JP5831412B2 - 情報共有システム及び共有端末並びに共有制御プログラム - Google Patents

情報共有システム及び共有端末並びに共有制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報共有システム及び共有端末並びに共有制御プログラムに関し、特に、個人用端末から送信された情報を共有端末に表示して共有する情報共有システム及び個人用端末からの情報の遠隔操作を制御する共有端末並びに共有制御プログラムに関する。
近年、携帯型のコンピュータ装置やタブレット端末などの携帯端末の普及に伴い、各々のユーザが自身の携帯端末を用いて会議に関する情報を入力し、その情報を共有画面に表示させ、共有画面に表示された情報を見ながら会議を進行する電子会議が行われるようになってきている。
例えば、下記特許文献1には、表示装置と、書込み面に書き込まれた内容を画像データとして記録する携帯型記憶機器と、前記携帯型記憶機器に記録されている画像データを読み取る読取手段と、前記読取手段により読み取られた画像データを付箋画像データとして前記表示装置に表示される画像データに組み込み表示する表示制御手段と、を有する電子会議システムが開示されている。
電子会議では、共有画面に表示された情報を各々のユーザの携帯端末から遠隔操作して編集することにより、効率的に議論を行うことができるが、同じ情報に対して複数のユーザの携帯端末が同時に遠隔操作を行うと、操作の競合が生じ、どの情報が最新の情報であるかが分からなくなってしまうという問題が生じる。そこで、電子会議システムでは操作が競合しないように制御する必要がある。
このような操作の競合を防止する技術に関して、例えば、下記特許文献2には、登録フォーム記憶手段に記憶された登録フォームを管理する文書管理装置において、前記登録フォーム又は該登録フォームに関連付けられたファイルが編集中であるか否かを判断する判断手段と、前記登録フォーム又は前記ファイルが編集されている際に、他のユーザによる、前記登録フォーム及び該登録フォームに関連付けられた前記ファイル全体の編集を禁止する制限手段とを備えた文書管理装置が開示されている。
特開2007−286780号公報 特開2009−064241号公報
上記特許文献2は、登録フォームやその登録フォームに関連付けられたファイルを編集する際の操作の競合を防止する技術であり、フォームはある程度作り込んだ状態で登録されるため、登録後に直ちに編集が必要になることは少ない。そのため、登録フォームやファイルの場合は、あるユーザが編集中であれば他のユーザの編集を禁止すればよく、最初に編集を開始した者に対して、編集の権限を与えるように制御しても問題はない。
一方、電子会議は、思いついたアイデアなどの情報を自身の携帯端末に随時入力して共有画面に表示させるため、表示させた後に直ちに編集が必要になることが多い。例えば、各ユーザの携帯端末の画面と共有画面とでは情報の表示形態が異なるため、情報の送信者は、情報の送信後に情報の表示サイズや表示色、表示位置などを変えたいと思う場合がある。また、電子会議の管理者も、他の情報との整合を図るために、表示された情報の表示サイズや表示色、表示位置などを変えたいと思う場合がある。また、表示された情報が適切でない場合、情報の送信者や電子会議の管理者は、その情報を削除したいと思う場合もある。
このような場合に、特許文献2のように、最初に編集を開始した者に対して編集の権限を与えるようにすると、本来、編集が認められるべき者(情報の送信者や管理者など)が編集を行うことができなくなってしまい、情報を適切な形態で共有することができないという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、複数のユーザが情報を共有する場合において、情報に対する操作が競合することなく、かつ、情報を適切な形態で共有することができる情報共有システム及び制御装置並びに共有制御プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、オブジェクトを表示する共有画面を有する共有端末と、前記共有端末にオブジェクトを送信する1又は複数の個人用端末と、がネットワークで接続され、前記個人用端末を用いて、前記共有画面に表示されているオブジェクトの遠隔操作が可能な情報共有システムであって、前記共有端末は、前記個人用端末からオブジェクトを受信したら、前記オブジェクトを前記共有画面に表示し、所定の個人用端末から前記共有画面に表示した前記オブジェクトの遠隔操作の指示を受信したら、前記個人用端末から前記オブジェクトを受信後、前記所定の個人用端末から前記オブジェクトの遠隔操作の指示を受信するまでの経過時間を監視し、前記経過時間が予め定めた所定時間以下の場合は、前記オブジェクトに関連付けてテーブルに登録されている端末又はユーザによる前記オブジェクトの遠隔操作を許可し、前記所定時間を超えている場合は、前記オブジェクトの遠隔操作を禁止する制御を行い、前記共有端末は、更に、前記個人用端末から複数のオブジェクトを受信した場合、受信したオブジェクトの数に応じて前記所定時間を変更するものである。
