JP6648568B2 - 金銭収納装置および売上データ処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、紙幣や硬貨、商品券などの収納物を収納するドロア装置などの金銭収納装置およびそれを備えた売上データ処理装置に関する。
例えば、ドロア装置においては、特許文献1に記載されているように、装置本体内に紙幣や硬貨、商品券などの収納物を収納する収納ケースをスライド可能に設けた構成のものが知られている。
特開平08−83380号公報
このようなドロア装置では、収納ケース内に複数種類の収納物を種類ごとに収納するために、複数の収納部を平面的に仕切った状態で設けた構成であるから、収納ケース全体が平面的に大きくなり、これに伴って装置本体も平面的に大きくなる。このため、このドロア装置では、設置面積が大きくなるばかりか、使用時に収納ケースをスライドさせて引き出すため、使用時における平面的な使用面積も大きくなるという問題がある。
また、入力表示部と、プリンタ装置と、ドロア装置とを組み合わせて売上データ処理装置を構成する場合に、プリンタ装置およびドロア装置を設置するための平面的な設置面積および使用面積が更に増大してしまうという問題がある。そのため、プリンタ装置およびドロア装置を含めた装置本体をコンパクトに構成することができない。
この発明が解決しようとする課題は、設置面積および使用面積を小さくして、省スペース化およびコンパクト化を図ることができるようにすることである。
この発明に係る金銭収納装置は、前部側に開口部が設けられた装置本体と、前記開口部から外部に露出可能に前記装置本体内に配置された金銭収納部と、前記開口部を開閉可能に構成され、前記開口部を閉じる際には前記開口部を円弧状に塞ぎ且つ前記開口部を開放する際には前記装置本体内に収納される回転シャッタと、前記装置本体の側面に設けられ、前記開口部に対する前記回転シャッタによる開閉動作を施錠により禁止するための鍵穴と、を備え、前記回転シャッタは、前記円弧状に湾曲して形成されているとともに前記開口部を塞ぐシャッタ本体部と、前記シャッタ本体部を所定の方向に回転させるための回転軸とされる支点部と、前記シャッタ本体部を前記支点部に連結するための支持アーム部と、を備え、閉動作時においては前記シャッタ本体部により前記開口部を上部側から閉じていくように動作し、開動作時においては前記シャッタ本体部により前記開口部を下部側から開けていくように動作し、前記鍵穴は、前記支点部よりも後ろ側に設けられている、ことを特徴とする。
また、この発明に係る売上データ処理装置は、上記の金銭収納装置を備えていることを特徴とする。
この発明によれば設置面積および使用面積を小さくして、省スペース化およびコンパクト化を図ることができる。
この発明を電子レジスタに適用した一実施形態を示した斜視図である。 図1に示された電子レジスタにおいて、回転シャッタを回転させて装置本体の開口部を開放させた状態を示した斜視図である。 図1に示された電子レジスタのA−A矢視における断面図である。 図1に示された電子レジスタの金銭収納部を示した斜視図である。 図4に示された金銭収納部における第1の収納部を示した斜視図である。 図4に示された金銭収納部における第2の収納部を示した斜視図である。 図1に示された電子レジスタを背面側から見た斜視図である。 図1に示された電子レジスタにおいて、入力表示部の第1の表示部を所望の角度に傾けた状態を示した斜視図である。 図1に示された電子レジスタの回路構成を示したブロック図である。
以下、図1〜図9を参照して、この発明を売上データ処理装置である電子レジスタに適用した一実施形態について説明する。
この電子レジスタは、図1〜図3に示すように、金銭収納装置1と、この金銭収納装置1内に配置されたプリンタ装置2と、金銭収納装置1上に配置された入力表示部3と、を備えている。
金銭収納装置1は、図1〜図3に示すように、装置本体4と、この装置本体4内に配置された金銭収納部5と、装置本体4内に回転可能に設けられた回転シャッタ6と、を備えている。装置本体4は、後部(図3では左側部)がほぼ半円弧状に湾曲して形成され、前部(図3では右側部)側に開口部7が設けられた本体ケース部8と、この本体ケース部8の前後方向(図3では左右方向)と直交する左右方向の両側に設けられた一対の側板部9と、を備えている。
この場合、装置本体4は、図1〜図3に示すように、その後部(図3では左側部)の高さが前部(図3では右側部)の高さよりも高く形成され、これにより上部が前下り(図3では右下り)に傾斜するように形成されている。開口部7は、本体ケース部8の前端下部(図3では右端下部)からその後方に位置する前側上部(図3では右側上部)に亘って形成されている。
すなわち、この開口部7は、図2および図3に示すように、その前後方向の開口長さが装置本体4の前後方向における全長の1/3程度の長さに形成されている。一対の側板部9は、その後部がほぼ半円弧状に形成され、開口部7に対応する前部が後部の円弧の高さよりも低い円弧状に形成されて、開口部7の両側に配置された状態で、前部の上端が開口部7から上方に露出するように構成されている。
回転シャッタ6は、図1〜図3に示すように、装置本体4の内部に回転可能に設けられて、開口部7を開閉可能に円弧状に塞ぐように構成されている。すなわち、この回転シャッタ6は、装置本体4の開口部7に対応する大きさのシャッタ本体部10と、このシャッタ本体部10における左右方向の両側に設けられて装置本体4内に向けて延びる一対の支持アーム部11と、装置本体4の一対の側板部9の各内面に設けられて一対の支持アーム部11を回転可能に支持する支点部である一対の支持軸12と、を備えている。
シャッタ本体部10は、図1〜図3に示すように、一対の支持軸12を中心とする円弧状に湾曲して形成されている。すなわち、このシャッタ本体部10は、一対の側板部9の前部の上端と同じ大きさの円弧状に形成されている。また、このシャッタ本体部10は、その左右方向の長さが装置本体4の一対の側板部9間の長さとほぼ同じ長さに形成されている。さらに、このシャッタ本体部10の外部側の先端部(図3では下端部)には、鍔部10aが設けられている。
この鍔部10aは、図1〜図3に示すように、シャッタ本体部10が装置本体4の開口部7を塞いだ際に、本体ケース部8の前端下部に設けられた装着凹部8aに装着し、シャッタ本体部10が装置本体4の開口部7を開放した際に、本体ケース部8の上部前端に接近するように構成されている。これにより、シャッタ本体部10は、開口部7を塞いだ際に、一対の側板部9の前部の上端と同じ円弧形状をなすように構成されている。
