以下である。これらの観
点から、成分Aの含有量は、本発明の組成物中、好ましくは5〜80質量%、より好ましく
は5〜70質量%、さらに好ましくは7〜65質量%、さらに好ましくは10〜50質量%である。
成分Bは、ポリブテンオイルである。
ポリブテンオイルの40℃での動粘度は、長期耐熱性の向上及びブリード抑制の観点から
、3,000mm2/s以上であり、成形性及びガスバリア性の観点から、20,000mm2/s以下である
。これらの観点から、ポリブテンオイルの40℃での動粘度は、3,000〜20,000mm2/sであり
、好ましくは4,000〜17,500mm2/s、より好ましくは5,000〜15,000mm2/sである。
成分Bの含有量は、成分A 100質量部に対して、柔軟性及び溶融混練時の分散性の観点
から、10質量部以上であり、成形性の向上及びブリード抑制の観点から、200質量部以下
である。これらの観点から、成分Bの含有量は、成分A 100質量部に対して、10〜200質
量部であり、好ましくは15〜100質量部、より好ましくは20〜75質量部である。
成分Bの含有量は、本発明の組成物中、好ましくは0.1〜50質量%、より好ましくは0.5
〜30質量%である。
成分Cは、ポリオレフィンである。
ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重
合体等が挙げられ、これらの中では、耐熱性及び相溶性の観点から、ポリプロピレンが好
ましい。
ポリオレフィンの融点は、長期耐熱性の観点から、140℃以上が好ましく、成形性の観
点から、200℃以下が好ましい。これらの観点から、ポリオレフィンの融点は、好ましく
は140〜190℃、より好ましくは145〜185℃、さらに好ましくは150〜180℃である
ポリオレフィンの230℃、21Nでのメルトマスフローレイトは、成形性の観点から、0.1
g/10min以上が好ましく、耐熱性の観点から、100g/10min以下が好ましい。これらの観点
から、ポリオレフィンの230℃、21Nでのメルトマスフローレイトは、好ましくは0.1〜10
0g/10min、より好ましくは0.5〜80g/10min、さらに好ましくは1.0〜50g/10minである。
ポリオレフィンの曲げ弾性率は、ガスバリア性の観点から、30MPa以上が好ましく、柔
軟性の観点から、2500MPa以下が好ましい。これらの観点から、ポリオレフィンの曲げ弾
性率は、好ましくは50〜2000MPa、より好ましくは100〜1850MPa、さらに好ましくは200〜
1700MPaである。
成分Cの含有量は、成分A 100質量部に対して、溶融混練時の分散性の観点から、1質
量部以上であり、柔軟性及び耐圧縮永久歪性の観点から、200質量部以下である。これら
の観点から、成分Cの含有量は、成分A 100質量部に対して、1〜200質量部であり、好ま
しくは5〜175質量部、より好ましくは10〜150質量部、さらに好ましくは15〜100質量部、
さらに好ましくは20〜80質量部である。
成分Cの含有量は、本発明の組成物中、好ましくは0.1〜50質量%、より好ましくは0.5
〜30質量%である。
成分Dは、架橋されたイソブチレン系重合体D1、及び/又は芳香族ビニル重合体ブロ
ックとイソブチレン系重合体ブロックとから構成されたトリブロック共重合体D2である
イソブチレン系重合体は、イソブチレンに由来する構造単位(以下、イソブチレン単位
ともいう)を含有する。
イソブチレン系重合体は、本発明の効果を損なわない範囲でイソブチレン以外の単量体
に由来する構造単位を含有してもよい。他の単量体としては、脂肪族オレフィン類、脂環
式オレフィン類、芳香族ビニル類、ジエン類、ビニルエーテル類、シラン類、ビニルカル
バゾール、β−ピネン、アセナフチレン等が挙げられる。イソブチレン系重合体を構成す
る全構造単位中、イソブチレン単位の含有量は、高温下での水蒸気バリア性の観点から、
好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、さらに好ましくは70質量%以上
である。
架橋されたイソブチレン系重合体D1は、衛生性及び耐圧縮永久歪性の観点から、アリ
ル基を有するイソブチレン系重合体がヒドロシリル化架橋されたものであることが好まし
い。
アリル基を有するイソブチレン系重合体は、イソブチレン系重合体に対して以下の方法
等によってアリル基を導入することで得られる。水酸基等の官能基を有する重合体に不飽
和基を導入する方法としては、水酸基等の官能基を有する重合体に不飽和基を有する化合
物を反応させて重合体に不飽和基を導入する方法等が挙げられる。また、ハロゲン原子を
有する重合体に不飽和基を導入する方法としては、アルケニルフェニルエーテルとのフリ
ーデルクラフツ反応を行う方法、ルイス酸の存在下アリルトリメチルシラン等との置換反
応を行う方法、種々のフェノール類とのフリーデルクラフツ反応を行い水酸基を導入した
上でさらに前記のアルケニル基導入反応を行う方法等が挙げられる。
イソブチレン系重合体におけるアリル基の量は、必要とする特性によって任意に選ぶこ
とができるが、架橋後の特性の観点から、アリル基を有するイソブチレン系重合体は、1
分子当たり少なくとも0.2個のアリル基を末端に有する重合体であることが好ましく、1分
子当たり1.0個以上のアリル基を末端に有する重合体であることがより好ましく、1分子当
たり1.5個以上のアリル基を末端に有する重合体であることがさらに好ましい。イソブチ