また、本発明は、1又は複数の個人用端末から受信したオブジェクトを表示する共有画面を有し、前記個人用端末を用いて、前記共有画面に表示されているオブジェクトの遠隔操作を可能にする共有端末であって、前記個人用端末からオブジェクトを受信したら、前記オブジェクトを前記共有画面に表示し、所定の個人用端末から前記共有画面に表示した前記オブジェクトの遠隔操作の指示を受信したら、予め定めた条件を満たすかを判断し、前記条件を満たさなければ、前記オブジェクトの遠隔操作を禁止する制御部を備え、前記制御部は、前記所定の個人用端末から前記オブジェクトの遠隔操作の指示を受信したら、前記個人用端末から前記オブジェクトを受信後、前記所定の個人用端末から前記オブジェクトの遠隔操作の指示を受信するまでの経過時間を監視し、前記経過時間が予め定めた所定時間以下の場合は、前記オブジェクトに関連付けてテーブルに登録されている端末又はユーザによる前記オブジェクトの遠隔操作を許可し、前記所定時間を超えている場合は、前記オブジェクトの遠隔操作を禁止し、前記制御部は、更に、前記個人用端末から複数のオブジェクトを受信した場合、受信したオブジェクトの数に応じて前記所定時間を変更するものである。
また、本発明は、1又は複数の個人用端末から受信したオブジェクトを表示する共有画面を有し、前記個人用端末を用いて、前記共有画面に表示されているオブジェクトの遠隔操作を可能にする共有端末で動作する共有制御プログラムであって、前記共有端末を、前記個人用端末からオブジェクトを受信したら、前記オブジェクトを前記共有画面に表示し、所定の個人用端末から前記共有画面に表示した前記オブジェクトの遠隔操作の指示を受信したら、予め定めた条件を満たすかを判断し、前記条件を満たさなければ、前記オブジェクトの遠隔操作を禁止する制御部、として機能させ、前記制御部は、前記所定の個人用端末から前記オブジェクトの遠隔操作の指示を受信したら、前記個人用端末から前記オブジェクトを受信後、前記所定の個人用端末から前記オブジェクトの遠隔操作の指示を受信するまでの経過時間を監視し、前記経過時間が予め定めた所定時間以下の場合は、前記オブジェクトに関連付けてテーブルに登録されている端末又はユーザによる前記オブジェクトの遠隔操作を許可し、前記所定時間を超えている場合は、前記オブジェクトの遠隔操作を禁止し、前記制御部は、更に、前記個人用端末から複数のオブジェクトを受信した場合、受信したオブジェクトの数に応じて前記所定時間を変更するものである。
本発明の情報共有システム及び制御装置及び共有制御プログラムによれば、複数のユーザが情報を共有する場合において、情報に対する操作が競合することなく、かつ、情報を適切な形態で共有することができる。
その理由は、共有端末と個人用端末とがネットワークで接続され、個人用端末から共有端末の共有画面に表示されているオブジェクトの遠隔操作が可能な情報共有システムにおいて、共有端末は、個人用端末からオブジェクトのデータを受信したら、そのオブジェクトを共有画面に表示すると共に、予め定めた条件を満たすまでは、不特定のユーザによるオブジェクトの遠隔操作を禁止する制御を行うからである。
本発明の一実施例に係る情報共有システムの構成を模式的に示す図である。 本発明の一実施例に係る情報共有システムの各装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例に係る関連付けテーブルの作成手順を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係る関連付けテーブルの一例である。 本発明の一実施例に係る共有端末の動作を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係るオブジェクトの編集操作の一例である。
