以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるMFPの外観を示す斜視図である。図2は、MFPのハードウエア構成の概要を示すブロック図である。図1および図2を参照して、MFP(Multi Function Peripheral)100は、情報処理装置の一例であり、メイン回路110と、表示部120と、タッチパネル130と、カメラ140A〜140Dと、原稿を読み取る原稿読取部150と、原稿読取部150が原稿を読み取って出力する画像データに基づいて用紙等に画像を形成する画像形成部160と、画像形成部160に用紙を供給する給紙部170とを含む。
メイン回路110は、CPU(Central Processing Unit)111と、通信I/F(Interface)部112と、ROM(Read Only Memory)113と、RAM(Random Access Memory)114と、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)115と、大容量記憶装置としてのHDD(Hard Disk Drive)116と、ファクシミリ部117と、CD−ROM(Compact Disk−ROM)118Aが装着される外部記憶装置118と、を含む。CPU111は、表示部120、タッチパネル130、カメラ140A〜140D、原稿読取部150、画像形成部160および給紙部170と接続され、MFP100の全体を制御する。
表示部120は、LCD(Liquid Crystal Display)または有機ELD(Electro−Luminescence Display)等の表示装置である。表示部120は、画像が表示される表示面が上側を向いてMFP100の本体上部に配置される。表示部120は、表示面の1つの辺を中心に回転可能にMFP100の本体に接続され、開閉可能である。表示部120の下方に、原稿読取部150が配置されており、表示部120が回転して開いた状態で、原稿読取部150が原稿を読み取るための読取面が露出する。表示部120は、CPU111により制御され、画像を表示する。
タッチパネル130は、表示部120の上面または下面に設けられる。タッチパネル130は、ユーザーにより指示された表示部120の表示面中の位置を検出する。タッチパネル130は、検出した位置の座標をCPU111に出力する。
CPU111は、タッチパネル130により検出された表示部120の表示面の位置から表示部120に表示された画像中の位置を特定し、ユーザーによる操作を検出する。例えば、CPU111は、表示部120にキーボードを表示する場合、タッチパネル130によって検出される位置が、キーボードのいずれかのキーの画像中のならばそのキーの入力を指示する操作を検出する。
カメラ140A〜140Dは、MFP100の本体の4方向の側面にそれぞれ設定される。具体的には、カメラ140Aは、MFP100の左側面に設置され、カメラ140BはMFP100の背面に設置され、カメラ140CはMFP100の右側面に設置され、カメラ140DはMFP100の正面に設置される。カメラ140A〜140Dは、被写体を撮像して得られる画像データをCPU111に出力する。
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。
通信I/F部112は、MFP100をネットワークに接続するためのインターフェースである。CPU111は、通信I/F部112を介してネットワークに接続された情報通信機器との間で通信し、データを送受信する。また、通信I/F部112は、ネットワークを介してインターネットに接続された情報通信機器と通信することが可能である。
ファクシミリ部117は、PSTN(公衆交換電話網)に接続され、ファクシミリデータを送受信する。ファクシミリ部117は、原稿読取部150により読み取られた画像データまたはHDD116に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。また、ファクシミリ部117は、受信されたファクシミリデータをHDD116に記憶するか、画像形成部160にファクシミリデータの画像を用紙に形成させる。
外部記憶装置118には、CD−ROM118Aが装着される。CPU111は、外部記憶装置118を介してCD−ROM118Aにアクセス可能である。CPU111は、外部記憶装置118に装着されたCD−ROM118Aに記録されたプログラムをRAM114にロードして実行することができる。なお、CPU111が実行するプログラムは、CD−ROM118Aに記録されたプログラムに限られず、HDD116に記憶されたプログラムをRAM114にロードして実行するようにしてもよい。この場合、ネットワークに接続された他の情報通信機器が、MFP100のHDD116に記憶されたプログラムを書き換える、または、新たなプログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、MFP100が、ネットワークに接続された他の情報通信機器からプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD116に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラムまたは暗号化されたプログラム等を含む。
図1においては、会議に参加する3人のユーザーA,ユーザーB,ユーザーCがMFP100を用いて会議する場合を例に示している。ユーザーAは、MFP100の左側面の近傍に位置し、ユーザーBはMFP100の背面の近傍に位置し、ユーザーCは、MFP100の右側面の近傍に位置する。この場合、カメラ140AがユーザーAを撮像した画像をCPU111に出力し、カメラ140BがユーザーBを撮像した画像をCPU111に出力し、カメラ140CがユーザーCを撮像した画像をCPU111に出力する。
図3は、MFPが備えるCPUが有する機能の一例を示す図である。図3に示す機能は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、EEPROM115、HDD116またはCD−ROM118Aに記憶された会議支援プログラムを実行することにより、CPU111に形成される機能である。
図3を参照して、CPU111は、表示制御部500を含む。また、表示制御部500は、タスク制御部300を含む。タスク制御部300は、認証部310と、起動部320と、を含む。認証部310は、ユーザーを認証し、認証されたユーザーの位置を決定する。認証部310は、カメラ140A〜140Dそれぞれから入力される画像に基づいて、顔認証によりユーザーを認証する。MFP100は、MFP100の使用が許可されたユーザーの認証情報を予めHDD116に記憶している。認証情報は、ユーザーを識別するための識別情報と、そのユーザーの顔を撮像した画像から抽出された特徴情報との組である。特徴情報は、顔の画像中の各部位の形状を構成する特徴点の集合、各部位の色等の情報を含む。認証部310は、カメラ140A〜140Dのいずれかから入力される画像から抽出される特徴情報と、HDD116に記憶された認証情報に含まれる特徴情報とを用いて顔認証する。具体的には、認証部310は、例えば、カメラ140Dから入力される画像から顔が表された領域を抽出する場合、抽出された領域から特徴情報を抽出し、抽出された特徴情報と一致する特徴情報を含む認証情報がHDD116に記憶されている場合に、抽出された特徴情報と一致する特徴情報を含む認証情報に含まれるユーザー識別情報で特定されるユーザーを認証する。
また、認証部310は、ユーザーを認証する場合、カメラ140A〜140Dのうち認証されたユーザーを撮像したカメラが配置される位置に基づいて、ユーザーの位置を決定する。認証部310は、カメラ140Aが出力する画像に基づいてユーザーを認証する場合、認証されたユーザーの位置をMFP100の左側面に決定し、カメラ140Bが出力する画像に基づいてユーザーを認証する場合、認証されたユーザーの位置をMFP100の背面に決定し、カメラ140Cが出力する画像に基づいてユーザーを認証する場合、認証されたユーザーの位置をMFP100の右側面に決定し、カメラ140Dが出力する画像に基づいてユーザーを認証する場合、認証されたユーザーの位置をMFP100の正面に決定する。したがって、認証部310が、ログインを同時に許可するユーザーの数は、最大で4人である。
図1に示す例においては、カメラ140AがユーザーAを撮像するので、認証部310は、ユーザーAを認証する場合、ユーザーAの位置をMFP100の左側面に決定し、カメラ140BがユーザーBを撮像するので、認証部310は、ユーザーBを認証する場合ユーザーBの位置をMFP100の背面に決定し、カメラ140CがユーザーCを撮像するので、認証部310は、ユーザーCを認証する場合、ユーザーCの位置をMFP100の右側面に決定する。認証部310は、ユーザーを認証することに応じて、認証されたユーザーのユーザー識別情報と、検出されたユーザーの位置との組を起動部320に出力する。
なお、認証部310によるユーザーの認証の方法は、顔認証とは別の方法を用いることができる。例えば、ID(Identification)カードを用いてユーザーを認証するようにしてもよい。この場合、カメラ140A〜カメラ140Dに代えて、ユーザーが携帯するIDカードに記録された認証情報を読み取るカードリーダーを、MFP100の4つの側面にそれぞれ設けるようにする。ここでの認証情報は、例えば、ユーザーを識別するためのユーザー識別情報である。認証部310は、4つの側面にそれぞれ設けられた4つのカードリーダーのいずれかでIDカードが検出され、認証情報が読み取られる場合、読み取られた認証情報と同じ認証情報がHDD116に記憶されていれば、認証情報で特定されるユーザーを認証する。また、認証部310は、ユーザーを認証する場合、4つの側面にそれぞれ設けられた4つのカードリーダーのうち、認証されたユーザーの認証情報を読み取ったカードリーダーが配置される位置を、ユーザーの位置として検出する。