レン系重合体におけるアリル基の量は、1H-NMRスペクトル解析法により測定することがで
きる。
イソブチレン系重合体のヒドロシリル化架橋は、例えば、分子内に複数のヒドロシリル
基を有する架橋剤と、白金系触媒とを用いて押出機による溶融混練により、行うことがで
きる。
架橋反応によって、重合体の耐圧縮永久歪性や耐熱性が向上するが、同時に硬度や溶融
粘度も上がってしまうので、成分Dをエラストマー組成物の構成として用いる場合には、
架橋後の分子量を選択の指標として用いることが組成物全体の物性バランスを崩さないで
配合する観点から、好ましい。
架橋されたイソブチレン系重合体D1の重量平均分子量は、圧縮永久歪の抑制の観点か
ら、50,000以上が好ましく、成形性の観点から、500,000以下が好ましい。これらの観点
から、架橋されたイソブチレン系重合体D1の重量平均分子量は、好ましくは50,000〜50
0,000、より好ましくは55,000〜450,000、さらに好ましくは75,000〜425,000、さらに好
ましくは100,000〜400,000である。
芳香族ビニル重合体ブロックとイソブチレン系重合体ブロックとを有するトリブロック
共重合体D2は、2個の芳香族ビニル重合体ブロックと1個のイソブチレン系重合体ブロッ
クとから構成されたものが好ましく、イソブチレン系重合体ブロックの両側に芳香族ビニ
ル重合体ブロックを備えたものがより好ましい。
芳香族ビニル重合体ブロックは、芳香族ビニル化合物単位を含有する。該芳香族ビニル
化合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチ
レン、p−メチルスチレン、1,3−ジメチルスチレン、ビニルナフタレン等が挙げられ
、これらの2種類以上が併用されてもよい。これらの中では、入手が容易なスチレンが好
ましい。
芳香族ビニル重合体ブロックは、本発明の効果を損なわない範囲で芳香族ビニル化合物
以外の単量体に由来する構造単位を含有してもよい。他の単量体としては、1-ブテン、ペ
ンテン、ヘキセン、ブタジエン、イソプレン、メチルビニルエーテル等のイオン重合し得
る共重合性単量体等が挙げられる。芳香族ビニル重合体ブロックを構成する全構造単位中
の、芳香族ビニル化合物単位の含有量は、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質
量%以上、さらに好ましくは95質量%以上である。
イソブチレン系重合体ブロックは、イソブチレン単位を含有する。
イソブチレン系重合体ブロックは、本発明の効果を損なわない範囲でイソブチレン以外
の単量体に由来する構造単位を含有してもよい。他の単量体としては、脂肪族オレフィン
類、脂環式オレフィン類、芳香族ビニル類、ジエン類、ビニルエーテル類、シラン類、ビ
ニルカルバゾール、β−ピネン、アセナフチレン等が挙げられる。イソブチレン系重合体
ブロックを構成する全構造単位中、イソブチレン単位の含有量は、高温下での水蒸気バリ
ア性の観点から、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、さらに好まし
くは70質量%以上である。
トリブロック共重合体D2に含まれるイソブチレン系重合体ブロックの含有量は、高温
下での水蒸気バリア性の観点から、50質量%以上が好ましく、オイルブリードの観点から
、90質量%以下が好ましい。これらの観点から、トリブロック共重合体D2に含まれるイ
ソブチレン系重合体ブロックの含有量は、好ましくは50〜90質量%、より好ましくは55〜
85質量%、さらに好ましくは60〜80質量%である。
トリブロック共重合体D2における、イソブチレン系重合体ブロックと芳香族ビニル重
合体ブロックの質量比(イソブチレン系重合体ブロック/芳香族ビニル重合体ブロック)
は、高温下での水蒸気バリア性の観点から、好ましくは50/50〜90/10、より好ましくは55
/45〜85/15、さらに好ましくは60/40〜80/20である。
トリブロック共重合体D2の重量平均分子量は、圧縮永久歪の抑制の観点から、50,000
以上が好ましく、成形性の観点から、500,000以下が好ましい。これらの観点から、トリ
ブロック共重合体D2の重量平均分子量は、好ましくは50,000〜500,000、より好ましく
は60,000〜400.000、さらに好ましくは70,000〜300,000である。
成分Dの含有量は、成分A 100質量部に対して、50〜1200質量部であり、両者が併用さ
れる場合は、それらの合計量が前記範囲であるものとする。
架橋されたイソブチレン系重合体D1が単独で含まれている場合、その含有量は、成分
A 100質量部に対して、高温下での水蒸気バリア性の観点から、50質量部以上であり、成
形体の表面を滑らかにし、外観を向上する観点から、1200質量部以下である。これらの観
点から、架橋されたイソブチレン系重合体D1の含有量は、成分A 100質量部に対して、
50〜1200質量部であり、好ましくは100〜1100質量部、より好ましくは200〜1000質量部で
ある。
トリブロック共重合体D2が単独で含まれている場合、その含有量は、成分A 100質量
部に対して、高温下での水蒸気バリア性の観点から、50質量部以上であり、耐圧縮永久歪
性の観点から、1200質量部以下である。これらの観点から、トリブロック共重合体D2の
含有量は、成分A100質量部に対して、50〜1200質量部であり、好ましくは100〜1100質量
部、より好ましくは200〜1000質量部である。
