[第1実施形態]
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置について説明する。図1には、第1実施形態に係る画像形成装置の一例が示されている。
機器(情報処理装置)としての画像形成装置10は、画像形成機能を備えた装置である。画像形成装置10は、例えば、コピー機能、スキャン機能、プリント機能及びファクシミリ機能の中の少なくとも1つの機能を備えている。
通信部12は通信インターフェースであり、他の装置にデータを送信する機能、及び、他の装置からデータを受信する機能を備えている。通信部12は、例えば、Wi−Fi(登録商標)通信等の無線通信機能や有線通信機能を備えており、インターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワークを介してデータを送受信する機能を備えている。
画像形成部14は画像形成処理を行う。画像形成部14は、例えば、コピー機能、スキャン機能、プリント機能及びファクシミリ機能の中の少なくとも1つの機能を実行する。コピー機能が実行されることにより、原稿が読み取られて用紙等の記録媒体上に印刷される。スキャン機能が実行されることにより、原稿が読み取られてスキャンデータ(画像データ)が生成される。プリント機能が実行されることにより、画像が記録媒体上に印刷される。ファクシミリ機能が実行されることにより、画像データがファクシミリ送信又はファクシミリ受信される。また、複数の機能を組み合わせた複合機能が実行されてもよい。例えば、スキャン機能と送信機能(転送機能)とを組み合わせたスキャン転送機能が実行されてもよい。このスキャン転送機能が実行されることにより、原稿が読み取られてスキャンデータ(画像データ)が生成され、そのスキャンデータが送信先(例えば端末装置やサーバ等の外部装置)に送信される。もちろん、この組み合わせ機能は一例に過ぎず、別の組み合わせ機能が実行されてもよい。
UI部16はユーザインターフェース部であり、表示部と操作部を含む。表示部は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置である。操作部は、例えばタッチパネルやキーボード等の入力装置である。もちろん、UI部16は、表示部と操作部の両方の機能を兼ね備えたユーザインターフェース(例えば、タッチパネルとしてのディスプレイや、電子的にキーボード等を表示するディスプレイ等)であってもよい。
記憶部18はハードディスクやメモリ等の記憶装置であり、例えば、画像形成処理の実行命令を示す実行命令情報(例えば印刷ジョブ情報等)、印刷の対象となる画像データ、スキャン機能を実行することにより生成されたスキャンデータ、各種の制御データ、各種のプログラム、各種のデータ等を記憶する。もちろん、それらは別々の記憶装置に記憶されていてもよいし、同一の記憶装置に記憶されていてもよい。また、記憶部18は、初期設定記憶部20と、共通設定記憶部22と、個人設定記憶部24と、を含む。
初期設定記憶部20は、画像形成装置10の初期設定内容を示す初期設定情報を予め記憶する。初期設定内容は、例えば、画像形成装置10が製造メーカから出荷されたときの設定内容(出荷時設定内容)であり、画像形成装置10に予め設定されている設定内容である。一般的に、初期設定内容は、製造メーカが推奨する設定内容、ユーザによってより多く利用されるであろうと推測される設定内容、等である。もちろん、初期設定内容は、これら以外の設定内容であってもよい。後述の共通設定内容と個人設定内容が画像形成装置10に設定されていない場合、初期設定内容が利用される。例えば、UI部16に画像形成機能等の設定画面が表示される場合に、初期設定内容(初期設定値)や、その初期設定内容が反映された情報が、その設定画面に表示される。
画像形成装置10の設定内容は、画像形成装置10の機能に関する設定内容であり、例えば、画像形成機能に関する設定内容や、通信機能に関する設定内容や、表示機能に関する設定内容、電源に関する設定内容、画像形成装置10の操作に関する設定内容、その他の一般的な機能に関する設定内容、等である。例えば、コピー機能に関する設定内容は、カラーモードの設定内容(カラー出力又は白黒出力)、片面コピー又は両面コピー、記録媒体の出力先のトレイの指定、等である。これらは、コピー機能の初期設定内容として画像形成装置10に予め設定されており、その初期設定内容を示す初期設定情報が初期設定記憶部20に予め記憶されている。スキャン機能、プリント機能及びファクシミリ機能等についても同様であり、それらの機能の初期設定内容が画像形成装置10に予め設定されており、各機能の初期設定内容を示す初期設定情報が初期設定記憶部20に予め記憶されている。
画像形成装置10の設定内容は、ユーザや管理者等による変更が許可されており、画像形成装置10の利用環境等に応じて、ユーザや管理者等によって画像形成装置10の設定内容が変更されることが想定される。もちろん、ユーザや管理者等による変更が禁止された設定内容が画像形成装置10に設定されていてもよいし、管理権限を有する管理者による変更が許可され、管理権限を有していないユーザによる変更が禁止された設定内容が、画像形成装置10に設定されていてもよい。
例えば、初期設定ではカラーモードとしてカラー印刷が設定されていたが、そのカラーモードがユーザによって白黒印刷に設定される場合がある。また、UI部16に表示される画面上における各項目(例えば各設定項目)の表示順が、ユーザによって設定される場合がある。例えば、設定項目としてのカラーモードやトレイ指定が、ユーザによって頻繁に指定される場合、それらの項目の表示順位が、ユーザによってアクセスし易い表示順位(例えば上位)に変更されることが想定される。また、初期設定ではステープル機能等の後処理機能の表示順位が下位の場合であっても、ユーザが後処理機能を頻繁に利用する場合には、後処理機能の設定項目の表示順位が、上位に変更されることが想定される。
共通設定記憶部22は、画像形成装置10の共通設定内容を示す共通設定情報を、ユーザ設定内容を示すユーザ設定情報の一例として記憶する。例えば、ユーザによって共通設定内容が画像形成装置10に設定された場合、共通設定記憶部22は、その共通設定内容を示す共通設定情報を記憶する。共通設定内容は、各ユーザで共通の設定内容(各ユーザで共通して利用される設定内容)であり、例えば、ユーザが認証(識別)されずに画像形成装置10を利用する場合に利用される設定内容である。共通設定内容が画像形成装置10に設定されており、後述の個人設定内容が画像形成装置10に設定されていない場合、共通設定内容が利用される。例えば、UI部16に画像形成機能等の設定画面が表示される場合に、共通設定内容(共通設定値)や、その共通設定内容が反映された情報が、その設定画面に表示される。
個人設定記憶部24は、画像形成装置10の個人設定内容を示す個人設定情報を、ユーザ設定内容を示すユーザ設定情報の一例として記憶する。例えば、ユーザによって個人設定内容が画像形成装置10に設定された場合、個人設定記憶部24は、その個人設定内容を示す個人設定情報を記憶する。個人設定内容は、個々のユーザ毎に設定される設定内容であり、例えば、ユーザが認証されて画像形成装置10を利用する場合に利用される設定内容である。例えば、ユーザ毎に、ユーザを識別するためのユーザ識別情報(例えばユーザIDや氏名等)と、そのユーザによって設定された個人設定内容を示す個人設定情報(そのユーザ用の個人設定内容を示す個人設定情報)と、が対応付けられて個人設定記憶部24に記憶される。ユーザが認証(識別)された場合において、そのユーザの個人設定内容が画像形成装置10に設定されている場合、その個人設定内容が利用される。例えば、UI部16に画像形成機能等の設定画面が表示される場合に、個人設定内容(個人設定値)や、その個人設定内容が反映された情報が、その設定画面に表示される。
制御部26は、画像形成装置10の各部の動作を制御する。また、制御部26は、認証部28と、設定部30と、判定部32と、表示制御部34と、削除処理部36と、を含む。