また、ユーザーの認証情報を受け付けるためのログイン画面を表示部120の4辺のそれぞれの近傍に表示し、4つのログイン画面のいずれかに入力される認証情報に基づいて、ユーザーを認証するとともに、認証情報が入力されたログイン画面が表示される位置から認証されたユーザーの位置を決定するようにしてもよい。この場合における認証情報は、ユーザーを識別するためのユーザー識別情報とパスワードとの組である。認証部310は、ユーザー識別情報とパスワードとを受け付けるためのキーボードの画像をログイン画面とともに表示部120に表示し、タッチパネル130が検出するユーザーにより指示された位置と、キーボードの画像が表示部120に表示された位置とからユーザーによる文字または数字を入力する操作を決定し、ユーザー識別情報およびパスワードとを受け付ける。認証部310は、4つのログイン画面のいずれかで受け付けられたユーザー識別情報およびパスワードの組と同じ組の認証情報がHDD116に記憶されていれば、ユーザー識別情報で特定されるユーザーを認証する。また、認証部310は、ユーザーを認証する場合、4つのログイン画面のうちユーザー識別情報およびパスワードの組を受け付けたログイン画面が配置される位置からユーザーの位置を決定する。
具体的には、4つのログイン画面のうちユーザー識別情報およびパスワードの組を受け付けるログイン画面が、表示部120の4辺のうちMFP100の正面側の辺の近傍に配置された場合には、認証されたユーザーの位置をMFP100の正面に決定し、ユーザー識別情報およびパスワードの組を受け付けるログイン画面が、表示部120の4辺のうちMFP100の右面側の辺の近傍に配置された場合には、認証されたユーザーの位置をMFP100の右側面に決定し、ユーザー識別情報およびパスワードの組を受け付けるログイン画面が、表示部120の4辺のうちMFP100の左面側の辺の近傍に配置された場合には、認証されたユーザーの位置をMFP100の左側面に決定し、ユーザー識別情報およびパスワードの組を受け付けるログイン画面が、表示部120の4辺のうちMFP100の背面側の辺の近傍に配置された場合には、認証されたユーザーの位置をMFP100の背面に決定する。
表示制御部500は、第1個人タスク実行部200A、第2個人タスク実行部200B、第3個人タスク実行部200Cおよび第4個人タスク実行部200Dをさらに含む。起動部320は、認証部310によりユーザーが認証されることに応じて、第1個人タスク実行部200A、第2個人タスク実行部200B、第3個人タスク実行部200Cおよび第4個人タスク実行部200Dのいずれかを起動する。第1個人タスク実行部200A、第2個人タスク実行部200B、第3個人タスク実行部200Cおよび第4個人タスク実行部200Dそれぞれは、CPU111が個人タスク実行プログラムを実行することによりCPU111に形成される。
起動部320は、認証部310から認証されたユーザーのユーザー識別情報とユーザーの位置とが入力される。起動部320は、認証部310から入力されるユーザーの位置がMFP100の左側面を示す場合、第1個人タスク実行部200Aを起動し、第1個人タスク実行部200Aにユーザー識別情報とユーザーの位置とを出力する。起動部320は、認証部310から入力されるユーザーの位置がMFP100の背面を示す場合、第2個人タスク実行部200Bを起動し、第2個人タスク実行部200Bにユーザー識別情報とユーザーの位置とを出力する。起動部320は、認証部310から入力されるユーザーの位置がMFP100の右側面を示す場合、第3個人タスク実行部200Cを起動し、第3個人タスク実行部200Cにユーザー識別情報とユーザーの位置とを出力する。起動部320は、認証部310から入力されるユーザーの位置がMFP100の正面を示す場合、第4個人タスク実行部200Dを起動し、第4個人タスク実行部200Dにユーザー識別情報とユーザーの位置とを出力する。
第1個人タスク実行部200A、第2個人タスク実行部200B、第3個人タスク実行部200Cおよび第4個人タスク実行部200Dそれぞれは、個人表示領域および共通表示領域が定められている。第1個人タスク実行部200A、第2個人タスク実行部200B、第3個人タスク実行部200Cおよび第4個人タスク実行部200Dそれぞれで定められる個人表示領域は、互いに重なることのない領域である。第1個人タスク実行部200A、第2個人タスク実行部200B、第3個人タスク実行部200Cおよび第4個人タスク実行部200Dそれぞれで定められる共通表示領域は、互いに重なる領域である。第1個人タスク実行部200A、第2個人タスク実行部200B、第3個人タスク実行部200Cおよび第4個人タスク実行部200Dそれぞれは、個人表示領域および共通表示領域に表示するための個人タスク画像を生成するとともに、タッチパネル130により個人表示領域および共通表示領域内の位置が検出されることに応じて、検出された位置に基づいて処理を実行する。
共通表示領域は、表示部120の表示面の中心を含む矩形の領域である。第1個人タスク実行部200Aで定められる個人表示領域は、表示部120の表示面中で共通表示領域よりもMFP100の左側面側の矩形の領域であり、第2個人タスク実行部200Bで定められる個人表示領域は、表示部120の表示面中で共通表示領域よりもMFP100の背面側の矩形の領域であり、第3個人タスク実行部200Cで定められる個人表示領域は、表示部120の表示面中で共通表示領域よりもMFP100の右側面側の矩形の領域であり、第4個人タスク実行部200Dで定められる個人表示領域は、表示部120の表示面中で共通表示領域よりもMFP100の正面側の矩形の領域である。
例えば、図1に示す位置でユーザーA,ユーザーB,ユーザーCが認証部310により認証される場合を例に説明する。認証部310によりユーザーAがMFP100の左側面で認証されると、起動部320は、第1個人タスク実行部200Aを起動し、第1個人タスク実行部200AにユーザーAのユーザー識別情報とユーザーAの位置として左側面とを出力する。認証部310によりユーザーBがMFP100の背面で認証されると、起動部320は、第2個人タスク実行部200Bを起動し、第2個人タスク実行部200BにユーザーBのユーザー識別情報とユーザーBの位置として背面とを出力する。さらに、認証部310によりユーザーCがMFP100の右側面で認証されると、起動部320は、第3個人タスク実行部200Cを起動し、第3個人タスク実行部200CにユーザーCのユーザー識別情報とユーザーCの位置として右側面とを出力する。
第1個人タスク実行部200A、第2個人タスク実行部200B、第3個人タスク実行部200Cおよび第4個人タスク実行部200Dは、対応する位置でユーザーが認証されることに応じて起動し、認証されたユーザーがログイン中にのみ処理を実行する。第1個人タスク実行部200A、第2個人タスク実行部200B、第3個人タスク実行部200Cおよび第4個人タスク実行部200Dは、それぞれが対応する位置と、認証されたユーザーが異なるのみで機能は同じである。したがって、以下の説明では、特に言及しない限り、第1個人タスク実行部200Aを例に説明する。また、ここでは、認証部310によってユーザーAがMFP100の左側面で認証され、起動部320によって第1個人タスク実行部200AにユーザーAのユーザー識別情報と、ユーザーAの位置として左側面とが入力される場合を例に説明する。
図4は、タスク制御部および第1個人タスク実行部の機能の一例を示すブロック図である。図4を参照して、第1個人タスク実行部200Aは、個人タスク画像生成部210と、データ指定受付部220と、移動部230と、設定領域表示部240と、権限決定部250と、個人アクセス受付部260と、個人データ処理部270と、を含む。
タスク制御部300は、タスク別データ取得部330と、第1記憶部340と、データ取得部350と、第2記憶部360と、共通画像生成部370と、合成画面生成部380と、タスクアクセス受付部390と、タスクデータ処理部400と、権限設定部410と、制限部420と、削除部430と、を含む。
個人タスク画像生成部210は、表示部120の表示面中で左側面の位置に対応して定められた個人表示領域および共通表示領域に表示するための個人タスク画像を生成する。個人タスク画像生成部210は、起動部320により起動される時点では、個人表示領域および共通表示領域を区別可能な個人タスク画像を生成する。例えば、個人タスク画像生成部210は、個人表示領域および共通表示領域それぞれの輪郭を示す画像を含む個人タスク画像を生成する。個人タスク画像生成部210は、生成された個人タスク画像を合成画面生成部380に出力する。合成画面生成部380の詳細は後述するが、個人タスク画像は、合成画面生成部380によって他の画像と合成され、表示部120に表示される。このため、個人タスク画像生成部210により生成される個人タスク画像は、表示部120の表示面中で、左側面の位置に対応して定められた個人表示領域および共通表示領域に表示される。