成分Dの含有量は、本発明の組成物中、好ましくは5〜90質量%、より好ましくは10〜8
5質量%である。
本発明の組成物は、成形体の表面平滑性の観点から、成分E:ポリフェニレンエーテル
を含有することが好ましい。
ポリフェニレンエーテルの還元粘度は、JIS K 7367に準拠した方法により、クロロホル
ム中に0.5g/dLの濃度で溶解した溶液の30℃での粘度とする。相溶性の観点から、0.1以上
が好ましく、分散性及び成形体の表面性の観点から、0.45未満が好ましい。これらの観点
から、ポリフェニレンエーテルの還元粘度は、好ましくは0.1〜0.45、より好ましくは0.1
5〜0.45、さらに好ましくは0.2〜0.45である。
ポリフェニレンエーテルのガラス転移温度は、耐熱性の観点から、170℃以上が好まし
く、成形性の観点から、260℃以下が好ましい。これらの観点から、ポリフェニレンエー
テルのガラス転移温度は、好ましくは170〜260℃、より好ましくは180〜250℃、さらに好
ましくは190〜240℃である。
ポリフェニレンエーテルの体積中位粒径は、分散性の観点から、0.1μm以上が好まし
く、生産性(分級)の観点から、1000μmが好ましい。これらの観点から、ポリフェニレ
ンエーテルの体積中位粒径は、好ましくは0.1〜1000μm、より好ましくは10〜800μm、
さらに好ましくは50〜500μmである。
成分Eの含有量は、成分A 100質量部に対して、成形体表面平滑性の観点から、1質量
部以上が好ましく、圧縮永久歪の観点から、100質量部以下が好ましい。これらの観点か
ら、成分Eの含有量は、成分A 100質量部に対して、好ましくは1〜100質量部、より好ま
しくは5〜80質量部、さらに好ましくは10〜70質量部である。
成分Eの含有量は、本発明の組成物中、好ましくは0.1〜30質量%、より好ましくは1.0
〜15質量%である。
本発明の組成物は、水蒸気バリア性の観点から、成分F:無機フィラーを含有すること
が好ましい。
無機フィラーとしては、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、クレー、酸化チタン、炭酸
マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、燐酸カルシウム、水
酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化鉄
、酸化亜鉛、アルミナ、シリカ、珪藻土、ドロマイト、石膏、焼成クレー、アスベスト、
ケイ酸カルシウム、ベントナイト、ホワイトカーボン、カーボンブラック、鉄粉、アルミ
ニウム粉、石粉、高炉スラグ、フライアッシュ、セメント、ジルコニア粉等が挙げられ、
これらの中では、水蒸気バリア性及び分散性の観点から、タルクが好ましい。
無機フィラーは、粒状、板状、棒状、繊維状、ウィスカー状等、様々な形状のものが知
られているが、本発明では、水蒸気バリア性及びガスバリア性の観点から、板状のものが
好ましい。板状とは、長径と厚みの比(長径/厚み)が5以上、好ましくは10〜500である
形状をいう。
板状の無機フィラーの体積中位粒径は、分散性の観点から、1.5μm以上が好ましく、
柔軟性の観点から、150μm以下が好ましくい。これらの観点から、板状の無機フィラー
の体積中位粒径は、好ましくは1.5〜150μm、より好ましくは1.75〜120μm、さらに好
ましくは2.0〜15μmである。
成分Fの含有量は、成分A 100質量部に対して、水蒸気バリア性の観点から、1質量部
以上が好ましく、成形体の表面性の観点から、500質量部以下が好ましい。これらの観点
から、成分Fの含有量は、成分A 100質量部に対して、好ましくは1〜500質量部、より好
ましくは20〜400質量部、さらに好ましくは50〜350質量部である。また、無機フィラーが
板状の場合は、水蒸気バリア性及びチューブ平滑性の観点から、250質量部以下が好まし
く、200質量部以下がより好ましい。
成分Fの含有量は、本発明の組成物中、好ましくは1〜50質量%、より好ましくは5〜35
質量%である。
本発明の組成物は、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、カーボンブラッ
ク、シリカ、炭素繊維、ガラス繊維等の補強剤;絶縁性熱伝導性フィラー、顔料、難燃剤
、帯電防止剤、離型剤、粘着付与剤、架橋剤、架橋助剤、発泡剤、香料等の各種添加剤を
含有していてもよい。
本発明の組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、他の熱可塑性樹脂や熱可塑性エ
ラストマーを含有していてもよい。
また、本発明の組成物には、極性樹脂の改質を目的として、極性エラストマーが含有さ
れていてもよい。極性エラストマーとしては、特に制限されないが、例えばNBR(ニト
リルゴム)、ポリウレタンゴム、エピクロルヒドリンゴム、ポリウレタン系熱可塑性エラ
ストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
本発明の組成物は、成分A〜成分D、必要に応じて、成分E、成分F等を含む原料混合
物を、押出機又はニーダーにより加熱混練する方法により得ることが好ましい。
本発明でいう「混合」とは、各種成分が良好に混合される方法であれば特に限定されず
、各種成分を溶解可能な有機溶媒中に溶解させて混合してもよいし、原料を加熱し、溶融
混練によって混合してもよい。