認証部28は、識別手段の一例に相当し、画像形成装置10を利用するユーザを認証(識別)する機能を備えている。例えば、記憶部18には、ユーザ毎の認証情報が記憶されている。認証情報は、例えば、ユーザを識別するためのユーザ識別情報(例えばユーザIDや氏名)とパスワードを含む情報である。認証部28は、ユーザによって入力された認証情報と、記憶部18に記憶されている認証情報と、を照合することにより、ユーザを認証(識別)する。例えば、ユーザによって入力された認証情報と記憶部18に記憶されている認証情報とが一致する場合や、ユーザによって入力された認証情報に対応する(関連付けられた)認証情報が記憶部18に記憶されている場合等には、認証が成功する。認証情報は、例えばUI部16を介して入力されてもよいし、ICカード等の記録媒体を用いて入力されてもよい。もちろん、認証部28は、生体認証技術(例えば、指紋、顔、血管、虹彩、網膜、音声等を用いた認証技術)を用いてユーザを認証してもよい。
例えば、ユーザがUI部16を用いてログイン操作を行うと、認証部28による認証が行われる。その認証が成功した場合、画像形成装置10へのログインが許可され、その認証が失敗した場合、画像形成装置10へのログインが禁止される。ログインが許可されたユーザは、その認証によって許可された権限の範囲内で、画像形成装置10の利用が許可される。ログインが許可されなかったユーザは、例えばゲストユーザとして扱われ、そのゲストユーザが有する権限の範囲内で、画像形成装置10の利用が許可される。
ログインが許可された場合において、そのユーザの個人設定内容が画像形成装置10に設定されている場合、つまり、その個人設定内容を示す個人設定情報が個人設定記憶部24に記憶されている場合、制御部26は、その個人設定内容が反映された画面(例えば設定画面等)をUI部16に表示させる。そのユーザの個人設定内容が画像形成装置10に設定されていない場合において、共通設定内容が画像形成装置10に設定されている場合、つまり、共通設定内容情報が共通設定記憶部22に記憶されている場合、制御部26は、その共通設定内容が反映された画面をUI部16に表示させる。ログインが失敗した場合において、共通設定内容が画像形成装置10に設定されている場合、制御部26は、その共通設定内容が反映された画面をUI部16に表示させる。ログインが失敗し、かつ、共通設定内容が画像形成装置10に設定されていない場合、制御部26は、初期設定内容が反映された画面をUI部16に表示させる。個人設定内容と共通設定内容の両方が画像形成装置10に設定されていない場合には、初期設定内容が利用される。
設定部30は、ユーザによる設定操作を受けて、共通設定内容や個人設定内容を画像形成装置10に設定する機能を備えている。具体的には、ユーザがUI部16を用いて画像形成装置10の設定を行った場合、つまり、ユーザが画像形成装置10の設定内容を変更した場合、設定部30は、ユーザによって設定された設定内容(ユーザ設定内容)を示すユーザ設定情報を記憶部18に記憶させる。例えば、ユーザが認証されていない状態で(ユーザがログインしていない状態で)、ユーザによって画像形成装置10の設定が行われた場合、設定部30は、その設定内容を共通設定内容として扱い、その共通設定内容を示す共通設定情報を共通設定記憶部22に記憶させる。もちろん、共通設定内容は、設定権限を有する管理者によって設定され、設定権限を有していないユーザによる設定は禁止されてもよい。また、ユーザが認証されている場合(ユーザがログインしている状態で)、ユーザによって画像形成装置10の設定が行われた場合、設定部30は、その設定内容を当該ユーザの個人設定内容として扱い、その個人設定内容を示す個人設定情報を当該ユーザのユーザ識別情報に対応付けて個人設定記憶部24に記憶させる。もちろん、ユーザが認証されている場合に、そのユーザによって共通設定内容が設定されてよい。例えば、ユーザによって設定された設定内容が、ユーザによって個人設定内容として指定された場合、その設定内容を示す個人設定情報が個人設定記憶部24に記憶され、その設定内容が、ユーザによって共通設定内容として指定された場合、その設定内容を示す共通設定情報が共通設定記憶部22に記憶される。
判定部32は、ユーザによって設定された設定内容(ユーザ設定内容)を示すユーザ設定情報が記憶部18に記憶されているか否かを判定する機能を備えている。具体的には、判定部32は、共通設定情報が共通設定記憶部22に記憶されているか否かを判定し、また、認証されたユーザ(ログインユーザ)に対応する個人設定情報が個人設定記憶部24に記憶されているか否かを判定する機能を備えている。
判定するための情報として、例えば、判定フラグが用いられてもよい。判定フラグは、設定内容の状態を管理するための情報であり、True(真)又はFalse(偽)を状態値として保持する。画像形成装置10の設定内容(設定値)が初期設定内容から変更されている場合、判定フラグはTrueに設定され、設定内容が初期設定内容に戻された場合、設定フラグはFalseに設定される。判定部32は、例えば、共通設定判定フラグを参照し、その状態がTrueである場合、共通設定内容が設定されていると判定し、その状態がFalseである場合、共通設定内容が設定されていないと判定する。また、判定部32は、個人設定判定フラグを参照し、その状態がTrueである場合、個人設定内容が設定されていると判定し、その状態はFalseである場合、個人設定内容が設定されていないと判定する。
表示制御部34は、各種の情報をUI部16の表示部に表示させる機能を備えている。表示制御部34は、例えば、メイン画面、各画像形成機能のメニュー画面、各画像形成機能やその他の機能の設定画面、等をUI部16の表示部に表示させる。
また、表示制御部34は、画像形成装置10の設定内容を初期設定内容に戻すための指示をユーザが与えるための指示情報を、UI部16に表示させる。例えば、その指示情報の一例としての設定削除項目を含むメニュー群の表示指示がユーザによって与えられた場合、表示制御部34は、そのメニュー群をUI部16に表示させる。このとき、表示制御部34は、上記の判定部32による判定結果に応じて、そのメニュー群における表示内容を変える。例えば、ユーザ設定情報が記憶部18に記憶されている場合、つまり、画像形成装置10の設定内容がユーザによって変更されており、初期設定内容が用いられていない場合、表示制御部34は、設定削除項目を含むメニュー群をUI部16に表示させる。一方、ユーザ設定情報が記憶部18に記憶されていない場合、つまり、画像形成装置10の設定内容がユーザによって変更されておらず、初期設定内容が用いられている場合、表示制御部34は、設定削除項目を含まないメニュー群をUI部16に表示させる。つまり、表示制御部34は、設定削除項目をUI部16に表示させない。
表示制御部34は、認証されたユーザがユーザ設定情報に対する設定権限を有している場合に、設定削除項目をUI部16に表示させ、ユーザがユーザ設定情報に対する設定権限を有していない場合に、設定削除項目をUI部16に表示させなくてもよい。
削除処理部36は、ユーザ設定情報を記憶部18から削除する機能を備えている。例えば、上記の設定削除項目がユーザによって指定されて削除の指示が与えられた場合、削除処理部36は、ユーザ設定情報を記憶部18から削除する。この場合、設定部30によって、画像形成装置10の設定内容が初期設定内容に戻される。
以下、画像形成装置10について更に詳しく説明する。
図2には、各設定内容の関係が示されている。例えば、個人設定内容が設定されている場合、その個人設定内容が利用され、個人設定内容が設定されておらず、共通設定内容が設定されている場合、共通設定内容が利用され、個人設定内容と共通設定内容の両方が設定されていない場合、初期設定内容(例えば出荷時設定内容)が利用される。図2に示す例では、ユーザAによって個人設定内容Aが設定されており、ユーザCによって個人設定内容Cが設定されている。それ故、ユーザAが認証された場合、個人設定内容Aが利用され、ユーザCが認証された場合、個人設定内容Cが利用される。一方、ユーザBによって個人設定内容は設定されていない。この場合において、共通設定内容が設定されている場合、その共通設定内容が利用される。
