(遊技機10)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図面を参照しながら説明する。
(筐体12、前扉14)
図1に示すように、本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前方向に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
(回転リール62)
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(正面から向かって左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全ての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
(リールユニット60)
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個のリール駆動モータ65と、この各リール駆動モータ65によってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記リール駆動モータ65及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。また、リールユニット60には、回転リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するためリール位置センサ63が設けられている。このリール駆動モータ65は、メイン制御手段200から出力されるリール駆動モータ65を駆動するための駆動信号に基づき駆動する。
(クレジット表示器87、払出枚数表示器88)
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数(以下、「クレジットメダル数」とする)を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、例えば2個の7セグメントLEDで構成されている。このような構成により、クレジット表示器87では、クレジットメダル数に対応する2桁の数字が表示可能となっており、払出枚数表示器88では、払出枚数に対応する2桁の数字が表示可能となっている。また、払出枚数表示器88では、エラーの発生時に後述するエラーコード表示が表示可能となっている。この詳細については後述する。さらに、払出枚数表示器88では、後述するAT状態中においては、後述するナビ表示が表示可能となっている。
本実施の形態に係る遊技機10は、後述するメダル投入口38に投入したメダルを最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。そして、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を「最大クレジットメダル数」とする。
(区間報知ランプ90)
前扉14のうち、クレジット表示器87と払出枚数表示器88との間には、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知する区間報知ランプ90が設けられている。
ここで、「有利区間」とは、遊技者にとって有利なストップスイッチ50の押し順の表示が行われない非有利区間から移行可能であり、上記の押し順の表示が可能な区間である。
この区間報知ランプ90は、有利区間へ移行する契機となる予め定められた役に当選したゲームの所謂第3停止後に点灯するように設定されている。そして、区間報知ランプ90が点灯した場合には、当該有利区間中は常時点灯される。
なお、区間報知ランプ90の点灯は、上述した場合に限定されず、他の場合、例えば、後述するAT状態への移行時に点灯するようにしてもよい。
ここで、区間報知ランプ90のみで現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知することに限らず、例えば、クレジット表示器87又は払出枚数表示器88を構成する特定の7セグメントLEDと区間報知ランプ90との双方を用いて、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知してもよい。
また、区間報知ランプ90を設けずに、例えば、クレジット表示器87又は払出枚数表示器88を構成する特定の7セグメントLEDを用いて、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知してもよい。
(操作部30)
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。この操作部30は、メダル投入口38と、精算スイッチ36と、ストップスイッチ50と、スタートスイッチ40と、ベットスイッチ32と、演出用ボタンスイッチ42と、を備えている。
(メダル投入口38)
操作部30の右側部分には、遊技機10の内部へ遊技用価値としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
(メダルセレクタ17)
前扉14の裏側であって、前記メダル投入口38の近傍には、メダル投入口38に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみをホッパーユニット24に導くメダルセレクタ17が設けられている。このメダルセレクタ17には、メダル投入口38に投入されたメダルを1枚ずつ検知する投入センサ92が設けられている。なお、この投入センサ92は、図示しない3つのセレクターセンサ(セレクターセンサA、セレクターセンサB、及びセレクターセンサC)を備えている。そして、投入センサ92は、3つのセレクターセンサの順序及び所定の範囲の時間の間隔(タイミング)で投入されたメダルを検知する。
なお、前扉14の裏側には図示しないメダル通路が設けられており、メダルセレクタ17において非正規のメダルとして排除されたメダルや、ホッパーユニット24から払い出されたメダルが、このメダル通路を通過してメダル払出口28から払い出される。
(精算スイッチ36)
メダル投入口38の下方には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
(ストップスイッチ50)
前記操作部30の中央には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
(スタートスイッチ40)
このストップスイッチ50の左側には、所定操作手段としてのスタートスイッチ40が設けられている。このスタートスイッチ40は、後述する遊技可能状態で操作された場合、メダルの投入、後述するベットスイッチ32の操作、又は後述する再遊技を条件に回転リール62の図柄61の変動表示を開始させる。なお、以下では、遊技可能状態における複数の回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのスタートスイッチ40に対する操作を「始動操作」と記載する。
また、スタートスイッチ40は、後述する設定変更状態で操作された場合、設定変更状態における設定値を決定させる。なお、以下では、設定変更状態における設定値を決定するためのスタートスイッチ40に対する操作を「決定操作」と記載する。
(ベットスイッチ32)
このスタートスイッチ40の上方には、ベットスイッチ32として、クレジットしたメダル数から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
(演出用ボタンスイッチ42)
マックスベットスイッチ34の右側には、所定の演出において遊技者が操作可能な演出用ボタンスイッチ42が設けられている。
また、前記前扉14の裏側には、扉開閉用スイッチ19、設定変更スイッチ46、設定表示器89などが配置されている(図2参照)。
(扉開閉用スイッチ19)
扉開閉用スイッチ19は前扉14が閉じているか否かを検知するためのものである。この扉開閉用スイッチ19は、前扉14が閉塞している場合に、前扉14の背面と扉開閉用スイッチ19の前面とが押圧されることでオンとなり、前扉14が開放するに従って、前扉14の背面が扉開閉用スイッチ19の前面から離間して押圧が解除されることでオフとなる。
(設定変更スイッチ46)
変更操作手段としての設定変更スイッチ46は、後述する電源ユニット43の設定キースイッチ45と共に設定変更を行うためのものである。この設定変更スイッチ46は、設定変更状態で操作された場合、次の段階へ設定値を変更させる。また、遊技者にとって最も有利度の高い最高設定値(例えば、設定値6)が表示されている場合に設定変更スイッチ46を操作したときは、次の段階として、遊技者にとって最も有利度の低い最低設定値(例えば、設定値1)に設定値が変更される。なお、以下では、設定変更状態における設定値を変更させるための設定変更スイッチ46に対する操作を「変更操作」と記載する。
また、設定変更スイッチ46は、後述する所定のエラー状態で操作された場合、所定のエラー状態を解除させる。なお、以下では、所定のエラー状態における所定のエラー状態を解除するための設定変更スイッチ46に対する操作を「解除操作」と記載する。
(設定表示器89)
設定表示器89は、例えば7セグメントの小型のLEDにより、複数段階設けられた設定値を表示するものである。設定表示器89には、当該遊技機10の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、設定後一定時間が経過するとその表示は解除される。なお、設定表示器89の表示はこのような例に限定されず、他の例として、設定値が表示されることとなる表示条件が成立した場合に設定値を表示し、設定値の表示を終了することとなる終了条件が成立した場合に設定値の表示を終了してもよい。この表示条件としては、設定キースイッチ45の操作に基づき設定変更状態又は設定確認状態に移行されたことに基づくことを表示条件としてもよい。また終了条件としては、設定キースイッチ45の操作に基づき設定変更状態又は設定確認状態が終了したことや電源遮断されたことを終了条件としてもよい。
ここで、後述するRAMエラーが発生した場合には、設定表示器89に「C」が表示される。設定表示器89に「C」が表示されている場合に、設定変更スイッチ46に対する操作が行われると、設定表示器89に「1」が表示される。そして、このように設定変更スイッチ46に対する操作が行われ、新たな設定値が入力された場合には、RAMエラーが解除される。
また、前記前扉14の下部に相当する筐体12の内部には、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができるホッパーユニット24と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44を有すると共に各部品に電力を供給するための電源装置としての電源ユニット43とが配置されている(図2参照)。
(ホッパーユニット24)
このホッパーユニット24には、その駆動によりメダルをメダル払出口28に向けて払い出すホッパーモータ95と、ホッパーユニット24の出口に設けられ、メダル払出口28に払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサ94と、ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出してメイン制御手段200へ信号を出力するオーバーフローセンサ96とが設けられている。なお、払出センサ94は、払出センサAと、払出センサBとの2つのセンサを備えている。
(電源ユニット43)
この電源ユニット43には、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44と、設定変更処理のための特定操作手段としての設定キースイッチ45とが設けられている。なお、以下では、電源スイッチ44に対する電源投入のための操作を「電源投入操作」と記載し、電源遮断のための操作を「電源遮断操作」と記載する。また、設定キースイッチ45は、電源ユニット43に設けられることに限らず、他の部材に設けてもよい。例えば、後述するメイン制御手段200を有するメイン基板に設定キースイッチ45を設けてもよい。なお、設定キースイッチ45は、メイン基板に設けられていることに限らず、メイン基板の近傍や、メイン基板を収容するメイン基板ケースの近傍や、メイン基板ケースを固定するベース部材に設けられていてもよい。
(メダル払出口28等)
前記前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
(遊技の流れの説明)
本実施の形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34やシングルベットスイッチ35等の操作、メダル投入により所定枚数のメダルを投入すること、又は再遊技であることにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40に対する始動操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、複数の役の少なくとも何れか1つに当選か又はハズレかの役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組合せによって、当選した役を構成する図柄61の組合せが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組合せが当該ライン上に揃ったときに所定の配当としてのメダルが付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の配当を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
(演出装置70)
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させるための演出装置70が形成されている。この演出装置70は、スピーカー72と、演出用ランプ78と、表示部84と、バックランプ67と、を備えている。
(スピーカー72)
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
(演出用ランプ78)
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
(表示部84)
前記表示部84は、その画面に種々の情報を表示するための液晶表示装置である。
(バックランプ67)
前記バックランプ67は、リールユニット60に設けられており、回転リール62上の図柄61を照らすためのものである。
(制御装置100)
図2に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技を制御するメイン制御手段200と、このメイン制御手段200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うサブ制御手段500とを備えている。
なお、メイン制御手段200とサブ制御手段500との間は、メイン制御手段200への不正操作を防止するために、メイン制御手段200からサブ制御手段500への一方向の通信により行われ、サブ制御手段500からメイン制御手段200への逆方向の通信は行われていない(すなわち双方向の通信ではない)。メイン制御手段200は、メダルセレクタ17、スタートスイッチ40、ベットスイッチ32、ストップスイッチ50、設定変更スイッチ46、精算スイッチ36、扉開閉用スイッチ19、電源ユニット43、リールユニット60及びホッパーユニット24の入力を受け付け、クレジット表示器87、払出枚数表示器88、リールユニット60、ホッパーユニット24、設定表示器89及び区間報知ランプ90の作動を制御する。サブ制御手段500は、メイン制御手段200及び演出用ボタンスイッチ42からの信号を入力し、演出用ランプ78等の演出装置70の作動を制御する。サブ制御手段500には、演出装置70としての演出用ランプ78、スピーカー72、表示部84及びバックランプ67の各パーツが接続されている。
なお、特に図示していないが、メイン制御手段200を有するメイン基板と、サブ制御手段500を有するサブ基板とは、それぞれ専用の基板ケースの内部に収納されている。具体的には、メイン制御手段200は、メイン基板ケースの内部に収納され、サブ制御手段500は、サブ基板ケースの内部に収納されている。そして、メイン基板ケースは、筐体12内部の奥側の上部に固定され、サブ基板ケースは、筐体12内部の正面から向かって左側に固定されている。
メイン制御手段200及びサブ制御手段500は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート(図示せず)を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、例えば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
ここで、図3を用いて、メイン制御手段200に設けられたI/Oポートのうち、入力ポートについて説明する。
図3は、メイン制御手段200に設けられた入力ポート0〜2を示す図である。この入力ポートは、図1及び図2に示す設定キースイッチ45、設定変更スイッチ46、及びスタートスイッチ40等の信号が入力される接続部である。そして、メイン制御手段200と、設定キースイッチ45、設定変更スイッチ46、及びスタートスイッチ40等とは、入力ポートを介して電気的に接続されている。
入力ポート0〜2は、BIT0〜BIT7の8ビットが入力可能な1バイトのポートである。なお、入力ポートは、入力ポート0〜2以外にも設けられているが、その他の入力ポートについての説明は省略する。また、図3において、「未使用」と記載されたBITは、入力ポートにおいて実際に使用されていないBITであることを意味する。
図3(A)に示すように、入力ポート0は、BIT0〜BIT7の順に、設定キースイッチ45、設定変更スイッチ46、スタートスイッチ40、払出センサA(払出センサ94)、払出センサB(払出センサ94)、セレクターセンサA(投入センサ92)、セレクターセンサB(投入センサ92)、及びセレクターセンサC(投入センサ92)に対応する。
図3(B)に示すように、入力ポート1は、BIT0〜BIT7の順に、シングルベットスイッチ35、マックスベットスイッチ34、打ち止め解除センサ(図示せず)、エラー解除センサ(図示せず)、扉開閉用スイッチ19、オーバーフローセンサ96、精算スイッチ36、及び電断信号(電断が発生したときに出力される信号)に対応する。
図3(C)に示すように、入力ポート2は、BIT0〜BIT7の順に、左ストップスイッチL、中ストップスイッチC、右ストップスイッチR、未使用、左回転リールインデックス信号、中回転リールインデックス信号、右回転リールインデックス信号、及び未使用に対応する。なお、第4リールまである場合は未使用のところに第4リールに対応するもの(ストップスイッチ50及び回転リールインデックス信号)が入る。
打ち止め解除センサは、打ち止めを解除するための打ち止め解除スイッチ(図示せず)が操作された場合にON(1)となる。
エラー解除センサは、例えば、後述する図41に示すステップS378の処理において、オン状態であるか否かが判定されるセンサである。
左回転リールインデックス信号、中回転リールインデックス信号、及び右回転リールインデックス信号は、図示しないリールセンサの検出信号であり、左回転リール64、中回転リール66、右回転リール68の基準位置の通過を特定可能とされている。
図4は、メイン制御手段200に設けられたRAMに記憶されるデータの番地(格納アドレス)とその内容を示す図である。なお、以下では、図4のうち、本実施の形態における要部のみを説明し、その他の部分の説明は省略する。