一対の支持アーム部11それぞれは、図2および図3に示すように、ほぼ扇形状に形成され、装置本体4の一対の側板部9の内面に沿って装置本体4内に延び、この延びた内端部が一対の支持軸12に回転可能に取り付けられている。これにより、回転シャッタ6は、支点部である一対の支持軸12を中心に一対の支持アーム部11が約90度回転することにより、シャッタ本体部10が約90度回転移動して、装置本体4の開口部7を塞ぐと共に、開口部7を開放した際に装置本体4内に収納されるように構成されている。
この回転シャッタ6は、図1および図2に示すように、一対の側板部9における一方(図1では右側)の側板部9に設けられた施錠部13によって施錠されるように構成されている。この施錠部13は、鍵穴13aに鍵(図示せず)を差し込んで施錠した際に、一対の支持軸12を中心とする一対の支持アーム部11の回転を阻止し、シャッタ本体部10が開閉動作しないように構成されている。
また、この施錠部13は、図1および図2に示すように、鍵穴13aに鍵(図示せず)を差し込んで施錠を解除した際に、一対の支持軸12を中心とする一対の支持アーム部11を回転可能な状態にすることにより、シャッタ本体部10を回転動作させて装置本体4の開口部7を開閉させるように構成されている。
一方、金銭収納部5は、図2および図3に示すように、紙幣や硬貨などの金銭を収納するものであり、装置本体4の開口部7から外部に露出する状態で装置本体4の内部に配置されている。この金銭収納部5は、装置本体4の底部に配置されて紙幣を収納する第1の収納部14と、この第1の収納部14の上方に段違いに配置されて硬貨を収納する第2の収納部15と、を備え、これら第1の収納部14と第2の収納部15とが装置本体4の開口部7から外部に露出する状態で装置本体4内に配置されている。
この場合、第1の収納部14は、図2〜図5に示すように、上側が開放された厚みの薄い箱状に形成され、装置本体4の底部に配置された状態で、前部(図2では左側)が装置本体4の開口部7から外部に露出するように構成されている。すなわち、この第1の収納部14は、前後方向と直交する左右方向の長さが装置本体4の一対の側板部9間の長さよりも短く、かつ回転シャッタ6の一対の支持アーム部11間の長さとほぼ同じか、それよりも少し短い長さで形成されている。
このため、回転シャッタ6は、図2および図3に示すように、一対の支持アーム部11が第1の収納部14の両側に位置する各側部と装置本体4の一対の側板部9との間に回転移動可能に配置されるように構成されている。また、この第1の収納部14は、前後方向における奥行きの長さが回転シャッタ6の回転領域よりも長く形成されている。
すなわち、この第1の収納部14は、図3に示すように、前後方向における奥行きの長さが回転シャッタ6のシャッタ本体部10の回転領域、つまりシャッタ本体部10の回転移動軌跡の直径よりも長く形成されている。これにより、第1の収納部14は、その奥部がシャッタ本体部10の回転領域内から装置本体4内の奥側に突出した状態で配置されるように構成されている。
また、この第1の収納部14は、図4および図5に示すように、その内部が複数の仕切板14bによって紙幣の金種に応じて例えば3つの収納スペース14aに仕切られている。これら複数の仕切板14bは、第1の収納部14の内面に設けられた多数の係合溝14eのいずれかに差しまれることにより、紙幣の種類および大きさに応じて仕切位置が変えられるように構成されている。
また、この第1の収納部14の両側部および複数の仕切板14bには、図4および図5に示すように、回転シャッタ6のシャッタ本体部10が装置本体4内に収納された際に、シャッタ本体部10の後端部に設けられた後述する紙幣押え部10bが食い込む複数の切欠き部14cが設けられている。
すなわち、回転シャッタ6は、図3に示すように、一対の支持軸12を中心に回転してシャッタ本体部10が装置本体4内に収納された際に、その後端部(図3に2点鎖線で示す下端部)に紙幣押え部10bが設けられ、この紙幣押え部10bが第1の収納部14の両側部および複数の仕切板14bに設けられた複数の切欠き部14cに食い込んで、第1の収納部14内の奥側に位置する箇所の紙幣を押えるように構成されている。
また、この第1の収納部14は、図3〜図5に示すように、その前部(図3では右側部)が円弧状に競り上がるように湾曲して形成され、これにより紙幣が取り出し易くなるように構成されている。また、この第1の収納部14は、その奥部(図3では左側部)が装置本体4内にヒンジ部16によって上下方向に回転可能に取り付けられるように構成されている。
すなわち、ヒンジ部16は、図3〜図5に示すように、第1の収納部14の奥部の両側に設けられた一対のヒンジ軸16aと、装置本体4内に設けられて一対のヒンジ軸16aを回転可能に保持するヒンジ取付部16bと、を備えている。これにより、第1の収納部14は、図3に2点鎖線で示すように、ヒンジ軸16aを中心に上方に回転することにより、装置本体4の底部と第1の収納部14の下部との間に設けられて商品券などの金券を収納する隠し収納部14dを開放するように構成されている。
一方、第2の収納部15は、図2〜図4、図6に示すように、上側が開放されたほぼ樋状に形成されて、第1の収納部14の上方に一対の脚部17によって支持され、この状態で前部と上部とのほぼ全体が装置本体4の開口部7から外部に露出するように構成されている。この第2の収納部15は、前後方向と直交する左右方向の長さが、第1の収納部14と同様、装置本体4の一対の側板部9間の長さよりも短く、かつ回転シャッタ6の一対の支持アーム部11間の長さとほぼ同じか、それよりも少し短い長さで形成されている。
このため、回転シャッタ6は、図2および図3に示すように、一対の支持アーム部11が第2の収納部15の両側に位置する各側部と装置本体4の一対の側板部9との間に回転移動可能に配置されるように構成されている。また、この第2の収納部15は、前後方向における奥行きの長さが回転シャッタ6の回転領域よりも短く形成されている。
すなわち、この第2の収納部15は、図3に示すように、その奥行きの長さが回転シャッタ6のシャッタ本体部10の回転領域、つまりシャッタ本体部10の回転移動軌跡の直径よりも短く、かつシャッタ本体部10の回転移動軌跡の半径とほぼ同じ長さで形成され、これにより回転シャッタ6の回転領域内に配置されるように構成されている。