図3には、UI部16に表示されるメイン画面の一例が示されている。このメイン画面38には、例えば、ユーザが各種の指示を与えるためのボタン画像群(例えばアイコン群)が表示されている。例えば、コピー機能に対応するボタン画像がユーザによって押された場合、コピー機能の設定画面等がUI部16に表示される。このメイン画面38に表示されている情報は一例に過ぎず、例えば、画像形成装置10の各種の設定を行うためのボタン画像や情報が表示されてもよい。
また、メイン画面又はそれよりも上位の画面に、ログイン用のボタン画像が表示されていてもよい。ユーザがそのボタン画像を押した場合、ログイン用の画面がUI部16に表示される。ログイン用画面にて、ユーザが認証情報(例えばユーザIDとパスワード)を入力すると、認証部28によって認証処理が行われる。認証が成功した場合、画像形成装置10へのログインが許可され、ログインが許可されたユーザは、その許可された権限の範囲内において、画像形成装置10の利用が許可される。認証が失敗した場合、画像形成装置10へのログインが禁止され、ログインが禁止されたユーザは、ゲストユーザとして扱われ、そのゲストユーザが有する権限の範囲内において、画像形成装置10の利用が許可される。画像形成装置10へのログインが許可された場合において、ログインが許可されユーザに対応する個人設定内容が画像形成装置10に設定されている場合、その個人設定内容に従った内容のメイン画面がUI部16に表示されてもよい。
図4には、UI部16に表示されるコピー設定画面の一例が示されている。例えば、メイン画面38においてコピー機能に対応するボタン画像がユーザに押された場合、表示制御部34は、コピー設定画面40をUI部16に表示させる。コピー設定画面40は、例えば、設定内容表示領域42を含み、その設定内容表示領域42内に、コピー機能に関する設定内容を示す情報が表示される。例えば、カラーモード、片面/両面指定、トレイ指定、等が設定内容として表示される。
例えば、ユーザが認証されている場合(ログインが許可された場合)において、そのユーザに対応する個人設定情報が個人設定記憶部24に記憶されている場合、表示制御部34は、その個人設定情報が示す個人設定内容(個人設定値)を設定内容表示領域42に反映させる。例えば、表示制御部34は、その個人設定内容(例えば、カラーモードの設定内容、片面/両面印刷の設定内容、トレイの番号等)を、設定内容表示領域42内に表示する。また、表示制御部34は、その個人設定内容によって指定された表示順に従って、各設定内容の項目(例えば、カラーモードの設定項目、片面/両面印刷の設定項目、指定トレイの設定項目等)を、設定内容表示領域42内に表示してもよい。
認証されたユーザに対応する個人設定情報が個人設定記憶部24に記憶されておらず、共通設定情報が共通設定記憶部22に記憶されている場合、表示制御部34は、その共通設定情報が示す共通設定内容(共通設定値)を設定内容表示領域42に反映させる。例えば、表示制御部34は、その共通設定内容を設定内容表示領域42内に表示する。また、表示制御部34は、その共通設定内容によって指定された表示順に従って、各設定内容の項目を設定内容表示領域42内に表示してもよい。
認証されたユーザに対応する個人設定情報と共通設定情報が記憶部18に記憶されていない場合、表示制御部34は、初期設定内容(初期設定値)を設定内容表示領域42に反映させる。例えば、表示制御部34は、初期設定内容を設定内容表示領域42内に表示する。また、表示制御部34は、初期設定内容によって指定された表示順に従って、各設定内容の項目を設定内容表示領域42内に表示してもよい。
図4に示す例では、コピー機能に関する設定内容を編集(カスタマイズ)するためのボタン画像44(設定内容の編集指示を与えるためのボタン画像)が表示されている。ユーザによってボタン画像44が表示された場合、表示制御部34は、設定内容の編集等をユーザが指示するためのメニュー群をUI部16に表示させる。図5には、そのメニュー群の一例が示されている。一例として、メニュー群46がポップアップ方式によって表示される。もちろん、別の表示方式に従ってメニュー群46が表示されてもよい。例えば、別の表示画面にメニュー群46が表示されてもよい。
メニュー群46には、一例として、画面設定項目48と、機能設定項目50と、設定削除項目52と、が表示されている。画面設定項目48は、例えば、ユーザが画面の設定を行うための項目であり、この画面設定項目48がユーザによって押された場合、表示制御部34は、画面設定を行うための設定画面をUI部16に表示させる。機能設定項目50は、例えば、ユーザが画像形成装置10の機能の設定を行うための項目であり、この機能設定項目50がユーザによって押された場合、表示制御部34は、機能の設定を行うための設定画面をUI部16に表示させる。例えば、コピー機能の設定を行うための設定画面がUI部16に表示される。設定削除項目52は、ユーザ設定情報を記憶部18から削除するための項目であり、この設定削除項目52がユーザによって押された場合、削除処理部36は、ユーザ設定情報の削除処理を実行する。
なお、ボタン画像44や設定削除項目52がユーザによって押された場合に、表示制御部34は、ユーザ設定内容(個人設定内容や共通設定内容)をUI部16に表示させてもよい。
表示制御部34は、判定部32による判定結果に応じて、メニュー群46に表示される項目を変える。以下、表示制御部34による表示制御について具体例を挙げて詳しく説明する。
(具体例1)
ユーザが認証されていない場合において(ユーザがログインしていない場合において)、共通設定情報が共通設定記憶部22に記憶されている場合、表示制御部34は、図5に示すように、設定削除項目52を含むメニュー群46をUI部16に表示させる。この場合において、設定削除項目52がユーザによって指定されて削除の指示が与えられた場合、削除処理部36は、共通設定情報を共通設定記憶部22から削除する。この場合、設定部30によって、画像形成装置10の設定内容が、共通設定内容から初期設定内容に戻される。
共通設定情報が共通設定記憶部22に記憶されていない場合、表示制御部34は、設定削除項目52を含まないメニュー群46をUI部16に表示させる。例えば、図6に示すように、メニュー群46がUI部16に表示された場合であっても、そのメニュー群46には設定削除項目52は含まれない。
以上のように、共通設定内容が画像形成装置10に設定されている場合に設定削除項目52が表示され、共通設定内容が画像形成装置10に設定されていない場合に設定削除項目52は表示されない。それ故、共通設定内容が画像形成装置10に設定されていないにもかかわらず設定削除項目52が表示される場合と比べて、ユーザにおいて、共通設定内容が画像形成装置10に設定されているか否かが分かり易くなる。また、共通設定内容が画像形成装置10に設定されていない場合には、設定削除項目52を操作し得ないため、ユーザによる無駄な削除操作の発生が防止される。
(具体例2)
ユーザが認証されている場合において(ユーザがログインしている場合において)、認証されたユーザに対応する個人設定情報(そのユーザのユーザ識別情報に対応付けられた個人設定情報)と共通設定情報の中の少なくとも一方の情報が記憶部18に記憶されている場合、表示制御部34は、図5に示すように、設定削除項目52を含むメニュー群46をUI部16に表示させる。例えば、認証されたユーザに対応する個人設定情報と共通設定情報の両方が記憶部18に記憶されている場合において、設定削除項目52がユーザによって指定されて削除の指示が与えられた場合、削除処理部36は、認証されたユーザに対応する個人設定情報と共通設定情報を記憶部18から削除する。認証されたユーザに対応する個人設定情報が個人設定記憶部24に記憶されており、共通設定情報が共通設定記憶部22に記憶されていない場合において、設定削除項目52がユーザによって指定されて削除の指示が与えられた場合、削除処理部36は、認証されたユーザに対応する個人設定情報を個人設定記憶部24から削除する。認証されたユーザに対応する個人設定情報が個人設定記憶部24に記憶されておらず、共通設定情報が共通設定記憶部22に記憶されている場合において、設定削除項目52がユーザによって指定されて削除の指示が与えられた場合、削除処理部36は、共通設定情報を共通設定記憶部22から削除する。ユーザ設定情報が削除された場合、設定部30によって、画像形成装置10の設定内容が初期設定内容に戻される。