具体的には、図4のうち、入力ポート0〜2入力データ、入力ポート0〜2立上りデータ、及び入力ポート0〜2立下りデータについてのみ説明する。
入力データは、レベルデータともいい、入力ポート0〜2のBIT0〜BIT7のON(1)又はOFF(0)を示すデータである。
立上りデータは、前回の入力時がOFF(0)で、今回の入力時にON(1)となったBITを示すデータである。
立下りデータは、前回の入力時がON(1)で、今回の入力時にOFF(0)となったBITを示すデータである。
図4に示すように、番地「0100」は、入力ポート0入力データの記憶領域である。この番地「0100」には、図25に示す後述する「すべての入力ポートスイッチ状態設定」の処理が行われる都度、入力ポート0(図3(A)参照)からの信号が読み込まれ、入力ポート0のBIT0〜BIT7の各々のデータが更新される。
番地「0101」は、入力ポート0立上りデータの記憶領域である。入力ポート0立上りデータは、入力ポート0入力データが更新される都度、所定の演算がなされ、入力ポート0立上りデータが更新される。つまり、番地「0101」には、図25に示す「すべての入力ポートスイッチ状態設定」の処理が行われる都度、入力ポート0のBIT0〜BIT7のうち、前回の処理時がOFF(0)で、今回の処理時にON(1)となったBITを示すデータが入力される。
番地「0110」は、入力ポート0立下りデータの記憶領域である。入力ポート0立下りデータは、入力ポート0入力データが更新される都度、所定の演算がなされ、入力ポート0立下りデータが更新される。つまり、番地「0110」には、図25に示す「すべての入力ポートスイッチ状態設定」の処理が行われる都度、入力ポート0のBIT0〜BIT7のうち、前回の処理時がON(1)で、今回の処理時にOFF(0)となったBITを示すデータが入力される。
番地「0111」は、入力ポート1入力データの記憶領域である。この番地「0111」には、図25に示す「すべての入力ポートスイッチ状態設定」の処理が行われる都度、入力ポート1(図3(B)参照)からの信号が読み込まれ、入力ポート1のBIT0〜BIT7の各々のデータが更新される。
番地「1000」は、入力ポート1立上りデータの記憶領域である。入力ポート1立上りデータは、入力ポート1入力データが更新される都度、所定の演算がなされ、入力ポート1立上りデータが更新される。つまり、番地「1000」には、図25に示す「すべての入力ポートスイッチ状態設定」の処理が行われる都度、入力ポート1のBIT0〜BIT7のうち、前回の処理時がOFF(0)で、今回の処理時にON(1)となったBITを示すデータが入力される。
番地「1001」は、入力ポート1立下りデータの記憶領域である。入力ポート1立下りデータは、入力ポート1入力データが更新される都度、所定の演算がなされ、入力ポート1立下りデータが更新される。つまり、番地「1001」には、図25に示す「すべての入力ポートスイッチ状態設定」の処理が行われる都度、入力ポート1のBIT0〜BIT7のうち、前回の処理時がON(1)で、今回の処理時にOFF(0)となったBITを示すデータが入力される。
番地「1010」は、入力ポート2入力データの記憶領域である。この番地「1010」には、図25に示す「すべての入力ポートスイッチ状態設定」の処理が行われる都度、入力ポート2(図3(C)参照)からの信号が読み込まれ、入力ポート2のBIT0〜BIT7の各々のデータが更新される。
番地「1011」は、入力ポート2立上りデータの記憶領域である。入力ポート2立上りデータは、入力ポート2入力データが更新される都度、所定の演算がなされ、入力ポート2立上りデータが更新される。つまり、番地「1011」には、図25に示す「すべての入力ポートスイッチ状態設定」の処理が行われる都度、入力ポート2のBIT0〜BIT7のうち、前回の処理時がOFF(0)で、今回の処理時にON(1)となったBITを示すデータが入力される。
番地「1100」は、入力ポート2立下りデータの記憶領域である。入力ポート2立下りデータは、入力ポート2入力データが更新される都度、所定の演算がなされ、入力ポート2立下りデータが更新される。つまり、番地「1100」には、図25に示す「すべての入力ポートスイッチ状態設定」の処理が行われる都度、入力ポート2のBIT0〜BIT7のうち、前回の処理時がON(1)で、今回の処理時にOFF(0)となったBITを示すデータが入力される。
また、メイン制御手段200に設けられたRAMの番地のうち、番地「0100」(入力ポート0入力データ)〜番地「1100」(入力ポート2立下りデータ)は、後述する図42に示すステップS391の「RAM領域クリア」により初期化されるクリア領域に含まれている。なお、図42に示すステップS391の「RAM領域クリア」による初期化は、初期化対象となるデータにOFF(0)が設定される。
(外部集中端子板18)
また、筐体12内部の正面から向かって右側には、外部集中端子板18が設けられている。
外部集中端子板18は、遊技データを遊技機10外部に出力させるものであり、メイン制御手段200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板18は、図示しないが、遊技島設備(例えばデータ表示器)やホールコンピュータに接続されている。
(メイン制御手段200)
メイン制御手段200は、図5に示すように、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、配当付与手段240、遊技状態制御手段250、有利区間制御手段260、設定変更制御手段270、特定事象検知手段280、遊技停止手段290、メイン側報知手段300、及び送信手段310の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以上の構成をもって、メイン制御手段200は、役の抽選を行い、回転リール62の回転及び停止を制御し、回転リール62が全て停止したときに停止図柄61の判定を行い、遊技の進行を行う手段として機能することとなる。
メイン制御手段200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、本実施の形態における遊技について説明する。
規定の賭け数(3枚又は2枚)が設定されると、1本の有効ライン86が設定される。なお、本実施の形態に係る遊技機10は、規定の賭け数として3又は2が設定されている。賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、ベットスイッチ32を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(3枚又は2枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段210により、複数の役の何れかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技での回転リール62の回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個全ての回転リール62の回転が開始する。
回転リール62の回転開始後、所定の条件(本実施の形態では、回転リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサにより回転リール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。
その後に、3個のストップスイッチ50のうち1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応した回転リール62の回転が停止する。そして、3個全てのストップスイッチ50の操作を終えると、3個全ての回転リール62の回転が停止する。
このとき、有効ライン86上に所定の図柄61の組合せが揃うと、当該図柄61の組合せに対応した処理が行われる。本実施の形態に係る遊技機10は、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組合せが揃うと遊技者に配当としてのメダルが付与されるように形成されている。例えば小役(メダルの払い出しを伴う役)に対応した図柄61の組合せが有効ライン86上に揃うと、小役に対応した枚数のメダルが遊技者に対して付与される。
また、有効ライン86上に再遊技役(遊技者所有のメダルを使用することなく次回の遊技を開始可能とする役、所謂リプレイ役)に対応する図柄61の組合せが揃うと、メダルの払い出しはないものの、次回の遊技において遊技者所有のメダルを使用することなく賭け数が自動的に設定され遊技を行うことができる。
(役抽選手段210)
役抽選手段210は、当選役を決定する役抽選を実行するものである。すなわち、役抽選手段210は、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役の何れか(1つ又は複数)に当選か又はハズレかの役抽選を行うためのものである。役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための役抽選テーブルを、主な分類としてノーマル遊技状態用、ボーナス内部中状態用、ボーナス遊技状態用のそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御手段200のROM上に記憶されている。役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。
役抽選手段210の役抽選に用いる当選確率は、図示しない役抽選テーブルにより、予めプログラムされた範囲内で遊技ホールの管理者により変更可能に形成されている。具体的には、その当選確率を規定するための値である複数段階の設定値を変更するための筐体12内部の設定変更スイッチ46に対する変更操作により、複数段階の設定値のうち何れか1つの特定の設定値が選択される。そして、役抽選手段210は、選択された設定値毎に予め定められた抽選確率で役抽選を行っている。また、後述する有利区間制御手段260は、選択された設定値毎に予め定められた抽選確率で後述するAT移行抽選を行っている。つまり、選択された設定値に応じて、役の当選確率やAT移行抽選の当選確率や割合が異なっている。
また、本実施の形態における設定値は、設定値「1」から「6」の6段階に設定されている。なお、設定値は複数段階であれば、設定値「1」から「6」の6段階に限られず、例えば「1・3・6」又は「2・4・6」としてもよい。
本実施の形態では、役抽選手段210により抽選される役として、大別すると、小役、リプレイ役、ボーナス移行役(遊技状態の移行を伴う役)が設けられている。
(リール制御手段220)
リール制御手段220は、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選手段210の役抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50の押し順が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。
(停止図柄判定手段230)
停止図柄判定手段230は、全ての回転リール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。
(配当付与手段240)
配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の配当の付与を行うものである。配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されると配当としてのメダルの払い出しを行う。
(遊技状態制御手段250)
遊技状態制御手段250は、遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技状態制御手段250は、図5に示すように、大別すると、ノーマル遊技状態制御手段251、ボーナス内部中状態制御手段252及びボーナス遊技状態制御手段253の各手段を有する。
(ノーマル遊技状態制御手段251)
ノーマル遊技状態制御手段251は、「ノーマル遊技状態」(図7参照)を制御するものである。ここで、ノーマル遊技状態は、ボーナス内部中状態制御手段252によるボーナス内部中状態、ボーナス遊技状態制御手段253によるボーナス遊技状態、以外の状態をいう。
(ボーナス内部中状態制御手段252)
ボーナス内部中状態制御手段252は、「ボーナス内部中状態」(図7参照)を制御するものである。ここで、ボーナス内部中状態は、ボーナス移行役として、例えば、「CBB1」、「CBB2」に当選したが、当該ボーナス移行役に対応した図柄61の組み合わせを有効ライン86上に停止表示できなかった場合に移行する。
(ボーナス遊技状態制御手段253)
ボーナス遊技状態制御手段253は、「ボーナス遊技状態」(図7参照)を制御するものである。
ボーナス遊技状態は、ボーナス移行役として、例えば、「CBB1」、「CBB2」に当選し、当該ボーナス移行役に対応した図柄61の組み合わせを有効ライン86上に停止表示させることで移行する。
ここで、ボーナス遊技状態「CBB1」、「CBB2」は、所定の枚数、例えば200枚を超えるメダルの払い出しで終了する。
そして、ボーナス遊技状態終了後、ノーマル遊技状態に移行する。
(有利区間制御手段260)
有利区間制御手段260は、図8を用いて後述するストップスイッチ50の押し順を報知不可能な非有利区間と、報知可能な有利区間とを制御するものである。そして、有利区間制御手段260は、後述するサブ側報知手段520を用いてストップスイッチ50の押し順を報知させる演出等を実行させる。
また、有利区間制御手段260は、所定条件が成立した場合、例えば、役抽選により予め定められた役に当選した場合に行われる「非有利区間」から「有利区間」への移行抽選に当選することにより「非有利区間」から「有利区間」へ移行させる(図8参照)。
なお、役抽選により予め定められた役に当選することを契機に実行される抽選(有利区間移行抽選)により、有利区間へ移行することが決定された場合に移行する場合に限定されず、予め定められた役に当選することにより、有利区間移行抽選をすることなく非有利区間から有利区間へ移行するようにしてもよい。
また、有利区間制御手段260は、役抽選により予め定められた役に当選した場合に、有利区間通常状態からAT状態へ移行するか否かの移行抽選(AT移行抽選)を行い、当該AT移行抽選に当選した場合に、有利区間通常状態からAT状態へ移行させる。
なお、役抽選により予め定められた役に当選した場合に、AT移行抽選を行う場合に限定されず、役抽選により入賞した役に基づいて、AT移行抽選を行うようにしてもよい。また、役抽選により予め定められた役に当選した場合は、AT移行抽選をせずに、AT状態へ移行するようにしてもよい。
また、有利区間制御手段260は、有利区間へ移行したときにゲーム数の計数を開始し、計数されたゲーム数が、天井ゲーム数抽選により決定された所定のゲーム数、例えば666ゲーム、に到達することにより、後述するAT状態へ移行させるようにしている(所謂天井)。
なお、所定のゲーム数は、抽選により決定される場合に限定されず、予め定められたゲーム数であってもよい。
また、有利区間は、遊技可能な遊技区間に上限が設定されており、非有利区間から有利区間へ移行してから、所定の上限ゲーム数、例えば1500ゲームを消化した場合は、有利区間の上限ゲーム数に到達したとして、有利区間から非有利区間へ移行するようにしている。
また、本実施の形態では、非有利区間から有利区間へ移行した後、所定の上限ゲーム数(1500ゲーム)を消化する前(有利区間の上限ゲーム数に到達する前)であっても、予め定められた所定枚数の出玉(例えば所謂MY2400枚)を獲得したときには、これを契機に、上限ゲーム数を消化する前であっても、有利区間から非有利区間へ移行するようにしている。
なお、有利区間において、有利区間の上限ゲーム数に到達する前や、MY2400枚を獲得する前であっても、ボーナス遊技状態の終了やAT状態の終了等といった任意の契機で有利区間から非有利区間へ移行させることもできる。
(設定変更制御手段270)
設定変更制御手段270は、同一設定への打ち直し又は他の段階への設定値の変更が行われる設定変更処理を制御するものである。
(特定事象検知手段280)
特定事象検知手段280は、特定事象が発生したか否かを検知するものである。この特定事象とは、具体的には、遊技機10において、通常の状態とは異なる異常な状態が発生している状態、所謂エラー発生が含まれる。そして、特定事象検知手段280は、特定事象の検知に基づいて所定のエラー状態に制御する。
本実施の形態では、特定事象検知手段280は、メイン制御手段200が備える例を説明しているが、これに限定されるものではなく、特定事象検知手段280は、サブ制御手段500が備えてもよく、また、メイン制御手段200及びサブ制御手段500の両方に備えてもよい。
この特定事象には、例えば、後述する投入メダルエラー、払出メダルエラー、払出不良エラー、払出メダル切れエラー、RAMエラー、リールエラー、オーバーフローエラー、メダル払出装置接続エラー、センサエラー等(図18参照)が含まれる。これらの特定事象には、各々の種類を分類するためのエラーコード(上記の順番にE0、E1、E2、E3、E4、E5、E6、E7、EA)が設定されている(図18参照)。
なお、この特定事象検知手段280は、上記の各種のエラー発生を検知することができるものである。そのため、特定事象検知手段280は、所定の状態が発生したときに当該状態が予め定めた時間を経過したか否かの時間をカウント(計時)する各種タイマ(例:後述するEAタイマ、ドア監視保留タイマ等)や、所定の事象が所定の順番で発生しているか否か等を複数のセンサの検知順番で判定することができる各種判定手段(例:セレクターセンサA、B、C、払出センサA、B等が所定の順番(通過順)でメダルを検知しているか等の判定手段)を備えている。
例えば、回転リール62が回転中であるときは、本来ならばメダルの払出しは行われないが、回転リール62が回転中であるときにメダルの払出しが発生してしまった場合は、これが異常な状態、つまり、本発明に係る特定事象であり、本実施の形態のエラーである。そして、この場合は払出センサA、Bに関する処理が特定事象検知手段280により行われる。
また、回転リール62が回転中であるときは、本来ならばメダルの投入は受け付けられないが、回転リール62が回転中であるときに投入メダルエラーが発生した場合は、これが異常な状態、つまり、本発明に係る特定事象であり、本実施の形態のエラーである。そして、この場合はセレクターセンサA、B、Cに関する処理が特定事象検知手段280により行われる。
(遊技停止手段290)
遊技停止手段290は、特定事象検知手段280により特定事象としてエラー発生が検知されたことに基づいて、遊技の進行ができないように遊技停止(エラー処理)を行うものである。
遊技停止手段290は、最終リール(最終に停止操作する回転リール62)に対する停止操作が行われるまで遊技停止(エラー処理)をせずに、最終リールに対する停止操作が行われた以降の所定のタイミング(具体的には、最終リールに対する停止操作後のスベり発生後であって、ステッピングモータによる4相励磁後)において遊技停止(エラー処理)を行う。
(メイン側報知手段300)
メイン側報知手段300は、払出枚数表示器88を用いて、配当付与手段240を介して払出枚数を表示させる払出枚数表示と、エラーの種類を特定可能なエラーコードを表示させるエラーコード表示と、を切り換えて報知するものである。なお、詳細については省略するが、メイン側報知手段300は、AT状態中においては、払出枚数表示器88を用いて、ストップスイッチ50の正解の押し順を特定可能なナビ表示を報知する。
メイン側報知手段300は、エラーが発生していない場合、すなわち、遊技が可能な遊技可能状態の場合には、配当付与手段240からのデータに基づいて、当該遊技で払出される払出枚数に対応する払出枚数表示を払出枚数表示器88に報知させる制御を行う。