この場合、第2の収納部15は、図2および図3に示すように、その左右方向の両側に位置する上端部が、回転シャッタ6の支点部である一対の支持軸12を中心とする円弧状に湾曲して形成されていることにより、回転シャッタ6のシャッタ本体部10の円弧とほぼ同じか、それよりも少し小さい円弧状に形成されている。また、この第2の収納部15は、その内部が複数の仕切板15bによって硬貨8の金種に応じて例えば6つの収納スペース15aに仕切られている。
これら複数の仕切板15bは、図4および図6に示すように、第2の収納部15の内面に設けられた多数の係合溝15cのいずれかに差しまれることにより、第1の収納部14の仕切板14bと同様、硬貨の種類に応じて仕切位置が変えられるように構成されている。この場合にも、複数の仕切板15bは、その各上端部が第2の収納部15の両側の上端部と同様、シャッタ本体部10の円弧とほぼ同じか、それよりも少し小さい円弧状に形成されている。
また、この第2の収納部15は、図2〜図4、図6に示すように、その前部(図3では右側部)が円弧状に競り上がるように湾曲して形成されている。このため、この第2の収納部15は、硬貨を取り出し易くすると共に、第1の収納部14の前部を広く開放させて第1の収納部14における前部側の内部を見易くし、かつ紙幣を取り出し易くするように構成されている。
この場合、第2の収納部15は、図2〜図4に示すように、その両側部に設けられた一対の脚部17によって第1の収納部14の上方に支持されていることにより、第2の収納部15の円弧状の上端部が、回転シャッタ6のシャッタ本体部10の回転移動軌跡に接近した状態で配置されるように構成されている。すなわち、一対の脚部17は、第2の収納部15の両側部から下側に突出して形成されている。
また、この第2の収納部15は、図2〜図4に示すように、一対の脚部17が着脱固定部(図示せず)によって第1の収納部14の両側部上に着脱可能に固定されるように構成されている。すなわち、この着脱固定部は、例えばマグネットまたは弾力的に係脱可能に係合する係合部であり、第2の収納部15を第1の収納部14上に着脱可能な状態で簡単にかつ容易に固定するように構成されている。
ところで、プリンタ装置2は、図3に示すように、記録紙収納部18とプリンタ部19とを備え、これらが装置本体4内の奥側上部(図3では左側上部)に配置されている。すなわち、このプリンタ装置2は、図1および図2に示すように、装置本体4の左右方向における左側のほぼ半分の領域内に配置され、装置本体4に設けられたプリンタカバー部22によって開閉可能に覆われるように構成されている。
記録紙収納部18は、図3示すように、ロール状に巻かれた記録紙21を収納するものであり、装置本体4内に収納された状態の回転シャッタ6よりも奥側、つまり回転シャッタ6のシャッタ本体部10の回転領域よりも奥側に位置して設けられている。すなわち、この記録紙収納部18は、第1の収納部14の奥部上方に位置し、かつ装置本体4の後部の円弧状に湾曲した箇所の内面、およびプリンタカバー部22の内面に、ロール状に巻かれた記録紙21が接近する状態で設けられている。
この場合、装置本体4の内部には、図3に示すように、金銭収納部5とプリンタ装置2との間を仕切る仕切部20が設けられている。この仕切部20は、装置本体4内に収納された状態における回転シャッタ6のシャッタ本体部10の回転移動軌跡の外周に沿って円弧状に湾曲した湾曲部20aを備えている。
また、この仕切部20は、図3に示すように、第1の収納部14の奥部の上方に位置した状態で湾曲部20aの下部から装置本体4の後部の内面に亘って設けられた水平部20bと、第1の収納部14の奥部の後方に位置する水平部20bと装置本体4の底部との間に設けられた垂直部20cと、を備えている。この場合、水平部20bには、ロール状に巻かれた記録紙21の下部が配置する収納凹部20dが設けられている。
プリンタ部19は、図3に示すように、印字ヘッド部19aとプラテン部19bとを備え、これらの間にロール状に巻かれた記録紙21の先端部が送り込まれるように構成されている。すなわち、プリンタ部19は、印字ヘッド部19aとプラテン部19bとの間に送り込まれた記録紙21に印字ヘッド部19aが順次印刷情報を印刷し、この印刷された記録紙21をプリンタカバー部22に設けられた記録紙排出口22aから外部に排出するように構成されている。
また、このプリンタ部19は、図3に示すように、装置本体4の内部における金銭収納部5の第2の収納部15と記録紙収納部18との間に位置した状態で設けられている。すなわち、このプリンタ部19は、仕切部20の湾曲部20aと記録紙収納部18との間に位置する装置本体4内の上部に位置して、プリンタカバー部22の下面に接近する状態で配置されている。
プリンタカバー部22は、図1〜図3に示すように、その後端部(図3では左端部)が装置本体4の背面部(図3では左端部)に回転可能に取り付けられている。すなわち、このプリンタカバー部22は、その前後方向の長さが装置本体4の本体ケース部8における上部の前後方向の長さとほぼ同じで、左右方向の長さが装置本体4の一端部(図1では左端部)から入力表示部3までの長さで形成されている。
記録紙排出口22aは、図1〜図3に示すように、プリンタカバー部22が装置本体4内の記録紙収納部18とプリンタ部19とを覆って閉じた際に、印字ヘッド部19aとプラテン部19bとの間に対応した状態で、プリンタカバー部22にその左右方向に細長く形成されている。
一方、入力表示部3は、図1〜図3、図7、図8に示すように、装置本体4の上部に設けられた取付台24上に配置されている。この取付台24は、装置本体4の本体ケース部8に設けられたプリンタカバー部22の右側に並んだ状態で、本体ケース部8の上面から背面に亘って設けられている。すなわち、この取付台24は、その上面が装置本体4の上面と同様に前下り(図3では右下り)に傾斜し、背面が後方に向けて少し上向きに傾くように構成されている。
入力表示部3は、図1〜図3、図7、図8に示すように、入力部25と第1の表示部26と第2の表示部27とを備え、入力部25と第1の表示部26とが取付台24の上面に配置され、第2の表示部27が取付台24の背面に配置されるように構成されている。入力部25は、テンキー、ファンクションキー、決定キー、登録キー、印刷キーなどの各種のキーを備え、取付台24上の前側に位置するほぼ半分の箇所に配置され、売上データなどの情報を入力するように構成されている。
第1の表示部26と第2の表示部27とは、図1〜図3、図7、図8に示すように、液晶表示パネルやEL表示パネル(エレクトロ・ルミネッセンス表示パネル)、またはプラズマ表示パネルなどの平面型の表示パネルからなり、入力部25で入力されたデータ、またはその処理結果などの情報を電気光学的に表示するように構成されている。