認証されたユーザに対応する個人設定情報と共通設定情報の両方が記憶部18に記憶されていない場合、表示制御部34は、図6に示すように、設定削除項目52を含まないメニュー群46をUI部16に表示させる。
以上のように、認証されたユーザに対応する個人設定内容と共通設定内容の中の少なくとも一方の設定内容が画像形成装置10に設定されている場合、設定削除項目52が表示され、認証されたユーザに対応する個人設定内容と共通設定内容の両方が画像形成装置10に設定されていない場合、設定削除項目52は表示されない。それ故、個人設定内容と共通設定内容のいずれも画像形成装置10に設定されていないにもかかわらず設定削除項目52が表示される場合と比べて、ユーザにおいて、ユーザ設定内容が画像形成装置10に設定されているか否かが分かり易くなる。また、個人設定内容と共通設定内容のいずれも画像形成装置10に設定されていない場合には、設定削除項目52を操作し得ないため、ユーザによる無駄な削除操作の発生が防止される。
(具体例3)
ユーザが認証されている場合、表示制御部34は、個人設定情報の削除をユーザが指示するための個人設定削除項目と、共通設定情報の削除をユーザが指示するための共通設定削除項目と、を区別してUI部16に表示させてもよい。
例えば、共通設定情報が共通設定記憶部22に記憶されている場合、表示制御部34は、図7に示すように、共通設定削除項目54を含むメニュー群46をUI部16に表示させる。共通設定情報が共通設定記憶部22に記憶されていない場合、表示制御部34は、共通設定削除項目54を含まないメニュー群46をUI部16に表示させる。つまり、共通設定削除項目54は表示されない。共通設定削除項目54がユーザによって指定されて削除の指示が与えられた場合、削除処理部36は、共通設定情報を共通設定記憶部22から削除する。このとき、認証されたユーザに対応する個人設定情報が個人設定記憶部24に記憶されている場合、画像形成装置10の設定内容として個人設定内容が用いられる。個人設定情報が個人設定記憶部24に記憶されていない場合、画像形成装置10の設定内容として初期設定内容が用いられる。
同様に、認証されたユーザに対応する個人設定情報が個人設定記憶部24に記憶されている場合、表示制御部34は、図7に示すように、個人設定削除項目56を含むメニュー群46をUI部16に表示させる。個人設定情報が個人設定記憶部24に記憶されていない場合、表示制御部34は、個人設定削除項目56を含まないメニュー群46をUI部16に表示させる。つまり、個人設定削除項目56は表示されない。個人設定削除項目56がユーザによって指定されて削除の指示が与えられた場合、削除処理部36は、個人設定情報を個人設定記憶部24から削除する。このとき、共通設定情報が共通設定記憶部22に記憶されている場合、画像形成装置10の設定内容として共通設定内容が用いられる。共通設定情報が共通設定記憶部22に記憶されていない場合、画像形成装置10の設定内容として初期設定内容が用いられる。
以上のように、共通設定削除項目54と個人設定削除項目56とを区別して表示することにより、共通設定情報と個人設定情報の削除指示が個別的に与えられ、共通設定情報と個人設定情報とがそれぞれ個別的に削除される。また、共通設定内容や個人設定内容が画像形成装置10に設定されていないにもかかわらず設定削除項目が表示される場合と比べて、ユーザにおいて、共通設定内容と個人設定内容がそれぞれ画像形成装置10に設定されているか否かが個別的に判断し易くなる。また、共通設定内容と個人設定内容のいずれについても、画像形成装置10に設定されていない場合には、対応する設定削除項目が操作し得ないため、ユーザによる無駄な削除操作の発生が防止される。
(具体例4)
共通設定情報や個人設定情報等のユーザ設定情報が記憶部18に記憶されているか否かにかかわらず、表示制御部34は、図8に示すように、設定削除項目52を含むメニュー群46をUI部16に表示させてもよい。この場合において、ユーザ設定情報が記憶部18に記憶されていない場合、表示制御部34は、設定削除項目52を例えばグレーアウト状態でUI部16に表示させる。つまり、表示制御部34は、設定削除項目52に対するユーザの操作を無効な状態にして設定削除項目52をUI部16に表示させる。これより、設定削除項目52へのユーザの操作が無効となり、設定削除項目52の指定は受け付けられない。それ故、ユーザが設定削除項目52を指定した場合であっても、削除処理部36は削除処理を実行しない。
一方、ユーザ設定情報が記憶部18に記憶されている場合、表示制御部34は、図5に示すように、設定削除項目52を非グレーアウト状態でUI部16に表示させる。つまり、表示制御部34は、設定削除項目52に対するユーザの操作を有効な状態にして設定削除項目52をUI部16に表示させる。これより、設定削除項目52へのユーザの操作が有効となり、設定削除項目52の指定は受け付けられる。上述したように、ユーザによって設定削除項目52が指定されて削除の指示が与えられた場合、削除処理部36は削除処理を実行する。
以上のように、ユーザ設定情報が記憶部18に記憶されていない場合には、設定削除項目52がグレーアウト状態で表示されるため、設定削除項目52が常に同じ表示形態で表示される場合と比べて、ユーザにおいて、ユーザ設定内容が画像形成装置10に設定されているか否かが分かり易くなる。
また、表示制御部34は、設定削除項目52がグレーアウト状態で表示されている理由を示すメッセージをUI部16に表示させてもよい。例えば、ユーザ設定内容が画像形成装置10に設定されていない旨を示すメッセージ等が表示されてもよい。
なお、具体例3に具体例4が適用されてもよい。この場合、共通設定内容が画像形成装置10に設定されている場合、共通設定削除項目54が非グレーアウト状態で表示され、共通設定内容が画像形成装置10に設定されていない場合、共通設定削除項目54がグレーアウト状態で表示される。同様に、個人設定内容が画像形成装置10に設定されている場合、個人設定削除項目56が非グレーアウト状態で表示され、個人設定内容が画像形成装置10に設定されていない場合、個人設定削除項目56がグレーアウト状態で表示される。
以下、図9を参照して、設定削除項目の表示処理の一例について説明する。図9には、その表示処理を示すフローチャートが示されている。ここでは、上記の具体例1に係る処理について説明する。
まず、ユーザが、UI部16を用いて、設定削除項目を含むメニュー群の表示指示を与えた場合、制御部26は、その表示指示を検知する(S01)。例えば、図4に示すように、コピー設定画面40がUI部16に表示されている状態で、設定内容を編集するためのボタン画像44がユーザによって押された場合、制御部26は、その押下を検知する。
次に、判定部32は、共通設定情報が共通設定記憶部22に記憶されているか否かを判定する(S02)。
共通設定情報が共通設定記憶部22に記憶されている場合(S03,Yes)、表示制御部34は、共通設定情報の削除指示をユーザが与えるための設定削除項目を含むメニュー群を準備し(S04)、そのメニュー群をUI部16に表示させる(S05)。例えば、図5に示すように、設定削除項目52を含むメニュー群46がUI部16に表示される。
共通設定情報が共通設定記憶部22に記憶されていない場合(S03,No)、表示制御部34は、設定削除項目を含まないメニュー群をUI部16に表示させる(S05)。例えば、図6に示すように、設定削除項目を含まないメニュー群46がUI部16に表示される。