背景技術で示したように、各々のユーザが使用する携帯端末(個人用端末と呼ぶ。)で作成した文字や図形、画像などの情報(これらを総称してオブジェクトと呼ぶ。)を、複数のユーザが共有する端末(共有端末と呼ぶ。)の共有画面上に表示するシステムが提案されている。このシステムでは、個人用端末の画面と共有端末の共有画面の表示形態が異なるため、送信時に共有画面内のオブジェクトの表示位置やプロパティ(サイズ、色、スタイル等)、オブジェクトにテキストが含まれる場合はそのフォント等が適切でないと考える場合もある。そうした場合、オブジェクトの送信後、オブジェクトの位置やプロパティを変更できるようにする必要がある。また、間違ってオブジェクトを送信した場合は、オブジェクトを削除できるようにする必要がある。
このようなオブジェクトの編集を行う場合、複数人で操作していると操作の競合が起こる、あるいは、最新のオブジェクトがどれなのかが分からなくなるといった不具合が生じる場合がある。競合の問題を回避する方法として、特許文献2のように、操作の権限を明示的に委譲し、排他的に操作させる方法があるが、この方法では、最初に編集を開始したユーザしかオブジェクトを操作することができず、本来、編集を認めるべき者(オブジェクトの送信者や管理者)がオブジェクトを編集できない事態が生じるため、オブジェクトを適切な形態で共有することができないという問題があった。
そこで、本発明の一実施の形態では、オブジェクトを送信した送信者と、送信されたオブジェクトと、送信に使用した個人用端末と、必要に応じてオブジェクトを遠隔操作する手段(個人用端末、リモコンデバイス、モーションセンサ、アイトラッキング、ブレインマシンインターフェースなど)とを関連付けて登録し、関連付けた情報に基づいて、特定のユーザ(オブジェクトの送信者や管理者)のみにオブジェクトの遠隔操作を許可する。また、遠隔操作を許可する時間を一定時間に制限し、一定時間が経過したら、オブジェクトを利用する他のユーザにもオブジェクトの遠隔操作を許可する。
このように、オブジェクトを送信後、一定時間内、特定のユーザのみにオブジェクトの遠隔操作を許可することで、例えば、オブジェクトの統一性、情報の整列、分類等を効率的に行うことができ、オブジェクトを適切な形態で共有することができる。また、一定時間内のみ操作権限を特定のユーザに持たせ、その後は操作権限を特定のユーザ以外にも認めるようにすることで、遠隔操作の自由度を保ちつつ競合問題を回避することができる。
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る情報共有システム及び制御装置並びに共有制御プログラムについて、図1乃至図6を参照して説明する。図1は、本実施例の情報共有システムの構成を模式的に示す図であり、図2は、情報共有システムの各装置の構成を示すブロック図である。また、図3は、本実施例の関連付けテーブルの作成手順を示すフローチャート図であり、図4は、関連付けテーブルの一例である。また、図5は、本実施例の共有端末の動作を示すフローチャート図であり、図6は、オブジェクトの編集操作の一例である。
図1に示すように、本実施例の情報共有システム10は、複数のオブジェクトを配置できる共有画面と共有画面上のオブジェクトを制御する制御部とを備える共有端末20と、オブジェクトの送信や編集を行う個人用端末30と、オブジェクトの編集を行う遠隔操作デバイス40と、で構成され、共有端末20と個人用端末30(及び遠隔操作デバイス40)とは、有線又は無線で接続されている。
なお、本実施例におけるオブジェクトとは、共有画面に表示する文字や図形、画像などの総称であり、共有端末20で直接入力した情報の他、個人用端末30から共有端末20に送信する情報も含む。また、オブジェクトの編集とは、オブジェクトを共有画面上で移動させたり、オブジェクトの表示形態(サイズ、色、スタイル、フォント等)を変更したり、オブジェクトを削除したりする操作の総称である。
図2は、上記情報共有システム10の各装置の構成を示すブロック図である。以下、各装置について詳細に説明する。
[共有端末]
共有端末20は、複数のユーザがオブジェクトを閲覧する表示装置であり、表示部(共有画面)21と制御部22とを備える。
表示部(共有画面)21は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイなどで構成され、制御部22の指示に従ってオブジェクトを表示する。また、必要に応じて、表示部21上に格子状の透明電極で構成されたタッチパネルを備え、タッチパネルによりオブジェクトの入力が可能となっている。タッチパネルは赤外線による検知等でのマルチタッチ方式でも良い。
制御部22は、CPU(Central Processing Unit)とROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶手段と、NIC(Network Interface Card)やモデムなどの通信手段と、で構成される。この制御部22は、処理判定部23と画像処理部24と関連付けDB25と関連付け部26と通信部27と時間管理部28などとして機能する。