この場合、第1の表示部26は、図1〜図3、図8に示すように、入力部25の後部側に位置する取付台24上の後部側に配置され、この状態で前端部(図3では右端部)が上下方向に回転可能な状態で取付台24に取り付けられている。これにより、第1の表示部26は、取付台24上に配置された際に、取付台24と共に前下りに傾斜することにより、表示された情報がオペレータから見易くなるように構成されている。
また、この第1の表示部26は、図1〜図3、図8に示すように、その前端部を中心に上下方向に回転して取付台24上に傾いた状態で起立することにより、表示された情報がオペレータから更に見易くなるように構成されている。第2の表示部27は、図3および図7に示すように、取付台24の背面部に少し上向き状態で配置され、この状態で表示された情報が顧客から見易くなるように構成されている。
一方、装置本体4内には、図3に示すように、金銭収納部5の内部を照明する複数の照明部28が設けられている。これら複数の照明部28は、金銭収納部5の第1の収納部14の複数の収納スペース14aに対応する第2の収納部15の下面と、第2の収納部15の複数の収納スペース15a内における奥側(図3では左側)上部とに、それぞれ設けられている。
これにより、複数の照明部28は、図2および図3に示すように、第1の収納部14の複数の収納スペース14a内に金種ごとに収納された各紙幣、および第2の収納部15の複数の収納スペース15a内に金種ごとに収納された各硬貨をそれぞれ個別に照明するように構成されている。
また、これら複数の照明部28は、図2および図3に示すように、金銭を取り扱う各種の処理モード、例えば登録処理モード、返金処理モード、両替処理モードなどの各種の処理モードに応じて照明色が変わるように構成されている。すなわち、これら複数の照明部28それぞれは、赤色、緑色、青色などの発光色が異なる複数の発光素子を備え、これら複数の発光素子を処理モードに応じて選択的に発光させることにより、照明色が変わるように構成されている。
次に、図9に示されたブロック図を参照して、この電子レジスタの回路構成について説明する。
この電子レジスタは、CPU30、メモリ部31、プリンタ装置2、入力表示部3、照明部28を備えている。メモリ部31は、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)を備えている。
CPU30は、メモリ部31のROMに記憶されたプログラムに基づいて電子レジスタ全体の処理を行うものである。メモリ部31のROMには、CPU30で行われる処理を制御するプログラムを記憶している。プリンタ装置2は、CPU30からの指令に基づいて売上データなどの情報を記録紙21に印刷するものである。
入力表示部3は、入力部25、第1の表示部26、第2の表示部27を備えている。入力部25は、売上データなどの情報を入力するものである。第1の表示部26と第2の表示部27とは、CPU30からの指令に基づいて売上データなどの情報を表示するものである。
照明部28それぞれは、複数の発光素子を備え、回転シャッタ6が開口部7を開放して装置本体4内に収納された際に、CPU30からの指令に基づいて点灯するものである。この場合、照明部28は、CPU30からの指令に基づいて、金銭を取り扱う各種の処理モード、例えば登録処理モード、返金処理モード、両替処理モードなどの各種の処理モードに応じて複数の発光素子が選択的に発光して照明色が変わるように制御されるものである。
次に、このような電子レジスタの作用について説明する。
まず、装置本体4の側板部9に設けられた施錠部13の鍵穴13aに鍵を差し込んで施錠部13の施錠を解除し、回転シャッタ6を開閉可能な状態にする。この状態で、入力表示部3で売上データを入力する。このときには、入力表示部3の入力部25をキー操作して売上データを入力する。すると、入力部25で入力された売上データまたはその処理データが第1の表示部26と第2の表示部27とにそれぞれ表示される。
この場合、装置本体4は、その本体ケース部8の上部が前下りに傾斜しているので、これに伴って入力部25および第1の表示部26も前下りに傾斜している。このため、入力部25の各種のキーがオペレータから見易く、かつオペレータがキー操作し易くなる。同様に、第1の表示部26に表示された情報がオペレータから見易くなる。
このときには、図8に示すように、第1の表示部26を取付台24上に引き起こして所望の角度に傾けることにより、表示された情報をオペレータから更に見易くすることができる。また、取付台24は、その背面が後方に向けて少し上向きに傾いていることにより、この取付台24の背面に設けられた第2の表示部27に表示された情報が顧客から見易くなる。
そして、第2の表示部27に表示されたデータを顧客が確認した際には、入力部25の印刷キーを操作して印刷処理を行う。すなわち、入力部25の印刷キーが操作された際には、記録紙収納部18内に収納されたロール状に巻かれた記録紙21の先端部がプリンタ部19の印字ヘッド部19aとプラテン部19bとの間に送り込まれる。
この送り込まれた記録紙21は、印字ヘッド部19aによって第1の表示部26および第2の表示部27に表示された情報が順次印刷される。この印刷された記録紙21は、プリンタカバー部22の記録紙排出口22aからレシートとして送り出される。この場合、記録紙21の交換および紙詰まりが生じた際には、プリンタカバー部22を上方に回転させて開き、この状態でロール状に巻かれた記録紙21の交換および紙詰まりの解消をすることができる。
このように、印刷された記録紙21が装置本体4の外部に排出された際には、回転シャッタ6を回転させて装置本体4の前部の開口部7を開放させることにより、金銭収納部5を露出させ、顧客との間で釣銭などの金銭の受け渡しをする。このときには、回転シャッタ6の一対の支持軸12を中心に回転シャッタ6の支持アーム部11を図3において反時計回りに回転させて、シャッタ本体部10を同方向に回転移動させる。
これにより、シャッタ本体部10が仕切部20の湾曲部20aに沿って装置本体4内に回転移動し、シャッタ本体部10の後端部が金銭収納部5の第1の収納部14における奥側の上部に設けられた切欠き部14cに食い込んで配置された状態で、回転シャッタ6のシャッタ本体部10が装置本体4内に収納される。このため、装置本体4の開口部7が開放され、この開口部7から装置本体4内に配置された金銭収納部5が外部に露出する。