また、メイン側報知手段300は、遊技停止手段290による遊技停止(エラー処理)、すなわち、所定のエラー状態の場合には、所定のタイミング(具体的には、後述する最終リールの回転停止後)において、発生したエラーの種類に対応するエラーコード表示を払出枚数表示器88に報知させる制御を行う。
(送信手段310)
送信手段310は、サブ制御手段500へ信号を送信するためのものである。
送信手段310は、例えば、投入センサ92の検知を契機に送信される投入検知信号、ベットスイッチ32での検知を契機に送信される投入操作信号、スタートスイッチ40での検知を契機に送信されるスタート信号、ストップスイッチ50での検知を契機に送信されるストップ信号、をサブ制御手段500へ送信する。
また、送信手段310は、これらスイッチの検知に対応する信号に加え、メイン制御手段200において管理する遊技状態(例えば遊技中の状態であるか、非遊技中の状態であるか)を識別可能にするための遊技状態信号も、適宜のタイミングで送信する。
さらに、送信手段310は、特定事象検知手段280によって特定事象としてエラー発生が検知されたときに、エラー発生を特定可能なエラーフラグをサブ制御手段500へ送信する。そして、送信手段310は、遊技停止手段290による遊技停止(エラー処理)が解除された場合に、エラー解除を特定可能なエラー解除イベント(信号)をサブ制御手段500へ送信する。
(サブ制御手段500)
サブ制御手段500は、図6に示すように、受信手段510、サブ側報知手段520の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以上の構成をもって、サブ制御手段500は、メイン制御手段200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
具体的には、サブ制御手段500は、演出用ランプ78を駆動するためのLED駆動回路(図示せず)に対してLEDの点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー72から音を出力するための音声出力回路(図示せず)に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、表示部84を駆動するための液晶制御基板(図示せず)に対して出力する映像データを規定するデータを出力したりする。
(受信手段510)
受信手段510は、送信手段310からの信号を受信するものである。
(サブ側報知手段520)
サブ側報知手段520は、演出装置70を用いて種々の情報、具体的には、演出を遊技者に報知するためのものである。
このサブ側報知手段520は、役抽選の結果に基づく当選役に応じた演出、各遊技状態に応じた演出、各演出状態に応じた演出、又は押し順を報知するための演出等を遊技者に報知する。これらの演出は、それぞれ複数設けられており、サブ側報知手段520は、抽選により選択された演出やメイン制御手段200からの信号(コマンド)に対応する演出を演出装置70を用いて遊技者に報知する。
また、サブ側報知手段520は、エラーフラグを受信したことに基づいて、特定事象が発生していることを特定可能な特殊報知(所謂エラー報知)を演出装置70により報知させる。演出装置70によるエラー報知の一例として、本実施の形態では、スピーカー72から「エラーです」との音声が出力される。
ここで、本実施の形態では、所定のエラー状態において、設定変更スイッチ46が操作された場合には、遊技停止手段290による遊技停止(エラー処理)を解除させる解除条件の1つが成立する。そして、全ての解除条件が成立した場合、遊技停止手段290は、遊技停止(エラー処理)を解除する。これにより、所定のエラー状態が解除され、遊技の進行を可能な状態となる。
上記のように、設定変更スイッチ46は、設定変更状態においては、設定値を変更させるための操作である変更操作が可能であるが、所定のエラー状態においては、所定のエラー状態を解除するための操作である解除操作が可能となる。
そして、遊技停止手段290による遊技停止(エラー処理)が解除された場合、メイン側報知手段300は、払出枚数表示器88を用いて行っていたエラーコード表示の報知を停止する。
さらに、遊技停止手段290による遊技停止(エラー処理)が解除された場合、送信手段310は、サブ制御手段500に対してエラー解除イベント(信号)を送信する。その後、エラー解除イベント(信号)を受信したサブ側報知手段520は、演出装置70を用いて行っていたエラー報知を停止する。
(図7を用いた遊技状態の説明)
次に、図7を用いて遊技状態について説明する。
遊技状態は、メイン制御手段200により管理され、図7に示すように、大別すると、ノーマル遊技状態、ボーナス内部中状態、ボーナス遊技状態がある。
(ノーマル遊技状態)
ノーマル遊技状態(NOM)は、ノーマル遊技状態制御手段251により制御される。
ノーマル遊技状態におけるリプレイ役への当選確率は、通常(1/7.3)に設定されている。
ノーマル遊技状態における役抽選によりボーナス移行役に当選し、当該ボーナス移行役に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示されなかった場合に、ノーマル遊技状態からボーナス内部中状態へ移行し、停止表示された場合はボーナス遊技状態へ移行する。
(ボーナス内部中状態)
ボーナス内部中状態は、ボーナス内部中状態制御手段252により制御され、ノーマル遊技状態において、ボーナス移行役として、例えば、「CBB1」、「CBB2」に当選し、当該ボーナス移行役「CBB1」、「CBB2」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示されなかった場合に移行する。
具体的には、ボーナス移行役「CBB1」に当選した場合は「CBB1F」に、ボーナス移行役「CBB2」に当選した場合は「CBB2F」に、それぞれ移行する。
ボーナス内部中状態におけるリプレイ役への当選確率は、ノーマル遊技状態よりも高く設定されている。
また、ボーナス内部中状態は、複数のボーナス遊技状態のそれぞれに対応して複数設けられる。
具体的には、ボーナス遊技状態「CBB1F」からはボーナス遊技状態「CBB1」に移行可能であり、ボーナス遊技状態「CBB2F」からはボーナス遊技状態「CBB2」に移行可能である。
(ボーナス遊技状態)
ボーナス遊技状態は、ボーナス遊技状態制御手段253により制御され、本実施の形態では、ボーナス移行役として、例えば、「CBB1」、「CBB2」に当選し、当該ボーナス移行役「CBB1」、「CBB2」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示された場合に移行する。
ボーナス遊技状態におけるリプレイ役への当選確率は、「0」に設定されている。
ボーナス遊技状態は、本実施の形態では、ボーナス移行役「CBB1」に当選した場合に移行可能な「CBB1」に、ボーナス移行役「CBB2」に当選した場合に移行可能な「CBB2」が、それぞれ設けられている。
ここで、本実施の形態では、「CBB」は、規定枚数が2枚のみの所謂2枚賭けのみであり、所謂チャレンジボーナス(CB)が連続作動し、200枚を超えるメダルの払い出しで終了する。
そして、「CBB」の終了後は、ノーマル遊技状態(NOM)に移行する。
なお、この「CBB」における第2種特別役物としてのCBでは、抽選とは無関係に小役が成立(当選)している状態となる。また、当該CB中以外の他の遊技、例えばボーナス非当選状態では、全ての回転リール62は、ストップスイッチ50の停止操作タイミングから190ms以内に停止させなければならないのに対して、当該CB中では、左回転リール64のみ、ストップスイッチ50の停止操作タイミングから75ms以内に停止させるように設定されている。なお、中回転リール66及び右回転リール68は、他の遊技と同様に停止操作タイミングから190ms以内の制限時間が設定されている。
(図8を用いた有利区間の説明)
図8に示すように、役抽選により予め定められた押し順でストップスイッチ50の操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合に、当該押し順を遊技者に報知不可能な「非有利区間」と、「非有利区間」から移行可能であり、役抽選により予め定められた押し順でストップスイッチ50の操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合に、当該押し順を遊技者に報知可能な「有利区間」とがある。
「非有利区間」は、「有利区間」を除いた区間であって、「非有利区間通常状態」を備える。
「非有利区間」から「有利区間」には、本実施の形態では、役抽選により予め定められた役に当選した場合に「非有利区間」から「有利区間」への有利区間移行抽選がされ、当該有利区間移行抽選に当選することにより移行させる。
なお、本実施の形態では、有利区間移行抽選の当選確率は、高確率に設定されており、非有利区間の数ゲームで有利区間へ移行するように設定されている。
また、「非有利区間」から「有利区間」へは、役抽選により予め定められた役に当選した場合に行われる有利区間移行抽選に当選することにより移行する場合に限定されず、役抽選により予め定められた役に当選した場合は有利区間移行抽選をすることなく有利区間へ移行するようにしてもよい。
(有利区間)
「有利区間」は、「非有利区間」よりも遊技者にとって有利な区間であって、「有利区間通常状態」、「AT状態」を備える。
なお、ここで、遊技者に有利な区間とは、例えば、非有利区間では、役抽選により予め定められた押し順でストップスイッチ50の操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合であっても、当該押し順を遊技者に報知することが不可能であった状態から可能な状態になったことや、非有利区間では実行されないAT状態が実行されることなどから、遊技者に有利な区間となっている。
したがって、「有利区間」全体を通して遊技者にとって有利である必要はなく、「有利区間」の一部で遊技者にとって有利ではないことがあってもよい。
また、非有利区間から有利区間へ移行してから、有利区間を遊技可能な遊技区間の上限、本実施の形態では、所定の上限ゲーム数、例えば1500ゲームを消化した場合は、有利区間の上限ゲーム数に到達したとして、有利区間から非有利区間へ移行するようにしている。
そのため、メイン制御手段200では、上限ゲーム数カウンタを備え、所定の上限ゲーム数(1500ゲーム)に到達するか否か判定するため、有利区間へ移行した後の消化ゲーム数を計数している。
また、非有利区間から有利区間へ移行した後、所定の上限ゲーム数(1500ゲーム)を消化する前(有利区間の上限ゲーム数に到達する前)であっても、有利区間で投入されたメダルの数と払い出したメダルの数との差である差枚数が所定枚数に到達したとき(上限差枚数)には、これを契機に、上限ゲーム数を消化する前であっても、有利区間から非有利区間へ移行するようにしている。
ここで、有利区間で投入されたメダルの数と払い出したメダルの数との差である差枚数は、例えば、有利区間で最もメダルが減った状態と有利区間で最もメダルが増えた状態との差によって求められる数、所謂MYである。
そのため、メイン制御手段200では、所定枚数の差枚数(所謂MY2400枚)に到達するか否か判定するため、有利区間へ移行した後の投入枚数と払出枚数とを計数している。
(有利区間通常状態)
有利区間通常状態は、「有利区間」における「AT状態」等の特殊な状態を除いた状態である。
有利区間通常状態は、非有利区間の非有利区間通常状態を継続した状態となっており、非有利区間通常状態と同様の演出が行われる。つまり、非有利区間通常状態と有利区間通常状態との違いは、滞在している区間が「非有利区間」か「有利区間」かの違いとなっている。
(AT状態)
「AT状態」は、有利区間通常状態より遊技者にとって有利な状態である。
当該「AT状態」に移行すると、所定の役の入賞をアシストするための報知演出として、当選した役の押し順が報知(押し順ナビ)される遊技(AT)が開始され、報知された押し順に従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した小役やリプレイ役の図柄61の組み合わせを停止表示させることができる。このため、成立した小役に対応する所定枚数のメダルが払い出される。
「AT状態」は、上述したAT移行抽選に当選することで移行してくる状態である。
また、「AT状態」へは、非有利区間から有利区間へ移行後、計数が開始されるゲーム数が、上述した天井ゲーム数抽選により決定されたゲーム数(666ゲームなど)に到達すること(所謂天井)によっても移行してくるようにしている。
そして、「AT状態」の終了後、非有利区間通常状態へ移行する。
なお、「有利区間」は、有利区間通常状態やAT状態に限定されず、AT状態などへの移行を示唆する前兆演出が実行される前兆状態や、AT状態などに高確率で移行可能なチャンスゾーン状態、AT状態の遊技区間を上乗せ可能な上乗せ状態などの状態を備えてもよい。
次に、図9を用いて、設定変更処理が行われる流れについて説明する。図9は、一般的な設定変更処理の流れを示したタイムチャートである。
まず、作業者は、図示しない設定キーを設定キースイッチ45の差込孔45A(図10参照)に差し込み、その状態で設定キーを正面視にて時計回りに回転させる。これにより、遊技機10は、設定変更処理が行われる設定変更状態を開始可能な状態となる。
次に、作業者は、電源スイッチ44に対し電源投入操作を行う。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。
また、遊技機10は、作業者の設定キーの操作により、設定変更状態を開始可能な状態となっているため、電源がONになったことに基づき、契機T1において、設定キースイッチ45のオン状態を検知することで、設定変更制御手段270により設定変更状態が開始される。
なお、図9に示す設定変更状態の開始時における設定値は、内部設定値(設定表示器89に表示されない遊技機10内部で記憶されている設定値)及び表示設定値(設定表示器89に表示された設定値)ともに「設定1」となっている。
設定変更状態の開始後、契機T2において、作業者により設定変更スイッチ46に対する変更操作が行われたことに基づいて、設定変更制御手段270は、表示設定値を次の段階へ変更させる。なお、以下では、設定変更状態において、変更操作が行われる前の状態を「変更前状態」と記載し、変更操作が行われた後の状態を「変更後状態」と記載し、当該操作によって設定値が次の段階へ変更される処理を「変更処理」と記載する。
具体的には、設定変更制御手段270は、契機T2において、作業者により変更操作が行われたことに基づき設定変更スイッチ46をオフ状態からオン状態に切り替え、「設定1」となっていた表示設定値を次の段階である「設定2」へと変更させる。すなわち、設定変更制御手段270は、変更後状態における設定表示器89の表示を、変更前状態における「1」から「2」へと変更させる。
変更後状態の契機T3において、設定変更制御手段270は、作業者によりスタートスイッチ40に対する決定操作が行われたことに基づきスタートスイッチ40をオフ状態からオン状態に切り替え、設定変更状態における設定値を決定する。なお、以下では、設定変更状態において、決定操作が行われる前の状態を「決定前状態」、決定操作が行われた後の状態を「決定後状態」、当該操作によって設定値が決定される処理を「決定処理」と記載する。そのため、設定変更状態は、変更前状態又は変更後状態の場合には、常に決定前状態となる。
そして、決定後状態では、作業者により変更操作が行われたとしても、表示設定値が次の段階へ変更されることがなくなっている。つまり、図9に示す例では、決定後状態以降で「設定2」から設定値が変更されることがない。
決定後状態の契機T4において、作業者により設定キーが正面視にて反時計回りに回転される。これにより、契機T4において、設定キースイッチ45がオフ状態となり、設定変更制御手段270により設定変更状態が終了される。また、設定変更制御手段270は、設定変更状態の終了に伴い内部設定値を「設定1」から「設定2」へと変更させる。その結果、設定変更状態の終了後における設定値は、内部設定値及び表示設定値ともに「設定2」となっている。そして、設定変更状態の終了後、「設定2」の状態で、遊技可能状態が開始される。このように、スタートスイッチ40や設定変更スイッチ46への操作を伴わずに設定変更状態へ制御された場合は、変更前状態から開始されることとなる。
次に、図10を用いて、設定キースイッチ45のオフ状態とオン状態とが切り替わる契機について説明する。
図10に示すように、遊技可能状態の開始時は、差込孔45Aが正面視にて上下方向を長手、左右方向を短手とする長方形状となる向きに位置している。なお、以下では、遊技可能状態の開始時における差込孔45Aの位置を「開始位置B」と記載する。差込孔45Aが開始位置Bにある場合は、設定キースイッチ45がオフ状態となっており、差込孔45Aが正面視にて左右方向を長手、上下方向を短手とする長方形状となる向きに位置するまで回転されたときに設定キースイッチ45がオン状態となる。なお、以下では、設定キースイッチ45がオン状態となる差込孔45Aの位置を「切替位置S」と記載する。つまり、差込孔45Aが切替位置Sへ向かう回転途中に位置する際には設定キースイッチ45がオフ状態からオン状態に切り替わらず、切替位置Sに差込孔45Aが到達した際に設定キースイッチ45がオフ状態からオン状態に切り替わることとなっている。そのため、図10では、開始位置Bから時計回りに45度回転した回転途中に差込孔45Aが位置する際には設定キースイッチ45がオフ状態のままとなっており、開始位置Bから時計回りに90度回転した切替位置Sに差込孔45Aが到達した際に設定キースイッチ45がオン状態に切り替わっている。なお、切替位置Sに差込孔45Aが到達して設定キースイッチ45がオン状態となったことで設定確認状態へ移行され、設定表示器89も設定値の表示を開始する。
これに対し、設定キースイッチ45がオン状態からオフ状態に切り替わる場合は、差込孔45Aが切替位置Sから開始位置Bへ向かう回転途中に位置する際にも切り替わることとなっている。そのため、図10では、切替位置Sから反時計回りに45度回転した回転途中に差込孔45Aが位置する際に設定キースイッチ45がオフ状態となっている。つまり、本実施の形態では、切替位置Sから差込孔45Aがずれた場合に、設定キースイッチ45がオン状態からオフ状態に切り替わることとなっている。もちろん、図10では、切替位置Sから反時計回りに90度回転した開始位置Bに差込孔45Aが到達した際にも設定キースイッチ45がオフ状態となっている。なおこれに伴って、差込孔45Aが切替位置Sではなくなったことにより設定確認状態が終了され、設定表示器89における設定値の表示も終了する。
つまり、設定確認状態へ移行するときは、差込孔45Aの位置が開始位置Bから切替位置Sとなることで設定確認状態が開始されるが、設定確認状態が終了するときは、差込孔45Aの位置が開始位置Bとなる前であっても切替位置Sではなくなったことで設定確認状態が終了される。なお、これらは設定変更状態であっても同様である。
なお、以下では、切替位置Sに差込孔45Aが到達するまで設定キーを回転させることを「設定変更状態への制御を開始するための操作である開始操作(単に、「開始操作」と記載することもある)」と記載し、切替位置Sから差込孔45Aをずらすように設定キーを回転させることを「設定変更状態への制御を終了するための操作である終了操作(単に、「終了操作」と記載することもある)」と記載する。
ここで、設定変更制御手段270は、スタートスイッチ40に対する決定操作が継続された状態で、設定キースイッチ45に対する開始操作を伴い電源スイッチ44に対し電源投入操作がされた場合には、決定操作が行われたと判定して決定後状態に制御する。その後、設定変更制御手段270は、設定キースイッチ45に対する終了操作のみが行われることで設定変更状態を終了させる。以下、設定変更状態における上記の制御を「特殊終了制御」と記載する。