本発明では、成分Dが架橋されたイソブチレン系重合体D1を含む場合、架橋されたイ
ソブチレン系重合体D1は、成分Bのポリブテンオイル及び/又は成分Cのポリオレフィ
ンの少なくとも一部と溶融混合したものであることが好ましい。架橋されたイソブチレン
系重合体D1を予め成分Bと溶融混合しておくことにより、柔軟性が向上する。また、架
橋されたイソブチレン系重合体D1を成分Cと溶融混合しておくことにより、長期耐熱性
が向上する。
架橋されたイソブチレン系重合体D1と予め溶融混合される成分Bの量は、架橋された
イソブチレン系重合体D1 100質量部に対して、好ましくは10〜50質量部、より好ましく
は15〜45質量部である。また、架橋されたイソブチレン系重合体D1と予め溶融混合され
る成分Cの量は、架橋されたイソブチレン系重合体D1 100質量部に対して、好ましくは
1〜20質量部、より好ましくは3〜15質量部である。
このようなイソブチレン系重合体D1が予め成分B及び成分Cと溶融混合されたものの
市販品として、「SIBSTAR P1140B」(カネカ株式会社製)等を利用することもできる。
押出機としては、例えば、単軸押出機、平行スクリュー二軸押出機、コニカルスクリュ
ー二軸押出機等が挙げられる。本発明では、混合能力が優れる(得られる混合物が分散性
の良好なものとなる)観点から、二軸押出機が好ましく、同方向転二軸押出機がより好ま
しい。
押出機の吐出部分に装着されるダイは、任意のものを選択できるが、例えば、ペレット
の生産に適するストランドダイ、シートやフィルムの生産に適するTダイ等のほか、パイ
プダイ、異形押出ダイ等が挙げられる。
また、押出機は、空気開放部分や減圧装置につながるガス抜き用のベントを備えていて
もよいし、複数の原料投入口を供えていてもよい。
ニーダーとは、温度制御が可能なバッチ式ミキサーを意味し、バンバリーミキサー、ブ
ラベンダープラストグラフ、ラボプラストミル等が挙げられる。
各成分は、押出機又はニーダーに、一括で投入しても、別々に投入しても、また、分割
して投入してもよい。
本発明の組成物は、用途に応じて、ペレット、粉体、シート等の形状とすることができ
る。例えば、押出機によって溶融混練してストランドに押出し、冷水中で冷却しつつカッ
ターによって円柱状や米粒状などのペレットに切断される。得られたペレットは、通常、
射出成形、押出成形によって所定のシート状成形品や金型成形品とする。また、溶融混練
物をルーダー等でペレットにし成形加工原料とすることもできる。シート状の熱可塑性エ
ラストマー組成物に、台紙等を貼付した中間製品としてもよい。
本発明の組成物は、特に限定されることなく、一般的なスチレン系エラストマー、ポリ
オレフィン系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、
アクリル系エラストマーやポリエステル系エラストマー等が用いられる分野に用いること
ができる。
本発明の組成物のA硬度は、柔軟性の観点から、好ましくは10〜95、より好ましくは20
〜90、さらに好ましくは40〜90である。
本発明の組成物を、常法に従って、適宜加熱成形することにより、成形体が得られる。
加熱成形時の温度は、成形体外観性の観点から、好ましくは150〜250℃、より好ましく
は170〜230℃である。
本発明の組成物を用いた成形体の製造に用いられる装置は、成形材料を溶融できる任意
の成形機を用いることができる。例えば、ニーダー、押出成形機、射出成形機、プレス成
形機、ブロー成形機、ミキシングロール等が挙げられる。
本発明の組成物を用いた成形体の形状の具体例としては、筒状成形体、封止用成形体、
シート状成形体等が挙げられる。筒状成形体は、インクジェット記録装置用チューブ、カ
テーテル、輸液用チューブ、腹膜透析用チューブ、輸血用チューブ、人工心肺や血液透析
等に用いる血液回路チューブ等の医療用チューブ、気体、液体、半固体及びこれらの混合
物の移送用等に用いられる各種工業用チュ−ブ等として用いることができる。また、封止
用成形体は、各種パッキン、シール、ガスケット、太陽電池用封止材、食品用ライナー材
等として用いることができる。
以下に、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって
なんら限定されるものではない。実施例及び比較例で使用した原料の各種物性は、以下の
方法により測定した。
<成分A>
〔芳香族ビニル重合体ブロックにおける芳香族ビニル化合物単位の含有量〕
核磁気共鳴装置(ドイツ国BRUKER社製、DPX-400)を用いて測定する。
〔イソプレン系重合体ブロックにおける1,2-結合単位及び3,4-結合単位の合計含有量〕
水素添加前のブロック共重合体をCDCl3に溶解して1H-NMRスペクトルを測定[装置:JNM
-Lambda 500(日本電子株式会社製)、測定温度:50℃]し、イソプレン、ブタジエン、
又はイソプレンとブタジエンの混合物由来の構造単位の全ピーク面積と、イソプレン単位
における1,2-結合単位及び3,4-結合単位、ブタジエン単位における1,2-結合単位、またイ
ソプレンとブタジエンの混合物の場合にはそれぞれの前記結合単位に対応するピーク面積
の比から、3,4-結合単位と1,2-結合単位の含有量の合計を算出する。
〔水添ブロック共重合体の水素添加率〕
水素添加前後におけるブロック共重合体のヨウ素価を測定し、下記式より水添ブロック
共重合体の水素添加率(%)を算出する。
Figure 0006650007