このときには、シャッタ本体部10の後端部に設けられた紙幣押え部10bが、第1の収納部14の切欠き部14cに食い込んで、第1の収納部14内の奥側に位置する箇所の紙幣を押える。このため、装置本体4の開口部7から装置本体4内に風が吹き込んでも、第1の収納部14内に収納された紙幣が散乱することがない。
また、このときには、装置本体4内の底部に配置された金銭収納部5の第1の収納部14の前部が開口部7から外部に露出すると共に、この第1の収納部14の上方に配置された金銭収納部5の第2の収納部15内のほぼ全域が開口部7から外部に露出する。この状態では、第1の収納部14の複数の収納スペース14a内に配置された各金種の紙幣の前部側がそれぞれ外部に露出すると共に、第2の収納部15の複数の収納スペース15a内に配置された各金種の硬貨8がそれぞれ外部に露出する。
このように、回転シャッタ6が装置本体4内に収納されると、この回転シャッタ6に連動して装置本体4内の複数の照明部28が点灯し、第1の収納部14の複数の収納スペース14a内、および第2の収納部15の複数の収納スペース15a内がそれぞれ個別に照明される。このため、第1の収納部14と第2の収納部15とが装置本体4の内部に配置されていても、第1の収納部14と第2の収納部15との各内部に収納された紙幣および硬貨を良好に視認することができる。
この場合、複数の照明部28それぞれは、赤色、緑色、青色などの発光色が異なる複数の発光素子を備え、これら複数の発光素子を処理モードに応じて選択的に発光させることにより、照明色が変わる。このため、金銭の取り扱いを照明光によって確認することができるので、金銭の取り扱いを間違えることがなく、顧客との間で金銭の受け渡しを正確に行うことができる。
このように顧客との間で金銭の受け渡しをして商品券などの金券を受け取った際には、第1の収納部14の前部を持ち上げて、ヒンジ部16を中心に第1の収納部14を上方に回転させることにより、第1の収納部14と装置本体4の底部との間に設けられた隠し収納部14dを開放させ、この開放された隠し収納部14d内に商品券などの金券を収納することができる。
また、金銭収納部5内に収納されている金銭を集計する際には、第2の収納部15を装置本体4内から取り出し、この取り出した第2の収納部15に収納されている硬貨が取り出し易くなるので、容易にかつ良好に硬貨を集計することができる。また、第2の収納部15が装置本体4内から取り出されると、第1の収納部14に収納されている紙幣が取り出し易くなり、これにより容易にかつ良好に紙幣を集計することができる。
このように、この電子レジスタの金銭収納装置1によれば、前部側に開口部7が設けられた装置本体4と、開口部7から外部に露出する状態で装置本体4内に配置された金銭収納部5と、装置本体4内に回転可能に設けられて開口部7を開閉可能に円弧状に塞ぎ、かつ開口部7を開放した際に装置本体4内に収納される回転シャッタ6と、を備えていることにより、設置面積および使用面積を小さくして、省スペース化およびコンパクト化を図ることができる。
すなわち、この電子レジスタの金銭収納装置1では、回転シャッタ6によって装置本体4の開口部7を開放させることができるので、この開放された開口部7から金銭収納部5を露出させることができ、これにより装置本体4内から金銭収納部5を引き出す必要がないので、設置面積および使用面積を小さくすることができ、装置全体の省スペース化およびコンパクト化を図ることができる。
また、この金銭収納装置1では、回転シャッタ6を装置本体4内に回転可能に設けるだけであるから、構造が簡単で、回転シャッタ6によって装置本体4の開口部7を容易にかつ良好に開閉することができるほか、回転シャッタ6を装置本体4内に収納することができるので、装置本体4の上部を有効に利用することができ、これにより電子レジスタ全体の小型化を図ることができる。
また、この金銭収納装置1では、装置本体4の後部がほぼ半円弧状に湾曲して形成され、装置本体4の前部側に開口部7が設けられ、この開口部7を回転シャッタ6が開閉可能に円弧状に塞ぐことにより、一見すると金銭収納部5が何処にあるか分からないため、防犯性に優れ、安全で、かつ外観的にもデザイン的にも好ましいものを提供することができる。
また、この金銭収納装置1では、装置本体4の開口部7が装置本体4の前端下部からその後方に位置する前側上部に亘って設けられていることにより、回転シャッタ6が装置本体4内に収納されて開口部7を開放させた際に、装置本体4内に設けられた金銭収納部5の前部側を装置本体4の開口部7から装置本体4の外部に確実にかつ良好に露出させることができる。
また、この金銭収納装置1では、回転シャッタ6が、装置本体4の開口部7を塞ぐシャッタ本体部10と、このシャッタ本体部10の両側に設けられて装置本体4内に延びる一対の支持アーム部11と、装置本体4に設けられて一対の支持アーム部11を回転可能に支持する支点部である一対の支持軸12と、を備えていることにより、蛇腹タイプのシャッタに比べて、回転シャッタ6の構造が簡単で、回転シャッタ6によって開口部7を確実にかつ良好に開閉させることができる。
すなわち、この回転シャッタ6は、一対の支持軸12を中心に一対の支持アーム部11が回転することにより、これら一対の支持アーム部11の回転に伴ってシャッタ本体部10を確実にかつ良好に回転移動させることができるので、装置本体4の開口部7を簡単にかつ良好に開放させることができると共に、シャッタ本体部10を装置本体4内に容易にかつ良好に収納することができる。
この場合、回転シャッタ6のシャッタ本体部10は、装置本体4の開口部7と同じ大きさで、かつ支点部である一対の支持軸12を中心とする円弧状に湾曲して形成されていることにより、シャッタ本体部10によって装置本体4の開口部7を確実にかつ良好に塞ぐことができると共に、シャッタ本体部10によって装置本体4の開口部7を円弧状に塞ぐことができ、このため一見すると金銭収納装置1に見えないので、これによっても防犯性に優れ、安全で、かつ外観的にもデザイン的にも好ましいものを提供することができる。
また、この金銭収納装置1の金銭収納部5は、装置本体4内の底部に配置されて紙幣を収納する第1の収納部14と、この第1の収納部14の上方に配置されて硬貨を収納する第2の収納部15と、を備えていることにより、第1の収納部14と第2の収納部15とを段違いに積層することができるので、金銭収納部5をコンパクトに構成することができ、これにより装置全体のコンパクト化を図ることができる。