データ指定受付部220は、ユーザーによる操作に従って処理対象となるデータの指定を受け付ける。データ指定受付部220は、データの指定を受け付けることに応じて、指定されたデータのデータ識別情報と起動部320から入力されるユーザー識別情報との組をタスク別データ取得部330に出力する。例えば、データ指定受付部220は、個人タスク画像生成部210に、データを識別するためのデータ識別情報を列挙したデータ指定受付画面を個人表示領域に配置した個人タスク画像を生成させ、タッチパネル130によりデータ識別情報が表示された画像中の位置が検出されることに応じて、検出された位置に表示されたデータ識別情報で特定されるデータの指定を受け付ける。データ指定受付画面が列挙するデータ識別情報は、起動部320から入力されるユーザー識別情報で特定されるユーザー、ここではユーザーAがアクセスする権限のあるデータである。例えば、ユーザーAがアクセスする権限のあるデータは、HDD116が有する複数の記憶領域のうちユーザーAに割り当てられた記憶領域に記憶されたデータの他、ユーザーAの権限においてアクセス可能な記憶媒体に記憶されているデータを含む。記憶媒体は、通信I/F部112を介して接続されたサーバーまたはコンピューター等の他の情報処理装置が有する記憶装置および外部記憶装置118に装着されたCD−ROM118Aを含む。
タスク別データ取得部330は、データ指定受付部220からデータ識別情報とユーザー識別情報との組が入力されることに応じて、データ識別情報で特定されるデータを、ユーザー識別情報で特定されるユーザーの権限で取得する。具体的には、タスク別データ取得部330は、データ識別情報で特定されるデータが、HDD116に記憶されていれば、HDD116からデータ識別情報で特定されるデータを読み出し、外部の情報処理装置に記憶されていれば、通信I/F部112を制御して外部の情報処理装置からデータ識別情報で特定されるデータを取得し、CD−ROM118Aに記憶されていれば、外部記憶装置118を制御してCD−ROM118Aからデータ識別情報で特定されるデータを読み出す。タスク別データ取得部330は、取得されたデータとユーザー識別情報との組を第1記憶部340に出力する。第1記憶部340は、タスク別データ取得部330からデータとユーザー識別情報とが入力され、データをユーザー識別情報と関連付けて記憶する。第1記憶部340は、たとえば、RAM114の所定の領域である。
個人タスク画像生成部210は、第1画像配置部215を含む。第1画像配置部215は、起動部320から入力されるユーザー識別情報と関連付けられたデータが第1記憶部340に記憶されることに応じて、当該データを第1記憶部340から取得し、取得されたデータの画像を個人タスク画像の個人表示領域に配置することにより個人タスク画像を更新する。この段階で、個人タスク画像は、データ指定受付部220によりユーザーにより指定されたデータの画像が個人表示領域に配置された画像となるので、データ指定受付部220によりユーザーにより指定されたデータの画像が表示部120の表示面で左側面の位置に対応して定められた個人表示領域に表示される。
個人アクセス受付部260は、タッチパネル130により受け付けられる操作に基づいて、第1記憶部340に記憶されたデータに対する操作を受け付ける。データに対する操作は、例えばデータを編集する操作、データを削除する操作を含む。例えば、個人アクセス受付部260は、第1画像配置部215により個人表示領域に配置された画像中の位置がタッチパネル130により検出されると、処理対象となるデータを特定する。個人アクセス受付部260は、処理対象となるデータを特定すると、そのデータを識別するためのデータ識別情報と、起動部320から入力されるユーザー識別情報と、タッチパネル130により受け付けられる操作との組を個人データ処理部270に出力する。
個人データ処理部270は、個人アクセス受付部260からデータ識別情報と、ユーザー識別情報と、操作との組が入力されることに応じて、ユーザー識別情報で特定されるユーザーの権限に基づいて、第1記憶部340に記憶されたデータのうち個人アクセス受付部260から入力されるデータ識別情報で特定されるデータを、個人アクセス受付部260から入力される操作に従って処理する。例えば、個人アクセス受付部260から入力される操作が編集する操作の場合、第1記憶部340に記憶されたデータを編集し、編集後のデータで更新する。個人アクセス受付部260から入力される操作がデータを削除する操作の場合、第1記憶部340に記憶されたデータを消去する。個人アクセス受付部260から入力される操作がデータを保存する操作の場合、第1記憶部340に記憶されたデータを別の記憶領域に記憶する。
移動部230は、第1画像配置部215により個人タスク画像の個人表示領域に配置された画像をタッチパネル130により受け付けられる操作に基づいて個人タスク画像中の別の位置に移動させる。具体的には、移動部230は、第1画像配置部215により個人タスク画像の個人表示領域に配置された画像中の位置が、タッチパネル130により所定時間継続して検出されるとドラッグ操作を検出する。移動部230は、ドラッグ操作を検出する場合、その時点でタッチパネル130により検出される位置に表示された画像を処理対象に設定する。移動部230は、ドラッグ操作を検出した後、タッチパネル130により検出される位置の変化に追従して画像を個人タスク画像中で移動させる。移動部230は、タッチパネル130により検出されていた位置が検出されなくなるとドロップ操作を検出する。移動部230は、ドロップ操作を検出すると、最後に検出された位置に画像を配置することにより個人タスク画像を更新する。個人タスク画像生成部210は、移動部230により更新された個人タスク画像を合成画面生成に380に出力する。
個人タスク画像生成部210は、起動部320から入力されるユーザー識別情報で特定されるユーザーのログアウトを検出する。例えば、第1個人タスク実行部200Aに対応する個人タスク画像生成部210は、第1個人タスク実行部200Aに対応するカメラ140Aが撮像して出力する画像中に被写体として人物が存在しなくなると、ログアウトを検出する。個人タスク画像生成部210は、ユーザーのログアウトを検出することに応じて、個人タスク画像中で共通表示領域に配置された画像に対応するデータのデータ識別情報と、共通表示領域に配置された画像の共通表示領域中の位置を示す位置情報と、ログアウトが検出されたユーザーのユーザー識別情報と、の組をデータ取得部350に出力する。
設定領域表示部240は、移動部230が画像を移動させるための操作を受け付けている期間に個人タスク画像の共通表示領域中に1以上の権限設定領域を示す画像を配置する。1以上の権限設定領域は、データへのアクセスを制限する内容の異なる1以上の種類の権限にそれぞれ対応する。ここで、権限とは、データに対して実行可能な処理および実行不可能な処理を定める。例えば、権限は、読出処理を許可するが編集処理および削除処理を許可しない権限、読出処理および編集処理を許可するが削除処理を許可しない権限、読出処理、編集処理および削除処理を許可する権限を含む。1以上の種類の権限は、複数のユーザーの全てがログアウトする前後で制限内容が異なる種類の権限を含む。
権限の一例として、第1権限においては、複数のユーザーの全てがログアウトする前は読出処理は許可されるが編集処理および削除処理が禁止され、複数のユーザーの全てがログアウトした後はデータの読出処理、編集処理および削除処理が禁止される。第2権限においては、複数のユーザーの全てがログアウトする前は読出処理および編集処理が許可されるが削除処理が禁止され、複数のユーザーの全てがログアウトした後は読出処理が許可されるが編集処理および削除処理は禁止される。第3権限においては、複数のユーザーの全てがログアウトする前は読出処理、編集処理および削除処理が許可され、複数のユーザーの全てがログアウトした後は読出処理は許可されるが編集処理および削除処理は禁止される。
権限決定部250は、移動部230により画像が移動された後にその画像が配置される位置に基づいて、移動された画像に対応するデータに付与する権限を決定する。権限決定部250は、移動部230により画像が移動された後にその画像が配置される位置が設定領域表示部240により個人タスク画像に配置された1以上の権限設定領域のいずれかに含まれる場合、1以上の権限設定領域のうち、移動部230により移動された画像の位置を含む権限設定領域を特定するとともに、移動部230により移動された画像に対応するデータを特定する。権限決定部250は、特定した権限設定領域に対応する種類の権限を特定したデータに対して決定し、決定したデータのデータ識別情報と特定した種類の権限とを権限設定部410に出力する。
データ取得部350は、個人タスク画像生成部210によりユーザーのログアウトが検出されると、個人タスク画像生成部210からデータ識別情報と、位置情報と、ユーザー識別情報との組が入力される。データ取得部350は、個人タスク画像生成部210からデータ識別情報と、位置情報と、ユーザー識別情報との組が入力されることに応じて、第1記憶部340により記憶されたデータのうちから個人タスク画像生成部210から入力されるデータ識別情報で特定されるデータを取得し、取得されたデータと、位置情報と、ユーザー識別情報とを第2記憶部360に出力する。この段階で、第1記憶部340は、データ取得部350に出力したデータを削除する。第2記憶部360は、データ取得部350からデータと、位置情報と、ユーザー識別情報と、が入力され、データを位置情報およびユーザー識別情報と関連付けて記憶する。第2記憶部360は、たとえば、RAM114の所定の領域である。
共通画像生成部370は、第2記憶部360にデータが記憶されることに応じて、共通画像を生成する。共通画像は、表示部120の表示面中の位置が第1個人タスク実行部200A,第2個人タスク実行部200B,第3個人タスク実行部200Cおよび第4個人タスク実行部200Dと共通の共通表示領域を含む。具体的には、共通画像生成部370は、第2記憶部360にデータが記憶されることに応じて、当該データと位置情報とユーザー識別情報とを第2記憶部360から取得する。その後、共通画像生成部370は、取得したデータの画像を共通表示領域中で位置情報で特定される位置に配置した共通画像を生成する。共通画像生成部370は、生成された共通画像を合成画面生成部380に出力する。