以下、図10を参照して、設定削除項目の表示処理の別の例について説明する。図10には、その表示処理を示すフローチャートが示されている。ここでは、上記の具体例2に係る処理について説明する。
一例として、ユーザが画像形成装置10によって認証されて、画像形成装置10にログインしている状態であるとする。
まず、ユーザ(ログインユーザ)は、UI部16を用いて、設定削除項目を含むメニュー群の表示指示を与えた場合、制御部26は、その表示指示を検知する(S10)。例えば、図4に示すように、コピー設定画面40がUI部16に表示されている状態で、設定内容を編集するためのボタン画像44がユーザによって押された場合、制御部26は、その押下を検知する。
次に、判定部32は、共通設定情報が共通設定記憶部22に記憶されているか否かを判定し(S11)、ログインユーザに対応する個人設定情報が個人設定記憶部24に記憶されているか否かを判定する(S12)。
共通設定情報と個人設定情報の中の少なくとも1つが記憶部18に記憶されている場合(S13,Yes)、表示制御部34は、設定削除項目を含むメニュー群を準備し(S14)、そのメニュー群をUI部16に表示させる(S15)。例えば、図5に示すように、設定削除項目52を含むメニュー群46がUI部16に表示される。
共通設定情報と個人設定情報のいずれも記憶部18に記憶されていない場合(S13,No)、表示制御部34は、設定削除項目を含まないメニュー群をUI部16に表示させる(S15)。例えば、図6に示すように、設定削除項目を含まないメニュー群46がUI部16に表示される。
第1実施形態において、表示制御部34は、ユーザ設定情報に対するユーザの設定権限の有無に応じて、設定削除項目の表示を制御してもよい。設定権限は、画像形成装置10の設定内容を編集(カスタマイズ)するための権限であり、また、ユーザ設定情報を削除する権限を含む。設定権限を有するユーザは、画像形成装置10の設定内容の編集が許可され、設定権限を有していないユーザは、設定内容の編集が禁止される。例えば、認証されたユーザは、自身用の個人設定内容を設定する権限が与えられる。つまり、認証されたユーザは、画像形成装置10の設定内容を編集して自身用の個人設定内容を作成し編集することが許可される。また、認証されたユーザは、共通設定内容を設定する権限が与えられてもよい。つまり、認証されたユーザは、画像形成装置10の設定内容を編集して共通設定内容を作成し編集することが許可されてもよい。認証されたすべてのユーザに対して、共通設定内容の設定権限が与えられてもよいし、認証されたすべてのユーザの中から選択されたユーザに対して、共通設定内容の設定権限が与えられてもよい。また、画像形成装置10の管理権限を有する管理者に対して、共通設定内容の設定権限が与えられ、管理権限を有していないユーザに対しては、共通設定内容の設定権限が与えられなくてもよい。
設定権限と設定内容の状態は、管理テーブルを用いて管理されてもよい。図11には、その管理テーブルの一例が示されている。例えば、ユーザが認証された場合、制御部26は、そのユーザが設定権限を有しているか否かを確認する。例えば、ユーザ毎に、ユーザ識別情報と、設定権限の有無を示す情報と、が対応付けられており、その対応付けを示す情報が記憶部18に記憶されている。制御部26は、その対応付けを参照することにより、認証されたユーザが有する設定権限を確認し、その確認結果を管理テーブルに反映する。
例えば、認証されたユーザが共通設定内容の設定権限を有している場合、管理テーブルにおいて、共通設定内容の設定権限が「有り」に設定され、認証されたユーザが共通設定内容の設定権限を有していない場合、管理テーブルにおいて、共通設定内容の設定権限が「無し」に設定される。同様に、認証されたユーザが個人設定内容の設定権限を有している場合、管理テーブルにおいて、個人設定内容の設定権限が「有り」に設定され、認証されたユーザが個人設定内容の設定権限を有していない場合、管理テーブルにおいて、個人設定内容の設定権限が「無し」に設定される。図11に示す例では、認証されたユーザは、共通設定内容と個人設定内容の両方の設定権限を有している。
また、共通設定内容が設定された場合、つまり、画像形成装置10の設定内容が共通設定内容として変更された場合、共通設定内容の設定の有無は「有り」に設定される。その設定内容が初期設定内容に戻された場合、共通設定内容の設定の有無は「無し」に設定される。同様に、個人設定内容が設定された場合、つまり、画像形成装置10の設定内容が個人設定内内容として変更された場合、個人設定内容の設定の有無は「有り」に設定される。その設定内容が初期設定内容に戻された場合、個人設定内容の設定の有無は「無し」に設定される。図11に示す例では、共通設定内容が設定されており、個人設定内容は設定されていない。
例えば、図10に示す表示処理において、制御部26は、認証されたユーザが有する設定権限を確認する。認証されたユーザが、共通設定内容の設定権限と個人設定内容の設定権限のいずれも有していない場合、表示制御部34は、設定削除項目をUI部16に表示させない。
認証されたユーザが、共通設定内容の設定権限と個人設定内容の設定権限の両方を有している場合において、共通設定内容と個人設定内容の中の少なくとも一方が設定されている場合、表示制御部34は、設定削除項目をUI部16に表示させる。
認証されたユーザが、共通設定内容の設定権限又は個人設定内容の設定権限のいずれかを有している場合において、認証されたユーザが有している設定権限に対応する設定内容が設定されている場合、表示制御部34は、設定削除項目をUI部16に表示させる。例えば、認証されたユーザが共通設定内容の設定権限を有しており、共通設定内容が設定されている場合、表示制御部34は、設定削除項目をUI部16に表示させる。同様に、認証されたユーザが個人設定内容の設定権限を有しており、そのユーザに対応する個人設定内容が設定されている場合、表示制御部34は、設定削除項目をUI部16に表示させる。一方、認証されたユーザが共通設定内容の設定権限を有しているが、共通設定内容が設定されていない場合、表示制御部34は、設定削除項目をUI部16に表示させない。同様に、認証されたユーザが個人設定内容の設定権限を有しているが、そのユーザに対応する個人設定内容が設定されていない場合、表示制御部34は、設定削除項目をUI部16に表示させない。
なお、図10に示す例では、ユーザがメニュー群の表示指示を与えた後に、ユーザ設定情報の有無や設定権限の有無が確認されているが、その表示指示が与えられる前に、ユーザ設定情報の有無や設定権限の有無が確認されてもよい。例えば、ユーザの認証処理が実行された際に、その確認が行われてもよい。
以上のように、第1実施形態によると、ユーザ設定内容が画像形成装置10に設定されていないにもかかわらず設定削除項目が表示される場合と比べて、ユーザにおいて、ユーザ設定内容が画像形成装置10に設定されているか否かが分かり易くなる。また、ユーザにより無駄な削除操作の発生が防止される。
また、第1実施形態では、管理者が画像形成装置10にログインした場合と、管理者以外のユーザが画像形成装置10にログインした場合とで、メニュー群46の表示態様や表示制御を変えずに、ユーザ設定内容の削除に関する処理が行われてもよい。
なお、第1実施形態では、コピー機能を設定するためのコピー設定画面40を例に挙げて、設定削除項目52の表示制御について説明したが、画像形成装置10の他の機能を設定する場合においても同様の処理が行われ、ユーザ設定情報の有無に応じて、設定削除項目52の表示が制御される。
[第2実施形態]
以下、第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る画像形成装置は、上述した第1実施形態に係る画像形成装置10と同じ構成を含む。第2実施形態では、削除処理部36は、共通設定内容と個人設定内容の有無、つまり、記憶部18に記憶されている共通設定情報と個人設定情報の有無に応じて、異なる削除処理を行う。