次に、図11を用いて、特殊終了制御の流れについて説明する。図11は、特殊終了制御の流れを示したタイムチャートである。
ここで、設定変更制御手段270は、入力ポート0のBIT2(図3(A)参照)の立上りデータのOFF(0)からON(1)への切替を契機に、スタートスイッチ40の操作が行われたと判定し、当該操作に対応する処理(ここでは決定処理)を行う。また、設定変更制御手段270が上記の立上りデータをOFF(0)からON(1)へ切り替える契機は、入力ポート0のBIT2(図3(A)参照)の入力データのOFF(0)からON(1)への切替があった場合である。
図11では、まず、作業者により開始操作が行われた状態で、決定操作を継続したまま電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。なお、図11では、作業者により決定操作が継続された傾動状態が、後述する初回のタイマ割込処理が行われるまで維持されている。
そして、電源がONになった後、図22に示す後述する電源投入時処理のステップS113の「すべての入力ポートスイッチ状態設定及びスイッチフラグリセット」が行われ、その結果として、設定変更制御手段270により、入力データに1、立上りデータに0が設定される。なお、図11に示す「入力データ」は、入力ポート0のBIT2(図3(A)参照)の入力データであり、図11に示す「立上りデータ」は、入力ポート0のBIT2(図3(A)参照)の立上りデータである。
また、遊技機10は、作業者による開始操作により、設定変更状態を開始可能な状態となっているため、電源がONになったことに基づき設定キースイッチ45のオン状態を検知することで、設定変更制御手段270により設定変更状態が開始される。
設定変更状態の開始後は、所定の周期(例:1.49ms)で、メイン制御手段200に接続された構成(スタートスイッチ40、設定変更スイッチ46等)の入力処理(後述するステップS244の「入力ポートスイッチ状態設定」)を含む複数の処理から構成されるタイマ割込処理が行われる(図31参照)。
ここで、設定変更状態において、所定の契機としての初回のタイマ割込処理が行われる前(割込み不可の状態ともいえる)では、設定変更制御手段270により、入力データに0、立上りデータに0が設定される。具体的には、初回のタイマ割込処理が行われる前に、図42に示す後述する設定変更処理のステップS391の「RAMクリア処理」が行われ、その結果として、設定変更制御手段270により、設定変更状態の開始前に設定されていた入力データ及び立上りデータが初期化される。
次に、初回のタイマ割込処理が行われた場合は、図31に示す後述するステップS244の「入力ポートスイッチ状態設定」が行われ、当該処理において、スタートスイッチ40に対応する入力処理が行われる。このとき、作業者による決定操作が継続されているため、当該入力処理では、設定変更制御手段270により、入力ポート0のBIT2(図3(A)参照)の入力データがOFF(0)からON(1)に切り替えられる、すなわち、入力データに1が設定される。
また、設定変更制御手段270は、入力データのOFF(0)からON(1)への切替を契機に、入力ポート0のBIT2(図3(A)参照)の立上りデータをOFF(0)からON(1)に切り替える、すなわち、立上りデータに1を設定する。
そして、設定変更制御手段270は、立上りデータのOFF(0)からON(1)への切替を契機に、スタートスイッチ40への操作として判定する。すなわち、決定操作が行われたと判定し、当該操作に対応する処理(ここでは決定処理)として決定前状態(図9参照)から決定後状態(図9参照)に制御する。つまり、初回のタイマ割込処理が行われた結果、設定変更制御手段270により入力データに1、立上りデータに1が設定され、決定処理が行われる。
そのため、上記の特殊終了制御が行われた場合は、設定キースイッチ45に対する終了操作のみが行われることで設定キースイッチ45がオン状態からオフ状態に切り替わり、当該設定変更状態を終了させることができる。このように、スタートスイッチ40に対する操作が継続された状態で設定変更状態に制御された場合には、すぐに決定後状態(図9参照)に制御されるので同一設定値への打ち直し作業を効率的に行うことができる。
また、設定変更制御手段270は、設定変更スイッチ46に対する変更操作が継続された状態で、設定キースイッチ45に対する開始操作を伴い電源スイッチ44に対し電源投入操作がされた場合には、変更操作が行われたと判定し、設定値を次の段階へ変更させた変更後状態に制御する。以下、設定変更状態における上記の制御を「特殊変更制御」と記載する。
次に、図12を用いて、特殊変更制御の流れについて説明する。図12は、特殊変更制御の流れを示したタイムチャートである。
ここで、設定変更制御手段270は、入力ポート0のBIT1(図3(A)参照)の立上りデータのOFF(0)からON(1)への切替を契機に、設定変更スイッチ46の操作が行われたと判定し、当該操作に対応する処理(ここでは変更処理)を行う。また、設定変更制御手段270が上記の立上りデータをOFF(0)からON(1)へ切り替える契機は、入力ポート0のBIT1(図3(A)参照)の入力データのOFF(0)からON(1)への切替があった場合である。
図12では、まず、作業者により開始操作が行われた状態で、変更操作を継続したまま電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。なお、図12では、作業者により変更操作が継続された押下状態が、後述する初回のタイマ割込処理が行われるまで維持されている。
そして、電源がONになった後、図22に示す後述する電源投入時処理のステップS113の「すべての入力ポートスイッチ状態設定及びスイッチフラグリセット」が行われ、その結果として、設定変更制御手段270により、入力データに1、立上りデータに0が設定される。なお、図12に示す「入力データ」は、入力ポート0のBIT1(図3(A)参照)の入力データであり、図12に示す「立上りデータ」は、入力ポート0のBIT1(図3(A)参照)の立上りデータである。
また、遊技機10は、作業者による開始操作により、設定変更状態を開始可能な状態となっているため、電源がONになったことに基づき設定キースイッチ45のオン状態を検知することで、設定変更制御手段270により設定変更状態が開始される。
設定変更状態の開始後は、所定の周期(例:1.49ms)でタイマ割込処理が行われる(図31参照)。
ここで、設定変更状態において、初回のタイマ割込処理が行われる前(割込み不可の状態ともいえる)では、設定変更制御手段270により、入力データに0、立上りデータに0が設定される。具体的には、初回のタイマ割込処理が行われる前に、図42に示す後述する設定変更処理のステップS391の「RAMクリア処理」が行われ、その結果として、設定変更制御手段270により、設定変更状態の開始前に設定されていた入力データ及び立上りデータが初期化される。
次に、初回のタイマ割込処理が行われた場合は、図31に示す後述するステップS244の「入力ポートスイッチ状態設定」が行われ、当該処理において、設定変更スイッチ46に対応する入力処理が行われる。このとき、作業者による変更操作が継続されているため、当該入力処理では、設定変更制御手段270により、入力ポート0のBIT1(図3(A)参照)の入力データがOFF(0)からON(1)に切り替えられる、すなわち、入力データに1が設定される。
また、設定変更制御手段270は、入力データのOFF(0)からON(1)への切替を契機に、入力ポート0のBIT1(図3(A)参照)の立上りデータをOFF(0)からON(1)に切り替える、すなわち、立上りデータに1を設定する。
そして、設定変更制御手段270は、立上りデータのOFF(0)からON(1)への切替を契機に、設定変更スイッチ46への操作として判定する。すなわち、変更操作が行われたと判定し、当該操作に対応する処理(ここでは変更処理)として設定値を次の段階へ変更させた変更後状態(図9参照)に制御する。つまり、初回のタイマ割込処理が行われた結果、設定変更制御手段270により入力データに1、立上りデータに1が設定され、変更処理が行われる。
そのため、上記の特殊変更制御が行われた場合は、開始された設定変更状態が既に設定値が次の段階へ変更された変更後状態となっている。その後は、設定キースイッチ45に対する終了操作のみが行われることで設定キースイッチ45がオン状態からオフ状態に切り替わり、当該設定変更状態を終了させることができる。このように、設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態で設定変更状態に制御された場合には、すぐに変更後状態(図9参照)に制御されるので次の段階の設定値への変更作業を効率的に行うことができる。
次に、図13〜図15を用いて、設定変更状態において電断が発生した場合の流れについて説明する。
図13では、まず、作業者により開始操作が行われた状態で、電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。
また、遊技機10は、作業者による開始操作により、設定変更状態を開始可能な状態となっているため、電源がONになったことに基づき、契機T5において、設定キースイッチ45のオン状態を検知することで、設定変更制御手段270により設定変更状態が開始される。
なお、図13に示す設定変更状態の開始時における設定値は、内部設定値及び表示設定値ともに「設定1」となっている。
そして、決定前状態かつ変更前状態である場合に、停電等により電断が発生する。すなわち、遊技機10に対する電力供給が遮断され、電源がONからOFFに切り替わる。
その後、電断から復帰すると、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。また、電断からの復帰に伴い、契機T6において、設定キースイッチ45のオン状態を検知することで、再度、設定変更状態が開始される。
設定変更制御手段270は、設定変更状態の開始後、契機T7において、作業者により変更操作が行われたことに基づき設定変更スイッチ46をオフ状態からオン状態に切り替える。このとき、設定変更制御手段270は、表示設定値を次の段階へ変更させる。具体的には、設定変更制御手段270は、契機T7において、作業者により変更操作が行われたことに基づき設定変更スイッチ46をオフ状態からオン状態に切り替え、「設定1」となっていた表示設定値を次の段階である「設定2」へと変更させる。すなわち、設定変更制御手段270は、変更後状態における設定表示器89の表示を、変更前状態における「1」から「2」へと変更させる。
変更後状態の契機T8において、設定変更制御手段270は、作業者により決定操作が行われたことに基づきスタートスイッチ40をオフ状態からオン状態に切り替え、設定変更状態における設定値を決定する。
決定後状態の契機T9において、作業者により設定キースイッチ45に対する終了操作が行われる。これにより、契機T9において、設定キースイッチ45がオフ状態となり、設定変更制御手段270により設定変更状態が終了される。また、設定変更制御手段270は、設定変更状態の終了に伴い内部設定値を「設定1」から「設定2」へと変更させる。その結果、設定変更状態の終了後における設定値は、内部設定値及び表示設定値ともに「設定2」となっている。そして、設定変更状態の終了後、「設定2」の状態で、遊技可能状態が開始される。
以上のように、図13に示す一例では、決定前状態かつ変更前状態である場合に電断が発生し、その後、電断復帰後の設定変更状態では、電断前と同様の決定前状態かつ変更前状態が開始される。つまり、図13に示す一例では、決定後状態における終了操作に基づいて設定キースイッチ45がオフ状態となっていないため、電断復帰後の設定変更状態が電断前と同様の決定前状態かつ変更前状態となる。
図14では、まず、作業者により開始操作が行われた状態で、電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。
また、遊技機10は、作業者による開始操作により、設定変更状態を開始可能な状態となっているため、電源がONになったことに基づき、契機T10において、設定キースイッチ45のオン状態を検知することで、設定変更制御手段270により設定変更状態が開始される。
なお、図14に示す設定変更状態の開始時における設定値は、内部設定値及び表示設定値ともに「設定1」となっている。
設定変更制御手段270は、設定変更状態の開始後、契機T11において、作業者により変更操作が行われたことに基づき設定変更スイッチ46をオフ状態からオン状態に切り替える。このとき、設定変更制御手段270は、表示設定値を次の段階へ変更させる。具体的には、設定変更制御手段270は、契機T11において、作業者により変更操作が行われたことに基づき設定変更スイッチ46をオフ状態からオン状態に切り替え、「設定1」となっていた表示設定値を次の段階である「設定2」へと変更させる。すなわち、設定変更制御手段270は、変更後状態における設定表示器89の表示を、変更前状態における「1」から「2」へと変更させる。
そして、決定前状態かつ変更後状態である場合に、停電等により電断が発生する。すなわち、遊技機10に対する電力供給が遮断され、電源がONからOFFに切り替わる。
その後、電断から復帰すると、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。また、電断からの復帰に伴い、契機T12において、設定キースイッチ45のオン状態を検知することで、再度、設定変更状態が開始される。
そして、電断復帰後の設定変更状態の開始時における設定値は、内部設定値及び表示設定値ともに「設定1」となっている。
以上のように、図14に示す一例では、決定前状態かつ変更後状態である場合に電断が発生し、その後、電断復帰後の設定変更状態では、決定前状態かつ変更前状態が開始される。そのため、電断復帰後の設定変更状態では、電断前の設定変更状態における表示設定値の変更が反映されず、表示設定値が変更前の「設定1」となっている。
つまり、図14に示す一例では、決定後状態における終了操作に基づいて設定キースイッチ45がオフ状態となっていないため、電断前の設定変更状態における表示設定値の変更が反映されず、表示設定値が変更前の数値となる。このようにすることで、決定操作をしていないにも関わらず電断復帰後に変更後状態になってしまうという事象を防止することができる。
図15では、まず、作業者により開始操作が行われた状態で、電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。
また、遊技機10は、作業者による開始操作により、設定変更状態を開始可能な状態となっているため、電源がONになったことに基づき、契機T13において、設定キースイッチ45のオン状態を検知することで、設定変更制御手段270により設定変更状態が開始される。
なお、図15に示す設定変更状態の開始時における設定値は、内部設定値及び表示設定値ともに「設定1」となっている。
設定変更制御手段270は、設定変更状態の開始後、契機T14において、作業者により変更操作が行われたことに基づき設定変更スイッチ46をオフ状態からオン状態に切り替える。このとき、設定変更制御手段270は、表示設定値を次の段階へ変更させる。具体的には、設定変更制御手段270は、契機T14において、作業者により変更操作が行われたことに基づき設定変更スイッチ46をオフ状態からオン状態に切り替え、「設定1」となっていた表示設定値を次の段階である「設定2」へと変更させる。すなわち、設定変更制御手段270は、変更後状態における設定表示器89の表示を、変更前状態における「1」から「2」へと変更させる。
変更後状態の契機T15において、設定変更制御手段270は、作業者により決定操作が行われたことに基づきスタートスイッチ40をオフ状態からオン状態に切り替え、設定変更状態における設定値を決定する。
そして、決定後状態である場合に、停電等により電断が発生する。すなわち、遊技機10に対する電力供給が遮断され、電源がONからOFFに切り替わる。
その後、電断から復帰すると、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。また、電断からの復帰に伴い、契機T16において、設定キースイッチ45のオン状態を検知することで、再度、設定変更状態が開始される。
そして、電断復帰後の設定変更状態の開始時における設定値は、内部設定値及び表示設定値ともに「設定1」となっている。
以上のように、図15に示す一例では、決定後状態である場合に電断が発生し、その後、電断復帰後の設定変更状態では、決定前状態かつ変更前状態が開始される。そのため、電断復帰後の設定変更状態では、電断前の設定変更状態における表示設定値の変更が反映されず、表示設定値が変更前の「設定1」となっている。
つまり、図15に示す一例では、決定後状態における終了操作に基づいて設定キースイッチ45がオフ状態となっていないため、電断前の設定変更状態における表示設定値の変更が反映されず、表示設定値が変更前の数値となる。このようにすることで、設定キースイッチ45をオフ状態にしていないにも関わらず、設定値が変更されてしまうという事象を防ぐことができる。つまり、図15に示した一例や先述した図9に示した一例から、変更後状態におけるスタートスイッチ40の操作は一時的な設定値の決定操作とも言え、決定後状態以降の設定キースイッチ45のオフ状態への操作(オン状態でないこと)に基づいて設定値の変更が反映され設定値が確定する。よって、決定後状態以降の設定キースイッチ45のオフ状態への操作(オン状態でないこと)は設定値の確定操作とも言える。
次に、図16及び図17を用いて、遊技可能状態において電断が発生した場合の流れについて説明する。
図16に示す一例では、開始操作が行われていない、すなわち、設定キースイッチ45がオフ状態であるため、設定変更状態が行われずに遊技可能状態が行われている。
上記のように、遊技可能状態では、スタートスイッチ40に対して、複数の回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるための操作である始動操作が可能とされている。そのため、図16に示すように、遊技可能状態の契機T17において、作業者によりスタートスイッチ40に対し始動操作が行われると(傾動状態となると)、スタートスイッチ40がオフ状態からオン状態に切り替わる。すなわち、メイン制御手段200は、契機T17において、始動操作が行われたと判定し、複数の回転リール62の図柄61の変動表示を開始させる(オフ状態からオン状態に切り替える)。なお、当該操作によって行われる変動表示の処理を「変動処理」とも言う。
その後、遊技可能状態の契機T18において、最終のストップスイッチ50の停止操作が行われたことに基づいて、最終リールの図柄61の変動表示が停止する。すなわち、契機T18において、回転リール62の変動表示が停止する(オン状態からオフ状態に切り替わる)。
そして、遊技可能状態中に、停電が発生した場合や、作業者により電源スイッチ44に対し電源遮断操作が行われると、遊技機10に対する電力供給が遮断され(電断が発生し)、電源がONからOFFに切り替わる。
次に、作業者によりスタートスイッチ40に対する操作が継続された状態、すなわち、傾動状態で電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、契機T19において、電源がOFFからONに切り替わる。
ここで、メイン制御手段200は、開始操作が行われていない、すなわち、設定キースイッチ45のオフ状態において、スタートスイッチ40に対する操作が継続された状態で電源投入操作が行われた場合には、始動操作が行われたと判定せず、複数の回転リール62の図柄61の変動表示(変動処理)を行わない。