合成画面生成部380は、共通画像生成部370から共通画像が入力され、個人タスク画像生成部210から個人タスク画像が入力される。合成画面生成部380は、共通画像生成部370から入力される共通画像と、個人タスク画像生成部210から入力される個人タスク画像とを合成した合成画面を生成する。
図4においては、第1個人タスク実行部200A、第2個人タスク実行部200B、第3個人タスク実行部200Cおよび第4個人タスク実行部200Dのうち第1個人タスク実行部200Aのみを示し、合成画面生成部380に第1個人タスク実行部200Aから個人タスク画像が入力される場合を例に示している。合成画面生成部380に、第2個人タスク実行部200B、第3個人タスク実行部200Cおよび第4個人タスク実行部200Dの少なくとも1つから個人タスク画像が入力される場合がある。以下の説明では、第1個人タスク実行部200Aが合成画面生成部380に出力する個人タスク画像を第1個人タスク画像といい、第2個人タスク実行部200Bが合成画面生成部380に出力する個人タスク画像を第2個人タスク画像といい、第3個人タスク実行部200Cが合成画面生成部380に出力する個人タスク画像を第3個人タスク画像といい、第4個人タスク実行部200Dが合成画面生成部380に出力する個人タスク画像を第4個人タスク画像という。合成画面生成部380は、共通画像と、第1個人タスク画像、第2個人タスク画像、第3個人タスク画像および第4個人タスク画像を合成した合成画面を生成する。また、合成画面生成部380は、表示部120を制御して、生成した合成画面を表示する。
権限設定部410は、権限決定部250からデータ識別情報と権限とが入力されることに応じて、第2記憶部360に記憶されたデータのうち権限決定部250から入力されるデータ識別情報で特定されるデータに対して権限決定部250から入力される権限を付与する。制限部430は、タスクデータ処理部400が権限決定部250から入力されるデータ識別情報で特定されるデータに対して実行可能な処理を、権限決定部250から入力される権限で定められた範囲に制限する。
タスクアクセス受付部390は、タッチパネル130により受け付けられる操作に基づいて、第2記憶部360に記憶されたデータに対する操作を受け付ける。データに対する操作は、例えばデータを編集する操作、データを削除する操作、データを保存する操作を含む。例えば、タスクアクセス受付部390は、共通画像生成部370により生成された共通画像中の共通表示領域に配置された画像中の位置がタッチパネル130により検出されると、処理対象となるデータを特定する。タスクアクセス受付部390は、処理対象となるデータを特定すると、そのデータを識別するためのデータ識別情報と、タッチパネル130により受け付けられる操作との組をタスクデータ処理部400に出力する。
タスクデータ処理部400は、タスクアクセス受付部390からデータ識別情報と、操作との組が入力されることに応じて、第2記憶部360に記憶されたデータのうちタスクアクセス受付部390から入力されるデータ識別情報で特定されるデータを、制限部420により制限されていないことを条件に、タスクアクセス受付部390から入力される操作に従って処理する。例えば、タスクアクセス受付部390から入力される操作がデータを編集する操作の場合、タスクデータ処理部400は、第2記憶部360に記憶されたデータに対して編集が許可されていることを条件にそのデータを編集し、編集後のデータで更新する。タスクアクセス受付部390から入力される操作がデータを削除する操作の場合、タスクデータ処理部400は、第2記憶部360に記憶されたデータに対して削除が許可されていることを条件にそのデータを消去する。タスクアクセス受付部390から入力される操作がデータを保存する操作の場合、タスクデータ処理部400は、第2記憶部360に記憶されたデータに対して保存が許可されていることを条件にそのデータを別の記憶領域に保存する。
削除部430は、タッチパネル130により受け付けられる操作に基づいて、データの有効期間を設定する。削除部430は、複数のユーザーの全てがログアウトした後、データの有効期間の経過後に、第2記憶部360に記憶されたデータの削除指令をタスクデータ処理部400に出力する。タスクデータ処理部400は、削除部430から削除指令が入力される場合、第2記憶部360に記憶されたデータを、制限部420による制限に係らず削除する。これにより、会議の終了後の有効期間経過後にデータが拡散することが防止される。
図5は、表示部の表示面を示す平面図である。図5を参照して、表示部120の表示面は、第1個人表示領域121、第2個人表示領域122、第3個人表示領域123、第4個人表示領域124および共通表示領域125を含む。第1個人表示領域121は、表示面の4辺のうちMFP100の左側面側の辺の近傍に位置する。第2個人表示領域122は、表示面の4辺のうちMFP100の背面側の辺の近傍に位置する。第3個人表示領域123は、表示面の4辺のうちMFP100の右側面側の辺の近傍に位置する。第4個人表示領域124は、表示面の4辺のうち正面側の辺の近傍に位置する。共通表示領域125は、表示面の中央に位置する。
図6は、第1個人タスク画像の一例を示す図である。図6を参照して、第1個人タスク画像211は、第1個人表示領域121に配置される第1個人領域画像211Aおよび共通表示領域125に配置される第1共通画像211Bを含む。第1共通画像211Bは、表示面の中央の共通表示領域125に配置され、第1個人領域画像211Aは、表示面の左側面側の第1個人表示領域121に配置される。第1個人タスク画像211は、MFP100の左側面に設置されたカメラ140Aにより撮像されたユーザーAが認証される場合に、第1個人タスク実行部200Aにより生成される画像である。そのため、第1個人領域画像211Aは、表示面中でユーザーAに最も近い第1個人表示領域121に配置される。第1個人タスク画像211は、ユーザーにより指定されたデータの画像を、第1個人領域画像211Aに含む。図6では、ユーザーAにより処理対象として指定されたデータの画像Doc1が第1個人領域画像211Aに表示される場合を例に示している。
図7は、第2個人タスク画像の一例を示す図である。図7を参照して、第2個人タスク画像212は、第2個人表示領域122に配置される第2個人領域画像212Aおよび共通表示領域125に配置される第2共通画像212Bを含む。第2共通画像212Bは、表示面の中央の共通表示領域125に配置され、第2個人領域画像212Aは、表示面の背面側の第2個人表示領域122に配置される。第2個人タスク画像212は、MFP100の背面に設置されたカメラ140Bにより撮像されたユーザーBが認証される場合に、第2個人タスク実行部200Bにより生成される画像である。そのため、第2個人領域画像212Aは、表示面中でユーザーBに最も近い第2個人表示領域122に配置される。第2個人タスク画像212は、ユーザーにより指定されたデータの画像を、第2個人領域画像212Aに含む。図7では、ユーザーBにより処理対象として指定されたデータの画像Doc2および画像Doc3が第2個人領域画像212Aに表示される場合を例に示している。
図8は、第3個人タスク画像の一例を示す図である。図8を参照して、第3個人タスク画像213は、第3個人表示領域123に配置される第3個人領域画像213Aおよび共通表示領域125に配置される第3共通画像213Bを含む。第3共通画像213Bは、表示面の中央の共通表示領域125に配置され、第3個人領域画像213Aは、表示面の右側面側の第3個人表示領域123に配置される。第3個人タスク画像213は、MFP100の右側面に設置されたカメラ140Cにより撮像されたユーザーCが認証される場合に、第3個人タスク実行部200Cにより生成される画像である。そのため、第3個人領域画像213Aは、表示面中でユーザーCに最も近い第3個人表示領域123に配置される。第3個人タスク画像213は、ユーザーにより指定されたデータの画像を、第3個人領域画像213Aに含む。図8では、ユーザーCにより処理対象として指定されたデータの画像Doc4が第3個人領域画像213Aに表示される場合を例に示している。
図9は、第4個人タスク画像の一例を示す図である。図9を参照して、第4個人タスク画像214は、第4個人表示領域124に配置される第4個人領域画像214Aおよび共通表示領域125に配置される第4共通画像214Bを含む。第4共通画像214Bは、表示面の中央の共通表示領域125に配置され、第4個人領域画像214Aは、表示面の背面側の第4個人表示領域124に配置される。第4個人タスク画像214は、MFP100の正面に設置されたカメラ140Dにより撮像されたユーザーD(図示せず)が認証される場合に、第4個人タスク実行部200Dにより生成される画像である。そのため、第4個人領域画像214Aは、表示面中でユーザーDに最も近い第4個人表示領域124に配置される。第4個人タスク画像214は、ユーザーにより指定されたデータの画像が、第4個人領域画像214Aに含む。図9では、ユーザーDにより処理対象として指定されたデータの画像Doc5が第4個人領域画像214Aに表示される場合を例に示している。
第1個人領域画像211A、第2個人領域画像212A、第3個人領域画像213Aおよび第4個人領域画像214Aは、対応するユーザーA〜Dごとに表示部120の表示面中で配置される位置が異なる。このため、第1個人領域画像211A、第2個人領域画像212A、第3個人領域画像213Aおよび第4個人領域画像214Aは、互いに重ならない。