削除処理部36は、例えば、共通設定内容と個人設定内容の有無に応じて、削除処理に含まれる処理として、事前確認処理及び事後報告処理の中の少なくとも1つの処理を実行する。事前確認処理では、削除処理部36は、ユーザ設定情報(共通設定情報や個人設定情報)を削除する前に警告情報をUI部16に表示させ、その後、ユーザによって削除指示が与えられた場合にユーザ設定情報を削除する。事後報告処理では、削除処理部36は、設定削除項目52がユーザによって押された場合にユーザ設定情報を削除し、その削除の後に、ユーザ設定情報が削除された旨を示す報告情報をUI部16に表示させる。
第2実施形態では、第1実施形態に係る処理が適用されてもよいし、第1実施形態に係る処理が適用されなくてもよい。第1実施形態が適用される場合、ユーザ設定情報(共通設定情報や個人設定情報)が記憶部18に記憶されているときに、上記の設定削除項目52がUI部16に表示され、ユーザ設定情報が記憶部18に記憶されていないときに、設定削除項目52はUI部16に表示されない。第1実施形態が適用されない場合、ユーザ設定情報が記憶部18に記憶されているか否かにかかわらず、設定削除項目52がUI部16に表示され、設定削除項目52がユーザによって押される状態となる。
以下、図12を参照して、設定削除項目52がユーザによって押された後の削除処理について詳しく説明する。図12には、その削除処理を示すフローチャートが示されている。
まず、ユーザがUI部16を用いてユーザ設定情報の削除指示を与えた場合、制御部26は、その削除指示を検知する(S20)。例えば、図5に示すように、設定削除項目52を含むメニュー群46がUI部16に表示されている状態で、設定削除項目52がユーザによって押された場合、制御部26は、その押下を検知する。
次に、判定部32は、共通設定情報が共通設定記憶部22に記憶されているか否かを判定し(S21)、ログインユーザに対応する個人設定情報が個人設定記憶部24に記憶されているか否かを判定する(S22)。
共通設定情報のみが記憶されている場合、つまり、共通設定情報が共通設定記憶部22に記憶されており、ログインユーザに対応する個人設定情報が個人設定記憶部24に記憶されていない場合(S23,Yes)、削除処理部36は、共通設定削除処理を実行する(S24)。共通設定削除処理については後で詳しく説明する。
共通設定情報のみが記憶されているわけではない場合(S23,No)、処理はステップS25に移行する。この場合において、ログインユーザに対応する個人設定情報のみが記憶されている場合、つまり、共通設定情報が共通設定記憶部22に記憶されておらず、ログインユーザに対応する個人設定情報が個人設定記憶部24に記憶されている場合(S25,Yes)、削除処理部36は、個人設定削除処理を実行する(S26)。個人設定削除処理については後で詳しく説明する。
ログインユーザに対応する個人設定情報のみが記憶されているわけではない場合(S25,No)、処理はステップS27に移行する。この場合において、ログインユーザに対応する個人設定情報と共通設定情報の両方が記憶されている場合、つまり、共通設定情報が共通設定記憶部22に記憶されており、かつ、個人設定情報が個人設定記憶部24に記憶されている場合(S27,Yes)、削除処理部36は、共通個人設定削除処理を実行する(S28)。共通個人設定削除処理については後で詳しく説明する。
第1実施形態が適用されていない場合、つまり、ユーザ設定情報(共通設定情報や個人設定情報)が記憶部18に記憶されているか否かにかかわらず、設定削除項目52がUI部16に表示されている場合において、設定削除項目52がユーザによって押され、ログインユーザに対応する個人設定情報と共通設定情報の両方が記憶部18に記憶されていない場合(S27,No)、削除処理部36は、ユーザ設定内容が画像形成装置10に設定されていない旨を示す情報をUI部16に表示させる(S29)。
第1実施形態が適用されている場合において、ログインユーザに対応する個人設定情報と共通設定情報の両方が記憶部18に記憶されていない場合、設定削除項目52はUI部16に表示されない。この場合、ユーザによって設定削除項目52が押されて削除指示が与えられることはないため、上記のステップS20〜S29の処理は実行されず、ユーザ設定内容が画像形成装置10に設定されていない旨を示す情報はUI部16に表示されない。ログインユーザに対応する個人設定情報と共通設定情報の中の少なくとも1つの情報が記憶部18に記憶されている場合、記憶部18に記憶されている情報に応じて、削除処理部36は、共通設定削除処理(S24)、個人設定削除処理(S26)、又は、共通個人設定削除処理(S28)のいずれかの処理を実行する。
以下、図13を参照して、共通設定削除処理について詳しく説明する。図13には、共通設定削除処理を示すフローチャートが示されている。
共通設定削除処理では、削除処理部36は、事前確認処理として、確認画面をUI部16に表示させる(S30)。確認画面は、共通設定情報を本当に削除してもよいか否かをユーザが確認するための画面である。例えば、図14に示されている確認画面58が、UI部16に表示される。確認画面58には、警告情報としてのメッセージが表示される。確認画面58上にて、共通設定情報の削除の指示、又は、削除のキャンセルの指示が、ユーザによって与えられるようになっている。確認画面58に表示された「OK」ボタン画像を押すことで、共通設定情報の削除指示が与えられ、「キャンセル」ボタン画像を押すことで、削除のキャンセル指示が与えられる。ユーザが「OK」ボタン画像を押した場合、つまり、ユーザが削除指示を与えた場合(S31,Yes)、削除処理部36は、共通設定情報を共通設定記憶部22から削除する(S32)。この場合、画像形成装置10の設定内容は初期設定内容に戻る。ユーザが「キャンセル」ボタン画像を押した場合、つまり、ユーザが削除指示を与えない場合(S31,No)、削除処理部36は、共通設定情報を削除せずに処理を終了させる。確認画面58が表示された時点から予め設定された時間が経過した場合、削除処理部36は、共通設定情報を削除せずに処理を終了させてもよい。
削除処理部36は、事前確認処理を行わずに事後報告処理を行ってもよい。この場合、設定削除項目52がユーザによって押されると、削除処理部36は、確認画面58をUI部16に表示させずに、共通設定情報を共通設定記憶部22から削除する。その削除の後、削除処理部36は、共通設定情報が削除された旨を示す報告情報(例えばメッセージ)をUI部16に表示させる。もちろん、削除処理部36は、事前確認処理と事後報告処理の両方を行ってもよい。この場合、設定削除項目52がユーザによって押されると、削除処理部36は、確認画面58をUI部16に表示させる。その確認画面58上でユーザによって削除指示が与えられた場合、削除処理部36は、共通設定情報を共通設定記憶部22から削除し、その後、共通設定情報が削除された旨を示す報告情報をUI部16に表示させる。
以下、図15を参照して、個人設定削除処理について詳しく説明する。図15には、個人設定削除処理を示すフローチャートが示されている。
個人設定削除処理では、削除処理部36は、事前確認処理として、確認画面をUI部16に表示させる(S40)。確認画面は、個人設定情報を本当に削除してもよいか否かをユーザが確認するための画面である。例えば、共通設定削除処理と同様に、図14に示されている確認画面58が、UI部16に表示される。その確認画面58上でユーザが「OK」ボタンを押した場合、つまり、ユーザが削除指示を与えた場合(S41,Yes)、削除処理部36は、個人設定情報を個人設定記憶部24から削除する(S42)。この場合、画像形成装置10の設定内容は初期設定内容に戻る。ユーザが「キャンセル」ボタンを押した場合、つまり、ユーザが削除指示を与えない場合(S41,No)、削除処理部36は、個人設定情報を削除せずに処理を終了させる。確認画面58が表示された時点から予め設定された時間が経過した場合、削除処理部36は、個人設定情報を削除せずに処理を終了させてもよい。