そのため、図16に示す一例では、作業者により電源投入操作が行われたことに基づき電断から復帰し、再度、遊技可能状態が開始されるが、スタートスイッチ40が内部的にはオフ状態のままとなっている。したがって、メイン制御手段200は、遊技可能状態の契機T20において、始動操作が行われたと判定しないため、複数の回転リール62の図柄61の変動表示が開始されることがなくなっている。すなわち、スタートスイッチ40を物理的に作業者が押下したままの場合の電断復帰後の遊技可能状態では、変動処理は行わない。
以下、図17を用いて、上記の場合に始動操作が行われたと判定されない詳細について説明する。
図17は、図16に示す一例における電断発生後の流れを示したタイムチャートである。なお、図17では、電断復帰時における作業者によるスタートスイッチ40に対する操作が継続された傾動状態が、後述する初回のタイマ割込処理が行われるまで維持されている。
図17に示すように、電源がONになった後、図22に示す後述する電源投入時処理のステップS113の「すべての入力ポートスイッチ状態設定及びスイッチフラグリセット」が行われ、その結果として、メイン制御手段200により、入力データに1、立上りデータに0が設定される。なお、図17に示す「入力データ」は、入力ポート0のBIT2(図3(A)参照)の入力データであり、図17に示す「立上りデータ」は、入力ポート0のBIT2(図3(A)参照)の立上りデータである。
また、遊技機10は、設定キースイッチ45がオフ状態であるため(図16参照)、電源がONになったことに基づき遊技可能状態が開始される。遊技可能状態の開始後は、所定の周期(例:1.49ms)でタイマ割込処理が行われる(図31参照)。
ここで、遊技可能状態では、設定変更状態と異なり、初回のタイマ割込処理が行われる前(割込み不可の状態ともいえる)に、図42に示す後述する設定変更処理のステップS391の「RAMクリア処理」が行われないこととなっている。そのため、遊技可能状態では、上記で設定された入力データ及び立上りデータが初回のタイマ割込処理まで維持される。
次に、初回のタイマ割込処理が行われた場合は、図31に示す後述するステップS244の「入力ポートスイッチ状態設定」が行われ、当該処理において、スタートスイッチ40に対応する入力処理が行われる。このとき、作業者によるスタートスイッチ40に対する操作が継続されているため、当該入力処理では、入力ポート0のBIT2(図3(A)参照)の入力データがON(1)、すなわち、入力データに1が設定される。
このとき、初回のタイマ割込処理が行われた際の入力データ「1」は、初回のタイマ割込処理が行われる前の入力データ「1」から変化していない。そのため、メイン制御手段200は、入力ポート0のBIT2(図3(A)参照)の立上りデータをOFF(0)のまま、すなわち、立上りデータに0が設定された状態を維持する。
また、初回のタイマ割込処理が行われた際の立上りデータ「0」は、初回のタイマ割込処理が行われる前の立上りデータ「0」から変化していない。そのため、メイン制御手段200は、始動操作が行われたと判定せず、変動処理を行わない。
以上の結果、初回のタイマ割込処理が行われた後は、メイン制御手段200により、入力データに1、立上りデータに0が設定される。
そのため、図17に示す一例では、スタートスイッチ40に対する操作が継続された状態で電源投入操作が行われているが、始動操作が行われたと判定されず、複数の回転リール62の図柄61の変動表示が開始することがない。
次に、図18を用いて、本実施の形態における遊技機10に対応するエラーの種類について説明する。
図18は、本実施の形態における遊技機10に対応するエラーの種類を示す説明図である。図18は、エラー名称と、エラーコードと、エラーコードE0〜EAの払出枚数表示器88による表示形態と、エラー内容の詳細とを示している。
投入メダルエラー(エラーコードE0)は、メダルが滞留したり、或いは、メダルセレクタ17の投入センサ92を異常な状態で通過したりする状態が発生しているものである。
払出メダルエラー(エラーコードE1)は、ホッパーユニット24の払出口でのメダル詰まりが発生しているものである。
払出不良エラー(エラーコードE2)は、メダルの払出し時以外で払出センサ94がオン状態になっているものである。
払出メダル切れエラー(エラーコードE3)は、ホッパーユニット24内のメダルが空になっている、所謂ホッパーエンプティー状態が発生しているものである。
RAMエラー(エラーコードE4)は、RAMのバックアップ不良等が発生しているものである。
リールエラー(エラーコードE5)は、回胴(リール)位置検出エラーであって、回転リール62の停止処理中に電断になった場合や、回転リール62の停止処理中のリールユニット60の故障等により回転リール62の位置検出に関するエラーが発生している状態である。
オーバーフローエラー(エラーコードE6)は、ホッパーユニット24の横に設けられている補助タンクがメダルで満杯になっている状態である。
メダル払出装置接続エラー(エラーコードE7)は、ホッパーユニット24の払出センサ94が不良になっている状態であって、ホッパーユニット24が正常位置から外れている場合等に発生するものである。
センサエラー(エラーコードEA)は、メダルの異常通過が発生している状態であって、メダルの投入不可の状態において、メダルの投入を検知する投入センサ92がメダルの通過を検知した場合に発生する。
これらのエラーのうち、投入メダルエラー(エラーコードE0)、払出不良エラー(エラーコードE2)、リールエラー(エラーコードE5)、センサエラー(エラーコードEA)においては、少なくとも1つの回転リール62が回転中のときであっても検知可能なエラーである。
次に、図19を用いて、所定のエラー状態が解除される流れについて説明する。
図19に示す一例では、開始操作が行われていない、すなわち、設定キースイッチ45がオフ状態のままで作業者により電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。そして、設定キースイッチ45がオフ状態なので設定変更状態は開始されず、遊技機10では、電源がONになったことに基づき遊技可能状態が開始される。
その後、遊技可能状態中に、特定事象検知手段280により、特定事象、例えば、オーバーフローエラー(図18参照)が検知され、遊技可能状態から所定のエラー状態に制御される。
ここで、上記のように、所定のエラー状態では、設定変更スイッチ46に対して、所定のエラー状態を解除するための操作である解除操作が可能とされている。そのため、図19に示すように、所定のエラー状態の契機T21において、当該エラー原因を取り除き、作業者により設定変更スイッチ46に対し解除操作が行われると、設定変更スイッチ46がオフ状態からオン状態に切り替わる。
そして、遊技停止手段290は、上記の設定変更スイッチ46に対する解除操作を含む所定のエラー状態を解除するための全ての解除条件が成立した場合、所定のエラー状態を解除する。これにより、再度、遊技可能状態が開始される。なお、当該設定変更スイッチ46への操作によって行われるエラー解除の処理を「解除処理」とも言う。
次に、図20及び図21を用いて、所定のエラー状態において電断が発生した場合の流れについて説明する。
図20に示す一例では、図19に示す一例と同様に、設定キースイッチ45がオフ状態のままで作業者により電源投入操作が行われ、電源がOFFからONになったことに基づき遊技可能状態が開始される。
その後、遊技可能状態中に、特定事象検知手段280により、特定事象、例えば、オーバーフローエラー(図18参照)が検知され、遊技可能状態から所定のエラー状態に制御される。
そして、所定のエラー状態中に、停電が発生した場合や、作業者により電源スイッチ44に対し電源遮断操作が行われると、遊技機10に対する電力供給が遮断され(電断が発生し)、電源がONからOFFに切り替わる。
次に、作業者により設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態、すなわち、押下状態で電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、契機T22において、電源がOFFからONに切り替わる。
ここで、メイン制御手段200は、所定のエラー状態中に電断が発生した後、開始操作が行われていない、すなわち、設定キースイッチ45のオフ状態において、設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態で電源投入操作が行われた場合には、解除操作が行われたと判定せず、所定のエラー状態を継続させる。すなわち、解除処理を行わない。
そのため、図20に示す一例では、作業者により電源投入操作が行われたことに基づき電断から復帰するが、設定変更スイッチ46が内部的にはオフ状態のままとなっている。したがって、メイン制御手段200は、契機T23において、解除操作が行われたと判定しないため、電断発生前の所定のエラー状態を継続させる。すなわち、設定変更スイッチ46を物理的に作業者が押下したままの場合の電断復帰後は、解除処理を行わない。
以下、図21を用いて、上記の場合に解除操作が行われたと判定されない詳細について説明する。
図21は、図20に示す一例における電断発生後の流れを示したタイムチャートである。なお、図21では、電断復帰時における作業者による設定変更スイッチ46に対する操作が継続された押下状態が、後述する初回のタイマ割込処理が行われるまで維持されている。
図21に示すように、電源がONになった後、図22に示す後述する電源投入時処理のステップS113の「すべての入力ポートスイッチ状態設定及びスイッチフラグリセット」が行われ、その結果として、メイン制御手段200により、入力データに1、立上りデータに0が設定される。なお、図21に示す「入力データ」は、入力ポート0のBIT1(図3(A)参照)の入力データであり、図21に示す「立上りデータ」は、入力ポート1のBIT2(図3(A)参照)の立上りデータである。
また、遊技機10は、設定キースイッチ45がオフ状態であるため(図20参照)、電源がONになったことに基づき所定のエラー状態が開始される。所定のエラー状態の開始後は、所定の周期(例:1.49ms)でタイマ割込処理が行われる(図31参照)。
ここで、所定のエラー状態では、設定変更状態と異なり、初回のタイマ割込処理が行われる前(割込み不可の状態ともいえる)に、図42に示す後述する設定変更処理のステップS391の「RAMクリア処理」が行われないこととなっている。そのため、所定のエラー状態では、上記で設定された入力データ及び立上りデータが初回のタイマ割込処理まで維持される。
次に、初回のタイマ割込処理が行われた場合は、図31に示す後述するステップS244の「入力ポートスイッチ状態設定」が行われ、当該処理において、設定変更スイッチ46に対応する入力処理が行われる。このとき、作業者による設定変更スイッチ46に対する操作が継続されているため、当該入力処理では、入力ポート0のBIT1(図3(A)参照)の入力データがON(1)、すなわち、入力データに1が設定される。
このとき、初回のタイマ割込処理が行われた際の入力データ「1」は、初回のタイマ割込処理が行われる前の入力データ「1」から変化していない。そのため、メイン制御手段200は、入力ポート0のBIT1(図3(A)参照)の立上りデータをOFF(0)のまま、すなわち、立上りデータに0が設定された状態を維持する。
また、初回のタイマ割込処理が行われた際の立上りデータ「0」は、初回のタイマ割込処理が行われる前の立上りデータ「0」から変化していない。そのため、メイン制御手段200は、解除操作が行われたと判定せず、解除処理を行わない。
以上の結果、初回のタイマ割込処理が行われた後は、メイン制御手段200により、入力データに1、立上りデータに0が設定される。
そのため、図21に示す一例では、設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態で電源投入操作が行われているが、解除操作が行われたと判定されず、電断発生前の所定のエラー状態が維持されている。
(フローチャート)
以下、図22〜図44に示すフローチャートの処理について説明する。なお、図22〜図44において、「リール」との記載部分は、本実施の形態における「回転リール62」を意味する。
図22に示すフローチャートに基づいて、電源投入時の処理について説明する。
先ず、ステップS110において、電断信号がONであるか否かの判定が行われる。遊技機10の電源スイッチ44が操作される(ONされる)と、電断信号がONであるか否かの判定が行われ、電断信号がON(ステップS110がYES)の場合には、そのまま待機し、電断信号がOFF(ステップS110がNO)の場合には次のステップS111に進む。
ステップS111において、RAMへのアクセスが可能な状態となる。そして、次のステップS112に進む。
ステップS112において、RAMのバックアップ不良判定処理が行われる。なお、当該処理は後で詳細に説明する。そして、次のステップS113に進む。
ステップS113において、すべての入力ポートスイッチ状態設定及びスイッチフラグリセットが行われる。なお、当該処理は後で詳細に説明する。そして、次のステップS114に進む。
ステップS114において、扉センサ(具体的には扉開閉用スイッチ19)がオン状態(前扉14が閉状態)であるか否かが判定される。そして、扉センサ(扉開閉用スイッチ19)がオン状態(前扉14が閉状態)でない、すなわち前扉14が開状態であると判定された場合、次のステップS115に進み、オン状態(前扉14が閉状態)であると判定された場合、ステップS116に進む。
ステップS115において、設定変更処理用の開始スイッチ(具体的には、設定キースイッチ45)が操作されてオン状態であるか否かが判定される。設定キースイッチ45がオン状態であると判定された場合、ステップS120に進み、オン状態でないと判定された場合、ステップS116に進む。このように遊技機10は、不正対策として安全性を高めるために、前扉14が開放状態であって、且つ、設定キースイッチ45がオン状態でないと、ステップS120の設定変更処理に移行しないようになっている。
ステップS116において、RAMのバックアップの不良判定処理の結果(ステップS112)が不良であるか否かが判定される。RAMのバックアップの状態が不良であると判定された場合、ステップS121に進み、不良でないと判定された場合、ステップS117に進む。
ステップS117において、いずれかの回転リール62が回転中であるか否かが判定される。いずれかの回転リール62が回転中であると判定された場合、次のステップS118に進み、いずれの回転リール62も回転中でないと判定された場合、ステップS119に進む。
ステップS118において、回転リール62の再起動状態が設定される。具体的には、回転中の回転リール62を電断前の状態に戻す処理を行うものである。電源が投入された際、現在の回転リール62の状態が復元可能となるような設定が行われるものである。そして、次のステップS119に進む。
ステップS119において、センサエラー(EAエラー)の判定処理が行われる。なお、当該処理は後で詳細に説明する。そして、当該処理は終了する。
一方、ステップS115で開始スイッチ(設定キースイッチ45)がオン状態であると判定された場合は、ステップS120において、設定変更処理が行われる。なお、この設定変更処理は後で詳細に説明する。
一方、ステップS116のRAMのバックアップの状態が不良であると判定された場合は、ステップS121において、エラー処理(具体的には、E4エラーとなる)が行われる。なお、このエラー処理は、後で詳細に説明する。そして、当該処理は終了する。
図23に示すフローチャートに基づいて、図22のステップS112のRAMのバックアップの不良判定処理について説明する。
ステップS140において、チェックサム値の判定が行われる。これは、電断時に保存しておいたチェックサム値と一致するか判定するものである。不一致ならばバックアップ不良と判定されるものである。なお、このチェックサム値は、RAMの所定領域に記憶されたデータを整数値の列とみなして和を求め、所定の定数で割った余りを検査用のデータとしているものである。そして、次のステップS141に進む。
ステップS141において、電断フラグの判定が行われる。これは、電断時に予め定めた所定の数値が記憶されているものであって、この所定の数値以外のものである場合には異常な状態の電断と判定されるものである。そして、次のステップS142に進む。
ステップS142において、スタックポインタの判定が行われる。これは、電断時のスタックポインタの範囲を判定するものであり、最も直近に参照された位置のアドレスを保持しているものであって、このアドレスが予め定めたアドレスの範囲以外ならば、異常な状態として判定するものである。そして、次のステップS143に進む。
ステップS143において、設定値の判定が行われる。具体的には、設定値が1〜6の範囲内であるか否かを判定するものである。当該範囲外である場合には、異常な状態として判定するものである。そして、次のステップS144に進む。
ステップS144において、当選情報上位の判定が行われる。これは、役抽選における当選情報(くじ情報)のボーナス情報が予め定めた上位データの範囲内であるか否かを判定するものである。役抽選の当選情報(くじ情報)のボーナス情報が予め定めた上位データの範囲外である場合には、異常な状態として判定するものである。そして、次のステップS145に進む。
ステップS145において、RAMのバックアップが不良であるか否かが判定される。ステップS140〜ステップS144の判定結果に基づいて、異常な状態であるか否か、すなわち不良な状態であるか否かが判定されるものである。不良な状態であると判定された場合、次のステップS146においてRAMバックアップ不良を設定し、不良な状態でないと判定された場合、当該処理は終了する。
図24に示すフローチャートに基づいて、図22のステップS113のすべての入力ポートスイッチ状態設定及びスイッチフラグリセットについて説明する。
ステップS150において、すべての入力ポートスイッチ状態設定が行われる。なお、当該処理は後で詳細に説明する。そして、次のステップS151に進む。
ステップS151において、スイッチ入力用立上り、立下りフラグがクリア(初期化)される。このステップS151が行われると、メイン制御手段200のRAMに記憶された入力ポート0〜2立上りデータ、及び、入力ポート0〜2立下りデータ(図4参照)のうち、初期化対象となるデータが初期化される。ステップS151において初期化対象となるデータは、入力ポート0のBIT0〜BIT2(設定キースイッチ45、設定変更スイッチ46、スタートスイッチ40)、入力ポート1のBIT0〜BIT7、及び入力ポート2のBIT0〜BIT7に対応する立上りデータ及び立下りデータである。このステップS151における初期化は、初期化対象となるデータにOFF(0)が設定される。そして、当該処理は終了する。
ここで、図24に示す「すべての入力ポートスイッチ状態設定及びスイッチフラグリセット」が行われた後は、入力ポート0〜2入力データに「1」又は「0」が設定され、入力ポート0〜2立上りデータ、及び、入力ポート0〜2立下りデータのうち、ステップS151において初期化対象となったデータに「0」が設定され、ステップS151において初期化対象となっていないデータに「1」又は「0」が設定された状態となる。
図25に示すフローチャートに基づいて、図24のステップS150のすべての入力ポートスイッチ状態設定について説明する。
ステップS160において、当該処理における繰返し回数が設定される。そして、次のステップS161に進む。
ステップS161において、入力データが設定される。例えば、初回のステップS161では、入力ポート0(図3(A)参照)からの信号が読み込まれ、入力ポート0入力データ(図4参照)に「1」又は「0」が設定される。そして、次のステップS162に進む。