〔イソプレン系重合体ブロックにおけるイソプレン単位及び/又はブタジエン単位の含有
量〕
核磁気共鳴装置(ドイツ国BRUKER社製、DPX-400)を用いて測定する。
〔ブロック共重体における芳香族ビニル重合体ブロック及びイソプレン系重合体ブロック
の含有量〕
核磁気共鳴装置(ドイツ国BRUKER社製、DPX-400)を用いて測定する。
〔ブロック共重合体の重量平均分子量(Mw)〕
以下の測定条件で、ゲルパーミエーションクロマトグラフにより、ポリスチレン換算で
分子量を測定し、重量平均分子量を求める。
測定装置
・ポンプ:JASCO(日本分光株式会社)製、PU-980
・カラムオーブン:昭和電工株式会社製、AO-50
・検出器:日立製、RI(示差屈折計)検出器 L-3300
・カラム種類:昭和電工株式会社製「K-805L(8.0×300mm)」及び「K-804L(8.0×300mm)」
各1本を直列使用
・カラム温度:40℃
・ガードカラム:K-G(4.6×10mm)
・溶離液:クロロホルム
・溶離液流量:1.0ml/min
・試料濃度:約1mg/ml
・試料溶液ろ過:ポリテトラフルオロエチレン製0.45μm孔径ディスポーザブルフィルタ
・検量線用標準試料:昭和電工株式会社製ポリスチレン
<成分B>
〔動粘度〕
JIS Z 8803に従って、40℃の温度で測定する。
<成分C>
〔融点〕
示差走査熱量測定(DSC)装置を用い、JIS K 7121で規定される方法に準拠して10℃/min
で昇温して得られる融解ピークの温度を融点とする。融解ピークが複数表れる場合は、よ
り低い温度で表れる融解ピークを融点とする。
〔メルトマスフローレイト(MFR)〕
ASTM D 1238に準拠した方法により、230℃で測定する。
〔曲げ弾性率〕
JIS K7171に準拠した方法により測定する。
<成分D>
〔架橋されたイソブチレン系重合体D1におけるイソブチレン単位の含有量〕
核磁気共鳴装置(ドイツ国BRUKER社製、DPX-400)を用いて測定する。
〔架橋されたイソブチレン系重合体D1の重量平均分子量(Mw)〕
クロロホルムを溶離液とするゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)測定によ
り、ポリスチレン換算で測定する。
〔トリブロック共重合体D2の芳香族ビニル重合体ブロックにおける芳香族ビニル化合物
単位の含有量〕
核磁気共鳴装置(ドイツ国BRUKER社製、DPX-400)を用いて測定する。
〔トリブロック共重合体D2のイソブチレン系重合体ブロックにおけるイソブチレン単位
の含有量〕
核磁気共鳴装置(ドイツ国BRUKER社製、DPX-400)を用いて測定する。
〔トリブロック共重合体D2に含まれる芳香族ビニル重合体ブロック及びイソブチレン系
重合体ブロックの含有量〕
核磁気共鳴装置(ドイツ国BRUKER社製、DPX-400)を用いて測定する。
〔トリブロック共重合体D2の重量平均分子量(Mw)〕
クロロホルムを溶離液とするゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)測定によ
り、ポリスチレン換算で測定する。
<成分E>
〔還元粘度〕
JIS K 7367に準拠した方法により、クロロホルム中に0.5g/dLの濃度で溶解した溶液の3
0℃での粘度を測定する。
〔ガラス転移温度(Tg)〕
JIS K 7121に準拠した方法により、DSC法によって測定する。
〔体積中位粒径〕
JIS Z 8825に準拠した方法により、レーザー回折法による体積基準の累積50%粒径D50
を測定する。
<成分F>
〔体積中位粒径〕
JIS Z 8825に準拠した方法により、レーザー回折法による体積基準の累積50%粒径D50
を測定する。
実施例1〜20及び比較例1〜12(実施例1、3〜11、15〜20は参考例である)
(1) 熱可塑性エラストマー組成物(ペレット)の作製
表7〜11に示す組成比(質量比)で原料成分を、ミキサーに投入し、プレミキシングした。その後、得られた混合物を下記の条件で押出機(連続式混練機)により溶融混練して、熱可塑性エラストマー組成物のペレットを製造した。
・押出機:KZW32TW-60MG-NH((株)テクノベル製)
・シリンダー温度:180〜240℃
・スクリュー回転数:300r/min
実施例及び比較例で使用した原料成分の詳細を表1〜6に示す。
Figure 0006650007
Figure 0006650007
Figure 0006650007
Figure 0006650007
Figure 0006650007
Figure 0006650007
(2) 成形体の作製
(2-1) 射出成形体
ペレットを、下記の条件で射出成形し、幅125mm×長さ125mm×厚さ2mmのプレートを作
製した。
〔射出成形条件〕
射出成形機:100MSIII-10E(商品名、三菱重工業(株)製)
射出成形温度:200℃
射出圧力:30%
射出時間:10sec
金型温度:40℃
(2-2) プレス成形体
ペレットを、下記の条件でプレス成形し、幅20cm×長さ20cm×厚さ0.5mmのシートを作
製した。
〔プレス成形条件〕
プレス機:40ton電動油圧成型機
加熱温度:上型200℃、下型200℃
加熱時間:5min
プレス圧:5MPa
冷却時間:2min
(2-3) チューブ成形体
ペレットを、下記の条件でチューブ成形し、外径φ6.0mm、内径φ2.5mmのチューブを作
製した。
〔チューブ成形条件〕
チューブ成形機:単軸押出機