処理判定部23は、関連付けDB25に登録された関連付けテーブルに基づいて、オブジェクトの編集の許可/禁止を判定する。
画像処理部24は、処理判定部23がオブジェクトの編集を許可した場合に、個人用端末30及び/又は遠隔操作デバイス40から送信される編集指示情報に従って、表示部(共有画面)21上のオブジェクトの位置変更、プロパティ変更、削除等の画像処理を行う。
関連付けDB25は、オブジェクトとそのオブジェクトを送信したユーザとそのオブジェクトを送信した個人用端末30とそのオブジェクトの編集を指示する端末(個人用端末30及び/又は遠隔操作デバイス40)とを関連付けた関連付けテーブルを記憶する。
関連付け部26は、ユーザとそのユーザが使用する端末(個人用端末30及び/又は遠隔操作デバイス40)とを関連付け、個人用端末30からオブジェクトが送信されたら、そのオブジェクトと共に送信された装置情報を利用して、ユーザとオブジェクトとを関連付け、上記関連付けテーブルとして関連付けDB25に登録する。
通信部27は、個人用端末20からオブジェクトを受信したり、個人用端末30及び/又は遠隔操作デバイス40からオブジェクトの編集指示情報を受信したりする。また、表示部(共有画面)21に表示しているオブジェクトを各個人用端末30に送信する。
時間管理部28は、タイマーなどであり、個人用端末30からオブジェクトを受信してからの経過時間を管理し、その経過時間と予め定めた所定時間との比較結果に基づいて、オブジェクトの編集の許可/禁止を判定する。
なお、上記処理判定部23、画像処理部24、関連付け部26、時間管理部28などは、制御部22上で動作するソフトウェア(共有制御プログラム)として構成してもよいし、ハードウェアとして構成してもよい。
[個人用端末]
個人用端末30は、携帯型のコンピュータ装置やタブレット端末、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォンなどであり、認証部31と通信部32と操作部33と表示部34などで構成される。
認証部31は、個人用端末30を使用するユーザを認証する。認証方法としては、例えば、操作部33を用いて入力したID、パスワードなどの認証情報と予め記憶した認証情報とを比較する方法、RFID(Radio Frequency Identification)タグなどに書き込まれた情報を読み取り、予め記憶した情報と比較する方法、ユーザの生体情報(指紋や静脈パターンなど)を読み取り、予め記憶した情報と比較する方法、ユーザの顔を撮影し、予め記憶した画像と比較する方法などがある。
通信部32は、NICやモデムなどで構成され、共有端末20の制御部22にオブジェクト、オブジェクトの編集指示情報、個人用端末30の装置情報、認証部31が取得したユーザ情報などを送信する。
操作部33は、表示部34上に配置された格子状の透明電極で構成されたタッチパネルやハードキーなどであり、オブジェクトを作成する操作、オブジェクトを編集する遠隔操作などを可能にする。遠隔操作の方法としては、個人用端末30の画面に移動用の十字キーを表示して移動したい方向を指定したり、オブジェクトを指でなでたり(スワイプ)することにより、オブジェクトの移動を指示することができ、個人用端末30の画面にメニュー等を表示し、メニューを選択することにより、オブジェクトのプロパティ変更や削除を指示することができる。また、ジャイロセンサを利用し、個人用端末30を傾ける等の方法で、オブジェクトの移動やプロパティ変更、削除等のメニュー選択を行うことも可能である。また、個人用端末30に物理的なオブジェクト操作部を設け、ボタンやレバーによって移動やプロパティ変更、削除等のメニュー選択を行うことも可能である。
表示部34は、LCDや有機ELディスプレイなどで構成され、オブジェクトを閲覧したり操作したりするための画面などを表示する。なお、表示部34には、共有端末20の共有画面と同一の内容を表示してもよいし、共有画面とは異なる内容を表示してもよい。共有画面と同一の内容を表示する場合は、上記操作部33でオブジェクトを操作すると、その操作に同期して共有画面の内容が変化するようにしてもよい。
[遠隔操作デバイス]
遠隔操作デバイス40は、リモートコントローラやジョイスティックなどであり、認証部41と通信部42と操作部43などで構成される。
認証部41は、個人用端末50を使用するユーザを認証する。認証方法としては、上記と同様に、操作部43を用いて入力したID、パスワードなどの認証情報と予め記憶した認証情報とを比較する方法、RFIDタグなどに書き込まれた情報を読み取り、予め記憶した情報と比較する方法、ユーザの生体情報を読み取り、予め記憶した情報と比較する方法などがある。