一方、第1共通画像211B、第2共通画像212B、第3共通画像213Bおよび第4共通画像214Bは、対応するユーザーA〜D間で表示部120の表示面中で配置される位置が同じ共通表示領域125である。このため、第1共通画像211B、第2共通画像212B、第3共通画像213Bおよび第4共通画像214Bは、共通表示領域125で互いに重なるように合成される。なお、タッチパネル130が共通表示領域125の位置または大きさを変更するための操作を受け付けた場合には、合成画面生成部380は、受け付けた操作に応じて、表示部120の表示面における共通表示領域125の位置または大きさを変更するようにしてもよい。
図10は、個人表示領域に配置された画像の移動の一例を示す図である。ここでは、第2個人タスク画像212を例に、第2個人表示領域122に配置された画像が共通表示領域125に移動する場合を例に説明する。図10を参照して、第2個人表示領域122に配置された画像Doc2および画像Doc3のうち、画像Doc2がユーザーBによるドラッグ操作、指を移動させる移動操作およびドロップ操作によって共通表示領域125に移動される。第2個人タスク画像212は、第2個人領域画像212Aに画像Doc2および画像Doc3を含み第2共通画像212Bに画像を含まない状態から、第2個人領域画像212Aに画像Doc3を含み第2共通画像212Bに画像Doc2を含む状態に更新される。
図11は、権限設定領域の一例を示す図である。ここでは、図10に示した第2個人表示領域122に配置された画像Doc2を共通表示領域125に移動させる操作を受け付けている期間に有効となる権限設定領域を例に説明する。図11を参照して、第2個人タスク画像212は、第2共通画像212B中に3つの権限設定領域241〜243を示す画像を含む。権限設定領域241は第1権限が割り当てられ、権限設定領域242は第2権限が割り当てられ、権限設定領域243は第3権限が割り当てられる。
ユーザーによるドロップ操作によって、画像Doc2が、権限設定領域241〜243のいずれか、例えば、権限設定領域241内の位置に移動されると、画像Doc2に対応するデータに、権限設定領域241に対する第1権限が付与される。また、ユーザーによるドロップ操作が受け付けられた後は、第2個人タスク画像212は、第2個人領域画像212Aに画像Doc3を含み第2共通画像212Bに画像Doc2を含む状態に更新されるとともに、権限設定領域241〜243の画像が非表示となる。また、画像Doc2に対応するデータには、権限設定領域241に対応する第1権限が付与される。
さらに、画像Doc2に対応するデータに第1権限が付与されたのち、画像Doc2が第2個人表示領域122に移動されると、画像Doc2に対応するデータに付与された第1権限が消去される。図12は、権限が付与されたデータから権限を変更する操作の一例を示す図である。図12を参照して、権限設定領域241内に移動された画像Doc2が、ユーザーによるドラッグ操作、移動操作およびドロップ操作によって、矢印aで示すように第2個人表示領域122にさらに移動された場合には、画像Doc2に付与された第1権限が削除される。また、権限設定領域241内に移動された画像Doc2が、矢印bで示すように権限設定領域242内にさらに移動された場合には、画像Doc2に対応するデータに付与された第1権限が、権限設定領域242に対応する第2権限に更新される。また、権限設定領域241内に移動された画像Doc2が、矢印cで示すように権限設定領域243内にさらに移動された場合には、画像Doc2に付与された第1権限が、権限設定領域243に対応する第3権限に更新される。
図13は、共通画像の一例を示す図である。共通画像371は、共通表示領域125に配置される画像である。図13においては、図10に示した更新後の第2個人タスク画像212が表示された状態で、ユーザーBがログアウトする場合に生成される共通画像を説明する。図13を参照して、共通画像371は、図10に示した第2個人タスク画像212の第2共通画像212Bに含まれる画像Doc2を含む。
図14は、合成画面の一例を示す図である。ここでは、ユーザーBがログアウトする場合に生成される合成画面を説明する。ユーザーBがログアウトする場合、図10に示した第2個人タスク画像212が表示されなくなる。図14を参照して、合成画面381は、第1個人タスク画像211、第3個人タスク画像213、第4個人タスク画像214、および共通画像371を、合成した画像である。図14においては、合成画面381は、ログイン中のユーザーA,C,Dにそれぞれ対応する1個人タスク画像211、第3個人タスク画像213および第4個人タスク画像214と、共通画像371と、を合成した画像である。
図15は、MFPの動作の一例を示すタイムチャートである。図15を参照して、MFP100は、時点t1において、ユーザーAを認証する。ここでは、カメラ140Aから入力される画像に基づいてユーザーAを認証するので、ユーザーAの位置を左側面に決定し、第1個人タスク画像211を表示部120に表示する。
MFP100は、時点t2において、ユーザーBを認証する。ここでは、カメラ140Bから入力される画像に基づいてユーザーBを認証するので、ユーザーBの位置を背面に決定し、第2個人タスク画像212を第1個人タスク画像211と合成した合成画面を表示部120に表示する。
MFP100は、時点t3において、ユーザーCを認証する。ここでは、カメラ140Cから入力される画像に基づいてユーザーCを認証するので、ユーザーCの位置を右側面に決定し、第3個人タスク画像213を、第1個人タスク画像211および第2個人タスク画像212と合成した合成画面を表示部120に表示する。
次に、MFP100は、時点t4において、ユーザーBが、データを指定する操作を入力すれば、時点t5において、ユーザーBにより指定されたデータをユーザーBの権限で取得し、第1記憶部340に記憶し、時点t6において、記憶されたデータの画像Doc2を第2個人表示領域122に表示する。
時点t7〜t8において、MFP100は、第2個人表示領域122に配置された画像Doc2を、ユーザーによるドラッグ操作、移動操作およびドロップ操作に従って移動させる。MFP100は、ユーザーによるドラッグ操作により画像Doc2が選択され、ユーザーによる移動操作を受け付けている期間、共通表示領域125に権限設定領域241〜243の画像を表示する。
MFP100は、さらに、ユーザーによるドロップ操作を受け付ける場合、ドロップ操作により特定される位置に基づいて、画像Doc2に対応するデータに権限を決定する。ここでは、ユーザーによる移動操作によって画像Doc2が権限設定領域241内に移動され、ドロップ操作を受け付ける場合、画像Doc2に対応するデータに付与する権限として第1権限に決定する。
MFP100は、時点t9において、ユーザーBのログアウトを検出する。ここでは、カメラ140Bが撮像して出力する画像中に人の画像が存在しなくなる場合に、ユーザーBのログアウトを検出する。MFP100は、ユーザーBのログアウトを検出することに応じて、第2個人タスク画像212の表示を中止する。また、MFP100は、共通表示領域125に表示されている画像のうち、ユーザーBの権限で取得されたデータの画像Doc2を特定し、第1記憶部340により記憶されたデータのうちから特定された画像Doc2に対応するデータを、そのデータに付与された権限である第1権限を付与して第2記憶部360に記憶するとともに、第1記憶部340から消去する。さらに、第2記憶部360に記憶されたデータの画像Doc2を含む共通画像を生成し、表示する。このため、ログイン中のユーザーC,Aは、ユーザーBがログアウトした後にであっても、ユーザーBの権限で取得されたデータの画像Doc2を閲覧することができる。また、画像Doc2に対応するデータに対して付与された第1権限の範囲内でアクセスすることができる。
その後、MFP100は、時点t10において、ユーザーC,Aのログアウトを検出する。ここでは、カメラ140C,140Aが撮像して出力する画像中に人の画像がそれぞれ存在しなくなる場合に、ユーザーC,Aのログアウトを検出する。この場合、MFP100は、表示部120に表示されている第1個人タスク画像211および第3個人タスク画像213の表示を終了する。
時点t11において、時点t10から経過する期間が予め定められた有効期間を超えると、MFP100は、第2記憶部360に記憶された画像Doc2に対応するデータを削除する。MFP100は、時点t10から時点t11の期間においては、第2記憶部360に記憶された画像Doc2に対応するデータは、そのデータに付与された第1権限の範囲内でアクセスを許可する。
図16は、タスク制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。タスク制御処理は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、EEPROM115、HDD116またはCD−ROM118Aに記憶されたタスク制御プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。タスク制御プログラムは、会議支援プログラムの一部である。以下、CPU111がタスク制御プログラムを実行するタスクをタスク制御タスクという。