シリンダー温度:220℃
得られた成形体を用い、実施例及び比較例で得られた組成物について、下記の評価を行
った。なお、結果を表7〜11に示す。
(1) 柔軟性
射出成形体を用いた。
厚さ2mmの成形体試料を3枚重ね(合計6mm)としたものについて、JIS K 6253に準拠した
測定時間1秒のA硬度(試験開始から1秒後の値)を測定した。測定は温度23℃、湿度50%の
室内で1日状態調節の後、実施した。
(2) ガスバリア性
プレス成形体を用いた。
JIS K 7126に準拠した方法により、酸素透過係数を測定した。
(3) 水蒸気バリア性
プレス成形体を用いた。
40℃環境下と70℃環境下で透湿度を測定した。
40℃環境下:JIS K 0208(カップ法)、条件:40℃×90%RH、シート厚さ:0.5mm
70℃環境下:差圧法にて測定
測定機:GTR-20XAGS(GTRテック社)
試験条件:70±0.1℃×90±2%RH
測定面積:15.2cm2
試料形状:90mm×90mm×t=0.5±0.1mm
(4) 耐圧縮永久歪性
射出成形体を用いた。
JIS K 6262に準拠した方法により、70℃、24時間環境下と100℃、24時間環境下での圧
縮永久歪率(CS)を測定した。
(5) 成形性
チューブ成形体を用いた。
(5-1) 表面性
チューブの表面を目視及び触感により観察し、下記の評価基準に従って評価した。
1:凹凸が酷くざらざらで平滑性が著しく低い。
2:ざらつきが目立つ平滑性が低い。
3:若干ざらついているが平滑性は問題ないレベル。
4:十分な平滑性を有している。
5:平滑性が極めて高い。
(5-2) ベタツキ
チューブの先端10mm長を、チューブ内壁が完全に密着するまで押しつぶして5秒間保持
した後、圧力を開放してチューブ内壁同士が離れるまでの時間(sec)を測定した。
(5-3) キンク性
チューブを長さ300mmにカットし、チューブの両端を合わせて、クリップ等で挟んだ。
挟んだチューブ両端から、2本が接触、並行となるようにチューブ中央部に向かってゆっ
くりと指で押さえてなぞり、なぞっていく途中でチューブ中央部が座屈した場所で指を止
め、チューブ中央部からの距離を測定した。
Figure 0006650007
Figure 0006650007
Figure 0006650007
Figure 0006650007
Figure 0006650007
以上の結果より、実施例1〜20の熱可塑性エラストマー組成物は、比較例1〜12と
対比して、柔軟性、高温下での耐湿性及び耐圧縮永久歪性、及び成形性のいずれも良好で
あることが分かる。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、自動車、電子材料、家電、電気機器、医療用
具、包装資材、文具・雑貨用品等の各種成形品に有用であり、さらにはグリップ、チュー
ブ、パッキン、ガスケット、クッション体、フィルム、シート等の各種部材に用いられる
本発明の態様として、以下のものが挙げられる。
〔1〕 成分A:芳香族ビニル重合体ブロックと、イソプレン、又はイソプレン及びブタジエンの混合物に由来する構造単位を含有し、1,2-結合単位及び3,4-結合単位の含有量の合計が45モル%以上であるイソプレン系重合体ブロックとを有するブロック共重合体の水素添加物であり、重量平均分子量が150,000〜500,000である水添ブロック共重合体、
成分B:40℃での動粘度が3,000〜20,000mm2/sのポリブテンオイル、
成分C:ポリオレフィン、及び
成分D:架橋されたイソブチレン系重合体D1、及び/又は芳香族ビニル重合体ブロックとイソブチレン系重合体ブロックとから構成されたトリブロック共重合体D2
を含有してなり、
前記成分A 100質量部に対して、成分Bの含有量が10〜200質量部、成分Cの含有量が1〜200質量部、成分Dの含有量が50〜1200質量部である、熱可塑性エラストマー組成物。
〔2〕 成分Cのポリオレフィンの融点が、140℃以上である、前記〔1〕記載の熱可塑性エラストマー組成物。
〔3〕 成分Dのうち、イソブチレン系重合体D1が、アリル基を有するイソブチレン系重合体がヒドロシリル化架橋されたものである、前記〔1〕又は〔2〕記載の熱可塑性エラストマー組成物。
〔4〕 成分Dのうち、トリブロック共重合体D2の重量平均分子量が50,000〜500,000であり、該トリブロック共重合体D2に含まれるイソブチレン系重合体ブロックの含有量が50〜90質量%である、前記〔1〕〜〔3〕いずれか記載の熱可塑性エラストマー組成物。
〔5〕 さらに、成分E:ポリフェニレンエーテルを含有する、前記〔1〕〜〔4〕いずれか記載の熱可塑性エラストマー組成物。
〔6〕 成分Eのポリフェニレンエーテルの還元粘度が0.45未満である、前記〔5〕記載の熱可塑性エラストマー組成物。
〔7〕 さらに、成分F:無機フィラーを、成分A 100質量部に対して1〜500質量部含有する、前記〔1〕〜〔6〕いずれか記載の熱可塑性エラストマー組成物。
〔8〕 成分Fの無機フィラーがタルクである、前記〔7〕記載の熱可塑性エラストマー組成物。
〔9〕 架橋されたイソブチレン系重合体D1は、成分Bのポリブテンオイル及び/又は成分Cのポリオレフィンの少なくとも一部と溶融混合してなるものである、前記〔1〕〜〔8〕いずれか記載の熱可塑性エラストマー組成物。
〔10〕 前記〔1〕〜〔9〕いずれか記載の熱可塑性エラストマー組成物からなる、成形体。
〔11〕 筒状成形体である、前記〔10〕記載の成形体。