ステップS162において、立上りデータが設定される。このステップS162では、所定の演算が行われ、ステップS161でOFF(0)からON(1)への切替があった入力データに対応するBITの立上りデータに「1」が設定され、これ以外のBITの立上りデータ」が現状維持となる。例えば、初回のステップS162では、入力ポート0入力データ(図4参照)の変化に基づいて、入力ポート0立上りデータ(図4参照)に「1」又は「0」が設定される。そして、次のステップS163に進む。
ステップS163において、立下りデータが設定される。このステップS163では、所定の演算が行われ、ステップS161でON(1)からOFF(0)への切替があった入力データに対応するBITの立下りデータに「1」が設定され、これ以外のBITの立下りデータ」が現状維持となる。例えば、初回のステップS163では、入力ポート0入力データ(図4参照)の変化に基づいて、入力ポート0立下りデータ(図4参照)に「1」又は「0」が設定される。そして、次のステップS164に進む。
ステップS164において、入力ポートアドレス及びRAMアドレスの更新が行われる。例えば、このステップS164では、入力ポートアドレス及びRAMアドレスが入力ポート0に対応したアドレスから、入力ポート1に対応したアドレスへと更新される。そして、次のステップS165に進む。
ステップS165において、繰返し回数から1が減算され、減算後の値が0である場合は当該処理を終了し、減算後の値が0より大きい場合はステップS161に戻る。
ここで、図25に示す「すべての入力ポートスイッチ状態設定」が行われた後は、入力ポート0〜2入力データ、入力ポート0〜2立上りデータ、及び、入力ポート0〜2立下りデータに「1」又は「0」が設定された状態となる。
図26に示すフローチャートに基づいて、図22のステップS119のセンサエラー(EAエラー)の判定処理について説明する。
ステップS170において、セレクターセンサA又はBがオン状態であるか否かが判定される。オン状態であると判定された場合、次のステップS171に進み、オン状態でないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS171において、センサエラー(EAエラー)フラグを、エラー判定フラグに設定する。このエラー判定フラグは、エラー処理に移行するのを保留するためのサブ制御手段500によりエラー報知を行うか否かの判定用のフラグ、所謂先に記載した予約フラグ(保留フラグ)である。このエラー判定フラグに基づき、後述する送信用コマンドの「払出異常」等がサブ制御手段500に送信されるものである。そして、当該処理は終了する。
図27に示すフローチャートに基づいて、メイン制御手段200の制御処理について説明する。
先ず、ステップS180において、オーバーフローエラー(E6エラー)の判定処理が行われる。具体的には、このオーバーフローエラー(E6エラー)は、ホッパーユニット24に隣接して配置されている補助タンクにメダルが満杯となって、オーバーフローセンサ96により検知されるものである。なお、このオーバーフローエラーの判定処理は、後で詳細に説明する。そして、次のステップS181に進む。
ステップS181において、メダルが規定数(規定枚数、具体的には、本実施の形態では3枚又は2枚)、投入されているか否かが判定される。そして、規定数のメダルが投入されたと判定された場合、次のステップS182に進み、規定数のメダルが投入されていないと判定された場合、規定数のメダルが投入するまで待機する。
ステップS182において、スタートスイッチ40の操作が行われたか否かが判定される。スタートスイッチ40の操作が行われたと判定された場合、次のステップS183に進み、当該操作が行われていないと判定された場合、当該操作が行われるまで待機する。
ステップS183において、役抽選手段210により役抽選処理が行われる。そして、次のステップS184に進む。
ステップS184において、リール制御手段220により回転リール62の回転が開始される。そして、次のステップS185に進む。
ステップS185において、ストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。ストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップS186に進み、当該操作が行われていないと判定された場合、当該操作が行われるまで待機する。
ステップS186において、リール制御手段220により、回転リール62の停止制御が行われる。そして、次のステップS187に進む。
ステップS187において、リールエラー(E5エラー)の判定処理が行われる。なお、このリールエラー(E5エラー)の判定処理は、後で詳細に説明する。そして、次のステップS188に進む。
ステップS188において、全部(3個)の回転リール62の回転が停止したか否かが判定される。全ての回転リール62の回転が停止したと判定された場合、次のステップS189に進み、全ての回転リール62の回転が停止していないと判定された場合、ステップS185に戻る。
ステップS189において、図柄判定処理が行われる。具体的には、このステップS189では、停止図柄判定手段230により、当選役に係る図柄61が有効ライン86上に停止しているか否かが判定される。そして、次のステップS190に進む。
ステップS190において、配当付与手段240により、メダルの払出処理が行われる。なお、このメダルの払出処理は、後で詳細に説明する。そして、ステップS180に戻る。
図28に示すフローチャートに基づいて、図27のステップS180のオーバーフローエラー(E6エラー)の判定処理について説明する。
ステップS200において、オーバーフローエラーが発生しているか否かが判定される。具体的には、補助タンクにメダルが満杯状態となったときに、補助タンクに差し込まれている2本のオーバーフローセンサ96が通電することにより検知されるものである。オーバーフローエラーが発生していると判定された場合、次のステップS201に進み、オーバーフローエラーが発生していないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS201において、エラーコード「E6」が設定される。そして、次のステップS202に進む。
ステップS202において、エラー処理が行われる。なお、このエラー処理は、後で詳細に説明する。そして、当該処理が終了する。
図29に示すフローチャートに基づいて、図27のステップS187のリールエラー(E5エラー)の判定処理について説明する。
ステップS210において、回転リール62(回胴)が回転を停止したか否かが判定される。回転リール62が回転を停止したと判定された場合、当該処理は終了し、回転リール62が回転を停止していないと判定された場合、次のステップS211に進む。
ステップS211において、回転リール62(回胴)の回転が定常回転速度で回転している状態である定常回転の状態であるか否かが判定される。定常回転の状態であると判定された場合、ステップS210に戻り、定常回転の状態でないと判定された場合、次のステップS212に進む。
ステップS212において、エラーコード「E5」が設定される。そして、次のステップS213に進む。
ステップS213において、エラー処理が行われる。なお、このエラー処理は、後で詳細に説明する。そして、次のステップS214に進む。
ステップS214において、回転リール62の再起動が行われる。具体的には、いったん、回転を停止して、正常な回転加速度で正常な回転速度まで回転を開始するものである。なお、いったん、停止せずに正常な回転速度になるようにしてもよい。そして、次のステップS215に進む。
ステップS215において、回転リール62が回転を停止可能な状態となる。すなわち、当該ステップS215の回胴停止可を設定することにより、ストップスイッチ50の操作無しで回転リール62が停止すべき位置で停止する。そして、ステップS210に戻る。
図30に示すフローチャートに基づいて、図27のステップS190のメダル払出処理について説明する。
ステップS220において、停止図柄判定手段230によりメダルの払出しが有るか否かが判定される。メダルの払出しが有ると判定された場合、次のステップS221に進み、メダルの払出しが無いと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS221において、クレジットメダルの枚数が50枚であるか否かが判定される。クレジットメダルの枚数が50枚であると判定された場合、次のステップS222に進み、クレジットメダルの枚数が50枚未満であると判定された場合、ステップS227に進む。
ステップS222において、払出メダル切れエラー(E3エラー)の判定時間が設定される。予め定めた時間が経過しても払出しが行われない場合に、ホッパーユニット24の中のメダルが空になっていると判定するための判定時間の計時(時間のカウント)が開始される。そして、次のステップS223に進む。
ステップS223において、ホッパーユニット24のホッパーモータ95が回転を開始する。そして、次のステップS224に進む。
ステップS224において、払出メダル切れエラー(E3エラー)の判定時間が経過したか否かが判定される。当該判定時間が経過したと判定された場合、ステップS229に進み、当該判定時間が経過していないと判定された場合、ステップS225に進む。
ステップS225において、メダルが1枚、払出されたか否かが判定される。これは、ホッパーユニット24の払出センサ94によりメダルが1枚、払出されたか否かの検知が行われるものである。そして、メダルが1枚、払出されたと判定された場合、次のステップS226に進み、メダルが1枚、払出されていないと判定された場合、ステップS223に戻る。
ステップS226において、配当付与手段240により、メダルの払出しが終了したか否かが判定される。メダルの払出しが終了したと判定された場合、当該処理は終了し、メダルの払出しが終了していないと判定された場合、ステップS222に戻る。
一方、ステップS221でクレジットメダルの枚数が50枚未満であると判定された場合は、ステップS227において、クレジットメダルの枚数(貯留枚数)に1枚が加算される。そして、次のステップS228に進む。
ステップS228において、メダルの払出しが終了したか否かが判定される。メダルの払出しが終了したと判定された場合、当該処理は終了し、メダルの払出しが終了していないと判定された場合、ステップS221に戻る。
また、一方、ステップS224で当該判定時間が経過したと判定された場合は、ステップS229において、エラーコード「E3」が設定される。そして、次のステップS230に進む。
ステップS230において、エラー処理が行われる。なお、このエラー処理は、後で詳細に説明する。そして、ステップS222に戻る。
図31に示すフローチャートに基づいて、タイマ割込処理について説明する。
先ず、ステップS240において、リール駆動モータ65としてのステッピングモータに位相出力処理が行われる。具体的には、このステッピングモータに対して、回転リール62の回転のための励磁データが出力されるものである。そして、次のステップS241に進む。
ステップS241において、メイン制御手段200の送信手段310からサブ制御手段500の受信手段510へコマンド送信処理が行われる。具体的には、このコマンドは、メイン制御手段200から通常に送信しているサブ制御手段500へのコマンド送信処理であって、実際に送信手段310から受信手段510へ送信するものである。そして、次のステップS242に進む。
ステップS242において、電源ユニット43において、電断(電源の遮断、すなわち電力供給の中止)となったか否かが判定される。電断になったと判定された場合は、ステップS250に進み、電断になっていないと判定された場合は、ステップS243に進む。
ステップS243において、ランプ処理が行われる。このランプは、特に図示していないが、ベット数表示ランプや、再遊技表示ランプ等であって、メイン制御手段200で制御処理するものである。そして、次のステップS244に進む。
ステップS244において、入力ポートスイッチ状態設定が行われる。この入力ポートスイッチ状態設定は、図25に示す「すべての入力ポートスイッチ状態設定」が行われる。つまり、このステップS244が行われた後は、入力ポート0〜2入力データ、入力ポート0〜2立上りデータ、及び、入力ポート0〜2立下りデータに「1」又は「0」が設定された状態となる。そして、次のステップS245に進む。
ステップS245において、使用領域外用割込み処理が行われる。なお、この使用領域外用割込み処理は、後で詳細に説明する。そして、次のステップS246に進む。
ステップS246において、メイン制御手段200からサブ制御手段500へ送信するための送信用コマンドがあるか否かが判定される。当該送信用コマンドがあると判定された場合、ステップS247に進み、設定されている送信用コマンド(後述する投入異常、払出異常、ドア状態等)の送信処理を行い、当該送信用コマンドがないと判定された場合、ステップS248に進む。
ステップS248において、エラーデータがあるか否かが判定される。このエラーデータは、メイン制御手段200でエラー報知する(エラー処理に移行する)ためのフラグであって、エラーデータが設定される(オン状態となる)と、メイン制御手段200でエラー処理に移行することになるものである。エラーデータが設定されている(オン状態である)と判定された場合、ステップS249に進み、エラーデータが設定されていない(オン状態でない)と判定された場合、ステップS251に進む。
ステップS251において、メダルの投入判定が行われる。そして、次のステップS252に進む。
ステップS252において、メダルの払出判定が行われる。そして、次のステップS253に進む。
ステップS253において、タイマ更新処理が行われる。そして、次のステップS254に進む。
ステップS254において、ポート出力処理が行われる。そして、次のステップS255に進む。
ステップS255において、外部信号出力処理が行われる。なお、この外部信号出力処理は、後で詳細に説明する。そして、次のステップS256に進む。
ステップS256において、回転リール62(回胴)の制御処理が行われる。そして、当該処理が終了する。
一方、ステップS242で電断になったと判定された場合は、ステップS250において、電断処理が行われる。なお、この電断処理は、後で詳細に説明する。そして、当該処理が終了する。
また、一方、ステップS248でエラーデータがあると判定された場合、ステップS249において、エラー処理が行われる。なお、このエラー処理は、後で詳細に説明する。そして、当該処理が終了する。
図32に示すフローチャートに基づいて、図31のステップS250の電断処理について説明する。
ステップS260において、スタックポインタの設定が行われる。これはスタックと呼ばれるメモリ領域のうち、最も直近に参照された位置のアドレスを保持しているものである。そして、次のステップS261に進む。
ステップS261において、電断フラグの設定が行われる。予め定めた所定の数値を記憶するものである。そして、次のステップS262に進む。
ステップS262において、チェックサム値の設定が行われる。そして、当該処理が終了する。
図33に示すフローチャートに基づいて、図31のステップS255の外部信号出力処理について説明する。
ステップS270において、ドア(具体的には、前扉14)が開状態であるか否かが判定される。具体的には、扉センサ(扉開閉用スイッチ19)のON、OFFの検知信号により判定しているものである。前扉14が閉状態である場合は、ステップS272に進み、前扉14が開状態である場合には、次のステップS271に進む。
ステップS271において、外部信号5出力保留タイマの設定が行われる。具体的には、外部信号5出力保留タイマのカウント(計時)が開始されるものである。ここで、「出力保留タイマ」は、ドア(前扉14)が開状態になったり、所定のエラーが発生したりした場合等に所定の信号を出力し続けるためのタイマとなるものである。具体的には、例えば、ドア(前扉14)が開放すると、開放したときから3秒間タイマが設定され、その間にドア(前扉14)が開状態から閉状態へ移行しても、3秒間の当該タイマの時間を経過しないと、信号がオフ状態にならないように設定されているものである。これにより、仮に瞬間的に開状態から閉状態へ移行しても、ドア(前扉14)がいったん開放されたという状態を確実に外部に出力することができるものである。この信号出力は、具体的には、外部集中端子板18により、遊技ホールのホール管理者が管理するホールコンピュータへ出力されるものである。なお、後述する外部信号4出力保留タイマの「保留タイマ」も同様の機能を有するものである。そして、次のステップS272に進む。
ステップS272において、外部信号5出力保留タイマが作動中であるか否かが判定される。外部信号5出力保留タイマが作動中であると判定された場合、ステップS273に進み、外部信号5出力保留タイマが作動中でないと判定された場合、ステップS274に進む。
ステップS273において、外部信号5がオン状態となる。そして、ステップS275に進む。
一方、ステップS272で外部信号5出力保留タイマが作動中でないと判定された場合は、ステップS274において、外部信号5をオフ状態にする。そして、ステップS275に進む。
ステップS275において、特定条件に一致したか否かが判定される。ここで、この特定条件に一致するとは、具体的には、(1)E0エラー、(2)E1エラー、(3)E2エラー、(4)E7エラー、(5)EAエラー、(6)E0エラー判定フラグオン、(7)E2エラー判定フラグオン、(8)EAエラー判定フラグオンの(1)〜(8)のいずれかに該当していることを意味する。ここで、(1)〜(5)は、エラーコードに対応するエラーが発生した状態を示す正規のエラー信号によるものであり、(6)〜(8)の「エラー判定フラグ」は、所謂予約フラグ(保留フラグ)のことである。そして、特定条件のいずれかに一致していると判定された場合は、次のステップS276に進み、特定条件のいずれにも一致していないと判定された場合は、ステップS277に進む。
ステップS276において、外部信号4出力保留タイマの設定が行われる。具体的には、外部信号4出力保留タイマのカウント(計時)が開始されるものである。そして、次のステップS277に進む。
ステップS277において、外部信号4出力保留タイマが作動中であるか否かが判定される。外部信号4出力保留タイマが作動中であると判定された場合、次のステップS278に進み、外部信号4出力保留タイマが作動中でないと判定された場合、ステップS279に進む。
ステップS278において、外部信号4がオン状態となる。そして、当該処理が終了する。
一方、ステップS277で外部信号4の出力保留タイマが作動中でないと判定された場合、ステップS279において、外部信号4がオフ状態となる。そして、当該処理が終了する。
図34に示すフローチャートに基づいて、図31のステップS245の使用領域外用割込み処理について説明する。
ステップS280において、メダルセレクタ17のセレクターセンサ(具体的には、投入センサ92)の監視処理が行われる。なお、このセレクターセンサ(具体的には、投入センサ92)の監視処理は後で詳細に説明する。そして、次のステップS281に進む。
ステップS281において、払出センサ94の監視処理が行われる。なお、この払出センサ94の監視処理は後で詳細に説明する。そして、次のステップS282に進む。
ステップS282において、ドア(具体的には前扉14)の監視処理が行われる。なお、このドア(具体的には前扉14)の監視処理は後で詳細に説明する。そして、当該処理が終了する。
図35に示すフローチャートに基づいて、図34のステップS280のセレクターセンサの監視処理について説明する。