通信部42は、NICやモデムなどで構成され、共有端末20の制御部22にオブジェクトの編集指示情報、遠隔操作デバイス40の装置情報、認証部41が取得したユーザ情報などを送信する。
操作部43は、レバーやボタン、十字キーなどであり、共有端末20に表示されているオブジェクトを編集する遠隔操作を可能にする。遠隔操作の方法としては、ジャイロセンサやアイトラッキング、脳波等を利用することもできる。また、操作者は特定の機器を持たず、例えば、モーションセンサや音声認識等を用いてオブジェクトを遠隔操作することもできる。
なお、図2は、本実施例の情報共有システム10の一例であり、その構成や制御は適宜変更可能である。例えば、図2では、共有端末20内に、表示部21と制御部22とを備える構成としているが、表示部21と制御部22とを別々の装置として構成してもよい。また、本実施例では、オブジェクトを送信した個人用端末30以外の遠隔操作デバイス40でもオブジェクトの遠隔操作ができるようにしているが、個人用端末30のみでオブジェクトの遠隔操作を行う場合は遠隔操作デバイス40を省略することもできる。
次に、上記構成の情報共有システム10を用いて、関連付けテーブルを登録する手順について、図3のフローチャート図を参照して説明する。
まず、個人用端末30の認証部31は、個人用端末30を操作するユーザを認証し、個人用端末30の装置情報と認証したユーザ情報とを通信部32を介して共有端末20に送信する。共有端末20の制御部22(関連付け部26)は、通信部27を介してこれらの情報を取得すると、送信者のユーザ情報と個人用端末30の装置情報とを関連付けて登録する(S101)。
次に、遠隔操作デバイス40の認証部41は、遠隔操作デバイス40を操作するユーザを認証し、遠隔操作デバイス40の装置情報と認証したユーザ情報とを通信部42を介して共有端末20に送信する。共有端末20の制御部22(関連付け部26)は、通信部27を介してこれらの情報を取得すると、送信者のユーザ情報を利用して、S101で関連付けた情報に、更に遠隔操作デバイス40の装置情報を関連付ける(S102)。なお、遠隔操作デバイス40を使用しない場合は、この処理を省略することができる。
次に、後述するように、ユーザが個人用端末30でオブジェクトを作成し、そのオブジェクトを共有端末20に送信する際に、個人用端末30の装置情報を付随して送信する。共有端末20の制御部22(関連付け部26)は、通信部27を介してこれらの情報を取得すると、個人用端末30の装置情報を利用して、S101で関連付けた情報、若しくは、更にS102で関連付けた情報にオブジェクトを関連付ける(S103)。
以上の処理により、関連付けDB25に記憶する関連付けテーブルが完成する(S104)。図4は、関連付けテーブルの一例であり、ユーザAと個人用端末1とが関連付けられている状態で、個人用端末1を使用して「お茶の新製品」というオブジェクトを送信すると、そのオブジェクトは送信者Aに関連付けられる。また、ユーザBと個人用端末2と遠隔操作デバイス1とが関連付けられている状態で、個人用端末1を使用して「テーマ」、「癒し」というオブジェクトを送信すると、各々のオブジェクトは送信者Bに関連付けられる。
なお、上記フローでは、送信者と個人用端末30とを関連付け、更に遠隔操作デバイス40を関連付けた後に、オブジェクトを関連付けたが、関連付けの順序は上記フローに限定されず、例えば、送信者と個人用端末30とを関連付け、更にオブジェクトを関連付けた後に、遠隔操作デバイス40を関連付けてもよい。
また、本実施例では、個人用端末30及び遠隔操作デバイス40に認証部を設けたが、送信者のユーザ情報と個人用端末30(及び遠隔操作デバイス40)の装置情報を手動で共有端末20に入力してもよく、その場合は、個人用端末30(及び遠隔操作デバイス40)は装置情報のみを送信すればよいため、認証部を省略することができる。
また、本実施例では、遠隔操作を行うユーザとして送信者のみを登録したが、情報共有システム10の管理者(例えば、会議を行うグループの上司など)を登録することもできる。その場合は、オブジェクトを登録する際に、そのオブジェクトに関連付けて、管理者と、管理者が使用する個人用端末30や遠隔操作デバイス40とを関連付けて関連付けテーブルに登録してもよい。
また、本実施例では、関連付けテーブルに送信者を登録したが、各々のユーザが各自の個人用端末30を使用し、かつ、遠隔操作デバイス40を使用しない場合は、個人用端末30とオブジェクトのみを関連付けテーブルに登録してもよい。