この場合、第1の収納部14は、紙幣を金種ごとに収納する複数の収納スペース14aに仕切られ、これら複数の収納スペース14a内の前部側が開口部7から外部に露出することにより、第1の収納部14が装置本体4内に配置されていても、複数の収納スペース14aそれぞれに紙幣を容易にかつ良好に出し入れすることができる。また、この第1の収納部14は、その前部が円弧状に競り上がるように湾曲して形成されていることにより、これによっても紙幣を取り出し易くすることができる。
また、第2の収納部15は、硬貨を金種ごとに収納する複数の収納スペース15aに仕切られ、これら複数の収納スペース15a内のほぼ全域が開口部7から外部に露出することにより、第2の収納部15が装置本体4内に配置されていても、複数の収納スペース15aそれぞれに硬貨を容易にかつ良好に出し入れすることができる。
この場合、第2の収納部15は、その両側部に設けられた一対の脚部17によって第1の収納部14の上方に支持されているので、第1の収納部14の前部側を開口部7から装置本体4の外部に良好に露出させることができる。また、この第2の収納部15は、その前部が円弧状に競り上がるように湾曲して形成されていることにより、硬貨を取り出し易くすることができると共に、第1の収納部14の前部を広く開放させることができ、これにより第1の収納部14の前部内を見易くし、かつ紙幣を取り出し易くすることができる。
また、この金銭収納部5は、第1の収納部14の奥行きの長さが回転シャッタ6の回転領域よりも長く形成され、第2の収納部15の奥行きの長さが回転シャッタ6の回転領域よりも短く形成されていることにより、紙幣および硬貨の各収納スペース14a、15aを十分に確保することができると共に、金銭収納部5をコンパクトに構成することができるので、装置本体4のコンパクト化を図ることができる。
この場合、回転シャッタ6は、開口部7を開放して装置本体4内に収納された際に、第1の収納部14内に収納された紙幣を押える紙幣押え部10bを備えていることにより、装置本体4の開口部7が開放された際に、紙幣押え部10bによって紙幣を押えることができるので、装置本体4の開口部7から装置本体4内に風が吹き込んでも、第1の収納部14内に収納された紙幣が散乱するのを防ぐことができる。
すなわち、この回転シャッタ6は、一対の支持軸12を中心に回転してシャッタ本体部10が装置本体4内に収納された際に、紙幣押え部10bが回転シャッタ6の回転領域内から突出する第1の収納部14の奥部に設けられた切欠き部14cに食い込んで、第1の収納部14内の奥側に位置する箇所の紙幣を確実に押えることができ、これにより装置本体4内に吹き込んだ風によって、第1の収納部14内に収納された紙幣が散乱するのを確実にかつ良好に防ぐことができる。
この場合、第1の収納部14は、その奥部が装置本体4にヒンジ部16によって上下方向に回転可能に取り付けられていることにより、装置本体4の底部と第1の収納部14の下部との間に設けられて商品券などの金券を収納する隠し収納部14dを開閉することができる。このため、第1の収納部14の前部を持ち上げて、ヒンジ部16を中心に第1の収納部14を回転させて、第1の収納部14と装置本体4の底部との間に設けられた隠し収納部14dを開放させることができ、この開放された隠し収納部14d内に商品券などの金券を収納することができる。
また、金銭収納部5の第2の収納部15は、その上端部が回転シャッタ6の一対の支持軸12を中心とする円弧状に湾曲して形成されていることにより、回転シャッタ6が装置本体4の開口部7を塞いだ際に、第2の収納部15の上端部を回転シャッタ6のシャッタ本体部10の内面に接近させた状態で第2の収納部15を装置本体4内に配置することができるので、金銭収納部5を装置本体4内に効率良くコンパクトに設置することができ、これによっても装置全体のコンパクト化を図ることができる。
また、この第2の収納部15は、前部が円弧状に競り上がるように湾曲して形成されていることにより、第2の収納部15の収納スペース15a内から硬貨を取り出し易くすることができるほか、一対の脚部17によって第1の収納部14の上方に支持されているので、第1の収納部14の前部を広く開放させることができるので、第1の収納部14の前部内を見易くすることができると共に、紙幣を取り出し易くすることができる。
この場合、第2の収納部15は、第1の収納部14上に着脱可能に配置されるように構成されていることにより、金銭収納部5内の金銭を集計する際に、第2の収納部15を装置本体4内から取り出すことができる。これにより、第2の収納部15に収納されている硬貨を取り出し易くし、容易にかつ良好に硬貨を集計することができると共に、第2の収納部15が邪魔にならずに、第1の収納部14に収納されている紙幣を取り出し易くすることができるので、容易にかつ良好に紙幣を集計することができる。
このように、この電子レジスタによれば、装置本体4内に配置された金銭収納部5が開口部7から外部に露出すると共に、装置本体4内に回転可能に設けられた回転シャッタ6が開口部7を開閉可能に塞ぎ、かつ装置本体4内に収納される金銭収納装置1と、装置本体4上に設けられて売上データを入力して表示する入力表示部3と、装置本体4内における金銭収納部5の奥側に位置して設けられて印刷情報を印刷するプリンタ装置2と、を備えていることにより、プリンタ装置2および入力表示部3を備えていても、設置面積および使用面積を小さくして、省スペース化およびコンパクト化を図ることができる。
すなわち、この電子レジスタでは、回転シャッタ6によって金銭収納装置1の装置本体4の開口部7を開放させることができるので、この開放された開口部7から装置本体4内の金銭収納部5を露出させることができ、これにより装置本体4内から金銭収納部5を引き出す必要がない。このため、入力表示部3およびプリンタ装置2を備えていても、設置面積および使用面積を小さくすることができるので、装置全体の省スペース化およびコンパクト化を図ることができる。
また、この電子レジスタでは、回転シャッタ6が装置本体4内に収納されるので、装置本体4の上部を有効に利用することができ、これにより装置本体4の前部側に設けられた開口部7を除いて、装置本体4上に入力表示部3を設置することができると共に、プリンタ装置2を金銭収納部5の奥側に位置する装置本体4の内部に設置することができるので、電子レジスタ全体をコンパクトに構成することができる。
この場合、装置本体4は、その後部の高さが前部の高さよりも高く形成され、これにより上部が前下りに傾斜する形状に形成されていることにより、装置本体4内の奥部にプリンタ装置2の設置スペースを広く確保することができるほか、入力表示部3を装置本体4上に前下がりに傾斜させて配置することができ、これにより入力表示部3の入力操作性を向上させることができると共に、入力表示部3に表示された情報をオペレータに見易くさせることができる。