ステップS290において、セレクターセンサCがタイムオーバーか否かが判定される。これは、セレクターセンサCにおいて、1.6秒間、オン状態が継続するとE0エラー(投入メダルエラー)とするためのものである。セレクターセンサCがタイムオーバーであると判定された場合、次のステップS291に進み、セレクターセンサCがタイムオーバーでないと判定された場合、ステップS294に進む。
ステップS291において、E0エラーフラグをエラー判定フラグに設定する。そして、E0エラーフラグ及びエラー判定フラグがオン(ON)状態となる。このエラー判定フラグは、エラーが発生してエラー処理に移行することを予約(保留)するフラグである。なお、このエラー判定フラグに基づき、後述する送信用コマンドの「投入異常」や「払出異常」等がサブ制御手段500に送信されるものである。そして、次のステップS292に進む。
ステップS292において、いずれかの回転リール62が回転中であるか否かが判定される。回転リール62が回転中であると判定された場合、次のステップS293に進み、回転リール62が回転中でないと判定された場合、ステップS294に進む。
ステップS293において、メイン制御手段200からサブ制御手段500への送信用コマンドにメダルの「投入異常」が設定される。そして、次のステップS294に進む。
ステップS294において、いずれかの回転リール62が回転中であるか否かが判定される。いずれかの回転リール62が回転中であると判定された場合、ステップS298に進み、いずれの回転リール62も回転中でないと判定された場合、ステップS295に進む。
ステップS295において、メダルが払出中であるか否かが判定される。メダルが払出中であると判定された場合、ステップS298に進み、メダルが払出中でないと判定された場合、ステップS296に進む。
ステップS296において、ステップS291において設定されるE0エラー(投入メダルエラー)フラグがオン状態であるか否かが判定される。E0エラーフラグがオン状態であると判定された場合、E0エラーのエラー判定フラグがクリアされ、ステップS302に進み、また、E0エラーフラグがオン状態でないと判定された場合、ステップS297に進む。
ステップS297において、ステップS171(図26参照)又はステップS299において設定されるEAエラー(センサエラー)フラグがオン状態であるか否かが判定される。EAエラーフラグがオン状態であると判定された場合、EAエラーのエラー判定フラグがクリアされ、ステップS303に進み、EAエラーフラグがオン状態でないと判定された場合、図36に示すステップS304に進む。
一方、ステップS294でいずれかの回転リール62が回転中であると判定された場合は、ステップS298において、投入センサ92としてのセレクターセンサA又はBがオン状態であるか否かが判定される。セレクターセンサA又はBがオン状態であると判定された場合、ステップS299に進み、セレクターセンサA及びBのいずれもオン状態でないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS299において、EAエラー(センサエラー)フラグをエラー判定フラグに設定する。このエラー判定フラグは、エラーが発生してエラー処理に移行することを予約するフラグである。そして、次のステップS300に進む。
ステップS300において、回転リール62が回転中であるか否かが判定される。回転リール62が回転中であると判定された場合、ステップS301に進み、回転リール62が回転中でないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS301において、メイン制御手段200からサブ制御手段500への送信用コマンドにメダルの「投入異常」が設定される。そして、当該処理が終了する。
一方、ステップS296でE0エラーフラグがオン状態であると判定された場合、ステップS302において、エラーコード「E0」によりエラーデータが設定される(エラーデータのフラグがオン状態に設定される)。このエラーデータが設定されるとは、エラーデータのフラグがオン状態になることを意味し、メイン制御手段200でエラー処理に移行するためのフラグがオン状態になることを意味する。そして、当該処理が終了する。
一方、ステップS297でEAエラーフラグがオン状態であると判定された場合は、ステップS303において、エラーコード「EA」によりエラーデータが設定される(エラーデータのフラグがオン状態に設定される)。そして、当該処理が終了する。
図36に示すフローチャートに基づいて、図35に続いて、セレクターセンサの監視処理について説明する。
ステップS304において、キャンセルコイルがオン状態になっているか否かが判定される。なお、このキャンセルコイルは、特に図示していないが、メダルセレクタ17において、メダル投入口38から投入されたメダルをホッパーユニット24側へ投入してクレジットメダルとするか、又は、メダル受け皿26へ排出させるかのメダル通路の切り換えを行うためのものである。メダル投入口38から投入されたメダルは、キャンセルコイルがオン状態のときクレジットメダルとして採用され、オン状態でないときには、メダル受け皿26は排出される。キャンセルコイルがオン状態であると判定された場合、次のステップS305に進み、キャンセルコイルがオン状態でないと判定された場合、ステップS298(図35参照)に進む。
ステップS305において、セレクターセンサBのタイミングチャートが立下り状態(オン状態からオフ状態へ移行する状態)であるか否かが判定される。このセレクターセンサBのタイミングチャートの立下り状態とは、通路内において、セレクターセンサBの前をメダルが通過して過ぎ去ろうとしている状態を意味する。立下り状態であると判定された場合、ステップS307に進み、立下り状態でないと判定された場合、ステップS306に進む。
ステップS306において、セレクターセンサAのタイミングチャートが立下りの状態(オン状態からオフ状態へ移行する状態)であるか否かが判定される。同様に、セレクターセンサAの前をメダルが通過して過ぎ去ろうとしている状態を意味する。立下り状態であると判定された場合、ステップS309へ進み、立下り状態でないと判定された場合、図37に示すステップS310に進む。
一方、ステップS305でセレクターセンサBのタイミングチャートが立下り状態であると判定された場合、ステップS307において、メダルの通過順が異常であるか否かが判定される。このメダルの通過順が異常であるか否かとは、セレクターセンサA、B、Cは、メダルの通過順としては、セレクターセンサC、セレクターセンサA、セレクターセンサBの順番に検知するように配置されているため、当該順番で検知されていない場合には、異常であると判定されるものである。メダルの通過順が異常であると判定された場合、ステップS303(図35参照)に進み、メダルの通過順が異常でないと判定された場合、ステップS308に進む。
ステップS308において、EAタイマがクリア(初期化)される。そして、当該処理が終了する。
また、一方、ステップS306でセレクターセンサAのタイミングチャートが立下り状態であると判定された場合は、ステップS309において、メダルの通過順が異常であるか否かが判定される。メダルの通過順が異常であると判定された場合、ステップS302(図35参照)に進み、メダルの通過順が異常でないと判定された場合、図37のステップS312に進む。
図37に示すフローチャートに基づいて、図36に続いて、セレクターセンサの監視処理について説明する。
ステップS310において、セレクターセンサBのタイミングチャートが立上り状態(オフ状態からオン状態への移行状態)であるか否かが判定される。このセレクターセンサBのタイミングチャートの立上り状態とは、通路内において、セレクターセンサBの前にメダルが移行してきた状態を意味する。セレクターセンサBのタイミングチャートが立上り状態であると判定された場合、ステップS313に進み、立上り状態でないと判定された場合、ステップS311に進む。
ステップS311において、セレクターセンサAのタイミングチャートが立上り状態であるか否かが判定される。このセレクターセンサAのタイミングチャートの立上り状態とは、通路内において、セレクターセンサAの前にメダルが移行してきた状態を意味する。セレクターセンサAのタイミングチャートが立上り状態であると判定された場合、ステップS315に進み、立上り状態でないと判定された場合、ステップS312に進む。
ステップS312において、EAタイマが予め定めた所定の時間が経過(カウントダウン、減算)して、0になったか否かが判定される。EAタイマが0になっていると判定された場合、ステップS303(図35参照)に進み、EAタイマが0になっていないと判定された場合、当該処理は終了する。
一方、ステップS310でセレクターセンサBのタイミングチャートの立上り状態であると判定された場合は、ステップS313において、メダルの通過順が異常であるか否かが判定される。メダルの通過順が異常であると判定された場合、ステップS303(図35参照)に進み、メダルの通過順が異常でないと判定された場合、ステップS314に進む。
ステップS314において、EAタイマが設定される。そして、当該処理が終了する。
また、一方、ステップS311でセレクターセンサAのタイミングチャートが立上り状態であると判定された場合、ステップS315において、セレクターセンサCオフから500ms以上経過しているか否かが判定される。当該条件を満足していると判定された場合は、ステップS302(図35参照)に進み、当該条件を満足していないと判定された場合は、ステップS316に進む。
ステップS316において、メダルの通過順が異常であるか否かが判定される。セレクターセンサA、B、Cの検知順番に基づいて、メダルの通過順が異常であると判定された場合は、ステップS302(図35参照)に進み、メダルの通過順が異常でないと判定された場合は、ステップS317に進む。
ステップS317において、EAタイマが設定される。そして、当該処理が終了する。
図38に示すフローチャートに基づいて、図34に示すステップS281の払出センサの監視処理について説明する。
ステップS320において、いずれかの回転リール62が回転中であるか否かが判定される。いずれかの回転リール62が回転中であると判定された場合、ステップS321に進み、いずれの回転リール62も回転中でない、すなわち全ての回転リール62が回転を停止していると判定された場合、ステップS323に進む。
ステップS321において、払出センサA又はBがオン状態であるか否かが判定される。払出センサA又はBがオン状態であると判定された場合、ステップS322に進み、払出センサA及びBのいずれもオン状態でないと判定された場合、ステップS323に進む。
ステップS322において、メイン制御手段200からサブ制御手段500への送信用コマンドにメダルの「払出異常」が設定される。そして、次のステップS323に進む。
ステップS323において、ステップS328において設定されたエラー判定フラグとしてのE2エラーフラグがオン状態であるか否かが判定される。E2エラーフラグがオン状態であると判定された場合、ステップS328に進み、E2エラーフラグがオン状態でない、オフ状態であると判定された場合、ステップS324に進む。
ステップS324において、エラーコードE7の判定時間がちょうど経過したか否かが判定される。エラーコードE7の判定時間がちょうど経過したと判定された場合、ステップS325に進み、エラーコードE7の判定時間が経過していないと判定された場合、ステップS331に進む。
ステップS325において、ホッパーユニット24が駆動中であるか否かが判定される。具体的には、ホッパーモータ95が回転駆動中であるか否かが判定される。ホッパーユニット24が駆動中であると判定された場合、ステップS326に進み、ホッパーユニット24が駆動中でないと判定された場合、ステップS331に進む。
ステップS326において、払出センサBがオン状態であるか否かが判定される。払出センサBがオン状態であると判定された場合、ステップS331に進み、オン状態でないと判定された場合、ステップS327に進む。
ステップS327において、エラーコード「E7」により、メイン制御手段200に用いられるエラーデータが設定される。そして、当該処理が終了する。
一方、ステップS323でE2エラーフラグがオン状態であると判定された場合は、ステップS328において、E2エラーフラグが、エラー判定フラグに設定される。すなわち、E2エラーフラグのオン状態により、エラー判定フラグがオン状態に設定される。そして、ステップS329に進む。
ステップS329において、いずれかの回転リール62が回転中であるか否かが判定される。いずれかの回転リール62が回転中であると判定された場合、当該処理は終了し、全ての回転リール62が回転中でない、すなわち停止していると判定された場合、E2エラーのエラー判定フラグをクリアし、ステップS330に進む。
ステップS330において、エラーコードE2が、メイン制御手段200で用いられるエラーデータに設定される。そして、当該処理が終了する。
一方、ステップS324でエラーコードE7の判定時間が経過していないと判定された場合、ステップS325でホッパーユニット24が駆動中でないと判定された場合、ステップS326で払出センサBがオン状態であると判定された場合は、ステップS331において、払出センサA又はBがオン状態であるか否かが判定される。払出センサA又はBがオン状態であると判定された場合、ステップS332に進み、払出センサA及びBもオン状態でないと判定された場合、図39のステップS350に進む。
ステップS332において、ホッパーユニット24が駆動中であるか否か、具体的には、ホッパーモータ95が回転駆動中であるか否かが判定される。ホッパーユニット24が駆動中であると判定された場合、ステップS333に進み、ホッパーユニット24が駆動中でないと判定された場合、ステップS328に進む。
ステップS333において、払出センサAが立上り状態(オフ状態からオン状態への移行状態)であるか否かが判定される。立上り状態であると判定された場合、ステップS334に進み、立上り状態でないと判定された場合、図39のステップS350に進む。
ステップS334において、E1タイマが設定される(E1タイマのカウントダウン(計時)が開始される)。そして、当該処理は終了する。
図39に示すフローチャートに基づいて、図38に続いて、払出センサの監視処理について説明する。
ステップS350において、ホッパーユニット24が駆動中であるか否か、具体的には、ホッパーモータ95が回転駆動中であるか否かが判定される。ホッパーユニット24が駆動中であると判定された場合、ステップS351に進み、ホッパーユニット24が駆動中でないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS351において、エラーコードE7の判定時間経過後に払出センサA及びBの両方がオフ状態であるか否かが判定される。両方ともオフ状態であると判定された場合、ステップS353に進み、両方ともオフ状態ではない、すなわち少なくとも一方がオン状態であると判定された場合、ステップS352に進む。
ステップS352において、E1タイマで所定時間が経過(カウントダウン(減算))して残り時間が0になっているか否かが判定される。E1タイマが0になっていると判定された場合、ステップS353に進み、0になっていないと判定された場合、ステップS354に進む。
ステップS353において、エラーコード「E1」により、メイン制御手段200で用いられるエラーデータが設定される。そして、当該処理が終了する。
一方、ステップS352でE1タイマで所定時間が経過(カウントダウン(減算))して残り時間が0になっていない場合は、ステップS354において、払出センサAが立下り状態(オン状態からオフ状態へ移行する状態)であるか否かが判定される。立下り状態であると判定された場合は、ステップS355に進み、立下り状態でないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS355において、E1タイマのクリア(初期化)が行われる。そして、次のステップS356に進む。
ステップS356において、払出センサAの立上り状態(オフ状態からオン状態へ移行する状態)から立下り状態(オン状態からオフ状態へ移行する状態)の間に払出センサBの立下り状態(オン状態からオフ状態へ移行する状態)が発生したか否かが判定される。立下り状態が発生したと判定された場合、当該処理は終了し、立下り状態が発生していないと判定された場合、ステップS353に進む。
図40に示すフローチャートに基づいて、図34のステップS282のドア(前扉14)の監視処理について説明する。
ステップS360において、ドア(前扉14)の監視保留タイマにより予め定めた所定時間が経過したか否かが判定される。経過したと判定された場合は、ステップS361に進み、経過していないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS361において、ドア(前扉14)の状態が取得される。そして、次のステップS362に進む。
ステップS362において、取得したドア(前扉14)の状態が前回取得したドア(前扉14)情報と異なるか否かが判定される。当該情報と異なると判定された場合、次のステップS363に進み、当該情報と異ならないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS363において、ドア(前扉14)の状態が更新される。そして、次のステップS364に進む。
ステップS364において、メイン制御手段200からサブ制御手段500へ送信するための送信用コマンドにドア(前扉14)状態が設定される。そして、次のステップS365に進む。
ステップS365において、ドア(前扉14)監視保留タイマが設定される。そして、当該処理が終了する。
図41に示すフローチャートに基づいて、図28のステップS202、図29のステップS213、図30のステップS230、図31のステップS249のエラー処理について説明する。
ステップS370において、現在の遊技状態が保存される。そして、次のステップS371に進む。
ステップS371において、発生しているエラーの状態(エラー状態)をエラーフラグとしてサブ制御手段500へ送信する。具体的には、メイン制御手段200の送信手段310からサブ制御手段500の受信手段510へ送信されるものである。そして、次のステップS372に進む。
ステップS372において、払出枚数表示器88の内容が保存される。そして、次のステップS373に進む。
ステップS373において、メイン側報知手段300により払出枚数表示器88にエラーコード表示が行われ、エラーコードが表示される。そして、次のステップS374に進む。
ステップS374において、ホッパーユニット24及びキャンセルコイル(メダルセレクタ17)の状態が保存される。そして、次のステップS375に進む。
ステップS375において、ホッパーユニット24及びキャンセルコイル(メダルセレクタ17)の設定(オフ状態)が行われる。そして、次のステップS376に進む。
ステップS376において、E4エラーの状態であるか否かが判定される。E4エラーの状態であると判定された場合、ステップS388に進み、E4エラーの状態でないと判定された場合、ステップS377に進む。
ステップS377において、E3エラー状態であるか否かが判定される。E3エラー状態であると判定された場合、ステップS378に進み、E3エラー状態でないと判定された場合、ステップS379に進む。
ステップS378において、エラー解除センサがオン状態であるか否かが判定される。なお、このステップS378は、E3エラー(ホッパーエンプティエラー)となるので、ここでのエラー解除センサは、ドアキーリセットとなるものである。このドアキーリセットは、前扉14を開くための鍵(ドアキー)を、前扉14の解錠方向とは反対の方向に回すことで成立するものである。エラー解除センサがオン状態であると判定された場合、ステップS381に進み、エラー解除センサがオン状態でないと判定された場合、ステップS379に進む。