以下、上記関連付けテーブルを利用してオブジェクトを遠隔操作する手順について、図5のフローチャート図を参照して説明する。
ユーザは個人用端末30にてオブジェクトを作成し、作成したオブジェクトと個人用端末30の装置情報とを共有端末20に送信する。共有端末20の制御部22(関連付け部26)は、個人用端末30からオブジェクトを受信すると(S201)、上述したように、個人用端末30の装置情報を利用して、オブジェクトを関連付けDB25に登録する(S202)。そして、制御部22(画像処理部24)は、受信したオブジェクトを受け付けて画像処理を行い、表示部21にオブジェクトを表示させる(S203)。
次に、制御部22(時間管理部28)は、遠隔操作の時間を管理するためにタイマーをスタートさせ(S204)、オブジェクトを受け付けてから予め定めた所定時間が経過したかどうかを判定する(S205)。所定時間が経過していれば通常モードに戻る(S208)。この通常モードとは、オブジェクトを共有している全てのユーザがオブジェクトを遠隔操作することができるモードである。一方で、オブジェクトを遠隔操作することを禁止し、共有端末20の表示部21に直接触って入力するのみ可能とするモードとしても良い。
一方、所定時間が経過していない場合は、制御部22(処理判定部23)は、個人用端末30あるいは遠隔操作デバイス40において、オブジェクトへの遠隔操作が行われたか(オブジェクトの編集指示情報を受信したか)を判定する(S206)。オブジェクトへの遠隔操作が行われていない(オブジェクトの編集指示情報を受信していない)場合は、S205に戻って経過時間を監視する。
オブジェクトへの遠隔操作が行われた(オブジェクトの編集指示情報を受信した)場合は、制御部22(関連付け部26)は、関連付けDB25に登録した関連付けテーブルを参照し、遠隔操作を行うユーザがそのオブジェクトの送信者(又は管理者)かどうかを識別する(S207)。具体的には、オブジェクトの編集指示情報と共に送信された個人用端末30あるいは遠隔操作デバイス40の装置情報が、そのオブジェクトに関連付けて登録されている場合は、遠隔操作を行うユーザがオブジェクトの送信者(又は管理者)であると判断する。そして、遠隔操作を行うユーザがオブジェクトの送信者(又は管理者)以外のユーザの場合は、通常モードに戻る(S208)。
一方、遠隔操作を行うユーザがオブジェクトの送信者(又は管理者)の場合は、制御部22(処理判定部23)は、遠隔操作を許可し(S209)、編集指示情報に基づいて、個人用端末30あるいは遠隔操作デバイス40で行われた操作内容を識別する(S210)。例えば、図6(a)に示すような表示サイズを変更する操作、図6(b)に示すようなオブジェクトの表示色を変更(図の濃淡で色を表現している。)する操作、図6(c)に示すような文字のオブジェクトのフォントを変更する操作、図6(d)に示すようなオブジェクトの表示位置を変更する操作、図6(e)に示すようなオブジェクトを削除する操作を識別する。
そして、制御部22(画像処理部24)は、処理判定部23が識別した操作に応じて、オブジェクトの位置変更やプロパティ変更、削除などを行い(S211)、操作結果を表示部21に反映させる。
上記S205の所定時間は、固定時間としてもよいが、個人用端末30から送信されるオブジェクトの数に応じて変化させてもよい。例えば、個人用端末30から複数のオブジェクトが連続あるいは同時に送信された場合は、送信者は送信したオブジェクトをどのように編集するかを考える時間が必要であるため、時間管理部28は、オブジェクトの数に応じて所定時間を長くする等の制御を行ってもよい。
また、上記フローでは、遠隔操作に対してS211でオブジェクトの位置変更やプロパティ変更、削除等を行ったら、そのオブジェクトに対する遠隔操作を終了してS201に戻るようにしたが、編集を行ったオブジェクトに対して更に位置変更やプロパティ変更、削除等を行いたい場合もある。そのような場合は、オブジェクトの位置変更やプロパティ変更、削除等を行った後、S204もしくはS205に戻って所定時間が経過するまで遠隔操作を繰り返し実施できるようにしてもよい。
また、会議の内容によっては(例えば、アイデア出しなどの場合は)、所定時間が経過するまで送信者や管理者以外のユーザによる遠隔操作を禁止すると、会議の進行に支障をきたす場合もある。また、オブジェクトの内容によっては(例えば、長い文章などの場合は)、所定時間内にオブジェクトの編集を完了するのが困難な場合もある。このような場合は、送信者や管理者が所定時間を適宜変更できるようにしてもよい。例えば、個人用端末30からオブジェクトを送信する際に、所定時間の変更指示情報を送信し、その変更指示情報に従って時間管理部28が所定時間を変更したり、共有画面上で所定時間の変更操作を行い、その変更操作に従って時間管理部28が所定時間を変更したりすることもできる。