図16を参照して、タスク制御タスクは、ユーザーの認証に成功したか否かを判断する(ステップS01)。具体的には、タスク制御タスクは、カメラ140A〜140Dそれぞれから入力される画像に基づいて、顔認証によりユーザーを認証する。ユーザーの認証に成功する場合、タスク制御タスクは、処理をステップS02に進めるが、そうでなければ処理をステップS04に進める。ステップS02においては、認証されたユーザーを撮像したカメラが配置される位置に基づいて、ユーザーの位置を決定し、処理をステップS03に進める。ステップS03においては、認証したユーザーに対応する個人タスクを起動し、処理をステップS04に進める。具体的には、CPU111は、個人タスク実行プログラムを実行することにより個人タスクを起動する。タスク制御タスクは、起動した個人タスクに、認証したユーザーの位置とユーザー識別情報とを出力する。
ここで、起動された個人タスクが実行する個人タスク実行処理について説明する。図17は、個人タスク実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。個人タスク実行処理は、図16のステップS03の処理に応答してMFP100が備えるCPU111が、ROM113、EEPROM115、HDD116またはCD−ROM118Aに記憶された個人タスク実行プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。個人タスク実行プログラムは、会議支援プログラムの一部である。以下、CPU111が個人タスク実行プログラムを実行するタスクを個人タスクという。また、個人タスクは、タスク制御タスクによって起動され、タスク制御タスクと並列で処理を実行する。さらに、タスク制御タスクによって複数の個人タスクが起動される場合がある。
図17を参照して、個人タスクは、タスク制御タスクから出力される位置情報およびユーザー識別情報を取得する(ステップS71)。次のステップS72においては、個人タスク画像を生成し、処理をステップS73に進める。具体的には、タスク制御タスクから取得された位置情報に基づいて個人表示領域を特定し、表示部120の表示面中の個人表示領域と共通表示領域とに表示するための個人タスク画像を生成する。
ステップS73においては、生成された個人タスク画像をタスク制御タスクに出力し、処理をステップS74に進める。個人タスク画像が入力される場合にタスク制御タスクが実行する処理の詳細は後述するが、個人タスク画像を含む合成画面を表示部120に表示する。
ステップS74においては、ユーザーからデータの指定を受け付けたか否かを判断する。具体的には、個人タスクは、データを識別するためのデータ識別情報を列挙したデータ指定受付画面を個人表示領域に配置した個人タスク画像を生成し、タッチパネル130によりデータ識別情報が表示された画像中の位置が検出されることに応じて、検出された位置に表示されたデータ識別情報で特定されるデータの指定を受け付ける。個人タスクは、データの指定が受け付けたならば、処理をステップS75に進めるが、そうでなければ処理をステップS78に進める。
ステップS75においては、データ取得要求をタスク制御タスクに出力し、処理をステップS76に進める。データ取得要求は、ステップS71において取得されたユーザー識別情報と、ステップS74において指定されたデータのデータ識別情報とを含む。データ取得要求が入力される場合にタスク制御タスクが実行する処理の詳細は後述するが、ユーザー識別情報で特定されるユーザーに与えられた権限の範囲内でデータ識別情報により特定されるデータを取得して、取得されたデータを第1記憶部340に記憶する。
ステップS76においては、タスク制御タスクにより出力されるデータを取得し、処理をステップS77に進める。具体的には、個人タスクは、第1記憶部340に記憶されたデータのうちステップS74において受け付けられたデータ識別情報により特定されるデータを読み込む。ステップS77においては、取得されたデータの画像を個人タスク画像の個人表示領域に配置し、処理をステップS78に進める。
ステップS78においては、ユーザーによるドラッグ操作を受け付けたか否かを判断する。具体的には、個人タスクは、ステップS77において配置された画像中の位置がタッチパネル130により所定時間継続して検出される場合に、ドラッグ操作を受け付ける。ドラッグ操作を受け付けたならば、処理をステップS79に進めるが、そうでなければ処理をステップS80に進める。
ステップS79においては、画像配置更新処理を実行し、処理をステップS82に進める。画像配置更新処理の詳細については後述するが、画像配置更新処理は、個人表示領域に配置された画像を移動させるとともに、画像が権限設定領域内に移動された場合には、当該画像に対応するデータの権限を決定する処理である。
ステップS80においては、個人タスクは、第1記憶部340に記憶されたデータへのアクセスを受け付けたか否かを判断する。具体的には、個人タスクは、第1記憶部340に記憶されたデータのうちアクセスするデータを指定する操作および当該データに対して実行する処理を指示する操作を受け付けたか否かを判断する。例えば、個人表示領域に配置された画像内の位置がタッチパネル130により検出される場合に、第1記憶部340に記憶されたデータのうちタッチパネル130により検出された位置を含む画像に対応するデータを指定する操作を受け付ける。また、プルダウンメニューで実行させる複数の処理をそれぞれ示す複数の処理名称を表示し、複数の処理名所のいずれかの位置が、タッチパネル130により検出される場合に、タッチパネル130により検出される位置に配置された処理名称に対応する処理を指示する操作を受け付ける。個人タスクは、アクセスを受け付けたならば、処理をステップS81に進めるが、そうでなければ処理をステップS82に進める。
ステップS81においては、第1記憶部340に記憶されたデータのうちステップS80において指定されたデータに対して、ステップS80において指定された処理を実行し、処理をステップS82に進める。ステップS82においては、ユーザーのログアウトを検出したか否かを判断する。具体的には、カメラ140A〜140Dが撮像して出力する画像中に対応するユーザーの画像が存在しなくなった場合に、ユーザーのログアウトを検出する。ユーザーのログアウトを検出したならば、処理をステップS83に進めるが、そうでなければ処理をステップS74に戻す。
ステップS83においては、ログアウト情報をタスク制御タスクに出力し、処理を終了する。ログアウト情報は、共通表示領域に配置された画像の共通表示領域中の位置を特定するための位置情報、共通表示領域に配置された画像に対応するデータのデータ識別情報およびログアウトしたユーザーを特定するためのユーザー識別情報を含む。
図18は、画像配置更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。画像配置更新処理は、図17に示した個人タスク実行処理のステップS79において実行される処理である。図18を参照して、個人タスクは、ドラッグ操作されているデータを特定し、処理をステップS92に進める(ステップS91)。具体的には、個人タスクは、ドラッグ操作を受け付けた時点でタッチパネル130により検出される位置を含む画像に対応するデータを特定する。
ステップS92においては、個人タスク画像の共通表示領域中に1以上の権限設定領域を示す画像を表示し、処理をステップS93に進める。ステップS93においては、ユーザーによる移動操作を受け付けたか否かを判断する。具体的には、タッチパネル130により検出される位置が時間の経過に伴って変化する場合に、移動操作を受け付ける。移動操作を受け付けたならば、処理をステップS94に進めるが、そうでなければ処理をステップS97に進める。
ステップS94においては、移動操作において検出される位置の変化に追従して、ステップS91において特定されたデータの画像を個人タスク画像中で移動させ、処理をステップS95に進める。ステップS95においては、画像を移動させた後の個人タスク画像を生成し、処理をステップS96に進める。これにより、個人タスク画像が更新される。ステップS96においては、生成された個人タスク画像をタスク制御タスクに出力し、処理をステップS92に戻す。タスク制御タスクによって、更新された個人タスク画像を含む合成画面が表示部120に表示される。
ステップS97においては、ユーザーによるドロップ操作を受け付けたか否かを判断する。具体的には、タッチパネル130により検出されていた位置が検出されなくなるとドロップ操作を検出する。これにより、更新された個人タスク画像においては、移動後の画像の位置が確定し、タッチパネル130により最後に検出された位置に画像が配置される。ドロップ操作を受け付けたならば、処理をステップS98に進めるが、そうでなければ処理をステップS92に戻す。
ステップS98においては、ドロップ操作を受け付けた時点の画像がステップS92において配置された1以上の権限設定領域いずれかの内部に配置されているか否かを判断する。ドロップ操作を受け付けた時点の画像が1以上の権限設定領域いずれかの内部に配置されているならば、処理をステップS99に進めるが、そうでなければ処理を個人タスク実行処理に戻す。
ステップS99においては、個人タスクは、ステップS91において特定されたデータの権限を決定し、処理をステップS100に進める。具体的には、ステップS92において配置された1以上の権限設定領域のうちステップS97においてドロップ操作を受け付けた時点に画像が配置された権限設定領域に対応する権限を、ステップS91において特定されたデータに対する権限に決定する。
ステップS100においては、権限情報をタスク制御タスクに出力し、処理をステップS101に進める。権限情報は、ステップS91において特定されたデータを特定するためのデータ識別情報およびステップS99において決定された権限を含む。ステップS101においては、ステップS92において個人タスク画像の共通表示領域中に配置された1以上の権限設定領域を示す画像の表示を終了し、処理を個人タスク実行処理に戻す。