〔12〕 封止用成形体である、前記〔10〕記載の成形体。

Claims (10)

  1. 成分A:芳香族ビニル重合体ブロックと、イソプレンに由来する構造単位を含有し、1,2-結合単位及び3,4-結合単位の含有量の合計が45モル%以上であるイソプレン系重合体ブロックとを有するブロック共重合体の水素添加物であり、重量平均分子量が150,000〜500,000である水添ブロック共重合体、
    成分B:40℃での動粘度が3,000〜20,000mm2/sのポリブテンオイル、
    成分C:ポリオレフィン、及び
    成分D:芳香族ビニル重合体ブロックとイソブチレン系重合体ブロックとから構成されたトリブロック共重合体D2
    を含有してなり、
    前記成分A 100質量部に対して、成分Bの含有量が10〜200質量部、成分Cの含有量が1〜200質量部、成分Dの含有量が50〜1200質量部である、熱可塑性エラストマー組成物(ただし、以下の熱可塑性エラストマー組成物A及びBを除く。
    下記成分(a)、成分(b)、及び成分(c)を含み、成分(a)100重量部に対し、成分(b)を30〜300重量部、成分(c)を5〜50重量部含む熱可塑性エラストマー組成物A、
    成分(a):ビニル芳香族化合物に由来する少なくとも2個の重合体ブロックPと、共役ジエン及び/又はイソブチレンに由来する少なくとも1個の重合体ブロックQとを有するブロック共重合体であり、少なくとも下記成分(a1)を含む熱可塑性エラストマー
    成分(a1):ブロックQが下記式(1)で表される構造単位を含み、かつその含有量が30モル%以上であるブロック共重合体
    −CH −CH(CH(CH )− ・・・式(1)
    成分(b):ポリブテン系ゴム用軟化剤
    成分(c):ポリオレフィン系樹脂、並びに
    下記成分(x)、成分(y)及び成分(z)を含み、成分(x)100重量部に対し、成分(y)を1〜300重量部、成分(z)を0.1〜40重量部含む熱可塑性エラストマー組成物B、
    成分(x):重量平均分子量(Mw)80,000〜300,000であるスチレン−イソブチレン−スチレンブロック共重合体
    成分(y):重量平均分子量(Mw)4,000〜100,000であるポリエチレンワックス
    成分(z):25℃での動粘度が50〜2,000cStであるシリコーンオイル)
  2. 成分Cのポリオレフィンの融点が、140℃以上である、請求項1記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  3. トリブロック共重合体D2の重量平均分子量が50,000〜500,000であり、該トリブロック共重合体D2に含まれるイソブチレン系重合体ブロックの含有量が50〜90質量%である、請求項1又は2記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  4. 成分A:芳香族ビニル重合体ブロックと、イソプレンに由来する構造単位を含有し、1,2-結合単位及び3,4-結合単位の含有量の合計が45モル%以上であるイソプレン系重合体ブロックとを有するブロック共重合体の水素添加物であり、重量平均分子量が150,000〜500,000である水添ブロック共重合体、
    成分B:40℃での動粘度が3,000〜20,000mm 2 /sのポリブテンオイル、
    成分C:ポリオレフィン、
    成分D:芳香族ビニル重合体ブロックとイソブチレン系重合体ブロックとから構成されたトリブロック共重合体D2、及び
    成分E:ポリフェニレンエーテル
    を含有してなり、
    前記成分A 100質量部に対して、成分Bの含有量が10〜200質量部、成分Cの含有量が1〜200質量部、成分Dの含有量が50〜1200質量部である、熱可塑性エラストマー組成物。
  5. 成分Eのポリフェニレンエーテルの還元粘度が0.45未満である、請求項4記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  6. さらに、成分F:無機フィラーを、成分A 100質量部に対して1〜500質量部含有する、請求項1〜5いずれか記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  7. 成分Fの無機フィラーがタルクである、請求項6記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  8. 請求項1〜7いずれか記載の熱可塑性エラストマー組成物からなる、成形体。
  9. 筒状成形体である、請求項8記載の成形体。
  10. 封止用成形体である、請求項8記載の成形体。
JP2018177168A 2018-09-21 2018-09-21 熱可塑性エラストマー組成物 Active JP6650007B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018177168A JP6650007B2 (ja) 2018-09-21 2018-09-21 熱可塑性エラストマー組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018177168A JP6650007B2 (ja) 2018-09-21 2018-09-21 熱可塑性エラストマー組成物