個人設定削除処理においても、共通設定削除処理と同様に、削除処理部36は、事前確認処理を行わずに事後報告処理を行ってもよい。この場合、設定削除項目52がユーザによって押されると、削除処理部36は、確認画面58をUI部16に表示させずに、個人設定情報を個人設定記憶部24から削除する。この削除の後、削除処理部36は、個人設定情報が削除された旨を示す報告情報(例えばメッセージ)をUI部16に表示させる。もちろん、削除処理部36は、事前確認処理と事後報告処理の両方を行ってもよい。この場合、設定削除項目52がユーザによって押されると、削除処理部36は、確認画面58をUI部16に表示させる。その確認画面58上でユーザによって削除指示が与えられた場合、削除処理部36は、個人設定情報を個人設定記憶部24から削除し、その後、個人設定情報が削除された旨を示す報告情報をUI部16に表示させる。
以下、図16を参照して、共通個人設定削除処理について詳しく説明する。図16には、共通個人設定削除処理を示すフローチャートが示されている。
共通個人設定削除処理では、削除処理部36は、事前確認処理として、確認画面をUI部16に表示させる(S50)。確認画面は、共通設定情報や個人設定情報を本当に削除してもよいか否かをユーザが確認するための画面である。例えば、図17に示されている確認画面60が、UI部16に表示される。確認画面60には、警告情報としてのメッセージが表示される。確認画面60上にて、共通設定情報と個人設定情報とを個別的に削除するための指示がユーザによって与えられるようになっている。確認画面60に表示された共通設定削除ボタン画像62を押すことで、共通設定情報の削除指示が与えられ、個人設定削除ボタン画像64を押すことで、個人設定情報の削除指示が与えられ、キャンセルボタン画像を押すことで、削除のキャンセル指示が与えられる。ユーザが共通設定削除ボタン画像62を押した場合、つまり、ユーザが共通設定情報の削除指示を与えた場合(S51,Yes)、削除処理部36は、共通設定情報を共通設定記憶部22から削除する(S52)。この場合、画像形成装置10の設定内容として個人設定内容が用いられる。ユーザが共通設定削除ボタン画像62を押さずに(S51,No)、個人設定削除ボタン画像64を押した場合、つまり、ユーザが個人設定情報の削除指示を与えた場合(S53,Yes)、削除処理部36は、個人設定情報を個人設定記憶部24から削除する(S54)。この場合、画像形成装置10の設定内容として共通設定内容が用いられる。共通設定削除ボタン画像62と個人設定削除ボタン画像64の両方が押されない場合(S53,No)、削除処理部36は、処理を終了させる。例えば、キャンセルボタン画像がユーザによって押された場合、処理は終了する。確認画面60が表示された時点から予め設定された時間が経過した場合、削除処理部36は、共通設定情報と個人設定情報を削除せずに処理を終了させてもよい。
もちろん、確認画面60上で、共通設定削除ボタン画像62と個人設定削除ボタン画像64の両方がユーザによって押されてもよい。この場合、削除処理部36は、共通設定情報を共通設定記憶部22から削除し、個人設定情報を個人設定記憶部24から削除する。画像形成装置10の設定内容として初期設定内容が利用される。
削除処理部36は、事前確認処理と事後報告処理を行ってもよい。この場合、設定削除項目52がユーザによって押されると、削除処理部36は、確認画面60をUI部16に表示させる。その確認画面60上でユーザによって共通設定情報又は個人設定情報の削除指示が与えられた場合、削除処理部36は、削除対象の共通設定情報又は個人設定情報を削除し、その後、共通設定情報又は個人設定情報が削除された旨を示す報告情報をUI部16に表示させる。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、ユーザ設定情報に対するユーザの設定権限が管理されてもよい。その設定権限とユーザ設定情報の設定内容の状態は、第1実施形態と同様に、図11に示されている管理テーブルによって管理されてもよい。管理テーブルを用いた管理処理は、第1実施形態に係る管理処理と同じであるため、ここでは説明を省略する。
制御部26は、認証されたユーザ(ログインユーザ)が有する設定権限を確認する。認証されたユーザが、共通設定内容の設定権限と個人設定内容の設定権限のいずれも有していない場合において、設定削除項目52がユーザによって押された場合、削除処理部36は、ユーザ設定内容が画像形成装置10に設定されていない旨を示す情報をUI部16に表示させる。もちろん、第1実施形態が適用されている場合において、認証されたユーザに対応する個人設定情報と共通設定情報の両方が記憶部18に記憶されていない場合、設定削除項目52自体がUI部16に表示されない。
認証されたユーザが、共通設定内容の設定権限と個人設定内容の設定権限の両方を有しており、かつ、認証されたユーザに対応する個人設定情報と共通設定情報の両方が記憶部18に記憶されている場合において、設定削除項目52がユーザによって押された場合、削除処理部36は、図17に示されている確認画面60をUI部16に表示させる。つまり、共通設定情報と個人設定情報とを個別的に削除するための指示をユーザが与えるための確認画面60が、UI部16に表示される。
認証されたユーザが、共通設定内容の設定権限又は個人設定内容の設定権限のいずれかを有しており、かつ、認証されたユーザが有している設定権限に対応する設定内容が設定されている場合において、設定削除項目52がユーザによって押された場合、削除処理部36は、図14に示されている確認画面58をUI部16に表示させる。つまり、共通設定情報又は個人設定情報を削除するための指示をユーザが与えるための確認画面58が、UI部16に表示される。例えば、認証されたユーザが共通設定内容の設定権限を有しており、共通設定内容が画像形成装置10に設定されている場合、削除処理部36は、確認画面58をUI部16に表示させる。同様に、認証されたユーザが個人設定内容の設定権限を有しており、そのユーザに対応する個人設定内容が画像形成装置10に設定されている場合、削除処理部36は、確認画面58をUI部16に表示させる。一方、認証されたユーザが共通設定内容の設定権限を有しているが、共通設定内容が画像形成装置10に設定されていない場合、削除処理部36は、ユーザ設定内容が画像形成装置10に設定されていない旨を示す情報をUI部16に表示させる。同様に、認証されたユーザが個人設定内容の設定権限を有しているが、そのユーザに対応する個人設定内容が画像形成装置10に設定されていない場合、削除処理部36は、ユーザ設定内容が画像形成装置10に設定されていない旨を示す情報をUI部16に表示させる。
認証されたユーザが、共通設定内容の設定権限と個人設定内容の設定権限の両方を有している場合において、設定削除項目52がユーザによって押された場合、削除処理部36は、画像形成装置10に設定されているユーザ設定情報に対するユーザの操作を有効な状態にし、画像形成装置10に設定されていないユーザ設定情報に対するユーザの操作を無効な状態にして、確認画面60をUI部16に表示させてもよい。
例えば、削除処理部36は、図18に示されている確認画面60をUI部16に表示させる。共通設定内容が画像形成装置10に設定されていない場合、つまり、共通設定情報が共通設定記憶部22に記憶されていない場合、削除処理部36は、共通設定削除ボタン画像62を例えばグレーアウト状態でUI部16に表示させる。つまり、削除処理部36は、共通設定削除ボタン画像62に対するユーザの操作を無効な状態にして共通設定削除ボタン画像62をUI部16に表示させる。これにより、共通設定削除ボタン画像62へのユーザの操作が無効となり、共通設定削除ボタン画像62の指定は受け付けられない。それ故、ユーザが共通設定削除ボタン画像62を指定した場合であっても、削除処理部36は、共通設定情報の削除処理を実行しない。共通設定内容が画像形成装置10に設定されている場合、削除処理部36は、共通設定削除ボタン画像62に対するユーザの操作を有効な状態にして、共通設定削除ボタン画像62をUI部16に表示させる。これにより、共通設定削除ボタン画像62へのユーザの操作が有効となり、共通設定削除ボタン画像62の指定が受け付けられる。以上のように、共通設定内容が画像形成装置10に設定されていない場合に、共通設定削除ボタン画像62がグレーアウト状態で表示されるため、共通設定削除ボタン画像62が常に同じ表示形態で表示される場合と比べて、ユーザにおいて、共通設定内容が画像形成装置10に設定されているか否かが分かり易くなる。