ステップS379において、設定変更スイッチ46がオン状態であるか否かが判定される。なお、ここでの設定変更スイッチ46がリセットスイッチになるものである。設定変更スイッチ46がオン状態であると判定された場合、ステップS380に進み、オン状態でないと判定された場合、ステップS376に戻る。
ステップS380において、ドア(前扉14)の開閉センサ(具体的には、扉開閉用スイッチ19)がオン状態であるか否かが判定される。オン状態であると判定された場合、ステップS376に戻り、オン状態でないと判定された場合、ステップS381に進む。
ステップS381において、セレクターセンサA、B、C、払出センサA、Bのいずれかがオン状態であるか否かが判定される。オン状態であると判定された場合、ステップS376に戻り、オン状態でないと判定された場合、ステップS382に進む。
ステップS382において、ホッパーユニット24及びキャンセルコイルの状態を元の状態に復帰させる。そして、次のステップS383に進む。
ステップS383において、エラーコード表示のクリア(初期化)が行われる。そして、次のステップS384に進む。
ステップS384において、払出枚数表示器88の内容の復帰が行われる。そして、ステップS385に進む。
ステップS385において、遊技状態の復帰が行われる。そして、ステップS386に進む。
ステップS386において、サブ制御手段500へエラー解除イベント(信号)の送信が行われる。そして、次のステップS387に進む。
ステップS387において、サブ制御手段500のメダル払出開始イベント(信号)の送信判定が行われる。そして、当該処理が終了する。
一方、ステップS376のE4エラーの状態であると判定された場合、ステップS388において、設定変更が行われるまで待機状態となる。
図42に示すフローチャートに基づいて、設定変更処理について説明する。
ステップS390において、スタック領域がクリア(初期化)される。そして、次のステップS391に進む。
ステップS391において、RAM領域がクリア(初期化)される。なお、当該処理は後で詳細に説明する。そして、次のステップS392に進む。
ステップS392において、設定変更時における初期設定が行われる。そして、次のステップS393に進む。
ステップS393において、メイン制御手段200の送信手段310からサブ制御手段500の受信手段510へ設定変更状態が開始されたことを示すコマンドが送信される。そして、次のステップS394に進む。
ステップS394において、メイン制御手段200のRAMのバックアップ不良が設定されているか否かが判定される。そして、バックアップ不良が設定されていると判定された場合、ステップS395に進み、バックアップ不良が設定されていないと判定された場合、ステップS405に進む。
ステップS395において、設定表示器89に「C」の表示が行われる。そして、次のステップS396に進む。
ステップS396において、割込み可となる、すなわち、図31に示すタイマ割込処理の実行が許容され、図31に示すフローチャートの処理が行われる。そして、次のステップS397に進む。
ステップS397において、設定変更後に予定される設定値(設定変更予定値)が0でない場合は次のステップS398に進み、0である場合はステップS399に進む。
ステップS398において、スタートスイッチ40がオン状態になっているか否かが判定される。オン状態になっていると判定された場合、ステップS406に進み、オン状態になっていないと判定された場合、次のステップS399に進む。
ステップS399において、設定変更スイッチ46がオン状態になっているか否かが判定される。オン状態になっていると判定された場合、次のステップS400に進み、オン状態になっていないと判定された場合、ステップS396に戻る。
ステップS400において、チャタリング防止ウェイトが設定される。具体的には、このチャタリング防止ウェイトにより、設定変更スイッチ46の1度の操作で設定変更予定値が2以上更新されることを防止している。そして、次のステップS401に進む。
ステップS401において、スイッチ入力用立上り、立下りフラグがクリア(初期化)される。つまり、このステップS401が行われることにより、入力ポート0〜2立上りデータ、及び、入力ポート0〜2立下りデータ(図4参照)のうち、初期化対象となるデータが初期化される。そして、次のステップS402に進む。このステップS401における初期化は、初期化対象となるデータにOFF(0)が設定される。
ステップS402において、設定変更予定値が+1、すなわち、次の段階へ更新される。例えば、設定変更予定値が2の場合は3へ更新され、6の場合は1へ更新される。そして、次のステップS403に進む。
ステップS403において、設定変更予定値が7より小さくない場合は次のステップS404に進み、7より小さい場合はステップS405に進む。
ステップS404において、設定変更用の初期値が設定される。ここでの初期値は、1〜6の中の1つの値とされている。そして、次のステップS405に進む。
ステップS405において、設定表示器89に設定変更予定値が表示される。そして、ステップS396に戻る。
一方、ステップS398でスタートスイッチ40がオン状態になっていると判定された場合、ステップS406において、スイッチ入力用立上り、立下りフラグがクリア(初期化)される。つまり、このステップS406が行われることにより、入力ポート0〜2立上りデータ、及び、入力ポート0〜2立下りデータ(図4参照)のうち、初期化対象となるデータが初期化される。そして、次のステップS407に進む。このステップS406における初期化は、初期化対象となるデータにOFF(0)が設定される。
ステップS407において、割込み可となる、すなわち、図31に示すタイマ割込処理の実行が許容され、図31に示すフローチャートの処理が行われる。そして、次のステップS408に進む。
ステップS408において、設定キースイッチ45がオフ状態であるか否かが判定される。オフ状態であると判定された場合、ステップS409に進み、オフ状態でないと判定された場合、ステップS407に進む。
ステップS409において、設定値の確定が行われる。そして、当該処理が終了する。
図43に示すフローチャートに基づいて、図42のステップS391のRAM領域クリアについて説明する。
ステップS410において、RAMエラーが発生しているか否かが判定される。RAMエラーが発生していると判定された場合、次のステップS411に進み、RAMエラーが発生しないと判定された場合、ステップS412に進む。
ステップS411において、メイン制御手段200のRAMの番地のうち、RTモードに対応する番地(図4参照)から番地「F0FF」までに格納されたデータがクリア(初期化)される。そして、当該処理が終了する。
ステップS412において、メイン制御手段200のRAMの番地のうち、抽せん乱数に対応する番地(図4参照)から番地「F0FF」までに格納されたデータがクリア(初期化)される。そして、当該処理が終了する。
ここで、図43において、ステップS411又はステップS412の何れかが行われたとしても、入力ポート0〜2入力データ、入力ポート0〜2立上りデータ、及び、入力ポート0〜2立下りデータに「0」が設定される(図4参照)。つまり、図43に示す「RAM領域クリア」が行われた後は、入力ポート0〜2入力データ、入力ポート0〜2立上りデータ、及び、入力ポート0〜2立下りデータに「0」が設定された状態となる。
図44に示すフローチャートに基づいて、サブ制御手段500におけるエラー報知処理について説明する。
先ず、ステップS420において、サブ制御手段500の受信手段510が、メイン制御手段200の送信手段310からステップS247における送信用コマンドを受信したか否かが判定される。送信用コマンドを受信したと判定された場合、次のステップS421に進み、送信用コマンドを受信していないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS421において、送信用コマンドがドア状態か否かが判定される。具体的には、送信用コマンドが、ドア(前扉14)の開閉に関するドア状態のものであるか否かが判定されるものである。送信用コマンドがドア状態のものであると判定された場合、ステップS427に進み、送信用コマンドがドア状態のものではないと判定された場合、ステップS422に進む。
ステップS422において、エラー報知が行われる。具体的には、スピーカー72から「エラーです」の音声報知が行われる。そして、次のステップS423に進む。
ステップS423において、ステップS371におけるエラーフラグを受信しているか否かが判定される。エラーフラグを受信していると判定された場合は、ステップS424に進み、エラーフラグを受信していないと判定された場合は、待機状態となる。
ステップS424において、エラー再報知が行われる。そして、次のステップS425に進む。
ステップS425において、エラー解除イベント(信号)を受信しているか否かが判定される。エラー解除イベント(信号)を受信していると判定された場合、次のステップS426に進み、エラー解除イベント(信号)を受信していないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS426において、エラー報知がクリア(初期化)される。すなわち、エラー報知が行われていない状態に戻る。そして、当該処理は終了する。
一方、ステップS421で送信用コマンドがドア状態(前扉14の開閉状態)であると判定された場合は、ステップS427において、ドア状態が前扉14の開状態であるか否かが判定される。前扉14が開状態であると判定された場合、ステップS429に進み、前扉14が開状態でない、すなわち閉状態であると判定された場合、ステップS428に進む。
ステップS428において、エラー報知がクリア(初期化)される。具体的には、スピーカー72からの音声出力を停止する。そして、当該処理は終了する。
一方、ステップS427でドア状態が開状態であると判定された場合は、ステップS429において、エラー報知が行われる。具体的には、スピーカー72から音声が出力される。そして、当該処理は終了する。
(作用効果)
設定変更状態は、スタートスイッチ40に対する決定操作が行われる前の状態である決定前状態と、決定操作が行われた後の状態である決定後状態とがある。また、設定変更状態は、決定後状態において設定キースイッチ45に対する終了操作が行われることで当該設定変更状態を終了するよう構成されている。
そして、設定変更制御手段270は、スタートスイッチ40に対する決定操作が継続された状態で、設定キースイッチ45に対する開始操作を伴い電源スイッチ44に対し電源投入操作がされた場合には、決定操作が行われたと判定して決定後状態に制御する。その後、設定変更制御手段270は、設定キースイッチ45に対する終了操作のみが行われることで設定変更状態を終了させる。
つまり、本実施の形態は、スタートスイッチ40に対する決定操作が継続された状態で設定変更状態が開始された場合には、既に決定後状態となっており、設定キースイッチ45に対する終了操作のみが行われることで設定変更状態を終了させることができる。
そのため、本実施の形態によれば、設定変更作業として同一設定への打ち直しを行う場合における作業時間の効率化を図ることができる。
本実施の形態では、設定変更制御手段270が取得するスタートスイッチ40の情報として、0又は1のビット値を含む入力データと、入力データのビット値に変化があった場合に変化後の入力データに対応するビット値が設定される立上りデータと、が少なくとも設けられている。
そして、設定変更制御手段270は、設定変更状態へ制御が行われると、ステップS391のRAM領域クリア(図42参照)で入力データ及び立上りデータのビット値を初期化する。ただし、設定変更制御手段270は、設定変更状態となる前からスタートスイッチ40に対する決定操作が継続されている場合には、ステップS391のRAM領域クリア(図42参照)後のステップS396の割込み可(図42参照)で入力データのビット値を変化させるとともに、変化後の入力データに対応するビット値を立上りデータのビット値に設定する。その後、設定変更制御手段270は、ステップS398(図42参照)において決定操作が行われたと判定する。
つまり、本実施の形態では、スタートスイッチ40に対する決定操作が行われたことを立上りデータのビット値の変化を契機として検知している。そして、立上りデータのビット値が変化するための条件は、入力データのビット値が変化することとなっている。
以上より、本実施の形態によれば、設定変更作業として同一設定への打ち直しを行う場合における作業時間の効率化を図ることができるスタートスイッチ40の制御を行うことができる。
本実施の形態では、スタートスイッチ40に対して、複数の回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるための操作である始動操作を行うことが可能とされている。
そして、メイン制御手段200は、スタートスイッチ40に対する操作が継続された状態で、設定キースイッチ45に対する開始操作を伴わず電源スイッチ44に対し電源投入操作がされた場合には、始動操作が行われたと判定せず、複数の回転リール62の図柄61の変動表示を行わないこととしている。
つまり、本実施の形態は、設定変更を伴わない電断復帰時にスタートスイッチ40に対する操作を継続していても、始動操作が行われたと判定せず、複数の回転リール62の図柄61の変動表示を行わないこととしている。
そのため、本実施の形態によれば、設定変更を伴わない電断復帰時にスタートスイッチ40に対する操作を継続している場合に、スタートスイッチ40に対する始動操作が行われたと判定されてしまい、複数の回転リール62の図柄61の変動表示が行われてしまうという事象を防止できる。
設定変更状態は、設定変更スイッチ46に対する変更操作が行われる前の状態である変更前状態と、変更操作が行われた後の状態である変更後状態とがある。
そして、設定変更制御手段270は、設定変更スイッチ46に対する変更操作が継続された状態で、設定キースイッチ45に対する開始操作を伴い電源スイッチ44に対し電源投入操作がされた場合には、変更操作が行われたと判定し、設定値を次の段階へ変更させた変更後状態に制御する。
つまり、本実施の形態は、設定変更スイッチ46に対する変更操作が継続された状態で設定変更状態が開始された場合には、既に設定値が次の段階へ変更された変更後状態となっている。
そのため、本実施の形態によれば、設定変更作業として次の段階の設定値への変更を行う場合における作業時間の効率化を図ることができる。
本実施の形態では、設定変更制御手段270が取得する設定変更スイッチ46の情報として、0又は1のビット値を含む入力データと、入力データのビット値に変化があった場合に変化後の入力データに対応するビット値が設定される立上りデータと、が少なくとも設けられている。
そして、設定変更制御手段270は、設定変更状態へ制御が行われると、ステップS391のRAM領域クリア(図42参照)で入力データ及び立上りデータのビット値を初期化する。ただし、設定変更制御手段270は、設定変更状態となる前から設定変更スイッチ46に対する変更操作が継続されている場合には、ステップS391のRAM領域クリア(図42参照)後のステップS396の割込み可(図42参照)で入力データのビット値を変化させるとともに、変化後の入力データに対応するビット値を立上りデータのビット値に設定する。その後、設定変更制御手段270は、ステップS399(図42参照)において変更操作が行われたと判定する。
つまり、本実施の形態では、設定変更スイッチ46に対する変更操作が行われたことを立上りデータのビット値の変化を契機として検知している。そして、立上りデータのビット値が変化するための条件は、入力データのビット値が変化することとなっている。
以上より、本実施の形態によれば、設定変更作業として次の段階の設定値への変更を行う場合における作業時間の効率化を図ることができる設定変更スイッチ46の制御を行うことができる。
本実施の形態におけるメイン制御手段200は、特定事象の発生を検知する特定事象検知手段280を備えるとともに、特定事象の検知に基づいて所定のエラー状態に制御する。また、本実施の形態では、設定変更スイッチ46に対して、所定のエラー状態を解除するための操作である解除操作を行うことが可能とされている。
そして、メイン制御手段200は、所定のエラー状態中に電断が発生した後、設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態で、設定キースイッチ45に対する開始操作を伴わず電源スイッチ44に対し電源投入操作がされた場合には、解除操作が行われたと判定せず、所定のエラー状態を継続させることとしている。
つまり、本実施の形態は、所定のエラー状態中から設定変更を伴わず電断復帰する場合に設定変更スイッチ46に対する操作を継続していても、解除操作が行われたと判定せず、所定のエラー状態を継続させることとしている。
そのため、本実施の形態によれば、所定のエラー状態中から設定変更を伴わず電断復帰する場合において、設定変更スイッチ46に対する操作を継続しているときに、設定変更スイッチ46に対する解除操作が行われたと判定されてしまい、所定のエラー状態が解除されてしまうという事象を防止できる。
(その他)
上記の実施形態は、入力データのOFF(0)からON(1)への切替を契機に、立上りデータをOFF(0)からON(1)に切り替える、すなわち、立上りデータに1を設定することとした。しかし、これに限らず、入力データがON(1)になったか否かを判定し、ON(1)になった場合に、立上りデータに1を設定することとしてもよい。
なお、上記の実施形態では、立上りデータのOFF(0)からON(1)への切替を契機に、変更処理、決定処理、変動処理、及び解除処理を行うこととしたが、これに限らず、立上りデータがON(1)になったか否かを判定し、ON(1)になった場合にこれらの処理を行うこととしてもよい。つまり、入力データがON(1)となったことによって立上りデータがON(1)となり、立上りデータがON(1)となったことにより対応する処理を行うようにしてもよい。
また、これらは互いに組み合わさった実施形態としてもよく、例えば、入力データのOFF(0)からON(1)への切替を契機に、立上りデータがOFF(0)からON(1)に切り替えられ、立上りデータがON(1)となったことにより対応する処理を行うようにしてもよい。一方で、入力データがON(1)となったことによって立上りデータがON(1)となり、立上りデータのOFF(0)からON(1)への切替を契機に対応する処理を行うようにしてもよい。
また、これにより、スタートスイッチ40や設定変更スイッチ46等を含む所定の操作手段に対して操作を行った場合に当該所定の操作手段の入力データのON(1)が検知されることにより、当該所定の操作手段の立上りデータがON(1)となり、当該立上りデータがON(1)となったことで当該所定の操作手段に対応する処理を行うこととなる。これは、例えば設定変更状態における設定変更スイッチ46への操作であれば設定値を次の段階へ切替えることであり、設定変更状態におけるスタートスイッチ40への操作であれば設定値の決定であり、遊技可能状態におけるスタートスイッチ40への操作であれば役抽選や変動処理を行い、エラー状態における設定変更スイッチ46への操作であればエラー解除となる。
また、上記の実施形態では図42や図43における設定変更処理における「RAMクリア処理(RAM領域クリア)」において入力ポート0の入力データと立上りデータが初期化対象となっており、この中にスタートスイッチ40、設定変更スイッチ46、設定キースイッチ45が含まれており、当該「RAMクリア処理(RAM領域クリア)」において、これらの入力ポート0の入力データと立上りデータが初期化されていたが、これらに加えて又は除いて初期化対象となるスイッチ類は適宜定めても良い。