一方、上記のように所定時間の変更が可能になると、送信者や管理者以外のユーザはいつの時点でオブジェクトの編集が可能になるかが分からず、不便である。そこで、オブジェクトの閲覧者全員が遠隔操作に関するステイタスを把握できるようにするために、画像処理部24は、時間管理部28から経過時間や所定時間に到達するまでの残り時間を取得して共有画面に表示させたり、通信部27を介して個人用端末30に通知して個人用端末30の表示部34に表示させたりすることもできる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、その構成や制御は適宜変更可能である。
例えば、上記実施例では、オブジェクトの送信者若しくは管理者が、所定時間が経過するまで、予め登録した個人用端末30若しくは遠隔操作デバイス40を用いてオブジェクトの遠隔操作ができるようにしたが、関連付けテーブルにはオブジェクトとユーザとが関連付けられていることから、オブジェクトの編集指示情報と共にユーザ情報を送信し、そのユーザがオブジェクトに関連付けられている場合は、遠隔操作を許可するようにしてもよい。
また、上記実施例では、オブジェクトの送信者若しくは管理者が、所定時間が経過するまでオブジェクトの遠隔操作ができるようにしたが、本発明は、所定の条件を満たすまでは特定の者又は端末にのみにオブジェクトの遠隔操作を許可するように制御すればよく、特定の者は送信者若しくは管理者に限定されず、また、特定の端末は送信者若しくは管理者が操作する端末に限定されない。
また、上記実施例では、特定の1人のユーザがオブジェクトの遠隔操作ができるようにしたが、オブジェクトの送信者及び管理者の双方に遠隔操作の権限を与えてもよい。その際、操作が競合した場合は先に開始された遠隔操作を有効とすればよく、同時に遠隔操作が指示された場合は双方を無効とすればよい。
本発明は、共有端末と個人用端末とがネットワークで接続され、共有端末の画面に表示されているオブジェクトを個人用端末から遠隔操作が可能なシステムに利用可能である。
10 情報共有システム
20 共有端末
21 表示部
22 制御部
23 処理判定部
24 画像処理部
25 関連付けDB
26 関連付け部
27 通信部
28 時間管理部
30 個人用端末
31 認証部
32 通信部
33 操作部
34 表示部
40 遠隔操作デバイス
41 認証部
42 通信部
43 操作部

Claims (12)

  1. オブジェクトを表示する共有画面を有する共有端末と、前記共有端末にオブジェクトを送信する1又は複数の個人用端末と、がネットワークで接続され、前記個人用端末を用いて、前記共有画面に表示されているオブジェクトの遠隔操作が可能な情報共有システムであって、
    前記共有端末は、
    前記個人用端末からオブジェクトを受信したら、前記オブジェクトを前記共有画面に表示し、所定の個人用端末から前記共有画面に表示した前記オブジェクトの遠隔操作の指示を受信したら、前記個人用端末から前記オブジェクトを受信後、前記所定の個人用端末から前記オブジェクトの遠隔操作の指示を受信するまでの経過時間を監視し、前記経過時間が予め定めた所定時間以下の場合は、前記オブジェクトに関連付けてテーブルに登録されている端末又はユーザによる前記オブジェクトの遠隔操作を許可し、前記所定時間を超えている場合は、前記オブジェクトの遠隔操作を禁止する制御を行い、
    前記共有端末は、更に、
    前記個人用端末から複数のオブジェクトを受信した場合、受信したオブジェクトの数に応じて前記所定時間を変更する
    ことを特徴とする情報共有システム。
  2. 前記共有端末は、
    前記経過時間又は前記所定時間に到達するまでの残り時間を、前記共有画面に表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報共有システム。
  3. 前記遠隔操作は、前記オブジェクトの表示位置、表示サイズ、表示色、フォントの少なくとも1つを変更する操作、若しくは、前記オブジェクトを削除する操作である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報共有システム。
  4. 前記共有端末は、