すなわち、入力表示部3は、装置本体4内に設けられたプリンタ装置2に対応する箇所を除いて、装置本体4の上面から背面に亘って配置されていることにより、プリンタ装置2を邪魔することなく、入力表示部3を装置本体4上に良好に設置することができる。例えば、プリンタ装置2を装置本体4内におけるほぼ左側の半分の領域に設置して、入力表示部3をプリンタ装置2の右側に位置する装置本体4上に設置することができるので、入力表示部3を効率良く設置することができ、これにより装置全体のコンパクト化を図ることができる。
また、この入力表示部3は、入力部25、第1の表示部26、第2の表示部27を備え、入力部25と第1の表示部26とが装置本体4の上面に配置され、第2の表示部27が装置本体4の背面に配置されていることにより、入力部25で入力されたデータおよびその処理データを第1の表示部26に表示させてオペレータが確認することができると共に、入力部25で入力されたデータおよびその処理データを第2の表示部27に表示させて顧客が確認することができる。
この場合、入力表示部3は、装置本体4の上面から背面に亘って設けられた取付台24の上面に入力部25と第1の表示部26とが設けられ、取付台24の背面に第2の表示部27が設けられていることにより、第1の表示部26を取付台24と共に前下りに傾斜させて第1の表示部26に表示された情報をオペレータから見易くすることができ、また第2の表示部27を取付台24の背面部に少し上向きに配置することができ、これにより第2の表示部27に表示された情報を顧客から見易くすることができる。
また、第1の表示部26は、その前端部が装置本体4上の取付台24に上下方向に回転可能に設けられていることにより、第1の表示部26を取付台24上で起立横倒させることができるので、第1の表示部26を取付台24上に引き起こしてオペレータが所望する角度に傾けた状態で起立させることができ、これにより第1の表示部26に表示された情報をオペレータから、より一層、見易くすることができる。
また、この電子レジスタでは、プリンタ装置2が、ロール状に巻かれた記録紙21を収納する記録紙収納部18と、記録紙21に印刷情報を印刷するプリンタ部19とを備え、回転シャッタ6の回転領域よりも奥側に位置する装置本体4の内部に設けられていることにより、プリンタ装置2を装置本体4内に効率良くコンパクトに設置することができると共に、装置本体4をコンパクトに構成することができる。
すなわち、このプリンタ装置2は、ロール状に巻かれた記録紙21を収納する記録紙収納部18と、記録紙21に印刷情報を印刷するプリンタ部19とを備えていても、記録紙収納部18を第1の収納部14の奥側上方で、かつ回転シャッタ6の回転領域よりも奥側に位置する装置本体4内に配置することができると共に、プリンタ部19を記録紙収納部18と回転シャッタ6の回転領域との間に配置することができ、このためプリンタ装置2を装置本体4内にコンパクトに設置することができる。
また、この電子レジスタでは、装置本体4内に設けられて金銭収納部5の内部を照明する照明部28を備えていることにより、装置本体4内に金銭収納部5が設けられていても、照明部28によって金銭収納部5に収納されている紙幣や硬貨を明るく照明することができ、これにより金種を良好に確認することができる。
この場合、照明部28は、金銭収納部5における第1の収納部14内に仕切られた複数の収納スペース14a内、および第2の収納部15内に仕切られた複数の収納スペース15a内を個別に照明することにより、金銭収納部5の第1の収納部14の上方に第2の収納部15が段違いに配置されていても、第1の収納部14における複数の収納スペース14a内に収納された紙幣、および第2の収納部15における複数の収納スペース15a内に収納された硬貨を確実にかつ良好に照明することができるので、より一層、良好に金種を確認することができる。
また、この照明部28は、金銭を取り扱う処理モードに応じて照明色が変わることにより、照明色によって金銭を取り扱う処理モード、例えば登録処理モード、返金処理モード、両替処理モードなどの各種の処理モードを確認することができ、これにより金銭の取り扱いを間違えることなく、顧客との間で金銭の受け渡しを良好に行うことができる。
この場合、照明部28それぞれは、発光色が異なる複数の発光素子を備え、これら複数の発光素子を処理モードに応じて選択的に発光させることにより、金銭を取り扱う処理モードに応じて照明色を変えることができる。これにより、金銭を取り扱う処理モードを照明光の色によって確認することができるので、より一層、金銭の取り扱いを間違えることがなく、顧客との間で金銭の受け渡しを正確にかつ良好に行うことができる。
なお、上述した実施形態では、各種の処理モードに応じて複数の照明部28の照明色が変わるように構成した場合について述べたが、この発明はこれに限らず、例えば、金銭の取り扱い額に応じた収納スペース14a、15aのみを選択的に照明することにより、金銭の取り扱い額をガイドして金銭の取り扱い額を間違えないように構成しても良い。
また、上述した実施形態では、回転シャッタ6を手動で開閉するように構成した場合について述べたが、この発明はこれに限らず、回転シャッタ6を入力表示部3のキー操作に応じて自動的に開閉するように構成しても良い。
また、上述した実施形態では、入力表示部3が、入力部25、第1の表示部26、および第2の表示部27を備えた構成である場合について述べたが、この発明はこれに限らず、表示パネルの表面に透明なタッチパネルを設けたタブレットタイプの入力表示部を用いても良い。この場合、タブレットタイプの入力表示部は、通信手段によって電子レジスタとの間でデータ通信を行うように構成しても良い。