同様に、個人設定内容が画像形成装置10に設定されていない場合、つまり、個人設定情報が個人設定記憶部24に記憶されていない場合、削除処理部36は、個人設定削除ボタン画像64を例えばグレーアウト状態でUI部16に表示させる。これにより、個人設定削除ボタン画像64へのユーザの操作が無効となり、個人設定削除ボタン画像64の指定は受け付けられない。それ故、ユーザが個人設定削除ボタン画像64を指定した場合であっても、削除処理部36は、個人設定情報の削除処理を実行しない。認証されたユーザに対応する個人設定内容が画像形成装置10に設定されている場合、削除処理部36は、個人設定削除ボタン画像64に対するユーザの操作を有効な状態にして、個人設定削除ボタン画像64をUI部16に表示させる。これにより、個人設定削除ボタン画像64へのユーザの操作が有効となり、個人設定削除ボタン画像64の指定が受け付けられる。以上のように、個人設定内容が画像形成装置10に設定されていない場合に、個人設定削除ボタン画像64がグレーアウト状態で表示されるため、個人設定削除ボタン画像64が常に同じ表示形態で表示される場合と比べて、ユーザにおいて、個人設定内容が画像形成装置10に設定されているか否かが分かり易くなる。
別の例として、削除処理部36は、確認画面60をUI部16に表示させ、認証されたユーザが設定権限を有しているユーザ設定情報に対するユーザの操作を有効な状態にし、認証されたユーザが設定権限を有していないユーザ設定情報に対するユーザの操作を無効な状態にして、確認画面60をUI部16に表示させてもよい。
例えば、削除処理部36は、図18に示されている確認画面60をUI部16に表示させる。認証されたユーザが共通設定内容の設定権限を有していない場合、削除処理部36は、共通設定削除ボタン画像62を例えばグレーアウト状態でUI部16に表示させる。つまり、削除処理部36は、共通設定削除ボタン画像62に対するユーザの操作を無効な状態にして共通設定削除ボタン画像62をUI部16に表示させる。認証されたユーザが共通設定内容の設定権限を有している場合、削除処理部36は、共通設定削除ボタン画像62に対するユーザの操作を有効な状態にして、共通設定削除ボタン画像62をUI部16に表示させる。以上のように、ユーザが共通設定内容の設定権限を有していない場合に、共通設定削除ボタン画像62がグレーアウト状態で表示されるため、共通設定削除ボタン画像62が常に同じ表示形態で表示される場合と比べて、ユーザにおいて、ユーザが共通設定内容の設定権限を有しているか否かが分かり易くなる。
同様に、認証されたユーザが個人設定内容の設定権限を有していない場合、削除処理部36は、個人設定削除ボタン画像64を例えばグレーアウト状態でUI部16に表示させる。つまり、削除処理部36は、個人設定削除ボタン画像64に対するユーザの操作を無効な状態にして個人設定削除ボタン画像64をUI部16に表示させる。認証されたユーザが個人設定内容の設定権限を有している場合、削除処理部36は、個人設定削除ボタン画像64に対するユーザの操作を有効な状態にして、個人設定削除ボタン画像64をUI部16に表示させる。以上のように、ユーザが個人設定内容の設定権限を有していない場合に、個人設定削除ボタン画像64がグレーアウト状態で表示されるため、個人設定削除ボタン画像64が常に同じ表示形態で表示される場合と比べて、ユーザにおいて、ユーザが個人設定内容の設定権限を有しているか否かが分かり易くなる。
別の例として、削除処理部36は、認証されたユーザが共通設定内容の設定権限を有している場合、共通設定削除ボタン画像62をUI部16に表示させ、認証されたユーザが共通設定内容の設定権限を有していない場合、共通設定削除ボタン画像62をUI部16に表示させなくてもよい。同様に、削除処理部36は、認証されたユーザが個人設定内容の削除権限を有している場合、個人設定削除ボタン画像64をUI部16に表示させ、認証されたユーザが個人設定内容の設定権限を有していない場合、個人設定削除ボタン画像64をUI部16に表示させなくてもよい。
別の例として、ユーザが設定権限を有しているか否かにかかわらず、削除処理部36は、確認画面60をUI部16に表示させ、画像形成装置10に設定されているユーザ設定内容(共通設定内容、個人設定内容)に対するユーザの操作を有効にし、画像形成装置10に設定されていないユーザ設定内容に対するユーザの操作を無効にしてもよい。例えば、共通設定内容が画像形成装置10に設定されていない場合、つまり、共通設定情報が共通設定記憶部22に記憶されていない場合、削除処理部36は、共通設定削除ボタン画像62をグレーアウト状態でUI部16に表示させる。共通設定内容が画像形成装置10に設定されている場合、つまり、共通設定情報が共通設定記憶部22に記憶されている場合、削除処理部36は、共通設定削除ボタン画像62を非グレーアウト状態でUI部16に表示させる。同様に、個人設定内容が画像形成装置10に設定されていない場合、つまり、個人設定情報が個人設定記憶部24に記憶されていない場合、削除処理部36は、個人設定削除ボタン画像64をグレーアウト状態でUI部16に表示させる。個人設定内容が画像形成装置10に設定されている場合、つまり、個人設定情報が個人設定記憶部24に記憶されている場合、削除処理部36は、個人設定削除ボタン画像64を非グレーアウト状態でUI部16に表示させる。
以上のように、第2実施形態によると、共通設定内容と個人設定内容の設定の有無に応じて、異なる削除処理が実行される。例えば、共通設定内容又は個人設定内容が設定されている場合には、その設定内容を削除するための確認画面が表示され、共通設定内容と個人設定内容が設定されている場合には、それらを個別的に削除するための確認画面が表示される。これにより、ユーザ設定内容を一律に削除する場合と比べて、ユーザ設定内容に適した削除処理が行われる。
上記の第1及び第2実施形態において、画像形成装置10と外部装置とを含む画像形成システムが構築されてもよい。外部装置は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、スマートフォン、携帯電話、等の装置であり、他の装置との間でデータを送受信する機能を備えている。画像形成装置10と端末装置は、ネットワーク等の通信経路を介して互いに通信を行う。この場合、端末装置を用いて画像形成装置10が操作されてもよい。例えば、端末装置に、画像形成装置10の画面等(例えば、上記の設定画面、メニュー群46、確認画面58,60等)が表示されて、端末装置を用いて、画像形成装置10の設定内容の編集や削除されてもよい。
上記の画像形成装置10は、一例としてハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。具体的には、画像形成装置10は、図示しないCPU等の1又は複数のプロセッサを備えている。当該1又は複数のプロセッサが、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、画像形成装置10の各部の機能が実現される。上記プログラムは、CDやDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、記憶装置に記憶される。別の例として、画像形成装置10の各部は、例えばプロセッサや電子回路やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア資源により実現されてもよい。その実現においてメモリ等のデバイスが利用されてもよい。別の例として、画像形成装置10の各部は、DSP(Digital Signal Processor)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって実現されてもよい。