    前記オブジェクトの遠隔操作を禁止する場合に、前記共有画面上での前記オブジェクトの直接操作は許可する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の情報共有システム。
  5. 1又は複数の個人用端末から受信したオブジェクトを表示する共有画面を有し、前記個人用端末を用いて、前記共有画面に表示されているオブジェクトの遠隔操作を可能にする共有端末であって、
    前記個人用端末からオブジェクトを受信したら、前記オブジェクトを前記共有画面に表示し、所定の個人用端末から前記共有画面に表示した前記オブジェクトの遠隔操作の指示を受信したら、予め定めた条件を満たすかを判断し、前記条件を満たさなければ、前記オブジェクトの遠隔操作を禁止する制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記所定の個人用端末から前記オブジェクトの遠隔操作の指示を受信したら、前記個人用端末から前記オブジェクトを受信後、前記所定の個人用端末から前記オブジェクトの遠隔操作の指示を受信するまでの経過時間を監視し、前記経過時間が予め定めた所定時間以下の場合は、前記オブジェクトに関連付けてテーブルに登録されている端末又はユーザによる前記オブジェクトの遠隔操作を許可し、前記所定時間を超えている場合は、前記オブジェクトの遠隔操作を禁止し、
    前記制御部は、更に、
    前記個人用端末から複数のオブジェクトを受信した場合、受信したオブジェクトの数に応じて前記所定時間を変更する
    ことを特徴とする共有端末
  6. 前記制御部は、
    前記経過時間又は前記所定時間に到達するまでの残り時間を、前記共有画面に表示する、
    ことを特徴とする請求項に記載の共有端末
  7. 前記遠隔操作は、前記オブジェクトの表示位置、表示サイズ、表示色、フォントの少なくとも1つを変更する操作、若しくは、前記オブジェクトを削除する操作である、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の共有端末
  8. 前記制御部は、
    前記オブジェクトの遠隔操作を禁止する場合に、前記共有画面上での前記オブジェクトの直接操作は許可する、
    ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一に記載の共有端末
  9. 1又は複数の個人用端末から受信したオブジェクトを表示する共有画面を有し、前記個人用端末を用いて、前記共有画面に表示されているオブジェクトの遠隔操作を可能にする共有端末で動作する共有制御プログラムであって、
    前記共有端末を、
    前記個人用端末からオブジェクトを受信したら、前記オブジェクトを前記共有画面に表示し、所定の個人用端末から前記共有画面に表示した前記オブジェクトの遠隔操作の指示を受信したら、予め定めた条件を満たすかを判断し、前記条件を満たさなければ、前記オブジェクトの遠隔操作を禁止する制御部、として機能させ、
    前記制御部は、
    前記所定の個人用端末から前記オブジェクトの遠隔操作の指示を受信したら、前記個人用端末から前記オブジェクトを受信後、前記所定の個人用端末から前記オブジェクトの遠隔操作の指示を受信するまでの経過時間を監視し、前記経過時間が予め定めた所定時間以下の場合は、前記オブジェクトに関連付けてテーブルに登録されている端末又はユーザによる前記オブジェクトの遠隔操作を許可し、前記所定時間を超えている場合は、前記オブジェクトの遠隔操作を禁止し、
    前記制御部は、更に、
    前記個人用端末から複数のオブジェクトを受信した場合、受信したオブジェクトの数に応じて前記所定時間を変更する
    ことを特徴とする共有制御プログラム
  10. 前記制御部は、
    前記経過時間又は前記所定時間に到達するまでの残り時間を、前記共有画面に表示する
    ことを特徴とする請求項9に記載の共有制御プログラム
  11. 前記遠隔操作は、前記オブジェクトの表示位置、表示サイズ、表示色、フォントの少なくとも1つを変更する操作、若しくは、前記オブジェクトを削除する操作である
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載の共有制御プログラム
  12. 前記制御部は、
    前記オブジェクトの遠隔操作を禁止する場合に、前記共有画面上での前記オブジェクトの直接操作は許可する
    ことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか一に記載の共有制御プログラム
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