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014264843A Division JP6533058B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 熱可塑性エラストマー組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018204032A JP2018204032A (ja) 2018-12-27
JP6650007B2 true JP6650007B2 (ja) 2020-02-19

Family

ID=64955251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018177168A Active JP6650007B2 (ja) 2018-09-21 2018-09-21 熱可塑性エラストマー組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6650007B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4615357B2 (ja) * 2004-04-30 2011-01-19 株式会社クラレ バリア性に優れる熱可塑性重合体組成物、成形品及び多層構造体
JP4922944B2 (ja) * 2005-10-28 2012-04-25 株式会社カネカ 合成コルク栓
JP2009132759A (ja) * 2007-11-28 2009-06-18 Kaneka Corp 発泡性熱可塑性樹脂組成物およびこれを用いた発泡成型体、合成コルク
CN102575083B (zh) * 2009-09-30 2016-01-20 可乐丽股份有限公司 热塑性弹性体组合物、成型体及医疗用密封材料
JP6369152B2 (ja) * 2014-06-10 2018-08-08 Mcppイノベーション合同会社 熱可塑性エラストマー組成物、成形体及びキャップライナー
JP2016089047A (ja) * 2014-11-05 2016-05-23 Mcppイノベーション合同会社 熱可塑性エラストマー組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018204032A (ja) 2018-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5043947B2 (ja) チューブ及びそれを用いた医療用具
KR101668134B1 (ko) 튜브 및 그것을 사용한 의료 용구
ES2664971T3 (es) Composición del polímero termoplástico y artículo moldeado
CN101443589B (zh) 流体输送用管
WO2005093005A1 (ja) シール材組成物
KR20130094731A (ko) 열가소성 중합체 조성물 및 성형품
WO2009099105A1 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物及びその製造方法
ES2724567T3 (es) Composición de polímero termoplástico y artículo moldeado
JP2007002886A (ja) ガスケット用の熱可塑性エラストマー組成物及びガスケット
JP6533058B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP6837853B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP6810623B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP6994421B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP6650007B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP3589042B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP5887702B2 (ja) ガスケット及び樹脂組成物
WO2020235664A1 (ja) 水素添加物含有組成物、樹脂組成物、及びこれらの各種用途
CN110885528A (zh) 医用管以及用于制造其的组合物和方法
JP2006249269A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP4031226B2 (ja) 熱可塑性重合体組成物
JP2004124070A (ja) エラストマー管状体
JP2011111499A (ja) 家電製品用防振部材
JP6235800B2 (ja) 積層体
JP7321803B2 (ja) 複合成形体
JP2004194803A (ja) 医療用チューブ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190730

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6650007

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250