さらに、上述した実施形態では、施錠部13を装置本体4の側板部9に設けた場合について述べたが、この発明はこれに限らず、例えば装置本体4の本体ケース8の上面に設けても良く、また本体ケース部8の前端下部に設けても良い。このように構成すれば、装置本体4を室内の壁などに近付けて配置することができるので、設置場所の自由度を高めることができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、前部側に開口部が設けられた装置本体と、前記開口部から外部に露出する状態で前記装置本体内に配置された金銭収納部と、前記装置本体内に回転可能に設けられて前記開口部を開閉可能に円弧状に塞ぎ、かつ前記開口部を開放した際に前記装置本体内に収納される回転シャッタと、を備えていることを特徴とする金銭収納装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の金銭収納装置において、前記装置本体の前記開口部は、前記装置本体の前端下部からその後方に位置する前側上部に亘って設けられていることを特徴とする金銭収納装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の金銭収納装置において、前記回転シャッタは、前記開口部を塞ぐシャッタ本体部と、このシャッタ本体部に設けられて前記装置本体内に延びる支持アーム部と、前記装置本体内に設けられて前記支持アーム部を回転可能に支持する支点部と、を備え、前記シャッタ本体部は、前記支点部を中心とする円弧状に湾曲して形成されていることを特徴とする金銭収納装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の金銭収納装置において、前記金銭収納部は、前記装置本体内の底部に配置されて紙幣を収納する第1の収納部と、この第1の収納部の上方に配置されて硬貨を収納する第2の収納部と、を備えていることを特徴とする金銭収納装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の金銭収納装置において、前記第1の収納部は、前記紙幣を金種ごとに収納する複数の収納スペースに仕切られ、これら複数の収納スペース内の前部側が前記開口部から外部に露出し、前記第2の収納部は、前記硬貨を金種ごとに収納する複数の収納スペースに仕切られ、これら複数の収納スペース内のほぼ全域が前記開口部から外部に露出することを特徴とする金銭収納装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項4または請求項5に記載の金銭収納装置において、前記第1の収納部は、その奥行きの長さが前記回転シャッタの回転領域よりも長く形成され、前記第2の収納部は、その奥行きの長さが前記回転シャッタの回転領域よりも短く形成されていることを特徴とする金銭収納装置である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の金銭収納装置において、前記回転シャッタは、前記開口部を開放して前記装置本体内に収納された際に、前記第1の収納部内に収納された紙幣を押える紙幣押え部を備えていることを特徴とする金銭収納装置である。
請求項8に記載の発明は、請求項4〜請求項7のいずれかに記載の金銭収納装置において、前記第2の収納部は、その上端部が前記回転シャッタの前記支点部を中心とする円弧状に湾曲して形成されていることを特徴とする金銭収納装置である。
請求項9に記載の発明は、請求項4〜請求項8のいずれかに記載の金銭収納装置において、前記第2の収納部は、前記第1の収納部上に着脱可能に配置されていることを特徴とする金銭収納装置である。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜請求項9のいずれかに記載された金銭収納装置と、売上データを入力して表示する入力表示部と、この入力表示部で入力されたデータおよびその処理データを印刷するプリンタ装置と、を備えていることを特徴とする売上データ処理装置である。
1 金銭収納装置
2 プリンタ装置
3 入力表示部
4 装置本体
5 金銭収納部
6 回転シャッタ
7 開口部
10 シャッタ本体部
10b 紙幣押え部
11 支持アーム部
12 支持軸
13 施錠部
14 第1の収納部
14a 収納スペース
14c 切欠き部
15 第2の収納部
15a 収納スペース
16 ヒンジ部
17 脚部
18 記録紙収納部
19 プリンタ部
21 記録紙
22 プリンタカバー部
22a 記録紙排出口
24 取付台
25 入力部
26 第1の表示部
27 第2の表示部
28 照明部

Claims (6)

  1. 前部側に開口部が設けられた装置本体と、
    前記開口部から外部に露出可能に前記装置本体内に配置された金銭収納部と、
    前記開口部を開閉可能に構成され、前記開口部を閉じる際には前記開口部を円弧状に塞ぎ且つ前記開口部を開放する際には前記装置本体内に収納される回転シャッタと、
    前記装置本体の側面に設けられ、前記開口部に対する前記回転シャッタによる開閉動作を施錠により禁止するための鍵穴と、
    を備え、
    前記回転シャッタは、前記円弧状に湾曲して形成されているとともに前記開口部を塞ぐシャッタ本体部と、前記シャッタ本体部を所定の方向に回転させるための回転軸とされる支点部と、前記シャッタ本体部を前記支点部に連結するための支持アーム部と、を備え、閉動作時においては前記シャッタ本体部により前記開口部を上部側から閉じていくように動作し、開動作時においては前記シャッタ本体部により前記開口部を下部側から開けていくように動作し、
    前記鍵穴は、前記支点部よりも後ろ側に設けられている、
    ことを特徴とする金銭収納装置。
  2. 請求項1に記載の金銭収納装置において、
    前記装置本体は、前記前部側においては下部よりも上部が後方に退いた形状に形成されており、
    前記開口部は、前記前部側における前記下部から前記上部に亘って設けられている
    ことを特徴とする金銭収納装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の金銭収納装置において、
    前記シャッタ本体部は、前記支点部を中心とする前記円弧状に湾曲して形成されている
    ことを特徴とする金銭収納装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の金銭収納装置において、
    前記金銭収納部は、紙幣が収納される第1の収納部と、前記第1の収納部の上方に配置され且つ硬貨が収納される第2の収納部と、を備えている、
    ことを特徴とする金銭収納装置。
  5. 請求項4に記載の金銭収納装置において、
    前記第1の収納部は、奥行き方向の長さが前記回転シャッタにおける前記奥行き方向の移動範囲よりも長く形成され、
    前記第2の収納部は、前記奥行き方向の長さが前記回転シャッタにおける前記奥行き方向の移動範囲よりも短く形成されている、
    ことを特徴とする金銭収納装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載された金銭収納装置を備えている、
    ことを特徴とする売上データ処理装置。
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