図16に戻って、ステップS04においては、タスク制御タスクは、起動している個人タスクが存在するか否かを判断する。タスク制御タスクは、起動している個人タスクが存在するならば、処理をステップS05に進めるが、そうでなければ処理をステップS10に進める。ステップS05においては、画像表示処理を実行し、処理をステップS06に進める。
図19は、画像表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。画像表示処理は、図16に示したタスク制御処理のステップS05において実行される処理である。画像表示処理が実行される前の段階で、少なくとも1つの個人タスクが起動されている。図19を参照して、タスク制御タスクは、起動中の1以上の個人タスクのいずれかから個人タスク画像が入力されたか否かを判断する(ステップS21)。タスク制御タスクは、個人タスク画像が入力されたならば、処理をステップS22に進めるが、そうでなければ処理をステップS25に進める。ステップS22においては、入力された個人タスク画像をRAM114に記憶し、処理をステップS23に進める。
ステップS23においては、RAM114に記憶された1以上の個人タスク画像および後述する図18に示す合成画面更新処理により共通画像がRAM114に記憶されている場合にはその共通画像を合成することにより合成画面を生成し、処理をステップS24に進める。合成画面は、1以上の個人タスク画像の個人領域画像が互いに重ならず、1以上の個人タスク画像それぞれの共通画像と、共通画像が存在する場合にはその共通画像とが互いに重なる画像であるを生成する。
ステップS24においては、ステップS23において生成された合成画面を表示部120に表示し、処理をステップS25に進める。例えば、タスク制御タスクは、第1個人領域画像211A、第2個人領域画像212A、第3個人領域画像213Aおよび第4個人領域画像214Aを、表示部120の表示面の第1個人表示領域121、第2個人表示領域122、第3個人表示領域123および第4個人表示領域124にそれぞれ配置する。また、タスク制御タスクは、第1共通画像211B、第2共通画像212B、第3共通画像213B、第4共通画像214Bおよび共通画像371を合成した画像を、表示部120の表示面の共通表示領域125に配置する。
ステップS25においては、起動中の1以上の個人タスクからデータ取得要求が入力されたか否かを判断する。データ取得要求が入力されたならば、処理をステップS26に進めるが、そうでなければ処理をステップS29に進める。ステップS26においては、データ取得要求に含まれるデータ識別情報で特定されるデータを、データ取得要求に含まれるユーザー識別情報で特定されるユーザーの権限で取得し、処理をステップS27に進める。具体的には、CPU111は、データ識別情報で特定されるデータが、HDD116に記憶されていれば、HDD116からデータ識別情報で特定されるデータを取得し、外部の情報処理装置に記憶されていれば、通信I/F部112を制御して外部の情報処理装置からデータ識別情報で特定されるデータを取得し、CD−ROM118Aに記憶されていれば、外部記憶装置118を制御してCD−ROM118Aからデータ識別情報で特定されるデータを取得する。
ステップS27においては、ステップS26において取得されたデータをユーザー識別情報と関連付けて第1記憶部340に記憶し、処理をステップS28に進める。ステップS28においては、第1記憶部340に記憶されたデータを、データ取得要求を送信してきた個人タスクに出力し、処理をステップS29に進める。
ステップS29においては、起動中の1以上の個人タスクのいずれかから権限情報が入力されたか否かを判断する。権限情報は、データ識別情報および当該データ識別情報で特定されるデータに対して権限情報を送信してきた個人タスクによって決定された権限を含む。タスク制御タスクは、権限情報が入力されたならば処理をステップS30に進めるが、そうでなければ処理をタスク制御処理に戻す。ステップS30においては、タスク制御タスクは、入力された権限情報に含まれるデータ識別情報で特定されるデータに対して権限情報に含まれる権限を設定し、処理をタスク制御処理に戻す。
図16に戻って、ステップS06においては、タスク制御タスクは、起動中の1以上の個人タスクのいずれかからログアウト情報が入力されたか否かを判断する。1以上の個人タスクそれぞれは、対応するユーザーのログアウトを検出すると(図17のステップS82でYES)、ログアウト情報をタスク制御タスクに出力するので、そのログアウト情報が入力されたか否かを判断する。ログアウト情報は、データ識別情報と、位置情報と、ユーザー識別情報とを含む。タスク制御タスクは、ログアウト情報が入力されたならば、処理をステップS07に進めるが、そうでなければ処理をステップS01に戻す。ステップS07においては、合成画面更新処理を実行し、処理をステップS08に進める。
図20は、合成画面更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。合成画面更新処理は、図16に示したタスク制御処理のステップS07において実行される処理である。タスク制御処理が実行される前の段階で、1以上の個人タスクのいずれかからログアウト情報が入力されている。図20を参照して、タスク制御タスクは、ログアウト情報に含まれるデータ識別情報、位置情報およびユーザー識別情報をRAM114に記憶する(ステップS41)。次のステップS42においては、タスク制御タスクは、ステップS41においてRAM114に記憶されたユーザー識別情報に基づいてログアウトしたユーザーを特定し、処理をステップS43に進める。ステップS43においては、ステップS42において特定されたユーザーに対応する個人タスクにより生成された個人タスク画像を合成画面から消去し、処理をステップS44に進める。
ステップS44においては、ステップS41においてRAM114に記憶されたデータ識別情報に基づいてデータを特定し、処理をステップS45に進める。具体的には、CPU111は、第1記憶部340に記憶されたデータのうちRAM114に記憶されたデータ識別情報で特定されるデータを特定する。換言すれば、ログアウトしたユーザーに対応する個人タスクにより生成された個人タスク画像の共通表示領域125に配置された画像に対応するデータを特定する。
次のステップS45においては、ステップS44において特定されたデータを第2記憶部360に、位置情報およびユーザー識別情報と関連付けて記憶し、処理をステップS46に進める。ステップS46においては、第1記憶部340に記憶されたデータのうちステップS41においてRAM114に記憶されたデータ識別情報で特定されるデータを削除し、処理をステップS47に進める。換言すれば、ステップS45において第2記憶部360に記憶されたデータと同じデータを第1記憶部340から削除する。
次のステップS47においては、ステップS41においてRAM114に記憶された位置情報に基づいて表示部120の表示面中の位置を特定し、処理をステップS48に進める。ステップS48においては、ステップS44において特定されたデータの画像を、ステップS47において特定された位置に配置することにより共通画像を生成し、処理をステップS49に進める。
次のステップS49においては、合成画面を生成し、処理をステップS50に進める。具体的には、ステップS48において生成した共通画像と、図19に示した画像表示処理のステップS22においてRAM114に記憶された1以上の個人タスク画像とを合成することにより合成画面を新たに生成する。ステップS50においては、生成された合成画面を表示部120に表示し、処理をタスク制御処理に戻す。
図16に戻って、ステップS08においては、タスク制御タスクは、第2記憶部360に記憶されたデータへのアクセスを受け付けたか否かを判断する。具体的には、タスク制御タスクは、第2記憶部360に記憶されたデータのうちアクセスするデータをを指定する操作および当該データに対して実行する処理を指示する操作を受け付けたか否かを判断する。例えば、共通表示領域に配置された画像内の位置がタッチパネル130により所定時間継続して検出される場合に、タッチパネル130により検出された位置を含む画像に対応するデータが、第2記憶部340に記憶されたデータであれば、そのデータを指定する操作を受け付ける。また、プルダウンメニューで実行させる複数の処理をそれぞれ示す複数の処理名称を表示し、複数の処理名所のいずれかの位置が、タッチパネル130により検出される場合に、タッチパネル130により検出される位置に配置された処理名称に対応する処理を指示する操作を受け付ける。タスク制御タスクは、アクセスを受け付けたならば、処理をステップS09に進めるが、そうでなければ処理をステップS01に戻す。ステップS09においては、データ操作処理を実行し、処理をステップS01に戻す。
図21は、データ操作処理の流れの一例を示すフローチャートである。データ操作処理は、図16に示したタスク制御処理のステップS09において実行される処理である。データ操作処理が実行される前の段階で、データに対するアクセスが受け付けられており、アクセスの対象となるデータのデータ識別情報および、そのデータに対して実行する処理が決定されている。図21を参照して、タスク制御タスクは、第2記憶部360にデータが記憶されているか否かを判断する(ステップS61)。第2記憶部360にアクセスの対象となるデータが記憶されているならば、処理をステップS62に進めるが、そうでなければ処理をタスク制御処理に戻す。
ステップS62においては、ステップS61において特定されたデータに対して、データ操作処理が実行される前の段階で決定されている処理を実行する権限があるか否かを判断する。アクセス制御タスクは、アクセスの対象となるデータに対して処理を実行する権限が存在するならば、処理をステップS63に進めるが、そうでなければ処理をタスク制御処理に戻す。ステップS63においては、タスク制御タスクは、第2記憶部360に記憶されたデータのうちデータ識別情報で特定されるデータに対して、決定されている処理を実行し、処理をタスク制御処理に戻す。
図16に戻って、処理がステップS10に進む場合、個人タスクが1つも存在しない場合である。この場合、過去に1以上の個人タスクが起動されていれば、第2記憶部360にデータが記憶されている場合がある。タスク制御タスクは、ステップS10において、第2記憶部360にデータが記憶されているか否かを判断する。第2記憶部360にデータが記憶されているならば、処理をステップS11に進めるが、そうでなければ処理をステップS01に戻す。
ステップS11においては、ステップS08と同様に、第2記憶部360に記憶されたデータへのアクセスを受け付けたか否かを判断する。アクセスを受け付けたならば、処理をステップS12に進めるが、そうでなければ処理をステップS14に進める。ステップS12においては、ステップS11において受け付けられたアクセスに従ってデータにアクセスするための権限が存在するか否かを判断する。タスク制御タスクは、ステップS11において受け付けられたアクセスによって特定されるデータに関連付けて記憶された権限に基づいて、そのアクセスによって特定される処理を実行可能か否かを判断する。タスク制御タスクは、アクセス権限が存在するならば、処理をステップS13に進めるが、そうでなければ処理をステップS14に進める。
ステップS13においては、第2記憶部360に記憶されたデータのうちステップS11において受け付けられたアクセスで特定されるデータをステップS11において受け付けられたアクセスで特定される処理を実行し、処理をステップS14に進める。
ステップS14においては、全てのユーザーがログアウトしてから有効期間が経過したか否かを判断する。有効期間が経過したならば、処理をステップS15に進めるが、そうでなければ処理をステップS11に戻す。タスク制御タスクは、ステップS10においてYESと判断される場合に、全てのユーザーがログアウトしたと判断する。ステップS15においては、タスク制御タスクは、第2記憶部360に記憶されたデータを削除し、処理を終了する。
なお、本実施の形態においては、図4を参照して、第1個人タスク実行部200A、第2個人タスク実行部200B、第3個人タスク実行部200C、および第4個人タスク実行部200Dそれぞれが処理対象とするデータを、タスク制御部300が取得し、第1記憶部340に記憶するようにした。これに代えて、第1個人タスク実行部200A、第2個人タスク実行部200B、第3個人タスク実行部200C、および第4個人タスク実行部200Dそれぞれが、処理対象とするデータを取得し、第1個人タスク画像、第2個人タスク画像、第3個人タスク画像および第4個人タスク画像をそれぞれ生成するようにしてもよい。この場合、第1個人タスク実行部200A、第2個人タスク実行部200B、第3個人タスク実行部200C、および第4個人タスク実行部200Dそれぞれが、タスク別データ取得部330および第1記憶部340を有することになる。
以上説明したように、本実施の携帯におけるMFP100は、情報処理装置として機能し、ユーザーA、ユーザーBおよびユーザーCがログインしている状態から、例えば、ユーザーBがログアウトすることに応じて、ユーザーCのアクセス権限に基づいて取得されたデータのうち第2個人タスク画像212の第2個人表示領域122に配置された画像Doc3の表示を終了し、共通表示領域125に配置された画像Doc2の表示を継続する。このため、ユーザーBは、自身のアクセス権限に基づいて取得されたデータの画像Doc2を共通表示領域に配置することにより、画像Doc2に対応するデータに対する他のユーザーによるアクセスを許可することができ、自身のアクセス権限に基づいて取得されたデータの画像Doc3を共通表示領域に配置しないことにより、画像Doc3に対応するデータに対する他のユーザーによるアクセスを許可しないようにすることができる。また、ログアウトしていないユーザーAおよびユーザーCは、画像Doc3に対応し、ログアウトしたユーザーBのアクセス権限に基づいて取得されたデータを閲覧することができる。
また、MFP100が備えるCPU111は、ログインしたユーザーA、ユーザーBおよびユーザーCにそれぞれ対応する3つの個人タスクと、3つの個人タスクを制御するタスク制御タスクと、を形成し、3つの個人タスク各々は、ユーザーA、ユーザーBおよびユーザーCごとに個人タスク画像を生成し、個人タスク画像の個人表示領域に配置されたデータの画像をタッチパネル130により受け付けられる操作に基づいて表示部120の表示面中で移動させ、タスク制御タスクは、例えば、ユーザーBがログアウトすることに応じて、ログアウトしたユーザーBのアクセス権限に基づいて取得されたデータの画像Doc2,Doc3のうち共通表示領域125に配置された画像Doc2を、共通表示領域125に配置した共通画像を生成し、ログイン中のユーザーAおよびユーザーBにそれぞれ対応する第1個人タスク画像および第3個人タスク画像と共通画像とを合成した合成画面を表示部120に表示させる。このため、ログアウトしたユーザーBのアクセス権限に基づいて取得されたデータの画像Doc2を共通表示領域125に配置した共通画像が表示されるので、ログアウトしたユーザーBのアクセス権限に基づいて取得されたデータに対して、ログインしているユーザーAおよびユーザーCによるアクセスを可能にすることができる。
また、タスク制御タスクは、さらに、ユーザーBがログアウトすることに応じて、ユーザーBのアクセス権限に基づいて取得されたデータのうち対応する画像が共通表示領域125に移動された画像に対応するデータを第1記憶部340から読みだして第2記憶部360に記憶する。このため、ログアウトしたユーザーBのアクセス権限に基づいて取得されたデータに対して、ログインしているユーザーAおよびユーザーCによるアクセスが可能となる。
また、タスク制御タスクは、第2記憶部360に記憶されたデータへのアクセスを制限するための権限を設定する。このため、ログアウトしたユーザーBは、自身のアクセス権限に基づいて取得されたデータに対して、ログインしているユーザーAおよびユーザーCによるアクセスを制限することができる。
さらに、3つの個人タスクの各々は、共通表示領域125中に、制限内容の異なる1以上の種類の権限にそれぞれ対応する3つの権限設定領域241,242,243を表示し、権限設定領域241,242,243のうち画像が移動された後の位置を含む権限設定領域に対応する種類の権限を、移動された画像に対応するデータに対して決定する。このため、共通表示領域125に配置された画像に対応するデータに付与する権限を、画像を移動させるドラッグ操作、移動操作およびドロップ操作で設定することができ、権限を設定する操作が容易となる。
また、共通表示領域125に配置された画像Doc2に対応するデータが、ユーザーA,ユーザーBおよびユーザーCの全てがログアウトした後の有効期間の経過後に削除されるので、データが拡散するのを防止することができる。
なお、本実施の携帯においては、ユーザーA,ユーザーBおよびユーザーCの全てがログアウトした後の有効期間の経過後に、第2記憶部360に記憶されたデータ、具体的には、画像Doc2に対応するデータを削除するようにしたが、第2記憶部360に記憶されたデータを削除しないようにしてもよい。この場合には、削除部430は不要である。また、この場合、第2記憶部360に記憶されたデータに対して付与される権限を、ユーザーA,ユーザーBおよびユーザーCの全てがログアウトする前後で制限内容が異なる種類の権限を付与するようにしてもよい。会議の開催中と、会議が終了した後で、データに対して実行可能な処理を異ならせることができる。例えば、会議中のみデータの編集を可能として、会議が終了した後は、編集を不可能にする権限とすれば、会議の終了後にデータが変更されるのを防止することができる。
また、本実施の形態においては、情報処理装置の一例としてMFP100を例に説明したが、図16〜図21に示した処理をMFP100に実行させる会議支援方法、またはその会議支援方法を、MFP100が備えるCPU111に実行させる会議支援プログラムとして発明を捉えることができるのは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<付記>
(1) 共通画像生成手段は、複数の個人タスク実行手段のうち共通表示領域に画像を移動させた個人タスク実行手段による共通表示領域への画像の移動が完了することに応じて、タスク別データ取得手段により取得されたデータのうち共通表示領域へ移動された画像に対応するデータの画像を共通画像に配置し、複数の個人タスク実行手段のうち共通表示領域に画像を移動させた個人タスク実行手段は、移動手段による共通表示領域への画像の移動が完了するまで画像を表示し、移動手段による共通表示領域への画像の移動が完了することに応じて、画像の表示を終了する、請求項7に記載の情報処理装置。
(2) 複数の個人タスク実行手段それぞれは、共通表示領域への画像の移動が完了した後、共通画像に配置された画像が操作手段により受け付けられる操作に基づいて個人表示領域に移動されることに応じて、タスク別データ取得手段により取得されたデータのうち個人表示領域へ移動された画像に対応するデータの画像を個人表示領域に配置する、請求項8に記載の情報処理装置。